JP5495664B2 - 固体生成方法 - Google Patents
固体生成方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5495664B2 JP5495664B2 JP2009184492A JP2009184492A JP5495664B2 JP 5495664 B2 JP5495664 B2 JP 5495664B2 JP 2009184492 A JP2009184492 A JP 2009184492A JP 2009184492 A JP2009184492 A JP 2009184492A JP 5495664 B2 JP5495664 B2 JP 5495664B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- extraction
- liquid
- solid
- fluid supply
- fluid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
- Feeding, Discharge, Calcimining, Fusing, And Gas-Generation Devices (AREA)
Description
(I)抜出弁については、下記条件(a)を満足する開放と、下記条件(b)を満足する完全閉止ないし略閉止とを繰り返す。
条件(a):固体生成手段からの固体を含む液(B)の抜き出し速度Ve(kg/時間)が固体生成手段への原料を含む液(A)の平均供給速度Vs AV の200%以上となる。流体(C)として液体を用いる場合には、平均供給速度Vs AV は、流体(C)中の液体を含んだ平均供給速度とする。
条件(b):固体生成手段からの固体を含む液(B)の抜き出し速度Ve(kg/時間)が固体生成手段への原料を含む液(A)の平均供給速度Vs AV の0〜10%となる。
(II)前記条件(a)を満足する抜出弁の開放の頻度を、10分あたり1回以上とする。
(III)前記条件(a)を満足する抜出弁の開放の合計時間を、原料を含む液(A)の処理開始から処理終了までの時間の0.1〜20%とする。
(IV)流体供給弁については、抜出弁の開放の1〜60秒前から抜出弁の開放まで、または、抜出弁の開放の1〜60秒前から抜出弁の完全閉止ないし略閉止までの間は開放し、それ以外は閉止する。
なお、本明細書において平均供給速度(平均抜き出し速度)は、1時間あたりの供給量(抜き出し量)をいい、単なる供給速度(抜き出し速度)は、ある時点における瞬間的な流量(すなわち瞬間速度)をいうものとする。
本発明の固体生成方法においては、原料を含む液(A)が、メタクリル酸溶液、またはメタクリル酸の結晶を含むスラリーであり、固体を含む液(B)が、メタクリル酸の結晶を含むスラリーであることが好ましい。この場合、流体(C)は、メタクリル酸溶液であることが好ましい。
本発明の固体生成方法によれば、固体生成手段内の固体を含む液を抜出流路から抜き出す際に、固体が抜出流路に詰まりにくい。
図1は、本発明の固体生成システムの基本構成を示す構成図である。固体生成システム1は、原料を含む液(A)を処理して原料に由来する固体を含む液(B)を得る固体生成手段2と;固体生成手段2から固体を含む液(B)を抜き出す抜出流路3と;抜出流路3に設けられた抜出弁4と;固体生成手段2と抜出弁4との間の抜出流路3に合流して流体(C)を供給する流体供給流路5と;流体供給流路5に設けられた流体供給弁6と;抜出弁4および流体供給弁6の開閉を制御する制御手段7とを具備する。ただし、流体(C)を供給する流体供給流路5は必要に応じて抜出弁4の下流側の閉塞を抑制するために、抜出弁4の下流側にも併せて接続してもよい。
固体生成システム1が晶析システムの場合の固体生成手段2としては、晶析装置等が挙げられる。
固体生成システム1が重合システムの場合の固体生成手段2としては、重合装置等が挙げられる。
抜出弁4および流体供給弁6としては、電磁弁、電動弁、エアー駆動弁等が挙げられる。
インターフェイス部は、抜出弁4および流体供給弁6と、処理部との間を電気的に接続するものである。
処理部は、記憶部に記憶された所定のインターバル、供給速度、抜き出し速度等に基づいて抜出弁4および流体供給弁6のそれぞれの開閉を制御するものである。
また、制御手段7には、周辺機器として、入力装置、表示装置等が接続されるものとする。ここで、入力装置とは、ディスプレイタッチパネル、スイッチパネル、キーボード等の入力デバイスのことをいい、表示装置とは、CRT、液晶表示装置等のことをいう。
つぎに、固体生成システム1を用いた固体生成方法について説明する。
まず、固体生成手段2内で原料を含む液(A)を処理して原料に由来する固体を含む液(B)を得る。
ついで、固体生成手段2内の固体を含む液(B)を抜出流路3から抜き出す。
条件(a):固体生成手段2からの固体を含む液(B)の抜き出し速度Ve(kg/時間)が固体生成手段2への原料を含む液(A)の平均供給速度VsAVの200%以上となる。流体(C)として液体を用いる場合には、平均供給速度VsAVは、流体(C)中の液体を含んだ平均供給速度とする。
条件(b):固体生成手段2からの固体を含む液(B)の抜き出し速度Ve(kg/時間)が固体生成手段2への原料を含む液(A)の平均供給速度VsAVの0〜10%となる。
(II)条件(a)を満足する抜出弁4の開放の頻度を、10分あたり1回以上とする。
(III)条件(a)を満足する抜出弁4の開放の合計時間を、原料を含む液(A)の処理開始から処理終了までの時間の0.1〜20%とする。
(IV)流体供給弁6については、抜出弁4の開放の1〜60秒前から抜出弁4の開放まで開放し、それ以外は閉止してもよく、抜出弁4の開放の1〜60秒前から抜出弁4の開放まで、および抜出弁4の開放から抜出弁4の完全閉止ないし略閉止までの間は開放し、それ以外は閉止してもよい。
抜出弁4の開放の合計時間を、原料を含む液(A)の処理開始から処理終了までの時間の20%以下とすることにより、抜出流路3の径を大きくできるため、抜出流路3の閉塞の頻度を少なくできる。
流体供給弁6の開放開始を、抜出弁4の開放の60秒前およびそれ以降に開始することにより、流体(C)の流量が抑えられる。抜出流路3の閉塞を抑制できる範囲であれば、流体(C)の流量は低く抑える方が好ましい。
流体供給弁6を、抜出弁4の開放から抜出弁4の完全閉止ないし略閉止までの間、開放することにより、固体を含む液(B)を抜き出している間の、抜出流路3における固体の詰まりを十分に抑制できる。
図2は、本発明の固体生成システムの一実施形態である、晶析システムの一例を示す構成図である。晶析システム10は、原料を含む液(A)を冷却して原料の晶析物を含む液(B)を得る第1の晶析装置12と;原料を含む液(A)を冷却して原料の晶析物を含む液(B)を得る第2の晶析装置14と;原料の晶析物を含む液(B)を原料の晶析物とろ液とに分離する固液分離装置16と;ろ液を貯留するろ液タンク18と;原料を含む液(A)を第1の晶析装置12に供給する原料供給流路20と;原料の晶析物を含む液(B)を第1の晶析装置12から抜き出し、原料を含む液(A)として第2の晶析装置14に供給する第1の抜出流路22と;原料の晶析物を含む液(B)を第2の晶析装置14から抜き出し、固液分離装置16に供給する第2の抜出流路24と;固液分離装置16から原料の晶析物を晶析システム10の後段へ移送する移送装置26と;固液分離装置16からろ液をろ液タンク18へ移送する移送流路28と;ろ液タンク18からろ液を、原料を含む液(A)として晶析システム10よりも前段に返送する返送流路30と;原料供給流路20から分岐し、第1の抜出流路22の途中に原料を含む液(A)を流体(C)として供給する第1の流体供給流路32と;ガスタンク33から第1の抜出流路22の途中にガスを流体(C)として供給する第2の流体供給流路34と;返送流路30から分岐し、第1の抜出流路22の途中にろ液を流体(C)として供給する第3の流体供給流路36と;第1の流体供給流路32から分岐し、第2の抜出流路24の途中に原料を含む液(A)を流体(C)として供給する第4の流体供給流路38と;第2の流体供給流路34から分岐し、第2の抜出流路24の途中にガスを流体(C)として供給する第5の流体供給流路40と;第3の流体供給流路36から分岐し、第2の抜出流路24の途中にろ液を流体(C)として供給する第6の流体供給流路42と;第1の流体供給流路32が分岐する位置よりも下流側の原料供給流路20の途中に設けられた原料供給弁44と;第1の流体供給流路32、第2の流体供給流路34および第3の流体供給流路36が合流する位置よりも下流側の第1の抜出流路22の途中に設けられた第1の抜出弁46と;第4の流体供給流路38、第5の流体供給流路40および第6の流体供給流路42が合流する位置よりも下流側の第2の抜出流路24の途中に設けられた第2の抜出弁48と;第3の流体供給流路36が分岐する位置よりも下流側の返送流路30の途中に設けられた返送弁50と;第4の流体供給流路38が分岐する位置よりも下流側の第1の流体供給流路32の途中に設けられた第1の流体供給弁52と;第5の流体供給流路40が分岐する位置よりも下流側の第2の流体供給流路34の途中に設けられた第2の流体供給弁54と;第6の流体供給流路42が分岐する位置よりも下流側の第3の流体供給流路36の途中に設けられた第3の流体供給弁56と;第4の流体供給流路38の途中に設けられた第4の流体供給弁58と;第5の流体供給流路40の途中に設けられた第5の流体供給弁60と;第6の流体供給流路42の途中に設けられた第6の流体供給弁62と;第1の流体供給流路32が分岐する位置よりも上流側の原料供給流路20の途中に設けられた原料供給ポンプ64と;第3の流体供給流路36が分岐する位置よりも上流側の返送流路30の途中に設けられた返送ポンプ66と;前記各弁の開閉を制御する制御手段68とを具備する。
第1の抜出流路22への流体(C)の供給箇所は、第1の抜出弁46よりも上流側が好ましく、第2の抜出流路24への流体(C)の供給箇所は、第2の抜出弁48よりも上流側が好ましい。ただし、流体(C)を供給する各ライン(32、34、36、38、40、42)は必要に応じて抜出弁(46、48)の下流側の閉塞を抑制するために、一部、抜出弁(46、48)の下流側にも併せて接続してもよい。
移送装置26としては、スクリューフィーダ、ベルトコンベア等が挙げられる。
各弁としては、電磁弁、電動弁、エアー駆動弁等が挙げられる。
インターフェイス部は、前記各弁ならびに液面検出手段78と処理部との間を電気的に接続するものである。
処理部は、記憶部に記憶された所定のインターバル、供給速度、抜き出し速度等に基づいて前記各弁のそれぞれの開閉を制御するものである。
つぎに、晶析システム10を用いた晶析方法について説明する。
まず、原料供給弁44を開き、原料供給ポンプ64を駆動させて、原料供給流路20経由で原料を含む液(A)を第1の晶析装置12に、1時間あたりの供給量が所定量となるように連続的に(場合によっては断続的に)供給する。流体(C)として液体を用いる場合には、流体(C)中の液体量も考慮して所定流量となるようにする。
第1の晶析装置12内で、原料を含む液(A)を冷却して原料の晶析物を含む液(B)を得る。
所定のインターバルで第1の抜出弁46の開閉や抜出量の調整を行い、第1の抜出流路22経由で原料の晶析物を含む液(B)を第1の晶析装置12から後述する条件(a1)を満足するように断続的に抜き出し、原料を含む液(A)として第2の晶析装置14に断続的に供給する。
所定のインターバルで第2の抜出弁48の開閉や抜出量の調整を行い、第2の抜出流路24経由で原料の晶析物を含む液(B)を第2の晶析装置14から後述する条件(a2)を満足するように断続的に抜き出し、固液分離装置16に断続的に供給する。
必要に応じて、返送弁50を開き、返送ポンプ66を駆動させて、返送流路30経由でろ液タンク18からろ液を、原料を含む液(A)として晶析システム10よりも前段に返送する。
条件(a1):第1の晶析装置12の晶析槽70からの原料の晶析物を含む液(B)の抜き出し速度Ve1(kg/時間)が第1の晶析装置12の晶析槽70への原料を含む液(A)の平均供給速度Vs1AVの200%以上となる。流体(C)として液体を用いる場合には、平均供給速度Vs1AVは、流体(C)中の液体を含んだ平均供給速度とする。
条件(b1):第1の晶析装置12の晶析槽70からの原料の晶析物を含む液(B)の抜き出し速度Ve1(kg/時間)が第1の晶析装置12の晶析槽70への原料を含む液(A)の平均供給速度Vs1AVの0〜10%となる。
(II)条件(a1)を満足する第1の抜出弁46の開放の頻度を、10分あたり1回以上とする。
(III)条件(a1)を満足する第1の抜出弁46の開放の合計時間を、第1の晶析装置12の晶析槽70における原料の晶析開始から晶析終了までの時間の0.1〜20%とする。
(IV)流体供給弁については、第1の抜出弁46の開放の1〜60秒前から第1の抜出弁46の開放までの間は開放し、それ以外は閉止してもよく、第1の抜出弁46の開放の1〜60秒前から第1の抜出弁46の完全閉止ないし略閉止までの間は開放し、それ以外は閉止してもよい。
条件(a1)を満足する第1の抜出弁46の開放の合計時間を、原料の晶析開始から晶析終了までの時間の20%以下とすることにより、第1の抜出流路22の径を大きくできるため、第1の抜出流路22の閉塞の頻度を少なくできる。
各流体供給弁の開放開始を、条件(a1)を満足する第1の抜出弁46の開放の60秒前およびそれ以降に開始することにより、流体(C)の流量が抑えられる。第1の抜出流路22の閉塞を抑制できる範囲であれば、流体(C)の流量は低く抑える方が好ましい。
各流体供給弁を、第1の抜出弁46の開放から第1の抜出弁46の完全閉止ないし略閉止までの間、開放することにより、原料の晶析物を含む液(B)を抜き出している間の、第1の抜出流路22における晶析物の詰まりを十分に抑制できる。
条件(a2):第2の晶析装置14の晶析槽70からの原料の晶析物を含む液(B)の抜き出し速度Ve2(kg/時間)が第2の晶析装置14の晶析槽70への原料を含む液(A)の平均供給速度Vs2AVの200%以上となる。流体(C)として液体を用いる場合には、平均供給速度Vs2AVは、流体(C)中の液体を含んだ平均供給速度とする。
条件(b2):第2の晶析装置14の晶析槽70からの原料の晶析物を含む液(B)の抜き出し速度Ve2(kg/時間)が第2の晶析装置14の晶析槽70への原料を含む液(A)の平均供給速度Vs2AVの0〜10%となる。
(II)条件(a2)を満足する第2の抜出弁48の開放の頻度を、10分あたり1回以上とする。
(III)条件(a2)を満足する第2の抜出弁48の開放の合計時間を、第2の晶析装置14の晶析槽70における原料の晶析開始から晶析終了までの時間の0.1〜20%とする。
(IV)流体供給弁については、第2の抜出弁48の開放の1〜60秒前から第2の抜出弁48の開放まで、および第2の抜出弁48の開放から第2の抜出弁48の完全閉止ないし略閉止までの間は開放し、それ以外は閉止する。
条件(a2)を満足する第2の抜出弁48の開放の合計時間を、原料の晶析開始から晶析終了までの時間の20%以下とすることにより、第2の抜出流路24の径を大きくできるため、第2の抜出流路24の閉塞の頻度を少なくできる。
各流体供給弁の開放開始を、条件(a2)を満足する第2の抜出弁48の開放の60秒前およびそれ以降に開始することにより、流体(C)の流量が抑えられる。第2の抜出流路24の閉塞を抑制できる範囲であれば、流体(C)の流量は低く抑える方が好ましい。
各流体供給弁を、第2の抜出弁48の開放から第2の抜出弁48の完全閉止ないし略閉止までの間、開放することにより、原料の晶析物を含む液(B)を抜き出している間の、第2の抜出流路24における晶析物の詰まりを十分に抑制できる。
また、前記(I)〜(III)の範囲内で、晶析装置からの原料の晶析物を含む液(B)の抜き出し速度Ve(kg/時間)が原料を含む液(A)の平均供給速度VsAVの10%超200%未満となるような各抜出弁の開放を適宜行ってもよい。
図3は、本発明の固体生成システムの一実施形態である、重合システムの一例を示す構成図である。重合システム80は、水にモノマー(原料)を懸濁させた懸濁液(A)を加熱してモノマーを重合させ、ポリマー(固体)を含むスラリー(B)を得る重合装置82と;スラリー(B)をポリマーとろ液とに分離する固液分離装置84と;ろ液を貯留するろ液タンク86と;懸濁液(A)を重合装置82に供給する原料供給流路88と;スラリー(B)を重合装置82から抜き出し固液分離装置84に供給する抜出流路90と;固液分離装置84からポリマーを重合システム80の後段へ移送する移送装置92と;固液分離装置84からろ液をろ液タンク86へ移送する移送流路94と;ろ液タンク86からろ液を、廃液として重合システム80から排出する排出流路96と;抜出流路90の途中に水を流体(C)として供給する第1の流体供給流路98と;ガスタンク100から抜出流路90の途中にガスを流体(C)として供給する第2の流体供給流路102と;排出流路96から分岐し、抜出流路90の途中にろ液を流体(C)として供給する第3の流体供給流路104と;原料供給流路88の途中に設けられた原料供給弁106と;第1の流体供給流路98、第2の流体供給流路102および第3の流体供給流路104が合流する位置よりも下流側の抜出流路90の途中に設けられた抜出弁108と;第3の流体供給流路104が分岐する位置よりも下流側の排出流路96の途中に設けられた排出弁110と;第1の流体供給流路98の途中に設けられた第1の流体供給弁112と;第2の流体供給流路102の途中に設けられた第2の流体供給弁114と;第3の流体供給流路104の途中に設けられた第3の流体供給弁116と;原料供給弁106よりも上流側の原料供給流路88の途中に設けられた原料供給ポンプ118と;第3の流体供給流路104が分岐する位置よりも上流側の排出流路96の途中に設けられた排出ポンプ120と;第1の流体供給流路98の途中に設けられた流体供給ポンプ121と;前記各弁の開閉を制御する制御手段122とを具備する。ただし、流体(C)を供給する各ライン(112、114、116)は、必要に応じて抜出弁108の下流側の閉塞を抑制するために、一部、抜出弁108の下流側にも併せて接続してもよい。
移送装置92としては、スクリューフィーダ、ベルトコンベア等が挙げられる。
各弁としては、電磁弁、電動弁、エアー駆動弁等が挙げられる。
インターフェイス部は、前記各弁と処理部との間を電気的に接続するものである。
処理部は、記憶部に記憶された所定のインターバル、供給速度、抜き出し速度等に基づいて前記各弁のそれぞれの開閉を制御するものである。
つぎに、重合システム80を用いた重合方法について説明する。
まず、原料供給弁106を開き、原料供給ポンプ118を駆動させて、原料供給流路88経由で、水にモノマーを懸濁させた懸濁液(A)を重合装置82に供給する。
重合装置82内で、懸濁液(A)を加熱してモノマーの重合を行い、ポリマーを含むスラリー(B)を得る。
モノマーの重合が完了した後、抜出弁108を開き、抜出流路90経由でスラリー(B)を重合装置82から抜き出し、固液分離装置84に供給する。
必要に応じて、排出弁110を開き、排出ポンプ120を駆動させて、排出流路96経由でろ液タンク86からろ液を重合システム80の外に排出する。
図2に示す晶析システム10を用いて、粗メタクリル酸の精製を行った。
晶析槽70の内部の温度は4〜7℃に調整した。
粗メタクリル酸にメタノールを加え、メタノール濃度が5質量%のメタクリル酸溶液を調製した。
第1の晶析装置12には、原料供給流路20経由で供給されるメタクリル酸溶液(平均供給速度Vs1−1AV=1800kg/時間)と第1の流体供給流路32経由で供給されるメタクリル酸溶液(平均供給速度Vs1−2AV=100kg/時間)の合計として、平均供給速度Vs1AV=1900kg/時間で供給した。
また、開放時以外は、第1の抜出弁46は完全閉止(すなわち、抜き出し速度Ve1(瞬間速度)は0kg/時間であり、メタクリル酸溶液の平均供給速度Vs1AVの0%)であった。
また、第1の抜出弁46の開放の頻度は、10分あたり9〜10回であった。
また、第1の抜出弁46の開放の合計時間は、原料の晶析開始から晶析終了までの時間の4.8%であった。
メタクリル酸の晶析を行っている間、制御手段68により第2の抜出弁48を、図4に示す(i)のインターバルで開閉させ、これを繰り返し、第2の抜出流路24経由でメタクリル酸の結晶を含むスラリーを第2の晶析装置14から平均抜き出し速度Ve2AV=2000kg/時間で断続的に抜き出し、固液分離装置16に断続的に供給した。
また、開放時以外は、第2の抜出弁48は完全閉止(すなわち、抜き出し速度Ve2(瞬間速度)は0kg/時間であり、メタクリル酸溶液の平均供給速度Vs2AVの0%)であった。
また、第2の抜出弁48の開放の頻度は、10分あたり9〜10回であった。
また、第2の抜出弁48の開放の合計時間は、原料の晶析開始から晶析終了までの時間の4.8%であった。
各流体供給流路から各抜出流路へメタクリル酸溶液および窒素ガスを供給しなかった以外は、実施例1と同様にして粗メタクリル酸の精製を行った。精製開始から20時間後、抜出流路におけるメタクリル酸の結晶の詰まりが確認された。
各条件を表1のように変更した以外は、実施例1と同様にして粗メタクリル酸の精製を行った。200時間連続して粗メタクリル酸の精製を行ったが、各抜出流路の入口および内部においてメタクリル酸の結晶が詰まることはなかった。
Claims (6)
- 固体生成手段内で原料を含む液(A)を処理して原料に由来する固体を含む液(B)を得る工程と、
固体生成手段内の固体を含む液(B)を抜出流路から抜き出す工程と
を有する固体生成方法において、
固体生成手段から固体を含む液(B)を抜き出す前、および/または、抜き出す間、抜出流路に、抜出流路の途中に合流する流体供給流路から流体(C)を供給し、
流体供給流路との合流点よりも下流側の抜出流路に設けられた抜出弁および流体供給流路に設けられた流体供給弁の開閉を、抜出弁および流体供給弁に接続された制御手段によって下記(I)〜(IV)のように制御することを特徴とする固体生成方法。
(I)抜出弁については、下記条件(a)を満足する開放と、下記条件(b)を満足する完全閉止ないし略閉止とを繰り返す。
条件(a):固体生成手段からの固体を含む液(B)の抜き出し速度Ve(kg/時間)が固体生成手段への原料を含む液(A)の平均供給速度Vs AV の200%以上となる。流体(C)として液体を用いる場合には、平均供給速度Vs AV は、流体(C)中の液体を含んだ平均供給速度とする。
条件(b):固体生成手段からの固体を含む液(B)の抜き出し速度Ve(kg/時間)が固体生成手段への原料を含む液(A)の平均供給速度Vs AV の0〜10%となる。
(II)前記条件(a)を満足する抜出弁の開放の頻度を、10分あたり1回以上とする。
(III)前記条件(a)を満足する抜出弁の開放の合計時間を、原料を含む液(A)の処理開始から処理終了までの時間の0.1〜20%とする。
(IV)流体供給弁については、抜出弁の開放の1〜60秒前から抜出弁の開放まで、または、抜出弁の開放の1〜60秒前から抜出弁の完全閉止ないし略閉止までの間は開放し、それ以外は閉止する。 - 原料を含む液(A)が、アクリル酸溶液、またはアクリル酸の結晶を含むスラリーであり、
固体を含む液(B)が、アクリル酸の結晶を含むスラリーである、請求項1に記載の固体生成方法。 - 原料を含む液(A)が、メタクリル酸溶液、またはメタクリル酸の結晶を含むスラリーであり、
固体を含む液(B)が、メタクリル酸の結晶を含むスラリーである、請求項1に記載の固体生成方法。 - 流体(C)が、アクリル酸溶液である、請求項2に記載の固体生成方法。
- 流体(C)が、メタクリル酸溶液である、請求項3に記載の固体生成方法。
- 流体(C)として、さらに不活性ガスを供給する、請求項4または5に記載の固体生成方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2009184492A JP5495664B2 (ja) | 2009-08-07 | 2009-08-07 | 固体生成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2009184492A JP5495664B2 (ja) | 2009-08-07 | 2009-08-07 | 固体生成方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2011036761A JP2011036761A (ja) | 2011-02-24 |
| JP5495664B2 true JP5495664B2 (ja) | 2014-05-21 |
Family
ID=43765109
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2009184492A Active JP5495664B2 (ja) | 2009-08-07 | 2009-08-07 | 固体生成方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP5495664B2 (ja) |
Family Cites Families (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US3726845A (en) * | 1971-03-22 | 1973-04-10 | Exxon Research Engineering Co | Supplying catalyst to a reaction zone |
| JPS51121472A (en) * | 1975-04-18 | 1976-10-23 | Babcock Hitachi Kk | A method for controlling flow rate |
| JPS5911332B2 (ja) * | 1978-03-17 | 1984-03-14 | 住友化学工業株式会社 | スラリ−の排出方法 |
| JP3324805B2 (ja) * | 1992-12-04 | 2002-09-17 | 住友化学工業株式会社 | 配管用閉塞検知装置 |
| MY120051A (en) * | 1997-07-30 | 2005-08-30 | Mitsubishi Rayon Co | Process for purification of (meth)acrylic acid |
| CZ303896B6 (cs) * | 2000-04-11 | 2013-06-12 | Basf Aktiengesellschaft | Zpusob cistení taveniny surové kyseliny akrylové |
| JP2003103156A (ja) * | 2001-09-28 | 2003-04-08 | Mitsui Chemicals Inc | 固液混合物流の分流方法および分流装置、ならびに該分流装置を有する重合設備 |
| JP2006143612A (ja) * | 2004-11-17 | 2006-06-08 | Teijin Ltd | スラリーの送液方法 |
-
2009
- 2009-08-07 JP JP2009184492A patent/JP5495664B2/ja active Active
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2011036761A (ja) | 2011-02-24 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| KR100382122B1 (ko) | 고순도 테레프탈산의 제조방법 | |
| JP6009362B2 (ja) | 排水処理方法 | |
| JP3731681B2 (ja) | 高純度テレフタル酸の製造方法 | |
| JP5495664B2 (ja) | 固体生成方法 | |
| JP5589319B2 (ja) | 晶析方法 | |
| JPH09286758A (ja) | 高純度テレフタル酸の製造法 | |
| JP7635258B2 (ja) | 精製装置 | |
| CN217202568U (zh) | 一种粗乙交酯提纯装置 | |
| US4652675A (en) | Process and device for purifying benzoic acid | |
| JP2023149243A (ja) | 処理システム及び処理方法 | |
| EP3510055B1 (en) | Management of polymer fines in multimodal polyethylene production | |
| CN105797426A (zh) | 一种水相反应液的连续萃取水洗装置及其使用方法 | |
| US10751640B1 (en) | Cannabidiol isolate production systems and methods | |
| JP5032281B2 (ja) | 分解装置 | |
| TWI673260B (zh) | 淨化丙烯酸的程序和裝置 | |
| CN212446204U (zh) | 一种聚酰亚胺的沉析装置 | |
| JP5237473B2 (ja) | 分解装置 | |
| JP2004223451A (ja) | 有機化合物の分離精製方法及び分離精製装置 | |
| JP4518465B2 (ja) | 晶析方法及び装置 | |
| CN205461126U (zh) | 一种水相反应液的连续萃取水洗装置 | |
| JP4090777B2 (ja) | 濃縮・分離装置 | |
| JP2004345993A (ja) | N−ビニル−2−ピロリドンの精製方法、および精製されたn−ビニル−2−ピロリドン | |
| CN221732387U (zh) | 一种聚乳酸固相脱挥装置 | |
| JPS6279819A (ja) | 固液分離方法と装置 | |
| KR102533815B1 (ko) | (메트)아크릴산의 정제 방법 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120723 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130312 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130326 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130517 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140212 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140304 |
|
| R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5495664 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
