JP5493716B2 - デジタル制御スイッチング電源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、パルス幅変調信号(以下、PWM(Pulse Width Modulation)信号という。)でスイッチングをおこない電圧変換をするDC/DCコンバータに関し、特に、デジタル信号による制御に好適となる補償回路を有したデジタル制御DC/DCコンバータに関する。
図10に、従来の一般的なDC/DCコンバータの構成例を示す。図10は、スイッチング素子をPWM信号でオン・オフ制御して入力電圧Vinを出力電圧Voutに変換する電圧モードのDC/DCコンバータの構成例であり、制御回路501とPWM回路502からなる制御部11と、デッドタイム回路401と駆動回路DH,DL並びに駆動回路DH,DLによりオン・オフが制御される一対のスイッチング素子PチャンネルMOSFET(以下、PMOSという。)QHおよびNチャンネルMOSFET(以下、NMOSという。)QLとからなる出力回路21と、インダクタLとコンデンサCoutからなるLC平滑フィルタ31と、から構成されている。また、Vinは入力電圧VinをDC/DCコンバータに入力する電源(電源とその電圧に同じ符号を付した。)、Cinは入力コンデンサ、負荷LDは負荷回路である。
図10の構成において、制御回路501は、フィードバックされる出力電圧Voutの検出値(出力電圧そのもの、出力電圧を分圧したもの、出力電圧をレベルシフトしたものなど)と目標値となる基準電圧Vrefとの比較電圧差((Vref−Vout),(Vref−K1・Vout),(Vref−(Vout−K2))など。ここで、K1,K2は正定数。)からPWM信号のデューティ比を算出する。PWM回路502は、算出されたデューティ比に基づきPWM信号を生成する。出力回路21は、スイッチング素子QH,QLをPWM信号に従いオン・オフし、出力回路21の出力をLC平滑フィルタ31で平滑して出力電圧Voutを得て、負荷回路LDを駆動する。
ここで、制御回路501の構成は様々な方式が提案されており、その一つとして制御回路501をデジタル回路で構成したデジタル制御DC/DCコンバータが知られている。
図11に、従来のDC/DCコンバータの第2の構成例として、制御回路をデジタル回路で構成したデジタル制御DC/DCコンバータを示す。なお、図10に示したDC/DCコンバータと同じ部位には同じ符号を付して、詳細な説明は省略する。
図11は、スイッチング素子をPWM信号で制御して入力電圧Vinを出力電圧Voutに変換する電圧モードのデジタル制御DC/DCコンバータの構成例であり、アナログ/デジタル変換回路(以下、AD変換回路という。)201と補償回路101とデジタルPWM回路301とからなる制御部12と、デッドタイム回路401、駆動回路DH、DL並びにPMOS・QHおよびNMOS・QLとからなる出力回路21と、LC平滑フィルタ31と、から構成されている。
図11の制御部12において、フィードバックされる出力電圧Voutの検出値と目標値となる基準電圧Vrefとの差電圧をAD変換回路201がデジタルエラー信号e[n]に変換し、デジタル補償回路101がデジタルエラー信号e[n]からPWM信号のデューティ比を指示するデューティコマンドdc[n]を算出し、デジタルPWM回路301がデューティコマンドdc[n]に基づきPWM信号を生成する。ここで、[n]はn番目のスイッチング周期における信号であることを示す。
なお、AD変換回路201は、出力電圧Voutの検出値と基準電圧Vrefの差電圧(の絶対値)がAD変換回路201の1/2LSB(相当の電圧)以下の場合はゼロを出力し、1/2LSBを超える場合でVref>Voutの場合は正の値、Vref<Voutの場合は負の値を出力する。
また、補償回路101は、デジタルPID(Proportional Integral and Differential)制御により制御系のエラーを補償する回路である。すなわち、デジタルエラー信号e[n]がゼロとなるようにするデューティコマンドdc[n]を算出する回路である。また、PID制御の伝達関数H(s)は一般的に次のように表される。
ここで、Kpは比例係数、Kiは積分係数、Kdは微分係数である。この伝達関数H(s)に対して、離散化したデジタルPID制御の式は次式で示すことができる。
ここで、d[n−1]は1スイッチング周期前のデューティコマンド、e[n−1],e[n−2]はそれぞれ1スイッチング周期前、2スイッチング周期前のデジタルエラー信号出力、A,B,Cは設定する補償係数である。図12は、上記(2)式の関係をブロック図で示したものである。
また、デジタルPWM回路301は、各スイッチング周期において所定のタイミングで内蔵するカウンタ回路にゼロからのカウントアップを開始させ、補償回路101からのデューティコマンドd[n]と当該カウンタ回路の出力とが一致するまでの時間をPWM信号のオン時間とすることで、PWM信号のパルス幅を設定する。このPWM信号で出力回路21をオン・オフ制御し、所望の出力電圧Voutを得る。
このように、デジタル制御DC/DCコンバータでは、補償回路101のデューティコマンドd[n]の前スイッチング周期のデューティコマンドdc[n−1]に対する変化量が(2)式で決まることから、補償係数A,B,Cを変更することでDC/DCコンバータの制御ゲインを設定することができる。
ここで、図13に、従来の一般的なDC/DCコンバータの起動時の出力電圧VoutとインダクタLの電流ILの特性波形を示す。起動時は出力電圧Voutの検出値と基準電圧Vrefとの電圧差が大きいため、出力電圧Voutを急速に上昇させるようにPWM信号のデューティ比を上げてしまい、大きなインダクタ電流ILが流れてしまう(図13の楕円で囲った部分。)。この大電流により、コンバータ自体やコンデンサの破壊に繋がる可能性がある。
このため、DC/DCコンバータの起動時だけを考えると、出力電圧Voutが0Vから基準電圧Vrefまで緩やかに立ち上がるようにするために、制御ゲインは低い方がよい。図11に示したデジタル制御DC/DCコンバータの場合、補償係数A,B,Cを設定することで制御ゲインを変更できる。補償係数A,B,Cの設定により出力電圧VoutおよびインダクタLの電流ILの挙動がどのように変化するか、を示すシミュレーション結果を図14に示す。
まず、出力電圧Voutを0Vから基準電圧Vrefまで緩やかに立ち上がるように補償係数を設定すると(制御速度が非常に遅くなるように制御ゲインを低く設定すると)、図14(A)に示すようにインダクタ電流ILを抑えた起動特性は実現できるが、定常状態で出力電流Ioutや入力電圧Vinが急変した場合、制御の応答が遅れて出力電圧Voutが大きく変動してしまう。
一方、出力電流Ioutや入力電圧Vinの急変に対する過渡応答特性を重視した補償係数を設定すると(制御速度が非常に早くなるように制御ゲインを高く設定すると)、図14(B)に示すように起動時間が早くなり起動時に大きなインダクタ電流ILが流れてしまう。このように補償係数の設定には、起動特性と過渡応答特性とのトレードオフの問題がある。
このトレードオフに対して、制御ゲインは過渡応答特性を重視した設定とし、且つ、緩やかに出力電圧を起動させる方法として、ソフトスタート回路の適用が知られている。
図15に、ソフトスタート回路を用いた従来の一般的なDC/DCコンバータの構成例を示す。なお、図10および図11に示したDC/DCコンバータと同じ部位には同じ符号を付して、詳細な説明は省略する。
図15は、スイッチング素子をPWM信号でオン・オフ制御して入力電圧Vinを出力電圧Voutに変換する電圧モードのDC/DCコンバータの構成例であり、制御回路501とPWM回路502とソフトスタート回路503からなる制御部13と、デッドタイム回路401、駆動回路DH,DL並びにPMOS・QHおよびNMOS・QLとからなる出力回路21と、LC平滑フィルタ31と、から構成されている。
ソフトスタート回路503は、出力電圧Voutを0Vから基準電圧Vrefまで数msec〜数十msec程度で立上るように、出力電圧Voutの起動時間を調整する。この起動時間の調整にはコンデンサCssが用いられ、コンデンサの容量が大きく半導体集積回路(以下、ICという。)に内蔵できない場合や起動時間を可変調整する場合には、このコンデンサCssをIC外部に接続する必要がある。しかし、ICのピン数の増加や回路部品が増加するという問題点がある。
このソフトスタート回路の使用に伴うICのピン数の増加や回路部品の増加に対して、外付けコンデンサをICに内蔵可能とするソフトスタート回路方式が、特許文献1で紹介されている。
図16に、この特許文献1に記載のソフトスタート回路の回路構成を示す。図16に示したソフトスタート回路は、クロックCKが入力されるデジタル回路部191と、基準電圧を0Vから基準電圧Vrefまで段階的に上げるステップ回路192と、ステップ回路192の出力電圧の変化を緩やかな勾配にする抵抗RssとコンデンサCssよりなる緩衝回路193と、から構成されている。なお、オペアンプOP1は、緩衝回路193の出力基準電圧SSと出力電圧Voutの検出値の差を増幅する誤差増幅器であり、その出力はPWM信号を生成する制御回路に入力される。
ステップ回路192は、直列接続された複数(ここでは33個)の抵抗R1〜R33と、抵抗の接続点に接続されるスイッチSW1〜SW33とから構成されている。ステップ回路192は、入力される基準電圧Vrefを抵抗R1〜R33により分圧し、この分圧された電圧V1〜V32をデジタル回路部191からの指令値SCによりスイッチSW1〜SW33をオン・オフ制御して階段状の電圧を生成し、緩衝回路193で平滑して出力基準電圧SSを出力する。
すなわち、ステップ回路192を用いて段階的に上昇する電圧を基準電圧とし、出力電圧Voutをこれに追従させて徐々に上昇させることにより、外付けのコンデンサおよび接続用の外部端子が不要となり、出力電圧のオーバーシュートも防止できるとしている。
特開2008−109747号公報
上述した従来のDC/DCコンバータには、以下のような問題点があった。
まず、図10に示した第1の構成例では、起動時に大電流が流れ、最悪の場合は回路部品が破壊するという問題点があった。
また、図11,12に示した第2の構成例では、デジタル制御方式を採用することにより補償係数の設定で起動特性の制御が可能となるが、起動特性と過渡応答特性とのトレードオフという問題点があった。
また、図15に示した第3の構成例では、ソフトスタート回路を内蔵することで起動特性と過渡応答特性のトレードオフの問題は解消されるが、起動時間を設定する外付けのコンデンサが必要となり、ICのピン数や回路部品が増加するという問題点があった。
また、図16に示した第4の構成例では、ソフトスタート回路の外付けコンデンサが不要となり外付け部品点数および端子数を削減することが可能となるが、ソフトスタート回路を構成するデジタル回路部や複数の抵抗とスイッチ回路およびコンデンサが必要となり、ICの回路面積が増大してしまうという問題点があった。また、抵抗およびコンデンサを内蔵するため、起動特性の設定変更が容易にできないという問題点もあった。
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、起動特性と過渡応答特性のトレードオフを解消し、回路規模の増大や制御方法が複雑化しないデジタル制御DC/DCコンバータを提供することである。
上述した課題を解決するために、請求項1に係る発明は、PWM信号によりスイッチング素子をオン・オフ制御し、入力電圧を所望する出力電圧に変換するDC/DCコンバータであって、出力電圧の検出値と基準電圧との差電圧をデジタルエラー信号に変換するAD変換回路と、前記デジタルエラー信号からデジタル演算により前記PWM信号のデューティ比を算出する補償回路と、前記デューティ比に応じてPWM信号を生成するデジタルPWM回路と、前記出力電圧の検出値が所定範囲内にあることを検出するとパワーグッド信号を出力するパワーグッド検出回路と、を有し、前記補償回路は、異なる補償係数を用いて複数の演算を行う演算回路と、出力電圧の起動完了を検出する検出回路と、前記演算回路の複数の演算結果を前記検出回路の検出結果に応じて切り替えて出力する選択回路と、を備え、前記検出回路は、前記デジタルエラー信号が3スイッチング周期連続してエラーゼロを出力したことを検出するとエラーゼロ信号を出力するエラー判定回路と、前記デジタルエラー信号がスイッチング周期で所定回数連続してエラーゼロを出力したことを検出するとエラーゼロ信号を出力するエラー判定回路と、前記エラーゼロ信号と前記パワーグッド信号が同時に出力されると前記起動フラグを出力するラッチ回路と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、前記演算回路は、制御ゲインが低い第1の補償係数と制御ゲインが高い第2の補償係数とを用いてPID演算を行うことにより前記複数の演算結果を算出し、前記選択回路は、起動時は前記第1の補償係数による演算の結果を選択し、定常動作時は前記第2の補償係数による演算の結果を選択することを特徴とする。
また、請求項に係る発明は、前記選択回路は、前記第1の補償係数でのPID演算結果と前記第2の補償係数でのPID演算結果とが入力されるマルチプレクサ回路を有し、前記起動フラグにより前記マルチプレクサ回路の出力を切り替えることを特徴とする。
また、請求項に係る発明は、前記演算回路は、制御ゲインが低い第1の補償係数と制御ゲインが高い第2の補償係数とを用いてPI演算を行うことにより前記複数の演算結果を算出し、前記選択回路は、起動時は前記第1の補償係数による演算の結果を選択し、定常動作時は前記第2の補償係数による演算の結果を選択することを特徴とする。
また、請求項に係る発明は、前記検出回路は、前記デジタルエラー信号が2スイッチング周期連続してエラーゼロを出力したことを検出するとエラーゼロ信号を出力するエラー判定回路と、該エラー判定回路の出力を受けて起動完了を示す起動フラグを出力するラッチ回路と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項に係る発明は、前記AD変換回路と、前記補償回路と、前記デジタルPWM回路と、が同一の半導体集積回路上に形成されたことを特徴とする。
また、請求項に係る発明は、前記異なる補償係数は、前記補償回路に予め設定されていることを特徴とする。
また、請求項に係る発明は、前記異なる補償係数は、外部から読み書き可能な内部記憶回路または外部記憶回路に格納されており、前記補償回路は前記内部記憶回路または外部記憶回路を参照してPI演算またはPID演算を行うことを特徴とする。
本発明に係るデジタル制御DC/DCコンバータは、異なる補償係数を切り替えて演算制御することにより、起動特性と過渡応答特性のトレードオフを改善するという効果を奏する。
本発明に係るデジタル制御DC/DCコンバータの構成例を示す図である。 本発明に係る補償回路の第1の実施例を示す図である。 本発明に係る補償係数の切り替え動作のシミュレーション結果を示す図である。 本発明に係る起動特性および過渡応答特性のシミュレーション結果を示す図である。 本発明に係る補償回路の第2の実施例を示す図である。 本発明に係る補償回路の第3の実施例を示す図である。 本発明に係る補償回路の第4の実施例を示す図である。 本発明に係る補償回路の第5の実施例を示す図である。 本発明に係るAD変換回路の入出力特性の定義を示す図である。 従来のDC/DCコンバータの第1の構成例を示す図である。 従来のDC/DCコンバータの第2の構成例としてデジタル制御DC/DCコンバータを示す図である。 従来のDC/DCコンバータの第2の構成例における補償回路の回路構成例を示す図である。 従来のDC/DCコンバータの起動特性のシミュレーション結果を示す図である。 従来のDC/DCコンバータの第2の構成例での起動特性のシミュレーション結果を示す図である。 従来のDC/DCコンバータの第3の構成例としてソフトスタート回路を内蔵したDC/DCコンバータを示す図である。 従来のDC/DCコンバータの第4の構成例として特許文献1に記載のソフトスタート回路を適用したDC/DCコンバータを示す図である。
以下、本発明の実施形態に係るデジタル制御DC/DCコンバータについて、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明のデジタル制御DC/DCの構成を示すブロック図である。図10、図11、図15、および、図16に示す従来のDC/DCコンバータの構成例と同じ部位には同じ符号を付して、詳細な説明は省略する。
図1は、スイッチング素子をPWM信号で制御して入力電圧Vinを出力電圧Voutに変換する電圧モードのデジタル制御DC/DCコンバータの構成例であり、AD変換回路200と補償回路100とデジタルPWM回路300からなる制御部10と、デッドタイム回路400と駆動回路DH,DL並びに駆動回路DH,DLによりオン・オフが制御される一対のスイッチング素子PMOS・QHおよびNMOS・QLとからなる出力回路20と、インダクタLとコンデンサCoutからなるLC平滑フィルタ30と、から構成されている。
図1に示す構成において、AD変換回路200は、フィードバックされる出力電圧Voutの検出値と目標値となる基準電圧Vrefとを比較し、両者の差電圧をデジタルエラー信号e[n]に変換して出力する。
図9に、AD変換回路200の変換特性を示す。横軸の数値は、出力電圧Voutの検出値と基準電圧Vrefとの差電圧を1LSBに相当する電圧で除して正規化してある。出力電圧Voutの検出値と基準電圧Vrefとの差電圧の絶対値がAD変換回路の1/2LSB相当の電圧以下であれば「0」を出力し、(Voutの検出値−Vref)>(1/2LSB相当の電圧)の場合は出力電圧を下げるために「負の値」を出力し、(Vref−Voutの検出値)>(1/2LSB相当の電圧)の場合は出力電圧を上げるために「正の値」を出力する。なお、数値の絶対値は差電圧に応じて設定すればよいが、デジタルエラー信号e[n]が大き過ぎるとループゲインが増加しDC/DCコンバータの動作が不安定になりやすい。そこで、DC/DCコンバータの場合、仕様で定められた範囲で出力電圧を制御できればよいので、回路面積削減の目的からも上限値を設定した方がよい。本実施例では、エラー出力範囲を「−3〜+3」としている。
補償回路100は、入力されるデジタルエラー信号e[n]からPWM信号のデューティ比を指示するデューティコマンドdc[n]をPID演算にて算出し出力する。補償回路100は、エラーレジスタ110と、起動用の補償係数を有するPID演算回路120と、定常動作用の補償係数を有するPID演算回路125と、累積演算回路140と、マルチプレクサ回路(以下、MUX回路という。)150と、起動検出回路160と、を備えている。起動時はPID演算回路120にて制御を行い、起動検出回路160で起動完了を検出すると、PID演算回路125に切り替えて制御を行う。
デジタルPWM回路300は、算出されたデューティコマンドdc[n]に基づきPWM信号を生成し出力する。出力回路20は、PWM信号によりスイッチング素子PMOS・QHおよびNMOS・QLをオン・オフ制御し、出力回路20の出力をLC平滑フィルタ50で平滑して出力電圧Voutを得る。
図2に、本発明に係る補償回路100の第1の実施例を示す。図2に示す第1の実施例は、上述のように、エラーレジスタ110と、PID演算回路120と、PID演算回路125と、累積演算回路140と、MUX回路150と、起動検出回路160と、を備えている。
エラーレジスタ110は、デジタルエラー信号e[n]が入力されるとともに、1スイッチング周期前のデジタルエラー信号e[n−1]を記憶するレジスタ111と、2スイッチング周期前のデジタルエラー信号e[n−2]を記憶するレジスタ112とを備え、これらのデジタルエラー信号e[n],e[n−1],e[n−2]を出力する。
PID演算回路120は、起動特性に要求される低い制御ゲイン(低速制御)となる補償係数As,Bs,Csを有し、該補償係数とデジタルエラー信号e[n],e[n−1],e[n−2]との乗算をそれぞれ行う乗算器121,122,123と、乗算器121,122,123の出力を加算する加算器124と、を備えている。
PID演算回路125は、定常動作時に要求される高い制御ゲイン(高速制御)となる補償係数Ar,Br,Crを有し、該補償係数とデジタルエラー信号e[n],e[n−1],e[n−2]との乗算を行うそれぞれ乗算器126,127,128と、乗算器126,127,128の出力を加算する加算器129と、を備えている。
累積演算回路140は、1スイッチング周期前のデューティコマンドdc[n−1]を記憶するレジスタ141と、該レジスタ出力とMUX回路150の出力を加算する加算器142と、を備えていて、デューティコマンドdc[n]を出力する。
MUX回路150は、起動用のPID演算回路120の出力と、定常動作用のPID演算回路125の出力を、起動検出回路160の出力の起動フラグselにより切り替えて出力する。
起動検出回路160は、出力電圧Voutが基準電圧Vrefに到達したことを検出することにより起動完了を判定するエラー判定回路161と、起動完了を示す起動フラグselを出力するラッチ回路162と、を備えている。
図2の構成によれば、起動時と定常動作時のデューティコマンドdc[n]を、それぞれ以下のようにPID制御することができる。
次に、起動検出回路160の動作について説明する。ここで、DC/DCコンバータの起動動作として、基準電圧Vrefが立ち上がってから制御動作を開始するものとする。この場合、起動開始後はVref>Voutとなり、AD変換回路200は正の値を出力し、VoutがVrefの1/2LSB以内まで立ち上がるとデジタルエラー信号e[n]は初めてゼロとなる。すなわち、e[n]=0を受けた時点で起動が完了したことが判定できる。しかし、この時点ではe[n−1]およびe[n−2]は正の値を持っており、デューティコマンドdc[n]は起動時の補償係数で演算されている途中であるため、この時点でMUX回路150を切り替えると出力電圧Voutが不安定動作になり得る。そこで、起動時の補償係数で計算を続け、(5)式に示すように初めて3スイッチング周期連続してデジタルエラー信号がゼロとなった時点を起動完了と判定する。
この時、デューティコマンドdc[n]は(3),(4)式のいずれを用いてもdc[n−1]と等しくなるため、補償係数を起動用から定常時用に切り替えても演算結果に影響を及ぼさない。
3スイッチング周期連続してデジタルエラー信号がゼロとなったことはエラー判定回路161により検出され、エラー判定回路161がこれを検出すると検出信号をラッチ回路162に送信し、該検出信号をラッチ回路162が記憶して、起動完了を示す起動フラグselを出力する。この起動フラグselにてMUX回路150を切り替え制御する。
図3に、実施例1の起動検出回路160の動作シミュレーション結果を示す。3スイッチング周期連続してデジタルエラー信号がゼロとなり起動完了と判定した時点で起動フラグselが立ち上がり、同時に補償係数が起動時用のAs,BS,Csから定常動作用のAr,Br,Crに変更されている。補償係数切り替えのタイミングをこのようにすることにより、出力電圧Voutとインダクタ電流ILは不安定にならず、起動時から定常動作に滑らかに移行できている。
図4に、実施例1での起動特性と過渡応答特性のシミュレーション結果を示す。起動時は補償係数As,Bs,Csを用いた低速制御、起動完了後の定常動作に入るとAr,Br,Crを用いた高速制御により、起動特性と過渡応答特性の両立が可能となっている。
以上説明したように、本発明に係る補償回路100は、起動用の補償係数でのPID演算と定常動作用の補償係数でのPID演算とを切り替え制御することにより、起動特性と過渡応答特性が良好なデジタル制御DC/DCコンバータを実現できる。
図5に、本発明に係る補償回路100の第2の実施例を示す。図2に示す実施例1と同じ部位には同じ符号を付して、詳細な説明は省略する。
図5に示す実施例2は、図2に示す実施例1の回路構成例と基本構成は同一であるが、起動用の補償係数と定常動作用の補償係数とを切り替える起動フラグselの生成方法が異なっている。
実施例1では、PID演算開始前に基準電圧Vrefが立ち上がっていることを前提として、デジタルエラー信号e[n]が3スイッチング周期連続してエラーゼロを検出した時点を起動完了と判定した。しかし、PID演算開始時にエラーレジスタ110がゼロにリセットされてしまっていると、出力電圧Voutが基準電圧Vrefまで立ち上がっていない状態で起動完了したと誤判定し、補償係数を起動用から定常動作用に切り替えてしまう可能性がある。
そこで実施例2では、起動検出回路160にパワーグッド機能を付加した回路構成としている。すなわち、起動検出回路160は、エラー判定回路161と、ラッチ回路162と、論理積回路163と、を備えていて、パワーグッド信号PGが入力される。パワーグッド回路165は、出力電圧Voutが基準電圧Vrefに対してある指定範囲(Vref±α)に到達するとフラグを出力する機能を有しており、出力電圧Voutの起動を検知することができる。このパワーグッド回路165のパワーグッド信号PGと、エラー判定回路161がデジタルエラー信号e[n]が3スイッチング周期連続してゼロとなるエラーゼロを検出した信号(エラー判定回路161の出力)が入力される論理積回路163の出力信号でラッチ回路162をセットし起動フラグselを生成する。これにより、パワーグッド信号PGが出力されないと起動フラグselが出力されないので、出力電圧Voutが立ち上がっていない状態で、補償係数を切り替えてしまうことを確実に防止することができる。
図6に、本発明に係る補償回路100の第3の実施例を示す。図2に示す実施例1と同じ部位には同じ符号を付して、詳細な説明は省略する。
図6に示す実施例3は、起動用の補償係数と定常動作用の補償係数を有し起動フラグによって2種類の補償係数を切り替えてPID演算する機能は実施例1と同じであるが、PID演算する回路構成が異なっている。
実施例1では、起動用のPID演算回路120と定常動作用のPID演算回路125とを別々に設け、これらの出力をMUX回路150で切り替える回路構成としたが、PID演算用の乗算器や加算器をそれぞれ別々に備えることは、回路面積の増加などIC製造上は不利となる。
そこで実施例3では、起動用の補償係数と定常動作用の補償係数をMUX回路で先に切り替えて、PID演算する乗算器と加算器を共通にする回路構成としている。
すなわち、図6に示す実施例3は、エラーレジスタ110と、乗算器116,117,118と、加算器119と、累積演算回路140と、MUX回路151,152,153と、起動検出回路160と、記憶回路170と、を備えている。
記憶回路170は、レジスタやメモリなど補償係数を格納する記憶回路で、起動用の制御ゲインの低い補償係数As,Bs,Csを格納する171,173,175と、定常動作用の制御ゲインの高い補償係数Ar,Br,Crを格納する172,174,176と、を備えている。記憶回路170に格納された補償係数は、MUX回路151,152,153にて起動フラグselの状態により起動用あるいは定常動作用の何れかの補償係数が選択され、乗算器121,122,123および加算器124にてエラーレジスタ110のデジタルエラー信号e[n],e[n−1],e[n−2]とそれぞれ乗算され、その乗算結果が加算器124により加算されることによりPID演算され、累積演算器140を介してデューティコマンドdc[n]を出力する。
図6に示す実施例3の構成とすることにより、起動時と定常動作時の補償係数の切り替え制御を、ICチップ面積の増大を抑制することができる回路構成で実現可能となる。
なお、実施例3において、実施例2で示したパワーグッド機能を付加した回路構成とすることも、当然可能であることは言うまでもない。
図7に、本発明に係る補償回路100の第4の実施例を示す。図6に示す実施例3と同じ部位には同じ符号を付して、詳細な説明は省略する。
図7に示す実施例4は、図6に示す実施例3と基本構成は同一であるが、補償係数を格納する記憶回路の構成方法が異なっている。
実施例3では、起動用および定常動作用の補償係数を予め設定した値で記憶回路170に格納する構成としたが、起動特性および過渡特性をDC/DCコンバータの用途に応じて調整することは困難である。
そこで、実施例4では、実施例3の記憶回路170の代わりに、起動用および定常動作用の補償係数をそれぞれm組格納する記憶回路180を備え、データ信号Dataとアドレス信号Addによりm組の補償係数の書き込みと読み出しが可能な構成とする。そして、この記憶回路180から読み出される起動用の補償係数As0〜Asm,Bs0〜Bsm,Cs0〜Csmおよび定常動作用の補償係数Ar0〜Arm,Br0〜Brm,Cr0〜Crmを用いて、実施例3と同様にPID演算を行う。
図7に示す実施例4の構成とすることにより、DC/DCコンバータの仕様に応じて起動用および定常動作用の補償係数を適切に設定することが可能となり、DC/DCコンバータの用途の拡大が期待される。
なお、図7の実施例において記憶回路180は、制御部10と同一のIC上に形成しても良いし、制御部10のICとは別に設置しても良い。また、実施例2で示したパワーグッド機能を追加しても良いことは言うまでもない。
図8に、本発明に係る補償回路100の第5の実施例を示す。図2に示す実施例1と同じ部位には同じ符号を付して、詳細な説明は省略する。
実施例1から4で示した補償回路100はPID制御を用いていた。しかし、電流モードのDC/DCコンバータのように1次の補償回路で補償が可能な場合は、PI制御が用いられる。離散化したデジタルPI制御は、次式のように表される。
ここで、d[n−1]は1スイッチング周期前のデューティコマンド、e[n−1]は1スイッチング周期前のデジタルエラー信号出力、A,Bは設定する補償係数である。図8は、上記(6)式の関係をブロック図で示したものである。
図8に示す実施例5は、エラーレジスタ113と、PI演算回路130,135と、累積演算回路140と、MUX回路150と、起動検出回路160と、を備えている。
エラーレジスタ113は、デジタルエラー信号e[n]が入力されるとともに、1スイッチング周期前のデジタルエラー信号e[n−1]を記憶するレジスタ111と、を備え、これらのデジタルエラー信号e[n],e[n−1]を出力する。
PI演算回路130は、起動特性に要求される低い制御ゲイン(低速制御)となる補償係数As,Bsを有し、該補償係数とデジタルエラー信号e[n],e[n−1]との乗算をそれぞれ行う乗算器131,132と、該乗算器の出力を加算する加算器133と、を備えている。
PI演算回路135は、定常動作時に要求される高い制御ゲイン(高速制御)となる補償係数Ar,Brを有し、該補償係数とデジタルエラー信号e[n],e[n−1]との乗算をそれぞれ行う乗算器126,127と、該乗算器の出力を加算する加算器138と、を備えている。
累積演算回路140は、1スイッチング周期前のデューティコマンドdc[n−1]を記憶するレジスタ141と、該レジスタ出力とMUX回路150の出力を加算する加算器142と、を備えていて、デューティコマンドdc[n]を出力する。
MUX回路150は、起動用のPI演算回路130の出力と、定常動作用のPI演算回路135の出力を、起動検出回路160の出力の起動フラグselにより切り替え動作する。
起動検出回路160は、出力電圧Voutが基準電圧Vrefに到達したこと検出することにより起動完了を判定するエラー判定回路161と、起動完了を示す起動フラグselを出力するラッチ回路162と、を備えている。なお、起動検出回路160は、PID制御の場合と異なり、(7)式に示すように初めて2スイッチング周期連続してデジタルエラー信号がゼロとなった時点を起動完了と判定し、起動フラグselを出力する。
この起動フラグselにより起動用の補償係数と定常動作用の補償係数とを切り替えて2種類のPI制御を行い、起動特性と過渡応答特性の両立を実現している。
なお、図8に示すPI制御の実施例5は、実施例1から実施例4に示したPID制御と同様の構成にすることは可能であることは言うまでもない。
以上説明したように、出力電圧Voutの検出値と目標となる基準電圧Vrefとの差電圧から生成されるデジタルデジタルエラー信号からPWM信号のデューティ比を計算する補償回路であって、起動時用の補償係数での演算結果と定常時用の補償係数での演算結果とを起動検出回路により切り替え制御することにより、起動特性と過渡応答特性が良好なデジタル制御DC/DCコンバータを実現できる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良や変更が可能である。
10,11,12,13制御部
20,21 出力回路
30,31 平滑回路
100,101 補償回路
103〜104,111〜112,141 レジスタ
105,120,125 PID演算回路
106〜108,116〜118,121〜123,126〜128,131〜132,136〜137 乗算器
109,124,129,133,138,142 加算器
110,113 エラーレジスタ
130,135 PI演算回路
140 累積演算回路
150〜153 マルチプレクサ(MUX)回路
160 起動検出回路
161 エラー判定回路
162 ラッチ回路
163 論理積回路
165 パワーグッド回路
170〜176,180 記憶回路
191 デジタル回路部
192 ステップ回路
193 緩衝回路
200,201 AD変換回路
300,301 デジタルPWM回路
400,401 デッドタイム回路
501 制御回路
502 PWM回路
503 ソフトスタート回路
A,Ar,Ar0〜Arm,As,As0〜Asm,B,Br,Br0〜Brm,Bs,Bs0〜Bsm,C,Cr,Cr0〜Crm,Cs,Cs0〜Csm 補償係数
Add アドレス信号
CK クロック信号
Cin,Cout,Css コンデンサ素子
Data データ信号
dc[n],dc[n−1] デューティコマンド
DH,DL 駆動回路
e[n],e[n−1],e[n−2] デジタルエラー信号
L インダクタ素子
OP1 オペアンプ
PG パワーグッド信号
QH,QL スイッチング素子(PMOS,NMOS)
R1〜R33,Rss 抵抗素子
SC 指令値
sel 起動フラグ
SS 出力基準電圧
SW1〜SW32 スイッチ回路
V1〜V32 分圧電圧
Vin 入力電源端子および入力電圧値
Vref 基準電圧端子および基準電圧
Vout 出力電源端子および出力電圧値

Claims (8)

  1. PWM信号によりスイッチング素子をオン・オフ制御し、入力電圧を所望する出力電圧に変換するDC/DCコンバータであって、
    出力電圧の検出値と基準電圧との差電圧をデジタルエラー信号に変換するAD変換回路と、前記デジタルエラー信号からデジタル演算により前記PWM信号のデューティ比を算出する補償回路と、前記デューティ比に応じてPWM信号を生成するデジタルPWM回路と、前記出力電圧の検出値が所定範囲内にあることを検出するとパワーグッド信号を出力するパワーグッド検出回路と、を有し、
    前記補償回路は、異なる補償係数を用いて複数の演算を行う演算回路と、出力電圧の起動完了を検出する検出回路と、前記演算回路の複数の演算結果を前記検出回路の検出結果に応じて切り替えて出力する選択回路と、
    を備え
    前記検出回路は、前記デジタルエラー信号が3スイッチング周期連続してエラーゼロを出力したことを検出するとエラーゼロ信号を出力するエラー判定回路と、前記デジタルエラー信号がスイッチング周期で所定回数連続してエラーゼロを出力したことを検出するとエラーゼロ信号を出力するエラー判定回路と、前記エラーゼロ信号と前記パワーグッド信号が同時に出力されると前記起動フラグを出力するラッチ回路と、
    を備えたことを特徴とするデジタル制御DC/DCコンバータ。
  2. 前記演算回路は、制御ゲインが低い第1の補償係数と制御ゲインが高い第2の補償係数とを用いてPID演算を行うことにより前記複数の演算結果を算出し、前記選択回路は、起動時は前記第1の補償係数による演算の結果を選択し、定常動作時は前記第2の補償係数による演算の結果を選択することを特徴とする請求項1記載のデジタル制御DC/DCコンバータ。
  3. 前記選択回路は、前記第1の補償係数でのPID演算結果と前記第2の補償係数でのPID演算結果とが入力されるマルチプレクサ回路を有し、前記起動フラグにより前記マルチプレクサ回路の出力を切り替えることを特徴とする請求項1または2に記載のデジタル制御DC/DCコンバータ。
  4. 前記演算回路は、制御ゲインが低い第1の補償係数と制御ゲインが高い第2の補償係数とを用いてPI演算を行うことにより前記複数の演算結果を算出し、前記選択回路は、起動時は前記第1の補償係数による演算の結果を選択し、定常動作時は前記第2の補償係数による演算の結果を選択することを特徴とする請求項1記載のデジタル制御DC/DCコンバータ。
  5. 前記検出回路は、前記デジタルエラー信号が2スイッチング周期連続してエラーゼロを出力したことを検出するとエラーゼロ信号を出力するエラー判定回路と、該エラー判定回路の出力を受けて起動完了を示す起動フラグを出力するラッチ回路と、を備えたことを特徴とする請求項1またはに記載のデジタル制御DC/DCコンバータ。
  6. 前記AD変換回路と、前記補償回路と、前記デジタルPWM回路と、が同一の半導体集積回路上に形成されたことを特徴とする請求項1記載のデジタル制御DC/DCコンバー
    タ。
  7. 前記異なる補償係数は、前記補償回路に予め設定されていることを特徴とする請求項記載のデジタル制御DC/DCコンバータ。
  8. 前記異なる補償係数は、外部から読み書き可能な内部記憶回路または外部記憶回路に格納されており、前記補償回路は前記内部記憶回路または外部記憶回路を参照してPI演算またはPID演算を行うことを特徴とする請求項記載のデジタル制御DC/DCコンバータ。
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