JP5493560B2 - 太陽電池用裏面保護シート及びこれを用いた太陽電池モジュール - Google Patents

太陽電池用裏面保護シート及びこれを用いた太陽電池モジュール Download PDF

Info

Publication number
JP5493560B2
JP5493560B2 JP2009180796A JP2009180796A JP5493560B2 JP 5493560 B2 JP5493560 B2 JP 5493560B2 JP 2009180796 A JP2009180796 A JP 2009180796A JP 2009180796 A JP2009180796 A JP 2009180796A JP 5493560 B2 JP5493560 B2 JP 5493560B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
back surface
solar cell
laminate
gas barrier
weather
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009180796A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011035200A (ja
Inventor
佳樹 植田
雅信 吉永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Inc filed Critical Toppan Inc
Priority to JP2009180796A priority Critical patent/JP5493560B2/ja
Publication of JP2011035200A publication Critical patent/JP2011035200A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5493560B2 publication Critical patent/JP5493560B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Landscapes

  • Photovoltaic Devices (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

本発明は、太陽電池用裏面保護シート及びこれを用いた太陽電池モジュールに関する。詳しくは、耐熱性、密着性、水蒸気や酸素ガス等に関するガスバリア性、耐久性、その他諸物性に優れ、かつ長期使用に対して劣化を生じにくい太陽電池用裏面保護シート、及びこの太陽電池用裏面保護シートを用いた太陽電池モジュールに関する。
近年、地球温暖化問題に対して関心が高まっている。大気中の二酸化炭素が増加して温室効果により地球の気温が上昇し、地球環境に重大な影響を及ぼす。このような地球規模の問題を解決するために二酸化炭素の排出量を低減するために様々な努力が続けられている。二酸化炭素の排出量を低減可能な技術として、太陽光発電が挙げられる。太陽光発電によれば、太陽光のエネルギーを直接電気に変換することができ、高度なクリーン性や無公害性で電気エネルギーが得られる。
太陽光発電を行う太陽発電システムの心臓部は、太陽電池により構成されている。太陽電池は、長期間(例えば20年)の使用に耐えるように、パッケージングされて使用されることが多い。パッケージングされた太陽電池は、太陽電池モジュールと呼ばれている。太陽電池モジュールは、表面被覆材と太陽電池用裏面保護シート(以下、裏面保護シートと略記することがある)との間に太陽電池素子が封止された構造になっている。
太陽電池素子は、単結晶、多結晶、非晶質のシリコン等の半導体からなっている。典型的には数枚〜数十枚の太陽電池素子が、配線によって直列あるいは並列に接続されて太陽電池モジュール内に封止されている。表面被覆材は、透光性を有する材質からなり、太陽電池素子に対して太陽光の入射側に配置される。裏面保護シートは、表面被覆材とスペーサを介して貼り合わされている。裏面保護シートと表面被覆材との間の隙間には、透光性を有する材料からなる充填材が充填されている。太陽電池モジュールを構成する各種部材には、長期間の使用に耐えうるように様々な特性が要求される。
例えば充填材には、他部材への優れた接着性の他に、長期間の屋外暴露に対する耐熱性、耐候性が求められる。具体的な耐候性としては、直射日光を受けること等による高温に対して、充填材樹脂の部分的なゲル化による白濁や共役二重結合の増加による黄変を生じにくい特性等が求められる。これは、充填材の透明度の低下を抑制することにより、太陽電池素子の光電変換効率の低下を抑制することができるからである。
耐熱性、耐久性等に優れた充填材として、特許文献1に開示されているものが挙げられる。特許文献1の充填材は、ポリオレフィン系共重合体と結晶性ポリオレフィンからなるポリマーブレンドまたはポリマーアロイからなっている。ポリオレフィン系共重合体により耐候性、接着性、透明性を補償することができる。結晶性ポリオレフィンにより耐熱性、耐衝撃性、耐スクラッチ性を補償することができる。特許文献1では、このような充填材や、ガラスまたはフッ素系樹脂からなる表面被覆材、ナイロンまたはポリエチレンテレフタレートからなる裏面被覆シート等により、太陽電池モジュールが構成されている。
また、裏面保護シートには、強度や耐熱性、耐候性、太陽電池素子及び充填材への密着性(接着性)、水蒸気や酸素ガス等に対するガスバリア性等が十分に高いことが要求される。ガスバリア性が不十分であると、水分や酸素ガスの透過により充填材の剥離や変色、配線の腐蝕等の不具合を生じることがある。これらの不具合を生じると、太陽電池モジュールの出力が低下するおそれや耐久年数が低下するおそれがある。
耐候性に優れた裏面保護シートとして、特許文献2に開示されているものが挙げられる。特許文献2の裏面保護シートは、耐候性フィルム上に高防湿性フィルム、熱接着性樹脂層が順に積層されたものである。耐候性フィルムは、強度、耐熱性、耐候性に優れたフッ素系樹脂またはポリエステルからなる。高防湿性フィルムは、ガラス繊維やガラス粉末等を混合したポリエチレン樹脂組成物または分子量300万以上の超高分子量ポリエチレンからなる。熱接着性樹脂層は、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)やポリビニルブチラール(PVA)等の熱可塑性透明樹脂組成物からなる。フッ素系樹脂は、分子間水素結合が非常に強固であり分解しにくいので、十分な耐候性を有する耐候性フィルムにすることができる。
特開2001−332750号公報 特公昭62−40783号公報
特許文献1、2の技術によれば、十分な耐候性を有する太陽電池モジュールを構成することが可能である。しかしながら、フッ素系樹脂には下記のような短所があるので、太陽電池モジュールを製造する上で数々の不都合がある。フッ素系樹脂は、加工に高温処理が必要であり加工適性が低いので、製造効率の低下や製造コストの高騰を招いてしまう。また、フッ素系樹脂は、環境に残留しやすいことや燃焼によって有害なフッ化水素が発生すること等により、廃棄処理のコストが高騰してしまう。また、フッ素系樹脂自体の材料コストも非常に高価であり、例えば同じ厚さの一般的なポリエチレンテレフタレート(PET)と比較すると材料コストが約20〜30倍になってしまう。
このような不都合を回避するには、フッ素系樹脂に代えてポリエチレンテレフタレート(PET)等からなるポリエステルフィルムを用いればよい。しかしながら、ポリエステルは多少なりとも加水分解を生じるので、長期間の使用によりポリエステルフィルムが劣化してしまう。例えば、20〜30年間の製品保証を行う観点で太陽電池モジュールを促進試験する場合には、温度が85℃、相対湿度が85%の条件下で太陽電池モジュールを2000〜3000時間保管して特性変化等を調査する。ポリエステルフィルムを裏面保護シートに用いた太陽電池モジュールに対して実際に促進試験を行ったところ、2000時間経過時にポリエステルフィルムが加水分解していた。このようにポリエステルフィルムが劣化すると、裏面保護シートと充填材との間等の接着性等が低下してしまう。すると、部材間に剥離を生じてガスバリア性がなくなること等により、太陽電池モジュールの特性が低下し、また耐久年数が低下してしまう。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、強度、耐熱性、密着性、ガスバリア性、耐候性に優れ、かつ、易廃棄性で、加工適性が高く、低価格の太陽電池用裏面保護シート、及びこの太陽電池用裏面保護シートを用いた太陽電池モジュールを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明の太陽電池用裏面保護シートは、平均分子量が100万以上の超高分子量ポリエチレンからなるシート状の耐候性基材の両方の面に無機酸化物からなるガスバリア層が設けられてなる耐候性積層体を含み、前記耐候性積層体の少なくとも一方の面に被覆積層体が設けられており、前記被覆積層体は、無機酸化物からなる第2ガスバリア層と、前記第2ガスバリア層と前記耐候性積層体との間に配置されたアンカーコート層と、前記第2ガスバリア層の前記アンカーコート層と反対側に配置され、前記第2ガスバリア層を被覆する被膜層と、を含み、前記アンカーコート層は、下記の(A)と(B)とからなることを特徴としている。
(A):アクリルポリオールおよびポリエステルポリオールを含む化合物。
(B):イソシアネート化合物複合体。
また、上記の太陽電池用裏面保護シートにおいて、前記被膜層の厚みは、0.01μm以上50μm以下であることがより好ましい。
また、上記の太陽電池用裏面保護シートにおいて、前記被膜層は、下記の(C)と(D)とからなることがより好ましい。
(C):水溶性高分子。
(D):1種以上の金属アルコキシドと1種類以上の金属アルコキシドの加水分解物の少なくとも一方を含む化合物。
また、上記の太陽電池用裏面保護シートにおいて、前記耐候性積層体の少なくとも一方の面に耐熱性樹脂からなるオーバーコート層が設けられていることがより好ましい。
また、上記の太陽電池用裏面保護シートにおいて、前記オーバーコート層が該被覆積層体の前記耐候性積層体と反対側に設けられていることがより好ましい。
また、本発明の太陽電池モジュールは、上記のいずれかに記載の太陽電池用裏面保護シートを用いたことを特徴としている。
以上のような本発明に係る太陽電池用裏面保護シートは、耐候性基材が超高分子量ポリエチレンからなっており、超高分子量ポリエチレンはポリエステルと比較して吸水率が低く、また格段に加水分解しにくい材質であるので、太陽電池用裏面保護シートは、高温高湿度下で長期にわたって安定した耐候性を発現する。超高分子量ポリエチレンは、高強度であり、耐久性、耐摩耗性に優れる材質であるので、太陽電池用裏面保護シートに破損を生じることが長期間にわたって防止される。超高分子量ポリエチレンは、フッ素系樹脂等と比較して加工性が高いので、太陽電池用裏面保護シートの製造コストを低減することができる。また、超高分子量ポリエチレンは、燃焼等によりフッ化水素等の有害ガスを発生しない材質であるので、フッ素を含有したフッ素系樹脂等を用いる場合と比較して太陽電池用裏面保護シートの廃棄処理に要するコストを低減することができる。
(a)、(b)は、第1実施形態の裏面保護シートの断面構成図である。 (a)、(b)は、第2実施形態の裏面保護シートの断面構成図である。 (a)〜(d)は、第3実施形態の裏面保護シートの断面構成図である。 (a)、(b)は、第3実施形態の裏面保護シートの断面構成図である。 太陽電池モジュールの実施形態を示す断面模式図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明する。説明に用いる図面において、特徴的な部分を分かりやすく示すために、図面中の構造の寸法や縮尺を実際の構造に対して異ならせている場合がある。また、実施形態において同様の構成要素については、同じ符号を付して図示し、その詳細な説明を省略する場合がある。
<太陽電池用裏面保護シート>
[第1実施形態]
図1(a)、(b)は、それぞれ本発明に係る第1実施形態の太陽電池用裏面保護シート(裏面保護シート)1a、1bを示す断面構成図である。
図1(a)に示すように、裏面保護シート1aは、シート状の耐候性基材11の一方の面にガスバリア層12が積層された耐候性積層体13からなっている。
図1(b)に示すように、裏面保護シート1bは、シート状の耐候性基材11の表裏両面のそれぞれに、ガスバリア層12が積層された耐候性積層体14からなっている。
(耐候性基材)
耐候性基材11は、平均分子量100万以上の超高分子量ポリエチレンを主材としている。ここでいう平均分子量とは、数平均分子量を指し、例えば、メルトフローインデックス(MFR)STMD―2857の粘度法等によって規定されるものである。超高分子量ポリエチレンの平均分子量としては、100万以上700万以下の範囲から選択することが好ましい。耐候性基材11の厚みとしては、30μm以上100μm以下にすることが好ましい。超高分子量ポリエチレンは、低圧の懸濁重合法により製造され、反応時間を調整することにより前記範囲の平均分子量にすることができる。
なお、超高分子量ポリエチレンにガラスや炭素フィラーなどの各種添加物を添加することにより、耐熱性を向上させることや、太陽電池素子をなすガラス面等へのラミネート適性を向上させること、着色を調整すること等ができる。また、ガスバリア層12の材質等に応じて適宜、耐候性基材11の表面にガスバリア層12との密着性を向上させる表面処理を行ってもよい。このような表面処理としては、例えば、コロナ放電処理、オゾン処理、酸素ガスもしくは窒素ガス等を用いた低温プラズマ処理、グロー放電処理、化学薬品を用いて処理する酸化処理等が挙げられる。
(ガスバリア層)
ガスバリア層12は、酸素ガスや水蒸気等に対するガスバリア性を有している。ガスバリア層12の形成材料としては、例えば酸化アルミニウム(アルミナ)や酸化珪素(シリカ)、酸化錫、酸化マグネシウム、酸化インジウム等の無機酸化物、あるいはこれらの複合酸化物等が挙げられる。これら形成材料のうちで、特に酸化アルミニウムまたは酸化珪素を用いるとよい。ガスバリア層12の厚みは、ガスバリア層12の形成材料や裏面保護シート1a、1bの構成等により求められる最適値に応じて、適宜選択される。典型的にはガスバリア層12の厚みは、20nm以上100nm以下(200Å以上1000Å以下)程度である。
本実施形態のガスバリア層12は、無機酸化物を真空蒸着法により成膜したものである。ガスバリア層12の形成方法としては、蒸着法以外の薄膜形成方法、例えばスパッタリング法やイオンプレーティング法、プラズマ気相成長法(CVD)などを用いることもできる。真空蒸着装置において蒸着源の加熱手段としては、電子線加熱方式や抵抗加熱方式、誘導加熱方式が好ましく、薄膜と基材の密着性及び薄膜の緻密性を向上させるために、プラズマアシスト法やイオンビームアシスト法を用いることも可能である。また、蒸着膜の透明性を上げるために、蒸着時に酸素ガス等を供給して蒸着粒子と反応させる反応蒸着を行ってもよい。
なお、耐候性基材11とガスバリア層12との間に、プライマリーコート剤層、アンダーコート剤層、接着剤層、あるいはアンカーコート剤層等のコート剤層を任意に形成しても良い。これらのコート剤層としては、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、フェノール樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリエチレンあるいはポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂およびその共重合体ないしその変性樹脂、セルロース樹脂等をビヒクルの主成分とする樹脂組成物を使用することができる。以上のようなコート剤層はいずれも、溶剤型、水性型、あるいはエマルジョン型等のコート剤を形成材料として、例えばロールコート法、グラビアロールコート法、キスコート法等の各種コート法により形成することができる。
[第2実施形態]
次に、図2(a)、(b)を参照しつつ、本発明に係る第2実施形態の裏面保護シートを説明する。図2(a)、(b)は、それぞれ第2実施形態の裏面保護シート2a、2bを示す断面構成図である。第2実施形態が第1実施形態と異なる点は、耐候性積層体に被覆積層体が積層されている点である。
図2(a)に示すように裏面保護シート2aは、耐候性積層体21の一方の面に被覆積層体25が積層された構造になっている。
図2(b)に示すように裏面保護シート2bは、耐候性積層体21の表裏両面のそれぞれに被覆積層体25が積層された構造になっている。
耐候性積層体21は、第1実施形態で説明した耐候性積層体13又は耐候性積層体14等により構成される。被覆積層体25は、耐候性積層体21側からアンカーコート層22、第2ガスバリア層23、及び被膜層24が、この順に積層された構造になっている。裏面保護シート2a、2bにおいて被覆積層体25は、アンカーコート層22が耐候性積層体21と当接するように配置されている。
(アンカーコート層)
アンカーコート層22は、耐候性積層体21と被覆積層体25との接着性を高めるものである。アンカーコート層22は、下記の(A)と(B)とからなるものが好ましい。
(A):アクリルポリオールとポリエステルポリオールの少なくとも一方を含む化合物。
(B):イソシアネート化合物複合体。
前記(A)のアクリルポリオールとは、アクリル酸誘導体モノマーを重合させて得られる高分子化合物もしくは、アクリル酸誘導体およびその他モノマーとを共重合させて得られる高分子化合物のうち、末端にヒドロキシル基を持つもので、後に加えるイソシアネート化合物のイソシアネート基と反応させるものである。中でもエチルメタクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレートやヒドロキシプロピルメタクリレート、ヒドロキシブチルメタクリレートなどのアクリル酸誘導体モノマーを単独で重合させたものや、スチレン等のその他モノマーを加え、共重合させたアクリルポリオールが好ましく用いられる。また、イソシアネート化合物との反応性を考慮すると、ヒドロキシ価が5以上200以下(KOHmg/g)の間であることが好ましい。
前記(A)のポリエステルポリオールとは、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、メチルフタル酸、トリメリット酸、ピロメリット酸、アジピン酸、セバシン酸、コハク酸、マレイン酸、フマル酸、テトラヒドロフタル酸、メチルテトラヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸およびこれらの反応性誘導体等の酸原料と、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ネオペンチルグリコール、ビスヒドロキシエチルテレフタレート、トリメチロールメタン、トリメチロールプロパン、グリセリン、ペンタエリスリトール等のアルコール原料から周知の製造方法で得られたポリエステル系樹脂の内、末端に2個以上のヒドロキシル基を持つもので、後に加えるイソシアネート化合物のイソシアネート基と反応させるものである。
アクリルポリオールとポリエステルポリオールとを配合する場合、配合比は要求品質に応じて適宜選択される。典型的には、配合比は重量比換算で99/1〜10/90(アクリルポリオールの比率が99%以下10%以上)の範囲内であることが好ましい。配合比は重量比換算で90/10〜50/50(アクリルポリオールの比率が90%以下50%以上)の範囲内であることがより好ましい。混合方法としては、周知の方法を用いることができ、特に限定されない。
前記(B)のイソシアネート化合物複合体とは、アクリルポリオール及びポリエステルポリオールと反応してできるウレタン結合により、他の樹脂基材や無機酸化物との密着性を高めるために添加させるもので、主に架橋剤もしくは硬化剤として作用する。これを達成するために、イソシアネート化合物複合体としては、芳香族系のトリレンジイソシアネート(TDI)やジフェニルメタンイソシアネート(MDI)、TDIの水添物、MDIの水添物、脂肪族系のキシレンジイソシアネート(XDI)やヘキサレンジイソシアネート(HMDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)などのモノマー類と、これらの重合体、誘導体が用いられ、これらのいずれかが単独として、又はこれらの2以上が混合物等として用いられる。
イソシアネート化合物複合体の添加量は特に制限されるものではないが、イソシアネート化合物複合体が、前記(A)に対して少なすぎると硬化不良になる場合がある。また、イソシアネート化合物複合体が前記(A)に対して多すぎるとブロッキング等が発生し、加工上問題がある。イソシアネート化合物複合体の添加量としては、イソシアネート化合物由来のNCO基がアクリルポリオール由来のOH基とポリエステルポリオール由来のOH基とを合わせたものに対して、当量比換算で50倍以下であることが好ましく、特に好ましいのは、NCO基とOH基が等量で配合される場合である。混合方法としては、周知の方法を用いることができ、特に限定されない。
アンカーコート層22の厚みは、均一に塗膜が形成することができれば特に限定されないが、典型的には0.001μm以上2μm以下の範囲内であることが好ましく、0.03μm以上0.5μm以下の範囲内であることがより好ましい。厚みが0.001μm未満であると、塗膜の厚みが不均一になりやすいので、密着性が低下するおそれがある。また厚みが2μmを超えると、塗膜のフレキシビリティが低くなり、外的要因により塗膜に亀裂を生じるおそれがある。
アンカーコート層22は、例えば以下の形成方法により得られる。まず、前記(A)と前記(B)とを配合したコーティング液を調製する。そして、このコーティング液を例えばオフセット印刷法、グラビア印刷法、シルクスクリーン印刷法等の周知の印刷方式や、ロールコート、ナイフエッジコートなどの周知の塗布方法を用いて、耐候性積層体21上にコーティングする。そして、このコーティング膜を乾燥させること等により溶媒等を除去して、コーティング膜を硬化させることによりアンカーコート層22が得られる。
(第2ガスバリア層)
第2ガスバリア層23は、ガスバリア層12と同様のものであり、ガスバリア層12と同一材料、又は異なる材料からなる。第2ガスバリア層23の膜厚は、適宜選択される。
(被膜層)
被膜層24は、第2ガスバリア層23が各種の損傷を受けるのを防止するとともに、裏面保護シート2a、2bのガスバリア性を高めるものである。これにより、水蒸気等に対して長期間安定したガスバリア性を有する裏面保護シート2a、2bになる。被膜層24は、下記の(C)と(D)とからなる。
(C):水溶性高分子。
(D):1種以上の金属アルコキシドと1種類以上の金属アルコキシドの加水分解物の少なくとも一方を含む化合物。
前記(C)の具体例としては、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、デンプン、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム等の水溶性高分子が挙げられる。特にポリビニルアルコール(以下、PVAとする。)を用いると、ガスバリア性を格段に高くすることができる。ここでいうPVAは、一般にポリ酢酸ビニルを鹸化して得られるもので、酢酸基が数十%残存している部分鹸化PVAや、酢酸基が数%しか残存していない完全鹸化PVAを含み、残存する酢酸基の量に特に限定されない。
前記(D)は、第2ガスバリア層23との密着性や前記(C)の架橋性等を考慮して配合されるものである。前記(D)は、例えばSi、Al、Ti、Zr等の金属アルコキシドであり、具体例としてはテトラエトキシシラン、テトラメトキシシラン、トリイソプロポキシアルミニウム等が挙げられる。これらのうちでは、反応制御がしやすく、低コストである点でテトラエトキシシランを用いることが最も好ましい。また、これら金属アルコキシドの加水分解物を用いることもでき、加水分解物を得る方法としては、前記金属アルコキシドに直接、酸やアルカリ等を添加して加水分解を行う方法等の既知の方法を用いることができる。
被膜層24は、前記(C)と前記(D)とを含む水溶液あるいは水/アルコール混合溶液を主剤とするコーティング剤を調製し、これを塗布して形成される。具体的には、水溶性高分子(C)を、水あるいは水とアルコールとの混合溶液などの水系溶媒に溶解した後、この水系溶媒中に上記成分(D)を混合してコーティング剤とする。このコーティング剤を第2ガスバリア層23上に塗布した後、塗布膜を加熱乾燥等により固化することにより被膜層24が得られる。
コーティング剤の塗布には、公知の技術を用いることができ、例えばグラビアコート、グラビアリバースコート、ロールコート、リバースロールコート、マイクログラビアコート、コンマコート、エアナイフコート、メイヤーバーコート、ディップコート、ダイコート、スプレーコートなど各種コーティング手法を用いることが可能である。乾燥後の被膜層24は、厚みが0.01μm以上あればよく、厚みが50μmを超えると被膜層24にクラックを生じ易くなる。したがって、被膜層24の厚みが、0.01μm以上50μm以下の範囲内であることが好ましい。
[第3実施形態]
次に、図3(a)〜(d)、図4(a)、(b)を参照しつつ、本発明に係る第3実施形態の裏面保護シートを説明する。図3(a)〜(d)、図4(a)、(b)は、それぞれ本発明に係る第3実施形態の裏面保護シート3a〜3fを示す断面構成図である。第3実施形態が第1、第2実施形態と異なる点は、耐候性積層体にオーバーコート層が積層されている点である。
図3(a)に示すように裏面保護シート3aは、耐候性積層体21の一方の面にオーバーコート層31が積層された構造になっている。
図3(b)に示すように裏面保護シート3bは、耐候性積層体21の表裏両面のそれぞれにオーバーコート層31が積層された構造になっている。
耐候性積層体21は、第1実施形態で説明した耐候性積層体13又は耐候性積層体14により構成される。
図3(c)に示すように裏面保護シート3cは、耐候性積層体21の一方の面に被覆積層体25が積層され、さらに被覆積層体25上にオーバーコート層31が積層された構造になっている。
図3(d)に示すように裏面保護シート3dは、耐候性積層体21の一方の面に被覆積層体25が積層され、耐候性積層体21の他方の面にオーバーコート層31が積層された構造になっている。
被覆積層体25は、第2実施形態で説明したように耐候性積層体21側からアンカーコート層22、第2ガスバリア層23、及び被膜層24が、この順に積層された構造になっている。
図3(e)に示すように裏面保護シート3eは、耐候性積層体21の表裏両面のそれぞれに被覆積層体25が積層され、耐候性積層体21の一方の面における被覆積層体25上にオーバーコート層31が積層された構造になっている。
図3(f)に示すように裏面保護シート3fは、耐候性積層体21の表裏両面のそれぞれに被覆積層体25が積層され、耐候性積層体21の表裏両面における各々の被覆積層体25上にオーバーコート層31が積層された構造になっている。
(オーバーコート層)
オーバーコート層31は、裏面保護シート3a〜3fの耐候性、耐UV性、難燃性を高めるものである。オーバーコート層31を構成する耐熱性樹脂基材としては、オーバーコート層31に求められる機能・用途に応じて選択可能である。耐熱性樹脂基材の具体例としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリシクロヘキサンジメタノール‐テレフタレート(PCT)等から選択されるポリエステル基材や、ポリカーボネート系基材、あるいはアクリル系基材、ポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアリレート系樹脂等が挙げられ、耐熱性、強度、電気絶縁性等を考慮して適宜選択可能である。
前記耐熱性樹脂基材のうちで、エチレンテレフタレート基材を用いることが好ましい。ポリエチレンテレフタレート基材としては、数平均分子量が18000以上40000以下の範囲内で、環状オリゴマーコンテントが1.5質量%以下、固有粘度が0.5dl/g以上の耐加水分解性を有するものが特に好ましい。
ポリエステル基材の分子末端がカルボン酸基である場合、熱、水、さらには酸触媒としての作用が働き、加水分解に最も影響を受ける。したがって、ポリエステル基材を得るには末端カルボン酸量を上昇させることなく数平均分子量を増加させることが可能な固相重合法を用いるとよい。また、末端カルボン酸基をカルボジイミド系化合物、エポキシ系化合物、オキサゾリン系化合物等により封止してもよい。
オーバーコート層31としては、フッ素系樹脂基材を用いてもよい。フッ素系樹脂基材としては、ポリフッ化ビニル(PVF)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、ポリエチレンテトラフルオロエチレン(ETFE)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレンパーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、テトラフルオロエチレン‐ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)などが挙げられ、さらにはこれらの各種フッ素系樹脂基材のアクリル変性物であってもよい。
オーバーコート層31の積層方法は特に限定されるものではなく、具体例としてはドライラミネート法、エキストルーダー法、熱ラミネート法等が挙げられる。耐熱性と蒸着加工適性との観点から、ドライラミネート法を用いるとよい。
以上のような第1〜第3実施形態の裏面保護シートにあっては、耐候性基材11が超高分子量ポリエチレンからなっている。超高分子量ポリエチレンはポリエステルと比較して吸水率が低く、また格段に加水分解しにくい材質であるので、裏面保護シートは、後述する実施例で示すように高温高湿度下で長期にわたって安定した耐候性を発現する。超高分子量ポリエチレンは、高強度であり、耐久性、耐摩耗性に優れる材質であるので、裏面保護シートに破損を生じることが長期間にわたって防止される。超高分子量ポリエチレンは、フッ素系樹脂等と比較して加工性が高いので、裏面保護シートの製造コストを低減することができる。超高分子量ポリエチレンは、燃焼等によりフッ化水素等の有害ガスを発生しない材質であるので、フッ素を含有したフッ素系樹脂等を用いる場合と比較して裏面保護シートの廃棄処理に要するコストを低減することができる。
<太陽電池>
次に、図5を参照しつつ本発明の裏面保護シートを用いた太陽電池モジュールの実施形態を説明する。図5は、本実施形態の太陽電池モジュールを示す断面構成図である。図4に示すように太陽電池モジュール4は、裏面保護シート41とガラス基板42との間に複数の太陽電池素子44が封止された構造になっている。裏面保護シート41は、その周縁部においてガラス基板42とスペーサ43により固定されている。裏面保護シート41は、ガラス基板42から所定の距離だけ離して固定されている。裏面保護シート41、ガラス基板42、及びスペーサ43に囲まれた収容室内に、複数の太陽電池素子44が封止されている。複数の太陽電池素子44は、配線45により互いに電気的に接続されている。前記収容室内の隙間は、充填材46により充填されている。太陽電池モジュール4の使用時には、太陽光Lがガラス基板42を通り、複数の太陽電池素子44に入射する。すると、複数の太陽電池素子44に太陽光Lにより電気エネルギーが発生し、この電気エネルギーは配線45を介して、太陽電池モジュール4の外部に取り出される。
以上のような構成の太陽電池モジュール4は、本発明の裏面保護シート41を用いて構成されているので、格段に耐候性に優れており、長期間にわたって良好な電気出力が得られるようになっている。
次に、本発明を適用した実施例の裏面保護シートの特性について説明する。また、本発明の効果を示すために、比較例の裏面保護シートに対する優位性について説明する。なお、本発明は、以下の実施例に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することができる。
実施例1では、耐候性基材として、厚みが30μmの超高分子量ポリエチレンフィルム(商品名・型番「ニューライトフィルム イノベート」作新工業株式会社製)を用いた。アクリルポリオールとトリレンジイソシアネートをアクリルポリオールのOH基に対し、NCO基が等量となるように加え、全固形分が5wt%になるように酢酸エチルで希釈してコート液を作成した。このコート液を耐候性基材の一方の面(接着面)にグラビアコート機を用いて塗布し、乾燥後の厚みが0.1μmの乾燥被膜からなる第1のアンカーコート層を形成した。
耐候性基材上に第1のアンカーコート層が形成された積層フィルムを巻き取り式真空蒸着装置の送り出しロールに装着した。そして、積層フィルムをコーティングドラムの上に繰り出しつつ、酸化珪素を蒸着源に用いた抵抗加熱方式による反応真空蒸着法により、第1のアンカーコート層上に厚みが50nm(500Å)の酸化珪素のガスバリア層を形成した。蒸着時の加工温度は1000℃、冷却ドラム温度は−40℃であったが、いずれも加工には特に問題がなかった。
次いで、テトラエトキシシラン10.4gに0.1N塩酸を89.6g加え、30分攪拌して加水分解させた固形分3wt%(SiO換算)の溶液と、ポリビニルアルコール3wt%水/イソプロピルアルコール溶液(水/イソプロピルアルコールは重量%で90/10)を重量%比で60/40に混合し、コート液を調整した。このコート液をグラビアコート機を用いてガスバリア層が形成された積層フィルム上に塗布し、乾燥後の厚みが0.5μmの乾燥被膜からなる第2のアンカーコート層を積層して、実施例1の耐候性積層体とした。
(比較例1)
比較例1では、耐候性基材として、厚さ30μmのポリエステルフィルム(型番「S10」東レ株式会社製)を用いた以外は、実施例1と全く同様にして、ポリエステルフィルム上に第1のアンカーコート層、ガスバリア層、第2のアンカーコート層を順に積層して、比較例1の耐候性積層体とした。なお、蒸着時の加工温度は1000℃、冷却ドラム温度は−40℃であったが、いずれも加工には特に問題がなかった。
実施例1、比較例1の耐候性積層体を、それぞれ厚みが50μmの耐候性ポリエステルフィルム(型番「X10S」東レ株式会社製)2枚の間に挟み、ポリエステル系接着剤(型番「A515/A50」三井化学ポリウレタン株式会社製)にてドライラミネートして、実施例1の裏面保護シート、比較例1の裏面保護シートを作成した。
実施例1及び比較例1の各裏面保護シートについて、温度が85℃、相対湿度が85%RH環境下で2000h保管して促進試験を行った。実施例1、比較例1の形成時における蒸着の安定性と、実施例1、比較例1の促進試験後のラミネート強度(接着強度)、水蒸気透過率、外観について調査した。調査結果を[表1]に示す。
Figure 0005493560
[表1]に示すように蒸着時の安定性については、実施例1、比較例1のいずれについても良好であった。また、促進試験後のラミネート強度については、実施例1では十分な接着強度が保持されていたのに対して、比較例1では接着強度が1N以下になっていた。このことから、実施例1では、比較例1よりも接着強度の低下が抑制されていることが分かる。
促進試験後の水蒸気透過率については、実施例1では0.5〜1.0g/m・dayであったのに対して、比較例1では1.0〜1.5g/m・dayであった。実施例1は、比較例1よりも格段に水蒸気透過率が低くなっており、促進試験後において水蒸気に対する十分なガスバリア性を保持していることが分かる。
促進試験後の外観については、実施例1では促進試験前とほとんど変化が観察されなかったのに対して、比較例1では浮きが観察された。この浮きは、裏面保護シートに生じた加水分解に起因すると考えられる。すなわち、実施例1ではほとんど加水分解による劣化が生じていないのに対して、比較例1では劣化を生じていることがわかる。
以上のように本発明を適用した実施例1の裏面保護シートは、促進試験において加水分解をほとんど生じることがなく、しかも促進試験後において十分なガスバリア性を保持しているので、促進試験後においても十分な耐候性を保持していることが分かる。したがって、本発明の裏面保護シートを用いて太陽電池モジュールを構成すれば、長期間にわたって太陽電池モジュールの耐候性が保持され、長期間にわたって良好な電気出力を得ることが可能である。
1a、1b、2a、2b、3a〜3f・・・裏面保護シート(太陽電池用裏面保護シート)、4・・・太陽電池モジュール、11・・・耐候性基材、12・・・ガスバリア層、13、14、21・・・耐候性積層体、22・・・アンカーコート層、23・・・第2ガスバリア層、24・・・被膜層、25・・・被覆積層体、31・・・オーバーコート層

Claims (6)

  1. 平均分子量が100万以上の超高分子量ポリエチレンからなるシート状の耐候性基材の少なくとも一方の面に無機酸化物からなるガスバリア層が設けられてなる耐候性積層体を含み、
    前記耐候性積層体の両方の面に被覆積層体が設けられており、
    前記被覆積層体は、
    無機酸化物からなる第2ガスバリア層と、
    前記第2ガスバリア層と前記耐候性積層体との間に配置されたアンカーコート層と、
    前記第2ガスバリア層の前記アンカーコート層と反対側に配置され、前記第2ガスバリア層を被覆する被膜層と、を含み、
    前記アンカーコート層は、下記の(A)と(B)とからなることを特徴とする太陽電池用裏面保護シート。
    (A):アクリルポリオールおよびポリエステルポリオールを含む化合物。
    (B):イソシアネート化合物複合体。
  2. 前記被膜層の厚みは、0.01μm以上50μm以下であることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池用裏面保護シート。
  3. 前記被膜層は、下記の(C)と(D)とからなることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池用裏面保護シート。
    (C):水溶性高分子。
    (D):1種以上の金属アルコキシドと1種類以上の金属アルコキシドの加水分解物の少なくとも一方を含む化合物。
  4. 前記耐候性積層体の少なくとも一方の面に耐熱性樹脂からなるオーバーコート層が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の太陽電池用裏面保護シート。
  5. 前記オーバーコート層が該被覆積層体の前記耐候性積層体と反対側に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の太陽電池用裏面保護シート。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の太陽電池用裏面保護シートを用いたことを特徴とする太陽電池モジュール。
JP2009180796A 2009-08-03 2009-08-03 太陽電池用裏面保護シート及びこれを用いた太陽電池モジュール Expired - Fee Related JP5493560B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009180796A JP5493560B2 (ja) 2009-08-03 2009-08-03 太陽電池用裏面保護シート及びこれを用いた太陽電池モジュール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009180796A JP5493560B2 (ja) 2009-08-03 2009-08-03 太陽電池用裏面保護シート及びこれを用いた太陽電池モジュール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011035200A JP2011035200A (ja) 2011-02-17
JP5493560B2 true JP5493560B2 (ja) 2014-05-14

Family

ID=43763974

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009180796A Expired - Fee Related JP5493560B2 (ja) 2009-08-03 2009-08-03 太陽電池用裏面保護シート及びこれを用いた太陽電池モジュール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5493560B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5549620B2 (ja) * 2011-02-18 2014-07-16 東洋インキScホールディングス株式会社 太陽電池裏面保護シートならびに太陽電池モジュール
KR101854339B1 (ko) 2012-05-21 2018-05-03 엘지전자 주식회사 태양 전지용 후면 시트 및 이의 제조 방법, 그리고 태양 전지 모듈
CN104126232A (zh) * 2012-12-27 2014-10-29 金敏赫 口袋型太阳能发电背板及其制作方法与具备该背板的太阳能发电模块
JP5860426B2 (ja) * 2013-03-15 2016-02-16 富士フイルム株式会社 積層シート及び太陽電池モジュール用バックシート
JP6028667B2 (ja) * 2013-04-15 2016-11-16 トヨタ自動車株式会社 太陽電池
JP6102986B2 (ja) * 2015-06-11 2017-03-29 コニカミノルタ株式会社 水蒸気バリアーフィルムの製造方法、水蒸気バリアーフィルム、電子機器及び有機エレクトロルミネッセンスパネル
CN109920878B (zh) * 2019-02-28 2021-05-07 苏州携创新能源科技有限公司 一种柔性光伏组件制造方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6240783A (ja) * 1985-08-15 1987-02-21 Toppan Printing Co Ltd 太陽電池モジユ−ル用裏面保護シ−ト
JP3101828B2 (ja) * 1991-06-14 2000-10-23 横浜ゴム株式会社 表示を付したゴム製品及び該ゴム製品に表示を付す方法
JP2001062967A (ja) * 1999-08-26 2001-03-13 Mitsui Chemicals Inc 超高分子量ポリオレフィン多層積層体とその用途
JP2008066629A (ja) * 2006-09-11 2008-03-21 Toppan Printing Co Ltd 太陽電池用裏面保護シートおよび太陽電池モジュール
JP5391515B2 (ja) * 2006-09-11 2014-01-15 凸版印刷株式会社 太陽電池用裏面保護シートおよび太陽電池モジュール
JP5211576B2 (ja) * 2007-08-02 2013-06-12 凸版印刷株式会社 太陽電池裏面封止用シート及びこれを用いた太陽電池モジュール
JP2009158778A (ja) * 2007-12-27 2009-07-16 Toppan Printing Co Ltd 太陽電池モジュールバックシート用積層体
JP5326499B2 (ja) * 2008-10-31 2013-10-30 凸版印刷株式会社 太陽電池裏面保護材用積層体
JP2010287682A (ja) * 2009-06-10 2010-12-24 Mitsui Chemicals Inc 太陽電池モジュール用裏面保護シート

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011035200A (ja) 2011-02-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5493560B2 (ja) 太陽電池用裏面保護シート及びこれを用いた太陽電池モジュール
KR101388381B1 (ko) 광전지 모듈용 이면 시트 및 그 수리 방법
JP5262044B2 (ja) 太陽電池裏面封止用シート及びこれを用いた太陽電池モジュール
EP1873841B1 (en) Back-protective sheet for solar cell and solar cell module employing the same
US20110108086A1 (en) Backing sheet for photovoltaic modules and method for repairing same
WO2012029760A1 (ja) ポリエステルフィルムおよびその製造方法
JP4977991B2 (ja) 太陽電池用裏面保護シートおよびその裏面保護シートを用いた太陽電池モジュール、その太陽電池用裏面保護シートの製造方法
JP2006253264A (ja) 太陽電池用裏面保護シートおよびそれを用いた太陽電池モジュール
JP5167622B2 (ja) 太陽電池モジュール
JP2009200385A (ja) 太陽電池用保護シート及びこれを用いた太陽電池モジュール
JP2009200398A (ja) 太陽電池用裏面封止用シートおよびそれを用いた太陽電池モジュール
JP5286643B2 (ja) 太陽電池用裏面保護シートおよびそれを用いた太陽電池モジュール
JP5606956B2 (ja) 太陽電池用バックシート及びその製造方法、並びに太陽電池モジュール
JP5702116B2 (ja) 太陽電池保護シート及びその製造方法、太陽電池用バックシート、並びに太陽電池モジュール
JP2009010269A (ja) 太陽電池モジュール用裏面保護シートおよびそれを用いた太陽電池モジュール
JP5599348B2 (ja) 太陽電池用保護シートとその製造方法、太陽電池用バックシート部材、太陽電池用バックシート及び太陽電池モジュール
JP2009158778A (ja) 太陽電池モジュールバックシート用積層体
JP2009188072A (ja) 積層体および太陽電池用裏面保護シート
JP2013199066A (ja) ガスバリアフィルムとこれを用いた太陽電池モジュール用裏面保護シートおよび太陽電池用前面保護シート
JP2014058154A (ja) ガスバリア性フィルム及び太陽電池モジュール用保護シート
JP2024050833A (ja) 太陽電池モジュール用の透明保護シート
JP2007109696A (ja) 太陽電池用裏面保護シート及び太陽電池モジュール
JP2010272564A (ja) 太陽電池用バックシート
JP5326499B2 (ja) 太陽電池裏面保護材用積層体
JP2012054276A (ja) 太陽電池用裏面保護シート及びそれを用いた太陽電池モジュール

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120724

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130501

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130521

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130722

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20130723

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130924

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131121

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20131122

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140204

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140217

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5493560

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees