JP5493399B2 - 製造装置、及び、半導体装置の製造方法 - Google Patents

製造装置、及び、半導体装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、半導体装置を製造する製造装置及び半導体装置を製造する製造方法に関する。
携帯電話、ノートパソコン、デジタルカメラ等の携帯電子機器の製造にとって、メモリ、MPU等の電子部品を高密度に実装する技術は最も重要な技術の一つである。このための技術としてフリップチップ実装技術の開発が従来から行われており、最近ではこの技術を利用して半導体チップを積層して更なる高密度電子装置を得るための開発が盛んに行われている。このフリップチップ技術による実装では半導体チップを配線基板に接合するとき、あるいは、半導体チップを半導体チップ上に重ねて接合するときに、接合電極としてバンプを形成することが行われている。このバンプ形成にあたっては、電極材として金、銀、アルミニウム等が使用されているが、導電性、及び酸化されにくいという点、更に価格の点から銅が一般的に使用されている。
このような電極接合を行う一般的な方法として加圧と加熱による拡散接合方式がとられている。しかしながら、電極接合をチップレベルで行う場合には問題ないが、ウェハレベルで接合を行う場合には接合物間の熱膨張率の違いによる電極位置ずれの問題が発生する。この問題点を解消する方法として、加熱により生じる熱膨張を伴わない常温接合方式が検討されている。この方式は物質が本来有している原子間結合力を利用するもので、接合面を清浄して接合面どうしを数nm以下の間隔にすることにより実現される。したがって、この接合方法を用いる場合の条件は、(1)接合面が平坦面であること、(2)接合面には酸化層、及び異物の付着がないこと、である。このような条件を満足させた接合装置が、例えば特許文献1に提案されている。
特開平1−148481号公報
しかしながら、従来の接合装置では、電極の平坦化及びCMP(Chemical Mechanical Polishingの略:化学的機械的研磨法)処理以降の工程における電極表面酸化により、十分な接合を達成できないことがあった。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様においては、複数の半導体基板がそれぞれの接合面で接合されて積層された半導体装置を製造する製造装置であって、接合面を活性化する活性化装置と、重ね合わせた半導体基板を加圧及び加熱の少なくともいずれかにより接合する接合装置と、接合装置で接合される前の接合面の表面粗さを計測する計測器と、活性化装置、接合装置及び計測器のそれぞれに対して制御を行う制御部と、を備える。
また、本発明の第2の態様においては、複数の半導体基板がそれぞれの接合面で接合されて積層された半導体装置を製造する製造方法であって、接合面を活性化する活性化ステップと、活性化ステップにより活性化され、かつ、重ね合わされた複数の半導体基板を、加圧及び加熱の少なくともいずれかにより接合する接合ステップと、接合ステップで接合される前の接合面の表面粗さを計測する計測ステップと、計測ステップにより計測した表面粗さにより、計測後のプロセスを変更する変更ステップと、を備える。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
はじめに、常温近傍における活性化接合(Surface Activated Bonding)について説明する。なお、以下において電極金属とは、特に具体的な記載をしない限り、積層するウェハの接合面における接触部である金属を言う。例えば、ウェハの表面に形成された配線パターン、バンプなどが相当する。したがって、「接合面を接合する」という場合、これらの表面金属同士が接合することを意味する。
CMPにより平坦化された表面は一般的には研磨前に存在していた表面酸化層は除去され、電極金属の表面が露出される。しかし、研磨工程の研磨により露出した金属面も、大気中に曝されると再び酸化されていく。例えば、銅の場合、時間と共に、電極金属の表面に亜酸化銅CuOからなる酸化層が形成される。この状態では、表面に凹凸が生じ、亜酸化銅が生じる前後で表面の銅材には体積変化が生じる。酸化によってCuOが生じると、体積が2.67倍になる。この結果、表面近くの銅の原子が亜酸化されるに伴って表面粗さが増加することになる。そして、表面は亜酸化銅層に覆われた凸凹状態となる。また、活性なCu原子が露出している活性化表面は、酸化が進行することによりCuOで覆われて不活性な面となる。この凸凹状態、不活性な状態の接合面を接触、加圧しても接合面間には本来の原子間力が作用しないことになり、常温活性化接合はできない。
次工程の活性化工程では、例えばアルゴンイオンの照射によりスパッタ作用を受けてこの表面の亜酸化銅層を除去する。この場合、表面の平面度の低下が極力抑えられるように亜酸化銅層のみを除去して、活性な銅が表面に現れるように制御される。そして、この活性化工程を行う活性化装置は、チャンバ内の雰囲気を所定の状態に設定できるので、ウェハがこのチャンバ内に載置されている限り酸化されない又は酸化の進行を極めて遅くすることができる。
しかし、次工程であるウェハどうしの重ね合わせ等を行うアライメント工程においては、重ね合わせ等を行うアライメント装置のチャンバ内を、銅の酸化を阻止する雰囲気にすることが困難である。これは、ウェハどうしの厳密な位置合わせを行うために必要なステージの存在等による。したがって、アライメント工程においては、ウェハの酸化が再び進行することになる。
次工程の接合工程は、重ね合わせたウェハを接合装置に搬入して行う。接合装置は、活性化装置と同じく、チャンバ内の雰囲気を所定の状態に設定できるので、ウェハを接合装置内に搬入すれば、再び酸化の進行を食い止めることができる。上述の通り、時間と共に電極金属の表面に亜酸化銅CuOが形成されるので、アライメント工程をの通過時間を管理することで、不活性な亜酸化銅層の成長を抑え、表面の凸凹を一定のレベル内に抑制することができる。表面の不活性な亜酸化銅層の厚さである酸化膜厚、及び亜酸化銅層の凸凹である表面粗さが一定のレベル内であれば、常温活性化接合に近い条件での接合、すなわち、一般的な拡散接合方式における加圧圧力、加熱温度までは必要としない接合ができる。
次に、本実施形態に係る半導体装置を製造する製造装置について、図面を参照しつつ説明する。図1は、本実施形態に係る製造装置100の概略構成図である。製造装置100は、異なる工程をそれぞれ担う構成装置として研磨装置200、活性化装置300、アライメント装置400及び接合装置500を備える。そして、ウェハの接合面の表面粗さを計測する工程を担う構成装置として、表面粗さ計測器800を活性化装置300のチャンバ内に備える。更に製造装置100は、研磨装置200と活性化装置300、活性化装置300とアライメント装置400、アライメント装置400と接合装置500の間を接続する空間であるロードロックチャンバ610、620、630と、各構成装置及び各ロードロックチャンバを制御する制御盤700を備える。
各ロードロックチャンバには、ウェハもしくはウェハホルダを搬送する搬送装置670が配置されている。なお、ここで言うウェハホルダは、ウェハを保持した状態のウェハホルダも含むものとする。搬送装置670は複数の腕部671を有し、その接続部においてアクチュエータを備えている。このアクチュエータの作用により、搬送装置670は、その把持部672で把持した例えばウェハ680を回転もしくは進退させ、隣接する構成装置に搬入し、もしくは隣接する構成装置から搬出する。また、搬送装置670は把持部672の付け根にもアクチュエータを備えており、把持部672がウェハもしくはウェハホルダを保持した状態で、把持部672を回転させ、ウェハもしくはウェハホルダを反転させることができる。
把持部672は、ウェハもしくはウェハホルダを吸着可能なように真空、負圧による吸引部を備えており、この吸引部による吸引を制御することによりウェハもしくはウェハホルダを着脱する。なお、把持部672による把持は、吸引に限らず、例えば静電吸着により吸着するように構成しても良い。
搬送装置670は、以上のような動作により、ウェハもしくはウェハホルダを隣接する構成装置間で搬送し、かつ、上向きもしくは下向きである予定された向きで各構成装置に引き渡すことができる。なお、搬送装置670の動作は、制御部である制御盤700からの指示により制御される。
各ロードロックチャンバの隣接する構成装置との境界には、それぞれゲートバルブが設けられている。具体的には、ロードロックチャンバ610と研磨装置200、活性化装置300との間にはそれぞれゲートバルブ611、612が、ロードロックチャンバ620と活性化装置300、アライメント装置400との間にはそれぞれゲートバルブ621、622が、ロードロックチャンバ630とアライメント装置400、接合装置500との間にはそれぞれゲートバルブ631、632が設けられている。それぞれのゲートバルブは、制御盤700からの指示により開閉される。
各ロードロックチャンバは、隣接するそれぞれの構成装置における加工雰囲気が異なる場合に、構成装置間でウェハもしくはウェハホルダを問題なく受け渡しするために配置されている。例えば、研磨装置200において大気中で処理されるウェハ680を、真空雰囲気である活性化装置300に取り込む場合、まず、ゲートバルブ612を閉じた状態でゲートバルブ611を開いて、ウェハ680をロードロックチャンバ610内に搬送する。そして、ゲートバルブ611を閉じてロードロックチャンバ610内を接続されている真空装置により真空化する。所定の真空度になったときに、ゲートバルブ612を開いてウェハ680を真空状態の隣接する活性化装置に移す。このような動作により、研磨装置200において大気中に置かれたウェハを、真空状態である活性化装置300に、活性化装置の真空状態を保ったまま、移すことができる。
ゲートバルブ601は、外部装置と研磨装置200との境界に設けられ、また、ゲートバルブ641は、接合装置500と外部装置との境界に設けられている。これらのゲートバルブは、加工前後のウェハ、及びウェハホルダの搬入出の時に開閉されるものであり、外界の塵埃の侵入を防ぎ、製造装置100内の加工雰囲気を保つ役割を担う。
制御盤700は、各構成装置及び各ロードロックチャンバを制御すると共に、製造装置100内で加工中のウェハ、及び加工中のウェハを保持するウェハホルダの管理も行う。特に、表面粗さ計測器800によって計測されたウェハの表面粗さによりその後の処理を変更する判断を行い、その処理を実行する指示を各構成要素および各ロードロックチャンバに対して送信する。具体的な判断、及びその後の処理の変更については後述する。
次に各構成装置について説明する。図2は、研磨装置200の構造を模式的に示す断面図である。本実施形態においては、研磨装置200として例えば液体供給装置を備えるCMP装置を用いる。研磨装置200は、被研磨物であるウェハWをその表面が上向きに露出する状態で吸着により保持する回転定盤205と、この回転定盤205の上方に設置され、回転定盤205に保持されたウェハWの表面である被研磨面と対向する研磨パッド221を下面に有した研磨ヘッド220とを備えて構成されている。この研磨装置200では、研磨パッド221の直径はウェハWの直径よりも小さく、研磨パッド221をウェハWに上方から接触させた状態で双方を相対移動させることによりウェハWの表面全体を研磨できるようになっている。ウェハWは外部装置から搬入され、回転定盤205に載置される。なお、ここでウェハWは単独の1枚の状態で回転定盤205に載置されてその表面が研磨されても良いし、すでに積層されたウェハが載置されてその最外面を構成するウェハの表面が研磨されても良い。
回転定盤205及び研磨ヘッド220を支持する支持フレーム202は、水平な基台203と、この基台203上に紙面に垂直な方向であるY方向に延びて設けられたレール上を移動自在に設けられた第1ステージ206と、この第1ステージ206から垂直に延びて設けられた垂直フレーム207と、この垂直フレーム207上を移動自在に設けられた第2ステージ208と、この第2ステージ208から水平に延びて設けられた水平フレーム209と、この水平フレーム209上を移動自在に設けられた第3ステージ210とを有して構成されている。
第1ステージ206内にはモータM1が設けられており、これを制御装置により回転駆動することにより第1ステージ206を上記レールに沿って、すなわちY方向に移動させることができる。第2ステージ208内にはモータM2が設けられており、これを制御装置により回転駆動することにより第2ステージ208を垂直フレーム207に沿って、すなわちZ方向に移動させることができる。また、第3ステージ210内にはモータM3が設けられており、これを制御装置により回転駆動することにより第3ステージ210を水平フレーム209に沿って、すなわちX方向に移動させることができる。このため、モータM1、M2、M3の回転動作を組み合わせることにより、第3ステージ210を回転定盤205上方の任意の位置に移動させることができる。
回転定盤205は、基台203上に設けられたテーブル支持部204から上方に延びて設けられた回転軸211の上端部に水平に取り付けられている。この回転軸211はテーブル支持部204内に設けられたモータM4を制御装置により回転駆動することによりZ軸回りに回転させることができ、これにより回転定盤205をXY面内で回転させることができる。
研磨ヘッド220は第3ステージ210から下方に延びて設けられたスピンドル216の下端部に取り付けられている。このスピンドル216は第3ステージ210内に設けられたモータM5を制御装置により回転駆動することによりZ軸回りに回転させることができ、これにより研磨ヘッド220全体を回転させて研磨パッド221をXY面内で回転させることができる。また、スピンドル216は第3ステージ210内に設けられた研磨ヘッド220を昇降移動させる昇降機構としてのエアシリンダ217の駆動により上下方向に移動可能となっている。
回転定盤205に載置されたウェハWに対し、所定の接触圧で研磨パッド221を押し当て、モータM1、M2を駆動して研磨ヘッド220をXY方向に揺動させる。ウェハWの研磨中には、研磨液供給装置より研磨液であるシリカ粒を含んだスラリーを圧送して研磨パッド221の下面側に研磨液が供給される。このようにウェハWの表面は、研磨液の供給を受けつつウェハW自身の回転運動と研磨ヘッド220の、すなわち研磨パッド221の回転及び揺動運動とにより満遍なく研磨される。
なお、研磨装置200は、研磨するCMP装置本体に連続して、研磨後のウェハWを洗浄する洗浄装置および洗浄後のウェハWを乾燥する乾燥装置を備えている。したがって、搬送装置670によってロードロックチャンバ610へ搬出されるウェハWは、研磨された後に洗浄及び乾燥を施された、異物の付着のないウェハである。ただし、研磨装置200において加工されるウェハは、大気もしくは乾燥工程中のIPA(Isopropyl Alcohol)蒸気、窒素混合ガス等に曝された状態にあるので、研磨直後から酸化が進行する。
図3は、活性化装置300の一例としての第1の活性化装置310の構造を模式的に示す断面図である。第1の活性化装置310は、前段の研磨工程との接続に関してロードロックチャンバ610と隣接しており、その境界にはゲートバルブ612が設けられている。また、後段のアライメント工程との接続に関してロードロックチャンバ620と隣接しており、その境界にはゲートバルブ621が設けられている。また、この第1の活性化装置310に真空装置380を取り付けて、チャンバ内の雰囲気を所定の状態に設定できるようになっている。チャンバ内の雰囲気を大気圧より低圧である所定の真空度の状態に設定することで、酸化されない又は酸化の進行を極めて遅くすることができる。
第1の活性化装置310は、ウェハWをその表面が上向きに露出する状態で吸着により保持する回転定盤305を備える。回転定盤305は、テーブル支持部304から上方に延びて設けられた回転軸303の上端部に水平に取り付けられている。この回転軸303はテーブル支持部304内に設けられたモータMを制御装置により回転駆動することによりZ軸回りに回転させることができ、これにより回転定盤305をXY面内で回転させることができる。
第1の活性化装置310は、回転定盤305に保持され、回転されるウェハWに対して、流入された不活性ガスをイオンガン311によりイオン化した粒子を照射する。不活性ガスとしてはアルゴンガスが一般的である。これにより、ウェハWの表面の亜酸化銅層が除去される。この第1の活性化装置310としては、例えば、ビーコ社のイオン照射装置を用いることができる。
なお、第1の活性化装置310のチャンバ内には、粒子の照射を受けない空間に表面粗さ計測器800が並置されている。回転定盤305と表面粗さ計測器800との間のウェハの搬送は、第1の活性化装置310内に搬送装置を設けて行っても良いし、隣接するロードロックチャンバ610、620に設置されている搬送装置670を用いて行っても良い。搬送装置670を用いて搬送を行う場合は、ロードロックチャンバ610、620の雰囲気を第1の活性化装置310の雰囲気と同一にした上で、ゲートバルブ612、621を開放し、把持部672を第1の活性化装置310のチャンバ内に進入させて行う。表面粗さ計測器800の具体的な構成は後述する。また、第1の活性化装置310のチャンバ内には、活性化および表面粗さ計測前後のウェハを複数ストックするウェハストッカーが設置されているが、ウェハのウェハストッカーへの搬入もしくはウェハストッカーからの搬出も同様に行う。
図4は、活性化装置300の別の一例としての第2の活性化装置320の構造を模式的に示す断面図である。第1の活性化装置310は、前段の研磨工程との接続に関してロードロックチャンバ610と隣接しており、その境界にはゲートバルブ612が設けられている。また、後段のアライメント工程との接続に関してロードロックチャンバ620と隣接しており、その境界にはゲートバルブ621が設けられている。また、この第1の活性化装置310に真空装置380を取り付けて、チャンバ内の雰囲気を所定の状態に設定できるようになっている。チャンバ内の雰囲気を所定の状態に設定することで、酸化されない又は酸化の進行を極めて遅くすることができる。
第2の活性化装置320は、ウェハWをその表面が上向きに露出する状態で吸着により保持する回転定盤305を備える。回転定盤305は、テーブル支持部304から上方に延びて設けられた回転軸303の上端部に水平に取り付けられている。この回転軸303はテーブル支持部304内に設けられたモータMを制御装置により回転駆動することによりZ軸回りに回転させることができ、これにより回転定盤305をXY面内で回転させることができる。
第2の活性化装置320は、流入された不活性ガスを放電電極321、322、放電電源323によりプラズマ状態にし、このプラズマ中に回転定盤305に保持され、回転されるウェハWを置くことにより洗浄活性化する。これにより、ウェハWの表面の亜酸化銅層が除去される。
なお、第1の活性化装置310と同様に、第2の活性化装置320のチャンバ内には、プラズマに曝されない空間に表面粗さ計測器800が並置されている。回転定盤305と表面粗さ計測器800との間のウェハの搬送は、第2の活性化装置320内に搬送装置を設けて行っても良いし、隣接するロードロックチャンバ610、620に設置されている搬送装置670を用いて行っても良い。搬送装置670を用いて搬送を行う場合は、ロードロックチャンバ610、620の雰囲気を第2の活性化装置320の雰囲気と同一にした上で、ゲートバルブ612、621を開放し、把持部672を第2の活性化装置320のチャンバ内に進入させて行う。表面粗さ計測器800の具体的な構成は後述する。また、第2の活性化装置320のチャンバ内には、活性化および表面粗さ計測前後のウェハを複数ストックするウェハストッカーが設置されているが、ウェハのウェハストッカーへの搬入もしくはウェハストッカーからの搬出も同様に行う。
図5は、アライメント装置400の構造を模式的に示す断面図である。アライメント装置400は、枠体411の内側に配された固定ステージ421、移動ステージ422及び昇降部460を備える。アライメント装置400は、前段の活性化工程との接続に関してロードロックチャンバ620と隣接しており、その境界にはゲートバルブ622が設けられている。また、後段の接合工程との接続に関してロードロックチャンバ630と隣接しており、その境界にはゲートバルブ631が設けられている。アライメント装置400には、チャンバ内をN2雰囲気にするための調整器480が備えられている。なお、アライメント装置400は調整器480を備えてない場合も想定され、その場合は大気に曝されることになる。
枠体411は、互いに平行で水平な天板412及び底板416と、天板412及び底板416を結合する複数の支柱414とを備える。天板412、支柱414及び底板416は、それぞれ高剛性な材料により形成され、内部機構の動作に係る反力が作用した場合も変形を生じない。
固定ステージ421は、天板412の下面に固定され、ウェハホルダWHに保持されたウェハWを下面に保持する。ウェハWは、静電吸着により、ウェハホルダWHの下面に保持されて、後述するアラインメントの対象の一方となる。
移動ステージ422は、底板416の上に載置され、底板416に対して固定されたガイドレール452に案内されつつX方向に移動するXステージ454と、Xステージ454の上でY方向に移動するYステージ456とを有する。これにより、移動ステージ422に搭載された部材を、XY平面上の任意の方向に移動できる。
昇降部460は、移動ステージ422上に搭載され、シリンダ462及びピストン464を有する。ピストン464は、外部からの指示に応じて、シリンダ462内をZ方向に昇降する。ピストン464の上面には、ウェハホルダWHが保持される。更に、ウェハホルダWH上にウェハWが保持される。当該ウェハWは、後述するアラインメントの対象の一方となる。
なお、ウェハWは、その表面(図上では下面)に、アラインメントの基準となるアラインメントマークMを有する。ただし、アラインメントマークMは、そのために設けられた図形等であるとは限らず、ウェハWに形成された配線、バンプ、スクライブライン等でもあり得る。
アライメント装置400は、更に、一対の顕微鏡442、444と、反射鏡472とを有する。一方の顕微鏡442は、天板412の下面に、固定ステージ421に対して所定の間隔をおいて固定される。
他方の顕微鏡444及び反射鏡472は、移動ステージ422に、昇降部460と共に搭載される。これにより顕微鏡444及び反射鏡472は、昇降部460と共に、XY平面上を移動する。移動ステージ422が静止状態にある場合、顕微鏡444及び反射鏡472と昇降部460とは既知の間隔を有する。また、昇降部460の中心と顕微鏡444との間隔は、固定ステージ421の中心と顕微鏡442との間隔に一致する。
アライメント装置400が図示の状態にある場合に、顕微鏡442、444を用いて、対向するウェハWのアラインメントマークMを同時にもしくは別々に観察できる。従って、例えば、顕微鏡442により得られた映像から、移動ステージ422に載置されたウェハWの正確な位置を知ることができる。また、顕微鏡444により得られた映像から、固定ステージ421に載置されたウェハWの正確な位置を知ることができる。
反射鏡472は、干渉計等の計測装置を用いて移動ステージ422の移動量を測定する場合に用いられる。なお、図4では、紙面に直角に配された反射鏡472が示されるが、Y方向の移動を検出する他の反射鏡472も装備している。
図6は、アライメント装置400の動作を示す図である。同図に示すように、移動ステージ422がX方向に移動される。ここで、移動ステージ422の移動量を、昇降部460の中心と顕微鏡444の中心との間隔と同じにすることにより、移動ステージ422上のウェハWが、固定ステージ421に保持されたウェハWの直下に搬送される。このとき、上下のウェハWのアラインメントマークMは、ひとつの鉛直線上に位置する。
この状態で互いのウェハWが接触するまで昇降部460を押し上げ、ウェハホルダWHに設けられた吸着子を作用させることにより、2枚のウェハを正確な位置合わせをした状態で固定することができる。この状態では、2枚のウェハホルダが、2枚のウェハを挟み込んだ状態で一体的に固定されている。
なお、ここでは単に2枚のウェハを位置合わせするものとして説明したが、他方がすでに積層されたウェハであっても良い。積層されたウェハであっても、その表面にはアライメントマークMが存在するので、同様に位置合わせができる。
図7は、接合装置500の概略構成を示す側断面図である。この図に示すように、接合装置500は、枠体544の内側に配置された、押圧部546、加圧ステージ548、受圧ステージ550、圧力検知部552を備える。接合装置500は、前段のアライメント工程との接続に関してロードロックチャンバ630と隣接しており、その境界にはゲートバルブ632が設けられている。また、さらに後段の工程である外部装置との接続に関して、その境界にはゲートバルブ641が設けられている。
枠体544は、互いに平行で水平な天板554及び底板556と、天板554及び底板556を結合する複数の支柱558とを備える。天板554、支柱558及び底板556は、ウェハW及びウェハホルダWHへの加圧の反力が作用した場合に変形が生じない程度の剛性を有する。また、この接合装置500に真空装置590を取り付けて、チャンバ内の雰囲気を所定の状態に設定できるようになっている。チャンバ内の雰囲気を所定の状態に設定することで、酸化されない又は酸化の進行を極めて遅くすることができる。
枠体544の内側において、底板556の上には、押圧部546が配置される。押圧部546は、底板556の上面に固定されたシリンダ560と、シリンダ560の内側に配置されたピストン562とを有する。ピストン562は、図示されていない空圧駆動部により駆動されて、図中に矢印Zにより示す、底板556に対して直角な方向に昇降する。
ピストン562の上端には、加圧ステージ548が搭載される。加圧ステージ548は、ピストン562の上端に結合された水平な板状の支持部566と、支持部566に平行な板状の基板保持部568とを有する。
基板保持部568は、複数のアクチュエータ567を介して、支持部566から支持される。アクチュエータ567は、図示された一対のアクチュエータ567の他に、紙面に対して前方及び後方にも配置される。また、これらアクチュエータ567の各々は、相互に独立して動作させることができる。このような構造により、アクチュエータ567を適宜動作させることにより、基板保持部568の傾斜を任意に変えることができる。また、基板保持部568は、ヒータ570を有しており、当該ヒータ570により加熱される。
アライメント装置400で位置合わせされた2枚のウェハWを挟み込んで一体となっている2枚のウェハホルダWHは、ロードロックチャンバ630に設置された搬送装置670により、基板保持部568に載置される。載置されたウェハホルダWHは、真空吸着等により基板保持部568の上面に吸着される。これにより、ウェハWは、ウェハホルダWH及び基板保持部568と共に揺動する一方、基板保持部568からの移動あるいは脱落を防止される。
受圧ステージ550は、基板接触部572及び複数の懸架部574を有する。懸架部574は、天板554の下面から垂下される。基板接触部572は、懸架部574の下端近傍において下方から支持され、加圧ステージ548に対向して配置される。基板接触部572は、ヒータ576を有する。
基板接触部572は、下方から懸架部574により支持される一方、上方への移動は規制されない。ただし、天板554及び基板接触部572の間には、複数のロードセル578、580、582が挟まれる。複数のロードセル578、580、582は、圧力検知部552の一部を形成して、基板接触部572の上方移動を規制すると共に、基板接触部572に対して上方に印加された圧力を検出する。
ウェハW及びウェハホルダWHが基板保持部568に載置された状態で押圧部546を駆動すると、加圧ステージ548が受圧ステージ550に向かって上昇して、2枚のウェハWを挟み込んで一体となっている2枚のウェハホルダWHを押圧する。さらに、押圧中に、ヒータ570、576により加圧ステージ548及び受圧ステージ550を加熱することで、ウェハW同士の接合が行われる。
接合装置500の加圧圧力および加熱温度は、制御盤700からの制御により設定される。この加圧圧力および加熱温度は、一般的な拡散接合方式に比較して低圧、低温に設定され、常温活性化接合に近い条件で接合される。設定圧力及び設定温度は、ウェハWの表面の酸化膜厚及び表面粗さに依存するものであり、例えば、表面粗さが4nmであるときには、Cu−Cu接合に対して、1kPa、250℃が設定される。表面粗さと設定圧力及び設定温度との関係については後述する。
図8は、表面粗さ計測器800の構造を模式的に示す断面図である。ウェハの接合面の表面粗さの計測は、ナノオーダーでの計測ができればどのような機器を用いても良いが、ここでは、一例として原子間力顕微鏡(AFM)を用いる。AFMは、板ばね状の形状を呈するカンチレバーのように、可撓性を有する部材の先端に設けられた探針を、計測対象である試料の表面状で、試料に対して相対的に移動させて走査する。そして、走査中における探針の上下の変位量を測定することによって、試料の表面形状を計測する。
図8に示す表面粗さ計測器800は、光てこ方式のAFMである。この表面粗さ計測器800は、可撓性を有するカンチレバー831と、カンチレバー831の先端部に設けられた探針832、ウェハWをXYZ方向に微小移動させるためのアクチュエータ883、カンチレバー831の背面に設けられた反射面830に、レーザ光を照射する光源836を備える。アクチュエータ883は、例えば、円筒型のチューブの外周上にPZTからなる4つの電極を分割して貼り付け、XYZ方向の動きを可能にしたチューブスキャナにより構成される。なお、アクチュエータ883は、その上面にウェハWを載置する載置面を有し、載置したウェハWを吸着により保持する機能を備える。
また、表面粗さ計測器800は、レーザ光を所定エリアに照射するためにレーザ光を集光するためのレンズ841、反射面830で反射したレーザ光を受光する、2つの受光部からなる二分割光検出器837を備える。更に、アクチュエータ883を支持するテーブル805を有し、テーブル805は、シリンダ803及びXYステージ804がモータMにより駆動されることにより、XYZ方向に粗動する。これらによって構成される表面粗さ計測器800は、上述のように活性化装置300のチャンバ内に活性化装置と共に並置される。
本実施形態においては、例えばウェハWの中心部分と周辺部分4箇所の、合計5箇所の微小エリアにおいて表面粗さを計測する。この場合、それぞれの箇所の移動はテーブル805の粗動により行い、それぞれの箇所における微小エリア内の移動は深さ方向の計測を行いながらアクチュエータ883による走査により行う。ウェハの表面粗さとしては、例えば、まず各微小エリアごとにPV値(Peak to Valley値)として最深部と最浅部の差を計測し、計測された5箇所の差のうち最大の値を採用する。なお、微小エリアの数、及び各微小エリア内において計測するポイントの数は、スループットを考慮して適宜設定される。粗さの指標としては、PV値の他にも、算術平均粗さであるRa値、二乗平均粗さであるRms値などを用いることもできる。
本実施形態における図1に示す製造装置100は、各構成装置間にロードロックチャンバを設けて、直列的に配置している。しかし、各構成装置のレイアウトはこれに限られるものではない。例えば一つのロードロックチャンバに一つの搬送装置を設置して、各構成装置はこのロードロックチャンバに接続するように、つまり、並列的に配置しても良い。この場合は、搬送装置を共有することができ、また、ロードロックチャンバと各構成装置との境界に設けるゲートバルブの数も削減することができる。
次に、互いに接合されるウェハが、それぞれ研磨されてから接合されるまでの、製造装置100を用いた加工手順について3つの実施例を用いて説明する。なお、以下の説明において、ウェハホルダの着脱、及び各ゲートバルブの開閉などの付随する作業については、特に必要な場合を除き説明を省略するが、必要に応じてこのような作業を経るものとする。また、3枚以上のウェハを接合してなる半導体装置を製造する場合は、既に2枚以上が接合して積層されたウェハに、新たな一枚のウェハを接合することになるが、以下の実施例においては、このような場合も含むものとする。
(第1実施例)
図9は、第1実施例を示すフロー図である。まず1枚目のウェハであるウェハ1が外部装置から研磨装置200に搬入され、ステップS101で、研磨装置200によりウェハ1の表面を平坦化する。ここでは、例えば表面粗さが3nm以下となるように目標値を設定して平坦化する。ウェハ1に対する研磨工程が完了すると、ステップS102へ進む。ステップS102では、ウェハ1を研磨装置200から搬出し、ロードロックチャンバ610を介して活性化装置300へ搬入する。
ウェハ1を研磨装置200から搬出すると、次にステップS103では、ウェハ1と同様に、2枚目のウェハであるウェハ2が外部装置から研磨装置200に搬入され、研磨装置200によりウェハ2の表面を平坦化する。ここでも、例えば表面粗さが3nm以下となるように目標値を設定して平坦化する。ウェハ2に対する研磨工程が完了すると、ステップS104へ進む。ステップS104では、ウェハ2を研磨装置200から搬出し、ロードロックチャンバ610を介して活性化装置300へ搬入する。
ステップS105では、ウェハ1及びウェハ2を活性化装置300により活性化する。活性化装置300のチャンバ内は、上述のように、酸化されない又は酸化の進行が極めて遅い雰囲気に設定されている。したがって、ウェハ1及びウェハ2の活性化の手順は幾通りか考えられる。まず先に搬入されるウェハ1を活性化してその後チャンバ内に設置されたウェハストッカーに仮置きし、その後搬入されるウェハ2を活性化することで、ウェハ1及びウェハ2を共に活性化された状態にすることができる。あるいは、活性化装置300へウェハ2が搬入されてくるまでウェハ1を活性化装置内で待機させ、ウェハ1及びウェハ2を同時に回転定盤305に載置して活性化することもできる。つまり、ステップS105では、ウェハ1及びウェハ2が共に活性化されるまでは、活性化装置300内に留めるようにし、ウェハ2が活性化される前に活性化されたウェハ1をアライメント装置400の加工雰囲気に曝させないことが重要である。
次にステップS106では、表面粗さ計測器800によりウェハ1の表面粗さを計測する。計測した表面粗さは制御盤700の記憶部に記憶する。計測が終われば、ステップS106に進み、ウェハ1及びウェハ2を活性化装置300から搬出する。ウェハ1及びウェハ2は、ロードロックチャンバ620において、活性化装置300の雰囲気からアライメント装置400の雰囲気に置換された時点から、再び酸化が進行する。
アライメント装置400には、ウェハ1及びウェハ2がそれぞれウェハホルダに保持された状態で、固定ステージ421、移動ステージ422に載置される。そして、正確な位置合わせを行った後に重ねあわされて、2枚のウェハホルダが、2枚のウェハを挟み込んだ状態で一体的に固定されている(ステップS108)。
重ねあわされた2枚のウェハは、ステップS109で、アライメント装置400から搬出される。ここでの搬出とは、アライメント装置400からロードロックチャンバ630へ運び出され、ゲートバルブ631及びゲートバルブ632が共に閉じられた状態であることを言う。この状態でロードロックチャンバ内の雰囲気は、アライメント装置400の雰囲気から、接合装置500の雰囲気に置換される。この過程において、重ねあわされた2枚のウェハは、接合装置500の雰囲気である、酸化の進行を妨げる雰囲気に置かれることになる。
ステップS110では、制御盤700の記憶部において記憶されたウェハ1の表面粗さにより、その後のプロセスを変更する。本実施例において具体的には、接合装置500における加圧、加熱条件を変更する。記憶部には更に、計測した表面粗さに対する加圧圧力、加熱温度の参照テーブルが予め記憶されている。表面粗さが大きいということは、それだけ接触条件が悪いことになり、常温活性接合に近い条件での接合ができなくなる。つまり、表面粗さが大きいほど、一般的な拡散接合方式における加圧圧力、加熱温度に近い条件になる。したがって、記憶されている参照テーブルは、表面粗さが大きくなるほど加圧圧力が大きく、または、加熱温度が高くなる関係が成立する。具体的な数値は、表面粗さ計測器800によるウェハ1の表面粗さの計測後の工程における酸化の進行を加味した上で、各構成装置の加工雰囲気下で接合が実現される実測結果もしくはシミュレーション結果により、予め定められる。そして、制御盤700により決定された加圧圧力、加熱温度が接合装置500に対して設定され、ステップS111において重ね合わされたウェハ1及びウェハ2が接合される。接合されたウェハ1及びウェハ2は、ゲートバルブ641を介して外部装置に搬出され、一連の工程を終了する。
(第2実施例)
図10は、第2実施例を示すフロー図である。第2実施例のうち、第1実施例と共通するフローについては、同じ符番を付し、その説明を省略する。
ステップS121では、活性化装置300内に搬入されたウェハ1の表面粗さを、表面粗さ計測器800により計測する。そしてステップS122で、制御盤700において、計測された表面粗さhが予め定められた表面粗さhよりも大きいか否かを判断する。接合装置500による接合時の加圧圧力及び加熱温度は予め所定の値に設定されている。このとき、予め設定された加圧圧力および加熱温度で接合を実現するためには、接合されるウェハの表面粗さが所定の粗さ以下でなければならない。活性化装置300により低下した表面粗さは所定の範囲に限られ、また、アライメント工程による酸化の進行を加味すると、活性化装置300に搬入された時点でhよりも大きな表面粗さを有していると、予め設定された加圧圧力および加熱温度で接合できない。このようなhの具体的な値は、各構成装置の加工雰囲気下で接合が実現される実測結果もしくはシミュレーション結果により、予め定められる。
表面粗さ計測器800により計測された表面粗さhが予め定められた表面粗さhよりも大きい場合には、接合装置500による接合を禁止すべく、再び研磨装置200へ戻す。そして、ウェハ1の平坦化であるステップS101からやり直す。表面粗さ計測器800により計測された表面粗さhが予め定められた表面粗さhよりも大きくない場合には、接合装置500による接合が実現できるので、ステップS103へ進む。
ウェハ2についても同様の作業を行う。すなわち、ステップS123で表面粗さ計測器800により計測された表面粗さhが、予め定められた表面粗さhよりも大きい場合には、接合装置500による接合を禁止すべく、再び研磨装置200へ戻す。そして、ウェハ2の平坦化であるステップS103からやり直す。表面粗さ計測器800により計測された表面粗さhが予め定められた表面粗さhよりも大きくない場合には、接合装置500による接合が実現できるので、ステップS105へ進む。
このようにして条件を満たすウェハのみを先の工程に進め、接合工程までを行う(ステップS105、S107〜S109,S111)。接合されたウェハ1及びウェハ2は、ゲートバルブ641を介して外部装置に搬出され、一連の工程を終了する。
(第3実施例)
図11は、第3実施例を示すフロー図である。第3実施例のうち、第1実施例と共通するフローについては、同じ符番を付し、その説明を省略する。
第3実施例では、同一ロットのウェハであって、研磨装置200において同じ条件で平坦化された複数のウェハを一つのグループとして扱う。これらのウェハは、活性化装置300に搬入された時点では、同じ表面粗さであると期待できる。ステップS131及びステップS132では、その1枚1枚について研磨装置200による平坦化及び活性化装置300への搬入を行う。そして、ステップS133で、制御盤700はグループに属する全てのウェハの搬入が完了したかを判断し、まだ完了していなければステップS131へ戻って、全てのウェハの搬入が完了するまで繰り返す。完了していれば、ステップS134へ進む。
ステップS134では、これら搬入されたウェハの1枚を選択してモニターウェハとし、これを代表のウェハとして表面粗さ計測器800により表面粗さを計測する。このときの表面粗さをhとして制御盤700の記憶部に記憶する。そして、活性化装置300によりモニターウェハの活性化を行う(ステップS135)。ステップS136では、活性化を終えたモニターウェハを再度表面粗さ計測器800により表面粗さを計測する。このときの表面粗さをhとする。すると、このhと記憶部に記憶されているhとの差を求めることにより、活性化装置300により低下した表面粗さが求められる。これにより、モニターウェハと同じグループに属する、モニターウェハ以外の他のウェハに対する、活性化装置300の最適な活性化条件を設定することができる。そして、この最適な条件で活性化されることを前提として、その後の工程における酸化の進行を加味した上で、モニターウェハ以外の他のウェハに対する接合装置500における加圧、加熱条件を変更する。具体的には、制御盤700は、記憶部に予め記憶された、活性化後の表面粗さに対する加圧圧力、加熱温度の参照テーブルを用いて、加圧圧力、加熱温度を決定し、接合装置500に対してそれらを設定する。このように制御することにより、他のウェハについては比較的時間のかかる表面粗さ計測を省略することができ、これにより全体のスループットを向上させることができる。
再設定された活性化装置300の活性化条件、及び参照テーブルを用いて設定された接合装置500の加圧、加熱条件のもと、他のウェハは活性化以降の工程を行う(ステップS105、S107〜S109,S111)。そして、ステップS138で、制御盤700はグループに属する全ての他のウェハの接合が完了したかを判断し、まだ完了していなければステップS105へ戻って、全ての他のウェハの接合が完了するまで繰り返す。完了していれば、接合したウェハ群をゲートバルブ641を介して外部装置に搬出し、一連の工程を終了する。
以上の実施例においては、チャンバ内の雰囲気を所定の状態に設定することで、接合面が酸化されない又は酸化の進行を極めて遅くすることができるという利点から、表面粗さ計測器800を、活性化装置300のチャンバ内に設置するようにした。これは、比較的時間がかかる表面粗さ計測中に酸化を進めないためである。一方で、接合工程に関わるプロセスを変更する観点からは、表面粗さの計測は、接合工程に近い段階で行うことも好ましい。この観点からすると、アライメント装置400のチャンバ内に配置しても良い。ただし、この場合は接合面の酸化が進行する雰囲気下にあるので、表面粗さの計測を迅速に行うことが肝要である。このように構成した場合は、例えば、第2実施例のステップS122およびステップS124の判断は、ステップS108における重ね合わせの前に行われることになる。この場合は、研磨装置200へ戻す場合に限らず、活性化装置300へ戻すように構成しても良い。
(変形例1)
以上の実施例においては、表面粗さ計測器800の一例としてAFMを用いて説明したが、これに限らない。その他の例としては、共焦点光学系を有するレーザ顕微鏡を利用することもできる。特に、アライメント装置400には位置合せのための顕微鏡442、444が備えられているので、この顕微鏡442、444を共用してレーザ顕微鏡を構成することができる。
図12は、顕微鏡442をレーザ顕微鏡に共用する場合の構成を示す概略図である。まず、共焦点光学系901について説明する。共焦点光学系901は、ウェハWの深さに関する情報を検出するもので、たとえば赤色のレーザ光L1を出射するHe−Neレーザ910を光源としている。このレーザ910の光軸上には、ビームエキスパンダ911、ガルバノミラー912およびfθレンズ913が設けられている。レーザ光L1はfθレンズ913により点光源となり、この点光源となったレーザ光L1の光軸上には、ビームスプリッタ914、1/4波長板915、第1のハーフミラー916、結像レンズ917および対物レンズ918が、順次配設されている。
対物レンズ918はレーザ光L1をウェハWの表面に集光させる。レーザ光L1はウェハWで反射され、対物レンズ918、結像レンズ917を透過する。この結像レンズ917の焦点位置には、たとえばCCDラインセンサのような一次元イメージセンサ919が配設されており、結像レンズ917を透過したレーザ光L1は、第1のハーフミラー916およびビームスプリッタ914で反射されて、一次元イメージセンサ919の表面に集光する。
ガルバノミラー912は、駆動装置により回転駆動され、レーザ光L1を偏向させることで、ウェハWへの集光位置を紙面に直角な方向Yに一次元的に走査する。この走査方向Yに対応する方向に一次元イメージセンサ919の長手方向が設定されている。
つぎに、観察用光学系902について説明する。観察用光学系902は、ウェハWの外観を拡大して観察するためのもので、たとえば白色光L2を出射するランプ920を光源としている。ランプ920の光軸上には、集光レンズ921および第2のハーフミラー923が配設されており、第2のハーフミラー923において観察用光学系902の光軸と共焦点光学系901の光軸とが合致するように、観察用光学系902が配設されている。
第2のハーフミラー923は対物レンズ918の光軸上にあり、白色光L2はウェハWの表面の所定の領域に集光されて照射される。ウェハWで反射された白色光L21は、対物レンズ918、結像レンズ917および第1のハーフミラー916を通過して、CCDカメラ924に入射する。CCDカメラ924で撮像された画像は、ウェハWのXY平面上での位置合わせに用いられる。このXY平面上での位置合わせは、アライメント装置としての位置合せと同様の機能である。
アライメント装置400は、図8におけるアクチュエータ883のような、Z方向に微小駆動させるための駆動装置を備え、ウェハWをZ方向に微小駆動することができる。共焦点光学系901において、一次元イメージセンサ919は、結像レンズ917の焦点位置に配設されており、一方、一次元イメージセンサ919の各素子は極めて微小であるから、レーザ光L1がウェハW上で焦点を結ぶと、その反射光L1が一次元イメージセンサ919上で結像し、一次元イメージセンサ919の1つの受光素子における受光光量が著しく大きくなる。逆に、レーザ光L1がウェハW上で拡がっていると、その反射光L1も一次元イメージセンサ919上で拡がるので、当該素子の受光光量が著しく小さくなる。したがって、ウェハWをZ軸方向に上下させると、その受光光量Iは、ピントの合ったZ軸の位置で最大となる。最大位置を一次元イメージセンサ919の各素子について求めることにより、紙面に垂直な方向Yについての深さの情報、つまり、表面形状を求めることができる。
以上のように顕微鏡442、444を共用してレーザ顕微鏡を構成すると、ウェハのアライメント工程に並行して表面粗さを計測することができるので、接合工程に近い段階で、かつ、迅速に計測を行うことができる。なお、このようにアライメント工程において表面粗さを計測する場合は、図9を用いて説明した第1実施例のように、制御盤700は、計測した結果に応じて参照テーブルを参照し、接合装置500の加圧、加熱条件を変更することができる。また、図10を用いて説明した第2実施例のように、制御盤700は、計測した表面粗さが所定の表面粗さよりも大きい場合に、接合を禁止する制御を行うこともできる。
なお、以上の実施形態においては、接合装置500において、加圧及び加熱によりウェハの接合を行ったが、加圧を行わずに加熱だけを行う、もしくは、加熱を行わずに加圧だけを行うことにより接合を実現しても良い。また、ステップS110においては、計測した表面粗さにより加圧、加熱条件を変更したが、加圧圧力及び加熱温度の条件は同じにしたまま、加圧時間もしくは加熱時間を変更しても良い。すなわち、計測された表面粗さが大きいほど加圧時間もしくは加熱時間を長くするように参照テーブルを構築しても良い。
さらには、通常は加圧のみを行い表面粗さが大きくなった場合には加熱を行うようにしても良い。なお、アライメント装置400が調整器480を備える場合と備えない場合では、一般的に調整器480を備えず大気に曝される場合の方が、参照テーブルの加圧圧力を大きく、加熱温度を高く、もしくは加圧時間、加熱時間の時間を長く設定するのが好ましい。これは、それぞれの雰囲気下で行われる実測結果もしくはシミュレーション結果にも現れるが、大気下のほうが接合面の酸化が進みやすいからである。
(変形例2)
上記の実施例においては、製造装置100の制御部である制御盤700が更に計時部を備えても良い。計時部は、例えば、加工されるウェハごとに、ロードロックチャンバ620の内部がアライメント装置400と同等の雰囲気になった時点から、ロードロックチャンバ630の内部が接合装置500と同等の雰囲気になった時点までを計時する。つまり、加工されるウェハが、銅の酸化が進行する雰囲気に曝される時間を計時する。そして、制御盤700は、表面粗さ計測器800によって計測されたウェハ接合面の表面粗さに、この計時部によって計時された時間を考慮して、その後の処理を変更する判断を行う。
計時時間が長いということは、それだけ酸化層が形成される雰囲気に曝されたことになるので、不活性な酸化膜が厚く、表面粗さが粗いことになり、常温活性接合に近い条件での接合ができなくなる。つまり、計時時間が長ければ長いほど、一般的な拡散接合方式における加圧圧力、加熱温度に近い条件になる。したがって、記憶されている参照テーブルは、計時した時間が長くなるほど加圧圧力が大きく、または、加熱温度が高くなる関係が成立する。この関係が満たされるように、表面粗さに対する条件に加味する形で、参照テーブルが用意される。具体的な数値は、各構成装置の加工雰囲気下で接合が実現される実測結果もしくはシミュレーション結果により、予め定められる。
具体的には、例えば第1実施例に適用する場合、ステップS107で活性化装置300からウェハ1、2を搬出する時点で計時を開始し、ステップS109でアライメント装置400から搬出する時点で計時を終了する。そしてステップS110において、この計時時間に対応する条件を参照テーブルから抽出し、接合装置500の接合条件を設定する。
以上の全ての実施例では共通して、アライメント装置400の加工雰囲気が、酸化が進行する雰囲気であるものとして説明したが、アライメント装置400がある程度酸化の進行が抑制される雰囲気に調整されている構成であっても良い。いずれにしても、ウェハが活性化されてから接合されるまでにはタイムラグが生じ、雰囲気が調整されていたとしても、多少なりとも酸化が進行するからである。その意味で、各構成装置のチャンバ内が、厳密に酸化が進行しない雰囲気に調整されていない限り、上記の各実施例の形態が適用できる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
製造装置100の概略構成図である。 研磨装置200の構造を模式的に示す断面図である。 活性化装置300の一例としての第1の活性化装置310の構造を模式的に示す断面図である。 活性化装置300の別の一例としての第2の活性化装置320の構造を模式的に示す断面図である。 アライメント装置400の構造を模式的に示す断面図である。 アライメント装置400の動作を示す図である。 接合装置500の構造を模式的に示す断面図である。 表面粗さ計測器800の構造を模式的に示す断面図である。 第1実施例を示すフロー図である。 第2実施例を示すフロー図である。 第3実施例を示すフロー図である。 顕微鏡442をレーザ顕微鏡に共用する場合の構成を示す概略図である。
100 製造装置、200 研磨装置、202 支持フレーム、203 基台、204 テーブル支持部、205 回転定盤、206 第1ステージ、207 垂直フレーム、208 第2ステージ、209 水平フレーム、210 第3ステージ、211 回転軸、216 スピンドル、217 エアシリンダ、220 研磨ヘッド、221 研磨パッド、300 活性化装置、303 回転軸、304 テーブル支持部、305 回転定盤、310 第1の活性化装置、311 イオンガン、320 第2の活性化装置、321、322 放電電極、323 放電電源、380 真空装置、400 アライメント装置、411 枠体、412 天板、414 支柱、416 底板、421 固定ステージ、422 移動ステージ、442、444 顕微鏡、452 ガイドレール、454 Xステージ、456 Yステージ、460 昇降部、462 シリンダ、464 ピストン、472 反射鏡、480 調整器、500 接合装置、544 枠体、546 押圧部、548 加圧ステージ、550 受圧ステージ、552 圧力検知部、554 天板、556 底板、558 支柱、560 シリンダ、562 ピストン、566 支持部、567 アクチュエータ、568 基板保持部、570 ヒータ、572 基板接触部、574 懸架部、576 ヒータ、578、580、582 ロードセル、590 真空装置、601、611、612、621、622、631、632、641 ゲートバルブ、610、620、630 ロードロックチャンバ、670 搬送装置、671 腕部、672 把持部、680 ウェハ、700 制御盤、800 表面粗さ計測器、803 シリンダ、804 XYステージ、805 テーブル、830 反射面、831 カンチレバー、832 探針、836 光源、837 二分割光検出器、841 レンズ、883 アクチュエータ、901 共焦点光学系、902 観察用光学系、910 レーザ、911 ビームエキスパンダ、912 ガルバノミラー、913 fθレンズ、914 ビームスプリッタ、915 1/4波長板、916 第1のハーフミラー、917 結像レンズ、918 対物レンズ、919 一次元イメージセンサ、920 ランプ、921 集光レンズ、923 第2のハーフミラー、924 CCDカメラ

Claims (17)

  1. 積層された二つの基板を有する半導体装置を製造する製造装置であって、
    前記二つの基板の接合面をそれぞれ活性化する活性化装置と、
    前記活性化装置により前記接合面が活性化された前記二つの基板を、加圧及び加熱の少なくとも一方により接合する接合装置と、
    前記接合面が前記活性化装置によって前記活性化されてから前記接合装置により接合されるまでの間の前記接合面の表面粗さに基づいて、前記接合装置による接合を含む活性化後のプロセスの条件の少なくとも一部を変更する制御部と、
    を備える製造装置。
  2. 前記接合装置で接合される前に前記接合面の表面粗さを計測する計測器を備え、
    前記制御部は、前記計測器により計測した表面粗さに基づいて、計測後のプロセスを変更する請求項1に記載の製造装置。
  3. 前記制御部は、前記計測器により計測した表面粗さが大きくなるほど前記接合装置における加圧圧力を大きく設定する、加熱温度を高くする、および接合時間を長くする、の少なくとも一つを設定する請求項2に記載の製造装置。
  4. 前記制御部は、前記計測器により計測した表面粗さが、予め定められた表面粗さより大きくなったときには、前記接合装置による接合を禁止する請求項2または3に記載の製造装置。
  5. 前記制御部は、前記接合装置への搬入が禁止された前記基板を、前記活性化装置または研磨装置へ搬送する請求項4に記載の製造装置。
  6. 前記活性化装置および前記接合装置のチャンバ内部は真空装置により前記接合面が酸化されない又は酸化の進行を極めて遅くする雰囲気に設定されており、
    前記計測器は、前記基板が、前記活性化装置における活性化を完了してから前記接合装置に搬入されるまでの間に前記接合面の表面粗さを計測する請求項2から5のいずれか一項に記載の製造装置。
  7. 前記計測器は、前記活性化装置内に設置されている請求項2から6のいずれか一項に記載の製造装置。
  8. 前記活性化装置と前記接合装置の間に、前記接合面同士の位置合わせを行い互いの基板を重ね合わせるアライメント装置を備え、前記計測器は、前記アライメント装置内に設けられている請求項2から6のいずれか一項に記載の製造装置。
  9. 前記計測器は、前記アライメント装置の顕微鏡を共用して、レーザー顕微鏡測定を行う請求項8に記載の製造装置。
  10. 前記アライメント装置は、前記接合面が酸化される酸化雰囲気に設置されている請求項8または9に記載の製造装置。
  11. 前記活性化装置と前記アライメント装置の間、および前記アライメント装置と前記接合装置の間には、それぞれ搬送装置が配置されるロードロックチャンバを備え、
    前記ロードロックチャンバは、前記活性化装置、前記アライメント装置、前記接合装置との境界にゲートバルブを有し、
    前記制御部は、前記ゲートバルブの開閉を制御して、隣接する装置間の雰囲気を置換する請求項8から10のいずれか一項に記載の製造装置。
  12. 前記制御部は、前記接合面が酸化される酸化雰囲気に曝される時間を計時する計時部を含み、前記計時部によって計時した時間を考慮して前記プロセスを変更する請求項1から11のいずれか一項に記載の製造装置。
  13. 前記制御部は、前記計時部により計時した時間が長くなるほど前記接合装置における加圧圧力を大きくする、加熱温度を高くする、および接合時間を長くする、の少なくとも一つを設定する請求項12に記載の製造装置。
  14. 積層された二つの基板を有する半導体装置の製造方法であって、
    前記二つの基板の接合面を活性化する活性化ステップと、
    前記活性化ステップにより活性化され、かつ、重ね合わされた複数の基板を、加圧及び加熱の少なくとも一方により接合する接合ステップと、
    前記活性化ステップによる前記活性化から前記接合ステップによる前記接合までの間の前記接合面の表面粗さに基づいて、前記接合ステップによる接合を含む活性化後のプロセスの条件の少なくとも一部を変更する変更ステップと、
    を含む半導体装置の製造方法。
  15. 前記接合ステップで接合される前に前記接合面の表面粗さを計測する計測ステップを含み、
    前記変更ステップでは、前記計測ステップで計測した表面粗さに基づいて、計測後のプロセスを変更する請求項14に記載の半導体装置の製造方法。
  16. 同じ条件で平坦化される複数の前記基板をグループ化するステップを含み、
    前記計測ステップでは、前記グループにおいて定められるモニター基板の表面粗さを計測することにより他のウェハの表面粗さの計測を省略し、
    前記変更ステップでは、前記他のウェハのプロセスの変更を、前記モニター基板の計測結果に基づいて変更する請求項15に記載の半導体装置の製造方法。
  17. 前記計測ステップでは、前記モニター基板の表面粗さを、前記活性化の前後で計測する請求項16に記載の半導体装置の製造方法。
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