JP5490195B2 - 車輪装置 - Google Patents
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Description
取付対象物(90)に取り付けられ取付対象物(90)を支持する取付台座(2)と、
その取付台座(2)に固定され取付台座(2)側から上方に延設され先端部(93)が使用者により引っ張られ又は押される操作部材(92)と、
取付台座(2)が前後方向へ相対的に揺動自在に連結軸(2A)を介して連結される車体フレーム(5A)とその車体フレーム(5A)に車軸(3A,4A)を介して回動自在に軸支される前輪(3)及び後輪(4)とを有し、取付台座(2)に作用する荷重を支持するとともに操作部材(92)を介して作用する外力により前輪(3)及び後輪(4)が転動して走行する走行体(5)と、
その走行体(5)の車体フレーム(5A)に揺動軸(6A)を介して揺動自在に連結され、且つ、その揺動軸(6A)から走行体(5)の前方へ向けて延出される揺動アーム(6)と、
その揺動アーム(6)における延出部分の先端部に車軸(7A)を介して回動自在に軸支される補助輪(7)と、
走行体(5)の前輪(3)及び後輪(4)が走行平面(RP)に接地した走行姿勢(図2、図6(a)に示す姿勢。以下同じ。)において、補助輪(7)の外周前端(ef7)が前輪(3)の外周前端(ef3)よりも前側にあり且つその補助輪(7)の回転中心(P7)が揺動アーム(6)の揺動中心(P6)よりも前方上方となる待機位置(図2、図6(a)に示す位置。以下同じ。)にて、揺動アーム(6)を支持する支持機構(8)と、
その支持機構(8)により待機位置で支持される揺動アーム(6)が、その待機位置とそれより上方にある上限位置(図6(b)に示す位置。以下同じ。)との間で上昇揺動および下降揺動することを許容し、その揺動アーム(6)を上限位置で制止することにより上限位置を越える上昇揺動を禁止するストッパ手段(10A)とを備えており、
補助輪(7)は、走行姿勢において、走行体(5)が前進することによって、段差壁面(SW)に当接され、その段差壁面(SW)を上昇転動するものであり、
揺動アーム(6)は、走行姿勢において、補助輪(7)が段差壁面(SW)を上昇転動することによって、待機位置から上限位置へ向かって上昇揺動するものである。
取付対象物(90)に取り付けられ取付対象物(90)を支持する取付台座(2)と、
その取付台座(2)に固定され取付台座(2)側から上方に延設され先端部(93)が使用者により引っ張られ又は押される操作部材(92)と、
取付台座(2)が前後方向へ相対的に揺動自在に連結軸(2A)を介して連結される車体フレーム(25A)とその車体フレーム(25A)に車軸(23A,4A)を介して回動自在に軸支される前輪(23)及び後輪(4)とを有し、取付台座(2)に作用する荷重を支持するとともに操作部材(92)を介して作用する外力により前輪(3)及び後輪(4)が転動して走行する走行体(25)と、
その走行体(25)の車体フレーム(25A)に揺動軸(26A)を介して揺動自在に連結され、且つ、その揺動軸(26A)から走行体(25)の前方へ向けて延出される揺動アーム(26)と、
その揺動アーム(26)における延出部分の先端部に車軸(7A)を介して回動自在に軸支される補助輪(7)と、
走行体(25)の前輪(23)及び後輪(4)が走行平面(RP)に接地した走行姿勢(図10、図14(a)に示す姿勢。以下同じ。)において、補助輪(7)の外周前端(ef7)が前輪(23)の外周前端(ef23)よりも前側にあり且つその補助輪(7)の回転中心(P7)が揺動アーム(26)の揺動中心(P26)よりも前方上方となる待機位置(図10、図14(a)に示す位置。以下同じ。)にて、揺動アーム(26)を支持する支持機構(8)と、
その支持機構(8)により待機位置で支持される揺動アーム(26)が、その待機位置とそれより上方にある上限位置(図14(b)に示す位置。以下同じ。)との間で上昇揺動および下降揺動することを許容し、その揺動アーム(26)を上限位置で制止することにより上限位置を越える上昇揺動を禁止するストッパ手段(10A)とを備えており、
補助輪(7)は、走行姿勢において、走行体(25)が前進することによって、段差壁面(SW)に当接され、その段差壁面(SW)を上昇転動するものであり、
揺動アーム(26)は、走行姿勢において、補助輪(7)が段差壁面(SW)を上昇転動することによって、待機位置から上限位置へ向かって上昇揺動するものである。
取付対象物(90)に取り付けられ取付対象物(90)を支持する取付台座(2)と、
その取付台座(2)に固定され取付台座(2)側から上方に延設され先端部(93)が使用者により引っ張られ又は押される操作部材(92)と、
取付台座(2)が前後方向へ相対的に揺動自在に連結軸(2A)を介して連結される車体フレーム(35A)とその車体フレーム(35A)に車軸(3A,4A)を介して回動自在に軸支される前輪(3)及び後輪(4)とを有し、取付台座(2)に作用する荷重を支持するとともに操作部材(92)を介して作用する外力により前輪(3)及び後輪(4)が転動して走行する走行体(35)と、
その走行体(35)の車体フレーム(35A)に揺動軸(36A)を介して揺動自在に連結され、且つ、その揺動軸(36A)から走行体(35)の前方へ向けて延出される揺動アーム(36)と、
その揺動アーム(36)における延出部分の先端部に車軸(8A)を介して回動自在に軸支される補助輪(8)と、
走行体(35)の前輪(3)及び後輪(4)が走行平面(RP)に接地した走行姿勢(図17、図21(a)に示す姿勢。以下同じ。)において、補助輪(8)の外周前端(ef8)が前輪(3)の外周前端(ef3)よりも前側にあり且つその補助輪(8)の回転中心(P8)が揺動アーム(36)の揺動中心(P36)よりも前方上方となる待機位置(図17、図21(a)に示す位置。以下同じ。)にて、揺動アーム(36)を支持する支持機構(8)と、
その支持機構(8)により待機位置で支持される揺動アーム(36)が、その待機位置とそれより上方にある上限位置(図21(b)に示す位置。以下同じ。)との間で上昇揺動および下降揺動することを許容し、その揺動アーム(36)を上限位置で制止することにより上限位置を越える上昇揺動を禁止するストッパ手段(10A)とを備えており、
補助輪(8)は、走行姿勢において、走行体(35)が前進することによって、段差壁面(SW)に当接され、その段差壁面(SW)を上昇転動するものであり、
揺動アーム(36)は、走行姿勢において、補助輪(8)が段差壁面(SW)を上昇転動することによって、待機位置から上限位置へ向かって上昇揺動するものである。
取付対象物(90)に取り付けられ取付対象物(90)を支持する取付台座(2)と、
その取付台座(2)に固定され取付台座(2)側から上方に延設され先端部(93)が使用者により引っ張られ又は押される操作部材(92)と、
取付台座(2)が前後方向へ相対的に揺動自在に連結軸(2A)を介して連結される車体フレーム(45A)とその車体フレーム(45A)に車軸(23A,4A)を介して回動自在に軸支される前輪(23)及び後輪(4)とを有し、取付台座(2)に作用する荷重を支持するとともに操作部材(92)を介して作用する外力により前輪(23)及び後輪(4)が転動して走行する走行体(45)と、
その走行体(45)の車体フレーム(45A)に揺動軸(46A)を介して揺動自在に連結され、且つ、その揺動軸(46A)から走行体(45)の前方へ向けて延出される揺動アーム(46)と、
その揺動アーム(46)における延出部分の先端部に車軸(8A)を介して回動自在に軸支される補助輪(8)と、
走行体(45)の前輪(23)及び後輪(4)が走行平面(RP)に接地した走行姿勢(図22、図26(a)に示す姿勢。以下同じ。)において、補助輪(8)の外周前端(ef8)が前輪(23)の外周前端(ef23)よりも前側にあり且つその補助輪(8)の回転中心(P8)が揺動アーム(46)の揺動中心(P46)よりも前方上方となる待機位置(図22、図26(a)に示す位置。以下同じ。)にて、揺動アーム(46)を支持する支持機構(8)と、
その支持機構(8)により待機位置で支持される揺動アーム(46)が、その待機位置とそれより上方にある上限位置(図26(b)に示す位置。以下同じ。)との間で上昇揺動および下降揺動することを許容し、その揺動アーム(46)を上限位置で制止することにより上限位置を越える上昇揺動を禁止するストッパ手段(10A)とを備えており、
補助輪(8)は、走行姿勢において、走行体(45)が前進することによって、段差壁面(SW)に当接され、その段差壁面(SW)を上昇転動するものであり、
揺動アーム(46)は、走行姿勢において、補助輪(8)が段差壁面(SW)を上昇転動することによって、待機位置から上限位置へ向かって上昇揺動するものである。
取付対象物(90)に取り付けられ取付対象物(90)を支持する取付台座(2)と、
その取付台座(2)に固定され取付台座(2)側から上方に延設され先端部(93)が使用者により引っ張られ又は押される操作部材(92)と、
取付台座(2)が前後方向へ相対的に揺動自在に連結軸(2A)を介して連結される車体フレーム(25A)とその車体フレーム(25A)に車軸(23A,4A)を介して回動自在に軸支される前輪(23)及び後輪(4)とを有し、取付台座(2)に作用する荷重を支持するとともに操作部材(92)を介して作用する外力により前輪(23)及び後輪(4)が転動して走行する走行体(25)と、
その走行体(25)の車体フレーム(25A)に揺動軸(26A)を介して揺動自在に連結され、且つ、その揺動軸(26A)から走行体(25)の前方へ向けて延出される揺動アーム(26)と、
その揺動アーム(26)における延出部分の先端部に車軸(7A)を介して回動自在に軸支される補助輪(7)と、
走行体(25)の前輪(23)及び後輪(4)が走行平面(RP)に接地した走行姿勢(図27、図28(太線)に示す姿勢。以下同じ。)において、補助輪(7)の外周前端(ef7)が前輪(23)の外周前端(ef23)よりも前側にあり且つその補助輪(7)の回転中心(P7)が揺動アーム(26)の揺動中心(P26)よりも前方上方となる待機位置(図27、図28(太線)に示す位置。以下同じ。)にて、揺動アーム(26)を支持する支持機構(51)と、
その支持機構(51)により待機位置で支持される揺動アーム(26)が、その待機位置とそれより上方にある上限位置(図28(細線)に示す位置。以下同じ。)との間で上昇揺動および下降揺動することを許容し、その揺動アーム(26)を上限位置で制止することにより上限位置を越える上昇揺動を禁止するストッパ手段(10A)とを備えており、
補助輪(7)は、走行姿勢において、走行体(25)が前進することによって、段差壁面(SW)に当接され、その段差壁面(SW)を上昇転動するものであり、
揺動アーム(26)は、走行姿勢において、補助輪(7)が段差壁面(SW)を上昇転動することによって、待機位置から上限位置へ向かって上昇揺動するものである。
支持機構(8,8,51)は、走行姿勢において、揺動アーム(6,26,26)を待機位置で支持することによって、補助輪(7,7,7)を、走行体(5,25,25)の前輪(3,23,23)及び後輪(4,4,4)が接地する走行平面(RP)から離間した空中位置に保持するものである。
支持機構(8,8)は、揺動アーム(6,26)に車軸(6A,26A)を介して回動自在に軸支される車輪であって、走行姿勢において、走行体(5,25)の前輪(3,23)及び後輪(4,4)が接地する走行平面(RP)に接地可能で、この走行平面(RP)との接地によって揺動アーム(6,26)を待機位置にて支持する支持輪(8,8)である車輪装置(1,20)。
補助輪(7,7)は、支持輪(8,8)に比べて小径かつ軽量の車輪である。
補助輪(8,8)は、走行姿勢において走行体(35,45)の前輪(3,23)及び後輪(4,4)と一緒に走行平面(RP)に接地可能に形成されるものである。
支持機構(8,8,8,8)は、揺動アーム(6,26,36,46)に車軸(8A,8A,8A,8A)を介して回動自在に軸支される車輪であって、走行姿勢において、走行体(5,25,35,45)の前輪(3,23,3,23)及び後輪(4,4,4,4)が接地する走行平面(RP)に接地可能で、この走行平面(RP)との接地によって揺動アーム(6,26,36,46)を待機位置にて支持する補助輪として兼用されるものである。
取付対象物(90)に取り付けられ取付対象物(90)を支持する取付台座(2)と、
その取付台座(2)に固定され取付台座(2)側から上方に延設され先端部(93)が使用者により引っ張られ又は押される操作部材(92)と、
取付台座(2)が前後方向へ相対的に揺動自在に連結軸(2A)を介して連結される車体フレーム(5A)とその車体フレーム(5A)に車軸(3A,4A)を介して回動自在に軸支される前輪(3)及び後輪(4)とを有し、取付台座(2)に作用する荷重を支持するとともに操作部材(92)を介して作用する外力により前輪(3)及び後輪(4)が転動して走行する走行体(5)と、
その走行体(5)の車体フレーム(5A)に揺動軸(6A)を介して揺動自在に連結され、且つ、その揺動軸(6A)から走行体(5)の前方へ向けて延出される揺動アーム(6)と、
その揺動アーム(6)における延出部分の先端部に車軸(7A)を介して回動自在に軸支される第1補助輪(7)と、
その第1補助輪(7)の車軸(7A)と揺動アーム(6)における揺動軸(6A)との間部分に車軸(8A)を介して回動自在に軸支される車輪(8)であって、走行体(5)の前輪(3)及び後輪(4)が走行平面(RP)に接地した走行姿勢(図2、図6(a)に示す姿勢。以下同じ。)において、(a)車輪(8)の外周前端(ef8)が前輪(3)の外周前端(ef3)よりも前側にあって第1補助輪(7)の外周前端(ef7)よりも後方下方にあり且つ車輪(8)が走行平面(RP)に接地されるとともに、(b)この走行平面(RP)との接地によって、第1補助輪(7)の外周前端(ef7)が前輪(3)の外周前端(ef3)よりも前側となり且つその第1補助輪(7)の回転中心(P7)が揺動アーム(6)の揺動中心(6A)よりも前方上方となる待機位置(図2、図6(a)に示す姿勢。以下同じ。)にて、揺動アーム(6)を支持するとともに、(c)このように揺動アーム(6)を支持することによって、第1補助輪(7)を走行平面(RP)から離間した空中位置にて支持する第2補助輪(8)と、
その第2補助輪(8)により待機位置で支持される揺動アーム(6)が、その待機位置とそれより上方にある上限位置(図6(b)に示す位置。以下同じ。)との間で上昇揺動および下降揺動することを許容し、その揺動アーム(6)を上限位置で制止することにより上限位置を越える上昇揺動を禁止するストッパ手段(10A)とを備えており、
第1補助輪(7)は、走行姿勢において、走行体(5)が前進することによって、段差壁面(SW)に当接され、その段差壁面(SW)を上昇転動するものであり、
揺動アーム(6)は、走行姿勢において、第1補助輪(7)が段差壁面(SW)を上昇転動することによって、待機位置から上限位置へ向かって上昇揺動するものであり、
第2補助輪(8)は、揺動アーム(6)が待機位置から上昇揺動した状態で、第1補助輪(7)と一緒に、又は、この第1補助輪(7)に代わって段差壁面(SW)に当接可能であって、この段差壁面(SW)との当接状態において、第2補助輪(8)の回転中心(P8)が揺動アーム(6)の揺動中心(P6)よりも前方上方となるものである。
取付対象物(90)に取り付けられ取付対象物(90)を支持する取付台座(2)と、
その取付台座(2)に固定され取付台座(2)側から上方に延設され先端部(93)が使用者により引っ張られ又は押される操作部材(92)と、
取付台座(2)が前後方向へ相対的に揺動自在に連結軸(2A)を介して連結される車体フレーム(25A)とその車体フレーム(25A)に車軸(23A,4A)を介して回動自在に軸支される前輪(23)及び後輪(4)とを有し、取付台座(2)に作用する荷重を支持するとともに操作部材(92)を介して作用する外力により前輪(23)及び後輪(4)が転動して走行する走行体(25)と、
その走行体(25)の車体フレーム(25A)に揺動軸(26A)を介して揺動自在に連結され、且つ、その揺動軸(26A)から走行体(25)の前方へ向けて延出される揺動アーム(26)と、
その揺動アーム(26)における延出部分の先端部に車軸(7A)を介して回動自在に軸支される第1補助輪(7)と、
その第1補助輪(7)の車軸(7A)と揺動アーム(26)における揺動軸(26A)との間部分に車軸(8A)を介して回動自在に軸支される車輪(8)であって、走行体(25)の前輪(23)及び後輪(4)が走行平面(RP)に接地した走行姿勢(図10、図14(a)に示す姿勢。以下同じ。)において、(a)車輪(8)の外周前端(ef8)が、前輪(3)の外周前端(ef3)よりも前側にあって第1補助輪(7)の外周前端(ef7)よりも後方下方にあり、且つ、車輪(8)が走行平面(RP)に接地されるとともに、(b)この走行平面(RP)との接地によって、第1補助輪(7)の外周前端(ef7)が前輪(3)の外周前端(ef3)よりも前側となり且つその第1補助輪(7)の回転中心(P7)が揺動アーム(6)の揺動中心(6A)よりも前方上方となる待機位置(図10、図14(a)に示す姿勢。以下同じ。)にて、揺動アーム(26)を支持するとともに、(c)このように揺動アーム(26)を支持することによって、第1補助輪(7)を走行平面(RP)から離間した空中位置にて支持する第2補助輪(8)と、
その第2補助輪(8)により待機位置で支持される揺動アーム(26)が、その待機位置とそれより上方にある上限位置(図14(b)に示す位置。以下同じ。)との間で上昇揺動および下降揺動することを許容し、その揺動アーム(26)を上限位置で制止することにより上限位置を越える上昇揺動を禁止するストッパ手段(10A)とを備えており、
第1補助輪(7)は、走行姿勢において、走行体(25)が前進することによって、段差壁面(SW)に当接され、その段差壁面(SW)を上昇転動するものであり、
揺動アーム(26)は、走行姿勢において、第1補助輪(7)が段差壁面(SW)を上昇転動することによって、待機位置から上限位置へ向かって上昇揺動するものであり、
第2補助輪(8)は、揺動アーム(26)が待機位置から上昇揺動した状態で、第1補助輪(7)と一緒に、又は、この第1補助輪(7)に代わって段差壁面(SW)に当接可能であって、この段差壁面(SW)との当接状態において、第2補助輪(8)の回転中心(P8)が揺動アーム(26)の揺動中心(P6)よりも前方上方となるものである。
揺動アーム(6,26)は、走行姿勢において、第2補助輪(8)が段差壁面(SW)で上昇転動することによって、上限位置へ向かって更に上昇揺動されるものである。
第1補助輪(7,7)は、第2補助輪(8,8)に比べて小径かつ軽量の車輪である。
図1に示すように、車輪装置1は、取付対象物であるキャリーカート90のカート荷台91の幅方向両側(図1(a)左右両側)にそれぞれ取り付けられて使用されるものである。ここで、取付対象物は、例えば、車輪付きキャリーケース(キャリーバック)、手荷物運搬用のキャリーカート90や、その他の車輪を介して移動可能な運搬用器具であり、本実施例では、車輪装置1を取り付ける取付対象物の一例として、この手荷物運搬用のキャリーカート90を用いて、以下説明する。
キャリーカート90は、荷物(図示せず。)を載置するためのカート荷台91と、使用者により引っ張られ又は押されて操作される操作ハンドル92とを備えている。キャリーカート90のカート荷台91には、車輪装置1の取付台座2が取り付けられている。キャリーカート90は、この取付台座2によって、車輪装置1に連結されかつ支持される。
取付台座2は、連結軸2Aを介して走行体5の車体フレーム5Aにおける前輪3及び後輪4の間に、前後方向へ相対的に揺動自在に連結されている。この取付台座2の連結軸2Aは、取付台座2に作用する荷重を車体フレーム5Aに伝達する。また、連結軸2Aの軸心高さ(走行平面RPから軸中心までの高さをいう。以下同じ。)h2は、後輪4の車軸4Aの軸心高さh4と等しくなっている。
走行体5は、取付台座2に作用するキャリーカート90等の荷重を直接支持するとともに、操作ハンドル92(図1参照。)を介して加えられる外力を受けて前輪3及び後輪4が転動して走行するものである。なお、以下の説明において、図2に示すように走行体5の前輪3及び後輪4が走行平面RPに接地した姿勢状態を「走行姿勢」という。
揺動アーム6は、それとは別体に形成される走行体5の車体フレーム5Aに対し、揺動軸6Aを介して揺動自在に連結されており、この揺動軸6Aによる連結部から走行体5よりも更に前方へ向けて延出されている。
第一補助輪7は、揺動アーム6における先腕部6Cの先端部に車軸7Aを介して回動自在に軸支されている車輪である。この第一補助輪7は、前輪3、後輪4及び第二補助輪8に比べて小径かつ軽量の車輪である。
第二補助輪8は、第一補助輪7の車軸7Aと揺動アーム6における揺動軸6Aとの間部分、具体的には、揺動アーム6の基腕部6Bと先腕部6Cとの連設部分に相当する屈曲部6Dに、車軸8Aを介して回動自在に軸支されている車輪である。
第三補助輪9は、車体フレーム5Aの後端傾斜部5A2の先端部に、車軸9Aを介して回動自在に軸支されている。この第三補助輪9は、第一補助輪7と同種の車輪であり、その車軸9Aの軸心高さh9が第一補助輪7の車軸7Aの軸心高さh7と等しく、その外径も第一補助輪7と等しくなっている。
ストッパ機構10は、揺動アーム6を上限位置(図5参照。)で制止するため、上限位置で揺動アーム6を衝止する上限ストッパ10Aを有しており、この上限ストッパ10Aが車体フレーム5Aに配設固定されている。この上限ストッパ10Aは、揺動アーム6に衝止することで、その上限位置を越える上昇揺動を禁止している。
図5は、揺動アーム6の揺動範囲を示した車輪装置1の側面図であり、揺動アーム6が上限位置にある状態と、揺動アーム6が下限位置にある状態とを、それぞれ図示したものである。
図6は、車輪装置1が段差STを昇り上がる過程を図示した側面図である。以下に説明するように、車輪装置1は、段差STを昇り上がる過程において、第二補助輪8が走行平面RPに接地して揺動アーム6が待機位置にあるときの走行体5の走行姿勢(以下「待機走行姿勢」という。)(図6(a)参照。)から、揺動アーム6が上昇揺動した状態にあるときの走行体5の走行姿勢(以下「上動走行姿勢」という。)(図6(b)参照。)へと変化する。
図8は、段差STを下降する途中の状態にある車輪装置1の側面図である。図8に示すように、第三補助輪9は、この第三補助輪9側を先頭にして車輪装置1が段差STを下降する場合、段差下側の走行平面RPに真っ先に接地して、車輪装置1の段差走行を補助する。
図9から図28を参照して、上記実施例の変形例について説明する。以下、第一実施例と同一の部分には、同一の符号を付し、その説明を省略することもある。
まず、図9から図16を参照して、第二実施例の車輪装置20について説明する。
第二実施例の車輪装置20は、上記した第一実施例の車輪装置1に対し、前輪の大径化に伴って走行フレーム及び揺動アームの形状を変更したものである。
取付台座2は、連結軸2Aを介して走行体25の車体フレーム25Aにおける前輪23及び後輪4の間に、前後方向へ相対的に揺動自在に連結されている。この連結軸2Aは、取付台座2に作用する荷重を車体フレーム25Aに伝達する。この連結軸2Aは、走行体25の走行姿勢(図10に示す姿勢)において、その軸心高さh2が後輪4の軸心高さh4と等しくなっている(図10(b)参照。)。
走行体25は、取付台座2に作用する荷重を直接支持するとともに、操作ハンドル92(図1参照。)を介して加えられる外力を受けて前輪23及び後輪4が転動して走行するものである。前輪23及び後輪4は、車体フレーム25Aに車軸23A,4Aを介して回動自在に軸支されている。
揺動アーム26は、それとは別体に形成される走行体25の車体フレーム25Aに、揺動軸26Aを介して揺動自在に連結されており、この揺動軸26Aによる連結部から走行体25よりも更に前方へ向けて直線状に延出されている。
前補助輪7は、揺動アーム26における先腕部26Cの先端部に車軸7Aを介して回動自在に軸支されている車輪である。この前補助輪7は、前輪23、後輪4、及び、支持輪8に比べて小径かつ軽量の車輪である。
支持輪8は、前補助輪7の車軸7Aと揺動アーム26における揺動軸26Aとの間部分、具体的には、揺動アーム26の基腕部26Bと先腕部26Cとの連設部分に相当する屈曲部26Dに、車軸8Aを介して回動自在に軸支されている車輪である。
後補助輪9は、車体フレーム25Aの先部25A2の先端部に、車軸9Aを介して回動自在に軸支されている。この後補助輪9は、前補助輪7と同種の車輪であり、その車軸9Aの軸心高さh9が前補助輪7の車軸7Aの軸心高さh7と等しく、その外径も前補助輪7のものと等しくなっている。
ストッパ機構10は、揺動アーム26を上限位置(図13参照。)で制止するため、上限位置で揺動アーム26を衝止する上限ストッパ10Aを有しており、この上限ストッパ10Aが車体フレーム25Aに配設固定されている。この上限ストッパ10Aは、揺動アーム26に衝止することで、その上限位置を越える上昇揺動を禁止している。
図13は、揺動アーム26の揺動範囲を示した車輪装置20の側面図であり、揺動アーム26が上限位置にある状態と、揺動アーム26が下限位置にある状態とを、それぞれ図示したものである。
図14は、車輪装置20が段差STを昇り上がる過程を図示した側面図である。以下に説明するように、車輪装置20は、段差STを昇り上がる場合、支持輪8が走行平面RPに接地して揺動アーム26が待機位置にあるときの走行体25の走行姿勢(以下「待機走行姿勢」という。)(図14(a)参照。)から、揺動アーム26が上昇揺動した状態にあるときの走行体25の走行姿勢(以下「上動走行姿勢」という。)(図14(b)参照。)へと変化する。
図16は、段差STを下降する途中の状態にある車輪装置20の側面図である。図16に示すように、後補助輪9は、この後補助輪9側を先頭にして車輪装置20が段差STを下降する場合、段差下側の走行平面RPに真っ先に接地して、車輪装置20の段差走行を補助する。
次に、図17から図21を参照して第三実施例の車輪装置30について説明する。
第三実施例の車輪装置30は、上記した第一実施例の車輪装置1に対し、第一補助輪及び第三補助輪を排除し、第二補助輪を単一の補助輪とし、かかる変更に伴って、走行フレーム及び揺動アームの形状を変更したものである。
取付台座2は、連結軸2Aを介して走行体35の車体フレーム35Aにおける前輪3及び後輪4の間に、前後方向へ相対的に揺動自在に連結されている。この連結軸2Aは、取付台座2に作用する荷重を車体フレーム35Aに伝達する。また、連結軸2Aは、走行体35の走行姿勢(図17に示す姿勢)において、その軸心高さh2が前輪3の車軸3Aの軸心高さh3と等しくなっている(図17(b)参照。)。
走行体35は、取付台座2に作用する荷重を直接支持するとともに、操作ハンドル92(図1参照。)を介して加えられる外力を受けて前輪3及び後輪4が転動して走行するものである。
揺動アーム36は、それとは別体に形成される走行体35の車体フレーム35Aの基部35A1の前端部に、揺動軸36Aを介して揺動自在に連結されており、この揺動軸36Aによる連結部から走行体35よりも更に前方上方へ向けて直線状に延出されている。
補助輪8は、揺動アーム36の先端部に車軸8Aを介して回動自在に軸支されている車輪である。この補助輪8の外径及びその車軸8Aの軸心高さh8は、走行体35の後輪4の外径及び軸心高さh4と等しく、走行体35の前輪3の外径及び軸心高さh3よりも大きくなっている。
ストッパ機構10は、揺動アーム36を上限位置(図20参照。)で制止するため、上限位置で揺動アーム36を衝止する上限ストッパ10Aを有しており、この上限ストッパ10Aが車体フレーム35Aに配設固定されている。この上限ストッパ10Aは、揺動アーム36に衝止することで、その上限位置を越える上昇揺動を禁止している。
図20は、揺動アーム36の揺動範囲を示した車輪装置30の側面図であり、揺動アーム36が上限位置にある状態と、揺動アーム36が下限位置にある状態とを、それぞれ図示したものである。
図21は、車輪装置30が段差STを昇り上がる過程を図示した側面図である。以下に説明するように、車輪装置20は、段差STを昇り上がる場合、補助輪8が走行平面RPに接地して揺動アーム36が待機位置にあるときの走行体35の走行姿勢(以下「待機走行姿勢」という。)(図21(a)参照。)から、揺動アーム36が上昇揺動した状態にあるときの走行体35の走行姿勢(以下「上動走行姿勢」という。)(図21(b)参照。)へと変化する。
次に、図22から図26を参照して第四実施例の車輪装置40について説明する。
第四実施例の車輪装置40は、上記した第二実施例の車輪装置20に対し、前補助輪及び後補助輪を排除し、支持輪を単一の補助輪とし、かかる変更に伴って、走行フレーム及び揺動アームの形状を変更したものである。
取付台座2は、連結軸2Aを介して走行体45の車体フレーム45Aにおける前輪23及び後輪4の間に、前後方向へ相対的に揺動自在に連結されている。この連結軸2Aは、取付台座2に作用する荷重を車体フレーム45Aに伝達する。また、連結軸2Aは、走行体45の走行姿勢(図22に示す姿勢)において、その軸心高さh2が前輪23の車軸23Aの軸心高さh23と等しくなっている(図22(a)参照。)。
走行体45は、取付台座2に作用する荷重を直接支持するとともに、操作ハンドル92(図1参照。)を介して加えられる外力を受けて前輪23及び後輪4が転動して走行するものである。
揺動アーム46は、それとは別体に形成される走行体45の車体フレーム45Aの先部45A2の前端部に、揺動軸46Aを介して揺動自在に連結されており、この揺動軸46Aによる連結部から走行体45よりも更に前方上方へ向けて直線状に延出されている。
補助輪8は、揺動アーム46の先端部に車軸8Aを介して回動自在に軸支されている車輪である。この補助輪8の外径及びその車軸8Aの軸心高さh8は、走行体45の前輪23及び後輪4の外径及び軸心高さh23,h4と等しくなっている。
ストッパ機構10は、揺動アーム46を上限位置(図25参照。)で制止するため、上限位置で揺動アーム46を衝止する上限ストッパ10Aを有しており、この上限ストッパ10Aが車体フレーム45Aに配設固定されている。この上限ストッパ10Aは、揺動アーム46に衝止することで、その上限位置を越える上昇揺動を禁止している。
図25は、揺動アーム46の揺動範囲を示した車輪装置40の側面図であり、揺動アーム46が上限位置にある状態と、揺動アーム46が下限位置にある状態とを、それぞれ図示したものである。
図26は、車輪装置40が段差STを昇り上がる過程を図示した側面図である。以下に説明するように、車輪装置40は、段差STを昇り上がる場合、補助輪8が走行平面RPに接地して揺動アーム46が待機位置にあるときの走行体45の走行姿勢(以下「待機走行姿勢」という。)(図26(a)参照。)から、揺動アーム46が上昇揺動した状態にあるときの走行体45の走行姿勢(以下「上動走行姿勢」という。)(図26(b)参照。)へと変化する。
次に、図27及び図28を参照して、第五実施例の車輪装置50について説明する。
2 取付台座
2A 連結軸
3,23 前輪
3A,23A 前輪の車軸
4 後輪
4A 後輪の車軸
5,25,35,45 走行体
5A,25A,35A,45A 車体フレーム
6,26,36,46 揺動アーム
6A,26A,36A,46A 揺動軸
7 第一補助輪・前補助輪(第1補助輪の車軸、補助輪の車軸)
7A 第一補助輪の車軸・前補助輪の車軸(第1補助輪の車軸、補助輪の車軸)
8 第二補助輪・支持輪(第2補助輪、補助輪、支持輪、支持機構)
8A 第二補助輪の車軸・支持輪の車軸(第2補助輪の車軸、補助輪の車軸、支持輪の車軸)
10A 上限ストッパ(ストッパ手段)
51 支持機構(支持機構)
90 キャリーカート(取付対象物)
92 操作ハンドル(操作部材)
93 把持部(操作部材の先端部)
ef3,ef23 前輪の外周前端
ef7 第一補助輪の外周前端・前補助輪の外周前端(第1補助輪の外周前端、補助輪の外周前端)
P6,P26,P36,P46 揺動アームの揺動中心
P7 第一補助輪の回転中心・前補助輪の回転中心(第1補助輪の回転中心、補助輪の回転中心)
RP 走行平面
SW 段差壁面
Claims (3)
- 取付対象物に取り付けられ当該取付対象物を支持する取付台座と、
その取付台座に固定され当該取付台座側から上方に延設され先端部が使用者により引っ張られ又は押される操作部材と、
前記取付台座が前後方向へ相対的に揺動自在に連結軸を介して連結される車体フレームとその車体フレームに車軸を介して回動自在に軸支される前輪及び後輪とを有し、前記取付台座に作用する荷重を支持するとともに前記操作部材を介して作用する外力により前記前輪及び後輪が転動して走行する走行体と、
その走行体の車体フレームに揺動軸を介して揺動自在に連結され、且つ、その揺動軸から前記走行体の前方へ向けて延出される揺動アームと、
その揺動アームにおける延出部分の先端部に車軸を介して回動自在に軸支される第1補助輪と、
その第1補助輪の車軸と前記揺動アームにおける揺動軸との間部分に車軸を介して回動自在に軸支される車輪であって、前記走行体の前輪及び後輪が走行平面に接地した走行姿勢において、(a)当該車輪の外周前端が前記前輪の外周前端よりも前側にあって前記第1補助輪の外周前端よりも後方下方にあり且つ当該車輪が走行平面に接地されるとともに、(b)この走行平面との接地によって、前記第1補助輪の外周前端が前記前輪の外周前端よりも前側となり且つその第1補助輪の回転中心が前記揺動アームの揺動中心よりも前方上方となる位置(以下「待機位置」という。)にて、前記揺動アームを支持するとともに、(c)このように揺動アームを支持することによって、前記第1補助輪を走行平面から離間した空中位置にて支持する第2補助輪と、
その第2補助輪により前記待機位置で支持される前記揺動アームが、その待機位置とそれより上方にある上限位置との間で上昇揺動および下降揺動することを許容し、その揺動アームを前記上限位置で制止することにより当該上限位置を越える上昇揺動を禁止するストッパ手段とを備えており、
前記第1補助輪は、前記走行姿勢において、前記走行体が前進することによって、段差壁面に当接され、その段差壁面を上昇転動するものであり、
前記揺動アームは、前記走行姿勢において、前記第1補助輪が段差壁面を上昇転動することによって、前記待機位置から前記上限位置へ向かって上昇揺動するものであり、
前記第2補助輪は、前記揺動アームが前記待機位置から上昇揺動した状態で、前記第1補助輪と一緒に、又は、この第1補助輪に代わって段差壁面に当接可能であって、この段差壁面との当接状態において、当該第2補助輪の回転中心が前記揺動アームの揺動中心よりも前方上方となるものであることを特徴とする車輪装置。 - 前記揺動アームは、前記走行姿勢において、前記第2補助輪が段差壁面で上昇転動することによって、前記上限位置へ向かって更に上昇揺動されるものであることを特徴とする請求項1記載の車輪装置。
- 前記第1補助輪は、前記第2補助輪に比べて小径かつ軽量の車輪であることを特徴とする請求項1又は2記載の車輪装置。
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