JP2006056493A - 前二輪自転車 - Google Patents

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Abstract

【課題】 コーナリング、前輪乗り上げ時などのハンドル操作性を高めることにより走行安定性を更に向上させた前二輪自転車を提供する。
【解決手段】メインフレーム、及びこのメインフレームの前端の枢支筒部で回動可能に支持されかつ上端にハンドルを設けたフロントステアリング装置を含み、フロントステアリング装置は、前記ハンドルを上端で取付けかつ前記枢支筒部により支持されて下方にのびる軸状のフロントコラムと、このフロントコラムの下端部で、自由端側が上下に回動可能に枢支されかつ各1つの前輪を間隔を隔てて枢着する1対のアームと、前記前輪を下向きに付勢する向きにアームを回動する付勢手段とを包含するとともに、前輪が走行に際して路面から受ける荷重の増加により、前記前輪の枢着点を通る前輪中心線と、前記メインフレームの前記枢支筒部を通るフロントコラム中心線との間の最短距離を小とする向きで、前記アームを回動させることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、前輪を二輪とし、市中走行用又はマウンテンバイクなどのオフロード用自転車として好適に用いられる前二輪自転車に関する。
走行安定性、荷積みの便宜などのため、前二輪の自転車は既に実用化されている。二輪自転車では、旋回時の遠心力に抗するため車体をリーンさせるが、前記前二輪自転車においても、コーナリングにおいて求心力を働かせる必要がある。そのため図24に示すように、ステアリング軸aをくの字状にφ°屈曲することにより、メインフレームbを旋回の内側へ自動的に内傾させ、旋回時の遠心力に抗する求心力を生じさせる前二輪三輪車が提案されている(特許文献1参照)。
しかしこの提案では、前二輪dをそれぞれ支持する2組の前フォークe、eを設け、四輪車のように前二輪d、dを各枢支点廻りで平行状態で回動するものであるため、構成が複雑であるとともに旋回半径が相違するため前二輪の片方にスリップが生じ易い。
そこで本出願人は、図25に示すように、上部にハンドルf及びステアリング軸gを具えるとともに下部に2つの前フォーク部材h、hを有するフロントフレームiを、メインフレームj前端に回動可能に取り付け、各前フォーク部材h、h下部に前記ステアリング軸方向に上下動自在に枢支された前輪k、kを、弾性部材mで下に付勢することにより、前輪k、kが路面から受ける荷重の増加により独立して上下動しうる前二輪三輪車を提案している(特許文献2参照)。
この提案では、弾性部材mにより、乗り上げ時の衝撃を吸収、緩和して乗り心地を高めるとともに、旋回時には弾性部材mの弾性に抗した前二輪の独立した上下動により、通常の二輪車と同様車体をリーンでき、遠心力に対抗して、乗り手が体を内側へ傾け旋回走行しうる。さらに、路面上の石などへ前輪k片側のみが乗り上げ、或いは縁石などの段部へ斜めから衝合する時、衝合側前輪kが持上がることにより左右にバランスして転倒が防止され、乗り越しできる。
特開平2−267092号公報 特開2003−811652号公報
しかしながら、前記特許文献2の提案によるものにおいて、弾性部材mを前フォーク部材h内に収容するものは、やや構造が複雑であり高価となりがちである他、片側の前輪kの弾性部材mが圧縮されたとき逆向きに起き上がりの力が発生しがちであり、急カーブにおける高速旋回、路面凹凸の激しいオフロードラン、段部の斜め乗上げ走行などにおいては、前輪dに対する路面からの荷重が大きく変化する中で俊敏なハンドル操作が求められるとともに、旋回時のリーンに際してはさらにハンドリングを向上することが望まれる。
本発明は、前輪が走行に際して路面から受ける荷重の増加により、前記前輪の枢着点を通る前輪中心線と、前記メインフレームの前記枢支筒部を通るフロントコラム中心線との間の最短距離を小とする向きで、前記アームを回動させることを基本とし、コーナリング時、前輪乗り上げなどにおけるハンドル操作性を高めることにより、走行安定性を一層向上した前二輪自転車の提供を課題としている。
前記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、メインフレーム、及びこのメインフレームの前端の枢支筒部で回動可能に支持されかつ上端にハンドルを設けたフロントステアリング装置を含み、フロントステアリング装置は、前記ハンドルを上端で取付けかつ前記枢支筒部により支持されて下方にのびる軸状のフロントコラムと、このフロントコラムの下端部で、自由端側が上下に回動可能に枢支されかつ各1つの前輪を間隔を隔てて枢着する1対のアームと、前記前輪を下向きに付勢する向きにアームを回動する付勢手段とを包含するとともに、前輪が走行に際して路面から受ける荷重の増加により、前記前輪の枢着点を通る前輪中心線と、前記メインフレームの前記枢支筒部を通るフロントコラム中心線との間の最短距離を小とする向きで、前記アームを回動させることを特徴とする。
請求項2に係る発明では、前記フロントステアリング装置は、前記アームの下向き傾動を阻止して基準状態で静止する回動阻止手段を有し、また請求項3に係る発明においては、前記フロントコラムは、前記枢支筒部の下方でメインフレームに近づいて形成されたアーム支持部を有し、かつ前記アームは、自由端側を前に向けて取り付けるとともに、乗車して足を浮かせた乗車基準直進状態において、前記アームが水平線に対してなす前上がりのアーム角度α1を、前記フロントコラム中心線が水平線に対してなすコラム角度β1から減じた交差角γ1を90°以下としたことを特徴とする。
請求項4に係る発明では、前記フロントコラムは、前記枢支筒部の下方でメインフレームから離れて形成されたアーム支持部を有し、かつ前記アームは、自由端側を後に向けて取り付けるとともに、乗車して足を浮かせた乗車基準直進状態において、前記アームが水平線に対してなす前上がりのアーム角度α2を90°よりも小、しかも路面から荷重を受けて回動するアームのアーム角度αfを前記フロントコラム中心軸が水平線に対してなすコラム角度β2から減じた交差角γfを90°以下としたことを特徴とする。
また前記付勢手段は、請求項5ではコイルバネを含む弾性材からなり、請求項6では弾性材と、前記フロントコラム、又はアームに取り付けられ該弾性材の長さを調整する調整手段とを有し、また請求項7では空圧バネと、この空気バネが負荷を受けて設定圧縮量を超えて圧縮された時にのみ作動する押しバネとからなることを特徴とする。
請求項1に係る発明は、走行中路面から受ける前輪の荷重が増加したとき、アームが回動して、前記前輪の枢着点を通る前輪中心線と、前記メインフレームの前記枢支筒部を通るフロントコラム中心線との最短距離であるフォークオフセットが小さくなるため、ハンドル動作に対して前輪が敏捷に反応し、ハンドル操作が軽快となる。従って旋回時は内側へリーンさせることから内側前輪のフォークオフセットを減少させ、内側へのハンドル操作がスムーズとなり、逆に平坦直進時には、付勢手段により双方前輪のフォークオフセットが伸びるため高い直進安定性を維持できる。また片方前輪の乗り上げ時には反対側へハンドルがとられるが、該乗り上げた前輪の応答性が高まるために逆方向へのハンドル操作が容易となり転倒を防止できる。さらに付勢手段の付勢力の設定によりリーンを起き上がらせる力を調整して、旋回走行を安定化させることができる。
請求項2に係る発明のように回動阻止手段を設けると、乗り手の体重がかからない時のアーム位置が固定され、非乗車時の状態が安定し、また請求項3に係る発明のように構成すると、荷重増によるアーム角度の増加に伴いフォークオフセットの減少率が漸減し、その結果ハンドル操作性の向上率が漸増する。
請求項4に係る発明のように構成すると、路面から荷重が増加すると、アームは水平線に対してなす前上がりのアーム角度αfを減じるため、前記フォークオフセットを減じて、前輪の操作応答性が高まる。
請求項5に係る発明のように構成すると、前輪の昇降とアームに対する付勢力との関係をバネ定数により一次化して、バネ反力の設定が容易となり、また請求項6では、乗り手の体重、オンロード・オフロードなど路面状況その他に応じて付勢力を増減でき、さらに請求項7に係る発明のように構成すると、路面の小凹凸に対しては、柔らかな空気バネで支持し、段部乗り上げなど大きな負荷に対しては、押しバネを加えた安定した反力により支持し、底打ちすることなく乗り心地を高めうる。
以下、本発明の実施の一形態を、図示例とともに説明する。図1に示すように、前二輪自転車1(以下自転車1という)は、メインフレーム2と、この前部に回動可能に支持されるフロントステアリング装置5とを具える。
前記メインフレーム2は、前端に配されたヘッドチューブ2Aと、このヘッドチューブ2Aに前端部を固着した上部のトップチューブ2Bと、このトップチューブ2Bの下方で前記ヘッドチューブ2Aから後斜め下方に伸びるダウンチューブ2Dと、このトップチューブ2Bの後端及びダウンチューブ2Dの後端をつなぐシートチューブ2Eと、このシートチューブ2E上端から後斜め下方に伸びるシートステイ2Fと、シートチューブ2Eの下端から後方に伸びるチェーンステイ2Gとを有し、自転車1の骨組みをなす。なお前記ヘッドチューブ2Aは、筒状をなし、フロントステアリング装置5を支持する枢支筒部3を構成している。また前記シートチューブ2Eの上端部に、シートピラー25を嵌合することによりサドル26を高さ調整可能に取り付けている。
前記シートステイ2F後端及び前記チェーンステイ2G後端の交差部に、一輪の後輪21が軸支されるとともに、前記シートチューブ2E下端及びダウンチューブ2D下端の交差部に、クランク22と一体に回動するチェーンリング24Aが軸支される。そしてこのチェーンリング24Aと前記後輪21のスプロケット23と間にチェーン24Bを巻き掛けることにより周知の自転車用駆動機構が構成され、これにより自転車1が駆動前進する。前記の如く本形態では、後輪21を一輪で構成した前二輪三輪車を例示しているが、後輪21を、二輪又は三輪以上で構成することもできる。
前記フロントステアリング装置5は、フロントコラム7と、このフロントコラム7の上端に取り付けられるハンドル4と、フロントコラム7の下端部に枢着される一対のアーム9と、このアーム9を下向きに付勢する付勢手段10とを含む。
前記フロントコラム7は、上下方向に伸びる軸状をなし、上部に枢支部6が形成される。本形態のフロントコラム7は、図2、3に示すように、中間で後方に緩やかに折れ曲がる丸パイプ状をなし、図5に示すよう、上寄りの外周に環状凸部27が形成される。
本形態の枢支部6は、図5、6に示すように、フロントコラム7の前記環状凸部27より上の領域で形成され、前記メインフレーム2の枢支筒部3内にガタツキなくしかも回動可能に挿入される外径を有し、外周面が平滑に仕上げられている。また枢支部6の上端部外周には、ネジ溝28が螺刻される。さらにこの枢支部6の中心線がフロントコラム中心線13を形成する。このフロントコラム中心線13の傾きを表し、水平線に対して前上がりになす角度をコラム角度β1とする。該コラム角度β1は、例えば106〜112°程度、本形態では108°である。一般的に106°未満ではハンドリング性は良いものの、直進安定性が不足し、逆に112°を超えると直進安定性は向上するがハンドリング性に欠ける。
前記枢支部6は、前記枢支筒部3に下方から挿入される。このとき枢支筒部3の下端と前記枢支部6の環状凸部27との間に下の玉受け29Aと、下の玉押し29Bと、その間のボール29Dとからなる下のボールベアリング軸受29が介装される。また枢支部6の上端部には上の玉受け30Aと、上の玉押し30Bと、その間のボール30Dとからなる上のボールベアリング軸受30を取り付け、前記上の玉押し30Bを前記ネジ溝28に螺合することにより、枢支部6の抜けが防止されるとともに、上、下のボールベアリング軸受29、30の締付け力を調整できる。さらに、上の玉押し30Bの上でネジ溝28に螺合するロックリング31により枢支部6の取付けがロックされる。このようにしてフロントコラム7は、メインフレーム2の枢支筒部3に、前記フロントコラム中心線13を中心として回動可能に取り付けられ、また前記枢支筒部3の下方で、メインフレーム2側に前記折れ曲がることによりメインフレーム2に近づいて形成されたアーム支持部15を具える。
またこの枢支部6の上部には、前記ハンドル4が取り付けられる。本形態のハンドル4は、水平杆状のハンドルバー4Aと、ハンドルステム4Bとを含み構成されたものを例示している。ハンドルステム4Bは、中心に通孔を有し下端面が傾斜した縦長の縦軸部32と、この縦軸部32上端から前方に折れ曲がる前折部33とが一体に形成されて逆L字状をなす。前記ハンドルバー4Aの中間部を前折部33の前端にロックボルト等を用いて固着することによりハンドルバー4A及びハンドルステム4Bが一体化される。上端面に六角穴を有するとともに下部外周にネジ溝35を螺刻した引き棒36が、前記縦軸部32の通孔に挿入される。さらに上端が傾斜するとともに下部にナット37を溶着した引きウス34を前記縦軸部32の下方に配し、前記引き棒36のネジ溝35を引きウス34の前記ナットに螺合することにより、引きウス34を縦軸部32の下部に取付ける。
前記ハンドルステム4Bの縦軸部32及び引きウス34を、上から前記枢支部6内に挿入し、前記引き棒36の六角穴に嵌合したレンチにより引き棒36を回転して引きウス34を引き上げると、前記縦軸部32下端面及びこれに重なり合う引きウス34上端面の双方の傾斜面が、互いに相手方を枢支部6の内周面に向け押し合うため、ハンドルステム4Bが枢支部6内に固着される。これにより、前記の如くメインフレーム2の枢支筒部3に取り付けられたフロントコラム7は、ハンドル4に固着され、ハンドルバー4Aの操作によって前記フロントコラム中心線13を中心として回動する。
前記一対のアーム9は、図3、4に示すように、その基端部側が前記フロントコラム7下端部の両側で、その自由端側が上下に回動可能に各々枢支される。前記アーム9は、本形態では、図3、4に示すように、前記自由端側を前にして配され、かつ真直ぐな角棒状をなすが、円パイプ、角パイプ、或いは弓状の湾曲体、への字状の折曲体等各種形状のものを用いることもできる。
本形態では、フロントコラム7の下端部のアームの枢支点9Pにおいて、両ネジシャフト38を自転車1の巾方向に貫通させ、両側方に突出する先端でアーム9の基端部を軸支するとともに、両ネジシャフト38の先端にナット39を螺装してアーム9の脱落を防止している。このようにフロントコラム7を貫通した両ネジシャフト38を用いて一対のアーム9を取付けると、双方のアーム9、9の回動中心位置がズレることがなく、簡単に組立、メンテナンスできる点で好ましい。
これと異なり、一対のアーム9の基端部に各々内側を向く突出部を一体に設けるとともにフロントコラム7の下端部に軸受を設け、この軸受にアーム9の前記突出部を係合することによりアーム9を枢支することもでき、更にはアーム9の上下回動を支持するスイング金具を介してアーム9を取付けるなどの変形が可能である。
前記一対のアーム9、9には、図4に示すように、その先端部寄りの前輪の枢着点11において、各々1つの前輪8が枢着される。この2つの前輪8、8は、自転車1の巾方向に間隔LWを隔てて配置される。この間隔LWは、例えば100〜500mm、好ましくは150〜300mm、本形態では190mmとしている。また前記アームの枢支点9Pと前輪の枢着点11との間隔L1は、例えば60〜240mm、好ましくは90〜180mm、本形態では120mmとしている。
本形態では、ハブシャフト40を前記アーム9の前記前輪の枢着点11に外向に片持ち状に固着し、前記ハブシャフト40を前輪8のハブ41に軸通し、先端にハブナット42を螺装することにより前輪8を枢着している。また左右にフォーク部材を設けたアーム9を用い、この一対のフォーク部材の先端間にハブシャフト40を架け渡して前輪8を取付けるなど各種変形が可能である。なお本形態の自転車1は、ハブ41の内側にディスク43を取付けるとともに、アーム9先端に前記ディスク43を両側から挟み制動するブレーキパッド44を設けた制動装置を装備している。
前記付勢手段10は、左右のアーム9、9の自由端側を下向きに押圧回動させることにより前輪8を下向きに付勢し、前輪8からアーム9に伝わる路面から受ける反力である荷重とバランスするとともに走行時に路面から受ける前記荷重の増減を吸収して、乗り手が受ける衝撃を緩和するものである。また図9に示すように、左右のアーム9、9は均等に付勢され、同じ大きさの荷重を受ける前輪8、8は高さが揃うため、直立静止、微速走行が容易となる。本形態の付勢手段10は、コイルバネ、ねじりバネ、板バネ、空気バネ、硬質弾性体などの弾性材17により形成され、図3に示す自転車1は、コイルバネ16を用いている。
また本形態では、一端側に第1の取付部45A及び受け鍔46を有するロッド47と、このロッド47の他端がスライド自在に挿入するとともに外周に受け部48を有し、かつ端部に第2の取付部49を設けた筒体50とを、コイルバネ16の内部に挿入するとともにコイルバネ16の両端を前記受け鍔46、受け部48に係合させて構成した弾性部材51を用いる。この弾性部材51は、第2の取付部49を前記アームの枢支点9Pよりも上方においてフロントコラム7に枢支するとともに、第1の取付部45Aをアームの枢支点9Pと前輪の枢着点11との間における弾性材の枢支点17Pにおいてアーム9に枢支することにより、フロントコラム7とアーム9との間に架け渡される。その結果コイルバネ16がアーム9を押し下げ、前記路面からの荷重とコイルバネ16のバネ力がバランスする高さでアーム9が支持される。
なお前記アームの枢支点9Pと弾性材の枢支点17Pとの間隔L2は、例えば30〜120mm、好ましくは45〜90mm、本形態では60mmとしている。ただし、前記前輪の枢着点11の外側に弾性材の枢支点17Pを配することもでき、このときの間隔L2は前記120mmよりも大となる。また前記コイルバネ16の自由高さは、例えば60〜200mm程度、好ましくは80〜140mm、本形態では100mmとしている。ただし前記前輪の枢着点11の外側に弾性材の枢支点17Pを配するときは、200mmを越えて300mm程度とすることもできる。さらにコイル外径は、例えば12〜35mm程度、好ましくは15〜25mm、本形態では21mmとしている。バネ定数は、弾性材の枢支点17Pがアームの枢支点9Pと前輪の枢着点11との中間のとき、例えば3.0〜10.0N/mm程度、好ましくは4.0〜8.0N/mm、より好ましくは5.0〜7.0N/mm、本形態では6.0N/mmとしている。そして前記間隔L2が異なる場合には、これに反比例的に増減したバネ定数を採用するものとし、例えば弾性材の枢支点17Pと前輪の枢着点11とが一致するとき、2.0〜4.0N/mm程度、好ましくは2.5〜3.5N/mm、より好ましくは3.0N/mmとする。このようにコイルバネ16は、前輪8の昇降とアームに対する付勢力との関係をバネ定数により一次化して、バネ反力を任意に設定しうる点で好ましい。
前記筒体50は外周にネジ溝52が螺刻され、このネジ溝52に螺合したダブルナット48Aが前記受け部48を形成している。そしてこのダブルナット48Aの位置を変化させることによりコイルバネ16の長さを加減してバネ力を調整できる。このバネ力の調整により、リーンした車体を起き上がらせる力を調節して安定した旋回走行を得ることができる。なお前記筒体50のネジ溝52及びダブルナット48Aにより調整手段18が構成される。
また図14に示す付勢手段10は、シリンダ19A及びこのシリンダ19A内を摺動するピストン19Bからなる空圧バネ19と、シリンダ19Aの奥部に挿入された押しバネ20とからなる。そして圧縮初期には空圧バネ19の反力のみが作用し、荷重増に伴い空圧バネ19が設定圧縮量を超えて圧縮した時に、前記ピストン19B先端を押し戻す押しバネ20のバネ力が加わり大反力が作用する。このようにバネ性を強弱二段階とすると、路面の凹凸等小衝撃に対して柔らかいクッション性を発揮し、段部乗り上げ等大きな衝撃は、押しバネを加えた腰のある弾性で支持して底打ちしない乗り心地が得られる点で好ましい。
さらに図15は、ねじりバネ53からなる弾性材17を用いた変形例を示し、ねじりバネ53の両端をフロントコラム7及びアーム9に係合させることによりアーム9を下向きに付勢している。
なお、前記フロントコラム7の下端には、前に向けて突出する受片53Aが螺着されるとともにこの受片53Aの突出部上に硬質ゴムを用いた受部53Bが設けられる。この受部53Bに、前記コイルバネ16で付勢されたアーム9が当接することにより、該アーム9は下向きの傾動が阻止された基準状態で静止する。前記受片53Aと受部53Bとで回動阻止手段14を形成し、非乗車時のアーム9は一定のバネ力を維持しつつ回動阻止手段14により基準状態で静止するため、スタンドに支持された停車時、手押し歩行時などで安定した起立状態を維持でき、操作性を高めうる。なおこのとき前輪の枢着点11を通る前輪中心線12は、フロントコラム中心線13よりも前方に位置している。
前記基準状態とは、乗り手の体重がかからないときのアーム9の状態をいい、基準状態のアーム角度α0は、例えば13〜19°、本形態は15°とし、図6、7において二点鎖線で示される。なお前記アーム角度とは、前記アームの枢支点9Pと前輪の枢着点11とを通る仮想線が水平線に対して前上がりになす角度をいう。
このように構成された自転車1に乗車し足を浮かせると、体重は前後輪で分担され片側の前輪には、体重の約20〜30%程度(標準体重60Kgで約118〜177N程度)の負荷がかかる。ハンドル操作により前輪8を前方に向けペダルを漕いで前進駆動すると(この状態を乗車基準直進状態という)、前輪8には前記基準状態に比べ乗り手の体重分の荷重が増え、コイルバネ16の弾性に抗して上に回動して前記アーム角度が増加する。この乗車基準直進状態におけるアーム角度α1は、これを前記コラム角度β1から減じた角度である交差角γ1が90°以下となるように構成される。本形態では、アーム角度α1を18°とするため、前記の如く108°としたコラム角度β1から減じた角度である交差角γ1は90°となる。なお図6、7において乗車基準直進状態が実線で示される。
またこのような交差角γ1とするため、前記コイルバネ16のバネ定数の選択、又は前記調整手段18によるコイルバネ16の長さ調整によるバネ力の調整の他、アームの枢支点9Pと弾性材の枢支点17Pとの間隔L2、アームの枢支点9Pと前輪の枢着点11との間隔L1、フロントコラム7のコラム角度β1、回動阻止手段14による基準状態のアーム角度α0その他を変化させること、或いはこれらを2以上組合わせることがおこなわれる。
前記乗車基準直進状態で走行中に旋回、乗り上げなどにより路面からの荷重が増加すると、図6において一点鎖線で示すように、アーム9はコイルバネ16のバネ力に抗して上に回動してアーム角度αfが拡大する。これに連動して前輪の枢着点11は、アームの枢支点9Pを中心とする仮想円弧54上を上昇するが、前記交差角γ1を90°以下とするため、前輪の枢着点11を通る前輪中心線12と、前記フロントコラム中心線13との最短距離であるフォークオフセットが減少する。なお自転車などのステアリング構造において、フォークオフセットが大きいと直進安定性が高く、小さくなるとハンドルの応答性が敏捷化して、方向転換が容易になることは一般に知られている。
また図6に示す本形態は、交差角γ1が90°であるため、乗車基準直進状態でフォークオフセットが最大値F1となり、直進安定性が最も高くなる。そして前記荷重増加にともないアーム角度αfは拡大し、同時に前輪8は前記基準状態からの高さH1が増加するとともにフロントコラム中心線13に近づき、その結果フォークオフセットを減じる。図6において、前記乗車基準直進状態に比べ、前記前輪中心線12がフロントコラム中心線13に近づく距離、即ちフォークオフセットの減少巾が近接距離D1で示される。図8(A)は前記上昇高さH1と近接距離D1の相関関係を示し、前輪8が上昇するほど近接距離D1が漸増することを表している。なお図8(A)のd1は、フロントコラム中心線13に平行に前輪8が昇降する前記従来の自転車におけるフロントコラム中心線13への近接距離であり、前輪が昇降してもフォークオフセットは一定であることを示している。
また図6で示されるD2は、前輪8上昇時の水平後退距離であり、d2は前記従来例の水平後退距離を示す。そして図8(B)に前記上昇高さH1と水平後退距離D2、d2の相関関係が示される。なお、前記従来例においては、前輪8のバネ力は上昇高さH1に比例して増減する。しかし本形態においては、前輪8の上昇が小の範囲ではバネ反力の増加率も小さい反面、前輪8が大きく上昇した時点での増加率が大きくなるため、通常走行における路面の小突起への乗り上げ、揺るやかな旋回などにおいていは柔らかいクッション性が得られるとともに、路面からの大きな荷重、高速での急旋回時などでは腰のある強いバネ性がえられる点で好ましい。
このように、乗車基準直進状態において路面からの荷重が増加すると、アーム9が上に回動して前輪8が上昇するとともに前記フォークオフセットが減少するため、ハンドル操作に対する前輪8の応答が敏感となる。従って、図10に示すように、旋回時に車体をリーンさせると、内側の前輪8が上昇するため前二輪が路面を捉えてスリップなく安定して旋回できる上、内側の前輪8がフォークオフセットを減じるため旋回側へ向けるハンドルの動きが軽くなり、コイルバネ16の車体を起そうとする反力、即ち直進させようとする作用を減殺する効果が発揮されるため、軽快なコーナリング操作性が得られる。
図11に示すように、一方前輪8の段差Gへの乗り上げ時は、その前輪8の上昇によりバランスが維持されて転倒を防止できる。また片輪乗り上げ時には、ハンドル4に段差Gの反対側に向けた回転力を生じるとともに乗り上げ衝撃力がハンドル操作を重くするが、乗り上げ側前輪8のフォークオフセットが減少するため、前記回転を是正するためのハンドル操作が軽くなり、容易に乗り上げしうる。しかも前記の如く前輪8の上昇高さが大きいほど、フォークオフセットの減少比率が高まるため、落差のある段差Gでも安定してハンドル操作できる。
図12に示すように、段差Gが継続する時にも体重移動により安定した片輪乗り上げ走行を持続できる。また乗り上げた側のコイルバネ16は反力が増加するため、その作用により段差Gの下に向けてハンドルがとられるが、乗り上げ側前輪8のハンドル応答性が敏感であるため、軽いハンドル操作により片輪乗り上げ走行を維持しうる。
図13(A)に示すように、段差Gに斜めに衝合する時は、図13(B)に示すように、片方前輪8で支持されつつ先行前輪8が乗り上げ、その後他の前輪8が乗り上げるため、安定して乗り越しうる。また乗り上げ時に先行前輪8が受ける段差Gの反力により、進行方向に対し段下側に向いてハンドルがとられ、かつ前記反力が加わって大きな荷重がかかるため先行前輪8のハンドル操作は重くなる。しかし前記の如く、持ち上がる先行前輪8はハンドル応答性が敏捷化するため、軽いハンドル操作により斜め乗り上げできる。
図16、17は、他の実施形態を例示している。以下異なる内容について説明し、それ以外は図中に表れた主要な構成に同じ符号を付すのみとする。本形態のフロントコラム7は、中間で前方に緩やかに折れ曲がる軸状をなし、前記枢支筒部3の下方で前記折れ曲がりによりメインフレーム2から離れるアーム支持部15が形成される。
本形態では、フロントコラム7の下端部のアームの枢支点9Pにおいて、自由端部を後に向けたアーム9の基端部側を軸支する。このアーム9は、その自由端寄りの前輪の枢着点11において前輪8を枢着し、フロントコラム7とアーム9の間にコイルバネ16を含む付勢手段10を架け渡すことにより下向きに付勢され、かつフロントコラム7下端部に設けた回動阻止手段14で傾動を阻止された基準状態で静止して、アーム角度α3で傾く。乗り手が乗車して前記乗車基準直進状態に移行するとアーム角度α2に傾きを減じ、このときの前輪の枢着点11を通る前輪中心線12とフロントコラム中心線13との最短距離であるフォークオフセットをF2とする。なお、前記アーム角度α3は90°以下に設定されることが好ましく、アーム角度α2は衝撃吸収のため90°以下に設定することが必要である。
そして旋回時のリーン姿勢、走行中の段差G、障害物などへの乗り上げ、その他による路面からの荷重増加を受けるアーム9は、アーム角度αfをさらに減じて傾動するが、その領域は前記コラム角度β2からアーム角度αfを減じた交差角γfが90°以下の範囲とする。このとき、前輪8は基準状態からの高さH2を増すとともにフロントコラム中心線13に近づきフォークオフセットを減じるため、コーナリング走行、段差Gへの乗り上げ、斜め衝合などにおいて押し上げられる前輪8のハンドル操作に対する応答性が敏感となり、軽いハンドル操作で安定走行しうる。図18のD3は、基準状態に対してアーム角度αfの前輪8がフロントコラム中心線13に近づく距離(フォークオフセットの減少寸法)、D4はその水平後退距離を示し、d4は前記従来の自転車の水平後退距離を対比したものである。
また本形態では、図19に示すように、前輪8の高さH2が増加すると、路面から受ける荷重の増加率が低減し、60mm以上の領域では殆ど一定となる。前記従来の前二輪自転車では前輪の持ち上がり量に比例した反発力を受けるため、リーンが押し戻されてコーナリング姿勢が崩れやすく、また一方前輪8の乗り上げ時には反対側へ強い反力を受けていた。しかし本形態では、前記の如く前輪8が上昇しても反発力は一定領域に維持されるため、リーン姿勢が維持されて安定したコーナリングが得られるとともに、乗り上げ時のハンドル操作も軽快に行いうる。このように本発明の自転車1は、アーム9、付勢手段10等を含む構成の種々変更により、乗り心地性、走行操作性を高めることができる。
本形態において仮にアーム9が交差角γfが90°を超えて回動すると、前輪の枢着点11を通る前輪中心線12は前記フロントコラム中心線13から遠ざかり、ハンドル操作の抵抗が漸増する。そのため、本形態では、付勢手段10のバネ力により交差角γfが90°を超すことを防止している。またストッパーを設けて過回動を阻止することもできる。
図20は、更に他の実施形態を例示している。本形態のフロントコラム7は、中間で前方に緩やかに折れ曲がるとともに更にその先で下方に湾曲してのびるアーム支持部15を有する。そしてこのアーム支持部15下部のアームの枢支点9Pにおいて、自由端部を後方としたアーム9の基端部側を軸支するとともにコイルバネ16を用いた付勢手段10により前記アーム9を下向きに付勢している。なお本形態のフォークオフセットは、前記基準状態における最大値F3からアーム9の上昇に伴い漸減して最小値F4となるが、アーム9が更に上昇する時は再び漸増し、アーム9の上昇端でF5に増加する。従って本形態は、旋回時リーン姿勢が一定以上に大きくなると直進性が再び増加し、これにより転倒が抑制できる点で好ましい。
図21(A)は、フロントコラム7が真直ぐなコラム本体部7Aと、このコラム本体部7Aの下端から後方にのびてメインフレーム2に近づくアーム支持部15とからなる変形例を例示する。本形態では、前記アーム支持部15後端部のアームの枢支点9Pにおいて、自由端部を前方に向けたアーム9の基端部を軸支している。また図21(B)に示された変形例では、フロントコラム7は、真直ぐなコラム本体部7Aと、このコラム本体部7Aの下端から前方にのびてメインフレーム2から離れるアーム支持部15と、コラム本体部7A及びアーム支持部15間にトライアングル状に架け渡した補強部7Bとからなり、アーム支持部15前端部に、自由端部を後方に向けたアーム9の基端部が軸支される。
図22は、更に他の実施形態を例示している。本形態の自転車1は、駆動を受ける2つの後輪21、21を有し、フロントステアリング装置5に装着された一対の前輪8、8とともに四輪自転車を構成している。そして本形態では図23に示すように、左右の後輪21、21に旋回時に生じる回転速度差を吸収することによりスムースな走行が得られる差動装置55を設けている。この差動装置55は、ペダル56を足漕ぎすることにより駆動される回転軸57と一体かつ放射状に延びる支軸58に枢支される傘状の第1の歯車59と、その両側で該第1の歯車59と噛み合うとともに対向しかつ前記回動軸57と同芯に回転自在に枢支される一対の傘状の第2の歯車60、60とからなる。そして、前記第2の歯車60の各1が、チェーン61を介して左右の後輪21、21に連係されることにより、負荷の大小に応じた駆動力が各後輪21、21に伝達される。
本発明の一実施の形態を例示する正面図である。 その要部拡大図である。 その要部拡大断面図である。 その平面図である。 その異なる部分の要部拡大断面図である。 フロントステアリング装置の動作を表す略正面図である。 その要部拡大図である。 (A)は前輪の上昇高さと、フロントコラム中心線への近接距離との関係を示すグラフであり、(B)は前輪の上昇高さと、水平後退距離との関係を示すグラフである。 前二輪自転車の直立した使用状態を例示する側面図である。 前二輪自転車の旋回状態を例示する側面図である。 前二輪自転車の段差に乗り上たる状態を例示する要部正面図である。 前二輪自転車の片輪を段差に乗り上げ直立した状態を例示する側面図である。 (A)(B)は段差に斜め方向から乗り上げる状態を示す線図である。 他の付勢手段を例示する断面図である。 さらに他の付勢手段を具えた前二輪自転車の要部正面図である。 本発明の他の実施形態を例示する要部正面図である。 その要部拡大断面図である。 フロントステアリング装置の動作を表す略正面図である。 前輪の上昇高さと路面から受ける荷重との関係を示すグラフである。 更に他の実施形態を例示する要部正面図である。 (A)(B)は各々異なる他の実施形態を例示する要部正面図である。 更に他の実施形態を例示する略平面図である。 その後部を示す斜視図である。 従来例の斜視図である。 他の従来例の斜視図である。
符号の説明
1 前二輪自転車
2 メインフレーム
3 枢支筒部
4 ハンドル
5 フロントステアリング装置
6 枢支部
7 フロントコラム
8 前輪
9 アーム
10 付勢手段
11 前輪の枢着点
12 前輪中心線
13 フロントコラム中心線
14 回動阻止手段
15 アーム支持部
16 コイルバネ
17 弾性材
18 調整手段
19 空圧バネ
20 押しバネ

Claims (7)

  1. メインフレーム、及びこのメインフレームの前端の枢支筒部で回動可能に支持されかつ上端にハンドルを設けたフロントステアリング装置を含み、
    フロントステアリング装置は、前記ハンドルを上端で取付けかつ前記枢支筒部により支持されて下方にのびる軸状のフロントコラムと、
    このフロントコラムの下端部で、自由端側が上下に回動可能に枢支されかつ各1つの前輪を間隔を隔てて枢着する1対のアームと、
    前記前輪を下向きに付勢する向きにアームを回動する付勢手段とを包含するとともに、
    前輪が走行に際して路面から受ける荷重の増加により、前記前輪の枢着点を通る前輪中心線と、前記メインフレームの前記枢支筒部を通るフロントコラム中心線との間の最短距離を小とする向きで、前記アームを回動させることを特徴とする前二輪自転車。
  2. 前記フロントステアリング装置は、前記アームの下向き傾動を阻止して基準状態で静止する回動阻止手段を有することを特徴とする請求項1記載の前二輪自転車。
  3. 前記フロントコラムは、前記枢支筒部の下方でメインフレームに近づいて形成されたアーム支持部を有し、かつ前記アームは、自由端側を前に向けて取り付けるとともに、乗車して足を浮かせた乗車基準直進状態において、前記アームが水平線に対してなす前上がりのアーム角度α1を、前記フロントコラム中心線が水平線に対してなすコラム角度β1から減じた交差角γ1を90°以下としたことを特徴とする請求項1又は2記載の前二輪自転車。
  4. 前記フロントコラムは、前記枢支筒部の下方でメインフレームから離れて形成されたアーム支持部を有し、かつ前記アームは、自由端側を後に向けて取り付けるとともに、乗車して足を浮かせた乗車基準直進状態において、前記アームが水平線に対してなす前上がりのアーム角度α2を90°よりも小、しかも路面から荷重を受けて回動するアームのアーム角度αfを前記フロントコラム中心軸が水平線に対してなすコラム角度β2から減じた交差角γfを90°以下としたことを特徴とする請求項1又は2記載の前二輪自転車。
  5. 前記付勢手段は、コイルバネを含む弾性材からなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の前二輪自転車。
  6. 前記付勢手段は、弾性材と、前記フロントコラム、又はアームに取り付けられ該弾性材の長さを調整する調整手段とを有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の前二輪自転車。
  7. 前記付勢手段は、空圧バネと、この空気バネが負荷を受けて設定圧縮量を超えて圧縮された時にのみ作動する押しバネとからなることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の前二輪自転車。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010071396A (ja) * 2008-09-18 2010-04-02 Yamaha Motor Co Ltd 緩衝装置、それを備えた車両、および緩衝装置の組み立て方法
JP2010071395A (ja) * 2008-09-18 2010-04-02 Yamaha Motor Co Ltd サスペンションおよびそれを備えた車両
JP2011121531A (ja) * 2009-12-14 2011-06-23 Kawamura Cycle:Kk 姿勢維持装置を備えた自転車

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