JP5489271B2 - 丁合装置 - Google Patents
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Description
(1)丁合装置が停止しない限りは、フィーダに送り込まれたセットのエラー情報が蓄積され続けるため、給紙エラー回数が多くなると、情報量が多くなって管理しづらくなる。
(2)表示されているエラー情報が、リカバリのためにフィーダから取り出し済みのセットの情報であるのか、フィーダに残されているセットの情報なのか、区別することができない。また、リカバリ作業中にも新たに発生した給紙エラー情報が蓄積・表示されることになるので、フィーダに送り込まれたセットの総数がリカバリ中に増えることがある。従って、複数セット排出されたうちのエラーセットのうち、リカバリがどこまで進行しているのか、を管理するのがわずらわしい。
給紙部でエラーが発生した場合、フィーダへの分岐点に用紙セットの先端が達するまでの間にエラーの内容を検知し、これに応じて切替えゲートを予め切り替えておかなければならないからである。
以下の各構成のうち第5の構成を請求項1、第6の構成を請求項2、第10の構成を請求項3として特許請求する。
本発明の第1の構成は、給紙台に積載した用紙束から給紙ローラによって用紙を1枚ずつ給紙するとともに給紙エラーを検知する給紙エラー検知器を具備する給紙部を複数有し、各々の給紙部から給紙された用紙を搬送しながら互いに重ねてセットする丁合装置であって、下記(イ)〜(ヘ)の各手段を有することを特徴とする丁合装置である。
(イ) 給紙エラーを生じた丁合セットを収容するリジェクト収容部
(ロ) 正常丁合セットを収容するスタッカトレイ
(ハ) 丁合済みセットをリジェクト収容部へ搬送するかスタッカトレイへ搬送するかを切り替える搬送路切替え手段
(ニ) 各給紙エラー検知器からのエラー信号を受けて、給紙エラーを有する丁合セットをリジェクト収容部へ送るべく搬送路切替えゲートを切替える切替え信号を発生する搬送路切替え信号発生部
(ホ) リジェクト収容部へ向った丁合セットの数を計数するリジェクトセット数計数手段
(ヘ) 前記リジェクトセット数計数手段の計数値が予め設定した数値に達したときには丁合装置の稼働を停止させる制御手段
(イ) 給紙エラーを生じた丁合セットを収容するリジェクト収容部
(ロ) 正常丁合セットを収容するスタッカトレイ
(ハ) 丁合済みセットをリジェクト収容部へ搬送するかスタッカトレイへ搬送するかを切り替える搬送路切替え手段
(ニ) 各セットの丁合開始後最初に給紙エラーを検知した時点が、当該セットの先端が搬送路切替えの分岐点手前の予め定めた位置に到達する時点よりも、前であるときにはそのセットに対し前記搬送路切替え手段をリジェクト収容部の方へ向け、後であるときにはスタッカトレイの方へ向け、前記給紙エラー検知時点で既に丁合が開始されている後続の丁合セットをスタッカトレイへ送り込んだ後丁合装置の稼働を停止させる制御手段
(ト) 前記リジェクト収容部に丁合セットが収容されているか否かを検知するリジェクトセット検知手段
(チ) 前記リジェクトセット検知手段が、前記リジェクト収容部が空になったことを検知したときは、その検知信号を受けて前記リジェクトセット数計数手段の計数値をゼロに戻すゼロセット手段
(イ) 給紙エラーを生じた丁合セットを収容するリジェクト収容部
(ロ) 正常丁合セットを収容するスタッカトレイ
(ハ) 丁合済みセットをリジェクト収容部へ搬送するかスタッカトレイへ搬送するかを切り替える搬送路切替え手段
(ニ) 各給紙エラー検知器からのエラー信号を受けて、給紙エラーを有する丁合セットをリジェクト収容部へ送るべく搬送路切替えゲートを切替える切替え信号を発生する搬送路切替え信号発生部
(ホ) 前記リジェクト収容部に丁合セットが収容されているか否かを検知するリジェクトセット検知手段
(ヘ) 各丁合セット毎に前記各給紙部の給紙エラーの有無、給紙エラーの種類および搬送路切替え向きを記憶するメモリ
(ト) 丁合セットの給紙エラー情報を画面表示する表示画面
(チ) 前記リジェクトセット検知手段が、丁合進行中に、前記リジェクト収容部が空になったことを丁合装置稼働開始後最初に検知したときは、前記メモリから稼働開始後空になったことを検知したときまでの丁合セットのうち給紙エラーがあり搬送先がリジェクト収容部と記憶されている丁合セットのエラー情報を丁合を進行させながら前記表示画面に表示し、前記リジェクトセット検知手段の前記空検知が稼働開始後2回目以降であるときは、前回検知時の後今回検知時までの丁合セットのうち給紙エラーがあり搬送先がリジェクト収容部と記憶されている丁合セットのエラー情報を丁合を進行させながら前記表示画面に表示させる表示制御手段
(イ) 給紙エラーを生じた丁合セットを収容するリジェクト収容部
(ロ) 正常丁合セットを収容するスタッカトレイ
(ハ) 丁合済みセットをリジェクト収容部へ搬送するかスタッカトレイへ搬送するかを切替える搬送路切替え手段
(ニ) 各丁合セット毎に前記各給紙部の給紙エラーの有無、給紙エラーの種類および搬送路切替え向きを記憶するメモリ
(ホ) 丁合セットの給紙エラー情報を画面表示する表示画面
(ヘ) 丁合装置が、リジェクト収容部へ排出されたセット数が設定数を越え、或いは給紙エラー信号の発生が設定時点より遅れ、或いは1つの給紙部での連続エラー数が設定数に達した、ことにより丁合動作が停止したときに、前記メモリから給紙エラーを生じたセットのエラー情報を搬送先がリジェクト収容部かスタッカトレイかを識別して読み出し前記表示画面へエラー情報がリジェクト収容部に収容された丁合セットのものかスタッカトレイに収容された丁合セットのものかが識別できるようにして表示させる表示制御手段
(ル) 丁合セット数をカウントする丁合セットカウント手段
(オ) 前記丁合セットカウント手段でカウントされた丁合セット数を前記表示画面に表示させる表示制御手段
図1は、本発明を適用した丁合装置の実施例の構造関係の説明図である。給紙部2は左右に10段ずつ設けられており、左右の各段それぞれから1枚ずつ給紙された用紙は中央の下降搬送路で先端(下端)が揃うように丁合され、折紙給紙部から給紙されて折ナイフ5と折ローラ25で折目をつけられた折紙に挟み込まれた状態で折ローラ25から左の方へ搬送されて行く。途中の分岐点10に搬送路切替えゲート7が設けられており、このゲートが上に上っているときには、搬送されて来た丁合セットはスタッカトレイ13の方へ搬送され排出される。これに対して、搬送路切替えゲート7が下がっているときは、丁合セットはリジェクト収容部11の方へ搬送され排出される。この搬送路切替えゲート7の上下切替えは切替えゲート駆動器8によって機械的に行われる。
この給紙エラー検知器4−1〜4−20は各給紙部2が給紙する場合に、紙づまり、紙なし、空送り、重送等の給紙エラーを生じたときこれを検知しどのエラーであるかが分かる検知信号を出力する。また、エラーが給紙毎に連続して発生した場合にこれをカウントする機能をも有している。そしてエラーが発生しなかったときには0にリセットする。
以上の他、リジェクト収容部11の近傍には、丁合セットが収容されているか否かを検知するリジェクトセット検知手段12が設けられている。
実施例1は、本発明の第1の構成に対応する実施例である。
図2は、実施例1の構成を示すブロック図である。
実施例1は、リジェクト収容部11に収容された給紙エラー発生の丁合セット(エラーセットとも言う)の部数が予め設定した所定数に達したときには丁合動作を停止させるというものである。各給紙エラー検知器4−1〜4−nからはエラー検知信号がCPU14の搬送路切替え信号発生部15へ送られる。搬送路切替え信号発生部15、エラー検知信号を受け、エラー発生セットに該当する丁合セット20がリジェクト収容部11の方へ搬送されるように搬送路切替えゲート7を点線で示すように下げるべく切替えゲート駆動器8へ切替え信号を送る。切替えゲート駆動器8と搬送路切替えゲート間の点線は機械的に連結していることを示している。
実施例2は、本発明の第2の構成の実施例であり、図3はその構成を示すブロック図である。
第2の構成は、丁合セットのエラー発生が、例えば図1の最下段の給紙部で発生するなど遅い段階で発生すると、丁合セットの先端が既に分岐点10に掛かり、搬送路切替えゲート7の切替えが間に合わなかったり、搬送路切替えゲート7の先端に丁合セットが接触したりして不具合を生ずる恐れがあるので、エラー発生丁合セットの先端が分岐点10から予め定めた距離Aだけ上流の所定位置9を越えてから発生した給紙エラーによる搬送路切替えゲート7のリジェクト収容部側への切替えは行わず図3で見るなら上げたままにして、エラー発生の丁合セットもスタッカトレイ13の方へ送り込み、且つエラー発生丁合セットの先端が所定位置9に達した時点で既に丁合動作が開始されている後続の丁合セットまでは、通常動作を行わせて丁合動作を停止させるというものである。所定位置9は、丁合セットが前進して来てもそこまでならば給紙エラーの発生による搬送路切替えゲート7の切替えが間に合うという位置である。
実施例3は本発明の第3の構成に対応する実施例であり、図4は、その構成を示すブロック図である。
第3の構成は、同一の給紙部2で給紙毎に連続して給紙エラーが発生する場合、そのまま動作を続けると同じエラーが出続ける可能性が高いので、予め定めた所定回数連続する給紙エラーが発生した場合には丁合動作を停止させるというものである。
各給紙部2の給紙エラー検知器には、給紙エラーをカウントするカウンタが具備されており、このカウンタは、エラーが給紙毎に連続する場合には累積計数して行き、エラー発生のない給紙が行われるとゼロにリセットされるというものである。
実施例4は、本発明の第4の構成に対応する実施例であり、第4の構成は、第1の構成に対し、リジェクトセット検知手段12とゼロセット手段26を付加したものである(図2参照)。
リジェクトセット検知手段12はリジェクト収容部11に丁合セットが収容されているかを検知する手段であり、リジェクト収容部11から丁合セットを全部取り出したときにそれを示す信号を出力してこれをゼロセット手段26へ送り、リジェクトセット数計数手段16をゼロセットする。
即ち、丁合動作を停止させることなくエラーセットを取り出して、エラーセットに対する空送り補充、重送取り除き等のリカバリ作業を行うことができる。
実施例5は、本発明の第5の構成に対応する実施例であり、図5は、実施例5の構成を示すブロック図である。
リジェクトセット検知手段12は(図2参照)からエラーセットの取り出し信号が表示制御部28へ送られると丁合エラーメモリ27からエラー情報が読み出され表示画面29に表示される。
1つの丁合セットについて給紙部の番号である棚番とその棚番の給紙部におけるエラーの内容(紙づまり、紙なし、空送り、重送等)およびそのセットの搬送先がリジェクトトレイかスタッカトレイかが記憶され、それが丁合されたセットの順番で格納されている。
また、積載状態表示部30では、図1と同じようにリジェクト収容部33を上に、スタッカトレイ34を下に表示しており、エラーセットは1セットずつ識別できるように表示し、エラーセットの無いスタッカトレイ34では丁合セットを一括で表示している。
なお、図5のリジェクト収容部33で、エラーセット31が取り出しマーク32の上に浮いたように表示されているのは、エラーセットが取り出されたものであることを示している。これは、本発明の第6の構成に対応する実施例6の表示ということになる。
また、図5のエラー表示部35に、丁合セットカウント手段で丁合動作開始後の丁合セット数を計数した計数値を示すようにしているので、丁合進行中であることや、丁合がどの程度進んだかが分かるようになっている。これは本発明の第10の構成の実施例である。
図7は、本発明の第7の構成に対応する実施例7における表示画面の図である。
第7の実施例では、リジェクト収容部11の収容セット数が設定値に達したり、エラー信号の発生が設定時より遅れたり、1つの給紙部での連続エラー数が設定値に達したりするなどして、丁合動作が停止したときに、丁合動作を開始してから停止するまでの間におけるエラーセットを丁合エラーメモリ27からセット番号順に探索し、更にその搬送先がリジェクトトレイであるかスタッカトレイであるかによって分けて読み出し、リジェクト収容部はリジェクト部としスタッカトレイは紙受部として表示したのが図7のエラー表示部35である。
スタッカトレイ34上のエラーセット37の下は、エラーのない丁合セットを示している。
リジェクト収容部33上のエラーセット36は、後に丁合されたものが上に積み重ねられていくので、下のものが先に丁合されたセットということになるので、エラー表示部35の表示でも早い順に下から1セット、2セット、3セットと表示してある。エラー欄の数字は、エラーが発生した給紙部の棚番を示している。
図8は、エラーセットがリジェクトトレイのみに送られている状態で丁合動作が停止したときの表示画面を示す。
図9、図10は、本発明の第8の構成に対応する実施例8における表示画面の図である。
図9は、リジェクト収容部33のエラーセット36のうち下から2セット目を指先タッチ、ペンタッチその他の方法により指定したときに、色付け等により指定されたこれを示すとともに、エラー表示部35ではその2セット目のエラー内容を表示するようにしたものである。
なお、取り出しマーク32は図2の場合と同様にリジェクト収容部から取り出されたエラーセットであることを示している。
2 給紙部
3 給紙台
4−1〜4−n 給紙エラー検知器
5 折ナイフ
6 折紙給紙部
7 搬送路切替えゲート
8 切替えゲート駆動器
9 所定位置
10 分岐点
11 リジェクト収容部
12 リジェクトセット検知手段
13 スタッカトレイ
14 CPU
15 搬送路切替え信号発生部
16 リジェクトセット数計数手段
17 比較部
18 停止制御部
19 丁合装置駆動器
20 丁合セット
21 最先タイミング比較部
22 所定位置到達時点演算部
23 遅延部
24−1〜24−n 回数比較器
25 折ローラ
26 ゼロセット手段
27 丁合エラーメモリ
28 表示制御部
29 表示画面
30 積載状態表示部
31 エラーセット
32 取り出しマーク
33 リジェクト収容部
34 スタッカトレイ
35 エラー表示部
36 エラーセット
37 エラーセット
38 遡及表示操作部
Claims (3)
- 給紙台に積載した用紙束から給紙ローラによって用紙を1枚ずつ給紙するとともに給紙エラーを検知する給紙エラー検知器を具備する給紙部を複数有し、各々の給紙部から給紙された用紙を搬送しながら互いに重ねてセットする丁合装置であって、下記(イ)〜(チ)の各手段を有することを特徴とする丁合装置。
(イ) 給紙エラーを生じた丁合セットを収容するリジェクト収容部
(ロ) 正常丁合セットを収容するスタッカトレイ
(ハ) 丁合済みセットをリジェクト収容部へ搬送するかスタッカトレイへ搬送するかを切り替える搬送路切替え手段
(ニ) 各給紙エラー検知器からのエラー信号を受けて、給紙エラーを有する丁合セットをリジェクト収容部へ送るべく搬送路切替えゲートを切替える切替え信号を発生する搬送路切替え信号発生部
(ホ) 前記リジェクト収容部に丁合セットが収容されているか否かを検知するリジェクトセット検知手段
(ヘ) 各丁合セット毎に前記各給紙部の給紙エラーの有無、給紙エラーの種類および搬送路切替え向きを記憶するメモリ
(ト) 丁合セットの給紙エラー情報を画面表示する表示画面
(チ) 前記リジェクトセット検知手段が、丁合進行中に、前記リジェクト収容部が空になったことを丁合装置稼働開始後最初に検知したときは、前記メモリから稼働開始後空になったことを検知したときまでの丁合セットのうち給紙エラーがあり搬送先がリジェクト収容部と記憶されている丁合セットのエラー情報を丁合を進行させながら前記表示画面に表示し、前記リジェクトセット検知手段の前記空検知が稼働開始後2回目以降であるときは、前回検知時の後今回検知時までの丁合セットのうち給紙エラーがあり搬送先がリジェクト収容部と記憶されている丁合セットのエラー情報を丁合を進行させながら前記表示画面に表示させる表示制御手段 - 前記表示制御手段が、前記表示画面のエラー情報がリジェクト収容部から取り出されたエラーセットのエラー情報であることを表示するものであることを特徴とする請求項1記載の丁合装置。
- 下記(ル)、(オ)の各手段を具備することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の丁合装置。
(ル) 丁合セット数をカウントする丁合セットカウント手段
(オ) 前記丁合セットカウント手段でカウントされた丁合セット数を前記表示画面に表示させる表示制御手段
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