JP6281078B2 - 丁合装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の給紙部からシートを1部ずつ供給して束ねる丁合装置に関する。
複数段の給紙トレイから用紙を1枚ずつ供給して束ねることにより、所望の用紙セットを作成する丁合装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような丁合装置は、多くの印刷現場でも採用されている。丁合装置の各給紙トレイには、印刷装置にて印刷済みの用紙がその種別ごとに割り当てられる。丁合装置は、各段の用紙を丁合することにより一部の印刷物(用紙セット)を作成する処理を繰り返し実行する。
特開2006−199447号公報
ところで、印刷現場では、大量に印刷した同種の用紙を例えば送り先ごとに指定枚数ずつ振り分けるような作業が発生することがある。このような場合、各送り先の指定枚数を印刷するたびに印刷装置を停止していては、その装置の停止と起動を逐一繰り返さなければならず、手間を要するといった問題があった。発明者はこのような印刷現場において印刷装置と丁合装置の双方が必ずしも同時並行的に作動していない点に着目し、丁合装置の仕様を工夫することにより作業効率の向上および単一の丁合装置のコストパフォーマンスの向上を図ることができるとの考えに到った。
本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、装置本来の機能の一部を利用することにより、大量の同種の用紙から所望枚数を簡易に取り出すことができる手法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の丁合装置は、積載されたシートを一枚ずつ搬送路に送り出す複数の給紙機構と、複数の給紙機構により送り出されたシートを搬送路にそって搬送しつつ、互いに重ね合わせてシート束を作成する搬送機構と、作成されたシート束を受け入れるスタッカと、ユーザの操作入力を受け付ける入力装置と、給紙機構および搬送機構を制御する制御部と、を備える。制御部は、指定部数のシート束を作成する通常の丁合処理を実行するための基本モードと、丁合処理を利用して指定枚数のシートを取り出すための計数モードとを切り替え可能であり、基本モードにおいては、入力装置を介して入力された指定部数に基づき、シート束の作成を単位とする一連の動作を繰り返し実行し、計数モードにおいては、入力装置を介して入力された指定枚数に基づき、複数の給紙機構から送り出す1回あたりのシートの枚数を随時調整する。
この態様によると、丁合装置に同種のシートをセットしたうえで処理モードを基本モードから計数モードに切り替えることにより、所望枚数のシートを簡易かつ迅速に取り出すことが可能となる。すなわち、基本モードと同様に複数の給紙機構から同時に給紙を行うことにより、計数対象となるシートを速やかにスタッカに積み上げることができる。特に所望枚数が大量となる場合には、丁合処理1回あたりに給紙するシートの枚数を基本モードにおける最大枚数と同等にセットすることで、処理効率を最大限に高めることができる。一方、計数モードでは、基本モードのように丁合処理1回あたりの枚数を固定する必要がない。このため、例えば給紙された枚数が所望枚数に近づいたときに複数の給紙機構から送り出す1回あたりのシートの枚数を随時調整することで、所望枚数に過不足なく用紙を積み上げることができる。すなわち、この態様によれば、丁合装置本来の機能である基本モードの機能の一部を利用することにより、大量の同種の用紙から所望枚数を簡易に取り出すことができる。例えば、印刷現場において丁合装置を本来の目的で使用していないときを利用して計数モードを実行させることにより、作業の省力化と迅速化を図ることができるようになる。
具体的には、制御部は、計数モードにおいて、指定枚数を初期値としてその指定枚数までの残数をカウントし、スタッカにシートを排出するごとにその排出数を残数から減算し、その減算後の残数が複数の給紙機構にて送り出し可能な枚数よりも少ない場合には、次の給紙処理においてその残数分の給紙機構を作動させて処理を終了してもよい。この態様によれば、計数モードにおける丁合処理の最終回において給紙枚数の帳尻合わせが行われる。言い換えれば、最終回の前回の処理までは基本モードと同様の処理を継続することで処理効率を最大限に高めることができる。
給紙機構における給紙エラーを検出する給紙エラー検出部を備えてもよい。制御部は、計数モードにおいて、指定枚数を初期値としてその指定枚数までの残数をカウントし、複数の給紙機構の各々の送り出し処理回数の合計よりもスタッカに排出されたシートの排出数が少ない場合、スタッカに排出されたシートの排出数を残数から減算してもよい。この態様によれば、給紙エラーとして給紙機構による不送り(空送り又は紙無し)があったとしても、その不送りの枚数を考慮した形で計数処理をそのまま継続することができる。すなわち、不送りについてはリジェクトを行わずに処理が進められるため、作業効率を維持することができる。
また、給紙機構における給紙エラーを検出する給紙エラー検出部と、搬送機構における搬送エラーを検出する搬送エラー検出部とを備えてもよい。スタッカは、搬送されてくるシートを積載するための受け板と、その受け板の駆動機構とを有し、その受け板を移動させることによりシートの載置位置又は載置方向を変更可能に構成され、制御部は、計数モードにおいて給紙エラー又は搬送エラーが検出された場合、そのエラーに該当するシート束であるエラーセットが排出される前にスタッカを移動させることにより、そのエラーセットをその直前に排出された正常なシート束に対してずらして積載してもよい。
この態様によれば、正常に給紙が完了したシート束とエラーセットとをスタッカにおいて区別することができるため、ユーザは容易にエラーセットだけを取り除くことができる。エラーセットについては指定枚数のカウントに不算入とすれば、スタッカには正常に計数された用紙のみが積載されることになり、計数後にユーザがスタッカの用紙を取りだせば、正確に計数した枚数分の用紙を取り出したことになる。
より具体的には、給紙機構における給紙エラーを検出する給紙エラー検出部と、搬送機構における搬送エラーを検出する搬送エラー検出部と、シート束が作成される位置からスタッカにつながる搬送路の途中から分岐するように設けられたリジェクトトレイと、スタッカに向けて搬送されるシート束をリジェクトトレイに排出させるか否かを切り替える切替機構と、を備えてもよい。スタッカは、搬送されてくるシートを積載するための受け板と、その受け板の駆動機構とを有し、その受け板を移動させることによりシートの載置位置又は載置方向を変更可能に構成され、制御部は、計数モードにおいて給紙エラー又は搬送エラーが検出された場合、切替機構を駆動することによりそのエラーに該当するシート束であるエラーセットをリジェクトトレイに排出し、リジェクトトレイへの分岐点よりも下流側で搬送エラーが検出された場合には、その搬送エラーに該当するエラーセットがスタッカに排出される前にスタッカを移動させることにより、そのエラーセットをその直前に排出された正常なシート束に対してずらして積載してもよい。
すなわち、リジェクトトレイの上流側で発生したエラーに対しては、該当するシート束をリジェクトトレイに排出すれば足りるものの、リジェクトトレイの下流側で発生した搬送エラーに対してはそれができない。この態様によれば、特にこのような状況においてもリジェクトトレイの下流側で正常なシート束とエラーセットとが混合されるのを防止できる。すなわち、リジェクトトレイでは対処ができない状況に対してその効果を顕著に発揮することができる。
また、制御部は、リジェクトトレイへの分岐点に近い側から所定数以内の給紙機構において給紙エラーが検出された場合に、その給紙エラーに該当するエラーセットがスタッカに排出される前にスタッカを移動させることにより、そのエラーセットをその直前に排出された正常なシート束に対してずらして積載するしてもよい。
すなわち、リジェクトトレイの上流側で発生した給紙エラーに対しては、該当するシート束をリジェクトトレイに排出すれば足りるものの、リジェクトトレイへの分岐点と、その分岐点に近い給紙機構との距離が短く、その給紙機構において給紙エラーが発生してもリジェクトが間に合わなくなる可能性が想定される。この態様によれば、このようにエラー判定に対してリジェクトが間に合わなくなる可能性のある給紙機構については、その給紙エラーが発生したときにスタッカを駆動し、エラーセットを受け入れられるようにする。「所定数」は、単一でも複数でもよいが、「エラー判定に対してリジェクトが間に合わなくなる可能性のある給紙機構を数」を設定する。これにより、リジェクトトレイの下流側で正常なシート束とエラーセットとが混合されるのを防止できる。すなわち、リジェクトトレイでは対処ができない状況に対してその効果を顕著に発揮することができる。
本発明によれば、装置本来の機能の一部を利用することにより、大量の同種の用紙から所望枚数を簡易に取り出すことができる手法を提供することができる。
第1実施形態に係る丁合装置の構成を模式的に示す図である。 丁合装置の制御部を中心とする電気的構成を示す概略図である。 丁合装置の制御部を中心とする電気的構成を示す概略図である。 丁合装置による丁合処理を示すフローチャートである。 図4のS24にて開始された基本丁合処理を詳細に示すフローチャートである。 図4のS28にて開始された計数丁合処理を詳細に示すフローチャートである。 第2実施形態において計数丁合処理を詳細に示すフローチャートである。 第3実施形態係る丁合装置の主要部を模式的に示す平面図である。 第3実施形態において計数丁合処理を詳細に示すフローチャートである。 第4実施形態において計数丁合処理を詳細に示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る丁合装置10の構成を模式的に示す図である。丁合装置10は、第1丁合装置11、第2丁合装置12、および用紙積載装置14を備える。すなわち、丁合装置10は、第1丁合装置11と第2丁合装置12とを中継搬送装置16を介して接続した2連の丁合装置として構成されている。第2丁合装置12は、中継搬送装置18を介して用紙積載装置14に接続されている。
第1丁合装置11は、上下に10段の棚21A〜21Jを備える。各棚には給紙機構24が設けられ、それらの給紙機構24の先端側に垂直搬送機構26が設けられている。同様に、第2丁合装置12も上下に10段の棚22A〜22Jを備える。各棚には給紙機構24が設けられ、それらの給紙機構24の先端側に垂直搬送機構26が設けられている。なお、変形例においては、丁合装置11,12の棚は10段以外の複数段であってもよいし、それぞれが互いに異なる段数の棚を有してもよい。
丁合装置11,12の複数段の棚は、略水平の状態で鉛直方向に並設される。なお、棚は傾斜していてもよく、また棚の並設方向は鉛直方向に限られない。給紙機構24は、対応する棚から1枚ずつ用紙を送り出す給紙を実行する。本実施形態では、給紙機構24として、エアの吸引力を利用して最上位の用紙をそれより下位の用紙から分離して送り出す、いわゆるサクション式給紙機構が採用されている。このようなサクション式給紙機構は公知であるため説明を省略する。なお、給紙機構24はサクション式のものに限られず、例えば分離パッドや分離ローラなどを用いて最上位の用紙をそれより下位の用紙から分離して送り出す、いわゆるフリクション式の給紙機構が採用されてもよい。給紙機構24によって送り出された用紙は、垂直搬送機構26によって鉛直下方に搬送されながら重ね合わされる。
丁合装置11,12は、水平搬送機構28を有する。中継搬送装置16は搬送機構32を有し、上流側の第1丁合装置11で作成された用紙束を下流側の第2丁合装置12に搬送する。搬送機構32にはベルト搬送機構が採用されているが、例えばローラ搬送機構などが採用されてもよい。第1丁合装置11の垂直搬送機構26から排出された用紙束は、中継搬送装置16に送り込まれ、搬送機構32により第2丁合装置12に送り込まれる。その用紙束は、第2丁合装置12の水平搬送機構28により搬送され、第2丁合装置12の垂直搬送機構26から排出される用紙束と重ね合わされる。
中継搬送装置18は搬送機構34を有し、第2丁合装置12から搬出された用紙束を搬送して用紙積載装置14に搬出する。搬送機構34にはベルト搬送機構が採用されているが、例えばローラ搬送機構などが採用されてもよい。中継搬送装置18における搬送機構34の下方には、リジェクトトレイ36が設けられている。第1丁合装置11又は第2丁合装置12にて給紙エラーが発生すると、そのエラーに該当する用紙束はリジェクトトレイ36に排出される。中継搬送装置18には、第2丁合装置12から送り込まれる用紙束を用紙積載装置14に向けて搬送するか、又はリジェクトトレイ36に排出するかを切り替え可能な経路切替機構が設けられている。
すなわち、搬送機構34の入口近傍には経路切替プレート38が設けられる。経路切替プレート38は、断面三角形状をなし、中継搬送装置18に設けられた回動軸40を中心に回動可能に構成されている。経路切替プレート38は、中継搬送装置18に送り込まれる用紙束を、搬送機構34へ送り出す退避位置(実線)と、リジェクトトレイ36へ排出するリジェクト位置(点線)との間で回動する。すなわち、経路切替プレート38がリジェクト位置に駆動されると、第2丁合装置12から送り出された用紙束がリジェクトトレイ36にリジェクトされる。
用紙積載装置14は、中継搬送装置18から送り込まれた用紙を積載するためのスタッカ42(「受け板」として機能する)と、そのスタッカ42を駆動するスタッカ駆動装置44を備える。用紙積載装置14は、スタッカ42を上昇させた状態で中継搬送装置18によって搬送された用紙束をスタッカ42の上面に載置し、用紙束を載置するごとにスタッカ42を用紙束の厚み分下降させる。こうして用紙積載装置14は、スタッカ42に順次用紙束を積載していく。
丁合装置11,12の各給紙機構24には、用紙が重なったまま送り出される重送、送り出されるべき用紙が送り出されない空送り、あるいは紙詰まり等の給紙エラーを検出するためのエラーセンサ50が設けられている。また、各棚には用紙の有無(用紙切れ)を検出するための用紙有無センサ52が設けられている。さらに、中継搬送装置18には、搬送機構34による搬送エラーを検出するための搬送エラーセンサ54と、リジェクトトレイ36への用紙束のリジェクトの有無を検出するためのリジェクト検知センサ56(「リジェクト検出部」として機能する)が設けられている。
図2および図3は、丁合装置10の制御部を中心とする電気的構成を示す概略図である。図2に示すように、第1丁合装置11および第2丁合装置12は、それぞれ内部の機構を制御するための制御部100を備える。丁合装置10はさらに、丁合装置11,12の各制御部100を統合的に管理するための統合制御部110を備える。本実施形態において、統合制御部110は、ユーザが操作入力可能なパーソナルコンピュータ(以下、「PC」ともいう)からなる。
各制御部は、各種の演算を実行するCPU、各種の制御プログラムを格納するROM、およびデータ格納やプログラム実行のためのワークエリアとして利用されるRAMを有し、丁合装置10の内部に設けられたアクチュエータの作動などを制御する。各丁合装置11,12には、操作パネル120も設けられており、ユーザは、この操作パネル120にて各種の設定入力を行うことも可能となっている。各制御部は、所定の通信ラインを介して相互に通信可能に構成されている。各制御部は、ユーザによって入力された情報を取得し、取得した情報に応じて丁合装置10の作動を制御する。
図3に示すように、制御部100には、操作パネル120に設けられた入力装置70の各種スイッチを介した操作入力、エラーセンサ50,用紙有無センサ52,搬送エラーセンサ54,リジェクト検知センサ56を含む各検出センサからの検出信号が入力される。エラーセンサ50としては、各棚に設けられた給紙機構24に対応する第1エラーセンサ50−1〜第10エラーセンサ50−10が含まれる。用紙有無センサ52としては、各棚に設けられた給紙機構24に対応する第1有無センサ52−1〜第10有無センサ52−10が含まれる。
制御部100は、それらのスイッチ・センサ入力に基づいて給紙制御、搬送制御、経路切替制御等のための所定の演算処理を実行し、給紙機構24を駆動する給紙駆動アクチュエータ80、各搬送機構を駆動する搬送駆動アクチュエータ82、スタッカ駆動装置44を駆動するスタッカ駆動アクチュエータ84、経路切替プレート38を駆動する切替駆動アクチュエータ86等に制御指令信号を出力する。給紙駆動アクチュエータ80としては、各棚に設けられた給紙機構24に対応する第1給紙アクチュエータ80−1〜第10給紙アクチュエータ80−10が含まれる。また、制御部100は、丁合処理の設定画面、丁合状況、給紙状況、エラー報知等を表示装置90に表示させる。表示装置90は、液晶ディスプレイとして設けられる。
制御部100は、ユーザの選択にしたがって基本モードと計数モードのいずれかを実行する。基本モードは、指定部数の用紙束を作成する通常の丁合処理を実行するモードである。この基本モードにおいて、制御部100は、ユーザがPC(統合制御部110)や操作パネル120を介して指定した部数(以下、「丁合設定部数」ともいう)にしたがって用紙の丁合処理を実行する。また、制御部100は、その丁合処理過程において丁合設定部数までの残数(以下、「丁合残数」ともいう)等の丁合処理状況を表示させる一方、その処理過程で給紙エラーが発生した場合には、エラー種別とエラー発生箇所を特定するための情報を表示させる。制御部100は、指定部数に基づき、用紙束の作成を単位とする一連の動作を繰り返し実行する。
一方、計数モードは、丁合処理を利用して指定枚数のシートを取り出すためのモードである。この計数モードにおいて、制御部100は、ユーザがPC(統合制御部110)や操作パネル120を介して指定した枚数(以下、「給紙設定枚数」ともいう)にしたがって用紙の丁合処理を実行する。制御部100は、その丁合処理過程において給紙設定枚数までの残数(以下、「給紙残数」ともいう)等の計数処理状況を表示させる一方、その処理過程で給紙エラーが発生した場合には、エラー種別とエラー発生箇所を特定するための情報を表示させる。計数モードにおいて、制御部100は、ユーザの指定枚数に基づき、複数の給紙機構24から送り出す1回あたりの用紙の枚数を随時調整する。このような処理の詳細については後述する。
次に、本実施形態において実行される具体的処理の流れについて説明する。
図4は、丁合装置10による丁合処理を示すフローチャートである。制御部100は、今回実行する処理モードをユーザに選択させるための設定画面を表示させる(S10)。これに応じてユーザが計数モードを選択すると(S12のY)、続いてその計数モードにおける給紙枚数等をユーザに入力させるための設定画面を表示させる(S14)。これに応じてユーザが入力を完了すると(S16のY)、制御部100は、計数丁合処理を実行する(S18)。一方、基本モードが選択されると(S12のN)、丁合設定部数等を設定するための設定画面を表示させる(S20)。これに応じてユーザが入力を完了すると(S22のY)、制御部100は、計数丁合処理を実行する(S24)。
図5は、図4のS24にて開始された基本丁合処理を詳細に示すフローチャートである。基本丁合処理において、ユーザによるスタート入力がなされると(S30のY)、制御部100は、給紙部の設定を実行する(S32)。すなわち、第1丁合装置11および第2丁合装置12の各棚に用紙が存在するか否かを用紙有無センサ52の検出状態に基づいて確認し、用紙が存在する(紙無しエラーのない)棚から給紙を実行させるための自動設定を行う。そして、各丁合装置の各搬送機構を駆動して搬送処理を開始するとともに(S34)、各給紙機構24を駆動して給紙処理を実行する(S36)。
そして、給紙エラーの検出がなく(S39のN)、搬送エラーの検出もなければ(S40のN)、丁合残数Nを1減算し(S42)、その丁合残数の表示を更新する(S44)。なお、丁合残数Nの初期値は丁合設定部数である。このとき丁合残数Nがゼロであれば(S46のY)、丁合設定部数の丁合処理が完了したことになるため、本処理を終了する。丁合残数Nがゼロでなければ(S46のN)、S36の処理に戻る。
一方、搬送エラーが検出された場合には(S40のY)、用紙の搬送を停止する(S48)。そして、紙詰まり(ジャム)等の情報や紙詰まり箇所(搬送路におけるエラー発生位置)等のエラー情報を記憶し(S50)、そのエラー内容を表示する(S52)。その後、その紙詰まりに該当する紙が取り除かれるなどして搬送エラーを解消する処理が完了し(S54のY)、ユーザにより再度スタート入力がなされると(S70のY)、S34の処理に戻る。
給紙エラーが検出された場合には(S39のY)、それが重送、空送り、用紙無し、給紙部の紙詰まり(ジャム)のいずれであるかの情報や、給紙エラーを発生したのが棚21A〜21J,22A〜22Jのいずれに該当するかの情報等のエラー情報を記憶し(S56)、そのエラー内容を表示する(S58)。また、その給紙エラーが発生した用紙束をリジェクトさせるために、切替駆動アクチュエータ86を作動(リジェクトをオン)させて経路切替プレート38をリジェクト位置に進出させる(S60)。
これにより給紙エラーに係る用紙束のリジェクトが完了すると(S62のY)、切替駆動アクチュエータ86を非作動(リジェクトをオフ)にして経路切替プレート38を退避位置に退避させる(S64)。このとき、その給紙エラーが連続した所定回数目(本実施形態では2度目)であれば(S66のY)、用紙の搬送を停止し(S68)、S70の処理へ移行する。一方、給紙エラーが連続した所定回数目でなければ(S66のN)、S36の処理へ移行する。
図6は、図4のS18にて開始された計数丁合処理を詳細に示すフローチャートである。なお、この計数丁合処理は、図5に示した基本丁合処理と共通する部分が多いため、共通の処理部分については同一の符号を付してその説明を省略又は簡略化する。計数丁合処理において、ユーザによるスタート入力がなされると(S30のY)、制御部100は、給紙部の設定を実行する(S33)。すなわち、第1丁合装置11および第2丁合装置12の各棚に用紙が存在するか否かを用紙有無センサ52の検出状態に基づいて確認し、用紙が存在する(紙無しエラーのない)棚から給紙を実行させるための自動設定を行う。このとき、設定された棚数(用紙が積載されている給紙部の数)が丁合処理1回あたりに給紙される給紙枚数Nsetとして記憶される。
すなわち、本実施形態では、紙無し(用紙切れ)等のエラーが発生しない限り、第1丁合装置11と第2丁合装置12とを合わせると、1回の丁合処理において最大20枚の用紙を送り出すことができる。このため、その全棚に用紙が積載されていれば、丁合処理の1回あたりの給紙枚数Nsetとして全棚数に対応する基本設定値「20」を設定する。ここで、給紙設定枚数が20でちょうど除算できる数であれば、その商と同数回だけ丁合処理を実行すればよいことになる。一方、給紙設定枚数が20で除算できない数であれば、その剰余分だけを最後に送り出す。すなわち、丁合処理の最終回においては、丁合処理の1回あたりの給紙枚数Nsetとしてその剰余に対応する枚数を設定する。例えば、ユーザが給紙設定枚数(指定枚数)として「450」を設定した場合、丁合処理を1回行うごとに給紙残数が20ずつ減算され、丁合処理を22回行った後に給紙残数が10となる。このため、23回目の丁合処理では給紙枚数Nsetとして「10」を設定して第1、第2丁合装置11、12の用紙が積載されている棚のうちの10個の棚のみを駆動し、10枚を送り出すことにより計数丁合処理を完了させる。
本実施形態では、この計数モードにおいても、給紙エラーが発生した場合には該当する用紙束をリジェクトトレイ36に排出する。すなわち、給紙エラーが発生した場合には、用紙束ごとカウントに算入させないようにする。そして、給紙残数がゼロになるまで処理を継続する。
具体的には、給紙残数Ncが給紙枚数Nsetを下回らなければ(S35のN)、給紙処理を実行する(S36)。一方、給紙残数Ncが給紙枚数Nsetを下回ると(S35のY)、給紙枚数Nsetにその給紙残数Ncを設定し(S37)、設定後の給紙枚数Nsetと同数分の給紙部(給紙機構24)による給紙を実行させる(S38)。そして、S39の処理に移行する。この計数丁合処理においてエラーが発生しなかった場合(S39のN,S40のN)、S33又はS37で設定された給紙枚数Nsetを給紙残数Ncから減算し(S43)、その給紙残数の表示を更新する(S45)。なお、給紙残数Ncの初期値は給紙設定枚数である。このとき給紙残数Ncがゼロであれば(S47のY)、給紙設定枚数の丁合処理が完了したことになるため、本処理を終了する。給紙残数Ncがゼロでなければ(S47のN)、S35の処理へ戻る。
[第2実施形態]
本実施形態は、計数丁合処理において給紙エラーが発生したとしても、それがいずれかの棚の用紙切れである場合(該当する給紙機構24の紙無しエラーである場合)には、その用紙切れに該当する用紙束もカウントに含めることで処理効率を高める。すなわち、丁合装置10における丁合処理の途中で仮にいずれかの棚で用紙切れが発生した場合、1回あたりの給紙枚数を20に保つことができない。その場合には、その用紙切れとなった棚に対して直ちに用紙を補充することも考えられるが、丁合装置を停止させてしまっては作業効率が低下する。そこで、本実施形態では、このような用紙切れが生じても、複数の給紙機構24から送り出す1回あたりの枚数を随時調整することで丁合処理を継続することを可能としている。すなわち、いずれかの棚において用紙切れが発生した場合には、それ以降、その棚からの送り出しがないものとして丁合処理を継続させる。
例えば、第1実施形態と同様に給紙設定枚数を450枚としたときに、第1丁合装置11と第2丁合装置12とを合わせた合計20段の棚のうち、10回目の丁合処理で1段、20回目の丁合処理でさらに1段の用紙切れが発生したとする(なお本実施形態で「紙無し」とは、その回の丁合で給紙を行った結果、いずれかの棚での最後の1枚が送り出されることによって、用紙有無検知センサ52によってその棚に積載されている用紙が無くなったことを検知した状態を意味し、「用紙切れ」とは、紙無しが発生した次の回の丁合で給紙を行おうとした棚に、前回の給紙で最後の1枚が送り出されて既に用紙が無くなっている棚が含まれているために、今回その棚の給紙ができないということが発生したことを意味する)。その場合、9回目までは毎回20枚の丁合がなされるため180枚の送り出しが完了し、10〜19回目までは毎回19枚の丁合がなされるため、その19回目で370枚の送り出しが完了することになる。そして、20回目以降は毎回18枚の丁合がなされるため、23回目で442枚の送り出しが完了し、給紙残数が8枚となる。このため、24回目の丁合処理で第1、第2丁合装置11、12の用紙が積載されている棚のうちの8個の棚から1枚ずつ計8枚を送り出して丁合処理を終了させるようにする。すなわち、計数モードにおいては、丁合単位処理において必ずしも全ての棚から用紙が送り出されることは要されず、その丁合単位処理ごとに給紙可能枚数(用紙切れでないために給紙できる枚数)又は最終給紙残数(最後の丁合処理で送り出すべき枚数)を送り出せばよいことになる。
図7は、第2実施形態において計数丁合処理を詳細に示すフローチャートである。なお、この計数丁合処理は、図6に示した第1実施形態の計数丁合処理と共通する部分が多いため、共通の処理部分については同一の符号を付してその説明を省略又は簡略化する。本実施形態の計数丁合処理において給紙エラーが検出されると(S39のY)、それがいずれかの棚において紙無しが発生したことを示す紙無しエラーである場合(S258のY)、制御部100は、まず給紙枚数Nsetを給紙残数Ncから減算する(S260)。用紙切れが発生するのは、紙無しエラーが生じたその次の回以降の丁合処理からであって、今回の処理ではまだ発生していないため、その紙無しエラー発生前に設定された給紙枚数Nsetをそのまま減算するものである。続いて、その紙無しとなった棚数Nep(今回の処理により紙無しエラーが検出された棚およびその数)の情報を取得し(S262)、現在設定されている給紙枚数Nsetから紙無し棚数Nepを減算した値を、それ以降の給紙枚数Nsetとして設定する(S264)。そして、その紙無しエラーが検出された棚に該当する給紙機構24について、次回以降の駆動をオフにし(S266)、S45の処理へ移行する。
一方、給紙エラーが紙無しではなく(S258のN)、いずれかの棚からの空送りである場合(S259のY)、制御部100は、その空送り数Ner(空送りが検出された棚数)を情報を取得する(S268)。そして、給紙残数Ncから給紙枚数Nsetを減算するとともに空送り数Nerを加算し、その給紙残数の表示を更新する(S45)。給紙エラーが空送りでもなければ(S259のN)、S60の処理へ移行する。
このように、本実施形態では給紙エラーが検出されても、それが不送り(紙無しや空送り)である場合には該当する用紙束をカウントに算入する。すなわち、不送りが発生しても計数丁合処理を継続でき、またリジェクトする用紙束を削減できるため、第1実施形態と比較して作業効率が格段に向上する。
[第3実施形態]
本実施形態は、計数丁合処理においてリジェクトのための分岐部(「リジェクト分岐部」ともいう)よりも下流側にて搬送エラーが発生した場合の対策を施したものである。例えば、搬送機構34にて搬送していた用紙束の一部の用紙が詰まり、残余がスタッカ42へ送り出されるような搬送エラーを想定する。本実施形態ではこのような場合、その搬送エラーに該当する用紙束については計数に算入しないこととする。
しかし、このような場合、スタッカ42にはその用紙束に先行して送られた正常な用紙が積載されていることから、その搬送エラーに該当する用紙束(便宜上、「エラー用紙セット」ともいう)と正常な用紙束(便宜上、「正常用紙セット」ともいう)とを区別しなければならない。正常用紙セットの上にそのままエラー用紙セットを積み重ねると、そのエラー用紙セットを後に取り出そうとしたときに、どこまでがそのエラー用紙セットなのか(つまりカウント不算入の用紙であるのか)を判別できないからである。エラー用紙セットを取り出せなければ、それまでの計数処理そのものが無駄となってしまう。
そこで、本実施形態では、用紙積載装置14の構成および動作を工夫することにより、エラー用紙セットを容易に取り出せるようにする。図8は、第3実施形態係る丁合装置の主要部を模式的に示す平面図である。図8(a)は本実施形態の用紙積載装置14およびその周辺の構成を示し、図8(b)は変形例に係る用紙積載装置14およびその周辺の構成を示す。
すなわち、図8(a)に示すように、本実施形態の用紙積載装置14は、その本体に対して用紙搬送方向(実線矢印参照)と直角方向(一点鎖線矢印参照)に所定量移動可能なスタッカ42を備える。スタッカ42の上面には、正常な正常用紙セットP1を中央に積載するための第1載置領域312(点線参照)と、エラー用紙セットP2を中央に積載するための第2載置領域314(二点鎖線参照)が設けられている。中継搬送装置18により用紙束Pが搬送されてくると、それが正常用紙セットP1である限り、スタッカ42は、図示よりもやや右方の待機位置に保持され、第1載置領域312が中継搬送装置18に対応するように位置決めされる。それにより、正常用紙セットP1が積み重ねられる。制御部100は、この正常用紙セットP1の枚数を給紙残数に反映させる。
一方、中継搬送装置18により搬送される用紙束Pがエラー用紙セットP2である場合、スタッカ42が図示の位置に駆動され、第2載置領域314が中継搬送装置18に対応するように位置決めされる。それにより、エラー用紙セットP2が積み重ねられる。なお、この搬送が完了すると、スタッカ42は待機位置に戻される。制御部100は、このエラー用紙セットP2の枚数については給紙残数に反映させない。なお、本実施形態において、このスタッカ42の移動範囲は20mm程度に設定されており、正常用紙セットP1とエラー用紙セットP2とはその20mm程度用紙幅方向にずれた形で積み上げられるようになる。これは、通常の丁合処理において連続する用紙セットを区別するために設けられた機構をそのまま利用するものでもある。このような構成により、ユーザは、スタッカ42に積み上げられた用紙束のうち正常用紙セットP1とエラー用紙セットP2とを容易に判別することができ、そこからエラー用紙セットP2のみを取り除くことができる。
なお、変形例においては、図8(b)に示すように、スタッカ142として回転式のものを採用してもよい。図示の例では、用紙積載装置14の本体に円板状のスタッカ142が回転可能に設けられている。スタッカ142の上面には、正常な正常用紙セットP1を積載するための第1載置領域312(載置方向)と、エラー用紙セットP2を積載するための第2載置領域314(載置方向)が設けられている。第1載置領域312は、第2載置領域314に対して90度回転した位置とされている。
中継搬送装置18により用紙束Pが搬送されてくると、それが正常用紙セットP1である限り、スタッカ142は、第1載置領域312の長手方向が中継搬送装置18の用紙搬送方向に一致する待機位置に位置決めされる。それにより、正常用紙セットP1が積み重ねられる方向が統一される。制御部100は、この正常用紙セットP1の枚数を給紙残数に反映させる。
一方、中継搬送装置18により搬送される用紙束Pがエラー用紙セットP2である場合、スタッカ142が図示の位置に駆動され、第2載置領域314の長手方向が中継搬送装置18の用紙搬送方向に一致するように位置決めされる。それにより、エラー用紙セットP2が正常用紙セットP1と90度ずれるようにして積み重ねられる。なお、この搬送が完了すると、スタッカ142は待機位置に戻される。制御部100は、このエラー用紙セットP2の枚数については給紙残数に反映させない。このような構成により、ユーザは、正常用紙セットP1の束とエラー用紙セットP2の束とを区別することができる。ユーザは、例えば積載された用紙群の中からエラー用紙セットP2を取り除いた後、給紙設定枚数の用紙を正常用紙セットP1の束として取り出すことができる。
図9は、第3実施形態において計数丁合処理を詳細に示すフローチャートである。なお、この計数丁合処理は、図6に示した第1実施形態の計数丁合処理と共通する部分が多いため、共通の処理部分については同一の符号を付してその説明を省略又は簡略化する。本実施形態の計数丁合処理において搬送エラーが発生すると(S40のY)、制御部100は、それが搬送エラーセンサ54により検出された特定の搬送エラーであった場合(S340のY)、スタッカ42を移動させ(S342)、エラー用紙セットP2として積載する。その搬送エラーに該当する用紙束の排出が完了すると(S344のY)、搬送を停止させる(S48)。特定の搬送エラーでなければ(S340のN)、S342およびS344の処理をスキップし、搬送を停止させる(S48)。
その搬送エラーを解消する処理が完了され(S54のY)、ユーザにより再度スタート入力がなされると(S70のY)、スタッカ42が待機位置から移動された状態であれば(S370のY)、スタッカ42を再び待機位置に退避させ(S372)、S34の処理に戻る。スタッカ42が待機位置にあれば(S370のN)、S372の処理をスキップする。
このように、本実施形態ではリジェクトトレイ36よりも下流側で搬送エラーが検出された場合に、やむを得ず用紙積載装置14に送り出されるエラー用紙セットP2を正常用紙セットP1と区別可能な形で積載するようにした。これにより、それまでの計数結果を無駄にすることなく、給紙設定枚数の用紙を容易に取り出すことができる。
[第4実施形態]
本実施形態は、給紙エラーの発生箇所がリジェクト分岐部に近いためにリジェクトが間に合わなくなる場合の対策を施したものである。例えば、リジェクト分岐部(搬送機構34の上流側)と、その分岐部に最も近い給紙機構24(棚22Jに対応)との距離が短く、その給紙部で給紙エラーが検出されてもリジェクトが間に合わなくなる可能性がある場合を想定する。例えば、紙詰まり(ジャム)の場合はその判定までに一定時間以上エラーセンサ50をふさいでいる必要があるため、判定までにその分だけ時間がかかる。重送の場合は用紙の先端の検知結果で直ちに判断するのではなく、精度を高めるために搬送方向の複数個所でデータを採取してこれを演算するため、データ採取と演算処理に時間がかかる。このような場合、そのような給紙エラーの発生箇所とリジェクト分岐部とが近すぎると、リジェクトが間に合わなくなる可能性がある
そこで本実施形態では、リジェクト分岐部に最も近いエラーセンサ50による給紙エラーが検出されたときにスタッカ42を駆動し、エラー用紙セットを受け入れる準備をする。このような設定により、万が一リジェクトが間に合わないことがあってもそのエラー用紙セットと正常な用紙セットとの混同を防止し、そのエラー用紙セットを容易に判別できるようになる。
図10は、第4実施形態において計数丁合処理を詳細に示すフローチャートである。なお、この計数丁合処理は、図9に示した第3実施形態の計数丁合処理と共通する部分が多いため、共通の処理部分については同一の符号を付してその説明を省略又は簡略化する。本実施形態の計数丁合処理において給紙エラーが発生すると(S39のY)、制御部100は、それがリジェクト分岐部に近接した所定の給紙部のエラーであった場合(S440のY)、スタッカ42を移動させ(S342)、エラー用紙セットP2として積載する。その給紙エラーに該当する用紙束の排出が完了すると(S344のY)、S48の処理へ移行する。
本発明は上述の各実施形態に限定されるものではなく、各実施形態の各要素を適宜組み合わせたものも、本発明の実施形態として有効である。また、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を各実施形態に対して加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施形態も本発明の範囲に含まれうる。以下、そうした例をあげる。
(変形例1)
上記実施形態では述べなかったが、給紙エラー等によるリジェクトの回数が所定回数以上(例えば3回以上)となった場合に、丁合装置10の各機構を停止させるようにしてもよい。例えば、第2実施形態では給紙枚数に算入した空送り(不送り)についても、同じ棚で複数回連続して発生したり、所定数以上の棚で空送りが発生した場合に装置を停止させてもよい。空送りは機構を無駄に作動させることになるため、ユーザによる用紙の補充等を促すようにしてもよい。
(変形例2)
上記実施形態では、給紙エラーが重送であった場合にはリジェクトする例を示した。重送エラーは、それが重送であるのか三重送以上であるのか区別が難しいためである。変形例においては、例えば給紙機構24の給紙ローラの変位を検知するセンサ等を設け、重送の場合の枚数の判定が可能となるようにしてもよい。このようにすることで、重送エラーについても給紙枚数としてカウントに算入させることができる。すなわち、重送により余分に送り出された用紙枚数を給紙枚数に加算(給紙残数から減算)させるようにしてもよい。これにより、リジェクトされる用紙束を減少させ、計数丁合処理の効率化(迅速化)を図ることができる。
(変形例3)
上記第3実施形態では、図8(a)において、スタッカ42における第1載置領域312と第2載置領域314とを用紙幅方向にオーバラップさせ、正常用紙セットP1とエラー用紙セットP2とを幅方向にずらしつつも互いに積み重ねる構成を示した。変形例においては、第1載置領域312と第2載置領域314とを用紙幅方向に離間させ、正常用紙セットP1とエラー用紙セットP2とを分けて積み重ねられるようにしてもよい。このような構成により、ユーザは、給紙設定枚数の用紙を正常用紙セットP1の束として取り出すことができる。一方、エラー用紙セットP2についても、算入されなかった用紙群としてまとめて取り出すことができる。
10 丁合装置、 11 第1丁合装置、 12 第2丁合装置、 14 用紙積載装置、 16 中継搬送装置、 21A〜21J,22A〜22J 棚、 24 給紙機構、 26 垂直搬送機構、 28 水平搬送機構、 32,34 搬送機構、 36 リジェクトトレイ、 38 経路切替プレート、 42 スタッカ、 44 スタッカ駆動装置、 50 エラーセンサ、 52 用紙有無センサ、 54 搬送エラーセンサ、 56 リジェクト検知センサ、 70 入力装置、 90 表示装置、 100 制御部、 110 統合制御部、 120 操作パネル、 142 スタッカ、 312 第1載置領域、 314 第2載置領域、 P1 正常用紙セット、 P2 エラー用紙セット。

Claims (9)

  1. 積載されたシートを一枚ずつ搬送路に送り出す複数の給紙機構と、
    前記複数の給紙機構により送り出されたシートを前記搬送路にそって搬送しつつ、互いに重ね合わせてシート束を作成する搬送機構と、
    作成されたシート束を受け入れるスタッカと、
    ユーザの操作入力を受け付ける入力装置と、
    前記給紙機構および前記搬送機構を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    指定部数のシート束を作成する通常の丁合処理を実行するための基本モードと、丁合処理を利用して指定枚数のシートを取り出すための計数モードとを切り替え可能であり、
    前記基本モードにおいては、前記入力装置を介して入力された指定部数に基づき、シート束の作成を単位とする一連の動作を繰り返し実行し、
    前記計数モードにおいては、前記複数の給紙機構から送り出されるシートの枚数の総数が前記指定枚数となったときに処理を完了させることを特徴とする丁合装置。
  2. 積載されたシートを一枚ずつ搬送路に送り出す複数の給紙機構と、
    前記複数の給紙機構により送り出されたシートを前記搬送路にそって搬送しつつ、互いに重ね合わせてシート束を作成する搬送機構と、
    作成されたシート束を受け入れるスタッカと、
    ユーザの操作入力を受け付ける入力装置と、
    前記給紙機構および前記搬送機構を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    指定部数のシート束を作成する通常の丁合処理を実行するための基本モードと、丁合処理を利用して指定枚数のシートを取り出すための計数モードとを切り替え可能であり、
    前記基本モードにおいては、前記入力装置を介して入力された指定部数に基づき、シート束の作成を単位とする一連の動作を繰り返し実行し、
    前記計数モードにおいては、前記複数の給紙機構から正常に送り出され、かつ、前記搬送機構により正常に搬送されたシートの枚数の総数が前記指定枚数となったときに処理を完了させることを特徴とする丁合装置。
  3. 積載されたシートを一枚ずつ搬送路に送り出す複数の給紙機構と、
    前記複数の給紙機構により送り出されたシートを前記搬送路にそって搬送しつつ、互いに重ね合わせてシート束を作成する搬送機構と、
    作成されたシート束を受け入れるスタッカと、
    ユーザの操作入力を受け付ける入力装置と、
    前記給紙機構および前記搬送機構を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    指定部数のシート束を作成する通常の丁合処理を実行するための基本モードと、丁合処理を利用して指定枚数のシートを取り出すための計数モードとを切り替え可能であり、
    前記基本モードにおいては、前記入力装置を介して入力された指定部数に基づき、シート束の作成を単位とする一連の動作を繰り返し実行し、
    前記計数モードにおいては、処理が完了するまでに前記複数の給紙機構から送り出されるシートの枚数の総数が前記指定枚数となるように、前記複数の給紙機構から送り出す1回あたりのシートの枚数を随時調整することを特徴とする丁合装置。
  4. 積載されたシートを一枚ずつ搬送路に送り出す複数の給紙機構と、
    前記複数の給紙機構により送り出されたシートを前記搬送路にそって搬送しつつ、互いに重ね合わせてシート束を作成する搬送機構と、
    作成されたシート束を受け入れるスタッカと、
    ユーザの操作入力を受け付ける入力装置と、
    前記給紙機構および前記搬送機構を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    指定部数のシート束を作成する通常の丁合処理を実行するための基本モードと、丁合処理を利用して指定枚数のシートを取り出すための計数モードとを切り替え可能であり、
    前記基本モードにおいては、前記入力装置を介して入力された指定部数に基づき、シート束の作成を単位とする一連の動作を繰り返し実行し、
    前記計数モードにおいては、処理が完了するまでに前記複数の給紙機構から正常に送り出され、かつ、前記搬送機構により正常に搬送されるシートの枚数の総数が前記指定枚数となるように、前記複数の給紙機構から送り出す1回あたりのシートの枚数を随時調整することを特徴とする丁合装置。
  5. 前記制御部は、前記計数モードにおいて、前記指定枚数を初期値としてその指定枚数までの残数をカウントし、前記スタッカにシートを排出するごとにその排出数を前記残数から減算し、その減算後の残数が前記複数の給紙機構にて送り出し可能な枚数よりも少ない場合には、次の給紙処理においてその残数分の給紙機構を作動させて処理を終了することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の丁合装置。
  6. 前記給紙機構における給紙エラーを検出する給紙エラー検出部を備え、
    前記制御部は、前記計数モードにおいて、前記指定枚数を初期値としてその指定枚数までの残数をカウントし、前記複数の給紙機構の各々の送り出し処理回数の合計よりも前記スタッカに排出されたシートの排出数が少ない場合、前記スタッカに排出されたシートの排出数を前記残数から減算することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の丁合装置。
  7. 前記給紙機構における給紙エラーを検出する給紙エラー検出部と、
    前記搬送機構における搬送エラーを検出する搬送エラー検出部と、
    を備え、
    前記スタッカは、搬送されてくるシートを積載するための受け板と、その受け板の駆動機構とを有し、その受け板を移動させることによりシートの載置位置又は載置方向を変更可能に構成され、
    前記制御部は、前記計数モードにおいて給紙エラー又は搬送エラーが検出された場合、そのエラーに該当するシート束であるエラーセットが排出される前に前記スタッカを移動させることにより、そのエラーセットをその直前に排出された正常なシート束に対してずらして積載することを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の丁合装置。
  8. 前記給紙機構における給紙エラーを検出する給紙エラー検出部と、
    前記搬送機構における搬送エラーを検出する搬送エラー検出部と、
    前記シート束が作成される位置から前記スタッカにつながる搬送路の途中から分岐するように設けられたリジェクトトレイと、
    前記スタッカに向けて搬送されるシート束を前記リジェクトトレイに排出させるか否かを切り替える切替機構と、
    を備え、
    前記スタッカは、搬送されてくるシートを積載するための受け板と、その受け板の駆動機構とを有し、その受け板を移動させることによりシートの載置位置又は載置方向を変更可能に構成され、
    前記制御部は、
    前記計数モードにおいて給紙エラー又は搬送エラーが検出された場合、前記切替機構を駆動することによりそのエラーに該当するシート束であるエラーセットを前記リジェクトトレイに排出し、
    前記リジェクトトレイへの分岐点よりも下流側で搬送エラーが検出された場合には、その搬送エラーに該当するエラーセットが前記スタッカに排出される前に前記スタッカを移動させることにより、そのエラーセットをその直前に排出された正常なシート束に対してずらして積載することを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の丁合装置。
  9. 前記給紙機構における給紙エラーを検出する給紙エラー検出部と、
    前記搬送機構における搬送エラーを検出する搬送エラー検出部と、
    前記シート束が作成される位置から前記スタッカにつながる搬送路の途中から分岐するように設けられたリジェクトトレイと、
    前記スタッカに向けて搬送されるシート束を前記リジェクトトレイに排出させるか否かを切り替える切替機構と、
    を備え、
    前記スタッカは、搬送されてくるシートを積載するための受け板と、その受け板の駆動機構とを有し、その受け板を移動させることによりシートの載置位置又は載置方向を変更可能に構成され、
    前記制御部は、
    前記計数モードにおいて給紙エラー又は搬送エラーが検出された場合、前記切替機構を駆動することによりそのエラーに該当するシート束であるエラーセットを前記リジェクトトレイに排出し、
    前記リジェクトトレイへの分岐点に近い側から所定数以内の給紙機構において給紙エラーが検出された場合に、その給紙エラーに該当するエラーセットが前記スタッカに排出される前に前記スタッカを移動させることにより、そのエラーセットをその直前に排出された正常なシート束に対してずらして積載することを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の丁合装置。
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