JP2020050474A - 用紙排出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】用紙排出装置において、2つの搬送部間で受け渡される際に用紙束の用紙に弛みが生じるのを防止する。【解決手段】用紙排出装置1は、積載された複数枚の用紙Pである用紙束PBを搬送方向D下流側に搬送する第1搬送部(第1コンベア10)と、この第1搬送部から搬送されてきた用紙束PBを搬送方向D下流側に搬送する第2搬送部(第2コンベア20)と、制御部30とを備え、この制御部30は、第1搬送部から第2搬送部への用紙束PBの受け渡し時に、第1搬送部の搬送速度(速度V0)と、用紙束PBが受け渡されることによる負荷で減速する第2搬送部の搬送速度(速度V0−d)との速度差を小さくする速度調整(ステップS7〜S9)を行うように、第1搬送部を駆動する第1搬送駆動部(第1コンベア搬送駆動部70)及び第2搬送部を駆動する第2搬送駆動部(第2コンベア搬送駆動部80)のうち少なくとも一方を制御する。【選択図】図3

Description

本発明は、積載された用紙束を搬送する用紙排出装置に関する。
従来、印刷装置の用紙排出側に配置される用紙排出装置として、印刷装置内部から排出された連続用紙が積載されるベルトコンベアを備え、このベルトコンベアによって用紙を搬送する用紙排出装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−301627号公報
ところで、印刷装置から排出される枚葉紙等の用紙をベルトコンベア等の搬送部によって搬送する場合、搬送部には用紙が順次積載されていく。そして、搬送部は、印刷ジョブが終了したときや積載枚数が設定枚数又は上限枚数に達したときなどに、複数枚の用紙からなる用紙束を搬送する。複数の搬送部を備える用紙排出装置においては、搬送方向上流側の搬送部から搬送方向下流側の搬送部に用紙束が受け渡されながら搬送が行われる。この搬送部間の用紙束の受け渡しに関する参考技術について、図7A〜図7Cを参照しながら説明する。
図7A〜図7Cは、参考技術における用紙束PBの受け渡しを説明するための説明図である。
図7Aに示す用紙束PBは、第1コンベア10から第2コンベア20へ受け渡されながら搬送方向Dに搬送される。第1コンベア10の搬送速度及び第2コンベア20の搬送速度は、互いに同一の速度V0である。しかしながら、図7Aに示すように、用紙束PBの搬送方向Dにおける先端が第2コンベア20に到達すると、第2コンベア20に用紙束PBが受け渡されることにより急激に負荷がかかり、第2コンベア20の搬送速度が一時的に減速する(速度V0−減速量d)。
これにより、第1コンベア10の搬送速度(速度V0)よりも第2コンベア20の搬送速度(速度V0−d)が遅くなるため、図7Bに示すように、用紙束PBの最下部の1枚又は数枚の用紙P1に第1コンベア10と第2コンベア20との間で弛みP1aが生じる。この弛みP1aは、図7Cに示すように、用紙束PBの全体が第2コンベア20に積載されるときには解消するが、弛みP1aが生じた分、最下部の用紙P1は、用紙束PBの他の用紙よりも搬送方向Dの上流側に位置ズレP1bを起こす。
本発明の目的は、2つの搬送部間で受け渡される際に用紙束の用紙に弛みが生じるのを防止することができる用紙排出装置を提供することである。
1つの態様では、用紙排出装置は、積載された複数枚の用紙である用紙束を搬送方向下流側に搬送する第1搬送部と、前記第1搬送部から搬送されてきた前記用紙束を前記搬送方向下流側に搬送する第2搬送部と、前記第1搬送部を駆動する第1搬送駆動部と、前記第2搬送部を駆動する第2搬送駆動部と、前記第1搬送駆動部及び前記第2搬送駆動部を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記第1搬送部から前記第2搬送部への前記用紙束の受け渡し時に、前記第1搬送部の搬送速度と、前記用紙束が受け渡されることによる負荷で減速する前記第2搬送部の搬送速度との速度差を小さくする速度調整を行うように、前記第1搬送駆動部及び前記第2搬送駆動部のうち少なくとも一方を制御する。
前記態様によれば、2つの搬送部間で受け渡される際に用紙束の用紙に弛みが生じるのを防止することができる。
一実施の形態に係る用紙排出装置を備える印刷システムを示す構成図である。 一実施の形態に係る用紙排出装置の制御構成を示す図である。 一実施の形態における用紙束の受け渡し時の速度調整を説明するための第1コンベアの搬送処理のフローチャートである。 一実施の形態における用紙束の受け渡し時の速度調整を説明するための説明図(その1)である。 一実施の形態における用紙束の受け渡し時の速度調整を説明するための説明図(その2)である。 一実施の形態における用紙束の受け渡し時の速度調整を説明するための説明図(その3)である。 一実施の形態における用紙束の受け渡し時の速度調整を説明するための説明図(その4)である。 一実施の形態における用紙束の受け渡し時の第1コンベア及び第2コンベアの搬送速度の一例を簡易的に示す図である。 一実施の形態における積載用紙情報と減速量との関係を表すテーブルである。 参考技術における用紙束の受け渡しを説明するための説明図(その1)である。 参考技術における用紙束の受け渡しを説明するための説明図(その2)である。 参考技術における用紙束の受け渡しを説明するための説明図(その3)である。
以下、本発明の実施の形態に係る用紙排出装置について、図面を参照しながら説明する。
図1は、一実施の形態に係る用紙排出装置1を備える印刷システム100を示す構成図である。
図1に示す印刷システム100は、第1印刷装置110と、第1中間装置120と、第2印刷装置130と、第2中間装置140と、用紙排出装置1とを備える。
印刷システム100では、用紙Pに片面印刷が行われる場合には、第1印刷装置110又は第2印刷装置130が片面印刷を行う。また、用紙Pに両面印刷が行われる場合には、例えば、第1印刷装置110が表面印刷を行い、第2印刷装置130が裏面印刷を行う。なお、図1には、用紙Pの搬送経路R1,R2−1,R2−2,R3,R4−1,R4−2を破線で示す。
第1印刷装置110は、給紙台111と、スクレーパローラ112と、ピックアップローラ113と、レジストローラ対114と、印刷部115と、吸着搬送部116と、排紙ローラ対117とを有する。
給紙台111には、印刷前の用紙Pが積載される。
スクレーパローラ112は、給紙台111に積載された用紙Pのうち最上部に位置する用紙Pを繰り出して搬送する繰り出しローラである。
ピックアップローラ113は、スクレーパローラ112によって繰り出された用紙Pを搬送する。
レジストローラ対114は、斜行の補正のために用紙Pが突き当てられた後、この用紙Pを搬送する。
印刷部115は、例えば、印刷に用いられる各色分の図示しないラインヘッド型インクジェットヘッドを有する。なお、印刷部115の印刷方式は、インクジェット印刷方式以外の印刷方式であってもよい。
吸着搬送部116は、印刷部115に対向するように配置されている。吸着搬送部116は、用紙Pを吸着しながら、ベルトによって用紙Pを搬送する。
排紙ローラ対117は、用紙Pを搬送することで、第1印刷装置110から用紙Pを排出させる。
第1中間装置120は、搬送ローラ対121と、スイッチバックローラ対122と、搬送ローラ対123とを有する。
搬送ローラ対121は、第1印刷装置110の排紙ローラ対117によって第1印刷装置110から排出された用紙Pを搬送する。搬送ローラ対121によって搬送された用紙Pは、第1印刷装置110から続く直進搬送経路R1から、図示しない切替機構によって、用紙Pを反転させる反転搬送経路R2−1又は用紙Pを反転させない直進搬送経路R2−2に切り替えられて搬送される。
スイッチバックローラ対122は、正逆両方向に回転可能であり、反転搬送経路R2−1において用紙Pをスイッチバックし、搬送ローラ対123へ向けて搬送する。
搬送ローラ対123は、反転搬送経路R2−1又は直進搬送経路R2−2から搬送された用紙Pを、第2印刷装置130に続く直進搬送経路R3に搬送する。
第2印刷装置130は、レジストローラ対131と、印刷部132と、吸着搬送部133と、排紙ローラ対134とを有する。
レジストローラ対131は、斜行の補正のために用紙Pが突き当てられた後、この用紙Pを搬送する。
印刷部132は、例えば、印刷に用いられる各色分の図示しないラインヘッド型インクジェットヘッドを有する。なお、印刷部132の印刷方式は、インクジェット印刷方式以外の印刷方式であってもよい。
吸着搬送部133は、印刷部132に対向するように配置されている。吸着搬送部133は、用紙Pを吸着しながら、ベルトによって用紙Pを搬送する。
排紙ローラ対134は、用紙Pを搬送することで、第2印刷装置130から用紙Pを排出させる。
第2中間装置140は、搬送ローラ対141と、スイッチバックローラ対142と、搬送ローラ対143とを有する。
搬送ローラ対141は、第2印刷装置130の排紙ローラ対134によって第2印刷装置130から排出された用紙Pを搬送する。搬送ローラ対141によって搬送された用紙Pは、第2印刷装置130から続く直進搬送経路R3が、図示しない切替機構によって、用紙Pを反転させる反転搬送経路R4−1又は用紙Pを反転させない直進搬送経路R4−2に切り替えられて搬送される。
スイッチバックローラ対142は、正逆両方向に回転可能であり、反転搬送経路R4−1において用紙Pをスイッチバックし、搬送ローラ対143へ向けて搬送する。
搬送ローラ対143は、反転搬送経路R4−1又は直進搬送経路R4−2から搬送された用紙Pを、第2中間装置140から排出する。
図2は、用紙排出装置1の制御構成を示す図である。
図1に示すように、用紙排出装置1は、積載された複数枚の用紙Pである用紙束PBを搬送方向D下流側に搬送する第1搬送部の一例である第1コンベア10と、この第1コンベア10から搬送されてきた用紙束PBを搬送方向D下流側に搬送する第2搬送部の一例である第2コンベア20とを備える。また、図2に示すように、用紙排出装置1は、制御部30と、記憶部40と、インターフェース部50と、用紙検知センサ60と、第1搬送駆動部(アクチュエータ)の一例である第1コンベア搬送駆動部70と、第2搬送駆動部(アクチュエータ)の一例である第2コンベア搬送駆動部80と、昇降駆動部(アクチュエータ)の一例である第1コンベア昇降駆動部90とを備える。
なお、用紙排出装置1は、複数の印刷装置の一例である第1印刷装置110及び第2印刷装置130を備える印刷システム100に配置されているが、単一の印刷装置など、用紙Pを排出する装置に配置されていればよい。また、用紙排出装置1は、第2中間装置140に隣接して配置されているが、第2中間装置140を介さずに、第2印刷装置130に隣接するように配置されていてもよい。また、用紙排出装置1は、第2中間装置140を一体に備える用紙排出装置であってもよい。
図1に示すように、第1コンベア10は、ベルト11と、ローラ12,13と、ベース部14とを有する。
ベルト11は、ローラ12とローラ13との間に架け渡されている。ベルト11には、上述のように第2中間装置140から排出される用紙P、すなわち印刷済みの用紙Pが積載される。このように、第1コンベア10(ベルト11)には、印刷装置(第1印刷装置110及び第2印刷装置130)から排出される用紙Pが順次積載される。すなわち、第1コンベア10は、排紙台としても機能する。ベルト11は、複数枚の用紙Pである用紙束PBを搬送する。
ローラ12,13の一方は、後述する第1コンベア搬送駆動部70から動力を伝達される駆動ローラであり、他方は、従動ローラである。
ベース部14は、第1コンベア10の下部に配置されている。
第2コンベア20は、ベルト21と、ローラ22,23と、ベース部24とを有する。
ベルト21は、ローラ22とローラ23との間に架け渡されている。また、ベルト21は、第1コンベア10のベルト11の搬送方向D下流側に配置され、ベルト11から搬送される用紙束PBを、例えば、ベルト21における搬送方向D中央まで搬送する。その後、用紙束PBは、ユーザによって受け取られる。但し、第2コンベア20の更に搬送方向D下流側に、コロ等の搬送部材が配置された台車や第3コンベアなどの第3搬送部が配置されていてもよい。このように、搬送部(第1コンベア10及び第2コンベア20)の数は2つに限られず、複数であればよい。
ローラ22,23の一方は、後述する第2コンベア搬送駆動部80から動力を伝達される駆動ローラであり、他方は、従動ローラである。
ベース部24は、第2コンベア20の下部に配置されている。
ここで、第1コンベア10及び第2コンベア20は、ベルト11,21を有するため、ベルトコンベアといえるが、ローラコンベア等の他の搬送部であってもよい。また、図1では、第1コンベア10が筐体に収容され、第2コンベア20が筐体に収容されていないように図示されているが、第1コンベア10及び第2コンベア20の両方が筐体に収容されていてもよいし、両方が筐体に収容されていなくともよい。また、第1コンベア20の周囲にはサイドフェンスやエンドフェンス等が設けられているとよい。
なお、本実施の形態では、上述のように、第1搬送部の一例が排紙台として機能する第1コンベア10であり、第2搬送部の一例が第1コンベア10から用紙束PBを受け渡される第2コンベア20である。但し、第1搬送部が、排紙台として機能する搬送部(例えば第1コンベア10)から用紙束PBを受け渡される搬送部(例えば第2コンベア20)であってもよく、その場合、第2搬送部が上述のコロ等の搬送部材が配置された台車や第3コンベアなどの搬送部となる。
図2に示す制御部30は、用紙排出装置1全体の動作を制御する演算処理装置として機能するプロセッサ(例えばCPU: Central Processing Unit)を有し、第1コンベア搬送駆動部70等の各部の動作を制御する。なお、制御部30は、単一の制御部に限られず、例えば、第1コンベア搬送駆動部70及び第1コンベア昇降駆動部90を制御する制御部と、第2コンベア搬送駆動部80を制御する制御部とがそれぞれ分離して配置されたものであってもよい。
記憶部40は、例えば、所定の制御プログラムが予め記録されている読み出し専用半導体メモリであるROM(Read Only Memory)、プロセッサが各種の制御プログラムを実行する際に必要に応じて作業用記憶領域として使用される随時書き込み読み出し可能な半導体メモリであるRAM(Random Access Memory)などである。
インターフェース部50は、印刷システム100の制御部等の外部機器との間で各種情報の授受を行う。例えば、インターフェース部50は、印刷システム100の制御部から、印刷ジョブの印刷が終了したという情報、又は印刷枚数が設定枚数に到達したという情報を受け、制御部30は、これらの情報に基づき、第1コンベア10を下端の搬送位置に下降させるように第1コンベア昇降駆動部90を制御する。また、制御部30は、第1コンベア10によって用紙束PBを搬送するように第1コンベア搬送駆動部70を制御する。
或いは、制御部30は、第1コンベア10に用紙Pが上限量まで積載されたことを、第1コンベア10の高さを検知するセンサが検知したときに、上述のように、第1コンベア10を下端の搬送位置に下降させるように第1コンベア昇降駆動部90を制御してもよい。
用紙検知センサ60は、図4Aに示すように第1コンベア10と第2コンベア20との間に配置され、第1コンベア10と第2コンベア20との間における用紙束PBの有無を検知する。用紙検知センサ60は、例えば透過型の光学センサである。なお、用紙排出装置1には、用紙排出装置1が設置された環境の環境情報の一例である湿度を検知する湿度検知センサなどが配置されているとよい。この湿度検知センサは、環境情報を検出する環境情報検出部の一例として機能する。このように検出される環境情報は、制御部30によって取得され、例えば、第1コンベア10及び第2コンベア20の搬送速度の調整や後述する減速量の調整に用いられる。なお、湿度などの環境情報は、用紙排出装置1以外の装置のセンサによって検出され、インターフェース部50を介して制御部30によって取得されてもよい。
第1コンベア搬送駆動部70は、第1コンベア10を駆動する。第1コンベア搬送駆動部70は、例えばモータである。
第2コンベア搬送駆動部80は、第2コンベア20を駆動する。第2コンベア搬送駆動部80は、例えばモータである。
第1コンベア昇降駆動部90は、第1コンベア10を、上端の初期位置と下端の搬送位置との間で移動させる。第1コンベア昇降駆動部90は、例えばモータである。第1コンベア昇降駆動部90は、制御部30の制御によって、第1コンベア10上に用紙Pが積載されていくのに合わせて第1コンベア10を下降させる。
ところで、第1コンベア10から第2コンベア20へ用紙束PBが受け渡される際には、上述の参考技術(図7A〜図7C参照)のように、用紙束PBの搬送方向Dにおける先端が第2コンベア20に到達し第2コンベア20に乗り上げると、第2コンベア20に急激に負荷がかかり、第2コンベア20の搬送速度が減速する(速度V0−減速量d)。これにより、図7Bに示すように、用紙束PBの最下部の1枚又は数枚の用紙P1に第1コンベア10と第2コンベア20との間で弛みP1aが生じる。この弛みP1aは、図7Cに示すように、用紙束PBの全体が第2コンベア20に積載されるときには解消するが、弛みP1aが生じた分、最下部の用紙P1は、用紙束PBの他の用紙よりも搬送方向Dの上流側に位置ズレP1bを起こす。
そこで、本実施の形態では、このような弛みP1aが生じるのを防止するために、第1コンベア10から第2コンベア20への用紙束PBの受け渡し時に、第1コンベア10の搬送速度(速度V0)と、用紙束PBが受け渡されることによる負荷で減速する第2コンベア20の搬送速度(速度V0−減速量d)との速度差を小さくする速度調整を制御部30によって行う。なお、この速度調整を行う設定が例えばユーザによって設定されている場合などに限って、速度調整が行われてもよい。
ここで、第1コンベア10から第2コンベア20への用紙束PBの受け渡し時とは、例えば、用紙束PBの搬送方向Dにおける先端が第2コンベア20に到達したときから、用紙束PBの搬送方向Dにおける後端が第1コンベア10から離れたときまでの少なくとも一部の期間、或いは、用紙束PBの搬送方向Dにおける先端が第2コンベア20に到達したときから、用紙束PBの搬送方向Dにおける後端が第2コンベア20に到達したときまでの少なくとも一部の期間である。また、上記の速度調整は、用紙束PBの搬送方向Dにおける先端が第2コンベア20に到達したときから、用紙束PBが受け渡されることによる負荷で第2コンベア20の搬送速度が遅くなり、その後に元の搬送速度へ回復するまでの少なくとも一部の期間であるとよい。
以下では、用紙束PBの受け渡し時に、第2コンベア20の搬送速度(速度V0)の減速量dと同一の減速量dで、第1コンベア10の搬送速度(速度V0)を遅くする速度調整を行う例について説明する。
図3は、用紙束PBの受け渡し時の速度調整を説明するための第1コンベア10の搬送処理のフローチャートである。
図4A〜図4Dは、用紙束PBの受け渡し時の速度調整を説明するための説明図である。
図5は、用紙束PBの受け渡し時の第1コンベア10及び第2コンベア20の搬送速度の一例を簡易的に示す図である。
図6は、積載用紙情報と減速量dとの関係を表すテーブルである。
なお、図3に示す各処理は、図2に示す制御部30によって行われるものであり、例えば、上述のように、印刷ジョブの印刷が終了したとき、印刷枚数(第1コンベア10の積載枚数)が設定枚数に到達したとき、或いは第1コンベア10に用紙Pが上限量(上限枚数)まで積載されたときなどに開始する。
まず、制御部30は、第1コンベア昇降駆動部90を制御することで、第1コンベア10を図1に示す下端の搬送位置に下降させる(ステップS1)。
次に、制御部30は、第1コンベア搬送駆動部70を制御することで、第1コンベア10による用紙束PBの搬送を開始させる(ステップS2)。
次に、制御部30は、積載用紙情報に基づき、第1コンベア10の減速量dを決定する(ステップS3)。例えば、制御部30は、記憶部40に格納された図6に示すテーブルを参照することによって、減速量dを決定する。積載用紙情報に基づく減速量dの決定については後述する。なお、制御部30は、図3に示す第1コンベア10の搬送処理を開始する時点で積載用紙情報を取得することができるため、上述のステップS1又はS2の処理よりも前に、或いはステップS1又はS2の処理と並行してステップS3の処理を行ってもよい。また、制御部30は、積載用紙情報に基づいて減速量dを決定することが望ましいが、例えば、積載用紙情報によらず一律に減速量dを決定してもよい。
次に、制御部30は、第2コンベア20への用紙束PBの受け渡し時に、第1コンベア10を減速させるか否か、すなわち減速量dが0(ゼロ)よりも大きい値であるか否かを判定する(ステップS4)。制御部30は、第1コンベア10を減速させないと判定すると(ステップS4:NO)、後述するステップS10の処理を行う。
制御部30は、第1コンベア10を減速させると判定すると(ステップS4:YES)、決定された減速量dで第1コンベア10が用紙束PBを搬送した場合における用紙束PB(搬送方向Dにおける先端)の第2コンベア20への到達時間(図4C及び図5の時間t3)を算出する(ステップS5)。
次に、制御部30は、図4Aに示すように、用紙束PBの搬送方向Dにおける先端が用紙検知センサ60によって検知されたかの判定を、検知されるまで繰り返す(ステップS6)。なお、制御部30は、第1コンベア10の搬送を開始させるタイミング(ステップS2)で第2コンベア20の搬送を開始するように第2コンベア搬送駆動部80を制御するが、用紙検知センサ60が用紙束PBを検知したタイミング(ステップS6:YES)で第2コンベア20の搬送を開始するように第2コンベア搬送駆動部80を制御してもよい。用紙検知センサ60が用紙束PBの搬送方向Dにおける先端を検知したとき(時間t1)、図5に示すように、第1コンベア10の搬送速度(実線)及び第2コンベア20の搬送速度(破線)は、速度V0で一定である。
制御部30は、用紙検知センサ60によって用紙束PBの搬送方向Dにおける先端が検知されると(ステップS6:YES)、上述の算出された到達時間(t3)までに第1コンベア10を減速量dで減速させるように第1コンベア搬送駆動部70を制御する(ステップS7)。この結果、図4B及び図5に示すように、第1コンベア10の搬送速度は、到達時間(t3)よりも前の時間t2まで(時間t1〜時間t2の減速期間)に速度V0から速度V0−dに減速される。なお、第1コンベア10の搬送速度は、到達時間(t3)の時点で減速途中であったり、或いは、負荷による第2コンベア20の搬送速度の減速と同じタイミングで減速されたりする場合には、速度V0−dまで減速されるのが到達時間(t3)以降であってもよい。
次に、制御部30は、図4Cに示すように用紙束PBの搬送方向Dにおける先端が第2コンベア20に到達したか否かを、例えば、上述のように算出された到達時間(t3)と制御部30が有するタイマなどとを比較することで判定し、この判定を到達時間(t3)になるまで繰り返す(ステップS8)。なお、用紙束PBの搬送方向Dにおける先端が第2コンベア20に到達したことを検知するセンサが配置されている場合には、上述の到達時間の算出処理(ステップS5)及び到達時間の判定処理(ステップS8)を省略することができる。
制御部30は、用紙束PBの搬送方向Dにおける先端が第2コンベア20に到達したと判定すると(ステップS8:YES)、図4D及び図5に示す所定時間後(時間t4)に、第1コンベア10の搬送速度が元の速度V0へ達するまで加速を開始させるように第1コンベア搬送駆動部70を制御する(ステップS9)。このように制御部30が、到達時間(t3)になってから所定時間後に第1コンベア10の加速を開始させるのは、図5に示すように、第2コンベア20に用紙束PBが積載されることによる負荷で減速した第2コンベア20の搬送速度が元の搬送速度V0に回復するまでに時間を要するため、この回復時間に合わせるためである。なお、第1コンベア10の搬送速度が元の搬送速度V0へ達するまでの加速期間(時間t4〜時間t5)は、第2コンベア20の搬送速度が速度V0−dから速度V0に回復するまでの期間に合わせるとよい。
次に、制御部30は、用紙束PBが用紙検知センサ60によって検知されなくなったか否か、すなわち用紙束PBが通過したか否かの判定を、用紙束PBが通過するまで繰り返す(ステップS10)。
制御部30は、用紙束PBが用紙検知センサ60を通過すると(ステップS10:YES)、第1コンベア10の搬送を停止させるように第1コンベア搬送駆動部70を制御し(ステップS11)、図3に示す処理を終了させる。なお、制御部30は、その後も第2コンベア20の搬送を継続させ、例えば、第2コンベア20における搬送方向D中央まで用紙束Bが搬送されるまで、第2コンベア20の搬送を継続させる。
以上の説明では、用紙束PBの受け渡し時に、第1コンベア10の搬送速度(速度V0)を遅くする速度調整を行う例について説明したが、第1コンベア10の搬送速度(速度V0)を遅くする速度調整に代えて、又はこの速度調整とともに、第2コンベア20の搬送速度を速くする速度調整を行ってもよい。例えば、制御部30は、第2コンベア20の搬送速度が負荷で減速を開始するときから元の搬送速度に回復するまでの少なくとも一部の期間で第2コンベア20の搬送速度を速めるように第2コンベア搬送駆動部80を制御する。そのため、制御部30は、例えば上述の減速量dと同一の値を加速量とし、第2コンベア20の搬送速度を速めるとよい。これらの減速量d及び加速量は、速度変化量の一例である。
上述のステップS3の積載用紙情報は、用紙Pの種類(図6における用紙種類)、用紙Pのサイズ(図6における用紙サイズ)、用紙Pの向き(図6における用紙方向)、及び用紙P(用紙束PB)の積載枚数(図6における用紙枚数)のうち少なくとも1つを含むとよい。なお、積載用紙情報は、例えば、印刷ジョブに基づいて制御部30によって取得される。
用紙種類は、例えば、坪量(単位面積当たりの重量)が相対的に大きい普通紙、相対的に小さい薄紙などである。普通紙は、薄紙よりも坪量が大きいため、1枚あたりの用紙Pの重量が薄紙よりも大きくなり、用紙束PBが第2コンベア20に受け渡されるときの第2コンベア20への負荷が薄紙よりも大きくなる。したがって、普通紙は、薄紙よりも減速量dが大きくなるとよい。なお、用紙種類としては、普通紙よりも坪量が大きい厚紙が含まれてもよい。
用紙サイズは、例えば、A3(297×420mm)、A4(210×297mm)などである。A4よりもサイズが大きいA3は、重量が大きいため、同じ用紙方向であれば、用紙束PBが第2コンベア20に受け渡されるときの第2コンベア20への負荷がA4よりも大きくなる。したがって、A3は、A4よりも減速量dが大きくなるとよい。
用紙方向は、用紙Pの長手方向が搬送方向Dに平行な縦方向、又は、用紙Pの長手方向が搬送方向Dに直交する横方向である。横方向は、第2コンベア20へ受け渡されるときの用紙束PBの幅が大きくなる。そのため、横方向は、縦方向よりも減速量dが大きくなるとよい。
用紙枚数は、例えば、1枚〜1000枚、1001枚〜2000枚、2001枚以上などである。積載された用紙枚数が多いほど、用紙束PBが第2コンベア20に受け渡されるときの第2コンベア20への負荷が大きくなる。そのため、用紙枚数が多いほど、減速量dが大きくなるとよい。なお、図6のテーブルでは、用紙枚数が3つの範囲で区切られているが、4つ以上又は2つの範囲で区切ってもよい。
図6のテーブルには、上述の用紙種類、用紙サイズ、用紙方向、及び用紙枚数に対応する減速量d(0、d1〜d17[m/min])が定められている。これらの減速量dは、例えば、用紙束PBが第2コンベア20へ受け渡された瞬間に第2コンベア20に加わる荷重(用紙束PBの重量)や、実際に同一条件で第2コンベア20の搬送速度が減速する減速量に基づいて決定することができる。
例えば、図6のテーブルでは、用紙種類「普通紙」、用紙サイズ「A3」、用紙方向「横」、及び用紙枚数「2001枚以上」の場合に、用紙束PBの受け渡し時に第2コンベア20にかかる負荷が最も大きくなるため、この場合の減速量d17が最も大きくなることが望ましい。一方、用紙種類「薄紙」、用紙サイズ「A4」、用紙方向「縦」、及び用紙枚数「1枚〜1000枚」の場合に、用紙束PBの受け渡し時に第2コンベア20にかかる負荷が最も小さくなる。そのため、図6のテーブルでは、この場合の減速量dを、減速を行わないゼロとしている。このように、積載用紙情報に応じて、減速量dをゼロとし、速度調整を行わないようにしてもよい。
なお、図6には、減速量dの単位を[m/min]で記しているが、減速量dは、減速前の第1コンベア10の搬送速度である速度V0を減少させる割合[%]であってもよい。また、同じ用紙種類で且つ同じ用紙枚数であれば、用紙サイズA4の用紙方向横と用紙サイズA3の用紙方向縦とは、用紙束PBが同じ幅(297mm)で第2コンベア20に受け渡されるため、減速量dを互いに同一にすることができる(減速量d3〜d5,d12〜d14参照)。
また、上述のように、第1コンベア10に用紙Pが上限量まで積載されたことを、第1コンベア10の高さを検知するセンサによって検出した場合、用紙種類「薄紙」であれば用紙種類「普通紙」よりも積載された用紙枚数が多くなり、重量としては用紙種類によらず同一となる。そのため、第1コンベア10に用紙Pが上限量まで積載された場合、用紙種類の違いや用紙枚数の違いが反映されないように減速量dを決定するとよい。
また、図6のテーブルに含まれない積載用紙情報を含む条件(例えば、用紙サイズB4)の用紙束PBについては、図6のテーブルの減速量dに基づいて減速量dが決定されてもよい。
例えば、用紙サイズB4(257×364mm)は、A3(297×420mm)よりもサイズが小さいが、A4(210×297mm)よりはサイズが大きい。そのため、このような場合、制御部30は、用紙種類等の他の積載用紙情報が一致するA3の減速量dよりも小さく且つA4の減速量dよりも大きい減速量dを決定するとよい。例えば、制御部30は、用紙種類等の他の積載用紙情報が一致するA3及びA4の中間の値となるようにB4の減速量dを決定してもよいし、A3とA4とB4との幅の比にA3とA4とB4との減速量dの比が一致するように、B4の減速量dを決定してもよい。
また、制御部30が用紙束PBの積載用紙情報として、図6のテーブルに含まれる積載用紙情報の一部(例えば、用紙種類)を取得できない場合には、用紙種類「普通紙」及び他の取得された積載用紙情報に対応する減速量と、用紙種類「薄紙」及び他の取得された積載用紙情報とに対応する減速量との中間の値を減速量dに決定するとよい。すなわち、制御部30は、取得できた一部の積載用紙情報に対応する減速量dに基づいて減速量dを決定するとよい。
なお、上述の説明では、制御部30がテーブルを参照することによって、減速量dを決定する例について述べたが、制御部30は、積載用紙情報に対応する設定値に基づいて演算を行うことによって、減速量dを決定してもよい。
一例ではあるが、基準となる基準減速量に対して、用紙種類「薄紙」の場合には変更を行わず、「薄紙」よりも第2コンベア20に負荷を生じさせやすい用紙種類「普通紙」の場合には、基準減速量に設定値を掛けることにより或いは設定値を足すことにより減速量dを大きくする。
なお、制御部30は、基準減速量を用いなくとも減速量dを演算により決定することができる。例えば、各積載用紙情報に対応する設定値を足していくことにより或いは設定値を掛け合わせていくことにより、減速量dを決定することができる。
また、制御部30は、上述の積載用紙情報に加えて(又は積載用紙情報に代えて)、用紙排出装置1が設置された環境の湿度などの上述の環境情報に基づいて減速量を決定してもよい。
例えば、湿度が高い場合には、湿度が低い場合と比較して、用紙Pの重量が大きくなるため、第2コンベア20にかかる負荷も大きくなる。そのため、湿度が高いほど減速量dが大きくなるように、環境情報に対応する設定値が定められるとよい。
制御部30は、図6に示すテーブルを参照することにより得られる減速量dに、環境情報に対応する設定値を掛け合わせたり、足したり、或いは引いたりすることで、減速量dを決定することができる。また、上述のように、制御部30がテーブルを参照せずに、各積載用紙情報に対応する設定値を用いて演算を行う場合には、環境情報に対応する設定値を用いて演算を行うとよい。
以上説明した本実施の形態では、用紙排出装置1は、積載された複数枚の用紙Pである用紙束PBを搬送方向D下流側に搬送する第1搬送部の一例である第1コンベア10と、この第1コンベア10から搬送されてきた用紙束PBを搬送方向D下流側に搬送する第2搬送部の一例である第2コンベア20と、第1コンベア10を駆動する第1搬送駆動部の一例である第1コンベア搬送駆動部70と、第2コンベア20を駆動する第2搬送駆動部の一例である第2コンベア搬送駆動部80と、第1コンベア搬送駆動部70及び第2コンベア搬送駆動部80を制御する制御部30とを備える。この制御部30は、第1コンベア10から第2コンベア20への用紙束PBの受け渡し時に、第1コンベア10の搬送速度(速度V0)と、用紙束PBが受け渡されることによる負荷で減速する第2コンベア20の搬送速度(速度V0−d)との速度差dを小さくする速度調整を行うように、第1コンベア搬送駆動部70及び第2コンベア搬送駆動部80のうち少なくとも一方を制御する。
ところで、第1コンベア10の搬送速度(速度V0)と、用紙束PBが受け渡されることによる負荷で減速する第2コンベア20の搬送速度(速度V0−d)とに速度差dがあると、上述の図7Bに示すように、用紙束PBの最下部の1枚又は数枚の用紙P1に第1コンベア10と第2コンベア20との間で弛みP1aが生じる。また、この弛みP1aが生じた分、最下部の用紙P1は、用紙束PBの他の用紙よりも搬送方向Dの上流側に位置ズレP1bを起こす。この点、本実施の形態では、制御部30が上記の速度差を小さくする速度調整を行うため、用紙束PBの用紙P(最下部の用紙P1)に弛みP1aが生じるのを防止することができる。
また、本実施の形態では、制御部30は、用紙束PBの受け渡し時に、第1コンベア10の搬送速度を遅くするように第1コンベア搬送駆動部70を制御することによって速度調整を行う。そのため、第2コンベア20の搬送速度を速めることによって速度調整を行う場合と比較して、用紙束PBが受け渡されることによる負荷で第2コンベア20の搬送速度が減速する前に、第1コンベア10の搬送速度を減速させることができる。したがって、より容易に速度調整を行うことができる。
また、本実施の形態では、制御部30は、用紙束PBの積載用紙情報に基づいて、第1コンベア10及び第2コンベア20のうち少なくとも一方の速度変化量(第1コンベア10の減速量d又は第2コンベア20の加速量)を決定し、当該速度変化量に基づいて第1コンベア搬送駆動部70及び第2コンベア搬送駆動部80のうち少なくともに一方を制御することによって速度調整を行う。そのため、一律に定められた速度変化量を用いる場合と比較して、第1コンベア10の搬送速度(速度V0)と第2コンベア20の減速した搬送速度(速度V0−d)との速度差dに、上記の速度変化量(減速量d)を近づけることができる。したがって、用紙束PBの用紙P(最下部の用紙P1)に弛みP1aが生じるのをより確実に防止することができる。
また、本実施の形態では、積載用紙情報は、用紙Pの種類(図6における用紙種類)、用紙Pのサイズ(図6における用紙サイズ)、用紙Pの向き(図6における用紙方向)、及び用紙Pの積載枚数(図6における用紙枚数)のうち少なくとも1つを含む。これにより、第1コンベア10の搬送速度(速度V0)と第2コンベア20の減速した搬送速度(速度V0−d)との速度差dに、上記の速度変化量(減速量d)を近づけやすくすることができる。
また、本実施の形態では、制御部30は、積載用紙情報と減速量d(速度変化量)との関係を表すテーブルを参照することによって、減速量dを決定する。そのため、制御部30は、テーブルを参照するという簡単な制御で、第1コンベア10の搬送速度(速度V0)と第2コンベア20の減速した搬送速度(速度V0−d)との速度差dを、上記の速度変化量(減速量d)に近づけることができる。
なお、本発明は、上述の実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階でその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上述の実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施の形態に示される全構成要素を適宜組み合わせても良い。このような、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能であることはもちろんである。以下に、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1]
積載された複数枚の用紙である用紙束を搬送方向下流側に搬送する第1搬送部と、
前記第1搬送部から搬送されてきた前記用紙束を前記搬送方向下流側に搬送する第2搬送部と、
前記第1搬送部を駆動する第1搬送駆動部と、
前記第2搬送部を駆動する第2搬送駆動部と、
前記第1搬送駆動部及び前記第2搬送駆動部を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、前記第1搬送部から前記第2搬送部への前記用紙束の受け渡し時に、前記第1搬送部の搬送速度と、前記用紙束が受け渡されることによる負荷で減速する前記第2搬送部の搬送速度との速度差を小さくする速度調整を行うように、前記第1搬送駆動部及び前記第2搬送駆動部のうち少なくとも一方を制御する
ことを特徴とする用紙排出装置。
[付記2]
前記制御部は、前記用紙束の受け渡し時に、前記第1搬送部の搬送速度を遅くするように前記第1搬送駆動部を制御することによって前記速度調整を行う
ことを特徴とする付記1記載の用紙排出装置。
[付記3]
前記制御部は、前記用紙束の積載用紙情報に基づいて、前記第1搬送部及び前記第2搬送部のうち少なくとも一方の速度変化量を決定し、当該速度変化量に基づいて前記第1搬送駆動部及び前記第2搬送駆動部のうち少なくともに一方を制御することによって前記速度調整を行う
ことを特徴とする付記1記載の用紙排出装置。
1 用紙排出装置
10 第1コンベア
11 ベルト
12,13 ローラ
14 ベース部
20 第2コンベア
21 ベルト
22,23 ローラ
24 ベース部
30 制御部
40 記憶部
50 インターフェース部
60 用紙検知センサ
70 第1コンベア搬送駆動部
80 第2コンベア搬送駆動部
90 第1コンベア昇降駆動部
100 印刷システム
110 第1印刷装置
120 第1中間装置
130 第2印刷装置
140 第2中間装置
D 搬送方向
d 減速量
P 用紙
PB 用紙束

Claims (3)

  1. 積載された複数枚の用紙である用紙束を搬送方向下流側に搬送する第1搬送部と、
    前記第1搬送部から搬送されてきた前記用紙束を前記搬送方向下流側に搬送する第2搬送部と、
    前記第1搬送部を駆動する第1搬送駆動部と、
    前記第2搬送部を駆動する第2搬送駆動部と、
    前記第1搬送駆動部及び前記第2搬送駆動部を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記第1搬送部から前記第2搬送部への前記用紙束の受け渡し時に、前記第1搬送部の搬送速度と、前記用紙束が受け渡されることによる負荷で減速する前記第2搬送部の搬送速度との速度差を小さくする速度調整を行うように、前記第1搬送駆動部及び前記第2搬送駆動部のうち少なくとも一方を制御する
    ことを特徴とする用紙排出装置。
  2. 前記制御部は、前記用紙束の受け渡し時に、前記第1搬送部の搬送速度を遅くするように前記第1搬送駆動部を制御することによって前記速度調整を行う
    ことを特徴とする請求項1記載の用紙排出装置。
  3. 前記制御部は、前記用紙束の積載用紙情報に基づいて、前記第1搬送部及び前記第2搬送部のうち少なくとも一方の速度変化量を決定し、当該速度変化量に基づいて前記第1搬送駆動部及び前記第2搬送駆動部のうち少なくともに一方を制御することによって前記速度調整を行う
    ことを特徴とする請求項1記載の用紙排出装置。
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