JP5488728B2 - パッド、半導体装置、半導体装置の製造方法及び試験方法 - Google Patents

パッド、半導体装置、半導体装置の製造方法及び試験方法 Download PDF

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Description

本発明は、パッド、半導体装置、半導体装置の製造方法及び試験方法に関する。
LSI等の半導体装置には、製造工程において回路に対して電気的試験を行うための試験パッドや、ボンディングワイヤが接合されるボンディングパッドが設けられる。
図1は、従来例に係るパッドの配置例を示す平面図である。
この例では、ダイシングされた半導体装置100のうち、素子形成領域102の内側にトランジスタやキャパシタ等の素子が形成される。
その素子形成領域102の内側にパッドを設けると、試験時にプローブから受ける機械的な衝撃によってトランジスタ等の素子が劣化する場合がある。例えば、FeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)等の強誘電体デバイスでは、圧電素子である強誘電体キャパシタがプローブの圧力によって劣化してしまう。また、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、フラッシュメモリ、ロジック素子においても、素子形成領域102の内側にパッドを設けると、プローブの圧力によって素子形成領域102内の素子が劣化するおそれがある。
このようなプローブの圧力が素子に加わらないようにするため、試験やボンディングに使用するパッド103は、素子領域102の外側のパッド形成領域104に設けられる。これにより、半導体装置100の外形サイズは、素子形成領域102の大きさに加え、パッド形成領域104の大きさを合わせたものとなる。したがって、半導体装置100の小型化にはパッド形成領域104の縮小化が有効である。
パッド形成領域104の大きさはパッド103の配置密度によって決まるが、図示のような平面形状が矩形のパッド103では密に配置することができず、パッド形成領域104の縮小化には不利である。
特に、商品タグに使用されるタグ品と呼ばれる品種の半導体装置100では、チップの一辺の長さが0.5mmを切るようなものもある。このような小型の品種では、半導体装置の大部分がパッド形成領域104で占められるため、チップサイズの小型にはパッド形成領域104の縮小化が非常に有利となる。
また、パッド103は、その上に形成されるパシベーション膜106の開口106aから露出して形成されるが、電気的試験工程ではプローブ107がパッド103の表面を滑って開口106aに当たり、パシベーション膜106に欠損が生じる場合がある。これにより、欠損が生じた部分のパシベーション膜106から水分、水素、酸素等が半導体装置内に侵入してトランジスタやキャパシタ等の阻止が劣化し、それによりデバイスの信頼性が低下するおそれがある。
このようなパッド上でのプローブの滑りを防止するために、パッドの表面に凹凸を設ける技術が提案されている(特許文献1)。
図2は、特許文献1が開示するパッドの拡大断面図である。
この例では、パッド110の上に、層間絶縁膜111をパターニングしてなる凸部111aが設けられ、その凸部111aの側面に導電性サイドウォール112が形成される。そして、この凸部111aとパッド110とを覆うように導電膜113が形成され、更にその上にパシベーション膜114が形成される。
このようにすると、凸部111aを反映した凹凸が導電膜113の上面に形成され、それによりプローブ107が導電膜113上を滑りにくくなると考えられる。
しかし、この方法では、導電性サイドウォール112や導電膜113を形成する工程によって工程数が増大するため、半導体装置の製造コストが増えるという新たな問題が発生する。
また、導電膜113の上面の凹凸が滑らかであるため、プローブ107の滑りが完全に停止せず、プローブ107の先端がパシベーション膜114の開口114aに当たり、パシベーション膜114が欠損する危険性がある。
更に、導電膜113の凹凸によってプローブ107の滑りが停止したとき、プローブ113からの力によって導電膜113やその下の凸部111aにクラックが生じる懸念がある。また、凸部111aや導電膜113が剥離することで導電性の異物が発生し、その異物によって隣接するパッド110同士が電気的にショートする危険性もある。
なお、本願に関連する技術が下記の特許文献2〜12にも開示されている。
特開2006−32540号公報 特開昭60−218751号公報 特開平4−005840号公報 特開平7−335692号公報 特開2003−60051号公報 特開2004−207556号公報 実開昭63−079641号公報 特開2003−297869号公報 特開2000−216204号公報 特開2005−121483号公報 特開2006−177836号公報 特開平1−231338号公報
パッド、半導体装置、半導体装置の製造方法及び試験方法において、パッドの配置密度を向上させると共に、電気的試験で使用されるプローブによってパシベーション膜が欠損するのを防止することを目的とする。
本発明の一観点によれば、開口が形成されたパシベーション膜で覆われたパッドにおいて、半導体装置に設けられた概略三角形状の第1の金属膜と、前記第1の金属膜上であって、前記パッドの開口面に前記パシベーション膜の前記開口の側面の平面視で内側に、前記概略三角形状の底辺部の第1の幅よりも前記概略三角形状の頂点部における第2の幅が広く、はみ出して形成された第2の金属膜とを備えたパッドが提供される。
本発明の別の観点によれば、開口が形成されたパシベーション膜で覆われたパッドを有する半導体装置において、前記パッドは、半導体基板に設けられた概略三角形状の第1の金属膜と、前記第1の金属膜上であって、前記パッドの開口面に前記パシベーション膜の前記開口の側面の平面視で内側に、前記概略三角形状の底辺部の第1の幅よりも前記概略三角形状の頂点部における第2の幅が広く、はみ出して形成された第2の金属膜とを備えており、前記パッドを複数有する半導体装置が提供される。
本発明の他の観点によれば、半導体基板の上方に絶縁膜を形成する工程と、前記絶縁膜の上に、第1の金属膜と第2の金属膜とをこの順に積層してなる概略三角形状のパッドを形成する工程と、前記パッドと前記絶縁膜の上にパシベーション膜を形成する工程と、前記パシベーション膜をパターニングして、前記パシベーション膜の前記パッドの中央部分に、前記第2の金属膜が、前記概略三角形状に露出する開口を形成する工程と、前記パシベーション膜を開口する工程により露出した前記第2の金属膜をパターニングして、前記パッドの前記中央部分に前記第1の金属膜を露出させると共に、前記パシベーション膜の開口の周縁部分の平面視で内側に、前記概略三角形状の底辺部の第1の幅よりも前記概略三角形状の頂点部における第2の幅が広く、前記第2の金属膜を前記残す工程とを有する半導体装置の製造方法が提供される。
本発明の更に他の観点によれば、半導体基板に設けられた開口が形成されたパシベーション膜で覆われたパッドを有する半導体装置の試験方法において、前記パッドは、半導体基板に設けられた概略三角形状の第1の金属膜と、前記第1の金属膜上であって、前記パッドの開口面に前記パシベーション膜の前記開口の側面の平面視で内側に、前記概略三角形状の底辺部の第1の幅よりも前記概略三角形状の頂点部における第2の幅が広く、はみ出して形成された第2の金属膜とを備えており、プローブは、前記パッドの前記概略三角形状の底辺部から前記概略三角形状の頂点部に向かって当てられる半導体装置の試験方法が提供される。
本発明に係るパッドは、三角形状又は台形状であるため、矩形状の場合と比較して密に配置することができ、半導体装置の小型化に寄与する。
また、パッドが有する第1の金属膜の上には、パシベーション膜の開口の側面と接するように第2の金属膜が形成されているため、電気的試験で使用されるプローブは第1の金属膜と第2の金属膜との間の段差によってその動きが阻止される。これにより、パシベーション膜の開口にプローブが強い力で当たるのが抑制され、プローブとの接触でパシベーション膜が欠損するのを防止できる。
一方、本発明に係る半導体装置の製造方法によれば、上記と同様に三角形状又は台形状のパッドを形成すると共に、プローブの動きを阻止する第2の金属膜を形成するので、パッドの配置密度の向上とパシベーション膜の欠損防止とを図ることができる。
図1は、従来例に係るパッドの配置例を示す平面図である。 図2は、特許文献1が開示するパッドの拡大断面図である。 図3は、本発明の第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図(その1)である。 図4は、本発明の第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図(その2)である。 図5は、本発明の第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図(その3)である。 図6は、本発明の第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図(その4)である。 図7は、本発明の第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図(その5)である。 図8は、本発明の第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図(その6)である。 図9は、本発明の第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図(その7)である。 図10は、本発明の第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図(その8)である。 図11は、本発明の第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図(その9)である。 図12は、本発明の第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図(その10)である。 図13は、本発明の第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図(その11)である。 図14は、本発明の第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図(その12)である。 図15は、本発明の第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図(その13)である。 図16は、本発明の第1実施形態に係る半導体装置が備えるパッドの平面図である。 図17は、本発明の第1実施形態に係る半導体装置が備えるパッドの配列を示す平面図である。 図18は、本発明の第1実施形態に係る半導体装置において、パッド形成領域の面積が低減できることを示す模式図である。 図19は、本発明の第1実施形態に係る半導体装置において、パッドの平面形状を台形状とした場合の平面図である。 図20は、本発明の第2実施形態において電気的試験を行う際のパッド付近の拡大平面図である。 図21は、本発明の第2実施形態において、電気的試験の際にパシベーション膜の欠損が抑制されることを説明するための平面図である。 図22は、本発明の第2実施形態において、電気的試験の際にパシベーション膜の欠損が抑制されることを説明するための断面図である。 図23は、パッドの平面形状を矩形にした場合の比較例に係る平面図である。 図24(a)、(b)は、第2の金属膜を設ける部位の別の例について示す平面図である。 図25は、本発明の第2実施形態において、各パッドへのプローブの当て方について示す平面図である。 図26は、本発明の第2実施形態において、各パッドへのプローブの当て方について示す側面図である。 図27は、図25の拡大平面図である。 図28は、本発明の第2実施形態において、上下に隣接するパッドに対してそれぞれ左右の別方向からプローブを当てることで得られる利点について示す平面図である。 図29は、本発明の第2実施形態とはプローブの当てる方向を逆にした場合の比較例に係る平面図である。 図30は、全てのパッドに対して同じ方向からプローブを当てる比較例に係る平面図である。 図31は、本発明の第3実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図(その1)である。 図32は、本発明の第3実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図(その2)である。 図33は、本発明の第3実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図(その3)である。 図34は、本発明の第3実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図(その4)である。 図35は、本発明の第3実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図(その5)である。 図36は、本発明の第3実施形態に係る半導体装置が備えるパッドの平面図である。 図37は、第1、第2パシベーション膜と第2の金属膜とを一括エッチングする場合の比較例に係る半導体装置の断面図である。
以下に、添付図面を参照しながら、本発明の最良の実施の形態について詳細に説明する。
(1)第1実施形態
本実施形態では、パッドが形成される半導体装置としてFeRAMを例にして説明するが、本発明はFeRAMに限定されず、半導体装置としてDRAM、フラッシュメモリ、ロジック素子等を製造してもよい。
図3〜図15は、本発明の第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。
なお、図3〜図10では、トランジスタや強誘電体キャパシタ等の素子が形成される素子形成領域Iと、パッドが形成されるパッド形成領域IIとを併記してある。また、図11〜図15では、パッド形成領域IIを拡大して示している。
最初に、図3に示す断面構造を得るまでの工程について説明する。
まず、p型シリコン(半導体)基板10にLOCOS(Local Oxidation of Silicon)法により素子分離絶縁膜11を形成し、その素子分離絶縁膜11で活性領域を画定する。素子分離構造はこれに限定されず、STI(Shallow Trench Isolation)により素子分離を行ってもよい。
そして、その活性領域11におけるシリコン基板1にpウェル17を形成した後、ゲート絶縁膜13、ゲート電極14、及びn型ソース/ドレイン領域12等を有するn型トランジスタTRを形成する。
更に、窒化シリコン膜よりなるカバー絶縁膜15と酸化シリコン膜よりなる第1の層間絶縁膜16をこの順にCVD(Chemical Vapor Deposition)法により形成した後、第1の層間絶縁膜16の上面をCMP(Chemical Mechanical Polishing)法により研磨して平坦化する。
次いで、図4に示すように、第1の層間絶縁膜16の上に、下部電極21、強誘電体材料よりなるキャパシタ誘電体膜22、及び上部電極23をこの順に積層してなる強誘電体キャパシタQを形成する。
その強誘電体キャパシタQのキャパシタ誘電体膜22は特に限定されないが、例えば、PZT(Lead Zirconate Titanate: PbZrTiO3)等の酸化物強誘電体膜が使用される。また、下部電極21及び上部電極23としては、プラチナ膜等の貴金属膜や酸化イリジウム等の酸化貴金属膜が使用される。
続いて、図5に示すように、強誘電体キャパシタQと第1の層間絶縁膜16の上に、第2の層間絶縁膜25としてCVD法で酸化シリコン膜を形成する。
強誘電体キャパシタQの形状を反映して第2の層間絶縁膜25の上面に形成された凹凸はCMPにより平坦化される。その後、第1及び第2の層間絶縁膜16、25をパターニングして、n型ソース/ドレイン領域12の上のこれらの絶縁膜16、25にコンタクトホール25aを形成する。そして、そのコンタクトホール25a内にタングステンを主な構成材料とする第1の導電性プラグ26を埋め込む。
更に、第2の層間絶縁膜25を再びパターニングし、下部電極21と上部電極23の上にホール25bを形成した後、そのホール25b内と第2の層間絶縁膜25の上にスパッタ法により金属積層膜を形成し、その金属積層膜をパターニングして一層目金属配線27を形成する。
一層目金属配線27を構成する金属積層膜は、例えば、窒化チタン(TiN)膜、銅含有アルミニウム膜、チタン(Ti)膜、及び窒化チタン膜をこの順に形成してなる。
次に、図6に示す断面構造を得るまでの工程について説明する。
まず、一層目金属配線27と第2の層間絶縁膜25の上に、CVD法で酸化シリコン膜を形成し、その酸化シリコン膜を第3の層間絶縁膜30とする。
次いで、第3の層間絶縁膜30の上面をCMP法により研磨して平坦化した後、第3の層間絶縁膜30をパターニングして、一層目金属配線27の上の第3の層間絶縁膜30にホール30aを形成する。
更に、スパッタ法によりホール30aの内面と第3の層間絶縁膜30の上面にグルー膜29として窒化チタン膜を形成する。そして、そのグルー膜29の上にCVD法でタングステン膜を形成し、そのタングステン膜でホール30aを完全に埋め込む。その後に、グルー膜29上の余分なタングステン膜をCMP法による研磨で除去し、ホール30a内にのみタングステン膜を第2の導電性プラグ31として残す。なお、CMPに代えてエッチバックによりタングステン膜の除去を行ってもよい。
その後、第2の導電性プラグ31とグルー膜29の上に、スパッタ法により銅含有アルミニウム膜と窒化チタン膜とをこの順に積層してなる金属積層膜を形成し、その金属積層膜とグルー膜29とをパターニングする。パターニング後に第2の導電性プラグ31上に残存する金属積層膜は二層目金属配線33となる。
次に、図7に示すように、図6の工程をもう一度繰り返すことにより、二層目金属配線33の上に酸化シリコンよりなる第4の層間絶縁膜35を形成する。その第4の層間絶縁膜35にはホール35aが形成され、ホール35a内に厚さ約150nmの窒化チタンよりなるグルー膜32とタングステン膜よりなる第3の導電性プラグ36が形成される。
次いで、図8に示すように、第3の導電性プラグ36とグルー膜32の上に、第1の金属膜37xと、該第1の金属膜37xよりも硬度が硬い第2の金属膜37yとをこの順にスパッタ法で形成する。
なお、硬度の測定手段は特に限定されないが、例えばビッカース硬さで各金属膜37x、37yの硬さを測定し得る。これについては後述の各実施形態でも同様である。
本実施形態では、第1の金属膜37xとして厚さが約350nmの銅含有アルミニウム膜を形成し、第2の金属膜37yとして厚さが約150nmの窒化チタン膜を形成する。
上記のように、第2の金属膜37yは第1の金属膜37xよりも硬い膜であるのが好ましく、そのような膜としては、窒化チタンの他に、窒化チタンアルミニウム(TiAlN)膜のようなチタン合金膜がある。
続いて、図9に示すように、グルー膜32と第1及び第2の金属膜37x、37yとをパターニングする。
これにより、第1及び第2の金属膜37x、37yは、素子形成領域Iにおいて最終金属配線37aになると共に、パッド形成領域IIにおいてパッド37bとなる。
次いで、図10に示すように、TEOSガスを使用するプラズマCVD法により、第1のパシベーション膜40として酸化シリコン膜を約300nmの厚さに形成する。
更に、この第1のパシベーション膜40の上にプラズマCVD法で窒化シリコン膜を厚さ約500nmに形成し、この窒化シリコン膜を第2のパシベーション膜41とする。窒化シリコン膜は、酸化シリコン膜よりも水分の透過防止能力に優れているので、最上層のパシベーションに窒化シリコン膜を使用することで、素子形成領域IにおけるトランジスタTRやキャパシタQ等が外部雰囲気中の水分で劣化するのを防止し易くなる。
これ以降の工程については、図10の点線Aで示すパッド37bの近傍の拡大断面図を参照しながら説明する。
まず、図11に示すように、第2のパシベーション膜41の上にフォトレジストを塗布し、それを露光、現像する。これにより、パッド37bの上に窓43aを備えた第1のレジストパターン43が形成される。
次いで、図12に示すように、第1のレジストパターン43の窓43aを通じて第1、第2のパシベーション膜40、41をドライエッチングし、パッド37bの上のこれらのパシベーション膜40、41に開口41aを形成する。
このドライエッチングはRIE(Reactive Ion Etching)により行われ、流量が約24sccmのO2ガスと流量が約65sccmのCHF3ガスとの混合ガスがエッチングガスとして使用される。
このエッチングを終了後、第1のレジストパターン43は除去される。
続いて、図13に示すように、パッド37bと第2のパシベーション膜41の上にフォトレジストを塗布し、それを露光、現像して第2のレジストパターン45を形成する。
図示のように、その第2のレジストパターン45は、第1及び第2のパシベーション膜40、41の開口41aよりも小さい窓45aをパッド37bの上に有する。
そして、図14に示すように、その窓45aを通じて第2の金属膜37yをドライエッチングすることにより、パッド37bの中央部分に第1の金属膜37xを露出させると共に、パッド37bの周縁部分に第2の金属膜を残す。
このエッチングは、第2の金属膜37yを露出させるために行われるので、第2の金属膜37yの除去が終了したら直ちにエッチングを終了し、オーバーエッチングによって第1の金属膜37xの膜厚が減少するのを防止するのが好ましい。
また、エッチングの異方性が高すぎると、深さ方向のエッチレートが横方向のそれよりも高くなりすぎ、オーバーエッチングの抑制が困難となって不必要に第1の金属膜37xがエッチングされるおそれがある。
そのため、このエッチングでは、等方的にエッチングすることが可能なダウンフロー方式を採用し、オーバーエッチングに伴う第1の金属膜37xの膜厚減少を抑制するのが好ましい。
ダウンフロー方式を採用する場合、エッチングガスとしてはCF4ガスとO2ガスとの混合ガスが使用される。また、これらのガスの流量比は、例えば約9:1(=CF4:O2)とされる。また、基板温度は約200℃、圧力は約100mTorrとされる。エッチング時間は第2の金属膜37yの膜厚にもよるが、その膜厚が150nmのときは約5秒とされる。
このエッチングを終了後、第2のレジストパターン45は除去される。
次に、図15に示すように、第2のパシベーション膜41の上にポリイミドの塗膜を形成し、それをパターニングすることにより、パッド37bが露出する窓48aを備えた保護絶縁膜48を形成する。
以上により、この半導体装置の基本構造が完成した。
この半導体装置では、パッド37bの開口面37zが、パシベーション膜40、41の開口41aから露出する。そして、その開口面37zの少なくとも一部分に、開口41aの側面と接するようにして第2の金属膜37yが形成される。
図16は、この半導体装置が備えるパッド37bの平面図である。これに示されるように、パッド37bは、三角形の角を落とした概略三角形状の平面形状を有する。
なお、このパッド37bの寸法は特に限定されないが、図示の各幅W1〜W5については、例えばW1=90μm、W2=W3=15μm、W4=10μm、W5=5μmである。
図17は、そのパッド37bの配列を示す平面図である。
パッド37b同士の間隔W6は特に限定されないが、本実施形態では例えば10μmの間隔W6をおいて複数のパッド37bが配列される。
また、隣接するパッド37bでは、三角形の底辺部Rから頂点部Pに向かう方向Mを互いに反対方向にする。このようにすると、パッド37bの平面形状を矩形にした場合と比較して、パッド37bを密に配置することができ、パッド形成領域IIの面積を低減することができる。
図18は、このように面積が低減できることを示す模式図である。
この例では、一つの半導体装置において、素子形成領域Iの両側にそれぞれ8個ずつ計16個のパッド37bを形成する場合を想定している。また、パッド形成領域IIは、8個のパッド37bを余裕をもって包含すべく、パッド37bから10μmだけ広く形成される。これ以外の寸法は図示の通りである。
このとき、パッド37bの形状を矩形とした場合(左)は、左右二つのパッド形成領域Iの合計の面積は、(2×d1+d3)×(2×d2+d4)×2=110μm×820μm×2=180400μm2となる。
一方、パッド37bの形状を本実施形態のように概略三角形とした場合(右)は、左右二つのパッド形成領域Iを合わせた面積は、d5×(d7+d8+d9)×2=125μm×565μm×2=141250μm2となり、矩形の場合(左)と比較して21.7%減少する。
このことから、パッド37bの平面形状を概略三角形状とすることがパッド形成領域IIの面積を低減するに有効であることが確かめられた。
なお、パッド37bの平面形状は上記のような概略三角形状に限定されず、図19のように台形状にパッド37bを形成してもよい。この場合、台形状のパッド37bの底辺部Jから上辺部Kに向かう方向Nを隣接するパッド37b同士で反対にすることにより、概略三角形状の場合と同様にパッド形成領域IIの面積の低減を図ることが可能となる。
このように、本実施形態によれば、パッド37bの平面形状を概略三角形状又は台形状とすることで、パッド37bの配置密度が高まり、半導体装置の小型化を図ることが可能となる。
(2)第2実施形態
本実施形態では、第1実施形態で得られた半導体装置に対して行われる電気的試験について説明する。
図20は、電気的試験を行う際のパッド37b付近の拡大平面図である。
電気的試験に際しては、パッド37bに試験装置のプローブ60を当て、該プローブ60からパッド37bに試験電圧が印加される。
このとき、パッド37bの中央部分では、第2の金属膜37yよりも軟らかな第1の金属膜37xが露出しているため、プローブ60がパッド37b上で滑り難くなる。そのため、プローブ60がパッド37b上で大きく滑ってパシベーション膜40、41の開口41aに強く当たるのが防止され、プローブ60からの機械的な圧力によって開口41aにおけるパシベーション膜40、41が欠損する危険性を低減できる。
また、開口41aの縁には、第1の金属膜37xよりも硬い第2の金属膜37yが設けられているので、仮にプローブ60がパッド37b上で滑ったとしても、これらの金属膜37x、37yの段差によってプローブ60の動きが阻止される。そのため、プローブ60が強い力で開口41aに当たらなくなり、パシベーション膜40、41の欠損の危険性を更に低減できる。
これにより、本実施形態では、パッシベーション膜40、41の欠損に伴う半導体装置の信頼性低下を抑制できる。
しかも、この構造によれば、特許文献1のようにパッドの上に導電性サイドウォールや導電膜を形成する必要がないので、特許文献1と比較して工程数の減らしつつ、パシベーション膜40、41の欠損を防止できる。
更に、パッド37bの平面形状が概略三角形であるため、プローブ60の滑り方向Bと第2の金属膜37yの縁37zとのなす角θが90度よりも小さくなり、プローブ60が縁37zに沿ってガイドされる。その結果、プローブ60から第2の金属膜37yに加わる力が逃がされるようになり、第2の金属膜37yの剥離が防止されると共に、開口41a付近のパシベーション膜40、41がプローブ60によって欠損するのが抑制される。
図21は、そのような欠損防止の効果について詳細に説明するための平面図であり、図22はその断面図である。
図21において、点線円Fはプローブ60の位置合わせ精度を示し、この点線円Fの内部にプローブ60の先端が最初に当てられる。
また、実線円Gはプローブ60の滑り幅を示し、先端が当てられたプローブ60がこの実線円Gの範囲内において滑ると想定される。
プローブ60の先端とパッド37bは、点線円Fと実線円Gとを合わせた範囲内で互いに接触することになる。このとき、その範囲が開口41aからはみ出したとしても、プローブ60の先端の動きは、各金属膜37x、37yの間の段差によって制限されるため(図22参照)、プローブ60の先端が開口41aに勢い良く当たることはなく、開口41aが欠損するのを防止できる。
なお、点線円Fの位置は、試験装置にセットされたプローブカードによりある程度調整することができる。その調整により、プローブ60の先端の位置をパッド37bの重心Vに合わせて設定すると、プローブ60の滑り幅を示す実線円Gがパッド37bからはみ出し難くなり、プローブ60によって開口60bが欠損する危険性を一層低減することができる。
更に、三角形状の頂点部Pにおける第2の金属膜37yの幅W4を、底辺部Rにおける幅W5よりも広くすることで、頂点部P付近の第2の金属膜37yの機械的強度が高まり、プローブ60との接触で頂点部P付近の第2の金属膜37yが剥離するのを防止できる。
図23は、パッド37bの平面形状を矩形にした場合の比較例に係る平面図である。
既述のように、矩形のパッドでは、本実施形態のように概略三角形状のパッド37bと比較してその配置密度を大きくすることができない。
しかも、プローブ60が開口41aの一辺に略垂直に当たり、開口41aにプローブ60から大きな力が加わる。これにより、プローブ60が当たった部分の開口41aにおいてパシベーション膜40、41が欠損し、パシベーション膜40、41による水分ブロック効果が低下するおそれがある。
なお、上記では、開口41aの全ての縁に第2の金属膜37yを設けたが、本発明はこれに限定されず、図24(a)、(b)のように第2の金属膜37yを設けてもよい。
図24(a)は、概略三角形状のパッド37bの頂点部P付近の一部分に第2の金属膜37yを設けた場合の平面図である。
また、図24(b)は、台形状のパッド37bの上辺部K付近の一部分に第2の金属膜37yを設けた場合の平面図である。
これらのように、プローブ60が滑る方向Eの先に第2の金属膜37を設けても、プローブ60が滑って開口41aに当たるのを第2の金属膜37によって阻止でき、パシベーション膜40、41の欠損を防止できる。
図25は、本実施形態における各パッド37bへのプローブ60の当て方について示す平面図であり、図26はその側面図である。
これらに示されるように、複数のプローブ60は、互いに接触しないようにパッド37bに当てられる。
図27は図25の拡大平面図である。
図27に示されるように、プローブ60は、概略三角形状のパッド37bの底辺部Rから頂点部Pに向かって当てられる。そのため、プローブ60の先端は、パッド37bにおいて幅の広い底辺部R付近に余裕をもって当てられ、プローブ60とパッド37bとの位置合わせ余裕を大きくすることができる。
なお、図19に示したようにパッド37bの平面形状を台形状とする場合には、底辺部Jから上辺部Kに向かってプローブ60を当てることにより、概略三角形状の場合と同様にプローブ60の位置合わせ余裕を大きくすることができる。
また、図27に示すように、上下に隣接するパッド37bに対しては、それぞれ左右の別方向からプローブ60が当てられる。
図28は、このような当て方により得られる利点について示す平面図である。
同図に示されるように、上下に隣接するパッド37bにおいては、第2の金属膜36yによってプローブ60の先端がガイドされた結果、上下に隣接するプローブ60が互いに離れるようになる。そのため、プローブ60が仮にパッド37b上をスライドし、その先端に第1の金属膜37xのアルミニウムかす等の導電性の異物が付着しても、その異物によって隣接するプローブ60同士が電気的にショートする危険性が低減する。
図29は、本実施形態とはプローブ60の当てる方向を逆にした場合の比較例に係る平面図である。
この場合は、プローブ60は、各パッド37bの頂点部Pから底辺部Rに向かって当てられる。このようにすると、プローブ60は、パッド37bにおいて幅の狭い頂点部P付近に最初に当たるため、本実施形態と比較してプローブ60とパッド37bとの位置合わせ余裕が厳しくなってしまう。
しかも、第2の金属膜36yによるプローブ60のガイドも期待できないので、プローブ60がパッド37b上を滑った結果、隣接するプローブ60同士の距離Mが近くなるおそれもある。その結果、第1の金属膜36x等から発生した導電性の異物により、隣接するプローブ60同士が電気的にショートする危険性も高まってしまう。
また、図30は、全てのパッド37bに対して同じ方向(図の左方向)からプローブ60を当てる比較例に係る平面図である。
この例では、各プローブ60の位置合わせ精度を示す点線円Fの中心が、直線H上に位置する場合を想定している。
このようにすると、点線円Fがパッド37bの重心から外れ、それによりプローブ60の滑り幅を示す実線円Gがパッド37dから大きくはみ出す場合がある。その結果、プローブ60の先端の動きが第2の金属膜37yによって制止しきれず、開口41aにプローブ60が強い力で当たってパシベーション膜40、41が欠損する危険性が高まる。
(3)第3実施形態
図31〜図35は、本発明の第3実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。なお、これらの断面図は、第1実施形態で説明したパッド形成領域IIの拡大断面図に相当する。また、図31〜図35において、第1実施形態で説明したのと同じ要素には第1実施形態と同じ符号を付し、以下ではその説明を省略する。
本実施形態では、まず、第1実施形態で説明した図3〜図13の工程を行うことにより、図31の断面構造を得る。
但し、本実施形態では、第1の金属膜37xと第2の金属膜37yとの間に第3の金属膜37wを形成する。
その第3の金属膜37wは、第1の金属膜37xと第2の金属膜37yの双方よりも硬い貴金属膜又は酸化貴金属膜であるのが好ましい。第1の金属膜37xが銅含有アルミニウム膜であり、第2の金属膜37yが窒化チタン膜の場合、第3の金属膜37wとしては厚さ約50nmの酸化イリジウム(IrOx)膜をスパッタ法で形成し得る。
次いで、図32に示すように、第2のレジストパターン45の窓45aを通じて第2の金属膜37yをドライエッチングすることにより、窓45aの下の第2の金属膜37yを選択的に除去する。
このドライエッチングは、ダウンフロー方式により行われ、第1実施形態の図14の工程におけるのと同じエッチング条件で行われる。
その後に、第2のレジストパターン45は除去される。
次に、図33に示されるように、パッド37bと第2のパシベーション膜41の上にフォトレジストを塗布し、それを露光、現像して、パッド37bの上に窓50aを備えた第3のレジストパターン50を形成する。
そして、図34に示すように、窓50aを通じて第3の金属膜37wを選択的にドライエッチングする。
そのドライエッチングは、例えばICP(Inductively Coupled Plasma)方式のエッチングチャンバを用いて行われ、ArガスとCl2ガスとの混合ガスがエッチングガスとして使用される。これらのガスの流量比は特に限定されないが、例えば、約4:1(=Ar:Cl2)とされる。また、エッチング中、チャンバ内の圧力は約0.7Paに保たれ、周波数が13.56MHzでパワーが1400Wの高周波電力(ソースパワー)と、周波数が400kHzでパワーが800Wの高周波電力(バイアスパワー)とがエッチング雰囲気に印加される。
このエッチングを終了後、第3のレジストパターン50は除去される。
この後は、図35に示すように、第2のパシベーション膜41の上にポリイミド塗膜をパターニングしてなる保護絶縁膜48を形成し、本実施形態に係る半導体装置の基本構造を完成させる。
以上説明した本実施形態では、パッド37bが金属膜37x、37y、37wを有する。
図36は、このパッド37bの平面図である。これに示されるように、第3の金属膜37wは、第2の金属膜37yの縁に沿って設けられる。
このようにすると、プローブ60が第1の金属膜37x上を滑ったとしても、プローブ60の先端の動きが第1の金属膜37xと第3の金属膜37wとの間の段差によって減速される。これにより、第2の金属膜37によってプローブ60の先端の動きを確実に阻止し易くなり、プローブ60が開口41aに直接当たり難くなる。その結果、プローブ60によって開口41a付近のパシベーション膜40、41が欠損する危険性を第1実施形態よりも更に低減することが可能となる。
しかも、第1の金属膜37x上を滑ったプローブ60が最初に当たる第3の金属膜37wは、第2の金属膜37yよりも硬いので、プローブ60との接触によって第3の金属膜37wが欠損する危険性が少ない。
また、プローブ60の動きは第3の金属膜37wと第1の金属膜37xとの段差によって減速されるので、プローブ60が更に第2の金属膜37yに当たったとしても、第2の金属膜37yが受けるダメージを第1実施形態よりも小さくすることができる。
(4)比較例
次に、第1〜3実施形態に対する比較例について説明する。
本比較例では、図11に示した第1のレジストパターン43を用いて、第1及び第2のパシベーション膜40、41と第2の金属膜37yとを一括エッチングし、図37に示すような断面構造を得る。
このようにしても、エッチングされずに残存する第2の金属膜37yによって、プローブ60が開口41aに接触するのをある程度は防ぐことができる。
しかし、第1実施形態で説明したように、第2の金属膜37yのエッチングは、オーバーエッチングによって第1の金属膜37xの膜厚が減少するのを防止すべく、等方的なエッチングで行われる。
そのため、点線円内のように開口41aよりも第2の金属膜37yの側面が後退し、プローブ60が第2の金属膜37yに当たる前に開口41aに当たってしまう可能性がある。こうなると、第2の金属膜37yによりプローブ60の動きが阻止できず、開口41a付近のパシベーション膜40、41がプローブ60によって欠損するおそれがある。
これに対し、第1実施形態では、開口41aを形成する工程(図12)と第2の金属膜37yをパターニングする工程(図14)とを別々に行う。そして、第2の金属膜37yをパターニングする工程では、パシベーション膜40、41の開口41aに含まれる大きさの窓45aを通じて第2の金属膜37yをエッチングするので、第2の金属膜37yの側面は開口41aよりも後退しなくなる。
これにより、第2の金属膜37yが開口41aから確実に露出するようになるため、プローブ60は、開口41aに当たる前に第2の金属膜37yに当たり、第2の金属膜37yによってプローブ60の動きを阻止し易くなる。
以下に、本発明の特徴について付記する。
(付記1) 開口面以外がパシベーション膜で覆われたパッドにおいて、
半導体装置に設けられた三角形状又は台形状の第1の金属膜と、
前記第1の金属膜上であって、前記パッドの開口面の一部分に前記開口の側面と接するように形成された第2の金属膜と、
を備えたことを特徴とするパッド。
(付記2) 前記第2の金属膜は、前記第1の金属膜上において、前記三角形状の頂点部又は前記台形状の上辺部付近の一部分に形成されたことを特徴とする付記1に記載のパッド。
(付記3) 前記第1の金属膜の上であって前記第2の金属膜の下に、第3の金属膜が前記第2の金属膜からはみ出して形成されたことを特徴とする付記1又は付記2に記載のパッド。
(付記4) 前記第2の金属膜は前記第1の金属膜よりも硬く、前記第3の金属膜は前記第2の金属膜よりも硬いことを特徴とする付記3に記載のパッド。
(付記5) 前記第3の金属膜は、貴金属膜又は酸化貴金属膜であることを特徴とする付記4に記載のパッド。
(付記6) 前記第2の金属膜は前記第1の金属膜よりも硬いことを特徴とする付記1又は付記2に記載のパッド。
(付記7) 前記第1の金属膜はアルミニウムを含む膜であり、第2の金属膜はチタン合金膜であることを特徴とする付記6に記載のパッド。
(付記8) 半導体基板の上方に絶縁膜を形成する工程と、
前記絶縁膜の上に、第1の金属膜と第2の金属膜とを積層してなる三角形状又は台形状のパッドを形成する工程と、
前記第2の金属膜をパターニングして、前記パッドの中央部分に前記第1の金属膜を露出させると共に、前記パッドの周縁部分に前記第2の金属膜を残す工程と、
前記パッドと前記絶縁膜の上にパシベーション膜を形成する工程と、
前記パシベーション膜をパターニングして、該パシベーション膜に前記第1の金属膜と前記第2の金属膜とが露出する開口を形成する工程と、
を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記9) 前記パシベーション膜に開口を形成する工程は、前記第2の金属膜をパターニングする工程とは別の工程で行われることを特徴とする付記8に記載の半導体装置の製造方法。
(付記10) 前記パッドは、前記第1の金属膜、第3の金属膜、及び前記第2の金属膜をこの順に積層してなり、
前記第3の金属膜をパターニングすることにより、前記パッドの中央部分に前記第1の金属膜を露出させると共に、前記パッドの周縁部分に前記第3の金属膜を前記2の金属膜からはみ出るように残す工程を更に有することを特徴とする付記8に記載の半導体装置の製造方法。
(付記11) 前記パッドを形成する工程において、該パッドを複数形成すると共に、前記三角形状の前記パッドの底辺部から頂点部に向かう方向、又は前記台形状の前記パッドの底辺部から上辺部に向かう方向を、隣接する前記パッド同士で反対にすることを特徴とする付記10に記載の半導体装置の製造方法。
(付記12) 前記三角形状の前記パッドの底辺部から頂点部に向かう方向、又は前記台形状の前記パッドの底辺部から上辺部に向かう方向からプローブを当てることにより電気的試験を行う工程を更に有することを特徴とする付記11に記載の半導体装置の製造方法。
(付記13) 前記プローブの先端の位置を、前記パッドの重心に合わせて設定することを特徴とする付記12に記載の半導体装置の製造方法。
10…シリコン基板、11…素子分離絶縁膜、12…ソース/ドレイン領域、13…ゲート絶縁膜、14…ゲート電極、15…カバー絶縁膜、16…第1の層間絶縁膜、21…下部電極、22…キャパシタ誘電体膜、23…上部電極、25…第2の層間絶縁膜、26…第1の導電性プラグ、27…一層目金属配線、30…第3の層間絶縁膜、30a…ホール、31…第2の導電性プラグ、32…グルー膜、33…二層目金属配線、35…第4の層間絶縁膜、36…第3の導電性プラグ、37a…最終金属配線、37b…パッド、37x…第1の金属膜、37y…第2の金属膜、37z…パッドの開口面、37w…第3の金属膜、40…第1パシベーション膜、41…第2パシベーション膜、41a…開口、43…第1のレジストパターン、43a…窓、45…第2のレジストパターン、45a…窓、48…保護絶縁膜、48a…窓、50…第3のレジストパターン、50a…窓、60…プローブ、100…半導体装置、102…素子形成領域、103…パッド、104…パッド形成領域、106…パシベーション膜、106a…開口、107…プローブ、110…パッド、111…層間絶縁膜、111a…凸部、112…導電性サイドウォール、113…導電膜、114…パシベーション膜。

Claims (8)

  1. 開口が形成されたパシベーション膜で覆われたパッドにおいて、
    半導体装置に設けられた概略三角形状の第1の金属膜と、
    前記第1の金属膜上であって、前記パッドの開口面に前記パシベーション膜の前記開口の側面の平面視で内側に、前記概略三角形状の底辺部の第1の幅よりも前記概略三角形状の頂点部における第2の幅が広く、はみ出して形成された第2の金属膜と、
    を備えたことを特徴とするパッド。
  2. 前記第2の金属膜は前記第1の金属膜よりも硬いことを特徴とする請求項1に記載のパッド。
  3. 開口が形成されたパシベーション膜で覆われたパッドを有する半導体装置において、
    前記パッドは、半導体基板に設けられた概略三角形状の第1の金属膜と、
    前記第1の金属膜上であって、前記パッドの開口面に前記パシベーション膜の前記開口の側面の平面視で内側に、前記概略三角形状の底辺部の第1の幅よりも前記概略三角形状の頂点部における第2の幅が広く、はみ出して形成された第2の金属膜と、
    を備えており、
    前記パッドを複数有すること特徴とする半導体装置。
  4. 隣接する前記パッドが、前記パッドの前記概略三角形状の底辺部から前記概略三角形状の頂点部に向かう方向を互いに反対方向にするように配置することを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
  5. 半導体基板の上方に絶縁膜を形成する工程と、
    前記絶縁膜の上に、第1の金属膜と第2の金属膜とをこの順に積層してなる概略三角形状のパッドを形成する工程と、
    前記パッドと前記絶縁膜の上にパシベーション膜を形成する工程と、
    前記パシベーション膜をパターニングして、前記パシベーション膜の前記パッドの中央部分に、前記第2の金属膜が、前記概略三角形状に露出する開口を形成する工程と、
    前記パシベーション膜を開口する工程により露出した前記第2の金属膜をパターニングして、前記パッドの前記中央部分に前記第1の金属膜を露出させると共に、前記パシベーション膜の開口の周縁部分の平面視で内側に、前記概略三角形状の底辺部の第1の幅よりも前記概略三角形状の頂点部における第2の幅が広く、前記第2の金属膜を前記残す工程と、
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 半導体基板に設けられた開口が形成されたパシベーション膜で覆われたパッドを有する半導体装置の試験方法において、
    前記パッドは、半導体基板に設けられた概略三角形状の第1の金属膜と、
    前記第1の金属膜上であって、前記パッドの開口面に前記パシベーション膜の前記開口の側面の平面視で内側に、前記概略三角形状の底辺部の第1の幅よりも前記概略三角形状の頂点部における第2の幅が広く、はみ出して形成された第2の金属膜と、
    を備えており、
    プローブは、前記パッドの前記概略三角形状の底辺部から前記概略三角形状の頂点部に向かって当てられることを特徴とする半導体装置の試験方法。
  7. 前記プローブの先端の位置が、前記パッドの前記概略三角形状の重心に合わせて当てられることを特徴とする請求項6に記載の半導体装置の試験方法。
  8. 前記半導体装置は前記パッドを複数有し、隣接する前記パッドが、前記パッドの前記概略三角形状の底辺部から前記概略三角形状の頂点部に向かう方向を互いに反対方向にするように配置されていることを特徴とする請求項6または7に記載の半導体装置の試験方法。
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