JP5482082B2 - 集積回路装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、集積回路装置の製造方法に関する。
白金(Pt)やイリジウム(Ir)等の白金族金属により、電極を形成した集積回路装置が増えている。例えば、強誘電体の分極方向に対応させて情報を記録する強誘電体メモリ(Ferroelectric random access memory; 以下、FRAMと呼ぶ)では、強誘電体キャパシタの下部電極がPtで形成されている。また、MIM(Metal Insulator Metal)キャパシタに電荷を蓄積して情報を記録するDRAM(Dynamic Random Access Memory)では、MIMキャパシタの上部電極及び下部電極がPt又はIrによって形成されている。
ところで、このような集積回路装置を製造する過程では、白金族金属粒子が発生し、集積回路装置の特性を劣化させることがある。この問題を解決するため、白金族金属粒子の付着したSi基板を、塩酸、過酸化水素、及びフッ化水素酸の混合液で洗浄する方法が提案されている。
特開2000−223461号公報
しかし、塩酸等を含む薬液の廃液処理には、専用の設備と多大な労力が必要である。このため、このような薬液による洗浄処理は、近年、集積回路装置の製造方法には用いられなくなっている。
そこで、本発明の目的は、集積回路装置の製造過程において発生する白金族金属粒子を容易に除去することができる、集積回路装置の製造方法を提供することである。
上記の目的を達成するために、本方法の第1の観点によれば、白金族金属膜の上方に第1の絶縁膜を形成する第1の工程と、前記第1の絶縁膜に、前記白金族金属膜に達する孔を形成する第2の工程と、前記第2の工程の後に、前記第1の絶縁膜に化学的機械的研磨を施す第3の工程を有する集積回路装置の製造方法が提供される。
本製造方法によれば、集積回路装置の製造過程において発生する白金族金属粒子を容易に除去することができる。
実施の形態1のFRAMの製造方法を説明する工程断面図である(その1)。 実施の形態1のFRAMの製造方法を説明する工程断面図である(その2)。 実施の形態1のFRAMの製造方法を説明する工程断面図である(その3)。 実施の形態1のFRAMの製造方法を説明する工程断面図である(その4)。 実施の形態1のFRAMの製造方法を説明する工程断面図である(その5)。 実施の形態1のFRAMの製造方法を説明する工程断面図である(その6)。 実施の形態1のFRAMの製造方法を説明する工程断面図である(その7)。 実施の形態1のFRAMの製造方法を説明する工程断面図である(その8)。 実施の形態1のFRAMの製造方法を説明する工程断面図である(その9)。 実施の形態1のFRAMの製造方法を説明する工程断面図である(その10)。 実施の形態1のFRAMの製造方法を説明する工程断面図である(その11)。 実施の形態1のFRAMの製造方法を説明する工程断面図である(その12)。 実施の形態1のFRAMの製造方法を説明する工程断面図である(その13)。 実施の形態1のFRAMの強誘電体キャパシタ群の平面図である。 実施の形態1のFRAMの疲労特性を説明する図である。 比較例として製造したFRAMの疲労特性を説明する図である。 実施の形態2のFRAMの製造方法を説明する工程断面図である(その1)。 実施の形態2のFRAMの製造方法を説明する工程断面図である(その2)。
以下、図面にしたがって本発明の実施の形態について説明する。但し、本発明の技術的範囲はこれらの実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された事項とその均等物まで及ぶものである。尚、図面が異なっても対応する部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
(実施の形態1)
本実施の形態は、強誘電体キャパシタの下部電極としてPt膜を有するFRAMの製造方法に関する。図1乃至13は、本実施の形態のFRAMの製造方法を説明する工程断面図である。図14は、本実施の形態のFRAMの強誘電体キャパシタ群の平面図である。
(1)強誘電体キャパシタ及び絶縁膜等の形成工程
(i)セルトランジスタ及び強誘電体膜等の形成工程(図1(a)参照)
まず、図1(a)に示す構造を形成するまでの工程を説明する。
まず、Si基板2(以後の図面では、省略する。)の上に、FRAMのセルトランジスタ(図示せず)等を形成する。次に、図1(a)に示すように、このSi基板2の上側全面に、SIO(酸化シリコン)膜を堆積して第1層目の層間絶縁膜3を形成する。その後、この第1層目の層間絶縁膜3の上側全面に、厚さが20nmの第1のAlO(酸化アルミニウム)膜4を、スパッタリング法により形成する。
次に、この第1のAlO膜4の上側全面に、厚さ155nmのPt(白金)膜6と、厚さが150−250nmのPZT(Pb(Zr,Ti)O3)膜8を、スパッタリング法により基板側から順番に堆積する。このPZT膜8は、非晶質である。
次に、このPZT膜8に熱処理を施して、結晶化させる。この熱処理により結晶化したPZT膜8及びPt膜6が、夫々、FRAMを形成する強誘電体キャパシタの下部電極及び強誘電体層になる。ここで、Ptの結晶構造とPZTの結晶構造は類似している。このため、上記結晶化の過程で、非晶質PZT膜8が(222)方向に配向して、強誘電体膜に変化する。
次に、PZT膜8の上側全面に、スパッタリング法により、厚さが50nmの第1の酸化イリジウム(IrO)膜10aを堆積する。その後、この第1の酸化イリジウム(IrO)膜10aを形成したSi基板2に2度目の熱処理を施して、PZT膜8の結晶性を向上させる。
次に、第1の酸化イリジウム膜10aの上側全面に、スパッタリング法により、酸素の組成比xが第1の酸化イリジウム膜10aより高く且つ厚さが200nmの第2の酸化イリジウム膜(IrO)10bを堆積する。この第2の酸化イリジウム膜10bと第1の酸化イリジウム膜10aの積層膜(以下、酸化イリジウム膜10と呼ぶ)が、本実施の形態のFRAMを形成する強誘電体キャパシタの上部電極になる。尚、第1の酸化イリジウム膜10a及び第2の酸化イリジウム膜10bの酸素組成比xは、略2である。
(ii)強誘電体キャパシタの形成工程(図1(b)乃至図6参照)
次に、図6(b)に示す構造を形成するまでの工程を説明する。
図6(b)は、本実施の形態のFRAMの強誘電体キャパシタ群12の断面図である。この強誘電体キャパシタ群12は、図14に示すように、複数の強誘電体キャパシタが共有する下部電極14と、同じく複数の強誘電体キャパシタが共有する強誘電体層16と、個々の強誘電体キャパシタに対応する複数の上部電極18を有している。
上記酸化イリジウム膜10の堆積後、図1(b)に示すように、この上部電極18の形成領域に、フォトレジスト膜20を形成する。その後、このフォトレジスト膜20により部分的に覆われた酸化イリジウム膜10に、以下の条件でRIE(Reactive Ion Etching)を施す。
・RIE装置 ・・・ ICP(Inductive Coupled Plasma)−RIE装置
・塩素(Cl2)ガス流量 ・・・ 10 sccm
・アルゴン(Ar)ガス流量 ・・・ 50 sccm
・圧力 ・・・ 0.7 Pa
・ソース周波数 ・・・ 13.56 MHz
・ソース高波数のパワー ・・・ 1400W
・バイアス周波数 ・・・ 400 KHz
・バイアス高波数のパワー ・・・ 800W
このRIEにより、図2(a)に示すように、フォトレジスト膜20の形状に対応して、酸化イリジウム膜10がエッチングされる。その後、酸素(O)と窒素(N)の混合ガスをプラズマ化し、このプラズマにフォトレジスト膜20を曝す。このアッシング処理により、図2(b)に示すように、フォトレジスト膜20が除去される。以上の工程により、上部電極18が形成される。
次に、上部電極18が形成されたSi基板に、酸素の供給流量が20リットル/分、温度が650℃、処理時間が60分間の条件で熱処理(回復アニール)を施す。この熱処理により、上記RIEによりPZT膜8に生じた損傷が回復する。
次に、図3(a)に示すように、強誘電体層の形成領域の上に、フォトレジスト膜22を形成する。その後、図3(b)に示すように、このフォトレジスト膜22により部分的に覆われたPZT膜8にRIEを施して、露出している部分のPZT膜8を除去し、Pt膜6の一部を露出させる。RIEの条件は、酸化イリジウム膜10に施した上記RIEの条件と同じである。以上により、強誘電体層16を形成する。
この時、Pt膜6の上にPZT膜8が残存しないように、Pt膜6を5〜20nmオーバーエッチングする。このオーバーエッチングにより、Pt粒子24aが発生し、フォトレジスト膜22の上に堆積する(図3(b)参照)。
次に、酸素と窒素の混合ガスをプラズマ化し、このプラズマにフォトレジスト膜22を曝す。このアッシング処理により、フォトレジスト膜22が除去される(図4(a)参照)。この時、Pt粒子24aは除去されず、強誘電体層16及び上部電極18の上に残留する(図4(a)参照)。
次に、強誘電体層16が形成されたSi基板に、酸素の供給流量が20リットル/分、温度が350℃、処理時間が60分間の条件で熱処理(回復アニール)を施す。
次に、図4(b)に示すように、強誘電体層16が形成されたSi基板の上側全面に、厚さ50nmの第2のAlO膜26を、スパッタリングにより形成する。この時、Pt粒子24aは、第2のAlO膜26により覆われる。
次に、この第2のAlO膜26が形成されたSi基板に、酸素の供給流量が20リットル/分、温度が550℃、処理時間が60分間の条件で熱処理(回復アニール)を施す。
次に、図5(a)に示すように、フォトリソグラフィ法により、強誘電体キャパシタの下部電極の形成領域の上方にフォトレジスト膜28を形成する。その後、このフォトレジスト膜28により部分的に覆われた第2のAlO膜26、Pt膜6、及び第1のAlO膜4にRIEを施して、図5(b)に示すように、下部電極14を形成する。RIEの条件は、酸化イリジウム膜10に施したRIEと同じである。このRIEにより、Pt粒子24bが発生し、フォトレジスト膜28の上に堆積する。
次に、酸素と窒素の混合ガスをプラズマ化し、このプラズマにフォトレジスト膜28を曝して、下部電極14の上方のフォトレジスト膜28を除去する(図6(a)参照)。この時、Pt粒子24bは除去されず、第2のAlO膜26の上に残存する(図6(a)参照)。
次に、第2のAlO膜26が形成されたSi基板に、酸素の供給流量が20リットル/分、温度が650℃、処理時間が60分間の条件で熱処理(回復アニール)を施す。
次に、図6(b)に示すように、この熱処理が施されたSi基板の上側全面に、厚さ20nmの第3のAlO膜29を、スパッタリングにより形成する。この時、Pt粒子24bが、第3のAlO膜29により覆われる。
次に、第3のAlO膜29が形成されたSi基板に、酸素の供給流量が20リットル/分、温度が550℃、処理時間が60分間の条件で熱処理(回復アニール)を施す。以上の工程より、強誘電体キャパシタ群12が完成する。
ここで、強誘電体キャパシタ群12は、第1のAlO膜4、第2のAlO膜26、及び第3のAlO膜29により覆われている。これらのAlO膜は、水素又は水が強誘電体キャパシタ群12に侵入して、強誘電体層16(PZT膜8)に損傷を与えることを防止する。尚、強誘電体キャパシタ群12を覆う、これらAlO膜の構造体を、以下、水素バリア膜と呼ぶ。
(iii)絶縁膜の形成工程(図7参照)
次に、図7(b)に示す構造を形成するまでの工程を説明する。
まず、強誘電体キャパシタ群12を形成したSi基板の上側全面に、TEOS(Tetra-Ethyl-Ortho-Silicate)と酸素の混合ガスをプラズマ化し、このプラズマからSIO膜(酸化シリコン膜)を形成する。次に、このプラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)により形成したSIO膜の表面を、化学的機械的研磨(Chemical Mechanical Polishing;以下、CMPと呼ぶ)で平坦化して、図7(a)のように、厚さ約1500nmの第2層目の層間絶縁膜30(絶縁膜)を形成する。
次に、笑気(NO)ガスをプラズマ化し、このプラズマに第2層目の層間絶縁膜30を曝す。このプラズマ処理(以下、プラズマアニールと呼ぶ)の温度は350℃であり、プラズマ処理の時間は2分間である。このプラズマアニールにより、第2の層間絶縁膜30は、これまでに吸収した水を放出する。更に、このプラズマアニールにより、第2の層間絶縁膜30の表面が窒化され、水を通し難い改質層が形成される。第2の層間絶縁膜30はこの改質層により表面が覆われ、水を吸収し難くなる。
次に、Si基板に形成したセルトランジスタのソース/ドレイン領域に達すコンタクトホールを、フォトリソグラフィ技術とRIEにより形成する。このコンタクトホールを形成したSi基板の上側全面に、スパッタリングにより、厚さが20nmのTi膜と、厚さが50nmのTiN膜を形成する。その後、Ti膜とTiN膜が形成されたSi基板の上側全面に、厚さが500nmのタングステン(W)膜をCVDにより形成する。次に、これらのタングステン膜、TiN膜、及びTi膜にCMPに施して、この上記コンタクトホールを埋めるタングステンプラグ32を形成する(図7(b)参照)。
上述したように、第2の層間絶縁膜30の表面には、水を通し難い改質層が形成されている。しかし、この改質層は、第2の層間絶縁膜30による水の吸収を完全に阻止することはできない。また、タングステン膜等に施した上記CMPにより、この改質層も研磨される。このため、第2の層間絶縁膜30は、ある程度の水を吸収する。
そこで、この水を吸収した第2の層間絶縁膜30に2度目のプラズマアニールを施して、第2の層間絶縁膜30が吸収した水を取り除くと共に、第2の層間絶縁膜30の表面に再び改質層を形成する。プラズマアニールの条件は、上述した一度目のプラズマアニールの条件と同じである。しかし、このように2度のプラズマアニールを実施しても、第2の層間絶縁膜30による水の吸収を完全に無くすことは困難である。
次に、シラン(SiH)と笑気(NO)とアンモニア(NH)の混合ガスをプラズマ化し、このプラズマから、2度目のプラズマアニールを施した第2層目の層間絶縁膜30及びタングステンプラグ32の上側全面に、厚さが50〜150nmの第1のSION(酸化窒化シリコン)膜34を形成する。このプラズマCVDにより形成した第1のSION膜34は、後述する酸素雰囲気中での熱処理(回復アニール)によるタングステンプラグ32の酸化を防止する(図7(a)参照)。
次に、この第1のSION膜34の上に、厚さが30〜50nmの第4のAlO膜36を、スパッタリングにより形成する。更に、この第4のAlO膜36の上に、厚さが30〜70nmの第2のSION膜38を、プラズマCVD法により形成する。
但し、第1のSION膜34、第4のAlO膜36、及び第2のSION膜38の膜厚の合計は、200nm以下になるようにする。これは、これら絶縁膜の膜厚の合計が200nmを超えると、後述する下部電極14に達するコンタクトホールを均一に形成することが困難になるからである。
以上のように、本工程では、部分的に露出したPt膜14及びPZT膜(強誘電体材料膜)8の上方に、第2層目の層間絶縁膜30、第1のSION膜34、第4のAlO膜36、及び第2のSION膜38を順次積層した積層絶縁膜(絶縁膜)40を形成する(図7(b)参照)。
(2)コンタクトホール形成工程(図8〜10参照)
次に、図10に示す構造を形成するまでの工程を説明する。
まず、図8のように、積層絶縁膜40の上に、下部電極14の露出部分(上側でPZT膜8が除去され露出した部分)及び上部電極18の上方に開口部を有するフォトレジスト膜42を形成する。その後、このフォトレジスト膜42により覆われた積層絶縁膜40に、以下の条件でRIE(Reactive Ion Etching)を施す。
・CFガス流量 ・・・ 70 sccm
・Cガス流量 ・・・ 30 sccm
・アルゴン(Ar)ガス流量 ・・・ 50 sccm
・圧力 ・・・ 350 mTorr
・高周波周波数 ・・・ 380 KHz
・高周波パワー ・・・ 1000W
このRIEにより、図9に示すように、フォトレジスト膜42の開口部に対応して、コンタクトホール44a,44bが形成される。この時、上部電極18の上に、第2のAlO膜26及び第3のAlO膜29が残存しないように、上部電極18をオーバーエッチングする。同様に、第2のAlO膜26及び第3のAlO膜29が下部電極14の上に残存しないように、下部電極14(Pt膜6)を20〜30nmオーバーエッチングする。このオーバーエッチングにより、Pt粒子24cが発生し、フォトレジスト膜42の上に堆積する。
次に、酸素と窒素の混合ガスをプラズマ化し、このプラズマにフォトレジスト膜42を曝す。このアッシング処理により、積層絶縁膜40の上のフォトレジスト膜42を除去する(図10参照)。この時、Pt粒子24cは除去されず、積層絶縁膜40の上に残留する。
以上のように、本工程では、積層絶縁膜40(絶縁膜)に、Pt膜に達するコンタクトホール(孔)を形成する。
(3)Pt粒子の除去工程(図11及び12)
次に、図12に示す構造を形成するまでの工程を説明する。
まず、積層絶縁膜40に以下の条件でCMPを施して、第2のSION膜38を除去する。
・研磨液 ・・・ シリカ(SiO)粒子を水酸化カリウム(KOH)水溶液またはアンモニア水(NHOH)に混ぜたスラリー
・研磨速度 ・・・ 300nm/min
・圧力 ・・・ 5.5psi
このように、本工程において積層絶縁膜40に施すCMPは、集積回路装置の層間絶縁膜に施される通常のCMPと同じである。このCMPにより、Pt粒子24cは、積層絶縁膜40の表面から、機械的に除去される(図11参照)。尚、金属粒子であるPt粒子24cは、絶縁膜用の上記CMPにより化学的に除去されることはない。
ところで、Ptは強い還元作用を有し、水に作用して水素を発生する。このため、Pt粒子24cが除去されずに積層絶縁膜40の上に残留していると、層間絶縁膜30等に吸収されている水を還元して、水素を発生する。この水素が、強誘電体キャパシタ群12を覆う水素バリア膜の欠損個所から侵入して、強誘電体層16に損傷を与え、FRAMの疲労特性等を劣化させる。しかし、本実施の形態では、上記CMPによりPt粒子24cが除去されるので、このようなFRAMの特性劣化は起きない。尚、上記水の還元は、層間絶縁膜30等が後の工程で加熱された時に起きる。
水素バリア膜の欠損は、AlO膜が堆積し難い強誘電体キャパシタの側面で発生しやすい。この水素バリア膜の欠損から水素が強誘電体キャパシタに侵入し、強誘電体層を還元して、強誘電体層に損傷が発生を与える。この損傷は、集積回路装置の製造後の動作試験では発見することができず、長期間使用した後の動作不良によりその存在が明らかになる。従って、このような損傷の有無は、後述する疲労特性の測定により明らかになる。
ところで、強誘電体キャパシタ群12の上には、図11に示すように、Pt粒子24a,24bが残留している。しかし、これらのPt粒子24a,24bは、第2のAlO膜26又は第3のAlO膜29により覆われている。故に、これらのPt粒子24a,24bが、水に作用して水素を発生することはない。
図10を参照して説明したように、Pt膜6の上方には、第2層目の層間絶縁膜30と、第1のSINO膜34と、第4のAlO膜36と、第2のSINO膜38が順次積層されて、積層絶縁膜40が形成されている。
ここで、材質の違いにより、第4のAlO膜36は、第1のSINO膜34及び第2層目の層間絶縁膜(SIO膜)30より研磨され難くい。また、第2のSINO膜38は、第4のAlO膜36より研磨され易い。尚、第1のSINO膜34は、後述するように省略可能である。
従って、本工程のCMPにより第2のSINO膜38の研磨が終了し、研磨され難い第4のAlO膜36の研磨が開始すると、CMPの研磨速度が急速に低下する。故に、研磨時間を精密に制御しなくても、第4のAlO膜36でCMPを停止することができる。
次に、Pt粒子24cが除去されたSi基板に、酸素の供給流量が20リットル/分、温度が500℃、処理時間が60分間の条件で熱処理(回復アニール)を施す。この熱処理により、コンタクトホール44a,44bを形成する際に、PZT膜8に生じた損傷が回復する。
次に、第4のAlO膜36及び第1のSION膜34にRIEを施して、図12に示すように、第2層目の層間絶縁膜30及びタングステンプラグ32の上に形成した絶縁膜を除去する。RIEの条件は、コンタクトホール44a,44bを形成する際に実施したRIEの条件と同じである。
(4)配線の形成工程(図13参照)
次に、図13に示す構造を形成するまでの工程を説明する。
まず、コンタクトホール44a,44bを形成したSi基板の上側全面に、TiN膜を150nm、Al−Cu合金膜を550nm、Ti膜を5nm、TiN膜を150nmの厚さで順次堆積して、アルミニウム積層膜を形成する。
次に、フォトリソグラフィ法及びエッチング法により、このアルミニウム積層膜をパターニングして、図13に示すように、配線46a,46b,46cを形成する。
次に、配線46a,46b,46cを形成したSi基板に、窒素供給流量が20リットル/分、温度が350℃、処理時間が30分間の条件で熱処理を施す。
これら配線46a及び配線44bは、コンタクトホール44a,44bを満たし、夫々、下部電極14又は上部電極18に接続している。ここで、下部電極14に接続された配線46bは、FRAMのプレート線に接続される。一方、上部電極18に接続された配線46aは、配線46c及びSi基板に形成したセルトランジスタを介してFRAMのビット線に接続される。
尚、コンタクトホール44a,44bにタングステンプラグを形成し、このタングステンプラグ及びタングステンプラグ32の上に、上記配線を形成してもよい。このように、コンタクトホール44a,44bには、導電性部材(配線46,a46b又はタングステンプラグ)を充填する。
(5)その後の工程
その後、上述した第2層目の層間絶縁膜30の形成工程、「(2)コンタクトホール形成工程」、及び「(4)配線層形成の工程」と同様の工程を繰返して、多層配線構造を形成する。最後に、この多層配線構造の表面をパッシベーション膜で覆い、本実施の形態のFRAMを完成する。
(6)疲労特性
図15は、本実施の形態のFRAMの疲労特性を説明する図である。横軸は、FRAMに“1”と“0”を交互に書き込んだ回数である。縦軸は、“1”と“0”の書き込みを横軸に示す回数を繰り返した後、強誘電体キャパシタに発生する残留分極量を測定した値である。実線48aは、下部電極14の露出部分(強誘電体層16で覆われていない部分)から第1列目に属する強誘電体キャパシタの残留分極量である(図14参照)。同じく、実線50a及び実線52aは、夫々、下部電極14から第5列目及び第10列目に属する強誘電体キャパシタの残留分極量である。
図16は、比較例として製造したFRAMの疲労特性を説明する図である。図16の縦軸及び横軸は、図15と同じである。また、実線48bは、下部電極14から第1列目に属する強誘電体キャパシタの残留分極である(図14参照)。同じく、実線50b及び実線52bは、夫々、下部電極14から第5列目及び第10列目に属する強誘電体キャパシタの残留分極量である。
この比較例のFRAMの製造方法では、第4のAlO膜36及び第2のSION膜38は形成せず、更に、この第4のAlO膜36及び第2のSION膜38に施すCMPも実施しない。従って、比較例の製造方法では、第2層目の層間絶縁膜30の上にPt粒子24cが残留したまま工程が進行する。その他の点では、比較例の製造方法は、本実施の形態の製造方法と略同じである。
故に、上記比較例では、このPt粒子24cが、第2層目の層間絶縁膜30等に吸収された水を還元して水素を発生する。この水素が、強誘電体層16に損傷を与え、FRAMの疲労特性を劣化させる。このため、比較例では、図16に示すように、書込み繰り返し回数が増加するに従って、残留分極が漸次減少する。
ここで、下部電極14の露出部分に近い強誘電体キャパシタほど、残留分極の減少が大きい。これは、図9に示すように、下部電極14の露出部分に近い位置ほど、コンタクトホール44bの形成に際して付着するPt粒子24cの密度が高くなるからである。
一方、本実施の形態のFRAMでは、Pt粒子24cが略全て除去されている。従って、本実施の形態のFRAMでは、図15に示すように、書込み繰り返し回数が増加しても、残留分極は僅かに減少するだけである。すなわち、本実施の形態によれば、疲労特性が改善される。また、図15に示すように、本実施の形態では、残留分極が、下部電極14の露出部分からの位置に依存しない。これは、Pt粒子24cが、略全て除去されているためである。
ところで、本実施の形態では、タングステンプラグ32の上に、第1のSION膜34を形成して、タングステンプラグ32の酸化を防止している。しかし、図10に示すように、タングステンプラグ32の上方には、更に、第2のSION膜38が形成されている。従って、第1のSION膜34は、省略することができる。
また、本実施の形態では、第4のAlO膜36により、積層絶縁膜40に施すCMPを停止している。すなわち、第4のAlO膜36により、CMPの停止膜(研磨ストップ膜)を形成している。しかし、第4のAlO膜36の代わりに、酸化チタン膜(TiO)、窒化チタン膜(TiN)、及び窒化アルミニウムチタン膜(TiAlN)の何れかの膜を第1のSION膜34の上に形成して、CMPの停止層としてもよい。尚、積層絶縁膜(絶縁膜)とは、絶縁膜を含む積層膜であって、導電膜(例えば、TiN又はTiAlN)を含んでもよい。このような積層絶縁膜は、膜に垂直な方向で高抵抗(すなわち、絶縁性)である。
ここで、研磨ストップ膜を、酸化アルミニウム膜又は酸化チタン膜で形成した場合、研磨ストップ膜の厚さTは、白金族金属膜に達す孔(コンタクトホール44b)の(積層絶縁膜40の表面における)直径をDとすると、式
D×0.06 < T< D×0.10
を満たすことが好ましい。
例えば、孔の径Dが500nmの場合には、Tは30nmから50nmが好ましい。研磨ストップ膜の厚さTが薄すぎると、CMPを停止することが困難になる。また、研磨ストップ膜の厚さTが厚すぎると、研磨ストップ膜における孔の径Dが狭くなってしまう。例えば、第4のAlO膜46の厚さTが100nmの場合、第2のSION膜38に直径500nmのコンタクトホール44bを形成しても、第4のAlO膜46のコンタクトホール44bは300nmになってしまう。
同様に、研磨ストップ膜を、窒化チタン膜又は窒化アルミニウムチタン膜で形成した場合、研磨ストップ膜の厚さTは、(積層絶縁膜の表面における)孔の直径をDとすると、式
D×0.06 < T< D×0.14
を満たすことが好ましい。例えば、孔の径Dが500nmの場合には、Tは30nmから70nmが好ましい。
また、第1のSION膜3の代わりに、窒化シリコン膜(SIN膜)を形成してもよい。更に、第2のSION膜38の代わりに、酸化シリコン膜(SIN膜)を形成してもよい。但し、膜形成の際に発生する水素が少ないSION膜の方が、SIN膜より好ましい。
また、本実施の形態の強誘電体層16は、PZTで形成されている。しかし、強誘電体層16を、SBT(SrBi2Ta2O9)等の他の強誘電体で形成してもよい。
(実施の形態2)
本実施の形態も、実施の形態1と同様、強誘電体キャパシタの下部電極としてPt膜を有するFRAMの製造方法に関する。図17及び18は、本実施の形態のFRAMの製造方法を説明する工程断面図である。以下、実施の形態1との相違点を中心に、本実施の形態の製造法を説明する。
まず、実施の形態1と同様に、強誘電体キャパシタ群12の上に積層絶縁膜40を形成する(図7(b)参照)。その後、上部電極18及び下部電極14に達するコンタクトホール44a,44bを、積層絶縁膜40に形成する(図8及び9参照)。
次に、有機溶剤に充填材(例えば、ノボラック樹脂)を溶かした液体を、積層絶縁膜40の表面全体に塗布する。その後、この液体に加熱処理を施して、有機溶剤を気化させる。以上により、コンタクトホール44a,44bを満たし、積層絶縁膜40の表面全体を覆う充填材54を形成する(図17参照)。尚、上記液体としては、フォトレジストを使用してもよい。
次に、充填材54及び積層絶縁膜40にCMPを施して、第2のSION膜38及びPt粒子24cを除去する(図18参照)。CMPの条件は、実施の形態1と同じである(実施の形態1の「(3)Pt粒子の除去工程」参照)。
以上のように、本実施の形態では、コンタクトホール44a,44bを充填材で満たした後に、積層絶縁膜40にCMPを施す。従って、コンタクトホール44a,44bの周囲で積層絶縁膜40が選択的に研磨されて、コンタクトホール44a,44bが変形することはない。
次に、コンタクトホール44a,44bを満たしている充填材を除去する。ここで、充填材が樹脂(例えば、ノボラック樹脂)の場合には、フォトレジスト剥離液等の薬液でこの充填材を洗浄して、除去することが好ましい。アッシングによっても樹脂を除去することは可能である。しかし、樹脂にアッシングを施すと水素が発生し、この水素が強誘電体層を劣化させる。故に、薬液洗浄により充填材を除去することが、好ましい。但し、薬液により除去しきれない充填材をアッシングにより除去しても、強誘電体層に与える損傷は僅かであり、問題は少ない。
次に、実施の形態1と同様に、第4のAlO膜36及び第1のSION膜34をRIEにより除去する(図12参照)。その後、第2層目の層間絶縁膜30の上に配線を形成して、コンタクトホール44a,44bに導電性材料で充填する(図12参照)。
以後、実施の形態1と同様に、層間絶縁膜と配線の形成を繰返してFRAMを完成する。
以上のように、本実施の形態によれば、コンタクトホール44a,44bを変形させずに、Pt粒子24cを除去することができる。
(変形例)
以上の例では、積層絶縁膜40に施すCMPを、AlO膜で形成したストップ層により停止している。しかし、このようなストップ層を含まない積層絶縁膜40を形成し、この積層絶縁膜40にCMPを施してもよい。
また、回復アニールによるタングステンプラグ32の酸化は、タングステンプラグ32より先に、コンタクトホール44a,44bを形成することで避けることができる。この場合には、第1のSION膜34を含まない積層絶縁膜を形成して、この積層絶縁膜にCMPを施してもよい。更に、第4のAlO膜36及び第2のSION膜38を形成せずに(すなわち、積層絶縁膜を形成せずに)、直接、第2層目の層間絶縁膜30にCMPを施してもよい。
また、以上の例では、下部電極14をPtで形成している。しかし、下部電極14をPt以外の白金族金属、例えばIr,Ru,Rh,Re,Os,Pdで形成してもよい。
また、以上の例では、上部電極18を酸化イリジウム膜で形成している。しかし、上部電極18を酸化イリジウム膜以外の貴金属膜(Au,Ag,Ir,Ru,Rh,Re,Os,Pd)又は貴金属の酸化膜で形成してもよい。
また、以上の例は、FRAMの製造方法に関するものである。しかし、本製造方法は、FRAM以外の集積回路装置の製造にも適用することができる。例えば、上部電極及び下部電極をPt又はIrで形成したMIM(Metal Insulator Metal)キャパシタに電荷を蓄積して情報を記録するDRAMの製造に、本製造方法を適用してもよい。このDRAMでは、製造過程で発生したPt粒子等を除去しないとトランジスタ素子の特性が劣化する。本製造方法によれば、このようなトランジスタ素子の劣化を抑制することができる。
以上の実施の形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
白金族金属膜の上方に第1の絶縁膜を形成する第1の工程と、
前記第1の絶縁膜に、前記白金族金属膜に達する孔を形成する第2の工程と、
前記第2の工程の後に、前記第1の絶縁膜に化学的機械的研磨を施す第3の工程を有する、
集積回路装置の製造方法。
(付記2)
付記1に記載の集積回路装置の製造方法において、
前記第1の工程において、前記白金族金属膜の上方に強誘電体膜と、貴金属膜又は貴金属酸化膜を順次形成した後、前記貴金属膜又は前記貴金属酸化膜と強誘電体膜の一部を除去して前記白金族金属膜を露出させ、露出した前記白金族金属膜及び前記強誘電体膜の上方に前記第1の絶縁膜を形成することを、
特徴とする集積回路装置の製造方法。
(付記3)
付記1又は2に記載の集積回路装置の製造方法において、
前記第1の工程において、前記白金族金属膜の上方に、第2の絶縁膜と、前記第2の絶縁膜より研磨され難くい研磨ストップ膜膜と、前記研磨ストップ膜より研磨され易い第3の絶縁膜とを順次積層して前記第1の絶縁膜を形成し、
前記第3の工程において、前記第1の絶縁膜に化学的機械的研磨を施して、前記第3の絶縁膜を除去することを、
特徴とする集積回路装置の製造方法。
(付記4)
付記1乃至3のいずれか1項に記載の集積回路装置の製造方法において、
前記第2の工程の後に、前記孔を充填材で満たす第4の工程を有し、
前記第4の工程の後に前記第3の工程を実施し、
前記第3の工程の後、前記孔から前記充填材を除去し、その後前記孔に導電性部材を充填する第5の工程を有することを、
特徴とする集積回路装置の製造方法。
(付記5)
付記3又は4に記載の集積回路装置の製造方法において、
前記第2の絶縁膜が、酸化シリコン膜であり、
前記研磨ストップ膜が、
酸化アルミニウム膜、酸化チタン膜、窒化チタン膜、窒化アルミニウムチタン膜からなる群から選択されるいずれかの膜であり、
前記第3の絶縁膜が、酸化窒化シリコン膜、窒化シリコン膜、及び酸化シリコン膜からなる群から選択されるいずれかの絶縁膜であることを、
特徴とする集積回路装置の製造方法。
(付記6)
白金族金属膜の上に強誘電膜と電極膜を順次形成し、前記電極膜と前記強誘電体膜と前記白金族金属膜夫々の一部に除去して、前記白金族金属膜の一部が露出した強誘電体キャパシタを形成する第1の工程と、
前記強誘電体キャパシタ上に水素バリア膜を形成する第2の工程と、
前記水素バリア膜の上に第1の絶縁膜を形成する第3の工程と、
前記第1の絶縁膜に化学的機械的研磨を施して、前記第1の絶縁膜を平坦化する第4の工程と、
平坦化された前記第1の絶縁膜の上に第2の絶縁膜を形成する第5の工程と、
前記第2の絶縁膜と前記第1の絶縁膜と前記水素バリア膜を貫通し、前記白金族金属膜に達する孔を形成する第6の工程と、
前記6の工程の後に、前記第2の絶縁膜に化学的機械的研磨を施す第7の工程を有する、
集積回路装置の製造方法。
(付記7)
付記6に記載の集積回路装置の製造方法において
前記第5の工程において、平坦化された前記第1の絶縁膜上に、
第3の絶縁膜と、前記第3の絶縁膜より研磨され難くい研磨ストップ膜と、前記研磨ストップ膜より研磨され易い第4の絶縁膜とを順次積層して前記第2の絶縁膜を形成し、
前記第7の工程において、前記第2の絶縁膜に化学的機械的研磨を施して、前記第4の絶縁膜を除去することを、
特徴とする集積回路装置の製造方法。
(付記8)
付記7に記載の集積回路装置の製造方法において、
前記第3の絶縁膜が、酸窒化シリコン膜又は酸化シリコン膜であり、
前記研磨ストップ膜が、酸化アルミニウム膜、酸化チタン膜、窒化チタン膜、窒化アルミニウムチタン膜からなる群から選択されるいずれかの膜であり、
第4の絶縁膜が、酸化窒化シリコン膜、窒化シリコン膜、及び酸化シリコン膜からなる群から選択されるいずれかの絶縁膜であることを、
特徴とする集積回路装置の製造方法。
(付記9)
付記8に記載の集積回路装置の製造方法において、
前記研磨ストップ膜が、酸化アルミニウム膜又は酸化チタン膜であって、
前記研磨ストップ膜の厚さTが、前記孔の直径をDとすると、式
D×0.06 < T< D×0.10
を満たすことを特徴とする集積回路装置の製造方法。
(付記10)
付記8に記載の集積回路装置の製造方法において、
前記研磨ストップ膜が、窒化チタン膜又は窒化アルミニウムチタン膜であって、
前記研磨ストップ膜の厚さTが、前記孔の直径をDとすると、式
D×0.06 <T< D×0.14
を満たすことを特徴とする集積回路装置の製造方法。
6 ・・・ Pt(白金)膜
8 ・・・ PZT膜
12 ・・・ 強誘電体キャパシタ群
14 ・・・ 下部電極
16 ・・・ 強誘電体層
18 ・・・ 上部電極
30・・・第2層目の層間絶縁膜
34 ・・・ 第1のSION膜
36 ・・・ 第4のAlO膜
38 ・・・ 第2のSION膜
40 ・・・ 積層絶縁膜
44a,44b ・・・ コンタクトホール
46 ・・・ 配線
54 ・・・ 充填材

Claims (3)

  1. 基板上に白金を有する第1の電極膜を形成する工程と、
    前記第1の電極膜上に強誘電体膜を形成する工程と、
    前記強誘電体膜上に第2の電極膜を形成する工程と、
    前記第2の電極膜及び前記強誘電体膜の一部を除去して、上部電極を形成しつつ、前記第1の電極膜を露出する工程と、
    前記第1の電極膜の一部を除去して下部電極を形成する工程と、
    前記下部電極を形成する工程の後、前記下部電極の上方に第1の絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1の絶縁膜上に、前記第1の絶縁膜とは異なる第2の絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1の絶縁膜及び前記第2の絶縁膜に、前記第1の電極膜に達する孔を形成する工程と、
    前記孔を形成する工程の後に、前記第1の絶縁膜を研磨する速度より前記第2の絶縁膜を研磨する速度が速い条件で、前記第2の絶縁膜を研磨する工程を有する、
    積回路装置の製造方法。
  2. 請求項1に記載の集積回路装置の製造方法において、
    前記露出する工程の後であって前記第1の絶縁膜を形成する工程の前に、前記第1の電極膜の上方に前記第1の絶縁膜とは異なる第3の絶縁膜を形成する工程を有することを
    特徴とする集積回路装置の製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載の集積回路装置の製造方法において、
    前記孔を形成する工程の後であって前記第2の絶縁膜を研磨する工程の前に、前記孔内に充填材を形成する工程を有し、
    前記第2の絶縁膜を研磨する工程の後、前記孔から前記充填材を除去し、その後前記孔に導電性部材を形成する工程を有することを、
    特徴とする集積回路装置の製造方法。
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