JP2003258205A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP2003258205A
JP2003258205A JP2002057788A JP2002057788A JP2003258205A JP 2003258205 A JP2003258205 A JP 2003258205A JP 2002057788 A JP2002057788 A JP 2002057788A JP 2002057788 A JP2002057788 A JP 2002057788A JP 2003258205 A JP2003258205 A JP 2003258205A
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film
capacitor
lower electrode
insulating film
forming
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JP2002057788A
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Soichiro Ozawa
聡一郎 小澤
Jeffrey Scott Cross
ジェフリー スコット クロス
Yoshimasa Horii
義正 堀井
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 強誘電体キャパシタの特性劣化を防止するこ
とができる半導体装置を提供する。 【解決手段】 半導体基板の上方に形成された絶縁膜2
2と、絶縁膜22の上に形成されたキャパシタの下部電
極23と、下部電極23の上に形成されたキャパシタの
誘電体膜24と、誘電体膜24の上に形成されたキャパ
シタの上部電極25と、上部電極25及び誘電体膜24
を覆い、かつ下部電極23の一部を覆う保護絶縁膜28
とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置及びその
製造方法に係り、より詳しくは、強誘電体キャパシタを
有する半導体装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電源を切っても情報を保持でき、
しかも省電力で書き込みや読み出しのできるメモリとし
て、強誘電体不揮発性メモリ(FeRAM)が注目され
ている。FeRAMは転送トランジスタと強誘電体キャ
パシタからなるメモリセルを有している。強誘電体キャ
パシタは、下部電極と上部電極により強誘電体膜を挟ん
だ構造を有している。
【0003】強誘電体キャパシタを構成する強誘電体膜
は、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、LaドープPZT
(PLZT)等のPZT系材料や、SrBi2Ta29
(SBT、Y1)、SrBi2(Ta,Nb)29(SB
TN、YZ)等のBi層状構造化合物材料等があり、そ
れらの材料は、ゾルゲル法、スパッタ法、MOCVD法
等によって成膜される。
【0004】通常、強誘電体膜は、下部電極上にアモル
ファス相の強誘電体膜を形成した後に、熱処理によって
強誘電体膜をペロブスカイト構造へと結晶化させる。次
いで、上部電極を強誘電体膜上に形成してキャパシタ構
造を得る。
【0005】下部電極及び上部電極の材料としては、プ
ラチナ(Pt)を用いるのが一般的である。しかし、上
部電極にプラチナを用いる場合、リーク電流が小さく、
キャパシタの分極特性のヒステリシスカーブを大きくで
きるなどの利点がある反面、疲労特性が悪いこと、半導
体デバイスを作る過程での劣化が大きいこと、信頼性が
悪いことが知られている。そのようなPt上部電極につ
いては、例えば1998年秋(59回)応物29a-K-4 に記載が
ある。
【0006】このようなPt上部電極の問題点を解決す
るために、IrO2やSrRuO3(SRO)などの酸化
導電材を用いた上部電極の開発が行われている。IrO
2からなる上部電極を形成することについては、例えばI
SIF 2000, 12th International Symposium on Integrat
ed Ferroelectrics Nop.017Cに記載がある。また、SR
Oよりなる上部電極を用いることについては、例えば19
99年春(60回)応物2p-A-6に記載がある。このように、
上部電極をIrO2やSROのような導電性酸化物材料
により形成することにより、疲労特性、劣化を抑制して
信頼性を改善することができる。
【0007】ところで、強誘電体膜は、還元雰囲気、特
に水素によりその特性が劣化することがよく知られてい
る。このため、強誘電体膜と水素とを接触させないよう
にして半導体装置を形成する方法が採られてきた。例え
ばK. Kushida-A., J. Appl.Phys,. 85, 1069, 1999に
は、上部電極上に形成されたPbO膜によって上部電極
を透過する水素の強誘電体膜への拡散を防ぐことが報告
されている。
【0008】また、特許第3157734号公報では、
強誘電体キャパシタと層間絶縁膜との間にTiO等の膜
を形成して強誘電体への水素の拡散を防いでいる。
【0009】上記した方法では、いずれも、上部電極、
キャパシタ用強誘電体膜及びPt下部電極を順次ドライ
エッチングにより形成して強誘電体キャパシタを作成し
た後に水素拡散防止膜を形成している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た方法では、いずれも以下のような問題点が考慮されて
いない。従来、水素拡散防止膜は、強誘電体キャパシタ
を形成した後、つまり、Pt下部電極をドライエッチン
グにより形成した後に成膜される。このため、上部電極
を形成した後、上部電極及び強誘電体膜上にレジストパ
ターンを形成し、このレジスト膜をマスクにして強誘電
体膜をドライエッチングしてキャパシタ用強誘電体膜と
するとき、オーバーエッチング時に下地のPt下部電極
がスパッタエッチングされて、レジスト膜の表面及びキ
ャパシタ用強誘電体膜の側面にPtが付着する。その
後、レジスト膜を除去すると、このPtが上部電極及び
キャパシタ用強誘電体膜の露出面上に残存することにな
る。
【0011】更には、次の工程のPt層をドライエッチ
ングしてPt下部電極を形成する工程においても、スパ
ッタエッチングが強い条件下でエッチングする必要があ
るため、同様に上部電極及びキャパシタ用強誘電体膜の
露出面にPtが付着して蓄積することになる。
【0012】Ptは、例えば、Y. shimamoto, APL, 70
(23),3096.1997に記載されているように、水分や水素ガ
スを分解して水素イオンを発生させる触媒作用を有して
いる。このため、Ptが上部電極やキャパシタ用強誘電
体膜上に存在すると、水素拡散防止膜を形成する前の時
点で、大気中などの水分との接触に起因して水素イオン
が発生する。この水素イオンにより強誘電体膜が還元さ
れ、その結果、強誘電体薄膜の結晶組成が崩れるため、
本来の強誘電体膜の特性を有しなくなるという問題が生
じる。また、水素拡散防止膜を形成した後においても、
層間絶縁膜などに含まれる水分などが水素拡散防止膜を
透過する場合には、Ptの触媒作用により容易に水素イ
オンが発生して強誘電体膜の特性を劣化させることにな
る。
【0013】本発明は以上の問題点を鑑みて創作された
ものであり、水分などを分解して水素イオンを発生させ
る物質(例えばPt)が上部電極やキャパシタ用強誘電
体膜に直接付着しないようにして、水素イオンなどによ
るキャパシタ用強誘電体膜の特性劣化を防止することが
できる半導体装置の製造方法及び半導体装置を提供する
ことを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するた
め、本発明は半導体装置の製造方法に係り、半導体基板
の上方に絶縁膜を形成する工程と、前記絶縁膜の上に第
1導電膜を形成する工程と、前記第1導電膜の上に誘電
体膜を形成する工程と、前記誘電体膜の上に第2導電膜
を形成する工程と、前記第2導電膜をパターニングして
キャパシタの上部電極を形成する工程と、前記上部電極
から露出している領域で前記誘電体膜を途中の深さまで
エッチングする工程と、前記上部電極及び前記誘電体膜
の上に保護絶縁膜を形成する工程と、第1マスクを用い
て前記保護絶縁膜及び前記誘電体膜をエッチングするこ
とにより前記キャパシタ用の誘電体パターンを形成する
工程と、第2マスクを用いて前記第1導電膜をエッチン
グすることにより前記キャパシタの下部電極を形成する
工程とを有することを特徴とする。
【0015】前述したように、キャパシタを形成する
際、下部電極が例えばPtからなる場合、上部電極を形
成した後、強誘電体膜をドライエッチングしてキャパシ
タ用強誘電体膜のパターンを形成するとき、そのオーバ
ーエッチング時に下地の下部電極からPtがスパッタエ
ッチングされて、その結果、上部電極及びキャパシタ用
強誘電体膜の露出面に付着して残存することになる。更
には、次の工程の第1導電膜をドライエッチングして下
部電極を形成する工程においても、同様に上部電極及び
キャパシタ用強誘電体膜の露出面にPtが付着して蓄積
することになる。
【0016】Ptは触媒作用を有し、水分など接触する
ことで水素イオンなどを発生させるため、キャパシタの
形成工程で、上部電極やキャパシタ用強誘電体膜にPt
が直接付着すると、水素イオンがキャパシタ用強誘電体
膜内に拡散して、その分極特性を劣化させる。
【0017】本発明では、キャパシタの形成工程で、上
部電極やキャパシタ用強誘電体膜にPtが直接付着しな
いようにするため、強誘電体膜をドライエッチングする
工程で、下地の下部電極となる例えばPt膜が露出する
前にエッチングを止め、その後、強誘電体膜の薄膜が残
っている状態で、上部電極及び強誘電体膜の側面を保護
絶縁膜で被覆する。その後、強誘電体膜の残り膜厚分と
Pt膜とをエッチングして下部電極を形成する。
【0018】これにより、強誘電体膜の残り膜厚分をエ
ッチングする工程のオーバーエッチング時や下部電極
(例えばPt膜)のエッチング時に、Ptがスパッタエ
ッチングされて周囲に飛び散るとしても、保護絶縁膜上
に付着することになる。従って、Ptと水分などとが接
触して水素イオンなどが発生しても、水素イオンは保護
絶縁膜によりブロックされ、キャパシタ用強誘電体膜内
に拡散しなくなるので、キャパシタ用強誘電体膜の分極
特性の劣化が防止される。
【0019】また、上記課題を解決するため、本発明は
半導体装置に係り、半導体基板の上方に形成された絶縁
膜と、前記絶縁膜の上にキャパシタ領域とコンタクト領
域とを含んで形成された第1導電膜よりなるキャパシタ
の下部電極と、前記下部電極の上に前記キャパシタ領域
と前記コンタクト領域とを含んで形成された前記キャパ
シタの誘電体膜と、前記誘電体膜の上であって、前記キ
ャパシタ領域に形成された第2導電膜よりなる前記キャ
パシタの上部電極と、前記キャパシタと前記絶縁膜の上
に形成された層間絶縁膜と、前記下部電極の前記コンタ
クト領域の上に、前記層間絶縁膜から前記誘電体膜に形
成されたコンタクトホールとを有することを特徴とす
る。
【0020】本発明によれば、下部電極のコンタクト領
域(キャパシタを構成しない部分)の上にも強誘電体膜
が形成されており、このコンタクト領域の強誘電体膜が
水分や水素の拡散を防止するダミーの強誘電体膜として
機能する。そして、層間絶縁膜に形成されたコンタクト
ホールは、ダミーの強誘電体膜の一部を貫通して下部電
極上に開口される。
【0021】このため、下部電極の上面側においては、
層間絶縁膜と直接接触する部分が存在せず、上面全てが
強誘電体膜により保護される。従って、層間絶縁膜に含
まれる水分などの拡散が抑制されると共に、コンタクト
ホール内の金属プラグから水素が拡散される場合、ダミ
ーの強誘電体膜内にその水素をトラップさせることがで
きるので、正規のキャパシタ用の強誘電体膜の特性劣化
が防止される。
【0022】また、上記課題を解決するため、本発明は
半導体装置に係り、半導体基板の上方に形成された絶縁
膜と、前記絶縁膜の上に形成されたキャパシタの下部電
極と、前記下部電極の前記キャパシタを構成する部分に
対応する部分が開口され、前記下部電極及び前記絶縁膜
を被覆する保護絶縁膜と、前記開口内の前記下部電極と
その周囲の前記保護絶縁膜の上に形成された前記キャパ
シタ用の強誘電体膜と、前記キャパシタ用の強誘電体膜
の上であって、前記キャパシタを構成する下部電極の上
方に形成された前記キャパシタの上部電極とを有するこ
とを特徴とする。
【0023】本発明によれば、下部電極が、下部電極の
キャパシタを構成する部分に対応する部分が開口された
保護絶縁膜により被覆されている。すなわち、下部電極
において、キャパシタを構成する部分は、キャパシタ用
の強誘電体膜と上部電極との積層膜で被覆され、一方、
キャパシタを構成しない部分は、保護絶縁膜とキャパシ
タ用の強誘電体膜との積層膜により被覆されている。更
には、下部電極の側面が保護絶縁膜により被覆されてい
る。これにより、下部電極の上面及び側面への水分など
の拡散が防止される。
【0024】従って、下部電極が例えばPtからなる場
合、下部電極の上面全体及び側面において、Ptと水分
などとの接触が起こりにくくなることで、水素イオンな
どの発生が抑制されるので、キャパシタ用の強誘電体膜
の分極特性の劣化が防止される。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、添付の図面を参照して説明する。
【0026】1.本願発明者の調査(その1) 前述したように、強誘電体は水素により劣化するという
ことに加え、Ptは水分などを分解して水素イオンを発
生するための触媒作用を有する。本願発明者は、これを
鑑み、強誘電体キャパシタを形成する工程において、P
t下部電極のPtが上部電極及び強誘電体膜に付着した
場合の強誘電体膜に及ぼす影響を調査した。
【0027】図1(a)は、強誘電体キャパシタの形成
工程における上部電極を形成した後の様子を示す部分断
面図、図1(b)は強誘電体キャパシタの形成工程にお
ける強誘電体膜をエッチングする様子を示す部分断面
図、図1(c)は図1(b)のレジスト膜を除去した後
の様子を示す部分断面図である。
【0028】最初に、実験サンプルの説明を行なう。ま
ず、図1(a)に示すように、半導体基板(不図示)の
上方に、下から順に、絶縁膜100、下部電極となるP
t膜102、強誘電体膜としてのPZT膜104a及び
上部電極となるIrO2膜を成膜し、続いて、IrO2
の所定部をドライエッチングすることによりIrO2
部電極106を形成した。これを実験サンプル1とし
た。
【0029】次いで、図1(b)に示すように、IrO
2上部電極106及びPZT膜104a上に所定のレジ
スト膜110をパターニングし、このレジスト膜110
をマスクにしてPZT膜104aをドライエッチングす
ることによりキャパシタ用PZT膜104を形成した。
【0030】このとき、同図に示すように、PZT膜1
04aをドライエッチングする際に、所定量のオーバー
エッチングを行なう必要があるので、下地のPt膜10
2がスパッタエッチングされて周囲に飛び散ることにな
る。この結果、レジスト膜110の表面及びキャパシタ
用PZT膜104aのパターン側面にPt108が付着
する。
【0031】次いで、図1(c)に示すように、図1
(b)のレジスト膜110を酸素プラズマによりアッシ
ングして除去した。このとき、レジスト膜110などの
表面に付着したPt108は、レジスト膜110を除去
しても除去されずに、IrO2上部電極106及びキャ
パシタ用PZT膜104の露出面に残存することにな
る。
【0032】このようにして、Pt膜102上にキャパ
シタ用PZT膜104及びIrO2上部電極106がパ
ターニングされたものを実験サンプル2とした。この実
験サンプル2では、Pt膜102上に50×50μmの
PZT膜104のパターンが複数形成され、この上に1
×2μmのIrO2上部電極106のパターンアレイ又
は50×50μmのIrO2上部電極106のパターン
が形成されている。また、Pt膜102上に1×2μm
のPZT膜104のパターンアレイや50×50μmの
PZT膜104のパターンがその表面が露出して形成さ
れている。
【0033】なお、特に明記しないが、次の工程で、I
rO2上部電極106、キャパシタ用PZT膜104及
びPt膜102の上にパターニングされたレジスト膜を
マスクにしてPt膜102がドライエッチングされて強
誘電体キャパシタが形成される。この工程においても、
同様に、Pt108がIrO2上部電極106及びキャ
パシタ用PZT膜104の露出面に付着して蓄積する。
【0034】次に、実験方法及び結果の説明を行なう。
まず、実験サンプル2のIrO2上部電極106又はキ
ャパシタ用PZT膜104上に存在するPtなどの元素
をAES(Auger Electron Spectroscopy)法により分
析した。表1は実験サンプル2のIrO2上部電極の表
面をAESにより分析した結果を示すもの、表2は実験
サンプル2のPZT膜の表面をAESにより分析した結
果を示すものである。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】表1に示すように、IrO2上部電極10
6の表面においては、50μm□のパターン内の中央部
及び1×2μmのパターンアレイ内の端部及び中央部の
パターンでPtが検出され、1×2μmのパターンアレ
イ内のうちの端部に形成されたIrO2上部電極106
のパターン表面に多くのPtが付着していることが確認
された。
【0038】この1×2μmのパターンアレイ内のう
ち、その端部はその中央部よりPt膜102の露出部か
らの距離が近いため、より多くのPtがスパッタされて
IrO 2上部電極106の表面に付着する傾向がある。
また、50μm□のパターンの中央部では、1×2μm
のパターンアレイ内よりPtの付着量が少ない傾向が確
認された。また、実験サンプル2と同様な方法で作成し
た実験サンプル2aの同様な場所を分析したところ同様
な傾向があることが確認された。
【0039】なお、Pbが検出されているのは、IrO
2上部電極106をドライエッチングして形成する工程
でのオーバーエッチング時に下地のPZT膜104中の
PbがスパッタエッチングされてIrO2上部電極10
6上に付着したためである。また、Irが検出されてい
るのは、IrO2上部電極106自身のIrが検出され
たためである。
【0040】また、表2に示すように、キャパシタ用P
ZT膜104の表面においても、50μm□のパターン
内の中央部、1×2μmのパターンアレイ内の中心部及
び端部でPtが存在することが確認された。また、実験
サンプル2と同様な方法で作成した実験サンプル2aの
同様な場所を分析したところ同様な傾向があることが確
認された。
【0041】なお、Pb、Zr、Ti及びOが検出され
ているのは、キャパシタ用PZT膜104自身のPb、
Zr、Ti及びOが検出されたためである。
【0042】次に、実験サンプル1及び実験サンプル2
に水素アニールを施し、強誘電体キャパシタの特性を比
較した。なお、実験サンプル1,2では、PZT膜10
4が成膜された後に常圧の酸素雰囲気中で600〜75
0℃でRTA処理されており、また、IrO2上部電極
106が形成された後に、酸素雰囲気中で650℃で予
め加熱処理されている。
【0043】図2は実験サンプル1及び実験サンプル2
の(分極電荷量(Qsw)/残留分極(μC c
-2))値の時間依存性を示すもの、図3は実験サンプ
ル2の水素アニール後の分極−電界ヒステリシス特性を
示すものである。
【0044】図2に示すように、実験サンプル1(Ir
2上部電極形成後)の上部電極106と下部電極10
2との間に±3Vのパルス電圧を印加して電圧・分極特
性を調べたところ、強誘電体キャパシタの((Qsw)
/μC cm-2)値が10分程度までほほ一定値を保
ち、その後緩やかに小さくなった。
【0045】一方、実験サンプル2(強誘電体膜エッチ
ング後)においては、((Qsw)/μC cm-2)値
が5分を過ぎた時点で小さくなり始めた。また、実験サ
ンプル2の分極−電圧ヒステリンス特性においては、図
3に示すように、パルス電圧を印加する前又は5分間印
加した後では、良好なヒステリシス特性が得られている
が、3Vのパルス電圧を10分間、15分間印加したも
のでは、残量分極量が小さくなっており、電圧が0Vに
おいて十分な残留分極量が得られないことが分かった。
【0046】このように、図1(c)に示すように、I
rO2上部電極106及びキャパシタ用PZT膜104
の上にPt108が付着している実験サンプル2に水素
アニールを施すと、Pt108が付着していない実験サ
ンプル1よりPt108の触媒作用によって多くの水素
イオンが発生し、この水素イオンがキャパシタ用強誘電
体膜に拡散することによりキャパシタの分極特性が劣化
することが分かった。
【0047】以下に説明する本発明の第1実施形態の半
導体装置の製造方法は、前述した発明者の調査(その
1)の結果に基づいて考案されたものである。
【0048】2.第1の実施の形態 図4〜図14は本発明の第1実施形態の半導体装置の製
造方法を示す断面図である。なお、本実施形態の半導体
装置としてFeRAMを例に挙げて説明する。
【0049】まず、図4に示す断面構造を得るまでの工
程を説明する。
【0050】図4に示すように、p型シリコン(半導
体)基板10表面に、LOCOS(Local Oxidation of
Silicon)法により素子分離絶縁膜11を選択的に形成
する。素子分離絶縁膜11としてSTI (Shallow Trench
Isolation)を採用してもよい。続いて、シリコン基板1
0のメモリセル領域1、周辺回路領域2における所定の
活性領域(トランジスタ形成領域)にp型不純物及びn
型不純物を選択的に導入して、pウェル12a及びnウ
ェル12bを形成する。なお、図4には示していない
が、周辺回路領域2ではCMOSを形成するためにpウ
ェル(不図示)も形成される。
【0051】その後、シリコン基板10の活性領域表面
を熱酸化して、ゲート絶縁膜10aとしてシリコン酸化
膜を形成する。
【0052】次いで、シリコン基板10の上側全面にア
モルファスシリコン膜及びタングステンシリサイド膜を
順次形成し、これらのアモルファスシリコン膜及びタン
グステンシリサイド膜をフォトリソグラフィ法により所
定の形状にパターニングして、ゲート電極13a〜13
c及び配線14を形成する。なお、ゲート電極13a〜
13cを構成するアモルファスシリコン膜の代わりにポ
リシリコン膜を形成してもよい。
【0053】メモリセル領域1では、1つのpウェル1
2a上には2つのゲート電極13a,13bが並列に配
置され、それらのゲート電極13a、13bはワード線
WLの一部を構成する。
【0054】次いで、メモリセル領域1において、ゲー
ト電極13a,13bの両側のpウェル12a内にn型
不純物をイオン注入して、nチャネルMOSトランジス
タのソース・ドレインとなるn型不純物拡散領域15a
を形成する。これと同時に、周辺回路領域2のpウェル
(不図示)にもn型不純物拡散領域を形成してもよい。
続いて、周辺回路領域2において、ゲート電極13cの
両側のnウェル12bにp型不純物をイオン注入して、
pチャネルMOSトランジスタのソース・ドレインとな
るp型不純物拡散領域15bを形成する。n型不純物と
p型不純物の打ち分けは、レジストパターンを使用して
行われる。
【0055】その後に、シリコン基板10の全面に絶縁
膜を形成した後、その絶縁膜をエッチバックしてゲート
電極13a〜13c及び配線14の両側部分に側壁絶縁
膜16として残す。その絶縁膜として、例えばCVD
(化学気相成長)法により酸化シリコン(SiO2)膜
を形成する。
【0056】さらに、ゲート電極13a,13bと側壁
絶縁膜16をマスクに使用して、メモリセル領域1のn
型不純物拡散領域15a内に再びn型不純物をイオン注
入することにより、n型不純物拡散領域15aをLDD
構造にする。これと同時に周辺回路領域2におけるn型
不純物拡散領域15aもLDD構造にする。また、周辺
回路領域2におけるp型不純物拡散領域15b内に再び
p型不純物をイオン注入することにより、p型不純物拡
散領域をLDD構造にする。
【0057】以上の工程により、pウェル12aにはゲ
ート電極13a,13bとLDD構造のn型不純物拡散
層15aを有する2つのMOSトランジスタT1、T2
が形成される。また、nウェル12bにはゲート電極1
3cとLDD構造のp型不純物拡散層15bを有するM
OSトランジスタT3が形成される。
【0058】次いで、MOSトランジスタを覆うカバー
膜として約200nmの厚さの酸窒化シリコン(SiO
N)膜をプラズマCVD法によりシリコン基板10の全
面に形成する。その後、TEOSガスを用いるプラズマ
CVD法により、第1の層間絶縁膜17として膜厚1.
0μm程度の酸化シリコン(SiO2)膜をカバー膜3
の上に成長させる。
【0059】続いて、第1の層間絶縁膜17の緻密化処
理として、例えば常圧の窒素雰囲気中で第1の層間絶縁
膜17を700℃の温度で30分間熱処理する。その後
に、第1の層間絶縁膜17の上面を化学的機械研磨(C
MP)法により平坦化する。
【0060】次に、図5に示す構造を形成するまでの工
程を説明する。
【0061】図5に示すように、まず、フォトリソグラ
フィ法によりカバー膜3と第1層間絶縁膜17をパター
ニングして、不純物拡散領域15a,15bに到達する
深さのコンタクトホール17a〜17dと、配線14に
到達する深さのビアホール17eをそれぞれ第1の層間
絶縁膜17に形成する。その後、第1の層間絶縁膜17
上面とホール17a〜17e内面に膜厚20nmのTi
(チタン)薄膜と膜厚50nmのTiN(チタンナイト
ライド)薄膜をスパッタ法により順に形成する。さら
に、CVD法によりタングステン(W)をTiN 薄膜
上に成長する。これにより、コンタクトホール17a〜
17d、ビアホール17e内にタングステン膜が埋め込
まれた状態となる。
【0062】その後、第1の層間絶縁膜17上面が露出
するまでタングステン膜、TiN薄膜及びTi薄膜をC
MP法により研磨する。これによりホール17a〜17
e内に残されたチタン膜、窒化チタン膜及びタングステ
ン膜は、それぞれ導電性プラグ18a〜18eとして使
用される。
【0063】メモリセル領域1の1つのpウェル12a
において2つのゲート電極13a,13bに挟まれるn
型不純物拡散領域15a上の第1の導電性プラグ18a
は後述するビット線に接続され、さらに、残り2つの第
2の導電性プラグ18bは後述するキャパシタに接続さ
れる。以上により、図5に示す構造のものが得られる。
【0064】次いで、図6に示すように、シランとアン
モニアを用いるプラズマCVD法により、第1の層間絶
縁膜17上と導電性プラグ18a〜18eの上にSiO
N(絶縁膜)膜21を120nmの厚さに形成する。こ
のSiON膜21は、導電性プラグ18a〜18eの酸
化を防止するために形成される。さらに、反応ガスとし
てTEOSと酸素を用いるプラズマCVD法により厚さ
150nmのSiO2膜22をSiON膜21上に形成
する。なお、SiO2膜22は、第1の層間絶縁膜17
への水の侵入を防止するために形成される。
【0065】その後、SiON膜21、SiO2膜22
の緻密化のために、それらの膜を例えば常圧の窒素雰囲
気中で温度650℃で30分間熱処理する。
【0066】次いで、図7に示すように、DCスパッタ
法により、膜厚10〜30nmのチタンと膜厚100〜
300nmのプラチナとをSiO2膜22上に順に形成
して二層構造の第1導電膜を形成する。
【0067】続いて、RFスパッタ法により、第1の導
電膜23aの上に強誘電体膜24aとして、チタン酸ジ
ルコン酸鉛(PZT)膜をスパッタ法により100〜3
00nm、例えば200nmの厚さに形成する。
【0068】スパッタ条件は、ターゲットとして焼結し
たPZTを用い、放電ガスとしてArガスを用い、1.
0Pa、RFパワー1KWある。なお、強誘電体材料膜
の形成方法としては、上記したスパッタ法の他にスピン
オン法、ゾル−ゲル法、MOD(Metal Organic Deposit
ion) 法又はMOCVD(有機金属CVD)法を使用し
てもよい。また、強誘電体膜24aの材料としてはPZ
Tの他に、PLCSZT、PLZTのような他のPZT
系材料や、SrBi2Ta2O9、SrBi2(Ta、Nb)2O9等のBi層状構
造化合物材料、その他の金属酸化物強誘電体であっても
よい。
【0069】続いて、強誘電体膜24aの結晶化処理と
して、酸素雰囲気中で温度600〜850℃、30〜1
20秒間の条件でRTA(Rapid Thermal Annealing) を
行う。例えば、温度750℃で60秒間アニールする。
【0070】このような強誘電体膜24aを形成した後
に、その上に第2の導電膜25aとして酸化イリジウム
(IrO2)膜をスパッタ法により100〜300nmの
厚さに形成する。なお、第2の導電膜25aとして、S
RO膜をスパッタ法により形成してもよい。
【0071】次に、図13及び図14を参照しながら、
第2の導電膜25a、強誘電体膜24a及び第1の導電
膜23aをドライエッチングにより順次パターニングし
て強誘電体キャパシタを形成する方法を詳しく説明す
る。
【0072】(第1のキャパシタの形成方法)図13は
本実施形態の係る第1のキャパシタの形成方法を示す部
分断面図である。本実施形態に係る第1のキャパシタの
形成方法は、図13(a)に示すように、まず、図7の
第2導電膜25aの上に上部電極形成用のレジスト(不
図示)膜のパターンを形成し、このレジスト膜パターン
をマスクに使用して第2導電膜25aをドライエッチン
グして、キャパシタの上部電極25とする。この後に、
レジスト膜を酸素プラズマによりアッシングして除去す
る。
【0073】次に、上部電極25のパターン形成により
ダメージを受けた強誘電体膜24aを酸素雰囲気中で6
50℃、60分の条件でアニールし、これにより強誘電
体膜の膜質を改善する。
【0074】続いて、図13(b)に示すように、上部
電極25及び強誘電体膜24a上にキャパシタ用強誘電
体膜形成用のレジスト膜のパターン(不図示)を形成
し、このレジスト膜をマスクにして使用して、下地の第
1導電第23a(Ti/Pt膜)が露出しない程度に強
誘電体膜24aをコントロールエッチングする。例え
ば、強誘電体膜24aの初期膜厚が200nmの場合、
残り膜厚が30〜50nm程度になるまでエッチングす
る。この工程においては、下地の第1導電第23a(T
i/Pt膜)からPtがスパッタエッチングされて飛び
散る恐れがない。
【0075】次いで、スパッタイリング法により、膜厚
が例えば20〜50nmのアルミナ(Al25)膜28
(保護絶縁膜)を上部電極25及び強誘電体膜24a上
に成膜する。なお、アルミナ膜28の代わりに、酸化チ
タン膜、PZT系材料又はBi層状構造化合物材料など
を使用してもよい。
【0076】次いで、図13(c)に示すように、アル
ミナ膜28上に、外形寸法が上記したキャパシタ用強誘
電体膜形成用のレジスト膜のパターンより2〜3μm程
度大きなレジスト膜のパターンを形成し、このレジスト
膜をマスクしてアルミナ膜28と強誘電体膜24aの残
り膜厚分とをドライエッチングしてキャパシタ用強誘電
体膜24とする。
【0077】このとき、所定のオーバーエッチングを行
なう必要があるので、図1(b)での説明のように、下
地の第1導電第23a(Ti/Pt膜)がスパッタエッ
チングされて、主にレジスト膜の表面にPtが付着す
る。続いて、レジスト膜を酸素プラズマによりアッシン
グして除去すると、図13(c)に示すように、主にア
ルミナ膜28上にPt23bが付着することになり、上
部電極25及びキャパシタ用強誘電体膜24の上にはP
t23bが直接付着しない。
【0078】次いで、下部電極形成用のレジスト膜のパ
ターン(不図示)をアルミナ膜28及び第1導電膜23
a(Ti/Pt膜)上に形成し、このレジスト膜をマス
クにして第1導電膜23a(Ti/Pt膜)をエッチン
グして下部電極23とする。このとき、上記した工程と
同様に、第1導電膜23a(Ti/Pt膜)中のPtが
スパッタエッチングされて、主にアルミナ膜28上にP
t23bが付着する。
【0079】続いて、酸素含有雰囲気内で温度650℃
で60分間加熱してキャパシタ用強誘電体膜24aの膜
質を改善する。このようにして、上部電極25、キャパ
シタ用強誘電体膜24及び下部電極23によりキャパシ
タQが構成される。そして、キャパシタQにおいては、
上部電極25の露出部とキャパシタ用強誘電体膜24の
上面及び側面の主要部とがアルミナ膜28によって被覆
されている。
【0080】本実施形態に係る第1のキャパシタの形成
方法では、まず、上部電極25を形成し、次いで、強誘
電体膜24aをドライエッチングする際に、下地の第1
の導電膜23(Ti/Pt膜)が、露出しない程度に強
誘電体膜24aの薄膜を残した状態でエッチングを止め
る。その後、上部電極25及び強誘電体膜24aをアル
ミナ膜28で被覆する。
【0081】これにより、強誘電体膜24aの残り膜厚
分をドライエッチングするときのオーバーエッチング時
に下地の第1の導電膜23(Ti/Pt膜)からスパッ
タエッチングされたPtはアルミナ膜28上に主に付着
することになる。
【0082】更に、第1の導電膜23(Ti/Pt膜)
をドライエッチングする工程でスパッタエッチングされ
たPtもアルミナ膜28上に主に付着することになる。
【0083】従って、たとえ、水分がPt23bに接触
して触媒作用により水素イオンが発生するとしても、ア
ルミナ膜28が水素イオンの拡散を防止するので、キャ
パシタ用強誘電体膜の特性の劣化が防止される。
【0084】(第2のキャパシタの形成方法)図14は
第1実施形態に係る第2のキャパシタの形成方法を示す
断面図であって、図14(c)は図8のI−I方向の部
分断面図である。第2のキャパシタの形成方法は、上部
電極25を形成し、その後、強誘電体膜24aの所定部
を下地の第1の導電膜23a(Ti/Pt膜)が露出す
るまでエッチングし、次いで、アルミナ膜28を形成
し、続いて、第1導電膜23a(Ti/Pt膜)をエッ
チングして下部電極23とする形態である。
【0085】第2のキャパシタの形成方法は、まず、前
述した第1のキャパシタの形成方法と同様な方法で、図
13(a)に示す構造を得る。その後、図14(a)に
示すように、キャパシタ用強誘電体膜形成用のレジスト
膜のパターン(不図示)を形成し、このレジスト膜をマ
スクにして、強誘電体膜24aをドライエッチングして
下地の第1導電膜23a(Ti/Pt膜)を露出させ、
更に、所定のオーバーエッチングをかけて、キャパシタ
用強誘電体膜24を形成する。
【0086】このとき、前述した図1(b)及び(c)
での説明のように、オーバーエッチング時に、第1導電
膜23a(Ti/Pt膜)中のPtがスパッタエッチン
グされて周囲に飛び散り、その結果、図14(a)に示
すように、上部電極25及びキャパシタ用強誘電体膜2
4の露出面にPt23cが僅かに付着する。なお、この
工程においては、Pt23cの付着量が極力少なくなる
ように、強誘電体膜24aの残渣が発生しない程度にオ
ーバーエッチ量を少なく設定することが好ましい。
【0087】次いで、同じく図14(b)に示すよう
に、スパッタリング法により、上部電極25、キャパシ
タ用強誘電体膜24及び第1導電膜23a(Ti/Pt
膜)の上に、膜厚が例えば20〜50nmのアルミナ膜
28(保護絶縁膜)を成膜する。なお、アルミナ膜28
の代わりに、酸化チタン膜、PZT系材料又はBi層状
構造化合物材料などを用いてもよい。
【0088】次いで、図14(c)に示すように、下部
電極形成用のレジスト膜のパターン(不図示)を形成
し、このレジスト膜をマスクにして、第1導電膜23a
(Ti/Pt膜)をドライエッチングすることにより、
下部電極23を形成する。
【0089】このとき、第1導電膜23a(Ti/Pt
膜)中のPtが周囲に飛び散り、その結果、レジスト膜
の表面に付着することになる。そして、レジスト膜を酸
素プラズマによりアッシングして除去すると、図14
(c)に示すように、アルミナ膜28上にPt23dが
付着する。このように、第2のキャパシタの形成方法に
より形成されたキャパシタQにおいては、上部電極25
及びキャパシタ用強誘電体膜24の露出部が全てアルミ
ナ膜28によって被覆されている。
【0090】本実施形態に係る第2のキャパシタの形成
方法では、アルミナ膜28を形成する前に、強誘電体膜
24aを下地の第1導電膜23a(Ti/Pt膜)が露
出するまで1ステップでドライエッチングするので、オ
ーバーエッチングの際に飛び散るPtが上部電極25及
びキャパシタ用強誘電体膜24上に直接付着する。
【0091】しかし、オーバーエッチングの際に飛び散
るPtの量は、次の工程の第1導電膜23a(Ti/P
t膜)のドライエッチングの工程で飛び散るPtの量に
比べるとごく微量である。つまり、第1導電膜23a
(Ti/Pt膜)から飛び散るPtのうちのほとんどが
アルミナ膜28上に付着する。
【0092】このため、前述した第1のキャパシタの形
成方法と同様に、第1導電膜23a(Ti/Pt膜)か
ら飛び散ったPt23cと水分が接触して触媒作用によ
り水素イオンが発生しても、水素イオンの拡散がアルミ
ナ膜28でブロックされるので、キャシタ用誘電体膜2
4の水素イオンによる特性劣化が防止される。
【0093】また、第2のキャパシタの形成方法では、
強誘電体膜24aをハーフエッチングする必要がないの
で、形成工程を簡易とすることができる。
【0094】以上のように、本実施形態に係る第1又は
第2のキャパシタの形成方法により形成されたキャパシ
タQにおいては、水分などをブロックするアルミナ膜2
8と上部電極25又はキャパシタ用誘電体層24との間
には、Ptが全く残存しないか、又はPtが残存すると
してもその量をごく少なくすることができる。これによ
り、Ptが触媒となって水分などから水素イオンが発生
することに起因してキャパシタ誘電体膜の特性が劣化す
ることが防止される。
【0095】なお、本実施形態に係る第2のキャパシタ
の形成方法では、強誘電体膜24aのオーバーエッチン
グ時に、上部電極25及びキャパシタ用強誘電体膜24
上に直接付着したPt23cを除去しないでアルミナ膜
28を形成する形態を例示したが、Pt23cを有機溶
剤やハロゲンガスなどを用いたプラズマにより除去した
後にアルミナ膜28を形成する形態としてもよい。
【0096】次に、FeRAMの製造方法の説明に戻
る。
【0097】以上のような工程を経てキャパシタQを形
成することにより、図8に示す構造が得られる。次い
で、図9に示すように、全面にSiO2膜及びSOG膜
からなる2層構造の第2の層間絶縁膜26を形成し、こ
の第2の層間絶縁膜26によりキャパシタQを覆う。そ
のSiO2膜は、TEOSガスを用いるプラズマCVD
法により、成長温度が390℃、パワーが400Wの条
件でシリコン基板10の上側全面に100〜300nm
の厚さで形成される。また、SOG膜は、TEOS膜上
にSOG溶液を80〜200nmの厚さに塗布した後
に、これを加熱することにより形成される。
【0098】そして、フォトリソグラフィ法により第2
の層間絶縁膜26とアルミナ膜28とをパターニングし
て、キャパシタQの上部電極25の上にコンタクトホー
ル26aを形成する。その後、誘電体膜24に対して回
復アニールを実施する。具体的には、酸素雰囲気中で5
00〜650℃の温度で30〜120分間加熱する。
【0099】次に、第2の層間絶縁膜26、SiON膜
21、SiO2膜22をフォトリソグラフィ法によりパ
ターニングして、メモリセル領域1の第2の導電性プラ
グ18bの上にコンタクトホール26bを形成して第2
の導電性プラグ18bを露出させる。そして、第2の層
間絶縁膜26上とコンタクトホール26a,26b内
に、膜厚100nmのTiN膜をスパッタ法により形成
する。続いて、そのTiN膜をフォトリソグラフィ法で
パターニングすることにより、メモリセル領域1におい
てコンタクトホール26a,26bを通してpウェル1
2a上の第2の導電性プラグ18bとキャパシタ上部電
極25とを電気的接続するための局所配線(ローカル配
線)27を形成する。
【0100】次に、図10に示すような構造を形成する
までの工程を説明する。
【0101】まず、局所配線27と第2の層間絶縁膜2
6の上に、プラズマCVD法によりTEOS膜を200
〜400nmの厚さに形成する。このTEOS膜は第3
の層間絶縁膜31として使用される。
【0102】続いて、メモリセル領域1における第3の
層間絶縁膜31からその下方のSiON膜21までをフ
ォトリソグラフィ法によりパターニングすることによ
り、pウェル12aの中央位置の第1の導電性プラグ1
8aの上にコンタクトホール31aを形成するととも
に、周辺回路領域2の各導電性プラグ18c〜18e上
にもコンタクトホール31c〜31eを形成する。
【0103】さらに、第3の層間絶縁膜31の上とコン
タクトホール31c〜31eの中にTi膜,TiN膜、
Al(アルミニウム)膜及びTiN膜の4層を順次積層
し、これらの金属膜をパターニングすることにより、メ
モリセル領域1でビット線32aを形成するとともに、
周辺回路領域2では配線32c〜32eを形成する。こ
れらのビット線32a、配線32c〜32eは、一層目
のアルミニウム配線となる。
【0104】なお、メモリセル領域1のビット線32a
は第1の導電性プラグ18aに接続され、また、周辺回
路領域2の配線32c〜32eは各導電性プラグ18c
〜18eに接続される。
【0105】ビット線32a、配線32c〜32eを構
成する各金属膜の膜厚として例えば最下層のTi膜を2
0nmの厚さ、下側のTiN膜を50nmの厚さ、Al
膜を500nmの厚さ、上側のTiN膜を100nmの
厚さとする。
【0106】次に、図11に示すような構造を形成する
までの工程を説明する。
【0107】まず、TEOSガスと酸素(O2)ガスを使
用するプラズマCVD法により、2.0μmの厚さのS
iO2からなる第4の層間絶縁膜33を第3の層間絶縁
膜31、ビット線32a及び配線32c〜32eの上に
形成する。
【0108】さらに、第4の層間絶縁膜33の上面をC
MP法により研磨して平坦化する。その研磨量は、最上
面から約1.0μmの厚さ相当程度とする。
【0109】さらに、フォトリソグラフィ法により第4
の層間絶縁膜33をパターニングして、一層目のアルミ
ニウム配線、例えば周辺回路領域2の配線32dに到達
するビアホール33aを形成する。
【0110】続いて、ビアホール33aの内面と第4の
層間絶縁膜33の上面に、膜厚20nmのTi膜と膜厚
50nmのTiN膜をスパッタリングにより順次形成
し、それらの膜をグルーレイヤ35aとする。その後、
グルーレイヤ35a上にタングステン膜35bをCVD
により成膜する。これにより、ビアホール33a内に
は、グルーレイヤ35aとタングステン膜35bが充填
される。
【0111】その後、第4の層間絶縁膜33上面上のタ
ングステン膜35b及びグルーレイヤ35aをCMP法
又はエッチバックにより除去して、ビアホール33a内
にのみ残存させる。
【0112】次に、図12に示すような構造を形成する
までの工程を説明する。
【0113】まず、第4の層間絶縁膜33の上に第1の
TiN膜を50nm、Al膜を500nm、第2のTi
N膜を50nmの厚さに順次形成する。続いて、第1及
び第2のTiN膜とAl膜をフォトリソグラフィ法によ
りパターニングすることにより二層目のアルミニウム配
線36を形成する。
【0114】続いて、TEOSを用いるプラズマCVD
法により、二層目のアルミニウム配線36と第4の層間
絶縁膜33の上に、第1のカバー絶縁膜37としてSi
2膜を200nmの厚さに形成する。さらに、第1の
カバー絶縁膜37の上に、プラズマCVD法によりSi
Nよりなる第2のカバー絶縁膜38を500nmの厚さ
に形成する。これらの第1及び第2のカバー膜37,3
8により二層目の配線36が被覆される。
【0115】その後に、MOSトランジスタT1,T2,
T3の特性を向上するために、水素窒素混合ガスの雰囲
気中で全体を400〜450℃で加熱する。
【0116】以上により、本実施形態の半導体装置の製
造方法により製造されたFe−RAM(図12)が完成
する。
【0117】3.本願発明者の調査(その2) 本願発明者は、IrO2上部電極、PZT膜及びPt下
部電極により構成されるキャパシタにおいて、Pt下部
電極自体が重水素ガスから重水素イオンを発生させる触
媒として作用するかを実験により確認した。
【0118】図15は実験サンプルを説明する断面図、
図16は実験サンプルのPZT膜内の重水素を分析した
結果を示すもの、図17は強誘電体膜の特性が劣化する
メカニズムを示す模式図である。
【0119】実験サンプルとしては、図15(a)に示
すように、半導体基板の上方に、絶縁膜100を介し
て、下から順に、Ti膜101及びPLCSZT膜10
4aが全面に形成されたものを実験サンプル3(Pt膜
なし)とした。また、図15(b)に示すように、半導
体基板の上方に、絶縁膜100を介して、下から順に、
Ti膜101、Pt膜102及びPLCSZT膜104
bが全面に形成されたものを実験サンプル4(Pt膜有
り)とした。
【0120】そして、実験サンプル3及び4に対して、
重水素ガスを含む雰囲気でアニールを施し、それぞれの
PLCSZT膜104a,104b内の重水素(2D)
の深さ方向のプロファイルをSIMS(Secondary Ion
Mass Spectrometry)法により分析した。
【0121】図16の深さ方向プロファイルA及びBに
示すように、実験サンプル4(Pt膜有り)のPLCS
ZT膜104bでは、表面から深さが深くなるにつれ
て、重水素の濃度が高くなっており、明らかに、実験サ
ンプル3(Pt膜なし)のPLCSZT膜104a中の
重水素の濃度より高かった。なお、深さ方向プロファイ
ルCは、深さ方向プロファイルAからBを差し引いたも
のである。
【0122】強誘電体膜の特性劣化は、次のようなメカ
ニズムによるものと推測される。図17(a)に示すよ
うに、PLCSZT膜104bの下にPt膜102が存
在し、かつPLCSZT膜104bの表面が露出してい
る部分においては、重水素(D2)や水分(D2O,H2
O)はPLCSZT膜104bの中を透過して下地のP
t膜102まで拡散する。なお、IrO2上部電極10
6は重水素(D2)や水分(D2O,H2O)を透過させ
ずにブロックする。
【0123】そして、この拡散した重水素(D2)や水
分(D2O,H2O)とPt膜102とが接触することで
Pt膜102の触媒作用により、重水素イオン(2
+)や水素イオ(2H+)が発生する。これにより、図
17(b)に示すように、PLCSZT膜104b内に
重水素イオン(D+)や水素イオン(H+)がトラップさ
れてPLCSZT膜104bの特性が劣化する。
【0124】このように、Pt膜102がIrO2上部
電極106とPLCSZT膜104bとの積層膜により
被覆されている構造の場合には、Pt膜102への水分
などの拡散をブロックするので、重水素イオンや水素イ
オンなどの発生を抑制する能力が高い。また、Pt膜1
02がPLCSZT膜104bの単層膜で被覆される場
合においても、Pt膜102がPLCSZT膜104b
などの金属酸化膜に何ら被覆されていない場合に比べ
て、重水素イオンや水素イオンなどの発生を抑制するこ
とができると推測される。
【0125】つまり、Pt膜102がIrO2上部電極
106とPLCSZT膜104bとの積層膜、あるいは
PLCSZT膜104bの単層膜により被覆されずに露
出している場合においては、水分などがPt膜102に
多量に付着して多量の水素イオンなどが発生するので、
PLCSZT膜104bの特性劣化が激しい。
【0126】これについて、図18を参照しながら具体
的に説明する。図18は従来のキャパシタの構造の一例
を示す部分断面図である。図18に示すように、従来の
キャパシタの構造の一例は、半導体基板の上方に、絶縁
膜100を介して、下から順に、下部電極102、キャ
パシタ用強誘電体膜104、第1上部電極106及び第
2上部電極106aによりキャパシタが構成されてい
る。このキャパシタ上に層間絶縁膜107が形成され、
第1上部電極106、第2上部電極106a及び下部電
極102にそれぞれ接続するためのコンタクトホール1
07a,107b,107cが形成されている。このコ
ンタクトホール107a,107b,107c内にはT
iN膜105dとW膜105eとからなる導電性プラグ
105a,105b,105cが充填され、これらの導
電性プラグ105a,105b,105cには配線層1
11が接続されている。
【0127】このようなキャパシタ構造において、下部
電極102のうち、配線層111と導電性プラグ107
cを介して接続される接続部を含む部分(図18のA
部)の上には、キャパシタ用強誘電体膜104又は上部
電極106が形成されていない。このため、図18のA
部においては、多量の水分などが層間絶縁膜26を介し
てPt下部電極23に拡散する。その結果、多量の重水
素イオンや水素イオンが発生し、これらがキャパシタ用
強誘電体膜104中に拡散するので、キャパシタ用強誘
電体膜104の特性が劣化しやすい。
【0128】しかも、コンタクトホール107cには、
プラズマCVDにより成膜されたW膜105eが充填さ
れているため、コンタクトホール107cのTiN膜1
05dのステップカバレジがよくない底部においては、
W膜105e中から水素などがPt下部電極102に拡
散し、触媒作用により水素イオンが発生してキャパシタ
用強誘電体膜102に拡散することで、その特性が劣化
する。
【0129】以下に説明する本発明の第2及び第3の実
施形態の半導体装置は、前述した発明者の調査(その
2)の結果に基づいて考案されたものである。
【0130】4.第2の実施の形態 図19(a)〜(c)は本発明の第2実施形態に係る半
導体装置のキャパシタ構造を示す部分断面図である。
【0131】図19(a)に示すように、本実施形態の
半導体装置のキャパシタ29は、半導体基板の上方に、
SiO2膜22を介して、下から順に、下部電極23、
キャパシタ用強誘電体膜24、第1上部電極25a及び
第2上部電極25bによりキャパシタが構成されてい
る。このキャパシタ29上に層間絶縁膜26が形成さ
れ、この層間絶縁膜26には第1上部電極25a、第2
上部電極25b及び下部電極23と局所配線27をそれ
ぞれ接続するためのコンタクトホール26d,26e,
26fが形成されている。コンタクトホール26d,2
6e,26f内にはTiN膜42dとW膜42eとから
なる導電性プラグ42a,42b,42cが充填され、
これらに配線層111が接続されている。
【0132】ここで、キャパシタ用強誘電体膜24はP
t下部電極23と略同一パターンで形成され、Pt下部
電極23のキャパシタを構成しない部分(図19のB
部)にはキャパシタ用強誘電体膜24と同一膜で形成さ
れたダミー強誘電体膜24bが形成されている。そし
て、コンタクトホール26fがダミー誘電体膜24bの
一部を貫通して形成され、Pt下部電極23と配線27
とがコンタクトホール26f内の導電性プラグ42cを
介して接続されている。
【0133】すなわち、Pt下部電極23の上面はコン
タクトホール42cが形成された部分以外はキャパシタ
用強誘電体膜24及びダミー強誘電体膜24bによって
被覆されている。このようにすることにより、ダミー強
誘電体膜24bが図19(b)のB部のPt下部電極2
3への水分などの拡散を防止するので、水素イオンなど
の発生が抑制される。
【0134】また、コンタクトホール42c内のW膜4
2eからPt下部電極23に水素が供給される場合にお
いては、ダミー強誘電体膜24bが水素をトラップする
ので、水素とPt下部電極23との接触に起因する水素
イオンの発生を抑制することができる。
【0135】また、図19(b)に示すように、図19
(a)のダミー強誘電体膜24bの上に、更にダミー上
部電極25cが形成されている形態としてもよい。これ
によれば、層間絶縁膜26などからPt下部電極23へ
の水分などの拡散が、ダミー上部電極25cとダミー誘
電体膜24bとの積層膜により防止され、この結果、水
分などとPt下部電極23との接触に起因する水素イオ
ンの発生を更に抑制することができ、キャパシタ用強誘
電体膜24の特性劣化が防止される。
【0136】また、図19(c)のB部に示すように、
Pt下部電極23のB部にダミー強誘電膜24bやダミ
ー上部電極25cを設ける代わりに、アルミナ膜28a
を設けた形態としてもよい。これによっても、図19
(c)のB部において、Pt下部電極23と水分などと
の接触に起因する水素イオンの発生が抑制されるので、
キャパシタ用強誘電体膜24の特性劣化が防止される。
【0137】5.第3の実施の形態 図20(a)〜(c)は本発明の第3の実施の形態に係
る半導体装置の製造方法を示す部分断面図である。
【0138】前述した第2実施形態においては、図19
(a)又は(b)に示すように、Pt下部電極23が強
誘電体膜24,24bの単層膜で被覆される部分と、強
誘電体膜24,24bと上部電極25との積層膜により
被覆される部分とが存在する。特に、Pt下部電極23
が強誘電体膜24,24bの単層膜によってのみ被覆さ
れる部分においては、水分などの拡散を完全に防止でき
ない場合が想定される。また、Pt下部電極23の側面
及び下面における水分などとの接触も考慮しておく必要
がある。第3実施形態に係る半導体装置は、かかる不都
合を解消したものである。なお、第1実施形態に係る半
導体装置の製造方法と同一工程においては、その詳しい
説明を省略する。
【0139】本実施形態の半導体装置の製造方法は、ま
ず、第1実施形態と同様な方法により、図6に示される
SiO2膜22を形成した後の構造を作成する。その
後、図20(a)に示すように、SiO2膜22上に膜
厚が20〜50nmの第1アルミナ膜28bをスパッタ
リング法により成膜する。
【0140】次いで、第1アルミナ膜28b上に、第1
の実施形態と同様な方法により、Pt下部電極23を形
成する。続いて、Pt下部電極23及びSiO2膜22
の上に膜厚が20〜50nmの第2アルミナ膜28cを
スパッタリング法により形成してPt下部電極23を被
覆する。
【0141】次いで、図20(b)に示すように、Pt
下部電極23のパターンのうち、後の工程で上部電極が
形成される部分に対応する部分が開口するようにして、
第2アルミナ膜28c上にレジスト膜のパターン(不図
示)を形成する。続いて、このレジスト膜をマスクにし
て、アルミナ膜28cをドライエッチングして、アルミ
ナ膜28cの開口部28dを形成する。このアルミナ膜
28cの開口部28dを利用して後に個々のキャパシタ
が構成される。
【0142】次いで、第2アルミナ膜28c及びPt下
部電極23の上に、第1実施形態と同様な方法により、
Pt下部電極23のパターンと略同一のキャパシタ用強
誘電体膜24を形成する。続いて、キャパシタ用強誘電
体膜24の上であって、アルミナ膜28cの開口部28
dに対応する部分に、第1実施形態と同様な方法によ
り、上部電極25a,25b,25cを形成する。
【0143】これにより、Pt下部電極23、キャパシ
タ用強誘電体膜24及び上部電極25a,25b,25
cによりキャパシタが構成される。そして、Pt下部電
極23の上面において、上部電極25,25b,25c
が形成されていない部分に対応する部分(図20(b)
のC部)が、キャパシタ用誘電体膜23とアルミナ膜2
8cの積層膜により被覆されることになる。更に、Pt
下部電極23の側面がアルミナ膜28cにより被覆さ
れ、また、Pt下部電極23の下面がアルミナ膜28b
により被覆される。
【0144】次いで、図20(c)に示すように、第1
の実施形態と同様な方法により、キャパシタの上に層間
絶縁膜26を形成し、次いで、上部電極25a,25
b,25cにそれぞれ接続されるコンタクトホール26
d、26e.26fを形成し、続いて、TiN膜42d
とW膜42eとからなる導電性プラグ42a,42b,
42cを充填する。この後に、導電性プラグ42a,4
2b,42cに接続される局所配線27を形成する。
【0145】次いで、第1実施形態と同様な方法によ
り、多層配線を形成して、本実施形態の半導体装置が完
成する。
【0146】本実施形態の半導体装置においては、Pt
下部電極23の上面におけるキャパシタを構成する部分
は、上部電極25,25b,25c及びキャパシタ用強
誘電体膜24の積層膜によって被覆され、また、キャシ
タを構成しない部分においては、キャパシタ用強誘電体
膜24とアルミナ膜28cとの積層膜により被覆されて
いる。更には、Pt下部電極23の側面及び下面におい
ても、アルミナ膜28b,28cで被覆されている。
【0147】これにより、水分などがPt下部電極23
に拡散して接触することに起因する水素イオンの発生が
抑制され、この結果、キャパシタ用強誘電体膜24の特
性劣化が防止される。
【0148】なお、Pt下部電極23の下面に設けられ
たアルミナ膜28bは、半導体装置のキャパシタの特性
に応じて適宜設ければよいものであって、Pt下部電極
23の下面をアルミナ膜28bで被覆しない形態として
もよい。
【0149】(付記1) 半導体基板の上方に形成され
た絶縁膜と、前記絶縁膜の上に形成されたキャパシタの
下部電極と、前記下部電極の上に形成された前記キャパ
シタの誘電体膜と、前記誘電体膜の上に形成された前記
キャパシタの上部電極と、前記上部電極及び前記誘電体
膜を覆い、かつ前記下部電極の一部を覆う保護絶縁膜と
を有することを特徴とする半導体装置。
【0150】(付記2) 半導体基板の上方に形成され
た絶縁膜と、前記絶縁膜の上にキャパシタ領域とコンタ
クト領域とを含んで形成された第1導電膜よりなるキャ
パシタの下部電極と、前記下部電極の上に前記キャパシ
タ領域とコンタクト領域とを含んで形成された前記キャ
パシタの誘電体膜と、前記誘電体膜の上であって、前記
キャパシタ領域に形成された第2導電膜よりなる前記キ
ャパシタの上部電極と、前記キャパシタと前記絶縁膜の
上に形成された層間絶縁膜と、前記下部電極の前記コン
タクト領域の上に、前記層間絶縁膜から前記誘電体膜に
形成されたコンタクトホールとを有することを特徴とす
る半導体装置。
【0151】(付記3) 前記第2導電膜は、前記誘電
体膜の前記コンタクト領域上にも形成され、且つ前記第
2導電膜に前記コンタクトホールが形成されていること
を特徴とする付記2に記載の半導体装置。
【0152】(付記4)半導体基板の上方に形成された
絶縁膜と、前記絶縁膜の上に形成されたキャパシタの下
部電極と、前記下部電極の前記キャパシタを構成する部
分に対応する部分が開口され、前記下部電極及び前記絶
縁膜を被覆する保護絶縁膜と、前記開口内の前記下部電
極とその周囲の前記保護絶縁膜の上に形成された前記キ
ャパシタ用の強誘電体膜と、前記キャパシタ用の強誘電
体膜の上であって、前記キャパシタを構成する下部電極
の上方に形成された前記キャパシタの上部電極とを有す
ることを特徴とする半導体装置。
【0153】(付記5)前記下部電極と前記絶縁膜との
間に第2保護絶縁膜が形成されていることを特徴とする
付記4に記載の半導体装置。
【0154】(付記6)前記保護絶縁膜は、金属酸化材
料であることを特徴とする付記1、付記4又は付記5に
記載の半導体装置の製造方法。
【0155】(付記7)半導体基板の上方に絶縁膜を形
成する工程と、前記絶縁膜の上に第1導電膜を形成する
工程と、前記第1導電膜の上に誘電体膜を形成する工程
と、前記誘電体膜の上に第2導電膜を形成する工程と、
前記第2導電膜をパターニングしてキャパシタの上部電
極を形成する工程と、前記上部電極から露出している領
域で前記誘電体膜を途中の深さまでエッチングする工程
と、前記上部電極及び前記誘電体膜の上に保護絶縁膜を
形成する工程と、第1マスクを用いて前記保護絶縁膜及
び前記誘電体膜をエッチングすることにより前記キャパ
シタ用の誘電体パターンを形成する工程と、第2マスク
を用いて前記第1導電膜をエッチングすることにより前
記キャパシタの下部電極を形成する工程とを有すること
を特徴とする半導体装置の製造方法。
【0156】(付記8)前記下部電極は前記上部電極の
側方にコンタクト領域を有し、該コンタクト領域には前
記保護絶縁膜が残されることを特徴とする付記7に記載
の半導体装置の製造方法。
【0157】(付記9)半導体基板の上方に絶縁膜を形
成する工程と、前記絶縁膜の上に第1導電膜を形成する
工程と、前記第1導電膜の上に誘電体膜を形成する工程
と、前記誘電体膜の上に第2導電膜を形成する工程と、
前記第2導電膜をパターニングしてキャパシタの上部電
極を形成する工程と、第1マスクを用いて前記誘電体膜
をエッチングすることにより前記キャパシタ用の誘電体
パターンを形成する工程と、前記上部電極、前記誘電体
パターン及び前記第1導電膜の上に保護絶縁膜を形成す
る工程と、第2マスクを用いて前記保護絶縁膜及び前記
第1導電膜をエッチングすることにより、前記上部電極
の側方にコンタクト領域をもつ前記キャパシタの下部電
極を形成する工程とを有し、該コンタクト領域に前記保
護絶縁膜が残されることを特徴とする半導体装置の製造
方法。
【0158】(付記10)半導体基板の上方に絶縁膜を
形成する工程と、前記絶縁膜の上に第1導電膜を形成す
る工程と、前記第1導電膜の上に誘電体膜を形成する工
程と、前記誘電体膜の上に第2導電膜を形成する工程
と、前記第2導電膜をパターニングしてキャパシタの上
部電極を形成する工程と、前記誘電体膜をパターニング
することにより前記キャパシタ用の誘電体パターンを形
成する工程と、前記第1導電膜をパターニングすること
により前記キャパシタの下部電極を形成する工程とを有
し、前記下部電極のうちコンタクト領域には、前記誘電
体膜と前記第1導電膜のうち少なくとも前記誘電体膜が
残されることを特徴とする半導体装置の製造方法。
【0159】(付記11)前記キャパシタの上に層間絶
縁膜を形成する工程と、前記層間絶縁膜から前記誘電体
膜までをパターニングすることにより、前記下部電極の
前記コンタクト領域の上にコンタクトホールを形成する
工程をさらに有することを特徴とする付記10に記載の
半導体装置の製造方法。
【0160】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
キャパシタをドライエッチングにより形成する際、強誘
電体膜をエッチングするとき、下地の下部電極が露出し
ない程度に薄膜を残してエッチングした後、あるいは強
誘電体膜を下部電極が露出するまでエッチングした後
に、それらの上に保護絶縁膜、例えば金属酸化膜を形成
し、その後、下部電極をエッチングする。
【0161】これにより、下部電極が例えば触媒作用を
有するPt膜を含む場合、下部電極をドライエッチング
により形成する工程においては、Ptは殆ど金属酸化膜
上に付着するようになる。従って、Ptの触媒作用によ
り水素イオンなどが発生しても金属酸化膜がその拡散を
ブロックするため、キャパシタ用強誘電体膜の特性劣化
が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、強誘電体キャパシタの形成工程
における上部電極を形成した後の様子を示す部分断面
図、図1(b)は強誘電体キャパシタの形成工程におけ
る強誘電体膜をエッチングする様子を示す部分断面図、
図1(c)は図1(b)のレジスト膜を除去した後の様
子を示す部分断面図である。
【図2】図2は実験サンプル1及び実験サンプル2の
(分極電荷量(Qsw)/残留分極(μC cm-2))
値の時間依存性を示すものである。
【図3】図3は実験サンプル2の水素アニール後の分極
−電界ヒステリシス特性を示すものである。
【図4】図4は本発明の第1実施形態の半導体装置の製
造方法を示す断面図(その1)である。
【図5】図5は本発明の第1実施形態の半導体装置の製
造方法を示す断面図(その2)である。
【図6】図6は本発明の第1実施形態の半導体装置の製
造方法を示す断面図(その3)である。
【図7】図7は本発明の第1実施形態の半導体装置の製
造方法を示す断面図(その4)である。
【図8】図8は本発明の第1実施形態の半導体装置の製
造方法を示す断面図(その5)である。
【図9】図9は本発明の第1実施形態の半導体装置の製
造方法を示す断面図(その6)である。
【図10】図10は本発明の第1実施形態の半導体装置
の製造方法を示す断面図(その7)である。
【図11】図11は本発明の第1実施形態の半導体装置
の製造方法を示す断面図(その8)である。
【図12】図12は本発明の第1実施形態の半導体装置
の製造方法を示す断面図(その9)である。
【図13】図13は本発明の第1実施形態の半導体装置
の製造方法に係る第1のキャパシタの製造方法を示す断
面図である。
【図14】図14は本発明の第1実施形態の半導体装置
の製造方法に係る第2のキャパシタの製造方法を示す断
面図である。
【図15】図15(a)は実験サンプル3を説明する断
面図、図15(b)は実験サンプル4を説明する断面図
である。
【図16】図16は実験サンプル3のPZT膜内の重水
素を分析した結果を示すものである。
【図17】図17(a)及び(b)は強誘電体膜の特性
が劣化するメカニズムを示す模式図である。
【図18】図18は従来のキャパシタの構造の一例を示
す断面図である。
【図19】図19(a)〜(c)は本発明の第2実施形
態に係る半導体装置のキャパシタ構造を示す断面図であ
る。
【図20】図20(a)〜(c)は本発明の第3の実施
の形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
10・・・半導体基板、11・・・素子分離絶縁膜、1
2a,12b・・・ウェル領域、13a,13b,13
c・・・ゲート電極、15a,15b・・・不純物拡散
層、16・・・サイドウォール、17,26,31,3
3、18a〜18e,42a〜42c・・・導電性プラ
グ、21・・・SiON膜、22・・・SiO2膜、2
3a,25a・・・導電膜、24a・・・強誘電体膜、
24b・・・ダミー強誘電体膜、23・・・下部電極、
23b〜23d・・・Pt、24・・・誘電体膜、25
・・・上部電極、25c・・・ダミー上部電極、26a
〜26f・・・コンタクトホール、27・・・局所配
線、28,28a〜28c・・・アルミナ膜(保護絶縁
膜)、32a・・・局所配線、32b〜32g・・・配
線、36・・・アルミニウム配線、37,38・・・カ
バー膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀井 義正 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 5F004 AA08 DB13 DB14 EA32 5F083 AD10 AD21 FR02 GA21 JA02 JA05 JA15 JA17 JA35 JA36 JA38 JA39 JA40 JA43 JA56 MA05 MA06 MA18 MA20 NA01 PR21 PR22 PR33 PR34 PR43 PR44 PR45 PR53 PR54 PR55

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の上方に形成された絶縁膜
    と、 前記絶縁膜の上に形成されたキャパシタの下部電極と、 前記下部電極の上に形成された前記キャパシタの誘電体
    膜と、 前記誘電体膜の上に形成された前記キャパシタの上部電
    極と、 前記上部電極及び前記誘電体膜を覆い、かつ前記下部電
    極の一部を覆う保護絶縁膜とを有することを特徴とする
    半導体装置。
  2. 【請求項2】 半導体基板の上方に形成された絶縁膜
    と、 前記絶縁膜の上にキャパシタ領域とコンタクト領域とを
    含んで形成された第1導電膜よりなるキャパシタの下部
    電極と、 前記下部電極の上に前記キャパシタ領域と前記コンタク
    ト領域とを含んで形成された前記キャパシタの誘電体膜
    と、 前記誘電体膜の上であって、前記キャパシタ領域に形成
    された第2導電膜よりなる前記キャパシタの上部電極
    と、 前記キャパシタと前記絶縁膜の上に形成された層間絶縁
    膜と、 前記下部電極の前記コンタクト領域の上に、前記層間絶
    縁膜から前記誘電体膜に形成されたコンタクトホールと
    を有することを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 半導体基板の上方に形成された絶縁膜
    と、 前記絶縁膜の上に形成されたキャパシタの下部電極と、 前記下部電極の前記キャパシタを構成する部分に対応す
    る部分が開口され、前記下部電極及び前記絶縁膜を被覆
    する保護絶縁膜と、 前記開口内の前記下部電極とその周囲の前記保護絶縁膜
    の上に形成された前記キャパシタ用の強誘電体膜と、 前記キャパシタ用の強誘電体膜の上であって、前記キャ
    パシタを構成する下部電極の上方に形成された前記キャ
    パシタの上部電極とを有することを特徴とする半導体装
    置。
  4. 【請求項4】 半導体基板の上方に絶縁膜を形成する工
    程と、 前記絶縁膜の上に第1導電膜を形成する工程と、 前記第1導電膜の上に誘電体膜を形成する工程と、 前記誘電体膜の上に第2導電膜を形成する工程と、 前記第2導電膜をパターニングしてキャパシタの上部電
    極を形成する工程と、前記上部電極から露出している領
    域で前記誘電体膜を途中の深さまでエッチングする工程
    と、 前記上部電極及び前記誘電体膜の上に保護絶縁膜を形成
    する工程と、 第1マスクを用いて前記保護絶縁膜及び前記誘電体膜を
    エッチングすることにより前記キャパシタ用の誘電体パ
    ターンを形成する工程と、 第2マスクを用いて前記第1導電膜をエッチングするこ
    とにより前記キャパシタの下部電極を形成する工程とを
    有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 半導体基板の上方に絶縁膜を形成する工
    程と、 前記絶縁膜の上に第1導電膜を形成する工程と、 前記第1導電膜の上に誘電体膜を形成する工程と、 前記誘電体膜の上に第2導電膜を形成する工程と、 前記第2導電膜をパターニングしてキャパシタの上部電
    極を形成する工程と、 前記誘電体膜をパターニングすることにより前記キャパ
    シタ用の誘電体パターンを形成する工程と、 前記第1導電膜をパターニングすることにより前記キャ
    パシタの下部電極を形成する工程とを有し、 前記下部電極のうちコンタクト領域には、前記誘電体膜
    と前記第1導電膜のうち少なくとも前記誘電体膜が残さ
    れることを特徴とする半導体装置の製造方法。
JP2002057788A 2002-03-04 2002-03-04 半導体装置及びその製造方法 Withdrawn JP2003258205A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005260082A (ja) * 2004-03-12 2005-09-22 Toshiba Corp 磁気ランダムアクセスメモリ
JP2011086725A (ja) * 2009-10-14 2011-04-28 Fujitsu Semiconductor Ltd 集積回路装置の製造方法

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