JPWO2007116440A1 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

Info

Publication number
JPWO2007116440A1
JPWO2007116440A1 JP2008509592A JP2008509592A JPWO2007116440A1 JP WO2007116440 A1 JPWO2007116440 A1 JP WO2007116440A1 JP 2008509592 A JP2008509592 A JP 2008509592A JP 2008509592 A JP2008509592 A JP 2008509592A JP WO2007116440 A1 JPWO2007116440 A1 JP WO2007116440A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
manufacturing
semiconductor device
conductive
ferroelectric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008509592A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5018772B2 (ja
Inventor
文生 王
文生 王
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Semiconductor Ltd
Original Assignee
Fujitsu Semiconductor Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Semiconductor Ltd filed Critical Fujitsu Semiconductor Ltd
Publication of JPWO2007116440A1 publication Critical patent/JPWO2007116440A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5018772B2 publication Critical patent/JP5018772B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B53/00Ferroelectric RAM [FeRAM] devices comprising ferroelectric memory capacitors
    • H10B53/30Ferroelectric RAM [FeRAM] devices comprising ferroelectric memory capacitors characterised by the memory core region
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L23/00Details of semiconductor or other solid state devices
    • H01L23/28Encapsulations, e.g. encapsulating layers, coatings, e.g. for protection
    • H01L23/31Encapsulations, e.g. encapsulating layers, coatings, e.g. for protection characterised by the arrangement or shape
    • H01L23/3157Partial encapsulation or coating
    • H01L23/3171Partial encapsulation or coating the coating being directly applied to the semiconductor body, e.g. passivation layer
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L28/00Passive two-terminal components without a potential-jump or surface barrier for integrated circuits; Details thereof; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L28/40Capacitors
    • H01L28/55Capacitors with a dielectric comprising a perovskite structure material
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B53/00Ferroelectric RAM [FeRAM] devices comprising ferroelectric memory capacitors

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)
  • Formation Of Insulating Films (AREA)
  • Physical Vapour Deposition (AREA)
  • Drying Of Semiconductors (AREA)

Abstract

導電性プラグ(1)の上方に、導電性下部構造(2)を介して、下部電極(3)と上部電極(5)との間に強誘電体膜(4)が挟持されてなるキャパシタを形成し、上部電極(5)上に、導電性下部電極構造(2)をパターニングする際に用いるハードマスク(6)を形成する。続いて、少なくとも強誘電体膜(4)の露出部分を覆う保護膜(7)を形成し、その後、酸素ガスの雰囲気中で強誘電体膜(4)に対して熱処理を行う。このように、強誘電体膜(4)に対する熱処理を行う前に、保護膜(7)を形成しておくことにより、当該熱処理の際に、強誘電体膜(4)の構成元素が外部へ放出されることを阻止する。更に、当該熱処理を、導電性下部電極構造(2)がパターニングされていない状態で行うことにより、導電性プラグ(1)への酸素の侵入を遮断する。

Description

本発明は、強誘電体キャパシタを有する半導体装置の製造方法に関する。
近年、デジタル技術の進展に伴い、大容量のデータを高速に処理又は保存する傾向が高まっている。このため、電子機器に使用される半導体装置の高集積化及び高性能化が要求されている。
そこで、半導体記憶装置に関しては、例えばDRAMの高集積化を実現するため、DRAMを構成する容量素子(キャパシタ)の容量絶縁膜として、従来用いられてきた珪素酸化物や珪素窒化物に替えて、強誘電体材料や高誘電率材料を用いる技術が広く研究開発され始めている。
また、より低電圧で且つ高速での書き込み動作や読み出し動作が可能な不揮発性RAMを実現するために、容量絶縁膜として、自発分極特性を有する強誘電体を用いる技術も盛んに研究開発されている。このような半導体記憶装置は、強誘電体メモリ(FeRAM:Ferroelectric Random Access Memory)と呼ばれる。
強誘電体メモリには、強誘電体膜が容量絶縁膜として1対の電極間に挟み込まれて構成される強誘電体キャパシタが備えられている。そして、強誘電体メモリでは、強誘電体膜のヒステリシス特性を利用して情報を記憶する。
この強誘電体膜は、電極間の印加電圧に応じて分極を生じ、印加電圧が取り去されても自発分極特性を有する。また、印加電圧の極性を反転すれば、強誘電体膜の自発分極の極性も反転する。したがって、この自発分極を検出すれば、情報を読み出すことができる。強誘電体メモリは、フラッシュメモリに比べて低電圧で動作し、省電力で且つ高速の書き込み動作が可能である。
強誘電体メモリは、その構造によりプレーナ型とスタック型とに大別される。前者のプレーナ型強誘電体メモリは、強誘電体キャパシタの上部電極及び下部電極の電気的接続を上方からとる構造である。後者のスタック型強誘電体メモリは、強誘電体キャパシタの上部電極の電気的接続を上方からとり、下部電極の電気的接続を下方に位置する導電性プラグを介してとる構造である。
近時では、強誘電体メモリにおいても、他の半導体デバイスと同様に、より一層の高集積化や高性能化が要請されており、今後、益々のメモリセルの微細化が必要となってくる。このメモリセルの微細化には、プレーナ型の構造に替えて、スタック型の構造を採用することが有効であることが知られている。
また、強誘電体キャパシタのキャパシタ膜である強誘電体膜には、その結晶性が劣化せずに、優れた強誘電体特性を有することが求められている。しかしながら、スパッタリング法等を用いて強誘電体膜上に上部電極を成膜する際や、強誘電体膜をエッチングによりパターニングする際には、強誘電体膜が物理的な損傷を受ける。この結果、強誘電体膜の結晶構造の一部が破壊され、強誘電体膜特性が劣化してしまう。
そこで、従来のスタック型強誘電体メモリの製造方法においては、上部電極膜、強誘電体膜及び下部電極膜等をパターニングして強誘電体キャパシタを形成した後に、強誘電体膜の結晶構造の回復を図る目的で、酸素ガスの雰囲気中でアニール処理を行うようにしている。
ところが、スタック型強誘電体メモリの場合、導電性プラグ上に形成された各膜に対して一括したエッチングを行って強誘電体キャパシタを形成するため、当該強誘電体キャパシタの形成後に上述した酸素ガスの雰囲気中でアニール処理を行うと、層間絶縁膜の界面を通じて酸素が導電性プラグに侵入し、導電性プラグが酸化されてしまうという不具合が生じる。この導電性プラグの酸化は、配線抵抗の増大を招く要因となる。
この不具合を解消するために、下記の特許文献1には、強誘電体キャパシタのパターニングの際に、下部電極以下の膜をパターニングせずに残した状態で、上述した酸素ガスの雰囲気中でアニール処理を行う技術が開示されている。
特開2004−356464号公報
しかしながら、特許文献1のスタック型強誘電体メモリの製造方法では、導電性プラグの酸化を回避することはできるものの、強誘電体膜の結晶構造の回復を図る目的で行ったアニール処理の際に、当該強誘電体膜から構成元素の一部(例えば、強誘電体膜がチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)の場合にはPb)が放出され、強誘電体膜に多くの空孔が形成されてしまうという問題があった。強誘電体メモリのキャパシタ膜である強誘電体膜のこのような欠陥は、強誘電体キャパシタのスイッチング特性を低下させる要因となるものである。
即ち、近時のスタック型強誘電体メモリにおいては、キャパシタ膜の結晶構造の回復を目的とした熱処理を行った際に、導電性プラグを酸化させること無く、且つ、キャパシタ膜を空孔のない緻密な膜で形成することが困難であった。
本発明は上述した問題に鑑みてなされたものであり、導電性プラグの酸化を回避すると共に、緻密なキャパシタ膜の形成を実現する半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の半導体装置の製造方法は、半導体基板の上方に導電性プラグを形成する工程と、前記導電性プラグ上に、導電性下部構造を形成する工程と、前記導電性下部構造上に、下部電極と上部電極との間にキャパシタ膜が挟持されてなるキャパシタを形成する工程と、前記上部電極の上方に、前記導電性下部構造をパターニングする際に用いるマスクを形成する工程と、前記マスクを形成した後、少なくとも前記キャパシタ膜の露出部分を覆う保護膜を形成する工程と、前記保護膜が形成された状態で、酸化性ガスの雰囲気中で前記キャパシタ膜に対して熱処理を行う工程とを含む。
図1Aは、本発明に係る強誘電体メモリ(半導体装置)の製造方法を説明するための模式図である。 図1Bは、本発明に係る強誘電体メモリ(半導体装置)の製造方法を説明するための模式図である。 図1Cは、本発明に係る強誘電体メモリ(半導体装置)の製造方法を説明するための模式図である。 図2Aは、本発明の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 図2Bは、本発明の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 図2Cは、本発明の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 図3Aは、本発明の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 図3Bは、本発明の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 図3Cは、本発明の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 図4Aは、本発明の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 図4Bは、本発明の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 図4Cは、本発明の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 図5Aは、本発明の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 図5Bは、本発明の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 図5Cは、本発明の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 図6Aは、本発明の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 図6Bは、本発明の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 図6Cは、本発明の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 図7Aは、本発明の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 図7Bは、本発明の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 図7Cは、本発明の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 図8Aは、本発明の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 図8Bは、本発明の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 図8Cは、本発明の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 図9Aは、本発明の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 図9Bは、本発明の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 図9Cは、本発明の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 図10Aは、本発明の実施形態の変形例に係る強誘電体メモリの製造方法を示す概略断面図である。 図10Bは、本発明の実施形態の変形例に係る強誘電体メモリの製造方法を示す概略断面図である。
−本発明の基本骨子−
本発明者は、強誘電体膜に多くの空孔が形成されてしまう原因を究明すべく検討を重ねた結果、酸素ガスの雰囲気中におけるアニール処理の際に、強誘電体膜の露出部分から蒸気圧の高い構成元素が外部に放出されることに起因するということを見出した。
この点から、本発明者は、強誘電体膜を緻密な膜とするためには、当該熱処理を行った際に、強誘電体膜の構成元素の外部への放出を阻止する必要があるということを思料した。そして、本発明者は、これらの見解に基づき、以下に示す発明の態様に想到した。
図1A乃至図1Cは、本発明に係る強誘電体メモリ(半導体装置)の製造方法を示す模式図である。
先ず、図1Aに示すように、層間絶縁膜8に形成された導電性プラグ1上に、導電性下部電極構造2を介して下部電極3、強誘電体膜4及び上部電極5を有する強誘電体キャパシタが形成されている。更に、上部電極5上には、導電性下部電極構造2をパターニングする際に用いるハードマスク6が形成されている。
次いで、本発明では、図1Bに示すように、全面に保護膜7を形成して、強誘電体膜4の露出部分を保護膜7で覆う。その後、保護膜7が形成された状態で、酸素(O)ガス等の酸化性ガスの雰囲気中で強誘電体膜4に対して熱処理を行う。このように、本発明では、強誘電体膜4に対する熱処理を行う前に、予め強誘電体膜4の露出部分を覆う保護膜7を形成しておくことにより、当該熱処理を行った場合に生じる、強誘電体膜4の構成元素の外部への放出を阻止するようにしている。
また、本発明では、強誘電体膜4に対する酸素ガスの雰囲気中におけるアニール処理を、導電性下部電極構造2がパターニングされていない状態、即ち、導電性プラグ1及び層間絶縁膜8上の全面に導電性下部電極構造2が形成されている状態で行うようにしている。これにより、本発明では、導電性プラグ1への酸素の侵入を遮断し、導電性プラグの酸化を回避する。
その後、図1Cに示すように、保護膜7をエッチングにより除去した後、ハードマスク6を用いたエッチングを行って、導電性下部電極構造2のパターニングを行う。続いて、ハードマスク6を除去して、強誘電体キャパシタを形成するようにしている。
−本発明を適用した具体的な実施形態−
以下、本発明の実施形態について説明する。但し、ここでは、便宜上、強誘電体メモリの各メモリセルの断面構造については、その製造方法と共に説明する。
図2A〜図9Cは、本発明の実施形態に係る強誘電体メモリ(半導体装置)の製造方法を示す概略断面図である。
まず、図2Aに示すように、半導体基板61に素子分離構造62と、例えばpウェル91を形成し、更に、半導体基板61上に、MOSFET101、102を形成するとともに、各MOSFETを覆う例えばSiON膜(シリコン酸窒化膜)67を形成する。
具体的には、まず、Si基板等の半導体基板61に素子分離構造、ここではSTI
(Shallow Trench Isolation)法による素子分離構造62を形成し、素子形成領域を画定する。なお、本実施形態では、STI法により素子分離構造を形成するようにしているが、例えば、LOCOS(Local Oxidation of Silicon)法により素子分離構造を形成するようにしてもよい。
続いて、半導体基板61の素子形成領域の表面に、例えばホウ素(B)を、例えば、エネルギー300keV、ドーズ量3.0×1013cm−2の条件でイオン注入して、pウェル91を形成する。続いて、半導体基板61上に、例えば熱酸化法により、厚さ3nm程度のシリコン酸化膜を形成する。続いて、シリコン酸化膜上に、CVD法により、厚さ180nm程度の多結晶シリコン膜を形成する。続いて、多結晶シリコン膜及びシリコン酸化膜を、素子形成領域のみに残すパターニングを行って、シリコン酸化膜からなるゲート絶縁膜63と、多結晶シリコン膜からなるゲート電極64を形成する。このゲート電極64は、ワード線の一部を構成する。
続いて、ゲート電極64をマスクとして、半導体基板61の表面に、例えばリン(P)を、例えば、エネルギー13keV、ドーズ量5.0×1014cm−2の条件でイオン注入して、n型の低濃度拡散層92を形成する。続いて、全面に、CVD法により、厚さ300nm程度のSiO膜を形成した後、異方性エッチングを行って、当該SiO膜をゲート電極64の側壁にのみ残して、サイドウォール66を形成する。
続いて、ゲート電極64及びサイドウォール66をマスクとして、半導体基板61の表面に、例えば砒素(As)を、例えば、エネルギー10keV、ドーズ量5.0×1014cm−2の条件でイオン注入して、n型の高濃度拡散層93を形成する。
続いて、全面に、例えばスパッタリング法により、例えばTi膜を堆積する。その後、温度400℃乃至900℃の熱処理を行うことによって、ゲート電極64の多結晶シリコン膜とTi膜がシリサイド反応し、ゲート電極64の上面にシリサイド層65が形成される。その後、フッ酸等を用いて、未反応のTi膜を除去する。これにより、半導体基板61上に、ゲート絶縁膜63、ゲート電極64、シリサイド層65、サイドウォール66、並びに低濃度拡散層92及び高濃度拡散層93からなるソース/ドレイン拡散層を備えたMOSFET101、102が形成される。なお、本実施形態においては、nチャンネル型のMOSFETの形成を例にして説明を行ったが、pチャンネル型のMOSFETを形成するようにしてもよい。続いて、前面に、プラズマCVD法により、厚さ200nm程度のSiON膜67を形成する。
次いで、図2Bに示すように、層間絶縁膜68、グルー膜69a、Wプラグ69b及び69cを形成する。
具体的には、まず、TEOS(tetraethyl orthosilicate)ガスを用いたプラズマCVD法により、SiON膜67上に、厚さが1000nm程度のシリコン酸化膜を堆積した後、これをCMP法により平坦化し、シリコン酸化膜からなる層間絶縁膜68を、厚さ700nm程度で形成する。
続いて、各MOSFETの高濃度拡散層93まで到達するビア孔69dを、例えば0.25μm程度の径で層間絶縁膜68及びSiON膜67に形成する。その後、全面に、例えばスパッタリング法により、Ti膜を厚さ30nm程度、TiN膜を厚さ20nm程度で連続して積層する。
続いて、更に、CVD法により、当該各ビア孔69d内を埋めるのに足る厚さのW膜を堆積した後、CMP法により層間絶縁膜68の表面が露出までW膜、TiN膜及びTi膜を研磨して平坦化を行うことにより、ビア孔69d内に、Ti膜及びTiN膜からなるグルー膜69aと、Wプラグ69b、69cを形成する。Wプラグ69b、69cは、層間絶縁膜68の平坦面上に対して厚さ300nm程度で形成される。ここで、Wプラグ69bは、各MOSFETのソース/ドレイン拡散層のうちの一方と接続するものであり、Wプラグ69cは、他方と接続するものである。
次いで、図2Cに示すように、前面に、プラズマCVD法により、厚さ130nm程度のシリコン酸窒化膜(SiON膜)70を形成する。このシリコン酸窒化膜70は、Wプラグ69b、69cの酸化を防止する酸化防止膜となる。ここでは、SiON膜の替わりに、例えば、シリコン窒化膜やアルミナ膜(Al膜)を形成するようにしてもよい。続いて、シリコン酸窒化膜70上に、TEOSを原料としたプラズマCVD法により、厚さ300nm程度のシリコン酸化膜からなる層間絶縁膜71を形成する。
次いで、図3Aに示すように、グルー膜72a及びWプラグ72bを形成する。
具体的には、まず、Wプラグ69bの表面を露出させるビア孔72cを、例えば0.25μm程度の径で層間絶縁膜71及びシリコン酸窒化膜70に形成する。その後、全面に、スパッタリング法により、Ti膜を厚さ30nm程度、TiN膜を厚さ20nm程度で連続して積層する。
続いて、更に、CVD法により、当該各ビア孔72c内を埋めるのに足る厚さのW膜を堆積した後、CMP法により層間絶縁膜71の表面が露出までW膜、TiN膜及びTi膜を研磨して平坦化を行うことにより、ビア孔72c内に、グルー膜72a及びWプラグ72bを形成する。
この場合のCMP法では、研磨対象であるW膜、TiN膜及びTi膜の研磨速度が下地の層間絶縁膜71よりも速くなるようなスラリ、例えば、Cabot Microelectronics Corporation製の商品名SSW2000を使用する。そして、この場合、層間絶縁膜71上に研磨残を残さないために、このCMP法による研磨では、その研磨量がW膜、TiN膜及びTi膜の合計膜厚よりも厚く設定される。その結果、図3Aに示すように、Wプラグ72bの上面の位置が層間絶縁膜71の上面の位置よりも低くなり、凹部(以下、この凹部を「リセス」と称する)72dが形成される。このリセス72dの深さは20nm〜50nm程度であり、典型的には、50nm程度である。
その後、層間絶縁膜71の表面を、NH(アンモニア)ガスの雰囲気中でプラズマ処理し、層間絶縁膜71の表面の酸素原子にNH基を結合させる。このアンモニアガスを用いたプラズマ処理は、例えば、半導体基板61に対して9mm(350mils)程度離間した位置に対向電極を有する平行平板型のプラズマ処理装置を用いて、圧力266Pa(2.0Torr)程度、基板温度400℃程度で保持された処理容器中に、アンモニアガスを流量350sccm程度で供給し、半導体基板61に13.56MHz程度の高周波を電力100W程度、また、前記対向電極に350kHz程度の高周波を電力55W程度、それぞれ60秒間程度で供給することにより行われる。
次いで、図3Bに示すように、リセス72dを埋めるとともに、層間絶縁膜71上を覆うTiN(窒化チタン)膜73を形成する。
具体的には、まず、前面に、例えば、半導体基板61とターゲットの間の距離を60mm程度に設定したスパッタリング装置を用いて、圧力0.15Pa(1.1×10−3Torr)程度のAr雰囲気下で、基板温度20℃程度、DC電力2.6kW程度を7秒間程度供給するスパッタリング法により、厚さ100nm程度のTi膜を形成する。このTi膜は、アンモニアガスを用いてプラズマ処理された層間絶縁膜71上に形成されているため、そのTi原子が層間絶縁膜71の酸素原子に捕獲されることなく、層間絶縁膜71の表面を自在に移動することができ、その結果、結晶面が(002)面に配向した自己組織化されたTi膜となる。
続いて、このTi膜に対して、窒素雰囲気中で、温度650℃程度、時間60秒程度のRTA(Rapid Thermal Annealing)による熱処理を行うことによって、下地導電膜となる厚さ100nm程度のTiN膜73を形成する。ここで、TiN膜73は、その結晶面が(111)面に配向したものとなる。また、この下地導電膜の厚さは、100nm〜300nm程度が好ましく、本実施形態では100nm程度としている。この下地導電膜としては、TiN膜に限らず、例えば、タングステン(W)膜、シリコン(SiO)膜及び銅(Cu)膜を用いることも可能である。
なお、この状態では、TiN膜73は、リセス72dの形状を反映してその上面に凹部が形成され、当該TiN膜73の上方に形成される強誘電体膜の結晶性が劣化する(強誘電体膜の配向が不均一になる)要因となる。これにより、強誘電体キャパシタのスイッチング電荷量が低下し、強誘電体メモリの信頼性が低下すると共に、低電圧動作が困難になるという問題が発生する。そこで、本実施形態では、図3Bに示すように、CMP法によりTiN膜73の上面を研磨して平坦化し、上述した凹部を除去するようにする。このCMP法で使用するスラリは特に限定されないが、本実施形態では前述したCabot Microelectronics Corporation製の商品名SSW2000を使用する。
この平坦化されたTiN膜73の層間絶縁膜71上の厚さは、研磨誤差に起因して半導体基板61の面内や、複数の半導体基板間でバラツキが生じる。このバラツキを考慮して、本実施形態では、当該CMP法による研磨時間を制御して、平坦化後の厚さの目標値を50nm〜100nm程度としている。本実施形態では、平坦化されたTiN膜73の層間絶縁膜71上の厚さを50nm程度としている。
また、TiN膜73に対しCMP法による平坦化を行った後では、当該TiN膜73の上面付近の結晶が研磨によって歪んだ状態となっている。そして、上方に形成される強誘電体キャパシタの下部電極がこの歪みの影響を受けると、下部電極の結晶性が劣化し(下部電極の配向が不均一となり)、ひいては、その上に形成される強誘電体膜の結晶性が劣化する(強誘電体膜の配向が不均一となる)ことになる。
このような不具合を回避するために、本実施形態では、図3Cに示すように、平坦化が行われたTiN膜73の上面を、NH(アンモニア)ガスの雰囲気中でプラズマ処理する。このプラズマ処理を行うことにより、TiN膜73の結晶の歪みが解消し、当該TiN膜73の上方に形成する膜(強誘電体膜等)の結晶性の劣化を防止することができる。
次いで、図4Aに示すように、結晶の歪みが解消されたTiN膜73上に結晶性導電密着膜として、スパッタリング法により、厚さ20nm程度のTi膜74を形成する。続いて、窒素雰囲気中で、温度650℃程度、時間60秒程度のRTAによる熱処理を行うことによって、結晶面が(111)面に配向したTi膜74となる。このTi膜74は、密着膜としての機能を有すると共に、自身の配向の作用によってその上に形成される膜の配向を高める機能も有する。この結晶性導電密着膜としては、TiN膜に限定されるものでなく、例えば、厚さ20nm程度のIr膜やPt膜などの薄い貴金属膜を用いることも可能である。
次いで、図4Bに示すように、Ti膜74上に、Wプラグ72bの酸化を防止するための酸化防止膜75を形成する。
具体的に本実施形態では、Ti膜74上に酸化防止膜75として、反応性スパッタリング法により、厚さ100nm程度のTiAlN膜を形成する。例えば、ここでの反応性スパッタリング法は、Ti及びAlを合金化したターゲットとして使用し、Arガスを流量40sccm程度及び窒素(N)ガスを流量10sccm程度で供給した混合雰囲気中において、圧力253.3Pa(1.9Torr)程度、基板温度400℃、電力1.0kWの条件下で行われる。
本実施形態では、酸化防止膜75として、TiAlNからなる膜を適用した例を示したが、本発明においてはこれに限定されず、例えば、Ir、あるいはRuを含む膜を適用することも可能である。また、本実施形態では、酸化防止膜75、結晶性導電密着膜であるTi膜74、及びTiN膜73から、本発明における「導電性下部構造」が構成されている。
次いで、図4Cに示すように、酸化防止膜75に、例えば、Ar雰囲気中において、圧力0.11Pa(8.3×10−4Torr)程度、基板温度500℃程度、電力0.5kWの条件下におけるスパッタリング法により、厚さ100nm程度のIr膜76aを形成する。このIr膜76aは、強誘電体キャパシタの下部電極となる膜である。
次いで、図5Aに示すように、Ir膜76a上に、MO−CVD法により、強誘電体キャパシタのキャパシタ膜となる強誘電体膜77を形成する。具体的に、本実施形態の強誘電体膜77は、2層構造を有するチタン酸ジルコン酸鉛(PZT:(Pb(Zr,Ti)O))膜、即ち、第1のPZT膜77a及び第2のPZT膜77bで形成される。
具体的には、まず、Pb(DPM),Zr(dmhd)及びTi(O−iOr)(DPM)を、それぞれTHF(Tetra Hydro Furan:CO)溶媒中にいずれも濃度0.3mol/l程度で溶解し、Pb,Zr及びTiの各液体原料を形成する。さらに、MO−CVD装置の気化器に流量0.474ml/分程度のTHF溶媒とともに、これらの液体原料をそれぞれ、0.326ml/分程度、0.200ml/分程度、及び0.200ml/分程度の流量で供給して気化させることにより、Pb,ZrおよびTiの原料ガスを形成する。
そして、MO−CVD装置において、圧力665Pa(5.0Torr)程度、基板温度620℃程度の条件下で、Pb,Zr及びTiの原料ガスを、620秒間程度供給することにより、Ir膜76a上に、厚さ100nm程度の第1のPZT膜77aを形成する。
続いて、全面に、例えばスパッタリング法により、厚さ1nm乃至30nm、本実施形態では20nm程度のアモルファス状態の第2のPZT膜75bを形成する。また、第2のPZT膜77bをMO−CVD法で形成する場合は、鉛(Pb)供給用の有機ソースとして、Pb(DPM)(Pb(C1119)をTHF液に溶かした材料が用いられる。また、ジルコニウム(Zr)供給用の有機ソースとして、Zr(DMHD)(Zr((C15)をTHF液に溶かした材料が用いられる。また、チタン(Ti)供給用の有機ソースとして、Ti(O−iPr)(DPM)(Ti(CO)(C1119)をTHF液に溶かした材料が用いられる。
なお、本実施形態では、強誘電体膜77の形成を、MO−CVD法及びスパッタリング法により行うようにしているが、本発明においてはこれに限定されるわけでなく、例えば、ゾル−ゲル法、有機金属分解(MOD)法、CSD(Chemical Solution Deposition)法、化学気相蒸着(CVD)法又はエピタキシャル成長法により形成することも可能である。
次いで、図5Bに示すように、第2のPZT膜77b上に、IrO膜78a、IrO膜78b及びIr膜79を順次形成する。ここで、IrO膜78aは、上部電極の下層膜として機能するものであり、IrO膜78bは、上部電極の上層膜として機能するものである。
IrO膜78aの形成にあたっては、先ず、スパッタリング法により、成膜の時点で結晶化したIrO膜を、厚さ10nm乃至75nm程度、本実施形態では50nm程度で形成する。この際のスパッタリングの条件としては、イリジウムの酸化が生じる条件下、例えば、成膜温度を、20℃乃至400℃程度、本実施形態では300℃程度とし、成膜ガスとしてAr及びOを用いてこれらをいずれも流量100sccm程度で供給し、また、スパッタリング時の電力を1kW〜2kW程度とする。この際、成膜ガスを構成するOガス及びArガスの圧力に対するOガスの分圧を10%乃至60%程度とすることが好ましい。
その後、温度725℃程度で且つ、酸素を流量20sccm程度、Arを流量1980sccm程度で供給した雰囲気中で、RTAによる熱処理を60秒間程度行う。この熱処理は、強誘電体膜77(第2のPZT膜77b)を完全に結晶化させて酸素欠損を補償すると同時に、IrO膜78aのプラズマダメージも回復させる。このRTAによる熱処理は、温度650℃乃至750℃程度、熱処理の際の雰囲気中の酸素含有量を1%乃至50%とすることが好ましい。
続いて、IrO膜78a上に、例えば、Ar雰囲気中において、圧力0.8Pa(6.0×10−3Torr)程度、電力1.0kW程度、堆積時間79秒間程度の条件によるスパッタリング法により、IrO膜78bを、厚さ100nm乃至300nm程度、具体的に本実施形態では200nm程度で形成する。本実施形態では、工程での劣化を抑えるために、IrO膜78bは、IrOの化学量論組成に近い組成のものを適用し、水素に対して触媒作用が生じることを回避する。これにより、強誘電体膜77が水素ラジカルにより還元されてしまう問題を抑制し、強誘電体キャパシタの水素耐性が向上する。
続いて、IrO膜78b上に、例えば、Ar雰囲気中において、圧力1.0Pa(7.5×10−3Torr)程度、電力1.0kW程度の条件によるスパッタリング法により、厚さ100nm程度のIr膜79を形成する。このIr膜79は、強誘電体膜77に対して配線層等の形成の際に生じた水素が侵入するのを防ぐ水素拡散防止膜として機能するものである。なお、水素拡散防止膜としては、他にPt膜やSrRuO膜を用いることも可能である。
次いで、半導体基板61の背面洗浄を行った後、図5Cに示すように、Ir膜79上に、TiN膜80及びシリコン酸化膜81を順次形成する。このTiN膜80及びシリコン酸化膜81は、強誘電体キャパシタを形成する際のハードマスクとなるものである。
ここで、TiN膜80の形成にあたっては、例えば、スパッタリング法を用いる。また、シリコン酸化膜81の形成にあたっては、例えば、TEOSガスを用いたCVD法を用いる。
次いで、図6Aに示すように、シリコン酸化膜81を、強誘電体キャパシタ形成領域のみを覆うようにパターニングする。その後、シリコン酸化膜81をマスクにしてTiN膜80をエッチングして、強誘電体キャパシタ形成領域のみを覆うシリコン酸化膜81及びTiN膜80からなるハードマスクを形成する。
次いで、図6Bに示すように、HBr、O、Ar及びCの混合ガスをエッチングガスとするプラズマエッチングにより、ハードマスクで覆われていない領域のIr膜79、IrO膜78b、IrO膜78a、第2のPZT膜77b、第1のPZT膜77a及びIr膜76aを除去する。これにより、IrO膜78a及びIrO膜78bからなる上部電極78と、第1のPZT膜77a及び第2のPZT膜77bからなる強誘電体膜77と、Ir膜76aからなる下部電極76とを有する強誘電体キャパシタが形成される。このプラズマエッチングでは、エッチングが酸化防止膜75上で停止し、当該プラズマエッチングが終了した後でも、半導体基板61の全面が酸化防止膜75で覆われた状態となっている。
なお、本実施形態では、上部電極78として、イリジウム酸化物膜(IrO膜及びIrO膜)を適用した例を示したが、本発明においてはこれに限定されず、Ir(イリジウム)、ルテニウム(Ru)、白金(Pt)、ロジウム(Rh)、レニウム(Re)、オスミウム(Os)及びパラジウム(Pd)のうち、少なくともいずれか1種の金属を含む膜、又は、当該1種の金属における酸化物を含む膜を適用することも可能である。例えば、上部電極78を、SrRuOの導電性酸化物を含む膜で形成するようにしてもよい。
また、強誘電体キャパシタの強誘電体膜77としては、例えば、熱処理により結晶構造がBi層状構造(例えば、(Bi1−x)Ti12(Rは希土類元素:0<x<1)、SrBiTa、及びSrBiTi15のうちから選ばれた1種)又はペロブスカイト構造となる膜を形成することができる。このような強誘電体膜77として、本実施形態で用いたPZT膜の他、La、Ca、Sr、Siの少なくともいずれかを微量ドープしたPZT、SBT、BLT、並びにBi層状化合物などの一般式ABOで表される膜を適用することも可能である。
また、本実施形態では、下部電極76として、Ir膜を適用した例を示したが、本発明においてはこれに限定されず、Ir、Ru、Pt及びPdのうち、少なくともいずれか1種の金属を含む膜、又は、当該1種の金属における酸化物を含む膜を適用することも可能である。この場合、特に、Ptなどの白金族の金属や、PtO、IrO、SrRuOなどの導電性酸化物を用いることが好適である。
次いで、図6Cに示すように、ドライエッチング又はウエットエッチングにより、シリコン酸化膜81を除去する。
次いで、図7Aに示すように、全面に、スパッタリング法により、厚さ20nm乃至50nm程度の保護膜82を形成する。具体的に、本実施形態では、保護膜82として、アルミナ膜(Al膜)を形成する。スパッタリング法により保護膜82を形成する場合には、前述したように保護膜82の厚さを20nm乃至50nm程度で形成することが望ましく、その厚さが20nm未満になると強誘電体キャパシタの側面を保護膜82でしっかりと覆うことが難しくなり、その厚さが50nmを超えると当該保護膜82を後工程において加工する際のスループットに支障をきたす。
また、この保護膜82の成膜方法としては、スパッタリング法の他に、MO−CVD法やALD(Atomic Layer Dielectric)法を適用することも可能である。MO−CVD法やALD法により保護膜82を形成する場合には、その厚さを1nm乃至20nm程度で形成することが望ましく、MO−CVD法やALD法では、この膜厚でも強誘電体キャパシタの側面を保護膜82でしっかりと覆うことができる。また、この場合、保護膜82の厚さが20nmを超えると、強誘電体膜77に対する次の回復アニールの時に当該保護膜が酸素をバリアしてしまい、強誘電体膜77のダメージを回復し難くなる。この保護膜82は、前述したようにスパッタリング法、MO−CVD法あるいはALD法により形成することが可能であり、この保護膜82の形成され得る膜厚の範囲としては、1nm乃至50nm程度となる。
この保護膜82を構成するAl膜は、水素や水分等の還元性物質が透過することを阻止する機能に優れており、還元性物質によって強誘電体膜77が還元され、強誘電体特性が劣化してしまうことを防止する役割を担う。
ところで、強誘電体膜77は、その上方に形成された膜の成膜の際のスパッタリングや、パターニングを行う際のエッチング等によってダメージを受けて酸素欠乏の状態となっており、その強誘電体特性が劣化している。
そこで、本実施形態では、図7Bに示すように、強誘電体膜77のダメージを回復させる目的で、酸素ガスを含有する雰囲気中において強誘電体膜77に対して熱処理(回復アニール)を行う。この回復アニールの条件は、炉内において基板温度550℃乃至700℃で行われる。これは、基板温度が550℃未満になると強誘電体膜77のダメージが完全に回復できないという不具合が生じ、また、基板温度が700℃を超えると強誘電体膜77のダメージは回復できるが、強誘電体膜77の構成元素の一部が蒸発してしまい、これにより、例えば強誘電体膜77にPb欠損などの問題が発生して、強誘電体キャパシタの電気特性が低下するという不具合が生じるためである。また、強誘電体膜77がPZTである場合には、酸素(O)ガスを含有する雰囲気中において、基板温度を650℃程度で、60分間の回復アニールを行うことが望ましい。
このように、本実施形態では、回復アニールを行う前に、予め強誘電体膜77の露出部分を覆う保護膜82を形成しているため、強誘電体膜77の構成元素(本実施形態では、強誘電体膜77としてPZTを用いているためPb)の外部への放出を阻止することが可能となっている。
また、本実施形態の場合には、酸素ガスを含有する雰囲気中で回復アニールを行っても、Wプラグ72bの上方全面に、酸化防止膜75が残存しているので、当該回復アニールの雰囲気中における酸素が酸化防止膜75に遮断され、Wプラグ72bには至らない。これにより、非常に酸化され易いWプラグ72bの酸化を防止することができ、コンタクト不良の発生を低減し、半導体装置の歩留まりを向上させることが可能となる。
しかも、本実施形態では、Wプラグ72b上に、CMP法による平坦化を行ったTiN膜73を形成しているため、リセス72dに起因した凹部が酸化防止膜75に形成されることを回避でき、当該酸化防止膜75が均一な厚さで形成される。そのため、酸化防止膜75の全ての部分において、回復アニールの際の酸素の侵入を効果的に遮断することができ、Wプラグ72bの酸化を確実に防止しながら、強誘電体膜77に対する回復アニールを十分に行うことが可能となる。
次いで、図7Cに示すように、保護膜82に対してエッチバックを行って、TiN膜80、Ir膜79、上部電極78、強誘電体膜77及び下部電極76の側壁以外の保護膜82を除去する。
このエッチバックは、例えば、ダウンフロー型のプラズマエッチングチャンバ内に、流量比で5%のCFガスと95%のOガスとの混合ガスをエッチングガスとして供給すると共に、チャンバの上部電極に周波数2.45GHz程度で電力1400Wの高周波電力を供給し、また、基板温度200℃程度の条件下で行われる。また、このエッチバックは、例えば、H、NHOH及び純水の混合溶液をエッチング液とするウエットエッチングにより行うようにしてもよい。
なお、このエッチバックは異方的に行われるので、TiN膜80、Ir膜79、上部電極78、強誘電体膜77及び下部電極76の側壁には、保護膜82が残存し、強誘電体膜77がその側面方向から当該エッチバックにより損傷(ダメージ)を受けることを防止できる。
次いで、TiN膜80をマスクとしたエッチングにより、図8Aに示すように、強誘電体キャパシタ形成領域以外の領域の酸化防止膜75、Ti膜74及びTiN膜73を除去する。その後、TiN膜80を除去する。このTiN膜80を除去することにより、保護膜82は、Ir膜79、上部電極78、強誘電体膜77及び下部電極76の側壁にのみ残る。
次いで、図8Bに示すように、全面に、厚さ40nm程度のAl膜83を形成する。このAl膜83は、強誘電体膜77に対して配線層等の形成の際に生じた水素が侵入するのを防ぐ水素拡散防止膜として機能するものである。具体的に、本実施形態では、まず、スパッタリング法により、厚さ20nm程度のAl膜を形成した後、更に続いて、CVD法により、厚さ20nm程度のAl膜を形成して、Al膜83を形成する。
次いで、図8Cに示すように、Al膜83上に、層間絶縁膜84及びAl膜85を順次形成する。
具体的には、先ず、全面に、例えばプラズマTEOSを用いたCVD法により、例えば厚さ1500nm程度のシリコン酸化膜を堆積する。その後、CMP法により、当該シリコン酸化膜を平坦化して層間絶縁膜84を形成する。
ここで、層間絶縁膜84としてシリコン酸化膜を形成する場合には、原料ガスとして、例えば、TEOSガス、酸素ガス及びヘリウムガスの混合ガスを用いる。なお、層間絶縁膜84として、例えば、絶縁性を有する無機膜等を形成するようにしてもよい。層間絶縁膜84の形成後、NOガス又はNガス等を用いて発生させたプラズマ雰囲気にて、熱処理を行う。この熱処理の結果、層間絶縁膜84中の水分が除去されるとともに、層間絶縁膜84の膜質が変化し、層間絶縁膜84中に水分が入りにくくなる。
続いて、層間絶縁膜84上に、例えばスパッタリング法又はCVD法により、バリア膜となるAl膜85を、厚さ20nm乃至100nmで形成する。このAl膜85は、平坦化された層間絶縁膜84上に形成されるため、平坦に形成される。
次いで、図9Aに示すように、全面に、例えばプラズマTEOSを用いたCVD法により、シリコン酸化膜を堆積し、その後、CMP法により、当該シリコン酸化膜を平坦化して、厚さ800nm乃至1000nmの層間絶縁膜86を形成する。なお、層間絶縁膜86として、シリコン酸窒化膜(SiON膜)又はシリコン窒化膜等を形成するようにしてもよい。
次いで、図9Bに示すように、グルー膜87a、Wプラグ87b、グルー膜88a及びWプラグ88bを形成する。
具体的には、先ず、強誘電体キャパシタにおける水素拡散防止膜であるIr膜79の表面を露出させるビア孔87cを、層間絶縁膜86、Al膜85、層間絶縁膜84及びAl膜83に形成する。続いて、温度550℃程度の酸素雰囲気中において熱処理を行って、ビア孔87cの形成に伴って強誘電体膜77中に生じた酸素欠損を回復させる。
その後、全面に、例えば、スパッタリング法によりTi膜を堆積し、続いて、MO−CVD法によりTiN膜を連続して堆積する。この場合、TiN膜から炭素除去を行う必要があるため、窒素と水素との混合ガスのプラズマ中における処理が必要になるが、本実施形態では、強誘電体キャパシタに水素拡散防止膜となるIr膜79を形成しているため、強誘電体膜77に水素が侵入して当該強誘電体膜77を還元してしまうという問題は生じない。
続いて、CVD法により、ビア孔87c内を埋めるのに足る厚さのW膜を堆積した後、CMP法により層間絶縁膜86の表面が露出までW膜、TiN膜及びTi膜を研磨して平坦化を行うことにより、ビア孔87c内に、Ti膜及びTiN膜からなるグルー膜87aと、Wプラグ87bを形成する。
続いて、Wプラグ69cの表面を露出させるビア孔88cを、層間絶縁膜86、Al膜85、層間絶縁膜84、Al膜83、層間絶縁膜71及びシリコン酸窒化膜70に形成する。続いて、全面に、例えば、スパッタリング法により、TiN膜を堆積する。その後、ビア孔88c内を埋めるのに足る厚さのW膜を堆積した後、CMP法により層間絶縁膜86の表面が露出までW膜及びTiN膜を研磨して平坦化を行うことにより、ビア孔88c内に、TiN膜からなるグルー膜88aと、Wプラグ88bを形成する。なお、このグルー膜88aは、例えば、スパッタリング法によりTi膜を堆積し、続いて、MO−CVD法によりTiN膜を連続して堆積して、Ti膜及びTiN膜の積層膜からなるものとして形成することも可能である。
次いで、図9Cに示すように、金属配線層89を形成する。
具体的に、まず、前面に、例えばスパッタリング法により、厚さ60nm程度のTi膜、厚さ30nm程度のTiN膜、厚さ360nm程度のAlCu合金膜、厚さ5nm程度のTi膜、及び厚さ70nm程度のTiN膜を順次積層する。
続いて、フォトリソグラフィー技術を用いて、当該積層膜を所定形状にパターニングして、各Wプラグ87b,88b上に、Ti膜及びTiN膜からなるグルー膜89aと、AlCu合金膜からなる配線膜89bと、Ti膜及びTiN膜からなるグルー膜89cとからなる金属配線層89を形成する。
その後、更に、層間絶縁膜の形成やコンタクトプラグの形成を行った後、2層目以降の金属配線層を形成し、更に、例えばシリコン酸化膜及びシリコン窒化膜からなるカバー膜を形成して、下部電極76、強誘電体膜77及び下部電極78を有する強誘電体キャパシタを具備する本実施形態に係る強誘電体メモリを完成させる。
なお、本実施形態では、強誘電体キャパシタ上に形成する配線層として、Wプラグ(87b,88b)及びAlCu合金膜からなる配線膜89bを形成するようにしているが、例えば、強誘電体キャパシタ上に、Alからなる配線層を形成するようにしてもよい。
また、本実施形態では、図7Bに示す強誘電体膜77に対する回復アニール工程において、酸化性ガスの一例として酸素(O)ガスの雰囲気中で行うようにしているが、本発明においてはこれに限定されるわけでなく、例えば、亜酸化窒素(NO)、オゾン(O)等の酸化性ガスの雰囲気中で行うようにした形態であってもよい。O(オゾン)ガスの雰囲気中で強誘電体膜77に対する回復アニールを行う場合には、本実施形態における酸素(O)ガスの雰囲気中で行う場合と比較して、より低温の温度、例えば450℃程度の温度で回復アニールを行うことが可能である。但し、この場合、550℃以上の温度になると、OがOに分解してしまうため、あまり好ましくはない。
本発明の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法によれば、強誘電体膜77に対する酸素ガスの雰囲気中で回復アニールを行う前に、予め強誘電体膜77の露出部分を覆う保護膜82を形成するようにしたので、当該回復アニールを行った際に、強誘電体膜77の構成元素の外部への放出を防止することができ、強誘電体膜77を緻密な膜とすることが可能となる。また、当該回復アニールを、酸化防止膜75等がパターニングされていない状態、即ち、導電性プラグ72b及び層間絶縁膜71の上方の全面に酸化防止膜75等が形成されている状態で行うようにしたので、導電性プラグ72bへの酸素の侵入を遮断し、導電性プラグ72bの酸化を回避することができる。
また、本発明の実施形態では、Wプラグ72b上に、CMP法による平坦化を行ったTiN膜73を形成するようにしたので、リセス72dに起因した凹部がその上層膜に形成されることを回避することができる。これにより、強誘電体膜77に対する当該リセス72dの影響を遮断することができ、強誘電体膜77の結晶性を良好な状態で維持することが可能となる。更に、本発明の実施形態では、平坦化が行われたTiN膜73の上面を、NH(アンモニア)ガスの雰囲気中でプラズマ処理するようにしたので、平坦化によりTiN膜73の結晶の歪みが生じた場合においても、当該結晶の歪みを解消することができ、TiN膜73の上方に形成する膜(強誘電体膜77等)の結晶性の劣化を防止することが可能となる。
また、本発明の実施形態では、層間絶縁膜84を形成する前に、強誘電体キャパシタを覆うようにAl膜83(水素拡散防止膜)を形成するようにしたので、層間絶縁膜84等の形成の際に生じる水素が強誘電体膜77に対して侵入することを防止できる。
(変形例)
以下、本発明の実施形態に係る変形例について説明する。
以下に示す変形例について、本発明の実施形態で開示した構成部材等と同様のものについては同符号を付し、また、その構成部材等の製造方法についても本発明の実施形態で開示したものと同様であるため、その詳しい製造方法の説明は省略する。
図10A及び図10Bは、本発明の実施形態の変形例に係る強誘電体メモリ(半導体装置)の製造方法を示す概略断面図である。
変形例では、先ず、図2A〜図2C及び図3Aの各工程を経て、ビア孔72cに、グルー膜72a及びWプラグ72bを形成する。この際、Wプラグ72bには、リセス72dが形成されている。
次いで、図10Aに示すように、リセス72dを埋めるように、TiN膜73aを形成する。
具体的には、まず、層間絶縁膜71の表面を、NH(アンモニア)ガスの雰囲気中でプラズマ処理し、層間絶縁膜71の表面の酸素原子にNH基を結合させる。続いて、前面に、例えば、スパッタリング法により、厚さ100nm程度のTi膜を形成する。その後、このTi膜に対して、窒素雰囲気中で、温度650℃程度、時間60秒程度のRTAによる熱処理を行うことによって、下地導電膜となる厚さ100nm程度のTiN膜を形成する。この下地導電膜としては、TiN膜に限らず、例えば、TiAlN膜、タングステン(W)膜、シリコン(SiO)膜及び銅(Cu)膜を用いることも可能である。
この状態では、TiN膜は、リセス72dを反映してその上面に凹部が形成され、当該TiN膜の上方に形成される強誘電体膜の結晶性が劣化する(強誘電体膜の配向が不均一になる)要因となる。
そこで、本例では、CMP法により、層間絶縁膜71の表面が露出まで当該TiN膜を研磨して平坦化を行うことにより、当該TiN膜に形成された凹部を除去すると共に、リセス72dを埋めるTiN膜73aを形成する。
また、TiN膜73aに対しCMP法による平坦化を行った後では、当該TiN膜73aの上面付近の結晶が研磨によって歪んだ状態となっている。そして、上方に形成される強誘電体キャパシタの下部電極がこの歪みの影響を受けると、下部電極の結晶性が劣化し(下部電極の配向が不均一となり)、ひいては、その上に形成される強誘電体膜の結晶性が劣化する(強誘電体膜の配向が不均一となる)ことになる。
このような不具合を回避するために、本実施形態では、更に、図10Aに示すように、平坦化が行われたTiN膜73aの上面を、NH(アンモニア)ガスの雰囲気中でプラズマ処理する。このプラズマ処理を行うことにより、TiN膜73aの結晶の歪みが解消し、当該TiN膜73aの上方に形成する膜(強誘電体膜等)の結晶性の劣化を防止することができる。
次いで、全面に、図4Aに示すTi膜74を形成した後、図4B〜図9Cの各工程を経ることにより、図10Bに示す変形例に係る強誘電体メモリを完成させる。
変形例に係る強誘電体メモリの製造方法によれば、上述した本発明の実施形態に係る強誘電体メモリと同様の効果を奏することができる。
本発明によれば、導電性プラグの酸化を回避すると共に、緻密なキャパシタ膜を形成することができる。これにより、配線抵抗の増大を防止すると共に、キャパシタのスイッチング特性の向上を図ることが可能となる。

Claims (19)

  1. 半導体基板の上方に導電性プラグを形成する工程と、
    前記導電性プラグ上に、導電性下部構造を形成する工程と、
    前記導電性下部構造上に、下部電極と上部電極との間にキャパシタ膜が挟持されてなるキャパシタを形成する工程と、
    前記上部電極の上方に、前記導電性下部構造をパターニングする際に用いるマスクを形成する工程と、
    前記マスクを形成した後、少なくとも前記キャパシタ膜の露出部分を覆う保護膜を形成する工程と、
    前記保護膜が形成された状態で、酸化性ガスの雰囲気中で前記キャパシタ膜に対して熱処理を行う工程と
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記保護膜は、アルミニウム酸化物、チタン酸化物及びチタン酸ジルコン酸鉛のうちの少なくともいずれか1種を含有する膜であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記導電性下部構造は、前記導電性プラグの酸化を防止する酸化防止膜を含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記導電性下部構造を形成する工程は、
    前記導電性プラグ及び当該導電性プラグが形成された層間絶縁膜上に、導電膜を形成する工程と、
    前記導電膜の上面を平坦化する工程と
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記導電膜の上面を平坦化した後、当該導電膜の上面を、窒素を含有するガスの雰囲気中でプラズマ処理する工程を更に含むことを特徴とする請求項4に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記窒素を含有するガスは、NHガスであることを特徴とする請求項5に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記導電膜の上面を平坦化する工程では、前記導電膜を、前記層間絶縁膜の表面が露出まで平坦化を行うことを特徴とする請求項4に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記熱処理を行った後、前記保護膜の全面をエッチングして、当該保護膜を前記キャパシタの側壁にのみ残す工程と、
    前記保護膜に対するエッチングを行った後、前記マスクを用いて前記導電性下部構造をパターニングする工程と
    を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記導電性下部構造をパターニングした後、前記キャパシタ膜への水素の拡散を防止する水素拡散防止膜を形成する工程を更に含むことを特徴とする請求項8に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記熱処理を行う工程は、前記半導体基板の温度を、550℃乃至700℃の条件下で行うことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記酸化性ガスは、酸素(O)ガス、亜酸化窒素(NO)ガス及びオゾン(O)ガスのうち、少なくともいずれかを含むガスであることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  12. 前記キャパシタを形成する工程において、少なくとも前記上部電極及び前記キャパシタ膜は、一括してパターニングされたものであることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  13. 前記キャパシタ膜は、強誘電体材料からなる膜であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  14. 前記上部電極は、Ir、Ru、Pt、Rh、Re、Os及びPdのうち、少なくともいずれか1種の金属を含む膜、又は、当該1種の金属における酸化物を含む膜であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  15. 前記下部電極は、Ir、Ru、Pt及びPdのうち、少なくともいずれか1種の金属を含む膜、又は、当該1種の金属における酸化物を含む膜であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  16. 前記保護膜は、スパッタ法、MOCVD法又はALD法により形成することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  17. 前記保護膜の膜厚は、1nm乃至50nmであることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  18. 前記キャパシタ膜は、ペロブスカイト構造の化合物膜又はBi層状系構造の化合物膜を形成することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  19. 前記酸化防止膜は、TiAlN、TiAlON、Ir及びRuからなる群から選択された導電体により形成されていることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置の製造方法。
JP2008509592A 2006-03-30 2006-03-30 半導体装置の製造方法 Expired - Fee Related JP5018772B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2006/306651 WO2007116440A1 (ja) 2006-03-30 2006-03-30 半導体装置の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2007116440A1 true JPWO2007116440A1 (ja) 2009-08-20
JP5018772B2 JP5018772B2 (ja) 2012-09-05

Family

ID=38580749

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008509592A Expired - Fee Related JP5018772B2 (ja) 2006-03-30 2006-03-30 半導体装置の製造方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20090029485A1 (ja)
JP (1) JP5018772B2 (ja)
KR (1) KR101262432B1 (ja)
WO (1) WO2007116440A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4320679B2 (ja) * 2007-02-19 2009-08-26 セイコーエプソン株式会社 強誘電体メモリ装置の製造方法
JP5412754B2 (ja) * 2008-06-18 2014-02-12 富士通セミコンダクター株式会社 半導体装置及び半導体装置の製造方法
JP2011096818A (ja) * 2009-10-29 2011-05-12 Fujitsu Semiconductor Ltd 半導体装置及びその製造方法
JP6007141B2 (ja) * 2013-03-22 2016-10-12 東京エレクトロン株式会社 基板処理装置、基板処理方法、プログラム及びコンピュータ記憶媒体

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6611014B1 (en) * 1999-05-14 2003-08-26 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor device having ferroelectric capacitor and hydrogen barrier film and manufacturing method thereof
JP3331334B2 (ja) * 1999-05-14 2002-10-07 株式会社東芝 半導体装置の製造方法
US6436819B1 (en) * 2000-02-01 2002-08-20 Applied Materials, Inc. Nitrogen treatment of a metal nitride/metal stack
JP2003243628A (ja) * 2002-02-15 2003-08-29 Sony Corp 強誘電体薄膜、強誘電体キャパシタ、及び強誘電体メモリ素子の製造方法
JP2004134692A (ja) * 2002-10-15 2004-04-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体メモリ装置およびその製造方法
JP2004356464A (ja) * 2003-05-30 2004-12-16 Oki Electric Ind Co Ltd 強誘電体素子の製造方法、強誘電体素子及びFeRAM
US7001821B2 (en) * 2003-11-10 2006-02-21 Texas Instruments Incorporated Method of forming and using a hardmask for forming ferroelectric capacitors in a semiconductor device
JP4522088B2 (ja) * 2003-12-22 2010-08-11 富士通セミコンダクター株式会社 半導体装置の製造方法
KR100622609B1 (ko) * 2005-02-16 2006-09-19 주식회사 하이닉스반도체 박막 형성 방법

Also Published As

Publication number Publication date
KR20080098064A (ko) 2008-11-06
KR101262432B1 (ko) 2013-05-08
US20090029485A1 (en) 2009-01-29
JP5018772B2 (ja) 2012-09-05
WO2007116440A1 (ja) 2007-10-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7755125B2 (en) Semiconductor device including ferroelectric capacitor
JP5083207B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP5092461B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP5251864B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
US7405121B2 (en) Semiconductor device with capacitors and its manufacture method
KR100774898B1 (ko) 반도체 장치의 제조 방법
JP5125510B2 (ja) 半導体装置
JP4845624B2 (ja) 半導体装置とその製造方法
JP5832715B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP5018772B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP5412754B2 (ja) 半導体装置及び半導体装置の製造方法
JP2009105223A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP4869808B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP4716938B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP5994466B2 (ja) 半導体装置とその製造方法
JP5007723B2 (ja) キャパシタを含む半導体装置及びその製造方法
JP2011091456A (ja) 半導体装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120110

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120309

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120403

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120416

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120515

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120528

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5018772

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150622

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees