JP5480593B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電動機を駆動する等のために直流電力を3相交流電力に変換する電力変換装置に関し、各相の電流を確実に検出し、安定した3相交流電力の制御を行うことのできる電力変換装置に関するものである。
直流電力を任意の周波数を持った交流電力に変換して電動機等の負荷に供給を行うための装置として、電力変換装置がある。PWM制御され3相の交流電力を出力する電力変換装置の代表的な回路構成を図1に示す。直流電力(例えば、商用電源を全波整流して得られる直流電源からの直流電力)が供給される正極ラインPと負極ラインNとの間に3組の上下アームが並列接続されており、各相の上下アームにはスイッチング素子(IGBT)S1〜S6とダイオードD1〜D6との逆並列回路が組まれている。また、C1はコンデンサであり、これらによりインバータ主回路102を構成している。6個のスイッチング素子はCPU103で生成されたPWM信号に基づいてゲートドライバ104により生成されるゲートドライブPWM信号によりオン、オフされる。CPU103は、指令電圧、指令周波数などに基づいてPWM信号を生成して、U相、V相、W相の各相に電力を供給すると共に、U相、V相、W相からの出力電流Iu、Iv、Iwを検出し、その電流波形が所望の波形となるようにフィードバック制御を行い、電動機等の負荷Mを駆動制御する。
図1に示した電力変換装置では、出力電流の検出方法として、インバータ主回路102の出力端と負荷Mの入力端との間の各相に、電流検出用の抵抗R11、R12、R13をそれぞれ設ける回路構成を採用している。R11、R12、R13により、各相の電流信号は電圧信号に変換される。各電圧信号は、絶縁回路Is1、Is2、Is3により絶縁され、CPU103と同じ電位の電圧信号に変換されたうえで、ゲイン調整部G1、G2、G3によりCPU103に備えられたA/Dコンバータ部が取り込める電圧範囲に納まるようにゲイン倍し、CPU103のA/Dコンバータ部に取り込まれる。
他の出力電流の検出方法の例としては、図2に示すようにホールセンサ等の電流検出装置を用いて各相の出力電流を検出することも考えられる。インバータ主回路102の出力端と負荷Mの入力端との間の各相に、それぞれホールセンサCT1、CT2、CT3を挿入し、各相の電流信号を電圧信号に変換する。各電圧信号はゲイン調整部G1、G2、G3によりCPU103に備えられたA/Dコンバータ部が取り込める電圧範囲に納まるようにゲイン倍し、CPU103のA/Dコンバータ部に取り込まれる。
また、更に別の出力電流の検出方法の例としては、各相の下アームに電流検出用の抵抗を挿入し、下アームの各スイッチング素子のエミッタと電流検出用抵抗との接続点の電圧をローパスフィルタを通した後、直流増幅し、その後サンプルホールド回路にてサンプルホールドされた電圧をCPUに取り込むことが提案され、この際の各相のサンプルホールド回路のアナログスイッチは、CPUから出力されるそれぞれの相のPWM信号で駆動される(特開平6−351280号公報)。
特開平6−351280号公報
図1に示された方式の電流検出では、抵抗R11、R12、R13およびCPU103で、それぞれ違う電位が基準点となっているため、それぞれの電圧信号を絶縁する必要があり、回路構成が複雑になってしまう。
また、図2に示された方式の電流検出では、センサに別途電源を供給しなくてはならなく、また、電流検出装置の構造によっては、各相の出力ケーブルを電流検出装置に貫通させなくてはならない。このため、コストアップにつながってしまう。
また、特開平6−351280号公報のように各相の下アームに設けられた電流検出用抵抗による電流検出を行う場合でも、各相のサンプルホールド回路はCPUから出力されるそれぞれの相のPWM信号で駆動されるため、下アーム側の素子があるキャリア周期の全領域において常にOFFしている場合が考慮されておらず、その常にOFFしている相の電流を正確に検出することができないまま制御が行われる。また、サンプリング信号として各相に対してPWM信号を用いているため、各相において電流の検出がされるタイミングが統一されておらず、ある相の電流が検出されている間に他の相の電流が検出されないということがある。このような理由から電流検出の精度が下がり、各相の電流検出によるフィードバック制御が不安定になってしまう。更に、このような電流検出に基づいて座標変換により回転座標系を用いて電流PI制御を行う場合は、正確に測定されないままの検出電流を用いて制御を行うと、座標変換の条件である各相の電流の合計が0になるという条件が満たされないため座標変換を正確に行うことができない。
本発明は、上述の課題を鑑みなされたもので、直流電力を3相交流電力に変換する電力変換装置において、簡単な構成によって電流フィードバック制御に用いる各相の電流を確実に検出し、安定した3相交流電力の制御を行うことのできる電力変換装置を提供することを目的とする。
本発明は、直流電力を3相交流電力に変換し電動機を駆動制御する電力変換装置であって、
3相の上下アームそれぞれにスイッチング素子とダイオードによる逆並列回路を備え、各相それぞれの下アームに電流検出用抵抗が設けられたインバータ主回路と、
前記電流検出用抵抗の電圧信号をそれぞれ増幅するゲイン調整部と、
前記ゲイン調整部によりゲイン倍された各電流検出用抵抗の前記電圧信号をそれぞれサンプリングするサンプルホールド回路と、
前記サンプルホールド回路でサンプリングされた各電流検出用抵抗の前記電圧信号を各相の電流信号として取り込み、該電流信号に基づきフィードバック制御を行いPWM信号を生成すると共に、前記サンプルホールド回路のサンプリング信号を生成するCPUと、
前記PWM信号に基づいて前記スイッチング素子を駆動するゲートドライブ回路とを備え、
前記CPUは、前記PWM信号の同一キャリア周期中で2以上の相の下アームのスイッチング素子をONする場合に、最もONする時間が短い下アームのスイッチング素子に対するPWM信号に同期して前記サンプリング信号を生成し、前記サンプリング信号がONしている期間内のいずれかのタイミングで、前記サンプルホールド回路でサンプリングされている前記電圧信号を各相の電流信号として取り込むことを特徴とする電力変換装置を提供する。
本発明の電力変換装置において、前記CPUは、前記PWM信号の同一キャリア周期中で2相だけが下アームのスイッチング素子をONする場合に、当該スイッチング素子がONする2相の電流信号から残り1相の電流を演算することが好ましい。
また、本発明は、直流電力を3相交流電力に変換し電動機を駆動制御する電力変換装置であって、
3相の上下アームそれぞれにスイッチング素子とダイオードによる逆並列回路を備え、各相それぞれの下アームに電流検出用抵抗が設けられたインバータ主回路と、
前記インバータ主回路の各相それぞれの下アームに設けられた電流検出用抵抗の電圧信号をそれぞれ増幅するゲイン調整部と、
前記ゲイン調整部によりゲイン倍された各電流検出用抵抗の前記電圧信号をそれぞれサンプリングするサンプルホールド回路と、
前記サンプルホールド回路でサンプリングされた各電流検出用抵抗の前記電圧信号を各相の電流信号として取り込み、該電流信号に基づきフィードバック制御を行いPWM信号を生成すると共に、前記サンプルホールド回路のサンプリング信号を生成するCPUと、
前記PWM信号に基づいて前記スイッチング素子を駆動するゲートドライブ回路とを備え、
前記CPUは、前記PWM信号の同一キャリア周期中で全ての相の下アームのスイッチング素子をONする場合に、最もONする時間が短い下アームのスイッチング素子に対するPWM信号に同期して前記サンプリング信号を生成し、前記サンプリング信号がONしている期間内のいずれかのタイミングで、前記サンプルホールド回路でサンプリングされている前記電圧信号を各相の電流信号として取り込むことを特徴とする電力変換装置を提供する。
また、本発明は、直流電力を3相交流電力に変換し電動機を駆動制御する電力変換装置であって、
3相の上下アームそれぞれにスイッチング素子とダイオードによる逆並列回路を備え、各相それぞれの下アームに電流検出用抵抗が設けられたインバータ主回路と、
前記各電流検出用抵抗の電圧信号をそれぞれ増幅するゲイン調整部と、
前記ゲイン調整部により増幅された各電流検出用抵抗の前記電圧信号をそれぞれサンプリングするサンプルホールド回路と、
前記サンプルホールド回路でサンプリングされた各電流検出用抵抗の前記電圧信号を各相の電流信号として取り込み、該電流信号に基づきフィードバック制御を行いPWM信号を生成すると共に、前記サンプルホールド回路のサンプリング信号を生成するCPUと、
前記PWM信号に基づいて前記スイッチング素子を駆動するゲートドライブ回路とを備え、
前記CPUは、前記PWM信号の同一キャリア周期中で2相以上の下アームのスイッチング素子をONする場合に、2番目にONする時間が長い下アームのスイッチング素子に対するPWM信号に同期して前記サンプリング信号を生成し、前記サンプリング信号がONしている期間内のいずれかのタイミングで、前記サンプルホールド回路でサンプリングされている前記電圧信号を各相の電流信号として取り込むことを特徴とする電力変換装置を提供する。
本発明の電力変換装置において、前記CPUは、前記サンプリング信号の立上りのタイミングを、前記最もONする時間が短い下アームのスイッチング素子に対するPWM信号に対して所定の遅延時間だけ遅らせて前記サンプリング信号を生成することが好ましい。
本発明の電力変換装置において、前記遅延時間は、前記PWM信号の立上りから前記スイッチング素子がターンオンするまでの遅れ時間と、前記スイッチング素子がターンオンしてから電流のオーバーシュートが収束するまでの時間を加算したよりも長いことが好ましい。
本発明によれば、電力変換装置から出力される電流をインバータ主回路の各相の下アームに電流検出用抵抗を設け、この電流検出用抵抗による電流検出のサンプリング信号を、PWM信号に基づいてCPUにより、同一の信号として生成、制御することにより簡素化された回路で各相の電流を確実に検出することができる。また、スイッチ素子に発生する立上りの遅れにも簡易に対応することができる。
従来の電力変換装置の概略を示す回路構成図である。 他の従来の電力変換装置の概略を示す回路構成図である。 本発明の電力変換装置の一実施形態の概略を示す回路構成図である。 本発明の電力変換装置における、同一キャリア周期中に全ての下アームのスイッチング素子がONする場合のPWM信号と電流検出のサンプリング信号との関係の一例を示す図である。 図4の一部の信号を拡大して、サンプリング信号の遅延時間を示す図である。 本発明の電力変換装置における、PWM信号と電流、サンプリング信号との関係の一例を示す図である。 本発明の電力変換装置における、同一キャリア周期中に2相のみで下アームのスイッチング素子がONする場合のPWM信号と電流検出のサンプリング信号との関係の一例を示す図である。 本発明の電力変換装置におけるサンプリング信号のタイミングを決定するフローチャートの一例を示す図である。 本発明の電力変換装置の一実施形態の変形例の概略を示す回路構成図である。 本発明の電力変換装置におけるサンプリング信号のタイミングを決定するフローチャートの変形例を示す図である。 本発明の電力変換装置の他の実施形態における、PWM信号と電流検出のサンプリング信号との関係の一例を示す図である。 本発明の電力変換装置の他の実施形態における、サンプリング信号のタイミングを決定するフローチャートの一例を示す図である。
以下、図3〜図10を参照して本発明の第一実施形態について、図11、12を参照して第二実施形態を説明するが、本発明はこれに限定されない。
図3は本発明の電力変換装置の一実施形態の概略を示す回路構成図である。電力変換装置1は、3相の上下アームそれぞれにスイッチング素子S1〜S6とダイオードD1〜D6による逆並列回路を備えたインバータ主回路2を備えている。インバータ主回路2の各相それぞれの下アームには、電流検出用抵抗R1、R2、R3が設けられている。また、電力変換装置1は、それら電流検出用抵抗の電圧信号をそれぞれ増幅するゲイン調整部G1、G2、G3と、それらゲイン調整部によりゲイン倍された各電流検出用抵抗の電圧信号をそれぞれサンプリングするサンプルホールド回路SH1、SH2、SH3を備えていて、各サンプルホールド回路は、それぞれアナログスイッチAS1、AS2、AS3とコンデンサを備えている。
電力変換装置1を制御するCPU3は、各サンプルホールド回路でサンプリングされた各電流検出用抵抗の電圧信号を対応する各相の電流信号として取り込む。そして、それら電流信号に基づきフィードバック制御を行いPWM信号を生成すると共に、サンプルホールド回路のアナログスイッチをON、OFFするサンプリング信号を生成する。また、4は、CPUによって生成されたPWM信号に基づいてインバータ主回路2のスイッチング素子S1〜S6を駆動するゲートドライブ回路である。
図4は、サンプリング信号とPWM信号との関係を示した図である。
実際のPWM信号等の生成は全てCPU内で行われるが、図4はその生成方法を模式的に示したものである。図4の上部分は、搬送波5とU、V、Wの各相の電圧指令値6u、6v、6wを指令電圧レベルを縦軸としたタイムチャート上に示したものである。搬送波5の谷から隣の谷までがキャリア周期に相当する。指令電圧レベルは、この例では0から100までの値をとり、指令電圧レベルが50のときが0Vに相当する。
図4の下部分は、U、V、Wの各相それぞれの上下アームに対するPWM信号とサンプリング信号を、図4の上部分のタイムチャートに対応するように示したものである。U相の電圧指令値6uと搬送波とが最初に交わるタイミングtu1でU相上アームのスイッチング素子をOFFすると共に、U相下アームのスイッチング素子をONし、次に交わるタイミングtu2でU相上アームのスイッチング素子をONすると共に、U相下アームのスイッチング素子をOFFするように、U相に対するPWM信号が生成される。
また、V相、W相のPWMについてもU相と同様に、それぞれV相の指令電圧値6vと搬送波5、W相の指令電圧値6wと搬送波5との交点に基づいてスイッチング素子のON、OFFのタイミングtv1、tv2、tw1、tw2が決定され、PWM信号が生成される。なお、図示しないが、各相のPWM信号には、上アームの立下りと下アームの立ち上がりの間、および下アームの立下りと上アームの立下りの間にデッドタイムが挿入されている。
図4は、U、V、Wの全ての相の電圧指令値6u、6v、6wが同一キャリア周期中に搬送波5との交点を2つ持っている場合の例を示している。このような場合には、3相のうち、下アームのスイッチング素子がONしている時間が最も短い相、図4の例ではU相の下アームがONしている期間には、必ず他の2相の下アームもONしている。従って、この期間に電流のサンプリングを行えば、確実に3相全ての電流のサンプリングを行うことができる。そして、図4に示すように、下アームのスイッチング素子がONしている時間が最も短いU相下アームのPWM信号に同期させてサンプリング信号が生成される。ここで、サンプリング信号を特定相の下アームのPWM信号に同期させるとは、サンプリング信号の立上り、立下りのタイミングが、当該PWM信号の立上り、立下りのタイミングに基づいて決定されることを意味する。
ここで、サンプリング信号は、下アームのスイッチング素子がONしている時間が最も短い相の下アームのPWM信号のターンオンよりも若干の遅延時間を持たせてターンオンさせることが好ましい。図5は、図4の搬送波5とU相の電圧指令値6uとの交点付近と、それに対応するU相の上下アームのPWM信号、サンプリング信号とを拡大して示した図である。サンプリング信号に遅延時間を持たせるために、下アームのスイッチング素子がONしている時間が最も短い相であるU相の電圧指令値6uよりもδだけ高くなるように設定された遅延時間発生用の電圧指令値6dが用いられている。搬送波5と遅延時間発生用の電圧指令値6dとの交点は、U相下アームのターンオンよりも遅くなり、このタイミングがサンプリング信号のターンオンのタイミングtsとして設定される。なお、本実施形態では、サンプリング信号のターンオフのタイミングthは、U相下アームのターンオフと同一のタイミングとしている。
図6は、このような遅延時間を持たせたサンプリング信号と、対応する相の下アームのPWM信号、及び、その相の電流の関係を示す図である。PWM信号がターンオンしても、ゲートドライバ回路やスイッチング素子の応答の遅れによりターンオンディレイが生じ、更に、電流は、0からの急激な立上りとなるため若干オーバーシュートして、それが収束するまでにサージ収束時間が経過してしまう。このような状況で、サンプリング信号のターンオンをPWM信号のターンオンと同一のタイミングにしてしまうと、その相の下アームに電流が流れていない状態でサンプルホールド回路のアナログスイッチがONされるため、ホールドされていた電圧が一度開放されてしまうことになり、サンプリングの応答性を悪化させてしまう。従って、サンプリング信号の遅延時間はこのターンオンディレイとサージ収束時間より長く設定されるのが好ましく、遅延時間発生用の電圧指令値6dはこのような遅延時間を満足するようにδが決定される。
なお、PWM信号に対する電流の遅れは、図6に示されているように、ターンオン時のみでなくターンオフ時にも発生する。しかし、サンプリング信号のターンオフのタイミングについては、その相の下アームに電流が流れている間に設定されていればサンプルホールド回路に十分な電圧がホールドされるため、サンプリング信号のターンオフのタイミングに遅延時間を設けることはせず、PWM信号のターンオフと同じタイミングに設定している。
また、図5では遅延時間発生用の電圧指令値6dと搬送波5との交点からサンプリング信号のターンオンのタイミングtsを決定したが、U相と搬送波5とが最初に交わるタイミングtu1に、ターンオンディレイとサージ収束時間とを考慮して予め決められた所定の遅延時間を加えることによってtsを決定しても良い。
次に、上述のようなPMW信号、サンプリング信号がCPUで生成された場合のインバータ主回路2やサンプルホールド回路等の動作を説明する。なお、インバータ主回路2の各スイッチング素子S1〜S6はCPUからのPWM信号に基づきゲートドライバ回路4によりON、OFFの駆動がなされる。
図4に示す1キャリア周期の開始点においては、各相の上アームのスイッチング素子S1、S3、S5がONされていて、下アームのスイッチング素子S2、S4、S6がOFFされている。次に、搬送波5と最も指令電圧レベルの低いW相の電圧指令値とが最初に交わるタイミングtw1にて、W相の上アームのスイッチング素子S5がターンオフすると共にW相の下アームのスイッチング素子S6がターンオンし、W相の電流検出用抵抗R3に電流が流れる。
次いで、2番目に指令電圧レベルの低いV相の電圧指令値と搬送波5とが最初に交わるタイミングtv1にて、V相の上アームのスイッチング素子S3がターンオフすると共にV相の下アームのスイッチング素子S4がターンオンし、V相の電流検出用抵抗R2に電流が流れる。更に、最も指令電圧レベルの高いU相の電圧指令値と搬送波5とが最初に交わるタイミングtu1にて、U相の上アームのスイッチング素子S1がターンオフすると共にU相の下アームのスイッチング素子S2がターンオンし、U相の電流検出用抵抗R1に電流が流れる。なお、各スイッチング素子S1〜S6のターンオン、ターンオフ、及び各相の電流の変化には前述のように若干の遅延が生じる。
そして、スイッチング素子S2のターンオンから遅延時間分遅れて、サンプリング信号がCPUにより発信され、この単一のサンプリング信号により各相のサンプルホールド回路のアナログスイッチAS1、AS2、AS3がONされる。そして、各相の電流検出用抵抗R1、R2、R3における電圧信号は、各相のゲイン調節部G1、G2、G3にてそれぞれ増幅され、各相の電流信号としてサンプルホールド回路に入力される。
CPUは、搬送波5の頂点(搬送波の指令電圧レベルが100となるタイミング)で各相の電流信号を取り込み、これに基づきフィードバック制御を行い、次に指令するPWM信号を生成する。
次に、最も指令電圧レベルの高いU相の電圧指令値と搬送波5とが2番目に交わるタイミングtu2にて、U相の上アームのスイッチング素子S1がターンオンすると共にU相の下アームのスイッチング素子S2がターンオフする。また、同時にサンプリング信号もOFFされ、この単一の信号により各相のサンプルホールド回路のアナログスイッチAS1、AS2、AS3がOFFされる。このタイミングでは各相の下アームに電流が流れているため(U相もターンオフディレイがある電流が流れている)、アナログスイッチのOFFによりその電流信号がホールドされ、次回アナログスイッチがONしたときに十分な応答速度を確保できる。
その後順次、V相の電圧指令値と搬送波5とが2番目に交わるタイミングtv2にて、V相の上アームのスイッチング素子S3がターンオンすると共にV相の下アームのスイッチング素子S4がターンオフし、W相の電圧指令値と搬送波5とが最初に交わるタイミングtw2にて、W相の上アームのスイッチング素子S5がターンオンすると共にW相の下アームのスイッチング素子S6がターンオフし、1キャリア周期の動作が終了する。
なお、本実施形態では、電流信号の取り込みが、搬送波5の頂点で行われるようになっているが、CPUへの電流信号の取り込みはこれに限らず、サンプリング信号がONしている期間であれば構わない。
以上は、全ての相U、V、Wの下アーム側スイッチング素子S2、S4、S6が同一キャリア周期中でONする場合についての説明であったが、出力電圧を大きく発生させる必要があるときには、PWM信号は1キャリア周期の全区間においてONまたはOFFになる事が起こり得る。図7はU相の下アームのPWM信号が1キャリア周期の全区間においてOFFになる場合の例を示している。この例において、CPUがV相の指令電圧値6vと搬送波5、W相の指令電圧値6wと搬送波5との交点に基づいて、スイッチング素子のON、OFFのタイミングtv1、tv2、tw1、tw2を決定し、V相とW相に対するPWM信号が生成されるのは、図4の例と同一であり、U相については、U相の電圧指令値が1キャリア周期の全区間において100となり、搬送波5と交わる点がないため、U相の上アームのPWM信号は常にON、下アームのPWM信号は常にOFFとして生成される。
このような場合に、上述と同じ条件で、最もONする時間が短い下アームのスイッチング素子に対するPWM信号に同期してサンプリング信号を生成すると、その最もONする時間が短いU相の下アームのPWM信号が常にOFFになっているため、サンプリング信号が生成されず、電流の検出が行われなくなってしまう。一方、U相の下アームには電流が流れないため、下アームに設けられた電流検出用抵抗では、U相の電流信号を検出することはできないが、他のV相、W相の下アームには電流が流れるため、その電流信号を下アームに設けられた電流検出用抵抗で検出することはできる。そして、電動機のように平衡負荷の場合には、2相の電流を把握することができれば、次式に基づいて残り1相の電流を演算することができる。
(数1)
Iu+Iv+Iw=0
ここで、IuはU相の電流、IvはV相の電流、IwはW相の電流である。
図7に示すように、同一キャリア周期中で2相のみの下アームのスイッチング素子がONする場合には、CPUは、その状況を判断して、下アームのスイッチング素子がONする2相の中でよりONする時間が短い下アームのスイッチング素子に対するPWM信号に同期してサンプリング信号を生成する。つまり、V相の電圧指令値6vと搬送波5とが最初に交わるタイミングtv1でONして、V相の電圧指令値6vと搬送波5とが2番目に交わるタイミングtv2でOFFするようにサンプリング信号が生成される。サンプリング信号のターンオンのタイミングtsを、タイミングtv1より遅延時間分遅らせるのが好ましいのは、前述の例と同一である。
そして、図7に示す例での各相の電流の検出は、次のような手順で行われる。
図7に示す1キャリア周期の開始点においては、各相の上アームのスイッチング素子S1、S3、S5がONされていて、下アームのスイッチング素子S2、S4、S6がOFFされている。次に、搬送波5と最も指令電圧レベルの低いW相の電圧指令値とが最初に交わるタイミングtw1にて、W相の上アームのスイッチング素子S5がターンオフすると共にW相の下アームのスイッチング素子S6がターンオンし、W相の電流検出用抵抗R3に電流が流れる。
次いで、2番目に指令電圧レベルの低いV相の電圧指令値と搬送波5とが最初に交わるタイミングtv1にて、V相の上アームのスイッチング素子S3がターンオフすると共にV相の下アームのスイッチング素子S4がターンオンし、V相の電流検出用抵抗R2に電流が流れる。そして、スイッチング素子S4のターンオンから遅延時間分遅れて、サンプリング信号がCPUにより発信され、この単一のサンプリング信号により各相のサンプルホールド回路のアナログスイッチAS1、AS2、AS3がONされる。そして、各相の電流検出用抵抗R1、R2、R3における電圧信号は、各相のゲイン調節部G1、G2、G3にてそれぞれ増幅され、各相の電流信号としてサンプルホールド回路に入力される。
CPUは、搬送波5の頂点(搬送波の指令電圧レベルが100となるタイミング)でV相とW相の電流信号を取り込むが、U相の電流信号は取り込まず、次式に基づいてU相の電流を算出する。そして、これら検出電流に基づきフィードバック制御を行い、次に指令するPWM信号を生成する。
(数2)
Iu=−(Iv+Iw)
次に、V相の電圧指令値と搬送波5とが2番目に交わるタイミングtv2にて、V相の上アームのスイッチング素子S3がターンオンすると共にV相の下アームのスイッチング素子S4がターンオフする。また、同時にサンプリング信号もOFFされ、この単一の信号により各相のサンプルホールド回路のアナログスイッチAS1、AS2、AS3がOFFされる。このタイミングではV相、W相の下アームに電流が流れているため、アナログスイッチのOFFによりその電流信号がホールドされ、次回アナログスイッチがONしたときに十分な応答速度を確保できる。
その後、W相の電圧指令値と搬送波5とが最初に交わるタイミングtw2にて、W相の上アームのスイッチング素子S5がターンオンすると共にW相の下アームのスイッチング素子S6がターンオフし、1キャリア周期の動作が終了する。
図7は、1相のみについて、下アームのスイッチング素子が同一キャリア周期において常にOFFしている例であるが、場合によっては2相の下アームのスイッチング素子が同一キャリア周期において常にOFFしている状況がありうる。この場合、これら2相の電流を下アームに設置した電流検出用抵抗によって検出することはできず、他の1相の電流のみが検出可能となる。しかし、1相の電流のみから、上述の数式に基づいて残り2相それぞれの電流を算出することはできない。
仮に1相のみの電流を検出したとしても、他の相の電流が不明な状況では、それらをフィードバック制御に適用することで制御を不安定にしかねない。従って、CPUは、同一キャリア周期中で1相のみの下アームのスイッチング素子がONする場合には、サンプリング信号を生成せず、各相の電流の検出は行わない。または、1相のみの電流検出を行ったとしても、フィードバック制御に適用しない。
図8は、上述した実施形態について、同一キャリア周期において下アームのスイッチング素子がONする相の数によって、どのようにサンプリング信号のON、OFFのタイミングが決定されるかをフローチャートにして示したものである。
まず、CPUはST1において、PWM信号及びサンプリング信号を決定しようとするキャリア周期における各相の指令電圧値を決定する。そして、ST2において、それら各相の指令電圧値と搬送波の交点を求め、各相のPWM信号のターンオン、ターンオフのタイミングtu1、tu2、tv1、tv2、tw1、tw2を決定し、各相に対するPWM信号が決定される。なお、当該キャリア周期中で指令電圧値が常に100の場合は、対応するタイミングは、仮に、ターンオン、ターンオフ共にキャリア周期の中点として設定する。また、当該キャリア周期中で指令電圧値が常に0の場合は、ターンオンのタイミングを当該キャリアの始点、ターンオフのタイミングを当該キャリアの終点として設定する。
次いで、ST3で、決定されたPWM信号に対して、2相の下アームに対するPWM信号が常にOFFかを判定する。2相が常にOFFだった場合はST9に進み、サンプリング信号を生成せず、電流の検出を行わないことが決定される。2相以上がONする場合は、ST4に進み、下アームに対するPWM信号が常にOFFの相が存在するかを判定する。常にOFFの相がない場合はST5に進み、ある場合はST7に進む。
ST5では、3相とも下アームのスイッチング素子がONするため、サンプリング信号のターンオンのタイミングtsをtu1、tv1、tw1のうちで最も遅いタイミングに遅延時間分遅らせたタイミングとして設定する。そして、TS6で、サンプリング信号のターンオフのタイミングthをtu2、tv2、tw2のうちで最も早いタイミングに設定し、サンプリング信号が決定される。また、3相全ての電流を検出することが決定される。
また、ST7では、2相のみの下アームのスイッチング素子がONするため、サンプリング信号のターンオンのタイミングtsをtu1、tv1、tw1のうちで2番目に早いタイミングに遅延時間分遅らせたタイミングとして設定する。そして、TS6で、サンプリング信号のターンオフのタイミングthをtu2、tv2、tw2のうちで2番目に遅いタイミングに設定し、サンプリング信号を決定する。また、2相のみの電流を検出し、それらに基づいて残り1相の電流を算出することが決定される。
本実施形態では、各相のアナログスイッチAS1、AS2、AS3へ単一の信号線によりサンプリング信号を発信する構成をとっているが、本実施形態の変形例を示す図9に示すように、CPUから各アナログスイッチAS1、AS2、AS3へのサンプリング信号の端子を別々に設けてもよい。この場合、同一キャリア周期において2相のみの下アームのスイッチング素子がONする場合には、当該ONする相のアナログスイッチに対応する端子のみからサンプリング信号を出力するようにしても良い。
このように構成することにより、下アームのスイッチング素子がONしない相のアナログスイッチがONせずに、直前の電流信号をホールドしたままにできるので、次回その相の下アームのスイッチング素子がONしたときに、より確実に電流検出の応答性を確保することができる。
また、同じく図9に示すように、サンプリング信号生成の際に適用する遅延時間を外部から随時設定更新できる遅延時間設定手段7を設けることもできる。または、CPUにそのような遅延時間設定手段7を接続できる端子を設けることもできる。遅延時間を外部から設定できることにより、負荷Mの特性や、負荷Mを駆動する周波数が異なる場合などでも、最適な遅延時間を設定し、制御を安定させることができる。また、CPU部分を共通として、インバータ主回路を複数種類用意して、複数機種の電力変換装置を製造するような場合にも、使用するスイッチング素子の特性に合わせて遅延時間を設定することができる。
また、同一キャリア周期中で2相以上の下アームのスイッチング素子がONするときでも、サンプリング信号を同期させる対象であるONする時間が最も短い相のONする時間が遅延時間よりも短い場合には、サンプリング信号が正常に機能しない。従って、スイッチング素子の特性などによりそのような状況が想定される場合には、図10に示すように生成されるサンプリング信号が正常に機能するものかどうか確認するステップを設けることが望ましい。
図10では、ST5、ST6で、3相共に同一キャリア周期中に下アームのスイッチング素子がONする場合のサンプリング信号のターンオン、ターンオフのタイミングts、thを決定した後、ST10で、ターンオンのタイミングtsがターンオフのタイミングthより早いことを確認する。もしターンオンのタイミングtsの方が遅い場合は、サンプリング信号を同期させる相の下アームのスイッチング素子のPWM信号のONしている時間が遅延時間より短いから、ST7に戻って、同期させる信号を2番目にONしている時間が短いPWM信号になるようにサンプリング信号のタイミングを決定する。
また、2相のみが同一キャリア周期中に下アームのスイッチング素子をONする場合も同様に、サンプリング信号のターンオン、ターンオフのタイミングts、thをTS7、ST8で決定した後、ST11で、ターンオンのタイミングtsがターンオフのタイミングthより早いことを確認する。もしターンオンのタイミングtsの方が遅い場合は、ST12に進み、ST9と同様にサンプリング信号を生成せず、電流の検出を行わないことが決定される。
このように、サンプリング信号を同期させる対象であるONする時間が最も短い相のONする時間が遅延時間よりも短い場合には、同一キャリア周期中に3相の下アームのスイッチング素子がONするときは、ONする時間が2番目に短い相の下アームのPWM信号に同期させてサンプリング信号を生成し、2相のみで下アームのスイッチング素子がONするときは、サンプリングを行わないようにすることで、正確な電流のサンプリングをすることのできない誤ったタイミングでの電流サンプリングを防ぐことができる。
次に、第二実施形態に係る電力変換装置について説明する。第二実施形態と第一実施形態とは、サンプリング信号を生成するにあたって同期させるPWM信号が異なる。図11は、第二実施形態におけるサンプリング信号とPWM信号との関係を示した図であり、W相の電圧指令値6wが最も高く、次いでU相、V相の順に電圧指令値が低くなる例を示している。
図11でも、図4と同じように、U、V、Wの全ての相の電圧指令値6u、6v、6wが同一キャリア周期中に搬送波5との交点を2つ持っているが、サンプリング信号は第一実施形態と異なり、下アームのスイッチング素子がONしている時間が2番目に長い相のPWM信号に同期して生成される。このように、第二実施形態では、サンプリング信号は、常に、ONしている時間が2番目に長い相のPWM信号に同期して生成される。
このため、ONしている時間が最も短い相の電流は正確にサンプルホールドすることができなく、正確にサンプルホールドできる他の2相の電流を検出し、それら2相の電流に基づいて残り1相の電流が算出される。図11の例では、U相、V相の電流が検出された後、次式によってW相の電流が算出される。なお、サンプリング信号の立上りに遅延時間を考慮するのが望ましいのは、第一実施形態と同様である。
(数3)
Iw=−(Iu+Iv)
図12は、第二実施形態について、どのようにサンプリング信号のON、OFFのタイミングが決定されるかをフローチャートにして示したものである。CPUが、ST1で各相の指令電圧値を決定し、ST2でそれら各相の指令電圧値と搬送波の交点から、各相のPWM信号のターンオン、ターンオフのタイミングtu1、tu2、tv1、tv2、tw1、tw2を決定する。そして、ST3で、決定されたPWM信号に対して、2相の下アームに対するPWM信号が常にOFFかを判定し、2相が常にOFFだった場合はST9に進み、サンプリング信号を生成せず、電流の検出を行わないことが決定される。ここまでは、第一実施形態と同様である。
ST3において、2相以上の下アームに対するPWM信号がONすると判定されると、ST7’に進み、サンプリング信号のターンオンのタイミングtsを、ONする時間が2番目に長い相のPWM信号の立上りのタイミングに同期させるため、tu1、tv1、tw1のうちで2番目に早いタイミングに遅延時間分遅らせたタイミングとして設定する。そして、TS6’で、サンプリング信号のターンオフのタイミングthを、ONする時間が2番目に長い相のPWM信号の立下りのタイミングに同期させるため、tu2、tv2、tw2のうちで2番目に遅いタイミングに設定し、サンプリング信号を決定する。
そして、ST11で、ターンオンのタイミングtsがターンオフのタイミングthより早いことを確認する。もしターンオンのタイミングtsの方が遅い場合は、ST12’に進み、ST9と同様にサンプリング信号を生成せず、電流の検出を行わないことが決定される。
以上、本発明の第一実施形態、その変形例、及び、第二実施例を説明した。本実施形態の負荷Mとしては、誘導電動機、直流ブラシレス電動機等の同期機が適用可能である。
本発明は、直流電力を3相交流電力に変換する電力変換装置において、簡単な構成によって電流フィードバック制御に用いる各相の電流を確実に検出し、安定した3相交流電力の制御を行うことのできる電力変換装置を提供することができる。
1、101 電力変換装置
2、102 インバータ主回路
3、103 CPU
4、104 ゲートドライバ回路
5 搬送波
6u U相電圧指令値
6v V相電圧指令値
6w W相電圧指令値
7 遅延時間設定手段
M 負荷
P 正極ライン
N 負極ライン
S1、S2、S3、S4、S5、S6 スイッチング素子
D1、D2、D3、D4、D5、D6 ダイオード
R1、R2、R3、R11、R12、R13 電流検出用抵抗
G1、G2、G3 ゲイン調整部
SH1、SH2、SH3 サンプルホールド回路
AS1、AS2、AS3 アナログスイッチ
C1 コンデンサ

Claims (7)

  1. 直流電力を3相交流電力に変換し電動機を駆動制御する電力変換装置であって、
    3相の上下アームそれぞれにスイッチング素子とダイオードによる逆並列回路を備え、各相それぞれの下アームに電流検出用抵抗が設けられたインバータ主回路と、
    前記各電流検出用抵抗の電圧信号をそれぞれ増幅するゲイン調整部と、
    前記ゲイン調整部により増幅された各電流検出用抵抗の前記電圧信号をそれぞれサンプリングするサンプルホールド回路と、
    前記サンプルホールド回路でサンプリングされた各電流検出用抵抗の前記電圧信号を各相の電流信号として取り込み、該電流信号に基づきフィードバック制御を行いPWM信号を生成すると共に、前記サンプルホールド回路のサンプリング信号を生成するCPUと、
    前記PWM信号に基づいて前記スイッチング素子を駆動するゲートドライブ回路とを備え、
    前記CPUは、前記PWM信号の同一キャリア周期中で2以上の相の下アームのスイッチング素子をONする場合に、最もONする時間が短い下アームのスイッチング素子に対するPWM信号に同期して前記サンプリング信号を生成し、前記サンプリング信号がONしている期間内のいずれかのタイミングで、前記サンプルホールド回路でサンプリングされている前記電圧信号を各相の電流信号として取り込むことを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記サンプリング信号の立上り及び立下りは、最もONする時間が短い下アームのスイッチング素子に対するPWM信号の立上り及び立下りにそれぞれ同期することを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記CPUは、前記PWM信号の同一キャリア周期中で2相だけが下アームのスイッチング素子をONする場合に、当該スイッチング素子がONする2相の電流信号から残り1相の電流を演算することを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  4. 直流電力を3相交流電力に変換し電動機を駆動制御する電力変換装置であって、
    3相の上下アームそれぞれにスイッチング素子とダイオードによる逆並列回路を備え、各相それぞれの下アームに電流検出用抵抗が設けられたインバータ主回路と、
    前記各電流検出用抵抗の電圧信号をそれぞれ増幅するゲイン調整部と、
    前記ゲイン調整部により増幅された各電流検出用抵抗の前記電圧信号をそれぞれサンプリングするサンプルホールド回路と、
    前記サンプルホールド回路でサンプリングされた各電流検出用抵抗の前記電圧信号を各相の電流信号として取り込み、該電流信号に基づきフィードバック制御を行いPWM信号を生成すると共に、前記サンプルホールド回路のサンプリング信号を生成するCPUと、
    前記PWM信号に基づいて前記スイッチング素子を駆動するゲートドライブ回路とを備え、
    前記CPUは、前記PWM信号の同一キャリア周期中で全ての相の下アームのスイッチング素子をONする場合に、最もONする時間が短い下アームのスイッチング素子に対するPWM信号に同期して前記サンプリング信号を生成し、前記サンプリング信号がONしている期間内のいずれかのタイミングで、前記サンプルホールド回路でサンプリングされている前記電圧信号を各相の電流信号として取り込むことを特徴とする電力変換装置。
  5. 前記サンプリング信号の立上り及び立下りは、最もONする時間が短い下アームのスイッチング素子に対するPWM信号の立上り及び立下りにそれぞれ同期することを特徴とする請求項4に記載の電力変換装置。
  6. 直流電力を3相交流電力に変換し電動機を駆動制御する電力変換装置であって、
    3相の上下アームそれぞれにスイッチング素子とダイオードによる逆並列回路を備え、各相それぞれの下アームに電流検出用抵抗が設けられたインバータ主回路と、
    前記各電流検出用抵抗の電圧信号をそれぞれ増幅するゲイン調整部と、
    前記ゲイン調整部により増幅された各電流検出用抵抗の前記電圧信号をそれぞれサンプリングするサンプルホールド回路と、
    前記サンプルホールド回路でサンプリングされた各電流検出用抵抗の前記電圧信号を各相の電流信号として取り込み、該電流信号に基づきフィードバック制御を行いPWM信号を生成すると共に、前記サンプルホールド回路のサンプリング信号を生成するCPUと、
    前記PWM信号に基づいて前記スイッチング素子を駆動するゲートドライブ回路とを備え、
    前記CPUは、前記PWM信号の同一キャリア周期中で2相以上の下アームのスイッチング素子をONする場合に、2番目にONする時間が長い下アームのスイッチング素子に対するPWM信号に同期して前記サンプリング信号を生成し、前記サンプリング信号がONしている期間内のいずれかのタイミングで、前記サンプルホールド回路でサンプリングされている前記電圧信号を各相の電流信号として取り込むことを特徴とする電力変換装置。
  7. 前記サンプリング信号の立上り及び立下りは、2番目にONする時間が長い下アームのスイッチング素子に対するPWM信号の立上り及び立下りにそれぞれ同期することを特徴とする請求項6に記載の電力変換装置。
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