JP5478007B2 - 熱処理システム - Google Patents

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Description

本発明は、鋼材品である被処理体を浸炭処理あるいは調質処理、脱炭処理する熱処理装置を有する熱処理システムに関する。
被処理体に熱処理として例えば浸炭処理を行う手法として、例えばガス浸炭処理が行われる。ガス浸炭処理は、浸炭用のガスの雰囲気中に被処理体を置いて加熱し、浸炭を行うものである。浸炭用のガスには、例えばCO(一酸化炭素)ガス、H(水素)ガス、N(窒素)ガス、CO(二酸化炭素)ガス、HO(水分)等を含む変成ガスと、例えばC(炭化水素系)のエンリッチガスとが用いられる。このガス浸炭処理の場合、浸炭用のガスを被処理体の加熱媒体として用いることができ、被処理体を均一に浸炭処理することが可能である。
このようなガス浸炭処理は、従来より、例えば被処理体に浸炭処理を行う浸炭炉と、浸炭処理後の被処理体を油焼入れする油槽室とを有する熱処理装置としての浸炭処理装置で行われている。浸炭炉にはキャリヤガスとしての変成ガスとエンリッチガスが供給され、油槽室には変成ガスが供給されて、所定の温度で被処理体の熱処理が行われる。(特許文献1)。
特開2006−283116号公報
しかしながら、従来の浸炭処理装置では、被処理体を処理した後の浸炭炉と油槽室内の雰囲気は、変成ガスと異なる成分比となり、油分、HO(水分)等により汚染されているため、それぞれ大気中に排気され、有効に利用されていなかった。また、浸炭処理装置から排気される排ガスは可燃性を有するので、通常燃焼させ大気へ放散している。また、浸炭処理装置へ供給する変成ガスを生成する際にC(炭化水素系)が大量に用いられるため、変成反応に伴う加熱エネルギーが多く必要であり経済性が悪かった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、浸炭処理あるいは調質処理、脱炭処理後に排気されていた排ガスを有効利用し、省エネルギー化・省コスト化を図ることを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明の熱処理システムは、変成ガスを含む雰囲気ガス中で被処理体を浸炭処理あるいは調質処理、脱炭処理する熱処理装置と、
前記熱処理装置から排出された排ガスをリサイクルするリサイクル装置と、を有することを特徴としている。これによって、浸炭処理あるいは調質処理、脱炭処理後に排気されていた排ガスを有効利用し、省エネルギー化・省コスト化を実現することができる。
具体的には、前記リサイクル装置は、CO ガス、O ガス、水分を吸着し、前記排ガスを精製ガスとオフガスに分離する圧力スイング吸着装置、温度スイング吸着装置、または圧力温度スイング吸着装置であり、前記リサイクル装置における排ガスの分離の前に、前記熱処理装置から排出される排ガス中の油分を除去する油分除去装置が設けられ、前記リサイクル装置における排ガスの分離の前処理として、少なくとも前記油分除去装置で油分が除去された排ガスの昇圧および/又は降温を行う前処理装置が設けられ、前記精製ガスは、前記熱処理装置に供給されることを特徴としている。
本発明の熱処理システムによれば、熱処理装置から排気される排ガスを精製し、当該精製ガスを熱処理装置における浸炭処理あるいは調質処理、脱炭処理の雰囲気ガスとして再利用できるので、熱処理装置に供給する変成ガスの供給量を減少させることができる。また、このように排ガスを再利用できるので、熱処理装置へ供給する変成ガスを生成する際に必要なC(炭化水素系)の供給量および加熱エネルギーを減少させることができる。したがって、従来よりも省エネルギー化・省コスト化を実現することができる。
前記前処理装置で前処理された排ガスを貯留して、当該排ガスを前記リサイクル装置に供給する排ガスタンクを有していてもよい。これによって、必要量の前処理された排ガスを必要時にリサイクル装置に供給することができる。
前記リサイクル装置で分離された精製ガスを貯留して、当該精製ガスを前記熱処理装置に供給する精製ガスタンクを有していてもよい。これによって、必要量の精製ガスを必要時に熱処理装置に供給することができる。
前記熱処理装置は、被処理体を熱処理するための熱処理室と、被処理体の油焼入れを行うための油槽室あるいは被処理体を冷却する冷却室と、を有し、前記オフガスは、前記油槽室あるいは冷却室に供給されてもよい。本発明によれば、油槽室あるいは冷却室にオフガスをパージガスとして供給し、再利用することができるので、従来供給されていたパージガスの供給量を減少させることができる。また、熱処理装置の運転時には、通常油槽室あるいは冷却室内に変成ガスが供給されて被処理体の油焼入れが行われるが、この油焼入れは被処理体を油槽に浸漬して行うため、油槽室あるいは冷却室内の雰囲気を変成ガスの成分比に厳密に維持するまでは要求されていない。そこで、変成ガスの一部成分を含むオフガスを熱処理装置の運転前にパージガスとして供給すれば、例えば不活性ガス等をパージガスとして供給する場合に比べて、運転時に油槽室あるいは冷却室内を素早く所定の雰囲気にすることができる。
前記リサイクル装置で分離されたオフガスを貯留して、当該オフガスを前記油槽室あるいは冷却室に供給するオフガスタンクを有していてもよい。これによって、必要量のオフガスを必要時に熱処理装置の油槽室あるいは冷却室に供給することができる。
前記熱処理装置は複数設けられていてもよい。これによって、一の熱処理システム内で複数の被処理体を浸炭処理することができる。
前記変成ガスは、ガス変成炉で生成されてもよく、また被処理体を熱処理するための熱処理室で生成されてもよい。
前記精製ガスをキャリアガスとして、前記浸炭処理に使用してもよい。
本発明によれば、リサイクル装置で熱処理装置から排気される排ガスをリサイクルすることができるので、省エネルギー化・省コスト化を実現することができる。
以下、本発明の好ましい実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態にかかる熱処理システム1の構成の概略を示している。
熱処理システム1は、鋼材品である被処理体の浸炭熱処理を行う熱処理装置としての浸炭処理装置2を有している。浸炭処理装置2は、被処理体に浸炭処理を行う熱処理室としての浸炭炉3と、浸炭処理後の被処理体を油焼入れする油槽室4を備えている。
浸炭処理装置2には、変成ガス供給路20、20a、20bを介して、変成ガスを生成するガス変成炉5が接続されている。ガス変成炉5では空気とC(炭化水素系)から変成ガスを生成しており、変成ガスは主にCO(一酸化炭素)ガス、H(水素)ガス、N(窒素)ガスから成り、CO(二酸化炭素)ガス、HO(水分)を微量に含んでいる。ガス変成炉5は、変成ガス供給路20を介して、変成ガスの流量を計量する流量計6に接続され、さらに流量計6は、変成ガス供給経路20a、20bを介して、浸炭炉3と油槽室4にそれぞれ接続されている。ガス変成炉5で生成された変成ガスが、変成ガス供給路20、20a、20bを介して、浸炭炉3と油槽室4に供給される。その際、流量計6によって変成ガスの流量が計測され、浸炭炉3と油槽室4に供給される変成ガスの流量が調整される。
浸炭処理装置2の浸炭炉3には、エンリッチガス供給路21を介して、エンリッチガスを貯留するエンリッチガスタンク7が接続されている。エンリッチガスはC(炭化水素系)であり、例えばブタンガスなどが用いられる。エンリッチガス供給路21には、エンリッチガスの流量を計測する流量計32が介設されている。エンリッチガスタンク7に貯留されたエンリッチガスが、エンリッチガス供給路21を介して、浸炭炉3に供給される。その際、流量計32によってエンッチガスの流量が計測され、浸炭炉3に供給されるエンリッチガスの流量が調整される。そして必要量の変成ガス、エンリッチガスが浸炭処理装置2の浸炭炉3と油槽室4に供給される。
また、浸炭処理装置2の浸炭炉3、油槽室4には、排ガス通路22、23がそれぞれ接続されている。排ガス通路22には、分析ガス経路33を介して、浸炭炉3内のガスの成分を分析するガス分析計34が接続されている。これら排ガス通路22、23を通じて浸炭炉3、油槽室4から排出される排ガスには、COガス、COガス、Nガス、Hガス、Oガス、HO(水分)、油分が含まれている。排ガス通路22、23は、排ガス中の油分を除去する油分除去装置8にそれぞれ接続されている。油分除去装置8には、例えばセラミック材のフィルターや耐熱性のフィルターエレメント等が用いられ、排ガス中の油分が物理的に吸着される。なお、油槽室4からの排ガス通路23には排気路23aが分岐して設けられており、排気路23aから排ガスを熱処理システム1の外部に排気することができる。
油分除去装置8には、昇圧装置9が介設された排ガス通路24を介して、排ガスを変成ガスと同等、実質的に同一の成分比を有する精製ガスとその残渣のオフガスに分離するリサイクル装置10が接続されている。リサイクル装置10は、排ガスに含まれるCOガス、Oガス、HO(水分)を除去することができる。リサイクル装置10には、リサイクル装置10内をパージするためにパージガス経路30から分岐したパージガス経路31が接続されている。なお、前記「排ガスを変成ガスと同等、実質的に同一」とは、排ガスをリサイクル装置10により処理し、変成ガスとして浸炭炉3に使用できることを意味する。
リサイクル装置10には、例えば図2に示すように圧力スイング吸着装置(PSA:Pressure Swing Absorption)が用いられる。リサイクル装置10は、例えば2基の吸着塔11a、11bを有している。2基の吸着塔11a、11bの内部には、COガス、Oガス、HO(水分)を吸着することができる吸着剤、例えばゼオライト(ZnS)、カーボンモレキュラーシーブ(CMS)等の吸着剤がそれぞれ充填されている。吸着塔11a、11bの入口には、排ガス経路24が分岐した排ガス経路24a、24bがそれぞれ接続されている。吸着塔11a、11bの出口には、COガス、Oガス、HO(水分)が除去され、変成ガスと同等、実質的に同一の成分比を有する精製ガスを送出する精製ガス経路26a、26bがそれぞれ接続されている。精製ガス経路26a、26bは合流して精製ガス経路26を形成し、精製ガス経路26はリサイクル装置10内の中間ガスタンク13に接続されている。精製ガス経路26a、26bには、それぞれの経路を接続する精製ガス経路26cが接続されている。また中間ガスタンク13には、精製ガスをリサイクル装置10外に送出する精製ガス経路26と、吸着塔11a、11b内のガスを浄化するために吸着塔11a、11bに精製ガスを戻す洗浄ガス経路14とが接続されている。洗浄ガス経路14は排ガス経路24に接続され、中間ガスタンク13の精製ガスの一部は洗浄ガス経路14、排ガス経路24、24a、24bを通って吸着塔11a、11bに戻される。洗浄ガス経路14には洗浄ガス経路14aが接続され、洗浄ガス経路14aは油分除去装置8と昇圧装置9を接続する排ガス経路24に接続されている。吸着塔11a、11bの入口には、吸着剤に吸着されたCOガス、Oガス、HO(水分)を回収するためのオフガス経路28a、28bが接続されている。オフガス経路28a、28bは、リサイクル装置10内で合流してオフガス経路28を形成している。オフガス経路28には真空ポンプ15が介設されている。オフガスは、真空ポンプ15の真空引きによって、オフガス経路28を通ってリサイクル装置10外に送出される。このリサイクル装置10により、昇圧装置9から送出される排ガスのうち、40〜70%の排ガスを精製ガスとして精製することができる。また、残りのオフガスを油槽室4に用いることができ、排ガスの精製ガスを合わせると、90%以上のガスのリサイクルが可能となる。
油分除去装置8とリサイクル装置10を接続する排ガス経路24には、圧力スイング吸着装置であるリサイクル装置10に流入する排ガスを前処理する前処理装置として、排ガスを昇圧する昇圧装置9が介設されている。昇圧装置9には、例えばレシプロコンプレッサーやダイアフラム方式のコンプレッサーが用いられる。昇圧装置9には、昇圧装置9内をパージするために変成ガス供給路20から分岐したパージガス経路30が接続されている。また、排ガス経路24には、分析ガス経路35を介して、排ガスの成分を分析するガス分析計36が接続されている。
リサイクル装置10からの精製ガス経路26は、図1に示すように流量計6に接続され、精製ガスは流量計6から変成ガス供給路20a、20bを介して、浸炭処理装置2の浸炭炉3と油槽室4に供給される。精製ガス経路26には、分析ガス経路27を介して、精製ガスの成分を分析するガス分析計16が接続されている。
リサイクル装置10からのオフガス経路28は、浸炭処理装置2の油槽室4に接続されている。オフガス経路28には、排気路29が分岐して設けられており、排気路29からオフガスの一部を熱処理システム1の外部に排気することができる。
なお、上述した浸炭処理装置2、昇圧装置9、リサイクル装置10には、各装置内を安全にパージするために不活性ガス、例えばNガスを各装置内に供給する窒素ガス経路(図示せず)がそれぞれ接続されている。
次に上述した浸炭処理装置2の構成について、図3に基づいて説明する。浸炭炉3内には、搬入室としての脱脂室40、予熱室41、浸炭室42、拡散室43、焼入室44が、前方から後方(図3においては左方から右方)に向かってこの順に設けられている。浸炭炉3の後方には、油槽室4が設けられている。
浸炭炉3の前部には、被処理体50を浸炭炉3内の脱脂室40に搬入するための開口としての搬入口51が設けられており、搬入口51を開閉する扉52が設けられている。
脱脂室40と予熱室41の間には、被処理体50を通過させるための通過口61が形成されており、通過口61を塞ぐシャッター62が備えられている。予熱室41と浸炭室42の間には、被処理体50を通過させるための通過口63が形成されており、通過口63を塞ぐシャッター64が備えられている。浸炭室42と拡散室43の間には、被処理体50を通過させるための通過口65が形成されており、通過口65を塞ぐシャッター66が備えられている。拡散室43と焼入室44の間には、被処理体50を通過させるための通過口67が形成されており、通過口67を塞ぐシャッター68が備えられている。脱脂室40、予熱室41、浸炭室42、拡散室43、焼入室44において被処理体50を処理するときは、通過口61、63、65、67はシャッター62、64、66、68によってそれぞれ閉じられるようになっている。なお、シャッター62、64、66、68によって通過口61、63、65、67を塞いだときも、脱脂室40、予熱室41、浸炭室42、拡散室43、焼入室44の雰囲気は、通過口61、63、65、67と各シャッター62、64、66、68の間の隙間を介して互いに連通している。被処理体50の熱処理中、浸炭炉3内の雰囲気の一部は脱脂室40の排ガス経路45から排気され、通常燃焼させ大気へ放散している。また、浸炭炉3内の残りの雰囲気は予熱室41、浸炭室42、拡散室43、焼入室44へ順に流れるようになっている。
浸炭炉3の後部には、被処理体50を浸炭炉3から搬出して油槽室4に搬入するための開口としての搬出口71が形成され、搬出口71を開閉する扉72が設けられている。前述した油槽室4は、搬出口71の外側に設けられており、搬出口71を介して浸炭炉3と連通するようになっている。搬出口71の下方には3方口弁73が設けられ、焼入室44内の雰囲気は油槽室4に流入するか、あるいは排ガス経路22に流入するようになっている。
浸炭炉3内の下部には、被処理体50を搬入口51から搬出口71側に向かって搬送するローラコンベア80が設けられている。被処理体50は、ローラコンベア80によって通過口61、63、65、67を順に通過するように搬送され、脱脂室40、予熱室41、浸炭室42、拡散室43、焼入室44に順に搬入、搬出されるようになっている。なお、予熱室41、浸炭室42、拡散室43、焼入室44には、複数の被処理体50をローラコンベア80の搬送方向に並べて搬入することができる。
予熱室41、浸炭室42、拡散室43、焼入室44には、変成ガス供給路20aから分岐した変成ガス供給路91、92、93、94がそれぞれ接続されている。また、浸炭室42、拡散室43、焼入室44には、エンリッチガス供給路21から分岐したエンリッチガス供給路101、102、103がそれぞれ接続されている。さらに、焼入室44には、空気を供給する空気供給路104が接続されている。脱脂室40、予熱室41、浸炭室42、拡散室43、焼入室44の上部には、各室内の雰囲気を攪拌するファン110がそれぞれ備えられており、さらに、各室内の雰囲気を加熱するヒータ(図示せず)がそれぞれ設けられている。
油槽室4の下部には、油槽120が備えられている。また、被処理体50を油槽室4内から搬出するための出口121が形成されており、出口121を開閉する扉122が設けられている。また、油槽室4の上部には、油槽室4内の排気を行う排ガス経路23と変成ガス供給路20bがそれぞれ接続されている。
本実施の形態にかかる熱処理システム1は以上のように構成されており、次にこの熱処理システム1で行われる被処理体50の浸炭処理および浸炭処理装置2から排気される排ガスのリサイクル処理について説明する。
先ず、ガス変成炉5で変成ガスが生成され、変成ガス供給路20、20a、20bを介して、浸炭処理装置2の浸炭炉3と油槽室4に変成ガスが供給される。同時に、エンリッチガスタンク7からエンリッチガス供給路21を介して、エンリッチガスが浸炭炉3に供給される。その際、流量計6、32によって変成ガス、エンリッチガスの流量が計測され、浸炭炉3、油槽室4に供給される変成ガス、エンリッチガスの流量が調整される。そして浸炭炉3の脱脂室40、予熱室41、浸炭室42、拡散室43、焼入室44及び油槽室4の内部の雰囲気がそれぞれ所定の雰囲気に維持される。
浸炭処理装置2の内部が所定の雰囲気になると、浸炭処理装置2において被処理体50の浸炭処理が行われる。浸炭炉3の搬入口51を開いて被処理体50を脱脂室40に搬入し、その後搬入口51を閉じて脱脂処理を行う。脱脂処理後、通過口61を開いて、被処理体50を脱脂室40から予熱室41に移動させ、通過口61を閉じる。予熱室41においては、被処理体50は例えば約930℃程度まで昇温される。予熱後、通過口63を開いて、被処理体50を予熱室41から浸炭室42に移動させ、通過口63を閉じる。浸炭室42において、被処理体50は例えば約930℃程度に加熱され、所定時間、浸炭処理が行われる。浸炭処理後、通過口65を開いて、被処理体50を浸炭室42から拡散室43に移動させ、通過口65を閉じる。拡散室43においては、被処理体50は例えば約930℃程度に加熱され、所定時間、拡散処理が行われる。拡散後、通過口67を開いて、被処理体50を拡散室43から焼入室44に移動させ、通過口67を閉じる。焼入室44においては、被処理体50は例えば約870℃程度に降温され、所定時間、焼入れ温度に保持され被処理体50の均熱が行われる。その後、浸炭炉3の搬出口71を開いて、被処理体50を油槽室4に搬入し、搬出口71を閉じる。そして、油槽室4において、被処理体50を油槽120に浸漬させて油焼き入れを行い、油槽120から引き上げた後、出口121を開いて搬出させる。以上のようにして、浸炭処理装置2における一連の浸炭処理が終了する。
上述のように浸炭処理装置2において被処理体50を浸炭処理中、浸炭炉3には変成ガスとエンリッチガスが継続的に供給され、所定の雰囲気に維持されている。そして浸炭炉3から発生した排ガスは、3方口弁73を介して排ガス経路22から排気され、油分除去装置8に送出される。なお、浸炭炉3からの排ガスは3方口弁72を介して油槽室4に流入させて、その後油槽室4から排気してもよい。
また浸炭処理装置2内で被処理体50の浸炭処理中、油槽室4には変成ガスが継続的に供給され、所定の雰囲気に維持されている。そして油槽室4から発生した排ガスは、排ガス経路23から排気され、油分除去装置8に送出される。
浸炭炉3と油槽室4から油分除去装置8に送出された排ガスは、油分除去装置8で油分が除去され、その後排ガス経路24を通って昇圧装置9に送出される。昇圧装置9に送出された排ガスは、昇圧装置9で昇圧される。このとき排ガスの昇圧は、排ガスの圧力がリサイクル装置10の吸着塔11a、11b内の吸着剤に対する所定の吸着圧力になるように行われる。その後昇圧された排ガスは、排ガス経路24を通ってリサイクル装置10に送出される。
リサイクル装置10に送出された排ガスは、排ガス経路24aを通って吸着塔11aに導入される。吸着塔11aに導入された排ガスは昇圧装置9において所定の吸着圧力に昇圧されており、排ガス中のCOガス、Oガス、HO(水分)が吸着塔11a内の吸着剤に吸着される。そしてCOガス、Oガス、HO(水分)が除去されたガスは、変成ガスと同一の成分比を有する精製ガスとして精製ガス経路26a、26を通って中間ガスタンク13に送出される(吸着ステップ)。
吸着塔11a内の吸着ステップが終了すると、吸着塔11aへの排ガスの導入を停止し、真空ポンプ15によって吸着塔11a内を真空引きし、吸着塔11a内のCOガス、Oガス、HO(水分)が脱着される。そして脱着されたCOガス、Oガス、HO(水分)はオフガスとして、オフガス経路28a、28から排出される(脱着ステップ)。
吸着塔11a内の脱着ステップが終了すると、中間ガスタンク13内の精製ガスの一部が洗浄ガス経路14、排ガス経路24、24aを通って、吸着塔11a内に導入される。この導入された精製ガスによって、吸着塔11a内は純化される(洗浄ステップ)。なお、中間ガスタンク13内の残りの精製ガスは、精製ガス経路26からリサイクル装置10外に送出される。
吸着塔11a内で脱着ステップと洗浄ステップが行われている間に、吸着塔11b内では吸着ステップが行われる。すなわち、吸着塔11a、11bにおいて、吸着ステップと、脱着ステップ・洗浄ステップとが交互に行われる。
リサイクル装置10では、排ガス経路24に設けられたガス分析計36と精製ガス経路26に設けられたガス分析計16の双方でガス成分が連続モニターされ、精製ガスがガス変成炉5から供給される変成ガスと同等成分比になるよう自動制御される。精製ガスがガス変成炉から供給される変成ガスと同等成分比であれば、その精製ガスは精製ガス経路26を通って流量計6に送出される。流量計6では、精製ガスとガス変成炉5からの変成ガスが合流し、その流量が計測される。そして必要量の変成ガス、精製ガスが浸炭処理装置2の浸炭炉3と油槽室4に供給される。
リサイクル装置10から排出されたオフガスは、油槽室4をパージする際のパージガスとして、オフガス経路28を通って油槽室4に供給される。
以上の実施の形態によれば、浸炭処理装置2から排気される排ガスを油分除去装置8、昇圧装置9、リサイクル装置10で精製し、リサイクル装置10からの精製ガスを浸炭炉3と油槽室4で浸炭処理の際の雰囲気ガスとして再利用することができるので、ガス変成炉5から浸炭処理装置2に供給する変成ガスの供給量を減少させることができる。またこのように浸炭処理装置2からの排ガスを再利用できるので、浸炭処理装置2へ供給する変成ガスを生成する際に必要なC(炭化水素系)の供給量および加熱エネルギーを減少させることができる。したがって、本熱処理システム1によれば、従来よりも省エネルギー化・省コスト化を実現することができる。
なお、変成ガスをガス変成炉で作る場合、例えば平衡状態1080℃で変成ガスを生成するが、この変成ガスは浸炭処理装置2で浸炭温度(930℃)まで下げるとCO2が増えるという問題がある。すなわち浸炭温度においては、CO2が減少すると浸炭能力が上りすぎるので、ガス(雰囲気)を再度調整する必要がある。
本発明にあっては、リサイクル装置10で精製された精製ガスは、ガス変成炉5で生成された変成ガスと比較すると、H2Oが少なく浸炭ポテンシャルを高くすることができることがわかり、スーティングしにくいガスができるようになった。また、スーティングしにくいガスができる要因として、H2Oが少ないことに加え、COの還元作用の影響も大きいと考えられる。
また、リサイクル装置10で精製された精製ガスの還元能力が高い性質を利用して、酸化膜をとる処理にも利用できる。なお、変成ガスの半分をリサイクル装置10で精製された精製ガスで賄えば、現状と同程度のコストになる。
さらに、ガス組成を精度よく調整するため、リサイクル装置にガス調整装置(図示しない)を付加することが好ましい。ガス調整装置は、air(空気)を導入する手段、ガス組成を分析する手段、ガス流量を調整する手段を有する。これにより、浸炭処理に使用できるカーボンポテンシャルに調整して、精製(リサイクル)ガスをキャリアガスとして浸炭処理装置に再利用でき、精度の高い浸炭処理を実施することができる。
さらには、浸炭用、拡散用などの複数のカーボンポテンシャルのキャリアガスの成分に精製(リサイクル)ガスを調整して、熱処理装置に使用することができ、変成炉の負担を小さくしコスト削減に寄与する。
またリサイクル装置10からのオフガスを浸炭処理装置2の油槽室4のパージガスとして再利用することができるので、従来供給されていたパージガスの供給量を減少させることができる。さらに、浸炭処理装置2の運転時には油槽室4内に変成ガスが供給されて所定の雰囲気にされるが、オフガスは精製ガスの成分も含んでいるので、例えば不活性ガス等をパージガスとして供給する場合に比べて、運転時に油槽室4内を素早く所定の雰囲気にすることができる。
以上の実施の形態の熱処理システム1において、リサイクル装置10には圧力スイング吸着装置が用いられていたが、温度スイング吸着装置(TSA:Temperature Swing Adsorption)を用いてもよい。温度スイング吸着装置は、圧力スイング吸着装置の吸着塔11a、11bと同様に2基の吸着塔を有し、各吸着塔内にCOガス、Oガス、HO(水分)を吸着する吸着剤、例えばゼオライト(ZnS)、カーボンモレキュラーシーブ(CMS)等の吸着剤がそれぞれ充填されている。またこの場合、昇圧装置9に代えて、前処理装置として排ガスを送気し、かつ排ガスの温度を下げる送気降温装置が用いられる。降温装置では、排ガスの温度は吸着剤に対する所定の吸着温度になるまで下げられる。そして降温装置で所定の吸着温度になった排ガスは、温度スイング吸着装置の吸着塔内に送出され、COガス、Oガス、水分が吸着される(吸着ステップ)。吸着ステップが終了すると、吸着塔内が昇温され、COガス、Oガス、HO(水分)が脱着される(脱着ステップ)。そして2基の吸着塔で吸着ステップと脱着ステップが交互に行われる。
またリサイクル装置10には、圧力温度スイング吸着装置(PTSA:Pressure and Temperature Swing Adsorption)を用いてもよい。圧力温度スイング吸着装置も圧力スイング吸着装置と同様に2基の吸着塔を有し、各吸着塔内にCOガス、Oガス、HO(水分)を吸着する吸着剤、例えばゼオライト(ZnS)、カーボンモレキュラーシーブ(CMS)等の吸着剤がそれぞれ充填されている。またこの場合、昇圧装置9に代えて、前処理装置として排ガスを昇圧し、かつ排ガスの温度を下げる昇圧降温装置が用いられる。昇圧降温装置では、排ガスが吸着剤に対する所定の吸着圧力、吸着温度になるように、排ガスの圧力と温度が調整される。そして昇圧降温装置で所定の吸着圧力、吸着温度になった排ガスは、圧力温度スイング吸着装置の吸着塔内に送出され、COガス、Oガス、水分が吸着される(吸着ステップ)。吸着ステップが終了すると、吸着塔内が降圧、かつ昇温され、COガス、Oガス、HO(水分)が脱着される(脱着ステップ)。そして2基の吸着塔で吸着ステップと脱着ステップが交互に行われる。
以上の実施の形態の熱処理システム1において、浸炭処理装置2には油槽室4が設けられていたが、油槽室4に代えて、浸炭処理装置2内に被処理体を冷却する冷却室を設けてもよい。かかる場合、リサイクル装置10において排出されたオフガスは、冷却室をパージする際のパージガスとして、冷却室に供給されてもよい。
以上の実施の形態の熱処理システム1において、浸炭処理装置2に供給される変成ガスはガス変成炉5で生成されていたが、浸炭処理装置2の浸炭炉3内に空気とC(炭化水素系)あるいはCOガスとC(炭化水素系)を導入し、浸炭処理装置2の浸炭炉3内で変成ガスを生成してもよい。
以上の実施の形態の熱処理システム1において、浸炭処理装置2は1基設けられていたが、浸炭処理装置2は複数、例えば図4に示すように2基設けられていてもよい。かかる場合、熱処理システム1に浸炭処理装置202、流量計206と油分除去装置208が追加される。浸炭処理装置202、流量計206、油分除去装置208は、浸炭処理装置2、流量計6、油分除去装置8とそれぞれ同一の構成を有している。
流量計206には、変成ガス供給路20から分岐した変成ガス供給路220と、精製ガス経路26から分岐した精製ガス経路226とが接続されている。また流量計206には、変成ガス供給路220が分岐した変成ガス供給路220a、220bが接続されている。
浸炭処理装置202の浸炭炉203には、変成ガス供給路220aと、エンリッチガス供給路21から分岐したエンリッチガス供給路221とが接続されている。浸炭処理装置202の油槽室204には、変成ガス供給路220bと、オフガス経路28から分岐したオフガス経路228とが接続されている。
また、浸炭処理装置202の浸炭炉203、油槽室204には、排ガスを排出する排ガス通路222、223がそれぞれ接続されている。排ガス通路222には、分析ガス経路233を介して、浸炭炉203内のガスの成分を分析するガス分析計234が接続されている。排ガス経路222、223は、油分除去装置208に接続されている。なお、油槽室4からの排ガス通路223には排気路223aが分岐して設けられており、排気路223aから排ガスを熱処理システム1の外部に排気することができる。
油分除去装置208には、排ガス経路224が接続されている。排ガス経路224は、排ガス経路24に接続されている。
なお、上述した浸炭処理装置202には、装置内を安全にパージするために不活性ガス、例えばNガスを装置内に供給する窒素ガス経路(図示せず)が接続されている。
以上のように一の熱処理システム1内に複数の浸炭処理装置2、202が設けられるので、同一システム内で複数の被処理体を同時に浸炭処理することができる。さらに、一の熱処理システム1内に複数、例えば2〜10台の浸炭装置2を設けるのが好ましく、1台のリサイクル装置10で排ガスを処理することでシステムの装置コストを抑えることができる。同様に精製ガスを変成ガスとして使用できるため、ガス変成炉5の台数あるいは容量も、従来と比べても大幅に減少させることができる。
以上の実施の形態の熱処理システム1に、例えば図5に示すように昇圧装置9で昇圧した排ガスを貯留する排ガスタンク301と、リサイクル装置10で精製した精製ガスを貯留する精製ガスタンク302と、リサイクル装置10から排出されるオフガスを貯留するオフガスタンク303とを追加してもよい。排ガスタンク301、精製ガスタンク302、オフガスタンク303は、それぞれ内部を一定圧に保つことができるガスホルダーである。排ガスタンク301、精製ガスタンク302、オフガスタンク303は、それぞれ昇圧装置9とリサイクル装置10の間を接続する排ガス経路24、精製ガス経路26、オフガス経路28に介設される。また排ガスタンク301、精製ガスタンク302、オフガスタンク303には、タンク内をパージするためにパージガス経路30から分岐したパージガス経路311、312、313がそれぞれ接続されている。なお、排ガスタンク301、精製ガスタンク302、オフガスタンク303の上部には排気路321、322、323がそれぞれ設けられ、タンク内のガスを排気することができる。また、排ガスタンク301、精製ガスタンク302、オフガスタンク303には、各タンク内を安全にパージするために不活性ガス、例えばNガスを各タンク内に供給する窒素ガス経路(図示せず)がそれぞれ接続されている。
かかる場合、昇圧装置9で昇圧された排ガスは、一旦排ガスタンク301に貯留され、必要時に必要量の排ガスをリサイクル装置10に供給することができる。またリサイクル装置10から精製される精製ガス、排出されるオフガスは、それぞれ精製ガスタンク302、オフガスタンク303に貯留され、必要時に必要量の精製ガス、オフガスを浸炭処理装置2浸炭炉3と油槽室4に供給することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に相到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。例えば、熱処理装置で調質処理あるいは脱炭処理を行う場合にも、本発明の熱処理システムを適用することができる。
本発明は、鋼材品である被処理体を浸炭処理あるいは調質処理、脱炭処理する
熱処理装置を有する熱処理システムに有用である。
本実施の形態にかかる熱処理システムの構成の概略を示す説明図である。 リサイクル装置の構成の概略を示す説明図である。 浸炭処理装置の縦断面図である。 他の実施の形態にかかる熱処理システムの構成の概略を示す説明図である。 他の実施の形態にかかる熱処理システムの構成の概略を示す説明図である。
符号の説明
1 熱処理システム
2 浸炭処理装置
3 浸炭炉
4 油槽室
5 ガス変成炉
6 流量計
7 エンリッチガスタンク
8 油分除去装置
9 昇圧装置
10 リサイクル装置
16 ガス分析計
32 流量計
34 ガス分析計
36 ガス分析計
301 排ガスタンク
302 精製ガスタンク
303 オフガスタンク

Claims (9)

  1. 変成ガスを含む雰囲気ガス中で被処理体を浸炭処理あるいは調質処理、脱炭処理する熱処理装置と、
    前記熱処理装置から排出された排ガスをリサイクルするリサイクル装置と、を有し、
    前記リサイクル装置は、CO ガス、O ガス、水分を吸着し、前記排ガスを精製ガスとオフガスに分離する圧力スイング吸着装置、温度スイング吸着装置、または圧力温度スイング吸着装置であり、
    前記リサイクル装置における排ガスの分離の前に、前記熱処理装置から排出される排ガス中の油分を除去する油分除去装置が設けられ、
    前記リサイクル装置における排ガスの分離の前処理として、少なくとも前記油分除去装置で油分が除去された排ガスの昇圧および/又は降温を行う前処理装置が設けられ、
    前記精製ガスは、前記熱処理装置に供給されることを特徴とする、熱処理システム。
  2. 前記前処理装置で前処理された排ガスを貯留して、当該排ガスを前記リサイクル装置に供給する排ガスタンクを有することを特徴とする、請求項1に記載の熱処理システム。
  3. 前記リサイクル装置で分離された精製ガスを貯留して、当該精製ガスを前記熱処理装置に供給する精製ガスタンクを有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の熱処理システム。
  4. 前記熱処理装置は、被処理体を熱処理するための熱処理室と、被処理体の油焼入れを行うための油槽室あるいは被処理体を冷却する冷却室と、を有し、
    前記オフガスは、前記油槽室あるいは冷却室に供給されることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の熱処理システム。
  5. 前記リサイクル装置で分離されたオフガスを貯留して、当該オフガスを前記油槽室あるいは冷却室に供給するオフガスタンクを有することを特徴とする、請求項4に記載の熱処理システム。
  6. 前記熱処理装置は複数設けられていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の熱処理システム。
  7. 前記変成ガスは、ガス変成炉で生成されることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の熱処理システム。
  8. 前記変成ガスは、前記熱処理室で生成されることを特徴とする、請求項4〜6のいずれかに記載の熱処理システム。
  9. 前記精製ガスをキャリアガスとして、前記浸炭処理に使用することを特徴とする、請求項1〜8に記載の熱処理システム。
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