JP2009091632A - 熱処理装置及び熱処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】異なる種類のガスを混合することなく、炉内の各熱処理工程が、ばらつきなく適正なCPを有する雰囲気中で行われる熱処理装置及び熱処理方法を提供する。
【解決手段】炉(浸炭炉)3内に変成ガスを供給し、炉3内で被処理体60を熱処理する熱処理装置1の炉3内において、各工程(各熱処理室21,22,23,24)ごとに、それぞれ所定のカーボンポテンシャルに生成された変成ガスのみが供給されて炉3内の雰囲気が調整される。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば鋼材等の被処理体を浸炭処理する際の熱処理装置及び熱処理方法に関する。
鋼材等の被処理体に浸炭処理を行う手法として、例えばガス浸炭処理が行われる。ガス浸炭処理は、浸炭用のガスの雰囲気中に被処理体を置いて加熱し、浸炭を行うものである。従来、浸炭用のガスとしては、例えばCO(一酸化炭素)ガス、H(水素)ガス、N(窒素)ガス、CO(二酸化炭素)ガス、HO(水分)等を含む変成ガスと、例えばC(炭化水素系)のエンリッチガスとが用いられる。このガス浸炭処理の場合、浸炭用のガスを被処理体の加熱媒体として用いることができ、被処理体を均一に浸炭処理することが可能である。
このようなガス浸炭処理は、従来、例えば被処理体に浸炭処理を行う浸炭炉と、浸炭処理後の被処理体を油焼入れする油槽室とを有する浸炭処理装置で行われている。浸炭炉は、例えば特許文献1に開示されているように、予熱室、浸炭室、冷却室、焼入室等からなる複数の熱処理室を備え、各熱処理室に被処理体を順に移動させながら、予熱処理、浸炭処理、冷却処理、焼入処理等の各工程を連続的に行う。浸炭炉には変成ガスとエンリッチガスが供給され、油槽室には変成ガスが供給されて、所定の温度で被処理体の熱処理が行われる。尚、浸炭炉が浸炭室のみからなり、浸炭室1室で前記各工程が連続的に行われる場合もある。
浸炭炉においては、例えば浸炭処理を行う浸炭室のカーボンポテンシャル(以下、CPと記す)を930℃で1.0%以上とし、拡散室のCPを浸炭室よりも少し低めの例えば0.8%程度にすることにより、浸炭処理及び拡散処理のそれぞれの効率を高め、全体の処理時間が短縮できる。従来は、一定のCP、例えば850℃でCP=0.8の変成ガスを浸炭炉全体に供給し、例えば特許文献2に開示されているように、変成ガス及びエンリッチガス、空気等の流量を調整することにより、各熱処理室のCPの制御を行っていた。即ち、例えば処理温度が高い工程においてCPが下がった場合にはエンリッチガスを供給してCPを上げ、例えば処理温度が低い工程においてCPが高過ぎる場合には空気等を混合させてCPを下げていた。1室からなる浸炭炉の場合も同様である。
特開平8−199331号公報 特開2006−283116号公報
しかしながら、浸炭炉内で変成ガスに加えてエンリッチガスや空気等を供給すると、雰囲気がばらつきやすく、各熱処理室の雰囲気制御が困難になる。また、空気を加えた場合には、被処理体が酸化することがある。そのため、熱処理の効率及び被処理体の品質が低下する。
また、従来、浸炭炉内の各工程を行う熱処理室が周囲から十分に遮断されていない場合や、被処理体の搬送時に他の熱処理室に供給された空気が流入する場合等に備えて、供給する変成ガスのCPを所定値よりも高めにすることがある。ところが、CPが高過ぎると変成ガスの生成時にスーティングしやすく、生成が困難になる。また、各熱処理室内の雰囲気のCPを所定値にするための制御に手間がかかるという問題点がある。
本発明の目的は、異なる種類のガスを混合することなく、炉内の各熱処理工程が、ばらつきなく適正なCPを有する雰囲気中で行われる熱処理装置及び熱処理方法を提供することにある。
上記問題を解決するため、本発明は、炉内に変成ガスを供給し、前記炉内で被処理体を熱処理する熱処理装置であって、前記炉内において、各工程ごとに、それぞれ所定のカーボンポテンシャルに生成された変成ガスのみが供給されて前記炉内の雰囲気が調整されることを特徴とする熱処理装置を提供する。予め各工程に応じて適正なCPの変成ガスが生成され、その変成ガスが炉内に供給されるので、エンリッチガスや空気等を混ぜることなく、炉内を所定の雰囲気にすることができる。
前記変成ガスは、前記炉の外側に設けられたガス変成炉で生成されてもよく、これにより、生成される変成ガスのCP値が安定する。
さらに、前記炉内に、異なる工程を行う複数の熱処理室を有し、前記複数の熱処理室同士が仕切壁により仕切られて、前記仕切壁により形成された前記被処理体の通過口を開閉可能な開閉扉が設けられていることが好ましい。これにより、各熱処理室が遮断されるので、隣接する熱処理室の雰囲気の影響を受けることなく、適正な雰囲気を保つことができる。
また、本発明によれば、炉内に変成ガスを供給し、前記炉内で被処理体を熱処理する熱処理方法であって、前記炉内において、各工程ごとに、それぞれ所定のカーボンポテンシャルに生成された変成ガスのみを供給して前記炉内の雰囲気を調整することを特徴とする熱処理方法が提供される。
本発明によれば、変成ガスに異なる種類のガスを混合する必要がないうえ、複雑な雰囲気制御が不要となり、雰囲気制御システムを簡略化できる。また、他のガスを混ぜることにより熱処理室内の雰囲気がばらつくことを防ぐので、安定した雰囲気で各工程の熱処理を適正に行うことができ、被処理体の品質が安定する。
以下、本発明の実施の形態を、図を参照して説明する。
図1は、本発明にかかる熱処理装置1の構成の概略を示している。
熱処理装置1は、鋼材品である被処理体の浸炭熱処理を行う浸炭処理装置2を有している。浸炭処理装置2は、被処理体に浸炭処理を行う浸炭炉3と、浸炭処理後の被処理体を油焼入れする油槽室4を備えている。
浸炭処理装置2には、変成ガス供給路11、12、13を介して、変成ガスを生成する3基のガス変成炉5、7、9が接続されている。各ガス変成炉5、7、9では、空気とC(炭化水素系)から変成ガスを生成している。変成ガスは主にCO(一酸化炭素)ガス、H(水素)ガス、N(窒素)ガスからなり、CO(二酸化炭素)ガス、HO(水分)を微量に含んでいる。各ガス変成炉5、7、9では、それぞれ異なるCPの変成ガスが生成される。例えば第一のガス変成炉5では930℃でCP=1.0%、第二のガス変成炉7では930℃でCP=0.8%、第三のガス変成炉9では850℃でCP=0.8%の変成ガスが生成される。ガス変成炉5、7、9は、それぞれ変成ガス供給路11、12、13の途中で変成ガスの流量を計量する流量計6、8、10を介し、浸炭炉3の所定の熱処理室及び油槽室4にそれぞれ接続されている。これにより、ガス変成炉5、7、9で生成された変成ガスが、浸炭炉3及び油槽室4に供給される。その際、流量計6、8、10によって変成ガスの流量が計測され、各熱処理室に供給される変成ガスの流量が調整される。
浸炭処理装置2の浸炭炉3、油槽室4には、排ガス通路14、15がそれぞれ接続されている。排ガスは、浸炭処理装置2から排出された後、外部に排気される。
次に、浸炭処理装置2の構成の一例を、図2に基づいて説明する。
浸炭炉3の炉体は、例えば金属製の筐体層の内面に沿って断熱層を積層し、さらに断熱層の内面に沿って耐火層を備えた3層構造等により形成される。浸炭炉3内には、搬入室としての脱脂室20、被処理体60の予熱処理(昇温)を行う予熱室21、浸炭処理を行う浸炭室22、浸炭処理後の拡散処理を行う拡散室23、拡散処理後の焼入処理を行う焼入室24からなる各熱処理室が、入口側から出口側に向かう搬送方向Dに沿って順に設けられている。浸炭炉3の後方には、油槽室4が設けられている。鋼材品である被処理体60は、これらの各熱処理室を搬送方向Dに沿って搬送され、各工程の処理が施される。
浸炭炉3の入口側には、被処理体60を浸炭炉3内の脱脂室20に搬入するための開口としての搬入口30、及び搬入口30を開閉する入口扉50が設けられている。
脱脂室20と予熱室21の間、予熱室21と浸炭室22の間、浸炭室22と拡散室23の間、拡散室23と焼入室24の間には、それぞれ仕切壁36、37、38、39が設けられている。即ち、浸炭炉3の内部は4つの仕切壁36、37、38、39によって5つの熱処理室に仕切られている。各仕切壁36、37、38、39には、被処理体60を搬送方向であるD方向に通過させる通過口31、32、33、34がそれぞれ開口されている。各通過口31、32、33、34は、開閉扉51、52、53、54によってそれぞれ開閉される。仕切壁36、37、38、39は、耐熱性、耐火性及び断熱性が高い材質で形成することが好ましく、例えばセラミックファイバー等が用いられる。
仕切壁36、37、38、39は垂直方向に設けられ、それぞれ略方形の通過口31、32、33、34を有する。通過口31、32、33、34の上方には、それぞれ開閉扉51、52、53、54を収納する開閉扉収納部62が設けられている。
開閉扉51は、例えば図3に示すように、扉本体511と、扉本体511の縁部を覆う縁体512とを備えている。扉本体511と縁体512の外側には、耳部513が設けられている。開閉扉51は、開閉扉51を上下方向に沿って昇降移動させる開閉扉昇降器71によって支持されている。扉本体511は、例えば略方形の平板状に形成されており、略垂直に備えられている。縁体512は、扉本体511の周縁部全体を囲む略方形の枠状に形成されている。扉本体511の材質としては、断熱性及び耐熱性が高く且つ軽量なものを使用することが望ましく、例えばセラミックファイバー等が用いられる。一方、縁体512の材質としては、断熱性及び耐熱性が高いもの、さらに扉本体511よりも高い強度、硬度、剛性を有するものを使用することが望ましく、例えば鋼材等が用いられる。耳部513は、縁体512の外面に取り付けられ、縁体512の外面から外側に向かって広がるように、薄い板状に形成されている。この耳部513を、仕切壁36の被接触面361に接触させることにより、通過口31が閉じられる。耳部513の材質としては、耐熱性が高いもの、さらに扉本体511及び仕切壁36よりも高い強度、硬度、剛性等の機械的性質を有するもの、即ち、扉本体511や、仕切壁36の少なくとも被接触面361よりも変形性が少ないものを使用することが望ましく、例えば鋼材等が用いられる。なお、被接触面361に、開閉扉51の縁部、例えば図3の例における耳部513の端辺を保持する保持溝を設けてもよい。また、隣室の雰囲気の影響を実質的に受けずに各室の変成ガスのCPを制御するために、扉の高さは被処理体60と同等以上が好ましい。
予熱室21と浸炭室22との間に設けられた仕切壁37、通過口32、開閉扉52、浸炭室22と拡散室23の間に設けられた仕切壁38、通過口33、開閉扉53、及び、拡散室23と焼入室24の間に設けられた仕切壁39、通過口34、開閉扉54は、上述した脱脂室20と予熱室21の間に設けられた仕切壁36、通過口31、開閉扉51と同様の構成になっている。
脱脂室20、予熱室21、浸炭室22、拡散室23、焼入室24において被処理体60を処理するときは、通過口31、32、33、34はそれぞれ開閉扉51、52、53、54によって閉じられる。
浸炭炉3の出口側には、被処理体60を浸炭炉3から搬出して油槽室4に搬入するための開口としての搬出口35が形成され、搬出口35を開閉する扉55が設けられている。
浸炭炉3内の下部には、被処理体60を搬入口30から搬出口35側に向かってD方向に搬送するローラコンベア61が設けられている。被処理体60は、ローラコンベア61によって搬送され、脱脂室20、予熱室21、浸炭室22、拡散室23、焼入室24に順に搬入、搬出される。なお、予熱室21、浸炭室22、拡散室23、焼入室24には、複数の被処理体60をローラコンベア61の搬送方向に並べて搬入することができる。
予熱室21、浸炭室22、拡散室23、焼入室24には、変成ガス供給路91、92、93、94がそれぞれ接続されている。浸炭室22に接続されている変成ガス供給路92は、変成ガス供給路11に接続されたものであり、浸炭室22には、ガス変成炉5で生成された変成ガス(例えば930℃でCP=1.0%)が供給される。予熱室21、拡散室23に接続されている変成ガス供給路91、93は、変成ガス供給路12から分岐したものであり、予熱室21、拡散室23には、ガス変成炉7で生成された変成ガス(例えば930℃でCP=0.8%)が供給される。焼入室24に接続されている変成ガス供給路94は、変成ガス供給路13から分岐したものであり、焼入室24には、ガス変成炉9で生成された変成ガス(例えば850℃でCP=0.8%)が供給される。各熱処理室へ供給される変成ガスのCPは、上記の例に限定されることはなく、それぞれの工程が効率よく行われる条件が設定される。また、必要に応じて浸炭炉2内を安全にパージするために、不活性ガス例えばNガスを各熱処理室内に供給する窒素ガス経路がそれぞれ接続される(図示省略)。
脱脂室20、予熱室21、浸炭室22、拡散室23、焼入室24の上部には、各熱処理室内の雰囲気を攪拌するファン63がそれぞれ備えられており、さらに、各熱処理室内の雰囲気を加熱するヒータ(図示省略)がそれぞれ設けられている。また、脱脂室20、予熱室21、浸炭室22、拡散室23、焼入室24の天井部には、それぞれ室内の排気を行うエキセス64が設けられている。被処理体60の熱処理中、浸炭炉3内の雰囲気の一部は各エキセス64から排ガス通路14(図1)へ排気される。
油槽室4の下部には、油槽41が備えられている。油槽室4には、被処理体60を油槽室4内で搬送方向Dに搬送するとともに、油槽41との間で上下方向に昇降移動させる搬送昇降機42が備えられている。油槽室4の出口側には、被処理体60を油槽室4から浸炭処理装置2の外部に搬出させる油槽室搬出口40と、油槽室搬出口40を開閉する出口扉56が設けられている。
油槽室4には、変成ガス供給路13から分岐した変成ガス供給路95が設けられ、変成ガスが供給される。また、排ガス通路14に接続するエキセス65が設けられ、油槽室4内の排気が行われる。
本実施の形態における熱処理装置1は以上のように構成されており、次にこの熱処理装置1で行われる被処理体60の浸炭処理について説明する。
図1に示す3基のガス変成炉5、7、9において、それぞれ異なるCPを有する変成ガスが生成される。CPは、予め浸炭処理の各工程において最適な状態に設定され、例えば930℃でCP=1.0%、930℃でCP=0.8%、850℃でCP=0.8%となる3種類が生成される。こうして生成された変成ガスは、変成ガス供給路11、12、13を介して浸炭処理装置2に供給される。その際、流量計6、8、10によって変成ガスの流量が計測され、浸炭処理装置2内の各室に供給される変成ガスの流量が調整される。
被処理体60が搬入される前の複数の処理室を持つ図2の浸炭処理装置2において、予熱室21、浸炭室22、拡散室23、焼入室24、油槽室4内の雰囲気が、変成ガスの供給により調節される。即ち、例えば図4に示すように、予熱室21、浸炭室22、及び拡散室23の温度は約930℃、焼入室24の温度は約850℃に調節され、予熱室21のCPは約0.8%、浸炭室22のCPは約1.0%、拡散室23のCPは約0.8%、焼入室24のCPは約0.8%に調節される。なお、CP(カーボンポテンシャル)とは、熱処理雰囲気の浸炭能力を示す値であり、熱処理雰囲気中のCO,Oの分圧(PCO/PO2 1/2)で表される。予熱室21、浸炭室22、拡散室23、焼入室24、油槽室4の雰囲気の調節は、図示しないヒータの発熱量、変成ガスの供給流量、排気量等がそれぞれ調整されることにより行われる。
浸炭炉3の搬入口30、通過口31、32、33、34、搬出口35、油槽室4の油槽室搬出口40は、入口扉50、開閉扉51、52、53、54、扉55、出口扉56によってそれぞれ閉じられている。各開閉扉51、52、53、54が閉じられることにより、通過口31、32、33、34の隙間からガスが通過することを防止する。ただし、通過口31、32、33、34の上部の開閉扉収納部62などを通じて各室は互いに連通しているが、隣り合う処理室の雰囲気の影響を受けずに変成ガスのCPが制御できる程度に、各室は隔離されている。
このように、浸炭炉3内の通過口31、32、33、34が、開閉扉51、52、53、54によって十分に閉じられている状態では、隣り合う熱処理室の雰囲気の影響を少なくすることができ、各熱処理室の雰囲気を個別に制御し易い。したがって、例えば浸炭室22と拡散室23に異なるCPの変成ガスを流しても、混ざり合うことなく各室の雰囲気を制御できる。
浸炭炉2内の雰囲気が所定の処理条件に調節された状態において、浸炭炉3の搬入口30が開かれ、被処理体60が搬入口30を通じて脱脂室20に搬入される。被処理体60が搬入されると、搬入口30の入口扉50が閉じられ、脱脂処理が施される。
脱脂処理が完了すると、開閉扉51が上昇し、通過口31が開く。被処理体60は、ローラコンベア61によって脱脂室20から通過口31を通過して予熱室21に搬送される。被処理体60が予熱室21内に入ると、開閉扉51が下降し、通過口31が閉じられる。予熱室21から浸炭室22に被処理体60を移動させる際、浸炭室22から拡散室23に被処理体60を移動させる際、拡散室23から焼入室24に被処理体60を移動させる際も、同様に、開閉扉52、53、54がそれぞれ昇降し、通過口32、33、34が開閉される。
予熱室21において、被処理体60は、例えばCP=0.8%の変成ガス雰囲気中で約930℃程度まで昇温される。予熱後、通過口32を開き、被処理体60を予熱室21から浸炭室22に移動させ、通過口32を閉じる。浸炭室22において、被処理体60は、例えば約930℃、CP=1.0%の変成ガス雰囲気中で、所定時間の浸炭処理が行われる。浸炭処理後、通過口33を開いて、被処理体60を浸炭室22から拡散室23に移動させ、通過口33を閉じる。拡散室23においては、被処理体60は、例えば約930℃、CP=0.8%の変成ガス雰囲気中で、所定時間の拡散処理が行われる。拡散後、通過口34を開いて、被処理体60を拡散室23から焼入室24に移動させ、通過口34を閉じる。焼入室24においては、被処理体60は、例えばCP=0.8%の変成ガス雰囲気中で約850℃程度に降温され、所定時間、焼入温度に保持されて被処理体60の均熱が行われる。その後、浸炭炉3の搬出口35を開いて、被処理体60を油槽室4に搬入し、搬出口35を閉じる。
油槽室4に被処理体60が搬入されると、搬出口35が搬出口扉55によって閉じられ、被処理体60は、搬送昇降機42の作動によって下降し、油槽41に浸漬される。これにより、被処理体60の油焼入れが行われる。その後、被処理体60が油槽41から引き上げられ、油槽室搬出口40が開かれると、被処理体60は油槽室4から搬出される。以上により、熱処理装置1における一連の処理が終了する。
上述のように浸炭処理装置2において被処理体60を浸炭処理中、浸炭炉3の各熱処理室及び油槽室4には、変成ガス供給炉91、92、93、94、95を介して所定のCPの変成ガスが継続的に供給され、それぞれ所定の雰囲気に維持される。そして、浸炭炉3及び油槽室4から発生した排ガスは、排ガス経路14、15から排気される。
以上説明したように、かかる熱処理装置1によれば、各熱処理の工程を行う熱処理室ごとに、それぞれ適正なCPの変成ガスを独立して供給することにより、各熱処理が効率よく行われる。しかも、エンリッチガスや空気等を混合することなく、任意のCPの変成ガスを供給できるので、隣接する熱処理室同士であっても、CPの差を大きくすることができる。このように、例えば浸炭雰囲気と拡散雰囲気のCPの差を大きくすることで、浸炭処理の効率と拡散処理の効率を共に向上させ、全体の処理時間の短縮を図ることができる。また、エンリッチガスや空気等を混合しないため、各熱処理室内の雰囲気がばらつくことがなく、雰囲気制御が容易である。
以上、本発明にかかる第一の実施形態として、浸炭炉3が連続炉により構成されている例について説明したが、浸炭処理装置2の構造は、上記の例に限ることはない。例えば、浸炭炉内の仕切壁36、37、38、39、開閉扉51、52、53、54等の形状は、上記の実施形態に限ることはなく、開閉扉51、52、53、54を閉じたときに、通過口31、32、33、34から隣室の雰囲気の影響を受けにくい構造であればよい。
また、上記の実施の形態において、浸炭処理装置2には油槽室4が設けられているが、油槽室4に代えて、浸炭処理装置2内に被処理体60を冷却する冷却室を設けてもよい。
さらに、上記の実施の形態において、浸炭処理装置2に供給される変成ガスのCPは3種類であり3基のガス変成炉5、7、9で生成されていたが、これに限ることはない。
また、上記の実施形態では、熱処理装置1はガス浸炭を行う連続ガス浸炭設備とし、被処理体60を鋼材とし、熱処理炉は予熱室21、浸炭室22、拡散室23、焼入室24を備えた連続式の浸炭炉3であるとしたが、これらはかかるものに限定されず、様々な熱処理を行う熱処理炉、雰囲気熱処理設備において適用できる。例えば、被処理体は、鉄系合金以外の他の合金からなるものであっても良く、熱処理炉は、浸炭窒化処理を行う連続炉などであっても良い。熱処理室は、例えば浸炭窒化室などであっても良い。
次に、本発明の異なる実施の形態として、被処理体をバッチ処理するバッチ炉における例を説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する要素においては、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
図5は、浸炭処理装置2がバッチ炉の場合の熱処理装置1の構成を示す。浸炭処理装置2は、被処理体60に加熱、浸炭、拡散、均熱の各処理を行う浸炭炉3と、浸炭処理後の被処理体60を油焼入れする油槽室4を備えている。浸炭炉3は一室のみであり、変成ガス供給路11、12を介して、変成ガスを生成するガス変成炉5、7が接続されている。ガス変成炉5、7では、例えば930℃でCP=1.0%(CO=0.1vol%)、850℃でCP=0.8%(CO=0.2vol%)の2種類の変成ガスが生成され、浸炭炉3内の工程に応じて、変成ガスの種類を切り替えて供給される。ガス変成炉5、7は、変成ガス供給路11、12の途中で変成ガスの流量を計量する流量計6、8を介し、浸炭炉3及び油槽室4に接続されている。ガス変成炉5、7で製造されたそれぞれのガスは、処理工程に対応してバルブにより切り換えて使用される。ガス変成炉5、7で生成された変成ガスは、流量が調整されて、浸炭炉3及び油槽室4に供給される。尚、ガス変成炉は、図1の例に示すように、変成ガスの種類ごとに3台設けてもよく、また、1台で複数のガスを処理工程に応じて製造してもよい。
このようなバッチ炉において、浸炭炉3の入口及び出口に設けられた入口扉50、扉55と、浸炭炉3の搬入口30、搬出口35の外周との間に、ガス浸炭炉では、通常、グラファイトパッキンシール等のシール材を用いてシールされる。この場合、外部からのエアの侵入を完全に防止できないため、変成炉で製造した所定のCP、例えば930℃、CP=1.0%の変成ガスを導入しても、通常の流量であればCPが0.5%程度まで下がる。このようなときには、流量を通常の2〜3倍に増加させれば、変成ガスのみの供給でCPを0.8%に保持できるので、浸炭等の処理が可能である。なお、通常の流量の変成ガスを浸炭炉内に供給して例えば炉内雰囲気を930℃でCPが0.8〜1.0%にするためには、変成ガスのCPは1.2〜1.5%程度とすることが必要であり、スーティングが発生しやすくなるため好ましくない。よって、高いCPを得るためには、変成ガスを多く供給しなければならない。
これに対しては、浸炭炉3の入口及び出口に設けられた入口扉50、扉55と、浸炭炉3の搬入口30、搬出口35の外周との間に、Oリング等の真空用のシール材を介して入口扉50と搬入口30の間の隙間、扉55と搬出口35の間の隙間からのエアの侵入などを防止することが好ましい。これにより、変成ガスを過剰に供給することなく、適量の変成ガスの供給のみで、浸炭炉3内を所定の高いCPの雰囲気に維持することができる。即ち、導入する変成ガスのCPに対して、浸炭炉3内でのCPの低下を防止することができる。
次に、図5に示すバッチ炉の場合の被処理体の浸炭処理について説明する。
図5に示す2基のガス変成炉5、7において、それぞれ異なるCPを有する変成ガスが生成される。例えば変成炉5において930℃でCP=1.0%、変成炉7において850℃でCP=0.8%となる2種が生成される。こうして生成された変成ガスは、変成ガス供給路11、12を介して浸炭処理装置2に供給される。その際、流量計6、8によって変成ガスの流量が計測され、浸炭処理装置2に供給される変成ガスの流量が調整される。
被処理体60が搬入される前の浸炭処理装置2において、浸炭炉3の雰囲気が、変成炉5からの変成ガスの供給により、約930℃、CP=約1.0%に調節される。浸炭炉3の雰囲気の調節は、図示しないヒータの発熱量、変成ガスの供給流量、排気量等がそれぞれ調整されることにより行われる。
浸炭炉3の搬入口30、搬出口35は、入口扉50、出口扉55によってそれぞれ閉じられている。本実施形態においては、これらの間はOリングによってシールされ、浸炭炉3は、入口扉50と搬入口30の間の隙間、扉55と搬出口35の間の隙間からのエアなどの侵入を防止することができる。特に、入口扉50と搬入口30の間は、外気からのエアの侵入口となるので、Oリング等の真空用シール材でシールすることが好ましい。
浸炭炉3内の雰囲気が前記条件に調節された状態において、浸炭炉3の搬入口30が開かれ、被処理体60が搬入口30を通じて浸炭炉3に搬入される。被処理体60が搬入されると、搬入口30の入口扉50が閉じられ加熱処理が施される。
次に、被処理体60が加熱されて、目標とする浸炭温度の930℃に昇温され、930℃で所定時間保持される。被処理体60はこの間に所定の浸炭処理が施される。
浸炭処理が終了した時点で、変成炉5からの変成ガスの供給をバルブ操作によって停止し、次いで変成炉7の変成ガスが浸炭炉3に供給されるように、バルブ操作を行う。これにより、850℃でCPが0.8%に設定された変成ガスが浸炭炉3に供給される。このガスが供給された状態で、ヒータの発熱量、変成ガスの供給流量、排気量等をそれぞれ調整することで、浸炭炉3内を930℃で所定時間保持する。この操作により、被処理体60は、所定時間、拡散処理が施される。なお、このときのCPは、昇温の影響で0.8%より低くなる。また、拡散処理時に、930℃でCPが0.8%の変成ガスを変成炉5または7で生成し、浸炭炉3に供給して拡散処理してもよい。
拡散処理工程終了後、温度が850℃まで降温され、所定時間、焼入温度に保持されて被処理体60の均熱が行われる。このときも、変成炉7からガスの供給が行われている。その後、浸炭炉3の搬出口35を開いて、被処理体60を油槽室4に搬入し、搬出口35を閉じる。油槽室4に入ってからの被処理体60への処理は、前述の図2に示す複数の処理室を持つ浸炭処理装置2の場合と同様である。
なお、特にバッチ炉の場合は、上記のように複数の変成ガスの生成を複数の変成炉で生成しなくても良く、1台の変成炉で工程に合わせて温度及びCPを変更したガスを生成しても良い。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に相到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、例えば鋼材等の被処理体の浸炭処理、浸炭窒化処理等を行う熱処理炉に適用できる。
本発明にかかる熱処理装置の構成を示す概略図。 浸炭処理装置の概略縦断面図。 開閉扉の例を示す正面図。 各工程の雰囲気制御の例を示すグラフ。 本発明にかかる異なる熱処理装置の例を示す構成の概略図。
符号の説明
1 熱処理装置
2 浸炭処理装置
3 浸炭炉
4 油槽室
5、7、9 ガス変成炉
6、8、10 流量計
11、12、13 変成ガス供給路
14、15 排ガス経路
20 脱脂室
21 予熱室
22 浸炭室
23 拡散室
24 焼入室
30 搬入口
31、32、33、34 通過口
35 搬出口
36、37、38、39 仕切壁
40 油槽室搬出口
41 油槽
50 入口扉
51、52、53、54 開閉扉
55 扉
56 出口扉
60 被処理体
61 ローラコンベア
91、92、93、94、95 変成ガス供給路

Claims (4)

  1. 炉内に変成ガスを供給し、前記炉内で被処理体を熱処理する熱処理装置であって、
    前記炉内において、各工程ごとに、それぞれ所定のカーボンポテンシャルに生成された変成ガスのみが供給されて前記炉内の雰囲気が調整されることを特徴とする、熱処理装置。
  2. 前記変成ガスは、前記炉の外側に設けられたガス変成炉で生成されることを特徴とする、請求項1に記載の熱処理装置。
  3. 前記炉内に、異なる工程を行う複数の熱処理室を有し、前記複数の熱処理室同士が仕切壁により仕切られて、前記仕切壁により形成された前記被処理体の通過口を開閉可能な開閉扉が設けられていることを特徴とする、請求項1または2に記載の熱処理装置。
  4. 炉内に変成ガスを供給し、前記炉内で被処理体を熱処理する熱処理方法であって、
    前記炉内において、各工程ごとに、それぞれ所定のカーボンポテンシャルに生成された変成ガスのみを供給して前記炉内の雰囲気を調整することを特徴とする、熱処理方法。
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