JP5477760B2 - 鍵盤楽器のケース構造 - Google Patents

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この発明は、電子ピアノなどの鍵盤楽器のケース構造に関する。
従来、鍵盤楽器のケース構造においては、特許文献1に記載されているように、上部ケースと、前側下ケースと、後側下ケースとの3つに分割され、下側に位置する前側下ケースと後側下ケースとを中間連結部で接合し、この前側下ケースに鍵盤を取り付けると共に、上部ケースに各種のスイッチおよびスピーカを取り付け、この状態で前側下ケースと後側下ケースとの両者の上側に上部ケースを取り付けるように構成されたものが知られている。
特開2006−178354
このような鍵盤楽器のケース構造では、前側下ケースと後側下ケースとの両者の上側に上部ケースを取り付ける前に、前側下ケースに設けられた鍵盤の回路基板に接続されたフラットケーブルと、上部ケースに設けられた各種のスイッチやスピーカなどの各種配線とを、後側下ケース内に導いて電気的に接続し、この状態で前側下ケースと後側下ケースとの両者の上側に上部ケースを取り付けなければならない。
このため、このような鍵盤楽器のケース構造においては、前側下ケースに設けられた鍵盤の回路基板に接続されたフラットケーブルと、上部ケースに設けられた各種のスイッチやスピーカなどの各種配線とを、後側下ケース内において電気的に接続する際、後側下ケースと上部ケースとが分離されて離れているため、各種配線の長さに余裕をもたせて各配線を長くする必要がある。このため、前側下ケースと後側下ケースとの両者の上側に上部ケースを取り付けたときに、各種配線の長さに余りができ、その余った各種配線の後処理が必要となるため、組立て作業が煩雑で面倒であるという問題がある。
この発明が解決しようとする課題は、各種配線の長さを最小限に短くできると共に、配線作業が容易で、組立て作業性が良い鍵盤楽器のケース構造を提供することである。
この発明は、上記課題を解決するために、次のような構成要素を備えている。
請求項1に記載の発明は、 鍵盤を上方に露出させる鍵盤開口部が前側に設けられ、その後側中間部分の上面に各種のスイッチが設けられ、且つ後側両側部の内面にスピーカが設けられる上部ケースと、前記鍵盤が前側に設けられて前記上部ケースの下部に取り付けられる下部ケースとを備えた鍵盤楽器のケース構造において、
前記下部ケースは、前記上部ケースの前側下部に取り付けられて前記鍵盤を搭載する鍵盤搭載部材と、この鍵盤搭載部材の後端両側部および前記上部ケースの後側両側部の下部にそれぞれ取り付けられる第1、第2の各ボックス部材と、前記上部ケースの後側中間部分の下部に位置決めされて前記鍵盤搭載部材の後端中間部および前記第1、第2の各ボックス部材の互いに対向する各側部に取り付けられる底蓋部材とを備え、前記第1、第2の各ボックス部材は、前記鍵盤搭載部材の後端両側部に設けられた第1取付部にそれぞれ溶着によって締結される第1締結部と、前記上部ケースの後側両側部に設けられた第2取付部にそれぞれねじ部材によって締結される第2締結部とを備えていることを特徴とする鍵盤楽器のケース構造である。
請求項に記載の発明は、前記底蓋部材が、前記上部ケースの後端中間部に設けられた位置決め部に位置決めされるフック部と、前記鍵盤搭載部材の後端中間部に設けられた第3取付部にねじ部材によって締結される第3締結部と、前記第1、第2の各ボックス部材の互いに対向する各側面に設けられた第4取付部にねじ部材によって締結される第4締結部とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の鍵盤楽器のケース構造である。
この発明によれば、下部ケースの鍵盤搭載部材に鍵盤を搭載すると共に、上部ケースに各種のスイッチおよびスピーカを搭載し、この鍵盤搭載部材を上部ケースの下部に取り付けた状態で、各種の配線を接続することができるので、配線作業が容易で、各種配線の長さを最小限の短くすることができる。また、この状態で、底蓋部材を上部ケースに位置決めして鍵盤搭載部材およびこれに取り付けられた第1、第2の各ボックス部材に取り付けることができる。このため、下部ケースを4つに分割しても、ケース全体を強固に組み付けることができると共に、配線作業が容易で、組立て作業の大幅な向上を図ることができる。
以下、図1〜図14を参照して、この発明を適用した鍵盤楽器のケース構造の一実施形態について説明する。
この鍵盤楽器は、図1および図2に示すように、楽器ケース1を備えている。この楽器ケース1は、全体が横長のほぼ箱状に形成されている。この楽器ケース1の前側(図1では下側)の内部には、鍵盤2が上方に露出して設けられている。
この場合、鍵盤2は、図1に示すように、白鍵および黒鍵からなる鍵2aが多数配列され、これら各鍵2aが押鍵操作によってそれぞれ上下方向(図1では紙面の表裏方向)に回動し、その下側に配置された回路基板(図示せず)の鍵スイッチをオン・オフさせるように構成されている。また、この楽器ケース1の鍵盤2の後側に位置する上面の中間部分には、図1に示すように、各種のスイッチ3が設けられており、更にこの楽器ケース1の鍵盤2の後側に位置する両側部の内部には、それぞれスピーカ4が設けられている。
この楽器ケース1は、図1および図2に示すように、上部ケース5と下部ケース6とで構成されている。上部ケース5は、図1および図3に示すように、鍵盤2の後方(図3では下側)に位置する横長の本体部5aと、この本体部5aの両側から鍵盤2の両側部に沿って前側(図3では上側)に延びた縁部5bとを備え、本体部5aの前側に延びた両側の縁部5b間に鍵盤2を上方に露出させるための鍵盤開口部5cが設けられた構成になっている。
この上部ケース5の本体部5aにおける上面の中間部分は、図1に示すように、各種のスイッチ3が設けられている。また、この上部ケース5の本体部5aにおける内面の中間部分は、図3に示すように、回路基板7および補助回路基板8が設けられている。更に、この上部ケース5の本体部5aにおける内面の両側部には、それぞれスピーカ4が設けられている。
この場合、回路基板7と補助回路基板8とは、互いに電気的に接続されている。そして、回路基板7には、図3に示すように、各種のスイッチ3が電気的に接続されていると共に、フラットケーブル9の一端部が接続されている。また、補助回路基板8には、両側のスピーカ4がそれぞれ接続線11によって電気的に接続されていると共に、接続用の配線12の一端部が接続されている。
一方、下部ケース6は、図4〜図7に示すように、上部ケース5の前側下部に取り付けられて鍵盤2を搭載する鍵盤搭載部材15と、この鍵盤搭載部材15の後端両側部および上部ケース5の後側両側部の下部にそれぞれ取り付けられる第1、第2の各ボックス部材16、17と、上部ケース5の後側中間部分の下部に位置決めされて鍵盤搭載部材15の後端中間部および第1、第2の各ボックス部材16、17の互いに対向する各側部に取り付けられる底蓋部材18とを備えている。
鍵盤搭載部材15は、図4〜図7に示すように、上部ケース5の鍵盤開口部5cおよびその両側の縁部5bに対応する横長のほぼ箱状に形成され、その上面側に鍵盤2が取り付けられ、この状態で上部ケース5の前側下部に取り付けられて、鍵盤2が上部ケース5の鍵盤開口部5cから上方に露出するように構成されている。この場合、鍵盤搭載部材15の両側部には、複数の第1締結部20が設けられている。この第1締結部20は、図10〜図13に示すように、下部側が広く、上部側が狭くなるほぼ角筒状に形成され、その上端部にねじ挿入孔20aが設けられた構成になっている。
これにより、この鍵盤搭載部材15は、図10〜図13に示すように、複数の第1締結部20が上部ケース5の内面に設けられた複数の第1取付ボス部19に対応し、この状態で締結ねじ21が第1締結部20内に下側から挿入されて、第1締結部20の各ねじ挿入孔20aを通して上部ケース5の第1取付ボス部5aに螺入することにより、上部ケース5の下部に取り付けられるように構成されている。
第1、第2の各ボックス部材16、17は、図7および図8に示すように、鍵盤搭載部材15の後端部に設けられた第2取付部22にそれぞれ溶着によって締結される第2締結部23と、図11に示すように、上部ケース5の後側両側部に設けられた複数の第3取付ボス部24にそれぞれ締結ねじ25によって締結される第3締結部26とを備えている。
すなわち、第1、第2の各ボックス部材16、17の各第2締結部23は、図7、図8、図10および図11に示すように、各ボックス部材16、17の前側内部に起立して設けられた3本の樹脂突起23aを備えている。この場合、鍵盤搭載部材15の第2取付部22は、図7、図8、図10および図11に示すように、鍵盤搭載部材15の後端部における両側に取付片22aが後方に突出して設けられ、この取付片22aに複数の取付孔22bが設けられた構成になっている。
これにより、第1、第2の各ボックス部材16、17のうち、第1ボックス部材16は、図10および図11に示すように、各第2締結部23の3本の樹脂突起23aが鍵盤搭載部材15の第2取付部22の各取付孔22bに下側からそれぞれ挿入して上方に突出し、この突出した部分を溶融させて第2取付部22の取付片22aに溶着することにより、鍵盤搭載部材15の後端部に固着されるように構成されている。第2ボックス部材17も、第1ボックス部材16と同様、鍵盤搭載部材15の後端部に固着されるように構成されている。
また、第1、第2の各ボックス部材16、17の第3締結部26は、図10および図11に示すように、鍵盤搭載部材15の第1締結部20と同様、下部側が広く、上部側が狭くなるほぼ角筒状に形成され、その上端部にねじ挿入孔26aが設けられた構成になっている。これにより、第1、第2の各ボックス部材16、17は、図11に示すように、第3締結部26が上部ケース5の内面に設けられた複数の第3取付ボス部24に対応し、この状態で締結ねじ25が第3締結部26内に下側から挿入されて、第3締結部26のねじ挿入孔26aを通して上部ケース5の第3取付ボス部24に螺入することにより、上部ケース5の下部に取り付けられるように構成されている。
底蓋部材18は、図7、図8、図12および図13に示すように、上部ケース5の後端下部に設けられた位置決め部27に位置決めされるフック部28と、鍵盤搭載部材15の後端下部に設けられた第4取付部30に締結ねじ31によって締結される第4締結部32と、第1、第2の各ボックス部材16、17の互いに対向する各側面にそれぞれ設けられた第5取付部33に締結ねじ34によって締結される第5締結部35とを備えている。
この場合、上部ケース5の位置決め部27は、図12に示すように、上部ケース5の後端部の内面下部に設けられた係止凹部である。底蓋部材18のフック部28は、図7および図8に示すように、底蓋部材18の後端部から上側に向けて突出すると共に、その両側に切込み部28aが設けられ、これにより断面L字状に形成され、前後方向(図7では左右方向)に弾性変形するように構成されている。
これにより、底蓋部材18は、図12および図13に示すように、この底蓋部材18を上部ケース5の下部に取り付ける際に、フック部28の先端部を上部ケース5の位置決め部27に係脱可能に係止させることにより、底蓋部材18の後端部が上部ケース5に対して位置決めされると共に、底蓋部材18の前端部を鍵盤搭載部材15の後端部に対して位置規制するように構成されている。
また、底蓋部材18の第4締結部32は、図7、図8および図12に示すように、底蓋部材18の前端部から下側に向けてL字状に折り曲げられた取付片32aにねじ挿入孔32bが鍵盤搭載部材15の第4取付部30に対応して設けられた構成になっている。この場合、鍵盤搭載部材15の第4取付部30は、図7、図8および図12に示すように、鍵盤搭載部材15の後端部から後方(図12では右側)に向けて突出した取付片30aにねじ挿入孔30bが設けられ、この取付片30aの上面にねじ孔を有するボス部30cがねじ挿入孔30bに対応して設けられた構成になっている。
これにより、第4締結部32は、図12に示すように、鍵盤搭載部材15の第4取付部30における取付片30aの下側に第4締結部32の取付片32aを配置して、この取付片32aのねじ挿入孔32bを鍵盤搭載部材15の第4取付部30の各ねじ挿入孔30bに対応させ、この状態で締結ねじ31を第4締結部32の下側から鍵盤搭載部材15の第4取付部30におけるボス部30c内のねじ孔に螺入させて締め付けることにより、底蓋部材18の前端部を鍵盤搭載部材15の後端部に固定するように構成されている。
さらに、底蓋部材18の第5締結部35は、図7、図8および図13に示すように、底蓋部材18の両側にそれぞれほぼ四角形状の凹部35aが設けられ、この凹部35a内にねじ挿入孔35bがそれぞれ設けられた構成になっている。この場合、第1、第2の各ボックス部材16、17の第5取付部33は、図7、図8および図13に示すように、第1第2の各ボックス部材16、17の互いに対向する各側面にその側方(互いに対向する方向)に向けて突出した取付片33aが設けられ、この取付片33aの下面にねじ孔を有するボス部33bが設けられた構成になっている。
これにより、第5締結部35は、図13に示すように、第1、第2の各ボックス部材16、17の各側面に設けられた取付片33aの各ボス部33bの下側に、第5締結部35の両側部に設けられた凹部35aのねじ挿入孔35bを対応させ、この状態で締結ねじ34を第5締結部35の下側から第1、第2の各ボックス部材16、17の各取付片33aの各ボス部33bに螺入させて締め付けることにより、第1、第2の各ボックス部材16、17の互いに対向する各側部に底蓋部材18の両側部を固定するように構成されている。
次に、この鍵盤楽器の楽器ケース1を組立てる場合について説明する。
まず、図3に示すように、上部ケース5に各種のスイッチ3、回路基板7、補助回路基板8、およびスピーカ4を組み付ける。この場合には、図3に示すように、上部ケース5の後側中間部分における上面に各種のスイッチ3を取り付けると共に、上部ケース5の後側中間部分における内面に回路基板7と補助回路基板8とを取り付ける。
また、上部ケース5の後側両側部における内面に、図3に示すように、それぞれスピーカ4を取り付ける。この状態で、各種のスイッチ3を回路基板7に電気的に接続すると共に、各スピーカ4を接続線11で補助回路基板8に電気的に接続するほか、回路基板7にフラットケーブル9の一端部を接続すると共に、補助回路基板8に接続用の配線12の一端部を接続する。
一方、図6および図7に示す下部ケース6の鍵盤搭載部材15、第1、第2の各ボックス部材16、17、底蓋部材18を用意する。そして、図9に示すように、まず、鍵盤搭載部材15の後端両側部に第1、第2の各ボックス部材16、17をそれぞれ取り付ける。この場合には、図10に示すように、鍵盤搭載部材15の後端両側部にそれぞれ設けられた第2取付部22の下側に、第1、第2の各ボックス部材16、17の前端部にそれぞれ設けられた各第2締結部23を対応させる。
この状態で、第2締結部23の3本の樹脂突起23aを鍵盤搭載部材15の第2取付部22の各取付孔22bに下側から挿入して上方に突出させ、この突出した部分の樹脂突起23aを上方から溶融させて第2取付部22の取付片22aに溶着する。このときには、上部ケース5が取り付けられておらず、鍵盤搭載部材15の上方が開放されているので、樹脂突起23aを上方から容易に溶融させることができる。これにより、鍵盤搭載部材15の後部両側に第1、第2の各ボックス部材16、17が固着される。
そして、鍵盤搭載部材15上に鍵盤2を搭載し、この鍵盤2の回路基板(図示せず)に接続された鍵盤配線2b(図4参照)を鍵盤搭載部材15の後側中間部分に引出しておく。この状態で、図11に示すように、鍵盤搭載部材15と第1、第2の各ボックス部材16、17との両者の上部に上部ケース2を取り付ける。このときには、鍵盤搭載部材15の両側部に設けられた複数の第1締結部20を、上部ケース5の内面に設けられた複数の第1取付ボス部19の下に対応させる。
この状態で、締結ねじ21を第1締結部20内に下側から挿入して、第1締結部20の各ねじ挿入孔20aを通して上部ケース5の第1取付ボス部19に螺入する。これにより、図11に示すように、上部ケース5の下側に鍵盤搭載部材15が取り付けられる。これと同時に、第1、第2の各ボックス部材16、17を上部ケース5の下部に取り付ける。
このときには、図11に示すように、第1、第2の各ボックス部材16、17に設けられた第3締結部26を上部ケース5の後側両側部に設けられた複数の第3取付ボス部24にそれぞれ対応させ、この状態で締結ねじ25を第3締結部26のねじ挿入孔26aに下側から挿入して第3取付ボス部24に螺入する。これにより、上部ケース5の後側両側部の下部に第1、第2の各ボックス部材16、17が取り付けられる。
そして、鍵盤搭載部材15の後方に底蓋部材18を接近させて配置する。この状態で、上部ケース5の内面に設けられた回路基板7に一端部が接続されたフラットケーブル9と、鍵盤2の回路基板(図示せず)に接続された鍵盤配線2bとを、底蓋部材18のコネクタ36に接続して、上部ケース5の回路基板7と鍵盤2の回路基板とを電気的に接続する(図4参照)。また、上部ケース5の内面に設けられた補助回路基板8に一端部が接続された配線12を底蓋部材18の電源部37に接続する。
この後、図4および図5に示すように、底蓋部材18を鍵盤搭載部材15と第1、第2の各ボックス部材16、17に取り付ける。このときには、図12に示すように、まず、底蓋部材18の後端部に設けられたフック部28を上部ケース5の後端下部に設けられた位置決め部27に係合させて、上部ケース5に対する底蓋部材18の取付位置を決め、底蓋部材18の前端部を鍵盤搭載部材15の後端部に取り付ける。
このときには、図12に示すように、底蓋部材18の前端部に設けられた第4締結部32の取付片32aが、鍵盤搭載部材15の後端部に設けられた第4取付部30の下側に対応して配置されるので、締結ねじ31を第4締結部32の下側から鍵盤搭載部材15の第4取付部32におけるボス部32cのねじ孔に螺入させて締め付ける。これにより、底蓋部材18の前端部が鍵盤搭載部材15の後端部に固定される。
また、この底蓋部材18は、図13に示すように、第1、第2の各ボックス部材16、17にも取り付けられる。このときには、フック部28が位置決め部17で位置決めされていることにより、底蓋部材18の第5締結部35が、第1、第2の各ボックス部材16、17の互いに対向する各側面に設けられた第5取付部33の取付片33aの下側に配置され、この底蓋部材18に設けられた第5締結部35の凹部35aのねじ挿入孔35bが、第1、第2の各ボックス部材16、17に設けられた第5取付部33の各取付片33aの各ボス部33bに対応する。
この状態で、図13に示すように、締結ねじ34を第5締結部35の下側から第1、第2の各ボックス部材16、17に設けられた第5取付部33の各取付片33aの各ボス部33bに螺入させて締め付ける。これにより、第1、第2の各ボックス部材16、17の互いに対向する各側部に底蓋部材18の両側部が固定される。
この結果、鍵盤搭載部材15の後端部に第1、第2の各ボックス部材16、17および底蓋部材18が取り付けられた下部ケース6が構成され、この下部ケース6の上部に上部ケース5が取り付けられて楽器ケース1全体が構成される。このように構成された楽器ケース1では、修理や点検をする場合、底蓋部材18を上記と逆の手順で取り外すことにより、配線などの修理や点検が容易に行える。
このように、この鍵盤楽器のケース構造によれば、楽器ケース1が上部ケース5と下部ケース6とを備え、この下部ケース6が、上部ケース5の前側下部に取り付けられて鍵盤2を搭載する鍵盤搭載部材15と、この鍵盤搭載部材15の後端両側部および上部ケース5の後側両側部の下部にそれぞれ取り付けられる第1、第2の各ボックス部材16、17と、上部ケース5の後側中間部分の下部に位置決めされて鍵盤搭載部材15の後端部および第1、第2の各ボックス部材16、17の互いに対向する各側部に取り付けられる底蓋部材18とを備えているので、配線作業が容易にでき、組立て作業の向上を図ることができる。
すなわち、この鍵盤楽器のケース構造では、下部ケース6の鍵盤搭載部材15に鍵盤2を搭載すると共に、上部ケース5に各種のスイッチ3およびスピーカ4を搭載して、鍵盤搭載部材15を上部ケース5の下部に取り付け、この状態で上部ケース5側のフラットケーブル9や配線12、および鍵盤搭載部材15側の鍵盤配線2bなどの各種の配線を容易に接続することができるので、各種配線の長さを最小限に短くすることができると共に、配線作業が容易にできる。
また、この後は、底蓋部材18を上部ケース5に位置決めして鍵盤搭載部材15およびこれに取り付けられた第1、第2の各ボックス部材16、17に取り付けることができる。このため、下部ケース6を4つに分割しても、楽器ケース1全体を確実に且つ強固に組み付けることができるほか、配線作業が容易にできるので、組立て作業の向上を図ることができると共に、底蓋部材18のみを取り外すことにより、修理や点検も容易にできる。
この場合、第1、第2の各ボックス部材16、17は、鍵盤搭載部材15の後端部に設けられた第2取付部22にそれぞれ溶着によって締結される第2締結部26と、上部ケース5の後側両側部に設けられた第3取付ボス部24にそれぞれ締結ねじ25によって締結される第3締結部26とを備えているので、第1、第2の各ボックス部材16、17を鍵盤搭載部材15の後端部と上部ケース5の下部とに確実に且つ強固に取り付けることができる。
すなわち、第1、第2の各ボックス部材16、17は、上部ケース5に対して固定される前に、まず、鍵盤搭載部材15の後端部に取り付けることにより、上部ケース5によって鍵盤搭載部材15および第1、第2の各ボックス部材16、17の上側が塞がれることがないので、第1、第2の各ボックス部材16、17を鍵盤搭載部材15の後端部に容易に且つ確実に取り付けることができる。
この場合には、第1、第2の各ボックス部材16、17の第2締結部23である3本の樹脂突起23aを鍵盤搭載部材15の第2取付部22の各取付孔22bに下側から挿入して上方に突出させ、この突出した部分を溶融させて第2取付部22の取付片22aに溶着するので、鍵盤搭載部材15の後端部に第1、第2の各ボックス部材16、17を確実に且つ強固に固定することができる。
また、この第1、第2の各ボックス部材16、17は、その両側部に第3締結部26が設けられているので、鍵盤搭載部材15の後端部に固定された状態で、第3締結部26を上部ケース5の内面に設けられた複数の第3取付ボス部24に対応させ、この状態で締結ねじ25を第3締結部26内に下側から挿入して、第3締結部26のねじ挿入孔26aを通して上部ケース5の第3取付ボス部24に螺入することができ、これにより第1、第2の各ボックス部材16、17を上部ケース5の下部に確実に取り付けることができる。
また、この鍵盤楽器のケース構造では、底蓋部材18が、上部ケース5の後端部に設けられた位置決め部27に位置決めされるフック部28と、鍵盤搭載部材15の後端部に設けられた第4取付部30に締結ねじ31によって締結される第4締結部32と、第1、第2の各ボックス部材16、17の互いに対向する各側面に設けられた第5取付部33に締結ねじ34によって締結される第5締結部35とを備えているので、配線作業が終了した後に、底蓋部材18を鍵盤搭載部材15、第1、第2の各ボックス部材16、17、および上部ケース5に確実に且つ強固に取り付けることができる。
この場合には、底蓋部材18を上部ケース5の下部に取り付ける際に、底蓋部材18の後端部に設けられたフック部28の先端部を上部ケース5の位置決め部27に係脱可能に係合させることにより、底蓋部材18の後端部を上部ケース5に対して位置決めすることができると共に、底蓋部材18の前端部を鍵盤搭載部材15の後端部に対して位置規制することができる。
このため、底蓋部材18の前端部に設けられた第4締結部32を、鍵盤搭載部材15の取付片30aの下側に配置させて、第4締結部32の取付片32aに設けられたねじ挿入孔32bを鍵盤搭載部材15の第4取付部30のねじ挿入孔30bに対応させることができ、この状態で締結ねじ31を第4締結部32の下側から鍵盤搭載部材15のボス部32cのねじ孔に螺入させて締め付けることにより、底蓋部材18の前端部を鍵盤搭載部材15の後端部に確実に且つ強固に固定することができる。
また、この状態で、底蓋部材18の両側部に設けられた第5締結部35が、第1、第2の各ボックス部材16、17の各側面に設けられた第5取付部33の取付片33aの下側に配置されるので、この第5締結部35の両側部に設けられた凹部35aのねじ挿入孔35bを、第1、第2の各ボックス部材16、17に設けられた第5取付部33の各取付片33aの各ボス部33bに対応させることができる。
このため、締結ねじ34を第5締結部35の下側から第1、第2の各ボックス部材16、17に設けられた第5取付部33の各取付片33aの各ボス部33bに螺入させて締め付けることにより、第1、第2の各ボックス部材16、17の互いに対向する各側部に底蓋部材18の両側部を確実に且つ強固に固定することができる。これにより、下部ケース6が4つに分割されていても、楽器ケース1を確実に且つ強固に組み立てることができる。
また、この鍵盤楽器のケース構造によれば、下部ケース6が、鍵盤搭載部材15と、第1、第2の各ボックス部材16、17と、底蓋部材18との4に分割されているので、図14に示すように、第1、第2の各ボックス部材16、17を、その大きさの異なる第1、第2の各ボックス部材40、41と替えて取り付けることができる。これにより、第1、第2の各ボックス部材16、17、40、41のみを替えるだけで、異なる機種の楽器ケース1を構成することができるので、金型コストを抑えることができ、生産性の高いものを得ることができる。
この発明を適用した鍵盤楽器のケース構造の一実施形態において鍵盤楽器を示した平面図である。 図1の鍵盤楽器の側面図である。 図1の楽器ケースにおける上部ケースの内面を示した下面図である。 図1の楽器ケースにおいて上部ケースを取り外した状態の下部ケース側を示した平面図である。 図4において鍵盤や配線を取り外した状態の下部ケースを示した平面図である。 図5の下部ケースを、鍵盤搭載部材、第1、第2の各ボックス部材、底蓋部材の4つに分割した状態を示した分解平面図である。 図6を斜め下から見た要部の分解斜視図である。 図7の更に要部を示した拡大分解斜視図である。 図6の状態で鍵盤搭載部材の後端両側部に第1、第2の各ボックス部材を取り付けた状態を示した平面図である。 図9において鍵盤搭載部材と第1、第2の各ボックス部材との接合状態を示した要部の拡大断面図である。 図10の鍵盤搭載部材と第1、第2の各ボックス部材との上部に上部ケースを取り付けた状態を示した要部の拡大断面図である。 図11において鍵盤搭載部材と上部ケースとに底蓋部材を位置決めして取り付けた状態を示した要部の拡大断面図である。 図12において底蓋部材を第1、第2の各ボックス部材の各側部にも取り付けた状態を示した要部の拡大断面図である。 図7において大きさの異なる第1、第2の各ボックス部材を交換して取り付ける状態を示した要部の分解斜視図である。
符号の説明
1 楽器ケース
2 鍵盤
2a 鍵
2b 鍵盤配線
3 各種のスイッチ
4 スピーカ
5 上部ケース
5c 鍵盤開口部
6 下部ケース
7 回路基板
8 補助回路基板
9 フラットケーブル
12 配線
15 鍵盤搭載部材
16、17、40、41 第1、第2の各ボックス部材
18 底蓋部材
19 第1取付ボス部
20 第1締結部
21、25、31、34 締結ねじ
22 第2取付部
23 第2締結部
24 第3取付ボス部
26 第3締結部
27 位置決め部
28 フック部
30 第4取付部
32 第4締結部
33 第5取付部
35 第5締結部

Claims (2)

  1. 鍵盤を上方に露出させる鍵盤開口部が前側に設けられ、その後側中間部分の上面に各種のスイッチが設けられ、且つ後側両側部の内面にスピーカが設けられる上部ケースと、前記鍵盤が前側に設けられて前記上部ケースの下部に取り付けられる下部ケースとを備えた鍵盤楽器のケース構造において、
    前記下部ケースは、前記上部ケースの前側下部に取り付けられて前記鍵盤を搭載する鍵盤搭載部材と、この鍵盤搭載部材の後端両側部および前記上部ケースの後側両側部の下部にそれぞれ取り付けられる第1、第2の各ボックス部材と、前記上部ケースの後側中間部分の下部に位置決めされて前記鍵盤搭載部材の後端中間部および前記第1、第2の各ボックス部材の互いに対向する各側部に取り付けられる底蓋部材とを備え
    前記第1、第2の各ボックス部材は、前記鍵盤搭載部材の後端両側部に設けられた第1取付部にそれぞれ溶着によって締結される第1締結部と、前記上部ケースの後側両側部に設けられた第2取付部にそれぞれねじ部材によって締結される第2締結部とを備えていることを特徴とする鍵盤楽器のケース構造。
  2. 前記底蓋部材は、前記上部ケースの後端中間部に設けられた位置決め部に位置決めされるフック部と、前記鍵盤搭載部材の後端中間部に設けられた第3取付部にねじ部材によって締結される第3締結部と、前記第1、第2の各ボックス部材の互いに対向する各側面に設けられた第4取付部にねじ部材によって締結される第4締結部とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の鍵盤楽器のケース構造。
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