JP4247745B2 - 鍵盤楽器の外装構造 - Google Patents

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本発明は、鍵盤ユニットが内装される複数ケース結合型のケース構造体を有する鍵盤楽器の外装構造に関する。
従来、下記特許文献1に示されるように、単一種類の下ケース(下筐体)に対して2種類の上ケース(上筐体)を選択的に組み合わせて2種類のケース構造体(筐体)を構成し得るようにした鍵盤楽器の外装構造が知られている。この種の外装構造では、一般に、上ケース及び下ケースは樹脂製で、金型により成形される。そして、上ケースにネジ用下穴を設けると共に、それに対応するネジ止め用のバカ穴を下ケースに設け、下方からネジ止めして両ケースが固定される。
実登2545353号公報
しかしながら、この種の外装構造においては、例えば、上ケースのパネル面の角度を機種毎に異ならせたい場合において、金型の、上記ネジ用下穴に対応する部分にアンダーカットが生じないようにするためには、上ケースのネジ用下穴は、パネル面に対してほぼ垂直にするのが望ましい。ところが、ネジ用下穴をパネル面に垂直にすると、下ケースにおいて、ネジの頭部が当接する面の角度も、ネジ用下穴の角度に合わせて(ネジ用下穴の角度に垂直に)設定することが望ましいため、結局、下ケースは、機種毎に共通化することが難しくなる。
一方、上ケースのネジ用下穴を、断面長穴に形成し、該長穴のネジ用下穴に対してネジを斜めに螺合することを可能にすることで、多種類の上ケースを単一種類の下ケースに選択的に組み付けるようにすることも考えられる。しかしながら、そのようにすると、長穴のネジ用下穴の短辺方向の部分でのみネジが螺合し、ネジにむき出し部が形成されるため、締結剛性が低く、また、螺合時にネジが真っ直ぐ進みにくいため、締結精度も悪い。しかも、金型に長穴を形成するため、断面円形の穴に比し加工が容易でなく、金型コストが上昇する。
また、下ケースを単一種類で各機種共通とする場合、たとえ上ケースを複数種類設けるとしても、鍵盤楽器の奥行き方向の寸法乃至平面視形状は下ケースに依存してほぼ決まってしまい、デザインや安定性等の観点から、特に上ケースの奥行きを長くできず、異機種間で大小差のあるものを製作することが困難である。
このような理由から、金型コストを抑えることを前提とすれば、上ケースの設計には制約が大きく、下ケースを共用して上ケースだけを機種毎に取り替えることで、多機種生産に対応することが、事実上は容易でなく、製造可能な機種数は、あまり多くできないのが実情であった。
本発明は上記従来技術の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、金型コストを抑えつつ機種のバリエーションを飛躍的に増加させることができる鍵盤楽器の外装構造を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の請求項1の鍵盤楽器の外装構造は、鍵盤ユニット(KBU)が内装されるケース構造体を有する鍵盤楽器の外装構造であって、それぞれ複数の第1、第2締結部を有する上ケース(UC)と、前記上ケースの前記複数の第1締結部(16、17)に対応する複数の第1締結部対応部(24、29)を有する前側下ケース(LCf)と、前記上ケースの下方であって前側下ケースより後側に配置され、前記上ケースの前記複数の第2締結部(13、14、15)に対応する複数の第2締結部対応部(40、38、34)を有する後側下ケース(LCr)とを有し、前記上ケースの前記複数の第1締結部と前記前側下ケースの前記複数の第1締結部対応部とを締結すると共に、前記上ケースの前記複数の第2締結部と前記後側下ケースの前記複数の第2締結部対応部とを締結することで、前記前側下ケース及び前記後側下ケースが前記上ケースに対して固定状態とされ、これにより前記ケース構造体が構成されることを特徴とする。
この構成によれば、3分割したケースでケース構造体を構成し、個々のケースの組み合わせにより複数種類のケース構造体を構成可能にして、金型コストを抑えつつ機種のバリエーションを飛躍的に増加させることができる。
好ましくは、前記前側下ケースと前記後側下ケースとは、前後方向にオーバーラップして連結され、前記前側下ケース及び前記後側下ケースのオーバーラップした部分(CN2)には、前記鍵盤ユニットを支持する鍵盤ユニット支持部(26b)が設けられる(請求項2)。この構成によれば、ケース構造体全体の剛性が確保される。さらに好ましくは、前記上ケースの前記複数の第1締結部の少なくとも1つ(16)及び前記複数の第2締結部の少なくとも1つ(15)は、前記上ケースにおいて、前記オーバーラップした部分に配置される。これにより、締結された位置に鍵盤ユニットが支持されるので、鍵盤ユニットの取り付け精度が向上する。
さらに好ましくは、前記上ケースは、前記ケース構造体の前後長に亘る左右両側部(12L、12R)を有し、該左右両側部にはそれぞれ、前記第1締結部(16、17)と前記第2締結部(13)とが、少なくとも1つずつ配置される(請求項3)。この構成によれば、前側下ケース及び後側下ケースが、上ケースの左右両側部を実質的なつなぎ部として固定されるので、ケース構造体の前後方向の剛性を高めることができる。
上記目的を達成するために本発明の請求項4の鍵盤楽器の外装構造は、上ケースと、鍵盤ユニットを支持する前側下ケースと、前記上ケースの下方であって前記前側下ケースより後側に配置される後側下ケースとを組み付けることでケース構造体が構成される鍵盤楽器の外装構造であって、前記上ケース(UC、UC2、UC3)及び後側下ケース(LCr、LCr2、LCr3)をそれぞれ複数種類設けると共に、前記前側下ケースを単一種類のみ設け(LCf)、複数種類の前記上ケースのうち1つの種類の上ケースと複数種類の前記後側下ケースのうち1つの種類の後側下ケースとを、前記前側下ケースに、それぞれ選択的に組み付けることで、異なる複数種類のケース構造体を構成し得るようにしたことを特徴とする。
この構成によれば、前側下ケースに上ケースと後側下ケースとを選択的に組み付けて複数種類のケース構造体を構成可能にして、金型コストを抑えつつ機種のバリエーションを飛躍的に増加させることができる。
なお、上記括弧内の符号は例示である。
本発明によれば、金型コストを抑えつつ機種のバリエーションを飛躍的に増加させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る外装構造が適用される鍵盤楽器の、鍵盤ユニットと上ケースUCとを外した状態を示す平面図である。図2は、同鍵盤装置の底面図である。図3は、図2のIII−III線に沿う断面図である。
本実施の形態の外装構造では、図3に示すように、いずれも樹脂製の、鍵盤ユニットKBU、前側下ケースLCf、上ケースUC及び後側下ケースLCrを組み付けて、鍵盤装置100が構成される。鍵盤ユニットKBUと前側下ケースLCfとをアセンブルした組体を、以下、「鍵盤付き前側下ケースKBLC」と称する。また、前側下ケースLCf、上ケースUC及び後側下ケースLCrを組み付けたものは、鍵盤ユニットKBUが内装される外装部分に相当するので、これを「ケース構造体」とも称する。
また、後述するように、鍵盤付き前側下ケースKBLCに、上ケースUC及び後側下ケースLCrに代えて、上ケースUC2及び後側下ケースLCr2を組み付けることで、鍵盤装置200が構成され(図11)、上ケースUC3及び後側下ケースLCr3を組み付けることで、鍵盤装置300が構成される(図15)。すなわち、本実施の形態では、鍵盤付き前側下ケースKBLCを共通として、構成が異なる上ケース及び後側下ケースを選択的に組み付けることで、異なる複数機種の鍵盤装置を構成可能にしたものである。
以下では、複数機種の鍵盤装置として、鍵盤装置100、200、300の3つを例示する。鍵盤装置100は図1〜図10、鍵盤装置200は図11〜図14、鍵盤装置300は図15を用いてそれぞれ説明する。以降、鍵盤装置100、200、300の説明においては、各鍵盤装置の奏者側を前方と称し、上下、左右の方向は奏者を基準として呼称する。
[鍵盤装置100の説明]
図4は、上ケースUCの裏面図である。上ケースUCは平面視コ字状を呈し、主部11と左右両側部12(12L、12R)とで一体に構成される。左右両側部12L、12Rは、鍵盤装置100の前後方向略全長に亘って形成され、左側部12Lは、後半部12Laと、後半部12Laから前方に延設された延設部12Lbとで成り、右側部12Rは、後半部12Raと、後半部12Raから前方に延設された延設部12Rbとで成る。
上ケースUCには、下方に突出形成された締結用凸部13〜17が複数設けられ、これらには、螺合用下穴(後述)が各々形成され、ている。上ケースUCの後部に、4つの締結用凸部13(13(1)〜13(4))、及び1つの締結用凸部14が設けられる。締結用凸部14は左右方向中央に位置し、締結用凸部13は左右方向において分散配置されている。主部11の前部に2つの締結用凸部15(15(1)、15(2))が設けられる。上ケースUCの前後方向略中央であって左右両側部12L、12Rに、各々1つずつ、締結用凸部16が設けられ(16(1)、16(2))、締結用凸部16は締結用凸部15よりやや前方に位置する。また、左右両側部12L、12Rの前部に、各々1つずつ、締結用凸部17が設けられる(17(1)、17(2))。
詳細は後述するが、図3に示すように、前側下ケースLCfと後側下ケースLCrとは、中間連結部CN2(図1〜図3)にてオーバーラップして結合される。また、後側下ケースLCrと上ケースUCとは、後側連結部CN1及び中間連結部CN2において結合され、前側下ケースLCfと上ケースUCとは、中間連結部CN2及び前側連結部CN3において結合される(図10(b)参照)。鍵盤ユニットKBUは、中間連結部CN2において前側下ケースLCfに装着される。
図5は、前側下ケースLCfと後側下ケースLCrとの組み付けの様子を示す斜視図である。同図では、前側下ケースLCfの底面側と後側下ケースLCrの上面側が見えている。
前側下ケースLCfは、鍵盤装置100の前半部に対応する。図1に示すように、前側下ケースLCfの前部の左右両側部には、上方に突出形成された2つの締結用凸部28(28(1)、28(2))が設けられる。これら締結用凸部28は、上ケースUCの締結用凸部17(図4参照)に対応する位置に設けられている。締結用凸部28には、ネジ止め用のバカ穴である2つのネジ挿通穴29(29(1)、29(2))が形成されている。
また、図1、図5に示すように、前側下ケースLCfの後部には、ネジ止め用のバカ穴である各2つのネジ挿通穴23(23(1)、23(2))、24(24(1)、24(2))が設けられ、これらネジ挿通穴23、24は、上ケースUCの締結用凸部15、16に対応する位置に形成されている。
一方、後側下ケースLCrは、鍵盤装置100の後半部に対応する。図5に示すように、後側下ケースLCrの前部には、上方に突出形成された2つの締結用凸部33(33(1)、33(2))及び2つの締結用凸部35(35(1)、35(2))が設けられる。これら締結用凸部33、35は、上ケースUCの締結用凸部15、16に対応する位置に設けられている。締結用凸部33、35には、前側下ケースLCfのネジ挿通穴23、24に対応して、各々、ネジ止め用のバカ穴であるネジ挿通穴34(34(1)、34(2))、36(36(1)、36(2))が設けられる。従って、ネジ挿通穴23、24の位置にネジ挿通穴34、36が対応しつつ、なおかつ締結用凸部15、16もこれらに対応して重なることになる。
また、図5に示すように、後側下ケースLCrの後部には、上方に突出形成された4つの締結用凸部39(39(1)〜39(4))及び1つの締結用凸部37が設けられる(図6も参照)。締結用凸部39、37は、上ケースUCの締結用凸部13、14に対応する位置に設けられる。締結用凸部39(1)〜39(4)、37には、各々、ネジ止め用のバカ穴であるネジ挿通穴40(40(1)〜40(4))、38が形成されている。
図6は、図2のVI−VI線に沿う断面図、図7は、図2のVII−VII線に沿う断面図である。図8は、図2、図3に示す中間連結部CN2の部分拡大図である。
まず、中間連結部CN2に着目すると、図1、図5、図6、図7に示すように、前側下ケースLCfの後部には、断面コ字状で下側に凹となった樋状部26が設けられる。図6、図7に示すように、樋状部26は、主に、前側下ケースLCfの底板部25の後部から立ち上がった立ち上がり部26aと、立ち上がり部26aから後方に略水平に延びる床敷部26bと、床敷部26bの後部から下方に垂下する垂下リブ26cとから成る。なお、床敷部26bの「略水平」の程度は、鍵盤ユニットKBUの押鍵終了時に鍵が略水平になるような角度であればよく、「略水平」には、「垂直」を除く広い角度が含まれる。
図1に示すように、樋状部26の内側(上側)には、後述するフラットケーブル66(図9参照)が通る6個の溝部30(30(1)〜30(6))が、上方に開口して前後方向に沿って形成されている。

図1、図7に示すように、床敷部26bの上面26b4からは、突条状の2本のガイドレール27f、27rが、溝部30の位置を除きほぼ全鍵幅に亘って形成されている。これらガイドレール27f、27rは、鍵盤ユニットKBUの共通基端部50の前後方向の仮位置決め基準となる。
各溝部30は、鍵並び方向に亘って形成される床敷部26bを鍵長手方向(前後方向)に横切る形に形成される。図5に示すように、下方からみると、各溝部30は、各溝部30に対応する6個の凸部22として、下方に突出して形成されることとなる。なお、これら6個の溝部30のすべてにフラットケーブル66を通す必要はなく、6個の溝部30のうち当該機種にふさわしいもののみを選択してフラットケーブル66の通過用に使用できるように、多めに設けられている。
また、図7に示すように、床敷部26bのうち上記ネジ挿通穴23が穿設される部分は、被当接部26b1となっており、被当接部26b1の前方において、床敷部26bの下面からは、補強用のリブ26b3が垂下して設けられている。また、図8に示すように、床敷部26bのうち上記ネジ挿通穴24が穿設される部分は、被当接部26b2となっている。被当接部26b2の下面は、後側下ケースLCrの締結用凸部35と当接する下方に凸曲面状の被当接面26b2aとなっている。被当接面26b2aを凸曲面状とすることで、ネジ64の軸方向が機種毎に異なっていても、当接部が過変形しないようにすることができる。
なお、被当接面26b2aを凸曲面状とせず、所定角度の平面とし、後側下ケースLCrの当接部35bが被当接面26b2aに対して機種毎の所定角度で当接するように、当接部35bの角度を機種毎に設定するようにしてもよい。
一方、後側下ケースLCrにおいて、上記締結用凸部33は、図7に示すように、前壁部33a、当接部33b及び後壁部33cを有して成る。当接部33bの下面は、ネジ63の頭部と当接する被当接面33b1となっている。また、図3、図8に示すように、上記締結用凸部35は、前壁部35a、当接部35b及び後壁部35cを有して成る。後側下ケースLCrの底板部41の前部からは、立ち上がり部42が立ち上がり、立ち上がり部42の上部は前方に水平に延びて、後壁部35cに繋がっている。当接部35bの下面は、ネジ64の頭部と当接する被当接面35b1となっている。
図5、図6に示すように、後側下ケースLCrの底板部41の前部からは、ほぼ鉛直方向に、リブ31が設けられる。リブ31は、複数の締結用凸部33、35と一体に構成され、締結用凸部35(1)、35(2)間において締結用凸部33(1)、33(2)を途中に介して左右方向に延び、後側下ケースLCrの略全幅に亘って形成されている。リブ31には、前側下ケースLCfの凸部22との干渉を避けるための切り欠き部32が凸部22に対応して6箇所設けられている。
鍵盤装置100の組み付け時においては、図3、図6〜図8に示すように、締結用凸部33、35が樋状部26の内側部分(凹側部分)に下方から嵌入された状態となる。そして、当接部33bと被当接部26b1とが当接すると共に、当接部35bと被当接部26b2の被当接面26b2aとが当接する。また、被当接部26b2の上面である受け面26b2bに対し、上方から上ケースUCの締結用凸部16の下端面である当接面16bが当接する(図8参照)。
図6、図7に示すように、鍵盤ユニットKBUは、複数の白鍵及び黒鍵が、それらの共通基端部50で、所定(例えば、1オクターブ)の単位で3層に積層されて構成される公知の構成のものである。鍵盤ユニットKBUは、共通基端部50が前側下ケースLCfに装着されることで、前側下ケースLCfと一体となって、鍵盤付き前側下ケースKBLCとなる。共通基端部50の上面51は側面視で凸曲面となっており、鍵盤装置100の組み付け時には、この上面51に上ケースUCの締結用凸部15が当接する。鍵盤ユニットKBUを前側下ケースLCfに組み付ける際には、まず、共通基端部50を、ガイドレール27f、27r間に挟まれるように床敷部26bの上面26b4に載置する。これで鍵盤ユニットKBUの仮置き状態となり、その後、不図示の複数の小ネジで共通基端部50を床敷部26bに固定することで、鍵盤ユニットKBUが床敷部26bに支持された鍵盤付き前側下ケースKBLCが得られる。なお、前側下ケースLCfには、鍵盤ユニットKBUが装着される前に、スイッチ67等が設けられる基板68の他、ストッパ等の各種機能部品が装着される。
図6に示すように、鍵盤装置100の組み付けは、締結用凸部13、14、15、16、17にそれぞれ対応したネジ61、62、63、64、65の螺着によりなされる。上ケースUCには、ネジ61〜65に対応するいずれも断面円形の螺合用下穴が複数設けられており、各ネジ61〜65を回転させて、対応する螺合用下穴に雌ねじを形成(転造)しつつ螺合する。
中間連結部CN2においては、各2本のネジ63(1)、63(2)、64(1)、64(2)で組み付けがなされる。まず、図7、図8に示すように、上ケースUCの各締結用凸部15、16には、それぞれ、螺合用下穴15a、16aが形成されている。図7に示すように、ネジ63を、ネジ挿通穴34、23及び共通基端部50内の穴を下方から貫通させ、締結用凸部15の螺合用下穴15aに対して螺合する。これにより、後側下ケースLCr、前側下ケースLCf、鍵盤ユニットKBU及び上ケースUCが共締め状態で結合固定される。また、図8に示すように、ネジ64を、ネジ挿通穴36、24を下方から貫通させ、締結用凸部16の螺合用下穴16aに対して螺合する。これにより、鍵盤装置100の左右両側部において、後側下ケースLCr、前側下ケースLCf及び上ケースUCが共締め状態で結合固定される。
図9は、図2のIX−IX線に沿う断面図である。前側下ケースLCfにおいて、基板68には、電気配線用のフラットケーブル66が6本接続される。鍵盤装置100の組み付け後においては、図9に溝部30(1)を示したように、後側下ケースLCrの6個の溝部30に、対応するフラットケーブル66が挿通される。溝部30は縦長であり、フラットケーブル66はそれに応じて鉛直方向に平行にされ、小さいスペースが有効利用されている。
図10(a)は、前側連結部CN3の部分縦断面図、同図(b)は後側連結部CN1の部分縦断面図である。
前側連結部CN3において、同図(a)に示すように、上ケースUCの各締結用凸部17には、螺合用下穴17aが形成されている。前側下ケースLCfの各締結用凸部28は、上述のようにネジ挿通穴29を有するほか(図1参照)、締結用凸部17の下面である当接面17bと当接する受け面28bと、対応するネジ65の頭部と当接する下方に凸曲面状の被当接面28aとを有する。
鍵盤装置100の組み付け時においては、下方から、ネジ65を、ネジ挿通穴29を貫通させ、締結用凸部17の螺合用下穴17aに対して螺合する。これにより、鍵盤装置100の前部において前側下ケースLCfと上ケースUCとが結合固定される。
また、後側連結部CN1において、図10(b)に示すように、上ケースUCの各締結用凸部13には、螺合用下穴13aが形成されている。後側下ケースLCrの各締結用凸部39は、上述のようにネジ挿通穴40を有するほか(図1参照)、締結用凸部13の下面である当接面13bと当接する受け面39bと、対応するネジ61の頭部と当接する被当接面39aとを有する。なお、ネジ62に対応する構成(締結用凸部14、締結用凸部37、ネジ挿通穴38)については、ネジ61に対応する構成と、上下方向の位置が主に異なるだけで、基本的構成は同様であるのでその説明を省略し、特に、締結用凸部14の螺合用下穴も螺合用下穴13aと同様であってその図示を省略する。
鍵盤装置100の組み付け時においては、下方から、ネジ61を、ネジ挿通穴40を貫通させ、締結用凸部13の螺合用下穴13aに対して螺合する。ネジ62についても同様にして、締結用凸部14の螺合用下穴に螺合する。これにより、鍵盤装置100の後部において後側下ケースLCrと上ケースUCとが結合固定される。
鍵盤装置100の組み付け手順として、実際には、前側下ケースLCfへの後側下ケースLCrの組み付けは、前側下ケースLCfに鍵盤ユニットKBUを組み付けて鍵盤付き前側下ケースKBLCを構成した後になされる。すなわち、まず、鍵盤付き前側下ケースKBLCを構成する。そして、裏返しに載置した上ケースUCの前半部に、鍵盤付き前側下ケースKBLCを裏返して載置すると共に、鍵盤付き前側下ケースKBLCの後方に、後側下ケースLCrを裏返して載置する。その際、前側下ケースLCfと後側下ケースLCrとが、中間連結部CN2でオーバーラップするように設置する。そして、各ネジ61〜65を、対応する螺合用下穴に螺合する。
このようにして鍵盤装置100を組み付けたとき、図3、図6〜図8に示すように、垂下リブ26cと後壁部33c、立ち上がり部26aと前壁部35a、立ち上がり部26aと前壁部33a、立ち上がり部26aとリブ31、垂下リブ26cと後壁部35c、リブ26b3と前壁部33a、垂下リブ26cと立ち上がり部42が、それぞれ比較的近接して対向している。これらいずれも略鉛直方向に沿った壁部同士が近接対向することで、前側下ケースLCfと後側下ケースLCrとを組み付けて成る「下側ケース」の水平方向における剛性が高い。しかも、締結用凸部33、35が樋状部26の内側に嵌入されるので、上記下側ケースの鍵並び方向における剛性も高い。従って、前側下ケースLCfと後側下ケースLCrとに着目すると、分割して構成した下側ケースでありながら、一体の下側ケースと同等の強度が確保されている。
[鍵盤装置200の説明]
図11は、鍵盤装置200の構成を示す断面図であり、図3に対応する図である。鍵盤装置200は、鍵盤装置100と共通の前側下ケースLCf及び鍵盤ユニットKBUに、後側下ケースLCrとは異なる後側下ケースLCr2と上ケースUCとは異なる上ケースUC2とを組み付けて構成される。後側下ケースLCr2と上ケースUC2とは後側連結部CN4及び中間連結部CN5において結合され、前側下ケースLCfと後側下ケースLCr2とは中間連結部CN5において結合され、前側下ケースLCfと上ケースUC2とは中間連結部CN5及び前側連結部CN6において結合される。
図12は、図7に対応する中間連結部CN5の部分縦断面図である。図13(a)は、前側連結部CN6の部分縦断面図であり、図10(a)に対応する。図13(b)は、中間連結部CN5の部分縦断面図であり、図8に対応する。
鍵盤装置100と鍵盤装置200とでは、組み付けに用いる締結手段として、同一のネジ61〜65(ネジ61、62については図2参照)を用いる点で共通である。上ケースUCと上ケースUC2とでは、パネル面(上面)の角度が異なり、それに伴い、各ネジ61〜65に対応する螺合用下穴の角度が異なっている。すなわち、鍵盤装置100では、図6に示すように、螺合用下穴13a、15a、16a、17a、及び締結用凸部14の螺合用下穴の角度がいずれもθ1であって、各ネジ61〜65の締結後の角度もθ1である。ここで、θ1は、鍵盤装置100を平な床に載置した場合において、鉛直方向に対する前方への傾き角度である。
一方、鍵盤装置200においては、図12、図13(a)、(b)に示すように、螺合用下穴15a、16a、17aに対応する螺合用下穴215a、216a、217aの角度は、θ2である。ここで、θ2>θ1である。また、図示はしないが、螺合用下穴13a及び締結用凸部14の螺合用下穴に対応する螺合用下穴の角度もθ2である。このように、鍵盤装置100、200において、それぞれ全螺合用下穴の角度がθ1、θ2で共通であるので、上ケースUC、UC2をそれぞれ金型成形する際、アンダーカット部が生じることなく、上下方向への上/下金型の離脱動作で簡単に全螺合用下穴を設けることができるようになっている。
図12、図13(b)に示すように、鍵盤装置200の中間連結部CN5の構成は、上記角度θ1とθ2との違いを除いて鍵盤装置100と基本的に同様であり、締結用凸部215、216、当接面216b、締結用凸部233、前壁部233a、当接部233b、後壁部233c、被当接面233b1、ネジ挿通穴234、締結用凸部235、前壁部235a、当接部235b、後壁部235c、被当接面235b1は、それぞれ、鍵盤装置100における締結用凸部15、16、当接面16b、締結用凸部33、前壁部33a、当接部33b、後壁部33c、被当接面33b1、ネジ挿通穴34、締結用凸部35、前壁部35a、当接部35b、後壁部35c、被当接面35b1と同様に構成される。また、図13(a)に示すように、鍵盤装置200の前側連結部CN6の構成も、上記角度θ1とθ2との違いを除いて鍵盤装置100と基本的に同様であり、締結用凸部217、当接面217bはそれぞれ、鍵盤装置100における、締結用凸部17、当接面17bと同様に構成される。
ここでまず、図7及び図12を参照すると、まず、鍵盤装置100と鍵盤装置200とでは、前側下ケースLCf及び鍵盤ユニットKBUが共通であるが、螺合用下穴15a、215aの角度は異なっている。従って、共通基端部50の上面51に対して、上ケースUCの締結用凸部15と上ケースUC2の締結用凸部215とは、異なる位置で当接する。ところが、上面51が側面視凸曲面となっているので、両者とも上面51との当接状態は良好に確保される。また、被当接面33b1、233b1はいずれも、ネジ63を螺合用下穴15a、215aにそれぞれ螺合したとき、ネジ63の頭部に適切に面当接するような角度に形成されている。後側下ケースLCrと後側下ケースLCr2とは別個に金型成形されるから、このような設定が可能である。従って、いずれの機種においても、鍵盤付き前側下ケースKBLCを共用しつつも、ネジ63の締結を適切に行うことができる。
次に、図10(a)及び図13(a)を参照すると、鍵盤装置100、200間で前側下ケースLCfは共通であるから、受け面28bの角度乃至形状も共通である。そこで、鍵盤装置200の上ケースUC2においては、締結用凸部217の当接面217bが、締結用凸部17の当接面17bと同様に受け面28bに対して面当接するように形成されている。また、螺合用下穴17aと螺合用下穴217aとは角度が異なるため、鍵盤装置100、200において、それぞれネジ65を螺合用下穴17a、217aに螺合したとき、ネジ65の頭部の被当接面28aに対する当接位置は異なる。しかし、上述のように、被当接面28aは凸曲面状であるので、これがフラット面である場合に比べれば、当接状態が良い。従って、いずれの機種においても、前側下ケースLCfを共用しつつも、ネジ65の締結を適切に行うことができる。
次に、図8及び図13(b)を参照すると、鍵盤装置100、200間で前側下ケースLCfは共通であるから、被当接部26b2、受け面26b2bの角度も共通である。そこでまず、鍵盤装置200の上ケースUC2においては、締結用凸部216の当接面216bが、締結用凸部16の当接面16bと同様に受け面26b2bに対して面当接するように形成されている。また、後側下ケースLCr2においては、被当接面235b1は、被当接面35b1と同様に、ネジ64を螺合用下穴216aに螺合したとき、ネジ64の頭部に適切に面当接するような角度に形成されている。さらに、被当接面26b2aが凸曲面状となっているので、締結用凸部235の当接部235bと被当接面26b2aとの当接状態は、鍵盤装置100の場合と同様に良好である。従って、いずれの機種においても、前側下ケースLCfを共用しつつも、ネジ64の締結を適切に行うことができる。
ところで、後側連結部CN4における締結部分の構成は、図示はしないが、この部分は、上ケースUC2と後側下ケースLCr2とを結合、締結する部分であるので、ネジ61、62の締結角度であるθ2に合わせて、当接箇所等の角度乃至形状を、鍵盤装置100とは無関係に鍵盤装置200独自に設計できる。従って、特段の工夫がなくともネジ61、62の適切な締結を実現可能である。
図14は、鍵盤装置200の後側連結部CN4の部分縦断面図である。鍵盤装置200においては、鍵盤装置100とは異なり、パッキン69が設けられる。パッキン69は、後側下ケースLCr2の後側縁部70を覆うように設けられ、後側縁部70の外側からパッキン69を挟んで上ケースUC2が覆っている。これにより、鍵盤装置200において、楽音発生時における振動、びりつき等によるノイズが抑制される。
[鍵盤装置300の説明]
図15は、鍵盤装置300の構成を示す断面図であり、図3に対応する図である。鍵盤装置300は、鍵盤装置100と共通の前側下ケースLCf及び鍵盤ユニットKBUに、後側下ケースLCrとは異なる後側下ケースLCr3と上ケースUCとは異なる上ケースUC3とを組み付けて構成される。後側下ケースLCr3と上ケースUC3とは後側連結部CN7及び中間連結部CN8において結合され、前側下ケースLCfと後側下ケースLCr3とは中間連結部CN8において結合され、前側下ケースLCfと上ケースUC3とは中間連結部CN8及び前側連結部CN9において結合される。
鍵盤装置200の場合と同様に、鍵盤装置100とでは、組み付けに用いる締結手段としての各ネジ61〜65に対応する螺合用下穴の角度が異なっており(角度θ3)、例えば、締結用凸部35に相当する締結用凸部335が設けられる等、各ネジ61〜65に対応する構造においても、当接箇所等の角度乃至形状を、当接が適切となるように、角度θ3に合わせて設計されている。また、特に、鍵盤装置300では、スピーカ71が、上ケースUC3及び後側下ケースLCr3の後部に設けられており、前後長も短く、外観的には鍵盤装置100、200とは著しく異なったものとなっている。
本実施の形態によれば、鍵盤ユニットKBUを内装するためのケース構造体を、3分割したケースで構成し、前側下ケースLCfと鍵盤ユニットKBUとで成る単一種類の鍵盤付き前側下ケースKBLCに対して、後側下ケースLCr、LCr2、LCr3のうち1つと、上ケースUC、UC2、UC3のうち1つとを選択的に取り付けることで、複数種類のケース構造体が構成されるようにしたので、鍵盤付き前側下ケースKBLCの共通化により、従来のケース構造体のように上ケース及び下ケースを機種毎に異ならせる場合に比し、金型コストを抑えつつ機種のバリエーションを飛躍的に増加させることができる。例えば、上ケースのパネル面角度が異なる機種間で鍵盤付き前側下ケースKBLCを共通化するだけでなく、鍵盤装置300で例示したように、鍵盤装置100に対して、後側下ケースLCr3と共に上ケースUC3を変更することで、奥行き寸法や外観形状が全く異なる鍵盤装置に対して鍵盤付き前側下ケースKBLCを共通化することも可能である。鍵盤装置100の前後長や平面視形状も、前側下ケースLCfに依存することなく、制約が少ない。
また、図1〜図10において鍵盤装置100を例示して説明したように、上ケースUCにおいて、複数の螺合用下穴のうち、螺合用下穴13a、16a、17aについては、左右両側部12L、12Rに配されたので、前側下ケースLCf及び後側下ケースLCrが、鍵盤装置100の略前後長に亘る上ケースUCの左右両側部12L、12Rを実質的なつなぎ部として固定されることから、組み付け後のケース構造体の前後方向における剛性を高めることができる。
また、鍵盤装置100を例示して説明したように、組み付けによりケース構造体を構成したとき、前側下ケースLCfの樋状部26の床敷部26bは、後側下ケースLCrの当接部33b、35bの上に重なり、且つ、鍵盤ユニットKBUの共通基端部50は、実質的に、床敷部26bによって支持される。すなわち、鍵盤ユニットKBUを支持する鍵盤ユニット支持部が後側下ケースLCrや上ケースUCに依存せず、前側下ケースLCfにのみ帰属する。従って、高い精度が要求される鍵盤ユニットKBUにおいて、鍵盤装置100の組み付けによる精度不良が生じにくい。
しかも、床敷部26bは、中間連結部CN2、すなわち、前側下ケースLCf及び後側下ケースLCrがオーバーラップした部分に位置し、オーバーラップ位置にて、当接部33b、35bと当接させた状態で、ネジ63、64で上ケースUCの螺合用下穴15a、16aに螺合固定される。これにより、前側下ケースLCfと後側下ケースLCrとのつなぎ部である中間連結部CN2の強度を高くでき、下ケースを2つに分離して構成したことによるケース構造体全体の剛性不足を解消できる。それだけでなく、ネジ63、64で締結された箇所の近傍(床敷部26b)で鍵盤ユニットKBUが支持されるので、鍵盤ユニットKBUの取り付け精度も向上し、鍵盤ユニットKBUの精度不良の問題を解消することができる。
本実施の形態によればまた、組み付けによりケース構造体を構成したとき、前側下ケースLCfの垂下リブ26cと後側下ケースLCrの後壁部33c等、略鉛直方向に沿った壁部同士が近接対向するようにしたので、組み付け後における下側ケース(前側下ケースLCfと後側下ケースLCr)の主に前後方向における強度が高くなる。しかも、樋状部26に締結用凸部33、35が嵌入されるので、下側ケースの前後方向だけでなく鍵並び方向における剛性も高い。よって、3つに分離して構成されるケースを結合して成るケース構造体において、下側ケースの結合強度を高めて、ケース構造体の高い剛性を確保することができる。
また、中間連結部CN2における締結は、前側下ケースLCfと後側下ケースLCrと上ケースUCの共締めであるので、部品点数少なくて済む。
さらに、床敷部26bに設けたガイドレール27f、27rは、鍵盤ユニットKBUの共通基端部50と当接して共通基端部50の前後方向における仮位置決め基準となるので、鍵盤ユニットKBUの組み付け作業が容易となるだけでなく、ガイドレール27f、27rが、鍵並び方向に沿った突条であるので、下側ケースの鍵並び方向の剛性向上にもつながる。
また、前側下ケースLCfの底板部25と後側下ケースLCrの底板部41とは、面一になっており、これにより、下側ケースは2分割結合型でありながら、下方への出っ張りがなく、一体もののように認識される。さらに、樋状部26は下方に開口したコ字形状でありながら、その内側には、リブ26b3、リブ31等の複数のリブが存在することから、樋状部26の下方からケース構造体の内部にクリップ等の異物が入り込みにくい。
なお、上述のように、後側下ケースLCr及び上ケースUCの組み合わせで多機種生産が可能であり、構成可能な機種は、例示した鍵盤装置100、200、300の3機種に限られるものではない。
なお、鍵盤ユニットKBUを直接支持する床敷部26bは、前側下ケースLCfに設けたが、鍵盤ユニットKBUの精度維持の観点に限って言えば、これとは逆の構成としてもよい。すなわち、後側下ケースLCrに床敷部を設け、床敷部対応部である当接部33b、35bに相当する当接部を前側下ケースLCfに設けて、この当接部の上に後側下ケースLCrの上記床敷部を重ねてもよい。
なお、鍵盤ユニットKBUの共通基端部50の仮位置決め基準の機能を果たすという観点に限って言えば、その構成は、ガイドレール27f、27rのように突条状でなくてもよく、突起部のようなものであってもよい。また、ガイドレール27f、27rの双方でなく、いずれか一方であってもよい。
なお、締結用凸部16は、請求項1における第1締結部にだけでなく、第2締結部にも含めてもよい。
本発明の一実施の形態に係る外装構造が適用される鍵盤楽器の、鍵盤ユニットと上ケースとを外した状態を示す平面図である。 同鍵盤装置の底面図である。 図2のIII−III線に沿う断面図である。 上ケースの裏面図である。 前側下ケースと後側下ケースとの組み付けの様子を示す斜視図である。 図2のVI−VI線に沿う断面図である。 図2のVII−VII線に沿う断面図である。 図2、図3に示す中間連結部の部分拡大図である。 図2のIX−IX線に沿う断面図である。 前側連結部の部分縦断面図(図(a))、及び後側連結部の部分縦断面図である。 鍵盤装置の構成を示す図3に対応する断面図である。 図7に対応する中間連結部の部分縦断面図である。 図10(a)に対応する前側連結部の部分縦断面図(図(a))、及び図8に対応する中間連結部の部分縦断面図(図(b))である。 鍵盤装置の後側連結部の部分縦断面図である。 鍵盤装置の構成を示す図3に対応する断面図である。
符号の説明
KBU 鍵盤ユニット、 LCf 前側下ケース、 LCr、LCr2、LCr3 後側下ケース、 UC、UC2、UC3 上ケース、 KBLC 鍵盤付き前側下ケース、 CN2、CN5、CN8 中間連結部(オーバーラップした部分)、 12L、12R 左右両側部、 13、14、15 締結用凸部(第2締結部)、 13a、15a、16a、17a 螺合用下穴、 16、17 締結用凸部(第1締結部)、 24、29 ネジ挿通穴(第1締結部対応部)、 26 樋状部、 26b 床敷部(鍵盤ユニット支持部)、 33、35 締結用凸部(結合用凸部)、 38、34、40 ネジ挿通穴(第2締結部対応部)、 100、200、300 鍵盤装置

Claims (4)

  1. 鍵盤ユニットが内装されるケース構造体を有する鍵盤楽器の外装構造であって、
    それぞれ複数の第1、第2締結部を有する上ケースと、
    前記上ケースの前記複数の第1締結部に対応する複数の第1締結部対応部を有する前側下ケースと、
    前記上ケースの下方であって前側下ケースより後側に配置され、前記上ケースの前記複数の第2締結部に対応する複数の第2締結部対応部を有する後側下ケースとを有し、
    前記上ケースの前記複数の第1締結部と前記前側下ケースの前記複数の第1締結部対応部とを締結すると共に、前記上ケースの前記複数の第2締結部と前記後側下ケースの前記複数の第2締結部対応部とを締結することで、前記前側下ケース及び前記後側下ケースが前記上ケースに対して固定状態とされ、これにより前記ケース構造体が構成されることを特徴とする鍵盤楽器の外装構造。
  2. 前記前側下ケースと前記後側下ケースとは、前後方向にオーバーラップして連結され、前記前側下ケース及び前記後側下ケースのオーバーラップした部分には、前記鍵盤ユニットを支持する鍵盤ユニット支持部が設けられたことを特徴とする請求項1記載の鍵盤楽器の外装構造。
  3. 前記上ケースは、前記ケース構造体の前後長に亘る左右両側部を有し、該左右両側部にはそれぞれ、前記第1締結部と前記第2締結部とが、少なくとも1つずつ配置されたことを特徴とする請求項1または2記載の鍵盤楽器の外装構造。
  4. 上ケースと、鍵盤ユニットを支持する前側下ケースと、前記上ケースの下方であって前記前側下ケースより後側に配置される後側下ケースとを組み付けることでケース構造体が構成される鍵盤楽器の外装構造であって、
    前記上ケース及び後側下ケースをそれぞれ複数種類設けると共に、
    前記前側下ケースを単一種類のみ設け、
    複数種類の前記上ケースのうち1つの種類の上ケースと複数種類の前記後側下ケースのうち1つの種類の後側下ケースとを、前記前側下ケースに、それぞれ選択的に組み付けることで、異なる複数種類のケース構造体を構成し得るようにしたことを特徴とする鍵盤楽器の外装構造。
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