JP3223574B2 - 電子楽器 - Google Patents
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Description
や電子ピアノ等の電子楽器に関する。
スおよび下ケ−スに、各ケ−ス内をそれぞれ仕切るリブ
を一体形成するとともに、前記上ケ−スと前記下ケ−ス
とを音響的に分離する仕切板部材を該上ケ−スと下ケ−
スとの間に配設し、このリブおよび仕切板部材により、
前記上ケ−スに取り付けられたスピ−カを収容するため
のスピ−カ収容部を形成した構成の電子楽器が知られて
いる。
来の電子楽器の場合、上ケ−スと下ケ−スとを音響的に
分離する仕切板部材を該上ケ−スと下ケ−スとの間に配
設しているので、上ケ−スの一部に取り付けられている
鍵盤側への音漏れの防止や音漏れに起因する本体ケ−ス
の共振防止を図ることができる反面、このように仕切板
部材を上ケ−スと下ケ−スとの間に配設しているので、
電子楽器全体の重量が増大するばかりでなく、仕切板部
材を別に製作し、これを組み付けなければならず、この
ため、コストの増加および組み付け作業の煩雑さを招い
ている、といった問題点があった。この発明は、こうし
た従来の問題点に鑑みてなされたものであり、電子楽器
全体の重量の低減化ばかりでなく、仕切板部材を別に製
作することなく、このため、コストの増加および組み付
け作業の煩雑さを招くことなく、上ケ−スの一部に取り
付けられている鍵盤側への音漏れの防止や音漏れに起因
する本体ケ−スの共振防止を図ることができる電子楽器
を提供することを目的とする。
ために、この発明は、下方部が開放された上ケースと上
方部が開放された下ケースとを組み合わせて構成された
本体ケースと、前記上ケース上の一部に取り付けられた
鍵盤と、前記上ケースのうち、前記鍵盤が取り付けられ
ている部分以外の他の部分に形成された一対のスピーカ
取付部に取り付けられた一対のスピーカと、前記一対の
スピーカ取付部に、前記スピーカの側部を取り囲むよう
に一体形成された一対の上仕切板と、 これら一対の上
仕切板と対向する前記下ケースの位置に、前記一対のス
ピーカの側部を取り囲むように一体形成された一対の下
仕切板と、前記上仕切板と前記下仕切板とによって形成
された一対のスピーカ収納部と、一端が前記一対のスピ
ーカ収納部に連通し、他端は上ケースの両端に形成され
た音孔部に連通して成る一対の連通孔と、を具備して成
り、前記連通孔は、前記鍵盤の両側面にそれぞれ手前側
に延設され、且つ、当該連通孔の長さを調整可能とする
長さ調整仕切り板と、当該連通孔の開口面積を調整可能
とする開口面積調整用仕切り板と、を具備している。
り付けられている部分以外の他の部分に形成された一対
のスピ−カ取付部に、各スピ−カの側部を取り囲むよう
に上仕切板を一体形成するとともに、この上仕切板と対
向する前記下ケ−スの位置に、前記スピ−カの側部を取
り囲むように下仕切板を一体形成し、さらに、これら上
仕切板および下仕切板とで一対のスピ−カ収納部が形成
されているので、前記上仕切板と前記下仕切板とにより
スピ−カ収容部の内部は、完全に密閉状態となり、この
ため、特別に、上仕切板および下仕切板の間を音響的に
仕切る仕切板部材を配置することなく、上ケ−スの一部
に取り付けられている鍵盤側への音漏れの防止や音漏れ
に起因する本体ケ−スの共振防止を図ることができる。
また、この発明によれば、一端が一対のスピーカ収納部
に連通し、他端は上ケースの両端に形成された音孔部に
連通しているとともに、この連通孔は鍵盤の両側面にそ
れぞれ手前側に延設されているので、各スピ−カの背部
から発生される音響のうち、特に、低音感を増大して演
奏者に近い場所まで導音させることができるので迫力あ
る低音を身近に感ずることができる。更に、連通孔は当
該連通孔の長さを調整可能とする長さ調整仕切り板と、
当該連通孔の開口面積を調整可能とする開口面積調整用
仕切り板とを具備しているので、放音される低音の音量
・音圧などの低音特性を調整可能とするものである。
説明する。図1はこの発明の一実施例に係る電子楽器を
示す分解斜視図、図2は図1に示した電子楽器を組み立
てた場合の斜視図、図3は図1に示した電子楽器を組み
立てた場合における図2のA−A線に沿う断面図であ
る。これら図1〜図3に示すように、この実施例に係る
電子楽器では、下方部が開放された上ケ−ス1と上方部
が開放された下ケ−ス2とを組み合わせて構成された本
体ケ−ス3と、前記上ケ−ス1上の一部に取り付けられ
た鍵盤4と、前記上ケ−ス1のうち、前記鍵盤4が取り
付けられている鍵盤取付部5以外の他の部分に形成され
たスピ−カ取付部6、6に取り付けられたスピ−カ7、
7と、前記各スピ−カ取付部6、6に、前記スピ−カ
7、7の側部を取り囲むように一体形成された上仕切板
8、8と、この上仕切板8、8と対向する前記下ケ−ス
2の位置に、前記スピ−カ7、7の側部を取り囲むよう
に一体形成された下仕切板9、9と、一端が前記各下仕
切板9、9と前記各上仕切板8、8とで形成された一対
のスピ−カ収容部10、10の内部と連通し、他端が前
記上ケ−ス1のの両側の位置に形成された音孔部11、
11に連通する連通孔12、12とを備えている。
スチック材料で形成されており、これら上ケ−ス1およ
び下ケ−ス2の外周縁には、図示しないが嵌合部が形成
されており、これら嵌合部が互いに嵌合し合うことによ
り、上ケ−ス1および下ケ−ス2が一体的となってい
る。また、前記上ケ−ス1および下ケ−ス2のうち、上
ケ−ス1の手前側には、左右方向にほぼ全域にわたって
前記鍵盤取付部5が、また、その後方側の表面には、各
種の操作スイッチ類を備えた操作パネル部1aが、さら
に、後方側の左右には、前述した各スピ−カ7、7の全
面部から発生される音を外部に放出する一対の音孔部1
4、14が形成されている。
−ス2の全体の機械的な強度を高めるための多数の補強
リブ(図示せず)が格子状に一体形成されている。同様
に、前記各上仕切板8、8および下仕切板9、9の側壁
面は、各上仕切板8、8および下仕切板9、9の全体の
機械的な強度を高めるための多数の補強リブ(図示せ
ず)が高さ方向に所定の間隔をおいて一体形成されてい
る。
の間には、密閉用のパッキン部材(図示せず)が配設さ
れており、このパッキン部材による密閉作用により、前
記上仕切板8と前記下仕切板9とでスピ−カ収容部12
の内部が完全密閉状態となっている。
12は、一端が一対のスピ−カ収容部10、10の内部
と連通し、他端が前記上ケ−ス1のの両側の位置に形成
された音孔部11、11に連通しているが、これら連通
孔12、12の開口面積は、図4に示すように、内部に
配置されている開口面積調整用仕切り板15の位置をず
らすことにより設定されるようになっている。また、各
連通孔12、12の長さは、図3に示すように、内部に
配置されている長さ調整用仕切り板16の位置をずらす
ことにより設定されるようになっている。
鍵盤4、スピ−カ7等の組立て手順について説明する。
まず、上ケ−ス1の各スピ−カ取付部6、6の内側に、
それぞれスピ−カ7、7をねじ止めにより取り付けると
ともに、上ケ−ス1の手前に形成されている鍵盤取付部
5の内側に、図5に示すように、鍵盤4および鍵盤シャ
−シ40の基端を挿入した状態で、これら鍵盤4および
鍵盤シャ−シ40の基端をねじ止めをすることにより行
う。
9との間に各密閉用のパッキン部材(完全に密閉状態で
あれば、配設しなくともよい)を位置しながら、前記上
ケ−ス1を下ケ−ス2の上に載置した後、図示しないね
じを用いて、これら上ケ−ス1および下ケ−ス2を一体
化する。すると、各パッキン部材による密閉作用によ
り、前記各上仕切板8、9と前記各下仕切板9、9と
で、完全密閉状態の各スピ−カ収容部10、10が形成
されることとなるとともに、これらスピ−カ収容部1
0、10の内部には、上ケ−ス1のスピ−カ7、7に取
り付けられている各スピ−カ7、7が収容されることと
なる。
よれば、上ケ−ス1に一体形成された各上仕切板8と同
じく下ケ−ス2に一体形成された各下仕切板9、9とで
各スピ−カ収容部12、12の内部が完全密閉状態とな
るので、これらスピ−カ収容部10、10の内部に収容
されている各スピ−カ7、7の後部から発生された音が
鍵盤4側に漏れるようなことがない。また、前記下ケ−
ス2の内側面には、多数の補強リブが格子状に一体形成
されており、また、同様に、前記各上仕切板8、8およ
び下仕切板9、9の側壁面は、多数の補強リブが高さ方
向に所定の間隔をおいて一体形成されているので、下ケ
−ス2の全体の機械的な強度や各上仕切板8、8および
下仕切板9、9の全体の機械的な強度を高めることがで
きる。このため、各スピ−カ7、7から発生された音の
音圧により、上ケ−ス1や下ケ−ス2が共振するのを防
止することができる。さらに、各連通孔12、12は、
一端が一対のスピ−カ収容部10、10の内部と連通
し、他端が前記上ケ−ス1のの両側の位置に形成された
音孔部11、11に連通しているので、各スピ−カ7、
7の背部から発生される音を、この各連通孔12、12
の中の共振周波数fよりも低い周波数の音がこの各連通
孔12、12内で位相反転し、各スピ−カ7、7の表面
側から出る音と同相となって各スピ−カ7、7から放音
されるので、低音感を増大させることができる。一方、
前記共振周波数fよりも高い周波数の音は、これら連通
孔12、12内で位相反転しないので、逆相のまま各ス
ピ−カ7、7から放音されるので、各スピ−カ7、7の
表面側から出る音により打ち消されることとなる。
の寸法および形状は、この実施例のものに限定されず、
ヘルムホルツの方程式により算出された最もバスレフ効
果の好ましいものを使用する。
明によれば、上ケ−スのうち、鍵盤が取り付けられてい
る部分以外の他の部分に形成された一対のスピ−カ取付
部に、各スピ−カの側部を取り囲むように一対の上仕切
板を一体形成するとともに、これら一対の上仕切板と対
向する前記下ケ−スの位置に、前記各スピ−カの側部を
取り囲むように一対の下仕切板を一体形成し、さらに、
これら上仕切板および下仕切板とで一対のスピ−カ収納
部が形成されているので、前記上仕切板と前記下仕切板
とによりスピ−カ収容部の内部は、完全に密閉状態とな
り、このため、特別に、上仕切板および下仕切板の間を
音響的に仕切る仕切板部材を配置することなく、上ケ−
スの一部に取り付けられている鍵盤側への音漏れの防止
や音漏れに起因する本体ケ−スの共振防止を図ることが
できる。また、この発明によれば、一端が一対のスピー
カ収納部に連通し、他端は上ケースの両端に形成された
音孔部に連通しているとともに、この連通孔は鍵盤の両
側面にそれぞれ手前側に延設されているので、各スピ−
カの背部から発生される音響のうち、特に、低音感を増
大して演奏者に近い場所まで導音させることができるの
で迫力ある低音を身近に感ずることができる。更に、連
通孔は当該連通孔の長さを調整可能とする長さ調整仕切
り板と、当該連通孔の開口面積を調整可能とする開口面
積調整用仕切り板とを具備しているので、放音される低
音の音量・音圧などの低音特性を調整可能とするという
効果を奏する。
斜視図である。
図である。
る図2のA−A線に沿う断面図である。
る図2のC−C線に沿う断面図である。
る図2のB−B線に沿う断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】下方部が開放された上ケースと上方部が開
放された下ケースとを組み合わせて構成された本体ケー
スと、 前記上ケース上の一部に取り付けられた鍵盤と、 前記上ケースのうち、前記鍵盤が取り付けられている部
分以外の他の部分に形成された一対のスピーカ取付部に
取り付けられた一対のスピーカと、 前記一対のスピーカ取付部に、前記スピーカの側部を取
り囲むように一体形成された一対の上仕切板と、 これら一対の上仕切板と対向する前記下ケースの位置
に、前記一対のスピーカの側部を取り囲むように一体形
成された一対の下仕切板と、前記上仕切板と前記下仕切板とによって形成された一対
のスピーカ収納部と、 一端が前記一対のスピーカ収納部に連通し、他端は上ケ
ースの両端に形成された音孔部に連通して成る一対の連
通孔と、 を具備して成り、 前記連通孔は、前記鍵盤の両側面にそれぞれ手前側に延
設され、且つ、当該連通孔の長さを調整可能とする長さ
調整仕切り板と、当該連通孔の開口面積を調整可能とす
る開口面積調整用仕切り板と、を具備する ことを特徴と
する電子楽器。
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---|---|---|---|
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Family Applications (1)
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JP13998492A Expired - Fee Related JP3223574B2 (ja) | 1992-04-30 | 1992-04-30 | 電子楽器 |
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- 1992-04-30 JP JP13998492A patent/JP3223574B2/ja not_active Expired - Fee Related
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