JP5477338B2 - 遊技機の表示装置 - Google Patents

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本発明は、遊技機の表示装置の技術に関する。
従来、導光板の側面から入射される光を、当該側面に対して略垂直に配置される導光板の前面から出射し、所定の表示情報を発光表示する遊技機の表示装置の技術は公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
特許文献1に記載の技術では、導光板の後面に、文字や図柄等の表示情報に対応した形状の凹部を形成し、側面から入射される光の進行方向を当該凹部において変更して、当該光を前面へと導いている。これによって、導光板の前面において表示情報を発光表示することができる。
特開2006−75362号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、導光板の前面は平面状であり、発光表示される表示情報も平面的であるため、装飾性(演出性)に欠けるという問題点があった。
本発明は、以上の如き問題点に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、装飾性(演出性)が高く、従来の表示装置では実現し得なかった新鮮な印象を遊技者に与えることができる遊技機の表示装置を提供することである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、導光板の側面から入射される光を、前記導光板の前面から出射し、所定の表示情報を発光表示する遊技機の表示装置において、前記導光板は、後面に凹設され、前記前面側から見て前記表示情報に対応した形状を有する凹部と、前記前面に凸設され、前記前面側から見て前記表示情報に対応した形状を有すると共に、前記凹部と断面の形状及び大きさが同一の凸部とを具備し、前記側面から入射されて前記導光板内を進む光の進行方向を前記凹部において変更し、当該光を前記凸部に導いて出射するものである。

本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、遊技者が前面を見た場合、凸部が光っているように見える。このため、前面が平面である場合と異なった見せ方を実現でき、遊技者に立体物が発光しているかのような新鮮な印象を与えることができる。
本発明の一実施形態に係る表示装置を備える遊技機の全体的な構成を示した正面図。 同じく、遊技機の窓枠が開放された状態を示した前方斜視図。 同じく、遊技盤を示した正面図。 表示装置を示した斜視図。 同じく、正面図。 同じく、底面図。 図5におけるB−B断面を示した図。 発光源から光が照射された際の図5におけるB−B断面を示した図。 同じく、発光源から光が照射された際の表示装置を示した正面図。 (a)導光板の変形例を示した断面図。(b)導光板の他の変形例を示した断面図。(c)同じく、断面図。 (a)導光板の変形例を示した断面図。(b)導光板の他の変形例を示した断面図。 導光板の変形例を示した断面図。
まず、本発明の一実施形態である表示装置100を備える遊技機1の全体的な構成について、図1から図3を用いて説明する。
なお、以下の説明では、遊技機1を遊技者から見て、手前側を遊技機1の前側とし、奥側を遊技機1の後側として、前後方向を規定する。また、遊技機1を遊技者から見て、左手側を遊技機1の左側とし、右手側を遊技機1の右側として、左右方向を規定する。
遊技機1は、図1から図3が示すように、主として、外枠2と、中枠3と、窓枠4と、により構成される枠体に、各種の遊技部品が取り付けられて形成される。
外枠2は、遊技機1の外郭を成し、前後面が開口された略四角筒状に形成される枠体である。外枠2は、パチンコホール等の遊技場に設けられた台島に設置される。外枠2には、中枠3が設けられる。
中枠3は、前後面が開口された略四角筒状に形成される枠体である。中枠3は、外枠2の前側の開口部にヒンジ等の軸支部材を介して回動可能に支持される。中枠3には、窓枠4と、下皿ユニット5と、遊技盤6と、が設けられる。
窓枠4は、中央が開口された略平板状に形成される枠体である。窓枠4は、正面視で中枠3の下部を除く略全面に渡って配置される。窓枠4は、中枠3の前側の開口部にヒンジ部材を介して回動可能に支持される。窓枠4の中央には、正面視で略円形状の窓枠開口部7が形成される。窓枠開口部7は、透明板19により被覆される。窓枠開口部7の下部には、発射前の遊技球が貯溜される上皿8が配設される。窓枠開口部7の左右上方には、スピーカ9がそれぞれ配設される。
下皿ユニット5は、中枠3の下部であって窓枠4の下方に取り付けられる。下皿ユニット5の中央には、上皿8から溢れた遊技球が貯溜される下皿17が配設される。下皿ユニット5の右部であって下皿17の右方には、発射ハンドル18が配設される。発射ハンドル18は、上皿8に貯溜された遊技球を発射可能に構成される。
遊技盤6は、遊技球が転動する領域である遊技領域25が形成される部材である。遊技盤6は、窓枠4の後方であって、正面視で中枠3の下部を除く略全面に渡って配置される。遊技盤6は、中枠3に着脱可能に取り付けられる。なお、遊技盤6の遊技領域25は、窓枠4の窓枠開口部7の後方に配置され、前方から透明板19を介して視認可能に構成される。
次に、遊技盤6の構成について、図3を用いてさらに詳細に説明する。
遊技盤6は、図3に示すように、遊技板10と、ガイドレール11と、センター役物12と、図柄表示装置13と、始動入賞装置14と、大入賞装置15と、アウト口16と、表示装置100等により構成される。
遊技板10は、四隅が適宜に切り欠けられた略平板状に形成される部材である。遊技板10には、遊技盤6を構成する各種の遊技部品が取り付けられる。
ガイドレール11は、略円弧帯状に形成される部材である。ガイドレール11は、遊技板10に、前方へ向けて立ち上がり状に取り付けられる。ガイドレール11は、正面視で略円形状を形成するように配置される。なお、遊技板10においてガイドレール11によって略円形状に形成された内側の領域が、遊技球が転動する領域である遊技領域25として構成される。
センター役物12は、その外観により遊技板10を装飾する部材である。センター役物12は正面視で略環状であって、その中央にセンター開口部27が前後方向に貫通して形成される。センター役物12は、遊技板10を前後方向に貫通するように当該遊技板10の中央から上部に渡って形成される孔に前方から挿入され、ボルト等によって取り付けられる。
図柄表示装置13は、前方を臨むように配設された液晶画面26に図柄や数字等の変動(図柄遊技)を表示するように構成される装置である。図柄表示装置13は、遊技板10の後方に配置される。より詳細には、図柄表示装置13の液晶画面26が、遊技板10に取り付けられたセンター役物12のセンター開口部27の後方に配置される。これによって、前方からセンター開口部27を介して液晶画面26に表示される図柄遊技を視認することができる。
始動入賞装置14は、所定の作動条件に応じて左右一対の可動片28が開閉作動し、始動入賞口14aに遊技球が入球(入賞)可能な開放状態と入球(入賞)不能な閉塞状態とに切り替え可能に構成される装置である。始動入賞装置14は、遊技領域25の下部であってセンター役物12の下方に配置される。なお、始動入賞装置14は、前記開放状態において始動入賞口14aに遊技球が入球(入賞)すると図示せぬ賞球払出装置によって所定数の遊技球(賞球)が払い出されるように構成される。
大入賞装置15は、所定の大当たり抽選により大当たりが選択されると、大入賞口15aを開放して遊技球が入球(入賞)可能に構成される装置である。大入賞装置15は、遊技領域25の下部であって始動入賞装置14の下方に配置される。なお、大入賞装置15は、開放した大入賞口15aに遊技球が入球すると図示せぬ賞球払出装置によって所定数の遊技球(賞球)が払い出されるように構成される。
アウト口16は、遊技領域25を転動する遊技球が、大入賞口15aや始動入賞口14a等の各入賞口に入球(入賞)しなかった場合に、最終的に流入する開口部である。アウト口16は、遊技領域25の最下部に配置される。なお、アウト口16に流入した遊技球は、遊技機1が設置されたパチンコホール等の遊技場側に回収される。
表示装置100は、その外観及び所定の表示情報(本実施形態においては、「A」の文字)を発光表示することにより遊技板10を装飾する部材である。表示装置100は、正面視で左上方から右下方へと斜めに延びる細長い形状に形成される。表示装置100は、センター役物12の左下方に配置される。
次に、表示装置100の構成について詳細に説明する。
なお、表示装置100は正面視(図3参照)で左上方から右下方へと斜めに延びる細長い形状に形成されると上述したが、以下では説明の便宜上、当該表示装置100の形状を簡略化し、正面視で略矩形状に形成されるものとして説明する。
図4から図7までに示す表示装置100は、主として導光板110と、発光源120と、により構成される。
導光板110は、入射される光の進行方向を変更して出射することで、所定の表示情報を発光表示するものである。導光板110は、透光性を有するアクリル樹脂により略矩形板状に形成され、その板面を前後方向に向けて配置される。
導光板110の前面111には、正面視において「A」の文字の縁に沿うように(縁取りをするように)して凸部111aが形成される。すなわち、凸部111aは、表示情報である「A」の文字に対応した形状となるように形成される。
図6及び図7に示すように、凸部111aは、前面111から前方に向かって凸設され、当該凸部111aは、断面視において半円状(円周を直径で二等分したもののうちの一方の形状)となるように形成される。また、図4から図6までに示すように、凸部111aの表面には、シボ加工が施される。
導光板110の前面111と対向する後面112には、正面視において「A」の文字の縁に沿うように(縁取りをするように)して凹部112aが形成される。すなわち、凹部112aは、表示情報である「A」の文字に対応した形状となるように形成される。
図6及び図7に示すように、凹部112aは、後面112から前方に向かって窪むように凹設され、当該凹部112aは、断面視において半円状となるように形成される。凹部112aの断面視における形状(半円状)は、凸部111aの断面視における形状(半円状)と同一形状となるように形成される。また、凹部112aは、凸部111aの真後に(凸部111aに対向する位置に)形成され、正面視において当該凸部111aと同一形状となるように形成される。
図4から図7までに示す発光源120は、導光板110に対して光を照射するものである。発光源120は、主として基板121と、LED122・122・・・と、により構成される。
基板121は略矩形板状に形成され、その板面を左右方向に向けて配置される。基板121の右側面には、LED122・122・・・が互いに所定間隔をおいて実装される。
発光源120は、導光板110の左側面113(側面)と対向する位置(導光板110の左方)に配置される。なお、説明の便宜上、本実施形態においては発光源120は導光板110と所定間隔をおいて配置されているものとして図示するが、発光源120を導光板110に密着させた状態で配置しても良い(例えば、図3参照)。
このように構成された発光源120において、LED122・122・・・を発光させると、当該LED122・122・・・から右方に向かって、すなわち導光板110の左側面113に向かって光を照射することができる。
次に、図8及び図9を用いて、上述の如く構成された表示装置100において、LED122・122・・・を発光させた際の様子について説明する。
図8に示すように、発光源120のLED122・122・・・を発光させると、当該LED122・122・・・からの光は導光板110の左側面113(側面)から当該導光板110内へと入射する。
導光板110内へと入射した光は、当該導光板110の後面112に形成された凹部112aにおいて反射又は屈折されることにより、その進行方向を変更される。そして、当該進行方向を変更された光は当該導光板110の前面111に形成された凸部111aへと導かれ、凸部111aから出射される。
上述の如く凸部111aへと導かれた光によって、図9に示すように凸部111aが発光し、表示情報である「A」の文字が発光する(発光表示される)ことになる。
このように凸部111aが発光した状態の表示装置100を遊技者に前方から視認させることで、立体物(凸部111a)が発光しているような新鮮な印象を当該遊技者に与えることができる。また、凸部111aは断面視において半円状に形成されているため、遊技者からは円形断面の立体物が発光しているように見え、例えば、ネオン管が発光しているかのような印象を当該遊技者に与えることができる。
次に、図4から図6までを用いて、上述の如く構成された表示装置100において、LED122・122・・・を消灯させた際の様子について説明する。
LED122・122・・・を消灯させると、導光板110の凸部111aが発光することはない。この際、凸部111aの表面にはシボ加工が施されているため、遊技者からは表面が曇ったような状態の凸部111aが視認される。これによって、当該遊技者に、導光板110の前面111に、例えば、消灯した状態のネオン管があるような印象を与えることができる。
またこの際、凹部112aは凸部111aの真後に同一形状となるように形成されているため、正面(前方)から見ると当該凹部112aは凸部111aと重複することになる。したがって、導光板110の前方から当該導光板110を視認した場合、凸部111aの背後に凹部112aが隠れて、前方から凹部112aを視認することができない。これによって、凸部111aの周囲から凹部112aが透けて見えて、表示情報たる「A」の文字が二重に見えることを防止することができる。
以上の如く、本実施形態に係る遊技機1の表示装置100は、
導光板110の左側面113(側面)から入射される光を、導光板110の前面111から出射し、所定の表示情報(「A」の文字)を発光表示する遊技機1の表示装置100において、
導光板110は、
後面112に凹設され、前面111側から見て前記表示情報に対応した形状を有する凹部112aと、
前面111に凸設され、前面111側から見て前記表示情報に対応した形状を有する凸部111aと、
を具備し、
左側面113から入射されて導光板110内を進む光の進行方向を凹部112aにおいて変更し、当該光を凸部111aに導いて出射するものである。
このように構成することにより、遊技者が前面111を見た場合、凸部111aが光っているように見える。このため、前面111が平面である場合と異なった見せ方を実現でき、遊技者に立体物が発光しているかのような新鮮な印象を与えることができる。すなわち、装飾性(演出性)の高い表示装置100を提供することができる。
また、凸部111aは前面111に直交する方向に切断した断面において半円状断面を有するものである。
このように構成することにより、凸部111aが光っている状態においては、遊技者からは円形断面の物体が光っているように見えるため、ネオン管が発光しているかのような印象を与えることができる。すなわち、装飾性(演出性)の高い表示装置100を提供することができる。
また、凸部111aにはシボ加工が施されるものである。
このように構成することにより、凸部111aが光っていない状態においては、遊技者からは表面が曇ったような状態の凸部111aが視認されるため、消灯した状態のネオン管があるような印象を与えることができる。すなわち、装飾性(演出性)の高い表示装置100を提供することができる。
なお、導光板110は略矩形板状であるとしたが、本発明はこれに限るものではなく、その他の形状(例えば、円形板状や、多角形板状等のより複雑な形状等)であっても良い。
また、導光板110内に光を拡散させるための異特性物質を入れ込んだり、導光板110の後面112に光を拡散させるための微細なドットパターンを形成したりすることも可能である。
また、導光板110はアクリル樹脂により形成されるものとしたが、本発明はこれに限るものではなく、他の光を透過することができる(透光性を有する)材料を用いても良い。
また、本実施形態においては、表示情報として「A」の文字を例示したが、本発明はこれに限るものではなく、表示情報としてその他の文字や図柄等を適用することも可能である。その場合、凸部111a及び凹部112aは、正面視において当該文字や図柄等に対応する(すなわち、当該文字や図柄等を発光表示できるような)形状となるように形成する。
また、発光源120からの光を導光板110の左側面113から入射させるものとしたが、本発明はこれに限るものではなく、導光板110の他の側面(例えば右側面、下側面等)から入射させる構成としても良い。
また、LED122・122・・・を発光させて導光板110に光を照射するものとしたが、本発明はこれに限るものではなく、発光源120は導光板110に光を照射することができるものであれば良い。
また、導光板110の凸部111a及び凹部112aは、断面視において半円状(円周を直径で二等分したもののうちの一方の形状)に形成されるものとしたが、本発明はこれに限るものではない。
すなわち、図10(a)に示すように、凸部111a及び(又は)凹部112aを、断面視において略半円状(円周を直径ではない直線(弧)で二分割したもののうちの一方の形状)に形成しても良い。
また、図10(b)に示すように、凸部111a(又は凹部112aのうち少なくとも一方)を、断面視において三角形状に形成しても良い。
また、図10(c)に示すように、凸部111a(又は凹部112aのうち少なくとも一方)を、断面視において矩形状に形成しても良い。
また、導光板110の凸部111a及び凹部112aは、断面視において同一形状となるように形成されるものとしたが、本発明はこれに限るものではない。
すなわち、図11(a)に示すように、凸部111aと凹部112aとの大きさが異なっていても良い。
また、導光板110の凹部112aは凸部111aの真後に(凸部111aに対向する位置に)形成されるものとしたが、本発明はこれに限るものではなく、凹部112aにおいて進行方向を変更された光が凸部111aに導かれる構成であれば良い。
すなわち、図11(b)に示すように、凸部111aと凹部112aとが上下左右方向に相対的にずれるように形成されていても良い。この際、遊技者の目線から見て、凹部112aが凸部111aと重複し、当該凹部112aが凸部111aの背後に隠れて遊技者から視認できないような位置関係になることが望ましい。
また、導光板110は1枚の板状の部材で構成するものとしたが、本発明はこれに限るものではなく、図12に示すように2枚の板状の部材(前板110a及び後板110b)を前後に重ね合わせて構成することも可能である。この場合、前板110aの前面111に凸部111aが形成され、後板110bの後面112に凹部112aが形成される。凹部112aにおいて進行方向を変更された光は、後板110b及び前板110a内を進行し、凸部111aに導かれ、前面111から出射される。
1:遊技機,100:表示装置,110:導光板,111:前面,111a:凸部,112:後面,112a:凹部,120:発光源,122:LED

Claims (1)

  1. 導光板の側面から入射される光を、前記導光板の前面から出射し、所定の表示情報を発光表示する遊技機の表示装置において、
    前記導光板は、
    後面に凹設され、前記前面側から見て前記表示情報に対応した形状を有する凹部と、
    前記前面に凸設され、前記前面側から見て前記表示情報に対応した形状を有すると共に、前記凹部と断面の形状及び大きさが同一の凸部とを具備し、
    前記側面から入射されて前記導光板内を進む光の進行方向を前記凹部において変更し、当該光を前記凸部に導いて出射することを特徴とする遊技機の表示装置。
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