JP6527711B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、所定の遊技を行う遊技機に関する。
この種の遊技機として、凹凸部からなる光放射領域を備えた導光板を遊技盤に設け、その導光板の上縁からLEDの光を照射させることで、遊技機前方へと光を放射させるものがある(たとえば、特許文献1参照)。この遊技機においては、導光板から放射された光で区画線を表示し、図柄表示の縮小表示領域を明確にすることができる。
特開2013−126580号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された遊技機においては、LEDが発光していない状態では、導光板は単なる透明な板材としての役割を果たしているに過ぎず、遊技盤を装飾するという点で不十分であった。
そこで、本発明は、光の放射による演出を行うという本来の役割に加えて、遊技盤を装飾することができる導光板を備えた遊技機を提供することを目的とする。
(1) 所定の遊技を行う遊技機(たとえば、パチンコ機1、スロットマシン)であって、
導光板(たとえば、導光板80)と、
前記導光板の側面から光を入射させる発光手段(たとえば、LED)と、
前記発光手段を制御する発光制御手段(たとえば、CPU、VDP、LEDドライバ)

前記導光板の後方に設けられた装飾部材とを備え、
前記導光板は、
前記発光手段によって入射された光を散乱させることにより所定情報(たとえば、キャラクタ像)を表示させる散乱部(たとえば、パターン77)と、
前記所定情報とは異なる特定情報(たとえば、「TypeA」といった役物装置65の名称を説明する文字)が印刷された印刷部(たとえば、シルク印刷75)とを含み、
前記印刷部は、前記遊技機の正面から視て、前記散乱部と重ならず、かつ前記装飾部材の近傍に位置する。
また、上記遊技機は、
遊技領域を流下する遊技球を受け入れて転動させることが可能な転動面と、
前記転動面を転動する遊技球の転動方向を規制する規制部と、
前記遊技機の正面から視て前記転動面および前記規制部よりも奥側に位置する表示画面に画像を表示可能な画像表示手段とをさらに備え、
前記転動面を転動する遊技球は、前記遊技機の正面から視て前記表示画面の一部と重なることがあり、
前記規制部は、前記転動面の上方に位置し、かつ、前記遊技機の正面から奥行方向にかけて下向きに傾斜した傾斜面を含む庇部を有し、
前記導光板の端部と前記庇部の端部とが当接していてもよい。
このような構成によれば、導光板に光が入射されずに所定情報が表示されていないときでも、所定情報とは異なる特定情報が印刷によって示されるため、いつでも装飾することができる。
(2) 上記(1)の遊技機において、
前記散乱部および前記印刷部は、前記遊技機の正面から視て互いに異なる位置に配置されている(たとえば、図10参照)。
このような構成によれば、導光板に光が入射されて所定情報が表示されても、その表示に対する視認が印刷部によって妨げられることがない。
(3) 上記(2)または(3)の遊技機において、
前記散乱部および前記印刷部は、前記導光板において互いに異なる面に配置されている(たとえば、図9参照)。
このような構成によれば、散乱部の加工および印刷部の印刷を、互いに邪魔することなく容易に行える。
(4) 上記(1)〜(3)のいずれかの遊技機において、
前記印刷部は、正面から視た態様と背面から視た態様とが異なる。
このような構成によれば、導光板を遊技機に取り付ける際に、表裏を間違えずに取り付けることができる。
パチンコ機の正面図である。 遊技盤の正面図である。 パチンコ機の背面図である。 図3におけるパチンコ機のL−L’断面を説明するための図である。 遊技盤など各部材間の位置関係を説明するための図である。 ステージおよび区画部の構造を説明するための図である。 ステージおよび区画部の断面を説明するための図である。 液晶画面の視認態様を説明するための図である。 導光板の加工態様を説明するための図である。 液晶画面および導光板の表示態様を説明するための図である。
本発明の実施の形態を以下に説明する。
[パチンコ機の構成]
図1に示すように、本実施の形態のパチンコ機1には、遊技盤26が設けられている。遊技盤26の前面には遊技球が流下する遊技領域27が形成されている。
遊技盤26の下方には遊技球を滞留させる上皿23が設けられている。上皿23の下方には、上皿23から溢れた遊技球を貯留する下皿24と、遊技球を発射する操作ノブ25とが設けられている。操作ノブ25は、遊技盤26に対して水平方向に回転させることができる。遊技者によって操作ノブ25が操作されると、上皿23内の遊技球が遊技領域27内に発射される。
図2に示すように、遊技領域27内には、外レール28と、内レール29と、第1始動口13と、開閉可能な電動チューリップで構成された第2始動口14と、可変入賞球装置(アタッカーともいう)36と、通過ゲート32と、普通図柄表示器10と、第1特別図柄表示器8aと、第2特別図柄表示器8bとが設けられている。
操作ノブ25の操作によって発射された遊技球は、外レール28と内レール29との間を通って遊技領域27に打ち込まれる。遊技領域27内に打ち込まれた遊技球が通過ゲート32を通過すると、普通図柄表示器10において図柄が変動表示する。普通図柄表示器10における変動表示が停止して当りの表示結果が導出表示すると、第2始動口14を構成している電動チューリップが開く。第2始動口14の電動チューリップが開くと、遊技球が第2始動口14に入賞しやすくなり、遊技者にとって有利となる。電動チューリップの開放は、所定時間の経過または所定回数の開閉によって終了する。
遊技領域27内に打ち込まれた遊技球が第1始動口13に入賞(始動入賞ともいう)すると、第1特別図柄表示器8aにおいて図柄が変動表示する。一方、遊技領域27内に打ち込まれた遊技球が第2始動口14に入賞(始動入賞ともいう)すると、第2特別図柄表示器8bにおいて図柄が変動表示する。
第1特別図柄表示器8aまたは第2特別図柄表示器8bにおいて変動表示が開始したときには、遊技盤26の中央に設けられた液晶表示器95の液晶画面90において飾り図柄が変動表示する。第1特別図柄表示器8aまたは第2特別図柄表示器8bにおいて変動表示が実行されている間に、第1始動口13または第2始動口14に始動入賞したときには、当該始動入賞に基づく変動表示が保留される。液晶画面90の左下には、変動表示が保留されたことを示す保留表示99が表示される。遊技者は、保留表示99を視ることによって、始動入賞したにも関わらず未だ実行されていない変動表示の数、および第1始動口13および第2始動口14のうちのいずれの始動入賞に基づく変動表示の保留なのかなどを把握することができる。
第1特別図柄表示器8aまたは第2特別図柄表示器8bにおける表示結果と液晶画面90における表示結果とは連動している。第1特別図柄表示器8aまたは第2特別図柄表示器8bにおける表示結果が大当り結果(たとえば、「1」や「7」といった大当り図柄が導出表示)となったときには、液晶画面90における飾り図柄の表示結果も大当り結果(たとえば、「777」や「123」といった大当り図柄の組合せが導出表示)となる。第1特別図柄表示器8aまたは第2特別図柄表示器8bにおける表示結果(液晶画面90における飾り図柄の表示結果ともいえる)が大当り結果となったときには、遊技者にとって有利な大当り状態に制御される。
液晶画面90における飾り図柄の変動表示は、遊技球の始動入賞を条件として全図柄(たとえば、左図柄、中図柄、右図柄)が一斉に変動表示を開始し、その後、まず左図柄の変動表示が停止し、次に右図柄の変動表示が停止し、最後に中図柄の変動表示が停止して、表示結果が導出される。左図柄および右図柄の変動表示が停止した段階で、その停止図柄が大当り図柄の組合せとなる条件を満たしているときにはリーチ状態となり、リーチ演出が行われる。リーチ状態には、通常リーチと、それよりも大当りの期待度が高いスーパーリーチとがある。スーパーリーチのときには、スーパーリーチと認識可能な通常リーチ時のリーチ演出とは異なる特有のリーチ演出が行われる。
大当り結果となるか否かは、乱数抽選によって決定される。大当り結果となることが決定されたときには、さらに当り図柄の種類が乱数抽選によって決定される。決定された当り図柄は、第1特別図柄表示器8aまたは第2特別図柄表示器8bに表示される。当り図柄の中には、当り図柄に基づいて発生した大当りが終了した後に次の大当りの発生確率が向上する確率変動状態(確変状態)となる当り図柄(たとえば、「3」、「5」、「7」といった奇数の大当り図柄、確変図柄ともいう)が含まれている。このような確変図柄が第1特別図柄表示器8aまたは第2特別図柄表示器8bに表示されたときには、その回の大当り状態の終了後に確変状態となる。なお、第1特別図柄表示器8aまたは第2特別図柄表示器8bに確変図柄が表示されたときには、液晶画面90においても確変図柄の組合せ(たとえば、「3」、「5」、「7」といった奇数の確変図柄の組合せ)が表示される。
大当り状態に制御されたときには、可変入賞球装置36が開く。可変入賞球装置36が開くと、可変入賞球装置36内に設けられた入賞口に遊技球が入賞しやすくなり、遊技者にとって有利となる。可変入賞球装置36の開放は、所定時間の経過または所定回数の入賞によって終了する。可変入賞球装置36の開放が終了すると、可変入賞球装置36が閉まり、遊技球が入賞口に入賞不可能となる。
遊技領域27内に打ち込まれた遊技球がいずれの入賞口にも入賞しなかったときには、遊技領域27の下方に設けられたアウト口35に遊技球が回収される。
遊技盤26の中央には、液晶表示器95の液晶画面90が設けられている。液晶画面90の下方には、ステージ50が設けられている。ステージ50は、流下する遊技球を受け入れるように面状に形成されており、受け入れた遊技球を転動させることができる。ステージ50には、樋状の区画部55が設けられている。ステージ50と区画部55により、遊技球が転動可能な溝が形成され、その溝内を遊技球が転動する。ステージ50と区画部55とから形成される溝は、液晶画面90の左側付近の通過路43に接続されている。遊技領域27を流下する遊技球は、通過路43を通ることがあり、通過路43を通過した遊技球はステージ50に流れ込む。ステージ50に流れ込んだ遊技球は、区画部55によって転動方向が規制されたままステージ50を転動する。このように、ステージ50は、遊技領域27を流下する遊技球を受け入れて転動させることができる。
ステージ50を転動した遊技球は、第1始動口13の上方に位置する釘1a,1bの上方に設けられた放出口30から再び遊技領域27に放出される。遊技領域27に放出された遊技球が釘1a,1bによって弾かれたときには、飛散してアウト口35に回収される。一方、遊技領域27に放出された遊技球が釘1a,1bによって弾かれずに釘1aと釘1bとの間にそのまま落下したときには、第1始動口13や第2始動口14に入賞することがある。遊技者は、パチンコ遊技機1の正面から、ステージ50を転動する遊技球の行方を視ることができる。このため、ステージ50を転動する遊技球に対して、遊技者の注目を集めることができる。
図3に示すように、遊技盤26は、筐体40の前面側に位置する。遊技盤26は、たとえば、筐体40にネジ止めされている。筐体40の内部、遊技者から視認不可能な位置には、演出に用いる役物装置65(図4参照)をモータなどにより上下方向に昇降させる昇降装置60が収納されている。
ステージ50には、ステージ50とそれよりも奥側(すなわち筐体40の内部)とを区画する区画部55が設けられている。区画部55は、ステージ50を転動する遊技球の転動方向を規制するとともに、遊技球がステージ50よりも奥側に進入することを阻止することができる。
図4は、パチンコ機1の断面図である。遊技盤26の前面側には導光板80が設けられ、さらに導光板80の前面側にはガラス板70が設けられている。導光板80の側面からは内部に対してLED(図示は省略)によって光を入射させることができる。LEDによる光の照射は、CPU、VDP、およびLEDドライバ(いずれも図示は省略)といった発光制御部がLEDを制御することによって行われる。筐体40の内部には、役物装置65および昇降装置60が収納され、その後方には液晶画面90が設けられている。
[各部材間の位置関係]
図5を参照しながら、遊技盤、導光板、ガラス板、役物装置、および液晶画面といった各部材間の位置関係を、第1形態および第2形態の各々について説明する。パチンコ機1には、第1形態および第2形態のいずれも適用可能である。なお、図5は、パチンコ機1を側面から視たときの断面図の概略を示す。
図5(a)に示すように、第1形態においては、パチンコ遊技機1の正面から、ガラス板70、導光板80、遊技盤26、役物装置65、および液晶画面90の順に配置されている。
図5(b)に示すように、第2形態においては、パチンコ遊技機1の正面から、ガラス板70、遊技盤26、導光板80、役物装置65、および液晶画面90の順に配置されている。
ここで、第2形態のように各部材を配置した場合、導光板80と液晶画面90との間の僅かな空間でしか役物装置65を収納することができず、役物装置65を小さくせざるをえない。この場合、役物装置65によって立体感のある演出を遊技者に見せることは難しい。
これに対して、第1形態においては、遊技盤26の前に導光板80が配置されている。第1形態のように遊技盤26の前に導光板80を配置すれば、導光板80と液晶画面90との間の空間を広く確保することができるため、第2形態よりも役物装置65を大きくすることができる。このため、第1形態においては、第2形態よりも役物装置65によって立体感のある演出を遊技者に見せることができる。
また、第1形態においては、第2形態よりもガラス板70に近い位置に導光板80が配置されている。このため、導光板80が汚れたり損傷したりしても、ガラス板70を取り外すだけで簡単に導光板80を拭いたり交換したりすることができる。
[ステージおよび区画部の構造]
図6および図7を参照しながら、ステージおよび区画部の構造を、第1形態、第2形態、および第3形態の各々について説明する。また、図8を参照しながら、第1形態および第2形態の各々における液晶画面90の視認態様について説明する。パチンコ機1には、第1形態、第2形態、および第3形態のいずれも適用可能である。
図6(a)および図7(a)に示すように、第1形態における区画部55は、ステージ50から遊技球の直径(A)よりも長い長さ(B)の間隔を隔ててステージ50の上方に位置するようにステージ50と水平方向に形成された庇部55aと、ステージ50と垂直方向に形成された壁部55cとから形成される。区画部55は、庇部55aおよび壁部55cにより、ステージ50とそれよりも奥側とを区画することができ、ステージ50を転動する遊技球が飛び跳ねてステージ50よりも奥側に位置する液晶画面90や役物装置65に進入することを阻止することができる。さらに、庇部55aと壁部55cとの接続部においては、パチンコ機1の正面から奥行方向にかけて下向きに傾斜した傾斜面55bが設けられている。
図6(b)および図7(b)に示すように、第2形態における区画部55は、ステージ50から遊技球の直径(A)よりも長い長さ(B)の間隔を隔ててステージ50の上方に位置するようにステージ50と水平方向に形成された庇部55aと、ステージ50と垂直方向に形成された壁部55cとから形成される。なお、第2形態においては、傾斜面55bが設けられていない。
ここで、第2形態における区画部55は、庇部55aと壁部55cとの接続部(境界線ともいえる)が直角であるため、図7(b)および図8(b)に示すように、パチンコ機1を正面から視たときに、庇部55aと壁部55cとの接続部が液晶画面90に表示された保留表示99と重なってしまう。このため、パチンコ機1を正面から視たときに、液晶画面90に表示された保留表示99に対する視界が庇部55aによって遮られ、パチンコ1の正面から奥行方向への遊技者の視認が妨げられる。
これに対して、第1形態においては、第2形態とは異なり、新たに傾斜面55bが設けられて庇部55aの一部がパチンコ機1の正面から奥行方向にかけて下向きに傾斜している。
このように庇部55aの一部をパチンコ機1の正面から奥行方向にかけて下向きに傾斜させることにより、庇部55aと壁部55cとの接続部が直角になることがなく、接続部が液晶画面90に表示された保留表示99と重なってしまうことを回避することができる。このため、図7(a)および図8(a)に示すように、第1形態においては、パチンコ機1を正面から視たときに、液晶画面90に表示された保留表示99に対する視界が庇部55aによって遮られることがなく、パチンコ機1の正面から奥行方向への遊技者の視認が妨げられることがない。
ここで、パチンコ機1を正面から視たときに、液晶画面90に表示された保留表示99に対する視界が庇部55aによって遮られることを回避するという点では、図7(c)に示す第3形態のように、庇部55aの全部を傾斜させることも考えられる。
しかし、庇部55aの全部を傾斜させた場合、図7(a)と同じ目線で視界を遮らないようにすると、庇部55aを第1形態よりも緩やかに傾斜させなければならない。また、ステージ50で遊技球が転動する空間も確保しなければならない。このため、第1形態の場合は、ステージ50から長さ(B)の間隔を隔てた箇所から庇部55aを傾斜させればよいのに対して、第3形態の場合は、ステージ50から長さ(B)よりも長い長さ(C)の間隔を隔てた箇所から庇部55aを傾斜させなければならず、その分、ステージの幅を広げなければならない。その結果、図7(a)に示す第1形態においては、ガラス板70とステージ50との間隔が幅(L)であるのに対して、図7(c)に示す第3形態においては、ガラス板70とステージ50との間隔が幅(L)よりも短い幅(M)となる。よって、第3形態においては、ステージ50を転動する遊技球がガラス板70に接触する可能性が高まったり、ステージの幅を広げる分、その他の部品を小さくするなど設計の自由度に支障をきたしたりする虞がある。
以上のことから、第1形態のように庇部55aの一部をパチンコ機1の正面から奥行方向にかけて下向きに傾斜させるといった設計は、遊技者の視認を妨げることなく、ステージ50を転動する遊技球の転動方向を規制することができるとともに、ステージ50で遊技球を転動させるための空間を最小限で確保することができる点で最適である。
なお、庇部55aには、パチンコ機1を正面から視たときに、液晶画面90に表示された保留表示99に対する視界が庇部55aによって遮られることがない程度に一部を傾斜させればよい。庇部55aの傾斜部分を必要以上に多く取りすぎてしまうと、第3形態のように、ステージ50で遊技球が転動する空間を確保できなくなるためである。たとえば、図7(a)に示すように、傾斜面55bにおけるステージ50と水平方向の長さ(X)は、遊技球の半径(A/2)よりも短くすればよい。また、壁部55cの長さ(Y)は、遊技球の半径(A/2)よりも長く、かつ遊技球の直径(A)よりも短くすればよい。式で表すと、(X)<(A/2)、かつ、(A/2)<(Y)<(A)の関係となるように、庇部55aを傾斜させればよい。
また、図7(a)に示すように、第1形態におけるステージ50は、区画部55と一体成型されておらず、区画部55とは別部材である。これにより、ステージ50および区画部55のいずれかが損傷したりしても、損傷した方のみを取り換えることができる。また、区画部55とは独立して容易にステージ50を設計変更することもできる。
ステージ50は、パチンコ遊技機1の正面から視て液晶画面90の下方(たとえば、液晶画面90の左下および右下)の一部と重なる。このため、ステージ50を転動する遊技球は、パチンコ遊技機1の正面から視て液晶画面90の一部と重なることになる。これにより、ステージ50を転動する遊技球を確認しつつも液晶画面90も確認できるため、遊技者の視野移動を少なくすることができる。
なお、遊技者の視野移動を少なくするためにステージ50と液晶画面90とを近づかせると、図7(b)に示す第2形態における区画部55であれば、パチンコ機1を正面から視たときに、液晶画面90に対する視界が庇部55aによって遮られる部分が多くなる。しかし、第1形態のように、庇部55aの一部をパチンコ機1の正面から奥行方向にかけて下向きに傾斜させていれば、ステージ50と液晶画面90とを近づかせても、パチンコ機1の正面から奥行方向への遊技者の視認が妨げられることがない。
なお、区画部55は、パチンコ遊技機1の正面から視て液晶画面90の左下と重なるが、庇部55aの一部を傾斜させているため、液晶画面90の左下に表示された保留表示99とは重ならない。これにより、区画部55によって保留表示99が見え辛くなり、遊技者が保留表示99の内容を誤認してしまうことを防ぐことができるため、遊技者のストレスを低減することができる。
さらに、ステージ50および区画部55は、透明部材から成る。これにより、LED(図示は省略)や液晶画面90によってステージ50および区画部55の背面から照射された光が透明のステージ50および区画部55を透過するため、演出効果を向上させることができる。なお、区画部55が透明であっても、図7(b)に示す第2形態のような接続部が存在したときには、庇部55aと壁部55cとの境界線が保留表示99と重なるため、遊技者の視認が妨げられるが、第1形態や第3形態のように、庇部55aを傾斜させれば、庇部55aと壁部55cとの境界線が保留表示99と重なることはなく、遊技者の視認を妨げることはない。
[導光板およびガラス板について]
図6(a)および図7(a)に示すように、第1形態においては、導光板80の端部と区画部55における庇部55aの端部とが接続されている。このように、導光板80と区画部55とが接した場合、導光板80と区画部55とが接していない場合よりも、導光板80および区画部55の強度を向上させることができる。また、ステージ50を転動する遊技球が飛び跳ねても、遊技球が導光板80の端部に接触するため、導光板80によっても遊技球が飛び跳ねてステージ50よりも奥側に進入することを阻止することができる。さらに、導光板80と区画部55との間に隙間が無いため、筐体40の内部に工具などを進入させることを防ぐことができる。
ここで、仮に、庇部55aを設けずに、導光板80の背面側まで壁部55cを伸ばした場合でも、図7(b)に示す第2形態のような庇部55aと壁部55cとの接続部を無くすことができる。しかし、パチンコ機1の正面から視たときに、導光板80と区画部55の壁部55cとが重なるため、液晶画面90の視認性が低下する。また、やはりこの場合でも、導光板80と区画部55とが接することなく互いに独立して設けられることになり、導光板80および区画部55の強度を向上させることができない。
以上のことから、第1形態のように導光板80の端部と区画部55における庇部55aの端部とを接続させ、かつ庇部55aの一部をパチンコ機1の正面から奥行方向にかけて下向きに傾斜させるといった設計は、導光板80および区画部55の強度を向上させつつも、パチンコ機1の正面から奥行方向への遊技者の視認を妨げないという点で最適である。
このように、本実施の形態における導光板80は、演出効果の向上、区画部55の強度向上、および遊技球の飛び跳ね防止といった役割を担っている。
図9および図10に示すように、導光板80の表面側(パチンコ機1の正面側)の外部には、「TypeA」といった文字のシルク印刷75が施されている。「TypeA」は、役物装置65の名称を説明する文字である。シルク印刷75は、導光板80に印刷されているものであるため、消えることはなく、導光板80の表面側に位置するガラス板70を介して遊技店の店員や遊技者に見せることができる。このシルク印刷75によって、遊技店の店員や遊技者は、いつでも役物装置65の名称を確認することができる。
一方、図9および図10に示すように、導光板80の裏面側(パチンコ機1の背面側)の内部には、金型成型やレーザ加工などにより、キャラクタ像のパターン77が施されている。導光板80の側面から入射した光は、パターン77が施された箇所以外の箇所では全反射を繰り返して導光板80の内部を進み、パターン77が施された箇所においては光が散乱して表面側に向けて反射する。パターン77が施された箇所で反射した光によって、導光板80の表面側が照射され、導光板80の表面側にパターン77によるキャラクタ像が浮かび上がる。これにより、導光板80の表面側に位置するガラス板70を介して、浮かび上がったキャラクタ像を遊技者に見せることができる。
本実施の形態においては、たとえば、リーチ演出を経て大当り結果を報知するときに、CPU、VDP、およびLEDドライバといった発光制御部によってLEDが制御され、導光板80に光が入射し、導光板80の表面側にキャラクタ像が浮かび上がる。これにより、通常時は導光板80の表面側にキャラクタ像が浮かび上がらないが、大当り結果となったときなどの特別なときには導光板80の表面側に突然キャラクタ像が浮かび上がるといった演出を遊技者に見せることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施の形態においては、導光板80に光が入射されずにキャラクタ像が浮かび上がらないときでも、「TypeA」といった文字が印刷によって表面側に示されるため、いつでも装飾することができる。
さらに、本実施の形態においては、パターン77およびシルク印刷75は、パチンコ機1の正面から視て互いに異なる位置に配置されている。たとえば、図9に示すように、シルク印刷75は、導光板80の上部に印刷されるのに対して、パターン77は、導光板80の中央部に形成される。これにより、導光板80に光が入射されてキャラクタ像が浮かび上がっても、その表示に対する視認がシルク印刷75によって妨げられることがない。
また、本実施の形態においては、パターン77およびシルク印刷75は、導光板80において互いに異なる面に配置されている。たとえば、図9に示すように、シルク印刷75は、導光板80の表面側の外部に印刷されるのに対して、パターン77は、導光板80の裏面側の内部に形成される。これにより、パターン77の加工およびシルク印刷75を、互いに邪魔することなく容易に行える。
また、本実施の形態においては、シルク印刷75の文字が、導光板80の表面から視ると「TypeA」と認識可能だが、導光板80の裏面から視ると認識不可能である。このため、導光板80の表面と裏面とを容易に区別することができるため、導光板80の取り付け時に表裏を間違ってしまうことを防止することができる。
また、本実施の形態においては、図7(a)に示すように、導光板80の下方にステージ50が設けられているため、導光板80におけるシルク印刷75およびパターン77の表面上を遊技球が転動することがない。また、パターン77に関しては導光板80の裏面側の内部に形成されている。このため、シルク印刷75およびパターン77が遊技球などによって傷付けられることがない。
また、本実施の形態においては、図5(a)に示すように、導光板80の裏面側に役物装置65が設けられている。このため、導光板80の表面側の外部に役物装置65が直接触れることがなく、導光板80の表面側の外部に施されたシルク印刷75が役物装置65によって傷付けられることがない。
さらに、図9に示すように、導光板80の裏面側の内部にパターン77が施されている。このため、導光板80の裏面側に役物装置65が配置されても、パターン77に役物装置65が直接触れることがなく、パターン77が役物装置65によって傷付けられることがない。
[本実施の形態における主な効果]
図7(a)に示すように、区画部55は、ステージ50の上方に位置し、かつ、パチンコ機1の正面から奥行方向にかけて下向きに傾斜した傾斜面55bを含む庇部55aを有する。これにより、区画部55によってステージ50を転動する遊技球の転動方向を規制することができつつも、区画部55の庇部55aによってパチンコ機1の正面から奥行方向への遊技者の視認が妨げられることがない。
図7(a)に示すように、傾斜面55bは、庇部55aの一部である。これにより、ステージ50で遊技球を転動させるための空間が庇部55aに含まれる傾斜面55bによって狭められることを抑えることができるため、庇部55aを設けたとしてもステージ50で遊技球が転動する空間を確保することができる。
図2に示すように、パチンコ機1は、ステージ50および区画部55の奥側に、保留表示99を表示する液晶画面90を有する液晶表示器95を備え、ステージ50を転動する遊技球は、パチンコ機1の正面から視て液晶画面90の一部と重なる。これにより、ステージ50を転動する遊技球を確認しつつも液晶画面90も確認できるため、遊技者の視野移動を少なくすることができる。
ステージ50および区画部55は、透明部材から成る。これにより、ステージ50および区画部55に光が透過するため、演出効果を向上させることができる。
図8(a)に示すように、区画部55は、パチンコ機1の正面から視て保留表示99と重ならない。これにより、区画部55によって保留表示99が見え辛くなり、遊技者が保留表示99を誤認してしまうことを防ぐことができるため、遊技者のストレスを低減することができる。
図7(a)に示すように、ステージ50は、区画部55とは別部材である。これにより、区画部55とは独立して容易にステージ50を設計変更することができる。
図5(a)に示すように、パチンコ遊技機1の正面から、ガラス板70、導光板80、遊技盤26、役物装置65、および液晶画面90の順に配置されている。このように、遊技盤26の前に導光板80を配置することにより、導光板80と液晶画面90との間の空間を広く確保することができる。その結果、役物装置を大きくすることができ、役物装置によって立体感のある演出を遊技者に見せることができる。
図5(a)に示すように、ガラス板70に近い位置に導光板80が配置されている。これにより、導光板80が汚れたり損傷したりしても、ガラス板70を取り外すだけで簡単に導光板80を拭いたり交換したりすることができる。
図6(a)および図7(a)に示すように、導光板80の端部は、区画部55における庇部55aの端部と接続されている。これにより、導光板80および区画部55の強度を向上させることができるとともに、ステージ50を転動する遊技球が飛び跳ねてステージ50よりも奥側に進入することを阻止することができる。また、筐体40の内部に工具などを進入させることを防ぐこともできる。
図9および図10に示すように、導光板80の表面側の外部には、役物装置65の名称を説明する文字のシルク印刷75が施されている。これにより、遊技店の店員や遊技者は、いつでも役物装置65の名称を確認することができる。
図9および図10に示すように、導光板80の裏面側の内部には、キャラクタ像のパターン77が施されている。これにより、通常時は導光板80の表面側にキャラクタ像が浮かび上がらないが、大当り結果となったときなどの特別なときには導光板80の表面側に突然キャラクタ像が浮かび上がるといった演出を遊技者に見せることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
また、導光板80に光が入射されずにキャラクタ像が浮かび上がらないときでも、「TypeA」といった文字が印刷によって表面側に示されるため、いつでも装飾することができる。
図9に示すように、パターン77およびシルク印刷75は、パチンコ機1の正面から視て互いに異なる位置に配置されている。これにより、導光板80に光が入射されてキャラクタ像が浮かび上がっても、その表示に対する視認がシルク印刷75によって妨げられることがない。
図9に示すように、パターン77およびシルク印刷75は、導光板80において互いに異なる面に配置されている。これにより、パターン77の加工およびシルク印刷75を、互いに邪魔することなく容易に行える。
図9に示すように、シルク印刷75の文字が、導光板80の表面から視ると「TypeA」と認識可能だが、導光板80の裏面から視ると認識不可能である。これにより、導光板80の表面と裏面とを容易に区別することができるため、導光板80の取り付け時に表裏を間違ってしまうことを防止することができる。
図7(a)に示すように、導光板80の下方にステージ50が設けられている。また、パターン77に関しては導光板80の裏面側の内部に形成されている。このため、シルク印刷75およびパターン77が遊技球などによって傷付けられることがない。
図5(a)に示すように、導光板80の裏面側に役物装置65が設けられている。これにより、導光板80の表面側の外部に施されたシルク印刷75が役物装置65によって傷付けられることを防止することができる。
図9に示すように、導光板80の裏面側の内部にパターン77が施されている。これにより、導光板80の裏面側に役物装置65が配置されても、パターン77が役物装置65によって傷付けられることを防止することができる。
[その他の実施形態]
以上、本発明における主な実施の形態を説明してきたが、本発明は、上記の実施の形態に限られず、種々の変形、応用が可能である。以下、その他の実施形態について説明する。
本実施の形態においては、ステージ50は、液晶画面90の下方に設けられていたが、ステージ50の配置はその他の場所であってもよい。
たとえば、ステージ50は、液晶画面90の上方に設けられてもよいし、液晶画面90の横に設けられてもよい。ステージ50がいずれの箇所に設けられていても、ステージ50を転動する遊技球がパチンコ機1の正面から視て液晶画面90の一部と重なるものであれば、ステージ50を転動する遊技球を確認しつつも液晶画面90も確認できるため、遊技者の視野移動を少なくすることができる。
本実施の形態においては、庇部55aの一部を傾斜させることにより、パチンコ機1の正面から視て区画部55が保留表示99と重ならないようにしていたが、保留表示99に限らず、その他の表示であってもよい。
たとえば、液晶画面90において変動表示する飾り図柄、リーチ演出、大当り結果の報知など、遊技者が関心をもつ表示に対する視界を、庇部55aに含まれる傾斜面55bがパチンコ機1の正面から奥行方向にかけて下向きに傾斜することによって遮らないものであってもよい。
庇部55aの傾斜は、区画部55の全長にわたって設けられてもよいし、区画部55の一部の箇所に限って設けられてもよい。遊技者に対して誤認させることなく見せたい画像が表示される箇所において、庇部55aを傾斜させればよい。
また、液晶画面90に表示された画像に限らず、第1特別図柄表示器8aや第2特別図柄表示器8bといった図柄表示器、第1始動口13や第2始動口14といった始動口、役物装置65、および装飾など、遊技者に対して見せたい部分において、庇部55aを傾斜させるものであってもよい。さらに、ステージ50における区画部55の庇部55aを傾斜させるものに限らず、ステージ以外の部分、たとえば、通過路43付近の通路において、パチンコ機1の正面から奥行方向への視認性を確保するために庇部を傾斜させるものであってもよい。
本実施の形態においては、図7(a)に示すように、庇部55aをパチンコ機1の正面から奥行方向にかけて下向きに傾斜させる際、直線状に傾斜させていたが、直線状に傾斜させるものに限らない。
たとえば、庇部55aを、丸みを帯びた放物線状に傾斜させるものであってもよい。パチンコ機1を正面から視たときに、液晶画面90に表示された保留表示99に対する視界が庇部55aによって遮られることがなく、かつステージ50で遊技球が転動する空間を確保できるものであれば、いずれの形状で庇部55aを傾斜させてもよい。すなわち、「傾斜面」とは、直線状の面に限らず、放物線状の面でもよく、液晶画面90に表示された保留表示99に対する視界が庇部55aによって遮られることがなく、かつステージ50で遊技球が転動する空間を確保できる面であれば、いずれの形状を有する面であってもよい。
本実施の形態においては、ステージ50と区画部55とが別部材であったが、これに限らず、ステージ50と区画部55とが一体成型されてもよい。これによれば、いずれか一方のみを取り換えることはできないが、製造時や取り付け時は、ステージ50および区画部55を同時にできるため、工数を削減することができる。
本実施の形態においては、図9に示すように、導光板80の表面側の外部にシルク印刷75を施し、裏面側の内部にパターン77を施していたが、導光板80に限らず、ステージ50においてもシルク印刷およびパターンを施してもよい。たとえば、ステージ50の裏面側の内部にパターンを施した場合、ステージ50の側面から内部に光を入射させて突然キャラクタ像が浮かび上がるといった演出をステージ50においても行うことができる。
なお、シルク印刷75は、役物装置65の名称を説明する文字に限らず、パチンコ機1の型式やパチンコ機1の主題に関するキャラクタやアイテムに関することなど、その他の内容を示す文字であってもよいし、文字に限らずキャラクタなどの絵であってもよい。つまり、本実施の形態における「TypeA」といった役物装置65の名称を説明する文字は、「特定情報」の一例であるが、文字に限らず、絵柄などであってもよい。また、パターン77は、キャラクタ像に限らず、その他の絵であってもよいし、「大当り」などの文字であってもよい。つまり、本実施の形態におけるキャラクタ像は、「所定情報」の一例であるが、キャラクタ像などの絵柄に限らず、文字などであってもよい。
本実施の形態においては、図5を参照しながら、各部材の位置関係について、第1形態および第2形態を説明した。また、図6〜図8を参照しながら、ステージ50および区画部55について、第1形態、第2形態、および第3形態を説明した。これらは、自由に組み合わせてパチンコ機1に適用することが可能である。たとえば、図5(a)に示す第1形態における各部の位置関係を採用しつつ、図7(c)に示す第3形態におけるステージ50および区画部55を採用することができる。あるいは、図5(b)に示す第2形態における各部の位置関係を採用しつつ、図7(a)に示す第1形態におけるステージ50および区画部55を採用することができる。なお、図5(a)に示す第1形態における各部の位置関係を採用しつつ、図7(a)に示す第1形態におけるステージ50および区画部55を採用すれば、他の組合せよりも有効な効果が多く奏されるため、最適である。
上述した実施の形態では、遊技機としてパチンコ機1を例にしたが、これに限らず、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を複数備え、可変表示部を変動表示した後、可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、複数の可変表示部の表示結果の組合せに応じて入賞が発生可能なスロットマシンに本発明を適用してもよい。
スロットマシンは、外周部に識別情報としての複数種類の図柄が描かれた複数(通常は3つ)のリールを有しており、まず遊技者のBET操作により賭数を設定し、規定の賭数が設定された状態でスタート操作されることにより複数のリールの回転を開始し、各リールに対応して設けられたストップスイッチが操作されることによりリールの回転を停止する。全てのリールの回転を停止したときに、入賞ライン上に予め定められた当選役に対応する入賞図柄の組合せ(たとえば、7−7−7)が揃っていれば、入賞が発生する。
このようなスロットマシンにおいて、透明部材から成るステージを液晶画面の前面に設け、演出用の遊技球がステージを転動するものであってもよい。ステージの先には複数の入賞口が回転するルーレット装置が設けられ、ステージを転動する遊技球がルーレット装置におけるいずれかの入賞口に入賞したときに、入賞の種類に応じて遊技者にとって有利な特典(たとえば、当選役の種類やストップスイッチの押し順を報知するアシストタイム(ATともいう)に制御するための権利など)が付与される。
上述したスロットマシンのステージについても、パチンコ機1のステージ50と同様に、ステージを転動する遊技球の転動方向を規制する区画部を設け、区画部は、ステージの上方に位置し、かつ、スロットマシンの正面から奥行方向にかけて下向きに傾斜した傾斜面を含む庇部を有するものであってもよい。
これによれば、区画部の庇部は、ステージの上方に位置し、かつ、遊技機の正面から奥行方向にかけて下向きに傾斜しているため、区画部の庇部によってスロットマシンの正面から奥行方向への遊技者の視認が妨げられることがない。たとえば、スロットマシンの液晶画面には、遊技球がルーレット装置の入賞口に入賞するか否かのルーレット演出が実行されるまでのゲーム数が表示されるが、区画部の庇部に含まれる傾斜面が遊技機の正面から奥行方向にかけて下向きに傾斜することにより、ルーレット演出が実行されるまでのゲーム数の表示に対する視界が区画部の庇部によって遮られることがない。
なお、ルーレット演出が実行されるまでのゲーム数の表示に限らず、ATに制御されるまでのゲーム数や回転するリール、AT中に報知されるストップスイッチの押し順など、遊技者が関心をもつ部分に対する視界を、庇部に含まれる傾斜面が遊技機の正面から奥行方向にかけて下向きに傾斜することによって遮らないものであってもよい。
区画部における庇部は、その一部に限り傾斜するものであってもよい。これによれば、ステージで遊技球を転動させるための空間が庇部に含まれる傾斜面によって狭められることを抑えることができるため、庇部を設けたとしてもステージで遊技球が転動する空間を確保することができる。
ステージは、スロットマシンの正面から視て液晶画面の一部と重なってもよい。つまり、ステージを転動する遊技球は、スロットマシンの正面から視て液晶画面の一部と重なってもよい。これによれば、ステージを転動する遊技球を確認しつつも液晶画面も確認できるため、遊技者の視野移動を少なくすることができる。
ステージおよび区画部は、透明部材であってもよい。これにより、LEDや液晶画面によってステージおよび区画部の背面から照射された光が透明のステージおよび区画部を透過するため、演出効果を向上させることができる。
区画部は、スロットマシンの正面から視て液晶画面の一部と重なるが、庇部の一部を傾斜させているため、液晶画面の一部に表示された特別画像(たとえば、ルーレット演出が実行されるまでのゲーム数など)とは重ならないものであってもよい。これによれば、区画部によって特別画像が見え辛くなり、遊技者が特別画像の内容を誤認してしまうことを防ぐことができるため、遊技者のストレスを低減することができる。
さらに、ステージは、区画部と一体成型されておらず、区画部と別部材であってもよい。これによれば、ステージおよび区画部のいずれかが損傷したりしても、損傷した方のみを取り換えることができる。また、区画部とは独立して容易にステージを設計変更することもできる。
以上、本実施の形態として、入賞の発生に応じて遊技媒体を遊技者の手元に払い出す遊技機(パチンコ機1、スロットマシン)を説明したが、遊技媒体が封入され、入賞の発生に応じて遊技媒体を遊技者の手元に払い出すことなく遊技点(得点)を加算する封入式の遊技機に本発明を適用してもよい。封入式の遊技機には、遊技媒体の一例となる複数の玉を遊技機内で循環させる循環経路が形成されているとともに、遊技点を記憶する記憶部が設けられており、玉貸操作に応じて遊技点が記憶部に加算され、玉の発射操作に応じて遊技点が記憶部から減算され、入賞の発生に応じて遊技点が記憶部に加算される。また、パチンコ機1では、操作ノブ25によって遊技球が打ち込まれる遊技領域27を形成する遊技盤26を取り付けた構成としたが、これに限らず、操作ノブ25などの基本的な機能を共通化し、遊技の特長的構成である遊技盤26のみを流通させるようにしてもよい。この場合、遊技の特長的構成であるところの遊技盤26をパチンコ機と称する。
また、入賞の発生に応じて遊技媒体を遊技者の手元に払い出すスロットマシンに限らず、遊技媒体が封入され、入賞の発生に応じて遊技媒体を遊技者の手元に払い出すことなく遊技点(得点)を加算する封入式のスロットマシンに本発明を適用してもよい。基板とリールとが流通可能で、筺体が共通なもので基板のみもしくは基板とリールとをスロットマシンと称する。
さらに、このような封入式の遊技機には、遊技点を計数した上で、計数結果を記録媒体処理装置(遊技用装置)の一例となるカードユニットに送信する機能を設けてもよい。この場合、遊技点の計数を指示するための計数操作手段(計数ボタン)を封入式の遊技機に設けることが望ましい。たとえば、遊技点の計数結果は“持点”に変換されて、カードユニットに挿入されている(受付けられている)カードまたは端末などの「遊技者によって携帯される記録媒体」に直接記録される。あるいは、カードユニットに接続された点数管理用サーバで記録媒体に記録されているカードIDを管理し、計数結果をカードユニットから点数管理用サーバに送信することによって、点数管理用サーバがカードID毎に遊技者の持点を記憶するようにしてもよい。
本実施の形態では、「割合(比率、確率)」を例示したが、「割合(比率、確率)」は、これに限るものではなく、たとえば0%〜100%の範囲内の値のうち、0%を含む値や、100%を含む値、0%および100%を含まない値であってもよい。
なお、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 パチンコ機、8a 第1特別図柄表示器、8b 第2特別図柄表示器、13 第1始動口、14 第2始動口、26 遊技盤、27 遊技領域、43 通過路、50 ステージ、55 区画部、55a 庇部、55b 傾斜面、55c 壁部、65 役物装置、70 ガラス板、75 シルク印刷、77 パターン、80 導光板、90 液晶画面、95 液晶表示器。

Claims (2)

  1. 所定の遊技を行う遊技機であって、
    導光板と、
    前記導光板の側面から光を入射させる発光手段と、
    前記発光手段を制御する発光制御手段と
    前記導光板の後方に設けられた装飾部材とを備え、
    前記導光板は、前記発光手段によって入射された光を散乱させることにより所定情報を表示させる散乱部と、前記所定情報とは異なる特定情報が印刷された印刷部とを含み、
    前記印刷部は、前記遊技機の正面から視て、前記散乱部と重ならず、かつ前記装飾部材の近傍に位置する、遊技機。
  2. 遊技領域を流下する遊技球を受け入れて転動させることが可能な転動面と、
    前記転動面を転動する遊技球の転動方向を規制する規制部と、
    前記遊技機の正面から視て前記転動面および前記規制部よりも奥側に位置する表示画面に画像を表示可能な画像表示手段とをさらに備え、
    前記転動面を転動する遊技球は、前記遊技機の正面から視て前記表示画面の一部と重なることがあり、
    前記規制部は、前記転動面の上方に位置し、かつ、前記遊技機の正面から奥行方向にかけて下向きに傾斜した傾斜面を含む庇部を有し、
    前記導光板の端部と前記庇部の端部とが当接している、請求項1に記載の遊技機。
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