先ず、本発明の一実施形態に係る電飾装置30を備える遊技機1の全体的な構成について、図面を用いて説明する。
なお、以下の説明では、遊技機1を遊技者から見て、手前側を遊技機1の前側とし、奥側を遊技機1の後側として、前後方向を規定する。また、遊技機1を遊技者から見て、左手側を遊技機1の左側とし、右手側を遊技機1の右側として、左右方向を規定する。
遊技機1は、図1及び図2が示すように、主として、外枠2と、中枠3と、窓枠4と、により構成される枠体に、各種の遊技部品が取り付けられて形成される。
外枠2は、遊技機1の外郭を成し、前後面が開口された略四角筒状に形成される枠体である。外枠2は、パチンコホール等の遊技場に設けられた台島に設置される。外枠2には、中枠3が設けられる。
中枠3は、前後面が開口された略四角筒状に形成される枠体である。中枠3は、外枠2の前側の開口部にヒンジ等の軸支部材を介して回動可能に支持される。中枠3には、遊技盤5と、窓枠4と、下皿ユニット6と、が設けられる。
遊技盤5は、略平板状に形成される部材である。遊技盤5は、中枠3の下側を除く略全面に渡って配置される。遊技盤5は、中枠3に着脱自在に取り付けられる。遊技盤5の前側面には、遊技球が転動する領域である遊技領域19が形成される(図3参照)。
窓枠4は、略平板状に形成される枠体である。窓枠4は、遊技盤5の前方に配置される。窓枠4は、外枠2の前側の開口部にヒンジ等の軸支部材を介して回動可能に支持される。窓枠4の略中央には、略円形状の窓枠開口部7が開口される。窓枠開口部7は、透明板27により被覆される。これによって、遊技者は、前方から透明板27を介して窓枠4の後方に配置された遊技盤5(より詳細には、遊技領域19)を視認することができる。窓枠開口部7の下方には、発射前の遊技球が貯溜される上皿8が配設される。窓枠開口部7の左右上方には、スピーカ9がそれぞれ配設される。
下皿ユニット6は、中枠3の下側であって窓枠4の下方に取り付けられる。下皿ユニット6の略中央には、上皿8から溢れた遊技球が貯溜される下皿25が配設される。下皿ユニット6の右側部であって下皿25の右方には、上皿8に貯溜された遊技球を遊技盤5の遊技領域19へ向けて発射可能に構成される発射ハンドル26が配設される。
次に、遊技盤5の構成について、図3を用いてさらに詳細に説明する。
遊技盤5には、ガイドレール10と、図柄表示装置11と、図柄表示開口部12と、一般入賞口13と、大入賞装置14と、可変入賞装置15と、アウト口16と、電飾装置30と、が設けられる。
ガイドレール10は、略円弧状に形成された帯状の部材である。ガイドレール10は、遊技盤5の前側面に、当該前側面に対して立ち上がり状に取り付けられる。ガイドレール10は、遊技盤5の前側面に正面視で略円形状を形成するように配置される。そして、遊技盤5において、ガイドレール10により略円形状に形成された内側の領域が、遊技球が転動する領域である遊技領域19として構成される。
図柄表示装置11は、液晶画面20を設けて、当該液晶画面20に図柄や数字等を変動表示可能に構成される装置である。図柄表示装置11は、液晶画面20を前方へ向けた状態で、遊技盤5の後側面に取り付けられる。
図柄表示開口部12は、遊技者が前方から図柄表示装置11の液晶画面20を視認するための開口部である。図柄表示開口部12は、正面視で遊技領域19の概ね中央で、遊技盤5を前後方向に貫通して形成される。図柄表示開口部12には、図柄表示装置11の液晶画面20が配置される。これによって、遊技者は、前方から図柄表示開口部12を通じて遊技盤5の後側面に取り付けられた図柄表示装置11の液晶画面20を視認することができる。
一般入賞口13は、上面が開口されたポケット状に形成され、遊技球が入球(入賞)可能に形成される部材である。一般入賞口13は、遊技領域19の下部であって適宜な位置に複数個が配置される。一般入賞口13は、遊技球が入球すると図示せぬ賞球払出装置によって所定数の遊技球(賞球)が払い出されるように構成される。
大入賞装置14は、所定の大当たり抽選により大当たりが選択されると、大入賞口21を開放して遊技球が入球(入賞)可能に構成される装置である。大入賞装置14は、遊技領域19の中央下部に配置される。大入賞装置14は、開放した大入賞口21に遊技球が入球すると図示せぬ賞球払出装置によって所定数の遊技球(賞球)が払い出されるように構成される。
可変入賞装置15は、所定の作動条件に応じて左右一対の可動片22が開閉作動し、始動入賞口23に遊技球が入球(入賞)可能な開放状態と入球(入賞)不能な閉塞状態とに切り替え可能に構成される装置である。可変入賞装置15は、遊技領域19において図柄表示開口部12の下方であって大入賞装置14の上方に配置される。可変入賞装置15は、前記開放状態において始動入賞口23に遊技球が入球(入賞)すると図示せぬ賞球払出装置によって所定数の遊技球(賞球)が払い出されるように構成される。
アウト口16は、遊技領域19を転動する遊技球が、一般入賞口13や大入賞口21や始動入賞口23等の各入賞口に入球(入賞)しなかった場合に、最終的に流入する開口部である。アウト口16は、遊技領域19の最下部に、遊技盤5を前後方向に貫通して形成される。なお、アウト口16に流入した遊技球は、遊技機1が設置されたパチンコホール等の遊技場側に回収される。
次に、電飾装置30の構成について、図3から図9を用いて詳細に説明する。
電飾装置30は、発光可能に構成される装置である。電飾装置30は、発光することにより遊技者に視覚的な印象(インパクト)を与え、その遊技者の興趣を高める。本実施形態においては、図3に示すように、2つの電飾装置30が配設される。2つの電飾装置30は、正面視で液晶画面20の左右上方に配置される。左側の電飾装置30は、液晶画面20の左方に配置された右手の形状を模した部材である第一装飾部材17aの上に載置される。また、右側の電飾装置30は、液晶画面20の右方に配置された左手の形状を模した部材である第二装飾部材17bの上に載置される。
なお、左右の電飾装置30の構成は略同一であるので、以下では左側の電飾装置30の構成について説明する。
また、電飾装置30は、本発明に係る電飾装置の一実施形態である。本発明に係る電飾装置は、電飾装置30の構成に限定するものではない。
電飾装置30は、図4から図11に示すように、主として、台座部40と、LED50と、第一レンズ部材60と、第二レンズ部材70と、第三レンズ部材80と、により構成される。
台座部40は、電飾装置30の主たる構造体となる部材である。台座部40には、図4から図11に示すように、LED50、第一レンズ部材60、第二レンズ部材70、及び第三レンズ部材80が固定される。
なお、台座部40は、本発明に係る台座部の一実施形態である。本発明に係る台座部は、台座部40の構成に限定するものではない。
台座部40は、図4から図6に示すように、主として、台座部本体42と、後部カバー43と、により構成される。
台座部本体42は、図4から図6に示すように、上方へ向けて徐々に開口された略碗形状に形成される。台座部40の下側板41は、板面を上下方向へ向けた略板状部材により形成される。台座部本体42は、当該台座部本体42の前側の部位となる前側台座部42aと、当該台座部本体42の後側の部位となる後側台座部42bと、により構成される。前側台座部42aと後側台座部42bとは、前後に対向して配置される。
図6に示すように、前側台座部42aの下側板41には、上下方向に貫通した2つのレンズ群固定孔45aが形成される。レンズ群固定孔45aは、前側台座部42aの下側板41の左右に適宜の間隔をあけて配置される。また、前側台座部42aの下側板41には、上下方向に貫通した2つのレンズ群位置決め孔46aが形成される。レンズ群位置決め孔46aは、2つのレンズ群固定孔45aの間に、左右に適宜の間隔をあけて配置される。
図6に示すように、後側台座部42bの下側板41には、上下方向に貫通した2つのレンズ群固定孔45bが形成される。レンズ群固定孔45bは、前側台座部42aの下側板41の左右に適宜の間隔をあけて配置される。また、後側台座部42bの下側板41には、上下方向に貫通した2つのレンズ群位置決め孔46bが形成される。レンズ群位置決め孔46bは、2つのレンズ群固定孔45bの間に、左右に適宜の間隔をあけて配置される。
後部カバー43は、図4から図6に示すように、後側台座部42bの上端から上方へ向けて延設される。後部カバー43は、前方へ向けて徐々に開口面積が大きくなる略碗形状に形成される。後部カバー43は、後側台座部42bに一体的に形成される。図4(a)に示すように、後部カバー43の内側には、電飾基板51を取り付けるための複数の基板用ボス46が配設される。基板用ボス46は、略円筒形状に形成されて、軸心方向を前後方向として前方へ向けて突設される。
LED50は、光を照射可能に構成される部材である。図4及び図5に示すように、LED50は、照射する方向を前方として電飾基板51に実装される。電飾基板51は、板面を前後方向へ向けた略板状部材により形成される。電飾基板51は、正面視で、上端が上方へ向けて湾曲した略半円形状に形成される。電飾基板51には、前後方向に貫通した複数の基板取り付け孔52が形成される。複数の基板取り付け孔52は、台座部40の後部カバー43に配設された複数の基板用ボス46とそれぞれ対応する位置に形成される。そして、基板取り付け孔52と基板用ボス46とをビスなどの締結部材により締結することで、電飾基板51が台座部40の後部カバー43に組み付けられる。
なお、本実施形態においては、4つのLED50が配設される。4つのLED50は、電飾基板51の前側面に、左右に適宜な間隔をあけて配置される。
また、LED50は、本発明に係る光源の一実施形態である。本発明に係る光源は、LED50の構成に限定するものではない。
第一レンズ部材60は、LED50からの照射光を拡散させる部材である。第一レンズ部材60は、図7に示すように、主として、第一レンズ膨出部61と、第一レンズ底面部62と、により構成される。
第一レンズ膨出部61は、LED50からの照射光を拡散させるための部位である。第一レンズ膨出部61は、透過性を有する略透明な部材により形成される。図7に示すように、第一レンズ膨出部61は、LED50から照射する方向(前方向)へ向けて膨出した立体的形状により形成される。より詳細には、下側が開放された半球体形状に形成された部材と、軸心方向を上下方向として略円筒形状に形成された部材とが、上下に一体的に配置されて、その後側半分が切り落とされた形状により形成される。従って、第一レンズ膨出部61は、外側(概ね前方)へ向けて丸みを帯び、その内側が中空となるように形成される。第一レンズ膨出部61の後側面(内側面)は、一定間隔で水平方向に溝が形成されている。溝の断面形状は、上下方向に波打つ略正弦波形状に形成される。これにより、第一レンズ膨出部61は、後方から照射された場合に、その照射光を上下複数段に分断すると共に、外方(概ね前方)へ向けて拡散させることができる。
第一レンズ底面部62は、図7に示すように、板面を上下方向へ向けた略板状部材により形成される。第一レンズ底面部62は、LED50から照射する方向(前方向)に対して交差する方向(上下方向)の第一レンズ膨出部61の端部、即ち第一レンズ膨出部61の下端(より詳細には、第一レンズ膨出部61の下端より若干上側)に覆設される。第一レンズ底面部62は、第一レンズ膨出部61と一体的であって、当該第一レンズ膨出部61と同一の部材(透過性を有する略透明な部材)により形成される。なお、第一レンズ底面部62は、第一レンズ膨出部61と別体で形成されてもよい。また、第一レンズ底面部62は、第一レンズ膨出部61と別部材により形成されてもよい。
第一レンズ底面部62には、第一レンズ固定部63と、第一レンズ位置決め突起65と、が設けられる。
第一レンズ底面部62の第一レンズ固定部63は、第一レンズ部材60を固定するための部位である。より詳細には、第一レンズ固定部63は、第一レンズ部材60を他の全てのレンズ部材、即ち第二レンズ部材70及び第三レンズ部材80と固定するための部位である。第一レンズ固定部63は、図7に示すように、第一レンズ固定孔66と、第一レンズ固定ボス67と、により形成される。第一レンズ固定孔66は、平面視で第一レンズ底面部62の略中央に配置される。第一レンズ固定孔66は、第一レンズ底面部62を上下方向に貫通して形成される。第一レンズ固定ボス67は、略円筒形状に形成され、その内周面にネジ溝が形成される。第一レンズ固定ボス67は、軸心方向を上下方向として配置され、その上端開口部が第一レンズ固定孔66に連結される。第一レンズ固定ボス67の下端は、第一レンズ膨出部61の下端よりも下方に位置するように形成される。
第一レンズ底面部62の第一レンズ位置決め突起65は、第一レンズ部材60を位置決めするための部位である。より詳細には、第一レンズ位置決め突起65は、第二レンズ部材70及び第三レンズ部材80に固定する第一レンズ部材60の位置を決めるための部位である。第一レンズ位置決め突起65は、図7に示すように、軸心方向を上下方向として細長い略円柱形状に形成される。第一レンズ位置決め突起65は、第一レンズ底面部62から下方へ向けて突設される。第一レンズ位置決め突起65の下端は、第一レンズ膨出部61の下端よりも下方に位置するように形成される。第一レンズ位置決め突起65は、第一レンズ固定部63を挟んだ左右両側にそれぞれ配置される。
第二レンズ部材70は、LED50からの照射光を拡散させる(より詳細には、第一レンズ部材60により拡散された照射光をさらに拡散させる)部材である。第二レンズ部材70は、図8に示すように、主として、第二レンズ膨出部71と、第二レンズ底面部72と、により構成される。
第二レンズ膨出部71は、LED50からの照射光を拡散させるため(より詳細には、第一レンズ部材60により拡散された照射光をさらに拡散させるため)の部位である。第二レンズ膨出部71は、透過性を有する略透明な部材により形成される。図8に示すように、第二レンズ膨出部71は、LED50から照射する方向(前方向)へ向けて膨出した立体的形状により形成される。より詳細には、下側が開放された半球体形状に形成された部材と、軸心方向を上下方向として略円筒形状に形成された部材とが、上下に一体的に配置されて、その後側半分が切り落とされた形状により形成される。従って、第二レンズ膨出部71は、外側(概ね前方)へ向けて丸みを帯び、その内側が中空となるように形成される。第二レンズ膨出部71の内径は、第一レンズ部材60の外径よりも大きくなるように形成される。第二レンズ膨出部71の前側面(外側面)は、多面体カット形状に形成される。これにより、第二レンズ膨出部71は、後方から照射された場合、その照射光を細分化すると共に、外方(概ね前方)へ向けて拡散させることができる。
第二レンズ底面部72は、図8に示すように、板面を上下方向へ向けた略板状部材により形成される。第二レンズ底面部72は、LED50から照射する方向(前方向)に対して交差する方向(上下方向)の第二レンズ膨出部71の端部、即ち第二レンズ膨出部71の下端に覆設される。第二レンズ底面部72は、第二レンズ膨出部71と一体的であって、当該第二レンズ膨出部71と同一の部材(透過性を有する略透明な部材)により形成される。なお、第二レンズ底面部72は、第二レンズ膨出部71と別体で形成されてもよい。また、第二レンズ底面部72は、第二レンズ膨出部71と別部材により形成されてもよい。
第二レンズ底面部72には、第二レンズ固定切り欠け部73と、第二レンズ位置決め切り欠け部75と、第二レンズ位置決め鍔部76と、が設けられる。
第二レンズ底面部72の第二レンズ固定切り欠け部73は、第二レンズ部材70を固定するための部位である。より詳細には、第二レンズ固定切り欠け部73は、第二レンズ部材70を他の全てのレンズ部材、即ち第一レンズ部材60及び第三レンズ部材80と固定するための部位である。第二レンズ固定切り欠け部73は、図8に示すように、第二レンズ底面部72の左右略中央において、後端から前方へ向けて平面視で略U字形状に切り欠いて形成される。第二レンズ固定切り欠け部73の左右(切り欠け)幅は、第一レンズ底面部62の第一レンズ固定部63の第一レンズ固定ボス67の外径より若干大きく形成される。第二レンズ固定切り欠け部73の前端は、第一レンズ底面部62の第一レンズ固定部63の第一レンズ固定ボス67に対応する位置に形成される。
第二レンズ底面部72の第二レンズ位置決め切り欠け部75は、第二レンズ部材70を位置決めするための部位である。より詳細には、第二レンズ位置決め切り欠け部75は、第一レンズ部材60及び第三レンズ部材80に固定する第二レンズ部材70の位置を決めるための部位である。第二レンズ位置決め切り欠け部75は、図8に示すように、第二レンズ底面部72の左右に適宜の間隔をあけて配置され、それぞれ後端から前方へ向けて平面視で略U字形状に切り欠いて形成される。第二レンズ位置決め切り欠け部75の左右(切り欠け)幅は、第一レンズ底面部62の第一レンズ位置決め突起65の外径より若干大きく形成される。第二レンズ位置決め切り欠け部75の前端は、第一レンズ底面部62の第一レンズ位置決め突起65に対応する位置に形成される。
第二レンズ底面部72の第二レンズ位置決め鍔部76は、第二レンズ部材70を位置決めするための部位である。より詳細には、第二レンズ位置決め鍔部76は、第一レンズ部材60及び第三レンズ部材80に固定する第二レンズ部材70の位置を決めるための部位である。第二レンズ位置決め鍔部76は、図8に示すように、第二レンズ底面部72の後端を除く周縁が、水平方向で外方へ向けて延出して形成される。そして、第二レンズ位置決め鍔部76の周縁は、平面視で第二レンズ膨出部71の下端よりも外方に位置するように形成される。そして、第二レンズ位置決め鍔部76の周縁の形状は、平面視で外方へ向けて湾曲した略半円形状に形成される。
なお、第二レンズ位置決め鍔部76は、その延出方向の幅により、第一レンズ膨出部61と第二レンズ膨出部71との間隔(後述する「間隔X」)を任意の間隔とすることができる。間隔Xについての詳細な説明は、後述する。
第三レンズ部材80は、LED50からの照射光を拡散させる(より詳細には、第一レンズ部材60及び第二レンズ部材70により拡散された照射光をさらに拡散させる)部材である。第一レンズ部材60は、図9に示すように、主として、第三レンズ膨出部81と、第三レンズ底面部82と、により構成される。
第三レンズ膨出部81は、LED50からの照射光を拡散させるため(より詳細には、第一レンズ部材60及び第二レンズ部材70により拡散された照射光をさらに拡散させるため)の部位である。第三レンズ膨出部81は、透過性を有する略透明な部材により形成される。図9に示すように、第三レンズ膨出部81は、LED50から照射する方向(前方向)へ向けて膨出した立体的形状により形成される。より詳細には、下側が開放された半球体形状に形成された部材と、軸心方向を上下方向として略円筒形状に形成された部材とが、上下に一体的に配置されて、その後側半分が切り落とされた形状により形成される。従って、第三レンズ膨出部81は、外側(概ね前方)へ向けて丸みを帯び、その内側が中空となるように形成される。第三レンズ膨出部81の内径は、第二レンズ部材70の外径よりも大きくなるように形成される。第三レンズ膨出部81の後側面(内側面)は、一定間隔で水平方向に溝が形成されている。溝の断面形状は、上下方向に波打つ略正弦波形状に形成される。これにより、第三レンズ膨出部81は、後方から照射された場合、その照射光を上下複数段に分断すると共に、外方(概ね前方)へ向けて拡散させることができる。
第三レンズ底面部82は、図9に示すように、板面を上下方向へ向けた略板状部材により形成される。第三レンズ底面部82は、LED50から照射する方向(前方向)に対して交差する方向(上下方向)の第三レンズ膨出部81の端部、即ち第三レンズ膨出部81の下端に覆設される。第三レンズ底面部82は、第三レンズ膨出部81と一体的であって、当該第三レンズ膨出部81と同一の部材(透過性を有する略透明な部材)により形成される。なお、第三レンズ底面部82は、第三レンズ膨出部81と別体で形成されてもよい。また、第三レンズ底面部82は、第三レンズ膨出部81と別部材により形成されてもよい。
第三レンズ底面部82には、第三レンズ固定孔83と、第三レンズ位置決め縁部84と、第三レンズ位置決め孔85と、レンズ群固定ボス86と、レンズ群位置決め突起87と、が設けられる。
第三レンズ底面部82の第三レンズ固定孔83は、第三レンズ部材80を固定するための部位である。より詳細には、第三レンズ固定孔83は、第三レンズ部材80を他の全てのレンズ部材、即ち第一レンズ部材60及び第二レンズ部材70と固定するための部位である。第三レンズ固定孔83は、図9に示すように、第三レンズ底面部82を上下方向に貫通して形成される。第三レンズ固定孔83は、平面視で第三レンズ底面部82の略中央に配置される。第三レンズ固定孔83は、第一レンズ底面部62の第一レンズ固定部63の第一レンズ固定ボス67と、第二レンズ底面部72の第二レンズ固定切り欠け部73の前端と、に対応する位置に形成される。第三レンズ固定孔83の内径は、第一レンズ固定ボス67の第一レンズ固定ボス67の内径と略同一に形成される。
第三レンズ底面部82の第三レンズ位置決め縁部84は、第三レンズ部材80を位置決めするための部位である。より詳細には、第三レンズ位置決め縁部84は、第一レンズ部材60及び第二レンズ部材70に固定する第三レンズ部材80の位置を決めるための部位である。第三レンズ位置決め縁部84は、図9に示すように、第三レンズ底面部82における第三レンズ膨出部81との接続部である。従って、第三レンズ位置決め縁部84の形状は、平面視で第三レンズ膨出部81の内側面の下端形状と一致することとなる。また、第三レンズ位置決め縁部84の形状は、平面視で第二レンズ底面部72の第二レンズ位置決め鍔部76の周縁の形状と対応する形状(略同一形状)となる。
第三レンズ底面部82の第三レンズ位置決め孔85は、第三レンズ部材80を位置決めするための部位である。より詳細には、第三レンズ位置決め孔85は、第一レンズ部材60及び第二レンズ部材70に固定する第三レンズ部材80の位置を決めるための部位である。第三レンズ位置決め孔85は、図9に示すように、第三レンズ底面部82を上下方向に貫通して形成される。第三レンズ位置決め孔85は、第三レンズ固定孔83を挟んだ左右両側であって、第一レンズ底面部62の第一レンズ位置決め突起65にそれぞれ対応する位置に形成される。第三レンズ位置決め孔85の内径は、第一レンズ位置決め突起65の外径より若干大きく形成される。
第三レンズ底面部82のレンズ群固定ボス86は、相互に固定された状態の第一レンズ部材60、第二レンズ部材70、及び第三レンズ部材80(以下では、「相互に固定された状態の第一レンズ部材60、第二レンズ部材70、及び第三レンズ部材80」を、「レンズ群100」と称する。)を、台座部40に固定するための部位である。レンズ群固定ボス86は、図9に示すように、平面視で第三レンズ底面部82の略四隅にそれぞれ配置される。レンズ群固定ボス86は、軸心方向を上下方向として略円筒状に形成され、その内周面にネジ溝が形成される。レンズ群固定ボス86は、第三レンズ底面部82から下方へ向けて突設される。レンズ群固定ボス86は、前側台座部42aのレンズ群固定孔45a及び後側台座部42bのレンズ群固定孔45bにそれぞれ対応する位置に形成される。レンズ群固定ボス86の内径は、前側台座部42aのレンズ群固定孔45a及び後側台座部42bのレンズ群固定孔45bの内径と略同一に形成される。
第三レンズ底面部82のレンズ群位置決め突起87は、レンズ群100を位置決めするための部位である。より詳細には、レンズ群位置決め突起87は、台座部40に固定するレンズ群100の位置を決めるための部位である。レンズ群位置決め突起87は、図9に示すように、軸心方向を上下方向として細長い略円柱形状に形成される。レンズ群位置決め突起87は、第三レンズ底面部82から下方へ向けて突設される。レンズ群位置決め突起87は、平面視で第三レンズ底面部82の略四隅であってレンズ群固定ボス86より左右方向の内側にそれぞれ配置される。レンズ群位置決め突起87は、それぞれ対応するレンズ群固定ボス86にリブ88を介して接続される。レンズ群位置決め突起87は、前側台座部42aのレンズ群位置決め孔46a及び後側台座部42bのレンズ群位置決め孔46bにそれぞれ対応する位置に形成される。レンズ群位置決め突起87の内径は、前側台座部42aのレンズ群位置決め孔46a及び後側台座部42bのレンズ群位置決め孔46bの内径より若干小さく形成される。
なお、第一レンズ部材60、第二レンズ部材70、及び第三レンズ部材80は、本発明に係るレンズ部材の一実施形態である。本発明に係るレンズ部材は、第一レンズ部材60、第二レンズ部材70、及び第三レンズ部材80の構成に限定するものではない。
また、第一レンズ部材60の第一レンズ膨出部61、第二レンズ部材70の第二レンズ膨出部71、及び第三レンズ部材80の第三レンズ膨出部81は、本発明に係るレンズ部材の立体レンズ部の一実施形態である。本発明に係るレンズ部材の立体レンズ部は、第一レンズ部材60の第一レンズ膨出部61、第二レンズ部材70の第二レンズ膨出部71、及び第三レンズ部材80の第三レンズ膨出部81の構成に限定するものではない。例えば、第一レンズ部材60の第一レンズ膨出部61、第二レンズ部材70の第二レンズ膨出部71、及び第三レンズ部材80の第三レンズ膨出部81は、外側(概ね前方)へ向けて丸みを帯びた形状でなくとも、外側(概ね前方)へ向けて略平板状の部材が組み合わされた形状であってもよい。
また、第一レンズ部材60の第一レンズ底面部62、第二レンズ部材70の第二レンズ底面部72、及び第三レンズ部材80の第三レンズ底面部82は、本発明に係るレンズ部材の底面部の一実施形態である。本発明に係るレンズ部材の底面部は、第一レンズ部材60の第一レンズ底面部62、第二レンズ部材70の第二レンズ底面部72、及び第三レンズ部材80の第三レンズ底面部82の構成に限定するものではない。
また、第一レンズ底面部62の第一レンズ固定部63、第二レンズ底面部72の第二レンズ固定切り欠け部73、及び第三レンズ底面部82の第三レンズ固定孔83は、本発明に係る底面部の固定部の一実施形態である。本発明に係るレンズ部材の固定部は、第一レンズ底面部62の第一レンズ固定部63、第二レンズ底面部72の第二レンズ固定切り欠け部73、及び第三レンズ底面部82の第三レンズ固定孔83の構成に限定するものではない。
また、第一レンズ底面部62の第一レンズ位置決め突起65、第二レンズ底面部72の第二レンズ位置決め切り欠け部75と第二レンズ位置決め鍔部76、及び第三レンズ底面部82の第三レンズ位置決め縁部84と第三レンズ位置決め孔85は、本発明に係る底面部の嵌合部の一実施形態である。本発明に係る底面部の嵌合部は、第一レンズ底面部62の第一レンズ位置決め突起65、第二レンズ底面部72の第二レンズ位置決め切り欠け部75と第二レンズ位置決め鍔部76、及び第三レンズ底面部82の第三レンズ位置決め縁部84と第三レンズ位置決め孔85の構成に限定するものではない。
次に、電飾装置30の組み付けの構成について、図10から図12を用いて詳細に説明する。
先ず、レンズ群100の組み付けについて説明する。
レンズ群100の組み付けにおいては、先ず、第二レンズ部材70が、第三レンズ部材80に位置決めされる。
図10及び図11に示すように、第二レンズ部材70は、第三レンズ部材80の後方で当該第三レンズ部材80に対して上下左右の位置が合わせられる。そして、第二レンズ部材70は、前方(第三レンズ部材80の内側)へ向けて移動される。その際に、第二レンズ部材70の第二レンズ底面部72が、第三レンズ部材80の第三レンズ底面部82に摺動される。つまり、第二レンズ部材70は、第三レンズ部材80に対して前方へスライド移動される。
そして、第二レンズ部材70は、第二レンズ底面部72の第二レンズ位置決め鍔部76の周縁が第三レンズ位置決め縁部84に当接(嵌合)されると、第三レンズ部材80に対する前方へのスライド移動が規制され、第二レンズ部材70のスライド移動が終了する。そして、図12に示すように、第二レンズ部材70のスライド移動が終了すると、当該第二レンズ部材70の全部が第三レンズ部材80の内側に収容される。
なお、第二レンズ固定切り欠け部73の前端が、第三レンズ固定孔83の上方に配置される。また、第二レンズ位置決め切り欠け部75の前端が、第三レンズ位置決め孔85の上方にそれぞれ配置される。
なお、第三レンズ位置決め縁部84の形状は、平面視で第二レンズ位置決め鍔部76の周縁の形状と対応する形状(略同一形状)に形成されている。従って、第二レンズ部材70のスライド移動が終了した際には、第二レンズ位置決め鍔部76と第三レンズ位置決め縁部84とが嵌合されている。ここで、第二レンズ位置決め鍔部76及び第三レンズ位置決め縁部84の形状は、平面視で外方へ向けて湾曲した略半円形状に形成されている。従って、第二レンズ位置決め鍔部76と第三レンズ位置決め縁部84とが嵌合された状態において、第二レンズ部材70と第三レンズ部材80とは、平面視で第二レンズ底面部72の周回り方向を除いて、第二レンズ部材70と第三レンズ部材80との相互の位置関係が維持されている。つまり、相互に隣接するレンズ部材である第二レンズ部材70と第三レンズ部材80とは、第二レンズ位置決め鍔部76と第三レンズ位置決め縁部84とが嵌合されることによって、(平面視で第二レンズ底面部72の周回り方向を除いた)位置決めが行われるのである。
なお、第二レンズ部材70と第三レンズ部材80との、平面視で第二レンズ底面部72の周回り方向の位置決めは、第一レンズ部材60(より詳細には、第一レンズ底面部62の第一レンズ位置決め突起65)を用いて行われるものであり、かかる位置決めについての詳細な説明は、後述する。
なお、第二レンズ部材70は、第三レンズ部材80に対する前方へのスライド移動により位置決めされるので、第二レンズ部材70を、位置決めのために上方から移動させる必要がない。つまり、第三レンズ部材80の内側にて、位置決めされた第二レンズ部材70の上方における空間の設計自由度を向上させることができる。
以上のように、第二レンズ部材70と第三レンズ部材80との(平面視で第二レンズ底面部72の周回り方向を除いた)位置決めが行われた場合、図12に示すように、第二レンズ膨出部71と第三レンズ膨出部81とが所定の間隔をあけた状態となっている。より詳細には、第二レンズ部材70と第三レンズ部材80との位置決めは、第二レンズ底面部72(より詳細には、第二レンズ底面部72の第二レンズ位置決め鍔部76)と第三レンズ底面部82(より詳細には、第三レンズ位置決め縁部84)とにより行われている。従って、第二レンズ部材70と第三レンズ部材80との位置決めに用いられない部位である第二レンズ膨出部71と第三レンズ膨出部81とは、相互の形状や位置関係を任意に設定することができるのである(以下では、本実施形態における第二レンズ膨出部71と第三レンズ膨出部81との間隔を「間隔X」と称する。)。
なお、間隔Xは、第二レンズ位置決め鍔部76の延出方向の幅を変更することにより、任意の間隔とすることができる。
次に、レンズ群100の組み付けにおいては、第一レンズ部材60が、第二レンズ部材70及び第三レンズ部材80に位置決めされる。
図10及び図11に示すように、第一レンズ部材60は、第二レンズ部材70及び第三レンズ部材80の後方で当該第二レンズ部材70及び当該第三レンズ部材80に対して上下左右の位置が合わせられる。そして、第一レンズ部材60は、前方(第二レンズ部材70の内側)へ向けて移動される。その際に、第一レンズ底面部62の第一レンズ固定部63及び第一レンズ位置決め突起65が、それぞれ第二レンズ底面部72の第二レンズ固定切り欠け部73内及び第二レンズ位置決め切り欠け部75内にこれらの後側の開口部から移動される。また、第一レンズ底面部62の第一レンズ位置決め突起65の下端は、第二レンズ底面部72の第二レンズ位置決め切り欠け部75を介して第二レンズ底面部72から下方へ僅かに突出されている。そして、第一レンズ位置決め突起65の下端が、第三レンズ底面部82に摺動される。つまり、第一レンズ部材60は、第二レンズ部材70及び第三レンズ部材80に対して前方へスライド移動される。
なお、第一レンズ部材60のスライド移動の際には、第一レンズ位置決め突起65と第一レンズ固定部63とが、それぞれ第二レンズ底面部72の第二レンズ固定切り欠け部73内と第二レンズ位置決め切り欠け部75内とに沿って、切り欠け方向(前方向)へ向けて移動される。このように、第一レンズ部材60は、第二レンズ部材70及び第三レンズ部材80に対して前方へスライド移動する際に、第二レンズ底面部72の第二レンズ固定切り欠け部73と第二レンズ位置決め切り欠け部75とよって、これらの切り欠け方向(前方向)へ向けて案内されることとなる。
そして、第一レンズ部材60は、第一レンズ底面部62の第一レンズ固定部63及び第一レンズ位置決め突起65が、それぞれ第二レンズ底面部72の第二レンズ固定切り欠け部73及び第二レンズ位置決め切り欠け部75の前端に当接(嵌合)されると、第二レンズ部材70及び第三レンズ部材80に対する前方へのスライド移動が規制され、第一レンズ部材60のスライド移動が終了する。そして、図12に示すように、第一レンズ部材60のスライド移動が終了すると、当該第一レンズ部材60の全部が第二レンズ部材70の内側に収容される。そして、第一レンズ固定部63の第一レンズ固定ボス67が、第二レンズ固定切り欠け部73を介して第三レンズ固定孔83の上方に配置される。
また、第一レンズ部材60のスライド移動が終了した際には、第一レンズ底面部62の第一レンズ固定部63と第一レンズ位置決め突起65とが、それぞれ第二レンズ底面部72の第二レンズ固定切り欠け部73の前端と第二レンズ位置決め切り欠け部75の前端とに、当接(嵌合)される。また、第一レンズ底面部62の第一レンズ位置決め突起65の下端は、第三レンズ位置決め孔85に上方から嵌合される。従って、第一レンズ位置決め突起65と第二レンズ位置決め切り欠け部75と第三レンズ位置決め孔85とが嵌合された状態において、第一レンズ部材60と、第二レンズ部材70及び第三レンズ部材80と、の相互の位置関係が維持されている。つまり、第一レンズ部材60と、(相互に隣接するレンズ部材である)第二レンズ部材70及び第三レンズ部材80と、は、第一レンズ位置決め突起65と第二レンズ位置決め切り欠け部75と第三レンズ位置決め孔85とが嵌合されることによって、位置決めが行われるものである。
また、第一レンズ位置決め突起65と第二レンズ位置決め切り欠け部75と第三レンズ位置決め孔85とが嵌合された状態において、第二レンズ部材70と第三レンズ部材80との平面視で第二レンズ底面部72の周回り方向の相互の位置関係が維持されている。つまり、第二レンズ部材70と第三レンズ部材80とは、第一レンズ位置決め突起65と第二レンズ位置決め切り欠け部75と第三レンズ位置決め孔85とが嵌合されることによって、平面視で第二レンズ底面部72の周回り方向の位置決めが行われるものである。
ここで、第一レンズ位置決め突起65は、第一レンズ底面部62において左右両側にそれぞれ配置されている。そして、左右の第一レンズ位置決め突起65の間隔があくほど(左右の第一レンズ位置決め突起65が離間するほど)、第一レンズ部材60と、第二レンズ部材70及び第三レンズ部材80と、の相互の位置関係が確実に維持されることとなる。従って、左右の第一レンズ位置決め突起65の間隔は、出来るだけ離間させることが望ましい。
また、第一レンズ部材60は、第二レンズ部材70及び第三レンズ部材80に対する前方へのスライド移動により位置決めされるので、第一レンズ部材60を、位置決めのために上方から移動させる必要がない。つまり、第二レンズ部材70の内側にて、位置決めされた第一レンズ部材60の上方における空間の設計自由度を向上させることができる。
また、本実施形態においては、第一レンズ部材60のスライド移動が終了した際には、第一レンズ固定部63と第二レンズ固定切り欠け部73の前端とが当接(嵌合)されている。つまり、第一レンズ固定部63と第二レンズ固定切り欠け部73とは、第一レンズ部材60と第二レンズ部材70とを固定するという本来の役割に加えて、第一レンズ部材60と第二レンズ部材70とを位置決めする役割を有している。
以上のように、第一レンズ部材60と、第二レンズ部材70及び第三レンズ部材80と、の位置決めが行われた場合、図12に示すように、第一レンズ部材60の第一レンズ膨出部61と第二レンズ部材70の第二レンズ膨出部71とが所定の間隔をあけた状態となっている。より詳細には、第一レンズ部材60と、第二レンズ部材70及び第三レンズ部材80と、の位置決めは、第一レンズ底面部62(より詳細には、第一レンズ位置決め突起65及び第一レンズ固定部63)と第二レンズ底面部72(より詳細には、第二レンズ位置決め切り欠け部75及び第二レンズ固定切り欠け部73)とにより行われている。従って、第一レンズ部材60と、第二レンズ部材70及び第三レンズ部材80と、の位置決めに用いられない部位である第一レンズ膨出部61と第二レンズ膨出部71とは、相互の形状や位置関係を任意に設定することができるのである(以下では、本実施形態における第一レンズ膨出部61と第二レンズ膨出部71と間隔を「間隔Y」と称する。)。
このような構成により、第一レンズ部材60と第二レンズ部材70と第三レンズ部材80との相互の位置決めが完了する。
次に、レンズ群100の組み付けにおいては、相互に位置決めされた第一レンズ部材60と第二レンズ部材70と第三レンズ部材80とが締結部材90によって固定される。
図10及び図11に示すように、第一レンズ部材60と第二レンズ部材70と第三レンズ部材80とが相互に位置決めされた状態において、第一レンズ部材60の第一レンズ固定部63と、第二レンズ部材70の第二レンズ固定切り欠け部73と、第三レンズ部材80の第三レンズ固定孔83とが、相互に対応する位置に配置されている。より詳細には、第一レンズ固定部63の第一レンズ固定ボス67と第三レンズ固定孔83とが、第二レンズ固定切り欠け部73の前端を介して、それぞれの軸心方向を重複させた状態で上下に配置される。そして、第一レンズ部材60の第一レンズ底面部62は、第二レンズ部材70の第二レンズ底面部72に当接される。また、第二レンズ部材70の第二レンズ底面部72は、第三レンズ部材80の第三レンズ底面部82に当接される。そして、下方から締結部材90が、第三レンズ固定孔83と、第一レンズ固定部63の第一レンズ固定ボス67と、に螺合される。これにより、第二レンズ固定切り欠け部73は、第一レンズ固定部63と第三レンズ固定孔83とにより共締めされる。第二レンズ底面部72は、第一レンズ底面部62と第三レンズ底面部82との間に挟持される。つまり、第一レンズ部材60と第二レンズ部材70と第三レンズ部材80とが相互に固定される(レンズ群100が形成される)。
このような構成により、1つの締結部材90によって第一レンズ部材60と第二レンズ部材70と第三レンズ部材80とが固定される(レンズ群100が形成される)ので、レンズ群100の組み付け工程を簡易とすることができる。
また、レンズ群100の組み付けはレンズ群100を構成する各レンズ部材(第一レンズ部材60、第二レンズ部材70、及び第三レンズ部材80)の底面部(第一レンズ底面部62、第二レンズ底面部72、及び第三レンズ底面部82)によってのみ行われる。従って、レンズ群100において、照射光を拡散させる部位である各レンズ部材(第一レンズ部材60、第二レンズ部材70、及び第三レンズ部材80)の膨出部(第一レンズ膨出部61、第二レンズ膨出部71、及び第三レンズ膨出部81)は、相互の形状や位置関係を任意に設定することができる。
次に、レンズ群100が、台座部40に組み付けられる。
先ず、レンズ群100の台座部40への組み付けの前に、LED50が台座部40に組み付けられる。図4及び図5に示すように、LED50の台座部40への組み付けは、当該LED50が実装された電飾基板51が台座部40に組み付けられることにより行われる。電飾基板51は、台座部40の後部カバー43の前方で当該後部カバー43に対して上下左右に位置が合わせられる。そして、電飾基板51は、後方(後部カバー43の内側)へ向けて移動される。そして、電飾基板51の基板取り付け孔52が、それぞれ対応する後部カバー43の基板用ボス46の前方に配置される。そして、基板取り付け孔52と基板用ボス46とが、図示せぬ締結部材により固定される。これにより、LED50が、台座部40に組み付けられる。
レンズ群100は、図10及び図11に示すように、台座部40の上方で当該台座部本体42に対して前後左右の位置が合わせられる。そして、レンズ群100は、下方(台座部本体42の内側)へ向けて移動される。そして、レンズ群100は、第三レンズ部材80のレンズ群位置決め突起87が、前側台座部42aのレンズ群位置決め孔46a及び後側台座部42bのレンズ群位置決め孔46bに上方から嵌合されると、台座部本体42に対する下方への移動が規制され、レンズ群100の移動が終了する。そして、レンズ群100の移動が終了すると、第三レンズ部材80のレンズ群固定ボス86が、前側台座部42aのレンズ群固定孔45a及び後側台座部42bのレンズ群固定孔45bにそれぞれ対応する位置に配置される。
そして、レンズ群位置決め突起87が、前側台座部42aのレンズ群位置決め孔46a及び後側台座部42bのレンズ群位置決め孔46aに嵌合された状態において、レンズ群100と台座部本体42(台座部40)との相互の位置関係が維持されている。つまり、レンズ群100と台座部40とは、レンズ群位置決め突起87と、前側台座部42aのレンズ群位置決め孔46a及び後側台座部42bのレンズ群位置決め孔46aと、が嵌合されることによって、位置決めが行われるものである。
そして、第三レンズ部材80のレンズ群固定ボス86と、前側台座部42aのレンズ群固定孔45a及び後側台座部42bのレンズ群固定孔45bと、が下方から図示せぬ締結部材に螺合される。これにより、レンズ群100と台座部40とが固定され、レンズ群100の台座部40への組み付けが完了する。
このような構成により、レンズ群100と台座部40との組み付け(レンズ群100と台座部40との位置決め及び固定)が、レンズ群100を構成する各レンズ部材(第一レンズ部材60、第二レンズ部材70、及び第三レンズ部材80)の底面部(第一レンズ底面部62、第二レンズ底面部72、及び第三レンズ底面部82)によってのみ行われる。従って、レンズ群100において、照射光を拡散させる部位である各レンズ部材(第一レンズ部材60、第二レンズ部材70、及び第三レンズ部材80)の膨出部(第一レンズ膨出部61、第二レンズ膨出部71、及び第三レンズ膨出部81)は、相互の形状や位置関係を任意に設定することができる。
また、レンズ群100と台座部40との組み付けのための部材を、レンズ群100の下方以外(即ち、レンズ群100の前、左右、又は上方)に設ける必要がない。つまり、電飾装置30からの発光が、レンズ群100と台座部40との組み付けのための部材により阻害されることがない。
また、レンズ群100と台座部40とが組み付けられた状態において、当該レンズ群100の下部は正面視で台座部40の上端よりも下方に位置するように形成される。従って、レンズ群100の組み付け、及び当該レンズ群100と台座部40との組み付けに用いられた各レンズ部材(第一レンズ部材60、第二レンズ部材70、及び第三レンズ部材80)の底面部(第一レンズ底面部62、第二レンズ底面部72、及び第三レンズ底面部82)は、前方から遊技者が視認できない位置に形成される。換言すれば、レンズ群100において、照射光を拡散させる部位である各レンズ部材(第一レンズ部材60、第二レンズ部材70、及び第三レンズ部材80)の膨出部(第一レンズ膨出部61、第二レンズ膨出部71、及び第三レンズ膨出部81)は、その略全部を前方から遊技者が視認できることとなる。つまり、正面視にて電飾装置30における発光可能な部位(膨出部)が占める割合を比較的大きくすることができるので、遊技者に視覚的な印象(インパクト)を与え、その遊技者の興趣を高めることができる。
また、電飾装置30は、LED50が前方へ向けて照射すると、その照射光が第一レンズ部材60の第一レンズ膨出部61によって拡散される。また、第一レンズ部材60の第一レンズ膨出部61によって拡散された照射光は、内側から第二レンズ部材70の第二レンズ膨出部71を照射することによってさらに拡散される。また、第一レンズ部材60の第一レンズ膨出部61及び第二レンズ部材70の第二レンズ膨出部71によって拡散された照射光は、内側から第三レンズ部材80の第三レンズ膨出部81を照射することによってさらに拡散される。つまり、LED50からの照射光は、当該LED50から前方へ向けて照射されるものであるが、図13及び図14に示すように、第一レンズ膨出部61、第二レンズ膨出部71、及び第三レンズ膨出部81によって外方へ向けて徐々に拡散されることによって、電飾装置30が前方へ向けて発光されると共に、上方及び左右方向へ向けても発光されるように構成される。よって、電飾装置30は、LED50からの照射光が拡散する範囲を比較的広範囲とすることができる。
また、電飾装置30は、第一レンズ膨出部61と、第二レンズ膨出部71と、第三レンズ膨出部81とが、相互に所定の間隔をあけた状態で配置されている。従って、LED50から照射されて第一レンズ膨出部61によって拡散された照射光は、図13及び図14に示すように、第一レンズ膨出部61と第二レンズ膨出部71との間、即ち、間隔Yを外方へ向けて拡散される。つまり、第一レンズ膨出部61が第二レンズ膨出部71と当接して当該第一レンズ膨出部61と当該第二レンズ膨出部71との間に間隔が無い場合と比較して、第一レンズ膨出部61によって拡散された照射光は、より拡散された状態で第二レンズ膨出部71を照射することができる。また、これと同様に、第二レンズ膨出部71によって拡散された照射光は、図13及び図14に示すように、第二レンズ膨出部71と第三レンズ膨出部81との間、即ち、間隔Xを外方へ向けて拡散される。つまり、第二レンズ膨出部71が第三レンズ膨出部81と当接して当該第二レンズ膨出部71と当該第三レンズ膨出部81との間に間隔が無い場合と比較して、第二レンズ膨出部71によって拡散された照射光は、より拡散された状態で第三レンズ膨出部81を照射することができる。
また、間隔X及び間隔Yの間隔(長さ)を任意に変更することによって、第一レンズ膨出部61によって拡散された照射光が第二レンズ膨出部71及び第三レンズ膨出部81によって拡散される状態の程度を任意に変更することができる。つまり、間隔X及び間隔Yの間(長さ)を任意に変更することによって、拡散された照射光の遊技者からの見え方を比較的複雑とすることができる(照射光を所望する程度に拡散させることができる)。
また、電飾装置30において、LED50は、各レンズ部材(第一レンズ部材60、第二レンズ部材70、及び第三レンズ部材80)の膨出部(第一レンズ膨出部61、第二レンズ膨出部71、及び第三レンズ膨出部81)の後方に配置されている。そして、LED50は、複数の膨出部(第一レンズ膨出部61、第二レンズ膨出部71、及び第三レンズ膨出部81)の後方に配置されているため、遊技者が前方から電飾装置30を視認した場合であっても、当該LED50を明確に視認することができない(遊技者がLED50を認識することができない)。従って、遊技機1における遊技の演出のため、遊技者にLED50を認識させたくない場合に、例えばLED50を電飾装置30の下部(遊技者から視認できない場所)に配置して、下方から当該LED50の上方に配設したリフレクタを照射する構成と比較して、リフレクタを必要とせず、また、電飾装置30の下部にLED50を配置する場所を必要としないので、電飾装置30の構成を簡易とすることができる。
また、電飾装置30において、4つのLED50が、左右に適宜な間隔をあけて配置されている。従って、この4つのLED50を左右一側から他側へ向けて順次点灯させる一方で、その一側から他側へ向けて順次消灯させることによって、光源(本実施形態においては、4つのLED50)が電飾装置30(より詳細には、レンズ群100)の内側であたかも回転しているように(いわゆる回転灯のように)遊技者に認識させることができる。これにより、例えばLED50からの照射光を反射しながら回転するリフレクタが配設される構成と比較して、リフレクタを必要とせず、またリフレクタを回転駆動させる駆動手段等を必要としないので、電飾装置30の構成を簡易とすることができる。
次に、本発明に係る嵌合部の別実施形態について説明する。
図15(b)に示すように、第一レンズ部材160の第一レンズ底面部162の第一レンズ位置決め突起165は、平面視で第一レンズ底面部162の略中央に配置される。第一レンズ位置決め突起165は、第一レンズ底面部162から下方へ向けて突設された略円筒形状の第一レンズ円筒部材166と、当該第一レンズ円筒部材166から前方へ向けて細長く突設された第一レンズ細長部材167と、により形成される。
また、図15(a)に示すように、第二レンズ部材170の第二レンズ底面部172の第二レンズ位置決め切り欠け部175は、第二レンズ底面部172の左右略中央において、後端から前方へ向けて平面視で略U字形状に切り欠いて形成される。第二レンズ位置決め切り欠け部175の左右(切り欠け)幅は、第一レンズ底面部162の第一レンズ位置決め突起165の外径より若干大きく形成される。また、第二レンズ位置決め切り欠け部175の前端は、平面視で第一レンズ位置決め突起165の第一レンズ細長部材167と略同一形状であって当該第一レンズ細長部材167よりも若干大きく切り欠いて形成される。また、第二レンズ底面部172の第二レンズ位置決め切り欠け部175の前端は、第一レンズ底面部162の第一レンズ位置決め突起165に対応する位置に形成される。
このような構成により、図15(c)に示すように、第一レンズ位置決め突起165と第二レンズ位置決め切り欠け部175とが嵌合された状態において、第一レンズ部材160と第二レンズ部材170との位置関係が維持されている。つまり、第一レンズ部材160と第二レンズ部材170とは、第一レンズ位置決め突起165と第二レンズ位置決め切り欠け部175とが嵌合されることによって、位置決めを行うことができる。
なお、かかる構成においては、平面視で第二レンズ底面部172の周回り方向の位置決めも行われている。
また、かかる構成においては、第一レンズ位置決め突起165と第二レンズ位置決め切り欠け部175とは、第一レンズ部材160と第二レンズ部材170とを位置決めするという本来の役割に加えて、第一レンズ部材160と第二レンズ部材170とを固定する固定部としての役割を有することができる。つまり、第一レンズ底面部162及び第二レンズ底面部172に、嵌合部と固定部とを別個に設ける必要がないので、第一レンズ底面部162及び第二レンズ底面部172の構成を簡易とすることができる。
なお、第一レンズ位置決め突起165の平面視における形状、及び第二レンズ位置決め切り欠け部175の前端の切り欠け形状は、上記の形状に限定するものではない。即ち、第一レンズ位置決め突起165の平面視における形状、及び第二レンズ位置決め切り欠け部175の前端の切り欠け形状は、平面視で略円形状であって当該略円形状から左右に細長形状が突設された形状であったり、平面視で略D字形状であったり、平面視で略小判形状であってもよい。
また、図16(b)に示すように、第二レンズ部材270の第二レンズ底面部272の第二レンズ位置決め鍔部276は、第二レンズ底面部272の後端を除く周縁が、水平方向で外方へ向けて延出して形成される。そして、第二レンズ位置決め鍔部276の周縁は、平面視で第二レンズ膨出部271の下端よりも外方に位置するように形成される。そして、第二レンズ位置決め鍔部276の周縁の形状は、平面視で外方へ向けて湾曲した略半円形状に形成される。また、第二レンズ位置決め鍔部276の周縁には、前端から後方へ向けて平面視で略U字形状に切り欠いて形成された第二レンズ切り欠け部278が左右に適宜の間隔をあけて配置される。
また、図16(a)に示すように、第三レンズ部材280の第三レンズ底面部282の第三レンズ位置決め縁部284は、第三レンズ底面部282における第三レンズ膨出部281との接続部である。第三レンズ位置決め縁部284の形状は、平面視で第三レンズ膨出部281の内側面の下端形状と一致することとなる。また、第三レンズ位置決め縁部284には、後方へ向けて細長く突設された第三レンズ突設部288が形成される。第三レンズ突設部288は、左右に適宜の間隔をあけて第二レンズ位置決め鍔部276の第二レンズ切り欠け部278に対応する位置に形成される。また、第三レンズ突設部288は、第二レンズ切り欠け部278と略同一形状であって当該第二レンズ切り欠け部278より若干小さく形成される。
このような構成により、図16(c)に示すように、第二レンズ位置決め鍔部276(より詳細には、第二レンズ切り欠け部278)と第三レンズ位置決め縁部284(より詳細には、第三レンズ突設部288)とが嵌合された状態において、第二レンズ部材270と第三レンズ部材280との位置関係が維持されている。つまり、第二レンズ部材270と第三レンズ部材280とは、第二レンズ位置決め鍔部276(より詳細には、第二レンズ切り欠け部278)と第三レンズ位置決め縁部284(より詳細には、第三レンズ突設部288)とが嵌合されることによって、位置決めを行うことができる。
なお、かかる構成においては、平面視で第二レンズ底面部272の周回り方向の位置決めも行われている。
以上のように、
遊技機1の電飾装置30は、
LED50(光源)と、
前記光源からの照射光を拡散させる第一レンズ部材60、第二レンズ部材70、及び第三レンズ部材80(少なくとも3つ以上の複数のレンズ部材)と、
前記光源と前記複数のレンズ部材とが固定される台座部40と、
を具備する遊技機の電飾装置であって、
前記各レンズ部材は、前記光源から前方向(照射する方向)へ向けて膨出した立体的形状により形成されて前記光源からの照射光を拡散させるための第一レンズ膨出部61、第二レンズ膨出部71、及び第三レンズ膨出部81(立体レンズ部)と、前記照射する方向に対して交差する方向の前記立体レンズ部の端部に覆設される第一レンズ底面部62、第二レンズ底面部72、及び第三レンズ底面部82(底面部)と、を具備し、
前記各レンズ部材の底面部は、前記各レンズ部材を位置決めするための嵌合部(第一レンズ底面部62の第一レンズ位置決め突起65、第二レンズ底面部72の第二レンズ位置決め切り欠け部75と第二レンズ位置決め鍔部76、及び第三レンズ底面部82の第三レンズ位置決め縁部84と第三レンズ位置決め孔85)と、前記各レンズ部材を固定するための固定部(第一レンズ底面部62の第一レンズ固定部63、第二レンズ底面部72の第二レンズ固定切り欠け部73、及び第三レンズ底面部82の第三レンズ固定孔83)と、を具備し、
前記各レンズ部材は、前記光源から照射する方向に順次配置され、
前記順次配置された各レンズ部材のうち相互に隣接するレンズ部材においては、前記照射する方向側の一のレンズ部材の内側に、前記照射する方向と反対側の他のレンズ部材が収容されるとともに、前記一のレンズ部材の立体レンズ部と前記他のレンズ部材の立体レンズ部とが前記照射する方向に所定の間隔をあけた状態で、前記一のレンズ部材の嵌合部と前記他のレンズ部材の嵌合部とが嵌合され、
前記複数のレンズ部材は、前記各レンズ部材の固定部が共締めによって固定され、前記台座部に固定される、ものである。
これによって、遊技機1の電飾装置30は、立体的形状により形成された第一レンズ部材60、第二レンズ部材70、及び第三レンズ部材80を、第一レンズ部材60、第二レンズ部材70、及び第三レンズ部材80の、第一レンズ底面部62、第二レンズ底面部72、及び第三レンズ底面部82で位置決め及び固定することによって、拡散された照射光の遊技者からの見え方を比較的複雑とすることができ(照射光を所望する程度に拡散させることができ)、また、照射光を拡散させる範囲を比較的広範囲とすることができる。