JP5667155B2 - 遊技機 - Google Patents
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また、所定の入賞装置、例えば遊技球が入賞することにより、遊技者にとって有利な遊技状態である大当たり遊技状態に移行するか否かの抽選処理を起動する始動領域としての始動入賞装置が備えられているものが知られており、この種の遊技機にあっては、遊技者は遊技球をその始動入賞装置に入賞させようと発射ハンドルを操作して遊技球の打ち込み位置を調整する。そしてこの種の遊技機では大当たり遊技状態に移行すると、入賞口領域の広い(遊技球が入賞し易い)大入賞口が所定ラウンド数開閉作動する大入賞装置が備えられており、遊技者は大当たり遊技状態に移行すると、この大入賞口へ遊技球を入賞させるべく遊技球の打ち込み位置を調整する。
従って、遊技球転動領域の所定のターゲット領域に遊技球を狙い打ちすることが賞球を稼ぐポイントであるとも言える。
例えば、通常の遊技状態の時、一般に最も各種入賞装置(一般入賞装置・始動入賞装置及び大入賞装置など)への入賞率が高いとされる天釘(例えば遊技球転動領域の最上部に備えられている釘)の左端と山釘(例えば天釘の左端の釘と隣り合う釘)との間の領域である、いわゆる「ぶっこみ」付近を狙って遊技球を打ち込むのがよいとされている。すなわち、このぶっこみといわれる所定の領域が上述のターゲット領域である。
また、所定のターゲット領域である特定の入賞口や特定の遊技釘までの球軌跡をライン状に並べたランプや、その球軌跡に相当するゾーンを面照明によって表示したり、あるいは線状に配置した光源によって表示したりすることで、遊技球のターゲット領域を示唆する遊技機も提案されている(特許文献2)。
例えば、各入賞装置・役物の周辺、あるいは遊技機前面に備えられるガラス枠を構成する横枠や上枠などにさまざまな発光装置や拡散機構を設置し、通常の遊技状態、リーチ遊技状態、大当たり遊技状態などそれぞれの遊技状態によって異なる光の演出表示を施すことで、遊技者の気持ちを高揚させて期待感を高めるものがある。
前記遊技盤ベース7の表面領域Aに設けられ、前記遊技球転動領域A1内に備えられる入賞装置(例えば一般入賞装置8など)を含む遊技部材とで構成される遊技盤6と、
前記遊技盤ベース7の所定領域に画像による演出を表示する画像表示手段18と、
前記画像表示手段18と遊技盤ベース7との間に備えられ、前記画像表示手段18の画像表示領域A2の一部を隠蔽する隠蔽部材(例えば上部発光装置44)と、
前記遊技盤6の透光性を有する領域の背面に、遊技球を前記入賞装置(例えば一般入賞装置8など)への入賞率を高くするためのターゲット領域TAに狙い打ちできるように示唆する示唆表示部40とを備え、
前記隠蔽部材は、遊技盤を光によって装飾若しくは演出する発光装置であって、
前記示唆表示部40は、前記隠蔽部材(例えば上部発光装置44)と対応する位置に備えられていることを特徴とする遊技機としたことである。
これにより、装飾発光や演出発光が行われていたとしても、遊技者は狙い打つべく位置を見誤ることなく遊技を行うことができる。
さらに、示唆表示部40が遊技盤6の背面側に備えられることにより、遊技盤表面、すなわち遊技球転動領域A1の平滑度を損なうこともない。
すなわち、本実施形態では、図1に示すように、画像表示手段によって、遊技領域に複数種類の図柄が変動表示する演出を行う形態の遊技機を想定して以下説明するが、本発明の遊技機はこのような演出形態を備えない遊技機も対象である。
そして、遊技盤6の背面側には、図7(b)に示すように、遊技盤6の表面領域A(遊技球転動領域A1,画像表示領域A2)に画像による演出を表示する画像表示手段(例えば液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)など)18と、その画像表示手段18と遊技盤6との間に備えられ、発光装置(例えば上部発光装置44,下部発光装置47)を保持する保持手段を備えたリアユニット33が配設される。
なお、図7(b)は、遊技盤6とリアユニット33と画像表示手段18との奥行き方向の配設関係を概略図で示している。
上皿3の前面側には、画像表示手段18に変動表示される図柄の変動を、遊技者により停止操作可能な操作手段(図柄停止ボタン)20が備えられている。
さらに前記装飾パネル2bは、遊技領域Aを臨ませている開口領域2dにある内側領域2eが、内から外に向けて拡開する傾斜面2fをもって形成されている。
従って、本実施形態の遊技機は、このように遊技者側と対面する遊技機の前面側にあたる開閉扉2が、発光装置によって発光するとともに、その発光した光が金属色を有する装飾パネル2bに反射して遊技機前面の全領域を強く発光させる。特に本実施形態では、金属色を有する装飾パネル2bの内側領域2eが、内から外に向けて拡開する傾斜面2fを有しているため、発光装置から照射される光は、ランプカバー2cの光拡散部によって拡散されその周辺の装飾パネル2bに反射するということのみではなく、傾斜面2fによって遊技領域Aの前面を覆うように反射する。
このようにハンドル5を遊技機の左側に備えたことにより、操作手段(図柄停止ボタン)20の操作が右手で行えるため、ボタン操作がし易い。また、特に左利きの遊技者にとってハンドル操作がし易くなるという利点もある。
なお、ハンドル5は、遊技者側から見た状態で右側に備えられる形態であってもよく特に限定解釈されるものではない。
また、装飾図柄19a,19b,19cの表示領域の大小及び形状は特に限定されず本発明の範囲内で設計変更可能である。表示領域全体の大小及び形状も任意で、本実施形態のように遊技盤6全体が後述する透明な部材からなる場合には、遊技盤6全体の大きさに対応した大きい領域にわたる大きな表示領域とすることができる。
また、本実施形態では、3つの列のそれぞれの停止表示が、それぞれ1つずつ表示される実施の形態であるが、一つの列に複数、例えば3つずつ停止表示される形態などであってもよい。
この操作手段20の配設個所、配設個数若しくは形状などは特に限定されるものではなく本発明の範囲内で設計変更可能である。
本実施形態では、前記開閉扉2が配設される本体枠1の前面側上部に、該本体枠1上部に備えられる左右のスピーカを覆うように任意形状のカバー部材25が配設されている。
また、遊技盤ベース7は、透光性部材で形成した領域を少なくとも一部に有し、その透光性部材で形成した領域を介して裏側に配設される画像表示手段(液晶表示装置)18、及び前記示唆表示部40などが遊技者側から視認されることで演出効果・装飾効果などを奏し得るものであればよい。
遊技盤ベース7の全体を構成する透光性部材は無色透明とするが、有色透明部材を採用することも可能である。また仕様によっては遊技盤ベース7を無色透明部材と有色透明部材とで構成したり、遊技盤ベース7に色彩・模様を施したりすることも可能であり、前記画像表示手段(液晶表示装置)18の表示に悪影響を及ぼさない範囲内で設計変更可能である。この場合、模様は無色透明の線図が好ましいが、遊技盤ベース7の裏面側に配設される画像表示手段(液晶表示装置)18の構成によっては有色模様を施すことも可能である。
ここで、「ターゲット領域TA」とは、例えば、通常の遊技状態の時、遊技者がその領域を狙って遊技球を打ち込むことが最も各種入賞装置(一般入賞装置8・始動入賞装置9及び大入賞装置11など)への入賞率が高いと一般に言われている理想的な領域であり、具体的には、天釘30(例えば遊技球転動領域A1の最上部に備えられている釘)の左端30aと山釘31(例えば天釘30の左端の釘30aと隣り合う釘)との間の領域である、いわゆる「ぶっこみ」といわれる所定の領域が該当する。
また、本実施形態では、遊技盤ベース7の背面側に配設されるリアユニット33の前面上部に、上部発光装置44(上部盤面LEDともいう。)が備えられており、その上部発光装置44の前方に示唆表示部40が位置するように備えられている(図2参照)。
なお、本実施形態の示唆表示部40は、遊技盤ベース7の背面に所定の形状に凹設されるものであるため、遊技盤ベース7の成形時に同時に凹設することができ、示唆表示部40の形成・配設工程が軽減できコスト安価にもなる。また、本実施形態では、第1の凹部41と第2の凹部42が連通して形成されていないが、第1の凹部41と第2の凹部42は連通して凹設されているものでもよい。
そして、その貫通孔34の上方領域に着脱可能に取り付けられ、遊技領域の上方領域を光により演出・装飾する上部発光装置44(上部盤面LED)と、背面板39の中央領域に着脱可能に取り付けられ、遊技領域の下方領域を光により演出・装飾する下部発光装置47(下部盤面LED)とを備えている。
これら上部発光装置44(上部盤面LED)と下部発光装置47(下部盤面LED)は、それぞれ副制御基板(副制御回路)によって制御されており、遊技状態、選択された演出に応じて発光演出を行うようになっている。
なお、この背面板39は透光性を有する部材で形成されている。
また、枠部35の下方領域35kの略中央領域には、大入賞装置11の大入賞口用の開口36と、その開口36の下方に設けられているアウト口用の開口38を有している。
このような位置に上部発光装置44が備えられることにより、リアユニット33の背面側に配設される画像表示手段18による画像表示領域A2には、前記上部発光装置44によりその一部(画像表示領域A2の上方領域)が隠される隠蔽領域A5が形成される。
そして、前記示唆表示部40及びターゲット領域(ぶっこみ位置)TAは、この隠蔽領域A5と対応する位置に備えられている。
特に限定解釈はされないが、この上部発光装置44にあっては、次のように構成することで、さらに画像表示領域A2を効果的に発光装飾することができる。
すなわち、例えば、上部発光装置44を構成するランプレンズ46を奥行き方向に所定角度傾斜させた状態に配設する。これにより、リアユニット33の背面側に配設され、貫通孔34から視認可能な画像表示手段18に、その表面の光拡散部から拡散された光が照射される。よって、画像表示領域A2をこの上部発光装置44によって発光装飾させることができるため、装飾効果が極めて高くなる。なお、ランプレンズ46を傾斜させて配設するとともに、あるいはランプレンズの傾斜配設に代えて、LEDをリアユニット33の奥行き方向に向けて傾斜状に配設することも可能である。
また、LEDそのものを下向きに配設(貫通孔34の中心軸方向に向けて配設)するとともに、指向性を高めるためにLEDの先端側に近接させてレンズを備える構成を採用することも可能である。
なお、本実施形態では、リアユニット33に下部発光装置47を備えた実施の一形態をもって説明するが、少なくとも上部発光装置44を備えていれば本実施形態の範囲内であり、下部発光装置47は備えなくても良い。
特に、天釘30やターゲット領域(ぶっこみ領域)TAが存する遊技領域の上方部分は、遊技盤6の背面側にて、遊技領域の上方左右方向全域にわたって配されている上部発光装置44が位置し、その上部発光装置44によって沢山の光が溢れている状態であるため、天釘30やターゲット領域(ぶっこみ領域)TAが遊技者から見難い状態になり得る。
しかし、本実施形態のように、遊技盤ベース7の背面側に所定形状に形成された示唆表示部40を凹設し、かつ所定の着色を施したものであれば、このように遊技領域の前面側に沢山の光が溢れて遊技釘などの遊技部材が見え難くなっている状態であっても、遊技者に的確な遊技球の打ち込み位置を示唆することができる。
「変形例」
例えば、図7(c)に開示のように、所定の形状に形成され、遊技盤ベース7の背面に貼り付けられるシール構造を採用することも可能である。
このように示唆表示部40をシール構造とすることにより、示唆表示部40が簡単に貼付可能で作業容易かつ安価でもある。また、シール構造とすることで、容易に示唆表示部40の設置が可能であるばかりか、例えば先に遊技盤ベース7の背面に貼り付けていた所定形状の示唆表示部40を、別の形状の示唆表示部40に容易に取り替えることが可能である。従って、任意に示唆表示部40の形状を変更できるため、遊技盤6の遊技領域に表される示唆表示部40を日によって変更することも可能で、これにより遊技者の視覚的な興趣を向上する。
なお、このシールに代えてセルシートからなる構造を採用することも可能である。
また、遊技盤ベース7の背面に直接印刷する構造なども可能である。
第2の大入賞装置50は、第1の大入賞装置11よりも上方に位置するように備えている。本実施形態において第1の大入賞装置11は、遊技機を正面視したときに、遊技領域Aを遊技盤6の上下方向で二分した下方の遊技球転動領域A1の最下部であって、遊技盤6の左右方向の略中央位置に配設し、第2の大入賞装置50は、遊技領域Aを遊技盤6の上下方向で二分した上方の遊技球転動領域A1で、かつ天釘30の配設領域の下方に配設している(図8参照)。
また、役物飾り82は図示した本実施形態の構造になんら限定解釈されるものではなく、他の形態が本発明の範囲内で設計変更可能である。なお、役物飾り82は特に設置するものでなくとも本発明が達成可能であり、適宜遊技盤構成に応じて設置することが可能である。
本実施形態では、次のように発光部の制御をしている。
例えば、通常時(大当たり遊技状態以外の時)は、図示しない制御部(例えば副制御回路)によりベース部材に備えられている全LEDは点灯制御されている。しかし、大当たり遊技状態に移行されると、ベース部材の上半分に備えられているLEDと下半分に備えられているLEDとが異なるように発光制御されるものとしている。すなわち、大当たり遊技状態に移行され、第2の大入賞口50aが開口すると、前記上半分に配されたLEDが点滅制御され、下半分に備えられているLEDは点灯制御されたままとなるようにしている。これにより、第2の大入賞口50a開放時の発光装飾効果をより高めることが可能となる。
また、本実施形態によれば、第2の大入賞口50aを開放した際に、第2の大入賞装置50内に配設した発光装置からの光が第2の大入賞口50aを介して溢れ出し、第2の大入賞装置50及びターゲット領域TA周辺を発光させるため、第2の大入賞装置50及びターゲット領域TA周辺が遊技者側から見え難くなることがある。しかし、示唆表示部40に沿ってターゲット領域(ぶっこみ位置)TAを狙いさえすれば、ターゲット領域TAに打ち込まれた遊技球は、上述した通り、第2の大入賞装置50の円筒状の筒外周に沿って第2の大入賞口50a付近に転動流下するため、第2の大入賞口50aへの入賞を的確に狙い易くなる。
A1 遊技球転動領域
A3 境界領域
A4 示唆領域
A5 隠蔽領域
TA ターゲット領域
6 遊技盤
7 遊技盤ベース
11 第1の大入賞装置
30 天釘
40 示唆表示部
44 上部発光装置
50 第2の大入賞装置
Claims (1)
- 透光性を有し、裏側領域が視認可能であり、遊技球転動領域を備える遊技盤ベースと、
前記遊技盤ベースの表面領域に設けられ、前記遊技球転動領域内に備えられる入賞装置を含む遊技部材とで構成される遊技盤と、
前記遊技盤ベースの所定領域に画像による演出を表示する画像表示手段と、
前記画像表示手段と遊技盤ベースとの間に備えられ、前記画像表示手段の画像表示領域の一部を隠蔽する隠蔽部材と、
前記遊技盤の透光性を有する領域の背面に、遊技球を前記入賞装置への入賞率を高くするためのターゲット領域に狙い打ちできるように示唆する示唆表示部とを備え、
前記隠蔽部材は、遊技盤を光によって装飾若しくは演出する発光装置であって、
前記示唆表示部は、前記隠蔽部材と対応する位置に備えられていることを特徴とする遊技機。
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