JP5470826B2 - 半導体装置 - Google Patents

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本発明は、トレンチゲート構造の絶縁ゲート型トランジスタ(以下、IGBTという)等のような絶縁ゲート型の半導体装置に関するものである。
従来より、トレンチゲート構造のIGBT等の高耐圧絶縁ゲート型半導体素子として、図4に示す構造のIGBTを有する半導体装置が一般に知られている(例えば、特許文献1参照)。このIGBTでは、n+型エミッタ領域101がp型ベース領域102内に選択的に形成されると共に、n+型エミッタ領域101の無い部分にダミートレンチ103が形成されることで、偏り無い分布のトレンチゲート構造が備えられた構造とされている。つまり、n+型エミッタ領域101をp型ベース領域102の全域に形成するのではなく間引いて形成しつつ、間引かれた領域にもゲート電圧印加用のゲート電極104が形成されるトレンチ105ではないダミー用のダミーゲート電極106が備えられるダミートレンチ103が配置されるようにしている。
このように、n+型エミッタ領域101を選択的に形成することにより、高抵抗なp型ベース領域102の伝導度変調を促進して通電損失を更に低減でき、ダミートレンチ103を形成することにより、表面の電界緩和を行うことが可能となって耐圧を向上することができる。このため、通電損失と、耐圧のトレードオフを改善することが可能となる。そして、このような構造のIGBTでは、ダミーゲート電極106の電位を安定させるために、図4に示すようにエミッタ電極107に接続させている。また、ゲート電極104と接続させたり、ダミートレンチ103同士の間に配置されたp型ベース領域102にて構成されるフロート層108に接続させることで、同様の効果を得る手法も採用されている。
なお、図中紙面左側に記載した領域は、IGBTが構成されたセル領域の周囲を囲むように構成された耐圧向上のための外周部領域であり、n-型ドリフト層109の表層部にp型拡散層110やp型ガードリング111およびp型ガードリング111のそれぞれに電気的に接続された電極112などが備えられた構成とされている。
特開2006−49455号公報
しかしながら、ダミートレンチ103内のダミーゲート電極106をエミッタ電極やゲート電極104、フロート層108に接続させた場合、電位の安定は図れるものの以下のような問題がある。
すなわち、ダミーゲート電極106をゲート電極104に接続すると良好な耐圧が得られるが、ゲート容量が大きくなり、スイッチング損失が大きくなり過ぎるという問題がある。また、ダミーゲート電極106をエミッタ電極に接続すると良好な耐圧が得られるが、ターンオン時のサージ電圧(以下、ターンオンサージ電圧という)が大きくなり過ぎるという問題がある。また、ダミーゲート電極106をフロート層108に接続すると良好な耐圧と良好なスイッチング特性が得られるが、ダミートレンチ103の内壁面に形成された絶縁膜、つまりダミーゲート電極106とフロート層108との間の絶縁膜に対して電位差によるストレスを掛けることができないため、ダミートレンチ103による絶縁構造の信頼性等を検査するスクリーニング検査を行うことができない。
さらに、ダミートレンチ103をどこにも電気的に接続しないような完全なフローティング構造にすることも考えられるが、連続スイッチング動作において、ダミートレンチに蓄積されるキャリアによって、耐圧、スイッチング特性の変動を起こす恐れがある。
本発明は上記点に鑑みて、トレンチゲート構造によってベース領域を分割し、分割したベース領域の一部にのみエミッタ領域を形成した半導体装置において、高耐圧、かつ、良好なスイッチング特性を得つつ、ダミートレンチの信頼性を確保できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1ないし3に記載の発明では、ベース領域(3)がトレンチ(4)によって複数に分離され、分離された複数のベース領域(3)のうち、エミッタ領域(5)が形成されたものがチャネル層(3a)として機能すると共に、エミッタ領域(5)が形成されていないものがフロート層(3b)として機能し、チャネル層(3a)とフロート層(3b)が一定の配置順で繰り返し配置されており、ゲート電極(7a、7b)は、トレンチ(4)のうちエミッタ領域(5)が接するものに埋め込まれたゲート電圧印加用のゲート電極(7a)と、トレンチ(4)のうちエミッタ領域(5)と接していないものに埋め込まれたダミーゲート電極(7b)とを有して構成され、ダミーゲート電極(7b)が複数のガードリング層(21)のいずれかに電気的に接続された外周電極(22)に対して電気的に接続されていることを特徴としている。
このように、ダミーゲート電極(7b)を複数のガードリング層(21)のいずれかに接続された外周電極(22)に対して接続してあるため、ダミーゲート電極(7b)の電位を接続された外周電極(22)の電位に固定することが可能となる。このため、オフ状態の際には、ダミーゲート電極(7b)の電位を所定電位以下に固定することが可能となり、所望の素子耐圧を得ることが可能となる。また、ターンオン時には、ダミーゲート電極(7b)を正電位に固定することができるため、ターンオンサージ電圧を低減することが可能になる。
また、このようにダミーゲート電極(7b)をガードリング層(21)に接続された外周電極(22)に対して接続すれば、外周電極(22)を通じてダミーゲート電極(7b)に対してスクリーニング検査用の電圧を印加することが可能となる。このようなスクリーニング検査を半導体装置のすべての製造工程を完了してから行うことができるため、半導体装置の最終構造に対して特性、信頼性を検査することが可能となる。したがって、より信頼度の高いスクリーニング検査を行うことが可能となる。
例えば、請求項2に記載したように、絶縁ゲート型半導体素子の素子耐圧とダミーゲート電極(7b)への印加電圧とは相関関係があるため、該相関関係に基づいて、複数のガードリング層(21)のうちの絶縁ゲート型半導体素子の素子耐圧と対応する電位となるものと電気的に接続されている外周電極(22)に対して、ダミーゲート電極(7b)が電気的に接続されるようにすると良い。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について説明する。図1は、本実施形態にかかるIGBTを有する半導体装置の断面構造および配線構造を示した断面模式図である。以下、この図を参照して、本実施形態にかかるIGBTを有する半導体装置について説明する。
図1に示すように、本実施形態の半導体装置には、IGBTが備えられるセル領域とその外周を囲むように構成された外周領域が形成されている。p+型コレクタ層1の表面に、高濃度のn型不純物層で構成されたFS層(フィールドストップ層)2aが備えられていると共に、このFS層2aの上にp+型コレクタ層1やFS層2aよりも低不純物濃度で構成されたn-型ドリフト層2が備えられている。FS層2aは、必ずしも必要なものではないが、空乏層の広がりを防ぐことで耐圧と定常損失の性能向上を図ると共に、基板裏面側から注入されるホールの注入量を制御するために備えてある。
このようなp+型コレクタ層1、FS層2a、n-型ドリフト層2が順に配置された構造は、例えば、n-型ドリフト層2を構成するn型のFZ基板の表層部に後述する素子構造を形成したのち、裏面側を削った後にn型不純物やp型不純物をイオン注入・熱拡散してp+型コレクタ層1やFS層2aを形成することで構成される。また、p+型コレクタ層1を構成するp型の半導体基板上にFS層2aやn-型ドリフト層2をエピタキシャル成長させることによっても構成することができる。
そして、セル領域において、n-型ドリフト層2の表層部には、所定厚さのp型ベース領域3が形成されている。さらに、p型ベース領域3を貫通してn-型ドリフト層2まで達するように複数個のトレンチ4が形成されており、このトレンチ4によってp型ベース領域3が複数個に分離されている。具体的には、トレンチ4は複数所定のピッチ(間隔)で形成されており、図1の奥行き方向(紙面垂直方向)において各トレンチ4が平行に延設されたストライプ構造、もしくは並行に延設されたのちその先端部において引き回されることで環状構造とされている。そして、環状構造とされる場合、各トレンチ4が構成する環状構造は複数本ずつを1組として多重リング構造が構成され、隣接する多重リング構造同士の長手方向が平行となるように配置されている。
隣接するトレンチ4によってp型ベース領域3が複数に分割された状態となるが、そのうちの一部は、チャネル領域を構成するチャネルp層3aであり、このチャネルp層3aの表層部に、n+型エミッタ領域5が形成されている。
+型エミッタ領域5は、n-型ドリフト層2よりも高不純物濃度で構成され、p型ベース領域3内において終端しており、かつ、トレンチ4の側面に接するように配置されている。より詳しくは、トレンチ4の長手方向に沿って棒状に延設され、トレンチ4の先端よりも内側で終端した構造とされている。このため、複数個のトレンチ4のうち、このn+型エミッタ領域5の両側に配置されたトレンチ4aがゲート電極形成用とされ、それ以外のトレンチ4bがダミートレンチ用とされる(以下、トレンチ4bをダミートレンチと言う)。
各トレンチ4内は、各トレンチ4の内壁表面を覆うように形成されたゲート絶縁膜6と、このゲート絶縁膜6の表面に形成されたドープトPoly−Si等により構成されるゲート電極7a、7bとにより埋め込まれている。
これらのうち、n+型エミッタ領域5の両側に配置されたトレンチ4a内に形成されたゲート電極7aは、図1とは別断面において互いに電気的に接続され、絶縁膜8上に形成されたドープトPoly−Si層9aに接続されている。そして、ドープトPoly−Si層9a上の層間絶縁膜10にはコンタクトホール10aが形成されており、このコンタクトホール10aを通じてドープトPoly−Si9aとゲート電圧が印加されるゲート配線11とが接続されることで、各ゲート電極7aとゲート配線11とが導通させられている。
また、ゲート電極7a以外、すなわちダミートレンチ4b内に形成されたゲート電極7bは、ダミーゲート電極(以下、ゲート電極7bをダミーゲート電極と言う)であり、図1とは別断面において互いに電気的に接続され、絶縁膜8上に形成されたドープトPoly−Si層9bに電気的に接続されている。そして、ドープトPoly−Si層9b上の層間絶縁膜10にはコンタクトホール10bが形成されており、このコンタクトホール10bを通じてドープトPoly−Si層9bとダミー配線12とが接続されることで、各ダミーゲート電極7bとダミー配線12とが導通させられている。
また、各トレンチ4のうち、ゲート電極7aが形成されたトレンチ4aおよびそれに隣り合うように設けられたダミートレンチ4bに挟まれたp型ベース領域3や、ダミートレンチ4b同士の間に配置されたp型ベース領域3はフロート層3bとされ、フローティング状態とされている。
さらに、n+型エミッタ領域5およびチャネルp層3aは、層間絶縁膜10に形成されたコンタクトホール10cを通じてエミッタ電極13と電気的に接続されている。そして、p+型コレクタ層1の裏面側にコレクタ電極14が形成されることにより、IGBTが構成されている。
一方、外周領域においては、n-型ドリフト層2の表層部において、セル領域の外周を囲むようにp型ベース領域3よりも深くされたp型拡散層20が形成されていると共に、更にp型拡散層20の外周を囲むようにp型ガードリング層21が多重リング構造として形成されている。各p型ガードリング層21は、層間絶縁膜10に形成されたコンタクトホール10dを通じて、各p型ガードリング層21と対応して配置された外周電極22に対して電気的に接続されている。各外周電極22は、互いに電気的に分離されており、p型ガードリング層21と同様に多重リング構造とされている。
そして、p型ガードリング層21に接続された外周電極22のうちの一つに対してダミーゲート電極7bが接続されている。すなわち、複数個ある外周電極22は、それぞれ異なった電位に固定されることになり、セル領域に近い側から遠い側に行くに連れて順に徐々に高電位に固定される。このため、複数個ある外周電極22のうち所望の位置のものに対してダミーゲート電極7bを電気的に接続しておくことで、ダミーゲート電極7bの電位を接続した外周電極22が固定される電位と同電位にすることが可能となる。
さらに、p型ガードリング層21を囲むように、n-型ドリフト層2の表層部にn+型層23が形成されていると共に、その上に電極24が形成されることにより、等電位リング(EQR)構造が構成されている。このようにして、外周領域が構成されている。
以上のように構成された本実施形態の半導体装置の作動について説明する。
まず、オフ状態の作動について説明する。ゲート電極7aに対してゲート電圧が印加されていない状態においては、チャネルp層3aに対して反転層が形成されない。このため、コレクタ−エミッタ間の電流がオフとなる。このとき、ダミーゲート電極7bをp型ガードリング層21に接続された外周電極22に対して接続してあるため、ダミーゲート電極7bは接続された外周電極22の電位に固定される。このときのダミーゲート電極7bの電位と耐圧値とは相関関係があり、ダミーゲート電極7bの電位を所望電位に固定することにより高耐圧化を実現している。
図2は、ダミーゲート電極7bの電位と耐圧値との関係を示したグラフである。この図に示されるように、オフ状態のときのダミーゲート電極7bの電位に応じて素子耐圧が変化していることが分かる。このため、要求される素子耐圧に応じてダミーゲート電極7bの電位を決め、外周電極22のうち、オフ状態の際にその電位以下となるものを選択してダミーゲート電極7bを電気的に接続させるようにすれば良い。このようにすれば、オフ状態の際に、ダミーゲート電極7bの電位を要求される素子耐圧と対応する所定電位以下に固定することが可能となり、所望の素子耐圧を得ることが可能となる。
また、逆バイアス時には、ダミーゲート電極7bの電位を低く保つことにより、半導体装置内における等電位線の曲率を低減することができる。このため、電界集中を緩和することが可能となり、半導体装置を高耐圧なものにすることが可能となる。
次に、ターンオンの作動について説明する。ゲート電極7aに対してゲート電圧が印加されると、チャネルp層3aに対して反転層が形成される。このため、コレクタ−エミッタ間に電流が流される。このターンオンの際には、ターンオンサージ電圧の問題が発生し得るが、本実施形態では、ダミーゲート電極7bをp型ガードリング層21に接続された外周電極22に対して接続してあるため、オフ状態の際にダミーゲート電極7bは接続された外周電極22の比較的高い電位に固定された状態からオン状態に切り替えられることになり、ターンオンサージ電圧の低減を図ることも可能となる。
図3は、ダミーゲート電極7bの電位が0Vの場合と正電圧とされている場合のターンオン損失およびターンオンサージ電圧の関係を実験により調べたときの結果を示したグラフである。この図に示されるように、ダミーゲート電極7bの電位を正電位にすると0Vにした場合と比較して、ターンオン損失が同じ場合におけるターンオンサージ電圧が低くなる。これは、ダミーゲート電極7bを正電位に保つことにより、ダミートレンチ4bに接しているフロート層3bの電位を0Vよりも高く保つことができ、ゲートの負性容量を低減できるためである。
ゲートの負性容量は、ターンオンの際にコレクタからホールが急激にフロート層3bに蓄積され、これがフロート層3bに隣接するゲートに負性のチャージの影響をもたらすことにより生じる。このため、ターンオン前に予めダミーゲート電極7bの電位を正電位に保たれるようにしておけば、フロート層3bの電位を高く保たれ、フロート層3bの電位が高い状態にあるとホールの急激な蓄積が緩和され、ターンオンサージ電圧を低減することが可能になる。
以上説明したように、本実施形態の半導体装置では、ダミーゲート電極7bをp型ガードリング層21に接続された外周電極22に対して接続してあるため、ダミーゲート電極7bの電位を接続された外周電極22の電位に固定することが可能となる。
このため、オフ状態の際には、ダミーゲート電極7bの電位を所定電位以下に固定することが可能となり、所望の素子耐圧を得ることが可能となる。また、ターンオン時には、ダミーゲート電極7bを正電位に固定することができるため、ターンオンサージ電圧を低減することが可能になる。
なお、オフ状態の際の高耐圧化を図るためにはダミーゲート電極7bの電位を低くするほど良く、ターンオンサージ電圧を低減するためにはダミーゲート電極7bの電位を高くするほど良い。これらはトレードオフの関係となるため、オフ状態の際の素子耐圧が所望範囲において得られるようにしつつ、ターンオンサージ電圧を抑制できるようにダミーゲート電極7bを高い電圧に設定するのが好ましい。また、ダミーゲート電極7bの電位調整については、p型ガードリング層21に接続される外周電極22に対してダミーゲート電極7bを電気的に接続する形態だけでなく、外付け制御によって行うことも可能であるが、回路を複雑にしてしまうため、本実施形態のような構造とすることにより、回路の簡略化を図れると共に、半導体装置の製造工程の簡略化、引いては製造コストの抑制を図ることも可能となる。
また、このようにダミーゲート電極7bをp型ガードリング層21に接続された外周電極22に対して接続すれば、外周電極22を通じてダミーゲート電極7bに対してスクリーニング検査用の電圧を印加することが可能となる。そして、ダミーゲート電極7bに対してスクリーニング検査用の電圧を印加したときに、p型ガードリング層21とn-型ドリフト層2およびフロート層3bによるPNP接合によってダミーゲート電極7bとフロート層3bとの間に電位差を形成できるため、ダミートレンチ4b内のゲート絶縁膜6に対して電位ストレスを掛けることが可能となる。このため、ダミートレンチ4bによる絶縁構造の信頼性等を検査するスクリーニング検査を行うことが可能となる。
このようなスクリーニング検査を半導体装置のすべての製造工程を完了してから行うことができるため、半導体装置の最終構造に対して特性、信頼性を検査することが可能となる。したがって、より信頼度の高いスクリーニング検査を行うことが可能となる。
(他の実施形態)
上記実施形態では、チャネルp層3aとフロート層3bとが一定割合とされ、かつ、これらが一定の配置順で繰り返し配置された構造することで、一定の間引き率(チャネルP層形成割合に対するフロート層形成割合)となるようにしている。具体的には、1つのチャネルp層3aに対して3つのフロート層3bが形成されるように間引き率が3:1となるようにしている。しかしながら、これは単なる一例を示したものであり、他の間引き率としても構わない。
また、上記実施形態では、第1導電型をp型、第2導電型をn型とするnチャネルタイプのIGBTを例に挙げて説明したが、各部の導電型を反転させたpチャネルタイプのIGBTについても本発明を適用することができる。
本発明の第1実施形態にかかるIGBTを有する半導体装置の断面構造および配線構造を示した断面模式図である。 ダミーゲート電極7bの電位と耐圧値との関係を示したグラフである。 ダミーゲート電極7bの電位が0Vの場合と正電圧とされている場合のターンオン損失およびターンオンサージ電圧の関係を実験により調べたときの結果を示したグラフである。 従来のIGBTの断面構造を示した断面模式図である。
符号の説明
1 p+型コレクタ層
2 n-型ドリフト層
2a FS層
3 p型ベース領域
3a チャネルp層
3b フロート層
4、4a トレンチ
4b ダミートレンチ
5 n+型エミッタ領域
6 ゲート絶縁膜
7a ゲート電極
7b ダミーゲート電極
8 絶縁膜
9a、9b ドープトPoly−Si層
10 層間絶縁膜
10a〜10d コンタクトホール
11 ゲート配線
12 ダミー配線
13 エミッタ電極
14 コレクタ電極
20 p型拡散層
21 p型ガードリング層
22 外周電極

Claims (3)

  1. 第1導電型のコレクタ層(1)と、
    前記コレクタ層(1)の上に配置された第2導電型のドリフト層(2)と、
    セル領域に形成され、前記ドリフト層(2)の上に形成された第1導電型のベース領域(3)と、前記ベース領域(3)を貫通して前記ドリフト層(2)に達するように形成されることにより前記ベース領域(3)を複数に分離し、一方向を長手方向として延設されたトレンチ(4)と、複数に分離された前記ベース領域(3)の一部に形成され、該ベース領域(3)内において前記トレンチ(4)の側面に接するように形成された第2導電型のエミッタ領域(5)と、前記トレンチ(4)の表面上に形成されたゲート絶縁膜(6)と、前記トレンチ(4)内において、前記ゲート絶縁膜(6)の上に形成されたゲート電極(7a、7b)と、前記エミッタ領域(5)に電気的に接続されたエミッタ電極(13)と、前記コレクタ層(1)の裏面側に形成されたコレクタ電極(14)とを備えてなる絶縁ゲート型半導体素子と、
    外周領域に形成され、前記ドリフト層(2)の表層部において、前記絶縁ゲート型半導体素子の外周部を囲むように形成された多重リング構造を有する第1導電型の複数のガードリング層(21)と、
    前記複数のガードリング層(21)のそれぞれに対応した多重リング構造を有し、前記複数のガードリング層(21)それぞれに対して電気的に接続された外周電極(22)と、が形成された半導体装置において、
    前記トレンチ(4)によって複数に分離された複数の前記ベース領域(3)のうち、前記エミッタ領域(5)が形成されたものがチャネル層(3a)として機能すると共に、前記エミッタ領域(5)が形成されていないものがフロート層(3b)として機能し、前記チャネル層(3a)と前記フロート層(3b)が一定の配置順で繰り返し配置されており、
    前記ゲート電極(7a、7b)は、前記トレンチ(4)のうち前記エミッタ領域(5)が接するものに埋め込まれたゲート電圧印加用のゲート電極(7a)と、前記トレンチ(4)のうち前記エミッタ領域(5)と接していないものに埋め込まれたダミーゲート電極(7b)とを有して構成され、
    前記ダミーゲート電極(7b)が前記複数のガードリング層(21)のいずれかに電気的に接続された前記外周電極(22)に対して電気的に接続されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記絶縁ゲート型半導体素子の素子耐圧と前記ダミーゲート電極(7b)への印加電圧とは相関関係があり、該相関関係に基づいて、前記複数のガードリング層(21)のうちの前記絶縁ゲート型半導体素子の素子耐圧と対応する電位となるものと電気的に接続されている前記外周電極(22)に対して、前記ダミーゲート電極(7b)が電気的に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記ダミーゲート電極(7b)が前記複数のガードリング層(21)と電気的に接続されることにより正電位となることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
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