JP5470178B2 - 尿素存在下のラジカル異性化によるe,e−脂肪族共役ジエン化合物の製造方法 - Google Patents

尿素存在下のラジカル異性化によるe,e−脂肪族共役ジエン化合物の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5470178B2
JP5470178B2 JP2010153718A JP2010153718A JP5470178B2 JP 5470178 B2 JP5470178 B2 JP 5470178B2 JP 2010153718 A JP2010153718 A JP 2010153718A JP 2010153718 A JP2010153718 A JP 2010153718A JP 5470178 B2 JP5470178 B2 JP 5470178B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conjugated diene
aliphatic conjugated
diene compound
urea
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010153718A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012017263A (ja
Inventor
尚樹 石橋
美与志 山下
毅彦 福本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority to JP2010153718A priority Critical patent/JP5470178B2/ja
Publication of JP2012017263A publication Critical patent/JP2012017263A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5470178B2 publication Critical patent/JP5470178B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本発明は、E,Z−脂肪族共役ジエン化合物又はZ,E−脂肪族共役ジエン化合物又はZ,Z−脂肪族共役ジエン化合物又はそれらの混合物を効率的にE,E−脂肪族共役ジエン化合物に異性化するE,E−脂肪族共役ジエン化合物の製造方法に関するものである。
共役ジエン化合物には、4種類の幾何異性体(E,E体、E,Z体、Z,E体、Z,Z体)共役ジエン化合物が存在するため、E,E−共役ジエン化合物を選択的に合成することが困難なことが多い。E,E体以外の異性体が選択的に得られたり、複数の異性体の混合物が得られたりする。また、製造方法によっては、E,E体以外の幾何異性体の方が容易に製造される場合や、E,E体以外の幾何異性体のみが市販されている場合もある。このような場合には共役ジエン化合物のE,E体以外の幾何異性体又はそれらの混合物をE,E体に異性化させる方法が重要となる。
異性化法としては、光異性化やラジカル異性化などが知られているが、基質によってはE,E体への異性化が十分に進行しないものもある。
例えば、C.A.Henrickらは非特許文献1において、3,7,11−トリメチル−11−メトキシ−Z2,E4−ドデカジエン酸をベンゼンチオールを用いてE2,E4体に異性化させているが、E2,E4体はE2,E4:Z2,E4=65:35の混合物としてしか得られていない。
また、上記のように幾何異性体混合物が得られた場合に、尿素による包接を利用してE, E体を分離する方法が知られている。この方法はE,E体が他の幾何異性体に比べて尿素の結晶に包接され易いことを利用しているが、その選択性は必ずしも高くなく、E,E体の母液への流出、包接結晶への他の幾何異性体の混入が見られる。そのため包接操作を複数回行う必要があり、収率も低下してしまう。
例えば、N.Ragoussisらは非特許文献2において、尿素による包接を利用して、(3E, 5E)−オクタジエン酸エチル、(2E,4E)−オクタジエン酸エチルを(3E,5Z)−オクタジエン酸エチルから分離しようと試みている。しかし、(E,E)−オクタジエン酸エチルの包接選択性が低いため、4回包接操作を行っても(3E,5Z)−オクタジエン酸エチルは幾何異性体純度60%でしか得られていない。
このように、幾何異性体の異性化や尿素による包接を利用した分離といった方法よりも簡便に、且つ高純度でE,E−共役ジエン化合物が得られる方法が望まれていた。
J.Org.Chem.40(1),1(1975) J.Agric.Food Chem.52(16),5047(2004)
本発明は前記の課題を解決するためになされたもので、脂肪族共役ジエン化合物のE,E体以外の幾何異性体又はそれらの混合物から、E,E−脂肪族共役ジエン化合物への異性化率を向上させることを目的とする。
本発明者らは、上記課題の解決のため鋭意検討した結果、溶媒及び尿素存在下でラジカル異性化を行うことが、前記課題の解決に有用であることを見出し、本発明をなすに至ったものである。
本発明は、炭素数6〜20のZ,Z−脂肪族共役ジエン化合物、Z,E−脂肪族共役ジエン化合物、E,Z−脂肪族共役ジエン化合物又はこれらの混合物を溶媒及び尿素存在下、ラジカル反応により異性化させるステップを少なくとも含むE,E−脂肪族共役ジエン化合物の製造方法を提供する。
本発明によれば、例えばZ9,E11−テトラデカジエニルアセテートのようにE,E体への異性化が進行しにくい脂肪族共役ジエン化合物でさえも、高い異性化率でE,E体に異性化させることができる。
本発明について、以下に詳細に説明する。
本発明のE,E−脂肪族共役ジエン化合物の製造方法は、炭素数6〜20のZ,Z−脂肪族共役ジエン化合物、Z,E−脂肪族共役ジエン化合物、E,Z−脂肪族共役ジエン化合物又はこれらの混合物を尿素存在下、ラジカル反応により異性化させることを特徴とするE,E−脂肪族共役ジエン化合物の製造方法である。上記混合物には、E,E−脂肪族共役ジエン化合物が含まれていてもよい。
本発明のZ,Z体、Z,E体、E,Z体又はこれらの混合物の炭素数6〜20の脂肪族共役ジエン化合物としては、置換又は非置換の炭素数6〜20の炭化水素が挙げられる。ここで、炭素数6〜20の炭化水素としては、例えば1,3−ヘキサジエン、2,4−ヘキサジエン、1,3−ヘプタジエン、2,4−ヘプタジエン、1,3−オクタジエン、2,4−オクタジエン、3,5−オクタジエン、1,3−ノナジエン、2,4−ノナジエン、3,5−ノナジエン、1,3−デカジエン、2,4−デカジエン、3,5−デカジエン、4,6−デカジエン、1,3−ウンデカジエン、2,4−ウンデカジエン、3,5−ウンデカジエン、4,6−ウンデカジエン、1,3−ドデカジエン、2,4−ドデカジエン、3,5−ドデカジエン、4,6−ドデカジエン、5,7−ドデカジエン、1,3−トリデカジエン、2,4−トリデカジエン、3,5−トリデカジエン、4,6−トリデカジエン、5,7−トリデカジエン、1,3−テトラデカジエン、2,4−テトラデカジエン、3,5−テトラデカジエン、4,6−テトラデカジエン、5,7−テトラデカジエン、6,8−テトラデカジエン、1,3−ペンタデカジエン、2,4−ペンタデカジエン、3,5−ペンタデカジエン、4,6−ペンタデカジエン、5,7−ペンタデカジエン、6,8−ペンタデカジエン、1,3−ヘキサデカジエン、2,4−ヘキサデカジエン、3,5−ヘキサデカジエン、4,6−ヘキサデカジエン、5,7−ヘキサデカジエン、6,8−ヘキサデカジエン、7,9−ヘキサデカジエン、1,3−ヘプタデカジエン、2,4−ヘプタデカジエン、3,5−ヘプタデカジエン、4,6−ヘプタデカジエン、5,7−ヘプタデカジエン、6,8−ヘプタデカジエン、7,9−ヘプタデカジエン、1,3−オクタデカジエン、2,4−オクタデカジエン、3,5−オクタデカジエン、4,6−オクタデカジエン、5,7−オクタデカジエン、6,8−オクタデカジエン、7,9−オクタデカジエン、8,10−オクタデカジエン、1,3−ノナデカジエン、2,4−ノナデカジエン、3,5−ノナデカジエン、4,6−ノナデカジエン、5,7−ノナデカジエン、6,8−ノナデカジエン、7,9−ノナデカジエン、8,10−ノナデカジエン、1,3−イコサジエン、2,4−イコサジエン、3,5−イコサジエン、4,6−イコサジエン、5,7−イコサジエン、6,8−イコサジエン、7,9−イコサジエン、8,10−イコサジエン、9,11−イコサジエン等が挙げられる。
これらの炭化水素に置換されてもよい置換基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基等の炭素数1〜4のアルキル基、水酸基、炭素数1〜6のアルコキシ基、炭素数1〜6(カルボニル基の炭素を含む)のアシルオキシ基、ホルミル基、カルボニル基、カルボキシル基、炭素数1〜7(カルボニル基の炭素を含む)のアルコキシカルボニル基、エポキシ基等が挙げられる。
尿素の使用量は、脂肪族共役ジエン化合物100質量部に対して、好ましくは10〜1000質量部、特に好ましくは50〜300質量部である。
溶媒としては、Z,Z−脂肪族共役ジエン化合物、Z,E−脂肪族共役ジエン化合物、E,Z−脂肪族共役ジエン化合物、尿素、後述するラジカル媒体及びラジカル開始剤を溶解できるものが好ましく、例えばメタノール、エタノール等のアルコールが好ましく、その使用量は、脂肪族共役ジエン化合物100質量部に対して、好ましくは10〜1000質量部、特に好ましくは50〜1000質量部である。
ラジカル媒介物質としては、例えばベンゼンチオール、ジフェニルジスルフィド等が挙げられ、その使用量は、脂肪族共役ジエン化合物1molに対し、好ましくは0.00001〜0.1mol、特に好ましくは0.0001〜0.05molである。
また、ラジカル開始剤としては、例えば2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)、2, 2’−アゾビス(2−メチルプロピオン酸メチル)、2,2’−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]二塩酸塩等が挙げられ、その使用量は、脂肪族共役ジエン化合物1molに対し、好ましくは0.0001〜0.5mol、特に好ましくは0.001〜0.1molである。
E,E−脂肪族共役ジエン化合物は、脂肪族共役ジエン化合物、溶媒、尿素、ラジカル媒介物質、及びラジカル開始剤の混合物を、好ましくは25〜150℃で異性化させて得ることができる。
好ましい態様の一つは、脂肪族共役ジエン化合物、溶媒、尿素、及びラジカル媒介物質の混合物を還流しながら、ラジカル開始剤の溶液を適下する。この態様は、ラジカル開始剤の滴下中は異性化反応が停止することを防ぐことができる点で好ましい。ラジカル開始剤の滴下には、0.5〜10時間かけるのが好ましく、滴下終了後、0.5〜30時間還流を継続することが好ましい。
E,E−脂肪族共役ジエン化合物を得るために、好ましくは、異性化させるステップの後、得られた反応液を水和してE,E−脂肪族共役ジエン化合物を尿素から分離するステップをさらに含む。すなわち、異性化反応させるステップの終了後、尿素を水和させることにより、E,E−脂肪族共役ジエンを分離することができる。
水和は、例えば、必要に応じて溶媒の一部を留去し、反応液に水を加えることによって行われる。尿素は水に溶解するため、有機相を取り出して、蒸留、カラムクロマトグラフィー等の公知の方法により、E,E−脂肪族共役ジエン化合物を得ることができる。尿素の結晶の構造は、小分子が入るのに丁度良い大きさの空孔を有しており、様々な化合物と包接化合物を作ることができる。異性化反応により得られたE,E−脂肪族共役ジエン化合物が尿素に包接されているが、尿素が水和することにより、E,E−脂肪族共役ジエン化合物が放出されると考えられる。なお、尿素は、Z,Z−脂肪族共役ジエン化合物、Z,E−脂肪族共役ジエン化合物及びE,Z−脂肪族共役ジエン化合物に比べ、E,E−脂肪族共役ジエン化合物と包接化合物を形成し易い。
得られた反応液を水和してE,E−脂肪族共役ジエン化合物を尿素から分離するステップは、好ましくは、異性化させるステップの後、尿素を水和させずに、得られた反応液を冷却して尿素を析出する段階と、冷却された反応液をろ過して尿素含有物を分離する段階と、分離された尿素含有物を水和することにより、E,E−脂肪族共役ジエン化合物を取り出す段階とを少なくとも含む。すなわち、尿素を水和させずに反応液をそのまま冷却して尿素を析出させた後に、ろ過した尿素を水和させることにより高純度のE,E−脂肪族共役ジエンが得られる。
得られた反応液を冷却して尿素を析出する段階において、冷却温度は、好ましくは−30〜25℃、特に好ましくは−10〜10℃である。また、ろ過により分離された尿素含有物の水和は、例えば、分離された尿素含有物に水を加えることによって行われる。尿素は水に溶解するため、有機相を取り出して、蒸留、カラムクロマトグラフィー等の公知の方法により、E,E−脂肪族共役ジエン化合物を得ることができる。
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。
<実施例1>
エタノール224.2gに尿素336.3g、ジフェニルジスルフィド0.37g(0.0017mol)を加え、加熱還流させた後、Z9,E11−テトラデカジエニルアセテート224.2g(Z,E体の純度81.8%、幾何異性体合計の純度96.2%、0.855mol、)を加えて再び還流させた。その後、2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオン酸メチル)1.97g(0.00855mol)のエタノール29.6g溶液を2時間かけて滴下し、18時間還流した。続いて徐々に360mmHgまで減圧してエタノール110gを留去した。
食塩水で2回洗浄した後、減圧下濃縮し、E9,E11−テトラデカジエニルアセテートの粗生成物232.6g(E,E体の純度70.2%、幾何異性体合計の純度92.4%、0.852mol)を得た。
蒸留により、主留(132〜139℃/5mm)は209.47g(E,E体の純度73.0%、幾何異性体合計の純度96.5%、0.801mol)、前留4.52g(E,E体の純度56.1%、幾何異性体合計の純度78.3%、0.0140mol)が得られた。反応全体の収率は95.3%であった。
<実施例2>
エタノール224.2gに尿素336.3g、ジフェニルジスルフィド0.37g(0.0017mol)を加え、加熱還流させた後、Z9, E11−テトラデカジエニルアセテート224.2g(Z,E体の純度81.8%、幾何異性体合計の純度96.2%、0.855mol)を加えて再び還流させた。その後、実施例1と同様のラジカル開始剤1.97g(0.00855mol)のエタノール29.6g溶液を2時間かけて滴下し、18時間還流した。
得られた反応液をゆっくり5℃まで冷却した後、5℃で一晩放置して尿素を析出させた。尿素をろ別し、温水で洗浄後、蒸留することによりE9,E11−テトラデカジエニルアセテート100.0g(E,E体の純度84.5%、幾何異性体合計の純度98.3%、0.389mol)を得た。また、母液を減圧濃縮、蒸留することによりE9,E11−テトラデカジエニルアセテート111.1g(E,E体純度63.0%、幾何異性体合計の純度96.8%、0.426mol)が得られた。反応全体の収率は95.3%であった。
<比較例1>
エタノール224.2gにジフェニルジスルフィド0.37g(0.0017mol)を加え、加熱還流させた後、Z9,E11−テトラデカジエニルアセテート224.2 g(Z,E体の純度81.8%、幾何異性体合計の純度96.2%、0.855mol)を加えて再び還流させた。その後、実施例1と同様のラジカル開始剤1.97g(0.00855mol)のエタノール29.6g溶液を2時間かけて滴下し、18時間還流した。得られた反応液を減圧下濃縮してE9,E11−テトラデカジエニルアセテートの粗生成物215.8g(E,E体の純度60.5%、幾何異性体合計の純度96.0%、0.821mol)を得た。
蒸留により主留(132〜139℃/5mm)186.1g(E,E体の純度62.0%、幾何異性体合計の純度96.8%、0.714mol)、前留23.7g(E,E体純度55.4%、幾何異性体合計の純度90.9%、0.085mol)が得られた。反応全体の収率は93.5%であった。
<比較例2>
メタノール189.8gに尿素138.0gを加え、加熱還流させた後、Z9, E11−テトラデカジエニルアセテート224.2g(Z, E体の純度81.8%、幾何異性体合計の純度96.2%、0.855mol)を加えて再び還流させた。
得られた反応液をゆっくり5℃まで冷却した後、5℃で一晩放置して尿素を析出させた。尿素をろ別し、温水で洗浄することによりE9, E11−テトラデカジエニルアセテートが58.6g(E,E体の純度53.8%、幾何異性体合計の純度96.0%、0.223mol)得られた。
これを尿素73.3gの熱メタノール110.0g溶液に加え、加熱還流させた後、ゆっくり5℃まで冷却し、5℃で一晩放置して尿素を析出させた。尿素をろ別し、温水で洗浄することにより、E9,E11−テトラデカジエニルアセテートが33.0 g(E, E体の純度84.5%、幾何異性体合計の純度98.0%、0.128mol)得られた。尿素をろ別した際の母液2回分からはZ9,E11−テトラデカジエニルアセテートが183.1g(Z,E体の純度88.5%、幾何異性体合計の純度93.2%、0.676mol)得られた。反応全体の収率は94.0%であった。

Claims (3)

  1. 置換又は非置換の炭素数6〜20の炭化水素であるZ,Z−脂肪族共役ジエン化合物、Z,E−脂肪族共役ジエン化合物、E,Z−脂肪族共役ジエン化合物又はこれらの混合物を溶媒及び尿素存在下、ラジカル反応により異性化させるステップを少なくとも含むE,E−脂肪族共役ジエン化合物の製造方法であって、
    上記炭化水素に置換されてもよい置換基が、炭素数1〜4のアルキル基、水酸基、炭素数1〜6のアルコキシ基、炭素数1〜6(カルボニル基の炭素を含む)のアシルオキシ基、ホルミル基、カルボニル基、カルボキシル基、炭素数1〜7(カルボニル基の炭素を含む)のアルコキシカルボニル基、及びエポキシ基からなる群から選ばれるE,E−脂肪族共役ジエン化合物の製造方法
  2. 上記異性化させるステップの後、得られた反応液を水和してE,E−脂肪族共役ジエン化合物を尿素から分離するステップをさらに含む請求項1に記載のE,E−脂肪族共役ジエン化合物の製造方法。
  3. 上記水和によりE,E−脂肪族共役ジエン化合物を尿素から分離するステップが、
    上記得られた反応液を冷却して尿素を析出する段階と、
    上記冷却された反応液をろ過して尿素含有物を分離する段階と、
    上記分離された尿素含有物を水和することにより、E,E−脂肪族共役ジエン化合物を取り出す段階と
    を少なくとも含む請求項2に記載のE,E−脂肪族共役ジエン化合物の製造方法。
JP2010153718A 2010-07-06 2010-07-06 尿素存在下のラジカル異性化によるe,e−脂肪族共役ジエン化合物の製造方法 Expired - Fee Related JP5470178B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010153718A JP5470178B2 (ja) 2010-07-06 2010-07-06 尿素存在下のラジカル異性化によるe,e−脂肪族共役ジエン化合物の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010153718A JP5470178B2 (ja) 2010-07-06 2010-07-06 尿素存在下のラジカル異性化によるe,e−脂肪族共役ジエン化合物の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012017263A JP2012017263A (ja) 2012-01-26
JP5470178B2 true JP5470178B2 (ja) 2014-04-16

Family

ID=45602784

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010153718A Expired - Fee Related JP5470178B2 (ja) 2010-07-06 2010-07-06 尿素存在下のラジカル異性化によるe,e−脂肪族共役ジエン化合物の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5470178B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104603089B (zh) * 2012-06-13 2016-08-24 中央硝子株式会社 1-氯-3,3,3-三氟-1-丙烯及1,3,3,3-四氟丙烯的制造方法
WO2018066371A1 (ja) * 2016-10-04 2018-04-12 Dic株式会社 E-オレフィン化合物の製造方法
JP6805698B2 (ja) * 2016-10-04 2020-12-23 Dic株式会社 E−オレフィン化合物の製造方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57149400A (en) * 1981-03-12 1982-09-14 Kureha Chemical Ind Co Ltd Manufacture of high purity long chain highly unsaturated fatty acid ester
JPS63135338A (ja) * 1986-11-27 1988-06-07 Shin Etsu Chem Co Ltd 共役ジエン型不飽和化合物の異性化方法
JPH0229441A (ja) * 1988-07-19 1990-01-31 Nippon Oil & Fats Co Ltd ポリマーブレンド用改質剤
JP2850471B2 (ja) * 1990-04-11 1999-01-27 日本油脂株式会社 不飽和ジカルボン酸モノエステルの製造方法
JPH0591886A (ja) * 1991-09-30 1993-04-16 Suntory Ltd 8,11−エイコサジエン酸及びこれを含有する脂質の製造方法
DE10253331A1 (de) * 2002-11-14 2004-06-03 Symrise Gmbh & Co. Kg Verwendung von trans-Pellitori als Aromastoff

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012017263A (ja) 2012-01-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Pan et al. Ligand‐Free Pd‐Catalyzed Highly Selective Arylation of Allylic Esters with Retention of the Traditional Leaving Group
JP5470178B2 (ja) 尿素存在下のラジカル異性化によるe,e−脂肪族共役ジエン化合物の製造方法
WO2016096989A1 (en) Method of extracting cholesterol from fish oil residue
JP2013043888A (ja) ケトン類化合物を不斉水素添加する方法
Yamashika et al. An asymmetric tertiary carbon center with a tetrafluoroethylene (–CF2CF2–) fragment: Novel construction method and application in a chiral liquid crystalline molecule
WO2014038665A1 (ja) 光学活性2,3-ジヒドロファルネサールの製造方法
Kiyooka et al. Efficient enantio-and diastereoselective synthesis of enantiopure syn-α-bromo-β-hydroxy-α-methylpropionate esters and their cis-α, β-epoxy derivatives based on a chiral oxazaborolidinone-promoted asymmetric aldol reaction
CN105732334B (zh) 烯烃衍生物组合物的制造方法
JPWO2014034957A1 (ja) (r)−1,1,3−トリメチル−4−アミノインダンの製造方法
DE102012005219A1 (de) Verfahren zur Isomerisierung von Alkenen
JP6367316B2 (ja) デヒドロローズオキシドの製造方法
CN104163800A (zh) 一种3-二氟甲基-1-甲基-1h-吡唑-4-羧酸的制备方法
Lillo et al. Heterofunctional control of regio-and enantioselectivity in rhodium-catalysed hydroboration of allylic systems
TWI716637B (zh) 2-烷氧基乙醇之去除或回收方法、及(2-烷氧基乙基)乙烯基醚之製造方法
JP2008214199A (ja) 鉄触媒による芳香族化合物の製造方法
JP5233299B2 (ja) 光学活性1−(2−トリフルオロメチルフェニル)エタノールの精製方法
CN107793330B (zh) 一种安塞曲匹手性中间体的合成方法
CN105085320A (zh) 一种二氰基取代联苯类化合物的合成方法
CN107345138B (zh) 一种异丁基类液晶化合物、制备方法及应用
JP2012176941A (ja) チオ尿素の存在下でリコピンを異性化する方法
JPS6332051B2 (ja)
JP7161849B2 (ja) 第一級アミンの製造方法
JP2008231064A (ja) カルバゾイルアルキル(メタ)アクリレートの製造方法
JP2017514794A (ja) 1−(5,5−ジメチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)エタノンおよび1−(5,5−ジメチルシクロヘキサ−6−エン−1−イル)エタノンの生成のプロセス
JPWO2019240033A1 (ja) ジシクロヘキサンジカルボン酸ジエステルの製造方法およびジシクロヘキサンジカルボン酸の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120727

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130919

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131004

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131108

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140203

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5470178

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees