JP5469994B2 - 吸収体の厚みを薄くする方法、及び装置 - Google Patents

吸収体の厚みを薄くする方法、及び装置 Download PDF

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Description

本発明は、使い捨ておむつ等の吸収性物品に係る吸収体の厚みを薄くする方法、及び装置に関する。
従来、排泄液等の液体を吸収する吸収性物品として使い捨ておむつや生理用ナプキンが知られている。この吸収性物品は、その構成部品として、液体を吸収する吸収体を有し、当該吸収体は、高吸収性ポリマー(吸液により膨潤等して高い液体の保持性能を有した高分子重合体)を混入してなるパルプ繊維等の液体吸収性繊維を所定形状に成形して生成される。
一方、服を着た状態の見栄えを良くしたり、嵩張り感を低減するなどの観点から、おむつや生理用ナプキン等の吸収性物品に対し薄型化の要望がある。
この点につき、特許文献1には、吸収体を薄くする方法として、互いに対向して回転する一対のロール同士の間に吸収体を通して挟圧することが開示されている。
特表2005−513288
しかしながら、特許文献1の方法は、一対のロールで吸収体を挟圧するものであるため、その挟圧時にはロールは吸収体に線接触して吸収体を潰すことになる。そして、その際には、当該線接触に基づく高い圧縮力により、吸収体内の粒状の高吸収性ポリマーも過度に潰れて大きく硬化する。その結果、吸収体が全体として硬くなってしまい、吸収性物品の着用時に着用者に違和感を与えてしまう虞がある。
また、吸収体において高吸収性ポリマーの分布密度に粗密(偏り)がある場合には、当該分布密度の高い領域では、多数の高吸収性ポリマーも過度に潰れて大きく硬化し、これにより、当該領域の硬さが、吸収体における他の領域よりも高くなる。つまり、硬度ムラを顕在化又は拡大させてしまい、これも、上述の着用時の違和感の一因となる。
また、多数の高吸収性ポリマーが過度に潰れた部位では、当該ポリマーが、厚み方向と直交する面に関して平面的に連結して大きく広がるので、ゲルブロッキング(吸液した高吸収性ポリマーが膨潤して壁の如く連結し、液体が、吸収体の厚み方向に浸透するのを阻害する現象)を起こし易くなり、つまり、吸液阻害を起こす虞もある。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みてなされたものであって、高吸収性ポリマーの過度な潰れを抑制しながら、吸収体の厚みを薄くすることが可能な吸収体の厚みを薄くする方法、及び装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、
液体吸収性繊維及び高吸収性ポリマーを有する吸収体の厚みを薄くする方法であって、
保持面の吸気孔からの吸気によって前記吸収体を前記保持面に保持しながら、前記保持面を移動することにより、前記吸収体を搬送することと、
前記保持面の移動経路に対向しつつ、該移動経路の所定範囲に亘り前記移動経路に沿って移動可能に配置されたベルト部材を、前記所定範囲において、前記吸気孔からの吸気により前記保持面の方へ吸引して、前記保持面と前記ベルト部材とで前記吸収体を挟むことにより、前記吸収体の厚みを薄くすることと、を有し、
前記ベルト部材の周回軌道は、所定位置に配置された複数のパスラインローラーに当該ベルト部材が掛け回されることにより形成され、
前記複数のパスラインローラーのうちの一部のローラーは、ガイド部材により前記保持面に対して接離方向に移動可能に案内されているとともに、弾性部材により前記保持面に向けて押し付ける方向の押し付け力が付与されていることを特徴とする吸収体の厚みを薄くする方法である。
また、
液体吸収性繊維及び高吸収性ポリマーを有する吸収体の厚みを薄くする装置であって、
保持面の吸気孔からの吸気によって前記吸収体を前記保持面に保持しながら、前記保持面を移動することにより、前記吸収体を搬送する第1装置と、
前記保持面の移動経路に対向しつつ、該移動経路の所定範囲に亘り前記移動経路に沿って移動可能に配置されたベルト部材を、前記所定範囲において、前記吸気孔からの吸気により前記保持面の方へ吸引して、前記保持面と前記ベルト部材とで前記吸収体を挟むことにより、前記吸収体の厚みを薄くする第2装置と、を有し、
前記ベルト部材の周回軌道は、所定位置に配置された複数のパスラインローラーに当該ベルト部材が掛け回されることにより形成され、
前記複数のパスラインローラーのうちの一部のローラーは、ガイド部材により前記保持面に対して接離方向に移動可能に案内されているとともに、弾性部材により前記保持面に向けて押し付ける方向の押し付け力が付与されていることを特徴とする吸収体の厚みを薄くする装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、高吸収性ポリマーの過度な潰れを抑制しながら、吸収体の厚みを薄くすることが可能となる。
吸収体1の製造方法に使用される製造装置10の一例の中心縦断面図である。 図2A及び図2Bは、第1実施形態に係る吸収体1の薄厚化処理の説明図である。 図1中のIII−III断面図である。 第1実施形態の変形例に係る吸収体1の製造装置10bの中心縦断面図である。 同積繊装置11bの回転ドラム20gの斜視図である。 第2実施形態の薄厚化処理が適用された吸収体1の製造方法の説明図であって、その製造装置10cを中心縦断面視で示している。 第2実施形態に係る薄厚化装置61の拡大図である。 図7中のVIII−VIII 断面図である。 第1ゾーンZ11のゾーン分割の一例の説明図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
液体吸収性繊維及び高吸収性ポリマーを有する吸収体の厚みを薄くする方法であって、
保持面の吸気孔からの吸気によって前記吸収体を前記保持面に保持しながら、前記保持面を移動することにより、前記吸収体を搬送することと、
前記保持面の移動経路に対向しつつ、該移動経路の所定範囲に亘り前記移動経路に沿って移動可能に配置されたベルト部材を、前記所定範囲において、前記吸気孔からの吸気により前記保持面の方へ吸引して、前記保持面と前記ベルト部材とで前記吸収体を挟むことにより、前記吸収体の厚みを薄くすることと、を有することを特徴とする吸収体の厚みを薄くする方法。
このような吸収体の厚みを薄くする方法によれば、保持面と共同して吸収体を挟む部材は、保持面の移動経路の所定範囲に亘って前記移動経路に沿って移動可能に配置されたベルト部材である。よって、前記所定範囲においては、ベルト部材は、保持面と共同して、吸収体を面接触状態で挟圧可能であり、これにより、高吸収性ポリマーへの過度な圧縮力の作用を有効に抑えることができる。その結果、吸収体内の高吸収性ポリマーを過度に潰すことを抑制しながらも、吸収体の厚みを薄くすることができる。
また、吸収体を挟む際の挟圧力は、吸気によりベルト部材に作用する吸引力に基づいて生じている。よって、油圧等に比べて、吸収体をソフトに挟むことができて、これによっても、吸収体内の高吸収性ポリマーを過度に潰すことが抑制される。
更に、ベルト部材の吸収体への接触面は、ベルト部材の可撓性に基づいて、高吸収性ポリマーの存在等に起因した吸収体表面の凹凸形状に倣うことができて、これによっても、吸収体内の高吸収性ポリマーを過度に潰すことが抑制される。
また、前記所定範囲を通過する間は、吸収体を挟んだ状態に維持される。よって、一対のロールで挟圧するよりも、挟圧時間を長く確保することができて、これにより、面接触状態で吸収体をソフトに挟みながらも、吸収体の厚みを確実に薄くすることができる。
更に、ベルト部材は、前記所定範囲に亘り前記移動経路に沿って移動可能であるので、保持面と共同して吸収体を挟む処理を行う前記所定範囲においては、ベルト部材は、保持面の移動と連動して保持面と同方向に移動できる。よって、保持面と略一体となって搬送中の吸収体と、ベルト部材との相対滑りを抑制することができて、これにより、吸収体の保持面からのめくれを有効に防止可能となる。その結果、吸収体を安定して製造可能となる。
かかる吸収体の厚みを薄くする方法であって、
前記ベルト部材はゴムベルトであるのが望ましい。
このような吸収体の厚みを薄くする方法によれば、ゴムの柔軟な弾性変形によって、ベルト部材の吸収体への接触面は、吸収体表面の凹凸形状に倣うことができる。また、同じくゴムの柔軟な弾性変形によって、ベルト部材は、液体吸収性繊維よりも硬い高吸収性ポリマーの潰れを抑制しつつ液体吸収性繊維の方を選択的に圧縮することが可能である。よって、吸収体内の高吸収性ポリマーを過度に潰すことを有効に回避しながらも、吸収体の厚みを薄くすることができる。
かかる吸収体の厚みを薄くする方法であって、
前記ゴムベルトの硬さは、ISO(国際標準化機構)のショアAの表記で35〜40Aであるのが望ましい。
このような吸収体の厚みを薄くする方法によれば、上述のような硬さ範囲のゴムを用いるので、上述したような高吸収性ポリマーよりも液体吸収性繊維の方を選択的に圧縮することを、確実に実施可能となる。
かかる吸収体の厚みを薄くする方法であって、
前記ベルト部材は、前記保持面の移動と連動しつつ、前記保持面の移動速度を目標速度として前記所定範囲を移動するのが望ましい。
このような吸収体の厚みを薄くする方法によれば、保持面と共同して吸収体を挟む処理を行う前記所定範囲においては、前記ベルト部材は、前記保持面の移動と連動しつつ該保持面と略同速で移動する。よって、保持面と略一体となって搬送中の吸収体と、ベルト部材との相対滑りを確実に抑制することができて、これにより、吸収体の保持面からのめくれをより有効に防止可能となる。
かかる吸収体の厚みを薄くする方法であって、
前記保持面は、所定部材が具備する所定面の一部であり、
前記所定面は、前記移動経路に沿う方向と交差する幅方向を有し、
前記移動経路に係る前記所定範囲においては、前記所定面のうちで前記保持面よりも前記幅方向の外側の部分に、前記ベルト部材が密着するのが望ましい。
このような吸収体の厚みを薄くする方法によれば、ベルト部材は、吸収体が保持される保持面よりも幅方向の外側の部分に密着する。よって、ベルト部材と保持面とで区画される吸収体の収容空間の気密性を高めることができて、その結果として、吸収体内の繊維間隙間の気圧を効率良く低下することができて、これにより吸気孔からベルト部材に作用する吸引力の増大を来し、結果、ベルト部材と保持面とによる吸収体の挟圧力を高めることができる。
かかる吸収体の厚みを薄くする方法であって、
前記吸収体は、積繊装置によって成形され、
前記積繊装置は、外周面に凹状に形成された成形型を有するとともに、周方向の一方向に連続回転する第1回転ドラムと、前記周方向の所定位置に設けられ、前記外周面へ向けて前記液体吸収性繊維及び高吸収性ポリマーが混入された気体を供給する供給ダクトと、前記周方向の前記所定位置よりも下流側に設けられ、前記成形型から前記吸収体を離型する離型機構と、を有し、
前記保持面は、前記成形型の底部であり、
前記ベルト部材は、前記第1回転ドラムの前記周方向における前記供給ダクトと前記離型機構との間の位置に、前記外周面に対向して配置されているのが望ましい。
このような吸収体の厚みを薄くする方法によれば、ベルト部材は、第1回転ドラムの外周面に対向して配置され、第1回転ドラムにおいて前記吸収体の厚みを薄くする処理が行われる。よって、他に回転ドラム等を設けずに済み、装置構成の簡略化及び省スペース化を図れる。
かかる吸収体の厚みを薄くする方法であって、
前記吸収体は、積繊装置によって成形され、
前記積繊装置は、外周面に凹状に形成された成形型を有するとともに、周方向の一方向に連続回転する第1回転ドラムと、前記周方向の所定位置に設けられ、前記外周面へ向けて前記液体吸収性繊維及び高吸収性ポリマーが混入された気体を供給する供給ダクトと、を有し、
前記吸収体の厚みを薄くすることにおいては、
前記周方向の前記所定位置よりも下流側に設けられ、前記第1回転ドラムの前記成形型から前記吸収体を受け取る第2回転ドラムを有し、
前記保持面は、前記第2回転ドラムの外周面の一部であり、当該保持面の吸気孔からの吸気によって、前記第1回転ドラムから受け取った前記吸収体を前記外周面に保持しつつ、前記第2回転ドラムは周方向の一方向に回転し、
前記ベルト部材は、前記第2回転ドラムの前記外周面に対向しつつ、前記周方向の所定位置に配置されているのが望ましい。
このような吸収体の厚みを薄くする方法によれば、第2回転ドラムを、吸収体の厚みを薄くするための専用の装置として使用することができる。よって、第2回転ドラムの外周面の吸気孔の孔径やその配置パターン等の仕様を、前記厚みを薄くすることに特化した仕様に設計することができる。その結果、高吸収性ポリマーを潰すことを抑制しながら吸収体を薄くすることを、より確実に行えるようになる。
かかる吸収体の厚みを薄くする方法であって、
前記第2回転ドラムの前記外周面は、前記第1回転ドラムから受け取った時点の前記吸収体の厚みよりも深い凹部の無い略平滑面に形成され、
少なくとも、前記厚みを薄くしている間は、前記ベルト部材は、前記保持面の移動と連動して前記外周面に沿って移動するとともに、前記ベルト部材は、前記吸気孔からの吸気によって前記外周面の方へと吸引されて、前記外周面の前記保持面とで前記吸収体を挟圧するのが望ましい。
このような吸収体の厚みを薄くする方法によれば、前記第2回転ドラムの外周面は、前記第1回転ドラムから受け取った時点の前記吸収体の厚みよりも深い凹部の無い略平滑面に形成されている。よって、前記外周面は、該外周面から突出する吸収体をベルト部材とによって確実に挟圧できて、その結果、吸収体の厚みを確実に薄くすることができる。
かかる吸収体の厚みを薄くする方法であって、
前記移動経路に沿って移動する移動部材の一方面に前記保持面が形成されているとともに、前記移動部材における前記保持面の逆側の面には、前記保持面の前記吸気孔からの吸気を行うための空間が対向して位置しており、
前記空間は、前記移動経路に沿って複数のゾーンに区画されているとともに、該複数のゾーンのうちで前記所定範囲に対応するゾーンの気圧は、前記所定範囲よりも下流側の位置に対応するゾーンよりも低くなっており、
前記所定範囲の下流端に対応するゾーンの気圧は、前記所定範囲に対応するゾーンのうちで前記下流端に対応するゾーン以外のゾーンの気圧と、前記所定範囲よりも下流側の位置に対応するゾーンの気圧との間の値に設定されているのが望ましい。
このような吸収体の厚みを薄くする方法によれば、前記下流端に対応するゾーンは、気圧変更の緩衝ゾーンとして有効に機能し、つまり、低い気圧のゾーン(所定範囲に対応するゾーンのうちで前記下流端に対応するゾーン以外のゾーン)から高い気圧のゾーン(所定範囲よりも下流側の位置に対応するゾーン)へと保持面が移る際に起こり得る急激な吸気圧変動を緩和できて、当該吸気圧変動に起因した保持面からの吸収体の脱落やめくれ等を有効に防止可能となる。
また、
液体吸収性繊維及び高吸収性ポリマーを有する吸収体の厚みを薄くする装置であって、
保持面の吸気孔からの吸気によって前記吸収体を前記保持面に保持しながら、前記保持面を移動することにより、前記吸収体を搬送する第1装置と、
前記保持面の移動経路に対向しつつ、該移動経路の所定範囲に亘り前記移動経路に沿って移動可能に配置されたベルト部材を、前記所定範囲において、前記吸気孔からの吸気により前記保持面の方へ吸引して、前記保持面と前記ベルト部材とで前記吸収体を挟むことにより、前記吸収体の厚みを薄くする第2装置と、を有することを特徴とする吸収体の厚みを薄くする装置。
このような吸収体の厚みを薄くする装置によれば、上述の吸収体の厚みを薄くする方法と同様の作用効果を奏することができる。
===第1実施形態===
図1は、吸収体1の製造方法に使用される製造装置10の一例の中心縦断面図である。図2A及び図2Bは、吸収体1の薄厚化処理の説明図であり、図2Aは、処理前若しくは処理前半の状態を示し、図2Bは、処理後半若しくは処理後の状態を示している。また、図3は、図1中のIII−III断面図である。
第1実施形態に係る吸収体1の厚みを薄くする方法は、この吸収体1の製造方法の一工程を担っている。つまり、吸収体1の製造方法は、高吸収性ポリマー5を含有するパルプ繊維2(液体吸収性繊維に相当)を積層して吸収体1を成形する吸収体成形工程と、成形された吸収体1の積層厚みを、坪量をほぼ維持しつつ薄くする吸収体薄厚化工程と、を有し、そして、これら二工程のうちの後者の工程に対し、本第1実施形態に係る方法が適用されている。
前者の吸収体成形工程は、所謂積繊装置11により行われ、また、後者の吸収体薄厚化工程については、積繊装置11に近接配置された薄厚化装置51が積繊装置11と共同して行うようになっている。すなわち、積繊装置11は、「第1装置」及び「第2装置」に相当し、薄厚化装置51が「第2装置」に相当する。以下、積繊装置11及び薄厚化装置51について説明する。
<<<積繊装置11>>>
積繊装置11は、例えば(1)水平な軸C20を回転中心として周方向Dc1の一方向に(例えば時計回りに)連続して駆動回転する回転ドラム20と、(2)回転ドラム20の周方向Dc1の所定位置に配置された供給開口部31aから回転ドラム20の外周面20aに向けてパルプ繊維2を含んだ混入空気3を吐出供給する供給ダクト31と、(3)供給ダクト31内に設けられ、前記外周面20aに向けて粒状の高吸収性ポリマー5を吐出するポリマー投入管33と、(4)供給ダクト31よりも周方向Dc1の下流側に配置され、回転ドラム20の外周面20aの成形型21から吸収体1を離型すべく吸引して搬送するサクションコンベア41(離型機構に相当)と、を備えている。
以下では、回転ドラム20の周方向Dc1のことを単に「周方向Dc1」と言い、回転ドラム20の前記水平な軸C20に沿う方向(図1の紙面を貫く方向)のことを「幅方向Dw」と言う。なお、この幅方向Dwは周方向Dc1と直交している。
回転ドラム20(移動部材、第1回転ドラムに相当)は略円筒体であり、その外周面20aには、成形すべき吸収体1の形状に対応した凹形状の成形型21が、周方向Dc1に所定ピッチで間欠的に設けられている。そして、各成形型21の底部21a(保持面に相当)には、複数の吸気孔22が設けられており、これら吸気孔22を介して成形型21の内側は回転ドラム20の内周側と通気可能に連通している。
一方、回転ドラム20の内周側には、回転ドラム20と同芯に円筒状隔壁24aが設けられており、これにより、回転ドラム20の内周側にはドーナツ型の略閉空間SP(空間に相当)が区画されている。また、この略閉空間SPは、複数の隔壁24b,24b,24bによって周方向Dc1にゾーン分割されており、これにより、例えば、図1に示す第1ゾーンZ1は、外気圧よりも低い気圧の負圧状態に維持されている一方、その下流側の第3ゾーンZ3の気圧P3は、外気圧と同圧、若しくは外気圧と第1ゾーンZ1の気圧P1との間の気圧値に維持されている。そして、この第1ゾーンZ1に対応させて、前記供給ダクト31の供給開口部31aが配置されている一方、第3ゾーンZ3に対応させて、前記サクションコンベア41が配置されている。なお、これら第1及び第3ゾーンZ1,Z3の間に位置する第2ゾーンZ2は、吸収体薄厚化工程に関係し、これについては後述する。
そして、このような積繊装置11によれば、次のようにして吸収体1が成形される。先ず、回転ドラム20の駆動回転により、外周面20aに沿う経路を移動経路として成形型21が移動する。そして、この成形型21が、供給ダクト31の位置を通過する際には、その供給開口部31aから吐出供給される混入空気3のうちの略空気のみが成形型21の底部21aの吸気孔22に吸い込まれ、これにより、前記底部21a上には、混入空気3中のパルプ繊維2及び高吸収性ポリマー5が積層されて吸収体1が生成される。そして、後述する薄厚化装置51の位置を経て、成形型21が、サクションコンベア41と対向する位置に達すると、成形型21内の吸収体1は、サクションコンベア41からの吸気によって外方に吸引されて成形型21から順次離型され、以降サクションコンベア41により搬送される。
<<<薄厚化装置51>>>
薄厚化装置51は、吸収体1の積層厚みを薄くするものであり、当該装置51は、回転ドラム20の周方向Dc1における供給ダクト31とサクションコンベア41との間の位置に回転ドラム20の外周面20aに対向して配置されている。
この薄厚化装置51は、所定の周回軌道を移動する非通気性の無端ベルト53(ベルト部材に相当)を本体とし、この無端ベルト53は、その周回軌道の一部を、回転ドラム20の外周面20aの一部に円弧状に沿わせて配置されている。これにより、この円弧状に沿わせられる範囲A1(以下、ベルト設置範囲A1と言う)においては、無端ベルト53は、その平らな外周面53aによって吸収体1を成形型21の底部21aの逆側から覆いつつ、成形型21の移動と連動して周方向Dc1に成形型21と略同じ速度で移動する。
そして、成形型21がこのベルト設置範囲A1を移動する間は、この成形型21の底部21aの吸気孔22からの吸気によって吸収体1内のパルプ繊維間隙間Sの空気が吸い取られるが、その時には、当該無端ベルト53が、その非通気性に基づいて吸収体1内への外気の流入を有効に抑制する。よって、成形型21内に積層成形された吸収体1内のパルプ繊維間隙間Sの気圧Pf2を、上記供給ダクト31にて積層時の吸収体1内のパルプ繊維間隙間Sの気圧Pf1よりも低くし、これにより、図2Aに示す状態から図2Bに示す状態へと、吸収体1内のパルプ繊維間隙間Sの空気を効果的に吸い取ってパルプ繊維2が密に詰まるように同繊維2を底部21aの方へ移動して、吸収体1の積層厚みt1を薄くする。
また、上述と並行して、図2Bに示すように、吸気孔22からの吸気により無端ベルト53は前記成形型21の底部21aの方へ吸引されて成形型21内へと引き込まれるが、この時、引き込まれた無端ベルト53の部分は、前記底部21aとで前記吸収体1を挟むことになり、これにより、吸収体1の積層厚みは更に薄くされる。但し、この挟圧は、無端ベルト53が吸収体1に略平面的に面接触することでなされるので、吸収体1内の高吸収性ポリマー5への過度な圧縮力の作用は有効に抑えられ、これにより、同高吸収性ポリマー5を過度に潰すことを防ぎながらも、吸収体1の厚みを薄くすることを可能としている。
また、この挟圧力は、吸気により無端ベルト53に作用する吸引力に基づいて生じている。よって、油圧等に比べて、吸収体1をソフトに挟むことができて、これによっても、吸収体1内の高吸収性ポリマー5を過度に潰すことが抑制される。
更には、無端ベルト53の吸収体1への接触面は、無端ベルト53の可撓性に基づいて速やかに弾性変形し、これにより、高吸収性ポリマー5の存在に起因した吸収体1表面の凹凸形状に倣うことができる。すなわち、無端ベルト53の柔軟な弾性変形によって、パルプ繊維2よりも硬い高吸収性ポリマー5の潰れを抑制しつつパルプ繊維2の方を選択的に圧縮可能である。よって、これによっても、吸収体1内の高吸収性ポリマー5を過度に潰すことが抑制される。なお、この作用効果をより確実に発揮するには、望ましくは、無端ベルト53が、柔軟に弾性変形可能なゴム製であると良く、より望ましくは、そのゴムの硬度が、ISO(国際標準化機構)のショアAの表記で35〜40Aであると良い。
また、上記構成によれば、成形型21がベルト設置範囲A1を通過する間は、無端ベルト53と底部21aとで吸収体1を挟んだ状態に維持される。よって、挟圧時間を長く確保できて、これにより、面接触状態で吸収体1をソフトに挟みながらも、そのソフト挟圧ゆえの挟圧力不足を挟圧時間で補うことができて、その結果、吸収体1の厚みを確実に薄くすることができる。
更には、成形型21の底部21aと共同して無端ベルト53が吸収体1を挟む前記ベルト設置範囲A1においては、無端ベルト53は、成形型21の移動と連動して略同じ速度で移動する。よって、成形型21の底部21aと略一体となって搬送中の吸収体1と、無端ベルト53との相対滑りを抑制することができて、これにより、吸収体1の成形型21からのめくれを防止可能となる。その結果、吸収体1を安定して製造可能となる。
ところで、このベルト設置範囲A1での吸気孔22の吸気は、回転ドラム20内の前記第2ゾーンZ2の気圧P2に基づいてなされる。そして、この第2ゾーンZ2の気圧P2の設定値は、例えば、無端ベルト53で成形型21を覆った状態における吸収体1内のパルプ繊維間隙間Sの気圧Pf2が、供給ダクト31による積層時の吸収体1内のパルプ繊維間隙間Sの気圧Pf1よりも低くなるような気圧値であって、しかも、無端ベルト53が吸収体1と面接触するまで当該無端ベルト53を吸収体1の方へ引き寄せるレベルの吸引力を達成可能な気圧値に決められる。
一例を挙げると、第2ゾーンZ2の気圧P2は、第1ゾーンZ1の気圧P1と同圧又はそれよりも低い気圧に設定される。同圧でも良い理由は、第1ゾーンZ1による積層時には、供給ダクト31内に前記混入空気3が供給されるが、第2ゾーンZ2では、前記混入空気3が供給されないとともに、無端ベルト53によって吸収体1内への外気の流入が抑制されるからである。
なお、場合によっては、前記第2ゾーンZ2を、隔壁24cによって更に周方向Dc1に複数のゾーンに細分化しても良い。図1の例では、二つのゾーンZ2a,Z2bに細分化している。そして、このように細分化した場合には、望ましくは、前記ベルト設置範囲A1のうちの周方向Dc1の下流端E1に対応するゾーンZ2bの気圧P2bを、その上流側に隣り合うゾーンZ2aの気圧P2aと、同下流側に隣り合う前記第3ゾーンZ3の気圧P3との間の値に設定すると良い。そうすれば、当該ベルト設置範囲A1の下流端E1に対応する前記ゾーンZ2bは、気圧変更の緩衝ゾーンとして有効に機能し、つまり、低い気圧の第2ゾーンZ2から高い気圧の第3ゾーンZ3へと成形型21が移る際に起こり得る急激な吸気圧変動を緩和できて、当該吸気圧変動に起因した成形型21からの吸収体1の脱落やめくれ等を有効に防止可能となる。
ここで、望ましくは、吸収体1内への外気の流入抑制の観点からは、図3に示すように無端ベルト53の幅W53を、成形型21の前記幅方向Dwの寸法W21よりも広くすると良い。そうすれば、成形型21の吸気孔22からの吸気によって外周面20aの方へと吸引された無端ベルト53は、図3に示すように回転ドラム20(所定部材に相当)の外周面20a(所定面に相当)における成形型21よりも前記幅方向Dwの外側の各部分20b,20bに密着した状態となり、これにより、前記幅方向Dwからの外気の流入は有効に防止される。また、同様の観点から、上述に加えて、図1に示す前記ベルト設置範囲A1の周方向Dc1の長さを、成形型21の周方向Dc1の全長L21よりも長く設定すると良く、より望ましくは、前記全長L21の1.5倍よりも長くすると良い。そうすれば、パルプ繊維間隙間Sの空気を吸い取り中の成形型21を、その四周縁の全方位(幅方向Dw及び周方向Dc1の全方位)から無端ベルト53で塞ぐことができて、これにより、吸収体1内への外気流入をほぼ完全に防ぐことができる。
また、図2Aを参照してわかるように、成形型21の深さ方向と積層厚み方向とは同方向である。よって、望ましくは、回転ドラム20の外周面20aを基準とする成形型21の底部21aの深さd21を、供給ダクト31による積層時の吸収体1の目標積層厚みt1の0.5倍〜1.0倍の範囲に設定すると良い。そうすれば、薄厚化装置51での処理において、無端ベルト53が成形型21内の奥側に大きく入り込まずとも、無端ベルト53によって吸収体1を押圧可能となる。これにより、吸収体1の積層厚みをより確実に薄くすることができる。
ところで、図1に示すように、無端ベルト53の周回軌道は、所定位置に配置された複数のパスラインローラー55a,55b,55cに当該無端ベルト53が掛け回されることにより形成される。そして、これらパスラインローラー55a,55b,55cのうちの少なくとも一つは、モーター等の駆動源に連結された駆動ローラー55aとして構成されている。よって、当該駆動源を適宜速度制御等することにより、前記成形型21の移動速度を目標速度として、前記ベルト設置範囲A1における無端ベルト53の移動速度を駆動制御すれば、前述したように無端ベルト53と成形型21とを互いに略同速で移動させることができる。
ここで望ましくは、これらパスラインローラー55a,55b,55cのうちで、前記ベルト設置範囲A1の軌道を担当するローラー55c,55c…、つまり、回転ドラム20の外周面20aに沿う円弧状軌道を担当するローラー55c,55c…については、適宜なガイド部材により回転ドラム20の外周面20aに対して接離方向に移動可能に案内されているとともに、バネ等の弾性部材により前記外周面20aへ押し付ける方向の押し付け力が付与されていると良い。そうすれば、無端ベルト53は回転ドラム20の外周面20aに面接触した状態に維持され易くなり、成形型21内の気密性は高められる(図3を参照)。また、無端ベルト53の張力を一定値に保ち易くなるので、無端ベルト53の走行状態の安定化も図れる。
更に、供給ダクト31内への侵入外気抑制の観点からは、望ましくは図1に示すように、供給ダクト31の供給開口部31aの周方向Dc1の下流側の端縁31eを無端ベルト53が周方向Dc1に跨ぎながら覆うように、当該無端ベルト53の周回軌道を設定すると良い。このようにすれば、供給開口部31aの前記端縁31eと回転ドラム20の外周面20aとの間の隙間から供給ダクト31内へ侵入する外気を抑制できて、供給ダクト31での積層の安定化を図ることができる。
図4及び図5は、第1実施形態の変形例の説明図である。図4は、吸収体1の製造装置10bの中心縦断面図である。図5は、積繊装置11bの回転ドラム20gの斜視図である。
第1実施形態では、吸収体1が回転ドラム20の周方向Dc1に間欠的に成形されていたが、この変形例では、吸収体1が周方向Dc1に連続してなる吸収体の連続体1aが成形される点で相違する。すなわち、図5に示すように、この変形例に係る積繊装置11bの回転ドラム20gの外周面20aには、成形型21tとして周方向Dc1に沿って無端状に連続した一条の溝部21tが形成されている。そして、この溝部21tの底部21aには、図4に示すように、周方向Dc1の全周に亘って複数の吸気孔22が設けられており、これら吸気孔22からの吸気によって当該溝部21t内にはパルプ繊維2等が積層し、これにより吸収体の連続体1aが成形される。これ以外の点は、概ね上述の第1実施形態と同じである。
ここで、この変形例の場合には、望ましくは、上記薄厚化装置51に係る無端ベルト53の幅W53を、溝部21tの幅W21tよりも狭くすると良く、そうすれば、溝部21tの吸気孔22からの吸気により溝部21tの方へと吸引された無端ベルト53が、速やかに溝部21t内に入り込むことができて、これにより、無端ベルト53からの押圧によって吸収体の連続体1aは積層厚み方向に確実に圧縮され、結果、同連続体1aの積層厚みをより薄くすることができる。
ちなみに、無端ベルト53の幅W53を、溝部21tの幅W21tよりも狭くし過ぎると、無端ベルト53で吸収体の連続体1aを覆えない部分が広くなり、吸収体の連続体1a内への外気流入の抑制効果が低下する。そのため、無端ベルト53の幅W53は、溝部21tの幅W21tの0.4倍から0.8倍の範囲で狭くすると良い。
また、望ましくは、前記ベルト設置範囲A1の軌道を担当するローラー55c,55c…については、その幅寸を前記溝部21tの幅21tの0.5倍から0.8倍の範囲で狭くすると良い。そうすれば、図4に示すように、これらローラー55c,55c…も溝部21t内の奥側へ速やかに入り込むことができて、これにより、これらローラー55c,55c…も無端ベルト53を介して吸収体1の押圧に大きく寄与し得て、その結果、薄厚化能力が向上する。
===第2実施形態===
図6は、第2実施形態の薄厚化処理が適用された吸収体1の製造方法の説明図であって、つまり、その製造装置10cを中心縦断面視で示している。図7は、この製造装置10cが具備する薄厚化装置61の拡大図である。また、図8は、図7中のVIII−VIII 断面図である。
第1実施形態では、積繊装置11が吸収体薄厚化工程の一端を担っていたが、この第2実施形態では、積繊装置11は、専ら吸収体成形工程のみを行い、吸収体薄厚化工程には概ね関与していない。すなわち、積繊装置11が成形した吸収体1を、第2実施形態に係る薄厚化装置61が受け取って、しかる後に、当該薄厚化装置61が、吸収体1を搬送しながら当該吸収体1の積層厚みを薄くする。つまり、積繊装置11が「第1装置」に相当し、薄厚化装置61が「第2装置」に相当する。
そして、この機能分化した構成によれば、薄厚化装置61に係る後述の転写ドラム63を、吸収体1の積層厚みを薄くするための専用の装置として使用することができる。すなわち、当該転写ドラム63の外周面63aの後述する吸気孔66の孔径やその配置パターン等の仕様を、積層厚みを薄くすることに特化した仕様に設計できるという長所がある。
積繊装置11は、第1実施形態と概ね同構造である。すなわち、水平な軸C20を回転中心として周方向Dc1の一方向に(例えば反時計回りに)駆動回転する回転ドラム20を有し、回転ドラム20の周方向Dc1の所定位置には供給ダクト31が配置されている。また、供給ダクト31よりも周方向Dc1の下流側の位置には、供給ダクト31によって回転ドラム20の外周面20aの成形型21内に成形された吸収体1を薄厚化装置61へ引き渡すための引き渡し位置Qout1が設定されている。なお、第1実施形態と同一又は類似の構成については同一の符号を付してその説明は省略する。
薄厚化装置61も、回転ドラム63(以下、転写ドラム63と言う:(移動部材、第2回転ドラムに相当))を有する。この転写ドラム63も略円筒体であり、前記積繊装置11の回転ドラム20の前記軸C20と平行な軸C63を回転中心として、同回転ドラム20と連動して周方向Dc2の一方向に(例えば時計回りに)駆動回転する。また、この転写ドラム63は、上記引き渡し位置Qout1において、その外周面63aを積繊装置11の回転ドラム20の外周面20aに対向させて配されている。よって、転写ドラム63側では、前記引き渡し位置Qout1を受け取り位置Qin2として、回転ドラム20の外周面20aの吸収体1を、転写ドラム63の外周面63aで受け取って同外周面63aに保持する。そして、転写ドラム63の駆動回転によって、その外周面63aに沿う経路を移動経路として吸収体1を周方向Dc2に搬送する間に、当該吸収体1はその積層厚みを薄くする処理、つまり薄厚化処理を受け、しかる後に、吸収体1は周方向Dc2の引き渡し位置Qout2へと搬送されて、同位置Qout2のサクションコンベア81に引き渡されて、以降サクションコンベア81により搬送される。
図7の拡大図に示すように、転写ドラム63の外周面63aは、略平滑面に形成されているとともに、同外周面63aには、受け取った吸収体1を保持するための複数の保持面64が、周方向Dc2に間欠的に所定ピッチで設定されている。各保持面64は、それぞれ、吸収体1の平面サイズに対応した面積の平滑面であり、各保持面64には、格子配置や千鳥配置等の適宜な配置パターンで複数の吸気孔66が配置されている。そして、これら吸気孔66からの吸気によって各保持面64は吸収体1の保持力を得る。
これら吸気孔66の吸気源は、転写ドラム63の内周側の負圧空間Z11である。詳しくは、転写ドラム63の内周側には、転写ドラム63と同芯に円筒状隔壁67aが設けられており、これにより、転写ドラム63の内周側にはドーナツ型の略閉空間SP63(空間に相当)が区画されている。更に、この略閉空間SP63は、複数の隔壁67b,67bによって周方向Dc2にゾーン分割されている。
例えば、受け取り位置Qin2から引き渡し位置Qout2までに亘る第1ゾーンZ11と、引き渡し位置Qout2から受け取り位置Qin2までに亘る第2ゾーンZ22との二つに区分されている。そして、第1ゾーンZ11では、外気圧よりも低い気圧の負圧状態に維持され、これにより、保持面64の吸気孔66からの吸気によって、受け取り位置Qin2で受け取った吸収体1を保持面64に吸着して保持する。一方、第2ゾーンZ22では、外気圧と同圧又は若干高めの気圧に維持されており、これにより、引き渡し位置Qout2での吸収体1のサクションコンベア81への引き渡しを円滑に行えるようにしている。
ここで、転写ドラム63の周方向Dc2において吸収体1を薄くする薄厚化処理のエリアは、第1ゾーンZ11に対応する範囲に設定されている。すなわち、この範囲の一部には、所定の周回軌道を移動する非通気性のゴム製無端ベルト73(ベルト部材に相当)が配置されている。より詳しくは、この無端ベルト73は、その周回軌道の一部を、転写ドラム63の外周面63aに円弧状に沿わせて配置されている。これにより、この円弧状に沿わせられる範囲(以下、ベルト設置範囲A2と言う)においては、無端ベルト73は、その平らな外周面73aによって吸収体1を転写ドラム63の保持面64の逆側から覆いつつ、保持面64の移動と連動して周方向Dc2に保持面64と略同じ速度で移動する。
そして、保持面64がこのベルト設置範囲A2を移動する間は、保持面64の吸気孔66からの吸気によって吸収体1内のパルプ繊維間隙間Sの空気が吸い取られるが、その時には、当該無端ベルト73が、吸収体1内への外気の流入を有効に抑制する。よって、その保持面64に保持された吸収体1内のパルプ繊維間隙間Sの気圧Pf4を、積繊装置11による積層時の吸収体1内のパルプ繊維間隙間Sの気圧Pf1よりも確実に下げることができて、その結果、吸収体1の積層厚みを薄くすることができる。
また、図7及び図8に示すように、この転写ドラム63の外周面63aは、積繊装置11から受け取った時点の吸収体1の積層厚みt1よりも深い凹部の無い略平滑面に形成されており、これにより吸収体1は当該外周面63aから突出した状態で保持面64に保持されている。よって、保持面64の吸気孔66からの吸気によって外周面63aの方へと吸引された無端ベルト73は、上述の第1実施形態の場合(図2B及び図3を参照)と比べて大きな凹変形無しに、転写ドラム63の外周面63aの保持面64とで吸収体1を挟圧することができて、これにより、無端ベルト53に無理な変形起因の負荷をかけること無く、吸収体1を薄くすることができる。また、この挟圧時には、無端ベルト73は、それがゴム製であることに基づく柔軟な弾性変形によって、パルプ繊維2よりも硬い高吸収性ポリマー5の潰れを抑制しつつパルプ繊維2の方を選択的に圧縮することができる。なお、この作用効果を確実に享受するには、前述したように、硬度が、ISO(国際標準化機構)のショアAの表記で35〜40Aのゴム製無端ベルト73を用いると良い。
また、詳細な説明は省略するが、第1実施形態のところで説明した「無端ベルト53が面接触状態で吸収体1を押圧すること」の作用効果や、「無端ベルト53が成形型21に連動して移動すること」の作用効果、「吸気に基づく吸引力により無端ベルト53が挟圧力を生じること」の作用効果等についても、この第2実施形態に係る無端ベルト73が同じように奏し得るのは言うまでもない。
ところで、このベルト設置範囲A2での吸気孔66の吸気は、上述の第1ゾーンZ11の気圧P11に基づいてなされる。そして、当該第1ゾーンZ11の気圧P11の設定値は、例えば、無端ベルト73で保持面64上の吸収体1を覆った状態における当該吸収体1内のパルプ繊維間隙間Sの気圧Pf4が、積繊装置11による積層時の吸収体1内のパルプ繊維間隙間Sの気圧Pf1よりも低くなるような気圧値に決められる。
また、場合によっては、前記第1ゾーンZ11を、隔壁67cによって更に周方向Dc2に複数のゾーンに細分化しても良い。例えば図9の例では三つのゾーンα,β,ZBに細分化している。すなわち、先ず、前記ベルト設置範囲A2に略対応する上流ゾーンZAと、その周方向Dc2の下流側の下流ゾーンZBとに区分し、更に前者の上流ゾーンZAについては、同周方向Dc2にゾーンαと、その下流側のゾーンβとに区分している。そして、このように区分した場合において、更に前記下流ゾーンZBの気圧Pbを前記上流ゾーンZAの気圧Paよりも高く設定する場合には、望ましくは、ゾーンβの気圧Pβをゾーンαの気圧Pαと前記下流ゾーンBの気圧Pbとの間の気圧値に設定すると良い。そうすれば、当該ベルト設置範囲A2の下流端E2に対応する前記ゾーンβは、気圧変更の緩衝ゾーンとして機能し、つまり、低い気圧の前記上流ゾーンZAから高い気圧の前記下流ゾーンZBへと保持面64が移る際に起こり得る急激な吸気圧変動を緩和できて、当該吸気圧変動に起因した保持面64からの吸収体1の脱落やめくれ等を有効に防止可能となる。
また、望ましくは、吸収体1内への外気の流入抑制の観点からは、図8に示すように無端ベルト73の幅W73を、保持面64の前記幅方向Dwの寸法W64よりも広くすると良い。そうすれば、保持面64の吸気孔66からの吸気によって外周面63aの方へと吸引された無端ベルト73は、図8に示すように転写ドラム63(所定部材に相当)の外周面63a(所定面に相当)における保持面64よりも前記幅方向Dwの外側の各部分63b,63bに密着した状態となり、これにより、前記幅方向Dwからの外気の流入は有効に防止される。また、同様の観点から、上述に加えて、図7に示すように前記ベルト設置範囲A2の周方向Dc2の長さを、保持面64の周方向Dc2の全長L64よりも長く設定すると良く、そうすれば、パルプ繊維間隙間Sの空気を吸い取り中の保持面64を、その四周縁の全方位(幅方向Dw及び周方向Dc2の全方位)から無端ベルト73で塞ぐことができて、これにより、吸収体1内への外気流入を完全に防ぐことができる。なお、前記外周面63aにおける前記外側の各部分63b,63bに対して吸気孔66を形成しても良く(二点鎖線を参照)、そうすれば、無端ベルト73と前記外側の各部分63b,63bとの密着度をより一層高めることができる。
ところで、図7の例では、無端ベルト73の周回軌道は、所定位置に配置された複数のパスラインローラー75a,75b,75cに前記無端ベルト73が掛け回されることにより形成され、これらパスラインローラー75a,75b,75cのうちの少なくとも一つは、モーター等の駆動源に連結された駆動ローラー75aとして構成されている。よって、当該駆動源を適宜速度制御等することにより、前記保持面64の移動速度を目標速度として、前記ベルト設置範囲A2における無端ベルト73の移動速度を駆動制御すれば、前述したように無端ベルト73と保持面64とを互いに略同速で移動させることができる。
ここで望ましくは、これらパスラインローラー75a,75b,75cのうちで、前記ベルト設置範囲A2の軌道を担当するローラー75c,75c…、つまり、転写ドラム63の外周面63aに沿う円弧状軌道を担当するローラー75c,75c…については、適宜なガイド部材により転写ドラム63の外周面63aに対して接離方向に移動可能に案内されているとともに、バネ等の弾性部材により前記外周面63aへ押し付ける方向の押し付け力が付与されていると良い。そうすれば、当該押し付け力によっても、無端ベルト73は転写ドラム63の外周面63aに押し付けられるので、吸収体1内の気密性や吸収体1への押圧力を高めることができる。
また、同図7に示すように、この無端ベルト73の周回軌道の全体を、非通気性の箱部材77で囲っても良い。ここでは、転写ドラム63の外周面63aと対向する面のみが開口した箱部材77が用いられている。そして、このようにすれば、吸収体1内への外気流入をより有効に抑えることができる。
更に、上述の第2実施形態に係る積繊装置11の回転ドラム20として、第1実施形態の変形例に係る前記回転ドラム20g(図5を参照)を適用しても良く、そうすれば、吸収体の連続体1aに対して積層厚みを薄くすることができる。
===その他の実施の形態===
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されるものではなく、以下に示すような変形が可能である。
上述の実施形態では、無端ベルト53,73としてゴム製のものを例示したが、場合によっては、樹脂製や金属製のものを用いても良い。
上述の実施形態では、ベルト部材として非通気性の無端ベルト53,73等を例示したが、若干の通気性を有していても良い。つまり、吸気孔22,66からの吸気により無端ベルト53,73を成形型21の底部21a若しくは保持面64の方へ吸引して、前記底部21a若しくは保持面64と前記ベルト部材とで前記吸収体1を挟むことが可能であれば、当該ベルト部材に多少の通気性が有っても良い。但し、通気性が無い方が好ましいのは言うまでもない。
上述の第1実施形態では、ベルト部材として外周面53aが平らな無端ベルト53を例示したが、何等これに限るものではない。例えば、無端ベルト53の外周面53aにおいて少なくとも吸収体1と当接すべき部分、及び/又は回転ドラム20の外周面20aと当接すべき部分が平らな無端ベルトを用いても良いし、更には外周面53aが平らでない無端ベルトを用いても良い。但し、平らな方が、外周面53aにおける各部分が、対応する部分と密着して、吸収体1内の気密性を高めることができるので好ましい。
上述の第2実施形態では、ベルト部材として外周面73aが平らな無端ベルト73を例示したが、例えば、無端ベルト73の外周面73aにおいて少なくとも吸収体1と当接すべき部分、及び/又は転写ドラム63の外周面63aと当接すべき部分が平らな無端ベルトを用いても良いし、更には外周面73aが平らでない無端ベルトを用いても良い。但し、平らな方が、外周面73aにおける各部分が、対応する部分と密着して、吸収体1内の気密性を高めることができるので好ましい。
上述の実施形態では、積繊装置11,11bの回転ドラム20,20gの外周面20aに、ティッシュペーパーや不織布等の通気性の連続シートを巻き付けていなかったが、これに限らない。すなわち、当該連続シートを所定の巻き付け角度で巻き付けて回転ドラム20,20gの回転によって連続シートを搬送し、この連続シートが供給ダクト31の位置を通過する際に、当該連続シートの上に吸収体1を積層しても良い。なお、この場合、第2実施形態(図7)にあっては、連続シートは、吸収体1と一体となって積繊装置11から転写ドラム63へと送られるが、転写ドラム63では連続シートは吸収体1よりも無端ベルト73側に位置することになる。よって、転写ドラム63の外周面63aの吸気孔66からの吸気によって、連続シートが転写ドラム63の方へ吸引される際に、この連続シートは吸収体1を押圧することができて、これにより更に吸収体1を薄くすることができる。また、連続シートはティッシュペーパーや不織布等であり、柔軟性があるので、無端ベルト73による押圧力を和らげて吸収体1へ伝達する緩衝材としても機能し、これによっても、吸収体1内の高吸収性ポリマー5の潰れは抑制される。
上述の実施形態では、積繊装置11,11bとして回転ドラム20,20gを使用していたが、何等これに限るものではない。例えば、ベルトコンベアのベルトに成形型21を凹状に形成し、成形型21の底部21aに吸気孔22を設けるとともに、ベルトに所定軌道を移動させ、その軌道上の所定位置に供給ダクト31等を配置しても良い。
また、同様に、上述の第2実施形態では、薄厚化装置61として転写ドラム63、つまり回転ドラム63を使用していたが、何等これに限るものではない。例えば、ベルトコンベアのベルトの表面に保持面64を設け、保持面64に吸気孔66を設けるとともに、ベルトに所定軌道を移動させ、そして、その軌道上の所定範囲に亘って、前記保持面64に保持された吸収体1を覆うように無端ベルト73を沿わせて配置しても良い。
上述の実施形態では、供給ダクト31から吐出供給される気体の一例として空気を例示したが、パルプ繊維2等の液体吸収性繊維や高吸収性ポリマー5を混在させることができて同繊維や高吸収性ポリマー5と化学反応等しない気体であれば何等これに限るものではなく、窒素等でも良い。
上述の実施形態では、液体吸収性繊維としてパルプ繊維2(繊維状に粉砕されたパルプ)を例示したが、コットン等のセルロース、レーヨンやフィブリルレーヨン等の再生セルロース、アセテートやトリアセテート等の半合成セルロース、繊維状ポリマー、熱可塑性繊維でも良いし、これらが組み合わされていても良い。
1 吸収体、1a 吸収体の連続体(吸収体)、
2 パルプ繊維(液体吸収性繊維)、
3 混入空気(気体)、5 高吸収性ポリマー、
10 製造装置、10b 製造装置、10c 製造装置、
11 積繊装置(第1装置、第2装置)、
11b 積繊装置(第1装置、第2装置)、
20 回転ドラム(移動部材、第1回転ドラム、所定部材)、
20a 外周面(所定面)、20b 部分、
20g 回転ドラム(移動部材、所定部材)、
21 成形型、21a 底部(保持面)、21t 溝部(成形型)、
22 吸気孔、24a 円筒状隔壁、24b 隔壁、24c 隔壁、
31 供給ダクト、31a 供給開口部、31e 端縁、
33 ポリマー投入管、41 サクションコンベア(離型機構)、
51 薄厚化装置(第2装置)、
53 無端ベルト(ベルト部材)、53a 外周面、
55a パスラインローラー、55b パスラインローラー、
55c パスラインローラー、
61 薄厚化装置(第2装置)、
63 転写ドラム(移動部材、第2回転ドラム、所定部材)、
63a 外周面(所定面)、63b 部分、
64 保持面、66 吸気孔、
67a 円筒状隔壁、67b 隔壁、67c 隔壁、
73 無端ベルト(ベルト部材)、73a 外周面、
75a パスラインローラー、75b パスラインローラー、
75c パスラインローラー、
77 箱部材、81 サクションコンベア、
A1 ベルト設置範囲、A2 ベルト設置範囲、
E1 下流端、E2 下流端、
SP 略閉空間(空間)、Z1 第1ゾーン、
Z2 第2ゾーン、Z2a ゾーン、Z2b ゾーン、Z3 第3ゾーン、
SP63 略閉空間(空間)、Z11 第1ゾーン、
ZA 上流ゾーン、下流ZB ゾーン、Z22 第2ゾーン、
Qout1 引き渡し位置、Qin2 受け取り位置、Qout2 引き渡し位置

Claims (10)

  1. 液体吸収性繊維及び高吸収性ポリマーを有する吸収体の厚みを薄くする方法であって、
    保持面の吸気孔からの吸気によって前記吸収体を前記保持面に保持しながら、前記保持面を移動することにより、前記吸収体を搬送することと、
    前記保持面の移動経路に対向しつつ、該移動経路の所定範囲に亘り前記移動経路に沿って移動可能に配置されたベルト部材を、前記所定範囲において、前記吸気孔からの吸気により前記保持面の方へ吸引して、前記保持面と前記ベルト部材とで前記吸収体を挟むことにより、前記吸収体の厚みを薄くすることと、を有し、
    前記ベルト部材の周回軌道は、所定位置に配置された複数のパスラインローラーに当該ベルト部材が掛け回されることにより形成され、
    前記複数のパスラインローラーのうちの一部のローラーは、ガイド部材により前記保持面に対して接離方向に移動可能に案内されているとともに、弾性部材により前記保持面に向けて押し付ける方向の押し付け力が付与されていることを特徴とする吸収体の厚みを薄くする方法。
  2. 請求項1に記載の吸収体の厚みを薄くする方法であって、
    前記ベルト部材はゴムベルトであることを特徴とする吸収体の厚みを薄くする方法。
  3. 請求項2に記載の吸収体の厚みを薄くする方法であって、
    前記ゴムベルトの硬さは、ISO(国際標準化機構)のショアAの表記で35〜40Aであることを特徴とする吸収体の厚みを薄くする方法。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載の吸収体の厚みを薄くする方法であって、
    前記ベルト部材は、前記保持面の移動と連動しつつ、前記保持面の移動速度を目標速度として前記所定範囲を移動することを特徴とする吸収体の厚みを薄くする方法。
  5. 請求項1乃至4の何れかに記載の吸収体の厚みを薄くする方法であって、
    前記保持面は、所定部材が具備する所定面の一部であり、
    前記所定面は、前記移動経路に沿う方向と交差する幅方向を有し、
    前記移動経路に係る前記所定範囲においては、前記所定面のうちで前記保持面よりも前記幅方向の外側の部分に、前記ベルト部材が密着することを特徴とする吸収体の厚みを薄くする方法。
  6. 請求項1乃至5の何れかに記載の吸収体の厚みを薄くする方法であって、
    前記吸収体は、積繊装置によって成形され、
    前記積繊装置は、外周面に凹状に形成された成形型を有するとともに、周方向の一方向に連続回転する第1回転ドラムと、前記周方向の所定位置に設けられ、前記外周面へ向けて前記液体吸収性繊維及び高吸収性ポリマーが混入された気体を供給する供給ダクトと、前記周方向の前記所定位置よりも下流側に設けられ、前記成形型から前記吸収体を離型する離型機構と、を有し、
    前記保持面は、前記成形型の底部であり、
    前記ベルト部材は、前記第1回転ドラムの前記周方向における前記供給ダクトと前記離型機構との間の位置に、前記外周面に対向して配置されていることを特徴とする吸収体の厚みを薄くする方法。
  7. 請求項1乃至5の何れかに記載の吸収体の厚みを薄くする方法であって、
    前記吸収体は、積繊装置によって成形され、
    前記積繊装置は、外周面に凹状に形成された成形型を有するとともに、周方向の一方向に連続回転する第1回転ドラムと、前記周方向の所定位置に設けられ、前記外周面へ向けて前記液体吸収性繊維及び高吸収性ポリマーが混入された気体を供給する供給ダクトと、を有し、
    前記吸収体の厚みを薄くすることにおいては、
    前記周方向の前記所定位置よりも下流側に設けられ、前記第1回転ドラムの前記成形型から前記吸収体を受け取る第2回転ドラムを有し、
    前記保持面は、前記第2回転ドラムの外周面の一部であり、当該保持面の吸気孔からの吸気によって、前記第1回転ドラムから受け取った前記吸収体を前記外周面に保持しつつ、前記第2回転ドラムは周方向の一方向に回転し、
    前記ベルト部材は、前記第2回転ドラムの前記外周面に対向しつつ、前記周方向の所定位置に配置されていることを特徴とする吸収体の厚みを薄くする方法。
  8. 請求項7に記載の吸収体の厚みを薄くする方法であって、
    前記第2回転ドラムの前記外周面は、前記第1回転ドラムから受け取った時点の前記吸収体の厚みよりも深い凹部の無い略平滑面に形成され、
    少なくとも、前記厚みを薄くしている間は、前記ベルト部材は、前記保持面の移動と連動して前記外周面に沿って移動するとともに、前記ベルト部材は、前記吸気孔からの吸気によって前記外周面の方へと吸引されて、前記外周面の前記保持面とで前記吸収体を挟圧することを特徴とする吸収体の厚みを薄くする方法。
  9. 請求項1乃至8の何れかに記載の吸収体の厚みを薄くする方法であって、
    前記移動経路に沿って移動する移動部材の一方面に前記保持面が形成されているとともに、前記移動部材における前記保持面の逆側の面には、前記保持面の前記吸気孔からの吸気を行うための空間が対向して位置しており、
    前記空間は、前記移動経路に沿って複数のゾーンに区画されているとともに、該複数のゾーンのうちで前記所定範囲に対応するゾーンの気圧は、前記所定範囲よりも下流側の位置に対応するゾーンよりも低くなっており、
    前記所定範囲の下流端に対応するゾーンの気圧は、前記所定範囲に対応するゾーンのうちで前記下流端に対応するゾーン以外のゾーンの気圧と、前記所定範囲よりも下流側の位置に対応するゾーンの気圧との間の値に設定されていることを特徴とする吸収体の厚みを薄くする方法。
  10. 液体吸収性繊維及び高吸収性ポリマーを有する吸収体の厚みを薄くする装置であって、
    保持面の吸気孔からの吸気によって前記吸収体を前記保持面に保持しながら、前記保持面を移動することにより、前記吸収体を搬送する第1装置と、
    前記保持面の移動経路に対向しつつ、該移動経路の所定範囲に亘り前記移動経路に沿って移動可能に配置されたベルト部材を、前記所定範囲において、前記吸気孔からの吸気により前記保持面の方へ吸引して、前記保持面と前記ベルト部材とで前記吸収体を挟むことにより、前記吸収体の厚みを薄くする第2装置と、を有し、
    前記ベルト部材の周回軌道は、所定位置に配置された複数のパスラインローラーに当該ベルト部材が掛け回されることにより形成され、
    前記複数のパスラインローラーのうちの一部のローラーは、ガイド部材により前記保持面に対して接離方向に移動可能に案内されているとともに、弾性部材により前記保持面に向けて押し付ける方向の押し付け力が付与されていることを特徴とする吸収体の厚みを薄くする装置。
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