JP5465931B2 - 電子キー - Google Patents
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請求項1に記載の発明は、車両環境の自動調節機能を有する車両との無線通信を通じて自身を所持するユーザに適した車両環境へと自動調節動作を実行する旨要求する電子キーにおいて、前記電子キーの振り操作に起因して生じる加速度を検出する加速度検出手段と、車両ドアの解錠を要求する際に操作され、操作されたときにはその旨示す操作信号を出力するアンロックスイッチと、前記アンロックスイッチから入力される前記操作信号の有無に基づき前記アンロックスイッチの操作の有無を検知するとともに、前記アンロックスイッチの操作を検知したとき解錠要求信号を前記車両側へ送信し、その検知後に継続する前記アンロックスイッチの操作が検知されている期間において、前記加速度検出手段の検出結果に基づき前記振り操作の態様を検出して、その検出される振り操作の態様に応じて異なる車両環境を整えることに供される信号を車両側へ送信する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記アンロックスイッチの操作が検知されると前記加速度検出手段へ電力を供給し、前記スイッチの操作が検知されなくなると前記加速度検出手段への電力供給を停止することをその要旨としている。
また、乗車に際して、ユーザは電子キーのアンロックスイッチを押下することで、車両ドアの解錠を行うことができる。さらに、ユーザは、アンロックスイッチを押下した状態を保ったまま、電子キーを所定の態様で振り操作する。これにより、電子キーは振りの態様に応じて異なる車両環境を整えることに供される信号を送信する。このように、ユーザは乗車する際に、アンロックスイッチの押下からの一連の振り操作にて、迅速、かつ容易にユーザに適した車両環境を要求することが可能となる。
また、アンロックスイッチが操作されていない期間においては加速度検出手段には電力が供給されないため、電子キーの無駄な電力の消費を抑制できる。
また、乗車に際して、ユーザは電子キーのアンロックスイッチを押下することで、車両ドアの解錠を行うことができる。さらに、ユーザは、アンロックスイッチを押下した状態を保ったまま、電子キーを所定の態様で振り操作する。これにより、電子キーは振りの態様に応じて異なる車両環境を整えることに供される信号を送信する。このように、ユーザは乗車する際に、アンロックスイッチの押下からの一連の振り操作にて、迅速、かつ容易にユーザに適した車両環境を要求することが可能となる。
また、アンロックスイッチが操作されると、加速度検出手段へ電力の供給を開始すると同時に振り操作の態様の検出が開始される。
同構成によれば、制御装置は加速度検出手段により検出される加速度変化に基づき振り操作の軌跡を算出し、その算出される振り操作の軌跡と予めユーザ毎に登録される振り操作の軌跡との照合を通じて電子キーを携帯するユーザを特定する。すなわち、電子キーを共有するユーザ毎にそれぞれ異なる振りの態様が関連付けられている。従って、ユーザは車両ドアの解錠時におけるスイッチの操作から連続して所定の軌跡にて振り操作を行うことで、電子キーを携帯するユーザとしての特定がされる。そして、電子キー2からは特定したユーザに適した車両環境を整えることに供される信号を車両側へ送信する。従って、車両側においては、特定されたユーザに応じて異なる車両環境を実現することが可能となる。これにより、電子キーを複数人が共有する場合であれ、電子キーを携帯するユーザに適した車両環境を実現することができる。
同一のユーザが同じ軌跡にて振り操作を行った場合であっても、振り操作の軌跡は振り操作毎に僅かに異なる。上記構成によれば、算出される振り操作の軌跡が予めユーザ毎に登録される振り操作の軌跡と類似しているか否かで電子キーを携帯するユーザを特定する。ここで、振り操作の軌跡の類似範囲は、算出される振り操作の軌跡が予め登録される振り操作の軌跡と比較して、その差異が同一ユーザによる操作毎の誤差であると認められる範囲に設定される。これにより、正規のユーザであるのにも関わらずユーザの特定が不能となることが抑制され、ユーザの特定がいっそう確実に行える。
図1に示すように、本実施形態の車両には、電子キーシステム1が搭載されている。電子キーシステム1は、車両ユーザが所持する電子キー2(送信側)と、車両側に設けられる車載装置3(受信側)との間での無線通信による単方向通信が可能である。
図2に示すように、電子キー2は、その表面に車両ドアを施錠する際に操作されるロックスイッチ27と、車両ドアを解錠する際に操作されるアンロックスイッチ26と、を備えている。なお、ロックスイッチ27及びアンロックスイッチ26はプッシュ式スイッチである。
ユーザ毎の振り操作の軌跡が登録されるユーザ特定データ、及び電子キー2毎に設定されたIDコード(識別コード)等が記憶されている。マイコン23は加速度センサ21の検出結果に基づき振り操作の軌跡を算出し、算出された振り操作の軌跡とユーザ特定データとの比較を通じてユーザの特定を行う。ユーザの特定方法については後で詳述する。
車載装置3は、受信アンテナ31と、受信回路32と、車載制御部33とを備えている。受信アンテナ31は、電子キー2から送信されてくる各種要求信号(施錠要求信号、解錠要求信号、ユーザ特定信号)を受信するための媒体である。受信回路32は、受信アンテナ31により受信された各種要求信号を復調して受信信号を生成するとともに、その受信信号を車載制御部33に出力する。なお、この受信信号には、電子キー2のIDコード等が含まれている。
前述したようにマイコン23は加速度センサ21から出力される各軸の出力に基づき算出される電子キー2の振り操作の軌跡に基づきユーザを特定する。そこで、まず、振り操作の軌跡算出の前提となる電子キー2の振り方向の判定手法について説明し、次いで電子キー2の振り操作の軌跡の算出及び当該軌跡を利用したユーザ特定方法について説明する。
図4に示すように、電子キー2がXY面に沿って振られた場合には、マイコン23は加速度センサ21により検出されるXY軸方向における加速度を合成することで振り方向を判断する。ここで、電子キー2が非直線状に振られているときには、振り方向(加速度方向)は時々刻々と変化する。マイコン23は、この振り方向(加速度方向)の変化に基づき電子キー2の振り操作の軌跡を算出する。
乗車に際して、ユーザは電子キー2のアンロックスイッチ26を押下することで、車両ドアの解錠を行うことができる。さらに、ユーザは、アンロックスイッチ26を押下した状態を保ったまま、例えば電子キー2をAさんであれば円の軌跡を描くように、振り操作を行う。これにより、電子キー2からは同電子キー2を携帯するユーザはAさんである旨のユーザ特定信号が車両側に送信される。ユーザ特定信号を受けた車両はAさんに適するようにシート位置等を調整して車両環境を整える。このように、ユーザは乗車する際に、アンロックスイッチ26の押下からの一連の振り操作にて、迅速、かつ容易にユーザに適した車両環境を要求することが可能である。
(1)電子キー2はアンロックスイッチ26が操作されている状態において、所定の態様の振り操作が行われることで、振りの態様に応じてユーザが特定されて、その特定結果を示すユーザ特定信号を車両側に送信する。従って、車両側においては、受信される電子キー2からのユーザ特定信号に基づき振りの態様に応じて異なる車両環境の調節動作を実行可能となる。これにより、例えば、電子キー2の振り操作と、ユーザとを関連付けることにより、電子キー2を複数人が共有する場合であれ、電子キー2を携帯するユーザに適した車両環境を実現することができる。
・上記実施形態においては、車載制御部33はメモリ33aに記憶される個人データに基づき、電子キー2側で特定されたユーザと、そのユーザに適する車両環境との関連付けが行われていた。しかし、電子キー2側でユーザの特定と、そのユーザに適する車両環境との関連付けを行ってもよい。この場合には、マイコン23は自身のメモリ23aに記憶される個人データに基づき、特定されたユーザに適する車両環境、例えばシート位置等を認識する。そして、電子キー2は車両環境を整えることに供される信号としてユーザに適するように運転姿勢調節装置41、サイドミラー装置42、オーディオ装置43等の制御を要求する旨の要求信号を車両側に出力する。
Claims (4)
- 車両環境の自動調節機能を有する車両との無線通信を通じて自身を所持するユーザに適した車両環境へと自動調節動作を実行する旨要求する電子キーにおいて、
前記電子キーの振り操作に起因して生じる加速度を検出する加速度検出手段と、
車両ドアの解錠を要求する際に操作され、操作されたときにはその旨示す操作信号を出力するアンロックスイッチと、
前記アンロックスイッチから入力される前記操作信号の有無に基づき前記アンロックスイッチの操作の有無を検知するとともに、前記アンロックスイッチの操作を検知したとき解錠要求信号を前記車両側へ送信し、その検知後に継続する前記アンロックスイッチの操作が検知されている期間において、前記加速度検出手段の検出結果に基づき前記振り操作の態様を検出して、その検出される振り操作の態様に応じて異なる車両環境を整えることに供される信号を車両側へ送信する制御装置と、を備え、
前記制御装置は、前記アンロックスイッチの操作が検知されると前記加速度検出手段へ電力を供給し、前記スイッチの操作が検知されなくなると前記加速度検出手段への電力供給を停止する電子キー。 - 車両環境の自動調節機能を有する車両との無線通信を通じて自身を所持するユーザに適した車両環境へと自動調節動作を実行する旨要求する電子キーにおいて、
前記電子キーの振り操作に起因して生じる加速度を検出する加速度検出手段と、
車両ドアの解錠を要求する際に操作され、操作されたときにはその旨示す操作信号を出力するアンロックスイッチと、
前記アンロックスイッチから入力される前記操作信号の有無に基づき前記アンロックスイッチの操作の有無を検知するとともに、前記アンロックスイッチの操作を検知したとき解錠要求信号を前記車両側へ送信し、その検知後に継続する前記アンロックスイッチの操作が検知されている期間において、前記加速度検出手段の検出結果に基づき前記振り操作の態様を検出して、その検出される振り操作の態様に応じて異なる車両環境を整えることに供される信号を車両側へ送信する制御装置と、を備え、
前記制御装置は、前記アンロックスイッチの操作を検知したときに前記加速度検出手段へ電力の供給を開始すると同時に、前記加速度検出手段の検出結果に基づく前記振り操作の態様の検出を開始する電子キー。 - 請求項1又は2に記載の電子キーにおいて、
前記制御装置は、前記加速度検出手段により検出される加速度の変化に基づき振り操作の軌跡を前記振り操作の態様として算出するとともに、その算出される振り操作の軌跡と予めユーザ毎に登録される振り操作の軌跡との照合を通じて前記電子キーを携帯するユーザを特定して、同ユーザに適した車両環境を整えることに供される信号を車両側に送信する電子キー。 - 請求項3に記載の電子キーにおいて、
前記制御装置は、算出される振り操作の軌跡が予めユーザ毎に登録される振り操作の軌跡と類似する旨判断されるときにも照合が成立したとして前記電子キーを携帯するユーザを特定する電子キー。
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