JP5275913B2 - 電子キー - Google Patents

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Description

この発明は、遠隔操作にて車両の制御ができる電子キーに関する。
従来、電子キーにはその表面に複数の操作スイッチが設けられる。各操作スイッチには、例えば車両ドアの施錠及び解錠、車両ウィンドウの開閉、スライドドアの開閉等の各種制御内容が割り当てられている。そして、電子キーの操作スイッチを操作することで、電子キーから車両側に各種制御を要求する旨の信号が送信され、車両側は当該信号に応じた制御を実行する(例えば、特許文献1参照。)。
特開平7−54525
近年では、車載機能の多様化に伴い電子キーのスイッチ数が増加する傾向にある。電子キーのスイッチ数の増加は、高い携帯性が求められる電子キーの小型化を妨げるばかりか、操作スイッチの押し間違え等のユーザの意図しない操作による誤入力を招く原因となっていた。
この発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、誤入力を防止した電子キーを提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について説明する。
請求項1に記載の発明は、ユーザに所持されて、その操作に応じて自身の識別コードを含む制御を要求する旨の制御要求信号を車両側に送信する電子キーにおいて、前記電子キーの振り操作又は傾け操作に起因して生じる加速度又は角速度を検出する検出手段と、
前記電子キーに操作可能に設けられ、操作されたときには、その旨示す操作信号を出力する複数の操作スイッチと、前記複数の操作スイッチのうち何れか一を構成するとともに、車両ドアを施錠する際に操作されるロックスイッチと、前記ロックスイッチの操作が検知された状態において振り操作又は傾け操作がなされた旨の判断をしたとき、前記車両をユーザが同車両から降車して離れることに適した初期状態に戻す制御を要求する旨の前記制御要求信号を車両側に送信する制御装置と、を備えたことをその要旨としている。
ユーザは降車したときにはロックスイッチを操作して、車両ドアを施錠する。上記構成によれば、ユーザはその後にロックスイッチの操作状態を保ちながら所定の振り動作をすることで、制御装置は車両を初期状態、すなわち、例えば車両ウィンドウであれば全閉状態、ライトであれば全消状態とする。このように、ユーザは車両ドアの施錠から連続的な動作により、車両の状態をユーザが同車両から降車して離れることに適した初期状態とすることができる。また、ロックスイッチには施錠すなわち、“閉める”というイメージがあることからユーザは感覚的にロックスイッチを操作した状態における振り操作又は傾け操作が例えば車両ウィンドウであれば閉じるであることがわかる。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の電子キーにおいて、前記複数の操作スイッチのうち何れか一を構成するとともに、車両ドアを解錠する際に操作されるアンロックスイッチをさらに備え、前記制御装置は、前記アンロックスイッチの操作が検知された状態において振り操作又は傾け操作がなされた旨の判断をしたとき、前記車両を前記初期状態からユーザが乗車するのに適した所望状態へと遷移させる制御を要求する旨の前記制御要求信号を車両側に送信することをその要旨としている。
ユーザは乗車するときにはアンロックスイッチを操作して、車両ドアを解錠する。上記構成によれば、ユーザはその後にアンロックスイッチの操作状態を保ちながら所定の振り動作をすることで、制御装置は車両を初期状態から、例えば車両ウィンドウであれば開き、ライトであれば点灯する等の所望状態とすることができる。このように、ユーザは車両ドアの解錠から連続的な動作により、車両の状態をユーザが乗車するのに適した所望状態とすることができる。また、アンロックスイッチには解錠すなわち、“開ける”というイメージがあることからユーザは感覚的にアンロックスイッチを操作した状態における振り操作又は傾け操作が、例えば車両ウィンドウであれば開けるであることがわかる。
本発明によれば、電子キーにおいて、誤入力を防止することができる。
本実施形態における電子キーシステムの構成図。 本実施形態における電子キーの斜視図。 本実施形態における1軸方向における加速度の推移を示すグラフ。 本実施形態における加速度の推移及び振り操作の有無の判断基準を示すグラフ。 本実施形態における電子キーの正面図。 別の実施形態における電子キーの許容角度を示した正面図。
以下、本発明を電子キーシステムに具体化した一実施形態について図1〜図5を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態の車両には、電子キーシステム1が搭載されている。電子キーシステム1は、車両ユーザが所持する電子キー2(送信側)と、車両側に設けられる車載装置3(受信側)との間での無線通信による単方向通信が可能である。
図2に示すように、電子キー2は、その表面に車両ドアを施錠する際に操作されるロックスイッチ27と、車両ドアを解錠する際に操作されるアンロックスイッチ26と、を備えている。なお、ロックスイッチ27及びアンロックスイッチ26はプッシュ式スイッチである。
ユーザはロックスイッチ27を押下することで車両ドアの施錠を行うことができ、さらにユーザは、ロックスイッチ27を押下した状態を保ったまま電子キー2を上方向に振り操作することで、車両のウィンドウを閉方向(上方向)に移動させて全閉状態とすることができる。また、ユーザはアンロックスイッチ26を押下することで、車両ドアの解錠を行うことができ、さらにユーザは、アンロックスイッチ26を押下した状態を保ったまま電子キー2を下方向に振り操作することで、車両のウィンドウを開方向(下方向)に一定距離だけ移動させることができる。
(電子キー2)
図1に示すように、電子キー2は、ロックスイッチ27及びアンロックスイッチ26に加えて、マイコン23と、送信回路24と、送信アンテナ25と、加速度センサ21とを備えている。なお、電子キー2には図示しない電池が内蔵され、同電池から各部に動作電源が供給される。
加速度センサ21は、電子キー2が振られたときに生じる加速度に応じた電圧を検出結果として、マイコン23に出力する。本実施形態における加速度センサ21は3軸方向(XYZ座標系におけるX軸、Y軸、Z軸)の加速度を検知可能である。加速度センサ21には機械式、光学式、半導体式等あるが電子キー2に内蔵可能であって振り操作に基づく加速度を検出できるものであれば何れであってもよい。
マイコン23は、不揮発性のメモリ23aを備えるとともに、そのメモリ23aには、加速度センサ21により検出される加速度が振り操作によるものであるか否か等を判別する際の基準となる各種数値(設定範囲、設定時間)、及び電子キー2毎に設定されたIDコード(識別コード)等が記憶されている。マイコン23は加速度センサ21の検出結果に基づき振り操作の有無及び振り操作の方向を判別して、それに基づきユーザが所望する制御内容を判断する。マイコン23による振り操作及び振り方向に基づく制御内容の判別方法については、後で詳述する。
アンロックスイッチ26が操作されるとその旨を示す操作信号Saがマイコン23に出力され、ロックスイッチ27が操作されるとその旨を示す操作信号Slがマイコン23に出力される。操作信号Sa,Slはアンロックスイッチ26又はロックスイッチ27が押下されている限りは出力され続け、押下されなくなると出力は停止する。マイコン23は操作信号Sa,Slの入力の有無に基づきアンロックスイッチ26又はロックスイッチ27の操作の有無を検知する。
ここで、マイコン23はいずれかの操作信号Sa,Slの入力を契機として加速度センサ21へ電力を供給して、これを起動させ、同加速度センサ21の検出結果に基づき振り操作の有無及び振り操作の方向の判別を開始する。マイコン23は操作信号Sa,Slが検知できなくなった時点で加速度センサ21への電力の供給を停止する。すなわち、マイコン23は、操作信号Sa,Slが検知されない期間においては、加速度センサ21へ電力を供給することなく、振り操作の有無及び振り操作の方向の判別は行わない。
マイコン23は、アンロックスイッチ26が操作されたことを、操作信号Saの入力を通じて認識すると、IDコード及びドアの解錠を要求する旨のコードを含む解錠要求信号を生成して、送信回路24に出力する。送信回路24は、マイコン23から入力された解錠要求信号を所定周波数帯の電波に変調して、送信アンテナ25から送信する。なお、本実施形態において所定周波数帯とはRF(Radio Frequency)帯である。さらに、マイコン23は操作信号Saを検知した状態にて、下方向への振り操作があると判断した場合には、IDコード及び車両ウィンドウを開くことを要求する旨のコードを含む開窓要求信号を生成して、送信回路24に出力する。送信回路24は、マイコン23から入力された開窓要求信号を所定周波数帯の電波に変調して、送信アンテナ25から送信する。
また、マイコン23は、ロックスイッチ27が操作されたことを、操作信号Slの入力を通じて認識すると、IDコード及びドアの施錠を要求する旨のコードを含む施錠要求信号を生成して、送信回路24に出力する。送信回路24は、マイコン23から入力された施錠要求信号を所定周波数帯の電波に変調して、送信アンテナ25から送信する。さらに、マイコン23は操作信号Slを検知した状態にて、上方向への振り操作があると判断した場合には、IDコード及び車両ウィンドウを全閉とすることを要求する旨のコードを含む閉窓要求信号を生成して、送信回路24に出力する。送信回路24は、マイコン23から入力された開窓要求信号を所定周波数帯の電波に変調して、送信アンテナ25から送信する。なお、施錠要求信号、解錠要求信号、開窓要求信号、閉窓要求信号は、いずれも車両に対し、各種の制御の実行開始を要求する制御要求信号である。
(車載装置3)
車載装置3は、受信アンテナ31と、受信回路32と、車載制御部33とを備えている。受信アンテナ31は、電子キー2から送信されてくる各種要求信号(施錠要求信号、解錠要求信号、開窓要求信号、閉窓要求信号)を受信するための媒体である。受信回路32は、受信アンテナ31により受信された各種要求を復調して受信信号を生成するとともに、その受信信号を車載制御部33に出力する。なお、この受信信号には、電子キー2のIDコードが含まれている。
車載制御部33は、不揮発性のメモリ33aを備えるとともに、そのメモリ33aには、電子キー2のIDコードと同一のIDコードが記憶されている。車載制御部33は、受信回路32から入力された受信信号がメモリ33aに記憶されたIDコードと一致するIDコードが含まれる解錠要求信号である場合には、正規の電子キー2による車両ドアの解錠に関する要求があった旨を認識する。そして、車載制御部33は、このように認識したとき、ドア制御装置40にドア解錠指令信号を出力する。その結果、ドア制御装置40により車両ドアが解錠される。
また、車載制御部33は、受信回路32から入力された受信信号がメモリ33aに記憶されたIDコードと一致するIDコードが含まれる施錠要求信号である場合には、正規の電子キー2による車両ドアの施錠に関する要求があった旨を認識する。そして、車載制御部33は、このように認識したとき、ドア制御装置40にドア施錠指令信号を出力する。その結果、車両ドアが施錠される。
車載制御部33は、受信回路32から入力された受信信号がメモリ33aに記憶されたIDコードと一致するIDコードが含まれる開窓要求信号である場合には、正規の電子キー2による車両ウィンドウを開く要求があった旨を認識する。そして、車載制御部33は、このように認識したとき、車両ウィンドウを開閉するモータを備えるパワーウィンドウ装置41に開窓指令信号を出力する。その結果、車両ウィンドウが一定距離だけ開く。なお、車載制御部33は、電子キー2側から繰り返し開窓要求信号を受けたときには、その度にドア制御装置40を介して車両ウィンドウを一定距離ずつ開いていく。すなわち、ユーザはアンロックスイッチ26を押圧した状態での振り操作を繰り返すことで、所望する位置まで車両ウィンドウを開かせて、ユーザが乗車するのに適した所望状態とすることができる。
また、車載制御部33は、受信回路32から入力された受信信号がメモリ33aに記憶されたIDコードと一致するIDコードが含まれる閉窓要求信号である場合には、正規の電子キー2による車両ウィンドウを閉じる要求があった旨を認識する。そして、車載制御部33は、このように認識したとき、パワーウィンドウ装置41に閉窓指令信号を出力する。その結果、車両ウィンドウはその初期状態である全閉状態となる。
次に、具体的にマイコン23による電子キー2の振り操作方向の判断方法について説明する。
マイコン23は加速度センサ21により重力加速度の方向変化に加え、遠心力による成分が含まれる加速度を検出することができるので、所定の演算により、電子キー2の傾きを判断することができる。また、電子キー2の各軸方向における振りの方向は、加速度センサ21からの各軸方向の加速度の検出結果である出力信号(電圧値)のプラス、マイナスで判断可能である。電子キー2の各軸方向における振りの方向、及び前述した電子キー2の傾きを総合することで、電子キー2の振り方向が上下何れの方向であるかが判断可能となる。
図2に例示するように、電子キー2に対して加速度センサ21が加速度を検出するXYZ軸は互いに直交するように設定されている。詳しくは、電子キー2の長辺に沿う方向にX軸、電子キー2の短辺に沿う方向にY軸、電子キー2の両スイッチ26,27が設けられる面に直交する方向にZ軸、がそれぞれ延出している。
図3に示すように、加速度センサ21による所定軸方向の加速度の検出結果である出力信号(電圧値)がプラスであるときと、マイナスであるときとでは、電子キー2の動きは同一の軸方向において反対方向となる。例えば、図2に示すように、電子キー2のZ軸方向が重力方向に一致した状態において、電子キー2が重力方向に振られた場合について説明する。図3に示すように、重力方向において、上方向に振られたときと、下方向に振られたときとではプラス、マイナスで異なる信号(電圧値)がでる。具体的には、マイコン23はプラスの電圧のとき上方向に振られたと判断し、マイナスの電圧のとき下方向に振られたと判断する。
マイコン23は前述した電子キー2の傾きに加え、各軸方向における信号(電圧値)のプラス、マイナスを識別することで電子キー2の振り方向を判断することができる。マイコン23は演算された振り方向に基づき、上下いずれの方向成分を含んでいるかで、振り操作の方向が上下いずれであるかを判断する。具体的には、図5に示すように、マイコン23は、図5の右斜め上方向に振り操作がされた旨判断したときには、上方向成分を含んでいるとして上方向への振り操作であると判断する。
次に、具体的にマイコン23による電子キー2の振り操作の有無の判別方法について説明する。図4に示される加速度は加速度センサ21により検出された各軸方向における加速度を合成して算出されたものである。マイコン23は、図4に示されるように、設定時間T1に亘って設定範囲Aを外れる加速度が加速度センサ21により検出されたときには電子キー2に振り操作がされたと判断する。この設定時間T1及び設定範囲Aは、マイコン23のメモリ23aに予め記憶されている。ここで、図4に2点鎖線で例示する歩行に伴う振動等に比べて、振り操作は瞬間的に大きい加速度が検出される。設定範囲Aはシミュレーションによって、歩行に伴う振動による加速度を含む範囲であって、振り操作に伴い生じる加速度を外れるように設定されている。
設定時間T1は振り操作時にユーザに要求する振り操作量(長さ)に基づき決定する。すなわち、手首を動かす程度の小刻みな振り操作を要求する場合には設定時間T1は短く設定され、肘または肩を動かす程度の大きな振り操作を要求する場合には設定時間T1は比較的長く設定される。設定時間T1を短く設定した場合には、ユーザはより小さなモーションで振り操作をすることができるため、利便性に優れる。一方、設定時間T1を長く設定した場合には、振り操作でない、例えば歩行に伴う振動等との識別がより容易になり、マイコン23による振り操作の有無の判断がより確実となる。
加速度センサ21により検出される加速度が設定範囲Aを外れない場合若しくは、設定範囲Aを外れても設定時間T1に亘ってその状態が持続しない場合には、マイコン23はユーザが振り操作をしていると判断しない。
次に、乗車時及び降車時におけるユーザによる電子キー2の一連の操作について説明する。
まず、乗車時においては、ユーザは電子キー2のアンロックスイッチ26を押下する。さらに、車両ウィンドウを開けたい場合には、アンロックスイッチ26を押下した状態を保ったまま、電子キー2を下方向に振り操作をする。これにより、電子キー2からは解錠要求信号及び開窓要求信号が順に車載装置3に送信されて、車載装置3の車載制御部33は車両ドアを解錠した後に、パワーウィンドウ装置41を介して車両ウィンドウを下方向に一定距離だけ開く。なお、この後、ユーザはアンロックスイッチ26を押下した状態を保ったまま、又はアンロックスイッチ26を押し直して、電子キー2を下方向へ振り操作をすることで、さらに車両ウィンドウを一定距離だけ開かせることができる。これにより、ユーザは車外にいながら車両ウィンドウを所望の位置まで開かせて所望状態とすることができる。
このように、ユーザは片手でアンロックスイッチ26の押下からの一連の振り操作にて車両ウィンドウを開くことができるため、利便性が高い。また、車両ウィンドウを開く際には、車両ドアの解錠時に操作されるアンロックスイッチ26を押下しながらの振り操作であるため、スイッチの押し間違えを防げる。さらに、振り操作により意図せず車両ウィンドウが開いた場合であれ、乗車時であるためセキュリティ上においても特に問題とならない。
次に、降車時においては、ユーザは電子キー2のロックスイッチ27を押下する。さらに、例えば降車後にユーザは車両ウィンドウの閉め忘れに気が付き、車両ウィンドウを閉めたい場合には、ロックスイッチ27を押下した状態を保ったまま、電子キー2を上方向に振り操作をする。これにより、電子キー2からは施錠要求信号及び閉窓要求信号が順に車載装置3に送信されて、車載装置3の車載制御部33はドア制御装置40を介して車両ドアを施錠した後に、パワーウィンドウ装置41を介して車両ウィンドウを全閉状態(初期状態)とする。
このように、ユーザは片手でロックスイッチ27の押下からの一連の振り操作にて、ユーザが降車して車両を離れるのに適した車両ウィンドウ全閉状態とすることができるため、利便性が高い。また、施錠する際に操作されるロックスイッチ27を押下しながらの振り操作にて車両ウィンドウを全閉状態とできるため、スイッチの押し間違えを防げる。
さらに、電子キー2の振り操作方向は車両ウィンドウを開きたいときには下方向であり、車両ウィンドウを閉じたいときには上方向である。すなわち、電子キー2の振り操作方向は車両ウィンドウの動く方向と一致しているため、ユーザは車両ウィンドウを動かしたい方向に振ればよく、振り操作方向を覚えやすい。
また、アンロックスイッチ26又はロックスイッチ27を押したときに加速度センサ21が起動して、マイコン23は振り操作の有無を判別する。すなわち、アンロックスイッチ26又はロックスイッチ27が押下されていないときには振り操作の有無は判別されないため、ユーザの操作意思のない動作が振り操作であると判断されることが防止できる。さらに、加速度センサ21には、アンロックスイッチ26又はロックスイッチ27が操作されていないときには電子キー2の電池から電力が供給されず、振り操作は認識されない。従って、電子キー2の電池の消耗を低減することができるとともに、例えば電子キー2を鞄若しくは衣服のポケット等に収納した状態において振り操作があると判断されることを防げる。また、アンロックスイッチ26若しくはロックスイッチ27の押下と、振り操作との組み合わせで、車両側へ要求する制御内容が決まる。このため、電子キー2のスイッチ数をアンロックスイッチ26及びロックスイッチ27の2つに保ったままで車両ウィンドウの開閉操作が可能となる。これにより、電子キー2の構成を簡単なものに保ちつつ、要求する制御を増やすことができる。また、スイッチ数を少なく保つことで、電子キー2の構成を簡単なものとできるとともに、ユーザによるスイッチの押し間違えが少なくなる。
以上、説明した実施形態によれば、以下の作用効果を奏することができる。
(1)ユーザはロックスイッチ27又はアンロックスイッチ26を押圧しつつ、電子キー2を所定の態様にて振り動作する。マイコン23は操作信号Sl,Saを検知している期間において、加速度センサ21を通じて電子キー2に対する振り操作に起因した加速度が検出された旨の判断をしたときには、ロックスイッチ27又はアンロックスイッチ26の何れのスイッチが操作された状態での振り操作であるかに基づき要求する制御内容を決め、同制御内容を実行することを要求する旨の制御要求信号を車両側に送信する。このように、ロックスイッチ27又はアンロックスイッチ26に操作があったときにのみ、振り操作の有無の判断がされる。従って、ユーザに操作の意思がない動作が振り操作であると判断されることによる誤入力が防止できる。
また、ユーザは片手でアンロックスイッチ26又はロックスイッチ27の押下からの一連の振り操作にて、車両ウィンドウの開閉操作ができるため、電子キー2に車両ウィンドウ開閉用のスイッチが設けられているものに比べて、スイッチを押しなおす手間がなく、利便性が高い。
さらに、長押し操作により車両のウィンドウを開閉するタイプの電子キーも公知であるが、それに比べてもスイッチを押しつつ、振り操作をすることでユーザを待たせることなく、より迅速に車両ウィンドウの開閉が行える。
(2)ユーザは降車したときにはロックスイッチ27を操作して、車両ドアを施錠する。ユーザは施錠後にロックスイッチ27の操作状態を保ちながら所定の振り動作をすることで、マイコン23は車両を初期状態、すなわち、車両ウィンドウを全閉状態とする。このように、ユーザは車両ドアの施錠から連続的な動作により、車両の状態をユーザが同車両から降車して離れることに適した初期状態とすることができる。また、ロックスイッチ27には施錠すなわち、“閉める”というイメージがあることからユーザは感覚的にロックスイッチ27を操作した状態における振り操作が車両ウィンドウであれば閉じるであることがわかる。
(3)ユーザは乗車するときにはアンロックスイッチ26を操作して、車両ドアを解錠する。ユーザは解錠後にアンロックスイッチ26の操作状態を保ちながら所定の振り動作をすることで、マイコン23は車両を初期状態から、車両ウィンドウであれば開く動作をして所望状態とすることができる。このように、ユーザは車両ドアの解錠から連続的な動作により、車両の状態をユーザが乗車するのに適した所望状態とすることができる。この所望状態とは車両ウィンドウであればユーザの所望の位置まで車両ウィンドウが開かれた状態をいう。また、アンロックスイッチ26には解錠すなわち、“開ける”というイメージがあることからユーザは感覚的にアンロックスイッチ26を操作した状態における振り操作が車両ウィンドウであれば開けるであることがわかる。
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することができる。
・上記実施形態においては、ロックスイッチ27又はアンロックスイッチ26を押下しながら振り操作することで、車両ウィンドウを開閉操作することができる。しかし、ロックスイッチ27又はアンロックスイッチ26を押下しながら上又は下方向に振り操作することで行える操作は車両ウィンドウの開閉に限定されず、例えば室内灯及びヘッドライトのオンオフ操作及び光量調整、スライドドアの開閉操作、エアコンディショナのオンオフ操作又は室温調整、ドアミラーの展開、格納等であってもよい。この場合には、アンロックスイッチ26を押下した状態で振り操作をした場合には、室内灯及びヘッドライトは点灯若しくは光量の増加、スライドドアの開き動作、エアコンディショナのオン、ドアミラーの展開等の、乗車及び運転するにあたって適切な環境である所望状態とするための制御を要求する旨の要求信号を車載装置3に送信する。一方、ロックスイッチ27を押下した状態で振り操作をした場合には、室内灯及びヘッドライトの消灯若しくは光量の減少、スライドドアの閉じ動作、エアコンディショナのオフ、ドアミラーの格納等の、ユーザが車両を離れるのに適切な環境である初期状態とするための制御を要求する旨の要求信号を車載装置3に送信する。なお、この場合であっても、振り方向と、各機器の動作方向若しくは制御内容と、を対応させてもよい。ここで、振り方向と制御内容とを対応させた場合には、アンロックスイッチ26を押下した状態で上方向に振り操作すると室内灯等の光量は増加し、ロックスイッチ27を押下した状態で下方向に振り操作すると室内灯等の光量は減少する。
また、ロックスイッチ27又はアンロックスイッチ26を押下した状態で振り操作をすることで、上記のような複数の制御を同時に要求する旨の信号を車載装置3に送信してもよい。具体的には、ロックスイッチ27を押下した状態からの一度の振り操作により、車室灯及びヘッドライトは消灯し、スライドドアは閉じる等の制御が同時されて、即座に初期状態とすることができ、利便性が高い。
・上記実施形態においては、マイコン23は電子キー2が上下方向に対してほぼ水平方向に振られたときにも、例えば、振り方向に僅かに上方向成分を含んでいるときには、振り操作の方向が上方向であると判断していた。しかし、マイコン23は電子キー2のほぼ水平方向への振りを振り操作と判断しないことも可能である。この場合には、マイコン23は図6に示すように、上下方向に延びる軸(Z軸)を中心に許容角度θを設定し、その許容角度θ内における方向の振り操作のみを有効な振り操作であると判断する。
・上記実施形態においては、電子キー2にはロックスイッチ27及びアンロックスイッチ26が設けられていたが、複数であればスイッチの数及び種類はこれに限定されない。
・上記実施形態においては、ロックスイッチ27を押下した状態で、上方向に振り操作することで車両ウィンドウを全閉状態とすることができる。しかし、ロックスイッチ27を押下した状態で、上方向に振り操作することで車両ウィンドウを一定距離だけ閉じるようにしてもよい。さらに、アンロックスイッチ26又はロックスイッチ27を押下した状態での振り操作の量に基づき車両ウィンドウの移動距離を変えてもよい。この場合、例えば、振り操作の量は、加速度センサ21により範囲Aから外れる加速度が検出されたとき、これが継続する時間に基づき演算される。例えば、範囲Aから外れる加速度が設定時間T1を超える時間に亘り検出された場合には比較的大きな振り操作と推定でき、範囲Aから外れる加速度が設定時間T1以内の時間に亘り検出された場合には比較的小さな振り操作であると推定できる。具体的には、アンロックスイッチ26を押下した状態で大きく振り操作された場合には車両ウィンドウは大きく開き、小さく振り操作された場合には車両ウィンドウは小さく開く。これにより、いっそう迅速に車両ウィンドウを所望の状態とすることができる。
・上記実施形態においては、検出手段である加速度センサ21の検出結果に基づき振り操作の有無が判別されていたが、加速度センサ21の検出結果に基づき電子キー2の傾け操作の有無を判別してもよい。ここで、電子キー2の傾け操作とはユーザが把持した電子キー2を、手首等を動かして傾ける操作をいう。この傾け操作を検出する検出手段としては角速度を検出する角速度センサが好適である。この場合には、振り操作と同様に、マイコン23は角速度センサの検出結果に基づき傾け操作の有無を判別し、傾け操作があったと判別したときには押下されるスイッチ26,27に基づき開窓要求信号又は閉窓要求信号を送信する。なお、角速度センサの検出結果に基づき振り操作の有無を判別することも可能である。
さらに、電子キー2に加速度センサ21及び角速度センサを併設してもよい。この場合には、マイコン23は両センサの検出結果を総合することで、より精度の高い振り操作又は傾け操作の判別を行うことができる。
・上記実施形態においては、ロックスイッチ27又はアンロックスイッチ26を押下しながら上又は下方向に振り操作することで、車両ウィンドウを開閉操作することができる。しかし、ロックスイッチ27を押下しながらされた振り操作の場合に限って、これを有効としてもよい。すなわち、車両ドアの施解錠以外の制御内容を車両ウィンドウの閉じ動作のみとする。この場合であっても、車両ドアの施錠からの一連の振り操作にて、車両ウィンドウ全閉状態とすることができる。また、この場合には、アンロックスイッチ26が操作されても、振り操作の有無の判別をしないため、加速度センサ21に電力を供給する必要がなく、電子キー2の電池の消耗を低減できる。
・上記実施形態においては、アンロックスイッチ26を押下した状態で、下方向に振り操作をすることで車両ウィンドウを下方向に一定距離だけ開かせることが可能であった。さらに、アンロックスイッチ26を押下した状態で上方向に振り操作をすることで車両ウィンドウを上方向に一定距離だけ閉じるようにしてもよい。この場合には、アンロックスイッチ26を押下した状態で、下方向に連続して振り操作をして、車両ウィンドウを開かせ過ぎた場合にも車両ウィンドウを閉じる方向に戻すことができ、利便性がさらに高まる。
・上記実施形態においては、マイコン23は振り操作であるか否かを判別していた。しかし、ロックスイッチ27又はアンロックスイッチ26が操作されている状態において、加速度センサ21により検出された加速度をマイコン23は何ら判断することなく、送信回路24及び送信アンテナ25を介して車両側に加速度情報信号として送信してもよい。この場合、車載制御部33は受信アンテナ31及び受信回路32を介して受信した前記加速度情報に基づき振り操作の有無を判断し、この判断結果に基づき車両ウィンドウの開閉に係る処理を実行する。
・上記実施形態においては、ロックスイッチ27及びアンロックスイッチ26は押下することで操作可能なプッシュ式スイッチであったが、プッシュ式のスイッチに限らず、例えば電子キー2の両スイッチ27,28部分にタッチセンサを設けて、ユーザの接触を操作として認識するタッチ式スイッチであってもよい。
・上記実施形態においては、ロックスイッチ27又はアンロックスイッチ26を押下しながらの振り操作により車両ウィンドウの開閉が可能であった。しかし、ロックスイッチ27及びアンロックスイッチ26を同時に押しながら振り操作することで、車両側に新たな制御を要求する旨の要求信号を送信してもよい。この場合には、電子キー2は限定されたスイッチ数においてさらに多種の制御を要求することができる。
・上記実施形態においては、ロックスイッチ27を押下しながら上方向に振り操作することで車両ウィンドウを閉じ、アンロックスイッチ26を押下しながら下方向に振り操作することで車両ウィンドウを開くことができる。しかし、振り操作の方向は上及び下方向に限定されない。すなわち、振り操作は車両ウィンドウの移動方向と一致していなくてもよく、例えば左右方向若しくは斜め方向であってもよいし、それらの振り操作を組み合わせたものであってもよい。具体的には、ロックスイッチ27又はアンロックスイッチ26が押下された状態で、マイコン23は電子キー2が三角形若しくは四角形等の所定の軌跡を描いて振られたと判断したときに、振り操作があったと判別してもよい。このように、振り操作に所定の軌跡を要求することで、ユーザに操作の意思がない動作が振り操作であると誤判断されることがいっそう抑制される。また、電子キー2の描く軌跡のバリエーションを増やすだけで、制御内容を簡単に増やすことができる。
・上記実施形態においては、送信側である電子キー2から各種要求信号が受信側である車載装置3に単方向に送信される、いわゆるワイヤレスキーシステムと呼ばれる電子キーシステム1のみが搭載されていた。しかし、車載装置から送信される要求信号に応じて電子キーが応答信号を返信することで、ユーザが操作することなく車両ドアの施解錠等が可能となる、いわゆるキー操作フリーシステムをさらに電子キーシステム1に搭載してもよい。この場合には、ロックスイッチ27及びアンロックスイッチ26を省略することも可能であるところ、電子キー2に設けられる別のスイッチを押下した状態での振り操作により、車両ウィンドウの開閉を可能としてもよい。具体的には、電子キー2にスライドドア開閉用スイッチを設けて、スライドドア開閉用スイッチを押下した状態での振り操作により、車両ウィンドウの開閉を可能としてもよい。この場合には、スライドドア開用スイッチを押下した状態での振り操作で車両ウィンドウが開き、スライドドア閉用スイッチを押下した状態での振り操作で車両ウィンドウが閉じるように機能を割り振ることで、ユーザは容易に操作内容を覚えることができる。
・上記実施形態においては、マイコン23は、設定時間T1に亘って設定範囲Aを外れる加速度が加速度センサ21により検出されたときには電子キー2に振り操作がされたと判断していた。しかし、設定時間T1を省略してもよい。この場合には、マイコン23はアンロックスイッチ26又はロックスイッチ27の操作が検知された状態で設定範囲Aを外れる加速度が検出された時点で振り操作があると判断して、開窓要求信号又は閉窓要求信号を送信する。本設定によれば、より迅速に振り操作があると判断でき、ひいては車両ウィンドウの開閉の開始時点を早めることができる。また、設定範囲Aも適宜変更可能である。
次に、前記実施形態から把握できる技術的思想をその効果と共に記載する。
(イ)前記制御装置は、前記ロックスイッチ又は前記アンロックスイッチの操作を検知した状態における前記電子キーの振り動作量に基づき車両側に設けられる制御対象の制御量を判断して、車両側に前記制御量に基づく制御の実行を要求する前記制御要求信号を車両側に送信する電子キー。
同構成によれば、振り操作時の振り動作の量に基づき車両側の制御対象に対する制御量が決まる。振り操作による制御対象としては例えばウィンドウが考えられるところ、この場合には、大きく振り動作をしたときには、小さく振り動作したときに比べて車両ウィンドウは大きく開く若しくは閉じる。これにより、いっそう迅速に車両を所望状態とすることができる。
(ロ)前記電子キーの振り操作又は傾け操作による前記車両の制御対象は電動で車両のウィンドウを開閉するパワーウィンドウであって、前記制御装置は振り操作又は傾け操作の操作方向と、車両ウィンドウの移動方向とが一致したときに、車両ウィンドウの開動作又は閉動作の実行を要求する旨の前記制御要求信号を車両側に送信する電子キー。
同構成によれば、電子キーの振り操作又は傾け操作の操作方向は車両ウィンドウを開きたいときには下方向であり、車両ウィンドウを閉じたいときには上方向である。すなわち、電子キーの振り操作又は傾け操作方向は車両ウィンドウの移動方向と一致しているため、ユーザは操作スイッチを操作した状態で車両ウィンドウを動かしたい方向に振ればよく、振り操作又は傾け操作方向を覚えやすい。
(ハ)ユーザに所持されて、その操作に応じて自身の識別コードを含む制御を要求する旨の制御要求信号を車両側に送信する電子キーと、前記電子キーからの前記制御要求信号に含まれる識別コードの照合が成立したときには制御対象の制御を実行する車両側制御装置と、を備える電子キーシステムにおいて、前記電子キーに設けられる同電子キーの振り操作又は傾け操作に起因して生じる加速度又は角速度を検出する検出手段と、前記電子キーに操作可能に設けられ、操作されたときには、その旨示す操作信号を出力する複数の操作スイッチと、を備え、前記電子キー側又は前記車両側にて前記検出手段の検出結果に基づき前記電子キーへの振り操作又は傾け操作の有無を判断して、前記電子キー側で判断する場合には、電子キー側制御装置は前記操作スイッチから入力される前記操作信号の有無に基づき前記複数の操作スイッチの操作の有無を検知するとともに、前記操作スイッチの操作が検知されている期間において、前記検出手段を通じて前記電子キーに対する振り操作又は傾け操作に起因した加速度又は角速度が検出された旨の判断をしたときには、操作された前記操作スイッチと、前記振り操作又は傾け操作との組み合わせによって車両側に異なる制御内容を実行することを要求する旨の前記制御要求信号を車両側に送信し、前記車両側で判断をする場合には、前記電子キーは前記操作スイッチの操作が検出されている状態における前記検出手段の検出結果を前記車両側に送信し、前記車両側制御装置は前記検出手段の検出結果に基づき前記電子キーに対する振り操作又は傾け操作に起因した加速度又は角速度が検出された旨の判断をしたときには、操作された前記操作スイッチと、前記振り操作又は傾け操作との組み合わせによって異なる制御内容を実行する電子キーシステム。
同構成によれば、電子キーの操作スイッチを操作した状態で振り操作又は傾け操作することで同電子キーの操作が可能となる。詳しくは、電子キー側にて振り操作又は傾け操作の有無等を判断する場合には、電子キー側制御装置は電子キーへの振り操作又は傾け操作の有無を検出手段の検出結果に基づき判断する。そして、電子キー側制御装置は操作された操作スイッチと振り操作又は傾け操作とに応じた制御を要求する旨の前記制御要求信号を送信する。
一方、車両側にて振り操作又は傾け操作の有無等を判断する場合には、車両側制御装置は電子キー側から送信される操作スイッチが操作された期間における検出手段の検出結果に基づき電子キーへの振り操作又は傾け操作の有無を判断する。そして、車両側制御装置は振り操作又は傾け操作と操作された操作スイッチに応じた制御内容を実行する。以上のように、操作スイッチに操作があったときにのみ、電子キーの振り動作が振り操作又は傾け操作である否かが判断される。従って、ユーザに操作の意思がない動作が振り操作又は傾け操作であると判断されることによる誤入力が防止できる。
1…電子キーシステム、2…電子キー、3…車載装置、21…加速度センサ(検出手段)、23…マイコン(電子キー側制御装置)、26…アンロックスイッチ、27…ロックスイッチ、33…車載制御部(車両側制御装置)、41…パワーウィンドウ装置。

Claims (2)

  1. ユーザに所持されて、その操作に応じて自身の識別コードを含む制御を要求する旨の制御要求信号を車両側に送信する電子キーにおいて、
    前記電子キーの振り操作又は傾け操作に起因して生じる加速度又は角速度を検出する検出手段と、
    前記電子キーに操作可能に設けられ、操作されたときには、その旨示す操作信号を出力する複数の操作スイッチと、
    前記複数の操作スイッチのうち何れか一を構成するとともに、車両ドアを施錠する際に操作されるロックスイッチと、
    前記ロックスイッチの操作が検知された状態において振り操作又は傾け操作がなされた旨の判断をしたとき、前記車両をユーザが同車両から降車して離れることに適した初期状態に戻す制御を要求する旨の前記制御要求信号を車両側に送信する制御装置と、を備えた電子キー。
  2. 請求項に記載の電子キーにおいて、
    前記複数の操作スイッチのうち何れか一を構成するとともに、車両ドアを解錠する際に操作されるアンロックスイッチをさらに備え、
    前記制御装置は、前記アンロックスイッチの操作が検知された状態において振り操作又は傾け操作がなされた旨の判断をしたとき、前記車両を前記初期状態からユーザが乗車するのに適した所望状態へと遷移させる制御を要求する旨の前記制御要求信号を車両側に送信する電子キー。
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