JP2014226942A - 電子キーシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】電子キーシステムにおいて、操作スペースが狭い状況においても、モーション操作を通じた制御を容易に行うことにある。
【解決手段】ユーザによる振り操作に係る操作スペースが狭いとき、電子キー制御部は、閾値大モードから閾値小モードに移行することで、振り操作の有無の判断基準となる閾値としての設定範囲A2及び設定時間T2を小さく設定する。よって、操作スペースが狭い状況にあっては、振り操作距離が小さく、かつ遅い振り操作にて加速度が設定時間T2以上に亘って設定範囲A2を外れるため、電子キー制御部によって振り操作があったと判断される。このため、操作スペースが狭い状況にあっても、振り操作を通じたスライドドアの開放を容易に行うことができる。
【選択図】図3
【解決手段】ユーザによる振り操作に係る操作スペースが狭いとき、電子キー制御部は、閾値大モードから閾値小モードに移行することで、振り操作の有無の判断基準となる閾値としての設定範囲A2及び設定時間T2を小さく設定する。よって、操作スペースが狭い状況にあっては、振り操作距離が小さく、かつ遅い振り操作にて加速度が設定時間T2以上に亘って設定範囲A2を外れるため、電子キー制御部によって振り操作があったと判断される。このため、操作スペースが狭い状況にあっても、振り操作を通じたスライドドアの開放を容易に行うことができる。
【選択図】図3
Description
この発明は、電子キーシステムに関する。
従来、利便性の観点からユーザによる電子キーの振り操作をはじめとするユーザのモーション操作に応じて車両ドアの施解錠、スライドドアの開放等の車両制御を可能とする電子キーシステムが公知である(例えば、特許文献1参照)。
ところで、ユーザが上記モーション操作を行う状況は多様である。例えば、自車両が構造物(他車両、壁等)と近接した状態で駐車される場合には、狭いスペースで上記振り操作を行う必要がある。この場合、振り操作量が不足して車両ドアの施解錠等が困難となるおそれがある。この課題は、振り操作に限らず、ユーザの歩く動作、電子キーを叩く動作等のモーション操作に応じて車両制御を可能とする構成に共通して生じうるものである。
この発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、操作スペースが狭い状況においても、モーション操作を通じた制御を容易に行うことができる電子キーシステムを提供することにある。
上記課題を解決する電子キーシステムは、ユーザに所持されて、その操作に応じて制御を要求する旨の制御要求信号を送信する電子キーと、前記制御要求信号を受信すると、その制御要求信号に応じた制御を実行する車載制御部と、を備えた電子キーシステムにおいて、前記電子キーを所持するユーザによるモーション操作の大小に応じた検出値を検出するモーション検出部と、自車両の周囲における前記モーション操作に要する操作スペースを検出するスペース検出部と、前記車載制御部は、前記モーション検出部による検出値が閾値以上であるとき、ユーザによるモーション操作がある旨判断するとともに、前記スペース検出部を通じて検出された前記操作スペースが狭いほど前記閾値を小さく設定する。
この構成によれば、車載制御部は、モーション検出部による検出値が閾値以上であるとき、ユーザによるモーション操作があった旨判断する。また、車載制御部は、ユーザによるモーション操作時の操作スペースが狭いほど、モーション操作の有無の判断基準となる閾値を小さく設定する。よって、操作スペースが狭い状況にあっては、小さいモーション操作にて容易に制御の実行が可能となる。
上記電子キーシステムについて、前記スペース検出部は、他車両からの無線信号を受信すると、前記操作スペースが不足している旨検出し、前記車載制御部は、前記スペース検出部によって前記操作スペースが不足している旨検出されると、前記閾値を小さく設定することが好ましい。
この構成によれば、スペース検出部は、他車両からの無線信号を利用して、操作スペースが不足しているか否かを検出する。これにより、簡易な構成を維持しつつ操作スペースの検出が可能となる。
上記電子キーシステムについて、前記モーション検出部はユーザによる前記電子キーの振り操作に伴う前記検出値としての加速度を検出する加速度検出部であって、前記車載制御部は、加速度検出部を通じて検出された加速度が閾値以上となったとき、前記モーション操作としての振り操作があった旨判断するとともに、前記スペース検出部を通じて検出された前記操作スペースが狭いほど前記閾値を小さく設定することが好ましい。
この構成によれば、ユーザが電子キーを把持した状態で振り操作を行うことで、車載制御部による制御の実行が可能となる。この振り操作には、操作スペースが必要となるものの、操作スペースが狭い場合には閾値が小さく設定されることで、小さい振り操作にて車載制御部における制御の実行が可能となる。
上記電子キーシステムについて、前記モーション検出部は前記電子キーの動きを通じてユーザの歩行及び停止を検出するユーザ動作検出部であって、前記車載制御部は、前記ユーザ動作検出部の検出結果に基づき停止、及び閾時間、閾距離又は閾速度以上の歩行が予め設定された組み合わせで行われたとき前記モーション操作としてのユーザの動作があったと判断するとともに、前記スペース検出部を通じて検出された前記操作スペースが狭いほど前記閾時間を短く設定することが好ましい。
この構成によれば、車載制御部の周辺で、ユーザによって停止と、及び閾時間、閾距離又は閾速度以上の歩行とが予め設定された組み合わせで行われることで車載制御部における制御の実行が可能となる。また、操作スペースが狭い場合には上記歩行時の閾時間、閾距離又は閾速度における値が小さく設定されることで、上記ユーザの動作を通じた制御の実行が困難となることが抑制される。
上記電子キーシステムについて、前記ユーザ動作検出部は、ユーザの歩行に応じて前記電子キーに加わる加速度を検出する加速度検出部であることが好ましい。
この構成によれば、加速度検出部の検出結果に基づきユーザが立ち止まったこと(停止)及び歩行が検出される。これにより、ユーザの動作を直接的に監視することが可能となるため、より正確にユーザの動作を判断することができる。
この構成によれば、加速度検出部の検出結果に基づきユーザが立ち止まったこと(停止)及び歩行が検出される。これにより、ユーザの動作を直接的に監視することが可能となるため、より正確にユーザの動作を判断することができる。
上記電子キーシステムについて、前記ユーザ動作検出部は、前記電子キー及び前記車載制御部間で送受信される無線信号の受信信号強度を検出する受信信号強度検出部であることが好ましい。
電子キー及び車載制御部間の距離が近くなるほど無線信号の受信信号強度が強くなる。このため、信号強度検出部の検出結果に基づきユーザの停止及び歩行を検出することができる。この場合、簡易な構成にてユーザの動作を検出することができる。
本発明によれば、電子キーシステムにおいて、操作スペースが狭い状況においても、モーション操作を通じた制御を容易に行うことができる。
(第1の実施形態)
以下、電子キーシステムの第1の実施形態について図1〜図5を参照しつつ説明する。
図1に示すように、本例では、電子キーシステムとしてスマートシステム及びワイヤレスキーシステムが搭載されている。スマートシステムとは、ユーザによって所持される電子キー10と、自車両20aに搭載される車載装置20との間で自動での双方向無線通信を通じて車両の制御を許可するシステムである。ワイヤレスキーシステムとは、電子キー10への操作をトリガとして行われる電子キー10から車載装置20への単方向無線通信を通じて車両の遠隔制御を許可するシステムである。
以下、電子キーシステムの第1の実施形態について図1〜図5を参照しつつ説明する。
図1に示すように、本例では、電子キーシステムとしてスマートシステム及びワイヤレスキーシステムが搭載されている。スマートシステムとは、ユーザによって所持される電子キー10と、自車両20aに搭載される車載装置20との間で自動での双方向無線通信を通じて車両の制御を許可するシステムである。ワイヤレスキーシステムとは、電子キー10への操作をトリガとして行われる電子キー10から車載装置20への単方向無線通信を通じて車両の遠隔制御を許可するシステムである。
以下、電子キー10及び車載装置20の構成について説明する。
<電子キー10>
図1に示すように、電子キー10は、電子キー制御部11と、LF受信部12と、UHF送信部13と、ロックスイッチ17と、アンロックスイッチ16と、加速度センサ18とを備える。
<電子キー10>
図1に示すように、電子キー10は、電子キー制御部11と、LF受信部12と、UHF送信部13と、ロックスイッチ17と、アンロックスイッチ16と、加速度センサ18とを備える。
電子キー制御部11は、コンピュータユニットによって構成されるとともに、不揮発性のメモリ11aを備える。このメモリ11aには電子キー10固有のIDコード(識別コード)及び各種しきい値等が記憶されている。
LF受信部12は車載装置20から送信されるLF(Low Frequency)帯の無線信号である第1のリクエスト信号Sreq1を受信すると、その信号を復調したうえで電子キー制御部11へ出力する。
電子キー制御部11は、LF受信部12からリクエスト信号Sreq1,Sreq2を受けると、メモリ11aに記憶されるIDコードを含むレスポンス信号Sresを生成し、その生成したレスポンス信号SresをUHF送信部13へ出力する。UHF送信部13は、電子キー制御部11からのレスポンス信号SresをUHF(Ultra High Frequency)帯に変調し、その変調したレスポンス信号Sresを車載装置20へ無線送信する。
アンロックスイッチ16、ロックスイッチ17は電子キー10の表面に押し操作可能に設けられている。各スイッチ16,17は押し操作されると、その操作がされている期間に亘ってその旨を示す操作信号を電子キー制御部11に出力する。
電子キー制御部11は、アンロックスイッチ16が単押し操作されたことを操作信号の入力を通じて認識すると、メモリ11aに記憶されるIDコードを含む解錠要求信号Sulを生成して、その解錠要求信号SulをUHF送信部13に出力する。UHF送信部13は、入力された解錠要求信号SulをUHF帯の電波に変調して、その変調した解錠要求信号Sulを無線送信する。
電子キー制御部11は、ロックスイッチ17が単押し操作されたときも、同様にメモリ11aに記憶されるIDコードを含む施錠要求信号SloをUHF送信部13を通じて無線送信する。
加速度センサ18は、電子キー10が振られたときに生じる加速度に応じた電圧(検出値)を検出結果として電子キー制御部11に出力する。加速度センサ18は、例えば3軸方向(XYZ座標系における互いに直交するX軸、Y軸、Z軸)の加速度を検知可能である。加速度センサ18には機械式、光学式、半導体式等のものがあるが、電子キー10に内蔵可能であって振り操作に基づく加速度を検出できるものであれば何れであってもよい。本実施形態では加速度センサ18がモーション検出部及び加速度検出部の一例である。
電子キー制御部11は、各スイッチ16,17が押し操作されている期間に亘って、加速度センサ18の検出結果に基づき振り操作の有無を判断する。
電子キー制御部11は、電子キー10が振り操作された旨判断すると、メモリ11aに記憶されるIDコードを含む開ドア要求信号Sopを生成して、その開ドア要求信号SopをUHF送信部13を通じて無線送信する。
電子キー制御部11は、電子キー10が振り操作された旨判断すると、メモリ11aに記憶されるIDコードを含む開ドア要求信号Sopを生成して、その開ドア要求信号SopをUHF送信部13を通じて無線送信する。
つぎに、電子キー10の振り操作の有無についての判断方法について説明する。
図3のグラフにおいて、縦軸に示される合成加速度は、加速度センサ18により検出された各軸方向における加速度を合成して算出されるものである。電子キー制御部11は、閾値小モード及び閾値大モード間でモードを切り替える。
図3のグラフにおいて、縦軸に示される合成加速度は、加速度センサ18により検出された各軸方向における加速度を合成して算出されるものである。電子キー制御部11は、閾値小モード及び閾値大モード間でモードを切り替える。
図3に示すように、電子キー制御部11は、閾値小モードにおいては、閾値として第1の設定時間T1及び第1の設定範囲A1を利用し、閾値大モードにおいては、閾値として第2の設定時間T2及び第2の設定範囲A2を利用する。第2の設定時間T2は第1の設定時間T1より短く、第2の設定範囲A2は第1の設定範囲A1より狭い。また、両設定範囲A1,A2は、合成加速度ゼロを中心に設定されている。
電子キー制御部11は、閾値大モードにおいては、第1の設定時間T1に亘って第1の設定範囲A1を外れる合成加速度が検出されたときには電子キー10に振り操作がされたと判断する。また、電子キー制御部11は、閾値小モードにおいては、第2の設定時間T2に亘って第2の設定範囲A2を外れる合成加速度が検出されたときには電子キー10に振り操作がされたと判断する。
従って、閾値小モードにおいては、より小さい振り操作量(距離)で、かつ遅い振り速度にて振り操作があった旨判断される。一方、閾値大モードにおいては、より大きい振り操作量(距離)で、かつ速い振り速度にて振り操作があった旨判断される。
例えば、閾値小モードにおいては、手首を支点として電子キー10を振ることで、振り操作があったと判断され、閾値大モードにおいては、ひじを支点として電子キー10を振ることで、振り操作があったと判断される。
電子キー制御部11は、通常、閾値大モードであって、LF受信部12を通じて車載装置20からの第2のリクエスト信号Sreq2を受信すると、一定期間に亘って閾値大モードから閾値小モードに移行する。電子キー制御部11は、この一定期間の経過後に、閾値大モードに戻る。
<車載装置20>
図1に示すように、車載装置20は、車載制御部21と、LF送信部23と、UHF受信部22と、LF受信部24と、を備えている。また、車載制御部21には、ドアスイッチ32と、ドア制御装置33と、スライドドア装置34とが電気的に接続されている。
図1に示すように、車載装置20は、車載制御部21と、LF送信部23と、UHF受信部22と、LF受信部24と、を備えている。また、車載制御部21には、ドアスイッチ32と、ドア制御装置33と、スライドドア装置34とが電気的に接続されている。
車載制御部21は、コンピュータユニットによって構成されるとともに、不揮発性のメモリ21aを備える。このメモリ21aには車両に登録された電子キー10のIDコードが記憶されている。
車載制御部21は、所定周期毎に第1のリクエスト信号Sreq1を生成し、その信号をLF送信部23に出力する。LF送信部23は、車載制御部21からの第1のリクエスト信号Sreq1をLF帯に変調し、その変調した第1のリクエスト信号Sreq1を無線送信する。
図2に示すように、ドアスイッチ32は車両ドアのアウトサイドドアハンドルに設けられる。各ドアスイッチ32は、押し操作されると、その旨の操作信号を車載制御部21に出力する。本例ではLF送信部23はピラーに内蔵される。そして、LF送信部23から第1のリクエスト信号Sreq1が車両の側部に形成される半円状の通信エリア50に送信される。
図1に示すように、UHF受信部22は電子キー10から送信されるレスポンス信号Sres、解錠要求信号Sul、施錠要求信号Slo又は開ドア要求信号Sopを受信すると、その受信信号を復調したうえで車載制御部21へ出力する。
車載制御部21は、UHF受信部22からのレスポンス信号Sres、解錠要求信号Sul、施錠要求信号Slo又は開ドア要求信号Sopを受けると、その信号に含まれるIDコードと、メモリ21aに記憶されるIDコードとの照合を行う。
車載制御部21は、解錠要求信号Sulに係るID照合が成立するとドア制御装置33を通じて車両ドアを解錠する。また、車載制御部21は、施錠要求信号Sloに係るID照合が成立するとドア制御装置33を通じて車両ドアを施錠する。
また、車載制御部21は、レスポンス信号Sresに係るID照合が成立した状態でドアスイッチ32が押し操作された旨判断するとドア制御装置33を通じて車両ドアの施解錠状態を切り替える。このレスポンス信号Sresに係るID照合は電子キー10が通信エリア50に存在する場合には定期的に成立する。
また、車載制御部21は、開ドア要求信号Sopに係るID照合が成立すると、車両ドアを解錠した後にスライドドア装置34を介してスライドドア34aを開放する。
LF受信部24は、他車両70から無線送信される他車リクエスト信号Sreqoを受信すると、その受信信号を復調したうえで車載制御部21へ出力する。車載制御部21は、他車リクエスト信号Sreqoを認識すると、他車両70が自車両20aに近接していて振り操作を通じた操作スペースが不足しているおそれがあるとして第1のリクエスト信号Sreq1に代えて第2のリクエスト信号Sreq2を一定期間に亘って所定周期毎にLF送信部23を通じて送信する。この第2のリクエスト信号Sreq2は、上記第1のリクエスト信号Sreq1と同様に、通信エリア50内に送信される。車載制御部21は、最後の他車リクエスト信号Sreqoの受信から一定時間経過すると、再び第1のリクエスト信号Sreq1を所定周期毎に送信する。なお、車載制御部21はスペース検出部の一例である。
LF受信部24は、他車両70から無線送信される他車リクエスト信号Sreqoを受信すると、その受信信号を復調したうえで車載制御部21へ出力する。車載制御部21は、他車リクエスト信号Sreqoを認識すると、他車両70が自車両20aに近接していて振り操作を通じた操作スペースが不足しているおそれがあるとして第1のリクエスト信号Sreq1に代えて第2のリクエスト信号Sreq2を一定期間に亘って所定周期毎にLF送信部23を通じて送信する。この第2のリクエスト信号Sreq2は、上記第1のリクエスト信号Sreq1と同様に、通信エリア50内に送信される。車載制御部21は、最後の他車リクエスト信号Sreqoの受信から一定時間経過すると、再び第1のリクエスト信号Sreq1を所定周期毎に送信する。なお、車載制御部21はスペース検出部の一例である。
つぎに、図4のシーケンスチャートに従って、スライドドア開放時における電子キー制御部11、車載制御部21及び他車両70の動作について説明する。なお、電子キー制御部11は、当該チャート開始時には閾値大モードであるとする。
車載制御部21は、第1のリクエスト信号Sreq1を定期的に送信する(S101)。他車両70が自車両20aに近接した位置に停車すると、他車両70は他車リクエスト信号Sreqoを定期的に送信する(S102)。
車載制御部21は、他車リクエスト信号Sreqoを受信すると、第1のリクエスト信号Sreq1に代えて、第2のリクエスト信号Sreq2を定期的に送信する(S103)。
電子キー制御部11は、第2のリクエスト信号Sreq2を受信すると閾値大モードから閾値小モードに移行する(S104)。電子キー制御部11は、閾値小モードにおいて、何れかのスイッチ16,17が押し操作された状態において加速度センサ18の検出結果に基づき電子キー10に対するユーザの振り操作がある旨判断すると(S105)、開ドア要求信号Sopを送信する(S106)。車載制御部21は開ドア要求信号Sopを受信してID照合が成立すると車両ドアの解錠後にスライドドア34aを開放する(S107)。以上で、電子キー制御部11、車載制御部21及び他車両70のシーケンスチャートに係る処理が完了となる。
本実施形態においては、図5に示すように、自車両20aにおける右側方に他車両70が近接して駐車されていて、電子キー10の振り操作に必要となる操作スペースが狭い状況においても、小さくかつ遅い振り操作でも電子キー制御部11によって振り操作がある旨判断される。よって、当該状況にあっても、ユーザは振り操作を通じたスライドドア34aの開放を容易に行える。
また、操作スペースが広い状況にあっては、ユーザに対して大きく速い振り操作が要求される。このため、電子キー制御部11によって振り操作がされたと誤って判断されることが抑制され、よりユーザの意図に沿ってスライドドア34aの開放を行うことができる。
以上、説明した実施形態によれば、特に以下の効果を奏することができる。
(1)電子キー制御部11は、閾値大モードにおいては、第1の設定時間T1に亘って第1の設定範囲A1を外れる合成加速度が検出されたときには電子キー10に振り操作がされたと判断する。電子キー制御部11は、ユーザによる振り操作に係る操作スペースが狭いとき、閾値大モードから閾値小モードに移行する。この閾値小モードにおいては、設定範囲A2及び設定時間T2が小さく設定される。よって、操作スペースが狭い状況にあっては、振り操作距離が小さく、かつ遅い振り操作にて加速度が設定時間T2以上に亘って設定範囲A2を外れるため、電子キー制御部11によって振り操作があったと判断される。このため、操作スペースが狭い状況にあっても、振り操作を通じたスライドドア34aの開放を容易に行うことができる。
(1)電子キー制御部11は、閾値大モードにおいては、第1の設定時間T1に亘って第1の設定範囲A1を外れる合成加速度が検出されたときには電子キー10に振り操作がされたと判断する。電子キー制御部11は、ユーザによる振り操作に係る操作スペースが狭いとき、閾値大モードから閾値小モードに移行する。この閾値小モードにおいては、設定範囲A2及び設定時間T2が小さく設定される。よって、操作スペースが狭い状況にあっては、振り操作距離が小さく、かつ遅い振り操作にて加速度が設定時間T2以上に亘って設定範囲A2を外れるため、電子キー制御部11によって振り操作があったと判断される。このため、操作スペースが狭い状況にあっても、振り操作を通じたスライドドア34aの開放を容易に行うことができる。
(2)車載制御部21は、他車両70からの他車リクエスト信号Sreqoを受信したとき操作スペースが狭いと判断する。これにより、簡易な構成を維持しつつ操作スペースの判断が可能となる。
(第2の実施形態)
以下、本発明を電子キーシステムに具体化した第2の実施形態について、図6〜図8を参照して説明する。この実施形態では、ユーザの歩行態様によりスライドドアの開放が可能となる点が上記第1の実施形態と異なっている。以下、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
以下、本発明を電子キーシステムに具体化した第2の実施形態について、図6〜図8を参照して説明する。この実施形態では、ユーザの歩行態様によりスライドドアの開放が可能となる点が上記第1の実施形態と異なっている。以下、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
電子キー制御部11は、LF受信部12からのリクエスト信号Sreq1,Sreq2を認識すると加速度センサ18を起動させる。本実施形態においては、加速度センサ18はユーザの歩行に伴い電子キー10に生じる加速度を、その加速度に応じた電圧(検出値)として検出し、その検出結果を電子キー制御部11に出力する。本実施形態でも加速度センサ18がモーション検出部及びユーザ動作検出部の一例となる。
電子キー制御部11は、閾値小モード及び閾値大モード間でモードを切り替える。
図6(a)に示すように、電子キー制御部11は、閾値大モードにおいては、加速度センサ18を通じて検出した加速度が閾時間Tthaに亘って閾範囲Lth1以内である場合にはユーザが立ち止まって停止していると判断し、加速度が閾範囲Lth1を定期的に超える期間が閾時間Tthbに亘って継続した場合にはユーザが歩行していると判断する。
図6(a)に示すように、電子キー制御部11は、閾値大モードにおいては、加速度センサ18を通じて検出した加速度が閾時間Tthaに亘って閾範囲Lth1以内である場合にはユーザが立ち止まって停止していると判断し、加速度が閾範囲Lth1を定期的に超える期間が閾時間Tthbに亘って継続した場合にはユーザが歩行していると判断する。
閾値小モードにおいては、ユーザが立ち止まっているか否かの判断基準については上記閾値大モードと同様である。
また、図6(b)に示すように、電子キー制御部11は、加速度が閾範囲Lth2を定期的に超える期間が閾時間Tthcに亘って継続した場合にはユーザが歩行していると判断する。閾時間Tthcは閾時間Tthbより短い時間に設定されている。閾時間Tthc,Tthbは歩行がある旨判断されるために必要となる歩行時間である。よって、閾値小モードにおいては、ユーザの移動距離が少なくても歩行と判断される。また、閾範囲Lth2は閾範囲Lth1より狭い範囲に設定されている。よって、閾値小モードにおいては、ユーザの動きが少ない場合であっても歩行と判断される。
また、図6(b)に示すように、電子キー制御部11は、加速度が閾範囲Lth2を定期的に超える期間が閾時間Tthcに亘って継続した場合にはユーザが歩行していると判断する。閾時間Tthcは閾時間Tthbより短い時間に設定されている。閾時間Tthc,Tthbは歩行がある旨判断されるために必要となる歩行時間である。よって、閾値小モードにおいては、ユーザの移動距離が少なくても歩行と判断される。また、閾範囲Lth2は閾範囲Lth1より狭い範囲に設定されている。よって、閾値小モードにおいては、ユーザの動きが少ない場合であっても歩行と判断される。
電子キー制御部11は、加速度センサ18の起動後に最初にユーザが停止した旨判断すると、メモリ11aに記憶されるIDコードを含むアンサーバック要求信号Sabを生成し、そのアンサーバック要求信号SabをUHF送信部13を通じて無線送信する。そして、電子キー制御部11は、ユーザが歩行を再開した旨判断し、その後再びユーザが停止した旨判断すると、スライドドアの開放を要求する旨の開ドア要求信号Sopを生成し、その開ドア要求信号SopをUHF送信部13を通じて無線送信する。
図1の一点鎖線に示すように、車載装置20にはハザードランプ38が電気的に接続されている。車載制御部21は、アンサーバック要求信号Sabに係るID照合が成立するとアンサーバックとしてハザードランプ38を複数回に亘って点滅させる。
つぎに、図7のシーケンスチャートに従って、ユーザの乗車時における電子キー制御部11、車載制御部21及び他車両70の動作手順について説明する。なお、電子キー制御部11は、当該チャート開始時には閾値大モードであるとする。
他車両70が自車両20aに近接した位置に停車すると、他車両70は他車リクエスト信号Sreqoを定期的に送信する(S201)。車載制御部21は、他車リクエスト信号Sreqoを受信すると、第1のリクエスト信号Sreq1に代えて、第2のリクエスト信号Sreq2を定期的に送信する(S202)。
電子キー制御部11は、第2のリクエスト信号Sreq2を受信すると閾値小モードに移行する(S203)。そして、電子キー制御部11は、加速度センサ18を起動する(S204)。電子キー制御部11は加速度センサ18の検出結果に基づきユーザが停止した旨判断すると(S205)、アンサーバック要求信号Sabを無線送信する(S206)。
車載制御部21は、受信したアンサーバック要求信号Sabに係るID照合が成立するとハザードランプ38を複数回に亘って点滅させることでアンサーバックを行う(S207)。
そして、電子キー制御部11は、ユーザが歩行を再開して、その後再びユーザが停止した旨判断すると(S208)、開ドア要求信号Sopを無線送信する(S209)。この歩行は、閾値小モードにおいては移動距離が少なく、かつユーザの動きが少ないものであってもよい。また、この歩行は必ずしも車両に接近する歩行でなくてもよい。車載制御部21は、受信した開ドア要求信号Sopに係るID照合が成立すると車両ドアを解錠した後にスライドドア装置34を介してスライドドア34aを開放する(S210)。車載制御部21は、スライドドア34aの開放が完了するとドア開完了信号Sfiを無線送信する(S211)。電子キー制御部11はドア開完了信号Sfiを受信すると加速度センサ18を停止させる(S212)。以上で、電子キー制御部11、車載制御部21及び他車両70の処理が終了する。
最後に、図8を参照しつつ、ユーザの車両への乗車方法について説明する。
電子キー10を所持するユーザは通信エリア50内に進入する。他車両70が自車両20aに近接して駐車されている場合、この通信エリア50に第2のリクエスト信号Sreq2が無線送信される。そして、ユーザは通信エリア50内で一度立ち止まった後に歩行して再び立ち止まる。これにより、自動で車両ドアが解錠された後にスライドドア34aが開く。この立ち止まった後の歩行距離が少なくても、電子キー制御部11によって歩行があったと判断される。よって、歩行に必要となるスペースが狭い状況においても、ユーザの動作に応じてスライドドア34aの開放が可能となる。
電子キー10を所持するユーザは通信エリア50内に進入する。他車両70が自車両20aに近接して駐車されている場合、この通信エリア50に第2のリクエスト信号Sreq2が無線送信される。そして、ユーザは通信エリア50内で一度立ち止まった後に歩行して再び立ち止まる。これにより、自動で車両ドアが解錠された後にスライドドア34aが開く。この立ち止まった後の歩行距離が少なくても、電子キー制御部11によって歩行があったと判断される。よって、歩行に必要となるスペースが狭い状況においても、ユーザの動作に応じてスライドドア34aの開放が可能となる。
以上、説明した実施形態によれば、特に以下の効果を奏することができる。
(3)ユーザは自車両20aの周辺で停止、歩行及び停止を順に行うことでスライドドア34aの開放が可能となる。また、操作スペースが狭い場合には上記歩行時の閾時間Tthcが小さく設定されることで、上記停止、歩行及び停止を通じたスライドドア34aの開放が困難となることが抑制される。
(3)ユーザは自車両20aの周辺で停止、歩行及び停止を順に行うことでスライドドア34aの開放が可能となる。また、操作スペースが狭い場合には上記歩行時の閾時間Tthcが小さく設定されることで、上記停止、歩行及び停止を通じたスライドドア34aの開放が困難となることが抑制される。
(4)加速度センサ18の検出結果に基づきユーザが立ち止まったこと(停止)及び歩行が検出される。これにより、ユーザの動作を直接的に監視することが可能となるため、より正確にユーザの動作を判断することができる。
なお、第1及び第2の実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することができる。
・第1の実施形態においてモーション操作は電子キー10を振る操作であって、第2の実施形態においてモーション操作は歩行動作であった。しかし、モーション操作はこれらに限らず、例えば、電子キー10を叩く操作、電子キー10を所持するユーザがジャンプする動作、電子キー10を所持するユーザが自身の踵を地面に叩く動作等であってもよい。何れの動作も、電子キー10に加速度が加わる。このため、電子キー制御部11は、加速度センサ18を通じて検出した加速度が閾値以上となったときモーション操作があったと判断できる。また、電子キー制御部11は、操作スペースが狭い状況では、閾値を小さくすることで上記各モーション操作が容易となる。
・第1の実施形態においてモーション操作は電子キー10を振る操作であって、第2の実施形態においてモーション操作は歩行動作であった。しかし、モーション操作はこれらに限らず、例えば、電子キー10を叩く操作、電子キー10を所持するユーザがジャンプする動作、電子キー10を所持するユーザが自身の踵を地面に叩く動作等であってもよい。何れの動作も、電子キー10に加速度が加わる。このため、電子キー制御部11は、加速度センサ18を通じて検出した加速度が閾値以上となったときモーション操作があったと判断できる。また、電子キー制御部11は、操作スペースが狭い状況では、閾値を小さくすることで上記各モーション操作が容易となる。
・第2の実施形態においては、電子キー制御部11は、加速度センサ18の検出結果に基づきユーザの歩行を判断していたが、RSSI(Received Signal Strength Indicator)に基づきユーザの歩行を判断してもよい。この場合、図1の破線で示すように、LF受信部12はRSSI検出部12aを備える。電子キー制御部11は、RSSI検出部12aを通じてリクエスト信号Sreq1,Sreq2のRSSIを認識する。このRSSIは電子キー10及び車載装置20間の距離が近いほど強くなる。
電子キー制御部11は、LF受信部12を通じてレスポンス信号Sresを受信すると、RSSI検出部12aを通じてRSSIの監視を開始する。電子キー制御部11は、RSSIが閾値以上の割合で変化しているときユーザが歩行している旨判断し、RSSIが閾時間に亘って変化していないときユーザが停止している旨判断する。電子キー制御部11は、他車リクエスト信号Sreqoを通じて他車両70が自車両20aに近接して駐車されていると判断すると閾値を小さくする。
RSSI検出部12aは車載装置20に搭載されていてもよい。例えば、UHF受信部22にRSSI検出部が設けられる。車載制御部21は、このRSSI検出部を通じてレスポンス信号SresのRSSIを認識し、そのRSSIの変化に基づき電子キー10を所持するユーザの動作を判断する。このRSSIの変化態様は、上記と同様である。また、電子キー制御部11は、加速度及びRSSIの両方でユーザの歩行を判断してもよい。
上記各構成では、加速度センサ等が不要となるため、簡易な構成にてユーザの動作を検出することができる。また、電子キー制御部11は、RSSIの増減に基づき、ユーザが自車両20aに接近しているか、離間しているかを判断可能となる。このユーザの移動方向を開ドア要求信号Sopの送信条件の一つとしてもよい。
・第1の実施形態においては、電子キー制御部11は閾値小モード及び閾値大モードの2モード間で切り替わっていたが、自車両20aから他車両70までの距離に応じて閾値を設定する構成であってもよい。この場合、例えば、LF受信部24を他車リクエスト信号SreqoのRSSIを検出可能に構成する。そして、車載制御部21は、検出したRSSIに基づき自車両20aから他車両70の距離を認識し、その距離を情報として第2のリクエスト信号Sreq2に含ませて電子キー10に送信する。電子キー制御部11は、受信した第2のリクエスト信号Sreq2に含まれる距離情報に基づき距離が小さいほど閾値を小さく設定する。これにより、より操作スペースに応じた閾値、ひいてはモーション操作が可能となる。
・上記各実施形態においては、車載制御部21は、他車両70からの他車リクエスト信号Sreqoの受信の有無に基づき、操作スペースを判断していた。しかし、この判断が可能であれば、その他の手法であってもよい。図1の一点鎖線に示すように、自車両20aに赤外線センサ等の近接センサ36をスペース検出部として設けてもよい。この場合、車載制御部21は、近接センサ36の検出結果に基づき、自車両20aの周囲に障害物が存在するか否かを判断する。車載制御部21は、自車両20aの周囲(特に車両右側方)に障害物が存在する旨判断すると、閾値小モードに移行する。
同様に、図1の一点鎖線に示すように、自車両20aにその周囲を撮影するカメラ37をスペース検出部として設けてもよい。この場合、車載制御部21は、カメラ37の撮影した映像に基づき、自車両20aの周囲(特に車両右側方)に障害物が存在するか否かを判断する。車載制御部21は、自車両20aの周囲に障害物が存在する旨判断すると、閾値小モードに移行する。スペース検出部としてカメラ37又は近接センサ36を利用する場合には、LF受信部24を省略可能である。また、カメラ37、近接センサ36及びLF受信部24を適宜組み合わせてスペース検出部を構成してもよい。上記各構成では、上記同様に閾値は2つだけでなく、電子キー制御部11は自車両20aと障害物との距離に応じた閾値の設定が可能である。よって、より適切なモーション操作の閾値が設定される。
・上記各実施形態においては、ユーザのモーション操作(振り操作等)によりスライドドア34aを開放することができた。しかし、制御内容はこれに限定されず、例えばスライドドアの閉、車両ドアの施解錠、室内灯及びヘッドライトのオンオフ操作及び光量調整、車両ウィンドウの開閉操作、エアコンディショナのオンオフ操作又は室温調整、ドアミラーの展開、格納、ミラー角度調整等であってもよい。
・第1の実施形態においては、電子キー制御部11は、設定時間T1に亘って設定範囲A1を外れる加速度が加速度センサ18により検出されたときには電子キー10に振り操作がされたと判断していた。しかし、両設定時間T1,T2を省略してもよい。この場合には、電子キー制御部11はアンロックスイッチ16又はロックスイッチ17の操作が検知された状態において、設定範囲A1,A2を外れる加速度が検出された時点で振り操作があると判断して、開ドア要求信号Sopを送信する。
・第1及び第2の実施形態を組み合わせた構成であってもよい。この場合、振り操作及びユーザの歩行動作のうち何れかを選択してスライドドアの開放が可能となる。
・第2の実施形態においては、電子キー制御部11は、加速度センサ18の検出結果に基づき、ユーザが停止、歩行及び停止を順に行ったと判断すると、ユーザによるモーション操作があったとして開ドア要求信号Sopを無線送信していた。しかし、この停止及び歩行の組み合わせは適宜変更可能である。例えば、停止及び閾時間Ttha以上の歩行の順であってもよい。
・第2の実施形態においては、電子キー制御部11は、加速度センサ18の検出結果に基づき、ユーザが停止、歩行及び停止を順に行ったと判断すると、ユーザによるモーション操作があったとして開ドア要求信号Sopを無線送信していた。しかし、この停止及び歩行の組み合わせは適宜変更可能である。例えば、停止及び閾時間Ttha以上の歩行の順であってもよい。
・第2の実施形態においては、電子キー制御部11は、閾時間Tthb以上に亘ってユーザが歩行しているとき、ユーザが歩行していると判断していた。しかし、電子キー制御部11は、閾距離以上に亘ってユーザが移動したときユーザが歩行していると判断してもよい。このユーザの移動距離は、加速度センサ18が検出する加速度の時間的変化に基づき算出してもよいし、上記RSSI検出部12aが検出するRSSIの時間的変化に基づき算出してもよい。また、電子キー制御部11は、閾速度以上に亘ってユーザが移動したときユーザが歩行していると判断してもよい。
・上記各実施形態においては、電子キー制御部11は加速度センサ18により検出された各軸方向における加速度を合成した合成加速度に基づき電子キー10の振り操作の有無について判断していた。しかし、電子キー制御部11は各軸方向における加速度についてそれぞれ電子キー10の振り操作の有無の判断を行ってもよい。
・上記各実施形態においては、加速度センサ18は、例えば3軸方向の加速度を検知可能であったが、加速度センサ18は1軸又は2軸方向のみの加速度を検知可能であってもよい。
・上記各実施形態においては、LF送信部23はピラーに内蔵されていたが、LF送信部23はアウトサイドドアハンドルに内蔵されてもよい。
次に、前記実施形態から把握できる技術的思想を記載する。
次に、前記実施形態から把握できる技術的思想を記載する。
(イ)請求項3に記載の電子キーシステムにおいて、前記車載制御部は、前記加速度検出部を通じて検出された加速度が、閾時間以上に亘って閾値以上となったとき振り操作があった旨判断するとともに、前記スペース検出部を通じて検出された前記操作スペースが狭いほど前記閾値及び前記閾時間を小さく設定することを特徴とした電子キーシステム。
この構成によれば、車載制御部は振り操作時における加速度が閾時間以上に亘って閾値以上となったとき振り操作があった旨判断する。そして、操作スペースが狭いほど閾値及び閾時間が小さく設定される。このため、操作スペースが狭い状況にあっては、時間的に短くかつ遅い振り操作であっても、振り操作があったと判断される。
(ロ)請求項1又は2に記載の電子キーシステムにおいて、前記モーション検出部はユーザによる前記電子キーの振り操作に伴う前記検出値としての加速度を検出する加速度検出部であって、前記車載制御部は、加速度検出部を通じて検出された加速度が閾時間以上に亘って閾値以上となったとき、前記モーション操作としての振り操作があった旨判断するとともに、前記スペース検出部を通じて検出された前記操作スペースが狭いほど前記閾時間を短く設定することを特徴とした電子キーシステム。
この構成によれば、ユーザが電子キーを把持した状態で振り操作を行うことで、車載制御部による制御の実行が可能となる。この振り操作には、操作スペースが必要となるものの、操作スペースが狭い場合には閾時間が小さく設定されることで、小さい振り操作にて車載制御部における制御の実行が可能となる。
10…電子キー、11…電子キー制御部、12…LF受信部、12a…RSSI検出部(受信信号強度検出部)、13…UHF送信部、18…加速度センサ(モーション検出部、加速度検出部、ユーザ動作検出部)、20…車載装置、20a…自車両、21…車載制御部、24…LF受信部(スペース検出部)、32…ドアスイッチ、33…ドア制御装置、34…スライドドア装置、34a…スライドドア、36…近接センサ(スペース検出部)、37…カメラ(スペース検出部)、70…他車両。
Claims (6)
- ユーザに所持されて、その操作に応じて制御を要求する旨の制御要求信号を送信する電子キーと、前記制御要求信号を受信すると、その制御要求信号に応じた制御を実行する車載制御部と、を備えた電子キーシステムにおいて、
前記電子キーを所持するユーザによるモーション操作の大小に応じた検出値を検出するモーション検出部と、
自車両の周囲における前記モーション操作に要する操作スペースを検出するスペース検出部と、
前記車載制御部は、前記モーション検出部による検出値が閾値以上であるとき、ユーザによるモーション操作がある旨判断するとともに、前記スペース検出部を通じて検出された前記操作スペースが狭いほど前記閾値を小さく設定する
ことを特徴とした電子キーシステム。 - 請求項1に記載の電子キーシステムにおいて、
前記スペース検出部は、他車両からの無線信号を受信すると、前記操作スペースが不足している旨検出し、
前記車載制御部は、前記スペース検出部によって前記操作スペースが不足している旨検出されると、前記閾値を小さく設定する
ことを特徴とした電子キーシステム。 - 請求項1又は2に記載の電子キーシステムにおいて、
前記モーション検出部はユーザによる前記電子キーの振り操作に伴う前記検出値としての加速度を検出する加速度検出部であって、
前記車載制御部は、加速度検出部を通じて検出された加速度が閾値以上となったとき、前記モーション操作としての振り操作があった旨判断するとともに、前記スペース検出部を通じて検出された前記操作スペースが狭いほど前記閾値を小さく設定する
ことを特徴とした電子キーシステム。 - 請求項1〜3の何れか一項に記載の電子キーシステムにおいて、
前記モーション検出部は前記電子キーの動きを通じてユーザの歩行及び停止を検出するユーザ動作検出部であって、
前記車載制御部は、前記ユーザ動作検出部の検出結果に基づき停止、及び閾時間、閾距離又は閾速度以上の歩行が予め設定された組み合わせで行われたとき前記モーション操作としてのユーザの動作があったと判断するとともに、前記スペース検出部を通じて検出された前記操作スペースが狭いほど前記閾時間を短く設定する
ことを特徴とした電子キーシステム。 - 請求項4に記載の電子キーシステムにおいて、
前記ユーザ動作検出部は、ユーザの歩行に応じて前記電子キーに加わる加速度を検出する加速度検出部である
ことを特徴とした電子キーシステム。 - 請求項4又は5に記載の電子キーシステムにおいて、
前記ユーザ動作検出部は、前記電子キー及び前記車載制御部間で送受信される無線信号の受信信号強度を検出する受信信号強度検出部である
ことを特徴とした電子キーシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013105278A JP2014226942A (ja) | 2013-05-17 | 2013-05-17 | 電子キーシステム |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017210800A (ja) * | 2016-05-26 | 2017-11-30 | 三菱電機株式会社 | キーレスシステム |
JP2018123638A (ja) * | 2017-02-03 | 2018-08-09 | 株式会社デンソー | 車両用携帯機 |
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-
2013
- 2013-05-17 JP JP2013105278A patent/JP2014226942A/ja active Pending
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US10202102B2 (en) | 2016-05-26 | 2019-02-12 | Mitsubishi Electric Corporation | Keyless system |
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