JP5815647B2 - 開閉体制御システム - Google Patents

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本発明は、ユーザが所持する携帯型通信機と、無線信号の受信強度を用いることなく計測した携帯型通信機の移動情報に基づいて開閉体の閉制御を行う開閉体制御装置とを備えた開閉体制御システムに関するものである。
携帯型通信機に備えられたスイッチをユーザが操作することで、車両から離れた位置でこの車両のドア、トランク、およびスライドドアの鍵の開錠、施錠、または開動作を可能とする、キーレスエントリーシステムが一般的に知られている。このようなシステムでは、一般的には、ユーザが所持する携帯型通信機と、車両側に搭載された開閉体制御装置とが無線通信するとともに、ユーザによる携帯型通信機のスイッチ操作に基づいて、開閉体制御装置が車両のドアの開錠、施錠、またはドアの開閉動作を行う。
また、このようなシステムを応用した従来技術として、車両の開閉体制御装置が、携帯型通信機が送信する無線信号を受信し、その受信強度から携帯型通信機と自身(開閉体制御装置)との間の距離等を計測し、ドアの開閉制御が行われるものもある(例えば、特許文献1参照)。
特開第2001−234653号公報
しかしながら、従来技術には以下のような課題がある。
特許文献1に記載の従来技術においては、前述したように、無線信号の受信強度を用いて携帯型通信機と開閉体制御装置との間の距離等が計測されている。しかしながら、このような計測結果を利用する場合、携帯型通信機と開閉体制御装置との間に障害物があれば、距離等の計測が正確に行われず、誤った計測結果に基づいて、ユーザの意図しないタイミングでドアの開閉動作が行われてしまうという問題点がある。
本発明は、前記のような課題を解決するためになされたものであり、携帯型通信機と開閉体制御装置との間に障害物がある場合であっても、ユーザの意図するタイミングで開閉体を閉めることのできる利便性の高い開閉体制御システムを得ることを目的とする。
本発明における開閉体制御システムは、開閉体の閉動作を制御する開閉体制御装置と、開閉体制御装置と相互に通信する携帯型通信機と、を備えた開閉体制御システムであって、開閉体制御装置は、外部からシステム開始トリガが入力されることで生成したシステム開始信号を携帯型通信機に送信し、携帯型通信機が移動する際の基準位置となる原点位置を外部から取得し、取得した原点位置情報を携帯型通信機に送信し、携帯型通信機は、開閉体制御装置からシステム開始信号および原点位置を受信した場合には、原点位置から自身が移動した位置までの距離である移動距離を導出し、導出した移動距離を移動情報として開閉体制御装置に送信し、開閉体制御装置は、携帯型通信機から移動情報として受信した移動距離により、携帯型通信機が原点位置から移動したと判断した場合には、あらかじめ設定された閉速度で、開閉体の閉動作を行い、室外の照度を検出する照度検出部をさらに備え、開閉体制御装置は、照度検出部から受信した検出結果に基づいて、室外があらかじめ設定された基準照度よりも暗いと判定した場合には、開閉体の閉動作を行う際の閉速度を変更するものである。
本発明によれば、携帯型通信機と相互に通信する開閉体制御装置は、携帯型通信機が送信する無線信号の受信強度を用いることなく、携帯型通信機の移動情報に基づいて、開閉体の閉動作を行う。これにより、携帯型通信機と開閉体制御装置との間に障害物がある場合であっても、ユーザの意図するタイミングで開閉体を閉めることのできる利便性の高い開閉体制御システムを得ることができる。
本発明の実施の形態1における開閉体制御システムの構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1における開閉体制御システム内の開閉体制御装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1における開閉体制御システム内の開閉体制御装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1における開閉体制御システム内の開閉体制御装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1における開閉体制御システム内の携帯型通信機の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1における開閉体制御システム内の携帯型通信機の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2における開閉体制御システム内の開閉体制御装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2における開閉体制御システム内の開閉体制御装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2における開閉体制御システム内の開閉体制御装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2における開閉体制御装置内の第1制御部の閉制御開始信号の受信の有無による、車両とユーザとの位置関係を示す説明図である。 本発明の実施の形態2における開閉体制御装置内の第1制御部が移動速度情報に基づいて、ドアの閉速度を決定する方法の一例を示す説明図である。 本発明の実施の形態2における開閉体制御システム内の携帯型通信機の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2における開閉体制御システム内の携帯型通信機の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3における開閉体制御システム内の開閉体制御装置にON/OFF選択機能を設けた場合の、開閉体制御装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3における開閉体制御システム内の開閉体制御装置にON/OFF選択機能を設けた場合の、携帯型通信機の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3における開閉体制御システム内の携帯型通信機にON/OFF選択機能を設けた場合の、開閉体制御装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3における開閉体制御システム内の携帯型通信機にON/OFF選択機能を設けた場合の、携帯型通信機の動作を示すフローチャートである。
以下、本発明による開閉体制御システムを、好適な実施の形態にしたがって図面を用いて説明する。なお、図面の説明においては、同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1における開閉体制御システムの構成の一例を示すブロック図である。この図1における開閉体制御システムは、開閉体制御装置10および携帯型通信機20を備える。
ここで、本実施の形態1では、開閉体制御装置10は、車両(自動車)本体に取り付けられており、車両のユーザが携帯する携帯型通信機20が生成した移動情報に基づいて、車両のドアの閉動作を行う場合を例示する。なお、開閉体制御装置10によって閉動作が行われる開閉体は、例えば、車両に搭載されているドアであってもよいし、車両に搭載されている窓であってもよい。また、ここでいう携帯型通信機20が生成した移動情報とは、携帯型通信機20が後述する原点位置から移動したことを示す情報であって、移動した距離に基づく情報を意味する。
また、本実施の形態1では、携帯型通信機20は、ユーザが携帯可能な端末装置であり、開閉体制御装置10と対になっており、開閉体制御装置10が搭載されている車両のキーである場合を例示する。
開閉体制御システム内の開閉体制御装置10は、第1受信部11、第1送信部12、第1スイッチ部13、および第1制御部14を有する。
第1受信部11は、携帯型通信機20から送信される無線信号を受信し、受信した無線信号を復調して、第1制御部14に出力する。また、第1送信部12は、第1制御部14から携帯型通信機20に送信する情報を無線信号に変調して、携帯型通信機20に送信する。
第1スイッチ部13は、開閉体制御装置10の機能のON/OFFを選択切り換え可能なスイッチである。また、第1制御部14は、マイコン等の情報処理部と、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等の記憶部と、インターフェース回路等とを含んで構成されている。
さらに、第1制御部14は、車両のドアを開閉するドア開閉装置15の動作と、車両のドアをロックするドアロック装置16の動作とを制御するとともに、車両各種センサからなる第1センサ部17のセンサ信号(検出結果)を受信する。なお、ドア開閉装置15、ドアロック装置16、および第1センサ部17は、一般的には、車両に搭載されている。
一方、開閉体制御システム内の携帯型通信機20は、第2受信部21、第2送信部22、第2スイッチ部23、第2制御部24、および第2センサ部25を有する。
第2受信部21は、開閉体制御装置10から送信される無線信号を受信し、受信した無線信号を復調して、第2制御部24に出力する。また、第2送信部22は、第2制御部24から開閉体制御装置10に送信する情報を無線信号に変調して、開閉体制御装置10に送信する。
第2スイッチ部23は、携帯型通信機20の機能のON/OFFを選択切り換え可能なスイッチである。また、第2制御部24は、第1制御部14と同様に、マイコン等の情報処理部と、EEPROM等の記憶部と、インターフェース回路等とを含んで構成されている。さらに、第2制御部24は、第2センサ部25のセンサ信号(検出結果)を受信する。
次に、本実施の形態1における開閉体制御システム全体の動作について、開閉体制御装置10側の一連動作を示す図2A〜図2Cと、携帯型通信機20側の一連動作を示す図3A、図3Bを相互に参照しながら説明する。
はじめに、本実施の形態1における開閉体制御システム内の開閉体制御装置10の動作について、図2A〜図2Cを参照しながら説明する。図2A〜図2Cは、本発明の実施の形態1における開閉体制御システム内の開閉体制御装置10の動作を示すフローチャートである。また、図2A〜2Cは、スタートからエンドまでステップS11からステップS29を含んでおり、この一連の処理があらかじめ設定された処理周期毎に繰り返し実行される。
なお、図2A〜2Cは、1つのフローチャートを3つの図面に分けて記載したもので、図2Aに記載の部分と、図2Bに記載の部分と、図2Cに記載の部分とは続いている。また、図2A〜2C中の記号A〜Cについては、後述する実施の形態3でこれらの記号間に挿入されるステップを説明するためのものであるが、ここでは図示している。
ステップS11において、開閉体制御装置10内の第1制御部14は、外部からシステム開始トリガが入力されているか否かを判定する。そして、第1制御部14は、システム開始トリガが入力されていると判定した場合には、ステップS12へと進む。一方、第1制御部14は、システム開始トリガが入力されていないと判定した場合には、ステップS11の実行処理を繰り返す。
なお、このシステム開始トリガは、例えば、ユーザが降車後、ドアを閉めるためにドアロックスイッチを押した場合に、ドアロック装置16から第1制御部14に入力されるようにすればよい。また、ユーザが運転終了後、車両から降車した際の降車情報をシステム開始トリガとして用いてもよい。
ステップS12において、第1制御部14は、生成したシステム開始信号を携帯型通信機20に送信し、その後、A−B間を遷移し、ステップS13へと進む。
ステップS13において、第1制御部14は、記憶部の初期化を行い、ステップS14へと進む。なお、記憶部には後述する原点位置情報等が記憶されており、初期化が行われることで、記憶部に記憶されている原点位置情報等が消去される。
ステップS14において、第1制御部14は、外部から原点位置情報を取得し、記憶部に記憶し、ステップS15へと進む。なお、外部から原点位置情報として取得する原点位置とは、携帯型通信機20が移動する際の基準位置であり、具体的には、車両の中心位置を基準位置としてもよいし、基準位置は、各ドアの位置等、あらかじめ決められる場所であればどこでもよい。
ステップS15において、第1制御部14は、取得した原点位置情報を携帯型通信機20に送信し、ステップS16へと進む。
続いて、本実施の形態1における開閉体制御システム内の携帯型通信機20の動作について、図3A、図3Bを参照しながら説明する。図3A、図3Bは、本発明の実施の形態1における開閉体制御システム内の携帯型通信機20の動作を示すフローチャートである。また、図3A、3Bは、スタートからエンドまでステップS51からステップS59を含んでおり、この一連の処理があらかじめ設定された処理周期毎に繰り返し実行される。
なお、図3A、3Bは、1つのフローチャートを2つの図面に分けて記載したもので、図3Aに記載の部分と、図3Bに記載の部分とは続いている。また、図3A、3B中の記号D〜Fについては、後述する実施の形態3でこれらの記号間に挿入されるステップを説明するためのものであるが、ここでは図示している。
ステップS51において、携帯型通信機20内の第2制御部24は、開閉体制御装置10からシステム開始信号を受信しているか否かを判定する。そして、第2制御部24は、システム開始信号を受信していると判定した場合には、D−E間を遷移し、ステップS52へと進む。一方、第2制御部24は、システム開始信号を受信していないと判定した場合には、ステップS51の実行処理を繰り返す。
ステップS52において、第2制御部24は、開閉体制御装置10から原点位置情報を受信しているか否かを判定する。そして、第2制御部24は、原点位置情報を受信していると判定した場合には、ステップS53へと進む。一方、第2制御部24は、原点位置情報を受信していないと判定した場合には、ステップS52の実行処理を繰り返す。
ステップS53において、第2制御部24は、取得した原点位置情報を記憶部に記憶し、ステップS54へと進む。
ステップS54において、第2制御部24は、原点位置記憶完了信号を開閉体制御装置10に送信し、ステップS55へと進む。
続いて、図2Aの説明に戻り、ステップS16において、第1制御部14は、携帯型通信機20から原点位置記憶完了信号を受信しているか否かを判定する。そして、第1制御部14は、原点位置記憶完了信号を受信していると判定した場合には、ステップS17へと進む。一方、第1制御部14は、原点位置記憶完了信号を受信していないと判定した場合には、ステップS16の実行処理を繰り返す。
ステップS17において、第1制御部14は、移動距離計測開始信号を携帯型通信機20に送信し、ステップS18へと進む。
続いて、図3Aの説明に戻り、ステップS55において、第2制御部24は、開閉体制御装置10から移動距離計測開始信号を受信しているか否かを判定する。そして、第2制御部24は、移動距離計測開始信号を受信していると判定した場合には、ステップS56へと進む。一方、第2制御部24は、移動距離計測開始信号を受信していないと判定した場合には、ステップS55の実行処理を繰り返す。
ステップS56において、第2制御部24は、経過時間の計測に用いるタイマ(時間計測部)を初期化し、ステップS57へと進む。なお、タイマについては、初期化が行われることで、カウントされた時間が0に戻る。
ステップS57において、第2制御部24は、第2センサ部25から受信した検出結果と、開閉体制御装置10から受信した原点位置情報とに基づいて、原点位置から携帯型通信機20が移動した位置までの距離を移動距離として導出し、ステップS58へと進む。
なお、この移動距離の導出について、第2センサ部25に例えば、GPS(Global Positioning System)が組み込まれている場合には、検出結果として携帯型通信機20の位置情報(経度または緯度)を用いればよい。また、第2センサ部25に例えば、ジャイロセンサが組み込まれている場合には、検出結果として携帯型通信機20の移動における加速度を用いればよい。
ステップS58において、第2制御部24は、導出した移動距離を移動距離情報として、開閉体制御装置10に送信し、ステップS59へと進む。
続いて、図2Aの説明に戻り、ステップS18において、第1制御部14は、携帯型通信機20から移動距離情報を受信しているか否かを判定する。そして、第1制御部14は、移動距離情報を受信していると判定した場合には、ステップS19へと進む。一方、第1制御部14は、移動距離情報を受信していないと判定した場合には、ステップS18の実行処理を繰り返す。換言すると、第1制御部14は、携帯型通信機20から移動距離を受信し、受信した移動距離により、携帯型通信機が原点位置から移動したと判断すれば、ステップS19へと進むこととなる。
ステップS19において、第1制御部14は、第1センサ部17から検出結果として降雨情報を受信し、車外(室外)の降雨の有無を判定する。そして、第1制御部14は、降雨有りと判定した場合には、ステップS20へと進む。一方、第1制御部14は、降雨無しと判定した場合には、ステップS21へと進む。
ここで、第1センサ部17から降雨情報を受信するためには、第1センサ部17に例えば、レインセンサ(室外の降雨を検出する降雨検出部)を組み込めばよい。また、レインセンサに限定されず、降雨の有無を判定できるようなものであればどのようなものを降雨検出部として組み込んでもよい。
ステップS20において、第1制御部14は、ドアを閉める時の速度である閉速度を変更し、ステップS21へと進む。具体的には、第1制御部14は、現在のドアの閉速度に対して速度αを追加(加算)する。なお、通常のドアの閉速度(すなわち、速度を変更する前の初期のドアの閉速度)の具体的な数値については、あらかじめ設定しておけばよい。このようにして、第1制御部14は、降雨有りと判断した場合には、閉速度をより早く設定変更することで、降雨の影響を受けないように開閉体をより早く閉状態とすることを可能としている。
ステップS21において、第1制御部14は、第1センサ部17から検出結果として温度情報を受信し、車内(室内)の温度と、車外(室外)の温度との温度差があらかじめ設定された温度閾値以上であるか否かを判定する。そして、第1制御部14は、温度差が温度閾値以上であると判定した場合には、ステップS22へと進む。一方、第1制御部14は、温度差が温度閾値未満であると判定した場合には、ステップS23へと進む。
なお、第1センサ部17から温度情報を受信するために、第1センサ部17に例えば、温度センサ(室内外の温度を検出する温度検出部)を組み込めばよい。また、温度センサに限定されず、温度を計測できるものであればどのようなものを温度検出部として組み込んでもよい。
また、ここでは、車内外の温度差を、ステップS22へと進むかステップS23へと進むかの判定基準としているが、これに限定されない。すなわち、車内温度があらかじめ設定された温度範囲内に収まっている場合に、車内が快適な温度であると判断し、ステップS22へと進むようにしてもよい。
ステップS22において、第1制御部14は、ドアの閉速度を変更し、ステップS23へと進む。具体的には、第1制御部14は、現在のドアの閉速度に対して速度βを追加(加算)する。このようにして、第1制御部14は、温度差に応じて閉速度を設定変更することで、車内温度が車外温度の影響を受けないように、適切な速度で開閉体を閉状態とすることを可能としている。
ステップS23において、第1制御部14は、第1センサ部17から検出結果として照度情報を受信し、車外(室外)が暗いか否かを判定する。そして、第1制御部14は、車外が暗いと判定した場合には、ステップS24へと進む。一方、第1制御部14は、車外が暗くない(すなわち、明るい)と判定した場合には、ステップS25へと進む。
なお、第1センサ部17から照度情報を受信するために、第1センサ部17に例えば、照度センサ(室外の照度を検出する照度検出部)を組み込めばよい。この場合、照度センサが検出した車外の照度があらかじめ設定された照度閾値未満であれば、車外が暗いと判定し、照度閾値以上であれば、車外が明るいと判定するようにすればよい。また、照度センサに限定されず、照度を計測できるものであればどのようなものを照度検出部として組み込んでもよい。さらに、照度情報の代わりに、現在の時刻を示す時刻情報を受信し、受信した時刻情報に基づいて、車外が暗いか否かを判定するようにしてもよい。
ステップS24において、第1制御部14は、ドアの閉速度を変更し、ステップS25へと進む。具体的には、第1制御部14は、現在のドアの閉速度に対して速度γを追加(加算)する。このようにして、第1制御部14は、車外の照度に応じて閉速度を設定変更することで、車外が暗い場合には開閉体をより早く閉状態とすることを可能としている。
ステップS25において、第1制御部14は、現在のドアの閉速度でドアの閉動作を行うようにドア開閉装置15に対して指令し、ステップS26へと進む。そして、ドア開閉装置15は、第1制御部14からのこの制御指令に基づき、車両のドアを閉め始める。
ステップS26において、第1制御部14は、第1センサ部17から受信した検出結果に基づいて、車内に人(乗客)がいるか否かを判定する。そして、第1制御部14は、車内に人がいると判定した場合には、ステップS28へと進む。一方、第1制御部14は、車内に人がいないと判定した場合には、ステップS27へと進む。
なお、第1センサ部17の検出結果に基づいて、このような判定を行う場合には、例えば、第1センサ部17に、シートセンサまたは車高センサ(乗客の在室を検出する乗客検出部)を組み込めばよい。この場合、シートセンサまたは車高センサがシートの振動または車両の振動を検知すれば、車内に人がいると判定するようにすればよい。
また、第1制御部14が携帯型通信機20と通信し、携帯型通信機20が車内にあることを、第1受信部11を用いて確認することで、車内に人がいるか否かを判定するようにしてもよい。この場合、携帯型通信機20が車内にあれば、車内に人がいると判定するようにすればよい。
ステップS27において、第1制御部14は、ドア開閉装置15がドアの閉動作を完了しているか否かを判定する。すなわち、車両のドアが完全に閉まっている状態(閉状態)であるか否かを判定していることとなる。そして、第1制御部14は、ドア開閉装置15がドアの閉動作を完了していると判定した場合には、ステップS29へと進む。一方、第1制御部14は、ドア開閉装置15がドアの閉動作を完了していない(閉動作の途中)と判定した場合には、ステップS26へと戻る。
ステップS28において、第1制御部14は、現在行っているドアの閉動作を中止するようにドア開閉装置15に対して指令し、ステップS29へと進む。
ステップS29において、第1制御部14は、システム終了信号を携帯型通信機20に送信し、システム(一連の処理)を終了する。
続いて、図3Bの説明に戻り、ステップS59において、第2制御部24は、開閉体制御装置10からシステム終了信号を受信しているか否かを判定する。そして、第2制御部24は、システム終了信号を受信していると判定した場合には、システム(一連の処理)を終了する。一方、第2制御部24は、システム終了信号を受信していないと判定した場合には、ステップS59の実行処理を繰り返す。
なお、前述した閉速度変更用の速度α、β、γの具体的な数値については、事前に決定した値であってもよいし、後に変更できる値であってもよい。
以上、本実施の形態1によれば、携帯型通信機は、開閉体制御装置から送信される原点位置情報を記憶した後に、原点位置からの携帯型通信機の移動距離を導出し、導出した移動距離を移動情報として開閉体制御装置に送信する。また、開閉体制御装置は、携帯型通信機から移動距離を受信し、携帯型通信機が原点位置から移動したと判断すれば、開閉体の閉動作を行う。換言すると、携帯型通信機を所持したユーザが原点位置から移動することで、携帯型通信機の移動量に基づいて、開閉体の閉動作が行われることとなる。
このように、本実施の形態1では、携帯型通信機と開閉体制御装置との間で行われる通信の受信強度を用いて閉制御が行われていた従来技術と異なり、携帯型通信機から受信した移動距離のデータに基づいて閉制御を実行している。この結果、携帯型通信機と開閉体制御装置の間に障害物があることで受信強度が変化してしまった場合であっても、誤って開閉体の閉制御が行われることがなく、ユーザの意図するタイミングで開閉体を閉めることができる。
また、本実施の形態1によれば、開閉体制御装置は、乗客の在室を検出する乗客検出部からの検出結果に基づいて、車内に人(乗客)がいると判定した場合には、開閉体の閉動作を中止する。これにより、開閉体を閉めている途中において、室内に在室している人が降りる際に、開閉体に挟まれることを防ぐことができる。
また、本実施の形態1によれば、開閉体制御装置は、携帯型通信機と通信し、携帯型通信機20が車内にあることを確認した場合には、開閉体の閉動作を中止する。これにより、携帯型通信機を所持する人の在室の有無をより精度良く判定することができる。また、携帯型通信機のみが室内に取り残されている場合には、開閉体が閉まらないので、室内に携帯型通信機を忘れていることをユーザに気付かせることもできる。
また、本実施の形態1によれば、開閉体制御装置は、室外の降雨を検出する降雨検出部からの検出結果に基づいて、降雨有りと判定した場合には、開閉体の閉速度を変更する。これにより、室外が降雨であった場合、開閉体の閉速度を変化させることとなるので、開閉体を速やかに閉めることができ、室内に雨が侵入することを防ぐことができる。
また、本実施の形態1によれば、開閉体制御装置は、室内外の温度を検出する温度検出部からの検出結果に基づいて、開閉体の閉速度を変更する。これにより、室内の気温と室外の気温との差、または室内温度が一定範囲になっている場合、開閉体の閉速度を変化させることとなるので、室内の快適な温度を逃がさないようにすることができ、快適な車内環境を維持することができる。
また、本実施の形態1によれば、開閉体制御装置は、室外の照度を検出する照度検出部からの検出結果に基づき、室外が暗いと判定した場合には、開閉体の閉速度を変更する。これにより、室外が暗い場合、開閉体の閉速度を変化させることとなるので、開閉体を速やかに閉めることができ、暗闇で必要以上に開閉体が開いている場合に起こり得る室内の光による虫の侵入を防ぐことができる。
実施の形態2.
先の実施の形態1では、開閉体制御装置10が携帯型通信機20から移動距離を受信すれば、開閉体の閉動作を行う場合について説明した。これに対して、本実施の形態2では、開閉体制御装置10が携帯型通信機20から、距離閾値以上の移動距離を受信すれば、開閉体の閉動作を行う場合について説明する。
本実施の形態2における開閉体制御システム全体の動作について、開閉体制御装置10側の一連動作を示す図4A〜図4Cと、携帯型通信機20側の一連動作を示す図7A、図7Bを相互に参照しながら説明する。
図4A〜図4Cは、本発明の実施の形態2における開閉体制御システム内の開閉体制御装置10の動作を示すフローチャートである。また、図4A〜図4Cにおける一連の処理があらかじめ設定された処理周期毎に繰り返し実行される。なお、図4A〜図4Cは、1つのフローチャートを3つの図面に分けて記載したもので、図4Aに記載の部分と、先の図2Bに相当する図4Bに記載の部分と、図4Cに記載の部分とは続いている。
なお、ここでは、ステップS11〜S17、S19〜S26、S28、S29は、先の実施の形態1と同様の処理ステップであるので、先の実施の形態1とは異なるステップS30〜S33を中心に説明する。
開閉体制御装置10内の第1制御部14は、先の実施の形態1と同様に、ステップS11〜S17を順次実行し、ステップS30へと進む。
ステップS30において、第1制御部14は、携帯型通信機20から閉制御開始信号を受信しているか否かを判定する。そして、第1制御部14は、閉制御開始信号を受信していると判定した場合には、ステップS19へと進む。一方、第1制御部14は、閉制御開始信号を受信していないと判定した場合には、ステップS31へと進む。
ここで、第1制御部14の閉制御開始信号の受信の有無による、車両とユーザとの位置関係について、図5を参照しながら説明する。図5は、本発明の実施の形態2における開閉体制御装置10内の第1制御部14の閉制御開始信号の受信の有無による、車両とユーザとの位置関係を示す説明図である。
本実施の形態2では、携帯型通信機20が、原点位置から距離閾値L以上離れたことで、第1制御部14に対して閉制御開始信号を送信する構成となっている。したがって、図5に示すように、第1制御部14は、携帯型通信機20から閉制御開始信号を受信していない場合には、携帯型通信機20を所持したユーザは、原点位置から距離閾値Lのエリア内にいると判断できる。一方、第1制御部14は、閉制御開始信号を受信している場合には、携帯型通信機20を所持したユーザは、原点位置から距離閾値Lのエリア外を移動していると判断できる。なお、距離閾値Lについては、あらかじめ決定した値であってもよいし、後に変更できる値であってもよい。
続いて、図4Aの説明に戻り、ステップS31において、第1制御部14は、携帯型通信機20から移動速度情報を受信しているか否かを判定する。そして、第1制御部14は、移動速度情報を受信していると判定した場合には、ステップS32へと進む。一方、第1制御部14は、移動速度情報を受信していないと判定した場合には、ステップS30へと戻る。
ステップS32において、第1制御部14は、受信した移動速度情報に基づいて、ドアの閉速度を決定し、ステップS19へと進む。
ここで、第1制御部14が、携帯型通信機20から受信した移動速度情報に基づいて、ドアの閉速度を決定する方法の一例について、図6を参照しながら説明する。図6は、本発明の実施の形態2における開閉体制御装置10内の第1制御部14が移動速度情報に基づいて、ドアの閉速度を決定する方法の一例を示す説明図である。
また、図6(a)は、開閉体制御装置10が搭載された車両のドア開状態を示し、(b)は、車両のドア閉状態を示した一例である。なお、図6中のドアの開閉距離LDは、車両のドアが開閉する際のドアの移動距離に相当する。
まず、第1制御部14は、距離閾値Lと、携帯型通信機20から移動速度情報として受信した移動速度Vmとに基づいて、携帯型通信機20が原点位置から距離閾値Lの地点に到達するのにかかる到達時間Tを導出する。すなわち、距離閾値Lを移動速度Vmで除算することで、到達時間T(=L/Vm)を導出する。なお、携帯型通信機20による移動速度Vmの具体的な導出方法については、後述する。
その後、ドアの開閉距離LDを到達時間Tで除算することで、ドアの閉速度Vd(=LD/T)を現在のドアの閉速度として決定する。
なお、移動速度Vmと、ドアの閉速度Vdとを関連付けてデータテーブルとして第1制御部14の記憶部にあらかじめ記憶し、このデータテーブルから、携帯型通信機20から受信した移動速度Vmに対応するドアの閉速度Vdを選択し決定する方法をとってもよい。
続いて、図4A〜図4Cの説明に戻り、第1制御部14は、先の実施の形態1と同様に、ステップS19〜S26までの処理を実行し、ステップS26において、車内に人がいると判定した場合には、ステップS28へと進む。一方、第1制御部14は、車内に人がいないと判定した場合には、ステップS33へと進む。
ステップS33において、第1制御部14は、ドア開閉装置15がドアの閉動作を完了しているか否かを判定する。すなわち、車両のドアが完全に閉まっている状態(閉状態)であるか否かを判定していることとなる。そして、第1制御部14は、ドア開閉装置15がドアの閉動作を完了していると判定した場合には、ステップS29へと進む。一方、第1制御部14は、ドア開閉装置15がドアの閉動作を完了していない(閉動作の途中)と判定した場合には、ステップS30へと戻る。
続いて、本実施の形態2における開閉体制御システム内の携帯型通信機20の動作について、図7を参照しながら説明する。図7は、本発明の実施の形態2における開閉体制御システム内の携帯型通信機20の動作を示すフローチャートである。また、図7A、図7Bにおける一連の処理があらかじめ設定された処理周期毎に繰り返し実行される。なお、図7A、図7Bは、1つのフローチャートを2つの図面に分けて記載したもので、先の図3Aに相当する図7Aに記載の部分と、図7Bに記載の部分とは続いている。
なお、ここでは、ステップS51〜S57、S59は、先の実施の形態1と同様の処理ステップであるので、先の実施の形態1とは異なるステップS60〜S63を中心に説明する。
携帯型通信機20内の第2制御部24は、先の実施の形態1と同様に、ステップS51〜S57を順次実行し、ステップS60へと進む。
ステップS60において、第2制御部24は、ステップS57で導出した原点位置からの移動距離が距離閾値L以上であるか否かを判定する。そして、第2制御部24は、移動距離が距離閾値L以上である場合には、ステップS63へと進む。一方、第2制御部24は、移動距離が閾値L未満である場合には、ステップS61へと進む。
ステップS61において、第2制御部24は、開閉体制御装置10からシステム終了信号を受信しているか否かを判定する。第2制御部24は、システム終了信号を受信していると判定した場合には、システム(一連の処理)を終了する。一方、第2制御部24は、システム終了信号を受信していないと判定した場合には、ステップS62へと進む。
ステップS62において、第2制御部24は、前述した移動速度Vmを導出し、移動速度情報として開閉体制御装置10に送信し、ステップS57へと戻る。
ここで、第2制御部24による移動速度Vmの具体的な導出方法については、例えば、携帯型通信機20の原点位置からの移動距離を時間計測部で計測した時間で除算することで移動速度Vmを導出すればよい。
ステップS63において、第2制御部24は、閉制御開始信号を開閉体制御装置10に送信し、ステップS59へと進む。
以上、本実施の形態2によれば、ユーザが所持する携帯型通信機が、原点位置から距離閾値以上移動したことを判定し、移動情報として開閉体の制御開始信号を開閉体制御装置へ送信することにより、開閉体の閉制御を行う際におけるユーザの操作を不要とすることができる。また、携帯型通信機と開閉体制御装置との間で行われる通信の受信強度を用いて閉制御を実行しているわけではないので、先の実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態2によれば、携帯型通信機は、自身(携帯型通信機を所持するユーザ)の位置が原点位置から距離閾値未満である場合には、自身の移動速度を計測し、計測した移動速度を移動情報として開閉体制御装置に送信する。また、開閉体制御装置は、携帯型通信機から受信した移動速度に基づいて、開閉体の閉制御を行う。すなわち、原点位置からの移動距離が距離閾値未満の間は、移動速度に基づいた閉制御を実行することができる。
これにより、開閉体の閉制御を行う際におけるユーザの操作を不要とすることができる。また、携帯型通信機と開閉体制御装置との間で行われる通信の受信強度を用いて閉制御を実行しているわけではないので、先の実施の形態1と同様の効果を得ることができる。さらに、移動速度に基づいて、開閉体の閉制御が実行されているので、例えば、携帯型通信機を所持したユーザが走りながら原点位置から離れた場合、開閉体の閉速度を速くすることができ、開閉体を速やかに閉めることもできる。
実施の形態3.
先の実施の形態1、2では、開閉体制御システム全体の機能のON/OFFを切り替えることを考慮しない場合について説明した。これに対して、本実施の形態3では、開閉体制御システム全体の機能のON/OFFを切り替えることを考慮する場合について説明する。
はじめに、開閉体制御装置10側にON/OFF機能を設けた場合について、図8A、8Bを参照しながら説明する。図8Aは、本発明の実施の形態3における開閉体制御システム内の開閉体制御装置10にON/OFF選択機能を設けた場合の、開閉体制御装置10の動作を示すフローチャートである。図8Bは、本発明の実施の形態3における開閉体制御システム内の開閉体制御装置10にON/OFF選択機能を設けた場合の、携帯型通信機20の動作を示すフローチャートである。
なお、ここでは、先の実施の形態1、2と同様の処理ステップについては説明を省略し、先の実施の形態1、2とは異なるステップS43、S44、S64を中心に説明する。また、図8A、8B中のA〜Fは、図2、図3、図4、図7中のA〜Fに対応する。
図8Aに示すように、開閉体制御装置10内の第1制御部14は、ステップS12を実行した後、ステップS43へと進む。
ステップS43において、第1制御部14は、第1スイッチ部13が機能ONに設定されているか否かを判定する。そして、第1制御部14は、第1スイッチ部13が機能ONに設定されていると判定した場合には、ステップS13へと進む。一方、第1制御部14は、第1スイッチ部13が機能ONに設定されていない(すなわち、機能OFFに設定されている)と判定した場合には、ステップS44へと進む。
ステップS44において、第1制御部14は、機能停止信号を携帯型通信機20に送信し、ステップS29へと進む。
また、図8Bに示すように、携帯型通信機20内の第2制御部24は、ステップS51を実行した後、ステップS64へと進む。
ステップS64において、第2制御部24は、開閉体制御装置10から機能停止信号を受信しているか否かを判定する。そして、第2制御部24は、機能停止信号を受信していると判定した場合には、ステップS59へと進む。一方、第2制御部24は、機能停止信号を受信していないと判定した場合には、ステップS52へと進む。
続いて、携帯型通信機20側にON/OFF機能を設けた場合について、図9A、9Bを参照しながら説明する。図9Aは、本発明の実施の形態3における開閉体制御システム内の携帯型通信機20にON/OFF選択機能を設けた場合の、開閉体制御装置10の動作を示すフローチャートである。図9Bは、本発明の実施の形態3における開閉体制御システム内の携帯型通信機20にON/OFF選択機能を設けた場合の、携帯型通信機20の動作を示すフローチャートである。
なお、ここでは、先の実施の形態1、2と同様の処理ステップについては説明を省略し、先の実施の形態1、2とは異なるステップS45、S65、S66を中心に説明する。また、図9A、9B中のA〜Fは、図2、図3、図4、図7中のA〜Fに対応する。
図9Bに示すように、携帯型通信機20内の第2制御部24は、ステップS51を実行した後、ステップS65へと進む。
ステップS65において、第2制御部24は、第2スイッチ部23が機能ONに設定されているか否かを判定する。そして、第2制御部24は、第2スイッチ部23が機能ONに設定されていると判定した場合には、ステップS52へと進む。一方、第2制御部24は、第2スイッチ部23が機能ONに設定されていない(すなわち、機能OFFに設定されている)と判定した場合には、ステップS66へと進む。
ステップS66において、第2制御部24は、機能停止信号を開閉体制御装置10に送信し、ステップS59へと進む。
また、図9Aに示すように、開閉体制御装置10内の第1制御部14は、ステップS12を実行した後、ステップS45へと進む。
ステップS45において、第1制御部14は、携帯型通信機20から機能停止信号を受信しているか否かを判定する。そして、第1制御部14は、機能停止信号を受信していると判定した場合には、ステップS29へと進む。一方、第1制御部14は、機能停止信号を受信していないと判定した場合には、ステップS13と進む。
以上、本実施の形態3によれば、開閉体制御装置、または携帯型通信機に対して、ユーザの選択によって開閉体システム全体の機能のON/OFFを切り替えること可能とするスイッチ部を設ける。これにより、ユーザが必要とするときのみ開閉体システム全体の機能を動作させることができる。
以上のように、車両のドアの閉制御を行う場合を例示した本実施の形態1〜3における開閉体制御システム内の開閉体制御装置、および携帯型通信機によれば、車両のドアがドア閉完了状態となるまで、携帯型通信機を所持したユーザの移動距離、移動速度、天候情報、温度情報、明暗情報、または車内に人が存在するかの情報に基づいて、ドアの閉動作またはドアの閉速度の変更といったドアの閉制御が実施可能となる。
このように、本発明は、車両に備えられたドア等の開閉体を閉制御するための開閉体制御装置に適用することができ、本発明に係る開閉体制御装置は、携帯型通信機の移動距離に基づいて、開閉体の閉制御を行うことができる。
10 開閉体制御装置、11 第1受信部、12 第1送信部、13 第1スイッチ部、14 第1制御部、15 ドア開閉装置、16 ドアロック装置、17 第1センサ部、20 携帯型通信機、21 第2受信部、22 第2送信部、23 第2スイッチ部、24 第2制御部、25 第2センサ部。

Claims (9)

  1. 開閉体の閉動作を制御する開閉体制御装置と、
    前記開閉体制御装置と相互に通信する携帯型通信機と、
    を備えた開閉体制御システムであって、
    前記開閉体制御装置は、
    外部からシステム開始トリガが入力されることで生成したシステム開始信号を前記携帯型通信機に送信し、
    前記携帯型通信機が移動する際の基準位置となる原点位置を外部から取得し、取得した原点位置情報を前記携帯型通信機に送信し、
    前記携帯型通信機は、
    前記開閉体制御装置から前記システム開始信号および前記原点位置を受信した場合には、前記原点位置から自身が移動した位置までの距離である移動距離を導出し、導出した前記移動距離を移動情報として前記開閉体制御装置に送信し、
    前記開閉体制御装置は、
    前記携帯型通信機から前記移動情報として受信した前記移動距離により、前記携帯型通信機が前記原点位置から移動したと判断した場合には、あらかじめ設定された閉速度で、前記開閉体の閉動作を行い、
    室外の照度を検出する照度検出部をさらに備え、
    前記開閉体制御装置は、
    前記照度検出部から受信した検出結果に基づいて、室外があらかじめ設定された基準照度よりも暗いと判定した場合には、前記開閉体の閉動作を行う際の前記閉速度を変更する
    開閉体制御システム。
  2. 開閉体の閉動作を制御する開閉体制御装置と、
    前記開閉体制御装置と相互に通信する携帯型通信機と、
    を備えた開閉体制御システムであって、
    前記開閉体制御装置は、
    外部からシステム開始トリガが入力されることで生成したシステム開始信号を前記携帯型通信機に送信し、
    前記携帯型通信機が移動する際の基準位置となる原点位置を外部から取得し、取得した原点位置情報を前記携帯型通信機に送信し、
    前記携帯型通信機は、
    前記開閉体制御装置から前記システム開始信号および前記原点位置を受信した場合には、前記原点位置から自身が移動した位置までの距離である移動距離を導出し、導出した前記移動距離があらかじめ設定された距離閾値以上である場合に、閉制御開始信号を移動情報として前記開閉体制御装置に送信し、
    前記開閉体制御装置は、
    前記携帯型通信機から前記移動情報として前記閉制御開始信号を受信した場合には、あらかじめ設定された閉速度で、前記開閉体の閉動作を行い、
    室外の照度を検出する照度検出部をさらに備え、
    前記開閉体制御装置は、
    前記照度検出部から受信した検出結果に基づいて、室外があらかじめ設定された基準照度よりも暗いと判定した場合には、前記開閉体の閉動作を行う際の前記閉速度を変更する
    開閉体制御システム。
  3. 開閉体の閉動作を制御する開閉体制御装置と、
    前記開閉体制御装置と相互に通信する携帯型通信機と、
    を備えた開閉体制御システムであって、
    前記開閉体制御装置は、
    外部からシステム開始トリガが入力されることで生成したシステム開始信号を前記携帯型通信機に送信し、
    前記携帯型通信機が移動する際の基準位置となる原点位置を外部から取得し、取得した原点位置情報を前記携帯型通信機に送信し、
    前記携帯型通信機は、
    前記開閉体制御装置から前記システム開始信号および前記原点位置を受信した場合には、前記原点位置から自身が移動した位置までの距離である移動距離を導出し、導出した前記移動距離があらかじめ設定された距離閾値以上である場合に、閉制御開始信号を移動情報として前記開閉体制御装置に送信し、
    前記開閉体制御装置は、
    前記携帯型通信機から前記移動情報として前記閉制御開始信号を受信した場合には、あらかじめ設定された閉速度で、前記開閉体の閉動作を行い、
    前記携帯型通信機は、
    前記システム開始信号を受信したときからの経過時間を計測する時間計測部を有し、
    導出した前記移動距離があらかじめ設定された前記距離閾値未満である場合に、前記移動距離と、前記時間計測部で計測した前記時間とに基づいて、前記原点位置から自身が移動する際の移動速度を導出し、導出した前記移動速度を前記移動情報として前記開閉体制御装置に送信し、
    前記開閉体制御装置は、
    前記携帯型通信機から前記移動情報として前記閉制御開始信号を受信するまでの間において、前記移動速度を受信した場合に、受信した前記移動速度に基づいて閉速度を決定し、決定した前記閉速度で、前記開閉体の閉動作を行う
    開閉体制御システム。
  4. 請求項3に記載の開閉体制御システムにおいて、
    室外の照度を検出する照度検出部をさらに備え、
    前記開閉体制御装置は、
    前記照度検出部から受信した検出結果に基づいて、室外があらかじめ設定された基準照度よりも暗いと判定した場合には、前記開閉体の閉動作を行う際の前記閉速度を変更する
    開閉体制御システム。
  5. 請求項1からのいずれか1項に記載の開閉体制御システムにおいて、
    乗客の在室を検出する乗客検出部をさらに備え、
    前記開閉体制御装置は、
    前記乗客検出部による検出結果に基づいて、乗客が在室していると判定した場合には、現在行っている前記開閉体の閉動作を中止する
    開閉体制御システム。
  6. 請求項1からのいずれか1項に記載の開閉体制御システムにおいて、
    前記開閉体制御装置は、前記携帯型通信機と通信し、前記携帯型通信機が室内にあることを確認した場合には、現在行っている前記開閉体の閉動作を中止す
    開閉体制御システム。
  7. 請求項1からのいずれか1項に記載の開閉体制御システムにおいて、
    室外の降雨を検出する降雨検出部をさらに備え、
    前記開閉体制御装置は、
    前記降雨検出部から受信した検出結果に基づいて、降雨有りと判定した場合には、前記開閉体の閉動作を行う際の前記閉速度を変更する
    開閉体制御システム。
  8. 請求項1からのいずれか1項に記載の開閉体制御システムにおいて、
    室内外の温度を検出する温度検出部をさらに備え、
    前記開閉体制御装置は、
    前記温度検出部から受信した検出結果に基づいて、前記開閉体の閉動作を行う際の前記閉速度を変更する
    開閉体制御システム。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載の開閉体制御システムにおいて、
    前記開閉体制御装置または前記携帯型通信機に、ユーザの選択によって前記閉動作の制御機能のON/OFFを切り替え可能とするスイッチ部を設ける
    開閉体制御システム。
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