JP2020060008A - 車両ドア制御装置 - Google Patents

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Tomoyuki Katayama
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Abstract

【課題】ドア自動開放機能の利便性を向上させること。【解決手段】車両ドア制御装置10は、車両に設けられたドアを自動で開放させる。接近検知部122は、車両から所定距離までの領域であるドア開放領域へのユーザの進入を検知する。ドア制御部128は、接近検知部122によりユーザのドア開放領域への進入が検知された場合、ドアを開放するように制御する。天候情報取得部124は、車両周辺の天候情報を取得する。ドア制御部128は、天候情報に基づいてドアの開放を開始するタイミングを制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、ユーザが車両に接近した際に車両のドアを自動的に開放する車両ドア制御装置に関する。
従来、ユーザが車両に接近した際に車両のドアを自動的に開放するドア自動開放機能を有する車両が開発されている。例えば、下記特許文献1は、ユーザによって携帯される電子キーのIDが、スマートECUによって認証されると、ユーザが接近している車両ドアのドアロックが、アンロックスタンバイモードに設定される。ドアロックがアンロックスタンバイモードに設定されたことに基づいて、レーザ送受信器によりレーザビームが発射される。ユーザの足など身体の一部が、レーザビームの照射範囲に入っていると、反射レーザビームの受光量が変化する。この変化に基づいて、ドアロックECUがドアロックの解錠を実行し、ドア開扉ECUが、車両ドアのラッチを解除して、車両ドアのポップ開扉を可能にする。
また、車両の扉(ドア等)を自動開閉する際に、車両周囲の天候に応じて開度を変更する技術が開発されている。例えば、下記特許文献2は、UHF受信部が閉じた状態から上方に向かって開く扉を開けるための要求信号を携帯機から受信する。受付部は、降雨量の情報を降雨情報として降水センサから受けつける。制御部は、UHF受信部において要求信号を受信した場合、受付部において受けつけた降雨情報に応じて扉の開きの程度を変えながら、扉を開ける。
特開2007−162459号公報 特開2018−062808号公報
上述した特許文献1では、自動ドア開放機能によりドアが開放されるタイミングは天候に関わらず一定であるが、天候によって好ましいドアの開閉タイミングは異なり、改善の余地がある。
また、上述した特許文献2は、車両周辺の天候に基づいて扉の開度を変更する点については言及されているものの、ドア開放タイミングについては言及されていない。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、その目的は、ドア自動開放機能の利便性を向上させることにある。
上述の目的を達成するため、請求項1の発明にかかる車両ドア制御装置は、車両に設けられたドアを自動で開放可能な車両ドア制御装置において、前記車両から所定距離までの領域であるドア開放領域への前記車両のユーザの進入を検知する接近検知部と、前記接近検知部により前記ユーザの前記ドア開放領域への進入が検知された場合、前記ドアを開放するように制御するドア制御部と、前記車両周辺の天候情報を取得する天候情報取得部と、を備え、前記ドア制御部は、前記天候情報に基づいて前記ドアの開放を開始するタイミングを制御する、ことを特徴とする。
請求項2の発明にかかる車両ドア制御装置は、前記天候情報は、前記車両周辺の降雨量の情報を含み、前記ドア制御部は、前記降雨量に基づいて、前記ドアの開放を開始するタイミングを制御する、ことを特徴とする。
請求項3の発明にかかる車両ドア制御装置は、前記ドア制御部は、前記降雨量が多いほど前記ドアの開放を開始するタイミングを遅延させる、ことを特徴とする。
請求項4の発明にかかる車両ドア制御装置は、前記天候情報は、前記車両周辺の風の強さの情報を含み、前記ドア制御部は、前記風の強さに基づいて前記ドアの開放を開始するタイミングを制御する、ことを特徴とする。
請求項5の発明にかかる車両ドア制御装置は、前記ドア制御部は、前記風の強さが強いほど前記ドアの開放を開始するタイミングを遅延させる、ことを特徴とする。
請求項6の発明にかかる車両ドア制御装置は、前記ドア制御部は、前記天候情報に基づいて前記ドア開放領域を変更する、ことを特徴とする。
請求項7の発明にかかる車両ドア制御装置は、前記ドア制御部は、前記天候情報に基づいて前記接近検知部により前記ユーザの前記ドア開放領域への進入を検知してから前記ドアの開放を開始するまでの時間を変更する、ことを特徴とする。
請求項8の発明にかかる車両ドア制御装置は、前記車両に近づく前記ユーザの移動速度を検知する移動速度検知部を更に備え、前記ドア制御部は、前記移動速度に基づいて前記ドアの開放を開始するタイミングを補正する、ことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、ユーザの接近を検知した場合に自動的にドアを開放するドア自動開放機能において、車両周辺の天候情報に基づいてドアの開放を開始するタイミング(ドア開放タイミング)を制御するので、車両周辺の天候に合わせて適切なタイミングでドアを開放することができ、ユーザの利便性を向上させる上で有利となる。
請求項2の発明によれば、車両周辺の降雨量に基づいてドア開放タイミングを制御するので、車内への雨の吹き込み量を考慮して適切なタイミングでドアを開放する上で有利となる。
請求項3の発明によれば、降雨量が多いほどドア開放タイミングを遅延させるので、ドアの開放中に車内に吹き込む雨の量を低減する上で有利となる。
請求項4の発明によれば、車両周辺の風の強さに基づいてドア開放タイミングを制御するので、車内への雨や埃等の吹き込み量を考慮して適切なタイミングでドアを開放する上で有利となる。
請求項5の発明によれば、風の強さが強いほどドア開放タイミングを遅延させるので、ドアの開放中に車内に吹き込む雨や埃の量を低減する上で有利となる。
請求項6の発明によれば、ドア開放領域を変更することによりドア開放タイミングを制御するので、ドア開放タイミングを精度よく制御する上で有利となる。
請求項7の発明によれば、ユーザのドア開放領域への進入を検知してからドアの開放を開始するまでの時間を変更することによりドア開放タイミングを制御するので、車両ドア制御装置の処理負荷を低減する上で有利となる。
請求項8の発明によれば、車両に近づくユーザの移動速度に基づいてドア開放タイミングを制御するので、天候と併せてユーザの状態(乗車を急いでいるか否か)を考慮して適切なタイミングでドアを開放することができ、ユーザの利便性を向上させる上で有利となる。
実施の形態にかかる車両ドア制御装置10の構成を示すブロック図である。 ドア制御部128によるドア開放タイミングを模式的に示す説明図である。 ドア開放タイミングの遅延量を状況別に示す表である。 ドア開放タイミングの遅延量を状況別に示す表である。 ドア自動開放処理を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる車両ドア制御装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
図1は、実施の形態にかかる車両ドア制御装置10の構成を示すブロック図である。
まず、車両のユーザUが保持する携帯通信端末202について説明する。
携帯通信端末202は、例えばスマートホンや携帯電話端末等であり、後述する近距離無線通信部102と通信可能に構成されている。
また、携帯通信端末202は、例えばGPS衛星からGPS信号を受信することにより、自端末(≒ユーザU)の位置情報(緯度経度など)を算出可能である。
なお、携帯通信端末202に、車両のドア自動開放機能の管理用アプリケーションをインストールしておき、ドア自動開放機能のオンオフや開放タイミングの設定を行えるようにしてもよい。
車両ドア制御装置10は、近距離無線通信部102、広域ネットワーク通信部104、GPSユニット106、降水センサ108、カメラ109、ドア部材110を開閉するドア駆動部112、ECU120を備える。
近距離無線通信部102は、例えば半径数メートルから数十メートル程度の比較的近距離に位置する機器との間で通信可能な通信部であり、例えばBluetooth(登録商標)などを用いた通信部である。本実施の形態では、近距離無線通信部102は、ユーザUが保持する携帯通信端末202との間で通信を行う。
広域ネットワーク通信部104は、携帯電話通信網やWi−Fi(登録商標)などを介して、インターネット等の広域通信網に接続する。
GPSユニット106は、GPS衛星からGPS信号を受信し、車両の位置情報を算出する。GPSユニット106は、例えば車両に搭載されたカーナビゲーション装置の一構成部であってもよい。
なお、携帯通信端末202と車両との通信は、近距離無線通信部102で行うに限らず、例えば広域ネットワーク通信部104を介して行ってもよい。この場合、携帯通信端末202と車両との距離が近距離無線通信部102の通信範囲以上に離れていても通信が可能である。
一方で、広域ネットワーク通信部104を用いた通信は、車両および携帯通信端末202が携帯電話通信網の基地局やWi−Fi(登録商標)のアクセスポイントの通信範囲内に位置していなければ行うことができず、また通信料金が発生する場合があるため、本件のようにユーザU(携帯通信端末202)と車両とが接近した状況での通信においては、近距離無線通信部102が有利である。
降水センサ108は、例えば車両のフロントガラスに設置された水滴感知センサであり、車両の現在位置における降水の有無を検知する。なお、降水センサ108で降水の有無とともに降水量を検知できればより好ましい。
また、降水センサ108とともに、例えば気温計や風向風速センサなど、車両周辺の天候に関する情報を検知可能な他のセンサを設けてもよい。
カメラ109は、車両周辺(車外)の画像を撮影する。
ドア部材110は、車両の乗降口や荷室などの開口を塞ぐ部材である。ドア部材110は、開口を開放する開放位置と、ドアを閉塞する閉塞位置との間で移動可能に構成されており、閉塞位置では開口を閉塞した状態が維持できるようドアロックが可能となっている。
ドア部材110の移動、すなわちドアの開放および閉塞は、ユーザ自身が手などでドア部材110に力を加えて行う他、ドア駆動部112の駆動によりユーザUが力を加えることなく行うことも可能である。
ドア駆動部112は、アクチュエータ等によりドア部材110を移動させ、ユーザUが力を加えることなく車両のドアを開閉することを可能とする。ドア駆動部112は、例えばユーザUが保持するオペレーションキー(図示なし)に設けられたドア開閉ボタンやドア部材110に設けられたドア開閉ボタンへの操作に従ってドア部材110を移動させる。
また、本実施の形態では、ドア駆動部112は、降車していたユーザUが車両の近傍に近づいた場合(図2のドア開放領域内に進入した場合)に、車両のドアを自動で開放させる(ドア自動開放機能)。ドア駆動部112の駆動タイミング、すなわちドア自動開放機能によりドアの開放を開始するタイミング(以下、「ドア開放タイミング」と表記する場合もある)は、後述するドア制御部128により制御される。
ECU120は、CPU、制御プログラムなどを格納・記憶するROM、制御プログラムの作動領域としてのRAM、各種データを書き換え可能に保持するEEPROM、周辺回路等とのインターフェースをとるインターフェース部などを含んで構成される。
ECU20は、上記CPUが上記制御プログラムを実行することにより、接近検知部122、天候情報取得部124、移動速度検知部126、ドア制御部128として機能する。
接近検知部122は、車両のユーザUの車両への接近を検知する。本実施の形態では、接近検知部122は、車両から所定距離までの領域であるドア開放領域にユーザUが進入した場合に、ユーザUが車両に接近したと検知する。
接近検知部122は、まず近距離無線通信部102によりユーザUが保持する携帯通信端末202との間で通信可能となった場合に、ユーザUが近距離無線通信部102の通信範囲内(数メートル〜数十メートル)まで接近していると検知する。
また、接近検知部122は、近距離無線通信部102を介して携帯通信端末202と通信し、携帯通信端末202(ユーザU)の位置情報(緯度経度情報等)を取得する。そして、GPSユニット106で算出された車両の位置情報と比較することにより、車両とユーザUとの間の距離を算出し、ユーザUが車両に接近したか、すなわちドア開放領域内に進入したかを検知する。
なお、上述したユーザUの車両への接近状態(車両とユーザUとの距離)の検知方法は一例であり、下記のような従来公知の様々な方法を適用可能である。
・車両周辺を撮影範囲とするカメラ109の画像を用いてユーザUの接近状態を検知する方法
・ユーザが保持する車両のオペレーションキーと車両内のキー通信部(一般に近距離無線通信部102よりも通信範囲が狭い)との通信状態に基づいてユーザUの接近状態を検知する方法
・近距離無線通信部102と携帯通信端末202との通信強度、または/およびキー通信部とオペレーションキーとの通信強度に基づいてユーザUの接近状態を検知する方法
・近距離無線通信部102やキー通信部との通信圏内にユーザUが進入してからの経過時間に基づいてユーザUの接近状態を推定する方法
天候情報取得部124は、車両周辺の天候情報を取得する。天候情報とは、例えば降水(雨、雪、ヒョウなど)の有無、降水量、風向風量などの情報である。
天候情報取得部124は、例えば広域ネットワーク通信部104を介してインターネットに接続し、GPSユニット106で算出された車両の位置に対応する地点の天気実況値(ピンポイント天気)を取得する。
また、天候情報取得部124は、例えば降水センサ108で検知された降水の有無やその他のセンサで検知された天候情報(気温や風向風速)を取得してもよい。
また、天候情報取得部124は、例えばカメラ109で撮影した画像を画像解析し、車両周辺における降水の有無や降水の種類(雨、雪、ヒョウ等)、降水の強度、風向風速などを推定してもよい。
なお、上述した天候情報の取得方法は一例であり、従来公知の様々な方法を適用可能である。例えば、車両側には広域ネットワーク通信部104を設けず、ユーザUが保持する携帯通信端末202がインターネット等を介して取得した天候情報を近距離無線通信部102を介して受信するようにしてもよい。
移動速度検知部126は、車両に近づくユーザUの移動速度を検知する。
移動速度検知部126は、例えば接近検知部122で検知された車両とユーザUとの距離の単位時間当たりの変化量に基づいてユーザUの移動速度を検知する。
ドア制御部128は、接近検知部122によりユーザUのドア開放領域への進入が検知された場合、ドアを開放するように制御する。本実施の形態では、ドア制御部128は、ユーザUと車両との距離がドア開放距離Rx以内となった場合に、ドア駆動部112にドアを開放させる。すなわち、ドア制御部128は、ユーザUが車両に接近した際に車両のドアを自動的に開放するドア自動開放機能を実現する。
ここで、ドア制御部128は、天候情報に基づいてドアの開放を開始するタイミングを制御する。すなわち、ドア制御部128は、天候情報に基づいて上記ドア開放距離Rxを変更する。
例えば、天候情報として車両周辺の降雨の有無の情報を得た場合、ドア制御部128は、車両周辺に降雨がある場合は、車両周辺に降雨がない場合と比べ、ドアの開放を開始するタイミングを遅延させる。すなわち、車両周辺に降雨がある場合は、車両周辺に降雨がない場合と比べ、ドア開放距離Rxを短くする。
これは、降雨がある際にドアを開放してからユーザUが乗車するまでの時間が長く空くと、車内に吹き込む水の量が多くなるためである。
図2は、ドア制御部128によるドア開放タイミングを模式的に示す説明図である。
図2Aは、通常時(降水のない場合など)におけるドア開放距離Rx(Rx1)を示している。より詳細には、近距離無線通信部102の通信範囲(半径R0以内)をユーザ検知領域とすると、ユーザ検知領域でのユーザの位置(車両までの距離)が検知可能である。通常時のドア開放距離をRx1とすると、ドア制御部128は、ユーザが半径Rx1以内に接近した場合にドア駆動部112を駆動させドアを開放する。
図2Bは、降雨時場合におけるドア開放距離Rx(Rx2)を示している。降雨時におけるドア開放距離Rx2は、通常時のドア開放距離Rx1と比較して短くなっており(Rx2<Rx1)、車両から半径Rxの円内であるドア開放領域も通常時よりも狭くなっている。すなわち、ドア駆動部112の駆動タイミング(ドア開放タイミング)が通常時よりも遅くなる。
また、天候情報として車両周辺の降雨量の情報を得た場合、ドア制御部128は、車両周辺の降雨量に基づいてドアの開放を開始するタイミングを制御する。具体的には、ドア制御部128は、例えば降雨量が多いほどドア開放距離Rxを短くし、ドア開放タイミングの遅延量を大きくする。
これは、降雨量が多いほど単位時間当たりに車内に吹き込む水の量が多くなるためである。
また、ドア制御部128は、降水の種類に基づいてドア駆動部112の駆動タイミングの遅延量を変更してもよい。具体的には、例えば降水が雪の場合には、雨の場合と比較して車内に吹き込んでも濡れにくいので、ドア駆動部112の駆動タイミングの遅延量を小さくする。
また、降水がヒョウの場合には、なるべく早く車内に避難できるようにドア駆動部112の駆動タイミングを変化させない、または通常時よりも早める、などである。
また、天候情報として車両周辺の風の強さの情報を得た場合、ドア制御部128は、風の強さに基づいてドアの開放を開始するタイミングを制御するようにしてもよい。具体的には、ドア制御部128は、例えば風が強いほどドア開放距離Rxを短くし、ドアの開放を開始するタイミングを遅延させる。
これは、例えば降水がある場合には、風が強いほど単位時間当たりに車内に吹き込む水の量が多くなるためであり、また降水がない場合でも、風が強いほど車内に埃が吹き込んだり、車内の物品が吹き飛ばされたりする可能性があるためである。
また、ドア制御部128は、移動速度検知部126により検知されたユーザUの移動速度に基づいてドアの開放を開始するタイミングを補正してもよい。具体的には、例えばユーザUの移動速度が速い場合にはドア開放タイミングの遅延量を小さくする(ドア開放距離Rxの短縮量を小さくする)。これは、ユーザUの移動速度が速い場合には、ユーザUの移動速度が相対的に遅い場合に比べて車両に到達するまでの所要時間が短いこと、またユーザUが急いで車両に乗り込もうとしている場合、乗車直前にドアが開くよりも、ドアが開いた状態でユーザを待っているようにした方が心証がよいと考えられるためである。
図3は、ドア開放タイミングの遅延量を状況別に示す表である。
図3左の表には天候に関する項目(降水情報、風情報)が並んでいる。
具体的には、降水の種類として雨(しとしと雨=単位時間降水量が所定量未満、強雨=単位時間降水量が所定量以上)、雪、ヒョウが挙げられており、また風情報として強風(風速が所定値以上)の有無が挙げられている。
例えば左表の1行目は、しとしと雨が降っており、かつ強風が吹いている場合には、ドア開放タイミングの遅延量を「大(例えばドア開放距離をRx3<<Rx1(通常時のドア開放距離))」とすることを示す。また、左表の2行目は、しとしと雨が降っているが強風は吹いていない場合には、ドア開放タイミングの遅延量を「小(例えばドア開放距離をRx4<Rx1、Rx4>Rx3)」とすることを示す。
また、例えば左表の3行目および4行目は、両方とも強雨が降っている場合の遅延量を示すが、3行目は強風が吹いている場合、4行目は強風が吹いていない場合である。図3の表の例では、強雨が降っている場合には、強風の有無に関わらずドア開放タイミングの遅延量を「大」としている。なお、強風が吹いている場合の遅延量を、強風が吹いていない場合の遅延量よりも大きくしてもよい。
また、例えば左表の5行目は、雪が降っており、かつ強風が吹いている場合には、ドア開放タイミングの遅延量を「大」とすることを示す。また、左表の6行目は、雪が降っているが強風は吹いていない場合には、ドア開放タイミングの遅延量を「小」とすることを示す。なお、雪が降っている場合における遅延量を雨が降っている場合の遅延量よりも小さくしてもよい。
また、例えば左表の7行目および8行目は、両方ともヒョウが降っている場合の遅延量を示す。ヒョウが降っている場合、強風の有無に関わらずドア開放タイミングは遅延なしとし、通常時と同様とする(または通常時よりも早くする)。
さらに、図3右の表にはユーザUの移動速度に基づく場合分けを示している。
具体的には、図3左の表における各条件に対応して、ユーザUの移動速度が速い場合(所定速度以上の場合)と、遅い場合(所定速度未満の場合)とを、更に場合分けしている。
例えば右表の1行目は、しとしと雨が降っており、かつ強風が吹いている際に、ユーザUの移動速度が速い場合には、ドア開放タイミングの遅延量を「小」とすることを示す。また、右表の2行目は、しとしと雨が降っており、かつ強風が吹いている際に、ユーザUの移動速度が遅い場合には、ドア開放タイミングの遅延量を「大」とすることを示す。
このように、基本的には、ユーザUの移動速度が速い場合にはドア開放タイミングの遅延量を小さくし、移動速度が遅い場合にはドア開放タイミングの遅延量を大きくする。
また、例えば右表の3行目および4行目は、しとしと雨が降っており、かつ強風が吹いていない場合を示す。この場合、ユーザUの移動速度に関わらず、ドア開放タイミングの遅延量を「小」とする。なお、右表11行目および12行目の雪が降っており、かつ強風が吹いていない場合についても同様である。これは、しとしと雨や雪の場合には、強風が吹いていない限り、車内に吹き込む降水量は少ないため、ドア開放タイミングを大きく遅らせる必要がないためである。
また、右表13行目〜16行目はいずれもヒョウが降っている場合の遅延量を示す。ヒョウが降っている場合、ユーザUの移動速度に関わらずドア開放タイミングは通常時と同様とする(または通常時よりも早くする)。
図4も、ドア開放タイミングの遅延量を状況別に示す表であるが、各状況に対して点数を割り振り、その合計からドア駆動部112の駆動タイミングを求める。
図4の例では、しとしと雨には点数−0.1、強雨には点数−0.2、雪には点数−0.1、ヒョウには点数+0.2、強風には点数−0.1、ユーザUの移動速度が速い場合には点数+0.1、遅い場合には点数−0.1が、それぞれ割り振られている。
図4の例では、点数が−(マイナス)の場合には、通常時におけるドア駆動部112の駆動タイミングより遅く、点数が+(プラス)の場合には、通常時におけるドア駆動部112の駆動タイミングより早くなることを示す。これら点数の合計値Xを用いて、例えば下記式(1)のように今回のドア開放距離Rxを求める。
通常時のドア開放距離Rx1×(1+X)=今回のドア開放距離Rx・・(1)
例えば、1行目のようにしとしと雨が降り(−0.1)、かつ強風が吹いている(−0.1)際に、ユーザUの移動速度が速い場合(+0.1)には点数の合計は−0.1となり、移動速度が遅い場合(−0.1)には、点数の合計は−0.3となる。よって、同じ天候条件下では、ユーザUの移動速度が遅い場合の方が、移動速度が速い場合よりも、ドア開放タイミングがより遅くなる。
また、例えば4行目のようにヒョウが降り(+0.2)、かつ強風が吹いている(−0.1)際には、ユーザUの移動速度が速い場合(+0.1)には点数の合計は+0.2となり、通常時よりもドア開放タイミングが早くなる。また、移動速度が遅い場合(−0.1)には、点数の合計は0となり、通常時と同様の開放タイミングとなる。
図5は、車両ドア制御装置10によるドア自動開放処理を示すフローチャートである。
初期状態では、車両は停車中であり、車両の各ドアは閉塞しロックされているものとする。
車両ドア制御装置10は、ユーザUがユーザ検知領域(図2参照)に進入するまで待機する(ステップS500:Noのループ)。すなわち、近距離無線通信部102でユーザUが保持する携帯通信端末202との間で通信可能となるまで待機する。
ユーザUがユーザ検知領域に進入すると(ステップS500:Yes)、天候情報取得部124により車両周辺の天候情報を取得する(ステップS502)。また、移動速度検知部126によりユーザUの移動速度を検知する(ステップS504)。
ドア制御部128は、天候情報およびユーザUの移動速度に基づいて、今回のドア開放距離Rx(ドア開放領域)を決定する(ステップS506)。
ドア制御部128は、車両とユーザUとの距離がドア開放距離Rx以下となるまで(ユーザUがドア開放領域に進入するまで)待機する(ステップS508:Noのループ)。なお、この間も継続的に車両周辺の天候情報の取得(ステップS502)や、ユーザUの移動速度の検知(ステップS504)を継続し、必要があればドア開放距離Rxを変更してもよい。
そして、車両とユーザUとの距離がドア開放距離Rx以下となると(ステップS508:Yes)、ドア駆動部112を駆動させ(ステップS510)、車両のドアを開放する。
以上説明したように、実施の形態にかかる車両ドア制御装置10によれば、ユーザの接近を検知した場合に自動的にドアを開放するドア自動開放機能において、車両周辺の天候情報に基づいてドア駆動部112の駆動タイミング(ドア開放タイミング)を制御するので、車両周辺の天候に合わせて適切なタイミングでドアを開放することができ、ユーザの利便性を向上させる上で有利となる。
なお、本実施の形態では、ドア開放距離Rxを変化させることでドアの開放を開始するタイミングを制御したが、例えば、ユーザUがユーザ検知領域に侵入してから所定時間経過後にドアの開放を開始するものとし、車両周辺の天候情報を基に上記所定時間を変更することでドアの開放を開始するタイミングを制御するものとしてもよい。例えば、車両周辺に降雨(または降雪)がある場合は、上記所定時間を大きく設定することにより、ドアの開放を開始するタイミングを遅延させるものとしてもよい。
また、本実施の形態では、車両周辺に降雨(または降雪)がある場合は、車両周辺に降雨がない場合と比べ、ドア駆動部112の駆動タイミングを遅延させるものとしたが、これに限らず、例えば、車両周辺に降雨がある場合は、車両周辺に降雨がない場合と比べ、ドア駆動部112の駆動タイミングを早くするようにしてもよい。これは、例えば降雨がある場合には一刻も早く車両に乗り込みたいと考えるユーザに対応するものである。
10 車両ドア制御装置
102 近距離無線通信部
104 広域ネットワーク通信部
106 GPSユニット
108 降水センサ
109 カメラ
110 ドア部材
112 ドア駆動部
120 ECU
122 接近検知部
124 天候情報取得部
126 移動速度検知部
128 ドア制御部
202 携帯通信端末
U ユーザ

Claims (8)

  1. 車両に設けられたドアを自動で開放可能な車両ドア制御装置において、
    前記車両から所定距離までの領域であるドア開放領域への前記車両のユーザの進入を検知する接近検知部と、
    前記接近検知部により前記ユーザの前記ドア開放領域への進入が検知された場合、前記ドアを開放するように制御するドア制御部と、
    前記車両周辺の天候情報を取得する天候情報取得部と、を備え、
    前記ドア制御部は、前記天候情報に基づいて前記ドアの開放を開始するタイミングを制御する、
    ことを特徴とする車両ドア制御装置。
  2. 前記天候情報は、前記車両周辺の降雨量の情報を含み、
    前記ドア制御部は、前記降雨量に基づいて、前記ドアの開放を開始するタイミングを制御する、
    ことを特徴とする請求項1記載の車両ドア制御装置。
  3. 前記ドア制御部は、前記降雨量が多いほど前記ドアの開放を開始するタイミングを遅延させる、
    ことを特徴とする請求項2記載の車両ドア制御装置。
  4. 前記天候情報は、前記車両周辺の風の強さの情報を含み、
    前記ドア制御部は、前記風の強さに基づいて前記ドアの開放を開始するタイミングを制御する、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の車両ドア制御装置。
  5. 前記ドア制御部は、前記風の強さが強いほど前記ドアの開放を開始するタイミングを遅延させる、
    ことを特徴とする請求項4記載の車両ドア制御装置。
  6. 前記ドア制御部は、前記天候情報に基づいて前記ドア開放領域を変更する、
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載の車両ドア制御装置。
  7. 前記ドア制御部は、前記天候情報に基づいて前記接近検知部により前記ユーザの前記ドア開放領域への進入を検知してから前記ドアの開放を開始するまでの時間を変更する、
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載の車両ドア制御装置。
  8. 前記車両に近づく前記ユーザの移動速度を検知する移動速度検知部を更に備え、
    前記ドア制御部は、前記移動速度に基づいて前記ドアの開放を開始するタイミングを補正する、
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項記載の車両ドア制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113815562A (zh) * 2021-09-24 2021-12-21 上汽通用五菱汽车股份有限公司 基于全景摄像头的车辆解锁方法、设备及存储介质
CN114382343A (zh) * 2021-12-27 2022-04-22 中国电信股份有限公司 一种智能门锁及控制锁门方法、装置及电子设备

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