JP5680140B2 - 開閉体制御システムおよびその制御方法 - Google Patents

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この発明は、携帯型通信機で開閉体の開閉制御を行う開閉体制御システム等に関する。
例えば自動車において、携帯機に備えられたスイッチをユーザーが操作することで、車両から離れた位置で当該車両のドア、トランク、及びスライドドアの開動作、鍵の開錠および施錠を可能とする、キーレスエントリーシステムが一般的に知られている。これらのシステムはユーザーが携帯する携帯機と車両側に搭載された開閉体制御装置が無線通信することでユーザーが持つ携帯機のスイッチ操作に応じて、開閉体制御装置が車両のドアの開錠、施錠、またはドアの開動作制御を実施する。
上述のようなキーレスエントリーシステムを応用した車両の開閉体制御装置が下記特許文献1に開示されている。下記特許文献1に開示されている車両の開閉体制御装置は、携帯機が送信する無線通信を開閉体制御装置が受信し、その受信強度から携帯機と開閉体制御装置間の距離と接近速度を計測し、携帯機を所持するユーザーが車両へ到達するタイミングでドアを開けるよう制御するものである。
特開2009−127336号公報
しかしながら、上記特許文献1のようにドアの開くタイミングを制御したとしても、ドアが開き始めてからユーザーの接近スピードが変化した場合、ユーザーがドアに到着した際にドアが開ききらない、またはユーザー到着前に既にドアが開いているといったことが起きる。このため、ドアが開ききってない時は開くまで待たねばならず、わずらわしい。またドアが既に開いている場合、天候が雨であると車内が濡れ不便である。また、開閉体制御装置が携帯機からの信号の受信強度を測定する際には、携帯機のスイッチを押すというユーザー操作が必要となり、不便である。さらに携帯機からの信号の受信強度は通信状態や携帯機の電源の状態で変化し易く安定しない。
この発明は、このような従来の問題点を鑑みてなされたものであって、ユーザー操作を必要とせず、携帯型通信機の移動に応じて開閉体の開速度を制御する利便性の高い開閉体制御システム等を提供することを目的とする。
この発明は、携帯型通信機と、前記携帯型通信機との無線通信に応じて開閉体の少なくとも開動作を制御する開閉体制御装置と、を備え、前記開閉体制御装置が、前記開閉体の位置を原点位置情報として前記携帯型通信機に送る原点位置情報送信部と、前記開閉体を開動作させる開閉体制御部と、前記携帯型通信機から周期的に送られてくる前記携帯型通信機の前記開閉体制御装置までの到達時間に基づき前記開閉体の開速度を制御する開閉体速度制御部と、を含み、前記携帯型通信機が、前記前記開閉体制御装置からの前記原点位置情報と携帯型通信機のセンサー部から得られる前記携帯型通信機の位置に基づいて前記原点位置情報の原点位置からの距離を求める距離導出部と、前記原点位置からの距離と、前記携帯型通信機のセンサー部から得られる携帯型通信機の位置の時間的変化に基づき前記原点位置までの前記到達時間を周期的に導出する到達時間導出部と、前記到達時間を前記開閉体制御装置へ周期的に送信する到達時間送信部と、を備え、前記携帯型通信機の前記到達時間送信部がさらに、前記携帯型通信機のセンサー部から得られる前記携帯型通信機の上下動運動情報を送信し、前記開閉体制御装置の開閉体速度制御部が、前記上下動運動情報に従って前記開閉体の開速度を調整する、ことを特徴とする開閉体制御システム等にある。
この発明では、ユーザー操作を必要とせず、携帯型通信機の移動に応じて開閉体の開速度を制御する利便性の高い開閉体制御システム等を提供できる。
この発明の一実施の形態による開閉体制御システムの構成を示す図である。 図1の携帯型通信機のメモリの内容の一例を示す図である。 図1の開閉体制御装置のメモリの内容の一例を示す図である。 図1の開閉体制御装置の動作の一例を示す動作フローチャートである。 図1の携帯型通信機の動作の一例を示す動作フローチャートである。 この発明における開閉体制御装置を備えた車両と携帯型通信機を所持したユーザーの位置を説明するための図である。 この発明におけるドアの開閉状態を説明するための図である。
以下、この発明による開閉体制御システム等を実施の形態に従って図面を用いて説明する。なお、各図において、同一もしくは相当部分は同一符号で示し、重複する説明は省略する。
実施の形態1.
図1はこの発明の一実施の形態による開閉体制御システムの構成を示す。開閉体制御装置10が自動車に搭載され、ドアの開速度制御を実施する例について説明する。なお、開閉体制御装置10により開速度を制御する開閉体は、車両に搭載されている各種ドアであってもよいし、車両に搭載されている各種窓であってもよい。
開閉体制御装置10は車両本体に取り付けられ、携帯型通信機20からの無線信号に応じてドアの開速度制御を実施する。携帯型通信機20はユーザーが携帯可能な端末装置であり、通常、開閉体制御装置10と対になっており、開閉体制御装置10が搭載されている車両のキーである。
開閉体制御装置10は、受信部12、送信部13、および制御部11から構成される。受信部12は、携帯型通信機20から送られる無線信号を受信し、受信した信号を復調し制御部11へ出力する。送信部13は、開閉体制御装置10から携帯型通信機20へ送信する情報を無線信号に変調し出力する。制御部11は、マイコンなどの情報処理装置、EEPROMなどのメモリ、およびインターフェース回路などを備えている。また、制御部11は車両に搭載されているドアロック装置31、開閉体であるドア(又は窓)を開閉するドア(又は窓)開閉装置32、各種車両搭載センサー部33等と情報のやり取りを行う。
携帯型通信機20は、受信部22、送信部23、各種センサー部24、および制御部21から構成される。受信部22は、開閉体制御装置10から送られる無線信号を受信し、、受信した信号を復調し制御部21へ出力する。送信部23は、携帯型通信機20から開閉体制御装置10へ送信する情報を無線信号に変調し出力する。センサー部24は、携帯型通信機20自身の移動状態の情報を取得し制御部21へ出力する。制御部21は、マイコンなどの情報処理装置、EEPROMなどのメモリ、およびインターフェース回路などを備える。
図2は携帯型通信機20の制御部21が備えるメモリ(図示省略)に記憶する主なデータ、図3は開閉体制御装置10の制御部11が備えるメモリ(図示省略)に記憶する主なデータを示したものである。図2,3において、各データの右側の括弧内は図4,5の関連するステップを示す。
図4は開閉体制御装置10の制御部11の動作フローチャート、図5は携帯型通信機20の制御部21の動作フローチャートである。図4および図5は開閉体制御装置10が装備されている車両のドアを制御対象とした場合に実行されるものとする。
以下、図4および図5の動作フローチャートに従って動作を説明する。この実施の形態の例では、図4の開閉体制御装置10側の制御部11と図5の携帯型通信機20側の制御部21の処理が同時に行われる。このため、説明は理解のしやすいよう、開閉体制御装置10側の制御部11の処理であるステップS11〜S14、携帯型通信機20側の制御部21の処理であるステップS31〜S33、開閉体制御装置10側の制御部11の処理であるステップS15、S16、携帯型通信機20側の制御部21の処理であるステップS34〜S43、開閉体制御装置10側の制御部11の処理であるステップS17〜S25、携帯型通信機20側の制御部21の処理であるステップS44の順番で記載しているが、実際の処理のフローはこの限りではない。
ステップS11において、制御部11はドアロック装置31から入力されるシステム開始トリガが入力されているか判断する。制御部11が、システム開始トリガが入力されたと判断した場合、制御部11は、処理をステップS12へ進める。一方、制御部11が、システム開始トリガが入力されていないと判断した場合、制御部11はステップS11の処理を繰り返す。
上記のシステム開始トリガはユーザーが運転終了後の車両から降車し車両ドアの鍵を施錠する際の情報を用いてもよいし、ドア施錠完了の情報でもよい。なお、この実施の形態では上記のシステム開始トリガをドアロック装置から入力される情報としたが、一般的なスマートキーレスの機能を用いてドアの鍵を施錠する際の携帯型通信機20から送信される無線信号の情報を用いてもよい。
ステップS12において、制御部11は、メモリに記憶される各データ(到達時間T、上下動運動情報等)を初期化する。そして、制御部11は、ステップS12の処理を完了するとステップS13へと処理を進める。
ステップS13において、制御部11は、車両搭載センサー部33から原点位置情報を取得し、メモリへ記憶する。例えば、原点位置情報の取得方法と原点位置情報は、車両搭載センサー部33にグローバル・ポジショニング・システム(以下GPSと記載)を用いて、開閉体制御装置10が装備されている車両の中心位置の緯度と経度を取得し、取得した経度と緯度を使用してもよい。
ステップS14において、制御部11は、メモリに記憶されている原点位置情報を、送信部13を介して、携帯型通信機20へ送信する。制御部11はステップS14の処理が完了するとステップS15へと処理を進める。
次に、携帯型通信機20側の処理の説明へ移る。ステップS31において、制御部21は送信部13から送信される原点位置情報を受信部22が受信しているかどうかを判断する。原点位置情報を受信している場合はステップS32に進む。また原点位置情報を受信していない場合は受信するまで待つ。
ステップS32において、制御部21は受信部22で受信した原点位置情報をメモリに記憶する。そして制御部21はステップS34へ進める。
ステップS33において、制御部21は送信部23から原点位置情報を記憶したことを示す信号である原点位置情報記憶完了信号を送信する。
次に、開閉体制御装置10側の処理の説明へ移る。ステップS15において、制御部11は、原点位置情報記憶完了の情報が携帯型通信機20から受信しているか判断する。上記の原点位置情報記憶完了情報は、受信部12を介して制御部11へ入力される。制御部11が原点位置情報記憶完了の情報が受信されたと判断した場合、制御部11はステップS16へと処理を進める。一方、制御部11が原点位置情報記憶完了の情報が受信されていないと判断した場合、制御部11はステップS15の処理を繰り返す。
ステップS16において、制御部11は、移動距離計測開始信号を携帯型通信機20へ送信部13を介して送信する。制御部11は、ステップS16の処理が完了するとステップS17へ処理を進める。
次に、携帯型通信機20側の処理の説明へ移る。ステップS34において、制御部21は送信部13から送信される移動距離計測開始信号を受信部22が受信しているかどうかを判断する。移動距離計測開始信号を受信している場合はステップS35に進む。また移動距離計測開始信号を受信していない場合は受信するまで待つ。
ステップS35において、制御部21はメモリの各データ(位置情報、距離、時間、速度等)およびタイマーのカウント値を初期化する。
ステップS36において、制御部21は記憶していた原点位置情報およびセンサー部24から取得した情報を元に原点位置からの距離を導出する。センサー部24からの情報は例えばGPSの場合は位置情報(経度や緯度)、ジャイロセンサーの場合は加速度とする。GPSは携帯型通信機20の位置を測定し、原点位置からの距離(原点位置情報−位置情報)を導出し、ジャイロセンサーは携帯型通信機20を携帯したユーザーが走る等した場合の上下動運動を測定するためのものである。
ステップS37において、制御部21は導出した原点位置からの距離が、予め記憶されているドア開制御開始距離の判定用閾値より大きい場合(ドア開制御開始エリア外)はステップS38に進める。導出した原点位置からの距離が、ドア開制御開始距離の判定用閾値以下の場合はS36に戻る。
以下にステップS37において用いるドア開制御開始距離の判定用閾値について、図6のこの実施の形態における開閉体制御装置10を備えた車両、および携帯型通信機20を所持したユーザー位置の一例を示す図を用いて詳細を説明する。図6に示した車両の中心位置が原点位置を示しており、その周りを囲んだエリアがドア開制御開始距離となっている。すなわち、ステップS37において、携帯型通信機20を所持したユーザーが車両の中心より所定の距離離れた場合、次のステップS38へ処理を移す処理となっている。
次にステップS38において、制御部21は記憶していた原点位置情報とセンサー部24から取得した情報を元に原点位置からの距離を導出する。
ステップS39において、制御部21はセンサー部24から取得した情報を元に前回計測時からの距離を導出する。また、タイマー値(すなわち時刻)から前回計測時からの時間を導出する。
ステップS40において、制御部21はステップS39で導出した結果を元に、原点位置までの到達時間Tを導出して記憶する。
ステップS41において、制御部21はセンサー部24から取得した情報を元に前回計測時からの上下方向の移動量(上下動運動情報)を導出して記憶する。センサー部24からの情報は例えばGPSの場合は高度情報、ジャイロセンサーの場合は上下方向(Z軸)の加速度とする。
ここで、ステップS37でユーザーが車両の中心よりドア開制御開始距離より遠くへ離れると、ステップS44で制御終了信号を受信するまで、ステップS38からS44までの処理が周期的に繰り返される。そして、ステップS39では、前回計測時との位置の差から携帯型通信機20の移動距離を導出し、また前回計測時とのタイマー値の差から経過時間を導出し、(移動距離/経過時間)、により携帯型通信機20の速度を求める。ステップS40では、(原点位置からの距離/速度)、により原点位置までの到達時間Tを導出する。ステップS41では、携帯型通信機20を携帯したユーザーが走る等した場合の上下動運動量、移動量が得られる。この際、前回計測時の値の必要な携帯型通信機20の位置、タイマー値、加速度(上下動運動情報)も一次記憶される。
ステップS42において、制御部21は導出した原点位置からの距離が、予め記憶されているドア開制御開始距離の判定用閾値以下の場合はステップS43に進める。導出した原点位置からの距離が、予め記憶されているドア開制御開始距離の判定用閾値より大きい場合はS38に戻る。
ステップS43において、制御部21は送信部23から導出した到達時間Tと上下動運動情報を送信する。
次に、開閉体制御装置10側の処理の説明へ移る。ステップS17において、制御部11は、携帯型通信機20から到達時間Tおよび上下動運動情報が携帯型通信機20から受信されているか判定する。到達時間Tおよび上下動運動情報は、受信部12を介して制御部11へ入力される。制御部11が到達時間Tおよび上下動運動情報が受信されたと判定した場合、記憶して、制御部11はステップS18へと処理を進める。一方、制御部11が到達時間Tおよび上下動運動情報が受信されていないと判定した場合、制御部11はステップS17の処理を繰り返す。
また、ステップS17で到達時間Tおよび上下動運動情報を受信すると、ステップS24でドア開動作が完了するまで、ステップS17からS24までの処理が周期的に繰り返される。
ステップS18において、制御部11は、ドア開動作開始の情報をドア開閉装置32から取得し、ドアの開動作が開始しているか判定する。制御部11がドアの開動作が開始していると判定した場合、ステップS20へと処理を進める。一方、制御部11がドアの開動作が開始していないと判定した場合、ステップS19へと処理を進める。
ステップS19において、制御部11は、ドア開閉装置32へドアの開動作開始のトリガを入力し、開閉体制御装置10が搭載されている車両のドアの開動作開始を指示する。制御部11は、ドア開動作開始の情報入力が完了するとステップS20へと処理を進める。
ステップS20において、制御部11は、ステップS17で取得した到達時間Tを元にユーザーが携帯している携帯型通信機20がドア(開閉体)に到達するまでにドアの開動作が完了するために必要なドア開速度Vを導出し、メモリに記憶する。制御部11はステップS20の処理が完了すると、ステップS21へ処理を進める。
以下にステップS20において、到達時間Tを元にドア開速度Vを導出する方法について具体的に説明する。なお、図7はこの実施の形態の開閉体制御装置10が搭載されている車両の(a)にドア閉状態、(b)に開完了状態、を示した一例の図である。図7において、Ldはドアが閉状態から開完了状態になるまでにドアが移動する距離である。ドア開速度Vは、下式のようにドアの移動距離Ldを到達時間Tで除算することで算出する。
V=Ld/T
例えば、移動距離Ldが1m、到達時間Tが10secである場合、ドア開速度Vは0.1m/secと算出される。
なお、この実施の形態は到達時間Tからドア開速度Vを算出する方法を記載しているが、予め到達時間Tからドア開速度Vを算出しデータテーブル(到達時間−ドア開速度テーブル)として制御部11のメモリに記憶しておくことで、特定する方法を用いてもよい。
ステップS21において、制御部11は、ステップS17で携帯型通信機20から受信した上下動運動情報を元にステップS20で導出したドア開速度Vを更新(調整)する。制御部11はステップS21の処理が完了すると、ステップS22へ処理を進める。
以下に上記の上下動運動情報を元に、ステップS20で導出したドア開速度Vを更新する具体的な方法を説明する。上下動運動情報において、受信した移動量がある所定の閾値より大きい場合、ステップS20で導出したドア開速度Vに適当な調整値αを加算することで速くする。すなわち、携帯型通信機20を所持したユーザーが、急いで車両に乗り込みたいと思い、走るなどの激しい上下動運動を行っている状態で車両に接近してきた場合、ユーザーが到着するより前にドア開完了状態となり、ユーザーにとって便利である。なお、上記の調整値αは一定値であってもよいし、任意に変更可能な値としてもよい。
ステップS22において、制御部11は、車両搭載センサー部33から天候情報を取得し、ステップS21で更新したドア開速度Vをさらに更新する。制御部11はステップS22の処理が完了すると、ステップS23へ処理を進める。
以下に、車両搭載センサー部33から天候情報を取得した場合のドア開速度Vの更新方法について具体的に記載する。この実施の形態では、降雨、および車内外温度を取得した際の一例について記載する。
まず、降雨情報の取得と取得後のドア開速度Vの更新方法ついて説明する。降雨情報の取得は、車両搭載センサー部33としてレインセンサーを使用し、制御部11が降雨情報を取得する。制御部11は降雨情報を取得した後、ステップS21で更新したドア開速度Vに適当な調整値βを減算することで、ドア開速度Vを遅くする。すなわち、雨が降っている場合にドア開速度Vを遅くすることで、車両にユーザーが到着した直後にドア開完了状態となり、必要以上に車内が雨で濡れてしまうことを防ぐことができ、ユーザーにとって便利なものとなる。また、上記の調整値βは一定値であってもよいし、任意に変更可能な値としてもよい。さらに、調整値βを負とすることでドア開速度Vを上げ、車両にユーザーが到着する直前にドア開完了状態とし、ユーザーがすばやく車両に乗り込めるようにしてもよい。
次に、車内外温度の取得と車内外温度を取得した場合のドア開速度Vの更新方法について具体的に記載する。車室内温度の取得は、車両搭載センサー部33として車内温度センサーと車外温度センサーを使用し、制御部11が車室内温度を取得する。制御部11が取得した車内温度が所定の閾値Tsより高い場合、制御部11が、車内温度が車外温度より高いか判断し、車内の温度が高いと判断した場合、ステップS21で更新したドア開速度Vに適当な調整値γを加算することで、ドア開速度Vを早くする。すなわち、夏などで車内の温度が高温となっている場合にドア開速度Vを早くすることで、ドア開完了状態がユーザー到着直前となり、車内の換気を行うことができ、ユーザーにとって便利なものとなる。
また、制御部11が取得した車内温度が所定の閾値Twより低い場合、制御部11が、車内温度が車外温度より高いか判断し、高い場合に、ステップS21で更新したドア開速度Vに適当な調整値εを減算することで、ドア開速度Vを遅くする。すなわち、冬などで車内の温度が車外より高くなっている場合にドア開速度Vを遅くすることで、ドア開完了状態がユーザー到着直後となり、車内へ車外の空気が必要以上に入ることを防ぎ、車内の温度が低下することを防ぐことができ、ユーザーにとって便利なものとなる。
なお、本実施の形態では降雨情報の取得をレインセンサー、車内外温度情報の取得を車内温度センサー、および車外温度センサーとしているが上記の情報の取得はどのような手段で取得してもよい。
ステップS23において、制御部11はステップS22で更新されたドア開速度Vをドア開閉装置32がドアの開速度を制御できる情報に変換し、ドア開閉装置32に出力する。一般的にドア開閉装置32は、モーターを用いドアの開閉制御を行うため、ドア開速度Vをモーターの駆動電圧に変換しドア開速度V情報とし出力してもよい。制御部11はステップS23の処理が完了するとステップS24へ処理を進める。
ステップS24において、制御部11はドア開閉装置からドア開動作完了の情報を受信しているか判定する。ドア開動作完了の情報を受信していると判定した場合、制御部11はステップS25へと処理を進める。ドア開未完了と判定した場合、制御部11はステップS17へと処理を進める。
ステップS25において、制御部11は送信部13を介して制御終了の情報を無線信号で携帯型通信機20に送信する。
次に、携帯型通信機20側の処理の説明へ移る。ステップS44において、制御部21は送信部13から送信される制御終了信号を受信部22が受信しているかどうかを判断する。制御終了信号を受信している場合は処理を終了する。また制御終了信号を受信していない場合はS38に戻る。
以上のようにこの実施の形態の開閉体制御装置10および携帯型通信機20によれば、車両のドアがドア開完了状態となるまで、携帯型通信機20を所持したユーザーの到達時間T、ユーザーが移動する際の上下動運動情報、および天候情報を元にドアの開速度を変化させ、ドア開制御が実施可能となる。また、ドア開速度Vの制御において、ユーザー操作を不要とすることができる。
なお、携帯型通信機から開閉体制御装置へは少なくとも到達時間(T)が送信されれば、開閉体制御装置は到達時間に従ってドア開速度(V)を求めてドア開閉装置に指示する。
また、携帯型通信機は、原点位置からの距離が第1の閾値以下になった時に到達時間を開閉体制御装置へ送信し始めることに限定されるものではない。すなわち、必ずしもドア開制御開始エリアを設ける必要はない。
また、上記実施の形態では開閉体および開閉体制御装置を車載のものとしているが、移動しない建物のドア等の開閉体およびその開閉制御を行う開閉体制御装置にも適用可能である。この場合、開閉体制御装置から携帯型通信機に送られる原点位置情報は固定値であり、開閉体制御装置はメモリに格納されている開閉体の据付位置を原点位置情報として携帯型通信機へ送る。
なお、図4において、ステップS11−S14が原点位置情報送信部、ステップS17−S19、S24が開閉体制御部、ステップS20−S23が開閉体速度制御部、を構成する。
また、図5において、ステップS36,S38が距離導出部、ステップS39−S41が到達時間導出部、ステップS42,S43が到達時間送信部、を構成する。
10 開閉体制御装置、11 制御部、12 受信部、13 送信部、20 携帯型通信機、21 制御部、22 受信部、23 送信部、24 センサー部、31 ドアロック装置、32 ドア開閉装置(開閉体)、33 車両搭載センサー部。

Claims (5)

  1. 携帯型通信機と、前記携帯型通信機との無線通信に応じて開閉体の少なくとも開動作を制御する開閉体制御装置と、を備え、
    前記開閉体制御装置が、
    前記開閉体の位置を原点位置情報として前記携帯型通信機に送る原点位置情報送信部と、
    前記開閉体を開動作させる開閉体制御部と、
    前記携帯型通信機から周期的に送られてくる前記携帯型通信機の前記開閉体制御装置までの到達時間に基づき前記開閉体の開速度を制御する開閉体速度制御部と、
    を含み、
    前記携帯型通信機が、
    前記前記開閉体制御装置からの前記原点位置情報と携帯型通信機のセンサー部から得られる前記携帯型通信機の位置に基づいて前記原点位置情報の原点位置からの距離を求める距離導出部と、
    前記原点位置からの距離と、前記携帯型通信機のセンサー部から得られる携帯型通信機の位置の時間的変化に基づき前記原点位置までの前記到達時間を周期的に導出する到達時間導出部と、
    前記到達時間を前記開閉体制御装置へ周期的に送信する到達時間送信部と、
    を備え、
    前記携帯型通信機の前記到達時間送信部がさらに、前記携帯型通信機のセンサー部から得られる前記携帯型通信機の上下動運動情報を送信し、
    前記開閉体制御装置の開閉体速度制御部が、前記上下動運動情報に従って前記開閉体の開速度を調整する、
    ことを特徴とする開閉体制御システム。
  2. 前記携帯型通信機の前記到達時間送信部が、前記原点位置からの距離が第1の閾値以下になった時に、前記到達時間を前記開閉体制御装置へ送信し始めることを特徴とする請求項1に記載の開閉体制御システム。
  3. 前記携帯型通信機の前記到達時間送信部がさらに、前記携帯型通信機のセンサー部から得られる天候情報を送信し、
    前記開閉体制御装置の開閉体速度制御部が、前記天候情報に従って前記開閉体の開速度を調整することを特徴とする請求項1または2に記載の開閉体制御システム。
  4. 前記開閉体および開閉体制御装置が車載されたものであり、前記開閉体制御装置の前記原点位置情報送信部が前記原点位置情報を開閉体制御装置のセンサー部から得ることを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載の開閉体制御システム。
  5. 携帯型通信機と、前記携帯型通信機との無線通信に応じて開閉体の少なくとも開動作を制御する開閉体制御装置とを備えた開閉体制御システムにおいて、
    前記開閉体制御装置において、前記開閉体制御装置の位置を原点位置情報として前記携帯型通信機に送る工程と、
    前記携帯型通信機において、前記開閉体制御装置からの前記原点位置情報と携帯型通信機のセンサー部から得られる前記携帯型通信機の位置に基づいて前記原点位置情報の原点位置からの距離を求める工程と、
    前記携帯型通信機において、前記原点位置からの距離と、前記携帯型通信機のセンサー部から得られる位置の時間的変化に基づき前記原点位置までの到達時間を周期的に導出する工程と、
    前記携帯型通信機において、前記到達時間を前記開閉体制御装置へ周期的に送信する工程と、
    前記開閉体制御装置において、前記開閉体を開動作させると共に、前記携帯型通信機から周期的に送られてくる前記到達時間に基づき前記開閉体の開速度を制御する工程と、
    を含み、さらに、
    前記携帯型通信機が、前記携帯型通信機のセンサー部から得られる前記携帯型通信機の上下動運動情報を送信する工程と、
    前記開閉体制御装置が、前記上下動運動情報に従って前記開閉体の開速度を調整する工程と、
    を含むことを特徴とする開閉体制御方法。
JP2013107642A 2013-05-22 2013-05-22 開閉体制御システムおよびその制御方法 Active JP5680140B2 (ja)

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