JP6451441B2 - ユーザ識別システム、車両用携帯機 - Google Patents

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Description

本発明は、ドライバとしての役割を担うユーザを特定するユーザ識別システム及び車両用携帯機に関する。
従来、車両に搭載された車載機と、ユーザによって携行され、車載機と対応付けられた車両用携帯機との無線通信による照合が成立したことに基づいて、車両のドアの施解錠やエンジン始動等の種々の制御を実行するシステムが知られている。
また、特許文献1には、上述したシステムを利用し、車両に搭乗しようとしているユーザを識別することで、座席位置などの車内環境を、予め設定されているユーザ独自の車内環境へと自動的に設定変更するシステム(ユーザ識別システムとする)が開示されている。
この特許文献1のユーザ識別システムでは、予めユーザの携帯端末(例えば携帯電話機)に、車載機がユーザを特定するためのユーザ情報が登録されている。そして、ユーザが車両用携帯機と携帯端末の両方を身に付けた状態で車載機の無線通信エリアに進入した場合には、車両用携帯機が、人体通信によって携帯端末からユーザ情報を取得し、その取得したユーザ情報を車載機へ送信する。車載機は、車両用携帯機から受信したユーザ情報に基づいてユーザを特定し、車内環境をそのユーザの好みに応じた環境へと設定変更する。
なお、特許文献1には、変形例として、車両用携帯機と携帯端末との通信の態様として、通信可能距離が数cm程度の狭域通信を採用してもよい旨が開示されている。何れにしても、車両用携帯機と通信可能な位置に存在する携帯電話機が1つだけとなる態様が想定されている。
特開2011−26768号公報
特許文献1の構成によれば、ユーザは車両用携帯機と携帯端末の両方を携帯した状態で車載機の無線通信エリアに進入することで、自動的に車内環境をそのユーザの好みに応じた環境へと設定変更させることができる。
しかしながら、携帯端末及び車両用携帯機の両方が、必ずしも人体通信可能な状態で携帯されているとは限らない。また、通信可能距離が数cm程度の狭域通信によって携帯端末と車両用携帯機が通信する態様においても、例えば携帯端末及び車両用携帯機の何れか一方が鞄に収容され、かつ、他方がユーザの身につけられている場合には通信ができなくなってしまう。
そのような課題に対し、通信範囲が最大で数十メートル程度となるような、人体通信や狭域通信よりも相対的に通信範囲が広い近距離無線通信によって、車両用携帯機と携帯端末とが通信する構成も考えられる(第1想定構成とする)。しかしながら、車両用携帯機と携帯端末との通信態様として近距離無線通信を採用した場合、車両用携帯機が、ドライバが携帯する携帯端末の他に、ドライバ以外のユーザによって携帯される携帯端末を検出することが想定される。そのような場合、車両用携帯機にとっては、何れの携帯端末がドライバによって携帯されている携帯端末かが不明となる。
そこで、第2想定構成として、複数の携帯端末を検出した場合には、受信信号強度が最も高い信号を送信している携帯端末を、ドライバによって携帯されている携帯端末であると決定する構成も考えられる。これは、ドライバによって携帯されている携帯端末と車両用携帯機とは相対的に近い位置に存在するため、車両用携帯端末にとって、ドライバによって携帯されている携帯端末から送信された信号は、ドライバ以外のユーザによって携帯されている携帯端末から送信された信号よりも受信信号強度が高くなることが期待されるためである。
しかしながら、携帯端末から送信された信号の車両用携帯機における受信信号強度は、距離だけでなく、人体や周辺環境による電波の反射や減衰など種々の要素の影響を受けるため、受信信号強度が最も高い信号を送信している携帯端末が、必ずしもドライバによって携帯されている携帯端末であるとは限らない。
つまり、第2想定構成では、ドライバ以外のユーザによって携帯されている携帯端末を、ドライバによって携帯されている携帯端末であると誤判定してしまうことが懸念される。ドライバによって携帯されている携帯端末を誤判定してしまった場合には、車載機は、ドライバではないユーザをドライバとして認識してしまう。
本発明は、この事情に基づいて成されたものであり、その目的とするところは、車両用携帯機の周辺に複数の携帯端末が存在する場合であっても、より精度良くドライバを特定できるユーザ識別システム、及び車両用携帯機を提供することにある。
その目的を達成するためのユーザ識別システムの発明は、複数のユーザによって利用される車両に搭載された車載機(100)と、複数のユーザのうち、ドライバとしての役割を担うユーザによって携帯され、車載機と対応付けられている車両用携帯機(200)と、を含むユーザ識別システムであって、車載機は、車両用携帯機と通信する車載機側通信部(103、105)を備え、車両用携帯機は、車載機と通信する第1通信部(220)と、ユーザによって携帯される携帯端末と近距離無線通信を実施する第2通信部(230)と、第2通信部が携帯端末から受信する信号の受信信号強度を検出する受信信号強度検出部(233)と、受信信号強度検出部が検出する受信信号強度に基づいて、ドライバとしての役割を担うユーザによって携帯されている携帯端末であるドライバ端末を決定するドライバ端末決定部(G4)と、を備え、受信信号強度検出部は、複数の時点において携帯端末から受信する信号の受信信号強度を検出し、ドライバ端末決定部は、複数回検出した受信信号強度の変化度合いが最も小さい携帯端末をドライバ端末に決定することを特徴とする。
以上の構成では、車両用携帯機は、複数の時点において携帯端末から受信する信号の受信信号強度を検出し、複数回検出した受信信号強度の変化度合いが最も小さい携帯端末をドライバ端末に決定する。
一般的に、車両用携帯機を携帯しているユーザはドライバとしての役割を担うユーザである。ドライバとしての役割を担うユーザが携帯端末であるドライバ端末と、車両用携帯機は、同一人物によって携帯されているため、ドライバ端末から送信された電波が車両用携帯機で受信されるまでの伝搬環境の変化は相対的に小さい。
したがって、ドライバ端末から送信された信号を、車両用携帯機が受信した時の受信信号強度の時間変化は相対的に小さくなる。なお、ここでの伝搬環境とは、人体等の信号強度を減衰させる要因の有無や、電波を反射する反射物の有無、また、それらの物体と携帯端末と車両用携帯機との位置関係などを指す。
一方、ドライバ以外の乗員によって携帯されている携帯端末から送信された電波が車両用携帯機で受信されるまでの伝搬環境は相対的に変動しやすい。したがって、ドライバ以外の乗員によって携帯されている携帯端末から送信された信号を、車両用携帯機が受信した時の受信信号強度の時間変化は相対的に大きくなる。
つまり、以上の構成によってドライバ端末として決定される携帯端末は、真にドライバ端末である可能性が高い。
また、上述のように携帯端末から送信された信号は、種々の要素の影響を受けて減衰してしまう。そのため、一時的に、ドライバ以外のユーザによって携帯されている携帯端末から送信された信号の受信信号強度が、ドライバ端末から送信された信号の受信信号強度よりも大きくなる場合も考えられる。
前述の第2想定構成によれば、そのような場合、ドライバ以外のユーザによって携帯されている携帯端末を、ドライバ端末であると誤判定してしまう。一方、上述の本発明に係る構成によれば、受信信号強度の変化度合いが最も小さい携帯端末を、ドライバ端末に決定する。つまり、瞬間的な受信信号強度の大小関係はドライバ端末を決定する上で重要ではなく、一定の受信信号強度が維持されているか否かが相対的に重要となる。
したがって、本発明の構成によれば、一時的に、ドライバ以外のユーザによって携帯されている携帯端末から送信された信号の受信信号強度が、ドライバ端末から送信された信号の受信信号強度よりも大きくなっていても、ドライバ以外のユーザによって携帯されている携帯端末をドライバ端末であると誤判定してしまうことを抑制できる。
つまり、以上で述べた構成によれば、より精度良くドライバによって携帯されている携帯端末を特定することができる。その結果、より精度良くドライバを特定することできる。
また、上記目標を達成するための車両用携帯機の発明は、複数のユーザによって利用される車両に搭載された車載機と対応付けられている車両用携帯機(200)であって、車載機と通信する第1通信部(220)と、ユーザによって携帯される携帯端末と近距離無線通信を実施する第2通信部(230)と、第2通信部が携帯端末から受信する信号の受信信号強度を検出する受信信号強度検出部(233)と、受信信号強度検出部が検出する受信信号強度に基づいて、ドライバとしての役割を担うユーザによって携帯されている携帯端末であるドライバ端末を決定するドライバ端末決定部(G4)と、を備え、受信信号強度検出部は、複数の時点において携帯端末から受信する信号の受信信号強度を検出し、ドライバ端末決定部は、複数回検出した受信信号強度の変化度合いが最も小さい携帯端末をドライバ端末に決定することを特徴とする。
この車両用携帯機は、上述したユーザ識別システムで利用される車両用携帯機に相当する。つまり、以上の構成によれば、上述したユーザ識別システムの発明と同様の効果を奏する。
なお、特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
ユーザ識別システム1の実施の形態を表す概念図である。 車載機100の概略的な構成を示すブロック図である。 車両側制御部101の概略的な構成を示すブロック図である。 車両用携帯機200の概略的な構成を示すブロック図である。 携帯機側制御部210の概略的な構成を示すブロック図である。 携帯端末300の概略的な構成を示すブロック図である。 携帯機側処理を説明するためのフローチャートである。 車載機側処理を説明するためのフローチャートである。 ドライバによって携帯される携帯端末300から送信される信号の車両用携帯機200における受信信号強度の推移の傾向を示す概念図である。 ドライバ以外のユーザによって携帯される携帯端末300から送信される信号の車両用携帯機200における受信信号強度の推移の傾向を示す概念図である。 第2実施形態における車載機側処理を説明するためのフローチャートである。 第2実施形態における携帯機側処理を説明するためのフローチャートである。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1の実施形態について図を用いて説明する。図1は、本発明に係るユーザ識別システム1の概要を説明するための概念図である。図1に示すようにユーザ識別システム1は、車両Vに搭載された車載機100と、車両Vに対する固有のキーとしての機能を備えた車両用携帯機200と、複数のユーザUa、Ubのそれぞれによって携帯されている複数の携帯端末300a、300bを備える。
ここでのユーザとは、車両Vのユーザとして予め車載機100に登録されている人物である。図1では一例としてユーザを2人しか図示していないが、車両Vのユーザは3人以上であってもよい。車両用携帯機200はユーザUaによって携帯されている。また、以降において携帯端末300aと携帯端末300bとを互いに区別しない場合には、携帯端末300と記載する。なお、本実施形態において車両Vの運転席は前部座席の右側に設けられているものとする。
<全体の概略的な構成>
車載機100と車両用携帯機200はそれぞれ、所定の周波数帯の電波を用いた無線通信を実施することで、周知のスマートエントリーシステムを実現するための機能を有している。
具体的には、車両用携帯機200は、車載機100から送信される所定の周波数帯の信号を受信するとともに、車載機100に対して所定の周波数帯の信号を返送する機能を有する。また、車載機100は、車両用携帯機200に対して所定の周波数帯の信号を送信するとともに、車両用携帯機200から送信される所定の周波数帯の信号を受信する。
ここでは一例として、車載機100から車両用携帯機200への信号の送信には、LF(Low Frequency)帯の電波が用いられ、車両用携帯機200から車載機100への信号の送信には、UHF(Ultra High Frequency)帯の電波が用いられるものとする。ここでのLF帯とは、例えば30kHz〜300kHzを指し、UHF帯とは300MHz〜3GHzを指す。
そして、車載機100は、車両用携帯機200と無線通信による照合処理を実施し、照合が成立したことに基づいて、ドアの施解錠やエンジン始動等を実施するための種々の制御を実行する。これにより、車両用携帯機200を携帯したユーザUaは、キーとしての車両用携帯機200を操作すること無く、ドアの施錠/解錠、エンジンの始動/停止などを実現することができる。
なお、車載機100の通信範囲(車両通信範囲とする)は、ユーザUaが車両Vに対して何れの方位から接近する場合であっても車載機100が車両用携帯機200を検知できるように、適宜設計されればよい。例えば、車両通信範囲は、車両Vから数メートル以内の範囲とする。
また、車両用携帯機200は、ユーザによって操作されるスイッチ240(図4参照)を備えており、ユーザによって操作されたスイッチに応じた信号を車載機100に送信することで、車両ドアの施錠/解錠等の制御を実行する、いわゆるリモートキーレスエントリー機能を有する。このように車両用携帯機200は車両Vのキーとして機能する。
携帯端末300は、通信範囲が例えば最大でも数十メートル程度となる所定の近距離無線通信規格に準拠した通信(近距離通信とする)を実施する機能を備えた通信デバイスである。携帯端末300は、上述の近距離通信機能を備えていればよく、例えばスマートフォン等の携帯電話機を携帯端末300として用いることができる。もちろん、携帯端末300は、タブレット端末、ウェアラブルデバイス、携帯用音楽プレーヤ、携帯用ゲーム機等であってもよい。
ここでの近距離無線通信規格としては、例えばBluetooth Low Energy(Bluetoothは登録商標)や、Wi−Fi(登録商標)、ZigBee(登録商標)等を採用することができる。
車両用携帯機200もまた、上述の近距離通信機能を備えており、自機にとって近距離通信可能な範囲(近距離通信範囲とする)内に存在する携帯端末300を検出し、その検出した携帯端末300と近距離通信を行う。ここでの自機とは、車両用携帯機200を指す。携帯端末300は、自身に割り当てられた固有の識別コード(端末IDとする)を含む通知信号を、定期的に、又は車両用携帯機200からの要求に基づいて送信することで、車両用携帯機200に対して自身の存在を通知する。
ここでは一例として、車両用携帯機200が、携帯端末300にとってのマスターとして振る舞い、携帯端末300は、車両用携帯機200にとってスレーブとして振る舞うものとする。そして、携帯端末300は、通知信号を所定の周期(通知周期とする)で定期的に送信することで、車両用携帯機200に対して自身の存在を通知する。
なお、図1に示す携帯端末300a、300bはいずれも、車両用携帯機200の近距離通信範囲に存在しているものとする。もちろん、車両用携帯機200の近距離通信範囲に存在しうる携帯端末300の数は、2台に限らない。
<ユーザ識別システム1の作動の概略>
本実施形態におけるユーザ識別システム1は、概略的に次のように作動する。まず、車両用携帯機200は、自機周辺に存在する携帯端末300から受信する信号の受信信号強度に基づいて、ドライバとしての役割を担うユーザによって携帯されている携帯端末(ドライバ端末とする)を特定する。自機周辺とは、近距離通信範囲内を指す。
そして、車両用携帯機200は、ドライバ端末であると特定した携帯端末300の端末IDから定まるドライバ情報を、車載機100に送信する。ドライバ情報とは、車両Vのユーザのうち、今回の走行においてドライバとしての役割を担うユーザを、車載機100が特定又は認識するための情報である。このドライバ情報が請求項に記載のドライバ端末関連情報に相当する。ここでは一例として、車両用携帯機200は、ドライバ端末であると特定した携帯端末300の端末IDを、ドライバ情報として車載機100に送信する。
車載機100には予め、車両Vのユーザと、そのユーザが保有する携帯端末300の端末IDと、車両Vに対するユーザ独自の設定(例えば座席位置等)を示す車両設定データと、を対応付けたデータであるユーザ管理データが格納されている。なお、車両Vのユーザは、ユーザ毎に個別に付与されるユーザIDによって区別されればよい。
車載機100は、車両用携帯機200からドライバ情報を取得すると、ユーザ管理データを参照し、取得したドライバ情報に含まれる端末IDに対応するユーザを、ドライバとして決定する。
そして、車載機100は、ドライバに対応する車両設定データを参照し、例えば座席位置等の車内環境をドライバの好みに応じた車内環境へと自動的に設定変更する。なお、ドライバ情報が、請求項に記載のドライバ端末関連情報の一例に相当する。以下、各要素の具体的な構成及び作動について述べる。
<車載機100の構成>
車載機100は、車両Vに搭載されてあって、図2に示すように車両内ネットワークNwを介して、種々のECU(Electronic Control Unit)と相互通信可能に接続されている。例えば車載機100は、ボディECU110や、エンジンECU120、電源ECU130のそれぞれと車両内ネットワークNwを介して通信する。
ボディECU110は、車両Vに搭載された種々のアクチュエータ(図示略)を制御するECUである。例えばボディECU110は、車両Vに設けられたドアの施解錠を制御するための駆動信号を各車両ドアに設けられたドアロックモータに出力することで、各ドアの施解錠を行う。また、ボディECU110には、各ドアについてのカーテシスイッチが接続されており、各ドアの開閉を検出する。他にも、ボディECU110には、運転席に乗員が存在することを検知する乗員検知センサが接続されており、運転席に乗員が存在するか否かを検出する。乗員検知センサの例としては、運転席に設けた周知の着座センサなどを用いることができる。
エンジンECU120は、車両Vに搭載されたエンジン(図示略)の動作を制御するECUである。なお、ここでは一例として車両Vは、エンジンを動力源として備える車両とするがこれに限らない。車両Vは、電気自動車やハイブリッド車であってもよい。
電源ECU130は、車内の各種電装部品への電源供給を制御するECUである。電源ECU130は、例えば車載機100から車内の各種電装部品への電源供給を許可する信号を取得した場合に、各種電装部品へ電力を供給する。
車載機100は、車両側制御部101、UHFアンテナ部102、UHF受信部103、LFアンテナ部104、LF制御部105、タッチセンサ106、及びエンジン始動ボタン107を備える。UHF受信部103及びLF制御部105が請求項に記載の車載機側通信部に相当する。車両側制御部101と、UHF受信部103、LF制御部105、タッチセンサ106、及びエンジン始動ボタン107とは通信可能に接続されている。
UHFアンテナ部102は、UHF帯の電波を電気信号に変換してUHF受信部103に出力する。UHFアンテナ部102は、車両Vにおいて適宜設計される位置に設けられていればよい。UHF受信部103は、UHFアンテナ部102から入力される信号を復調して車両側制御部101に提供する。
LFアンテナ部104は、LF制御部105から入力された信号をLF帯の電波に変換して空間へ放射するためのモジュールである。このLFアンテナ部104は、車両Vにおいて適宜設計される複数箇所に設けられている。例えば、LFアンテナ部104は、車両Vの各ドアのドアハンドル付近や、トランクドア付近、車室内の所定の位置に設けられている。
LF制御部105は、車両側制御部101から入力されたベースバンド信号を搬送波信号に変調した信号を生成する。そして、その変調した信号を、各LFアンテナ部104に出力し、送信させる。
タッチセンサ106は、車両Vの各ドアハンドルに装備されて、ユーザがそのドアハンドルを触れていることを検出する。各タッチセンサ106の検出結果は、車両側制御部101に逐次出力される。エンジン始動ボタン107は、ユーザがエンジンを始動させるためのプッシュスイッチである。エンジン始動ボタン107は、ユーザによってプッシュ操作がされると、その旨を示す制御信号を車両側制御部101に出力する。
車両側制御部101は、CPU、ROM、フラッシュメモリ、RAM、I/O等を備えるマイクロコンピュータを主体として構成されてあって、ROMに格納された制御プログラムを実行することで各種の処理を実行する。例えば、車両側制御部101は、スマートエントリーシステムを実現するための処理を実行する。
車両側制御部101が備える記憶部101Mは、フラッシュメモリ等の、不揮発性の記憶媒体によって実現される。記憶部101Mには、車両Vのユーザと、そのユーザが保有する携帯端末300の端末IDと、車両Vに対するユーザ独自の設定を示す車両設定データと、を対応付けたデータであるユーザ管理データが格納されている。
ユーザ独自の設定の対象となる項目とは、例えば座席位置や、車室内ミラー及びサイドミラーの角度、空調温度等といった車内環境を構成する項目である。また車両Vが、ドライバの搭乗又は搭乗準備動作の検出をトリガとして車室内外に設けられた照明を点灯させる機能(ウェルカム照明機能)を備えている場合には、その照明の色などもユーザによって設定可能な項目としてもよい。さらに、車載ナビゲーションシステムに対しても、ユーザ毎に異なる設定がなされていても良い。
この車両側制御部101は、上述したプログラムを実行することで実現する機能ブロックとして、図3に示すように送信処理部F1、受信処理部F2、車両情報取得部F3、照合処理部F4、ドライバ特定部F5、及びドライバ設定反映部F6を備えている。なお、車両側制御部101が実行する機能の一部又は全部は、一つ或いは複数のIC等によりハードウェア的に実現されてもよい。
送信処理部F1は、各LFアンテナ部104から送信させるための信号を生成し、LF制御部105に出力して、各LFアンテナ部104から送信させる。送信信号としては、車両用携帯機200を後述するスリープモードから起動モードに遷移させるためのウェイク信号や、車両用携帯機200を照合するための照合要求信号などが該当する。照合要求信号は、車両用携帯機200に対して、所定の規則によって生成されるIDコードを返送するように要求する信号である。何れの信号も、車両用携帯機200に対して、その信号の内容に応じた応答信号を返送するように要求する信号である。
受信処理部F2は、UHFアンテナ部102において受信され、かつ、UHF受信部103によって復調されたデータを取得する。車両情報取得部F3は、タッチセンサ106や、エンジン始動ボタン107、ボディECU110、エンジンECU120、電源ECU130などの車両Vに搭載されたセンサやECUから、車両の状態を示す種々の情報(車両情報)を取得する。
車両情報としては、例えば、ドアの開閉状態や、各ドアの施錠/解錠状態、乗員検知センサの検出結果、タッチセンサ106、エンジン始動ボタン107の押下の有無等が該当する。また、図示しないシフトポジションセンサが検出するシフトポジションや、ブレーキペダルが踏み込まれているか否かを検出するブレーキセンサの検出結果なども車両情報に含まれる。
照合処理部F4は、車両用携帯機200との無線通信による照合処理を実施する。この照合処理の手順は、周知であるためここではその詳細な説明は省略する。照合処理部F4は、車両情報取得部F3が取得した車両情報に基づき、照合処理を実施するべき所定のユーザの挙動を検出した場合に、照合処理を実施する。例えば、照合処理部F4は、車両用携帯機200が車両通信範囲に進入したことを検知した時や、エンジン始動ボタン107がプッシュされた時などに照合処理を実施する。
なお、車両用携帯機200が車両通信範囲に進入したか否かは、定期的に送信するウェイク信号に対する車両用携帯機200からの応答の有無に基づいて判定すればよい。つまり、ウェイク信号に対する車両用携帯機200からの応答信号を受信していない状態が継続している状態において、車両用携帯機200からの応答信号を受信した場合に、車両用携帯機200が車両通信範囲に進入したと判定すればよい。
ドライバ特定部F5は、車両用携帯機200から送信されるドライバ情報を取得しドライバを特定する。つまり、ドライバ情報に示される端末IDに対応するユーザをドライバとして認識する。
ドライバ設定反映部F6は、車両の環境をドライバの好みに応じた環境へと設定変更(いわゆるカスタマイズ)する。例えばドライバ設定反映部F6は、運転席の座席位置を予め設定された位置まで移動させるように指示する信号を、ボディECU110に出力する。ボディECU110は、ドライバ設定反映部F6からの指示に基づいて、座席位置を調整するアクチュエータを駆動させる。
<車両用携帯機200の構成>
車両用携帯機200は、図4に示すように、携帯機側制御部210、車両用通信部220、近距離通信部230、スイッチ240、振動センサ250、及びGNSS受信機260を備える。
携帯機側制御部210は、車両用携帯機200の動作を制御するものであって、車両用通信部220、近距離通信部230、スイッチ240、振動センサ250、及びGNSS受信機260のそれぞれと通信可能に接続されている。
車両用通信部220は、車載機100と通信を行うためのモジュールであり、より細かい要素として、LFアンテナ部221、LF受信部222、UHF送信部223、及びUHFアンテナ部224を備える。この車両用通信部220が請求項に記載の第1通信部に相当する。
LFアンテナ部221は、LF帯の電波を電気信号に変換してLF受信部222に出力する。LF受信部222は、LFアンテナ部221から入力される信号を復調したデータを生成する。LF受信部222は、受信信号を復調したデータを携帯機側制御部210に提供する。
UHF送信部223は、携帯機側制御部210から入力されたベースバンド信号を搬送波信号に変調して、UHFアンテナ部224に出力する。UHFアンテナ部224は、UHF送信部223から入力された信号を、UHF帯の電波に変換して空間へ放射する。
近距離通信部230は、携帯端末300と近距離通信を行うためのモジュールであり、より細かい要素として、近距離通信用アンテナ部231と、近距離通信制御部232と、を備える。この近距離通信部230が請求項に記載の第2通信部に相当する。
近距離通信用アンテナ部231は、近距離通信に用いられる周波数帯(例えば2.4GHz帯)の電波を送受信するためのアンテナである。近距離通信制御部232は、近距離通信用アンテナ部231で受信した信号を復調して携帯機側制御部210に提供するとともに、携帯機側制御部210から入力された信号を変調して、近距離通信用アンテナ部231に出力し、送信させる。
近距離通信制御部232は、さらに、近距離通信用アンテナ部231で受信した信号の受信信号強度を検出する受信信号強度検出部233を備え、近距離通信制御部232は、受信信号を復調したデータと、その受信信号強度とを対応付けて携帯機側制御部210に提供する。
スイッチ240は、車両用携帯機200に対するユーザ操作を受け付けるためのスイッチであって、例えばプッシュスイッチとする。例えば、ユーザはスイッチ240を操作(ここではプッシュ)することで、車両Vのドアの解錠/施錠を実施させるリモートキーレスエントリー機能を利用することができる。スイッチ240は、複数備えられていてもよい。ここでは、一例として、スイッチ240として、車両Vのドアを施錠するためのスイッチ240と、車両Vのドアを解錠するためのスイッチ240と、ドライバ端末を決定するように指示するためのスイッチ240の3つのスイッチを備えているものとする。
振動センサ250は、車両用携帯機200に生じている振動を検知するためのセンサであって、例えば周知の加速度センサを用いて実現されればよい。振動センサ250は、車両用携帯機200に生じている振動の大きさに対応する信号を携帯機側制御部210に出力する。
GNSS受信機260は、GNSS(Global Navigation Satellite System)で用いられる衛星(GNSS衛星とする)からの電波を受信することで、GNSS受信機260の現在位置を示す情報(現在位置情報)を取得する。現在位置は、例えば緯度、経度によって表されれば良い。GNSS受信機260が取得した現在位置情報は、携帯機側制御部210に出力される。なお、GNSS衛星が請求項に記載の測位用衛星に相当する。
携帯機側制御部210は、CPU、ROM、フラッシュメモリ、RAM、I/O等を備えるマイクロコンピュータを主体として構成されてあって、ROMに格納された制御プログラムを実行することで各種の処理を実行する。車両用携帯機200が実行する機能の一部又は全部は、一つ或いは複数のIC等によりハードウェア的に実現されてもよい。
携帯機側制御部210が備える携帯機側記憶部211は、フラッシュメモリ等の、不揮発性の記憶媒体によって実現される。携帯機側記憶部211には、例えば車両Vとの照合を行うために車両用携帯機200に割り当てられている携帯機IDが格納されている。
この携帯機側制御部210は、上述したプログラムを実行することで実現する機能ブロックとして、図5に示すように車両用通信処理部G1、電源管理部G2、近距離通信処理部G3、ドライバ端末決定部G4、操作受付部G5、位置情報取得部G6、及び振動情報取得部G7を備えている。
車両用通信処理部G1は、LFアンテナ部221を介してLF受信部222が受信したデータ、及び、その受信信号強度を取得する。また、車両用通信処理部G1は、UHFアンテナ部224から送信させるための信号を生成し、UHF送信部223に出力する。つまり、車両用通信処理部G1は、車載機100との通信に関わるソフトウェア処理を実施する。
この車両用通信処理部G1がUHFアンテナ部224から送信させる信号としては、車載機100から受信した信号に対する応答信号がある。例えば、照合要求信号を受信した場合には、受信データの内容と携帯機IDとから所定の規則に則ったIDコードを生成し、当該IDコードを含む信号を返送させる。また、車両用通信処理部G1は、後述するドライバ端末決定部G4によってドライバ端末が決定された場合には、ドライバ情報を送信させる。
電源管理部G2は、車両用携帯機200が備える電源(図示略)から各部への電力の供給を制御する。例えば、電源管理部G2は、携帯端末300との近距離通信を実施する必要がない場合には、近距離通信部230を、近距離通信部230での消費電力を抑制するための低消費電力モードに設定する。低消費電力モードは、近距離通信部230全体への電力供給を停止する態様としてもよいし、電力を供給する部分を限定的にすることで消費電力を抑制する態様としてもよい。近距離通信部230における消費電力を抑制するための技術は、周知の技術を適用すればよい。
なお、携帯端末300との近距離通信を実施する必要がない場合とは、例えば車載機100から所定のトリガ信号を受信していない場合や、後述するスキャン処理を実施して、自機周辺に携帯端末300が検出されなかった場合などが該当する。便宜上、近距離通信部230の動作モードとして、携帯端末300との近距離通信が可能な状態をアクティブモードと称する。
ところで、車両用携帯機200もまた、動作モードとして、車両用携帯機200全体における消費電力を抑制するためのスリープモードと、スリープモードに対して相対的に電力が供給されている部分が多い起動モードとを備える。車両用携帯機200は、スリープモード時において車載機100からの信号(例えばウェイク信号)を受信すると、まずは電源管理部G2に関連する構成部分が起動して、電源管理部G2が所定の機能部へ電力を供給することで起動モードへと移行する。また、車両用携帯機200は、スリープモード時においてスイッチ240に対するユーザ操作を受け付けると、起動モードへと移行する。
近距離通信処理部G3は、近距離通信用アンテナ部231を介して近距離通信制御部232が受信したデータ、及び、その受信信号強度を取得する。また、近距離通信処理部G3は、携帯端末300へ送信するべき信号を生成し、近距離通信制御部232に出力する。
また、この近距離通信処理部G3は、自機周辺に存在する携帯端末300を検出する処理(スキャン処理)を実施する。例えば、スキャン処理において近距離通信処理部G3は、通知周期に応じた時間だけ、近距離通信部230を携帯端末300からの信号を受信できる状態にする。そして、当該時間内において携帯端末300から送信される通知信号を受信することで、自機周辺に存在する携帯端末300を検出する。なお、スキャン処理は、携帯端末300に限らず、自機周辺に存在する全ての近距離通信機能を備えた通信端末を検出する態様としてもよい。
スキャン処理によって検出された携帯端末300は、その携帯端末300からの信号の受信信号強度と対応付けられて、例えばリスト形式で管理される。なお、近距離通信処理部G3は、検出した携帯端末300を、その携帯端末300から受信した通知信号に含まれる端末IDによって区別する。また、スキャン処理の結果は、携帯機側記憶部211や携帯機側制御部210が備える揮発性のメモリ(RAM)に格納される。
本実施形態において近距離通信処理部G3は、車載機100からの所定のトリガ信号を受信した場合に、その受信時点から所定のサンプリング時間、スキャン処理を逐次(例えば100ミリ秒毎に)実施する。トリガ信号は、ここでは照合要求信号とするが、他の態様として、ウェイク信号でもよい。また、車載機100が別途スキャン処理を開始するように指示する指示信号を送信する場合には、その指示信号をトリガ信号としてもよい。
ここでのサンプリング時間は、ドライバ端末決定部G4が、携帯端末300の受信信号強度の時間変化からドライバ端末を決定することができる長さとなっていればよく、適宜設計されればよい。また、サンプリング時間は、ドライバとドライバ以外のユーザとの位置関係等、近距離通信用の電波の伝搬環境が変化しうる長さとすることが好ましい。例えば、サンプリング時間は、5秒や、10秒、20秒などとすればよい。
また、ここでは車載機100からの所定のトリガ信号を受信した場合に、その受信時点から所定のサンプリング時間、スキャン処理を逐次(例えば100ミリ秒毎に)実施する態様とするがこれに限らない。他の態様として、車両用携帯機200が起動モードとなっている場合には、逐次スキャン処理を実施する態様としてもよい。
ドライバ端末決定部G4は、自機周辺に存在する複数の携帯端末300のそれぞれから送信される信号の受信信号強度が、時間の経過に伴って変化する度合い(変化度合い)に基づいて、複数の携帯端末300のうち、ドライバ端末を決定する。具体的には、ドライバ端末決定部G4は、携帯端末300毎に、複数の時点においてその携帯端末300から受信した信号の受信信号強度の分散値を算出する。ここでの分散値とは統計学において用いられる分散の値と同様のものである。この分散値が、変化度合いである。そして、変化度合いとしての分散値が最も小さい携帯端末300をドライバ端末に決定する。
また、ここでは変化度合いとして、複数時点において検出された受信信号強度を母集団として定まる分散値を採用する態様とするが、これに限らない。変化度合いは、複数時点において検出された受信信号強度の最大値と最小値の差であっても良い。
なお、自機周辺に存在する携帯端末300が1台しか存在しない場合であって、かつ、その携帯端末300からの受信信号強度が所定の閾値以上である場合には、その携帯端末300をドライバ端末に決定すればよい。ここでの閾値は、車両用携帯機200と、その検出された携帯端末300との距離が一定距離(例えば5m)以上離れているか否かを識別するための閾値である。また、自機周辺に、受信信号強度が所定の閾値以上となっている携帯端末300が1台も存在しない場合には、ドライバ端末は存在しないと判定すればよい。
ドライバ端末決定部G4がドライバ端末を決定した場合、車両用通信処理部G1は、そのドライバ端末の端末IDをドライバ情報として車載機100に送信する。また、ドライバ端末決定部G4がドライバ端末は存在しないと判定した場合には、車両用通信処理部G1は、その旨を車載機100に送信してもよい。
操作受付部G5は、スイッチ240から入力される制御信号に基づいて、スイッチ240に対するユーザ操作を特定し、その操作内容を他の機能部に提供する。そして、各部は、操作受付部G5が特定したユーザ操作の内容に応じた処理を実施する。例えば、操作受付部G5が、車両Vのドアを解錠するためのスイッチ240がユーザによってプッシュされたことを検出した場合には、車両用通信処理部G1は、ドアの解錠を指示する信号を車載機100に送信する。
位置情報取得部G6は、GNSS受信機260から提供される位置情報を取得する。振動情報取得部G7は、振動センサ250から提供される車両用携帯機200に生じている振動についての情報を取得する。
<携帯端末300の構成>
携帯端末300は、前述の通り、近距離通信を実施するための機能を備えていればよく、スマートフォン等の種々の携帯端末を採用することができる。携帯端末300の概略的な構成を図6に示す。図6に示すように、携帯端末300は、端末側制御部310と、近距離通信部320とを備える。なお、スマートフォンなどの一般的な携帯端末が有している機能に関する構成のうち、本発明の説明に不要なものについては説明を省略する。
端末側制御部310は、CPU、ROM、フラッシュメモリ、RAM、I/O等を備えるマイクロコンピュータを主体として構成されてあって、ROMに格納された制御プログラムを実行することで各種の処理を実行する。なお、端末側制御部310が実行する機能の一部又は全部を、一つ或いは複数のIC等によりハードウェア的に構成してもよい。
端末側制御部310が備える記憶部311は、フラッシュメモリ等の、不揮発性の記憶媒体によって実現される。記憶部311には、携帯端末300固有の端末IDの他、種々のアプリケーションプログラムが格納されている。例えば、記憶部311には、車両用携帯機200を介して車載機100と通信を実施するためのアプリケーションプログラムが格納される。
近距離通信部320は、携帯端末300が車両用携帯機200と近距離通信を実施するための機能を実現するためのモジュールであって、その構成は、近距離通信部230と同様である。
<ドライバ特定処理>
次に、ドライバを特定するために、車載機100の車両側制御部101、車両用携帯機200の携帯機側制御部210のそれぞれが実施する処理について説明する。便宜上、車載機100の車両側制御部101が実施する処理を車載機側処理と称し、車両用携帯機200の携帯機側制御部210が実施する処理を携帯機側処理と称する。車載機側処理と携帯機側処理とをまとめてドライバ特定処理と称する。
まずは、図7に示すフローチャートを用いて、携帯機側処理について説明する。この携帯機側処理は、例えば車載機100からトリガ信号(ここでは照合要求信号)を受信した時に開始されればよい。携帯機側処理を開始させる条件は適宜設計されればよい。なお、本フロー開始時点において、近距離通信部230は低消費電力モードとなっているものとする。
まず、ステップS101では車両用通信処理部G1が、本フローの開始のトリガとなったトリガ信号に対する応答信号をUHF送信部223に送信させ、ステップS102に移る。ここでは照合要求信号をトリガ信号として採用しているため、ステップS101ではIDコードを含む信号を返送する。
ステップS102では電源管理部G2が、近距離通信部230を低消費電力モードからアクティブモードへと復帰させ、ステップS103に移る。ステップS103では近距離通信処理部G3がスキャン処理を実施してステップS104に移る。便宜上、本フローを開始して初めてスキャン処理を実施した時刻を、サンプリング開始時刻と称する。
ステップS104では近距離通信処理部G3が、サンプリング開始時刻からサンプリング時間経過したか否かを判定する。サンプリング開始時刻からサンプリング時間経過した場合にはステップS104がYESとなってステップS105に移る。一方、サンプリング開始時刻からサンプリング時間経過していない場合には、ステップS104がNOとなってステップS103に戻り、再びスキャン処理を実施する。
このステップS103からステップS104を繰り返すことにより、所定のサンプリング時間、スキャン処理を逐次(例えば100ミリ秒毎に)実施される。つまり、近距離通信処理部G3は、車載機100からの所定のトリガ信号を受信した場合、その受信時点に応じて定まるサンプリング開始時刻からサンプリング時間経過するまでの時間帯において、スキャン処理を逐次実施することになる。
前回スキャン処理を実施してから次回スキャン処理を実施するまでの間隔は、所定の間隔(ここでは100ミリ秒)となるように調整されれば良い。便宜上、ステップS103を初めて実施してからサンプリング時間経過するまでの一連の処理を、サンプリング処理と称する。サンプリング処理とは複数回スキャン処理を実施する処理に相当する。
ステップS105では、ドライバ端末決定部G4が変化度合い評価処理を実施して、ステップS106に移る。ここでの変化度合い評価処理とは、自機周辺に存在する携帯端末300毎の受信信号強度の変化度合いを算出する処理である。
つまり、ステップS105の変化度合い評価処理では、ステップS103からステップS104を繰り返す過程において収集された携帯端末300毎の複数時点における受信信号強度に基づいて、携帯端末300毎の受信信号強度の分散値を変化度合いとして算出する。或る携帯端末300の受信信号強度の分散値とは、ステップS103からステップS104を繰り返す過程において収集した、その携帯端末300から受信した信号の受信信号強度を母集団として定まる分散値である。
ステップS106ではドライバ端末決定部G4が、ステップS105に置いて算出した受信信号強度の変化度合い(つまり受信信号強度の分散値)が最も小さい携帯端末300をドライバ端末に決定してステップS107に移る。ステップS107では車両用通信処理部G1が、ステップS106で決定したドライバ端末に相当する携帯端末300の端末IDを、ドライバ情報として車載機100へ送信して本フローを終了する。
次に、図8に示すフローチャートを用いて、車載機側処理について説明する。この車載機側処理は、例えば車両用携帯機200が車両通信範囲に進入したことを検知した場合に開始されればよい。車載機側処理を開始させる条件は適宜設計されればよい。
まず、ステップS201では照合処理部F4が送信処理部F1、受信処理部F2と協働して照合処理を実施する。つまり、送信処理部F1が車両用携帯機200に対して照合要求信号を送信し、その応答として車両用携帯機200から返送されてきた応答信号に含まれるIDコードに基づいて、車両用携帯機200を照合する。
そして、照合が成功し、車両用携帯機200が車両Vに対応付けられた(つまり、正規の)車両用携帯機200であると判定した場合には、ステップS202がYESとなってステップS203に移る。一方、照合が失敗し、車両用携帯機200は正規の車両用携帯機200ではないと判定した場合には、ステップS202がNOとなってステップS201に戻る。
ステップS203では受信処理部F2が、車両用携帯機200からドライバ情報が送信されてきたか否かを判定する。車両用携帯機200からドライバ情報が送信されてきていない場合には、ステップS203がNOとなってステップS204に移る。一方、車両用携帯機200からドライバ情報が送信されてきた場合には、ステップS203がYESとなってステップS205に移る。
ステップS204では、ステップS202において照合処理部F4によって照合が成功したと判定した時点から一定時間経過したか否かを判定する。ここでの一定時間は、サンプリング時間に所定の裕度(例えば10秒)を加えた時間とすればよい。ステップS202において照合処理部F4によって照合が成功したと判定した時点から一定時間経過している場合にはステップS204がYESとなって本フローを終了する。一方、ステップS202において照合処理部F4によって照合が成功したと判定した時点から一定時間経過していない場合には、ステップS204がNOとなってステップS203に戻る。
ステップS205では、受信したドライバ情報としての端末IDと、記憶部101Mに格納されているユーザ管理データとに基づいて、ドライバとしての役割を担うユーザを特定する。つまり、ユーザ管理データを参照し、ドライバ情報としての端末IDと対応付けられているユーザをドライバとして認識する。ステップS205での処理が完了するとステップS206に移る。
ステップS206ではドライバ設定反映部F6が、車両Vの車内環境などを、ステップS205で特定したドライバの好みに応じた環境となるように設定変更して、本フローを終了する。
<第1実施形態のまとめ>
以上の構成では、車両用携帯機200は、車載機100から所定のトリガ信号を受信すると、サンプリング処理を開始し、携帯端末300毎の受信信号強度の変化度合いを算出する。そして、受信信号強度の変化度合いが最も小さい携帯端末300をドライバ端末に決定し、そのドライバ端末の端末IDを車載機100に送信する。
ここで、図9〜図10を用いて、ドライバ端末決定部G4の作動の効果について説明する。なお、車両Vのキーとしての機能を備える車両用携帯機200は、一般的にドライバによって携帯される。そのため、逆説的に、車両用携帯機200を携帯しているユーザUaをドライバとしての役割を担うユーザとみなす。
図9は、ドライバとしての役割を担うユーザ(ここではユーザUa)が携帯する携帯端末300aから送信された信号を、車両用携帯機200が受信した時の受信信号強度の時間変化を表す概念図である。図10は、ドライバ以外のユーザ(ここではユーザUb)が携帯する携帯端末300bから送信された信号を、車両用携帯機200が受信した時の受信信号強度の時間変化を表す概念図である。なお、図10において、実線は携帯端末300bが送信した信号の車両用携帯機200における受信信号強度の推移を表しており、破線は携帯端末300aが送信した信号の車両用携帯機200における受信信号強度の推移を表している。
図9及び図10において縦軸は、受信信号強度を表し、横軸は時間軸である。時間軸上の時刻Tsはサンプリング開始時刻を表し、時刻Teは、サンプリング開始時刻からサンプリング時間経過した時刻を表している。つまり、時刻Tsから時刻Teまで近距離通信処理部G3は逐次スキャン処理を実施する。
図9及び図10に示すように、ユーザUaが携帯する携帯端末300aから送信された信号の受信信号強度は、ユーザUbが携帯する携帯端末300bが送信した信号の受信信号強度よりも、大きく変化すると想定される。これは次の理由による。
車両用携帯機200と携帯端末300aとは同一人物(つまりユーザUa)によって携帯されている。そのため、携帯端末300aと車両用携帯機200との相対的な位置関係等の、携帯端末300から送信された電波が車両用携帯機200で受信されるまでの伝搬環境の変化は相対的に小さい。その結果、図9に示すように、携帯端末300aから送信された信号の車両用携帯機200における受信信号強度は、高周波的な振動は観測されるものの、低周波成分は一定のレベルが保たれる。つまり、変化度合いとしての分散値は相対的に小さい値となる。
一方、携帯端末300bは、車両用携帯機200を携帯しているユーザUaとは別の人物(つまりユーザUb)によって携帯されている。そのため、携帯端末300bと車両用携帯機200との相対的な位置関係等、携帯端末300bから送信された信号が車両用携帯機200で受信されるまでの伝搬環境は変動しやすい。
したがって、携帯端末300bが送信した信号の車両用携帯機200における受信信号強度は、携帯端末300aが送信した信号の車両用携帯機200における受信信号強度よりも、図10に示すように、時間の経過に伴って大きく変化すると想定される。つまり、携帯端末300bに対して算出される変化度合いとしての分散値は相対的に大きい値となる。
つまり、変化度合いとしての分散値が相対的に小さい方の携帯端末300とは、ドライバによって携帯される携帯端末300である可能性が相対的に高い。そして本実施形態では以上の考察に基づいて、相対的に受信信号強度の変化度合いが小さい携帯端末300をドライバ端末として採用する。
ところで、比較構成として、或る時点においてスキャン処理を実施した結果、受信信号強度を最も高い信号を送信している携帯端末300を、ドライバ端末に決定する構成も考えられる。しかしながら、上述のように携帯端末300から送信された信号は、種々の要素の影響を受ける。そのため、一時的に、ドライバ以外のユーザによって携帯されている携帯端末300から送信された信号の受信信号強度が、ドライバによって携帯されている携帯端末300から送信された信号の受信信号強度よりも大きくなる場合も考えられる。そのようなタイミングでスキャン処理を実施した場合には、ドライバ以外のユーザによって携帯されている携帯端末300を、ドライバ端末であると誤判定してしまう。
一方、本実施形態では、ドライバ端末決定部G4が、変化度合いとしての分散値が最も小さい携帯端末300を、ドライバ端末に決定する。つまり、瞬間的な受信信号強度の大小は、ドライバ端末を決定する上で重要ではなく、一定の受信信号強度が維持されているか否かが相対的に重要となる。
したがって、本実施形態の構成によれば、サンプリング時間において一時的に、ドライバ以外のユーザによって携帯されている携帯端末300から送信された信号の受信信号強度が、ドライバによって携帯されている携帯端末300から送信された信号の受信信号強度よりも大きくなっていても、ドライバ以外のユーザによって携帯されている携帯端末300をドライバ端末であると誤判定してしまうことを抑制できる。つまり、本実施形態の構成によれば、より精度良くドライバによって携帯されている携帯端末を特定することができ、その結果、ドライバをより精度良く特定することできる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、以降に記載する種々の変形例も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
[変形例1−1]
以上では、所定のトリガ信号を受信した時点から所定のサンプリング時間経過するまで、スキャン処理を逐次実施することで、ドライバ端末を決定するための情報(つまり、各携帯端末300の受信信号強度)を取得する態様を例示したが、これに限らない。
例えば、車両用携帯機200が起動モードとなっている場合には、常に近距離通信部230もアクティブモードとなっており、近距離通信処理部G3は逐次スキャン処理を実施する態様としてもよい。逐次実施されるスキャン処理の結果のうち、新しいものからサンプリング時間分の結果は、携帯機側記憶部211や携帯機側制御部210が備える揮発性メモリに格納されればよい。なお、スキャン処理を一定間隔で実施することから、サンプリング時間内に行われるスキャン処理の回数は一定となる。つまり、携帯機側記憶部211や携帯機側制御部210が備える揮発性メモリには、最新のものから一定回数分のスキャン処理の結果が、携帯端末300毎に区別して格納されていれば良い。
そのような態様によれば、トリガ信号を受信した場合に、その受信時点よりも過去サンプリング時間以内に実施したスキャン処理の結果から、携帯端末300毎の受信信号強度の変化度合いを算出し、ドライバ端末を特定することができる。その結果、トリガ信号の受信に対して、より早くドライバ情報を車載機100に返送できるようになる。
[変形例1−2]
また、上述した変形例1−2に関連し、車両用携帯機200が起動モードとなっている場合には、逐次スキャン処理を実施する態様とする場合には、所定のトリガ信号を受信した時点を基準とした前後一定時間内において実施したスキャン処理の結果に基づいて、携帯端末300毎の受信信号強度の変化度合いを算出してもよい。
[変形例1−3]
また、車両用携帯機200は、操作受付部G5がユーザによってスイッチ240がプッシュ操作されたことを検出した場合に、その時点からサンプリング時間経過するまで、スキャン処理を逐次実施することで、携帯端末300毎の複数時点における受信信号強度を収集してもよい。そして、その収集された携帯端末300毎の受信信号強度に基づいて、携帯端末300毎の受信信号強度の変化度合いを算出し、ドライバ端末を決定してもよい。
例えば、近距離通信処理部G3は、車両Vのドアを施錠するためのスイッチ240がプッシュ操作されたことを検出した場合や、ドライバ端末を決定するように指示するためのスイッチ240がプッシュ操作されたことを検出した場合に、一連のスキャン処理を開始すればよい。
このような態様によれば、ドライバは車両用携帯機200を操作することでドライバ端末を決定させるための処理を車両用携帯機200に実施させることができる。
なお、この変形例1−3は、上述の変形例1−1や1−2と組み合わせても良い。つまり、車両用携帯機200が起動モードとなっている場合には逐次スキャン処理を実施する態様においては、操作受付部G5がユーザによってスイッチ240がプッシュ操作されたことを検出した時点の直前のサンプリング時間において実施したスキャン処理の結果や、操作受付部G5がユーザによってスイッチ240がプッシュ操作されたことを検出した時点の前後一定時間において実施したスキャン処理の結果に基づいて、携帯端末300毎の受信信号強度の変化度合いを算出してもよい。
[変形例1−4]
また、近距離通信処理部G3は、サンプリング処理中において、振動センサ250が検出している振動の大きさが所定の閾値以下となっている状態が一定時間(例えば5秒)継続した場合に、サンプリング処理を一時停止してもよい。ここでの閾値は、車両用携帯機200を携帯したユーザが移動しているか否かを判定するための閾値である。なお、振動センサ250の検出結果は振動情報取得部G7によって取得される。
一般に、車両用携帯機200を携帯したユーザが移動している場合には、振動センサ250は所定の閾値よりも大きい振動を検出する。言い換えれば、振動センサ250の検出値が所定の閾値以下となっている場合とは、車両用携帯機200を携帯したユーザが移動していない状態を意味する。
車両用携帯機200を携帯したユーザが移動していない場合、人体や周辺環境による電波の反射や減衰等に起因する、ドライバ以外のユーザが携帯する携帯端末300からの受信信号強度の時間の経過に伴う受信信号強度の変化が小さくなる可能性がある。したがって、車両用携帯機200を携帯したユーザが移動していない場合におけるスキャン処理を抑制することで、ドライバによって携帯されている携帯端末300と、他のユーザによって携帯されている携帯端末300の識別をより精度良くすることができる。また、車両用携帯機200における消費電力を抑制することができる。
[変形例1−5]
車両用携帯機200は、例えば車両Vの駐車位置を携帯機側記憶部211に記憶させておき、自機が駐車位置から一定距離以内となった場合には、ドライバ端末を特定するための処理(サンプリング処理)を開始してもよい。駐車位置は、例えば、前回照合信号を実施した時点において、位置情報取得部G6が取得した位置とすればよく、携帯機側制御部210は、その位置情報を駐車位置として携帯機側記憶部211に格納しておく。
その後、位置情報取得部G6が取得する位置情報から、車両Vから自機が離脱したこと(一定距離以上となったこと)を検出した場合には、離脱中である旨を内部状態として保持する。そして、いったん離脱中となった後に、再び駐車位置と自機との距離が一定距離となった場合に、サンプリング処理を開始する。
このような態様によれば、車両用携帯機200が車両通信範囲内となる前や、トリガ信号を受信できていない場合であってもサンプリング処理を開始することができる。
[変形例1−6]
上記第1実施形態では、車両用携帯機200は当該サンプリング処理を開始してから一定のサンプリング時間経過した時点で自動的にサンプリング処理を終了し、ドライバ端末を決定する態様としたが、これに限らない。
例えば車両用携帯機200は、スキャン処理を逐次実施している状態において、車載機100からドライバ端末を決定するように指示する信号(決定指示信号)を受信した場合にサンプリング処理を終了し、それまでに収集した複数時点の受信信号強度に基づいてドライバ端末を決定してもよい。
また、決定指示信号を受信した後も、サンプリング処理を継続させても良い。つまり、スキャン処理を逐次実施している状態において、車載機100から決定指示信号を受信した場合には、それまでに収集した受信信号強度に基づいてドライバ端末を決定するとともに、その後もサンプリング処理を継続させてもよい。そのような態様によれば、車両用携帯機200を携帯したユーザが車両Vに接近してから走行を開始するまでの一連の動作において、複数回ドライバ端末を決定させることができる。
なお、車載機100が決定指示信号を送信するタイミングとは、例えば、運転席用ドアのタッチセンサ106が、ユーザによってタッチされたことを検出した時点等とすればよい。
[変形例1−7]
また、上記変形例1−6において、車両Vに対する車両用携帯機200の位置を特定する技術を援用し、車載機100は、車両Vと車両用携帯機200との位置関係が所定の位置関係となったことを検出した場合に決定指示信号を送信する態様としてもよい。例えば車載機100は、運転席用ドアのドアハンドルから70cm以内に車両用携帯機200が存在することを検出した時点において、決定指示信号を送信すればよい。
[第2実施形態]
次に本発明の第2実施形態について、図を用いて説明する。なお、以降において前述の第1実施形態の構成の部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。また、構成の一部のみに言及している場合、他の部分については先に説明した第1実施形態を適用することができる。
第2実施形態におけるユーザ識別システム1もまた、前述の第1実施形態と同様に、車載機100、車両用携帯機200、携帯端末300を備える。第1実施形態と第2実施形態との主たる相違点は、車両用携帯機200がスキャン処理を実施するタイミングや、その頻度にある。また、それに伴って、車両側制御部101が実施する処理の一部も第1実施形態とは相違する。
具体的には、上述の第1実施形態においては、近距離通信処理部G3は、車載機100からの所定のトリガ信号を受信した場合に、その受信時点から一定時間スキャン処理を逐次実施することで、携帯端末300毎の受信信号強度の変化度合いを算出するためのデータを収集する。
これに対し、本実施形態における近距離通信処理部G3は、それぞれ異なるタイミングにおいて車載機100から複数回送信されるスキャン指示信号を受信する度に、スキャン処理を実施する。これによって、複数の時点にける携帯端末300毎の受信信号強度を収集し、変化度合いを算出する。以下、これらの相違点に関連する部分を中心に、本実施形態の構成について述べる。
本実施形態では、スキャン指示信号を送信するべき条件(スキャン指示条件)を車両側制御部101に予め複数設定しておく。送信処理部F1は、車両情報取得部F3が取得する車両情報や、車両用携帯機200との通信状況等に基づいて、複数のスキャン指示条件のうちの何れかが充足されたか否かを逐次判定する。そして、何れかのスキャン指示条件が充足されたと判定した場合に、スキャン指示信号をLF制御部105に出力して送信させる。
このスキャン指示条件は、適宜設計されればよい。本実施形態では一例として、車両用携帯機200との照合が成立した時点と、照合が成立している状態においてユーザがタッチセンサ106にタッチした時点と、車両Vのドアが開かれた時点の、3つの時点においてスキャン指示信号が送信されるように、スキャン指示条件を設定する。
もちろん、車載機100にスキャン指示信号を送信させるタイミングは上述した例に限らない。車両用携帯機200が車載機100の通信範囲に進入したことを検出した時点や、車両用携帯機200が車両の車室内に存在することを検出した時点、車両Vのエンジンを始動させるためのユーザ操作を検出した時点において、スキャン指示信号を送信させても良い。また、運転席にユーザが着座したことを乗員検知センサが検知した時点にスキャン指示信号を送信させてもよい。
つまり、スキャン指示信号は、車両Vに対する所定のユーザ操作が行われた場合や、ユーザ操作に起因して車両Vが所定の状態に遷移した場合、車両Vと車両用携帯機200との位置関係が所定の位置関係となった場合等、適宜設計されるタイミングで送信されればよい。ただし、車両用携帯機200を携帯したユーザが車両Vの通信範囲に進入してから走行を開始するまでの一連の動作において、少なくとも2つの異なる時点においてスキャン指示信号を送信させるものとする。
なお、所定のユーザ操作が行われたか否か、及び、車両Vが所定の状態に遷移したか否かは、車両情報取得部F3が取得する車両情報に基づいて送信処理部F1が判定すればよい。また、車両Vと車両用携帯機200との位置関係が所定の位置関係となったか否かは、車両用携帯機200から送信された応答信号を受信できているか否か等によって判定すればよい。車両Vに対する車両用携帯機200の位置を特定する方法は周知の方法を援用すればよい。
車両用携帯機200の車両用通信処理部G1は、車載機100からスキャン指示信号を受信した場合、その旨を電源管理部G2及び近距離通信処理部G3に通知する。そして、電源管理部G2は、近距離通信部230が低消費電力モードとなっている場合にはアクティブモードに移行させるとともに、近距離通信処理部G3はスキャン処理を実施する。近距離通信処理部G3はスキャン処理が完了するとその旨を電源管理部G2に通知し、電源管理部G2は、近距離通信部230を再び低消費電力モードへと移行させる。
このような態様によれば、近距離通信処理部G3は、車両用携帯機200を携帯したユーザが車両Vの通信範囲に進入してから走行を開始するまでの一連の動作において、複数回スキャン処理を実施する。具体的に、本実施形態においては、車室外において照合が成立した時点と、その後、ユーザがドアハンドルにタッチした時点と、ドアを開いた時点の3つの時点においてスキャン処理を実施する。
ドライバ端末決定部G4は、複数の時点において実施したスキャン処理の結果として収集された複数時点での携帯端末300毎の受信信号強度に基づいて、携帯端末300毎の受信信号強度の変化度合いを算出する。なお、本実施形態では、第1実施形態ほど多くの回数スキャン処理を実施させないため、変化度合いは受信信号強度の最大値と最小値との差によって評価することが好ましい。もちろん変化度合いとして、分散値を採用してもよいし、別の指標を採用してもよい。
<車載機側処理>
次に、本実施形態における車載機側処理について、図11に示すフローチャートを用いて説明する。この図11に示す車載機側処理は、車両用携帯機200が車両通信範囲に進入したことを検知した場合に、開始されればよい。
まず、ステップS301では照合処理部F4が、送信処理部F1、受信処理部F2と協働して、図8のステップS201と同様に、照合処理を実施する。そして、照合が成功し、車両用携帯機200が正規の車両用携帯機であると判定した場合には、ステップS302がYESとなってステップS303に移る。一方、照合が失敗し、車両用携帯機200は正規の車両用携帯機ではないと判定した場合には、ステップS302がNOとなってステップS301に戻る。
ステップS303では、送信処理部F1がスキャン指示信号をLF制御部105に出力して送信させて、ステップS304に移る。ステップS304では送信処理部F1が、車両情報取得部F3が取得する車両情報に基づいて、車両Vのドアハンドルがタッチされたか否かを判定する。ドアハンドルがタッチされたか否かは、タッチセンサ106の検出結果に示されている。そして、ドアハンドルがタッチされた場合には、ステップS304がYESとなってステップS305に移る。
一方、ドアハンドルがタッチされていない場合には、ステップS304がNOとなってステップS304に戻る。つまり、ドアハンドルがタッチされるまで待機状態となる。なお、ステップS303からステップS304に遷移してから一定時間(例えば1分)経過してもドアハンドルがタッチされなかった場合には、本フローを終了してもよい。
ステップS305では、送信処理部F1がスキャン指示信号をLF制御部105に出力して送信させて、ステップS306に移る。ステップS306では送信処理部F1が、車両情報取得部F3が取得する車両情報に基づいて、車両Vのドアが開かれたか否かを判定する。ドアが開かれたか否かは、ボディECU110を介して車両情報取得部F3が取得するカーテシスイッチの出力に示されている。そして、ドアが開かれたことを検出した場合には、ステップS306がYESとなってステップS307に移る。
一方、ドアが閉じられたままである場合には、ステップS306がNOとなってステップS306に戻る。つまり、ドアが開かれたことを検出するまで待機状態となる。なお、ステップS305からステップS306に遷移してから一定時間(例えば1分)経過してもドアが開かれなかった場合には、本フローを終了してもよい。
ステップS307では、送信処理部F1がスキャン指示信号をLF制御部105に出力して送信させて、ステップS308に移る。ステップS308では受信処理部F2が、車両用携帯機200からドライバ情報が送信されてきたか否かを判定する。車両用携帯機200からドライバ情報が送信されてきていない場合には、ステップS308がNOとなってステップS308に戻る。つまり、ドライバ情報が送信されてくるまで待機状態となる。そして、車両用携帯機200からドライバ情報が送信されてきた場合には、ステップS308がYESとなってステップS309に移る。
ステップS309では、受信したドライバ情報としての端末IDと、記憶部101Mに格納されているユーザ管理データとに基づいて、ドライバとしての役割を担うユーザを特定する。つまり、ユーザ管理データを参照し、ドライバ情報としての端末IDと対応付けられているユーザをドライバとして認識する。ステップS309での処理が完了するとステップS310に移る。
ステップS310ではドライバ設定反映部F6が、車両Vの車内環境などを、ステップS309で特定したドライバの好みに応じた環境となるように設定変更して、本フローを終了する。
<携帯機側処理>
次に、本実施形態における携帯機側処理について、図12に示すフローチャートを用いて説明する。図12に示す携帯機側処理は、例えば車両用携帯機200がスリープモードから起動モードへと移行したときに開始されれば良い。また、その他、車載機100から照合要求信号を受信して、その応答信号を返送した時に開始されても良い。つまり、携帯機側処理を開始する条件は適宜設計されればよい。なお、本フロー開始時点において、近距離通信部230は低消費電力モードとなっているものとする。
まず、ステップS401では車両用通信処理部G1が、車載機100からスキャン指示信号を受信したか否かを判定する。スキャン指示信号を受信していない場合にはステップS401がNOとなって、ステップS401に戻る。つまり、スキャン指示信号を受信するまで待機状態となる。そして、スキャン指示信号を受信した場合には、ステップS401がYESとなってステップS402に移る。
ステップS402では、電源管理部G2が近距離通信部230を低消費電力モードからアクティブモードに移行させて、ステップS403に移る。ステップS403では近距離通信処理部G3がスキャン処理を実施してステップS404に移る。
ステップS404では、電源管理部G2が近距離通信部230をアクティブモードから低消費電力モードに移行させて、ステップS405に移る。ステップS405ではドライバ端末決定部G4が、本フローを開始してからスキャン処理を実施した回数が、予定されている実施回数(ここでは3回)となったか否かを判定する。
本フローを開始してからスキャン処理を実施した回数が、予定されている実施回数に達していない場合には、ステップS405がYESとなってステップS406に移る。一方、本フローを開始してからスキャン処理を実施した回数が、予定されている実施回数に未だ達していない場合にはステップS405がNOとなってステップS401に戻る。なお、予定されている実施回数の回数は携帯機側記憶部211に格納されていればよい。
ステップS406ではドライバ端末決定部G4が、以上の処理で収集された複数時点における携帯端末300毎の受信信号強度に基づいて、携帯端末300毎の受信信号強度の変化度合いを算出してステップS407に移る。
ステップS407ではドライバ端末決定部G4が、ステップS406で算出した変化度合いが最も小さい携帯端末300をドライバ端末に決定してステップS408に移る。ステップS408では車両用通信処理部G1が、ステップS407で決定したドライバ端末に相当する携帯端末300の端末IDを、ドライバ情報として車載機100へ送信して本フローを終了する。
なお、以上において車載機100は、車両用携帯機200との照合が成立している状態においてスキャン指示信号を送信する態様を例示したが、これに限らない。照合が成功する前においてスキャン指示信号を送信してもよい。また、スキャン指示信号は、ウェイク信号や、照合要求信号と兼用されていても良い。つまり、車両用携帯機200は、ウェイク信号や照合要求信号を受信する度に、スキャン処理を実施する態様としてもよい。また、ウェイク信号や照合要求信号に限らず、車載機100からの信号を受信する度に、スキャン処理を実施してもよい。
<第2実施形態のまとめ>
以上の構成では、車両用携帯機200は、複数の時点における携帯端末300毎の受信信号強度を収集する。そして、収集された携帯端末300毎の複数時点の受信信号強度に基づいて、携帯端末300毎の受信信号強度の変化度合いを算出し、変化度合いが最も小さい携帯端末300をドライバ端末として決定する。また、その携帯端末300の端末IDをドライバ情報として車載機100に送信する。
ここで、受信信号強度の変化度合いが最も小さい携帯端末300とは、第1実施形態で述べた通り、ドライバとしての役割を担うユーザによって携帯される携帯端末300である。したがって、本実施形態においても、第1実施形態と同様の効果を奏する。
また、本実施形態の構成によれば、第1実施形態よりもスキャン処理を実施する回数を抑制することができる。したがって、車両用携帯機200での消費電力を第1実施形態よりも抑制できる。
また、上述した効果に関連して、本実施形態の構成によれば、近距離通信部230をアクティブモードとする時間を抑制できる。これによって、車両用携帯機200での消費電力を第1実施形態よりも抑制できる。
ところで、車両用携帯機200を携帯したユーザが車両Vに接近したからといって車両Vに搭乗するとは限らない。車両用携帯機200を携帯したユーザが車両Vの通信範囲に進入した後に、車両Vの通信範囲から離脱する場合もある。
第1実施形態ではそのような場合であっても、トリガ信号をいったん受信すると一定時間スキャン処理を逐次実施する。これに対し、本実施形態では、予め定められたスキャン指示条件が充足された場合にのみスキャン処理を実施する。したがって、本実施形態の構成によれば、第1実施形態と比較して不要なスキャン処理を実施することを抑制できる。その結果、車両用携帯機200での消費電力を第1実施形態よりも抑制できる。
[変形例2−1]
第2実施形態では、スキャン指示信号を受信したことに基づいてスキャン処理を実施する態様を例示したが、これに限らない。車両用携帯機200は、ユーザによってスイッチ240がプッシュ操作された場合に、その時点から所定の時間間隔をおいて複数回スキャン処理を実施することで、携帯端末300毎の複数時点における受信信号強度を収集してもよい。そして、その収集された携帯端末300毎の受信信号強度に基づいて、携帯端末300毎の受信信号強度の変化度合いを算出し、ドライバ端末を決定してもよい。なお、ユーザによってスイッチ240がプッシュ操作されたか否かは、操作受付部G5が特定する。
ここでの時間間隔は、上述した第1実施形態におけるスキャン処理の間隔よりも十分に長く、例えば1秒毎などとすればよい。また、この変形例2−1におけるスキャン処理の実施間隔は一定値ではなく、ランダムな値であってもよい。例えばこの変形例2−1における近距離通信処理部G3は、ユーザによってスイッチ240がプッシュ操作された場合、所定の確率分布(例えばポワソン分布)に従った間隔でスキャン処理を所定回数実施する態様とすればよい。
この変形例2−1の態様によっても、第2実施形態と同様の効果を奏する。なお、携帯端末300との通信接続を確立する前であって、かつ、スキャン処理を実施する必要が無いときは、電源管理部G2は近距離通信部230を低消費電力モードに設定することとする。
[変形例2−2]
第2実施形態では、スキャン指示信号を受信したことに基づいてスキャン処理を実施する態様を例示したが、これに限らない。車両Vの駐車位置を携帯機側記憶部211に記憶させておき、自機が駐車位置へ一定距離近づく毎に、スキャン処理を実施する態様としてもよい。例えば、自機と駐車位置との距離が10mとなった時点、5mとなった時点、3mとなった時点のそれぞれにおいてスキャン処理を実施する。
駐車位置は、変形例1−5で述べたように、前回照合信号を実施した時点において、位置情報取得部G6が取得した位置とすればよい。携帯機側制御部210は、位置情報取得部G6が取得する位置情報から、車両Vから自機が離脱したこと(一定距離以上となったこと)を検出した場合には、離脱中である旨を内部状態として保持する。いったん離脱中となった後に、再び駐車位置と自機との距離が、上述した距離となる毎にスキャン処理を実施する。
このような態様によっても、第2実施形態と同様の効果を奏する。また、この変形例2−2の態様によれば、車両用携帯機200が車両通信範囲内となる前であってもスキャン処理を実施することができる。
[変形例2−3]
以上では、車両用携帯機200は、予め定められた回数スキャン処理を実施した場合にドライバ端末を決定する態様を例示したが、これに限らない。車載機100からドライバ端末を決定するように指示する信号(決定指示信号)を受信するまでは、車載機100からのスキャン指示信号を受信する度にスキャン処理を実施し、決定指示信号を受信した時点において、それまでに収集した受信信号強度に基づいてドライバ端末を決定してもよい。
また、車載機100は、種々のタイミングで送信するスキャン指示信号のうち、所定のタイミングで送信するスキャン指示信号に、上述の決定指示信号の役割担わせても良い。そのような態様によれば、車両用携帯機200は、特定のスキャン指示信号を受信した場合には、当該スキャン指示信号に基づいたスキャン処理を実施するとともに、それまでに収集した受信信号強度に基づいてドライバ端末を決定する。
車載機100が決定指示信号を送信するタイミングは、例えば、運転席用ドアのタッチセンサ106がユーザによってタッチされたことを検出した時点や、エンジン始動ボタン107が押下された時点等とすればよい。
[変形例3−1]
第1実施形態、第2実施形態のいずれにおいても車両用携帯機200は、ドライバ情報として携帯端末300固有の端末IDを送信する態様としたが、これに限らない。車両用携帯機200は、ドライバ端末の端末IDから、ドライバとしての役割を担うユーザを特定し、そのユーザを示す情報(例えばユーザID)をドライバ情報として車載機100に送信する態様としてもよい。つまり、ドライバ特定部F5に相当する機能は車両用携帯機200に備えられていても良い。なお、ドライバ端末の端末IDから定まるユーザIDも、請求項に記載のドライバ端末関連情報の一例に相当する。
この変形例3−1は、例えば、車両用携帯機200の携帯機側記憶部211に、車両Vのユーザ毎のユーザIDと、そのユーザが保有する携帯端末300の端末IDとを対応付けたデータ(端末管理データとする)を予め格納しておくことで実現されれば良い。そのような態様において車両用携帯機200は、ドライバ端末を決定すると、端末管理データを参照し、そのドライバ端末とする携帯端末300の端末IDと対応付けられているユーザをドライバとして決定する。また、車両用携帯機200は、ドライバに相当するユーザのユーザIDを、ドライバ情報として車載機100に送信する。このような構成としても、上述した実施形態と同様の効果を奏する。
[変形例3−2]
上述の第1実施形態及び第2実施形態では、車載機100の記憶部101Mに、ユーザ管理データとして、ユーザ毎の車両設定データを格納しておき、ドライバ設定反映部F6が、ドライバの車両設定データに従った車両設定となるように各ECU(例えばボディECU110)や電装(ナビゲーションシステム等)に対して指示する態様としたが、これに限らない。
各ECUが、そのECUに関連する範囲におけるユーザ毎の車両設定を記憶しておき、車載機100は、ドライバとしての役割を担うユーザのユーザIDを各ECUに通知する態様としてもよい。そして、各ECUが、車載機100から通知されたユーザIDに応じた車両設定を読み出して設定変更を実施する。
このような態様においても、車両Vの設定を、ドライバの好みに応じた設定に自動的に変更させることができる。
[変形例3−3]
以上では、車両用携帯機200は、ドライバ情報に加えて、ドライバ以外の乗員、つまり同乗者(非運転乗員とする)についての情報であるパッセンジャー情報を送信してもよい。具体的には、車両用携帯機200はドライバ端末を決定すると、自機周辺に存在する携帯端末300のうち、ドライバ端末以外の携帯端末300の端末IDを、パッセンジャー情報として車載機100に送信する。
もちろん、変形例1で述べたように、携帯機側記憶部211に端末管理データが格納されている場合には、端末IDではなく、自機周辺に存在する携帯端末300のうち、ドライバ端末以外の携帯端末300の端末IDに対応するユーザIDをパッセンジャー情報として送信してもよい。パッセンジャー情報が請求項に記載の非ドライバ端末関連情報に相当する。
このような態様によれば、車載機100は非運転乗員についての情報も取得することができる。そして、車載機100は、その非運転乗員の情報に基づいて、車両設定を変更することができる。例えば、非運転乗員に対応付けられている車両設定データに基づいて座席位置を調整したり、空調装置からの空気を吹き出させる吹き出し口を選択したりすることができる。例えば、ドライバ以外の乗員としてのユーザが複数存在する場合には、助手席と後部座席の両方にも空調装置からの空気を吹き出す態様とすればよい。
[変形例3−4]
以上では、車両用携帯機200がスリープモードとなっている場合には、近距離通信部230もまた低消費電力モードとなることを想定した態様としたが、これに限らない。車両用携帯機200がスリープモードとなっている場合であっても、近距離通信部230はアクティブモードが維持される態様としてもよい。また、車両用携帯機200は、常に起動モードとなっていてもよい。
[変形例3−5]
以上では、車両用携帯機200を携帯したユーザが車両Vに接近してから走行を開始するまでの一連の動作において、ドライバ特定処理を1回実施する態様を例示したが、これに限らない。車両用携帯機200を携帯したユーザが車両Vに接近してから走行を開始するまでの一連の動作において、ドライバ特定処理を複数回実施してもよい。また、ドライバ特定処理を複数回実施する場合には、車載機100(又は車両用携帯機200)がドライバを特定する度に、車載機100側で認識するドライバを更新してもよい。
例えば、車両用携帯機200を携帯したユーザが車両Vに接近してから走行を開始(発車)するまでの一連の動作を、車両用携帯機200が車室外に存在する場面と、車両用携帯機200が車室内に存在する場面の2つの場面に分割し、それぞれの場面においてドライバ特定処理を実施する。車両用携帯機200が車室外に存在する場面とは、車両用携帯機200を携帯したユーザが車両Vに搭乗する前の動作に対応し、車両用携帯機200が車室内に存在する場面とは、車両用携帯機200を携帯したユーザが車両Vに搭乗した後の動作に対応する。
さらに、車両用携帯機200は、一端ドライバ端末を決定した後に再度ドライバ端末を決定する場合には、ドライバ端末を前回決定した以降において新たに収集した受信信号強度だけでなく、前回ドライバ端末を決定した際に用いた受信信号強度も用いて、ドライバ端末を決定してもよい。
例えば変形例2−3において、車両用携帯機200が車室外であって運転席用ドアのタッチセンサ106がユーザによってタッチされたことを検出した時点において決定指示信号を送信する。また、その後も複数時点(少なくとも1回)においてスキャン指示信号を送信し、エンジン始動ボタン107がプッシュされた場合に再度決定指示信号を送信する。
そのような態様によれば、ドライバが搭乗する前と、搭乗した後の2回、ドライバ端末が決定される。それにともなって、車載機100が認識するドライバも更新される。
このような変形例による効果は次の通りである。ドライバを特定することによって得られる個人特定情報は、ドライバが車両Vに接近してから発車させるまでの種々の場面のそれぞれで提供可能なサービスに反映させることができる。例えば車両Vに乗り込む前ではドライバや乗車人数に応じたウェルカム照明や、シートアレンジに個人の嗜好を反映させることができる。また、車両に乗り込んだ後では、車両Vに搭載されたディスプレイ(図示略)のウェルカム表示の内容、エンジン始動後では、ミラー調整、空調、ナビゲーション装置の設定などに反映させることができる。
したがって、車載機100にとっては、可能な限り早い段階で、ドライバが特定されたほうがドライバに対して提供することができるサービスの種類が増えるため好ましい。一方で、より多数回のスキャン処理の結果に基づいてドライバ端末を決定したほうが、ドライバの特定精度はより高くなる。そのため、車両Vに乗り込む前に特定した結果に対し、車両Vに乗り込む前に実施したスキャン処理の結果と車両Vに乗り込んだ後に実施したスキャン処理の結果に基づいた特定結果の方が精度は高くなる。つまり、この変形例2−3を応用した変形例3−5の態様によれば、車載機100に、より精度よくドライバを認識させることができる。
なお、以上では第2実施形態の変形例2−3をベースとした態様を例示したが、この変形例3−5の思想は、第1実施形態にも適用することができるものである。例えば変形例1−6の構成において、車載機100は予め設定された複数の時点において、決定指示信号を送信すればよい。
1 ユーザ識別システム、100 車載機、101 車両側制御部、101M 記憶部、102 UHFアンテナ部、103 UHF受信部、104 LFアンテナ部、105 LF制御部(103・105 車載機側通信部)、106 タッチセンサ、107 エンジン始動ボタン、110 ボディECU、120 エンジンECU、130 電源ECU、200 車両用携帯機、210 携帯機側制御部、211 携帯機側記憶部、220 車両用通信部(第1通信部)、221 LFアンテナ部、222 LF受信部、223 UHF送信部、224 UHFアンテナ部、230 近距離通信部(第2通信部)、231 近距離通信用アンテナ部、232 近距離通信制御部、233 受信信号強度検出部、240 スイッチ、250 振動センサ、260 GNSS受信機、300・300a・300b 携帯端末、310 端末側制御部、311 記憶部、320 近距離通信部、F1 送信処理部、F2 受信処理部、F3 車両情報取得部、F4 照合処理部、F5 ドライバ特定部、F6 ドライバ設定反映部、G1 車両用通信処理部、G2 電源管理部、G3 近距離通信処理部、G4 ドライバ端末決定部、G5 操作受付部、G6 位置情報取得部、G7 振動情報取得部、V 車両、Ua・Ub ユーザ

Claims (14)

  1. 複数のユーザによって利用される車両に搭載された車載機(100)と、複数の前記ユーザのうち、ドライバとしての役割を担う前記ユーザによって携帯され、前記車載機と対応付けられている車両用携帯機(200)と、を含むユーザ識別システムであって、
    前記車載機は、前記車両用携帯機と通信する車載機側通信部(103、105)を備え、
    前記車両用携帯機は、
    前記車載機と通信する第1通信部(220)と、
    前記ユーザによって携帯される携帯端末と近距離無線通信を実施する第2通信部(230)と、
    前記第2通信部が前記携帯端末から受信する信号の受信信号強度を検出する受信信号強度検出部(233)と、
    前記受信信号強度検出部が検出する受信信号強度に基づいて、ドライバとしての役割を担う前記ユーザによって携帯されている前記携帯端末であるドライバ端末を決定するドライバ端末決定部(G4)と、を備え、
    前記受信信号強度検出部は、複数の時点において前記携帯端末から受信する信号の受信信号強度を検出し、
    前記ドライバ端末決定部は、複数回検出した受信信号強度の変化度合いが最も小さい前記携帯端末を前記ドライバ端末に決定することを特徴とするユーザ識別システム。
  2. 請求項1において、
    前記受信信号強度検出部は、少なくとも前記第1通信部が前記車載機から送信された所定のトリガ信号を受信した時点を基準として定まる時間帯において、前記携帯端末から受信する信号の受信信号強度を逐次検出するものであって、
    前記ドライバ端末決定部は、前記時間帯において前記受信信号強度検出部が検出した受信信号強度の変化度合いが最も小さい前記携帯端末を前記ドライバ端末に決定することを特徴とするユーザ識別システム。
  3. 請求項2において、
    前記車載機は、前記トリガ信号を送信した後に、ドライバ端末を決定するように指示する決定指示信号を送信するものであって、
    前記受信信号強度検出部は、前記第1通信部が前記車載機から送信された前記トリガ信号を受信してから前記決定指示信号を受信するまで、前記携帯端末から受信する信号の受信信号強度を逐次検出することを特徴とするユーザ識別システム。
  4. 請求項2又は3において、
    前記車両用携帯機は、前記ユーザによって操作されるスイッチ(240)を備え、
    前記ドライバ端末決定部は、前記スイッチが前記ユーザによって操作された時点を基準として定まる時間帯において前記受信信号強度検出部が逐次検出した受信信号強度に基づいて、前記ドライバ端末を決定することを特徴とするユーザ識別システム。
  5. 請求項2から4の何れか1項において、
    前記車両用携帯機は、前記車両用携帯機に生じている振動を検出する振動センサ(250)を備え、
    前記受信信号強度検出部は、前記携帯端末から受信する信号の受信信号強度を逐次検出している状態において、前記振動センサが検出している振動の大きさが、所定の閾値以下となっている状態が一定時間継続した場合には、受信信号強度の検出を停止することを特徴とするユーザ識別システム。
  6. 請求項2において、
    前記車両用携帯機は、測位用衛星から送信される電波に基づいて、前記車両用携帯機の現在位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部(G6)を備え、
    前記車両用携帯機は、前記第1通信部が前記車載機からの信号を受信した時点において前記位置情報取得部が取得している前記位置情報を、前記車両の駐車位置として記憶しておき、
    前記受信信号強度検出部は、前記駐車位置と前記車両用携帯機との距離が所定の距離以上となった後、前記車両用携帯機と前記駐車位置との距離が所定の距離未満となった場合に、その時点から一定時間、前記携帯端末から受信する信号の受信信号強度を逐次検出し、
    前記ドライバ端末決定部は、前記受信信号強度検出部が複数回検出した受信信号強度の変化度合いが最も小さい前記携帯端末を前記ドライバ端末に決定することを特徴とするユーザ識別システム。
  7. 請求項1において、
    前記車載機側通信部は、前記車両用携帯機に対して前記携帯端末から受信する信号の受信信号強度を検出するように指示するスキャン指示信号を、所定の複数の時点において送信し、
    前記受信信号強度検出部は、前記第1通信部が前記車載機から送信された前記スキャン指示信号を受信する毎に前記携帯端末から受信する信号の受信信号強度を検出し、
    前記ドライバ端末決定部は、複数回検出した受信信号強度の変化度合いが最も小さい前記携帯端末を、前記ドライバ端末に決定することを特徴とするユーザ識別システム。
  8. 請求項7において、
    前記車載機側通信部は、
    前記車両用携帯機が前記車載機の車両通信範囲に進入したことを検出した時点、前記車両のドアハンドルが前記ユーザによってタッチされたことを検出した時点、前記車両のドアが開かれた時点、前記車両用携帯機が前記車両の車室内に存在することを検出した時点、前記車両のエンジンを始動させるためのユーザ操作を検出した時点のうち、少なくとも2つ以上の時点において前記スキャン指示信号を送信することを特徴とするユーザ識別システム。
  9. 請求項7又は8において、
    前記車両用携帯機は、前記ユーザによって操作されるスイッチ(240)を備え、
    前記受信信号強度検出部は、前記スイッチが前記ユーザによって操作された場合に、所定の時間間隔をおいて複数回、前記携帯端末から受信する信号の受信信号強度を検出し、
    前記ドライバ端末決定部は、複数回検出した受信信号強度の変化度合いが最も小さい前記携帯端末を前記ドライバ端末に決定することを特徴とするユーザ識別システム。
  10. 請求項1から9の何れか1項において、
    前記第1通信部は、前記ドライバ端末決定部が前記ドライバ端末を決定すると、そのドライバ端末に対応する情報であるドライバ端末関連情報を前記車載機に送信することを特徴とするユーザ識別システム。
  11. 請求項10において、
    前記車載機側通信部は、前記車両用携帯機から送信された前記ドライバ端末関連情報を受信し、
    前記車載機は、前記車載機側通信部が受信した前記ドライバ端末関連情報に基づいて、前記ユーザのうち、ドライバとしての役割を担う前記ユーザを特定するドライバ特定部(F5)を備えることを特徴とするユーザ識別システム。
  12. 請求項10又は11において、
    前記ドライバ端末決定部は、前記車両用携帯機を携帯したユーザが前記車両に接近してから走行を開始するまでの一連の動作において、複数回、前記ドライバ端末を決定し、
    前記第1通信部は、前記ドライバ端末決定部が前記ドライバ端末を決定する度に、そのドライバ端末に対応する前記ドライバ端末関連情報を前記車載機に送信し、
    前記車載機は、前記車載機側通信部が前記ドライバ端末関連情報を受信する度に、前記ユーザのうち、ドライバとしての役割を担う前記ユーザを更新することを特徴とするユーザ識別システム。
  13. 請求項10から12の何れか1項において、
    前記第1通信部は、前記車両用携帯機の周辺に存在する前記携帯端末のうち、前記ドライバ端末以外の前記携帯端末に対応する情報である非ドライバ端末関連情報を前記車載機に送信し、
    前記車載機側通信部は、前記非ドライバ端末関連情報を受信し、
    前記車載機は、前記車載機側通信部が受信した前記非ドライバ端末関連情報に基づいて、前記ユーザのうち、今回の走行におけるドライバ以外の同乗者を特定することを特徴とするユーザ識別システム。
  14. 複数のユーザによって利用される車両に搭載された車載機と対応付けられている車両用携帯機(200)であって、
    前記車載機と通信する第1通信部(220)と、
    前記ユーザによって携帯される携帯端末と近距離無線通信を実施する第2通信部(230)と、
    前記第2通信部が前記携帯端末から受信する信号の受信信号強度を検出する受信信号強度検出部(233)と、
    前記受信信号強度検出部が検出する受信信号強度に基づいて、ドライバとしての役割を担う前記ユーザによって携帯されている前記携帯端末であるドライバ端末を決定するドライバ端末決定部(G4)と、を備え、
    前記受信信号強度検出部は、複数の時点において前記携帯端末から受信する信号の受信信号強度を検出し、
    前記ドライバ端末決定部は、複数回検出した受信信号強度の変化度合いが最も小さい前記携帯端末を前記ドライバ端末に決定することを特徴とする車両用携帯機。
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