(一実施形態)
図1は、本発明の一実施形態に係る遊技機の一例である遊技機1を示す概略図である。以下では、図1を参照して、本発明の一実施形態に係る遊技機の一例である遊技機1について説明する。なお、以下の説明において、本発明と直接関係のない構成は、省略又は簡略化している。
図1において、遊技機1は、例えば、遊技者の指示操作により打ち出された遊技球が入賞すると賞球を払い出すように構成されたパチンコ遊技機であり、典型的には羽根モノタイプ(旧第2種)のパチンコ遊技機である。この遊技機1は、遊技球が打ち出される遊技盤2と、遊技盤2を囲む枠部材5とを備えている。枠部材5は、軸支側に設けられた蝶番を中心に、遊技機1の主部に対して開閉可能に構成され、遊技盤2に対して着脱自在に取り付けられている。そして、枠部材5の前面側となる所定位置(例えば、軸支側とは反対側となる端部)には錠部43が設けられており、錠部43を開錠することによって枠部材5を開くことが可能となる。
遊技盤2は、その前面に、遊技球により遊技を行うための遊技領域20が形成されている。遊技領域20には、発射装置(図示せず)によって下方から発射された遊技球が遊技盤2の主面に沿って上昇して遊技領域20の上部位置へ向かう通路を形成するレール部材(図示せず)と、上昇した遊技球を遊技領域20の右側に案内する案内部材(図示せず)とを備えている。
遊技領域20には、センター役物21が配設されている。センター役物21は、羽根部30と誘導路31と誘導回転体(以下、ルーレットという)32とステージ33とを備える。なお、図1には形状を示していないが、誘導路31には後に説明する球がみ防止機構36が備えられる。羽根部30は、後述するスタート入賞口25aまたはスタート入賞口25bに遊技球が入球すると所定の開放動作を行う。なお、羽根部30が閉じている状態では、遊技球はセンター役物21内に入ることはできない。誘導路31は、羽根部30の開放動作によってセンター役物21内に入った遊技球を、ルーレット32へ誘導する。ルーレット32は、誘導路31から遊技球を受け取りステージ33へ誘導する。ステージ33にはV入賞口34と入賞口35とが設けられており、ルーレット32によって誘導された遊技球はV入賞口34又は入賞口35に入る。遊技球がV入賞口34に入った場合は大当たりとなり、一方、遊技球が入賞口35に入った場合は大当たりにはならない。なお、センター役物21の詳細については後述する。
また、遊技領域20には、遊技球が下方へ落下する方向を変化させる遊技くぎおよび風車(共に、図示せず)等が配設されている。また、遊技領域20には、入賞等に関する種々の役物が所定の位置に配設されている。なお、図1においては、入賞等に関する種々の役物の一例として、スタート入賞口25aおよびスタート入賞口25bが遊技盤2に配設されている。遊技領域20には、遊技領域20に打ち出された遊技球のうち入賞等に関する種々の役物に入賞しなかった遊技球を、遊技領域20の外に排出する排出口24が開口されている。
遊技盤2が装着可能な枠部材5には、ハンドル51、レバー52、停止ボタン53、取り出しボタン54、スピーカ55、枠ランプ56、皿59、および錠部43等が設けられている。
遊技者がハンドル51に触れてレバー52を時計方向に回転させる操作を行うと、その操作角度に応じた打球力にて所定の時間間隔(例えば、1分間に100個)で、発射装置(図示せず)が遊技球を電動発射する。皿59は、遊技機1の前方に突出して設けられ、発射装置に供給する遊技球を一時的に溜めておく。皿59に溜められた遊技球は、遊技者によるレバー52の回動操作と連動して、供給装置(図示せず)によって1つずつ発射装置に供給される。
停止ボタン53は、ハンドル51の下部側面に設けられ、ハンドル51に遊技者が触れてレバー52を時計方向に回転させている状態であっても、遊技者に押下されることによって遊技球の発射を一時的に停止させる。取り出しボタン54は、皿59が設けられた位置近傍の前面に設けられ、遊技者に押下されることによって皿59に溜まっている遊技球を箱(図示せず)に落下させる。
図2は、図1に示す本発明の一実施形態に係る遊技機1が備えるセンター役物21の一例を示す概略図である。以下では、図2を参照して、センター役物21が行う、遊技球をステージ33に誘導する演出動作について説明する。なお、図2の太い黒矢印は、遊技球の誘導ルートを示す。
まず、羽根部30は、通常は閉じており、スタート入賞口25aまたはスタート入賞口25b(図1参照)に遊技球が入球すると所定の開放動作を行う。この所定の開放動作によって、遊技領域20に打ち出された遊技球のごく一部がセンター役物21内に入る。なお、この所定の開放動作は、例えば、0.5秒間の開放を1回行う動作である。
センター役物21内に入った遊技球は、誘導路31の中を転がって、ルーレット32の入口37に誘導される。ここで、誘導路31におけるルーレット32の入口37付近には、後に説明する球がみ防止機構36が備えられている。
ルーレット32は、モータ等の動力を利用して点Oを中心として時計回りに回転する円盤であり、その外周部分に複数の仕切り38によって形成される複数のポケット(遊技球が入る部分)39を有する。ポケット39は、ルーレット32の中心点Oから外周に向かう方向に開口している。遊技球は、ルーレット32の入口37で誘導路31からルーレット32のポケット39に入る。ポケット39に入った遊技球は、ルーレット32の回転によってルーレット32の出口40まで運ばれ、この出口40でポケット39からステージ33上に落ちるように取り出される。なお、ルーレット32の出口40で遊技球をポケット39から取り出す方法については、様々な方法が考えられるが、その説明は省略する。
ルーレット32の出口40でポケット39から取り出されてステージ33上に落ちた遊技球は、ステージ33上に設けられたV入賞口34または入賞口35に入る。ステージ33上に落ちた遊技球がV入賞口34に入った場合は大当たりとなり、一方、ステージ33上に落ちた遊技球が入賞口35に入った場合は大当たりにはならない。
以上に説明したように、センター役物21は、遊技球をステージ33上に誘導する演出動作を行う。
図3は、図2に示すセンター役物21の誘導路31に球がみ防止機構36が備えられていない場合に生じる、誘導路31の側壁41とルーレット32の仕切り38との間に遊技球42が挟まれて固定された状態(以下、球がみ状態という)を説明するための図である。以下に、図3を用いて、球がみ状態について説明する。図3に示すように、誘導路31に球がみ防止機構36(図2を参照)が備えられていない場合、誘導路31からポケット39に遊技球42が入る際に、ルーレット32の入口37において、球がみ状態が生じる場合がある。球がみ状態が生じると、挟まれて固定された遊技球42が誘導路31を塞いでしまうので、球詰まりが起きてしまう。また、球がみ状態が生じると、モータ等の動力で回転するルーレット32が強制的に静止するので、故障等の原因となる。
以下では、図3を用いて、球がみ状態が生じる状況(条件)について説明する。ここで、図3に示すように、球がみ状態における、遊技球42と仕切り38との接点をaとし、遊技球42と誘導路31の側壁41との接点をbとし、遊技球42の中心点(重心)をcとする。球がみ状態が生じるのは、図3に示すように、接点aと接点bとを結ぶ直線dが中心点cを通る状態(タイミング)で、ポケット39に入ろうとする遊技球42が挟まれて固定された場合である。つまり、球がみ状態が生じるのは、遊技球42にかかる力のバランスがとれることによって、遊技球42が固定された場合である。
図4は、図2に示すセンター役物21の球がみ防止機構36を説明するための図である。図4に示すように、球がみ防止機構36は、プレート60とコイルバネ61とから成る。プレート60は、その端部を点eで回転可能に誘導路31に接合(ピン接合)された板であり、ルーレット32の入口37において誘導路31の側壁として機能する。プレート60は、例えば樹脂や金属から成り、その表面が、例えば樹脂で塗装されていてもよいし金属でメッキされていてもよい。また、プレート60の背面には空間が設けられ、その空間にコイルバネ61が配置される。
図5は、図4に示す球がみ防止機構36において、球がみ状態が生じそうになった状況を示す図である。ここで、図5に示すように、遊技球42と仕切り38との接点をaとし、遊技球42と誘導路31の側壁として機能するプレート60との接点をbとし、遊技球42の中心点(重心)をcとする。図5に示すように、遊技球42は、図3に示した球がみ状態と同様に遊技球42にかかる力のバランスがとれた状態(以下、バランス状態という)に、一時的になる。
図6及び図7は、図5に示すバランス状態の後に、球がみ防止機構36によって球がみ状態が防止される仕組みについて説明するための図である。ここで、図6及び図7において、図5に示すバランス状態の遊技球42、仕切り38及びプレート60を点線で示し、このバランス状態から移動した後の遊技球42、仕切り38及びプレート60を実線で示している。以下、図5〜図7を用いて、球がみ防止機構36によって球がみ状態が防止される仕組みについて説明する。
まず、図5に示すバランス状態において、遊技球42を挟んだ仕切り38は、ルーレット32を回転させるモータ等の動力から生じる力で、遊技球42を押さえつける。ここで、遊技球42は仕切り38とプレート60とに挟まれているので、この仕切り38は、遊技球42を介して間接的にプレート60を押さえつけることとなる。遊技球42を介して仕切り38に押さえつけられたプレート60は、図6に示すように、コイルバネ61が縮む方向に移動する。つまり、プレート60は、遊技球42に押されて逃げる(移動する)。このことによって、接点a及び接点bが移動し、この結果として、遊技球42はポケット39側又は誘導路31側に外れることとなる。
以下に、図7を用いて、球がみ状態になりそうになった遊技球42が外れる仕組みについて、詳しく説明する。図7(B)は、図6に示す遊技球42、仕切り38および球がみ防止機構36を拡大した図である。図7(A)は、図7(B)の接点a付近の領域を拡大した図である。図7(C)は、図7(B)の接点b付近の領域を拡大した図である。また、図7(A)及び(C)では、点線で表された「バランス状態」と、実線で表された「バランス状態から移動した後の状態」とを、説明の便宜のために別個に示している。
図7(B)の白矢印で示すように、仕切り38はルーレット32の中心点O(図2参照)を中心に回転し、プレート60は点eを中心に回転する。このことから、図7(B)からも解るように、仕切り38及びプレート60が遊技球42を挟んで回転すると、仕切り38とプレート60との相対的な位置関係は、必ず変化する。このことから、図7(A)に示すように、仕切り38と遊技球42との相対的な位置関係が変化し、接点aは、黒矢印で示すように遊技球42の表面上を移動する。同様に、図7(C)に示すように、プレート60と遊技球42との相対的な位置関係が変化し、接点bは、黒矢印で示すように遊技球42の表面上を移動する。
ここで、接点aの移動開始時点で接点aにおいて滑りが生じる場合がある。これは、仕切り38に対して静止していた遊技球42が仕切り38の表面を転がり始めた瞬間に、仕切り38及び遊技球42の表面の極微細な凹凸の影響を受けて接点aにおける静止摩擦力が低下するからである。接点aにおいて一旦滑りが生じると、動摩擦力は静止摩擦力よりも小さいので、この滑りは止まらず、遊技球は外れることとなる。同様に、接点bの移動開始時点でも接点bにおいて滑りが生じる場合がある。この場合も、同様に、滑りは止まらず、遊技球は外れることとなる。なお、静止摩擦力とは、物体間の接触部分に滑りが生じていない状態での摩擦力をいい、動摩擦力とは、物体間の接触部分に滑りが生じている状態での摩擦力をいう。
一方、接点aの移動開始時点で接点aにおいて滑りが生じなかった場合には、遊技球42が仕切り38の表面を転がることによって接点aは移動している。同様に、接点bの移動開始時点で接点bにおいて滑りが生じなかった場合には、遊技球42がプレート60の表面を転がることによって接点bは移動している。ここで、上記した接点a及び接点bの移動は、バランス状態における力のバランスが崩れる方向の移動である。具体的には、図7(A)及び(C)に示すように、接点a及び接点bは、いずれも右方向に移動する。これは、仕切り38はルーレット32の中心点O(図2参照)を中心に回転し、また、プレート60は点eを中心に回転するからである。このことから、図7(B)に示すように、遊技球42の中心点cは接点aと接点bとを結ぶ直線dから外れて、遊技球42にかかる力のバランスが崩れる。そして、接点a及び接点bの移動量が増加するのに伴って、この力のバランスの崩れは増加し、この結果として、遊技球42を外そうとする力が増加することとなる。この結果として接点a及び接点bで滑りが生じ易くなり、一旦滑りが生じるとこの滑りは止まらず遊技球42は外れる。
ところで、ルーレット32はモータ等の動力で回転しているので、仕切り38とプレート60とが遊技球42を挟む力は一定ではなく変化する。仕切り38とプレート60とが遊技球42を挟む力が小さいほど接点a及び接点bでの静止摩擦力は小さくなるので、この遊技球42を挟む力が小さい時に、上記した増加した遊技球42を外す力によって、接点a及び接点bにおける滑りは更に生じ易くなる。一旦滑りが生じると、この滑りは止まらず遊技球42は外れる。
以上に説明したように、本発明の一実施形態によれば、遊技球42がルーレット32の入口37で球がみ状態になりそうになった場合であっても、ルーレット32の回転によってプレート60が遊技球42に押されて逃げるので、遊技球42に対する力のバランスが崩れて遊技球42の接点で滑りが生じ、遊技球42が外れる。この結果として、本発明の一実施形態によれば、球がみの発生を回避できるので、球がみに起因する球詰まり及びモータの故障等を回避することができる。
以下では、上記した本発明の一実施形態の変形例について、説明する。
図8は、本発明の一実施形態の第1の変形例に係る球がみ防止機構70を説明するための図である。本発明の一実施形態の第1の変形例は、上記した本発明の一実施形態の遊技機1が備える球がみ防止機構36(図4を参照)を球がみ防止機構70に置き換えたものである。従って、以下では、球がみ防止機構70について説明し、他の内容についての説明は省略する。
図8に示すように、第1の変形例に係る球がみ防止機構70は、プレート63と板バネ62とから成る。プレート63は、板形状であり、ルーレット32の入口37において誘導路31の側壁として機能する。また、プレート63の背面には空間が設けられる。なお、プレート63は、例えば樹脂や金属から成り、その表面が、例えば樹脂で塗装されていてもよいし金属でメッキされていてもよい。板バネ62は、その両側が、プレート63の一端と誘導路31とにそれぞれ固定されることによって、プレート63を誘導路31の側壁としてつなぎ留める。このことによって、プレート63は、図4に示す球がみ防止機構36のプレート60と同様に、球がみ状態が生じそうになった時に遊技球に押されて逃げる(移動する)。このことから、球がみ防止機構70は、図4に示す球がみ防止機構36と同様に、球がみを回避できる。この結果として、本発明の一実施形態の第1の変形例によれば、上記した本発明の一実施形態と同様の効果を得ることができる。
図9は、本発明の一実施形態の第2の変形例に係る球がみ防止機構71を説明するための図である。本発明の一実施形態の第2の変形例は、上記した本発明の一実施形態の遊技機1が備える球がみ防止機構36(図4を参照)を球がみ防止機構71に置き換えたものである。従って、以下では、球がみ防止機構71について説明し、他の内容についての説明は省略する。
図9に示すように、第2の変形例に係る球がみ防止機構71は、プレート60と磁石64と磁石65とから成る。プレート60は、その端部を点eで回転可能に誘導路に接合(ピン接合)された板であり、ルーレット32の入口37において誘導路31の側壁として機能する。プレート60は、例えば樹脂や金属から成り、その表面が、例えば樹脂で塗装されていてもよいし金属でメッキされていてもよい。また、プレート60の背面には空間が設けられ、その空間には、磁石64及び磁石65が配置される。磁石64は、プレート60の背面に固定される。磁石65は、上記空間を形成するプレート60の背面と対向する壁面に、磁石64と対向して固定される。また、磁石64と磁石65とは、同じ磁極を対向させて固定される。このことによって、磁石64と磁石65とは互いに反発するので、磁石64及び磁石65は、図4の球がみ防止機構36のコイルバネ61と同様に機能する。ここで、磁石64と磁石65との反発力によってプレート60が押し上げられる限度の位置を設定するために、ストッパ(図示せず)が設けられる。このストッパは、例えば、誘導路31の側壁に設けられて、プレート60が所定位置よりも押し上げられるのを止める突起である。また、このストッパは、例えば、一端が磁石64に繋がれ他端が磁石65に繋がれることによって、プレート60が所定位置よりも押し上げられるのを止める紐である。なお、磁石64及び磁石65に遊技球が引き寄せられることを回避するために。例えば、磁石64及び磁石65は、磁気を遮蔽する磁気シールドシート等によって、一体的に覆われることが好ましい。以上の構成によって、球がみ防止機構71のプレート60は、図4に示す球がみ防止機構36のプレート60と同様に、球がみ状態が生じそうになった時に遊技球に押されて逃げる(移動する)。このことから、球がみ防止機構71は、図4に示す球がみ防止機構36と同様に、球がみを回避できる。この結果として、本発明の一実施形態の第2の変形例によれば、上記した本発明の一実施形態と同様の効果を得ることができる。
図10は、本発明の一実施形態の第3の変形例を説明するための図である。図10に示すように、本発明の一実施形態の第3の変形例は、上記した本発明の一実施形態の遊技機1において、ルーレット32が備える仕切り38(図4を参照)を図10に示す仕切り72に置き換え、また、球がみ防止機構36を備えないものである。従って、以下では、この差異に関連した内容について説明し、他の内容についての説明は省略する。
仕切り72は、ゴム等の容易に変形する材質から成る。このことによって、球がみ状態が生じそうになった場合、図10に示すように、仕切り72は、ルーレット32の回転に伴って遊技球42に押されて変形して逃げる(移動する)。仕切り72の変形が大きくなるほど仕切り72が遊技球42を押さえつける力は増加する。また、図10から解るように、仕切り72の変形が大きくなるほど(ルーレット32が回転するほど)、遊技球42を誘導路31側に押し戻す力は増加する。このことから、遊技球42と誘導路31の側壁との接点bにおいて滑りが生じ易くなる。この結果として、接点bで一旦滑りが生じると、既に説明したようにこの滑りは止まらず遊技球は、遊技球は誘導路31側に外れる。以上の構成によって、本発明の一実施形態の第3の変形例によれば、上記した本発明の一実施形態と同様の効果を得ることができる。なお、上記した第3の変形例においては、仕切り72を球がみ防止機構と考えることができる。
なお、上記した本発明の一実施形態、その第1の変形例、及びその第2の変形例においては、プレート60(又は63)が、挟まれた遊技球42に押されて逃げる構成とした(図4、図8、図9を参照)。しかし、コイルバネ、板バネ、磁石等を用いて、ルーレット32の仕切り38が、挟まれた遊技球42に押されて逃げる構成としてもよい。更には、上記した本発明の一実施形態、その第1の変形例、及びその第2の変形例においては、プレート60(又は63)及び仕切り38が、共に、挟まれた遊技球42に押されて逃げる構成としてもよい。
また、上記した本発明の一実施形態、及びその第1〜第3の変形例において、遊技球42は、誘導路31からルーレット32のポケット39に移動する構成を例に挙げて説明した(図2、図5を参照)。しかし、上記した本発明の一実施形態、及びその第1〜第3の変形例において、遊技球42は、ルーレット32のポケット39から誘導路31に移動する構成であってもよい。
また、上記した本発明の一実施形態、及びその第1〜第3の変形例においては、遊技球42がルーレット32の外縁からポケット39に入る方向で誘導路31が形成されている場合を例に挙げて説明した(図4、図8、図9、図10を参照)。しかし、上記した本発明の一実施形態、及びその第1〜第3の変形例において、誘導路31は、遊技球42が遊技者側からルーレット32のポケット39に入る方向で形成されてもよい。
また、上記した本発明の一実施形態、及びその第1〜第3の変形例において、回転する円盤形状のルーレット32に仕切り38(又は72)が備えられている構成を例に挙げて説明した(図4、図8、図9、図10を参照)。しかし、上記した本発明の一実施形態、及びその第1〜第3の変形例において、仕切り38(又は72)は、図11に一例として示すように、少なくとも入口37において直線的に動くベルトコンベア形状のルーレット80に備えられて、直線的に平行移動してもよい。
また、上記した本発明の一実施形態、及びその第1〜第3の変形例では、いわゆる羽根モノタイプの遊技機を例に挙げて説明した。しかし、これには限られず、他のタイプの遊技機に本発明を適用してもよいことは言うまでもない。
また、上述した遊技機1に設けられている各構成要素の形状、数、および設置位置等は、単なる一例に過ぎず他の形状、数、および設置位置であっても、本発明を実現できることは言うまでもない。
以上、本発明を詳細に説明してきたが、前述の説明はあらゆる点において本発明の例示にすぎず、その範囲を限定しようとするものではない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。また、本明細書において使用される用語は、特に言及しない限り、当該分野で通常用いられる意味で用いられることが理解されるべきである。したがって、他に定義されない限り、本明細書中で使用される全ての専門用語および技術用語は、本発明の属する分野の当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。矛盾する場合、本明細書(定義も含めて)が優先する。