JP5271529B2 - 遊技機 - Google Patents

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この発明は、収納穴に受け止めた遊技球を移送する回転体を備えた遊技機に関するものである。
代表的な遊技機であるパチンコ機において、機内にセットされる遊技盤の盤面に形成した遊技領域に、モータにより一定方向に回転する回転体を備えた装飾部材を配設し、遊技領域を流下する遊技球を回転体に設けた収納穴に受け止めて、入賞口やアウト口に振分けるようにしたものがある。前記装飾部材では、回転体を囲繞する周辺部材に球通過口が形成され、遊技領域から装飾部材内に通入した遊技球が球通過口を介して回転体の収納穴に落入するよう構成されている。
前記遊技機では、回転中の回転体の収納穴に遊技球が落入するタイミングによっては、前記周辺部材における球通過口の側縁と回転体における収納穴の側縁との間で遊技球を噛み込んでしまい、回転体が異常停止する場合がある。そこで、このような球噛みを解消あるいは防止するため、球噛みが発生した場合にはモータを逆回転して回転体を逆回転させるもの(例えば、特許文献1参照)や、回転体あるいは周辺部材の側縁に球噛み防止用の傾斜状部(テーパー部)を設けたもの(例えば、特許文献2参照)が提案されている。
特開平7−80132号公報 特許第2577711号公報
特許文献1に開示の遊技機のように、球噛みが発生した際にモータを逆回転させる装置では、球噛みを確実に解消し得るものではあるが、エラー処理として回転体を逆回転させるため、制御回路において球噛みに対する処理の負担が大きいという問題があった。また、球噛みが発生したことを検出する手段を別途必要とし、制御用の部品点数が多くなって制御回路の負担が増加してしまう。
特許文献2に開示の遊技機では、回転体あるいは周辺部材に球噛み防止用の傾斜状部を設けるだけでよく、制御回路の負担が増加することはない。しかしながら、遊技機を遊技ホールの設置台に設置した際の傾斜度合いによっては、回転体あるいは周辺部材の側縁に傾斜状部が設けられていても球噛みが発生するおそれがある。この対策としては、遊技機の設置姿勢に応じた傾斜状部を回転体あるいは周辺部材に設けることが考えられるが、各遊技機毎に設置姿勢が異なるために現実的には不可能である。また回転体に傾斜状部を設ける場合、収納穴が大きくなって遊技球を収納穴に受け止める確率(入賞率)が設計者の意図する確率より高くなるため、該確率を意図した確率とするためには、他の手段によって調節する必要を生ずる難点も指摘される。
すなわち本発明は、従来の技術に係る遊技機に内在する前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、制御回路の負担を増加することなく、設置姿勢が違っていても確実に球噛みを防止し得る遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明は、
遊技盤(10)に設けられ、駆動手段(37)により回転駆動される回転体(34)と、該回転体(34)に形成されて外周側に開口し、遊技球(B)を受け止め可能な収納穴(34a)と、前記回転体(34)の周囲に位置し、該回転体(34)の外周へ遊技球(B)を導く入球部(45)が設けられる周辺部材(38,39)とを備えた遊技機であって、
前記入球部(45)は、取入口(44)から受け入れた遊技球(B)が前記回転体(34)の外周に沿って移動し得るように画成されると共に、該入球部(45)を移動する遊技球(B)を遊技盤(10)前側から視認し得るように構成され、
前記入球部(45)における前記取入口(44)から前記回転体(34)の回転方向前側へ離間した部位に、該入球部(45)を介して回転体(34)の外周に至った遊技球(B)が当接した際に該回転体(34)から離間する方向に弾性変形可能な板バネからなる弾性部材(48)が配設され、
前記弾性部材(48)における前記入球部(45)に臨む部分は、前記回転体(34)に向けて膨出するように湾曲する第1湾曲部位(50a)と、この第1湾曲部位(50a)に連設されて該回転体(34)から離間する側に膨出するように湾曲する第2湾曲部位(50b)とを備え、該第2湾曲部位(50a)の外面が該入球部(45)を画成する前記周辺部材(39)に接触するよう構成されたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、遊技球が当接した際に弾性部材が弾性変形することで、該弾性部材と回転体との間での遊技球の移動が許容され、該遊技球が噛み込まれて移動し得なくなるのを防止できる。すなわち、弾性部材の弾性力は、遊技球を収納穴に入れる方向あるいは入れない方向へ作用し、回転体との間で遊技球の移動が不能状態となって球噛みが発生するのを防止し得る。しかも、遊技機の設置姿勢が違っている場合は、その姿勢に応じて弾性部材が弾性変形するから、各遊技機毎に取付け状態を変える必要はない。また、回転体を逆回転させるものではないから、制御回路の負担を増加することなく、確実な球噛み防止を図り得る。更に、収納穴に加工を施すものではないから、該収納穴に遊技球が受け止められる確率を計設者の意図した確率とするために、別の調節手段を設ける必要はない。弾性部材における入球部に臨む部分は、回転体に向けて膨出するように湾曲する第1湾曲部位と、この第1湾曲部位に連設されて該回転体から離間する側に膨出するように湾曲する第2湾曲部位とを備えているから、弾性部材に対する遊技球の当接位置によって、弾性部材の弾性力が遊技球に対して作用する方向が変化するから、該遊技球の動きも変化し、遊技の興趣が向上する。また、弾性部材として板バネを用いることで、構成が簡単となる。
請求項2に係る発明では、前記回転体(34)の周囲に位置する周辺部材(40,41,42,43)には、前記回転体(34)の収納穴(34a)に受け止めた遊技球(B)を遊技者にとって有利な入球口(24)に導く経路(46)と、前記回転体(34)の収納穴(34a)から逸れた遊技球(B)を遊技者にとって有利でない入球口(62)に導く経路(47)とが設けられ、
前記入球部(45)には、該入球部(45)の前側を覆う透明板(28)に設けられた切欠きを介して入球部(45)から前側へ転動した遊技球(B)を遊技者にとって有利でない入球口(62)に導く前記経路(47)が接続されたことを要旨とする。
請求項2の発明によれば、回転体の収納穴に遊技球が受け止められるか否かによって、遊技球が遊技者にとって有利な入球口に至る経路に導かれるのか、あるいは有利ではない入球口に至る経路に導かれるのかが決まるので、弾性部材の弾性力によって変化する遊技球の動きに遊技者の関心を引き付けることができ、興趣を向上させ得る。
請求項3に係る発明では、前記弾性部材(48)は、コ字状に折曲形成されると共に、係合口(49c)が形成された止め部(49)を備え、
前記弾性部材(48)は、前記回転体(34)の周囲に位置する周辺部材(40)に設けた受け部(40a)を止め部(49)で挟持すると共に、係合口(49c)を受け部(40a)に突設された係合爪(40b)に係合することで該周辺部材(40)対して着脱自在に装着されることを要旨とする。
請求項3の発明によれば、弾性部材を、周辺部材に対して止め部と受け部とを介して装着するよう構成したから、ネジ等の固定部材を別途必要とせず、弾性部材を周辺部材に簡単に取付けることができる。また、別の固定部材を用いないから、部品点数が増加してコストが上昇するのを抑制し得る。
請求項4に係る発明では、前記取入口(44)は、前記回転体(34)の回転中心を通る鉛直線より左右方向の一方に偏倚する位置に設けられると共に、前記弾性部材(48)は、該鉛直線より左右方向の他方に偏倚する位置に設けられたことを要旨とする
請求項5に係る発明では、前記周辺部材として、前記回転体(34)の上方に配設され、上下方向に延在する第1画成部材(38)と、該第1画成部材(38)の側方に離間して回転体(34)の外周に沿う弧状に延在するよう配設された第2画成部材(39)とを備え、該第1画成部材(38)および第2画成部材(39)で前記入球部(45)が画成されると共に、回転体(34)の外周面で入球部(45)の下面を構成したことを要旨とする
本発明に係る遊技機によれば、制御回路の負担を増加することなく遊技球の噛み込みが発生するのを確実に防止し得る。また、遊技機の設置姿勢に影響されることなく、遊技球の噛み込みが発生するのを確実に防止し得る。
次に、本発明に係る遊技機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら、以下詳細に説明する。なお実施例では、遊技球としてパチンコ球を用いるパチンコ機を、遊技機の一例として説明する。また、以下の説明において前・後および左・右とは、特に断りのない限り、図1に示すようにパチンコ機の遊技盤を正面側から見た場合において指称するものとする。
図1に示す如く、実施例に係るパチンコ機の遊技盤10は、その前面側に、略円形状に湾曲形成したレール11により遊技領域12が画成され、該遊技領域12には、演出手段としてのセンター役物13が配設されている。センター役物13は、制御装置(図示せず)に接続されて各種の遊技演出を行なう演出装置14,15と、これら演出装置14,15や各種の装飾部品等が配設される装飾部材16とを備える。実施例のセンター役物13は、演出装置として、各種演出を表示することで表示演出を行なう表示演出装置14と、光を点灯したり点滅することで発光演出を行なう発光演出装置15とを備えるが、演出装置としては、可動体を動作させる演出を行なうもの等、その他の構成の装置を採用し得る。装飾部材16は、演出装置14,15や装飾部品等の各種部品の取付部が前面および裏面に設けられた本体17が、遊技盤10の前面にネジ止め固定されている。なお、遊技盤10には、装飾部材16の形状や大きさ等に応じた前後に開放する開口部(図示せず)が開設され、装飾部材16の裏面に取付けられた各種部品が、該開口部を介して遊技盤裏面に臨むようになっている。またセンター役物13(装飾部材16)は大型で、遊技領域12における上下および左右方向の大部分を占める寸法に設定されるが、該装飾部材16の左右両外側方には、図示しない打球発射装置から遊技領域12に打出されたパチンコ球Bが流下する流下路が確保してある。そして、遊技領域12における装飾部材16の下方に位置する最下部には、前記左右の流下路を流下したパチンコ球Bを回収して機裏側に排出するアウト口18が遊技盤10に形成されている。また、装飾部材16の左側に位置する流下路には、普通入賞装置21や電飾装置22が配設してある。
前記装飾部材16の上部側方(実施例では左側)に、図2に示す如く、遊技領域12に打出されて流下するパチンコ球Bを受け入れ可能な受入口23が開設される。装飾部材16の内部には、受入口23から内部に入球したパチンコ球Bを、遊技者が多くの賞球を獲得可能な特別遊技発生の契機となる特定入賞口(入球口)24(図11参照)への入球率(入賞率)を調整するように機能する第1振分装置25、第2振分装置26および第3振分装置27が配設されている。また、装飾部材16における上部には、所定の条件に従い各種の発光演出を行なって遊技の興趣を向上させる前記発光演出装置15が配設されている。なお、装飾部材16における本体17の略中央位置には前後に開放する開口部17aが開設されて、遊技盤10の裏側に配設された前記表示演出装置14における遊技演出を表示する表示面(表示部)が開口部17aから前面側に臨むようになっている。前記開口部17aに透明板28が配設されると共に、該透明板28と表示演出装置14の表示面との間に第1振分装置25が配設される。第1振分装置25における開口部17aに臨む各構成部材(後述する円板33,第1回転振分体34)は透明な合成樹脂材で形成されて、表示演出装置14の表示面に表示される表示変動による演出を機前面側から視認し得るよう構成してある。
前記装飾部材16における発光演出装置15の配設位置より下方には、図2,図3に示す如く、前記受入口23から装飾部材内に入球したパチンコ球Bを左右方向に転動させるステージ29が形成されると共に、該ステージ29の左右方向の中央に対応する位置に、パチンコ球Bを裏側に通出案内する案内路30が形成されている。そして、案内路30が、後述する取入口44を介して第1入球部45に連通するようになっている。
(第1振分装置について)
前記装飾部材16の開口部17aに対応して配設される第1振分装置25は、図4に示す如く、前後方向に延在する軸線回りに回動自在な回転部材31を備える。回転部材31は、開口部17aより大径の円環部材32の内側に、透明でかつ円形平板状の円板33を固着すると共に、該円板33の中央前面に円筒状の第1回転振分体(回転体)34を固着して構成される。回転部材31は、円板33と前記透明板28との間にパチンコ球略一球分の間隔をあけて装飾部材16に配置され、円板33と透明板28との間に第1回転振分体34が位置している。
図4に示す如く、前記円環部材32の外周には案内溝32aが全周に亘って形成されており、装飾部材16に回転自在に配設された複数の回転案定部材35が案内溝32aに嵌め込まれて、円環部材32は、安定した状態で回転し得るように装飾部材16に支持されている。また円環部材32は、第1動力伝達機構36を介して駆動手段としてのモータ37に連結されており、該モータ37の駆動により回転部材31が回転するよう構成される。なお、モータ37は、回転部材31を常時一定方向(図2での時計方向)に一定速度で回転するよう制御装置により制御される。但し、モータ37は、回転部材31を一定時間毎に正転と逆転とに切換えたり、所定の条件で正転から逆転するよう制御してもよく、また不等速回転するようにしてもよい。
前記第1回転振分体34の外周部には、周方向に離間して複数(実施例では4つであるが1つあるいは任意の複数に設定可能である)の凹部(収納穴)34aが設けられている。各凹部34aは、球1個分の深さに設定され、後述する取入口44から第1入球部45に通出されたパチンコ球Bを凹部34aに受け止めて回転案内し得るようになっている。そして、凹部34aが第1入球部45に臨んだ位置において該凹部34aに受け止められたパチンコ球Bは、第1回転振分体34の回転によって図2において第1入球部45から右方に移動されて、後述する第1経路46に放出されるよう構成される。また、第1回転振分体34における凹部34a以外の外周面部位が第1入球部45に到来した際に取入口44から第1入球部45に通出されたパチンコ球Bは、凹部34aに受け止められることなく(逸れて)後述する第2経路47に通入するよう構成される。すなわち、パチンコ球Bが取入口44から第1入球部45に到来するタイミングによって、該パチンコ球Bは第1回転振分体34により第1経路46または第2経路47に振分けられる。
前記透明板28には、第1回転振分体34の外周囲に複数の画成部材(周辺部材)38,39,40,41,42および通路部材(周辺部材)43が配設され(図2,図5参照)、これら画成部材38,39,40,41,42および通路部材43により、第1回転振分体34の上方に取入口44および第1入球部(入球部)45、右方に第1経路46および左方に第2経路47が夫々画成される。取入口44は前記案内路30に連通し、該案内路30を流通したパチンコ球Bは取入口44から第1入球部45に通出されて、第1回転振分体34の外周に到来(落下)するよう構成される。
前記第1入球部45は、図5に示す如く、透明板28の裏側に配設されて上下方向に延在する第1画成部材38と、該第1画成部材38の右方(第1回転振分体34の回転方向前側)に離間して第1回転振分体34の外周に沿う弧状に延在するよう透明板28の裏側に配設された第2画成部材39とで画成されると共に、第1回転振分体34の外周面が第1入球部45の下面を構成している。また第2画成部材39の左端は、第1画成部材38に対してパチンコ球Bを通過可能な寸法で離間して、両画成部材38,39間が取入口44として機能する。更に、第2画成部材39は、前記第1回転振分体34の外周面からパチンコ球Bの直径より大きく離間して配置され、第2画成部材39の内周面と第1回転振分体34の外周面との間でのパチンコ球Bの移動が許容される。なお、前記取入口44は、第1回転振分体34の回転中心を通る鉛直線より左側に偏倚しており、取入口44から通出するパチンコ球Bが第1回転振分体34の外周面に当接したときには、該パチンコ球Bが前記第2画成部材39側に移動し難くなっている。
前記第2画成部材39の配設位置より右方(第1回転振分体34の回転方向前側)には、第1回転振分体34の外周に沿う所定長さの弧状に形成された第3画成部材40が、第1回転振分体34の外周面に近接して透明板28の裏側に配設されている。この第3画成部材40は、内周面と第1回転振分体34の外周面との間隔がパチンコ球Bの直径より短かく設定され、第1回転振分体34の前記凹部34aに受け止められたパチンコ球Bが上方から右方に移動する際に該凹部34aから脱落するのを防止するよう構成される。透明板28の裏側には、第3画成部材40の下端部から第1回転振分体34の回転方向前側に離間して、第1回転振分体34の略径方向に所定長さで延在する第4画成部材41が透明板28の裏側に配設される。この第4画成部材41と第3画成部材40の下端部との間隔は、パチンコ球Bの直径より大きく設定されて、凹部34aから放出されたパチンコ球Bが第4画成部材41で右方に案内されるようになっている。そして、該第4画成部材41で案内されたパチンコ球Bが、装飾部材16に設けられた通路16aを介して特別遊技発生の契機となる特定入賞口(入球口)24へパチンコ球Bを振分け可能な第3振分装置27に導かれるよう構成される。すなわち、第3画成部材40と第4画成部材41および装飾部材16の通路16aによって、遊技者にとって有利な入球口(特定入賞口24)に導く第1経路(経路)46が形成される。
前記透明板28の裏側には、前記第1回転振分体34の左側に臨む位置に、所要形状に折曲されて左下方に向けて延在する第5画成部材42が設けられている。また、透明板28における第1入球部45に対応する位置が切欠かれると共に、該切欠部に対応して透明板28前側に突出する樋状の通路部材43が、前記第5画成部材42の右端部まで延設されている。そして、第1入球部45から前側に転動したパチンコ球Bを、該通路部材43に受け入れて左方に案内し、該通路部材43の左端に達したパチンコ球Bが、第5画成部材42を介して更に左方に案内されて、装飾部材16に形成された通路に通入するよう構成される。実施例では、通路部材43と第5画成部材42および装飾部材16の通路から第2経路47が形成される。なお、第5画成部材42で案内されたパチンコ球Bは、後述するように第3振分装置27または一般入賞口62にパチンコ球Bを振分け可能な前記第2振分装置26に導かれるように構成されている。すなわち、第2経路47を介して第2振分装置26に導かれたパチンコ球Bは、前記特定入賞口24よりも一般入賞口62に入球する確率が高く、第2経路47は、遊技者にとって有利でない入球口(一般入賞口62)に導く経路である。
(第1板バネについて)
図5〜図7に示す如く、前記第3画成部材40の上端部(第1入球部45側の端部)に、弾性部材としての第1板バネ48が着脱自在に配設されている。第1板バネ48は、第3画成部材40の左端部に設けられた受け部40aに対して着脱自在に係止される止め部49と、該止め部49から第2画成部材39の内周面に向けて延出する湾曲部50とから構成される。止め部49は、前側に開放するコ字状に折曲形成された部分であって、前記受け部40aを挟持するように後方から取付けられる。そして、受け部40aの内周面に当接する基部49aの左端から前記湾曲部50が延出している。また止め部49における受け部40aの外周面に当接する係止片49bに係合口49cが形成されており、該係合口49cが、受け部40aの外周面に突設した係合爪40bに係合することで、当該第1板バネ48は第3画成部材40に対して位置決めされるようになっている。
前記第1板バネ48の湾曲部50は、図5に示す如く、第1回転振分体34側に向けて膨出する第1湾曲部位50aと、該第1湾曲部位50aの端部に連設されて第1回転振分体34から離間する側に向けて膨出する第2湾曲部位50bとから構成され、第2湾曲部位50bの外面が前記第2画成部材39の内周面に接触するようになっている。なお、第1湾曲部位50aの外方には、第2画成部材39との間に空間が画成されており、後述するように第1湾曲部位50aの内面側(第1回転振分体34に臨む側)にパチンコ球Bが当接した際には、該第1湾曲部位50aの第1回転振分体34から離間する方向への弾性変形が許容される(図7参照)。
(第2振分装置について)
前記第2振分装置26は、図2に示すように、第1振分装置25の左斜め下方位置において前後方向に延在する水平軸線回りに回転自在に配設された円盤状の第2回転振分体51を備える。第2回転振分体51には、外周の1箇所に、パチンコ球Bを受め止め可能な凹部51aが設けられている。また第2回転振分体51には、図4に示すように回転軸51bが連結されており、第2回転振分体51は、回転軸51bに配設される第2動力伝達機構52を介して前記第1振分装置25の円環部材32に連繋されて、該円環部材32の回転によって第2動力伝達機構52を介して第2回転振分体51が回転するよう構成される。すなわち、前記モータ37を駆動することで、第1振分装置25の第1回転振分体34と、第2振分装置26の第2回転振分体51とが回転するよう構成されている。なお、第2回転振分体51は、第1回転振分体34と同一方向に回転するように設定してある。
前記装飾部材16に位置する第2経路47の途中には、図2または図3に示すように、パチンコ球Bを受け入れる転動面を有する受皿53と、該受皿53の下方に位置し、受皿53の中央に形成された排出口(図示せず)から落下したパチンコ球Bを受け入れる円弧状の転動面を有する受入棚54とが配設されている。そして、受入棚54に形成された球出口54aの下方に前記第2回転振分体51が配置されており、該球出口54aから第2回転振分体51に向かってパチンコ球Bが落下するよう構成される。なお、受皿53へと導かれたパチンコ球Bは、受皿53の転動面を周回して排出口から落下し、また受入棚54の転動面に導かれたパチンコ球Bは、左右方向に何度も揺動して転動の勢いがなくなる(減衰する)と球出口54aから落下するようになっており、この構成により第2回転振分体51へのパチンコ球Bの誘導タイミングが一定のものとならず、多様なタイミングとなるようにしてある。
前記装飾部材16には、第2回転振分体51の外周囲に複数の画成部材55,56,57,61が配設され(図8参照)、これら画成部材55,56,57,61により、前記球出口54aと第2回転振分体51との間に第2入球部58が画成されると共に、右方に第3経路59および左方に第4経路60が夫々画成される。
前記第2入球部58は、図8に示す如く、前記受入棚54から前方に延出して第2回転振分体51の右上方において左右方向に延在する第6画成部材55と、第2回転振分体51の左上方において斜め方向に延在する第7画成部材56とで画成されると共に、第2回転振分体51の外周面が第2入球部58の下面を構成している。そして、第6画成部材55と第7画成部材56との間の上方に、前記球出口54aが位置している。なお、球出口54aは、第2回転振分体51の回転中心を通る鉛直線の左側に偏倚しており、球出口54aからのパチンコ球Bが第2回転振分体51の凹部51a以外の外周面上に落下した場合は、該パチンコ球Bは凹部51aに受け止められることなく(逸れて)外周面に沿って左方に移動するよう構成される。
前記第6画成部材55の下方に第8画成部材57が配設され、両画成部材55,57の間に、第2回転振分体51で振分けられたパチンコ球Bが通入可能な第3経路59が画成されている。なお、第3経路59は、装飾部材16に設けられて前記第1経路46の一部を画成する通路画成部材61によって右方に延在して第1経路46に合流するよう構成される。また、前記第7画成部材56に、第2回転振分体51で振分けられたパチンコ球Bが通入可能な第4経路60が画成され、該第4経路60は一般入賞口(入球口)62に連通している。そして、前記受入棚54の球出口54aから第2入球部58に通出したパチンコ球Bが第2回転振分体51の凹部51aに受け止められた場合は、該パチンコ球Bは第2回転振分体51の回転によって前記第3経路59に導かれ、第1経路46に流入して第3振分装置27に誘導されるようになっている。これに対し、受入棚54の球出口54aから第2入球部58に通出したパチンコ球Bが第2回転振分体51の凹部51a以外の外周面上に落下した場合は、該球出口54aが第2回転振分体51の真上から左側(第4経路60側)に偏倚していることから、該パチンコ球Bは外周面に沿って左方に移動して第4経路60に導かれ、該第4経路60から一般入賞口62に入球するよう構成される。すなわち、パチンコ球Bが球出口54aから第2入球部58に通出するタイミングによって、該パチンコ球Bは第2回転振分体51により第3経路59または第4経路60に振分けられる。
前記装飾部材16には、前記一般入賞口62にパチンコ球Bが入球したことを検知する普通入球スイッチ(図示せず)が配設されており、該普通入球スイッチの球検知に基づいて前記制御装置は、所定個数のパチンコ球Bを賞球として払出すよう球払出装置を制御するようになっている。すなわち、パチンコ球Bが第4経路60に通入した場合は、前記特定入賞口24に入球する可能性はなく、該第4経路60が、遊技者にとって有利でない入球口(一般入賞口62)に導く経路となる。これに対し、前記第3経路59は第1経路46に連通しており、該第3経路59にパチンコ球Bが通入した場合は、前記第3振分装置27によって特定入賞口24に入球する可能性があり、第3経路59が、遊技者にとって有利な入球口(特定入賞口24)に導く経路となる。
(第2板バネについて)
図8〜図10に示す如く、前記第6画成部材55には、第2回転振分体51の右上方に臨む弾性部材としての第2板バネ63が着脱自在に配設されている。第2板バネ63は、第6画成部材55に設けられた受け部55aに対して着脱自在に係止される止め部63aと、該止め部63aから第2回転振分体51の右上方に向けて延出する湾曲部63bとから構成される。止め部63aは、左側に開放するコ字状に折曲形成された部分であって、前記受け部55aを挟持するように右方から取付けられる。そして、止め部63aにおける受け部55aの下面に当接する部位から前記湾曲部63bが延出している。なお、受け部55aの右側には、装飾部材16に着脱自在に配設された装飾品64の規制片64aが臨み、該規制片64aにより第2板バネ63の受け部55aに対する位置決めと脱落防止とが図られている。また、第2板バネ63は、装飾品64を装飾部材16から取外して受け部55aの右側を開放することで、該受け部55aに対して着脱される。
前記第2板バネ63の湾曲部63bは、図10に示す如く、第2回転振分体51側に向けて膨出し、該湾曲部63bの先端は、第2回転振分体51の回転中心を通る鉛直線より右側に臨むよう設定してある。すなわち、第2板バネ63の湾曲部63bは、前記第2入球部58に対して第2回転振分体51の回転方向前側に臨み、該第2回転振分体51の外周面に当接するパチンコ球Bが、該湾曲部63bの内面側(第2回転振分体51に臨む側)に当接可能に構成されている。なお、湾曲部63bの外方(上方)には空間が画成されており、後述するように湾曲部63bの内面側にパチンコ球Bが当接した際には、該湾曲部63bの第2回転振分体51から離間する方向への弾性変形が許容される。
(第3振分装置について)
前記装飾部材16には、前記第1振分装置25の略真下で、前記第2振分装置26の斜め右下方の位置に、前記第3振分装置27が配設されている。第3振分装置27は、図11に示す如く、底板65に、上下に貫通する開口部65aが形成されて、該開口部65a内に第3回転振分体(回転体)66が上下方向の軸を中心として回転自在に臨んでいる。第3回転振分体66における開口部65aの下側に延出する外周面に歯部66aが形成され、第3回転振分体66は、歯部66aに噛合する第3動力伝達機構67を介して前記第1動力伝達機構36に連繋されている(図4参照)。そして、第1動力伝達機構36により円環部材32が回転した際に、第3動力伝達機構67を介して第3回転振分体66が回転するよう構成される。すなわち、前記モータ37を駆動することで、第1〜第3振分装置25,26,27の各回転振分体34,51,66が同期して回転するようになっている。なお、第3回転振分体66は、図11に示す平面視において時計方向に回転する。
前記第3回転振分体66の上面中央部に、上方に突出する突部68が設けられると共に、該突部68には、径方向外方に開口するよう凹設された球受部69,70,71が、周方向に離間して複数設けられている。これら球受部69,70,71は、径方向外方からパチンコ球Bを受容可能で、機能が異なる3種類が設定されている。すなわち、第1球受部69は、その底面に通孔69aが形成されて、該第1球受部69に受容されたパチンコ球Bは、通孔69aを介して第3回転振分体66から落下可能に構成される。また第2球受部70および第3球受部71は、底面高さが異なるように設定され、第2球受部70の底面高さが、第3球受部71の底面高さより高く設定されている(図14参照)。実施例では、第1球受部69が1つで、第2球受部70および第3球受部71が各2つの合計5つの球受部が第3回転振分体66に設けてある。そして、これらの球受部は、図11に示すように、第1球受部69を基準として、第3回転振分体66の回転方向後側(上流側)に、第2球受部70、第3球受部71、第2球受部70および第3球受部71の順で配置してある。なお、第3球受部71の底面高さは、前記底板65の上面と略同一に設定されると共に、第2および第3球受部70,71の底面は、夫々径方向外方に向けて下方傾斜している。
前記底板65には、前記開口部65aの周縁において上方に立上がる外周壁72が設けられ、該外周壁72によって第3回転振分体66が回転する回転領域73が画成されるようになっている。外周壁72は、図11に示す如く、回転領域73の後側から右側を経て第3回転振分体66の前側に臨む周縁に沿って後述の規制部79が形成される位置までに亘り第3回転振分体66を囲うように形成される。そして、回転領域73の右側に位置する後述の通入口75aから回転領域73に通入して各球受部69,70,71に受容されたパチンコ球Bを、該球受部69,70,71から径方向外方に放出されることなく案内するべく機能する。また外周壁72の高さは、底面高さが最も高い第2球受部70の底面を正面側(遊技者)から視認困難とする寸法に設定されている。なお、底板65の前端縁には、前面に所要の装飾が施された前壁74が、前記外周壁72の前側に臨むように形成されており、該前壁74によっても各球受部69,70,71の底面が正面側(遊技者)から視認困難となっている。
前記第3振分装置27の後方上部に、前記第1経路46の通出口46aが右方に向けて開口している。また通出口46aの右下側には、前方に所定長さで延在する案内通路75が形成されており、通出口46aから通出されたパチンコ球Bは、該案内通路75を介して前方に案内された後に、案内通路75の前左側部に形成された通入口75aを介して前記回転領域73に対して右方から通入されるよう構成される(図15参照)。
前記第3回転振分体66の下方には、前記案内通路75の通入口75aから第3回転振分体66の回転方向前側(下流側)に所定長さで支持面76が設けられ、前記通入口75aから回転領域73に通入したパチンコ球Bが第1球受部69に受容されたときには、通孔69aに入っているパチンコ球Bを支持面76で下側から支持して該通孔69aから落下することなく下流側に移送可能に構成される。また、支持面76の下流側端の下方に、特定入賞口(特定の入賞口)24が開設され、支持面76で支持されなくなったパチンコ球Bが、通孔69aから落下して特定入賞口24に入球し得るよう構成される。
前記装飾部材16には、前記特定入賞口24にパチンコ球Bが入球したことを検知する特定入球スイッチ77が配設されており、該特定入球スイッチ77の球検知に基づいて前記制御装置は特別遊技状態を発生して、遊技者に報奨としての多数の賞球を獲得するチャンスを付与するよう設定されている。なお、特定入賞口24は、第3回転振分体66の中央正面に位置すると共に、該特定入賞口24の前側に位置する装飾品には、特定入賞口24の存在を示すV字マーク78が表示されている(図12参照)。また、前記第1球受部69は、特定入賞口24へパチンコ球Bを入球させる球受部であることから、該第1球受部69の位置に対応する突部上面にもV字マーク78が表示されている(図11参照)。
前記外周壁72は、前記特定入賞口24の形成位置よりも第3回転振分体66の回転方向前側(下流側)で切欠かれており、該外周壁72の左端部に、第3回転振分体66の回転中心を指向する側が開口する略ドーム状に形成された規制部79が設けられている(図13参照)。この規制部79の内底面に第1入賞口80が形成されており、該第1入賞口80には、前記回転領域73から放出されたパチンコ球Bが、規制部79の開口を介して入球可能に構成される。規制部79における開口上縁高さは、図14に示す如く、前記第3球受部71に受容されているパチンコ球Bの通入は許容するが、第2球受部70に受容されているパチンコ球Bの通入は規制する寸法に設定されている。言い替えれば、規制部79の開口上縁高さに応じて、前記第2球受部70および第3球受部71の底面高さが設定されており、実施例では第2球受部70の底面高さが、受容したパチンコ球Bを規制部79で規制されて第1入賞口80に入球しない高さレベルに支持するよう設定されると共に、第3球受部71の底面高さが、受容したパチンコ球Bを規制部79で規制されることなく第1入賞口80に入球可能な高さレベルに支持するよう設定される。また装飾部材16には、前記第1入賞口80にパチンコ球Bが入球したことを検知する第1入球スイッチ81(図12参照)が配設されており、該第1入球スイッチ81の球検知に基づいて前記制御装置は、所定個数のパチンコ球Bを賞球(報奨)として払出すよう球払出装置を制御するようになっている。
図11に示す如く、前記規制部79に対して第3回転振分体66の回転方向前側(下流側)には外周壁72が形成されておらず、該外周壁72が形成されていない部分に対応する底板65に、第2入賞口82が形成されている。すなわち、パチンコ球Bを受容している第2球受部70が規制部79を通過したときには、該第2球受部70(回転領域73)から径方向外方に放出されたパチンコ球Bが第2入賞口82に入球可能に構成される。また装飾部材16には、前記第2入賞口82にパチンコ球Bが入球したことを検知する第2入球スイッチ83(図11参照)が配設されており、該第2入球スイッチ83の球検知に基づいて前記制御装置は、所定個数のパチンコ球Bを賞球(報奨)として払出すよう球払出装置を制御するようになっている。なお、第1入賞口80に入球した場合と、第2入賞口82に入球した場合とでは、遊技者に払出される賞球数が異なるよう設定されている。すなわち、前記第2球受部70および第3球受部71の底面高さは、受容されているパチンコ球Bが前記規制部79で入球規制されるものと入球規制されないものとに設定されており、該第2球受部70および第3球受部71の底面高さは、入球による賞球数が異なる入賞口80,82に対応している。また、実施例では、第2入賞口82への入球により払出される賞球数が、第1入賞口80への入球により払出される賞球数より多く設定してある。すなわち、第3回転振分体66の回転方向下流側に位置する入賞口の方を、賞球数が多くなるよう設定することで、第3回転振分体66の回転により移動されるパチンコ球Bの行方に対する関心を長く引き付け得るようにしてある。
前記装飾部材16には、受入口23、第1経路46、第2経路47、第3経路59等を通過するパチンコ球Bを検知する複数の検知スイッチ(何れも図示せず)が設けられ、各検知スイッチが接続される前記制御装置は、検知スイッチによるパチンコ球Bの検知を条件として前記表示演出装置14で表示演出を行なわせると共に発光演出装置15で発光演出を行なわせ、遊技者の興趣を向上させるようになっている。また、各入賞口24,62,80,82に入球したことを検知する各スイッチ77,81,83によるパチンコ球Bの検知を条件としても、制御装置が前記表示演出装置14や発光演出装置15で演出を行なわせ、遊技者の興趣を向上させるようにしてある。
前記装飾部材16の右側部には、図1〜図3に示す如く、入賞口を開閉する複数(実施例では4つ)の電動式の可変入賞装置84が上下(縦方向)に離間して配設されている。各可変入賞装置84は、開放してからの経過時間が予め設定された時間になるか、パチンコ球Bの入球数(入賞数)が予め設定された個数に達するかの何れかの終了条件が成立したときに、対応する入賞口を閉成するよう設定されている。そして、各可変入賞装置84は、前記特定入賞口24にパチンコ球Bが入球することを契機として特定遊技が発生したときに、前記制御装置により所定のパターンで開閉制御されて、遊技者が多数の賞球を獲得し得るチャンスを付与し得るよう設定されている。
〔実施例の作用〕
次に、前述した実施例に係るパチンコ機の作用につき説明する。
前記遊技盤10の遊技領域12に打出されたパチンコ球Bが、前記受入口23に入球すると、該パチンコ球Bはステージ29を左右方向に転動し、その勢いが弱くなったときに、前記案内路30から第1振分装置25の取入口44に至る。そして、パチンコ球Bは取入口44から第1入球部45に通出されて、第1回転振分体34の外周に落下する。
前記第1振分装置25では、前記第1回転振分体34が常に一定方向に回転しているから、該第1回転振分体34の凹部34aが第1入球部45に臨んだときにパチンコ球Bが該第1入球部45に通出された場合は、パチンコ球Bは凹部34aに受け止められた状態で、第1回転振分体34の回転に伴って右下方に移動する。そして、このパチンコ球Bは、前記第1経路46に放出された後、前記第3振分装置27に導かれる。
また、前記取入口44から第1入球部45にパチンコ球Bが通出されたときに、第1回転振分体34の凹部34a以外の外周面が第1入球部45に臨んでいる場合は、取入口44が左側に偏倚していることから、該パチンコ球Bは第1回転振分体34の外周面に沿って左方に移動した後に通路部材43および第画成部材42で画成される前記第2経路47に通入する。
ここで、前記第1入球部45にパチンコ球Bが通出されるタイミングによっては、前記第1回転振分体34の凹部34aにおける回転方向後側の側縁と前記第1板バネ48との間にパチンコ球Bが挟まれることがある。しかるに、第1板バネ48は、図7に示す如く、第1回転振分体34における凹部34aの側縁で押されるパチンコ球Bによって第1回転振分体34から離間する方向に弾性変形し、該パチンコ球Bの移動を許容する。すなわち、第1回転振分体34における凹部34aの側縁との間でパチンコ球Bを挟むおそれのある部材を、弾性変形可能な第1板バネ48としたことで、パチンコ球Bが噛み込まれて第1回転振分体34が異常停止するのを防止することができる。
また、前記第1板バネ48は、パチンコ機の設置姿勢の違いによってパチンコ球Bの当接位置が異なる場合であっても、その当該位置に応じて弾性変形して、該パチンコ球Bの噛み込みを防止し得る。すなわち、各パチンコ機毎に第1板バネ48の取付け状態を変える必要はなく、汎用性が高い。しかも、第1回転振分体34を逆転するよう制御して球噛みを解消するものではないから、制御回路の負担を増加することなく、確実な球噛み防止を図り得る。更には、第1回転振分体34の凹部34aに加工を施すものでもないから、該凹部34aにパチンコ球Bが受け止められる確率を計設者の意図した確率とするために、別の調節手段を設ける必要もない。
図7に示すように、前記パチンコ球Bによって弾性変形した第1板バネ48に生じた弾性力は、パチンコ球Bを凹部34aに押し込んだり、あるいは凹部34a外に押し出すように作用し、パチンコ球Bの動きに変化を与えて遊技の興趣を向上し得る。すなわち、遊技者は、前記特定入賞口24への入球の可能性のある第1経路46へ導くための凹部34aにパチンコ球Bが入ることを願って遊技を行なっているので、第1板バネ48の弾性力によって変化するパチンコ球Bの動きに遊技者の関心を引き付けることができる。また、球噛みを防止する第1板バネ48は構成が簡単で、かつネジ等の固定部材を用いることなく第3画成部材40に取付けているから、組付け工程が簡単になると共にコストが上昇するのも抑制し得る。
前記第2経路47を通過したパチンコ球Bは前記受皿53へと導かれ、該パチンコ球Bは受皿53の転動面を周回して排出口から前記受入棚54の転動面に落下する。このパチンコ球Bは、転動面を転動する勢いがなくなると球出口54aから第2入球部58に通出し、第2振分装置26における第2回転振分体51の外周に至る。すなわち、第2回転振分体51へのパチンコ球Bの誘導タイミングが一定のものとならず、多様なタイミングとなることで、遊技者の興趣を高めることができる。
前記第2回転振分体51は常に一定方向に回転しており、該第2回転振分体51の凹部51aが上方に臨んだときにパチンコ球Bが球出口54aから第2入球部58に通出された場合は、該パチンコ球Bは凹部51aに受け止められた状態で、第2回転振分体51の回転に伴って右方に案内されて、前記第3経路59および第1経路46を介して第3振分装置27に導かれる。なお、球出口54aから第2入球部58にパチンコ球Bが通出されたときに、第2回転振分体51の凹部51a以外の外周面が上側に臨んでいる場合は、球出口54aが左側に偏倚していることから、該パチンコ球Bは第2回転振分体51の外周面に沿って左方に移動し、第4経路60を介して一般入賞口62に入球する。一般入賞口62にパチンコ球Bが入球した場合は、前記制御装置の制御下に球払出装置が作動して、所定個数のパチンコ球Bが賞球として払出される。
前記第2振分装置26においても、前記第2入球部58にパチンコ球Bが通出されるタイミングによっては、前記第2回転振分体51の凹部51aにおける回転方向後側の側縁と前記第2板バネ63との間にパチンコ球Bが挟まれることがある。しかるに、第2板バネ63は、図10に示す如く、第2回転振分体51における凹部51aの側縁で押されるパチンコ球Bによって第2回転振分体51から離間する方向に弾性変形し、該パチンコ球Bの移動を許容する。すなわち、第2回転振分体51における凹部51aの側縁との間でパチンコ球Bを挟むおそれのある部材を、弾性変形可能な第2板バネ63としたことで、パチンコ球Bが噛み込まれて第2回転振分体51が異常停止するのを防止することができる。また、第2振分装置26においても、前記段落〔0050〕,〔0051〕で述べた第1振分装置25の第1板バネ48による作用効果と同じ作用効果を奏する。
前記第1振分装置25から直接第1経路46に導かれたパチンコ球Bまたは第2振分装置26から第3経路59を介して第1経路46に導かれたパチンコ球Bは、該第1経路46の通出口46aから案内通路75に通出され、該案内通路75を前側に流下する。そして、パチンコ球Bは、図15に示す如く、案内通路75の前左側部に形成された通入口75aを介して前記第3振分装置27の回転領域73に対して右方から通入される。
前記第3回転振分体66は常に一定方向に回転しており、該第3回転振分体66の第1球受部69が通入口75aに臨んだときにパチンコ球Bが該通入口75aから回転領域73に通入した場合は、該パチンコ球Bが第1球受部69に受容される。なお、第1球受部69には底面に通孔69aが形成されているが、第3回転振分体66の下方には支持面76が位置しているから、該通孔69aに入っているパチンコ球Bは通孔69aから落下することなく第3回転振分体66の回転に伴って正面側(左側)に移動される。そして、第1球受部69(通孔69a)が支持面76のない位置まで移動すると、該第1球受部69に受容されているパチンコ球Bは通孔69aから落下し、前記特定入賞口24に入球する(図15(a)参照)。前記特定入球スイッチ77がパチンコ球Bを検知すると、該球検知に基づいて前記制御装置は特別遊技状態を発生する。すなわち、前記複数の可変入賞装置84が所定のパターンで開閉制御され、遊技者に多数の賞球を獲得するチャンスが付与される。
前記第3回転振分体66の第2球受部70が通入口75aに臨んだときにパチンコ球Bが該通入口75aから回転領域73に通入した場合は、該パチンコ球Bが第2球受部70に受容された状態で、第3回転振分体66の回転に伴って正面側(左側)に移動される。なお、第2球受部70の底面には通孔は形成されていないから、該第2球受部70に受容されているパチンコ球Bは前記特定入賞口24の形成位置を通過して前記規制部79の開口に臨む位置まで移動する。しかるに、図14(a)に示す如く、規制部79における開口上縁高さは第2球受部70に受容されているパチンコ球Bの通入を規制する寸法に設定されているから、該パチンコ球Bは規制部79に通入することなく、第3回転振分体66の回転に伴って更に下流側(左後方)まで移動する。そして、第2球受部70が規制部79を通過して外周壁72のない位置に到来すると、該第2球受部70に受容されていたパチンコ球Bは径方向外方に放出されて底板65の上面を転動して、前記第2入賞口82に入球する(図15(b)参照)。第2入賞口82にパチンコ球Bが入球したことを第2入球スイッチ83が検知したことに基づいて、前記制御装置の制御下に球払出装置が作動して、所定個数のパチンコ球Bが賞球として払出される。
前記第3回転振分体66の第3球受部71が通入口75aに臨んだときにパチンコ球Bが該通入口75aから回転領域73に通入した場合は、該パチンコ球Bが第3球受部71に受容された状態で、第3回転振分体66の回転に伴って正面側(左側)に移動される。なお、第3球受部71の底面にも通孔は形成されていないから、該第3球受部71に受容されているパチンコ球Bは前記特定入賞口24の形成位置を通過して前記規制部79の開口に臨む位置まで移動する。図14(b)に示す如く、規制部79における開口上縁高さは、第3球受部71に受容されているパチンコ球Bの通入を許容する寸法に設定されているから、該パチンコ球Bは規制部79に通入し、前記第1入賞口80に入球する(図15(c)参照)。そして、第1入賞口80にパチンコ球Bが入球したことを第1入球スイッチ81が検知したことに基づいて、前記制御装置の制御下に球払出装置が作動して、所定個数のパチンコ球Bが賞球として払出される。
実施例の第3振分装置27によれば、前記通入口75aを基準として第3回転振分体66の回転方向下流側に順に、特定入賞口24、第1入賞口80および第2入賞口82を設けたから、遊技者は、第3回転振分体66の球受部に通入口75aで受容されたパチンコ球Bが、第1入賞口80(規制部79の位置)まで移動する前に第3回転振分体66から落下することに期待して遊技をなうことができる。
また、特定入賞口24より下流側に位置する第1入賞口80および第2入賞口82では、入球したときに払出される賞球数が異なり、かつ下流側の第2入賞口82の方が賞球数が多く設定されているから、遊技者は、球受部に受容されているパチンコ球Bが特定入賞口24の位置を通過したとしても、パチンコ球Bが第1入賞口80に入球することなく第2入賞口82に入球する位置まで移動することを期待して遊技を行ない得る。すなわち、第3回転振分体66で移動されるパチンコ球Bが特定入賞口24の位置を通過した以後のパチンコ球Bの行方に関心を向けさせることができ、遊技の興趣を向上し得る。
前記外壁部72により各球受部69,70,71の底面が正面から視認困難となっているから、回転領域73に通入したパチンコ球Bがどの入賞口24,80,82に対応する球受部69,70,71に受容されたか分かり難く、パチンコ球Bの動きに対する関心を持続させ得る。しかも、前記規制部79によってパチンコ球Bが入球する入賞口80,82が分かれるようになっているから、第3回転振分体66の球受部70,71にパチンコ球Bが受容された時点では賞球数の異なるどの入賞口80,82に入球するかは分かり難く、第3回転振分体66によるパチンコ球Bの振分けに期待感や関心を引き付けて面白みを持続させることができる。なお、規制部79は、第3回転振分体66を指向して開口するドーム状としたことで、第3回転振分体66の回転に伴って側方からパチンコ球Bが到来しても、意図しない球受部(第2球受部70)に受容されているパチンコ球Bの第1入賞口80への入球を確実に規制し得る。
(別実施例)
図16および図17は、第3振分装置の別実施例を示すものであって、既出の同一部材等には同じ符号を付すと共に詳細説明は省略する。別実施例の第3振分装置85では、底板65に形成した開口部65aにおける前側に位置する外周壁72の右端側に、前記第1経路46によって導かれたパチンコ球Bを回転領域73に通入するための通入口75aが形成された案内通路75が設けられている。また、外周壁72を挟んで通入口75aとは反対側から第3回転振分体66の回転方向下流側の通入口75aまでの領域に、複数(別実施例では5つであるが3つ以上であればよい)の入賞口86,87,88,89,90が底板65に形成されて、回転領域73から放出されたパチンコ球Bが入球可能に構成されている。
そして、通入口75aを基準とする第3回転振分体66の回転方向の最下流側に位置する入賞口は、遊技者に有利となる特定遊技状態が発生する特定入賞口86として設定される。また、その他の入賞口については、入球に基づき所定数の賞球が払出される普通入賞口87,88,89,90として設定されている。なお、別実施例においては、4つの普通入賞口について、上流側から下流側に順に、第1普通入賞口87、第2普通入賞口88、第3普通入賞口89および第4普通入賞口90と指称する。そして、各普通入賞口87,88,89,90への入球に基づく賞球数は、第1普通入賞口87<第2普通入賞口88<第3普通入賞口89<第4普通入賞口90の関係に設定してある。
各普通入賞口87,88,89,90には、開口上縁高さが異なる規制部91,92,93,94が対応して設けられており、これら規制部についても、普通入賞口と対応して上流側から下流側に順に、第1規制部91、第2規制部92、第3規制部93および第4規制部94と指称する。なお、規制部の基本的な構成は、実施例と同じであって、第3回転振分体66の回転中心を指向する側が開口する略ドーム状に形成されて、前記回転領域73から放出されたパチンコ球Bが、規制部91,92,93,94の開口を介して対応する普通入賞口87,88,89,90に入球可能に構成されている。
前記第3回転振分体66には、各入賞口86,87,88,89,90に対応する球受部95,96,97,98,99が形成されており、これら球受部についても、入賞口と対応して特定球受部95、第1球受部96、第2球受部97、第3球受部98および第4球受部99と指称する。そして、5つの球受部95,96,97,98,99は、底面高さが夫々異なると共に、最も底面高さが低い球受部を基準として、第3回転振分体66の回転方向に順に底面高さが高くなるよう設定されている(図17での矢印の方向が回転方向)。すなわち、別実施例では第1球受部96の底面高さが最も低く設定され、第2球受部97、第3球受部98、第4球受部99および特定球受部95の順で底面高さが高くなるよう設定してある。
また前記第1球受部96、第2球受部97、第3球受部98および第4球受部99の各底面高さは、前記第1規制部91、第2規制部92、第3規制部93および第4規制部94の開口上縁高さに対応するよう設定されている。すなわち、図17に示す如く、第1球受部96は、受容されているパチンコ球Bを、第1規制部91で規制されることなく通入可能な高さレベルに支持するよう設定される。また第2球受部97は、受容されているパチンコ球Bを、第2規制部92で規制されることなく通入可能で、かつ第1規制部91では通入が規制される高さレベルに支持するよう設定される。また第3球受部98は、受容されているパチンコ球Bを、第3規制部93で規制されることなく通入可能で、かつ第1規制部91および第2規制部92では通入が規制される高さレベルに支持するよう設定される。更に、第4球受部99は、受容されているパチンコ球Bを、第4規制部94で規制されることなく通入可能で、かつ第1規制部91、第2規制部92および第3規制部93では通入が規制される高さレベルに支持するよう設定される。言い替えるなら、各規制部については、対応する球受部に受容されているパチンコ球Bの通入は許容するが、それより高い底面高さの球受部に受容されているパチンコ球Bの通入は規制するよう設定されている。
別実施例における第3振分装置85においては、前記モータ37によって一定方向(図16の時計方向)に回転している第3回転振分体66の回転領域73に対し、通入口75aを介して右方からパチンコ球Bが通入することで、該パチンコ球Bは、5種類の球受部95,96,97,98,99の何れかに受容されて、前記5つの入賞口86,87,88,89,90の何れかに振分けられて入球される。すなわち、パチンコ球Bが第1球受部96に受容された場合は、該第1球受部96が第3回転振分体66の回転に伴って外周壁72に沿って左方に移動し、第1規制部91の開口に臨む位置に到来したときにパチンコ球Bが該第1規制部91の開口に通入し、対応する第1普通入賞口87に入球する。これに対してパチンコ球Bが第2球受部97に受容された場合は、第3回転振分体66の回転に伴って移動する第2球受部97が第1規制部91の開口に臨む位置に到来しても、該第1規制部91によってパチンコ球Bの通入は規制されて、第1規制部91の位置を通過する。そして、第2球受部97が第2規制部92の開口に臨む位置に到来したときに、パチンコ球Bが該第2規制部92の開口に通入し、対応する第2普通入賞口88に入球する。また、パチンコ球Bが第3球受部98または第4球受部99に受容された場合は、第2球受部97の場合と同様に、対応する第3規制部93または第4規制部94の位置まではパチンコ球Bを受容したまま移動し、対応する第3規制部93または第4規制部94の開口に臨む位置に到来したときに、パチンコ球Bが第3規制部93または第4規制部94の開口に通入し、対応する第3普通入賞口89または第4普通入賞口90に入球する。なお、各普通入賞口87,88,89,90にパチンコ球Bが入球したときには、予め設定された対応の数の賞球が払出される。
前記パチンコ球Bが前記特定球受部95に受容された場合は、第3回転振分体66の回転に伴って移動する特定球受部95からは、全ての規制部91,92,93,94の位置を通過するまでパチンコ球Bは放出されず、対応する特定入賞口86に臨む位置に到来した際にパチンコ球Bが放出される。そして、特定入賞口86にパチンコ球Bが入球した場合は特別遊技状態が発生し、遊技者に多数の賞球を獲得するチャンスが付与される。
別実施例の第3振分装置85では、通入口75aを基準として第3回転振分体66の回転方向の最下流側に特定入賞口86を設けたから、遊技者は、通入口75aから回転領域73に通入して球受部に受容されたパチンコ球Bが、最後まで他の入賞口に入らないことを期待して遊技を行なうことができる。すなわち、球受部に受容されているパチンコ球Bが規制部に到来する毎に、通入するか否かに遊技者の関心を引き付けることができ、遊技の興趣を向上し得る。
(変更例)
本願は前述した実施例や別実施例の構成に限定されるものではなく、その他の構成を適宜に採用することができる。
(1) 実施例では、弾性部材として板バネを用いた場合で説明したが、弾性変形可能なものであれば、ゴムあるいは合成樹脂等を材質とするものであってもよい。
(2) 実施例では、板バネの一端を画成部材(周辺部材)に取付けるようにしたが、板バネの両端を画成部材に夫々取付け、その中間部にパチンコ球が当接した際に弾性変形が可能に構成されていればよい。
(3) 実施例では、板バネを第2画成部材または第6画成部材に取付けるようにしたが、これに限定されるものでなく、回転振分体の周囲において、板バネを入球部における回転方向前側に臨ませ得る位置に臨む画成部材であればよい。
(4) 実施例では、第1〜第3回転振分体を同じモータで回転駆動するよう構成したが、各回転振分体を別々のモータで回転駆動する構成を採用し得る。
(5) 実施例では、第3振分装置において、第1入賞口にのみ規制部を設けたが、第2入賞口にも規制部を設け、両規制部の開口上縁高さを異ならせると共に、各規制部の開口上縁高さに応じて対応する球受部の底面高さを設定すればよい。
(6) 実施例では、第3振分装置における規制部として、第3回転振分体の回転中心を指向する側が開口する略ドーム状に形成されているものを採用したが、これに限定されるものではなく、入賞口に対応する球受部に受容されているパチンコ球の入球は許容するが、それ以外の球受部に受容されているパチンコ球の入球を規制し得るものであれば、各種構成を採用し得る。例えば、第3回転振分体の外周を囲う外周壁自体に、高さ位置が異なって入賞口に連通する複数の通孔を周方向に離間して形成し、該通孔を画成する開口縁部を規制部としてもよい。
(7) 別実施例では、入賞口の数と球受部の数とを同じにした場合で説明したが、入賞口の数より球受部の数を多くし、1つの入賞口に対応する球受部が複数設定されるものであってもよい。
(8) 第3回転振分体の回転方向、回転領域に対する通入口の位置等は、実施例および別実施例の構成に限定されるものではなく、反時計方向に第3回転振分体を回転させたり、また通入口を後方や左側方に設定してもよい。
(9) 実施例および別実施例では、特定入賞口に対応する球受部に対応して第3回転振分体にV字マークを付したが、該マークを付さないようにしてもよい。
本発明の好適な実施例に係るパチンコ機の遊技盤を示す正面図である。 実施例に係るセンター役物を示す正面図である。 実施例に係るセンター役物を示す概略斜視図である。 実施例に係る3つの回転振分体および動力伝達機構を背面側から示す概略斜視図である。 実施例に係る第1振分装置を示す要部正面図である。 実施例に係る第1振分装置に配設される第1板バネを示す概略斜視図である。 実施例に係る第1板バネにパチンコ球が当接した状態を示す説明図である。 実施例に係る第2振分装置を示す要部正面図である。 実施例に係る第2振分装置に配設される第2板バネを示す概略斜視図である。 実施例に係る第2板バネにパチンコ球が当接した状態を示す説明図である。 実施例に係る第3振分装置を示す要部横断平面図である。 実施例に係る第3振分装置を示す要部正面図である。 実施例に係る第3振分装置を示す要部縦断正面図である。 実施例に係る規制部に対する第2球受部および第3球受部の底面高さの関係を示す説明図である。 実施例に係る第3振分装置によりパチンコ球が振分けられる状態を示す説明図であって、(a)はパチンコ球が特定入賞口に入球される状態を示し、(b)はパチンコ球が第2入賞口に入球される状態を示し、(c)はパチンコ球が第1入賞口に入球される状態を示す。 別実施例に係る第3振分装置を示す概略平面図である。 別実施例に係る第3振分装置における規制部と球受部との関係を示す説明図である。
符号の説明
10 遊技盤
24 特定入賞口(有利な入球口)
28 透明板
34 第1回転振分体(回転体)
34a 凹部(収納穴)
37 モータ(駆動手段)
38 第1画成部材(周辺部材)
39 第2画成部材(周辺部材)
40 第3画成部材(周辺部材)
40a 受け部
40b 係合爪
41 第4画成部材(周辺部材)
42 第5画成部材(周辺部材)
43 通路部材(周辺部材)
44 取入口
45 第1入球部(入球部)
46 第1経路(経路)
47 第2経路(経路)
48 第1板バネ(弾性部材)
49 止め部
49c 係合口
50a 第1湾曲部位
50b 第2湾曲部位
パチンコ球(遊技球)

Claims (5)

  1. 遊技盤に設けられ、駆動手段により回転駆動される回転体と、該回転体に形成されて外周側に開口し、遊技球を受け止め可能な収納穴と、前記回転体の周囲に位置し、該回転体の外周へ遊技球を導く入球部が設けられる周辺部材とを備えた遊技機であって、
    前記入球部は、取入口から受け入れた遊技球が前記回転体の外周に沿って移動し得るように画成されると共に、該入球部を移動する遊技球を遊技盤前側から視認し得るように構成され、
    前記入球部における前記取入口から前記回転体の回転方向前側へ離間した部位に、該入球部を介して回転体の外周に至った遊技球が当接した際に該回転体から離間する方向に弾性変形可能な板バネからなる弾性部材配設され、
    前記弾性部材における前記入球部に臨む部分は、前記回転体に向けて膨出するように湾曲する第1湾曲部位と、この第1湾曲部位に連設されて該回転体から離間する側に膨出するように湾曲する第2湾曲部位とを備え、該第2湾曲部位の外面が該入球部を画成する前記周辺部材に接触するよう構成された
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記回転体の周囲に位置する周辺部材には、前記回転体の収納穴に受け止めた遊技球を遊技者にとって有利な入球口に導く経路と、前記回転体の収納穴から逸れた遊技球を遊技者にとって有利でない入球口に導く経路とが設けられ、
    前記入球部には、該入球部の前側を覆う透明板に設けられた切欠きを介して入球部から前側へ転動した遊技球を遊技者にとって有利でない入球口に導く前記経路が接続された請求項1記載の遊技機。
  3. 前記弾性部材は、コ字状に折曲形成されると共に、係合口が形成された止め部を備え、
    前記弾性部材は、前記回転体の周囲に位置する周辺部材に設けた受け部止め部で挟持すると共に、係合口を受け部に突設された係合爪に係合することで該周辺部材に対して着脱自在に装着される請求項1または2記載の遊技機。
  4. 前記取入口は、前記回転体の回転中心を通る鉛直線より左右方向の一方に偏倚する位置に設けられると共に、前記弾性部材は、該鉛直線より左右方向の他方に偏倚する位置に設けられた請求項1〜3の何れか一項に記載の遊技機。
  5. 前記周辺部材として、前記回転体の上方に配設され、上下方向に延在する第1画成部材と、該第1画成部材の側方に離間して回転体の外周に沿う弧状に延在するよう配設された第2画成部材とを備え、該第1画成部材および第2画成部材で前記入球部が画成されると共に、回転体の外周面で入球部の下面を構成した請求項1〜4の何れか一項に記載の遊技機。
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