JP5461127B2 - 測量機 - Google Patents

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Description

本発明は、トランシットやセオドライトやトータルステーションやレベルなどの測量機に関し、特に望遠鏡部の視準軸の向きを変える微動回動機構を有する測量機に関する。
従来の測量機は、視準望遠鏡部を水平軸又は鉛直軸の回りに回転駆動する微動回動機構が設けられている。この微動回動機構は、微動操作ノブと、この微動操作ノブによって回転されるウォームギヤ軸と、このウォームギヤ軸に取り付けられたウォームギヤに噛み合うウォームホイールと、このウォームホイールによって回動され、視準望遠鏡部を回転駆動する回転軸体とを備える。ウォームギヤ軸は、一端部で回転可能かつ揺動可能に軸支され、他端部においてバネによって、ウォームギヤをウォームホイールに押し付ける方向に、付勢される(例えば、特許文献1参照)。
特許公報第2681221号
ところが、上述した従来の測量機は、ウォームギヤをウォームホイールに押し付けるために、ウォームギヤ軸をその一端部で揺動可能に軸支しているので、微動回転操作中にウォームギヤ軸が上述の押し付け方向に垂直な方向に変位してしまい、この変位によって微動回転駆動に誤差が生じるという問題がある。
(1)請求項1の発明による測量機は、視準望遠鏡部を回転する回転軸体と、回転軸体に取り付けられた第1の歯車と、第1の歯車に係合する第2の歯車を有する歯車主軸と、歯車主軸を回転可能かつ揺動可能に軸支する球面軸受と、第2の歯車を前記第1の歯車に押付ける押付方向に前記歯車主軸を付勢する付勢部材と、歯車主軸を回転可能に軸支する第1及び第2の軸受と、第1の軸受を押付方向に垂直な一方向に押圧する第1の押圧部材と、第2の軸受を一方向とは逆方向に押圧する第2の押圧部材と、を備えることを特徴とする。
本発明の測量機によれば、第1の押圧部材によって第1の軸受を押付方向に垂直な一方向に押圧し、第2の押圧部材によって第2の軸受を垂直な一方向とは逆方向に押圧するので、垂直な一方向及びその逆方向への歯車主軸の変位を抑え、微動回転駆動の誤差を低減することができる。
本発明の実施の形態に係る測量機の外観を模式的に示す正面図である。 図1に示す測量機の部分破断面を示す概略図である。 図1に示す測量機を側面から見た時の部分破断面を示す概略図である。 図3のII−II線に沿う断面図である。但し符号2,11,13近傍は理解容易のために、符号15の中心軸の周りに90度ずらせて表現している。 図4の左方の軸支部分(球面軸受)を拡大して示す部分拡大図である。 図4の右方の軸支部分(玉軸受)を拡大して示す部分拡大図である。 図6のIII−III線に沿う部分断面図である。 図6のIV−IV線に沿う部分断面図である。 図2のI−I線に沿う断面図である。 図9のV−V線に沿う断面図である。但し符号3,111,112,113については理解容易のために、符号115の中心軸の周りに90度ずらせて表現している。 実施の形態に係る測量機の構成部品の変形例を模式的に示す部分拡大断面図である。
以下、図面を参照しながら本発明の第1の実施の形態による測量機を説明する。
図1は、本発明の一実施の形態による測量機を例示する正面外観図である。測量機100は、いわゆるトータルステーションと呼ばれる測距測角装置である。測量機100は、基盤1と、一対の支柱2、2及び台座3を含む装置本体とを備え、一対の支柱2、2は、台座3に対して鉛直軸Vの回りに回動可能に支持されている。
一対の支柱2、2には視準望遠鏡部4が水平回転軸Hの回りに回動可能に取り付けられている。この視準望遠鏡部4は、目標物(ターゲットなど)を観察するための観察光学系5を有する。なお、測量機100は、基盤1において不図示の三脚などによって鉛直軸Vが鉛直となるように設置される。
測量機100は、視準望遠鏡部4の向きを上下方向に変えるために視準望遠鏡部4を水平軸H廻りに微動回転する第1の微動回動機構と、視準望遠鏡部4の向きを左右方向に変えるために、視準望遠鏡部4と支柱2、2とを鉛直軸V廻りに微動回転する第2の微動回動機構とを備えている。
第1の微動操作ノブ11は、視準望遠鏡部4を水平軸H廻りに微動回転させるための回転操作ノブであり、図1の測量機正面の右側の支柱2に回転可能に取り付けられている。なお、第1の微動操作ノブ11の設置位置は、図1及び図2に明示したように、右側の支柱2の正面であって、水平軸Hから所定距離だけ下方の位置に定められている。
第2の微動操作ノブ111は、視準望遠鏡部4と支柱2、2とを一体に鉛直軸V廻りに微動回転させるための回転操作ノブであり、台座3の側面に回転可能に取り付けられている。
第1及び第2の微動操作ノブ11、111はそれぞれ、先端部の小径つまみ部11a、111aと大径つまみ部11b、111bとを有する。第1の微動操作ノブ11の小径つまみ部11aと大径つまみ部11bとは互いに隣接して一体に形成され、同様に第2の微動操作ノブ111の小径つまみ部111aと大径つまみ部111bとは互いに隣接して一体に形成されている。
操作者は、視準望遠鏡部4を比較的に高速に微動回動したい時には、小径つまみ部11a又は111aを回動操作し、逆に、視準望遠鏡部4を比較的に低速に微動回動したい時には、大径つまみ部11b又は111bを回動操作する。
先ず、視準望遠鏡部4を水平軸H廻りに微動回動する第1の微動回動機構の構成を説明する。
図2及び図3において、第1の微動操作ノブ11のノブ軸12には、その先端部に平歯車13が固設されている。この平歯車13はシザーズギア14に係合、即ち噛み合っており、このシザーズギア14は、ウォームギヤ軸15の一端部に固設されている。
平歯車13とシザーズギア14とは、減速機構を構成し、第1の微動操作ノブ11の回転を減速して、ウォームギヤ軸15に伝達する。
このウォームギヤ軸15は、中央部にウォームギヤ16を有し、他端部において一対の玉軸受17、18によって回転可能に軸支されている。この第1及び第2の玉軸受17、18は、互いに接近して隣接配置されている。
ウォームギヤ16は、ウォームホイール30に係合、即ち噛み合っている。このリング形状のウォームホイール30は、水平回転軸体31の段差の小径部分に緩嵌、即ち遊嵌され、固定板32によって水平回転軸体31に固着されている。この水平回転軸体31は、その回転によって視準望遠鏡部4を水平軸Hの回りに回転駆動する。
また、ウォームギヤ軸15は、その一端部付近において球面軸受19によって軸支され、この球面軸受19は、ウォームギヤ軸15を、回動可能に支持すると共に球面軸受19を中心にして揺動可能に支持する。
次に、この球面軸受19の構成及びシザーズギア14の構成と、両者の関係を詳細に説明する。
図4及び図5において、シザーズギア14は、互いに隣接したメイン歯車片14aとサブ歯車片14bとから構成され、これらのメイン歯車片14aとサブ歯車片14bは、平歯車13と係合したときにバックラッシュを除去するようにバネによってそれぞれ逆方向に付勢されている。
球面軸受19は、図5に示すように、ウォームギヤ軸15に形成された凸球面の球面座19aと、支柱2に固設されている保持部19bと、この保持部19bに形成された保持凹部19cと、球面座19aと保持凹部19cとの間に挟持された複数の小球19dと、から構成される。
球面座19aの凸球面の曲率中心Oは、ウォームギヤ軸15の中心線C上に位置し、かつシザーズギア14の厚さdの中心に位置している。なお、この実施の形態にあっては、シザーズギア14のメイン歯車片14aとサブ歯車片14bとは、同一の厚さに構成されているので、球面座19aの凸球面の曲率中心Oはメイン歯車片14aとサブ歯車片14bとの間、即ち両者の連接面位置に位置している。
このようにして、球面軸受19は、曲率中心Oを揺動中心としてウォームギヤ軸15を揺動可能に軸支している。なお、このウォームギヤ軸15の揺動角度は±1°程度である。
ウォームギヤ軸15には、保持部19bの側面から所定距離だけ離れた位置にフランジ部20が突設され、このフランジ部20と保持部19bの側面との間にはドーナツ状の波形バネ21が設置されている。このドーナツ状の波形バネ21は、ウォームギヤ軸15を例えば図4の右方向に付勢している。この波形バネ21による付勢力により、球面座19aは小球19dを介して保持部19bに付勢される。
図3に示すように、ウォームギヤ軸15の他端と支柱2との間にはコイルバネ22が張設され、このコイルバネ22は、ウォームギヤ16がウォームホイール30に接近する方向にウォームギヤ軸15を付勢する。これを更に詳述すると、コイルバネ22は、ウォームギヤ軸15が球面座19aの凸球面の曲率中心Oを中心として揺動傾斜してウォームギヤ16がウォームホイール30にバックラッシュを除去するように噛み合うよう、ウォームギヤ軸15を付勢する。
次に、一対の玉軸受17,18の機能を詳細に説明する。
図3において、第1及び第2の玉軸受17、18の機能は、紙面に平行な上下方向、即ちウォームギヤ軸15がウォームホイール30に接近する又は離間する方向へのウォームギヤ軸15の僅かな移動又は変位を許容するが、その方向に垂直な方向、即ち紙面に垂直な方向へのウォームギヤ軸15の移動又は変位を阻止することである。
図6において、第1及び第2の玉軸受17、18はそれぞれ、内輪17a、18aと、転動体、即ち玉17b、18bと、外輪17c、18cとを有する。内輪17a、18aはウォームギヤ軸15に固設されている。
軸受保持部25は、支柱2に固設されており、一部に凸状の押圧部25aを有する。この凸状押圧部25aは、図6及び図7に示すように、第1の玉軸受17の外輪17cの所定の部分Pに当接し、そこを押圧する。この凸状押圧部25aの押圧によって第1の玉軸受17がガタ無く接触し、この部分Pにおいて外輪17cと玉17bと内輪17aとが互いに密着し、これによって図7において、ウォームギヤ軸15の矢印D1方向の変位を実質的に阻止する。なお、この状態においては、Pの反対側の玉軸受17の外輪17cと軸受保持部25との間には隙間が存在している。
図6及び図8に示すように、軸受保持部25には押圧部材26が、軸受保持部25に対して変位可能に取り付けられている。この押圧部材26は、図示なき付勢部材によって付勢されており、第2の玉軸受18の外輪18cの所定の部分Qに当接して、その部分Qを押圧する。外輪18cの所定の部分Qは、玉軸受17の外輪17cの所定の部分Pに対して180°ずれている。なお、押圧部材26の押圧力と凸状押圧部25aの押圧力とは大きさが等しい。
押圧部材26の押圧によって第2の玉軸受18がガタ無く接触し、この部分Qにおいて外輪18cと玉18bと内輪18aとが互いに密着し、これによって図8において、ウォームギヤ軸15の矢印D2方向の変位を実質的に阻止する。なお、この状態においては、Qの反対側の玉軸受18の外輪18cと軸受保持部25との間には隙間が存在している。
なお、上述の説明では、便宜上、凸状押圧部25a及び押圧部材26がそれぞれ、第1の玉軸受17及び第2の玉軸受18を押圧すると説明した。しかしながら、この作用を厳密に説明すると、凸状押圧部25aに第1の玉軸受17を当接した状態で、押圧部材26を第2の玉軸受18に押し付けることによって、凸状押圧部25aが第1の玉軸受17に対して反力を及ぼし、これによって凸状押圧部25aが見かけ上、第1の玉軸受17を押圧するというものである。
このように、図6及び図7において、押圧部25aと第1の玉軸受17とがウォームギヤ軸15の矢印D1方向の変位を阻止し、押圧部材26と第2の玉軸受18とがウォームギヤ軸15の逆方向D2(図8参照)の変位を阻止するので、結局、第1及び第2の玉軸受17、18は、ウォームギヤ軸15を矢印D1及びD2の方向の変位を抑制し、かつD1及びD2の方向に対して垂直方向に変位可能に支持する。
この矢印D1及びD2の方向を図3の紙面に垂直な方向に一致させることによって、第1及び第2の玉軸受17,18は、ウォームギヤ軸15がウォームホイール30に接近する又は離間する方向へのウォームギヤ軸15の僅かな移動又は変位を許容するが、その方向に垂直な方向へのウォームギヤ軸15の移動又は変位を阻止することができる。
また、第1及び第2の玉軸受17,18は、ウォームギヤ軸15の揺動中心、即ち上述の曲率中心Oから大きく離れた位置に設置されているので、一層効果的に上述のウォームギヤ軸15の変位を阻止することができる。
次に、視準望遠鏡部4を鉛直軸V回りに微動回動する第2の微動回動機構を説明する。
この第2の微動回動機構は、上述した第1の微動回動機構と実質的に同一構成である。
図9及び図10において、第2の微動操作ノブ111は、台座3の筐体部分に回転可能に取り付けられている。第2の微動操作ノブ111のノブ軸112にはその先端に平歯車113が固設されている。この平歯車113はシザーズギア114に係合しており、このシザーズギア114は、ウォームギヤ軸115の一端部に固設されている。
このウォームギヤ軸115は、中央部にウォームギヤ116を有し、他端部において一対の玉軸受117,118によって回転可能に軸支されている。このウォームギヤ116は、ウォームホイール130に係合、即ち噛み合っている。このリング形状のウォームホイール130は、垂直回転軸体131の段差の小径部分に緩嵌、即ち遊嵌され、固定板132によって垂直回転軸体131に固着されている。この垂直回転軸体131は、その回転によって、支柱2と視準望遠鏡部4とを一体に鉛直軸Vの回りに回転駆動する。
また、ウォームギヤ軸115は、その一端部付近において球面軸受119によって軸支され、この球面軸受119は、ウォームギヤ軸115を、回動可能に支持すると共に球面軸受119を中心にして揺動可能に軸支する。
ウォームギヤ軸115にはフランジ部120が突設され、このフランジ部120と保持部119bの側面との間にはドーナツ状の波形バネ121が設置されている。このドーナツ状の波形バネ121は、ウォームギヤ軸115を図9の左方向に付勢している。この波形バネ121による付勢力は、ウォームギヤ116とウォームホイール130との間のバックラッシュを除去する。
また、ウォームギヤ軸115の他端と台座3との間にはコイルバネ122が張設され、このコイルバネ122は、ウォームギヤ116がウォームホイール130に接近する方向にウォームギヤ軸115を付勢する。
次に、上述の実施の形態の動作を以下に説明する。
図1乃至図3において、第1の微動操作ノブ11を回転操作すると、平歯車13及びシザーズギア14によって減速され、ウォームギヤ軸15に伝達される。
この時、操作者は、第1の微動操作ノブ11の小径つまみ部11aをつまんで操作すると比較的高速で微動操作を行うことができ、大径つまみ部11bをつまんで操作すると比較的低速で微動操作を行うことができる。
ウォームギヤ軸15の回転は、ウォームギヤ16とウォームホイール30とを介して水平回転軸体31を回動して、視準望遠鏡部4を水平軸Hの回りに微動回転駆動する。
第1の微動操作ノブ11とウォームギヤ軸15とは、平歯車13とシザーズギア14とによって連結されおり、シザーズギア14は、平歯車13との間のバックラッシュを除去するので、第1の微動操作ノブ11の回転は、遊びの発生無く確実にウォームギヤ軸15に伝達される。
また、ウォームギヤ軸15は、波形バネ21によって軸方向、即ち図3の右方向に付勢され、かつコイルバネ22によって図3の上方向、即ちウォームホイール30の方に付勢されている。従って、ウォームギヤ16とウォームホイール30とは、バックラッシュの発生無く、常に噛み合い状態を確実に保持するので、ウォームギヤ軸15の回転は、遊びの発生無く確実にウォームホイール30に伝達される。
更に、ウォームギヤ軸15の揺動中心は、球面座19aの曲率中心Oであり、シザーズギア14のメイン歯車片14aとサブ歯車片14bとの連接面がこの曲率中心Oに一致しているので、ウォームギヤ軸15が揺動し傾斜しても、シザーズギア14と平歯車13との間隔変動は最小限に抑えることができる。従って、シザーズギア14と平歯車13との噛み合いに対するウォームギヤ軸15の揺動の影響を実質的に除去することができる。
勿論、シザーズギア14の厚さ方向の中心、即ち上記連接面と曲率中心Oとを完全に一致させなくても、シザーズギア14の厚さ方向の中心を曲率中心Oの近傍に位置することによって、シザーズギア14と平歯車13との噛み合いに対するウォームギヤ軸15の揺動の影響を十分に抑制することができる。
第1及び第2の玉軸受17、18は、図3において紙面に平行な上下方向へのウォームギヤ軸15の僅かな変位を許容するが、それに垂直方向への変位を阻止するように、ウォームギヤ軸15を軸支する。従って、ウォームギヤ16とウォームホイール30との紙面に垂直方向の噛み合い箇所は、常に不変、即ち一定であり、このため、ウォームギヤ16の回転は誤差無く確実にウォームホイール30に伝達される。
保持部19bは、球面軸受19の一部を構成すると共に、波形バネ21を保持する機能を備えるものである。このように保持部19に複数の機能を持たせることによって、ウォームギヤ軸15回りの構成のコンパクト化を図ることができる。
視準望遠鏡部4を鉛直軸V回りに微動回動する第2の微動回動機構の動作は、上述の第1の微動回動機構と全く同一であるので、その説明を省略する。
上述した玉軸受17、18の機構は、凸状の押圧部25aが第1の玉軸受17を介してウォームギヤ軸15に位置Pから外力を加え、他方、押圧部材26が第2の玉軸受18を介してウォームギヤ軸15に位置Qから外力を加える構成であるので、ウォームギヤ軸15にはモーメントが作用し、このモーメントが微動回動機構の動作に悪影響を及ぼす恐れがある。このようなモーメントをできるだけ小さくする為には、第1及び第2の玉軸受17,18を互いに近付けて配置すればよいが、それでも、ある程度のモーメントは発生する。
そこで、このようなモーメントの発生を大幅に低減した本発明の別の実施の形態を以下に説明する。
図11において、第2の玉軸受18の左右に第1の玉軸受17と第3の玉軸受170とが配置されている。この第3の玉軸受170と第2の玉軸受18との距離は、第1の玉軸受17と第2の玉軸受18との距離に等しく定められている。なお、第1及び第2の玉軸受17、18は、その構成及び機能が図6の玉軸受17、18と同一である。
軸受保持部25には、凸状押圧部25aに加えて更に第2の凸状押圧部25bが設けられている。この第2の凸状押圧部25bは、位置P´において第3の玉軸受170を押圧する。
第3の玉軸受170と第2の凸状押圧部25bは、その構成及び機能が第1の玉軸受17及び第1の凸状押圧部25aの構成及び機能と同一であり、相違点は第1の玉軸受17と第3の玉軸受170とが玉軸受18を挟むように配置されていることである。
押圧部材26が第2の玉軸受18を押圧すると、第1及び第2の凸状押圧部25a、25bにそれぞれ反力が発生し、この反力が第1の玉軸受17と第3の玉軸受170をそれぞれ押圧する。こうして、第1及び第2の凸状押圧部25a、25bの押圧力は、互いに等しく、押圧部材26の押圧力の半分に等しい。
このような同一構成の第1及び第3の玉軸受17,170を第2の玉軸受18の左右に配置することによって、図6に示した第1及び第2の玉軸受17,18によって発生したモーメントを大幅に低減することができる。
上述した実施の形態では、ウォームホイール30を使用したが、これの代わりにヘリカルギアを使用することもできる。
また、シザーズギア14は、メイン歯車片14aの厚さとサブ歯車片14bの厚さが同一であったが、必ずしも、それらの厚さを同一にする必要はなく、メイン歯車片14aの厚さとサブ歯車片14bの厚さとを互いに異ならせても良い。この場合には、シザーズギア14の厚さ方向の中心を球面座19aの曲率中心Oに一致させるのではなく、メイン歯車片14aとサブ歯車片14bとの向かい合った面、即ち連接面を球面座19aの曲率中心Oに一致させることが望ましい。
第1の玉軸受17、第2の玉軸受18、及び第3の玉軸受170は、共通の軸受保持部25及び押圧部材26によって、押圧されるが、それぞれ、別個の押圧部材によって押圧してもよい。
また、第1の玉軸受17と第2の玉軸受18との間隔は、第2の玉軸受18と第3の玉軸受170との間隔と同一でなくても良く、同様に、第1の玉軸受17の押圧力と第3の玉軸受170の押圧力との和を第2の玉軸受18の押圧力とを同一にする必要もない。必要なことは、第1の玉軸受17の押圧力と第2の玉軸受18の押圧力とによって発生するモーメントを、第2の玉軸受18の押圧力と第3の玉軸受170の押圧力とによって発生するモーメントにほぼ等しくかつ逆向きにすることである。
本発明は、その特徴を損なわない限り、以上説明した実施の形態に何ら限定されない。
1:基盤 2:支柱
3:台座 4:視準望遠鏡部
11:第1の微動操作ノブ 13:平歯車
14:シザーズギア 15:ウォームギヤ軸
16:ウォームギヤ 17、18:玉軸受
19:球面軸受 22:コイルバネ
25:軸受保持部 26:押圧部材
30:ウォームホイール 31:水平回転軸体
100:測量機 111:第2の微動操作ノブ
113:平歯車 114:シザーズギア
115:ウォームギヤ軸 116:ウォームギヤ
117、118:玉軸受 119:球面軸受
122:コイルバネ 130:ウォームホイール
131:垂直回転軸体 H:水平軸
O:曲率中心 V:鉛直軸

Claims (8)

  1. 視準望遠鏡部を回転する回転軸体と、
    前記回転軸体に取り付けられた第1の歯車と、
    前記第1の歯車に係合する第2の歯車を有する歯車主軸と、
    前記歯車主軸を回転可能かつ揺動可能に軸支する球面軸受と、
    前記第2の歯車を前記第1の歯車に押付ける押付方向に前記歯車主軸を付勢する付勢部材と、
    前記歯車主軸を回転可能に軸支する第1及び第2の軸受と、
    前記第1の軸受を前記押付方向に垂直な一方向に押圧する第1の押圧部材と、
    前記第2の軸受を前記一方向とは逆方向に押圧する第2の押圧部材と、
    を備えることを特徴とする測量機。
  2. 請求項1に記載の測量機において、
    前記球面軸受は、前記歯車主軸の一端部を軸支し、前記第1及び第2の軸受は、前記歯車主軸の他端部を軸支することを特徴とする測量機。
  3. 請求項2に記載の測量機において、
    前記第1の押圧部材の押圧力は、前記第2の押圧部材の押圧力にほぼ等しいことを特徴とする測量機。
  4. 請求項2に記載の測量機において、
    前記歯車主軸を回転可能に軸支する第3の軸受と、
    前記第3の軸受を前記垂直な一方向に押圧する第3の押圧部材とを更に備え、
    前記第3の軸受は、前記第1の軸受と前記第3の軸受とが前記第2の軸受を挟むように、配置されることを特徴とする測量機。
  5. 請求項4に記載の測量機において、
    前記第1の軸受と前記第2の軸受との間隔が前記第2の軸受と前記第3の軸受との間隔にほぼ等しいことを特徴とする測量機。
  6. 請求項5に記載の測量機において、
    前記第1、第2、及び第3の押圧部材の各々の押圧力は、第1の押圧部材の押圧力と第3の押圧部材の押圧力がほぼ等しく、且つ第1の押圧部材の押圧力と第3の押圧部材の押圧力の和が第2の押圧部材の押圧力にほぼ等しいことを特徴とする測量機。
  7. 請求項1に記載の測量機において、
    前記第1の軸受は、前記歯車主軸に固着された内輪と、前記第1の押圧部材に押圧される外輪と、前記内輪と前記外輪との間に挟持される転動体とを含み、
    前記第2の軸受は、前記歯車主軸に固着された内輪と、前記第2の押圧部材に押圧される外輪と、前記内輪と前記外輪との間に挟持される転動体とを含むことを特徴とする測量機。
  8. 請求項4に記載の測量機において、
    前記第1の軸受は、前記歯車主軸に固着された内輪と、前記第1の押圧部材に押圧される外輪と、前記内輪と前記外輪との間に挟持される転動体とを含み、
    前記第2の軸受は、前記歯車主軸に固着された内輪と、前記第2の押圧部材に押圧される外輪と、前記内輪と前記外輪との間に挟持される転動体とを含み、
    前記第3の軸受は、前記歯車主軸に固着された内輪と、前記第3の押圧部材に押圧される外輪と、前記内輪と前記外輪との間に挟持される転動体とを含むことを特徴とする測量機。
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