JP5460244B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置の製造方法に関し、特にDMOSトランジスタを含む半導体装置の製造方法に関する。
DMOSトランジスタは、空乏層を低濃度のドレイン領域に形成するため、チャネル領域を延ばさず、低濃度ドレイン領域を延ばすことで耐圧を高くすることができる。また、DMOSトランジスタはチャネル領域を短くできるので、オン抵抗を低くすることができる。このオン抵抗は、ドレイン抵抗、チャネル抵抗、ソース抵抗にそれぞれ依存する。そのため、オン抵抗のバラツキを抑えるには、それぞれの抵抗値のバラツキを最小限にする必要がある。
抵抗値のバラツキは、抵抗の長さと不純物濃度のバラツキが原因であり、抵抗の長さのバラツキを抑える製造方法が種々提案されている。例えば特許文献1には、図14に示すような製造方法により、抵抗の長さのバラツキを抑える方法が提案されている。
従来のDMOSトランジスタを製造する工程では、まず、N型のシリコン基板101上にLOCOS技術によるフィールド酸化膜102とゲート酸化膜103を形成し、更にその上にポリシリコンからなるゲート電極膜104を積層形成する(図14a)。
次にシリコン基板101上に、フォトレジスト105を形成し、DMOSトランジスタの深いボディー領域の形成予定領域を開口させ、開口内に露出するゲート電極膜104およびゲート酸化膜103をエッチング除去し、フォトレジスト105とポリシリコン層104をマスクとして使用し、露出するシリコン基板101中に硼素等のP型ドーパントをイオン注入し、DMOSトランジスタのP型の深いボディー領域106を形成する(図14b)。
次に、フォトレジスト105を完全に除去し、ゲート電極膜104をマスクとして使用し、硼素等のP型ドーパントを、シリコン基板101表面に対し、30〜45度傾斜した方向からイオン注入する。例えば、注入ドーズ量7.5×1012原子/cm2、注入エネルギー150KeVの条件でイオン注入すると、ゲート電極が形成されるゲート酸化膜103の直下までP型チャネル領域107を形成することができる(図14c)。
900℃以下の温度で熱処理を行い、注入したイオンを活性化させた後、通常のフォトリソグラフ法によりゲート電極膜104をパターニングし、DMOSトランジスタのゲート電極108を形成する(図14d)。
その後、図示しないフォトレジストをマスクとして使用し、N型ドーパントのイオン注入を行い、ゲート電極108の側縁にN型の低濃度ソース領域109を形成し、ゲート電極108の側壁部にサイドスペーサーを形成した後、低濃度ソース領域9と連続する高濃度ソース領域110と、高濃度ドレイン領域111を同時に形成し、さらに高濃度ボディー領域112を形成する(図14e)。その後、高濃度ソース領域110に接続するソース電極、高濃度ドレイン領域111に接続するドレイン電極等を形成し、DMOSトランジスタを完成させることができる。
特開平8−321556号公報
従来の製造方法では、チャネル領域を形成するため、傾斜した方向から不純物イオンを注入する際、ゲート電極膜上にはフォトレジストが存在していない。そのため、イオン注入の加速エネルギーを高くすると不純物がゲート電極膜を突き抜けてしまう場合があった。一般的にゲート電極膜として用いられるポリシリコンは、結晶方向がばらばらで、ポリシリコン膜を突き抜けるイオンにバラツキが生じてしまう。その結果、チャネル抵抗にバラツキが生じてしまうという問題があった。
本発明は、上記問題点を解消し、DMOSトランジスタのオン抵抗のバラツキをなくすために、チャネル抵抗のバラツキが生じない製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本願請求項1に係る発明は、第1導電型の半導体基板上にゲート絶縁膜を介してゲート電極が形成され、該ゲート電極ソース側の前記半導体基板中に第2導電型のチャネル領域及び第1導電型のソース領域が形成されたDMOSトランジスタを含む半導体装置の製造方法において、前記半導体基板に第1ボディー領域を形成する工程と、前記半導体基板上にゲート絶縁膜となる絶縁膜を形成し、該絶縁膜上にゲート電極膜を積層する工程と、前記ゲート電極膜上に前記第1ボディー領域上に開口部を有するフォトレジストパターンを形成し、前記開口内に露出する前記ゲート電極膜を除去し、前記絶縁膜を露出させる工程と、前記フォトレジストを残したまま前記開口内に露出する前記絶縁膜を通して、不純物イオンを注入し、前記第1ボディー領域に連続し少なくとも一部が前記ゲート電極膜直下に達し前記チャネル領域を構成する第2ボディー領域と、前記第1ボディー領域及び第2ボディー領域表面に第1ソース領域を形成する工程と、前記ゲート電極膜をパターニングし、前記ドレイン領域形成予定領域を露出するようにゲート電極をう形成する工程と、前記第1ソース領域に接続する第2ソース領域と、前記半導体基板にドレイン領域とを同時に形成する工程と、前記第2ソース領域に接続するソース電極と、前記ドレイン領域に接続するドレイン電極とを形成する工程と、を含むことを特徴とする。
本願請求項2に係る発明は、第1導電型の半導体基板上にゲート絶縁膜を介してゲート電極が形成され、該ゲート電極ソース側の前記半導体基板中に第2導電型のチャネル領域及び第1導電型のソース領域が形成されたDMOSトランジスタを含む半導体装置の製造方法において、前記半導体基板上にゲート絶縁膜となる絶縁膜を形成し、該絶縁膜上にゲート電極膜を積層する工程と、前記ゲート電極膜上に第1ボディー領域形成予定領域上に開口部を有するフォトレジストパターンを形成し、前記開口内に露出する前記ゲート電極膜を除去し、前記絶縁膜を露出させる工程と、前記フォトレジストを残したまま前記開口内に露出する前記絶縁膜を通して、不純物イオンを注入し、第1ボディー領域と、該第ボディー領域に連続し少なくとも一部が前記ゲート電極膜直下に達し前記チャネル領域を構成する第2ボディー領域と、前記第1ボディー領域及び第2ボディー領域表面に第1ソース領域を形成する工程と、前記ゲート電極膜をパターニングし、前記ドレイン領域形成予定領域を露出するようにゲート電極を形成する工程と、前記第1ソース領域に接続する第2ソース領域と、前記半導体基板にドレイン領域とを同時に形成する工程と、前記第2ソース領域に接続するソース電極と、前記ドレイン領域に接続するドレイン電極とを形成する工程と、を含むことを特徴とする。
本願請求項3に係る発明は、請求項1または2いずれか記載の半導体装置の製造方法において、前記ゲート電極を形成した後、該ゲート電極の側壁部にサイドスペーサーを形成し、該サイドスペーサーをマスクとして使用し、前記第2ソース領域を形成することを特徴とする。
本発明の製造方法によれば、第2ボディー領域を形成するために使用するイオン注入マスクを使用して、低濃度のソース領域を形成するため、チャネル長さが自己整合的に形成でき、チャネル抵抗のバラツキを抑えることができる。更に、ゲート電極の側壁部にサイドスペーサーを形成した後、イオン注入で高濃度ソース領域を形成すると、低濃度ソース領域と高濃度ソース領域が自己整合的に形成でき、ソース抵抗のバラツキも抑えることができ、オン抵抗のバラツキのない半導体装置を形成することが可能となる。
本発明の第1の実施例に係る半導体装置の製造方法の説明図である。 本発明の第1の実施例に係る半導体装置の製造方法の説明図である。 本発明の第1の実施例に係る半導体装置の製造方法の説明図である。 本発明の第1の実施例に係る半導体装置の製造方法の説明図である。 本発明の第1の実施例に係る半導体装置の製造方法の説明図である。 本発明の第1の実施例に係る半導体装置の製造方法の説明図である。 本発明の第1の実施例に係る半導体装置の製造方法の説明図である。 本発明の第1の実施例に係る半導体装置の製造方法の説明図である。 本発明の第2の実施例に係る半導体装置の製造方法の説明図である。 本発明の第2の実施例に係る半導体装置の製造方法の説明図である。 本発明の第2の実施例に係る半導体装置の製造方法の説明図である。 本発明の第2の実施例に係る半導体装置の製造方法の説明図である。 本発明の第2の実施例に係る半導体装置の製造方法の説明図である。 従来のこの種のDMOSトランジスタの製造方法の説明図である。
本発明の半導体装置の製造方法は、第2ボディー領域を形成するためのイオン注入の際、フォトレジストとゲート電極膜の積層膜をマスクとして使用する。その結果、イオン注入の加速エネルギーの制限を受けず、第2ボディー領域を形成することが可能となる。そして同じマスクを使用して第1ソース領域を形成するため、チャネル長のバラツキ、即ちチャネル抵抗の少ない半導体装置を形成することができる。さらにサイドスペーサーを形成して第2ソース領域を形成するため、第2ソース領域の形成寸法のバラツキ、即ちソース抵抗のバラツキの少ない半導体装置を形成することができる。以下、本発明の実施例について、詳細に説明する。
本発明の第1の実施例について、NチャネルDMOSトランジスタの製造方法を例にとり説明する。まず、N型のシリコン基板1上に、薄い酸化膜2とフィールド酸化膜3を通常の熱酸化法により形成する。フォトレジスト4を第1ボディー領域形成予定領域を開口するようにパターニングし、開口内に露出する酸化膜2を通して、シリコン基板1中に、硼素をドーズ量1×1012〜1×1013原子/cm2、加速エネルギー180keVでイオン注入する。このイオン注入は、シリコン基板の法線方向に対して7度の傾斜で行われ、第1ボディー領域5が形成される(図1)。
次に、フォトレジスト4とシリコン基板1表面の酸化膜2を除去し、熱酸化法により、ゲート酸化膜6を形成した後、ポリシリコンからなるゲート電極膜7を全面に形成する(図2)。
ゲート電極膜7の表面にフォトレジスト8を形成し、先に形成した第1ボディー領域5を開口するようにパターニングする。その後、フォトレジスト8をマスクとして使用し、ゲート電極膜7をパターニングする。本実施例では、フォトレジスト8とゲート電極膜7との積層膜とフィールド酸化膜3によって囲まれた領域に、第1ボディー領域5が形成されている。次に、フォトレジスト8とゲート電極膜7の積層膜と、フォールド酸化膜3をマスクとして使用し、開口内に露出するゲート酸化膜6を通して、シリコン基板1中に、硼素をドーズ量1×1013〜1×1014原子/cm2、加速エネルギー120keVでイオン注入する。このイオン注入は、シリコン基板1の法線方向に対して45〜60度の傾斜で行われ、第2ボディー領域9が形成される。傾斜をつけたイオン注入は、回転させながら、あるいは段階的に方向を変えながら行うことができる。また、イオン注入のマスクとしてフィールド酸化膜と、ゲート電極膜7とフォトレジスト8の積層膜を用いるため、イオン注入の加速エネルギーの制約が少なくなる。その結果、先に形成した第1ボディー領域5に連続し、ゲート電極膜直下の深くまで達する構造を形成することが可能となる。この第2ボディー領域9は、チャネルを構成する(図3)。
なお、本実施例では、第1ボディー領域5とフォトレジスト8の位置合わせズレが生じる可能性がある。しかしながら、第2のボディー領域9を形成するイオン注入を行う際、フォトレジスト8とゲート電極膜7の積層膜をマスクとして使用するため、第2ボディー領域9が従来よりゲート電極膜7の直下深くまで形成することができるため、チャネル抵抗のバラツキは小さく抑えることができる。
引き続きフォトレジスト8とゲート電極膜7の積層膜と、フィールド酸化膜3をマスクとして使用し、開口内に露出するゲート酸化膜6を通して、第1ボディー領域5中に、燐をドーズ量1×1013〜1×1014原子/cm2、加速エネルギー40keVでイオン注入する。このイオン注入は、シリコン基板の法線方向に対して7度の傾斜で行われ、低濃度ソース領域10が形成される(図4)。このイオン注入は、回転させながら、あるいは段階的に方向をかえながら行うことで、開口表面に低濃度ソース領域10を形成することもできる。その場合は、先に形成したゲート電極直下の第2ボディー領域9が残る条件とする必要がある。
このように第2ボディー領域9と低濃度ソース領域10を、同一のマスクを使用して自己整合的に形成することができる。その結果、DMOSトランジスタのチャネル長のバラツキがほとんど無くなる。
次に、ゲート電極を形成するため、ゲート電極膜7上にフォトレジスト11をパターニングし、ゲート電極7Aを形成する(図5)。
CVD法により全面に酸化膜を形成し、等方性エッチングを行うことにより、ゲート電極7Aの側壁部にサイドスペーサー12を形成する(図6)。このサイドスペーサー12の形成と同時に、ソース電極及びドレイン電極が接触する領域の低濃度ソース領域10及びシリコン基板1表面の酸化膜6は除去される。なお、サイドスペーサー12を形成することで、サイドスペーサー12分の低濃度ソース領域10を形成することができ好ましいが、必ずしも必須ではない。
フォトレジスト13、サイドスペーサー12、ゲート電極12及びフィールド酸化膜3をマスクとして使用し、開口する低濃度ソース領域10及びシリコン基板1中に、砒素をドーズ量1×1015〜1×1016原子/cm2、加速エネルギー70keVでイオン注入する。このイオン注入は、シリコン基板1の法線方向に対して7度の傾斜で行われ、高濃度ソース領域14及び高濃度ドレイン領域15が形成される。さらにこのイオン注入により、ゲート電極7A中に不純物が注入される(図7)。
このように低濃度ソース領域10と高濃度ソース領域14の形成は、形成バラツキの少ないサイドスペーサー12を使用して自己整合的に行うことができる。その結果、低濃度ソース領域10の形成寸法のバラツキが少なくなり、ソース抵抗のバラツキが少なくなる。
フォトレジスト13を除去した後、別のフォトレジスト16をパターニングし、開口する低濃度ソース領域10中に、フッ化硼素をドーズ量1×1015〜1×1016原子/cm2、加速エネルギー45keVでイオン注入する。このイオン注入は、シリコン基板の法線方向に対して7度の傾斜で行われ、第1ボディー領域5に接続する高濃度ボディー領域17を形成される(図8)。
以下、通常のフォトリソグラフ法により、高濃度ソース領域14に接続するソース電極(図示せず)、高濃度ドレイン領域15に接続するドレイン電極(図示せず)、高濃度ボディー領域17に接続するボディー電極を形成し、DMOSトランジスタが完成する。以上のように、本実施例によれば、ソース抵抗のバラツキがほとんど無く、チャネル抵抗のバラツキも少ないDMOSトランジスタを形成することができる。
次に本発明の第2の実施例ついて、NチャネルDMOSトランジスタの製造方法を例にとり説明する。まず、N型のシリコン基板1上に、熱酸化法により、フィールド酸化膜3を形成した後、ゲート酸化膜6を形成する。ゲート酸化膜6を形成する。その後、全面にポリシリコンからなるゲート電極膜7を形成する(図9)。
ゲート電極膜7の表面にフォトレジスト8を形成し、第1ボディー領域形成予定領域を開口するようにパターニングする。その後、フォトレジスト8をエッチングマスクとして使用し、ゲート電極膜7を開口させる。そして、開口内に露出するゲート酸化膜6を通して、シリコン基板1中に、硼素をドーズ量1×1012〜1×1013原子/cm2、加速エネルギー180keVでイオン注入する。このイオン注入は、シリコン基板の法線方向に対して7度の傾斜で行われ、第1ボディー領域5が形成される(図10)。
次に、フォトレジスト8とゲート電極膜7の積層膜と、フィールド酸化膜3をマスクとして使用し、開口内に露出するゲート酸化膜6を通して、シリコン基板1中に、硼素をドーズ量1×1013〜1×1014原子/cm2、加速エネルギー120keVでイオン注入する。このイオン注入は、シリコン基板1の法線方向に対して45〜60度の傾斜で行われ、第2ボディー領域9が形成される。傾斜をつけたイオン注入は、回転させながら、あるいは段階的に方向を変えながら行うことができる。その結果、先に形成した第1ボディー領域5に連続し、ゲート電極膜直下に達する構造となる。この第2ボディー領域9は、チャネルを構成することになる(図11)。
このように同一マスクを使用して第1ボディー領域5と第2ボディー領域9を連続して形成することにより、先に説明した第1の実施例に比べて、本実施例ではチャネル抵抗のバラツキをされに抑えることが可能となる。
引き続きフォトレジスト8とゲート電極膜7の積層膜をマスクとして使用し、開口内に露出するゲート酸化膜6を通じて、第1ボディー領域5中に、燐をドーズ量1×1013〜1×1014原子/cm2、加速エネルギー40keVでイオン注入する。このイオン注入は、シリコン基板の法線方向に対して7度の傾斜で行われ、低濃度ソース領域10が形成される(図12)。このイオン注入は、回転させながら、あるいは段階的に方向をかえながら行うことで、開口表面に低濃度ソース領域10を形成することもできる。その場合は、先に形成したゲート電極直下の第2ボディー領域9が残る条件とする必要がある。
このように第2ボディー領域9と低濃度ソース領域10の形成は、同一のマスクを使用して自己整合的に行うことができる。その結果、DMOSトランジスタのチャネル長のバラツキがほとんど無くなる。
次に、ゲート電極を形成するため、フォトレジスト11をパターニングし、ゲート電極7Aを形成する(図13)。
以下、第1の実施例同様、フォトレジスト11を除去した後、CVD法により全面に酸化膜を形成し、等方性エッチングを行うことにより、ゲート電極7Aの側壁部にサイドスペーサー12を形成する(図6)。このサイドスペーサー12の形成と同時に、ソース電極及びドレイン電極が接触する領域の低濃度ソース領域10及びシリコン基板1表面の酸化膜6は除去される。なお、サイドスペーサー12を形成することで、サイドスペーサー12分の低濃度ソース領域10を形成することができ好ましいが、必ずしも必須ではない。
フォトレジスト13、サイドスペーサー12、ゲート電極12及びフィールド酸化膜3をマスクとして使用し、開口する低濃度ソース領域10及びシリコン基板1中に、砒素をドーズ量1×1015〜1×1016原子/cm2、加速エネルギー70keVでイオン注入する。このイオン注入は、シリコン基板の法線方向に対して7度の傾斜で行われ、高濃度ソース領域14及び高濃度ドレイン領域15が形成される。さらにこのイオン注入により、ゲート電極7A中に不純物が注入される(図7)。
このように低濃度ソース領域10と高濃度ソース領域14の形成は、形成バラツキの少ないサイドスペーサー12を使用して自己整合的に行うことができる。その結果、低濃度ソース領域10の形成寸法のバラツキがすくなくなり、ソース抵抗のバラツキが少なくなる。
フォトレジスト13を除去した後、別のフォトレジスト16をパターニングし、開口する低濃度ソース領域10中に、フッ化硼素をドーズ量1×1015〜1×1016原子/cm2、加速エネルギー45keVでイオン注入する。このイオン注入は、シリコン基板の法線方向に対して7度の傾斜で行われ、第1ボディー領域5に接続する高濃度ボディー領域17を形成される(図8)。
以下、通常のフォトリソグラフ法により、高濃度ソース領域14に接続するソース電極(図示せず)、高濃度ドレイン領域15に接続するドレイン電極(図示せず)、高濃度ボディー領域17に接続するボディー電極を形成し、DMOSトランジスタが完成する。以上のように本実施例によれば、ソース抵抗に加えてチャネル抵抗のばらつくがほとんど無いDMOSトランジスタを形成することができる。
1:シリコン基板、2:酸化膜、3:フィールド酸化膜、4、8、11、13、16:フォトマスク、5:第1ボディー領域、6:ゲート酸化膜、7:ゲート電極膜、7A:ゲート電極、9:第2ボディー領域、10:低濃度ソース領域、12:サイドスペーサー、14:高濃度ソース領域、15:高濃度ドレイン領域、17:高濃度ボディー領域

Claims (3)

  1. 第1導電型の半導体基板上にゲート絶縁膜を介してゲート電極が形成され、該ゲート電極ソース側の前記半導体基板中に第2導電型のチャネル領域及び第1導電型のソース領域が形成されたDMOSトランジスタを含む半導体装置の製造方法において、
    前記半導体基板に第1ボディー領域を形成する工程と、
    前記半導体基板上にゲート絶縁膜となる絶縁膜を形成し、該絶縁膜上にゲート電極膜を積層する工程と、
    前記ゲート電極膜上に前記第1ボディー領域上に開口部を有するフォトレジストパターンを形成し、前記開口内に露出する前記ゲート電極膜を除去し、前記絶縁膜を露出させる工程と、
    前記フォトレジストを残したまま前記開口内に露出する前記絶縁膜を通して、不純物イオンを注入し、前記第1ボディー領域に連続し少なくとも一部が前記ゲート電極膜直下に達し前記チャネル領域を構成する第2ボディー領域と、前記第1ボディー領域及び第2ボディー領域表面に第1ソース領域を形成する工程と、
    前記ゲート電極膜をパターニングし、前記ドレイン領域形成予定領域を露出するようにゲート電極を形成する工程と、
    前記第1ソース領域に接続する第2ソース領域と、前記半導体基板にドレイン領域とを同時に形成する工程と、
    前記第2ソース領域に接続するソース電極と、前記ドレイン領域に接続するドレイン電極とを形成する工程と、
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 第1導電型の半導体基板上にゲート絶縁膜を介してゲート電極が形成され、該ゲート電極ソース側の前記半導体基板中に第2導電型のチャネル領域及び第1導電型のソース領域が形成されたDMOSトランジスタを含む半導体装置の製造方法において、
    前記半導体基板上にゲート絶縁膜となる絶縁膜を形成し、該絶縁膜上にゲート電極膜を積層する工程と、
    前記ゲート電極膜上に第1ボディー領域形成予定領域上に開口部を有するフォトレジストパターンを形成し、前記開口内に露出する前記ゲート電極膜を除去し、前記絶縁膜を露出させる工程と、
    前記フォトレジストを残したまま前記開口内に露出する前記絶縁膜を通して、不純物イオンを注入し、第1ボディー領域と、該第ボディー領域に連続し少なくとも一部が前記ゲート電極膜直下に達し前記チャネル領域を構成する第2ボディー領域と、前記第1ボディー領域及び第2ボディー領域表面に第1ソース領域を形成する工程と、
    前記ゲート電極膜をパターニングし、前記ドレイン領域形成予定領域を露出するようにゲート電極を形成する工程と、
    前記第1ソース領域に接続する第2ソース領域と、前記半導体基板にドレイン領域とを同時に形成する工程と、
    前記第2ソース領域に接続するソース電極と、前記ドレイン領域に接続するドレイン電極とを形成する工程と、
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 請求項1または2いずれか記載の半導体装置の製造方法において、
    前記ゲート電極を形成した後、該ゲート電極の側壁部にサイドスペーサーを形成し、該サイドスペーサーをマスクとして使用し、前記第2ソース領域を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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