JP2007027622A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ノイズや静電気等による大電圧が印加された場合にも、破壊や特性変動を抑制することが可能な高耐圧トランジスタを備えた半導体装置とその製造方法を提供する。
【解決手段】 高耐圧トランジスタは、pウェル3に形成されたn型のソース領域10aおよびドレイン領域10bと、ドレイン領域10bとの距離が所定以上となる位置に、ゲート絶縁膜6を介して形成されたゲート電極7と、ソース領域10aおよびドレイン領域10bとゲート電極7の直下領域との間に形成されたLDD領域8a,8bと、LDD領域8a,8bの表面とゲート電極7の側面とを覆って、ソース領域10aおよびドレイン領域10bを露出させる第1絶縁膜(絶縁膜12,サイドウォール9)を備える。ドレイン領域10bの直下領域には、n型不純物拡散領域であるパンチスルーストッパー領域11を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば不揮発性メモリや不揮発性メモリ混載ロジックを始めとする高耐圧トランジスタを含む半導体装置及びその製造方法に関する。
不揮発性メモリや不揮発性メモリ混載ロジック等、高電圧が印加される半導体装置で用いられるトランジスタ(高耐圧トランジスタ)の構造は、低電圧で駆動する通常のトランジスタの構造と異なっている。
図10には、通常トランジスタ120と高耐圧トランジスタ130との概略断面図を示している。図10(a)には、通常トランジスタの例としてLDD(Lightly Doped Drain)構造のnチャネルMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)を示しており、図10(b)には、高耐圧トランジスタの例として、nチャンネルMOSFETを示している(例えば、特許文献1および2を参照)。
図10に示す両トランジスタ120,130は、いずれも単結晶シリコンからなる半導体基板100、pウェル101、素子分離酸化膜102、ゲート絶縁膜103、ゲート電極104、LDD領域105a,105bまたは105c、ソース領域109aおよびドレイン領域109bを備えている。また、通常トランジスタ120は、ドレイン領域109a,109bの下に、パンチスルーストッパー領域106a,106bを備えている。
ここで、ソース領域109aおよびドレイン領域109bは、n型不純物が比較的高濃度に導入された領域であって、LDD領域105a,105bおよび105cは、n型不純物が比較的低濃度に導入された領域である。また、パンチスルーストッパー領域106a,106bは、p型不純物が比較的低濃度に導入された領域であって、ソース・ドレイン間のパンチスルーを抑制する目的で設けられている。
通常トランジスタ120のゲート電極104の両側壁には、サイドウォール107a,107bが形成されている。また、高耐圧トランジスタ130におけるゲート電極104のソース側の側壁にはサイドウォール107aが形成されており、ドレイン側の側壁は、LDD領域105b上に設けられた絶縁膜108(オフセット領域形成用絶縁膜)によって覆われている。半導体基板100の表面において、絶縁膜108が形成されている領域をオフセット領域Aと呼ぶ。オフセット領域Aの幅は、サイドウォール107a,107b,107cの幅と比べて十分に広くなっている。このように、高耐圧トランジスタ130は、オフセットゲート構造が採用されている点で、通常トランジスタ120と異なっている。
このように高電圧印加側にオフセット構造を採用すると、ドレイン電極とゲート電極104あるいは素子分離酸化膜102との間での電界集中が緩和されるので、通常トランジスタ120に比べて耐圧(ソース・ドレイン間耐圧、ゲート・ドレイン間耐圧)が高く、また素子間の絶縁分離特性もよいMOSFETになる。
図11(a)〜(d)は、高耐圧トランジスタ130を製造工程順に示した断面図である。図11(a)より前の工程については特に図示しないが、まず、pウェル101が形成された半導体基板100または、p型半導体基板に、素子分離酸化膜102を形成した後、ゲート絶縁膜103とゲート電極104とを形成する。その後、ゲート電極104と素子分離酸化膜102をマスクとした不純物イオン注入によって、LDD領域105a,105bを自己整合的に形成する。図11(a)は、この不純物イオン注入後の状態を示している。
次に、例えば酸化シリコン膜または窒化シリコン膜等の絶縁膜110を全面に成膜した後、先に記述したオフセット構造を実現するために、例えばフォトレジストからなるレジストパターン111を、オフセット領域Aに形成する(図11(b))。次に、このレジストパターン111をマスクとして、ゲート電極材料や半導体基板と選択比がとれる条件で、絶縁膜110に対し異方性エッチングを実施する。これにより、ゲート電極104の一方の側壁にサイドウォール107が形成され、他方の側壁および上面には絶縁膜108が形成される(図11(c))。
その後、サイドウォール107、絶縁膜108および素子分離酸化膜102をマスクとした不純物イオン注入によってソース領域109aとドレイン領域109bを自己整合的に形成する。この後は、特に図示しないが、サリサイドや配線層等を形成する。
特開平10−125913号公報 特開2000−91574号公報
ところで、高耐圧トランジスタ130は、半導体装置の入出力回路部に用いられることが多く、ノイズや静電気などに晒されやすい。しかしながら、上記従来の高耐圧トランジスタ130の構造では、ノイズや静電気などによる過電圧が印加されると、破壊したり大幅な特性変動が生じたりしてしまうといった問題があった。より具体的には、高耐圧トランジスタ130の構造では、不純物拡散層の耐圧以上の高電圧が印加された場合に、ゲート電極104近傍や半導体基板100表面付近で接合降伏(ブレークダウン)が生じるため、ゲート絶縁膜の破壊や、接合降伏時に発生したホットキャリア(電子・正孔)の影響による特性変動が生じやすい。よって、破壊や特性変動をより抑制できる半導体装置の開発が望まれている。
また、近年の半導体装置の製造プロセスにおいては急速な微細化が進展しており、その中でも特に熱処理の低温化とデバイスを構成する各構成膜の薄膜化が著しい。そして、ゲート電極形成のために主として用いられるポリシリコン膜の薄膜化も著しく発展している。ドレイン領域の耐圧を確保するには、比較的拡散深さの深い不純物拡散層を形成する必要があり、熱処理を低温で行う場合には、イオンを高加速して注入することが必須となる。しかしながら、ゲート電極104を形成するポリシリコン膜を薄膜化した場合には、不純物拡散層の形成のために注入した不純物イオンがゲート電極を突き抜けてしまい、トランジスタを形成することが不可能となる。よって、ゲート電極を薄膜化する場合にも適用可能な高耐圧なトランジスタの製造方法の開発も望まれている。
また、高耐圧トランジスタが搭載される不揮発性メモリや不揮発性メモリ混載ロジック等、不揮発性メモリ素子を搭載した半導体装置においては、通常の半導体装置と比べて製造工数が多く、コストが高くなってしまうことが問題になっていた。
以上の課題に鑑み、本発明の第1の目的は、ノイズや静電気などの流入によって過電圧が印加された場合においても、高耐圧トランジスタ自体の破壊や特性変動を抑制することが可能な半導体装置と、その製造方法を提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、微細な半導体装置の製造プロセスにおいても、電気的特性を劣化させること無く高耐圧トランジスタを製造することが可能な半導体装置の製造方法を提供することにある。
そして、本発明の第3の目的は、高耐圧トランジスタを含む不揮発性メモリ搭載半導体装置の製造工数を削減し、従来よりも低コストな半導体装置を提供することにある。
本発明に係る半導体装置は、第1導電型の半導体基板に、オフセットゲート構造のMOS型トランジスタを備えた半導体装置であって、オフセットゲート構造のMOS型トランジスタは、半導体基板の表面から内部に形成された第2導電型不純物拡散層であるソース領域およびドレイン領域と、前記ソース領域とドレイン領域との間の前記半導体基板上であって、かつ、前記ドレイン領域との距離が所定以上となる位置に、ゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極と、ソース領域およびドレイン領域とゲート電極の直下領域との間の半導体基板の表面から内部に形成された、ソース領域およびドレイン領域より低濃度な第2導電型不純物拡散領域であるLDD領域と、LDD領域の表面とゲート電極の側面とを覆って、ソース領域およびドレイン領域を露出させる第1絶縁膜と、ソース領域およびドレイン領域の直下領域のうち、少なくともドレイン領域の直下領域に形成された、半導体基板より高濃度な第1導電型不純物拡散領域であるパンチスルーストッパー領域とを備える。
また、ゲート電極、ソース領域およびドレイン領域の各表面をシリサイドとし、第1絶縁膜の表面を非シリサイドとしてもよい。
また、ゲート電極表面に所定以上の厚みで形成された第2絶縁膜をさらに備えていてもよい。
オフセットゲート構造のMOS型トランジスタは、ゲート電極の表面および側面に沿って形成されて、両LDD領域の表面を一体となって覆う第3絶縁膜と、第3絶縁膜表面のうち、両LDD領域の上方に形成された導電膜とをさらに備えていてもよい。このときに、半導体基板上に、積層ゲート電極を備えた不揮発性トランジスタをさらに備えている場合には、不揮発性トランジスタは、ゲート電極と同じ階層に、ゲート電極と同じ材料で形成された浮遊ゲート電極と、第3絶縁膜と同じ階層に、第3絶縁膜と同じ材料で形成された容量絶縁膜と、導電膜と同じ階層に、導電膜と同じ材料で形成された制御ゲート電極とが積層されてなる積層ゲート電極を備えていればよい。
本発明に係る半導体装置の製造方法は、第1導電型の半導体基板に、オフセットゲート構造のMOS型トランジスタを備えた半導体装置の製造方法であって、半導体基板上に、ゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成する工程と、半導体基板表面における、ゲート電極を挟んで離間する領域に、第2導電型不純物を注入してLDD領域を形成する工程と、ソース領域およびドレイン領域を形成する領域を露出させてLDD領域表面を覆うことによって、少なくとも一方のLDD領域表面をゲート電極の側方から所定の幅以上被覆する第1絶縁膜を形成する工程と、第1絶縁膜から露出したLDD領域に、第2導電型不純物を注入してソース領域およびドレイン領域を形成する工程と、ソース領域およびドレイン領域のうち、少なくともドレイン領域の直下領域に、半導体基板より高濃度な第1導電型不純物領域であるパンチスルーストッパー領域を形成する工程とを備える。
また、ゲート電極上に、所定以上の厚みの第2絶縁膜を形成する工程をさらに備えていてもよい。
本発明の別な半導体装置の製造方法は、第1導電型の半導体基板において、高耐圧トランジスタ領域にオフセットゲート構造の高耐圧トランジスタを備え、不揮発性メモリ領域に、浮遊ゲート電極と制御ゲート電極とが容量絶縁膜を介して形成されてなる積層ゲート電極を有する不揮発性メモリトランジスタを備えた半導体装置の製造方法であって、高耐圧トランジスタ領域に、ゲート絶縁膜およびゲート電極を形成するための膜を積層すると共に、不揮発性メモリ領域にも同一の膜を積層する工程と、高耐圧トランジスタ領域のゲート絶縁膜およびゲート電極を形成するための膜をパターニングして、高耐圧トランジスタのゲート絶縁膜とゲート電極とを形成する工程と、ゲート電極を形成するための膜から露出した高耐圧トランジスタ領域の半導体基板表面に、第2導電型不純物を注入してLDD領域を形成する工程と、半導体基板上の全面に第3絶縁膜を形成する工程と、第3絶縁膜上の全面に導電膜を形成する工程と、高耐圧トランジスタ領域の第3絶縁膜および導電膜をパターニングして、LDD領域上に、ソースおよびドレイン領域を形成するための開口を設けるとともに、不揮発性メモリ領域の第3絶縁膜、導電膜、ゲート電極を形成するための膜、および、ゲート絶縁膜を形成するための膜をパターニングして、積層ゲート電極を形成する工程とを備える。
本発明の半導体装置によれば、オフセットゲート構造を採用したMOS型トランジスタのドレインの直下に、pウェルよりも不純物濃度が高いパンチスルーストッパー領域を備えている。このような構造であるために、ノイズや静電気などによる高電圧が印加された場合には、ドレイン領域とパンチスルーストッパー領域とのp−n接合面で接続降伏が発生する。したがって、接合降伏が、ゲート電極周辺やLDD領域表面近傍ではなく、半導体基板内部で発生するために、外部から過電圧が印加された場合においても、高耐圧トランジスタの破壊や特性変動を抑制することができる。
また、本発明に係る半導体装置の製造方法によれば、高耐圧トランジスタのゲート電極上に有意な膜厚の絶縁膜を形成して、不純物イオン注入時の実質的なゲート電極の膜厚を大きくする。よって、LDD領域形成時に高加速の不純物イオン注入が可能となり、微細プロセスでの低温の熱処理下においても所望の拡散深さの低濃度不純物拡散領域を容易に形成することができる。また、通常トランジスタのゲート電極形成時には表面に絶縁膜が残存していないので、加工精度を損ねることなく微細なゲート寸法を有するトランジスタを容易に形成することが可能となる。よって、微細な加工を行う製造プロセスにおいて、
高耐圧トランジスタおよび通常のトランジスタを有する半導体装置を、電気的特性を劣化させることなく、高精度に製造することができる。
さらに、本発明に係る半導体装置およびその製造方法によると、特に、高耐圧トランジスタと共に不揮発性メモリトランジスタを有した半導体装置の製造に際して、従来よりも
製造工程を削減できる。よって、半導体装置を低コストで供給することが可能となる。
以下、オフセットゲート構造のnチャネルMOSFETの高耐圧トランジスタを有する半導体装置を例に、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。なお、pチャネル型の場合は、半導体素子内の不純物の導電型を適宜逆とすることで、以下の説明が同様に適用できる。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置であるトランジスタ1の要部を示した概略断面図である。このトランジスタ1は、オフセットゲート構造の高耐圧MOSFETであって、シリコンウェーハ等の半導体基板2、pウェル3、素子分離酸化膜5、ゲート絶縁膜6、ゲート電極7、LDD領域8a,8b、サイドウォール9、ソース領域10a、ドレイン領域10b、パンチスルーストッパー領域11、絶縁膜12、およびサリサイド13を備えている。ゲート電極7直下のpウェル表面領域(チャネル領域4)は、ゲート電圧印加時にチャネルが現れる領域である。
そして、LDD領域8a,8bは、チャネル領域4を挟んで形成された不純物拡散領域であって、n型不純物が比較的低濃度に導入された領域である。また、ソース領域10aおよびドレイン領域10bは、n型不純物が比較的高濃度に導入された不純物拡散領域である。
このトランジスタ1では、図1に示すように、ソース側とドレイン側とで不純物領域が非対称に形成されている。具体的には、高電圧印加側であるドレイン側のLDD領域8bの幅は、ソース側のLDD領域8aの幅よりも広くなっている。このようなLDD領域8bを形成するために、ゲート電極7のドレイン側の側部には、サイドウォール9の代わりに絶縁膜12が形成されている。そして、絶縁膜12は、ゲート電極7の側面とLDD領域8の表面とを一体となって覆っている。半導体基板2において、所定幅の絶縁膜12によって被覆されている領域をオフセット領域Aと呼ぶ。なお、このようなオフセット構造は、ドレイン領域10bと素子分離酸化膜5との間でも採用してもよい。
さらに、この半導体装置では、ドレイン領域10b直下のpウェル3内に、pウェル3よりは高濃度であるが比較的低濃度なp型不純物拡散領域であるパンチスルーストッパー領域11が形成されている。パンチスルーストッパー領域11は、ソース・ドレイン間のパンチスルーを抑制する目的で設けられている。
ここで、各部の不純物濃度の一例を示すと、pウェル3は5×1016〜5×1017cm-3程度、LDD領域8aおよび8bは5×1017〜5×1018cm-3程度、ソース領域10aおよびドレイン領域10bは5×1019〜5×1020cm-3程度、パンチスルーストッパー領域11は5×1017〜5×1018cm-3程度に設定されるのが適当である。
なお、この図では、ソース領域10aおよびドレイン領域10bは、それぞれのLDD領域8a,8bとほぼ同じ深さで形成されている。そして、ドレイン領域10bとパンチスルーストッパー領域11との間のp−n接合部分で接合降伏が発生するように、ドレイン領域10bとパンチスルーストッパー領域11とのp−n接合部分の不純物濃度が、p型、n型ともに比較的高濃度になるように設定されている。なお、n型低濃度領域は、より深く形成されていてもよい。ソース領域10a、ドレイン領域10b、および、絶縁膜12に被覆されていないゲート電極7の表面には、シリコンと所定金属(例えば、W,Mo,Ti,Co,Ni)との化合物であるシリサイド13等が形成されている。
このように、オフセットゲート構造を採用してドレイン領域10bとゲート電極7との間隔が所定距離以上になるようにすれば、電界集中が緩和されて耐圧(ソース・ドレイン間耐圧、ゲート・ドレイン間耐圧)が高くなる。なお、図1では、ドレイン側のLDD領域8bの幅が所定以上になっているが、ソース側のLDD領域8aの幅が所定以上となるようにしてもよい。また、例えばドレインとソースが入れ替わるスイッチとして用いるトランジスタ等においては、ソースおよびドレイン双方についてオフセット構造を採用しても構わない。
次に、本発明の高耐圧トランジスタと通常トランジスタとが搭載された半導体装置の製造方法を、図面を参照しながら説明する。ここで、図2(a)〜(c),図3(d)〜(f)は、図1に示す高耐圧トランジスタと通常トランジスタとが形成された半導体装置の各製造過程を示した概略断面図である。ここで、通常トランジスタは、高耐圧トランジスタよりも低い電圧で動作するトランジスタである。
まず、図2(a)に示すように、シリコンウェーハ等の半導体基板2に、例えばSTI(Shallow Trench Isolation)技術を用いて素子分離酸化膜5を形成した後、イオン注入等により半導体基板2の表面にp型不純物を導入してpウェル3を形成する。この際、必要に応じてしきい値電圧制御用のイオン注入を実施してもよい。
次に、高耐圧トランジスタおよび通常トランジスタのそれぞれに適した膜厚のゲート絶縁膜を形成した後、CVD(Chemical Vapor Deposition)法を用いて、全面にリン等をドーピングしたポリシリコン膜を堆積する。そしてフォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を用いて、ポリシリコン膜およびゲート酸化膜を所定の形状にパターニングして、図2(b)に示すゲート絶縁膜6a,6bおよびゲート電極7a,7bを形成する。なお、ゲート電極7a,7bの材質は特に限定はないが、本実施形態では後でサリサイド化することから、これを考慮してポリシリコン膜を選択した。なお、ゲート酸化膜を残しておいて、次のイオン注入のスルー膜として用いてもよい。
次に図2(c)に示すように、高耐圧トランジスタを形成する領域のみを開口したフォトレジストパターン14およびゲート電極7aをマスクにして、イオン注入法により、活性領域表面にLDD領域8a,8bを形成する。具体的には、例えばリンイオン等を注入する。
続いて、図3(d)に示すように、通常トランジスタを形成する領域および高耐圧トランジスタのドレイン領域を形成する領域を開口したフォトレジストパターン15およびゲート電極7bをマスクとして、イオン注入法により、活性領域表面にLDD領域16a,16bを自己整合的に形成する。ここで注入するイオンは、例えばヒ素イオンである。
引き続き、通常トランジスタのパンチスルーストッパー領域17a,17bおよび11を形成するために、フォトレジストパターン15およびゲート電極7bをマスクとして活性領域表面からボロン等のイオンを注入する。この際に、半導体基板2の鉛直方向に対して一定角度で、少なくとも二方向以上からイオン注入する回転注入技術を用いればよい。この後、注入したイオンを電気的に活性化させるための熱処理を行う。なお、パンチスルーストッパー領域17a,17bおよび11は、一度のイオン注入で同時形成してもよいし、それぞれを異なるイオン注入で形成してもよい。それぞれを異なるイオン注入で形成する場合には、通常トランジスタ領域のみを開口するフォトレジストパターンの形成も必要になる。
その後、図3(e)に示すように、例えば酸化シリコン膜または窒化シリコン膜等からなる絶縁膜9aを全面に成膜する。そして、成膜した絶縁膜9a上にフォトレジストパターン18を形成する。次に、このフォトレジストパターン18をマスクとして、例えばRIE(Reactive Ion Etching)法により異方性エッチングを施す。これにより、図3(f)に示すようにゲート電極7aのドレイン側には絶縁膜12が形成され、また、ソース側にはゲート電極7aの側壁スペーサとしてのサイドウォール9が形成される。また、通常トランジスタのゲート電極7bの両側にもサイドウォール19a,19bが形成される。
続いて、ゲート電極7a,7b、素子分離酸化膜5のほか、サイドウォール9,19a,19bおよび絶縁膜12をマクスとして、イオン注入法により、高耐圧トランジスタのソース領域10aおよびドレイン領域10b、および、通常トランジスタのソース領域20aおよびドレイン領域20bを形成する。具体的には、例えばヒ素イオン等を比較的に高濃度に注入した後、注入イオンを電気的に活性化させる熱処理を行う。
そして、表面に露出したゲート電極7a,7bおよびソース領域10a,20a、ドレイン領域10b,20b上に、シリコンと高融点金属との化合物であるシリサイドのサリサイド13を自己整合的に形成する。その後は、特に図示しないが、層間絶縁層成膜、コンタクトホール形成、金属配線層形成、表面保護膜成膜およびパッド窓開け等を経れば、半導体装置が完成する。
本発明の半導体装置は、オフセット構造が採用されたドレイン領域10bの直下に、pウェル3よりも不純物濃度が高いパンチスルーストッパー領域11を備えている。このような構造であるために、ノイズや静電気などによる高電圧が印加された場合には、ドレイン領域10bとパンチスルーストッパー領域11とのp−n接合面で接続降伏が発生する。
したがって、本実施形態に係る半導体装置によれば、接合降伏が、ゲート電極7a周辺やLDD領域8b表面近傍ではなく、半導体基板2内部で発生するために、外部から過電圧が印加された場合においても、高耐圧トランジスタの破壊や特性変動を抑制することができる。
(第2の実施形態)
図4は、本発明の第2の実施形態に係る高耐圧トランジスタを示している。この高耐圧トランジスタは、ゲート電極7aの表面に、所定の厚みの絶縁膜22を備えている点で、第1の実施形態に係る高耐圧トランジスタと異なっている。図1に示し、第1の実施形態で説明した構成と同じ構成には、同じ参照符号を付してその説明を省略する。
図5(a)〜(c),図6(d)〜(f)は、本実施形態に係る高耐圧トランジスタと通常トランジスタとを備えた半導体装置の製造方法を示す工程順断面構造図である。以下では、第1の実施形態で説明した点と異なる点を中心に、本実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明する。
図5(a)に示すように、シリコンウェーハ等の半導体基板2に、例えばSTI技術を用いて素子分離酸化膜5を形成した後、半導体基板2表面にイオン注入によりp型不純物を導入すること等によってpウェル3を形成する。この際、必要に応じてしきい値電圧制御用のイオン注入を実施してもよい。
次に、高耐圧トランジスタおよび通常トランジスタそれぞれに適した膜厚のゲート絶縁膜6a,6bを形成した後、CVD法を用いて、全面にリン等をドーピングしたポリシリコン膜21aを堆積する。そして、ポリシリコン膜21a上面に例えばシリコン酸化膜またはシリコン窒化膜からなる絶縁膜22を堆積する。その後、フォトレジストパターンをマスクとしてエッチング技術を用いて、絶縁膜22を高耐圧トランジスタのゲート電極の形状にパターニングする(図5(b))。同様に、通常トランジスタのゲート電極の形状のフォトレジストパターンを形成する。
次に、エッチング技術を用いて、図5(c)に示すように、ゲート絶縁膜6a,6bおよびゲート電極7a,7bを形成する。ここで、高耐圧トランジスタのゲート電極7aは、絶縁膜22をマスクとして自己整合的に形成し、通常トランジスタのゲート電極7bはフォトレジストパターン29をマスクとして形成する。
次に図6(d)に示すように、高耐圧トランジスタ領域のみを開口したフォトレジストパターン30および絶縁膜22が形成されたゲート電極7aをマスクに、イオン注入法により活性領域表面にLDD領域8a,8bを形成する。具体的には、例えばリンイオン等を注入する。ゲート電極7a上には絶縁膜22が形成されているため、単層のポリシリコン膜だけでゲート電極が形成されている場合と比較して、より高加速で不純物イオンを注入しても不純物イオンがゲート電極を突き抜けることなく、所望の拡散深さをもつLDD領域8a,8bを容易に形成することができる。
続いて、図6(e)に示すように、通常トランジスタおよび高耐圧トランジスタのドレイン領域となる領域を開口したフォトレジストパターン15を形成し、フォトレジストパターン15およびゲート電極7bをマスクとして、イオン注入法により活性領域表面にLDD領域16a,16bを形成する。具体的には、例えばヒ素イオン等を注入する。引き続きフォトレジストパターン15およびゲート電極7bをマスクとしてボロンイオン等を注入して、活性領域表面にパンチスルーストッパー領域17a,17bおよび11を形成する。この際には、第1の実施形態でも説明したように、回転注入技術を用いるとよい。
その後、例えば酸化シリコン膜または窒化シリコン膜等からなる絶縁膜を全面に成膜して、その上にフォトレジストパターンを形成する。そして、形成したフォトレジストパターンをマスクとして、例えばRIE法を用いた異方性エッチングを施す。これにより、図6(f)に示すように、高耐圧トランジスタのドレイン側に絶縁膜12が形成され、同時にソース側にはサイドウォール9が形成される。そして、通常トランジスタのゲート電極7bの両側にもサイドウォール19a,19bが形成される。
続いて、ゲート電極7a,7b、素子分離酸化膜5のほか、このサイドウォール9,19a,19bおよび絶縁膜12をマクスとして、イオン注入法により、高耐圧トランジスタのソース領域10aおよびドレイン領域10b、通常トランジスタのソース領域20aおよびドレイン領域20bを形成する。具体的には、例えばヒ素イオン等を比較的に高濃度に注入した後、注入イオンを電気的に活性化するための熱処理を行う。
そして、表面に露出したゲート電極7bおよび、ソース領域10a,20a、ドレイン領域10b,20b上に、高融点金属シリサイド等からなるサリサイド13を自己整合的に形成する。これは、いわゆるサリサイドの形成である。その後、層間絶縁層成膜、コンタクトホール形成、金属配線層形成、表面保護膜成膜、パッド窓開け等を経れば半導体装置が完成する。
以上説明してきたように、本実施形態に係る半導体装置の製造方法によれば、高耐圧トランジスタのゲート電極7a上に有意な膜厚の絶縁膜を形成して、不純物イオン注入時の実質的なゲート電極の膜厚を大きくしている。よって、不純物イオンを高加速で注入することが可能となり、微細プロセスでの低温の熱処理下においても所望の拡散深さの低濃度不純物拡散領域を容易に形成することが可能となる。
また、通常トランジスタのゲート電極形成時には表面には絶縁膜を残存させないので、加工精度を損ねることなく微細なゲート寸法を有する低電圧で動作する通常トランジスタを容易に形成することが可能となる。本実施形態に係る半導体装置の製造方法によれば、高性能で微細な高耐圧トランジスタおよび通常トランジスタを有する半導体装置を、電気的特性を劣化させることなく製造することが可能となる。
なお、本実施の形態では、ドレイン領域の直下に、pウェルよりも不純物濃度が高いパンチスルーストッパー領域11を設けた。しかしながら、入出力回路以外の回路に高耐圧トランジスタを適用する場合等のように外部から流入するノイズや静電気などの影響を受けにくい回路構成をとる場合には、パンチスルーストッパー領域11を設けなくともよい。その場合には、図3(d)に示したフォトレジストパターン15を、通常トランジスタを形成する領域のみ開口するように設ければよい。
(第3の実施形態)
図7は、本発明の第3の実施形態に係る半導体装置を示している。この半導体装置は、半導体基板2の不揮発性メモリトランジスタ形成領域に、不揮発性メモリトランジスタ(フラッシュメモリトランジスタ)を備え、また、高耐圧トランジスタ領域に、高耐圧トランジスタを備えている。高耐圧トランジスタは、ゲート電極7aの表面および側面の全面とLDD領域8a,8bの表面とを一体となって覆う絶縁膜32と、その上に形成されたサイドウォール26および導電膜25を備えている点で、第1および第2の実施形態に係る高耐圧トランジスタと異なっている。また、高耐圧トランジスタのソース領域10aおよびドレイン領域10b直下に位置するシリコンウェーハ内には、パンチスルーストッパー領域11が設けられている。
不揮発性メモリトランジスタは、半導体基板2のpウェル3に、ソース領域27aおよびドレイン領域27bを備えており、半導体基板2上に、積層ゲート電極24を備えている。積層ゲート電極24は、ゲート絶縁膜6b、浮遊ゲート電極(下部電極)21、容量絶縁膜22、制御ゲート電極(上部電極)23を備えている。不揮発性メモリトランジスタの容量絶縁膜22は、絶縁膜32と同じ階層に、絶縁膜32と同じ材料で形成されている。同様に、制御ゲート電極23は、導電膜25およびサイドウォール26と同じ階層に導電膜25およびサイドウォール26と同じ材料で形成されている。本実施形態に係る半導体装置において、第1の実施形態で説明した構成と同じ構成には、同じ参照符号を付してその説明を省略する。
図8(a)〜(c),図9(d),(e)は、本実施形態に係る半導体装置を製造工程順に示した断面図である。以下では、第1の実施形態で説明した点と異なる点を中心に、本実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明する。まず、第1の実施形態で説明したように、シリコンウェーハ等の半導体基板2に素子分離酸化膜5を形成した後、半導体基板2の表層部にpウェル3を形成する(図8(a))。この際、必要に応じてしきい値電圧制御用のイオン注入を実施してもよい。
次に、高耐圧トランジスタおよび不揮発性メモリトランジスタのそれぞれに適した膜厚のゲート絶縁膜6a,6bを形成した後、CVD法を用いて、全面にリン等をドーピングしたポリシリコン膜21aを堆積する。そして、図8(b)に示すように、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を用いて、ポリシリコン膜21aおよびゲート絶縁膜6aを所定の形状にパターニングし、ゲート電極7aおよびゲート絶縁膜6aを形成する。この際に、不揮発性メモリトランジスタ領域は、図示していないフォトレジストパターンで保護しておき、その後、フォトレジストパターンを除去する。
次に、全面にシリコン酸化膜または、シリコン酸化膜とシリコン窒化膜の積層膜からなる絶縁膜22を堆積する。その後、不揮発性メモリトランジスタ領域に残存しているポリシリコン膜21aおよび高耐圧トランジスタのゲート電極7aをマスクとして、活性領域表面に、イオン注入法によりLDD領域8a,8bを形成する。具体的には、例えばリンイオン等を注入する。この際に、高耐圧トランジスタを形成する領域のみを開口したフォトレジストパターンを形成した後に不純物イオン注入を実施することも可能である。
次に、CVD法を用いて、全面にリン等をドーピングしたポリシリコン膜を堆積する。このポリシリコン膜は、制御ゲート電極23、導電膜25およびサイドウォール26を形成するための膜である。その後、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を用いて、不揮発性メモリトランジスタの積層ゲート電極24(浮遊ゲート電極21、絶縁膜22および制御ゲート電極23)、高耐圧トランジスタの導電膜25および、サイドウォールを形成する(図8(c))。
続いて図9(d)に示すように、不揮発性メモリトランジスタ領域を開口したフォトレジストパターン28および不揮発性メモリトランジスタの積層ゲート電極24をマスクとして、活性領域表面に、イオン注入法によりソース領域27aおよびドレイン領域27bを形成する。具体的には、例えばヒ素イオン等を比較的に高濃度に注入する。
その後、図9(e)に示すように、高耐圧トランジスタ形成領域を開口したフォトレジストパターン15およびゲート電極7a、導電膜25およびサイドウォール26をマスクとして、活性領域表面に、イオン注入法によりソース領域10aおよびドレイン領域10bを形成する。具体的には、例えばヒ素イオン等を比較的に高濃度に注入する。
引き続き、フォトレジストパターン15およびゲート電極7a、導電膜25およびサイドウォール26をマスクとして、イオン注入法により、高耐圧トランジスタのソース領域10aおよびドレイン領域10b直下に位置するシリコンウェーハ内にパンチスルーストッパー領域11を形成する。この際には回転注入技術を用いて、例えばボロンイオン等を注入する。上記の不純物イオン注入を実施した後、注入イオンを電気的に活性化するための熱処理を行う。その後、層間絶縁層成膜、コンタクトホール形成、金属配線層形成、表面保護膜成膜、パッド窓開け等を経れば、半導体装置が完成する。
本発明に係る半導体装置の製造方法によれば、不揮発性メモリトランジスタの浮遊ゲート電極21と高耐圧トランジスタのゲート電極7aが同一の階層の膜で形成され、かつ、不揮発性メモリトランジスタの制御ゲート電極23と高耐圧トランジスタの導電膜25およびサイドウォール26が同一階層の膜で形成されている。このように、メモリトランジスタの制御ゲート電極と、高耐圧トランジスタのオフセット領域保護膜(導電膜25)とを同一工程で形成すれば、これらを個別に形成した場合と比較して製造工程数を削減することができ、ひいては低コストで半導体装置を供給することが可能となる。
なお、本実施の形態では、高濃度な不純物拡散領域であるソースおよびドレインの直下に位置するシリコンウェーハ内に、pウェルよりも不純物濃度が高いパンチスルーストッパー領域11を備える構成とした。しかしながら、例えば、入出力回路以外の回路に高耐圧トランジスタを適用する場合のように、外部からのノイズや静電気などの影響を受けにくい回路構成をとる場合には、パンチスルーストッパー領域11を形成するためのイオン注入を実施しない構成とすることも可能である。
以上説明したように、本発明の半導体装置および半導体装置の製造方法は、不揮発性メモリや不揮発性メモリ混載ロジック等を始めとする高耐圧トランジスタを含む半導体装置およびその製造方法として有用である。
本発明の実施形態に係る高耐圧トランジスタの概略断面図 図1に示す高耐圧トランジスタを含む半導体装置の製造方法を説明するための図 図2の続図 本発明の別な実施形態に係る半導体装置の概略断面図 図2に示す高耐圧トランジスタを含む半導体装置の製造方法を説明するための図 図5の続図 本発明のさらに別な実施形態に係る半導体装置の概略断面図 図7に示す高耐圧トランジスタを含む半導体装置の製造方法を説明するための図 図8の続図 通常のトランジスタと、従来の高耐圧トランジスタとの概略断面図 図10に示す高耐圧トランジスタの製造方法を説明するための図
符号の説明
1 高耐圧トランジスタ
2 半導体基板
3 pウェル
4 チャネル領域
5 素子分離酸化膜
6 ゲート絶縁膜
7 ゲート電極
8a,8b LDD領域
9 サイドウォール
10a ソース領域
10b ドレイン領域
11 パンチスルーストッパー領域
12 絶縁膜
13 サリサイド
14 フォトレジストパターン
15 フォトレジストパターン
16a,16b LDD領域
20a ソース領域
20b ドレイン領域
21a ポリシリコン膜
21 浮遊ゲート電極
22 絶縁膜
23 制御ゲート電極
24 積層ゲート電極
25 導電膜
26 サイドウォール
29 フォトレジストパターン
30 フォトレジストパターン
100 半導体基板
101 pウェル
102 素子分離酸化膜
103ゲート絶縁膜
104 ゲート電極
105 a,105b LDD領域
106a,106b パンチスルーストッパー領域
107a,107b,107c サイドウォール
108 絶縁膜
109a ソース領域
109b ドレイン領域
120 通常トランジスタ
130 高耐圧トランジスタ

Claims (8)

  1. 第1導電型の半導体基板に、オフセットゲート構造のMOS型トランジスタを備えた半導体装置であって、
    前記オフセットゲート構造のMOS型トランジスタは、
    前記半導体基板の表面から内部に形成された第2導電型不純物拡散層であるソース領域およびドレイン領域と、
    前記ソース領域とドレイン領域との間の前記半導体基板上であって、かつ、前記ドレイン領域との距離が所定以上となる位置に、ゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極と、
    前記ソース領域およびドレイン領域とゲート電極の直下領域との間の前記半導体基板の表面から内部に形成された、前記ソース領域およびドレイン領域より低濃度な第2導電型不純物拡散領域であるLDD領域と、
    前記LDD領域の表面と前記ゲート電極の側面とを覆って、前記ソース領域および前記ドレイン領域を露出させる第1絶縁膜と、
    前記ソース領域およびドレイン領域の直下領域のうち、少なくともドレイン領域の直下領域に形成された、前記半導体基板より高濃度な第1導電型不純物拡散領域であるパンチスルーストッパー領域とを備える、半導体装置。
  2. 前記ゲート電極、前記ソース領域および前記ドレイン領域の各表面がシリサイドであり、
    前記第1絶縁膜の表面が非シリサイドであることを特徴とする、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記ゲート電極表面に所定以上の厚みで形成された第2絶縁膜をさらに備えた、請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記オフセットゲート構造のMOS型トランジスタは、
    前記ゲート電極の表面および側面に沿って形成されて、前記両LDD領域の表面を一体となって覆う第3絶縁膜と、
    前記第3絶縁膜表面のうち前記両LDD領域の上方に形成された導電膜とをさらに備えた、請求項1に記載の半導体装置。
  5. 前記半導体基板上に、積層ゲート電極を備えた不揮発性トランジスタをさらに備え、
    前記不揮発性トランジスタは、
    前記ゲート電極と同じ階層に、前記ゲート電極と同じ材料で形成された浮遊ゲート電極と、前記第3絶縁膜と同じ階層に、前記第3絶縁膜と同じ材料で形成された容量絶縁膜と、前記導電膜と同じ階層に、前記導電膜と同じ材料で形成された制御ゲート電極とが積層されてなる積層ゲート電極を備える、請求項4に記載の半導体装置。
  6. 第1導電型の半導体基板に、オフセットゲート構造のMOS型トランジスタを備えた半導体装置の製造方法であって、
    前記半導体基板上に、ゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成する工程と、
    前記半導体基板表面における、前記ゲート電極を挟んで離間する領域に、第2導電型不純物を注入してLDD領域を形成する工程と、
    ソース領域およびドレイン領域を形成する領域を露出させて前記LDD領域表面を覆うことによって、少なくとも一方の前記LDD領域表面を前記ゲート電極の側方から所定の幅以上被覆する第1絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1絶縁膜から露出した前記LDD領域に、第2導電型不純物を注入してソース領域およびドレイン領域を形成する工程と、
    前記ソース領域およびドレイン領域のうち、少なくともドレイン領域の直下領域に、前記半導体基板より高濃度な第1導電型不純物領域であるパンチスルーストッパー領域を形成する工程とを備えた、半導体装置の製造方法。
  7. 前記ゲート電極上に、所定以上の厚みの第2絶縁膜を形成する工程をさらに備えた、請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 第1導電型の半導体基板において、高耐圧トランジスタ領域にオフセットゲート構造の高耐圧トランジスタを備え、不揮発性メモリ領域に、浮遊ゲート電極と制御ゲート電極とが容量絶縁膜を介して形成されてなる積層ゲート電極を有する不揮発性メモリトランジスタを備えた半導体装置の製造方法であって、
    前記高耐圧トランジスタ領域に、ゲート絶縁膜およびゲート電極を形成するための膜を積層すると共に、前記不揮発性メモリ領域にも同一の膜を積層する工程と、
    前記高耐圧トランジスタ領域の前記ゲート絶縁膜およびゲート電極を形成するための膜をパターニングして、高耐圧トランジスタのゲート絶縁膜とゲート電極とを形成する工程と、
    前記ゲート電極を形成するための膜から露出した前記高耐圧トランジスタ領域の半導体基板表面に、第2導電型不純物を注入してLDD領域を形成する工程と、
    前記半導体基板上の全面に第3絶縁膜を形成する工程と、
    前記第3絶縁膜上の全面に導電膜を形成する工程と、
    前記高耐圧トランジスタ領域の前記第3絶縁膜および導電膜をパターニングして、前記LDD領域上に、ソース領域およびドレイン領域を形成するための開口を設けるとともに、前記不揮発性メモリ領域の前記第3絶縁膜、前記導電膜、前記ゲート電極を形成するための膜、および、前記ゲート絶縁膜を形成するための膜をパターニングして、前記積層ゲート電極を形成する工程とを備えた、半導体装置の製造方法。
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