JP5460127B2 - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置およびその製造方法に関し、さらに詳しくは、抵抗素子、容量素子等を有する半導体装置およびその製造方法に関する。
従来技術の半導体装置としては、例えば、図10に示すように、抵抗素子907とMIM(Metal-Insulator-Metal)型容量素子903と配線層904とを有する半導体装置が公知である(例えば、特許文献1参照)。
この半導体装置は、半導体素子(図示省略)および第1絶縁膜92を表面に有する半導体基板91と、第1絶縁膜92を厚さ方向に貫通する貫通孔内に第1バリア導電層93を介して埋め込まれたコンタクトプラグ94とを備え、第1絶縁膜92の表面に前記抵抗素子907と容量素子903と配線層904とが形成されている。
図10に示す半導体装置の構成をより詳しく説明すると、抵抗素子907と容量素子903と配線層904が、半導体基板上のそれぞれの形成領域に形成され、一部の配線層904と容量素子903は後述する第2バリア導電層95にて電気的に接続されている。
なお、この半導体装置は、半導体基板91としてシリコン基板、第1絶縁膜92としてシリコン酸化膜、第1バリア導電層93としてTi膜93aとTiN膜93bがこの順に積層された積層膜、コンタクトプラグ94としてタングステンプラグが用いられる。
第1バリア導電層93およびコンタクトプラグ94の形成に際しては、まず、第1絶縁膜92内の貫通孔の内面および表面を覆うように第1バリア導電層93が積層され、続いて、貫通孔に完全に埋め込むようにコンタクト用材料膜を第1バリア導電層93の表面に積層する。
次に、第1絶縁膜92の表面上のコンタクト用材料膜および第1バリア導電層93をドライエッチバック法または化学機械研磨(CMP)により除去し、貫通孔内のみに第1バリア導電層93を介してコンタクトプラグ94を埋め込んだ状態とする。
抵抗素子907と容量素子903と配線層904の形成に際しては、まず、第1絶縁膜92の表面に第2バリアメタル膜95を積層する。この第2バリアメタル層95としては、例えばTiN膜が用いられる。
次に、第2バリアメタル層95の表面に第2絶縁膜96としてSiO2膜を積層し、フォトリソグラフィーおよびエッチングにより、第2絶縁膜96を選択的エッチングにより除去して所定領域に残存させる。
続いて、得られた半導体基板91の表面側に導電層97(例えばアルミニュウム合金)および導電層98(例えばTiN膜)を順次積層し、フォトリソグラフィーおよびエッチングにより、これらの積層膜を選択的に除去して所定領域に残存させることにより、抵抗素子907と容量素子903と配線層904が形成される。
容量素子903は、第2バリア導電層95を下部電極とし、第2絶縁膜96を容量絶縁膜とし、導電層97、98の積層膜を上部電極として構成されている。
配線層904は、第2バリア導電層95と導電層97、98の積層膜から構成されている。
また、一部の配線層904と容量素子903は、第2バリア導電層95にて電気的に接続されている。さらに、上層の導電層97、98をエッチングによりパターニングする際に、配線層904と容量素子903とを接続する第2バリア導電層95の接続部分が断線したり、配線抵抗のばらつきが生じるのを防止するために、第2バリア導電層95の接続部分を第2絶縁膜96にて覆い、第2絶縁膜96をエッチング停止層として用いている。
抵抗素子907は、第2バリア導電層95を抵抗体とし、第2バリア導電層95上に離間して配置された導電層97、98の積層膜を電極として構成されている。さらに、抵抗素子907の場合も、上層の導電層97、98をエッチングによりパターニングする際に、抵抗体としての第2バリア導電層95が断線したり、配線抵抗のばらつきが生じるのを防止するために、第2バリア導電層95を第2絶縁膜96にて覆い、第2絶縁膜96をエッチング停止層として用いている。
なお、第2絶縁膜96は、抵抗素子907の第2バリア導電層95を確実に覆うために、フォト工程のアライメントマージンを考慮して大きいサイズで形成されるため、両端部分が導電層97の下に残っている。また、容量素子903と配線層904とを電気的に接続する第2バリア導電層95を覆う第2絶縁膜96の一端も、同様の理由により、配線層904の導電層97の下に残っている。
特開2004−303908号公報
しかしながら、前記従来技術によれば、第2絶縁膜96のパターニングの際、配線層904および抵抗素子907における第2絶縁膜96で覆われていない部分の第2バリア導電層95の表面は、エッチングにより荒らされることでダメージを受けている。そのため、ダメージを受けた第2バリア導電層95の表面に導電層97を積層すると、導電層97の結晶配向性がばらつくように変化し、その結果、導電層97の抵抗上昇、エレクトロマイグレーション耐性の劣化を招くおそれがある。
さらに、前記のように、抵抗素子907および容量素子903と接続された配線層904は、それらの導電層97が第2絶縁膜96と接触する領域を有しているため、エレクトロマイグレーション耐性が劣化し、抵抗上昇や断線等が生じ易くなって配線寿命が低下する懸念がある。
特に、Al系の導電層97の場合は、これらの問題が顕著である。
本発明は、前記の問題を鑑みてなされたものであり、新たな工程を追加することなく信頼性の高い半導体装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
かくして、本発明によれば、半導体素子を表面側に有する基板と、半導体素子を覆うように基板に積層された第1絶縁膜と、第1絶縁膜を厚さ方向に貫通する貫通孔の内面に積層されたバリア導電層を介して貫通孔内に埋め込まれたコンタクトプラグと、第1絶縁膜の表面に形成されてコンタクトプラグを介して半導体素子と電気的に接続された1種類以上の機能層とを備え、前記機能層は、
前記バリア導電層の材料と同じ材料からなり第1絶縁膜の表面の所定領域に積層された第1バリア導電層と、
第1バリア導電層上に、直接積層されるか、または第2絶縁膜を介して積層されるか、またはそれらの両方の形態で積層された第2バリア導電層と、
第2バリア導電層に積層された導電層とを有してなる半導体装置であって、以下の第1、第2または第3の構成を備えた半導体装置が提供される。
前記第1の構成は、1種類の機能層が、第1絶縁膜の表面の抵抗素子形成領域に積層された前記第1バリア導電層と、第1バリア導電層に部分的に離間して積層された一対の前記第2バリア導電層と、一対の第2バリア導電層にそれぞれ積層された前記導電層とを有してなる抵抗素子である。
前記第2の構成は、1種類の機能層が、第1絶縁膜の表面の容量素子形成領域に順次積層された前記第1バリア導電層と前記第2絶縁膜と前記第2バリア導電層と前記導電層を有してなる容量素子である。
前記第3の構成は、前記第1バリア導電層と第2バリア導電層は、金属膜と金属窒化膜がこの順に積層された積層膜をそれぞれ有する。
また、本発明の別の観点によれば、半導体素子を表面側に有する基板に半導体素子を覆うように第1絶縁膜を形成する工程(A)と、前記第1絶縁膜を厚さ方向に貫通する貫通孔を形成する工程(B)と、前記貫通孔の内面および第1絶縁膜の表面に第1バリア導電層を積層する工程(C)と、貫通孔内に完全に埋め込むようにコンタクト用材料膜を第1バリア導電層に積層する工程(D)と、第1絶縁膜の表面側のコンタクト用材料膜を除去して第1バリア導電層を露出させ、かつ貫通孔内に第1バリア導電層を介してコンタクトプラグを形成する工程(E)と、コンタクトプラグを介して半導体素子と電気的に接続する1種類以上の機能層を第1絶縁膜の表面の所定領域に形成する工程(F)とを含み、工程(F)が、第1バリア導電層の前記所定領域に、直接第2バリア導電層を積層するか、または第2絶縁膜を介して第2バリア導電層を積層するか、またはそれらの両方の形態で第2バリア導電層を積層する工程と、第2バリア導電層に導電層を積層する工程とを含む半導体装置の製造方法が提供される。
抵抗素子、容量素子、配線層等の機能層の形成時に行われる導電膜のエッチングプロセスによって、導電膜がダメージを受けて信頼性が損なわれるという従来技術の問題を、本発明によれば解消することができ、信頼性の高い半導体装置を提供することができる。
詳しく説明すると、この半導体装置の製造プロセスでは、貫通孔の内面および第1絶縁膜の表面に第1バリア導電層が積層された後、第1絶縁膜の貫通孔内に第1バリア導電層を介してコンタクトプラグが埋め込まれる。この際、第1絶縁膜上のコンタクト用材料膜のみを除去して第1バリア導電層を残すことにより、この第1バリア導電層を機能層の一構成層として用いることができる。そして、第1バリア導電層上に第2絶縁膜を積層しパターニングした後に、第2バリア導電層および導電層を順次積層することにより機能層を形成することができる。
したがって、第2絶縁膜をエッチングによりパターニングすることにより、その下の第1バリア導電層がダメージを受けても、ダメージを受けた第1バリア導電層が第2バリア導電層にて覆われるため、第2バリア導電層上に積層された導電層の結晶配向性が変化して抵抗上昇、エレクトロマイグレーション耐性の劣化を招くという従来技術の問題が解消される。
さらに、従来技術のように、抵抗素子の抵抗体としての第1バリア導電層や、容量素子と配線層とを電気的に接続する第1バリア導電層を、第2絶縁膜にて完全に覆うために、フォト工程のアライメントマージンを考慮して第2絶縁膜を大きいサイズで形成しても、第2絶縁膜の端部は第2バリア導電層にて覆われる。
この結果、機能層は、導電層が第2絶縁膜と接触する領域を有さないため、エレクトロマイグレーション耐性が劣化し、抵抗上昇や断線等が生じ易くなって配線寿命が低下するという従来技術の問題が解消される。
このようなことから、本発明によれば、抵抗素子およびMIM型容量素子を有し、かつ配線の信頼性が高い半導体装置を、新たな工程を追加することなく製造することができる。
図1は本発明に係る半導体装置の実施形態1の部分的な断面図である。 図2は実施形態1の半導体装置の製造工程の一部を示す工程説明図である。 図3は図2の工程の続きの工程を示す断面図である。 図4は図2の工程の続きの工程を示す断面図である。 図5は実施形態1における第1バリア導電層のシート抵抗の変化を示す図である。 図6は本発明に係る半導体装置の実施形態2の部分的な断面図である。 図7は実施形態2の半導体装置の製造工程の一部を示す工程説明図である。 図8は図7の工程の続きの工程を示す断面図である。 図9は本発明に係る半導体装置の実施形態3の部分的な断面図である。 従来の半導体装置を示す部分的な断面図である。
本発明の半導体装置は、半導体素子を表面側に有する基板と、半導体素子を覆うように基板に積層された第1絶縁膜と、第1絶縁膜を厚さ方向に貫通する貫通孔の内面に積層されたバリア導電層を介して貫通孔内に埋め込まれたコンタクトプラグと、第1絶縁膜の表面に形成されてコンタクトプラグを介して半導体素子と電気的に接続された1種類以上の機能層とを備える。
ここで、「機能層」とは、抵抗素子、容量素子または配線層を意味し、「1種類以上の機能層」とは、抵抗素子、容量素子および配線層のうちの1種類以上を意味する。
基板としては、半導体装置に使用されるものであれば特に限定されるものではなく、例えば、シリコン、ゲルマニウム等の元素半導体、SiGe、GaAs、InGaAs、ZnSe、GaN等の化合物半導体によるバルク半導体基板、あるいは、半導体基板、ガラス基板、耐熱性樹脂フィルム基板等の支持基板上に絶縁膜を介して半導体層が形成された基板(例えばSOI基板)を用いることができる。
前記半導体素子は、半導体装置が所望の機能を備えるための各種半導体素子であり、例えば、電界効果トランジスタ、半導体メモリセル、ダイオード等が挙げられ、これらの半導体素子および配線によって基板上に集積回路が構成されていてもよい。
前記第1絶縁膜は、半導体素子を有する基板上に直接積層されるか、または他の絶縁膜を介して積層される膜であり、例えば、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、シリコン窒化酸化膜、PSG膜、BPSG膜等が挙げられる。
前記コンタクトプラグは、例えば、第1絶縁膜の上層に配置された機能層と、第1絶縁膜の下層に配置された半導体素子とを直接または基板側の配線を介して間接的に電気接続するために、第1絶縁膜を厚さ方向に貫通する貫通孔内に埋め込まれている。
コンタクトプラグは、配線層材料(例えばAl、Cu、AlCu等)中の金属原子が半導体素子、半導体基板、半導体層等へ拡散するのを防止する、例えばW、Ti等の金属材料にて形成されることが好ましい。
さらに、配線層材料の第1絶縁膜への拡散防止およびコンタクトプラグの貫通孔内での密着性向上のために、本発明では貫通孔内面とコンタクトプラグの間にバリア導電層が形成されている。
このバリア導電層としては、貫通孔内面側から順に金属膜と金属窒化膜が積層された積層膜(例えばTi膜とTiN膜の積層膜、Ta膜とTaN膜の積層膜等)、金属膜と合金膜が積層された積層膜(例えばTi膜とTiW膜の積層膜)等が挙げられ、より高い拡散防止効果が期待できることから金属膜と金属窒化膜の積層膜が好ましい。
前記機能層は、貫通孔内面を覆う前記バリア導電層の材料と同じ材料からなり第1絶縁膜の表面の所定領域に積層された第1バリア導電層と、第1バリア導電層上に、直接積層されるか、または第2絶縁膜を介して積層されるか、またはそれらの両方の形態で積層された第2バリア導電層と、第2バリア導電層に積層された導電層とを有してなる。
つまり、この半導体装置では、第1絶縁膜の表面に、(1)第1バリア導電層と第2バリア導電層と導電層がこの順に積層された機能層が設けられている場合、(2)第1バリア導電層と第2絶縁膜と第2バリア導電層と導電層がこの順に積層された機能層が設けられている場合、(3)前記(1)の機能層と前記(2)の機能層の両方が設けられている場合が含まれる。
さらに、これら(1)と(2)の機能層は、第1バリア導電層と第2バリア導電層と導電層がこの順に積層された部分と、第1バリア導電層と第2絶縁膜がこの順に積層された部分と、第1バリア導電層と第2絶縁膜と第2バリア導電層と導電層がこの順に積層された部分とが混在している場合も含まれる。
これら(1)〜(3)の機能層では、コンタクトプラグ形成前に第1絶縁膜表面にも形成されたバリア導電層が第1バリア導電層として利用される。
前記(1)の機能層としては、抵抗素子と配線層が挙げられる。
抵抗素子は、第1絶縁膜の表面の抵抗素子形成領域に積層された第1バリア導電層と、第1バリア導電層に部分的に離間して積層された一対の第2バリア導電層と、一対の第2バリア導電層にそれぞれ積層された導電層とを有してなる。
この抵抗素子において、第1バリア導電層が抵抗体として機能し、第2バリア導電層と導電層との積層膜が電極として機能することができる。
さらにこの場合、導電層をパターニングするエッチングプロセスによって、抵抗体としての第1バリア導電層がダメージを受けないように、第2バリア導電層と導電層とが積層された一対の積層膜の間の第1バリア導電層が、エッチング停止機能を有する第2絶縁膜によって覆われていることが好ましい。
前記(1)の他の機能層としての配線層は、第1絶縁膜の表面の配線層形成領域に順次積層された前記第1バリア導電層と前記第2バリア導電層と前記導電層を有してなる。
前記(2)の場合、機能層は、第1絶縁膜の表面の容量素子形成領域に順次積層された第1バリア導電層と第2絶縁膜と第2バリア導電層と導電層を有してなる容量素子である。
この容量素子において、第1バリア導電層が第1電極として機能し、第2絶縁膜が容量絶縁層として機能し、第2バリア導電層と導電層との積層膜が第2電極として機能することができる。
前記(3)の場合、2種類以上の機能層として、抵抗素子と配線層、容量素子と配線層、抵抗素子と容量素子、抵抗素子と容量素子と配線層が、半導体装置に設けられる。
ここで、少なくとも容量素子と配線層が含まれる場合、第1バリア導電層が、容量素子形成領域から配線層形成領域に亘って配置されることにより、容量素子と配線層が電気的に接続されていてもよい。この場合、エッチング停止機能を有する第2絶縁膜によって容量素子形成領域と配線層形成領域の間の第1バリア導電層が覆われていることが好ましい。つまり、この場合の第2絶縁層は、容量絶縁層としての役割とエッチング停止層としての役割の両方を担う。
前記第2バリア導電層としては、第1バリア導電層と同様に、金属膜と金属窒化膜(例えばTi膜とTiN膜の積層膜)が好ましい。
第2バリア導電層に積層される前記導電層としては、Al膜、Cu膜、アルミニウム合金(例えばAlCu、AlTi、AlPt、AlNi、AlMg、AlSc)膜等の導線性が高い金属膜に、拡散防止用の金属窒化膜が積層された積層膜が好ましく、Al合金膜(例えばAlCu膜)と金属窒化膜(例えばTiN膜)の積層膜が特に好ましい。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る半導体装置およびその製造方法の具体的な実施形態を説明する。
(実施形態1)
図1は本発明に係る半導体装置の実施形態1の部分的な断面図を示している。
この半導体装置は、基板11と、基板11に積層された第1絶縁膜12と、第1絶縁膜12を厚さ方向に貫通する貫通孔の内面に積層されたバリア導電層13を介して貫通孔内に埋め込まれたコンタクトプラグ14と、第1絶縁膜12の表面に形成された機能層としての抵抗素子Rと、抵抗素子Rを覆う層間絶縁膜18とを備え、抵抗素子Rがコンタクトプラグ14と電気的に接続されている。
なお、基板11は、例えば、半導体基板またはSOI基板の表面に各種半導体素子が形成され、それらが1層以上の層間絶縁膜によって覆われ、層間絶縁膜内に配線が形成され、配線と各半導体素子が電気的に接続された集積回路(図示省略)を備えて構成されており、集積回路にコンタクトプラグ14が電気的に接続されている。
抵抗素子Rは、第1絶縁膜12の表面の抵抗素子形成領域に積層された第1バリア導電層13と、第1バリア導電層13に部分的に離間して積層された一対の第2バリア導電層16と、一対の第2バリア導電層16にそれぞれ積層された導電層17とを有し、第1バリア導電層13は、前記貫通孔内のバリア導電層13の材料と同じ材料にて形成されている。
抵抗素子Rにおいて、第1バリア導電層13が抵抗体として機能し、第2バリア導電層16と導電層17との積層膜が電極として機能する。また、一方の電極の第2バリア導電層16はコンタクトプラグ14と電気的に接続されている。さらに、抵抗体として機能する第1バリア導電層13は、エッチング停止機能を有する第2絶縁膜15によって覆われている。
各層の材料の一例として、第1バリア導電層13はTi膜13aとTiN膜13bの積層膜からなり、第2バリア導電層16もTi膜16aとTiN膜16bの積層膜からなり、導電層17はAlCu膜17aとTiN膜17bの積層膜からなり、第2絶縁膜15はシリコン酸化膜からなり、層間絶縁膜18はシリコン酸化膜からなる。
図2〜図4は実施形態1の半導体装置の製造工程の一部を示す工程説明図である。
この半導体装置におけるコンタクトプラグ14および機能層(この場合は抵抗素子R)は、半導体素子を表面側に有する基板11に半導体素子を覆うように第1絶縁膜12を積層する工程(A)と、第1絶縁膜12を厚さ方向に貫通する貫通孔を形成する工程(B)と、貫通孔の内面および第1絶縁膜12の表面に第1バリア導電層13を積層する工程(C)と、貫通孔内に完全に埋め込むようにコンタクト用材料膜を第1バリア導電層13に積層する工程(D)と、第1絶縁膜12の表面側のコンタクト用材料膜を除去して第1バリア導電層13を露出させ、かつ貫通孔内に第1バリア導電層13を介してコンタクトプラグ14を形成する工程(E)と、コンタクトプラグを介して半導体素子と電気的に接続する機能層を第1絶縁膜12の表面の所定領域(この場合は抵抗素子形成領域)に形成する工程(F)とを含み、工程(F)は、第1バリア導電層13の抵抗素子形成領域に、直接第2バリア導電層16を積層するか、または第2絶縁膜15を介して第2バリア導電層16を積層するか、またはそれらの両方の形態で第2バリア導電層16を積層する工程と、第2バリア導電層16に導電層17を積層する工程とを含む半導体装置の製造方法によって形成することができる。
この製造方法の一例を具体的に説明すると、まず、図2(A)に示すように、例えば、集積回路を有するシリコン基板11上にシリコン酸化物からなる第1絶縁層12を形成し(工程A)、第1絶縁膜12に貫通孔13を形成し(工程B)、その後、スパッタ法もしくはCVD法により、密着層としてのTi膜13aを膜厚80nm程度で堆積し、続いて拡散防止層としてのTiN膜13bを膜厚100nm程度で堆積する(工程C)。
次いで、CVDによりコンタクト用材料膜としてW膜14xを貫通孔を完全に埋め込む膜厚で堆積し(工程D)、図2(B)に示すように、SF6とArからなる混合ガスを用いたドライエッチバック法により、W膜14xを選択的(選択比50程度)に除去する。あるいは、化学機械研磨(CMP:Chemical Mechanical Polishing)を用いて第1バリア導電層13が露出するまでW膜14xを除去する。
これにより、第1絶縁膜12の表面に第1バリア導電層13が残存した状態で、第1絶縁膜12の貫通孔内に第1バリア導電膜13を介して埋め込まれたコンタクトプラグ14が形成される(工程E)。
次に行われる工程(F)では、図2(C)に示すように、CVD法を用いて、第1バリア導電層13上に第2絶縁膜15xとしてシリコン酸化膜を膜厚100nm程度堆積する。
続いて、図3(A)に示すように、第2絶縁膜15xの抵抗素子形成領域における抵抗体形成領域101にレジストパターン19を形成した後、図3(B)に示すように、このレジストパターン19をマスクとして用いて、COとArとO2とC58の混合ガスで第2絶縁膜15xを選択的(選択比60程度)にドライエッチングすることで、抵抗体形成領域101に第2絶縁膜15を残存させる。
このとき、抵抗体形成領域101の両側に露出した第1バリア導電層13のTiN膜13bの表面は、ドライエッチングによりダメージを受ける。
次に、図3(C)に示すように、アッシングおよび洗浄技術によりレジストパターン19を除去した後、第2バリア導電層16となる膜厚5nm程度のTi膜16aと膜厚15nm程度のTiN膜16bの積層膜を堆積する。これにより、ドライエッチングによりダメージを受けた第1バリア導電層13のTiN膜13bの表面は、第2バリア導電層16によって覆われる。
続いて、第2バリア導電層16上に、導電層17となる膜厚400nm程度のAlCu合金膜17aと膜厚80nm程度のTiN膜17bの積層膜を堆積する。
次に、図4(A)に示すように、抵抗素子形成領域における抵抗体形成領域101の両側にレジストパターン20を形成する。このとき、抵抗体となる第1バリア導電層13を第2絶縁膜15によって確実に覆うことができるようアライメントマージンが考慮される。
その後、図4(B)に示すように、レジストパターン20をマスクとして用い、BCl3とCl2とCHF3の混合ガスで導電層17(TiN膜17bとAlCu合金膜17a)、第2バリア導電層16(TiN膜16bとTi膜16a)および第1バリア導電層13(TiN膜13bとTi膜13a)をドライエッチングして除去する。
このとき、抵抗体を形成する領域101の第2絶縁膜15はエッチング停止層として機能するため、第2絶縁層15はほとんどエッチングされずに残存し、抵抗素子形成領域の周囲の導電層17と第2バリア導電層16と第1バリア導電層13が除去される。また、前記アライメントマージンにより、第2バリア導電層16にて覆われた第2絶縁膜15の両端が導電層17の下に残存する。
その後、アッシングおよび洗浄技術によりレジストパターン20を除去することにより、図1に示すように、第1バリア導電層13からなる抵抗体と、第2バリア導電層16および導電層17とからなる抵抗用電極とを有する抵抗素子Rが形成される。この抵抗素子Rにおいて、導電層17のTiN膜17bはAlCu合金膜17aのキャップ層となり、第2バリア導電層16はAlCu合金膜17aのバリアメタルとなる。
なお、抵抗素子Rを覆い、かつAlCu合金膜17aに対する拡散防止を担う層間絶縁膜18を第1絶縁膜12上に積層し、その上に抵抗素子Rの電極と電気的に接続される配線層を形成してもよい。
このように、実施形態1では、コンタクトプラグ形成前に第1絶縁膜12上に形成された第1バリア導電層13を除去せずに抵抗素子Rの抵抗体として用い、さらに、抵抗体形成領域101の両側の第1バリア導電層13に第2バリア導電層16を介して抵抗用電極となる導電層17を積層することにより、図10に示した従来技術よりも配線の信頼性が高くかつ寿命が長い抵抗素子を、工程を増加させずに形成することができる。
実施形態1の半導体装置における抵抗素子の信頼性を検証するために、堆積直後の第1バリア導電層13(図2(A)参照)のシート抵抗(第1シート抵抗)と、コンタクト用材料膜(W膜)14xのエッチバック直後の第1バリア導電層13(図2(B)参照)のシート抵抗(第2シート抵抗)を調べ、その結果を図5に示した。なお、「第1バリア導電層13のシート抵抗」とは、上層のTiN膜13bと下層のTi膜13aの積層膜としてのシート抵抗を意味する。
図5において、横軸はシート抵抗(Ω/□)を表し、縦軸は確率プロットを表し、第1シート抵抗を(○印)で表し、第2シート抵抗を(□印)で表している。
図5に示すように、第1シート抵抗(○印)は6.3Ω/□程度であったのに対し、第2シート抵抗(□印)は11.3Ω/□程度であった。W膜14のエッチバック後のシート抵抗が増加した理由は、コンタクト用材料膜(W膜)14xのエッチバックにより第1バリア導電層13が若干膜減りしたことが原因であると考えられるが、シート抵抗が11.3Ω/□程度であれば抵抗体として利用可能である。
(実施形態2)
図6は本発明に係る半導体装置の実施形態2の部分的な断面図を示している。なお、図6において、図1中の要素と同様の要素には同一の符号を付している。
この半導体装置は、実施形態1と同様の基板11と、基板11上に積層された第1絶縁膜12と、第1絶縁膜12内に形成された貫通孔内にバリア導電層13を介して埋め込まれたコンタクトプラグ14と、第1絶縁膜12の表面に形成された機能層としての容量素子Cおよび配線層Wと、容量素子Cおよび配線層Wを覆う層間絶縁膜18とを備え、配線層Wがコンタクトプラグ14と電気的に接続されている。
容量素子Cは、第1絶縁膜12の表面の容量素子形成領域に順次積層された第1バリア導電層13と第2絶縁膜15と第2バリア導電層16と導電層17とを有し、第1バリア導電層13は、前記貫通孔内のバリア導電層13の材料と同じ材料にて形成されている。
容量素子Cにおいて、第1バリア導電層13が第1電極として機能し、第2絶縁膜15が容量絶縁膜として機能し、第2バリア導電層16と導電層17との積層膜が第2電極として機能する。
配線層Wは、第1絶縁膜12の表面の配線層形成領域に順次積層された第1バリア導電層13と第2絶縁膜15と第2バリア導電層16と導電層17とを有してなる。
さらにこの半導体装置は、第1バリア導電層13が容量素子形成領域から配線層形成領域に亘って配置され、エッチング停止機能を有する第2絶縁膜15によって容量素子形成領域と配線層形成領域の間の第1バリア導電層13が覆われている。
各層の材料の一例としては、実施形態1と同様に、第1バリア導電層13はTi膜13aとTiN膜13bの積層膜からなり、第2バリア導電層16もTi膜16aとTiN膜16bの積層膜からなり、導電層17はAlCu膜17aとTiN膜17bの積層膜からなり、第2絶縁膜15はシリコン酸化膜からなり、層間絶縁膜18はシリコン酸化膜からなる。
図7および図8は実施形態2の半導体装置の製造工程の一部を示す工程説明図である。
この半導体装置におけるコンタクトプラグ14および機能層(この場合は容量素子Cおよび配線層W)は、実施形態1と同様の工程(A)〜(E)と、第1絶縁膜12の表面の所定領域(この場合は容量素子形成領域から配線層形成領域に亘る領域)に機能層を形成する工程(F)とを含む半導体装置の製造方法によって形成することができる。
工程(F)は、第1バリア導電層13に容量絶縁膜としての第2絶縁膜15を積層し、第2絶縁膜15をエッチングによりパターニングして容量素子形成領域および容量素子形成領域と配線層形成領域の間に残存させ、第2絶縁膜15および第1バリア導電層13に第2バリア導電層16と導電層17をこの順に積層し、第2絶縁膜15をエッチング停止層として用いて導電層17と第2バリア導電層16と第1バリア導電層13をエッチングによりパターニングして容量素子形成領域および配線層形成領域に導電層17と第2バリア導電層16を残存させ、かつ容量素子形成領域から配線層形成領域に亘って第1バリア導電層13を残存させることにより、相互に電気的に接続された機能層としての容量素子Cおよび配線層Wを形成する工程を含む。
この製造方法の一例を具体的に説明すると、まず、実施形態1で説明した工程(A)〜(E)と同様の工程(図2(A)および(B)参照)を行う。この際、第1バリア導電層13のTi膜13aおよびTiN膜13bの膜厚、第2絶縁膜15xの膜厚も実施形態1と同じ膜厚とすることができる。
次に行われる工程(F)でも、図2(C)に示すように、CVD法を用いて、第1バリア導電層13上に第2絶縁膜15xとしてシリコン酸化膜を膜厚100nm程度堆積する。
続いて、図7(A)に示すように、容量素子形成領域と、容量素子形成領域と配線層形成領域の間の領域とを合わせた領域401に、レジストパターン48を形成した後、図7(B)に示すように、このレジストパターン48をマスクとして用いて、COとArとO2とC58の混合ガスで第2絶縁膜15xを選択的(選択比60程度)にドライエッチングすることで、領域401に第2絶縁膜15を残存させる。
このとき、領域401の両側に露出した第1バリア導電層13のTiN膜13bの表面は、ドライエッチングによりダメージを受ける。
次に、図7(C)に示すように、アッシングおよび洗浄技術によりレジストパターン48を除去した後、第2バリア導電層16となる膜厚5nm程度のTi膜16aと膜厚15nm程度のTiN膜16bの積層膜を堆積する。これにより、ドライエッチングによりダメージを受けた第1バリア導電層13のTiN膜13bの表面は、第2バリア導電層16によって覆われる。
続いて、第2バリア導電層16上に、導電層17となる膜厚400nm程度のAlCu合金膜17aと膜厚80nm程度のTiN膜17bの積層膜を堆積する。
次に、図8(A)に示すように、容量素子形成領域および配線層形成領域の導電層17上にレジストパターン54を形成する。このとき、容量素子の第1バリア導電層13および容量素子と配線層とを電気的に接続する第1バリア導電層13の部分を第2絶縁膜15によって確実に覆うことができるようアライメントマージンが考慮される。
その後、図8(B)に示すように、レジストパターン54をマスクとして用い、BCl3とCl2とCHF3の混合ガスで導電層17(TiN膜17bとAlCu合金膜17a)、第2バリア導電層16(TiN膜16bとTi膜16a)および第1バリア導電層13(TiN膜13bとTi膜13a)をドライエッチングして除去する。
このとき、レジストパターン54の開口で露出する第2絶縁膜15はエッチング停止層として機能するため、第2絶縁層15はほとんどエッチングされずに残存し、その下の第1バリア導電層13も残存する。また、前記アライメントマージンにより、配線層側の第2バリア導電層16にて覆われた第2絶縁膜15の端部が導電層17の下に残存する。
その後、アッシングおよび洗浄技術によりレジストパターン54を除去することにより、図6に示すように、相互に電気的に接続された容量素子Cおよび配線層Wが形成される。
このように、実施形態2では、コンタクトプラグ形成前に第1絶縁膜12上に形成された第1バリア導電層13を除去せずに容量素子Cの第1電極および配線層Wとの接続用配線として用いることにより、図10に示す従来技術よりも配線の信頼性が高くかつ寿命が長い容量素子を、工程を増加させずに形成することができる。
(実施形態3)
図9は本発明に係る半導体装置の実施形態3の部分的な断面図を示している。なお、図9において、図1および図6中の要素と同様の要素には同一の符号を付している。
この半導体装置は、概ね実施形態1および2を組み合わせたものであり、基板11と、基板11上に積層された第1絶縁膜12と、第1絶縁膜12内に形成された貫通孔内にバリア導電層13を介して埋め込まれたコンタクトプラグ14と、第1絶縁膜12の表面に形成された機能層としての抵抗素子R、容量素子Cおよび配線層Wと、これらの機能層を覆う層間絶縁膜18とを備え、容量素子Cと電気的に接続された配線層Wがコンタクトプラグ14と電気的に接続されている。
さらに、この半導体装置は、第1絶縁膜12上に、容量素子Cと電気的に接続された配線層Wとは別の配線層W1が形成されている。
この配線層W1も、配線層Wと同様に、第1バリア導電層13と第2バリア導電層16と導電層17がこの順に積層されてなり、下層、上層または上下層に配置された半導体素子、配線層等と電気的に接続される。
実施形態3の半導体装置は、実施形態1および2で説明した製造方法に準じて製造することができる。
この半導体装置も、コンタクトプラグ形成前に第1絶縁膜12上に形成された第1バリア導電層13を除去せずに、抵抗素子Rの抵抗体、容量素子Cの第1電極および容量素子Cと配線層Wとの接続用配線として用いることにより、図10に示す従来技術よりも配線の信頼性が高くかつ寿命が長い抵抗素子および容量素子を、工程を増加させずに形成することができる。
(他の実施形態)
1.抵抗素子Rにおける電極部分である第1バリア導電層13と第2バリア導電層16と導電層17が積層された積層膜は、配線層W、W1と同じ積層構造であるため、配線層の一部分によって抵抗素子Rの電極が構成されてもよい。
2.抵抗素子Rの一方の電極の第1バリア導電層13がコンタクトプラグ14と電気的に接続されてもよい。
3.配線層W1のみが第1絶縁膜12上に形成されていてもよい。この場合、配線層W1がコンタクトプラグ14と電気的に接続される。
本発明は、抵抗素子、MIM型容量素子、配線層等を備える半導体装置に適用可能である。
11 基板
12 第1絶縁膜
13 第1バリア導電層
13a Ti膜
13b TiN膜
14 コンタクトプラグ
15 第2絶縁膜
16 第2バリア導電層
16a Ti膜
16b TiN膜
17 導電層
17a AlCu合金膜17a
17b TiN膜
18 層間絶縁膜
C 容量素子
R 抵抗素子
W、W1 配線層

Claims (14)

  1. 半導体素子を表面側に有する基板と、半導体素子を覆うように基板に積層された第1絶縁膜と、第1絶縁膜を厚さ方向に貫通する貫通孔の内面に積層されたバリア導電層を介して貫通孔内に埋め込まれたコンタクトプラグと、第1絶縁膜の表面に形成されてコンタクトプラグを介して半導体素子と電気的に接続された1種類以上の機能層とを備え、前記機能層は、
    前記バリア導電層の材料と同じ材料からなり第1絶縁膜の表面の所定領域に積層された第1バリア導電層と、
    第1バリア導電層上に、直接積層されるか、または第2絶縁膜を介して積層されるか、またはそれらの両方の形態で積層された第2バリア導電層と、
    第2バリア導電層に積層された導電層とを有してなり、
    1種類の機能層が、第1絶縁膜の表面の抵抗素子形成領域に積層された前記第1バリア導電層と、第1バリア導電層に部分的に離間して積層された一対の前記第2バリア導電層と、一対の第2バリア導電層にそれぞれ積層された前記導電層とを有してなる抵抗素子であることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記抵抗素子において、第1バリア導電層が抵抗体として機能し、第2バリア導電層と導電層との積層膜が電極として機能する請求項に記載の半導体装置。
  3. 第2バリア導電層と導電層とが積層された一対の積層膜の間の第1バリア導電層が、エッチング停止機能を有する第2絶縁膜によって覆われている請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 半導体素子を表面側に有する基板と、半導体素子を覆うように基板に積層された第1絶縁膜と、第1絶縁膜を厚さ方向に貫通する貫通孔の内面に積層されたバリア導電層を介して貫通孔内に埋め込まれたコンタクトプラグと、第1絶縁膜の表面に形成されてコンタクトプラグを介して半導体素子と電気的に接続された1種類以上の機能層とを備え、前記機能層は、
    前記バリア導電層の材料と同じ材料からなり第1絶縁膜の表面の所定領域に積層された第1バリア導電層と、
    第1バリア導電層上に、直接積層されるか、または第2絶縁膜を介して積層されるか、またはそれらの両方の形態で積層された第2バリア導電層と、
    第2バリア導電層に積層された導電層とを有してなり、
    1種類の機能層が、第1絶縁膜の表面の容量素子形成領域に順次積層された前記第1バリア導電層と前記第2絶縁膜と前記第2バリア導電層と前記導電層を有してなる容量素子であることを特徴とする半導体装置。
  5. 前記容量素子において、第1バリア導電層が第1電極として機能し、第2絶縁膜が容量絶縁層として機能し、第2バリア導電層と導電層との積層膜が第2電極として機能する請求項に記載の半導体装置。
  6. 1種類の機能層が、第1絶縁膜の表面の配線層形成領域に順次積層された前記第1バリア導電層と前記第2バリア導電層と前記導電層を有してなる配線層である請求項1〜のいずれか1つに記載の半導体装置。
  7. 他の1種類の機能層が、第1絶縁膜の表面の配線層形成領域に順次積層された前記第1バリア導電層と前記第2バリア導電層と前記導電層を有してなる配線層であり、
    第1バリア導電層が、容量素子形成領域から配線層形成領域に亘って配置され、エッチング停止機能を有する第2絶縁膜によって容量素子形成領域と配線層形成領域の間の第1バリア導電層が覆われている請求項4または5に記載の半導体装置。
  8. 半導体素子を表面側に有する基板と、半導体素子を覆うように基板に積層された第1絶縁膜と、第1絶縁膜を厚さ方向に貫通する貫通孔の内面に積層されたバリア導電層を介して貫通孔内に埋め込まれたコンタクトプラグと、第1絶縁膜の表面に形成されてコンタクトプラグを介して半導体素子と電気的に接続された1種類以上の機能層とを備え、前記機能層は、
    前記バリア導電層の材料と同じ材料からなり第1絶縁膜の表面の所定領域に積層された第1バリア導電層と、
    第1バリア導電層上に、直接積層されるか、または第2絶縁膜を介して積層されるか、またはそれらの両方の形態で積層された第2バリア導電層と、
    第2バリア導電層に積層された導電層とを有してなり、
    前記第1バリア導電層と第2バリア導電層は、金属膜と金属窒化膜がこの順に積層された積層膜をそれぞれ有することを特徴とする導体装置。
  9. 前記導電層は、アルミニウム合金膜と金属窒化膜がこの順に積層された積層膜を有する請求項1〜のいずれか1つに記載の半導体装置。
  10. 半導体素子を表面側に有する基板に半導体素子を覆うように第1絶縁膜を形成する工程(A)と、前記第1絶縁膜を厚さ方向に貫通する貫通孔を形成する工程(B)と、前記貫通孔の内面および第1絶縁膜の表面に第1バリア導電層を積層する工程(C)と、貫通孔内に完全に埋め込むようにコンタクト用材料膜を第1バリア導電層に積層する工程(D)と、第1絶縁膜の表面側のコンタクト用材料膜を除去して第1バリア導電層を露出させ、かつ貫通孔内に第1バリア導電層を介してコンタクトプラグを形成する工程(E)と、コンタクトプラグを介して半導体素子と電気的に接続する1種類以上の機能層を第1絶縁膜の表面の所定領域に形成する工程(F)とを含み、工程(F)が、
    第1バリア導電層の前記所定領域に、直接第2バリア導電層を積層するか、または第2絶縁膜を介して第2バリア導電層を積層するか、またはそれらの両方の形態で第2バリア導電層を積層する工程と、
    第2バリア導電層に導電層を積層する工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  11. 工程(F)が、第1バリア導電層に第2絶縁膜を積層し、第2絶縁膜をエッチングによりパターニングして抵抗素子形成領域の一部に残存させ、第2絶縁膜および第1バリア導電層に第2バリア導電層と導電層をこの順に積層し、第2絶縁膜をエッチング停止層として用いて導電層と第2バリア導電層と第1バリア導電層をエッチングによりパターニングして、抵抗素子形成領域における第2絶縁膜の両側に導電層と第2バリア導電層を残存させ、かつ抵抗素子形成領域に全体的に第1バリア導電層を残存させることにより、1種類の機能層としての抵抗素子を形成する工程を含む請求項10に記載の半導体装置の製造方法。
  12. 工程(F)が、第1バリア導電層に容量絶縁膜としての第2絶縁膜を積層し、第2絶縁膜をエッチングによりパターニングして容量素子形成領域に残存させ、第2絶縁膜および第1バリア導電層に第2バリア導電層と導電層をこの順に積層し、導電層と第2バリア導電層と第1バリア導電層をエッチングによりパターニングしてこれらを容量素子形成領域に残存させることにより、1種類の機能層としての容量素子を形成する工程を含む請求項10または11に記載の半導体装置の製造方法。
  13. 工程(F)が、第1バリア導電層に第2バリア導電層と導電層をこの順に積層し、導電層と第2バリア導電層と第1バリア導電層をエッチングによりパターニングしてこれらを配線層形成領域に残存させることにより、1種類の機能層としての配線層を形成する工程を含む請求項10〜12のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
  14. 工程(F)が、第1バリア導電層に容量絶縁膜としての第2絶縁膜を積層し、第2絶縁膜をエッチングによりパターニングして容量素子形成領域および容量素子形成領域と配線層形成領域の間に残存させ、第2絶縁膜および第1バリア導電層に第2バリア導電層と導電層をこの順に積層し、第2絶縁膜をエッチング停止層として用いて導電層と第2バリア導電層と第1バリア導電層をエッチングによりパターニングして容量素子形成領域および配線層形成領域に導電層と第2バリア導電層を残存させ、かつ容量素子形成領域から配線層形成領域に亘って第1バリア導電層を残存させることにより、相互に電気的に接続された2種類の機能層としての容量素子および配線層を形成する工程を含む請求項10または11に記載の半導体装置の製造方法。
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