JP5460017B2 - 電気自動車制御装置 - Google Patents
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Description
ところで、大量の乗客を搬送可能なバスにおいては、例えばインターロック機構を用いてアクセルペダルを踏み込むことができないようにして、乗客がバスの乗り降りを行っている際に、誤ってアクセルペダルが踏み込まれてもバスが発進することのないようにするのが一般的である。このようなインターロック機構は、例えば特許文献1によって提案されている。この特許文献1のインターロック機構では、バスの乗降用ドアが開いているときに、アクチュエータによりストッパを移動させ、アクセルペダルを固定するようにしている。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、アクセルペダル周辺に複雑な機構を新たに設けることなく、停車中に安全に乗員の乗り降りを可能とする電気自動車の制御装置を提供することにある。
また、乗降用ドアが開状態にあって第2制御モードが選択されているときに乗降用ドアが閉じられても、ブレーキ装置が操作されていなければ、制御手段は引き続き第2制御モードを選択する。
従って、シフトレバーを走行位置としたまま車両を停止させて、車両の乗員の乗り降りなどのために乗降用ドアを開き、ブレーキ装置を操作せずに、何らかの理由によりアクセルペダルが踏み込まれた状態で乗降用ドアが閉じられても、制御手段が引き続き第2制御モードで電動モータを制御することにより、乗降用ドアを閉じた途端に電動モータの動力によって車両が動き出すことはない。しかも、このとき制御手段は車両の車輪に制動力を付与するための制御を併せて行うので、車両が坂道などの傾斜路に停止していても、乗降用ドアを閉じた途端に車両が動き出さないように、引き続き車輪に制動力を与えることが可能となる。
クリープ機能を有する電気自動車の場合には、第1制御モードで電動モータを制御しているときにシフトレバーが走行位置にあれば、アクセルペダルを踏んでいなくても電動モータのクリープトルクによって、停止中の車両が動き出す。このようなクリープ機能を有した電気自動車の場合に、シフトレバーを走行位置としたまま車両を停止させ、乗員の乗り降りなどのために乗降用ドアを開いた後に、ブレーキ装置を操作しない状態で乗降用ドアを閉じても、制御手段は引き続き第2制御モードで電動モータを制御するので、乗降用ドアを閉じた途端に電動モータのクリープトルクによって車両が動き出すことはない。
例えば、上記電気自動車制御装置において、上記制御手段は、上記第2制御モードを選択しているとき、上記車両の車輪に制動力を付与するための制御として、上記ブレーキ装置により上記車両の車輪を制動するように上記ブレーキ装置を制御するようにしてもよい(請求項2)。
或いは、上記電気自動車制御装置において、上記制御手段は、上記開閉状態検出手段によって検出された上記乗降用ドアの状態が開状態から閉状態に変化したときに、上記ブレーキ装置が操作されていることを上記ブレーキ操作検出手段が検出した場合には、上記第2制御モードから上記第1制御モードに切り換えることを特徴とする(請求項6)。
この場合には、ブレーキ装置が操作されているので、乗降用ドアが閉じられたときにシフトレバーが走行位置にあって、例えば電気自動車がクリープ機能を有する場合や、何らかの理由によりアクセルペダルが踏み込まれている場合のように、電動モータが動力を発生するようなことがあっても、車両が直ちに動き出すことはない。そこで、制御手段は乗降用ドアが開状態から閉状態になったことをもって第2制御モードから第1制御モードに切り換える。従って、シフトレバーが走行位置にある場合に、乗降用ドアを閉じた後、ブレーキ装置の操作をやめてアクセルペダルを踏み込めば、電動モータの動力により車両を走行させることができる。
このように構成された電気自動車制御装置では、乗降用ドアが閉状態にあるときにシフトレバーが走行位置にあると、アクセルペダルが操作されていない状態で電動モータはクリープトルクを発生する。しかし、車両の乗員の乗り降りなどのために乗降用ドアを開いているときには、第2制御モードが選択されることにより、シフトレバーが走行位置にあっても、制御手段はシフトレバーがニュートラル位置にあるものとして電動モータを制御するので、電動モータのクリープトルクによって車両が動き出すことはない。しかも、このとき制御手段は車両の車輪に制動力を付与するための制御を併せて行うので、車両が坂道などの傾斜路に停止していても、乗降用ドアを開いているときに車両が動き出さないように車輪に制動力を与えることが可能となる。
また、シフトレバーを走行位置としたまま車両を停止させて、車両の乗員の乗り降りなどのために乗降用ドアを開き、何らかの理由によりアクセルペダルが踏み込まれた状態で乗降用ドアが閉じられても、制御手段が引き続き第2制御モードを選択する。従って、乗降用ドアを閉じた途端に電動モータの動力によって車両が動き出すような事態を防止することができ、より高い安全性を確保することができる。しかも、このとき制御手段は車両の車輪に制動力を付与するための制御を併せて行うので、車両が坂道などの傾斜路に停止していても、乗降用ドアを閉じた途端に車両が動き出さないように、引き続き車輪に制動力を与えることにより、高い安全性を確保することができる。
また、クリープ機能を有する電気自動車の場合、シフトレバーを走行位置としたまま車両を停止させたときに、車両の乗員の乗り降りなどのために開いた乗降用ドアを再び閉じても、乗降用ドアを閉じた途端に電動モータのクリープトルクによって車両が動き出すことがないので、安全性の確保の点で特に有効である。
また、請求項4の電気自動車制御装置によれば、車両の乗降用ドアが開いていて第2制御モードが選択され、電動モータが動力を発生しない状態にあるとき、車両の車輪を制動するためのブレーキ装置が操作されていなければ、警報手段によりブレーキ装置に対する操作を促す警報を行う。これにより車両の運転者は、このような警報を認識してブレーキ装置を操作するので、ブレーキ装置によって車両の車輪に制動力が付与される。従って、車両が坂道などの傾斜路に停止していても、乗降用ドアを開いているときに車両が動き出すのを防止することが可能となり、乗員乗降時の安全性を高めることができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る電気自動車制御装置の全体構成図である。本実施形態において電気自動車1はバスであって、電気自動車1には動力源として電動モータ2が搭載されている。この電動モータ2に対し、インバータ4を介してバッテリ6の電力が調整され供給されることにより、電動モータ2が動力を発生する。電動モータ2が発生した動力は、デファレンシャル装置8を介して左右の駆動輪10に伝達され、電気自動車1が走行する。
バッテリ6から電動モータ2へ供給される電力や、発電機として作動する電動モータ2からバッテリ6へ供給される電力の調整、即ち電動モータ2の制御は、EV−ECU(制御手段)12がインバータ4を制御することによって行われる。
上述したような制御を行う上で必要となる情報を収集するため、EV−ECU12には様々なセンサやスイッチなどが接続されている。図1には、本実施形態の電気自動車制御装置で用いるためにEV−ECU12に接続されるセンサおよびスイッチとして、シフトレンジセンサ(シフトレバー検出手段)20、フットブレーキスイッチ(ブレーキ操作検出手段)22、フットブレーキセンサ24、アクセルセンサ(アクセル操作量検出手段)26及びドアスイッチ(開閉状態検出手段)28のみが示されており、他のセンサあるいはスイッチ類は省略されている。
EV−ECU12は、これらのセンサ及びスイッチからの情報に基づき、インバータ4を制御して、バッテリ6と電動モータ2との間の電力のやりとりを調整することにより、電動モータ2を制御する。電動モータ2の制御には、第1制御モードと第2制御モードの2つの制御モードがあり、EV−ECU12は上述した各センサ及びスイッチからの情報に基づいて、第1制御モード及び第2制御モードのいずれかを選択する。
EV−ECU12は、車室内に設けられた始動スイッチ(図示せず)がオンされて、電動モータ2が作動可能な状態になると、所定の制御周期で図2のフローチャートに従い、モード選択制御を開始する。そしてEV−ECU12は、このモード選択制御で選択された制御モードにより、インバータ4を介して電動モータ2を制御する。なお、本実施形態では安全確保のため、シフトレバーの選択位置がPレンジにある場合に限り、始動スイッチがオンされたときに電動モータ2が作動可能な状態になるようになっている。従って、モード選択制御もシフトレバーの選択位置がPレンジにあるときに始動スイッチがオンされて、電動モータ2が作動可能な状態になると開始される。
ステップS2でEV−ECU12は、フラグFの値が0であるか否かを判定する。フラグFは、後述する第2制御モードから第1制御モードへの移行時において、第1制御モードでの制御を開始する直前にフットブレーキが操作されているか否かを示す。即ち、第2制御モードから移行する際、第1制御モードでの制御を開始する直前にフットブレーキが操作されていれば、フラグFの値が0となる。フラグFの初期値は0となっているので、ステップS2でEV−ECU12はフラグFの値が0であると判定し、処理をステップS5に進める。そしてステップS5でEV−ECU12は、上述した第1制御モードを選択し、その制御周期を終了する。
従って、運転者が電気自動車1に乗り込み、乗降用ドアを閉じてシフトレバーの選択位置をPレンジとした状態で始動スイッチをオンにすれば、第1制御モードが選択されることになる。この場合、運転者はフットブレーキペダルまたは図示しないパーキングブレーキを操作した状態で、シフトレバーをDレンジまたはRレンジとした後、フットブレーキペダル及びパーキングブレーキを解除状態としてからアクセルペダルを踏み込めば、電動モータ2が発生する動力が左右の駆動輪10に伝達されることにより、電気自動車1が走行する。また、運転者がシフトレバーをDレンジまたはRレンジとした状態でアクセルペダルを開放状態にしているときには、電動モータ2がクリープトルクを発生するので、電気自動車1を微動させることができる。
従って、乗降用ドアが開いている場合、EV−ECU12は第2制御モードを選択し、シフトレバーの選択位置及びアクセルペダルの操作量にかかわらず、電動モータ2が動力を発生することのないように、インバータ4を介して電動モータ2を制御する。更に、EV−ECU12はこのような電動モータ2の制御と併せ、停車時制動力が得られるようにEB−ECU18に指令を送ることにより、駆動輪ホイールブレーキ14及び従動輪ホイールブレーキ16を制御する。このような指令をEV−ECU12から受けたEB−ECU18が、停車時制動力に基づき駆動輪ホイールブレーキ14及び従動輪ホイールブレーキ16を制御することにより、停車時制動力に対応した制動力が駆動輪10及び従動輪に付与される。
このようにしてEV−ECU12が第2制御モードによる制御を行うことにより、乗降用ドアが開いているときには、シフトレバーがDレンジやRレンジにあっても、電動モータ2のクリープトルクによって電気自動車1が動き出すといった事態を確実に防止することができる。また、シフトレバーがDレンジやRレンジとしたまま停車し、乗降用ドアが開状態にある場合に、何らかの理由によって誤ってアクセルペダルが踏み込まれても、電気自動車1が動き出すという事態を確実に防止することができる。
次に、乗客の乗り降りが完了するなどして乗降用ドアが閉じられると、ドアスイッチ28がオフすることにより、EV−ECU12はモード選択制御のステップS1において乗降用ドアが閉状態になったと判定し、処理をステップS2に進める。
ステップS3においてEV−ECU12は、フットブレーキスイッチ22からの信号に基づき、フットブレーキペダルが操作されているか否かを判定する。即ち、フットブレーキスイッチ22がオンしていてフットブレーキペダルが操作されていると判定した場合、EV−ECU12は処理をステップS4に進める一方、フットブレーキスイッチ22がオフしていてフットブレーキペダルが操作されていないと判定した場合、EV−ECU12は処理をステップS7に進める。
従って、開状態にあった乗降用ドアが閉じられたときに、フットブレーキペダルが操作されていなければ、引き続き第2制御モードが選択されることになる。このため、乗降用ドアを閉じたときにシフトレバーがDレンジやRレンジにあっても、乗降用ドアを閉じた途端に電動モータ2のクリープトルクによって電気自動車1が動き出すといった事態を確実に防止することができる。
更に、開状態にあった乗降用ドアが閉じられたときに、フットブレーキペダルが操作されていなければ、引き続き第2制御モードが選択されるので、電気自動車1を傾斜路などに停止させていて、乗降用ドアを閉じた途端に駆動輪10及び従動輪に付与されていた制動力が解除されて電気自動車1が動き出すという事態も確実に防止することができる。
一方、乗降用ドアが閉じられたときにフットブレーキペダルが操作されている場合、或いは乗降用ドアが閉じられた後にフットブレーキペダルが操作された場合、フットブレーキスイッチ22がオンしていることにより、EV−ECU12はステップS3でフットブレーキが操作されていると判定し、処理をステップS4に進める。EV−ECU12は、ステップS4でフラグFの値を0とした後、処理をステップS5に進め、第1制御モードを選択してその制御周期を終了する。
従って、乗降用ドアが閉じられたときにフットブレーキペダルが操作されていれば、制御モードは第2制御モードから第1制御モードに移行することになる。この場合には、フットブレーキペダルが操作されているので、乗降用ドアを閉じたときにシフトレバーがDレンジ或いはRレンジになっていて電動モータ2がクリープトルクを発生しても、電気自動車1が突然動き出すようなことはない。そして、シフトレバーをDレンジ或いはRレンジとして、フットブレーキペダルの操作を解除すれば、アクセルペダルの操作量に応じて電気自動車1を直ちに走行させることができる。
以上のようにしてEV−ECU12がモード選択制御を行うことにより、乗降用ドアが開状態にある場合には、第2制御モードが選択されるので、乗客の乗り降りなどのために乗降用ドアが開いているときにシフトレバーがDレンジやRレンジにあっても、電動モータ2のクリープトルクによって電気自動車1が動き出すといった事態を確実に防止することができる。また、シフトレバーがDレンジやRレンジとしたまま停車し、乗降用ドアが開状態にある場合に、何らかの理由によって誤ってアクセルペダルが踏み込まれても、電気自動車1が動き出すという事態を確実に防止することができる。しかも、このときにはフットブレーキペダル及びパーキングブレーキが操作されていなくても、停車時制動力に対応した制動力が駆動輪10及び従動輪に付与されるので、路面の傾斜などによって電気自動車1が動き出すという事態も確実に防止することができる。この結果、電気自動車1における乗客の乗り降りの際に、高い安全性を確保することができる。
そこで、第2制御モードにおける制動力の付与の方法が上記第1実施形態とは異なるものとして、本発明の第2実施形態に係る電気自動車制御装置について以下に説明する。なお、第1実施形態と同様の機能を有する構成については、第1実施形態において対応する構成と同じ符号を用いて詳細な説明は省略するものとし、第1実施形態と相違する部分を中心に詳細に説明する。
第1制御モードは、前述した第1実施形態における第1制御モードと全く同様のものであり、シフトレバーの選択位置及びアクセルペダルの操作量に基づき、電動モータ2を制御するモードである。
また、本実施形態においても前述した第1実施形態と同様に、開状態にある乗降用ドアを閉じたときに、フットブレーキペダルが操作されていなければ、引き続き第2制御モードが選択される。
次に、第2制御モードにおける制動力の付与の方法が、上記第1及び第2実施形態とは異なるものとして、本発明の第3実施形態に係る電気自動車制御装置について以下に説明する。なお、第1実施形態と同様の機能を有する構成については、第1実施形態において対応する構成と同じ符号を用いて詳細な説明は省略するものとし、第1及び第2実施形態と相違する部分を中心に詳細に説明する。
第1制御モードは、前述した第1実施形態における第1制御モードと全く同様のものであり、シフトレバーの選択位置及びアクセルペダルの操作量に基づき、電動モータ2を制御するモードである。
ステップS11でブレーキ操作がなされていないと判定した場合、EV−ECU12は処理をステップS12に進めて警報ユニット34を作動させる。一方、ステップS11でブレーキ操作がなされていると判定した場合、EV−ECU12は処理をステップS13に進めて警報ユニット34の作動を停止状態とする。そして、いずれの場合においても、EV−ECU12は更に処理をステップS14に進め、ニュートラル制御を実行してその制御周期を終了する。
そして、このときにブレーキ操作がなされていなければ、警報ユニット34を作動させることにより、電気自動車1の運転者にブレーキ操作を行うように促す。運転者が、このような警報ユニットの作動を認識し、例えばフットブレーキペダルを操作すれば、フットブレーキペダルの操作量に対応した制動力が得られるように、EV−ECU12がEB−ECU18を介して駆動輪ホイールブレーキ14及び従動輪ホイールブレーキ16を制御することにより、駆動輪10及び従動輪に制動力が付与される。また、警報ユニットの警報を認識してパーキングブレーキを操作した場合には、パーキングブレーキに対応した車輪に制動力が付与される。そして、警報ユニット34による警報の後、このようなブレーキ操作がなされた場合には、警報ユニット34の作動が停止する。
まず、乗降用ドアが開状態にある場合には、第2制御モードが選択されるので、第1実施形態と同様に、乗客の乗り降りなどのために乗降用ドアが開いているときにシフトレバーがDレンジやRレンジにあっても、電動モータ2のクリープトルクによって電気自動車1が動き出すといった事態を確実に防止することができる。また、シフトレバーがDレンジやRレンジとしたまま停車し、乗降用ドアが開状態にある場合に、何らかの理由によって誤ってアクセルペダルが踏み込まれても、電気自動車1が動き出すという事態を確実に防止することができる。
また、本実施形態においても前述した第1実施形態と同様に、開状態にある乗降用ドアを閉じたときに、フットブレーキペダルが操作されていなければ、引き続き第2制御モードが選択される。従って、シフトレバーがDレンジやRレンジにあっても、乗降用ドアを閉じた途端に電動モータ2のクリープトルクによって電気自動車1が動き出すといった事態を確実に防止することができる。
更に、この場合には引き続き警報ユニット34による警報が行われるので、運転者に対しブレーキ操作を促すことができる。この結果、本実施形態においても前述した第1実施形態と同様に、電気自動車1における乗降用ドア開閉の際にも、高い安全性を確保することができる。
以上で本発明の実施形態に係る電気自動車制御装置についての説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
また、上記各実施形態では、シフトレバーをDレンジ及びRレンジのほか、Pレンジ及びNレンジに切り換え可能としたが、シフトレバーで選択可能なレンジはこれに限定されるものではない。少なくとも本実施形態におけるDレンジやRレンジのような走行位置のレンジと、ニュートラル位置となるNレンジとを選択可能であればよい。
2 電動モータ
10 駆動輪
12 EV−ECU(制御手段)
14 駆動輪ホイールブレーキ(ブレーキ装置)
16 従動輪ホイールブレーキ(ブレーキ装置)
20 シフトレンジセンサ(シフトレバー検出手段)
22 フットブレーキスイッチ(ブレーキ操作検出手段)
26 アクセルセンサ(アクセル操作量検出手段)
28 ドアスイッチ(開閉状態検出手段)
32 パーキングブレーキスイッチ(ブレーキ操作検出手段)
34 警報ユニット(警報手段)
Claims (7)
- 車両を走行させるための動力を発生する電動モータと、
上記車両の乗員により操作されて少なくとも走行位置とニュートラル位置とを選択可能なシフトレバーの選択位置を検出するシフトレバー検出手段と、
上記車両の乗員により操作されるアクセルペダルの操作量を検出するアクセル操作量検出手段と、
上記シフトレバー検出手段が検出した上記シフトレバーの選択位置が上記走行位置にあるときには、上記アクセル操作量検出手段が検出したアクセルペダルの操作量に応じて上記電動モータに動力を発生させる一方、上記選択位置が上記ニュートラル位置にあるときには、上記電動モータが動力を発生しないように、第1制御モードで上記電動モータを制御する制御手段と、
上記車両に設けられた乗降用ドアの開閉状態を検出する開閉状態検出手段と、
上記車両の車輪を制動するためのブレーキ装置と、
上記ブレーキ装置に対する操作状態を検出するブレーキ操作検出手段とを備え、
上記制御手段は、上記開閉状態検出手段によって上記乗降用ドアの開状態が検出されているときには、上記第1制御モードから切り換えて第2制御モードを選択し、上記シフトレバーが上記走行位置にあっても上記ニュートラル位置にあるものとして上記電動モータを制御すると共に、上記車両の車輪に制動力を付与するための制御を行い、上記開閉状態検出手段によって検出された上記乗降用ドアの状態が開状態から閉状態に変化したときに、上記ブレーキ装置が操作されていないことを上記ブレーキ操作検出手段が検出している場合には、引き続き上記第2制御モードを選択することを特徴とする電気自動車制御装置。 - 上記制御手段は、上記第2制御モードを選択しているとき、上記車両の車輪に制動力を付与するための制御として、上記ブレーキ装置により上記車両の車輪を制動するように上記ブレーキ装置を制御することを特徴とする請求項1に記載の電気自動車制御装置。
- 上記制御手段は、上記第2制御モードを選択し、上記シフトレバーが上記ニュートラル位置にあるものとして上記電動モータを制御しているとき、上記電動モータの出力軸が回転を開始した場合には、上記出力軸に回転が生じないように上記電動モータを制御することにより、上記車両の車輪である上記駆動輪に制動力を付与することを特徴とする請求項1に記載の電気自動車制御装置。
- 上記車両の車室内に設けられた警報手段を更に備え、
上記制御手段は、上記第2制御モードを選択している際、上記車両の車輪に制動力を付与するための制御として、上記ブレーキ装置に対する操作が行われていないことを上記ブレーキ操作検出手段が検出した場合に、上記ブレーキ装置に対する操作を促す警報を行うように上記警報手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の電気自動車制御装置。 - 上記制御手段は、上記開閉状態検出手段によって検出された上記乗降用ドアの状態が開状態から閉状態に変化した後も上記第2制御モードを選択しているときに、上記ブレーキ装置が操作されたことを上記ブレーキ操作検出手段が検出した場合には、上記第2制御モードから上記第1制御モードに切り換えることを特徴とする請求項1に記載の電気自動車制御装置。
- 上記制御手段は、上記開閉状態検出手段によって検出された上記乗降用ドアの状態が開状態から閉状態に変化したときに、上記ブレーキ装置が操作されていることを上記ブレーキ操作検出手段が検出した場合には、上記第2制御モードから上記第1制御モードに切り換えることを特徴とする請求項1に記載の電気自動車制御装置。
- 上記制御手段は、上記第1制御モードを選択しているとき、上記シフトレバー検出手段が検出した上記シフトレバーの選択位置が上記走行位置にあって上記アクセルペダルが操作されていない場合は、上記電動モータがクリープトルクを発生するように上記電動モータを制御することを特徴とする請求項1に記載の電気自動車制御装置。
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