JP5459464B2 - スフレ様菓子の製造法 - Google Patents
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Description
スフレは、カスタードクリーム生地、あるいはシュー生地にメレンゲを混合してスフレの生地を作り、これをスフレ型に入れ、湯煎焼成することにより得ることができる。カスタードクリーム生地は、牛乳、卵、砂糖、小麦粉を加熱して得られる。
シュー生地はバター(マーガリン)と水を沸騰させたものに小麦粉を加えてα化し、さらに卵を加えて得られる。こうして得られたスフレは、メレンゲ由来の気泡を多く含み、食感は柔らかくふんわりして、しかも湯煎焼成をすることもあって、直火で焼成されるスポンジケーキなどに比べて水分を含みしっとりしており、非常に口解けの良好なものである。
しかしながら、カスタードクリーム生地やシュー生地を作成することは手間であり、さらにそれらをスフレ生地にとって望ましい状態に調整することが難しく熟練を要する。
一方メレンゲは卵白に砂糖を加えて泡立てて作るが、メレンゲをスフレ生地にとって望ましい状態に調整するのは熟練を要し、作ったメレンゲのカスタードクリーム生地、シュー生地への混合のやり方とともに、生地の品質、生地の焼きあがり状態を大きく左右する要因となる。また、メレンゲの気泡状態は経時的に変化する不安定なものであり、作りおきが難しい。さらにスフレ生地は耐熱性が弱く、焼成は湯煎で行う必要があり、大量生産には適さないものであった。
スポンジケーキは卵類、砂糖、小麦粉を主原料とし、その他油脂、乳製品などを添加することもあるが、基本的には卵類と砂糖を混合して含気させ、薄力粉を混合して焼成してなるものである。
しかしながら、小麦粉などの穀物粉類が多く、骨格がしっかりしているために食感はやや硬く、また基本的にオーブンで直焼きされるケースが多いため、焼成後の水分は少なくなりしっとり感に乏しく、口解けの良さという点ではスフレには劣るものであった。
特許文献2では、シュー生地とメレンゲを含有することを特徴とするケーキ菓子生地が提案されているが、シュー生地を炊くという手間のかかる工程があり、かつシュー生地の調製が難しい。また、温かいシュー生地にメレンゲを添加するため(混合する際のシュー生地の温度は概ね50℃)、メレンゲの気泡が消えやすいという難点があった。
特許文献3では、簡単に大量生産できるスフレの製造方法が提案されているが、特殊な形状の(オーブンの熱板とデコ型の底面との間に隙間を生じさせる立脚部を有する)デコ型に充填する必要があった。
ただし、卵白(生卵白、加糖卵白、乾燥卵白、凍結卵白、凍結加糖卵白などが挙げられる)を含気させた所謂「メレンゲ」は「背景技術」でも述べたとおり、加えることで工程が煩雑で熟練を要するものとなるため、特に実質的に加える必要はない。ここでいう実質的に加える必要が無いとは混入やメレンゲとしての機能が期待できないような添加量であることで、生地(A)に対して5重量%以下である。
卵類や糖類の配合量としては従来のスポンジケーキやスフレといったものに用いられる配合量にならい、適宜選択できる。
なお、従来のスポンジケーキやスフレといった気泡を含有した焼成菓子で澱粉性原料とともに用いられる澱粉以外の組成が多く含まれる原料を適宜配合することが可能である。例としてはアーモンドプードルやココアパウダー、きなこなどが挙げられる。
澱粉量が少なすぎると、焼成後のスフレ様菓子がボリューム感に乏しいものになりやすい。多すぎるとスフレ特有のしっとりとした、みずみずしい食感が弱まって口解けの良さに欠け、スポンジケーキの食感に近づいたり、ねたつく食感が発現しがちである。
特に乳化剤などは分散性と起泡力を向上させる点で望ましい。
油脂類としては、食用のものであれば特に制限なく自由に選択でき、種類は問わない。融点が少なくとも5℃以上、好ましくは15〜40℃程度のものが好適であり、油脂原料としては、例えば、菜種油、大豆油、ひまわり種子油、綿実油、落花生油、米糠油、コーン油、サフラワー油、オリーブ油、カポック油、ゴマ油、月見草油、パーム油、パーム核油、ヤシ油等の植物性油脂ならびに乳脂、牛脂、豚脂、魚油、鯨油等の動物性油脂が例示でき、これらの油脂類の単独または混合油あるいはそれらの硬化分別油、ならびに酵素エステル交換、触媒によるランダムエステル交換等を施した加工油脂が使用できる。
生地(A)の含気の方法は特に限定はされないが、一例としては従来のスポンジケーキに用いられるホイップ操作が挙げられる。ただし、ホイップだけでは起泡力が十分ではない、あるいは抱き込んだ気泡が抜けやすいといった場合もあるため、より強く安定的な起泡力を得るためには、乳化剤または乳化油脂を併用することが望ましい。
塑性状態とは具体的には品温5℃において粘度400cP〜5万cP、望ましくは1000cP〜3万cP、さらに望ましくは1500cP〜1万cPの範囲のものであり、品温35℃においても粘度400cP〜5万cP、望ましくは1000cP〜3万cP、さらに望ましくは1500cP〜1万cPの範囲のものであって、5〜35℃の広い温度帯において上記の粘度を有するものである。
そして粘度はBM型、BH型(東京計器製)の粘度計を用いて測定した。
塑性状態であることによって、塑性乳化物(B)が生地(A)と混合しやすくなり、得られた生地の比重、生地状態、成型できる状態が安定化するので好ましい。
塑性乳化物(B)が液状の場合、混合後の生地が、気泡の抜けやすい不安定な生地となり、成型できる状態にもならない。また、硬すぎると生地(A)との混合が難くなる。
塑性状態にするには、従来よりある方法を適宜用いることができる。一例としては澱粉類や糖類、増粘多糖類などを添加することや、乳化物を醗酵させることで粘稠なものとすることができる。
醗酵によって塑性状態にしたものとしては市販のチーズ類、ヨーグルト類、サワークリームといったもののような、乳製品を乳酸菌などにより醗酵したものを、あるいは概醗酵物を複数混合したり、さらには概醗酵物を別の未醗酵の乳類などで粘度を調整するといった方法や、乳化物の醗酵の度合いをコントロールして粘度を調整するといった方法が挙げられる。なお、本願においては概醗酵物を単独、複数混合、未醗酵との混合といったそのすべての場合の混合物を乳酸醗酵物と称し、塑性乳化物(B)として好適に用いることができる。
乳酸醗酵した乳化物を塑性乳化物(B)として用いる場合は風味の付与などの効果もあり、また焼き上がりのスフレ様菓子の口解けがよりしっとりとしたみずみずしいものとなる。
塑性乳化物(B)の蛋白質分は好ましくは1〜30重量%、更に好ましくは1〜20重量%、最も好ましくは2〜15重量%がよい。蛋白質分が少ない場合は、混合した生地の安定性が弱くなり、成型しにくくなる。また、耐熱保形性も弱くなるため好ましくない。蛋白質分が多い場合は、冷却後の菓子生地の食感が硬くなり、ふんわり感が損なわれる。また、塑性乳化物(B)の安定な乳化が維持し難くなる。
有機酸としては、乳酸、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸等、及びそれら有機酸の塩などが挙げられる。
pHが4.0未満のものは生地(A)との混合が難しくなったり、混合後の組織が荒れたりする場合があり、また最終製品の風味に酸味・酸臭の悪影響が顕実化しやすい。pHが6.5を越える場合は混合後の生地が、気泡の抜けやすい不安定な生地になりやすい。
また、乳酸醗酵によるものとしては、市販のチーズ類、ヨーグルト類、サワークリームを適宜含むものも例示できる。複数の原料を混合、例えば市販チーズを牛乳で溶くなどして塑性乳化物(B)を作成してもよいが、塑性乳化物(B)としては均一な状態であることが望ましい。
塑性乳化物(B)が特定pH、特に乳酸醗酵によるものである場合は、上記塑性状態の規定のところでも触れたが、風味の付与などの効果もあり、また焼き上がりのスフレ様菓子の口解けがよりしっとりとしたみずみずしいものとなる。
塑性乳化物(B)を加配する時点における生地(A)は含気した状態である必要がある。また生地(A)の含気の度合いについても、生地(A)が含気した状態であっても、特に含気していない塑性乳化物(B)が入ることで全体としての比重が大きくなり、また塑性乳化物(B)と混合することで生地(A)に含まれた空気が抜けることでも比重は大きくなる傾向になる。さらに、塑性乳化物(B)と生地(A)を混合した状態で含気させることは困難であるため、生地(A)は塑性乳化物(B)を加配する時点で含気している必要があり、比重が低い方が望ましい。
塑性乳化物(B)を加配する時点における生地(A)の比重は好ましくは0.2〜0.6g/cm3、さらに好ましくは0.25〜0.4g/cm3に含気していることが望ましい。0.6g/cm3以上だと、スフレ様のふんわりとした食感が得られにくく、密で重い食感になりがちである。生地(A)の比重を0.2g/cm3未満するのは技術的により難易度が高い操作であるにも拘らず、塑性乳化物(B)と混合した生地の比重は0.2g/cm3以上の場合と大差ないか、気泡がつぶれやすくなり逆に比重が大きくなる場合もあるので望ましくない。
また塑性乳化物(B)と生地(A)を混合する方法も特に限定はされないが、前述のとおり塑性乳化物(B)と生地(A)が混合した状態から含気させるのは困難であり、また過度の負荷をかける混合方法だと、折角の生地(A)が蓄えた気泡が抜けてしまいかねない。塑性乳化物(B)と生地(A)が均一になる程度の混合、例えばゴムベラによる手をつかった混合程度が望ましい。
生地(A)と塑性乳化物(B)加配して混合する際の生地(A)の温度が5〜40℃、好ましくは10〜35℃、さらに好ましくは10〜30℃であるのが望ましい。
温度が低すぎると、塑性乳化物(B)の組成によっては、生地(A)が硬すぎて、塑性乳化物(B)との混合が難くなったり、乳化が不安定になる。温度が高すぎると、生地(A)中の気泡が壊れやすく、安定した生地状態、成型できる状態を保つことが難くなる。
また、生地(B)は上記の通り、5〜55℃の範囲において、塑性状態であれば特に温度は従来の気泡含有菓子における作業温度に準じた品温で用いることができるが、例え塑性乳化物(B)として塑性状態であっても、その温度で生地(A)に加配することで生地(A)の温度が物性を損なうようなケースは避ける方が望ましい。
表1の配合に従い、生地(A)として、全卵、卵黄と上白糖、液糖(三菱化学フーズ株式会社製、商品名:ハイスイートデラックス、転化糖液糖、固形分70%)、乳化油脂、(不二製油株式会社製、商品名:パーミングセレクト)薄力粉を混合し、比重が0.32g/cm3までホイップしたものに、塑性乳化物(B)として乳酸醗酵乳化物1(不二製油株式会社製、商品名:クレームコルセRG)を加えて混合し、混合後の生地(C)を得た。混合する際の生地(A)の品温は23℃であった。そして生地(C)を180℃のオーブンにて20分焼成し、冷却後に実施例1に基づく気泡含有菓子を得た。
なお塑性乳化物(B)として使用した乳酸醗酵乳化物1は脱脂粉乳、油脂、水を均質化して得た水中油型乳化物を乳酸菌にて醗酵を行った製品であり、pH5.7、粘度は5℃において4000cPの塑性状態であった。
また乳化油脂はケーキなどを作製する際に生地の乳化安定性を向上させ、焼成後の内相をきめ細かな状態にするものとして従来より用いられているものであり、今回オールインミックス製法であるため、乳化を安定させるために使用した。
パネラーによる評価の結果、得られた気泡含有菓子は従来のメレンゲを用いたスフレとほぼ同等の食感であり、食感はふんわりして軽く、口解けもしっとりとみずみずしく非常に良好なものであった。
本発明により、メレンゲや湯煎焼成を用いずとも従来のメレンゲを用いたスフレと同等の食感を有する食品を得ることができた。
表1の配合に従い、砂糖、薄力粉、卵黄をボールに入れ、すり合わせておく。そこに市販のクリームチーズ(商品名「kiriクリームチーズ」、ベルジャポン株式会社製)と牛乳を加熱、沸騰させたものを混ぜ合わせ、カスタードクリーム状に炊き上げ、バターを混合し、とろみのある混合物(乳酸醗酵乳化物2)を作成しておく。別に予め卵白と砂糖を7〜8分立てまでホイップし調整したメレンゲを、前記混合物に数回に分けてメレンゲの気泡が壊れないように混ぜ合わせ、生地を作成し、オーブンで天板に湯をはって(上火180℃/下火150℃)で50分、途中からオーブンのふたを少し開けて焼成し、チーズスフレを得た。
得られたチーズスフレは従来よりあるものであり、食感はふんわりして軽く、口解けもしっとりとみずみずしく非常に良好なものであるが、メレンゲを作製する操作やオーブンでの湯をはっての焼成といった工程が煩雑であり、またメレンゲの作り置きも出来ないものであった。
表1の配合に従い、全卵と砂糖を混合し、卓上ミキサーでホイップして含気させたものに、小麦粉を混合してスポンジケーキ生地を得た。得られた生地を型に流し入れ、オーブン(上火180℃/下火150℃)で20分焼成し、スポンジケーキを得た。得られたスポンジケーキは従来よりあるものであり、メレンゲの作成は不要であったが、食感はやや乾いて硬く、口解けはしっとりとしたみずみずしさが乏しく、スフレとは異なるものであった。
実施例1と同じ配合ながらも、生地(A)をホイップせずに塑性乳化物(B)を加えて生地(C)を得る以外はすべて実施例1と同工程で比較例3に基づく焼成菓子を得た。得られた焼成菓子はメレンゲの作製は不要であったが、まったく含気していないため食感はきわめて重く、また口解けも火の通りも悪くてべたついて重く、商品価値の乏しいものであった。
また、比較例3と同じ配合、工程で得られた生地(C)はホイップによりわずかにしか気泡を抱き込まず、そのあとの工程を比較例3と同工程で比較例4に基づく焼成菓子を得たが、比較例3同様に含気していない商品価値の乏しいものであった。
※ スフレ食感の評価は10名のパネルが試食して官能検査を行なった。評価基準は下記の通りである。
◎:従来のスフレと同等のふんわりとした軽い食感と、しっとりとしたみずみずしい口解け。
○:従来のスフレはやや異なるものの軽い食感と、みずみずしい口解けを有する。
△:従来のスフレに比べると軽さ・みずみずしさは劣るものが市場性はある。
×:スフレの食感とはほど遠く、べたついて重いものやぱさついて乾いたもの。
表2の配合に従い、生地(A)に加配する塑性乳化物(B)として乳酸醗酵乳化物1をそれぞれ、0.0、10.0、20.0、40.0、50.0に、それ以外の原料は残余にしめる比率は同じになるように配分する以外は実施例1と同工程で比較例4、実施例2、実施例3、実施例4、実施例5に基づく菓子を得た。また塑性乳化物(B)が30重量%である実施例1の配合と評価を参考のため表2記す。
得られたスフレ様菓子は、比較例4については食感はやや硬く、しっとり感に乏しく、口解けの良さはスフレには及ばないスポンジケーキのようなものであったが、実施例2・実施例3・実施例1と塑性乳化物(B)の配合量が増えるにつれて、その食感はスフレ的にふんわりとして軽く、かつ口解けもしっとりとみずみずしく良好なものとなり、実施例2においても十分に既存のスポンジケーキとは異なる食感を有していた。
特に実施例1はもっとも食感がふんわり軽くて良好でありかつ、もっとも口解けもしっとりとみずみずしいものであった。実施例4・実施例5はスフレ的な食感はあるが、菓子の骨格が弱く、また口解けがべたついた感じがやや強くなる傾向になり、特に実施例5は保形性が弱く単独では形を保ちにくい。しかしカップデザート型のスフレとしては十分な市場性があった。
なお、実施例2・実施例3・実施例4・実施例5は実施例1同様に、メレンゲを作製する操作も不要で平易な方法で製造が可能であった。
実施例1と同配合ながら、塑性乳化物(B)を加配する直前の生地(A)のホイップにて比重が0.44、0.60、0.72、0.22g/cm3となったものを用いる以外は実施例1と同工程で実施例6、実施例7、実施例8、実施例9に基づく菓子を得た。
得られた菓子は比較例3ほど食感は重くなく、また火も通り、商品価値のあるものであったが、実施例1・実施例6・実施例7・実施例8の順でよりスフレ的な、ふんわりとして軽い食感で、しっとりとみずみずしい良好な口解けを有するものであった。またメレンゲを作製する操作も不要で平易な方法で製造が可能であった。
また実施例9に基づく菓子は、生地(A)の比重は実施例1程度まで下がった後は下がりにくく、0.2まで下がったものの、これ以下の比重にすることはこの配合では困難であった。しかも比重を下げる為にホイップ時間が長く取られる割に、実施例1に比べてスフレ的な食感や口解けは大差が無かった。
表4の配合にしたがい、実施例1と同工程で実施例10に基づく菓子を得た。
澱粉性原料が多いため、生地の目が詰まっておりやや食感が重く、口解けはスフレ本来のものに比べるとやや悪く、またべたつく食感があるが、スポンジケーキとは異なる新規なものであった。
塑性乳化物(B)として、乳化物3(濃縮乳タイプ乳製品(商品名「プロベスト500」、不二製油株式会社製、3倍濃縮乳、油分9%、固形分:32%)を乳酸醗酵乳化物1と同程度の固形分になるよう水で希釈したもの)を用い、かつ粘稠になるようコーンスターチを添加し加熱したものを用いる以外は実施例1と同配合、同操作にて実施例11に基づくスフレ様菓子を得た。
食感はふんわりして軽いが、口解けがスフレ本来のものに比べるとやや悪く、またべたつく食感があるが、スポンジケーキとは異なる新規なものであった。
塑性乳化物(B)として、チーズ様ペースト(商品名「クレメフロマージュ」、不二製油株式会社製)を乳酸醗酵乳化物1と同程度の固形分になるよう牛乳で希釈したものを用いる以外は実施例1と同配合、同操作にて実施例12を、また同様に実施例12のチーズ様ペーストの替わりに市販のクリームチーズ(商品名「kiriクリームチーズ」、ベルジャポン株式会社製)を用いた実施例13に基づくスフレ様菓子を得た。
得られた菓子は実施例と同様にスフレ的なもので、食感はふんわり軽く、また口解けもしっとりとみずみずしくて良好なものであった。またそれぞれの原料とした乳化物由来の風味の特徴の表れたものであった。
Claims (3)
- 卵類、糖類及び澱粉性原料を含む生地を比重0.25〜0.4g/cm 3 に含気させた生地(A)に、塑性乳化物(B)としてpHが4.0〜6.5に調整された乳酸醗酵物をスフレ様生地(C)に対し15〜45重量%加配することを特徴とする、比重が0.3〜0.5g/cm 3 であるスフレ様生地(C)の製造法。但し、生地(A)に、油脂、糖質、澱粉またはセルロース、蛋白質および増粘剤を含有してなる水中油型乳化組成物が混練される場合を除き、澱粉性原料の使用量は、スフレ様生地(C)全体に対して6〜11重量%である場合に限る。
- メレンゲを実質的に添加しない、請求項1記載のスフレ様生地(C)の製造法。
- 請求項1ないし請求項2のいずれか1項記載の製造法によって得られるスフレ様生地(C)を焼成するスフレ様菓子の製造法。
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