JPH11225670A - 乳化組成物 - Google Patents

乳化組成物

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JPH11225670A
JPH11225670A JP10029541A JP2954198A JPH11225670A JP H11225670 A JPH11225670 A JP H11225670A JP 10029541 A JP10029541 A JP 10029541A JP 2954198 A JP2954198 A JP 2954198A JP H11225670 A JPH11225670 A JP H11225670A
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忠義 貞包
Takenori Anada
剛範 穴田
Hiroshi Nishimura
浩 西村
Hiroshi Amano
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベーカリー食品の生地に起泡性を与え、当該
生地の焼成によって得られる食品に好ましい食感、例え
ば口どけ、ソフト性、しとり感等をもたらすことがで
き、しかも乳化剤に起因する異臭を生じさせることのな
い乳化組成物を提供する。 【解決手段】 乳化組成物の総重量に基づき、HLB値
9以上のショ糖脂肪酸エステル1〜10重量%及びグリ
セリン脂肪酸エステル0.1〜5重量%を含む水相部乳
化剤、ならびに水30〜78.8重量%を含む水相部
と、15℃以上の融点を有する少なくとも1種の油脂2
0〜60重量%、及び少なくとも1種の油相部乳化剤
0.1〜5重量%を含む油相部より形成される乳化組成
物であって、水相部が連続相をなすことを特徴とする乳
化組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケーキ、クッキ
ー、パイ、パン等のベーカリー食品に配合するための乳
化組成物に関し、さらに詳細には、ケーキ、クッキーの
生地に起泡性を与え、また前記ベーカリー食品に、口ど
け、ソフト性、しとり感などの好ましい食感、風味をも
たらすことができる乳化組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、前記のごときベーカリー食品は、
主たる原料として小麦粉、砂糖及び卵が配合されていた
が、さらに油脂を添加して口どけ等の食感や風味を高め
たものが一般に好まれるようになり、添加する油脂とし
て種々の特徴を有するものが検討されてきた。例えば、
バター、マーガリン等の油脂は消泡性を有することが多
いので、材料の添加のタイミング、攪拌の強さ、微妙な
温度調整等、製造時に種々留意しつついわゆる「職人
芸」に依存せざるを得ず、食品製造のための作業性が低
下したり、製品の安定供給や一般家庭での手軽な製造を
困難ならしめる原因となっていた。
【0003】特に近年になって、ソフトで口どけが良
く、風味の良好な食品に仕上げることができる油脂組成
物が希求されるに至り、例えば、製菓用ショートニング
(固形または液体)、起泡性乳化油脂組成物等が開発さ
れてきた。しかしながら、これらを用いて製造された菓
子は、液体油脂、油中水型乳化物等を含むために起泡性
が確保されていても口どけが悪くクチャつきがある、も
しくは起泡性が低いために食感が重い、あるいは、起泡
性に優れソフトで口どけがよくても乳化剤や不純物に基
づく異臭が生じることが多い等、種々の要求を充分に満
足させるには至っていない。従って、ソフトで口どけが
良く、風味の良好なベーカリー食品に仕上げることがで
きる油脂組成物が求められ続けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
技術における問題点に鑑みてなされたものであり、ベー
カリー食品の生地に起泡性を与え、それら食品に好まし
い食感、例えば口どけ、ソフト性、しとり感等をもたら
すことができ、しかも乳化剤に起因する異臭を生じさせ
ることのない乳化組成物を提供することをその目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の目
的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、水相及び油
相にそれぞれ好ましい乳化剤を選択し、且つ油脂とし
て、高融点を有し食感改善の効果が高いものを選択し、
これらに基づく水中油型の乳化組成物を調製することに
よって上記目的が達成されることを見出し、本発明を完
成した。
【0006】すなわち本発明は、(1)乳化組成物の総
重量に基づき、HLB値9以上のショ糖脂肪酸エステル
1〜10重量%及びグリセリン脂肪酸エステル0.1〜
5重量%を含む水相部乳化剤、ならびに水30〜78.
8重量%を含む水相部と、植物液体油、動物油、植物固
体脂、乳脂、硬化油、分別油、エステル交換油、及びこ
れらの組合せよりなる群から選択される、15℃以上の
融点を有する少なくとも1種の油脂20〜60重量%、
ならびに少なくとも1種の油相部乳化剤0.1〜5重量
%を含む油相部より形成される乳化組成物であって、前
記水相部が連続相をなすことを特徴とする乳化組成物、
(2)乳化組成物の製造方法であって、当該乳化組成物
の総重量に基づき、水30〜78.8重量%、HLB値
9以上のショ糖脂肪酸エステル1〜10重量%を加温溶
解した後グリセリン脂肪酸エステル0.1〜5重量%を
加え、攪拌して水相部を調製し、植物液体油、動物油、
植物固体脂、乳脂、硬化油、分別油、エステル交換油、
及びこれらの組合せよりなる群から選択される、15℃
以上の融点を有する少なくとも1種の油脂20〜60重
量%、ならびに少なくとも1種の油相部乳化剤0.1〜
5重量%を加熱溶解して調製した油相部を前記水相部に
添加し、及び乳化させる工程を含むことを特徴とする製
造方法、ならびに(3)本発明の乳化組成物が1〜30
重量%配合されて製造されたベーカリー食品をその要旨
とするものである。
【0007】上記(1)の構成に従い、水相部が連続相
をなす水中油型(o/w)の乳化組成物を形成すると、
油脂によってもたらされうる消泡性を抑えることがで
き、ソフトな食品を調製できるという効果がもたらさ
れ、固形油脂を適量含むために特に風味・口どけの良い
ものが得られる。また、この組成物により、食品生地に
起泡性を付与できるので、従来の食品製造の工程にて必
要であった微調整を行わなくても安定的に良好なソフト
性を有する食品を提供することが可能となり、作業性の
向上につながる。この乳化組成物を配合してベーカリー
食品を製造すると、大量に使用した場合にも、乳化剤に
よる異臭をもたらすことがない。
【0008】上記(2)の製造方法は、従来油相部の乳
化剤として使用されていたグリセリン脂肪酸エステルを
水相部に添加して乳化し、水相部が連続した水中油型の
乳化組成物を得るためのものである。
【0009】上記(3)の構成により得られたベーカリ
ー食品は、消費者の要求を満たすことのできる、ソフト
で、食感、風味に優れたものとなる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を説明す
る。ここでの単位の「重量%」はすべて、乳化剤組成物
の総重量に基づくものとする。
【0011】本発明の上記乳化組成物は、乳化組成物総
重量に基づき、30〜78.8重量%、好ましくは35
〜70重量%、最も好ましくは40〜50重量%の水を
含む。水の配合量が少なすぎると水相部が連続相をなし
た乳化組成物を形成し難く、また多すぎると油脂によっ
てもたらされる食感改善効果が弱められる可能性が生じ
る。
【0012】上記乳化組成物の水相部乳化剤として配合
されるショ糖脂肪酸エステルには、9以上、好ましくは
10以上、最も好ましくは11〜16のHLB値を有す
るものが選択され、1種以上のショ糖脂肪酸エステルの
混合物であってもよい。かかるショ糖脂肪酸エステルの
HLB値が低すぎると、本発明の目的である口どけ、ソ
フト性の改善効果が現れない。また、このショ糖脂肪酸
エステルは、1〜10重量%、好ましくは1〜7重量
%、最も好ましくは2〜5重量%の量で使用される。使
用量が少なすぎればやはり食感改善効果が不充分とな
り、また多すぎると乳化剤による異臭の原因になる。
【0013】上記乳化組成物のさらなる水相部乳化剤と
して配合されるグリセリン脂肪酸エステルは、0.1〜
5重量%、好ましくは0.5〜3重量%、最も好ましく
は1〜2.5重量%使用される。グリセリン脂肪酸エス
テルもやはり、使用量が少なすぎれば乳化が不充分とな
り、また多すぎると乳化剤による好ましくない異臭の原
因になる。
【0014】乳化組成物の油相を形成する油脂は、菜種
油、コーン油、大豆油、綿実油、サフラワー油、米糠
油、ヒマワリ油、オリーブ油、落花生油、クルミ油など
の植物液体油、豚脂、牛脂、魚油などの動物油脂、パー
ム油、ヤシ油などの植物固体脂、これら動植物油脂、乳
脂の硬化油、分別油、エステル交換油、及びこれらの組
合せよりなる群から選択されるとよい。
【0015】この油脂としては、15℃以上、好ましく
は25〜40℃、最も好ましくは28〜36℃の融点を
有する、いわゆる固形油脂が選択される。このような油
脂を選択することで、食感や風味の改善効果を有し、特
に食品の口どけ等を向上させることができる組成物を提
供することが可能になる。
【0016】また、かかる油脂の乳化組成物中への配合
量は、20〜60重量%、好ましくは30〜50重量
%、最も好ましくは40〜45重量%である。油脂の配
合量が少なすぎると、油脂によってもたらされる所望の
食感改善効果が期待し難くなり、多すぎると水中油型の
乳化組成物の形成が困難になりうる。
【0017】次に、本発明の乳化組成物の油相部を形成
する油相部乳化剤は、ポリグリセリン縮合リシノレン酸
エステル、テトラグリセリンモノステアレートなどのポ
リグリセリン脂肪酸エステル、グリセリンモノステアレ
ートなどのグリセリン脂肪酸エステル及びこれらの誘導
体、レシチン、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレン
グリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステルなら
びにこれらの組合せよりなる群から選択されることが好
ましい。ここで誘導体とは、酢酸、クエン酸、乳酸、酒
石酸などの有機酸誘導体を称する。油相部乳化剤とし
て、ポリグリセリン脂肪酸エステル(例えばテトラグリ
セリンモノステアレート)、グリセリン脂肪酸エステル
(例えばグリセリンモノステアレート)、レシチン(例
えば大豆レシチン)、ソルビタン脂肪酸モノエステル及
びこれらの組合せより、3種以上の乳化剤を混合したも
のが、乳化安定性の点で特に好適である。
【0018】以上記載した種々の乳化剤において、脂肪
酸は、脂肪酸単位として炭素原子数12〜22、好まし
くは16〜18を有する、直鎖状または分岐鎖状、好ま
しくは直鎖状の脂肪酸が好適に使用され、特に炭素数1
6〜18の直鎖状飽和脂肪酸が好ましい。
【0019】かかる油相部乳化剤の配合量は、0.1〜
5重量%、好ましくは0.5〜3重量%、最も好ましく
は0.5〜2重量%である。この油相部乳化剤が少なす
ぎると水中油型の乳化組成物の形成が不充分となり、ま
た多すぎると乳化剤に起因する異臭が発生する原因にな
りうるとともに、やはり水中油型の乳化組成物の形成が
不充分になってしまう。
【0020】このような構成をもって本発明の乳化組成
物を調製するが、その方法は、一般的な水中油型の乳化
組成物の調製法に従うものである。すなわち、水相部及
び油相部をほぼ同じ温度に加熱(例えば、70〜80
℃、好ましくは約75℃)して、それぞれ均質な溶液と
し、水相部の中に油相部を投入して、充分に、例えばホ
モミキサーやホモゲナイザーなどを用いて乳化させる。
本発明は、かかる乳化組成物の製造方法も意図するもの
である。
【0021】このようにして得られる乳化組成物の平均
粒径は、1〜50μm、好ましくは1〜20μm、最も
好ましくは1〜10μmである。この平均粒径は、組成
物の構成成分及び量比、ならびに製法、例えば乳化条件
などに依存して変化するので、随時調整することが好ま
しい。平均粒径が小さすぎると再凝集を起こしやすく、
乳化物の物性変化が大きくなりがちであり、また大きす
ぎると乳化の安定性に欠け、生地起泡性が劣る傾向があ
る。
【0022】また、本発明の乳化組成物は、特にパウン
ドケーキ等のバターケーキ、スポンジケーキ、ロールケ
ーキ、スイスロール、ブッセ、スナックケーキ、蒸しケ
ーキ、バームクーヘンなどのケーキ類に好適に適用さ
れ、乳化剤による異臭をもたらすことなく、これらケー
キ類の食感や風味、特に口どけ、しとり感、ソフト性等
を向上させることができる。ケーキ類の他、例えばクッ
キー、パイ、シュークリーム、パンなどのベーカリー食
品にも、本発明の乳化組成物を適用できる。
【0023】なお、本発明の乳化組成物には、必要に応
じて、乳製品、香料、糖類などの香味成分、補助成分と
してビタミン類、ガム質、糊料、保存剤、酸化防止剤、
着色料等を添加することもできる。
【0024】如上の乳化組成物が配合された本発明のベ
ーカリー食品において、かかる乳化組成物の配合量は、
1〜30重量%、好ましくは2〜20重量%、最も好ま
しくは5〜15重量%である。この配合量が少なすぎれ
ば、乳化組成物によってもたらされる効果が低く、また
多すぎると乳化剤による異臭の原因となることがある。
【0025】本発明の乳化組成物を含むベーカリー食品
は、従来パウンドケーキの製造に適用されてきたフラワ
ーバッター法、シュガーバッター法、オールインミック
ス法等、あるいはスポンジケーキの製造に適用されてき
た共立て法、後粉法、オールインミックス法等を含む、
種々のベーカリー食品の製造方法に準じ、適宜の方法を
選択して製造することができ、その際の乳化組成物の添
加・混和のタイミング等の条件も特に限定されるもので
はない。
【0026】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例に基づいて
さらに詳細に説明するが、本発明がこれら実施例に基づ
いて限定的に解釈されるべきものでないことは勿論であ
る。
【0027】実施例1 水2.5kgにHLB値16のショ糖脂肪酸エステル
(三菱化学フーズ(株)製、S−1670)0.25k
gを加え、75℃まで加温し、さらにグリセリン脂肪酸
エステル(理研ビタミン(株)製、エマルジーMS:グ
リセリンモノステアレート)0.075kgを加えてホ
モミキサーで6000rpmにて、3分間攪拌して水相
部を調製した。別容器に硬化大豆油(融点36℃)1.
11kg、パーム油(融点36℃)1.0kg、グリセ
リン脂肪酸エステル(前記に同じ)0.005kg、大
豆レシチン(ツルーレシチン工業(株)製、SLPペー
ストSP)0.01kg、ソルビタン脂肪酸モノエステ
ル(理研ビタミン(株)製、ポエムS−60)0.02
5kg、テトラグリセリンモノステアレート(阪本薬品
工業(株)製、MS−310)0.025kgを75℃
で溶解させて油相部を調製した。上記のように調製した
水相部に油相部を加えて、ホモミキサー(特殊機化工業
社製、TK−ホモミクサーMARKII)にて8000r
pmで10分間攪拌し、水中油型の乳化組成物を得た。
【0028】この乳化組成物100gを用い、マーガリ
ン100g、砂糖200g、卵液200g及び小麦粉2
00gに加えて混和して、パウンドケーキ生地を調製し
た。生地の調製は、シュガーバッター法に準じて行っ
た。
【0029】得られた生地200ccをカップに入れ、
その内容重量を測定することにより、生地比重を求め
た。
【0030】次いで、得られた生地のうち360gを金
属製のパウンドケーキ型(20cm×7cm×5cm)
に計り取り、175±5℃に設定した電気窯の中で45
分間焼成した後、室温に一昼夜放置した。こうして製造
されたケーキの食感すなわち、ソフト性、口どけ、しと
り感及び風味を評価した。
【0031】実施例2 水2.5kgにHLB値16のショ糖脂肪酸エステル
(実施例1に前記したものに同じ)0.1kg及びHL
B値11のショ糖脂肪酸エステル(三菱化学フーズ
(株)製、S−1170)0.15kgを加え、75℃
まで加温し、さらにグリセリン脂肪酸エステル(実施例
1に前記したものに同じ)0.075kgを加えてホモ
ミキサーで6000rpmにて3分間攪拌して水相部を
調製した。別容器に硬化大豆油(融点36℃)1.08
5kg、パーム油(融点36℃)1.0kg、グリセリ
ン脂肪酸エステル(前記に同じ)0.005kg、大豆
レシチン(実施例1に前記したものに同じ)0.01k
g、ソルビタン脂肪酸モノエステル(実施例1に前記し
たものに同じ)0.025kg、テトラグリセリンモノ
ステアレート(実施例1に前記したものに同じ)0.0
25kgを75℃で溶解させて油相部を調製した。上記
のように調製した水相部に油相部を加えて、ホモミキサ
ーにて5000rpmで5分間攪拌して予備乳化を行
い、さらにホモゲナイザー(株式会社イズミフードマシ
ナリー社製、HV−OA)を用い、均質圧50kg/c
2にて2回処理して、水中油型の乳化組成物を得た。
【0032】得られた組成物を用い、実施例1と同様に
パウンドケーキ生地を調製してその比重を測定し、さら
にその生地を焼成して、同様に評価を行った。
【0033】比較例1 水2.6kg及びHLB値16のショ糖脂肪酸エステル
(実施例1に前記したものに同じ)0.25kgを加
え、75℃まで加熱して水相部を調製した。硬化大豆油
(融点36℃)1.11kg、パーム油(融点36℃)
1.0kg、グリセリン脂肪酸エステル(実施例1に記
載したものに同じ)0.005kg、大豆レシチン(実
施例1に前記したものに同じ)0.01kg、ソルビタ
ン脂肪酸モノエステル(実施例1に前記したものに同
じ)0.025kg、テトラグリセリンモノステアレー
ト(実施例1に前記したものに同じ)0.025kgを
75℃で溶解させて油相部を調製し、実施例1と同様の
工程により水中油型の乳化組成物を得た。
【0034】得られた組成物を用い、実施例1と同様に
パウンドケーキ生地を調製してその比重を測定し、さら
にその生地を焼成して、同様に評価を行った。
【0035】比較例2 水相部に水2.5kg及びグリセリン脂肪酸エステル
(実施例1に前記したものに同じ)0.075kgを配
合し、油相部には硬化大豆油(融点36℃)1.085
kg、パーム油(融点36℃)1.0kg、グリセリン
脂肪酸エステル(実施例1に記載したものに同じ)0.
005kg、大豆レシチン(実施例1に前記したものに
同じ)0.01kg、ソルビタン脂肪酸モノエステル
(実施例1に前記したものに同じ)0.025kg、テ
トラグリセリンモノステアレート(実施例1に前記した
ものに同じ)0.025kgを配合し、実施例1と同様
の工程により水中油型の乳化組成物を得た。
【0036】得られた組成物を用い、実施例1と同様に
パウンドケーキ生地を調製してその比重を測定し、さら
にその生地を焼成して、同様に評価を行った。
【0037】比較例3 硬化大豆油(融点36℃)2.335kg、パーム油
(融点36℃)1.0kg、グリセリン脂肪酸エステル
(実施例1に前記したものに同じ)0.005kg、大
豆レシチン(実施例1に前記したものに同じ)0.01
kg、ソルビタン脂肪酸モノエステル(実施例1に前記
したものに同じ)0.025kg、テトラグリセリンモ
ノステアレート(実施例1に前記したものに同じ)0.
025kgを75℃で溶解させて油相部を調製した。水
1.25kgにHLB値16のショ糖脂肪酸エステル
(実施例1に前記したものに同じ)0.1kg、HLB
値11のショ糖脂肪酸エステル(実施例1に前記したも
のに同じ)0.15kgを加え、75℃まで加温し、さ
らにグリセリン脂肪酸エステル(実施例1に前記したも
のに同じ)0.075kgを加えてホモミキサーで60
00rpmにて、3分間攪拌して水相部を調製した。上
記のように調製した油相部に水相部を加えて、ホモミキ
サーにて8000rpmで10分間攪拌し、油中水型の
乳化組成物を得た。
【0038】得られた組成物を用い、実施例1と同様に
パウンドケーキ生地を調製してその比重を測定し、さら
にその生地を焼成して、同様に評価を行った。
【0039】比較例4 水相部に水2.5kg、HLB値16のショ糖脂肪酸エ
ステル(実施例1に前記したものに同じ)0.1kg、
HLB値11のショ糖脂肪酸エステル(実施例1に前記
したものに同じ)0.15kg及びグリセリン脂肪酸エ
ステル(実施例1に前記したものに同じ)0.075k
gを配合し、油相部には大豆油2.035kg、グリセ
リン脂肪酸エステル(実施例1に記載したものに同じ)
0.005kg、大豆レシチン(実施例1に前記したも
のに同じ)0.01kg、ソルビタン脂肪酸モノエステ
ル(実施例1に前記したものに同じ)0.025kg、
テトラグリセリンモノステアレート(実施例1に前記し
たものに同じ)0.025kgを配合し、実施例1と同
様の工程により水中油型の乳化組成物を得た。
【0040】得られた組成物を用い、実施例1と同様に
パウンドケーキ生地を調製してその比重を測定し、さら
にその生地を焼成して、同様に評価を行った。
【0041】比較例5 水相部に水2.5kg及びグリセリン脂肪酸エステル
(実施例1に前記したものに同じ)0.075kgを配
合し、油相部には硬化大豆油(融点36℃)1.085
kg、パーム油(融点36℃)1.0kg、グリセリン
脂肪酸エステル(実施例1に記載したものに同じ)0.
005kg、大豆レシチン(実施例1に前記したものに
同じ)0.01kg、ソルビタン脂肪酸モノエステル
(実施例1に前記したものに同じ)0.025kg、テ
トラグリセリンモノステアレート(実施例1に前記した
ものに同じ)0.025kgを配合し、実施例2と同様
の工程によりホモゲナイザーを用いて水中油型の乳化組
成物を得た。
【0042】得られた組成物を用い、実施例1と同様に
パウンドケーキ生地を調製してその比重を測定し、さら
にその生地を焼成して、同様に評価を行った。
【0043】比較例6 実施例1のパウンドケーキ生地において、本発明の乳化
組成物の代わりに市販の起泡性乳化組成物A(水中油
型)を100g用い、それ以外は実施例1に記載したと
同様の工程によってパウンドケーキ生地を調製してその
比重を測定し、さらにその生地を焼成して、同様に評価
を行った。結果は表2に示す通りである。
【0044】以上、実施例1及び2ならびに比較例1〜
5の乳化組成物の各配合成分を、以下の表1にまとめて
記載する。数値はすべて、乳化組成物総重量に基づく重
量%で表した。
【0045】
【表1】
【0046】また、上記実施例及び比較例に基づいて得
られた生地の比重及び各組成物の乳化型、ならびに作製
したパウンドケーキの評価の結果を、以下の表2に示
す。
【0047】生地の比重は、乳化組成物による起泡性を
示すものであるが、およそ0.8g/cc以下の生地比
重をもたらすものが、食品のソフト性を安定的に供給で
き、作業性を向上させるために好ましいと考えられる。
【0048】
【表2】
【0049】表2に示されるように、実施例1及び2の
乳化組成物は、好ましい起泡性を提供し、得られた食品
の種々の特性は、非常に優れたものであった。一方、グ
リセリン脂肪酸エステルを水相部に含まない比較例1の
乳化組成物では、起泡性はある程度得られるものの、食
感に劣る食品しか製造できなかった。また、水相部にシ
ョ糖脂肪酸エステルを含まない比較例2及び5において
は、起泡性にやや劣り、好ましくない食感の食品しか製
造できないことが示唆された。油脂を多量に配合し(合
計67.1重量%、融点36℃)、油中水型の乳化物とした
比較例3では、起泡性が格段に劣り、従って得られる食
品のソフト感は特に優れず、また、食感についてのその
他の評価も極めて悪かった。液体油脂(大豆油)を用い
た比較例4の場合、起泡性は満足できるものであった
が、特に口どけが悪くクチャつきのある食感を呈する食
品が得られた。
【0050】実施例3 実施例2で得られた乳化組成物を用いて、以下の配合に
よりイギリスパンを調製した。
【0051】先ず、ドライイースト6gを35℃の温水
30gになじませておいた。強力粉(日清製粉株式会社
製、カメリア)300g、砂糖18g、食塩5gと、前
記イーストを、立て型ミキサーで軽く混ぜ合わせた。次
いで水170gを添加して、ミキサーで混合した。さら
に前記乳化組成物15gをミキサーで練込み、生地を調
製した。
【0052】調製した生地を28℃、湿度80%にて4
0分間発酵させ、続いて20分程度休ませた。これをパ
ン型に入れ、40℃、湿度85%にて30分間発酵させ
た後210℃に設定したオーブンの中で約30分間焼成
した。
【0053】比較例7 実施例3において、乳化組成物の代わりに同量(15
g)のバターを用いたことを除いては同様の工程に従
い、パンを調製した。
【0054】上記実施例3及び比較例7において得られ
たパンを、それぞれ焼成後室温に20時間放置した後、
比容積を測定し、さらに以下の表3に示す項目について
評価した。
【0055】
【表3】
【0056】表3に示されるように、本発明の乳化組成
物を配合して調製した実施例3のパンは、ソフト感、し
とり感が良好であり、パサツキにくいなどの点で、バタ
ーが配合された比較例7のパンに比べて優れたものであ
った。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によって、
ベーカリー食品に配合することにより、油脂によっても
たらされうる消泡性を抑えることができ、ソフトな食品
を調製できるという効果がもたらされ、特に風味・口ど
けの良い食品を製造できる乳化組成物が得られる。ま
た、この組成物により、食品生地に起泡性を付与できる
ので、従来の食品製造の工程にて必要であった微調整を
行わなくても安定的に良好なソフト性を有する食品を提
供することが可能となり、作業性の向上につながる。こ
の乳化組成物を配合してベーカリー食品を製造すると、
大量に使用した場合にも、乳化剤による異臭をもたらす
ことがない。
【0058】さらに本発明によって、従来油相部の乳化
剤として使用されていたグリセリン脂肪酸エステルを水
相部に添加して乳化し、水相部が連続した水中油型の乳
化組成物を得る製造方法が提供される。
【0059】また、本発明のベーカリー食品は、消費者
の要求を満たすことのできる、ソフトで、食感、風味に
優れたものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 天野 宏 兵庫県西宮市今津巽町8番8号 吉原製油 株式会社研究開発室内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乳化組成物の総重量に基づき、HLB値
    9以上のショ糖脂肪酸エステル1〜10重量%及びグリ
    セリン脂肪酸エステル0.1〜5重量%を含む水相部乳
    化剤、ならびに水30〜78.8重量%を含む水相部
    と、 植物液体油、動物油、植物固体脂、乳脂、硬化油、分別
    油、エステル交換油及びこれらの組合せよりなる群から
    選択される、15℃以上の融点を有する少なくとも1種
    の油脂20〜60重量%、ならびに少なくとも1種の油
    相部乳化剤0.1〜5重量%を含む油相部より形成され
    る乳化組成物であって、 前記水相部が連続相をなすことを特徴とする乳化組成
    物。
  2. 【請求項2】 前記油相部乳化剤が、ポリグリセリン脂
    肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル及びこれらの
    誘導体、レシチン、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピ
    レングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル
    ならびにこれらの組合せよりなる群から選択される請求
    項1記載の乳化組成物。
  3. 【請求項3】 前記油相部乳化剤が、3種以上の乳化剤
    の混合物である請求項1または2記載の乳化組成物。
  4. 【請求項4】 前記油脂が、菜種油、コーン油、大豆
    油、綿実油、サフラワー油、米糠油、ヒマワリ油、オリ
    ーブ油、落花生油、クルミ油、豚脂、牛脂、魚油、パー
    ム油、ヤシ油、乳脂、これらの硬化油、分別油、エステ
    ル交換油、及びこれらの組合せよりなる群から選択され
    る請求項1乃至3のいずれかに記載の乳化組成物。
  5. 【請求項5】 前記油脂が、25〜40℃の融点を有す
    るものである請求項1乃至4のいずれかに記載の乳化組
    成物。
  6. 【請求項6】 乳化組成物の平均粒径が、1〜50μm
    である請求項1乃至5のいずれかに記載の乳化組成物。
  7. 【請求項7】 ケーキ用である請求項1乃至6のいずれ
    かに記載の乳化組成物。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれかに記載の乳化
    組成物の製造方法であって、以下の工程すなわち、 乳化組成物の総重量に基づき、水30〜78.8重量
    %、HLB値9以上のショ糖脂肪酸エステル1〜10重
    量%を加温溶解した後グリセリン脂肪酸エステル0.1
    〜5重量%を加え、攪拌混合して水相部を調製し、 植物液体油、動物油、植物固体脂、乳脂、硬化油、分別
    油、エステル交換油、及びこれらの組合せよりなる群か
    ら選択される、15℃以上の融点を有する少なくとも1
    種の油脂20〜60重量%、ならびに少なくとも1種の
    油相部乳化剤0.1〜5重量%を加熱溶解して調製した
    油相部を前記水相部に添加し、及び乳化させる工程を含
    むことを特徴とする製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至7のいずれかに記載の乳化
    組成物が1〜30重量%配合されて製造されたベーカリ
    ー食品。
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