JP5457948B2 - 塗布具 - Google Patents

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Description

本発明は、軸体の側面に付勢したノックボタンにより、液体の化粧用、筆記用、修正用媒体等を繰り出すサイドノック式の塗布具に関する。
従来、液を吐出させる容器としては、例えば特許文献1(実公平6−14844号公報)に記載された回転式のものや、特許文献2(特開2001−232273号公報)に記載されたノック式のものが有る。
特許文献1開示の容器は、軸体に対する回転筒の回転操作によってネジ棒を前進させ、また、特許文献2開示の容器は、ノック体へのノック操作によってネジ棒を前進させて、いずれも、ネジ棒前端のピストンの前進によって軸体内の塗布液を塗布部に供給する塗布具である。
しかし、特許文献1記載の塗布具では、操作の際に軸体を固定して押さえ、同時に、回転筒を回転させるように両手で繰り出し操作する必要が有る。したがって、操作が煩わしいという問題が有る。また、特許文献2では片手でノック体をノック操作できるメリットは有るが、操作部の持ち替えが必要なので操作性が悪いという問題が有る。
これら特許文献1や特許文献2の塗布具が持つ操作性の問題を解決したものには、特許文献3(特開平11−206453号公報)や、特許文献4(特開2006−271653号公報)に記載されたサイドノック式の塗布具がある。
しかしながら、これらは気密性を確保する為、各種の工夫がされているが、特許文献3のものでは、弁室の逆止弁動作に不具合が生じさせないために攪拌が必要な液を搭載できない問題がある。また、特許文献4のように攪拌可能な液を搭載しても問題無いが、攪拌効率の低減や液タンク内に機構部品があり、液タンクに充填できる液容量を減らさざるをえない問題がある。
実公平6−14844号公報 特開2001−232273号公報 特開平11−206453号公報 特開2006−271653号公報
本発明は、上記課題を解決するため、操作性が向上されたサイドノック式繰り出し機構で、攪拌が必要な塗布液を搭載でき、かつ、収容部の大きさに合わせた塗布液の内容量を確保することができるサイドノック式の塗布具の提供を目的とする。
上記課題を解決するため本発明は、収容部に収容された塗布液を塗布部に向けて吐出するノック部を軸筒の把持部に設けたサイドノック式塗布具において、
軸筒の前端には塗布部を配置し、塗布部の後方で前記軸筒にはノック機構および塗布液を吐出するバルブ機構を配置し、
前記ノック機構は、軸筒外側に押圧部が突出しかつ軸筒内部側に斜面部が形成されたノック部と、軸筒内で前記斜面部と接触する摺動部が形成されて前記軸筒内を軸方向に進退動するスライダーとを備え、
前記バルブ機構は、前記収容部に連通する連通孔が形成されたシリンダーと、このシリンダー内部に摺動可能に配置されたピストンとを備えたものであり、
前記ノック部を軸筒内部側方向に押圧することにより前記斜面部と前記摺動部が摺動して、前記スライダーが後方に移動し、一方、前記ノック部への押圧解除によってスライダーが前方の原位置に向けて復帰するようにし、
前記バルブ機構は、前記スライダーの後方移動に伴ったピストンの後方移動に際して、前記連通孔を介して前記収容部内の圧力が上昇し、前記ピストンが所定位置に至ったときに塗布液が前記収容部内の圧力によって連通孔からピストンの前方に流出し、一方、前記スライダーの前方移動に伴ったピストンの前方移動に際して、ピストン前方の塗布液を塗布部に向けて送り出すようにして、略定量の塗布液を塗布部に吐出させるようにしたことを特徴とする塗布具である。
本発明において、前記スライダー内部に軸方向に沿って塗布液の流通路を形成し、かつ、前記ピストンの前部に間隙構造を設けており、この間隙構造を経由して連通孔からピストンの前方に流出した塗布液を前記流通路に流し込み、前記流通路を経由して塗布液を塗布部に向けて吐出して塗布可能になることが好適である。
また、本発明においては、前記バルブ機構は、略筒状のシリンダーの側壁に収容部に連通する連通孔が形成され、ピストンの突出した外縁部がシリンダー内周面に摺接するようにしており、
ピストンの外縁部が前記連通孔に至ったときが、ピストンが所定位置に至ったときであり、このときに連通孔から収容部内の塗布液がピストンの外縁部から前方に回り込んで前記塗布部に向けて送り出されるようにしたことが好適である。
本発明においては、スライダーとバルブ機構との間には、樹脂性のシール部材を設けることが好適である。
また、本発明においては、前記スライダーには、スライダー本体から軸方向の前後に延びていて、内部が塗布液の流通路である管部が形成され、前側の管部の前端に前記塗布部が設けられ、後側の管部の後端が前記ピストンの前端に当接するように形成されており、
スライダー本体から後側に延びる管部とバルブ機構のシリンダーとの間に、前記シール部材が設けられていることが好適である。
本発明においては、前記ピストン前部の間隙構造は、ピストンから前方に向けて突出形成されたリブであって、このリブ前端にスライダーの管部後端が当接したときに当該管部後端がピストン前面に密接せずにリブ周辺に間隙を形成するものであることが好適である。
なお、収容部は、軸筒に着脱可能なタンクとし、その透明性の高い材質として、ポリエチレンナフタレート(PEN)等の樹脂やガラス等が望ましい。
本発明によれば、軸筒の把持部にノック部を設けたことにより、持ち替えなどの煩わしさが無く、操作性が向上する。また、前記バルブ機構は、前記スライダーの後方移動に伴ったピストンの後方移動に際して、前記連通孔を介して前記収容部内の圧力が上昇し、前記ピストンが所定位置に至ったときに塗布液が前記収容部内の圧力によって連通孔からピストンの前方に流出し、一方、前記スライダーの前方移動に伴ったピストンの前方移動に際して、ピストン前方の塗布液を塗布部に向けて送り出すようにして、略定量の塗布液を塗布部に吐出させるようにした塗布具である。
なお、本発明において、前記スライダー内部に軸方向に沿って塗布液の流通路を形成し、かつ、前記ピストンの前部に間隙構造を設けたことにより、間隙構造がピストン前面に一括かつ簡易に形成できる。
また、本発明において、前記バルブ機構を、略筒状のシリンダーの側壁に収容部に連通する連通孔が形成され、ピストンの突出した外縁部がシリンダー内周面に摺接するようにし、ピストンの外縁部が前記連通孔に至ったときが、ピストンが所定位置に至ったときであり、このときに連通孔から収容部内の塗布液がピストンの外縁部から前方に回り込んで前記塗布部に向けて送り出されるようにしたことによって、連通孔およびピストンによって弁機能を発揮可能になり、構造が簡略化できる。
本発明において、スライダーとバルブ機構との間には、樹脂製のシール部材を設けて液密性を確実にすることができる。
また、本発明において、前記スライダーには、スライダー本体から軸方向の前後に延びていて、内部が塗布液の流通路である管部が形成され、前側の管部の前端に前記塗布部が設けられ、後側の管部の後端が前記ピストンの前端に当接するように形成されており、
スライダー本体から後側に延びる管部とバルブ機構のシリンダーとの間に、前記シール部材が設けられているものにできる。
本発明において、前記ピストン前部の間隙構造は、ピストンから前方に向けて突出形成されたリブであって、このリブ前端にスライダーの管部後端が当接したときに当該管部後端がピストン前面に密接せずにリブ周辺に間隙を形成するものにして、構成を簡単にできる。
本発明における実施形態の塗布具全体を示す外観図で、(a)は前方斜視図、(b)は前面側図、(c)は一側面図、(d)は他側面図、(e)は(c)の裏の側面図、(f)は後方斜視図、(g)は後面側図である。 図1の(d)の状態における塗布具の全体を示す断面図である。 図1の塗布具におけるバルブ機構を示す部分組立図で、(a)は側面図、(b)は縦断面図、(c)は斜視図である。 図1の塗布具における収容部(タンク)を示す部品図で、(a)は前面側図、(b)は前方斜視図、(c)は一側面図、(d)は他側面図、(e)は縦断面図、(f)は後方側図、(g)は後方斜視図である。 図1の塗布具におけるノック駒(ノック部)を示す部品図で、(a)は押圧方向から見た図、(b)は側方視図、(c)は前方斜視図、(d)は前方からの視図、(e)は縦断面図である。 図1の塗布具における軸筒を示す部品図で、(a)は前方斜視図、(b)は前面側図、(c)は一側面図、(d)は他側面図、(e)は縦断面図、(f)は後方斜視図、(g)は後面側図である。 図1の塗布具におけるスライダーを示す部品図で、(a)は前方斜視図、(b)は前面側図、(c)は一側面図、(d)は(c)の状態での縦断面図、(e)は他側面図、(f)は(e)の状態での縦断面図、(g)は後方斜視図、(h)は後面側図である。 図1の塗布具における先軸を示す部品図で、(a)は前方斜視図、(b)は前面側図、(c)は一側面図、(d)は他側面図、(e)は縦断面図、(f)は後方斜視図、(g)は後面側図である。 図1の塗布具における弁座を示す部品図で、(a)は前方斜視図、(b)は前面側図、(c)は一側面図、(d)は他側面図、(e)は縦断面図、(f)は後方斜視図、(g)は後面側図である。 図1の塗布具におけるシール部材(パッキング)を示す部品図で、(a)は側面図、(b)は前面側図、(c)は斜視図である。 図1の塗布具におけるピストンを示す部品図で、(a)は前方斜視図、(b)は前面側図、(c)は一側面図、(d)は他側面図、(e)は縦断面図、(f)は後方斜視図、(g)は後面側図である。 図1の塗布具におけるスプリング受けを示す部品図で(a)は前方斜視図、(b)は前面側図、(c)は縦断面図、(d)側面図、(e)は後方斜視図、(f)は後面側図である。 (a)〜(e)は、図1の塗布具の作動説明図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1〜図13は本発明の実施形態に係る塗布具の説明図である。
図1、図2は、収容部10に収容された塗布液を塗布部12に向けて吐出するノック部14を軸筒16の側面である把持部18に設けたサイドノック式塗布具に係り、軸筒16の前端には塗布部12を配置し、塗布部12の後方で前記軸筒16にはノック機構20と塗布液を吐出するバルブ機構22を配置している。
前記ノック機構20は、図2、図5に示すように、軸筒16外側に押圧部24が突出しかつ軸筒16内部側に斜面部26aが形成されたノック部14と、軸筒16内で前記斜面部26aと接触する摺動部28が形成されて前記軸筒16内を軸方向に進退動するスライダー30とを備えたものである。
前記バルブ機構22は、前記収容部10に連通する連通孔32が形成されたスプリング受け(「シリンダー」に相当)34と、このスプリング受け34内部に摺動可能に配置されたピストン36とを備えたものである。
各部を説明する。
〔塗布部12〕
塗布部12には、塗布液が含浸する繊維を束ねた刷毛状態、繊維成形体、連続気泡体、毛細管力の有る塗布液誘導溝を設けた樹脂成形体等、種々のものを用いることができる。
〔軸筒16〕
軸筒16は、図2、図6に示すように中央が円筒状の把持部18になり、それよりも前端の先端部16aが段状に細径になっていて外周に雄ネジが形成され、また、後端部16b内部は段状に拡径していて雌ネジが形成されている。
軸筒16の中央部には、ノック部14の後述する脚部26b、26bを挿通させるために対の挿通孔16c、16cが外面から内面に向けて貫通形成されている。また、この挿通孔16c、16cに沿った内面には上記脚部26b、26bの外面に摺接してガイドする平坦部16d、16dが形成されている。また、先軸40ガイド用のガイドリブ16e、16eが内面に形成されている。
前記先端部16aには、塗布部12を覆う概略椀状のキャップ38が着脱自在に螺合または嵌合されている。
キャップ38には内部に筒状のインナーキャップ38aがスプリング38bによって後方に向けて付勢されて前記塗布部12周辺を覆って突出状態時の先軸40に当接(密接)している。
〔先軸40〕
先軸40は、図2に示すように、前記軸筒16の先端部16aの内周開口から突出して塗布部12を覆って前後動可能に設けられている。先軸40は図2、図8に示すように、先細の概略中空コーン形状を呈し、筒状の軸部40a内に前記塗布部12を覆っている。そして後端部周辺に段状に拡径し、スライダー30の外周部に嵌着する嵌着部40bが形成されている。
この嵌着部40bには、軸筒16の内部のガイドリブ16e、16eに係合して回り止めするために対で切り欠き40cが形成されている。
〔収容部10〕
収容部10は、図2、図6に示すような、その収容部10の先端部10aに形成された雄ネジが軸筒16の後端部16b内に形成された雌ネジに螺合して着脱自在になっている。収容部10は、具体的には、厚さが変わらず幅方向では中太い概略壺状の塗布液タンクである。その他、収容部10は円筒状であってもよい。収容部10内の塗布液は、粘性の有る塗布液(例えば水性インク、油性インク、接着剤)、沈積物の有る塗布液(例えば修正液)等種々に収容できる。
収容部10が軸筒16後部に設けた液タンクであり、この液タンクはポリエチレンナフタレート(PEN)等の透明性の高い樹脂材、ガラス材等の収容部内の液が容易に確認できる透明性のある材質で形成したものが望ましい。
また、収容部10には、ボール状の攪拌体10bを収容しており、液状体と沈積物に分離しやすい塗布液を採用する場合、使用時には十分に攪拌できることができる。
〔ノック機構20〕
ノック機構20のノック部14は、図5に示すように、前方部が軸中心方向に向けて曲がり中央部に凹みが有る略鞍形形状の板部である上面(軸中心から反対方向面)を押圧するようにした押圧部24と、その押圧部24の下面(軸中心側面)から幅方向両側に対で下方に向けて延びた板状の脚部26b、26bと、その脚部26b、26bの内側面に前後方向に対して前方下がりで下方(軸中心方向)向きの傾斜面の形成された斜面部26a、26aとを有し、全体が前方視で、下開きのコ字形状を呈している。なお、脚部26b、26bの斜面部26a、26aの形成箇所の幅方向内向き面に係止突起26c、26cが突出形成されている。この係止突起26c、26cは、軸筒16の挿通孔16c、16cに脚部26b、26bが挿入状態で進退動するときに係止突起26c、26cが挿通孔16c、16cの内側縁に引っ掛かり、簡単に抜けてしまうのを規制するためのものである。
〔スライダー30〕
前記スライダー30は、軸方向に沿って内部中空が塗布液の流通路42aとなる管部42を形成している。前記ピストン36の前部に設けた間隙構造44を経由して連通孔32からピストン36の前方に流出した塗布液を前記流通路42aに流し込み、前記流通路42aを経由して塗布液を塗布部12に向けて吐出して塗布可能にするものである。
図7に示すように、スライダー30の本体30aは後開きの概略椀状体であって横断面異形に形成されている。実施形態では、スライダー30の本体30aは、横断面が概略長円形形状に形成されている。中心を挟んだ対向する両側部は平坦に形成されていて、その両側部の外周面に摺動部28が形成されている。その摺動部28はまた、両側に斜面が形成されて前方に向かう矢羽根または三角形形状に形成されている。スライダー30は、軸対象に形成されているので、摺動部28の一方側斜面にノック部14の斜面部26aが当接し、ノック部14の押圧部24を軸筒16方向に進退動させることでノック部14の斜面部26aが摺動部28の斜面を進退摺動して、スライダー30が軸方向に進退動するようになっている。また、スライダー30は上記のように斜面部26aが両面に形成されるなど、軸対称に形成されているので、組付けの際にスライダー30を180度回転させて嵌めることができ、組付けが容易で、作業性が高い。なお、斜面部26aは片側の斜面として斜面長さを確保するようにしてもよい。
また、スライダー30には、外周面で平坦面以外の円弧面の形成された箇所には軸方向に沿うフィン状または板状のリブが突出形成されており、軸筒16内周面に近接または摺接してスライダー30がガタつくこと無く前後動可能に形成されている。
前記スライダー30内部には、前記流通路42aが軸方向の前後に延びて一体成形された管部42内の中空として形成される。上記スライダー30の本体30aから突出形成された管部42の前側(42f)は、当該管部42の中央から後側(42r)よりも細径であって、前端面からスリットが後方向きに切り込まれて弾性変形が容易な形状になっている。その管部42の前側(42f)は、前記塗布部12の基端から差し込んで管部42に塗布部12を設けている。また、後側の管部42の後端が円形に形成されていて、前記ピストン36の前側に延びるリブ前端に当接するように形成されている。実施形態ではこのリブが管部42の後端に当接する構造が間隙構造44である。
〔シール部材46〕
図10は、塗布具におけるシール部材(パッキング)46を示す部品図で、(a)は側面図、(b)は前面側図、(c)は斜視図である。
スライダー30の本体30aから後側に延びる管部42とバルブ機構22のシリンダーとの間に、図2、図10に示すような、概略円環状のシール部材46が設けられている。シール部材46は外縁部46aが厚板状であった周面に谷状の凹みが有り嵌入する弁座48内壁面に緊密に密着している。また、シール部材46の内周部46bが外縁部よりも薄い膜状であり、管部42の後側(42r)は摺動抵抗が小さい状態(少なくとも外縁部の摺動抵抗よりも小さい)で摺接して水密を確実に行うようにしている。さらにシール部材46の厚さ方向の中央部に凹部46cを形成することにより、弁座48の凸部48eと緊密に嵌合でき、このように嵌合することで、前後動する管部42が摺接してもシール部材46は弁座48に対して移動せず、シール部材46をより安定して弁座48に固定することが出来る。
したがって、シール部材46は、管部42が前後動しても、弁座48と相対的に前後動しない構成であるので、ガタつくこと無く確実な水密を実現できる。
なお、シール部材46の材質は、ポリエチレン、ゴム、シリコーンゴム、エラストマー等柔軟な各種樹脂を用いることができる。
〔バルブ機構22〕
図3は、実施形態の塗布具におけるバルブ機構22を示す部分組立図で、(a)は側面図、(b)は縦断面図、(c)は斜視図である。
図9は、バルブ機構22における弁座48を示す部品図で、(a)は前方斜視図、(b)は前面側図、(c)は一側面図、(d)は他側面図、(e)は縦断面図、(f)は後方斜視図、(g)は後面側図ある。
図11は、上記バルブ機構22におけるピストン36を示す部品図で、(a)は前方斜視図、(b)は前面側図、(c)は一側面図、(d)は他側面図、(e)は縦断面図、(f)は後方斜視図、(g)は後面側図である。
また、図12は、上記バルブ機構22におけるスプリング受け34を示す部品図で(a)は前方斜視図、(b)は前面側図、(c)は縦断面図、(d)側面図、(e)は後方斜視図、(f)は後面側図ある。
図1〜図3に示すように、前記バルブ機構22において、略筒状のスプリング受け34の側壁には収容部10に連通する連通孔32が形成されている。
具体的には、図3、図12に示すように、スプリング受け(「シリンダー」に相当)34は、後部34bが籠状または枠状を呈し、前部34aが筒状であって、後部34bに塗布液が内外に流通可能の連通孔32が形成されてスプリング50を収容する概略シリンダー状の構造である。後部34bでは4つの板構造が側面から後端面に渡って延び後面では十字形状に一体になって枠体を構成しており、板構造の間の空間が連通孔32の機能をする。また、後部34bよりも前部34aはその内径がやや大径であり、スプリング受け34中央部では、内周面が段状に拡径している。前部34aの前端はフランジ34cが拡径している。
また、スプリング受け34には、前方部に弁座48と弁座48内部に後方側から嵌合したシール部材46とが前方から嵌入して設けられている。弁座48は、図9に示すように、中央にフランジ48aが拡径し、前部48bは横断面が長円形の筒状を呈して、スライダー30の本体30a内部に後側開口から前後動可能に嵌り込む構造になっている(図2参照)。この嵌り込んだ状態では、スライダー30の本体30aと弁座48の前部48bが対応する横断面異形に形成されているため、相対回転しないようになっている。また、弁座48の後部48cが横断面円形の筒状であって、そこにスプリング50で付勢されたピストン36周面が当接するようになっている。また、フランジ48a側にシール部材46が内嵌合する凸部48eが環状に形成され、その凸部48eの前方部に前部48bより小径の円筒形状部48dが設けられている。この円筒形状部48dは、スライダー30の管部42が摺動する内周面を形成している。
ピストン36は図11に示すように、概略後開きの椀状に形成された本体の閉鎖された前部36aには、3つの壁が矢羽根状に組みあわされた状態にリブが前向きに突出形成されている。管部42内の流通路に塗布液を通す間隙構造44は、図2に示すように、管部42後端がリブに当接したときに管部42後端がピストン36に密接せずにリブ周辺に間隙を形成する間隙構造44であって、管部42の開口の流通路42a内へはリブ周辺例えばリブ同士の間を通してピストン36の前部36a外面から塗布液を流通させるものである。
図11に示すように、ピストン36は、その後端部36cから中央部にかけて外周面がテーパー状に拡径し、中央部で段状に縮径して前面が切り立つように立ち上がった外縁部36bを形成している。そして、後端部36cの開口から内部空間に繋がっている。
図2、図3に示すように、スプリング受け34内にその前部34a開口からスプリング50、ピストン36の順に入れて、弁座48後部48cをスプリング受け34内開口に嵌着する。スプリング50は先細のステンレスや樹脂材からなるコイルスプリングであって、スプリング50の先細の先端部がピストン36内にその後端部36c開口から入り込ませて配置する。
この場合、ピストン36の突出した外縁部36bがスプリング受け34内周面に摺接するようにしている。後方向きに押圧されたピストン36の外縁部36bが所定位置、つまり前記連通孔32前端に至るまでは、スプリング受け34内周面とピストン36の外縁部36bが摺接して連通孔32を通して収容部10内圧力を高めていく。そして、ピストン36が所定位置に至ったときにピストン36の外縁部36bより前方の空間が連通孔32に通じ、この所定位置よりピストン36が後方に位置するときに連通孔32から収容部10内の塗布液がピストン36の外縁部36bから前方に回り込む。その後、ピストン36の前進によって外縁部36bとスプリング受け34の内周部との間に形成された空間の塗布液を掻き出して行き、管部42の流通路42aに送り込んで前記塗布部12に向けて送り出すようにしたものである。
実施形態の塗布具の作動について図13を参照して説明する。
実施形態の塗布具において、使用者がノック部14を操作しないときには、図13(a)に示すように、前記スライダー30は前端に位置し、ピストン36は作動していない状態である。
そして、図13(b)に示すように、使用者がノック部14を操作して、軸筒16内部側方向に押圧することにより前記斜面部26aと前記摺動部28が摺動して、前記スライダー30が後方に移動する。
前記バルブ機構22は、前記スライダー30の後方移動に伴ったピストン36の後方移動に際して、前記ピストン36が所定位置(符号Aで示す)に至るまで、前記連通孔32を介して前記収容部10内の圧力が上昇する。
そして、図13(b)〜(c)に示すように、前記ピストン36が所定位置(A)に至ったときから後方位置では、塗布液が前記収容部10内の圧力によって連通孔32からピストン36の前方に流出する。収容部10の圧力が掛かった塗布液がピストン36の前方では間隙構造44の間隙を通して、管部42の流通路42aを通して塗布部12に塗布液が流出する。
一方、図13(d)に示すように、前記ノック部14への押圧を解除した際にスライダー30がスプリング50の付勢力によって前方の原位置に向けて復帰する。
その前方への復帰時に、前記スライダー30の前方移動に伴ったピストン36の前方移動に際して、図13(e)に示すように、ピストン36の外縁部36bが前記所定位置(符号A)に至った後に、その外縁部36bがピストン36前方の塗布液に前方向きに圧力を加え、その後、ピストン36は弁座48に当接するまでピストン36前面の塗布液に圧力を加えて行き、流通路42aを経由して塗布部12に向けて送り出す。なお、ピストン36が弁座48に当接すると図13(a)に示す原位置に復帰する。
以上の(a)〜(e)の行程で実施形態の塗布具は、略定量の塗布液を塗布部12に吐出させるようにしている。
実施形態の塗布具によれば、軸筒16の把持部18にノック部14を設けたことにより、持ち替えなどの煩わしさが無く、操作性が向上する。
また、前記バルブ機構22は、前記スライダー30の後方移動に伴ったピストン36の後方移動に際して、前記連通孔32を介して前記収容部10内の圧力が上昇し、前記ピストン36が所定位置に至ったときに塗布液が前記収容部10内の圧力によって連通孔32からピストン36の前方に流出し、一方、前記スライダー30の前方移動に伴ったピストン36の前方移動に際して、ピストン36前方の塗布液を塗布部12に向けて送り出すようにして、略定量の塗布液を塗布部12に吐出させるようにした塗布具である。
本発明は、軸体の側面に付勢したノックボタンにより、液体の化粧用、筆記用、修正用インク媒体等を繰り出すサイドノック式繰り出し塗布具に関する。
10 収容部
10a 先端部
10b 攪拌体
12 塗布部
14 ノック部
16 軸筒
16a 先端部
16b 後端部
16c 挿通孔
16d 平坦部
16e ガイドリブ
18 把持部
20 ノック機構
22 バルブ機構
24 押圧部
26a 斜面部
26b 脚部
26c 係止突起
28 摺動部
30 スライダー
30a スライダーの本体
32 連通孔
34 スプリング受け
34a 前部
34b 後部
34c フランジ
36 ピストン
36a 前部
36a ピストン前部
36b 外縁部
36c 後端部
38 キャップ
38a インナーキャップ
38b スプリング
40 先軸
40a 軸部
40b 嵌着部
40c 切り欠き
42 スライダーの管部
42a 管部の流通路
44 間隙構造
46 シール部材
46a 外縁部
46b 内周部
46c 凹部
48 弁座
48a フランジ
48b 前部
48c 後部
48d 円筒形状部
48e 凸部
50 スプリング

Claims (6)

  1. 収容部に収容された塗布液を塗布部に向けて吐出するノック部を軸筒の把持部に設けたサイドノック式塗布具において、
    軸筒の前端には塗布部を配置し、塗布部の後方で前記軸筒にはノック機構および塗布液を吐出するバルブ機構を配置し、
    前記ノック機構は、軸筒外側に押圧部が突出しかつ軸筒内部側に斜面部が形成されたノック部と、軸筒内で前記斜面部と接触する摺動部が形成されて前記軸筒内を軸方向に進退動するスライダーとを備え、
    前記バルブ機構は、前記収容部に連通する連通孔が形成されたシリンダーと、このシリンダー内部に摺動可能に配置されたピストンとを備えたものであり、
    前記ノック部を軸筒内部側方向に押圧することにより前記斜面部と前記摺動部が摺動して、前記スライダーが後方に移動し、一方、前記ノック部への押圧解除によってスライダーが前方の原位置に向けて復帰するようにし、
    前記バルブ機構は、前記スライダーの後方移動に伴ったピストンの後方移動に際して、前記連通孔を介して前記収容部内の圧力が上昇し、前記ピストンが所定位置に至ったときに塗布液が前記収容部内の圧力によって連通孔からピストンの前方に流出し、一方、前記スライダーの前方移動に伴ったピストンの前方移動に際して、ピストン前方の塗布液を塗布部に向けて送り出すようにして、略定量の塗布液を塗布部に吐出させるようにしたことを特徴とする塗布具。
  2. 前記スライダー内部に軸方向に沿って塗布液の流通路を形成し、かつ、前記ピストンの前部に間隙構造を設けており、この間隙構造を経由して連通孔からピストンの前方に流出した塗布液を前記流通路に流し込み、前記流通路を経由して塗布液を塗布部に向けて吐出して塗布可能になることを特徴とする請求項1に記載の塗布具。
  3. 前記バルブ機構は、略筒状のシリンダーの側壁に収容部に連通する連通孔が形成され、ピストンの突出した外縁部がシリンダー内周面に摺接するようにしており、
    ピストンの外縁部が前記連通孔に至ったときが、ピストンが所定位置に至ったときであり、このときに連通孔から収容部内の塗布液がピストンの外縁部から前方に回り込んで前記塗布部に向けて送り出されるようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載の塗布具。
  4. スライダーとバルブ機構との間には、樹脂性のシール部材を設けたことを特徴とする請求項1から3のうちの1項に記載の塗布具。
  5. 前記スライダーには、スライダー本体から軸方向の前後に延びていて、内部が塗布液の流通路である管部が形成され、前側の管部の前端に前記塗布部が設けられ、後側の管部の後端が前記ピストンの前端に当接するように形成されており、
    スライダー本体から後側に延びる管部とバルブ機構のシリンダーとの間に、前記シール部材が設けられていることを特徴とする請求項4の記載の塗布具。
  6. 前記ピストン前部の間隙構造は、ピストンから前方に向けて突出形成されたリブであって、このリブ前端にスライダーの管部後端が当接したときに当該管部後端がピストン前面に密接せずにリブ周辺に間隙を形成するものであることを特徴とする請求項5に記載の塗布具。
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