JP5280109B2 - サイドノック式液体繰出し装置 - Google Patents

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Description

本発明は、サイドノックにより化粧用、筆記用、修正用、その他の用途のための液体を繰出すことができるサイドノック式液体繰出し装置に関する。
従来、この種のサイドノック式液体繰出し装置としては、特許文献1に記載されたものが知られている。これによれば、被繰出し物を収容し、その先端開口から繰出し可能となった先軸と、先軸の側部に先軸に対して出没可能に設けられたノックボタンと、先軸の内部にあって、ノックボタンが作用しノックボタンのノックにより所定方向に回転し、ノック解除により反対方向に回転する回転部材と、被繰出し物を繰出すピストンと、回転部材の回転をピストンの先軸内の軸方向の前進運動に変換するピストンロッドを含む変換機構と、を備える。
特開2005−212418号公報
しかしながら、特許文献1のサイドノック式液体繰出し装置においては、液体の繰出しと共に、ピストン及びピストンロッドが先軸内を軸方向に移動して被繰出し物を繰出すようになっているために、ピストン及びピストンロッドを収容し及び移動させるための空間を要し、液体の収容空間が限定されるという問題がある。また、そのようなピストン及びピストンロッドの移動空間を必要とするために、カートリッジ式への適用が困難である、という問題がある。また、ピストンが一定量移動するため、特に液体の粘度の高い場合に、液体を貯留するタンク内の圧力がなくなるまでじわじわと液体が漏れ出る液だれ現象が起こる、という問題がある。
本発明は、かかる課題に鑑みなされたもので、空間を有効に利用することができ、液体漏れがないサイドノック式液体繰出し装置を提供することをその目的とする。また、カートリッジ式への適用も簡単に行うことができるサイドノック式液体繰出し装置を提供することを他の目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のうち第1の発明は、周面に側孔が形成された軸体と、
前記側孔にサイドノック操作可能に設けられたノックボタンと、
液体を貯留するタンク部と、
先端に先端開口を有し、液体を外部へと案内する体通路と、
前記体通路と前記タンク部との間に設けられて開閉を行う弁機構と、
を備え、前記弁機構は、前記ノックボタンのノック操作に連動して軸方向に往復動するスライド部材を備え、前記ノックボタンのノックにより該スライド部材がタンク部からの液体を液体通路へと押し出し、前記ノックボタンのノック解除により体通路とタンク部とを非連通とすることを特徴とする。
第2の発明は、の発明の前記スライド部材が、ノックボタンのノック操作に連動して軸方向に移動する第1スライド部材と、該第1スライド部材に対して所定軸方向距離だけ相対変位することができ、第1スライド部材に対して遅れを持って移動する第2スライド部材とからなり、
前記弁機構は、第1スライド部材と第2スライド部材が離間したときに前記体通路と前記タンク部とを連通し、第1スライド部材と第2スライド部材が密着したときに前記体通路と前記タンク部とを非連通とすることを特徴とする。
第3の発明は、の発明の前記第2スライド部材が、ノックボタンのノック操作に連動して軸方向に移動する部材と、移動しない部材との両方の部材に接触しており、該移動する部材との間の摩擦力よりも、移動しない部材との間の摩擦力の方が大きいことを特徴とする。
第4の発明は、1ないしの発明のいずれかのものにおいて、液体を貯留する第2タンク部と、
前記タンク部と前記第2タンク部との間に設けられて開閉を行う第2弁機構と、
をさらに備え、前記第2弁機構は、前記タンク部と前記第2タンク部とを常時非連通とし、前記ノックボタンのノック解除によりタンク部の圧力が下がったときに、前記タンク部と前記第2タンク部とを連通することを特徴とする。
第5の発明は、の発明の前記第2タンク部の後部には、外部の圧力と等しい背圧を受けて移動するピストンが設けられることを特徴とする。
第6の発明は、4またはの発明の前記第2タンク部と前記第2弁機構とは軸体に対して分離可能なカートリッジを構成することを特徴とする。
第7の発明は、の発明の前記タンク部と前記第2弁機構との間に、カートリッジが取り付けられたときに開き、カートリッジが取り外されたときに閉まる第3弁機構を備えることを特徴とする。
第8の発明は、1ないしの発明のいずれかのものにおいて、前記先端開口を覆うことが可能で、軸体の少なくとも一部に着脱可能に被着されるキャップをさらに備え、該キャップは、被着時に前記ノックボタンを覆うことを特徴とする。
第9の発明は、1ないしの発明のいずれか前記ノックボタンには、軸方向に対して傾斜するカム面が形成されており、該カム面に摺接可能な第2カム面を備えるスライドカムが設けられ、該スライドカムを介して前記スライド部材に軸方向に移動が伝達されることを特徴とする。
第10の発明は、の発明の前記スライドカムには、前側から後側に向かって高くなるように傾斜する第2カム面が前後に離間してそれぞれ形成されており、前側の第2カム面は、後側の第2カム面に比較して高さが低く、前記後側の第2カム面の傾斜方向に沿った長さは前側の第2カム面の傾斜方向に沿った長さよりも長いことを特徴とする。
本発明によれば、ノックボタンのノック操作に連動して軸方向に往復動するスライド部材を備えており、ノックボタンのノック操作をしていないときには、タンク部がスライド部材から押圧を受けないようにすることができ、また、ノックボタンのノックによりスライド部材がタンク部からの液体を液体通路へと押し出し、ノックボタンのノック解除により体通路とタンク部とを非連通とするようになっているため、液漏れの恐れが少なく、また、スライド部材の往復動によって液体を繰出すために、液体の収容空間が損なわれることなく、空間を有効に利用することができる。
第2の発明によれば、第1スライド部材と第2スライド部材との協働により、弁機構の開閉を確実に行うことができる。
第3の発明によれば、摩擦力の相違によって、第2スライド部材が第1スライド部材よりも確実に遅延して動作することができる。
第4の発明によれば、タンク部を一時貯留部とし、第2タンク部に液体を主として貯留することができ、第2弁機構によって、第2タンク部からタンク部への液体の移動を規制することができる。
第5の発明によれば、液体の消耗と共に、ピストンが移動して第2タンク部の容積を変更することができる。
第6の発明によれば、カートリッジを構成することで、第2タンク部の液体が消費されたときまたは液体を交換したいときに、液体の補給または交換を可能にすることができる。また、カートリッジが単体として存在しているときに、第2弁機構によって、第2タンク部からの液漏れを防ぐことができる。
第7の発明によれば、カートリッジの着脱の際に、第3弁機構によって、タンク部からの液漏れを防ぐことができる。
第8の発明によれば、キャップが被着された不使用時には、ノックボタンが覆われてノック操作をすることができないために、誤って液体が繰出されることを防ぐことができる。
第9の発明によれば、ノック操作によるノックボタンからの軸方向に対して直交する方向の力をカム面によって軸方向の力に変換することができると共に、それをスライドカムを介してスライド部材に伝達することによって、直接にスライド部材に軸方向に直交する力が作用することを防ぎ、スライド部材に軸方向以外の変位が発生することを防ぐことができる。
第10の発明によれば、第2カム面が前側から後側に向かって高くなるように傾斜していることから、ノックボタンがノックされたときに、スライドカムは後方へと移動することができ、且つ、スライドカムの前側の第2カム面の方が後側の第2カム面よりも低くなっていることから、前側の第2カム面によって大きく制約されずにノックボタンのノックストロークを確保することができ、且つノックボタンのカム面とスライドカムの第2カム面との摺接状態を維持することができる。
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の第1実施形態に係るサイドノック式液体繰出し装置の全体正面図、図2は不使用時の横縦断面図である。
サイドノック式液体繰出し装置10は、大別して、先端から液体を吐出する本体12と、本体12に対して着脱可能に被着されるキャップ14と、を備える。
本体12は、前部分20と後部分22とからなり、後部分22は、後述のようにカートリッジとなっており、前部分20に対して着脱可能となっている。
前部分20は、軸体としての先軸30を備えており、先軸30には、図3に示すように、その後周面に後部分22と着脱可能に連結するためのネジ部30aが形成され、周面にはノックボタン32を配設するための側孔30bが形成される。また、先軸30の内周面には周方向に適宜離間して、複数の軸方向に延びる回り止め用リブ30cが形成される(図4,6参照)。尚、軸体としての先軸30は一体品に限らず複数部品から構成してもよい。
ノックボタン32は、図4に示すように、横断面がコ字状形状をなしており、その両側の脚部分が、側孔30bから先軸30内へと挿入されている。図5に示すように、その脚部分の先端には、軸方向に対して傾斜して後方に面したカム面32aが形成される。カム面32aは、各脚部分の前後に軸方向に離間して2つ形成される。また、各脚部分の側面には、抜け止めリブ32bが形成されており、抜け止めリブ32bは、側孔30bの内側にある先軸30の内周面に当接して、ノックボタン32の抜け止めを行い(図4(a))、ノックされていない状態のノックボタン32の位置決めを行うようになっている。
先軸30内には、先軸30に対して軸方向に移動可能にガイドパイプ34及びガイドパイプ34の先端に密閉性を保持して一体的に嵌合される先具36が配設される。先具36が、図6に示すように、先軸30の複数の回り止め用リブ30cのいずれかに嵌合することで、ガイドパイプ34及び先具36は、先軸30に対して相対回転不能となる。ガイドパイプ34には、その後部に鍔部34aが形成される。
ガイドパイプ34及び先具36はそれらの内部で液体通路を画成しており、これらのガイドパイプ34及び先具36内を通り、先具36の先端開口36aから液体が外部へと吐出されるようになっている。
ガイドパイプ34の外周側には、スライドカム38が配設される。スライドカム38は、先軸30の回り止め用リブ30cのいずれかに嵌合することで、先軸30に対して相対回転不能に且つ軸方向に移動可能となっている。また、スライドカム38の後端は前記ガイドパイプ34の鍔部34aに当接している。
スライドカム38は、横断面がノックボタン32と反対向きとなった断面コ字状をなしており、その両側の脚部分には、前記ノックボタン32のカム面32a、32aと摺接し、軸方向に対して前側から後側に向かって高くなるように傾斜して前方に面したカム面38a、38bが形成される。図5に示すように、前側のカム面38aの高さは後側のカム面38bよりも低くなっており、即ち、前側のカム面38aの軸方向に直交する方向の高さ寸法は後側のカム面38aの軸方向に直交する方向の高さ寸法よりも小さくなっており、前側のカム面38aの傾斜方向に沿った長さよりも、後側のカム面38bの傾斜方向に沿った長さの方が長くなっている。
ノックボタン32がノックされて、先軸30内へと押し込まれると、カム面32aとカム面38aとの摺接により、スライドカム38が後方へと移動する。この際に、カム面38aの高さを低くすることによって、ノックボタン32がノックされてカム面38aの頂部に当接するまでのノックボタン32のノックストロークを大きく確保することができる(図5(b))。その一方で、カム面38bの傾斜面の長さが長くなっていることから、ノックボタン32が押圧されていないときにも、カム面38bはカム面32aとの接触面積を大きくとることができて、ノックボタン32は安定することができるようになっている(図5(a))。ノックボタン32がノックされてスライドカム38が後方へと移動すると、スライドカム38の後端がガイドパイプ34の鍔部34aを押圧するために、ガイドパイプ34及び先具36が後方へと移動する。
スライドカム38とガイドパイプ34とは一体に形成することも可能であるが、このように別体に形成することにより、ノック操作によるノックボタン32からの軸方向に対して垂直な力をスライドカム38が受けて、カム面38aで軸方向の力に変換することで、ガイドパイプ34には軸方向の力のみが作用し、軸方向に対して垂直な力が直接作用しないようにすることができる。これによって、液体通路を形成するガイドパイプ34の軸方向以外の変位を抑えることができる。そして、後述のスライドパッキン48の密閉性を確保することもできる。
先軸30内には、弁機構40が設けられる。弁機構40は、図7に拡大して示したように、ガイドパイプ34に密閉性を保持して一体的に嵌合されるスライドバルブ42と、スライドバルブ42の後方に離間して設けられるストッパー44と、スライドバルブ42とストッパー44との間に介挿されるノックスプリング46と、ガイドパイプ34とスライドバルブ42との外周側に配設されるスライドパッキン48と、先軸30に対して後方から圧入固定される中筒50とを有する。
スライドバルブ42は、その内部がガイドパイプ34の液体通路に繋がっており、その周面には180度間隔で一対の流通孔42aが形成され、流通孔42aよりも後方の外周面には鍔部42bが形成される。
スライドパッキン48は、合成ゴム、天然ゴム、熱可塑性エラストマーといった弾性材料からなり、ガイドパイプ34の鍔部34aとスライドバルブ42の鍔部42bとの間に配設されるが、その軸方向長さは、鍔部34aと鍔部42bとの間の間隔よりも若干小さく設定される。そして、図8に示すように、スライドパッキン48の内周面には、ガイドパイプ34の外周面に弾接する段部48aが形成され、外周面には、中筒50の内周面に弾接する段部48b、48bが形成される。これらの段部48a、48bは、ガイドパイプ34と中筒50との間で密閉性を保持すると共に、それらの間でそれぞれ摺動抵抗を発生するが、中筒50と段部48b、48bとの間の静摩擦力の方が、ガイドパイプ34と段部48aとの間の静摩擦力よりも大きくなるように設定されている。よって、ガイドパイプ34及びガイドパイプ34と共にスライドバルブ42が移動するときに、これらが移動を開始した後、鍔部34aまたは鍔部42bのいずれか一方によってスライドパッキン48が押されることで、スライドパッキン48が移動を開始するようになっており、スライドパッキン48は常にガイドパイプ34及びスライドバルブ42よりも遅れて移動を開始する。
ノックスプリング46は、スライドバルブ42の鍔部42bとストッパー44の鍔部44aとの間に配設されて、両者を離反する方向へと付勢する。
ストッパー44の鍔部44aよりも後方の周面には180度間隔で一対の流通孔44bが形成される。ストッパー44の後端は、前記中筒50に軸方向に直交して形成された仕切壁50aの中央部のストッパー受部50bに摺動可能に支持される。ストッパー受部50b内へとストッパー44が挿入されると、前記流通孔44bはストッパー受部50b内で閉鎖されるが、後述の弁ストッパー72によってストッパー44が前方へと移動されることによって、流通孔44bはストッパー受部50b外にあって開放される。こうして、ストッパー44は、前部分20の後端の開閉を行う弁機構を構成するようになっている。
中筒50内のスライドパッキン48と仕切壁50aとによって挟まれた部分が液体を一時的に貯留する一時貯留部であるタンク部52となる。
以上の前部分20に対して、後部分22は一体に連結または形成されるものであってもよいが、この例では、後部分22は前述のようにカートリッジとして構成される。
図10に示すように、カートリッジ22は、有底状となった後軸60を備え、後軸60の前部内周面には、前述の先軸30のネジ部30aと螺合するネジ部60aが形成され、後軸60の後端面には、空気流通孔60bが形成される。
後軸60内には、前部に弁機構62が配設され、後部にピストン64が配設されており、後軸60内の弁機構62とピストン64との挟まれた部分が液体を貯留するタンク部66となる。後軸60の空気流通孔60bによって、ピストン64の後方が外気に開放されているために、その背圧を受けて液体の消耗と共にピストン64は、後軸60内を密閉性を保持しつつ摺動可能となっている。
弁機構62は、先栓70と、弁ストッパー72と、弁74と、弁スプリング76とを有する。
先栓70は、後軸60内に密閉性を保持しつつ圧入固定される。そして、その中央部には弁74を受ける弁座70aが形成され、その径方向外側には、前記中筒50の後端が挿入される環状溝70bが形成される。
弁ストッパー72は、先栓70の前方から圧入固定され、弁ストッパー72と先栓70との間に形成される空間内に、前記弁74が配設される。
弁74は、その前部分が図9に示すように、断面三角形形状をなしており、その側面に沿って液体が流通できるようになっており、また、その外周面に鍔部74aが形成され、その後部が弁部分74bとなっている。鍔部74aと弁ストッパー72との間に介挿される前記弁スプリング76によって、弁74の弁部分74bは常時、先栓70の弁座70aへと押し付けられている。
以上のように構成されるカートリッジ22では、図10に示すように、前部分20に連結される前の単体状態においては、弁74が上述のように弁座70aへと押し付けられて弁閉鎖状態となっているために、タンク部66に収容される液体は漏れることのないようになっている。
また、前部分20においては、ノックスプリング46がストッパー44を後方へと押圧しており、ストッパー44の流通孔44bは中筒50のストッパー受部50bによって覆い隠されるために、タンク部52内に液体が貯留されていたとしても、それが漏れることのないようになっている。
このカートリッジ22を前部分20に取り付けるには、後軸60のネジ部60aを先軸30のネジ部30aに螺着する。これによって、中筒50の後端が、前記先栓70の環状溝70bに挿入し、ストッパー44の後端に弁ストッパー72の前端が当接し、弁74の前部分がストッパー44内部へと挿入される。こうして、本体12が組み立てられる。ストッパー44は弁ストッパー72によって前方へと押圧されるために、ストッパー44の流通孔44bは、ストッパー受部50bから脱出して開放される。
不使用時に、本体12に対してキャップ14を被着することにより、キャップ14は、ノックボタン32を覆い隠す。これによってノックボタン32のノック操作は不可能となるために、キャップ14を被着した保管状態での液漏れの恐れはない。この状態においては、ノックスプリング46の付勢力によって、スライドバルブ42の鍔部42bがスライドパッキン48と密着しているため、タンク部52からの液体がガイドパイプ34へと流れることもなく、タンク部52は加圧状態にもなく、液体は漏れることがない。
次に、使用する際には、キャップ14を取り外し、図11に示すように、ノックボタン32をノックする。すると、前述のように、スライドカム38が後方へと移動して、ガイドパイプ34及びスライドバルブ42が後方へと移動する。このとき、スライドパッキン48は、直ぐに移動せずに、鍔部34aによって押圧されて遅れて移動する。このため、スライドバルブ42とスライドパッキン48との間に隙間が形成された状態で、スライドパッキン48がタンク部52内を移動するために、タンク部52からの液体が押し出されてスライドバルブ42の流通孔42aを通り、ガイドパイプ34及び先具36の液体通路を通り、先端開口36aから吐出して使用に供されることができる。また、ノックボタン32のノックを解除すると、図12に示すように、ノックスプリング46の付勢力によって、スライドバルブ42及びガイドパイプ34が前方へと戻るが、このときに、スライドパッキン48は、直ぐに移動せずに、鍔部42bによって押圧されて遅れて移動する。このため、スライドバルブ42とスライドパッキン48とが密着された状態で移動するため、弁機構40は、閉鎖状態となる。そのため、タンク部52は減圧状態となるので、弁機構62において、弁74が弁座70aから離反して開放され、タンク部66からの液体がタンク部52へと吸引される。タンク部66では、タンク部52へと移動した液量分だけ、ピストン64が移動する。
弁機構62は、常に閉鎖状態を維持しており、ノックボタン32のノックが解除されてタンク部52が減圧されたときのみ、開放されるが、タンク部66からタンク部52に液体が入った後は、再び閉鎖されるために、タンク部66から出た液体がタンク部66に戻ることはない。
このように本発明の液体繰出し装置では、サイドノックによって液体を繰り出すことができ、且つ、スライドバルブ42及びスライドパッキン48が往復動するだけであるので、液体の収容空間が損なわれることなく、空間を有効に利用することができる。これらのスライドバルブ42及びスライドパッキン48は、液体繰出し装置の後部空間を占有しないために、後部の弁機構62及びタンク部66をカートリッジ22として構成することができる。
タンク部66内の液体が消費されたときまたは液体を交換したいときには、カートリッジ22を取り外してカートリッジ22の交換を行うが、この際には、カートリッジ22を取り外すと、ノックスプリング46がストッパー44を後方へと押圧して、ストッパー44の流通孔44bを中筒50のストッパー受部50bによって覆い隠すために、タンク部52内に液体が残っていたとしても、それが漏れることはない。
以上の例は、使用される液体として高粘度の液体に適しているが、粘度が低い場合には、図13に示すように、先端開口にブラシを設け、ブラシによって液体を塗布する構成とすることが可能である。液体の粘度が低い場合には、液体通路に余剰液体を吸収する液体吸収体77を設けることも可能である。液体吸収体は、粘度に応じて気孔率を設定するとよい。または、ブラシ78の代わりに、先端開口に軟質の塗布体を設け、塗布体によって液体を塗布する構成とすることも可能である。
このように液体としては、任意の粘度のものとすることができ、流動状のものであってもよい。
また、以上の実施形態では、カートリッジが後軸60を含んでいたが、図14に示すように、後軸60とは別にカートリッジを設けることも可能である。この場合のカートリッジは、後軸とは別にタンクケース80を備えており、先栓70を中筒50に着脱可能に係止した後、後軸60を先軸30に螺着している。
また、以上の実施形態では、カートリッジ式としているために、タンク部52とタンク部66とが夫々設けられていたが、これらのタンク部を連通させて1つのタンク部として弁機構62を省略し、ストッパー44をタンク部内の固定部材とすることも可能である。
以上の例において1つの部品として例示した部品を複数部品で構成し、または複数部品として例示したものを1つの部品として構成することができる。
本発明の実施形態に係るサイドノック式液体繰出し装置のキャップを外した状態での全体平面図である。 本発明の実施形態に係るサイドノック式液体繰出し装置の全体断面図である。 先軸の縦断面図である。 図2の4−4線に沿って見た断面図であり(キャップを除く)、(a)はノックボタンが上がっている状態、(b)はノックボタンが下がっている状態を示す。 ノックボタンとスライドカムの側面から見た図であり、(a)はノックボタンが上がっている状態、(b)はノックボタンが下がっている状態を示す。 図2の6−6線に沿って見た断面図である(キャップを除く)。 弁機構の拡大断面図である。 スライドパッキンの縦断面図である。 図2の9−9線に沿って見た断面図である。 カートリッジを前部分に連結する前の状態を表す縦断面図である。 ノックボタンをノックした状態の縦断面図である。 ノックボタンのノックを解除したときの縦断面図である。 先端開口にブラシを設けた変形例を表す縦断面図である(キャップを除く)。 カートリッジの変形例を表す縦断面図であり(キャップを除く)、(a)は全体図、(b)はカートリッジ、(c)は後軸を示す。
符号の説明
10 サイドノック式液体繰出し装置
12 本体
14 キャップ
22 後部分(カートリッジ)
30 先軸(軸体)
30b 側孔
32 ノックボタン
32a カム面
34 ガイドパイプ
36 先具
36a 先端開口
38 スライドカム
38a カム面(第2カム面)
40 弁機構
42 スライドバルブ(スライド部材)
44 ストッパー(第3弁機構)
48 スライドパッキン(スライド部材)
52 タンク部
62 弁機構(第2弁機構)
64 ピストン
66 タンク部(第2タンク部)

Claims (8)

  1. 周面に側孔が形成された軸体と、
    前記側孔にサイドノック操作可能に設けられたノックボタンと、
    液体を貯留するタンク部と、
    先端に先端開口を有し、液体を外部へと案内する体通路と、
    前記体通路と前記タンク部との間に設けられて開閉を行う弁機構と、
    を備え、前記弁機構は、前記ノックボタンのノック操作に連動して軸方向に往復動するスライド部材を備え、前記ノックボタンのノックにより該スライド部材がタンク部からの液体を液体通路へと押し出し、前記ノックボタンのノック解除により体通路とタンク部とを非連通とし、
    前記スライド部材は、ノックボタンのノック操作に連動して軸方向に移動する第1スライド部材と、該第1スライド部材に対して所定軸方向距離だけ相対変位することができ、第1スライド部材に対して遅れを持って移動する第2スライド部材とからなり、
    前記弁機構は、第1スライド部材と第2スライド部材が離間したときに前記液体通路と前記タンク部とを連通し、第1スライド部材と第2スライド部材が密着したときに前記液体通路と前記タンク部とを非連通とすることを特徴とするサイドノック式液体繰出し装置。
  2. 前記第2スライド部材は、ノックボタンのノック操作に連動して軸方向に移動する部材と、移動しない部材との両方の部材に接触しており、該移動する部材との間の摩擦力よりも、移動しない部材との間の摩擦力の方が大きいことを特徴とする請求項記載のサイドノック式液体繰出し装置。
  3. 液体を貯留する第2タンク部と、
    前記タンク部と前記第2タンク部との間に設けられて開閉を行う第2弁機構と、
    をさらに備え、前記第2弁機構は、前記タンク部と前記第2タンク部とを常時非連通とし、前記ノックボタンのノック解除によりタンク部の圧力が下がったときに、前記タンク部と前記第2タンク部とを連通することを特徴とする請求項1または2記載のサイドノック式液体繰出し装置。
  4. 前記第2タンク部と前記第2弁機構とは軸体に対して分離可能なカートリッジを構成することを特徴とする請求項記載のサイドノック式液体繰出し装置。
  5. 周面に側孔が形成された軸体と、
    前記側孔にサイドノック操作可能に設けられたノックボタンと、
    液体を貯留するタンク部と、
    先端に先端開口を有し、液体を外部へと案内する液体通路と、
    前記液体通路と前記タンク部との間に設けられて開閉を行う弁機構と、
    を備え、前記弁機構は、前記ノックボタンのノック操作に連動して軸方向に往復動するスライド部材を備え、前記ノックボタンのノックにより該スライド部材がタンク部からの液体を液体通路へと押し出し、前記ノックボタンのノック解除により液体通路とタンク部とを非連通とし、
    液体を貯留する第2タンク部と、
    前記タンク部と前記第2タンク部との間に設けられて開閉を行う第2弁機構と、
    をさらに備え、前記第2弁機構は、前記タンク部と前記第2タンク部とを常時非連通とし、前記ノックボタンのノック解除によりタンク部の圧力が下がったときに、前記タンク部と前記第2タンク部とを連通し、
    前記第2タンク部と前記第2弁機構とは軸体に対して分離可能なカートリッジを構成することを特徴とするサイドノック式液体繰出し装置。
  6. 前記タンク部と前記第2弁機構との間に、カートリッジが取り付けられたときに開き、カートリッジが取り外されたときに閉まる第3弁機構を備えることを特徴とする請求項4または5記載のサイドノック式液体繰出し装置。
  7. 前記第2タンク部の後部には、外部の圧力と等しい背圧を受けて移動するピストンが設けられることを特徴とする請求項3ないし6のいずれか1項に記載のサイドノック式液体繰出し装置。
  8. 周面に側孔が形成された軸体と、
    前記側孔にサイドノック操作可能に設けられたノックボタンと、
    液体を貯留するタンク部と、
    先端に先端開口を有し、液体を外部へと案内する液体通路と、
    前記液体通路と前記タンク部との間に設けられて開閉を行う弁機構と、
    を備え、前記弁機構は、前記ノックボタンのノック操作に連動して軸方向に往復動するスライド部材を備え、前記ノックボタンのノックにより該スライド部材がタンク部からの液体を液体通路へと押し出し、前記ノックボタンのノック解除により液体通路とタンク部とを非連通とし、
    前記ノックボタンには軸方向に対して傾斜するカム面が形成されており、該カム面に摺接可能な第2カム面を備えるスライドカムが設けられ、該スライドカムを介して前記スライド部材に軸方向に移動が伝達され、
    前記スライドカムには、前側から後側に向かって高くなるように傾斜する第2カム面が前後に離間してそれぞれ形成されており、前側の第2カム面は、後側の第2カム面に比較して高さが低く、前記後側の第2カム面の傾斜方向に沿った長さは前側の第2カム面の傾斜方向に沿った長さよりも長いことを特徴とするサイドノック式液体繰出し装置。
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