JP5505201B2 - 出没式筆記具 - Google Patents

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Description

本発明は、先端にペン先を備える筆記具本体を外装体内に前後動可能に収容し、該筆記具本体を、操作によって前進又は後退させるに伴い外装体の先端開口部に配置した蓋体を連動させて、外装体の先端開口部を開閉し、外装体の先端よりペン先を出没させてなる出没式筆記具に関する。
従来、先端にペン先を備える筆記具本体を前後動可能に外装体内に収容し、該筆記具本体を、操作によって前進又は後退させるに伴い外装体の先端開口部に配置した蓋体を連動させて、外装体の先端開口部を開閉し、外装体の先端よりペン先を出没させてなる出没式筆記具は、蓋体が筆記具本体と離脱するものではないので、蓋体を外す煩わしさや、蓋体を紛失する心配のないものでありながら、ワンタッチでペン先を収容密閉状態とできるので、ペン先からのインキ乾燥を抑制し、長期にわたってみずみずしい筆跡が得られると共に、非使用時にペン先が不意に他のものに接触することを抑制するものである。
このような出没式筆記具は、筆記のために突出したペン先を、外装体内に収容するための筆記具本体の前進後退運動を利用して、蓋部材に開閉の駆動力を付与するものである。
例えば、特開2008−110527号公報(特許文献1)に開示されているものは、ペン先を外装体の先端より突出させる際に、筆記具本体の前進動作に伴い筆記具本体のカム部と蓋体のカム部が衝接して蓋体が回転し、外装体の先端を開口してペン先が吐出可能となり、ペン先を収容させる際には、筆記具本体の後退動作に伴い、筆記具本体のカム部と蓋体のカム部が衝接することによって蓋体が回転して外装体の先端を閉塞するものである。
また、実公平06−015728号公報(特許文献2)に開示されているものは、常時蓋体を閉塞する方向に力を付与するコイルスプリングによって、ペン先を外装体の先端より突出させる際には、筆記具本体の前進に伴い、コイルスプリングの弾発力に抗して筆記具本体が蓋体を押し開け、外装体の先端を開口してペン先が吐出可能となると共に、蓋体の閉まろうとする力に対して筆記具本体が障害となって解放状態を維持し、ペン先を収容させる際には、筆記具本体の後退に伴い、筆記具本体が退くとコイルスプリングの弾発力で蓋体が閉塞状態となるものである。
特開2008−110527号公報 実公平06−015728号公報
特許文献1に記載のものでは、筆記具本体と蓋体との衝接を利用して蓋体の開閉を行っているため、蓋体の閉口時にも筆記具本が蓋体を回転させる力を必要となるのに加えて筆記具本体と蓋体とに摺動摩擦が発生する。そのため、筆記具本体を下げる弾性力を大きく設定する必要があり、その分筆記具本体の前進動作においてノック荷重が高くなってしまうという問題があった。
特許文献2に記載のものでは、コイルスプリングにて常時蓋体を閉塞する方向に力を付与するので、筆記具本体の動作にて蓋体を閉める回転動作をなす必要がなく、その分筆記具本体の動作に対する負担は軽減されるものの、蓋体と筆記具本体との当接によって蓋体の開いた状態を維持しているので、移動しようとする筆記具本体と蓋体との間に摺動摩擦が発生し負荷となるため、その分筆記具本体を下げる弾性力を大きく設定する必要があり、この弾性力はペン先を突出しようとする時に必要な荷重であるので、その分筆記具本体の前進動作においてノック荷重が高くなってしまうという問題があった。
本発明は、先端にペン先を備える筆記具本体を前後動可能に外装体内に収容し、外装体の先端部に、回転運動にて外装体の先端開口部を解放・閉塞する蓋体と、この蓋体を外装体の先端開口部を閉塞する回転方向に付勢する弾撥部材とを配置し、蓋体内側に設けた内カム部と筆記具本体の先部分に形成した外カム部とを衝接させて、筆記具本体の前進運動に伴い蓋体を前記弾撥体の弾撥付勢力に抗して押し開いた状態で、蓋体を係止機構に係止させて、外装体の先端を解放状態に維持して蓋体と筆記具本体とを非接触の状態となし、筆記具本体を後退させる際に、前記蓋体に対する係止機構を解除し、前記ペン先の後退後に蓋体が外装体先端の開口部を閉塞するようなした出没式筆記具を要旨とする。
本発明は、弾撥体にて常時蓋体を閉塞する方向に力を付与するので、筆記具本体の動作にて蓋体を閉める回転動作をなす必要がなく、その分筆記具本体の動作に対する負担は軽減されるものでありながら、更に、蓋体を開蓋状態で維持することによって、筆記具本体の後退時に蓋体と筆記具本体とを非接触状態とするので、筆記具本体に摺動摩擦が発生することも無く、筆記具本体を戻す弾性力を弱く設定することが可能である。よって、筆記具本体の前進動作においてノック荷重を低く抑えることが可能である。
一例を示す縦断面図。 図1のI部拡大図。 蓋体の部品を示す斜視図。 蓋体の開口状態を示す図2相当図。 蓋体の閉塞過程を示す図2相当図。 他の一例の図2相当図。 蓋体の部品を示す斜視図 環状部材の部品を示す斜視図 図8のII部拡大の側面図 環状の弾性体の部品を示す断面の斜視図 外装体の部品を示す先端断面の斜視図 筆記具本体の部品を示す先端の斜視図 蓋体の回転と筆記具本体の前進動作を説明する図6相当図。 蓋体の回転と筆記具本体の前進動作を説明する図6相当図。 蓋体の回転と筆記具本体の後退動作を説明する図6相当図。 蓋体の回転と筆記具本体の後退動作を説明する図6相当図。 その他の一例の図2相当図 ペン先部を示す縦断面図 その他の一例の蓋体の部品を示す斜視図 その他の一例のペン先部を示す斜視図 蓋体の回転と筆記具本体の後退動作を説明する図15相当図。 蓋体の回転と筆記具本体の後退動作を説明する図16相当図。
筆記具本体は、先端にペン先を備え、内部にインキを収容する部材である。ペン先としては、ボールペンペン先、繊維収束体、ウレタンなどの多孔質体ペン先、連通孔を有する合成樹脂製ペン先など適宜使用可能である。尚、本発明は、筆記具本体と蓋体とを非接触とするので、ペン先と蓋体とが、不意に接触する機会も極力抑制されたものとなり、特に、繊維収束体製のペン先を使用したものであっても、ペン先を傷つけたり潰したりすることが極力回避されるものである。
また、筆記具本体内でのインキの収容方法は、繊維収束体などのインキ吸蔵体に含浸させたり、インキ吸蔵体を使用せずに、本体内に直接自由状態で収容してもよい。使用されるインキも、着色剤として染料及び/又は顔料が使用でき、媒体も水、有機溶剤が適宜使用できる。
筆記具本体を前進させて、外装体の先端からペン先を突出させる操作は、出没式筆記具の後端に配置したノック部材や、側部にスライド機構を設けるなど、公知の方法を適宜採用できるものである。また、部材間にコイルスプリングなどの弾撥部材を配置して、操作による駆動や、蓋部材の密閉性の一助とすることもできる。
ペン先突出状態で筆記具本体を係止する方法としては、筆記具本体の後方に回転子を持ったカム部材を設けて、カム部材の回転で係止を行う所謂デビットカムや、クリップにカム部を設けて、筆記具本体との擦れ合いによって係止を行う所謂ハートカム、筆記具本体に突起を設け、外装体の係止部に筆記具本体自体を回転させることによって係止する様な構造のものなど、適宜選択できる。
非使用時である筆記具本体が外装体内に収容された状態で、外装体の先端開口部を閉塞する蓋体は、自転によって外装体の先端開口部を開口するものであり、外装体と蝶番により接続された、外側又は内側に開く扉や、部材の重心付近に配した回転軸を中心に回転することによって外装体の開口部分をスライドして開閉するものなどとすることができる。蓋体が外装体の開口部の内縁に押し付けられるように接して密閉する構造であると、環境温度の上昇などによって、蓋体の内側の密閉室内の内圧が高まった際にも不意に蓋部材が開放してしまうことを抑制するものとなる。更に、回転半径を極力小さくすることで、筆記具自体を細身のものとすることもできる。蓋体が外装体の開口部の内縁に押し付けられるように接して密閉する構造であると、蓋体の開閉時に蓋体が収容される空間はペン先が収容される空間となる事が考えられるが、使用されるインキとして、特に有機溶剤を媒体とするインキを使用する場合、蓋閉口状態でペン先の存在する空間は小さいほうが好ましく、蓋の回転半径を極力小さくすることで、密閉空間内でのペン先乾燥も抑制される。この時、ペン先乾燥を抑制出来る良好な密閉空間としては500mm以下が望ましい。
また、蓋体と外装体の開口部(又は開口部を形成する部材)との密閉のための部材間の接触部分には、少なくとも一方の部材を、合成樹脂やゴム、エラストマー等の弾性材料とすることが好ましい。特に、ブチルゴムにて形成すると、耐薬品性・耐ガス性に優れているため、良好に密閉が行われる。
また、蓋体は閉口状態で密閉空間内のペン先乾燥を抑制する為に、気体透過の少ないポリプロピレンを使用する事が好ましい。特にノック式の場合、クリップがノック側に付き、ペン先が下を向く状態で保管される場合が多く、ペン先から蒸発した溶剤の蒸気は空気より重く密閉空間内の下側より溜まる為、蓋側からの気体透過がペン先乾燥に大きな影響を及ぼす。よって、気体透過の少ないポリプロピレンを使用する事がペン先乾燥に及ぼす効果としては大きい。
ただし、蓋体はペン先の出没に合わせて常に摺動する為、蓋体の摺動を良好にする、且つ耐久性を向上させるという意味では、ポリアセタールを使用する方が好ましい。
つまり、ペン先乾燥を発生させやすい有機溶剤を主溶剤としたインキを使用する場合はポリプロピレンが材料選択としては良好で、ペン先乾燥の発生しにくい水を主溶剤としたインキ等を使用する場合はポリアセタールが材料選択としては良好である。もちろん他の熱可塑性樹脂も適宜選択し使用可能である。
筆記具本体の前後動によって蓋体を動かし、かつ蓋体が外装体の開口部の内縁に押し付けられるように接触して密閉する構造であると、蓋体閉口時にペン先を密閉する密閉空間内に蓋体の動作範囲を設けることとなる為、密閉空間が大きくなる。このような場合、特に有機溶剤を媒体とするインキを使用すると、ペン先に触れる密閉空間内の空気が大きく、ペン先の乾燥が速い。そこで、筆記具本体に設けた空気孔を大きくし、インキの収容された筆記具本体内(インキ吸蔵体に含浸されたインキ)からの蒸気の蒸発を多くすることで、ペン先周りの密閉空間に蒸気を早く充満させる事が出来、ペン先の乾燥を抑制することが可能である。
弾撥部材にて、蓋体を、外装体の先端開口部を閉塞する回転方向に付勢する。弾撥部材としては、板バネや、弦巻バネ、コイルスプリング、弾性構造体など、それぞれ機能する設置場所を工夫するなどして適宜採用できる。
筆記具本体の後退する力で蓋体を閉めようとすると、その分の筆記具本体を後退させる力が必要になるので、直接的に又は部材を介在して、筆記具本体と蓋体との間に当該弾撥部材を配し、この弾撥部材をペン先収納時の筆記具本体の後方移動を支援するものとすることもできる。
蓋体に接触して筆記具本体の前進運動を伝達して蓋体に回転運動を与える駆動手段は、筆記具本体に設けた傾斜面を蓋体に衝接させ、筆記具本体の前進の力を傾斜面の法線方向に働く分力に方向を変換させる、所謂カム機構を利用したものである。筆記具本体の傾斜面を角度の異なる複数の傾斜面か又は凹曲面状の傾斜面とすることで、この法線方向の力を、接点の回転軌道の接線に近似させることができ、必要な荷重を極力変化させずに低い荷重のものに調整することができる。
尚、前記傾斜面は、筆記具本体の外側前部分に配置された壁の縁部分として一体に形成したり、筆記具本体に別部材を、分離不可能に固着又は分離可能な部材として組み付けることもできる。また、この斜面と接触する蓋体の突起は、角のある形状でも、円形状であってもよいが、円形状や楕円形状などの曲面を周壁としたものとすることによって、ひっかかりなく接触することができ、荷重の上昇を抑えることができる。
また、蓋体が閉塞している状態での突起の位置を、密閉部より極力離れた位置に設けることによって、この突起と筆記具本体の傾斜面との接触点と、外装体の開口部までの間の距離を稼ぐことができ、比較的長いペン先を設けることが可能となる。
また、突起の位置を回転中心より極力遠い位置に設けることによって、回転半径を長く保つことが出来るため、蓋体を回転させるのに大きな荷重を必要としないものとすることができる。ただし、回転半径を長くすると、蓋体が収容される外装体に大きな内部空間が必要となるので外装体が太くなり、使用者にとって使用しづらい物となってしまうことが考えられる。よって、回転中心と突起との距離は、15mm以下とすると良い。
使用されるインキも、着色剤として染料及び/又は顔料が使用でき、媒体も水、有機溶剤が適宜使用できる。
また、突起の大きさは、大きい方が繰り返し駆動の耐久性は増すが、回転半径を小さく変化させることもあるので、耐久性を維持したうえで、最大径が0.4mm〜5.0mm程度の小さいものとすることが好ましい。
蓋体を開蓋状態に係止する係止機構としては、蓋体が開蓋する際に、蓋体の縁の一部や、突起などの係止部の回転軌道上に配置されたアンダーカットとなる突起(又は凹部に伴う段部)による凹凸乗り越え嵌合が、確実な係止の意味で好ましいと言えるが、蓋体が圧接される摺壁を形成してもよい。
また、ここで、蓋体に回転方向の力を付与する方式として、コイルスプリングなどの直線的な弾撥力を蓋体及び/またはその周辺部材とのカム機構にて回転力に変換するものの場合、力を受ける位置は蓋体の回転中心に対して外側に位置することとなるが、この点が、弾撥部材による力を付与する方向に対して蓋体の回転中心と同一直線状に並ぶ位置にあると蓋体に回転力が付与されないこととなる。よって、蓋体又は弾撥部材(介在する別部材を含む)の位置を変移させて、この位置に移動することにより、力がかかっていても蓋体に回転力が付与されない状態を形成することができる。ただし、この際、蓋体の回転による慣性力を止めなくては回転力が付与されなくても蓋体が回転してしまい、係止が安定しないことがあり得るので、蓋体を別部材に衝接させたり、蓋体と弾撥部材(又は介在部材)とに接触壁を形成し、力が付与されない点で面接触となるものとするなど、蓋体の回転を止める工夫が必要となる。
蓋体に対する係止解除の方法は、蓋体を強制的に回転させる方法の他に、蓋体及び/又は蓋体を係止している部材を動かすことによってなせるが、係止している部材を動かす方法が、蓋体の安定した回転運動による密閉・解放の確実性、解除時に必要な大きな力を必要としないなどの点で好ましいと言える。蓋体の開蓋状態係止として、蓋体への回転力付与位置を変更する方式を取ることによって、バランスを多少崩す事で用意に係止を解除出来る為、より解除時の力を少なく抑える事が可能である。
(実施例1)
図1〜図5に一例を示す。繊維収束体をペン先とし、水及び/又は有機溶剤を媒体とした低粘度インキを繊維収束体であるインキ吸蔵体に含浸させ使用したものを想定している。
筆記具の最外形を形成し、手に把持する部材である外装体1の内部に、ペン先2を先端に備えた筆記具本体3を前後動自在に収容している。外装体1は、基本的には前後端に開口部を有する貫通穴を備えた筒状体であり、前端開口部1aがペン先吐出口であり、後端開口部1bが、操作部材の突出口となっている。前端開口部1aには、後述する蓋体4に対して摺接する環状弾性体5が嵌めこまれて固定されており、蓋体4が前端開口部1aを閉塞する状態において、蓋体4は環状弾性体5と周状当接し、外部における通気を遮断している。
外装体1の側部には、筆記具本体3の突出係止機構のためのクリップ6が外装体1の後方に一体に固定され、クリップ6の先端内側にはギア部材7が回転可能に固定されている。
筆記具本体3の後方側壁には前突起3aと同一軸線位置に後突起3bが形成されており、外装体1の側部に設けられたスリット孔1cを通じて外装体1の外に突出している。筆記具本体3を前進させてペン先2が突出した位置で、前突起3aがクリップ6の先端内側に配置されたギア部材7に係止され、ペン先突出状態を維持する。そして更に筆記具本体3を前進させると、後突起3bがギア部材7を回転させ、前突起2aとギア部材7との係止が解除され、筆記具本体3は後退可能となる。筆記具本体3は、肩部3cに当接するコイルスプリング8により後方付勢力を受けており、前突起2aとギア部材7との係止が解除されると、ペン先2を外装体1内に没入状態とする位置にまで筆記具本体3が後退する。
尚、本実施例では、外装体1として気体透過が少なく、成形性の良いポリプロピレンを使用し、外径は直径11.5mmとしている。クリップ6としては硬く、撓ませた時の反発力の強いポリカーボネートを使用し、耐久性に優れた製品としている。ギア部材7は筆記具本体3と摺接し、筆記具本体3の係止解除を行うカムの役割をするため、自己潤滑性があり、摩擦摩耗性が優れているポリアセタールを使用している。
筆記具本体3の内部には、インキを含浸させたインキ吸蔵体9が収納され、ペン先2の後端がインキ吸蔵体9の先端に埋没状に接続され、インキが連通するようなしてある。筆記具本体3は気体透過が少なく、成形性の良いポリプロピレンを使用している。また、筆記具本体3の後部には、螺合により着脱自在とし、気密に装着された、尾栓10があり、尾栓10の内部空間にまでインキ吸蔵体9が介在するようになしてある。この尾栓10の内壁には、複数のリブ10aが長手方向に延在して、尾栓10及び筆記具本体3の内壁とインキ吸蔵体9との間及び後端に通気路を形成していると共に、リブ10aによってインキ吸蔵体9が挟持される形となっており、尾栓10を取り外す時にインキ吸蔵体9が尾栓10と共に取り外されるようなしてある。このようにすることによって、インキ吸蔵体9中に含浸するインキが消費されて少なくなったりインキがなくなったりした際に、尾栓10と共にインキ吸蔵体9を抜き出し、再度インキを含浸させたり、インキ吸蔵体9ごとインキが含浸したインキ吸蔵体と交換するなどとすることができるものである。また、インキ吸蔵体9には外皮が付いており、交換時にさわっても手を汚さないようになっている。
また、筆記具本体3の外形は、主にペン先2を収容している細径部3dと、主にインキ吸蔵体9を収容する太径部3eとからなっており、その間に肩部3cが形成されている。前述した通り、この肩部3cが、コイルスプリング8によって、筆記具本体3がペン先没入移動の際の付勢力を受ける部分となる。肩部3cと細径部3dとの間には複数のリブが形成されており、細径部3dの撓みを抑制する。そして、外装体1の内壁と、筆記具本体3の細径部3dと間には、環状の弾性体11が両者と気密当接した状態で嵌められている。これによって、前述の外装体1の前端開口部1aに嵌めこまれて固定された環状弾性体5と蓋体4との気密当接と共に、ペン先2を気密に収容するキャップ内空間を形成する。
更に、ペン先2は、金属製のペン先ホルダー2aにてかしめ保持されて、ペン先ホルダー2aが、細径部3dの先端内孔に圧入されることによってペン先2を固定している。尚、筆記具本体2の細径部3dの内側には空気交換が可能なように空気流通溝(図示せず)が形成されている。
図1のI部拡大図である図2(説明の都合上、本断面図では蓋体4に隠れている部材や部分を破線にて示した。)に示すように、外装体1の前端開口部1a近傍には蓋体4が回転可能に取り付けられている。部材を示す斜視図である図3に示すように、蓋体4は、外装体1の前端開口部1aを塞ぎ得る蓋部4aと側壁部4bとを有し、側壁部4bには、外装体1の内壁に形成した軸受部(図示せず)に当接する回転軸4cを外側に凸状態で備えている。回転軸4cが外装体1の軸受部で接続されることによって回転自在に取り付けられている。側壁部4bの間部分は空間部分となっており、蓋体4が回転して外装体1の前端開口部1aを開放した際には、ペン先2及び筆記具本体3が通過できる通路を形成するものである。
また、蓋体4の側壁部4bの内側壁部分には内方突起として内側カム部4dが形成されている。内側カム部4dは筆記具本体3の前進によって筆記具本体3と衝接する部分であり、衝接することにより、筆記具本体3が蓋体4を押し、強制的に蓋体4を回転させ、外装体1の前端開口部1aと蓋体4の空間部とがあわさり、ペン先2が突出する。
蓋体4は筆記具本体3と摺接し蓋体4を回転させる内側カム部4dを有するため、自己潤滑性があり、摩擦摩耗性が優れているポリアセタールを使用している。
蓋体4の回転軸4cと外装体1とに両端を固定されて弾撥部材としての弦巻バネ12が配置されており、蓋体4が外装体1の前端開口部1aを閉塞する方向に力をかけている(尚、弦巻バネの場合、本発明で言うところの「弾撥」は、弦巻バネを収縮させる方向の力であるが、以下、バネの力として押し広がる力、縮め引っ張る力共に弾撥力と称する。)。即ち。弦巻バネ12が巻かれた状態にて蓋体4が前端開口部1aを閉塞しつつ、外装体1の内壁に形成したストッパー1dに当接し閉塞状態を維持する。
キャップ内空間を気密に保つ環状弾性体5と環状の弾性体11の材質としては、ブチルゴム以外、イソブチレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン・ブタジエンゴム、二トリルゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、エチレンプロピレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、アクリルゴム、シリコンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、ウレタンゴム、フッ素ゴム、エピクロロヒドリンゴム、多硫化ゴムや、オレフィン系熱可塑性エラストマー、スチレン系熱可塑性エラストマーのゴムやエラストマー等及びこれらの混合物などが例示でき、インキに対する耐薬品性、密閉性に影響する耐ガス透過性に優れている物であれば良いが、ブチルゴムであると耐薬品性、耐ガス透過性ともに優れているので良好な密閉を行うことができる。また、特に、ハロゲン化ブチルゴムは圧縮永久歪みが小さいので、摺動の際の弾性変形を、静止時には元の形状に戻りやすく、良好な密閉と摺動を行うことができるものである。
また、環状の弾性体11を蓋体4に近い位置に配置することによって、ペン先2の収容空間を小さいものとし、収容空間内でのペン先乾燥を極力抑制するものである。特に、細いペン先2の場合には、ペン先2の収容空間の大きさが収容空間内でのペン先乾燥に大きく影響するので、より効果的にペン先乾燥を抑制するものである。
各部材の摺接する部分には、難揮発性液状物を塗布することにより、摺接時の摩擦を抑えることが可能である。難揮発性液状物としては、凝固点が−22℃以下、沸点が145℃以上、粘度が10〜500000MPa・s(20℃)の範囲のものであれば良く、合成潤滑油、鉱物油、グリセリン、リノール酸、リノレン酸、オレイン酸等の不飽和脂肪酸や各種飽和脂肪酸より構成される大豆油、菜種油、コーン油、紅花油、米油、綿実油、胡麻油、ピーナッツ油、オリーブ油、パーム油等の植物油などが挙げられ、合成潤滑油としては、Α−オレフィン(ポリ−Α−オレフィン)、ポリブテン(ポリイソブチレン)、アルキルベンゼンなどの炭化水素系合成潤滑油、ジエステル(二塩基酸エステル)、ポリオールエステル(ヒンダードエステル)などの脂肪酸エステル系合成潤滑油、シリコーンオイル、ケイ酸エステル、シランなどのシリコーン系合成潤滑油、クロロフルオロカーボン、パーフルオロポリエーテル、フルオロエステルなどのフッ素系合成潤滑油、フェニルエーテル、リン酸エステルなどが挙げられる。これらは、単独もしくは複数を混合して使用することもできる。また、これらをゲル化したものであってもよい。
特に、摺接部を構成する部材に合成樹脂やゴム、エラストマー等が使用されている場合には、インキ等の溶剤に対して化学的に安定で、離型性、非粘着性の性質を持ち、表面張力が低く物質表面で広がりやすい性質を持つポリジメチルシロキサン、ポリメチルハイドロジェンシロキサン、ポリメチルフェニルシロキサン、環状ジメチルシロキサンなどのストレートシリコーンオイルや、側鎖及び又は両末端を有機基により変性させた、アミノ変性、エポキシ変性、カルビノール変性、メルカプト変性、カルボキシル変性、メタクリル変性、ポリエーテル変性、フェノール変性、シラノール変性、アラルキル変性、フロロアルキル変性、長鎖アルキル変性高級脂肪酸エステル変性、高級脂肪酸含有などの変性シリコーンオイルが好適に使用される。また、ポリジメチルシロキサン、ポリメチルハイドロジェンシロキサン、ポリメチルフェニルシロキサン、環状ジメチルシロキサンなどのストレートシリコーンオイルは、温度による粘度変化が少ないので、環境変化等に影響され難いものである。
尚、該部以外でも、液密性を付与したり、摺動抵抗を低減したい部材にこれらの難揮発性液状物を配置することができる。
本実施例においては各部材の摺接する部分には、難揮発性液状物として凝固点が−50℃以下、沸点が200℃、粘度が10,000mPa・s(20℃)であるポリジメチルシロキサンを塗布して介在させており、気密性と摺動の低摩擦係数とを実現している。
図4に蓋体4が前端開口部1aを開口し、ペン先2が突出した状態を示す。上記図2に相当する図として示してある。
筆記具本体3の前進によって筆記具本体3と蓋体4の内側カム部4dが衝接し、筆記具本体3が弦巻バネ12の弾発力に抗して蓋体4を押し、強制的に蓋体4を回転させる。回転の途中で、蓋体4の端に設けた係止突起4eが、外装体1の内壁に設けた突起1eを乗り越えて蓋体4の回転は終了し、蓋体4は弦巻バネ12の弾撥力に抗して凹凸嵌合により開蓋状態を維持する。筆記具本体3はさらに前進し、蓋体4の内側カム部4dとの衝接を解除し、外装体1の前端開口部1aからペン先2を突出させる。ペン先2が突出した位置で、筆記具本体3の後方に設けた前突起3aがクリップ6の先端内側に配置されたギア部材7に係止され、ペン先突出状態を維持する。
図5に筆記具本体3が途中まで後退した状態を示す。上記図2に相当する図として示してある。
ペン先2の突出係止状態から更に筆記具本体3を前進させると、後突起3bがギア部材7を回転させ、前突起2aとギア部材7との係止が解除され、筆記具本体3はコイルスプリング8の弾撥力を受け後退し始める。
筆記具本体3が後退し始めた段階では蓋体4は係止されているため回転しない。筆記具本体3がさらに後退すると、筆記具本体3の先端に設けた解除突起3fが蓋体4の蓋部4aの内側に衝接し、筆記具本体3が蓋体4の該部を押すことによって、蓋体4は外装体1の前端開口部1aを閉塞する方向に回転し、突起1eを乗り越え、弦巻バネ12の弾撥力によって閉塞状態となる。筆記具本体3は、蓋体4が突起1eを乗り越えた時点で蓋体4と非接触となり後退し収納される。
(実施例2)
図6に他の一例を示す。図2に相当する図として示してある。尚、説明の都合上、外装体1及び環状弾性体5を縦断面にして示す。
前述の一例と異なる点は、蓋体4が外装体1の前端開口部1aを閉塞する方向に力をかけている弦巻バネ12を無くし、その代わりに、筆記具本体3を後方付勢するコイルスプリング8の弾撥力を利用したものである。
即ち、環状の弾性体11を前後動可能に配置すると共に、環状の弾性体11の前側に合成樹脂にて成形された環状部材13を環状の弾性体11と共に前後動可能に配置し、コイルスプリング8の直線上の押圧力を、環状の弾性体11及び環状部材13を介して蓋体4に付与し、蓋体4に回転力を付与するものである。
蓋体4の斜視図である図7に示すように、蓋体4は外装体1の前端開口部1aを塞ぎ得る球状の蓋部4aと、回転軸4cを外側に突状態で備える側壁部4bとを有している。蓋体4の側壁部4bの間部分は空間部分となっており、蓋体4が90度回転して外装体1の前端開口部1aを開放した際には、ペン先2及び筆記具本体3が通過できる通路を形成するものである。
また、側壁部4bの内側には内方突起である内側カム部4dが、外側には突起状の外側カム部4fが形成されている。内側カム部4dは筆記具本体3の前進によって筆記具本体3と衝接する部分である。
本実施例では、側壁部4b上で、内側カム部4dと蓋部4aとを最も離れた位置に設けている。内側カム部4dと蓋部4aとを極力離れた位置に形成することによって、蓋部4aと、筆記具本体3と蓋体4の内側カム部4dとの接触点とまでの間に広い空間を設けることができ、蓋体4の閉塞状態において、ペン先2の最先端位置から、筆記具本体3と蓋体4の内側カム部4dとの接触点までの長手方向の距離を稼ぐことができ、筆記具本体3の先端に長いペン先2を設けることができる。また、内側カム部4dから回転軸4cまでの距離を長くとることができ、より小さいノック荷重で蓋体4を回転させることが可能となる。
内側カム部4dは筆記具本体3より荷重を受け、蓋体4を回転させる部位であるため、内側カム部4dが小さすぎると動作中に破損のおそれがあり、熱可塑性樹脂にて蓋体4を作る場合、突起の断面積は0.2mm以上が好ましい。しかし、突起を大きくすると、内側カム部4dと筆記具本体3との接触点が蓋体4の回転の中で、蓋体4の回転軸4c側へと移動することとなり、接点の回転中心との距離が短く変化するので、この接触点が移動する距離を極力小さくすることがノック荷重を軽くする点において好ましい。よって、突起の直径は0.4mm〜5.0mm程度とし、前記接触点の移動距離が3mm以内となるようにすることが好ましい。
また、外側カム部4fにはカム斜面4gがあり、カム斜面4gにて、前述のコイルスプリング8による前方付勢力を、環状部材13を介して受け、蓋体4は回転方向に力を受けている。
また、蓋体4は側壁部4bの外側にストッパー4hを有しており、ストッパー4hが環状部材13に当接することにより蓋体4の回転の終点を規定している。
尚、蓋体4は自己潤滑性があり、摩擦摩耗性が優れているポリアセタールを使用している。
そして、蓋体4は形状的に、コの字型をしているため、部品の射出成形時に蓋体4の側壁部4bが内側に撓みやすい。この撓みを防止するために、金型の樹脂流入口であるゲートを蓋部4aの外側中央部分に来るように配置している。また、蓋体4と前端開口部1aとが擦れることによる影響をなくすため、ゲート残りとなる部分の周囲を凹部としている(図示せず)。更に、ゲートの径として比較的大きく、成形において、熱可塑性樹脂を流動後の保圧を十分に取ることが出来るようにした方が、成形後の撓みが少なく、よって、ゲート径を0.5mm〜0.8mmとした方が良い。
環状部材13の斜視図である図8、及び、図8のII部を拡大したものを側面から見た図である図9に示すように、環状部材13は環状の弾性体11と接続する接続部13aと、蓋体4に前方付勢力を付与する側壁部13bを有している。側壁部13bの前端には接触面13cが設けられ、接触面13cは、傾斜面13dと、蓋体4の開口時に蓋体4の外側カム部4fが落ち込み係止する係止溝13eと、突起13fとを有している。側壁部13は後方のコイルスプリング8の弾発力を、接触面13cを介して蓋体4の外側カム部4fに伝え、蓋体4に外装体1の前端開口部1aを閉塞する方向へと回転力を与えている。
また、接続部13aの内形には筆記具本体3の細径部3dが通行可能な中孔部13fを形成しているが、断面円形状の筆記具本体3の細径部3dと点接触出来るように、中孔部13fは四角形の角部分を曲面した形状となっている。
尚、環状部材13は蓋体4と摺接し、蓋体4を回転させる部材であるため、自己潤滑性があり、摩擦摩耗性が優れているポリアセタールを使用している。
環状の弾性体11の縦断面斜視図である図10に示すように、環状の弾性体11は、外側に、蓋体4が外装体1の前端開口部1aを閉塞した状態で、外装体1の内面と気密に接触する外側密閉リブ11aと環状の弾性体11が外装体1内を摺動する際に傾きすぎることを防止した外側傾き防止リブ11bとを有しており、また、環状の弾性体11の内側に、筆記具本体3と気密に摺接する内側密閉リブ11cを有している。内側密閉リブ11cは二条リブとなっているが、このリブの間に上述した難揮発性液状物が滞留することで、筆記具本体3との密閉を確実になすと共に、摺動抵抗を低く抑えている。また、外側密閉リブ11aと内側密閉リブ11cの形成位置を軸方向前後にずらすことによって、外装体1との接触による外側密閉リブ11aの内側への撓みと、筆記具本体3との接触による内側密閉リブ11cの外側への撓みが径方向でぶつかり合うことが無いため、筆記具本体3の移動時及び環状の弾性体11が後方へ移動する際の摺動抵抗を小さくしている。
外装体1の先端部の縦断面斜視図である図11に示すように、外装体1の内部には蓋体4の回転軸4cが回転自在に取り付けられる軸受け部1fを有している。軸受け部1fは蓋体4が前方及び外装体1の径方向に移動しないよう、回転軸4cの前方及び左右に壁を設けている。回転軸4cの後方は壁のない解放された部分となっているが、外装体1に蓋体4を配置する際に、蓋体4が後方より挿入配置を容易にするためである。尚、蓋体4の後方移動規制は、蓋体4の後方に配置する環状部材13の接触面13cにて行う。
筆記具本体3の先端部分の斜視図である図12に示すように、筆記具本体3の前端面には、蓋体4の内側カム部4dと衝接して蓋体4に回転力を与える凹曲面3gが設けられている。筆記具本体3の凹曲面3gは第1、第2の二つ曲率半径を有する凹曲面となっており、筆記具本体の後方から前方に向かって、第1曲面の曲率半径が17mm、第2曲面の曲率半径が2.2mmの曲面となっており、二つの曲面の間は極力角とならない様になだらかにつながっている。蓋体4の内側カム部4dは凹曲面上を、第2曲面から第1曲面へと移動する。
また、筆記具本体3の細径部3dの先端外面には、環状部材13の中孔部13gに接触する解除突起3fが設けられ、解除突起3fの反対側には切り掻き部3hが設けられている。
また、前端開口部1aとペン先ホルダー2aの間には、筆記具本体3の内部と外部を気体通行可能に筆記具本体3に空気溝3iが設けられている。空気溝3iを解除突起3f側に作成することで、解除突起3f側の筆記具本体3の肉厚が薄くなり、射出成形にて筆記具本体3を作成する際に、より解除突起3fがだれずに作製しやすい。
環状の弾性体11と外装体1及び筆記具本体3にて、ペン先密閉空間の後方密閉を行っているが、環状の弾性体11の内側密閉リブ11cは筆記具本体3と摺動しつつ密閉を行い、外側密閉リブ11aは外装体1と摺動しつつ密閉を行う。つまり、密閉を行う為に、内側密閉リブ11cの内径(図10のA部)は筆記具本体3の外径(図12のB部)よりも小さく、外側密閉リブ11aの外径(図10のC部)は外装体1の内径(図11のD)よりも大きく設定されるが、この各部材間の直径差、つまりB−A及びC−D、が大きいと密閉は強固になるが、筆記具本体3の前後動時に負荷となる摩擦の大きさは大きくなる為、摺動は悪くなる。よって、良好なノック感を得る為に、ノック荷重が1kgf以下となり、かつ十分な密閉が得られる範囲として、各部材間の直径差が0.1mmから0.4mmの間が好ましく、本実施例では、内側密閉リブ11cと筆記具本体3の直径差を0.3mmとし、外側密閉リブ11aと外装体1の直径差を0.2mmとしている。
図13及び図14に、筆記具本体3が前進するに伴い蓋体4が回転し、外装体1の前端開口部1aを開口して、ペン先2及び筆記具本体3が前端開口部1aより突出する様子を示す。尚、説明の都合上、図13は縦断面図とし、ペン先2を未表示としている。また、図14は外装体1及び環状弾性体5を縦断面として示している。尚、図13と図14の各段階(1)〜(5)は同じ瞬間を示している。
筆記具本体3の前進によって筆記具本体3の凹曲面3gと蓋体4の内側カム部4dが衝接し、筆記具本体3が、コイルスプリング8からの弾発力を受け環状の弾性体11及び環状部材13の接触部13aを介し蓋体4の回転方向に変換された力に抗しながら、蓋体4を強制的に回転させる。
蓋体4の回転に伴い、環状部材13及び環状の弾性体11は蓋体4の外側カム部4fの回転により押し下げられ、後方へ移動する。このとき、外装体1の内壁の径が環状の弾性体11の外側密閉リブ11aと当接している部分よりやや後方から拡径していることで、移動した環状の弾性体11の外側密閉リブ11aと外装体1の接触が小さくなり、摺動抵抗が小さくなる。よって、環状の弾性体11と環状部材13が後方へ下がるために必要な荷重が小さくなり、つまり蓋体4を回転させる筆記具本体3の前進方向の荷重が小さくてすむため、ノック荷重を低くすることが出来るものである。
筆記具本体3が段階(3)の状態まで前進すると、蓋体4の外側カム部4fと環状部材13の傾斜面13dが接触する。環状部材13は後方からコイルスプリング8の弾発力を受け、蓋体4へ前方方向への付勢力を与えているため、蓋体4の外側カム部4fが環状部材13の傾斜面13dにより押圧され、傾斜面13d上を滑り、係止溝13e内に入り込む。(段階(4))。この時、蓋体4の外側カム部4fと係止溝13eの底面との接触が、環状部材13からの力の付与方向に対して、蓋体4の回転軸4cと同一直線上に並ぶため、蓋体4に回転力が付与されず、蓋体4の回転が止まり、係止状態となる。尚、製品によって部材寸法の誤差、組み立てのばらつき等の発生により、環状部材13からの力の付与方向に対して、蓋体4の回転軸4cと同一直線上に並ばなくとも、係止溝13eの段部13hに蓋体4の外側カム部4fが係止されるようなしている。また、蓋体4が回転しすぎたとしても、環状部材13の突起13fに当接し、蓋体4の回転は終了し、その状態にて係止される。
蓋体4が係止された状態では、蓋体4の内側カム部4dと筆記具本体3の凹曲面3gが接触しない位置となり、筆記具本体3のさらなる前進によって、外装体1の前端開口部1aからペン先2及び筆記具本体3の先端を突出させる。(段階(5))
ペン先2が突出した位置で、筆記具本体3の後方に設けた前突起3aがクリップ6の先端内側に配置されたギア部材7に係止され、ペン先突出状態を維持する。
図15及び図16に、筆記具本体3が後退するに伴い蓋体4が回転し、外装体1の前端開口部1aを閉塞する様子を示す。尚、説明の都合上、図15は縦断面図とし、図16は外装体1及び環状弾性体5を縦断面として示している。尚、図15と図16の各段階(1)〜(5)は同じ瞬間を示している。
ペン先2の突出係止状態から更に筆記具本体3を前進させると、後突起3bがギア部材7を回転させ、前突起2aとギア部材7との係止が解除され、筆記具本体3はコイルスプリング8の弾撥力を受け後退し始める。筆記具本体3が後退し始めた段階では蓋体4は環状部材13において係止されているため回転しない。
筆記具本体3が段階(2)の状態まで後退すると、筆記具本体3の先端に設けた解除突起3fが環状部材13の中孔部13gに接触し、更に筆記具本体3が段階(3)の状態まで後退すると、筆記具本体2の解除突起3fの反対側に設けた切り掻き部3hに沿って、環状部材13が傾きつつ、筆記具本体3は後退する。
中孔部13gと筆記具本体3のクリアランスや中孔部13gの軸方向の幅、且つ筆記具本体3の解除突起3fの高さと角度、且つ筆記具本体3の切り掻き部3hと解除突起3fとの位置関係が適正でないと、環状部材13が傾かず、筆記具本体3と環状部材13がくいついた状態となったり、又は環状部材13が十分に傾かないといった不具合が発生する。前記不具合の発生しない良好な動作の範囲としては、中孔部13gと筆記具本体3のクリアランスを0.05mm〜0.5mmとし、中孔部13gの軸方向の幅を0.2mm〜1.5mmとし、筆記具本体3の解除突起3fの高さを0.15mm〜0.4mmとし、解除突起3fの軸後方側の角度を155°〜170°とし、筆記具本体3の切り掻き部3hの軸後方側の始まり部と解除突起3fの軸後方側始まり部とのクリアランスを0.15mm〜0.5mmとしている。
環状部材13が傾くことによって、蓋体4と環状部材13との係止のバランスが崩れ、且つ環状部材13の段部13hが、蓋体4の外側カム部4fの回転軌道に対して低くなるため、後方のコイルスプリング8からの前進方向の押圧力が環状の弾性体11及び環状部材13の接触面13cを通して蓋体4の外側カム部4fに伝わり、蓋体4を閉口方向に回転させ、外側カム部4fが段部13hを乗り越え、蓋体4が閉口方向へ回転する(段階(4))。
尚、製品によって部材寸法の誤差、組み立てのばらつき等の発生により、蓋体4と環状部材13との係止のバランスが崩れ無くとも、環状部材13が傾くことにより環状部材13の突起13fが蓋体4の外側カム部4fを押し、強制的に係止溝13eから外側カム部4fを押し出し、蓋体4は閉口方向へ回転する。
環状部材13の係止溝13eから抜け出た蓋体4の外側カム部4fは環状部材13の接触面13cに押圧され、外装体1の前端開口部1aを閉塞する方向へと弾発力を受け、蓋体4は前端開口部1aを閉塞する(段階(5))。
環状部材13の段部13hの高さとしては、高すぎると係止を解除出来ず、低すぎると係止されないということが発生するため、段部13hの高さは0.1mm〜1.0mmが良好である。
尚、蓋体4の回転軸4cは、蓋体4が前端開口部1aを閉塞した状態で、環状部材13の突起13fが収まるように、1/4カットした凹部4iを有している。尚、この凹部4iの端部と環状部材13の突起13fとが蓋体4の回転により擦れ合うため、凹部4iの端部と突起13fのそれぞれの角を、なだらかな曲面として引っかかりを防止している。
また、筆記具本体3の解除突起3fは筆記具本体3の細径部3d上に設けられており、細径部3dは環状の弾性体11と気密に摺接する部位であるので、金型の継ぎ目に形成されるパーティングライン等を発生させないために、コアピンを先に抜いて内側にたわませられようにして金型より取り出す方式(所謂無理抜き)で成形する。この無理抜きの際に解除突起3fが潰れない様にするために、解除突起3fの後方側角度を155°以上の角度とすると共に、解除突起3fの頂点部分に平面部を持たせることによって補強している。
(実施例3)
図17に他の一例の縦断面図を示す。図2に相当する図として示してある。
蓋体4への回転力の付与は、前述の一例と同様、筆記具本体3を後方付勢するコイルスプリング8の弾撥力を利用したものである。
本実施例はペン先2として、細字用のアクリル製のペン先(ペン先直径2mm)を使用しており、インキとしては有機溶剤を主溶剤としたインキを使用している。また、ペン先2としては、ペン先側の縦断面図である図18に示すように、中心にインキの通る細管部2bを有するポリアセタール製のプラペン先を使用する事も出来る。この時、筆記具本体3の細径部3d内にインキ吸蔵体9とペン先2をつなげる中継芯14を用いることによって、ペン先2の軸方向長さを縮小することが出来、ペン先2内でのインキ下がり等を防止する事が出来る。
本実施例では上記細径のペン先2を用い、かつ、ペン先乾燥を起こしやすい有機溶剤を主溶剤とするインキを使用している為、製品流通段階でのペン先の乾燥を防止する為、小キャップ15をペン先ホルダー2aに圧入状態で装着している。その小キャップ15の材質としてはペン先2の乾燥を防止する為に、気体透過の少ないポリプロピレンを使用している。この小キャップ15は使用者が初期に出没操作をした際に外して使用する物である。
尚、図15以降の図には、小キャップ15を外した後の図を記載する。
蓋体4の斜視図を図19に示す。本実施例では比較的細いペン先2を用い、かつ、ペン先乾燥性の高い油性インキを使用している為、蓋体4の材質をポリプロピレンにする事によって、ペン先2の乾燥を抑制している。
ただし、蓋体4の材質をポリプロピレンにすることによって、ポリアセタールと比較して摺動性が悪くなる為、前述の一例に対して、蓋体4の外側カム部4fの形状変更、及び蓋部4aの形状を変更し、蓋体4の摺動性を向上させた。
外側カム部4fは前述の一例同様、蓋体4の側壁部4bの外側に突起状に形成されている。外側カム部4fにはカム斜面4gがあり、カム斜面4gの回転軸側には傾斜部4jが設けられている。蓋体4は環状部材13を介してコイルスプリング8の前方付勢力を受け回転するが、蓋体4が回転する為には環状部材13上を蓋体4の外側カム部4fが滑りつつ、蓋体4が回転する事が必要となる。外側カム部4fに傾斜部4jを設けることによって、蓋体4の外側カム部4fと環状部材13のすべりを良好にし、蓋体4の摺動性を向上させた。
また、蓋体4の側壁部4bにはさまれ、ペン先2が通る空間部を形成している蓋部4aの縁部で、蓋体4の回転軸4cに対して外側カム部4fが形成されている反対側の縁部4kは、蓋体4の仮想球体表面よりも内側に位置しており、即ち、仮想球体の中心方向に凹んだ形状をしている。上記蓋体4の縁部4kは蓋体4の開閉時に常に外装体1の前端開口部1aを通過するが、外装体1の前端開口部1aには環状弾性体5が設けられており、蓋体4の縁部4kは環状弾性体5に常に接触し摺動している。よって、この蓋体4の縁部4kを仮想球体面よりも中心方向に凹んだ形状とすると、環状弾性体5との接触が少なくなり、摺動抵抗を少なくする事が出来るし、且つ、蓋体4が閉口動作を開始する際に、蓋体4の縁部4kと環状弾性体5のひっかかりを防止し、蓋体4の良好な閉口動作をさせる事が可能となる。
また、本実施例では内部に有機溶剤を媒体とするインキを使用している為、ペン先2の密閉空間を極力小さくすることが望ましく、蓋体4の内側カム部4dの最後端から回転軸4cまでの距離を3.6mmとし、それによって得られるペン先2の長さ(筆記具本体3の端からペン先2の頂点までの長さ)を5.2mm、密閉空間体積を470mmとして、良好なペン先2の視認性とペン先2の耐乾燥性を両立している。
ペン先2が挿入状態になった筆記具本体3の先端部分の斜視図を図20に示した。本実施例は内部に有機溶剤を媒体とするインキを使用している為、ペン先2から発生する蒸気をペン先2の密閉空間内により早く充満させ、ペン先2を乾燥から防止する必要がある為に、密閉空間の空間体積が470mmに対して、筆記具本体3とペン先ホルダー2aにて形成される空気溝3iの最小断面積を1.0mmとしている。これによって、密閉空間内の蒸気の充満速度を早くし、ペン先乾燥を抑制することが可能である。
次に、動作について説明するが、蓋体4の開口動作については、前記実施例2と同様なので、その説明を省略する。
図21及び図22に、筆記具本体3が後退するに伴い蓋体4が回転し、外装体1の前端開口部1aを閉塞する様子を示す。尚、説明の都合上、図21は縦断面図とし、図22は外装体1及び環状弾性体5を縦断面として示している。尚、図21と図22の各段階(1)〜(5)は同じ瞬間を示している。
ペン先2の突出係止状態から更に筆記具本体3を前進させると、後突起3bがギア部材7を回転させ、前突起2aとギア部材7との係止が解除され、筆記具本体3はコイルスプリング8の弾撥力を受け後退し始める。筆記具本体3が後退し始めた段階では蓋体4は環状部材13において係止されているため回転しない。
筆記具本体3が段階(2)の状態まで後退すると、筆記具本体3の先端に設けた解除突起3fが環状部材13の中孔部13gに接触し、更に筆記具本体3が段階(3)の状態まで後退すると、筆記具本体2の解除突起3fの反対側に設けた切り掻き部3hに沿って、環状部材13が傾きつつ、筆記具本体3は後退する。 環状部材13が傾くことによって、蓋体4と環状部材13との係止のバランスが崩れ、且つ環状部材13の段部13hが、蓋体4の外側カム部4fの回転軌道に対して低くなるため、後方のコイルスプリング8からの前進方向の押圧力が環状の弾性体11及び環状部材13の接触面13cを通して蓋体4の外側カム部4fに伝わり、蓋体4を閉口方向に回転させ、外側カム部4fが段部13hを乗り越え、蓋体4が閉口方向へ回転しだす。蓋体の回転初期において、蓋体4の縁部4kが仮想球体面よりも中心方向に凹んだ形状となっている為に、環状弾性体5に接触しておらず、蓋体4の回転初期に対して外部が及ぼす抵抗は極力小さい物となっている。よって、蓋体4は外側カム部4fと段部13hの係止が解除された段階で、後方のコイルスプリング8の力によって、蓋体4は閉口方向へと容易に回転することが出来る。尚、製品によって部材寸法の誤差、組み立てのばらつき等の発生により、蓋体4と環状部材13との係止のバランスが崩れ無くとも、環状部材13が傾くことにより環状部材13の突起13fが蓋体4の外側カム部4fを押し、強制的に係止溝13eから外側カム部4fを押し出し、蓋体4は閉口方向へ回転する。(段階(3))
中孔部13gと筆記具本体3のクリアランスや中孔部13gの軸方向の幅、且つ筆記具本体3の解除突起3fの高さと角度、且つ筆記具本体3の切り掻き部3hと解除突起3fとの位置関係が適正でないと、環状部材13が傾かず、筆記具本体3と環状部材13がくいついた状態となったり、又は環状部材13が十分に傾かないといった不具合が発生する。前記不具合の発生しない良好な動作の範囲としては、中孔部13gと筆記具本体3のクリアランスを0.05mm〜0.5mmとし、中孔部13gの軸方向の幅を0.2mm〜1.5mmとし、筆記具本体3の解除突起3fの高さを0.15mm〜0.4mmとし、解除突起3fの軸後方側の角度を155°〜170°とし、筆記具本体3の切り掻き部3hの軸後方側の始まり部と解除突起3fの軸後方側始まり部とのクリアランスを0.15mm〜0.5mmとしている。
環状部材13の係止溝13eから抜け出た蓋体4の外側カム部4fは環状部材13の接触面13cに押圧され、外装体1の前端開口部1aを閉塞する方向へと弾発力を受け、蓋体4は前端開口部1aを閉塞する方向へと回転する。蓋体4の外側カム部4fに傾斜部4jを設けることによって、環状部材13との接触点が鋭角となり、傾斜部4j上を環状部材13の突起13fが滑り、回転軸4cの1/4カットした凹部4iに収まる。(段階(4))
よって、蓋体4は回転途中で止まること無く、前端開口部1aを閉塞する(段階(5))。
1 外装体
1a 前端開口部
1b 後端開口部
1c スリット孔
1d ストッパー
1e 突起
1f 軸受け部
2 ペン先
2a ペン先ホルダー
2b 細管部
3 筆記具本体
3a 前突起
3b 後突起
3c 肩部
3d 細径部
3e 太径部
3f 解除突起
3g 凹曲面
3h 切り掻き部
3i 空気溝
4 蓋体
4a 蓋部
4b 側壁部
4c 回転軸
4d 内側カム部
4e 係止突起
4f 外側カム部
4g カム斜面
4h ストッパー
4i 凹部
4j 傾斜部
4k 縁部
5 環状弾性体
6 クリップ
7 ギア部材
8 コイルスプリング
9 インキ吸蔵体
10 尾栓
10a リブ
11 環状の弾性体
11a 外側密閉リブ
11b 外側傾き防止リブ
11c 内側密閉リブ
12 弦巻バネ
13 環状部材
13a 接続部
13b 側壁部
13c 接触面
13d 傾斜面
13e 係止溝
13f 突起
13g 中孔部
13h 段部
14 中継芯
15 小キャップ

Claims (3)

  1. 先端にペン先を備える筆記具本体を前後動可能に外装体内に収容し、外装体の先端部に、回転運動にて外装体の先端開口部を解放・閉塞する蓋体と、この蓋体を外装体の先端開口部を閉塞する回転方向に付勢する弾撥部材とを配置し、蓋体内側に設けた内カム部と筆記具本体の先部分に形成した外カム部とを衝接させて、筆記具本体の前進運動に伴い蓋体を前記弾撥体の弾撥付勢力に抗して押し開いた状態で、蓋体を係止機構に係止させて、外装体の先端を解放状態に維持して蓋体と筆記具本体とを非接触の状態となし、筆記具本体を後退させる際に、前記蓋体と筆記具本体との非接触状態を維持させながら、前記蓋体に対する係止機構を解除し、前記ペン先の後退後に蓋体が外装体先端の開口部を閉塞するようなした出没式筆記具。
  2. 前記係止機構が、蓋体と周辺部材との凹凸乗り越え嵌合によるものである請求項1に記載の出没式筆記具。
  3. 前記弾撥部材が、蓋体の回転中心に対する外方部分に形成したカム部に直接又は介在部材を介して直線的な弾撥力を付与するものであると共に、前記蓋体の回転終了位置を規定する止め部を形成し、前記係止機構が、弾撥部材又は蓋体を、前記カム部と回転中心とが弾撥部材の付与する直線的な弾撥力に対して同一直線状に位置する位置に移動させるものである請求項1に記載の出没式筆記具。
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