JPH0445596Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用の分野〕 この考案は、トイレツトペーパーを引き出し自
在に支持するとともに、薬品、生理用品等を収納
するのに好適な収納ケース付トイレツトペーパー
ホルダーに関する。

（従来技術とその問題点〕 従来、トイレにおいて薬品、生理用品等を使用
する場合には、必要な薬品や生理用品等を他の場
所からその都度トイレ内に持ち込んで使用してい
た。

このため、使用後の薬品や生理用品等は再び元
の場所に戻して保管する必要があり大変に面倒で
あつた。

トイレ内の一定場所に、必要な薬品あるいは生
理用品等を常備することができれば大変便利であ
る。

しかしながら、これらの薬品や生理用品等をト
イレ内に常備する場合には、清潔かつ整頓された
状態で保管される必要があることは勿論であると
ともに、トイレの比較的狭いスーペース内で邪魔
にならないように保管され、かつ使用し易いよう
に保管される必要がある。

つまり、薬品や生理用品等の保管のために収納
ケース等をトイレ内に持ち込んだ場合には、却つ
て邪魔となりトイレ自体が使用しにくくなり、ま
たトイレ内の雰囲気を阻害することが多い。

しかも、鏡面の下であるとか手洗いの付近に備
えつけた場合には、便器に座つたままでは手が届
かず使い勝手が悪いという問題点があつた。

この考案は、上記のような問題点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、トイ
レ内において邪魔にならずに設置することができ
るとともに、便器に座つたままの状態で必要な薬
品、生理用品等と取り出して使用することができ
る等使い勝手の良い収納ケース付トイレツトペー
パーホルダーを提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

この考案は、上記の目的を達成するために次の
ような技術的手段による。

第１の考案は、薬品、生理用品等の収納スペー
スを有するとともに、便器側の正面に開閉自在の
扉部を有する収納ケースと、 上記収納ケースの一方側壁面の裏面に沿つて突
出するとともに、正面方向に折曲された支持片を
有する断面Ｌ字状のアームと、 上記収納ケースの一方側壁面とこの壁面に対向
配置される上記アームの支持片との間において回
転自在に取付けられるペーパー支持軸、およびペ
ーパー押さえ板と、 よりなる収納ケース付トイレツトペーパーホルダ
ー。

第２の考案は、薬品、生理用品等の収納スペー
スを有し、かつ便器側の正面に設けられるととも
に、下縁辺を扉開閉用の回転軸とする扉部を設け
てなる収納ケースと、 開扉時の上縁辺を下縁辺のほぼ水平位置に支持
すべく下縁辺の近傍に設けられるストツパーと、 上記収納ケースの一方側壁の壁面の裏面に沿つ
て突出するとともに、正面方向へ折曲された支持
片を有する断面Ｌ字状のアームと、 上記収納ケースの一方側の壁面とこの壁面に対
向配置される上記アームの支持片との間において
回転自在に取付けられるペーパー支持軸、および
ペーパー押さえ板と、 よりなる収納ケース付トイレツトペーパーホルダ
ー。

とするものである。

〔実施例の説明〕

以下、本考案の実施例を図面に基づき詳細に説
明する。

第１図に示すものはこの考案に係る収納ケース
付トイレツトペーパーホルダーの斜視図であり、
硬質合成樹脂成型品より形成されている。

また、同図において１は薬品や生理用品等の収
納ケースであり、この収納ケース１は、薬品、生
理用品等の収納スペース１ａ（図中点線で示す）
を有し、かつ便器側（図示略）の正面に扉部２が
形成されている。

そして、この扉部２は、下縁辺２ａを扉開閉用
の回転軸とするとともに、開扉時に上縁辺２ｂが
下縁辺２ａのほぼ水平位置に留まるようにストツ
パー２ｃが下縁辺２ａの近傍に設けられている。

３は扉部上縁辺２ｂの内側に設けられた鉄片よ
りなる係合部であり、４はこの鉄片３に接合すべ
く収納ケース１の天板側に設けられた係止部であ
る。

上記係止部４は、先端面に磁石４ｂが取付けら
れた係止部本体４ａが、収納ケース１の天板側に
設けられた取付部４ｃにスプリング（図示略）を
介して進退自在に取付けられている。

このため、開いている扉部２をプツシユすれ
ば、扉部２の係合部３が係止部本体４の磁石４ｂ
と接合しつつ係止部本体４を取付部４ｃ内に押し
込み閉扉できる。

また、扉部２が閉じられている場合において、
扉部２をプツシユすれば、係止部本体４の押し込
み状態は解除されスプリングの弾性により開扉さ
れる。

このように、扉部２の開閉操作はワンタツチ操
作により行うことができる。

５は上記収納ケース１の一方側の壁面１ａに一
体的に形成されるトイレツトペーパーホルダーで
ある。

このトイレツトペーパーホルダー５は、収納ケ
ース１の裏面にそつて突出されるとともに、正面
方向に折曲された支持片６ａを有する断面Ｌ字状
のアーム６と、このアーム６の支持片および収納
ケース１の一方側壁面１ａに互いに対向配置さ
れ、ロールペーパー支持軸７の両端部の突出ピン
７ａ，７ａを挿嵌する取付用孔６ｂ，６ｃと、裏
面側において回転自在に取付けられているペーパ
ー押さえ片８とにより構成されている。

第１および第２の考案は、上記の如く構成され
ており、次に第１および第２の考案の使用例をと
もに説明する。

本願考案に係る収納ケース付トイレツトペーパ
ーホルダーは、トイレ内の通常のトイレツトペー
パーホルダーが取付けられる位置にビス、両面接
着テープあるいは接着剤等の手段により取付けら
れ、収納ケース１の収納スペース１ａ内には、薬
品、生理用品等が収納される。

したがつて、便器に腰をかけたままの状態で扉
部２を容易に操作することができ、扉部２をプツ
シユすると、扉部２は取付部における係止部本体
４の押し込み状態は解除されスプリングの弾性に
より正面方向へ押し出されて開扉される。

このとき、扉部２は下縁辺２ａを扉開閉用の回
転軸として開扉するとともに、ストツパー２ｃに
より上縁辺２ｂが下縁辺２ａとほぼ水平位置に留
まるように開かれる。

収納ケース１内より取り出された薬品、生理用
品等は、水平位置に保たれている扉部２の内側面
を物載せ台として使用することができる。

使用後は、開いている扉部２を持ち上げてプツ
シユすれば、扉部２の係合部３が係止部本体４の
磁石４ｂと接合しつつ係止部本体４を取付け部内
へ押し込み閉扉できる。

〔効果〕

本願考案に係る収納ケース付トイレツトペーパ
ーホルダーは、上記の如く構成されているので、
第１の考案によれば、従来トイレの壁面に取付け
られているトイレツトペーパーホルダーの横側に
収納ケースを位置させるものであり、トイレツト
ペーパーホルダーよりも便器側に突出することが
なくトイレの壁面に設置することができるので、
狭いトイレ内のスペースでも邪魔にならない。

また、扉部は便器側の正面に設けられているの
で、トイレツトペーパーの引き出し操作と同様便
器に腰をかけたままの状態で薬品、生理用品、髭
剃り具・雑誌等を取り出して使用することができ
使い勝手がよい。

さらに、第２の本考案によれば、扉部の開閉操
作はプツシユ操作によるワンタツチで行えるとと
もに、開扉時には扉部の上縁辺が下縁辺のほぼ水
平位置に支持されるので、上記第１の考案の効果
とともに、開扉時には扉部の内側面が物載せ第と
して使用できるので一層使い勝手がよい。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る収納ケース付トイレツ
トペーパーホルダーを示す斜視図、第２図は第１
図中Ａ−Ａ線の断面図、第３図は考案に係る収納
ケース付トイレツトペーパーホルダーをトイレ内
に取付けた状態を示す斜視図である。 １……収納ケース付、２……扉部、５……トイ
レツトペーパーホルダー、７……支持軸、８……
ペーパー押さえ片。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 薬品、生理用品等の収納スペースを有すると
   ともに、便器側の正面に開閉自在の扉部を有す
   る収納ケースと、 上記収納ケースの一方側壁面の裏面に沿つて
   突出するとともに、正面方向に折曲された支持
   片を有する断面Ｌ字状のアームと、 上記収納ケースの一方側壁面とこの壁面に対
   向配置される上記アームの支持片との間におい
   て回転自在に取付けられるペーパー支持軸、お
   よびペーパー押さえ板と、 よりなることを特徴とする収納ケース付トイレ
   ツトペーパーホルダー。 (2) 薬品、生理用品等の収納スペースを有し、か
   つ便器側の正面に設けられるとともに、下縁辺
   を扉開閉用の回転軸とする扉部を設けてなる収
   納ケースと、 開扉時の上縁辺を下縁辺のほぼ水平位置に支
   持すべく下縁辺の近傍に設けられるストツパー
   と、 上記収納ケースの一方側壁の壁面の裏面に沿
   つて突出するとともに、正面方向へ折曲された
   支持片を有する断面Ｌ字状のアームと、 上記収納ケースの一方側の壁面とこの壁面に
   対向配置される上記アームの支持片との間にお
   いて回転自在に取付けられるペーパー支持軸、
   およびペーパー押さえ板と、 よりなることを特徴とする収納ケース付トイレ
   ツトペーパーホルダー。