JP3200187U - トイレットペーパーホルダー - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構造で安価にトイレットペーパーの先端を折り曲げることができるトイレットペーパーホルダーを提供する。【解決手段】上蓋13の下にトイレットペーパーの先端部を三角形状に折り曲げるための定規17と、定規を定位置からトイレットペーパーの引き出し方向に移動させると共に、定位置に戻す移動手段18と、定規が定位置にある時に、定規の先端を持ち上げて浮かせる持上手段19と、トイレットペーパーの両端部を定規よりも下方に押し下げるように上蓋の内側に配設された一対の押下部材25と、押し下げられたトイレットペーパーの両端部を定規の下方に折り込むように回動する一対の折込手段22と、を備える。折込手段は、移動手段18に連動して、折込回動手段23により回動する。【選択図】図2
Description
本考案は、トイレットペーパーの端部を三角形状に折り曲げることができるトイレットペーパーホルダーに関する。
トイレットペーパーホルダーとしては、一般に、トイレットペーパーを回転自在に支持する支持具と、トイレットペーパーを覆うカバーとを有し、トイレットペーパーの端部を引き出してカバー先端で切り取って使用するようにしたものが用いられている。しかし、このようなトイレットペーパーホルダーでは、トイレットペーパーを切り取った後の端部がカバーの下に隠れてしまい、次に使用する際に引き出しにくいという問題があった。そこで、トイレットペーパーを切り取った後に、端部を自動的に三角形状に折り畳み、供給することができる折り畳み装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の折り畳み装置によれば、トイレットペーパーの切り取りを切取検知器により検知すると、ペーパー折込機構によって先端を所定形状に折り込み、ペーパー送り機構により先端を所定位置まで送り込むことができるが、構造が複雑で、コスト高であるという問題があった。
本考案は、このような問題に基づきなされたものであり、簡単な構造で安価にトイレットペーパーの先端を折り曲げることができるトイレットペーパーホルダーを提供することを目的とする。
本考案のトイレットペーパーホルダーは、ロール状のトイレットペーパーを回転可能に支持する支持手段と、この支持手段により支持されたトイレットペーパーの上方を覆い、少なくとも一部を下方に押し下げることが可能な上蓋と、この上蓋の下方に配設され、トイレットペーパーの引き出し方向に向かって中央部が突出するように幅が狭くなる三角状部を有する定規と、この定規を定位置からトイレットペーパーの引き出し方向に移動させると共に、移動させた定規を定位置に戻す移動手段と、定規が定位置にある時に、定規の先端を持ち上げて浮かせる持上手段と、上蓋の内側において、定規が定位置にある時に三角状部の両脇に対応する位置に、トイレットペーパーの幅方向における両端部を定規よりも下方に押し下げるように下側に突出して配設された一対の押下部材と、押下部材により押し下げられたトイレットペーパーの両端部を定規の下方に向って折り込むように回動する一対の折込手段と、移動手段に連動して、定規をトイレットペーパーの引き出し方向に移動させる際に、一対の折込手段を定規の下方に向って回動させ、定規を定位置に戻す際に、一対の折込手段をトイレットペーパーの両側に退避させる折込回動手段と、定規が定位置に戻る際に、トイレットペーパーの逆送を防止する逆送防止手段とを備えたものである。
このトイレットペーパーホルダーでは、トイレットペーパーを支持手段により支持し、トイレットペーパーの長手方向の先端部を定規と上蓋との間を通して引き出す。トイレットペーパーを切り取る際には、トイレットペーパーの先端部を引き出し、上蓋を押し下げて、上蓋に沿って切り取る。トイレットペーパーホルダーの内側では、上蓋を押し下げると、押下部材によりトイレットペーパーの両端部が押し下げられる。次いで、定規をトイレットペーパーの引き出し方向に移動させるように移動手段を移動させると、折込手段が回動されてトイレットペーパーの両端部が定規の下方に向って折り込まれると共に、三角形状に折り曲げられたトイレットペーパーの先端部が上蓋よりも外側に引き出される。その後、逆送防止手段によりトイレットペーパーの逆送を防止しつつ、移動手段により定規を定位置に戻すと共に、折込手段をトイレットペーパーの両側に退避させる。
本考案のトイレットペーパーホルダーによれば、移動手段により折込手段を定規の下方に向かって回動させると共に、定規をトイレットペーパーの引き出し方向に移動させるようにしたので、移動手段を操作するだけで、簡単にトイレットペーパーを折り込むことができる。よって、簡単な構成で簡単にトイレットペーパーの先端部を折り曲げることができ、価格も安価とすることができる。
また、折込手段との間に折り込まれたトイレットペーパーを挟んで保持する挟持手段を備えるようにすれば、よりきれいにトイレットペーパーを折り曲げることができる。
以下、本考案の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本考案の一実施の形態に係るトイレットペーパーホルダー1の外観構成を表すものであり、図2は、トイレットペーパーホルダー1の内側の構成を表すものであり、図3は、トイレットペーパーホルダー1を側面から見た内部構成について一部の構成要素を取り出して表すものであり、図4は、トイレットペーパーホルダー1の断面構成の一部を表すものであり、図5は、トイレットペーパーホルダー1を上から見た内側の構成を取り出して表すものであり、図6は、トイレットペーパーホルダー1を上から見た構成を表すものである。このトイレットペーパーホルダー1は、ロール状のトイレットペーパーMを回転させて引き出すことができるように保持するものであり、例えば、壁などに取り付けるための背面板11と、背面板11に対して配設され、トイレットペーパーMの側面を覆う一対の側面体12と、背面板11に対して配設され、トイレットペーパーMの上方を覆う上蓋13とを備えている。
側面体12は、下側において背面板11に対して回動可能に取り付けられている。側面体12の上側は、背面板11に対して着脱手段14(図3参照)により着脱可能に固定され、前側に倒すことができるようになっている。着脱手段14は、例えば、磁石などによる磁力を利用して着脱することができるように構成されている。側面体12の外側には、取っ手15が設けられており、取っ手15を持って側面体11の上側を前側に倒すことができるようになっている。取っ手15は、両方の側面体12に設けてもよく、片方の側面体12に設けるようにしてもよい。一対の側面体12の内側には、トイレットペーパーMを回転可能に支持する一対の支持手段16が対向方向に向かって突出するようにそれぞれ設けられている。支持手段16は、例えば、ばねなどにより倒すことができるように構成されており、これによりトイレットペーパーMを着脱することができるようになっている。
上蓋13は、背面板11に対して回動可能に取り付けられた支持蓋部13Aと、支持蓋部13Aに対して蝶番などにより下側に向かって回動可能に取り付けられた押圧蓋部13Bとを有している。支持蓋部13Aは、幅方向における両端部が一対の側面体12の上端部に当接することにより支持されている。押圧蓋部13Bは、支持蓋部13Aと押圧蓋部13Bとに掛け渡して配設された板ばね13Cにより支持されており、押し下げられた状態からもとに戻ることができるようになっている。押圧蓋部13Bの先端部近傍には、押圧した際に先端部が当接する当接部材12Aが設けられている。当接部材12Aの両端部は、一対の側面体12に対して配設されている。支持蓋部13Aの背面板11に対する取り付け部には、支持蓋部13Aを上方に向かって付勢するばねなどの支持蓋付勢部材13Dが配設されており、支持蓋部13Aは蓋固定部材13Eにより、側面体12に対して着脱可能に固定されている(図4参照)。蓋固定部材13Eは、例えば、磁石などによる磁力を利用して着脱することができるように構成されている。支持蓋部13Aの側面体12の近傍には、先端側に向かって傾斜して突出された傾斜突起部13Fが設けられており、その背面板11の側の近傍には、側面体12に対して配設された突起部12Bが設けられている(図4参照)。これにより、側面体12を前に倒すと、突起部12Bが傾斜突起部13Fに当たり、支持蓋部13Aを上方に持ち上げて、蓋固定部材13Eによる固定が解除され、支持蓋付勢部材13Dにより上蓋13が開くようになっている。
上蓋13の下方には、トイレットペーパーMの先端部を三角形状に折り曲げるための定規17が配設されている。定規17は、トイレットペーパーMの引き出し方向に向かって中央部が突出するように幅が狭くなる三角状部17Aを有している。定規17の後端部は、定規芯17Bに対して回動可能に配設されている。定規芯17Bは、一対の側面体12にそれぞれ回動可能に配設された一対の移動手段18(図3参照)の上端部に対して、両端部がそれぞれ固定されている。移動手段18は、回動することにより定規17を定位置からトイレットペーパーMの引き出し方向に移動させるものである。一対の移動手段18の下端部には、それらを連結する連結部材18Aが配設されている。移動手段18には、また、上端側をトイレットペーパーMの引き出し方向とは逆方向に付勢するばねなどの定位置付勢部材18Bが配設されており、定位置からトイレットペーパーMの引き出し方向に移動された定規17を定位置に戻すことができるようになっている。定規17は、定位置にある時に、先端が持上手段19により持ち上げられて浮いた状態となっている。トイレットペーパーMの先端部を折り曲げやすくするためである。持上手段19は、例えば、磁石などによる磁力を利用して持ち上げるように構成されており、定規17の三角状部17Aの下側と、その下方とに、互いに反発する極を対向させた一対の磁石19Aがそれぞれ配設されている。
定規17の上側には、トイレットペーパーMの引き出し方向に移動された定規17が定位置に戻る際に、トイレットペーパーMの逆送を防止する逆送防止手段21が配設されている。逆送防止手段21は、後端部において一対の側面体12に対して回動可能に配設されており、先端部の一部は定規17と接触している。逆送防止手段21は、トイレットペーパーMを支えて、トイレットペーパーMと定規17との接触を少なくし、逆送を防止するようになっている。定規17の下側近傍には、トイレットペーパーMの両端部を定規17の下方に向って内側に折り込むように回動する一対の折込手段22が配設されている(図5参照)。折込手段22は、例えば、一方向に伸長されており、一端部に折込手段22の回動を制御するための折込回動手段23が配設され、他端部が側面体12の側から内側に向かい定規17の下側近傍まで回動するように構成されている。
折込回動手段23は、移動手段18に連動して、定規17をトイレットペーパーMの引き出し方向に移動させる際に、一対の折込手段22を定規17の下方に向って回動させ、定規17を定位置に戻す際に、一対の折込手段22をトイレットペーパーMの両側に退避させるものである。折込回動手段23は、例えば、折込手段22を定規17の下方に向かって回動するように付勢するばねなどの折込付勢部材23Aと、折込手段22に配設され、一部が移動手段18に係止される係止部材23Bとを有している(図5参照)。係止部材23Bは、例えば、一部が移動手段18の方に突出して設けられ、側面体12に設けられた配設凹部12Cに挿入されて、移動手段18の上端側に係止するように配設されている。これにより、係止部材23Bは、移動手段18と連動して折込手段22を回動させるようになっている。具体的には、例えば、定規17がトイレットペーパーMの引き出し方向に移動するように移動手段18を移動させると、係止部材23Bの係止位置が引き出し方向に移動し、折込付勢部材23Aにより折込手段22の他端部が定規17の下方に向かって回動し、逆に、定規17を定位置に戻すように移動手段18を移動させると、係止部材23Bの係止位置が背面板11の方に移動し、折込手段22の他端部がトイレットペーパーMの両側に退避するようになっている。
定規17の下側近傍には、また、折り込まれたトイレットペーパーMを一対の折込手段22との間に挟んで保持する一対の挟持手段24が配設されていることが好ましい。挟持手段24は、例えば、ばね24Aなどにより折込手段21の方向に力を加えることができるように構成されていることが好ましい。
定規17に対応する押圧蓋体13Bの内側には、トイレットペーパーMの両端部を定規17よりも下方に押し下げる一対の押下部材25が設けられている。押下部材25は、例えば、三角状部17Aの両脇に対応する位置に、下側に突出して配設されている(図4および図6参照)。これにより、トイレットペーパーMの両端部が定規17よりも下方に押し下げられ、折込手段22は、押下部材25により押し下げられたトイレットペーパーMの両端部を折り込むように回動するようになっている。
このトイレットペーパーホルダー1は次のようにして用いられる。図7は、トイレットペーパーホルダー1にトイレットペーパーMを取り付ける手順を表すものである。このトイレットペーパーホルダー1では、図7(A)に示したように、まず、取っ手15を持って側面体12の上側を前に倒す。その際、突起部12Bが傾斜突起部13Fに当たり、上蓋13が持ち上げられ、蓋固定部材13Eによる固定が解除されて、支持蓋付勢部材13Dにより上蓋13が開く。次いで、図7(B)に示したように、トイレットペーパーMを一対の側面体12の間に挿入して、支持手段16に取り付け、トイレットペーパーMの先端部は、逆送防止手段21および定規17の上に乗せる。その後、図7(C)に示したように、側面体12の上側を背面板11に固定し、上蓋13を閉める。これにより、トイレットペーパーMは支持手段16により支持され、長手方向の先端部が逆送防止手段21および定規17と上蓋13との間を通して引き出されて取り付けられる。
また、トイレットペーパーMを切り取る際には、トイレットペーパーMの先端部を引き出し、上蓋13の押圧蓋体13Bを押し下げて、上蓋13に沿って切り取る。トイレットペーパーホルダー1の内側では、押圧蓋体13Bを押し下げると、押下部材28が押し下げられ、トイレットペーパーMの両端部が定規17よりも下方に押し下げられる。次いで、移動手段18を動かして、定規17をトイレットペーパーMの引き出し方向に移動させる。これにより、係止部材23Bの係止位置が引き出し方向に移動し、折込付勢部材23Aにより折込手段22の他端部が定規17の下方に向かって回動し、トイレットペーパーMの両端部が定規の下方に向って折り込まれる。また、三角形状に折り曲げられたトイレットペーパーMの先端部が定規17の移動により上蓋よりも外側に引き出される。その後、移動手段18に力を加えることを止めると、定位置付勢部材18Bにより移動手段18が元の位置に戻り、定規17が定位置に戻る。その際、トイレットペーパーMの先端部は、逆送防止手段21により逆送が防止されて上蓋13よりも外側に引き出された状態となる。また、係止部材23Bの係止位置が背面板11の方に移動し、折込手段22がトイレットペーパーMの両側に退避される。
このように本実施の形態のトイレットペーパーホルダー1によれば、移動手段18により折込手段22を定規17の下方に向かって回動させると共に、定規17をトイレットペーパーMの引き出し方向に移動させるようにしたので、移動手段18を操作するだけで、簡単にトイレットペーパーMを折り込むことができる。よって、簡単な構成で簡単にトイレットペーパーMの先端部を折り曲げることができ、価格も安価とすることができる。
また、折込手段22との間に折り込まれたトイレットペーパーMを挟んで保持する挟持手段23を備えるようにすれば、よりきれいにトイレットペーパーMを折り曲げることができる。
以上、実施の形態を挙げて本考案を説明したが、本考案は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々変形可能である。例えば、上記実施の形態では、上蓋13の一部を下方に押し下げることができるようにしたが、上蓋13の全体を下方に押し下げることができるようにしてもよい。
トイレットペーパーを取り付けて使用する際に用いることができる。
1…トイレットペーパーホルダー、11…背面板、12…側面体、12A…当接部材、12B…突起部、12C…配設凹部、13…上蓋、13A…支持蓋体、13B…押圧蓋体、13C…板ばね、13D…支持蓋付勢部材、13E…蓋固定部材、13F…傾斜突起部、14…着脱手段、15…取っ手、16…支持手段、17…定規、17A…三角状部、17B…定規芯、18…移動手段、18A…連結部材、18B…定位置付勢部材、19…持上手段、19A…磁石、21…逆送防止手段、22…折込手段、23…折込回動手段、23A…折込付勢部材、23B…係止部材、24…挟持手段、24A…ばね、25…押下部材
Claims (3)
- ロール状のトイレットペーパーを回転可能に支持する支持手段と、
この支持手段により支持されたトイレットペーパーの上方を覆い、少なくとも一部を下方に押し下げることが可能な上蓋と、
この上蓋の下方に配設され、トイレットペーパーの引き出し方向に向かって中央部が突出するように幅が狭くなる三角状部を有する定規と、
この定規を定位置からトイレットペーパーの引き出し方向に移動させると共に、移動させた定規を定位置に戻す移動手段と、
前記定規が定位置にある時に、前記定規の先端を持ち上げて浮かせる持上手段と、
前記上蓋の内側において、前記三角状部の両脇に対応する位置に、トイレットペーパーの幅方向における両端部を前記定規よりも下方に押し下げるように下側に突出して配設された一対の押下部材と、
前記押下部材により押し下げられたトイレットペーパーの両端部を前記定規の下方に向かって折り込むように回動する一対の折込手段と、
前記移動手段に連動して、前記定規をトイレットペーパーの引き出し方向に移動させる際に、前記一対の折込手段を前記定規の下方に向って回動させ、前記定規を定位置に戻す際に、前記一対の折込手段をトイレットペーパーの両側に退避させる折込回動手段と、
前記定規が定位置に戻る際に、トイレットペーパーの逆送を防止する逆送防止手段と
を備えたことを特徴とするトイレットペーパーホルダー。 - 前記折込回動手段は、
前記折込手段を前記定規の下方に向かって回動するように付勢する折込付勢部材と、
前記折込手段に配設され、一部が前記移動手段に係止されて、前記移動手段と連動して前記折込手段を回動させる係止部材と
を有することを特徴とする請求項1記載のトイレットペーパーホルダー。 - 前記一対の折込手段との間に折り込まれたトイレットペーパーを挟んで保持する挟持手段を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2記載のトイレットペーパーホルダー。
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