JP2022177448A - ロールペーパーホルダ - Google Patents
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Abstract
Description
また、請求項2によるロールペーパーホルダは、請求項1記載のロールペーパーホルダにおいて、上記押さえ板は、上記支持板に対して左右方向に揺動自在に接続されており、ロールペーパーの使用時に下方に倒れて上記支持板と重なる設置位置に移動し、ロールペーパーの装着時に上方に持ち上げられて、上記支持板の上方空間を開放する退避位置に移動するように設けられていることを特徴とするものである。
また、請求項3によるロールペーパーホルダは、請求項1又は2記載のロールペーパーホルダにおいて、上記押さえ板と上記支持板の対向する位置には、上記押さえ板を支持板上に位置させる設置位置で押さえ板を固定するペーパー固定手段が設けられていることを特徴とするものである。
また、請求項4によるロールペーパーホルダは、請求項3記載のロールペーパーホルダにおいて、上記ペーパー固定手段は、磁石を使用した簡易固定手段であることを特徴とするものである。
また、請求項5によるロールペーパーホルダは、請求項1~4のいずれかに記載のロールペーパーホルダにおいて、上記支持板と押さえ板には、支持板と押さえ板との間に挟まれたペーパーの先端部を摘んで引き出すための切欠き部が設けられていることを特徴とするものである。
また、請求項6によるロールペーパーホルダは、請求項1~5のいずれかに記載のロールペーパーホルダにおいて、上記上蓋と上記ホルダ本体の対向する位置には、上記上蓋を下方に倒したカット位置で上蓋を固定する上蓋固定手段が設けられていることを特徴とするものである。
また、請求項7によるロールペーパーホルダは、請求項6記載のロールペーパーホルダにおいて、上記上蓋固定手段は、磁石を使用した簡易固定手段であることを特徴とするものである。
また、請求項8によるロールペーパーホルダは、請求項1~7のいずれかに記載のロールペーパーホルダにおいて、上記ホルダ本体には、ロールペーパーの使用時に突出し、ロールペーパーの紙管に内嵌してロールペーパーを保持し、ロールペーパーの装着時に退避してロールペーパーの進入を許容する出没式の軸部が設けられていることを特徴とするものである。
また、支持板の上に押さえ板を設置する挟持式のペーパー押さえ部の採用により、片手で容易にロールペーパーの先端位置をペーパー押さえ部の位置に合わせることができる。また、ロールペーパーの装着時には、押さえ板を支持板上から退避させることができるから、狭いスリット等にロールペーパーの先端部を通す作業は不要であり、ロールペーパーの装着時に押さえ板が邪魔にならないからロールペーパーのセット作業を簡単に行うことができる。
また、押さえ板を支持板の揺動方向と直交する左右方向に揺動するように接続し、ロールペーパーの使用時に下方に倒して支持板と重なる設置位置に移動させ、ロールペーパーの装着時に上方に持ち上げて支持板の上方空間を開放させる退避位置に移動するように設けた場合には、押さえ板の開閉動作のみでロールペーパーの装着状態と、ロールペーパー先端部の保持状態とを簡単に切り替えることが可能になる。
また、押さえ板と支持板の対向する位置に、押さえ板を支持板上に位置させる設置位置で押さえ板を固定するペーパー固定手段を設けた場合には、押さえ板を支持板とによるロールペーパー先端部の挟持状態が確実となり、押さえ板と支持板によって保持したロールペーパー先端部を上方に位置する刃部に向けて確実に移動させてロールペーパーをカットすることが可能になる。
そして、この時、ペーパー固定手段を、磁石を使用した簡易固定手段によって構成した場合には、それぞれの固定手段の固定位置と固定解除位置との切り替えを、押さえ板の開閉動作のみで簡単に切り替えることが可能になる。
また、支持板と押さえ板に対して、ロールペーパーの先端部を摘んで引き出すための切欠き部を設けた場合には、支持板と押さえ板とによるロールペーパー先端部の確実な保持状態を維持した状態で、ロールペーパー先端部を摘んで容易に必要な量、ロールペーパーを引き出すことが可能になる。
また、上蓋とホルダ本体の対向する位置に、上蓋を下方に倒したカット位置で上蓋を固定する上蓋固定手段を設けた場合には、ロールペーパーのカット時に上蓋が持ち上がることによって生ずる不具合が防止されて、確実なロールペーパーのカットが可能になる。
そして、この時、上蓋固定手段を、磁石を使用した簡易固定手段によって構成した場合には、それぞれの固定手段の固定位置と固定解除位置との切り替えを、上蓋の開閉動作のみで簡単に切り替えることが可能になる。
また、ホルダ本体に対して、ロールペーパーの使用時に突出し、ロールペーパーの紙管に内嵌してロールペーパーを保持し、ロールペーパーの装着時に退避してロールペーパーの進入を許容する出没式の軸部を設けた場合には、ロールペーパーの交換作業が容易になり、片手操作でも容易にロールペーパーを交換することが可能になる。
そして、これらの効果が相乗的に作用することによって、できるだけロールペーパーホルダを触ることなく、片手操作で容易にロールペーパーを装着しカットできる、操作が簡単で故障の少ない簡単な構造で安価なロールペーパーホルダを提供することが可能になる。
尚、以下の説明では最初に本発明のロールペーパーホルダの全体構成について説明し、次に、本発明のロールペーパーホルダの要部の構成について具体的に説明する。次に、このようにして構成される本発明のロールペーパーホルダの操作方法を、ロールペーパーの装着時と、ロールペーパーのセット時と、ロールペーパーの引出し時と、ロールペーパーのカット時と、に分けて具体的に説明する。
最後に、上記実施の形態とは部分的構成を異にする他の実施の形態について言及する。
本発明のロールペーパーホルダ1は、ロールペーパーRを繰出し・巻取り方向に回転可能な状態で水平に保持するホルダ本体3と、該ホルダ本体3に対して前後方向Yに揺動自在に接続され、先端部にロールペーパーRをカットする刃部5を有する上蓋7と、上記ホルダ本体3に対して前後方向Yに揺動自在に接続され、ロールペーパーRから繰り出されたペーパーPの先端部を上下Zから挟んで保持するペーパー押さえ部9と、該ペーパー押さえ部9の使用時の下限位置を設定するストッパ11と、を備えることによって基本的に構成されている。
また、上記上蓋7とホルダ本体3の対向する位置には、上蓋7を下方に倒したカット位置Cで上蓋7を固定する上蓋固定手段17が設けられており、上記押さえ板15と支持板13の対向する位置には、押さえ板15を支持板13上に位置させる設置位置Aで押さえ板15を固定するペーパー固定手段19が設けられている。
次に、本発明のロールペーパーホルダ1を構成している上記各構成部材について具体的に説明する。
本発明のロールペーパーホルダ1は、一例としてプラスチック製で、背面板21と左右2枚の側面板23L、23Rを備える平面視「コ」の字状をした部材である。背面板21には、家の壁面等に取り付けるためのビス止め用の取付け穴25が適宜設けられており、本実施の形態では一例として上下方向Zに延びる2つの長穴と左右方向Xに延びる1つの長穴の3つの長穴によって取付け穴25が構成されている。
上記2つの軸部27L、27Rは、同じ構造のものが対向して一対配置されており、ホルダ本体3の左右の側面板23L、23Rに設けた角穴状の凹部29に対して、退避時において完全に収容されるように設けられている。
また、揺動軸31には上記軸部27を常時突出する方向に付勢する付勢ばね33が取り付けられており、本実施の形態では付勢ばね33として一例として捩りコイルばねが使用されている。
尚、軸部27の突出位置Eは、軸部27の下面が上記凹部29の下面に当接する略水平になる位置であり、軸部27の退避位置Fは、軸部27の上面が上記凹部29の底面となる内側面に当接する略垂直になる位置である。
従って、本実施の形態では上蓋固定手段17として、上記磁石35を使用した簡易固定手段が採用されている。尚、磁石の35、37の一方は、鉄などの磁性片でも良い。
更に、左右の側面板23L、23Rの内壁面における前端寄りの位置には、内方に向けて突出する一例として円柱形状のストッパ11が設けられており、このストッパ11に後述するペーパー押さえ部9の一部が当接することでペーパー押さえ部9の前方への揺動角度が設定される。
尚、ここでいう前後方向Yとは、上記ヒンジ39を中心として揺動する上蓋7における円弧状の揺動軌跡に沿った前後の方向である。
また、上蓋7の先端部には、前述した刃部5が上蓋7の先端部を一例として下方に折り曲げる形で設けられている。尚、刃部5の形状は図示のような山型刃の他、ナイフ等に採用されている平刃であっても構わない。
更に、左右の側面板23L、23Rは、刃部5に手や指が当りにくくするために前端を刃部5よりも前方に突出させるとともに、上端を円弧状に湾曲させた形状に一例として形成されている。
尚、ここでいう左右方向Xとは、上記ヒンジ41を中心として揺動する押さえ板15における円弧状の揺動軌跡に沿った左右の方向である。
支持板13と押さえ板15は、ほぼ同様の形状及び大きさの矩形平板状の部材で、支持板13と押さえ板15の前端部の一例として中央には支持板13と押さえ板15との間に挟んだペーパーPの先端部を摘んで引き出すための一例として半円弧状に凹陥した切欠き部43、45が設けられている。
尚、ここでいう前後方向Yとは、上記揺動軸49を中心に揺動する揺動杵47を含むペーパー押さえ部9における円弧状の揺動軌跡に沿った前後の方向である。
また、揺動杵47の下面の先端側の部分が、上述したストッパ11に当接することで上述したようにペーパー押さえ部9の前方への揺動角度が設定されるように構成されている。
これにより押さえ板15の自由端は、ペーパー押さえ部9の設置位置Aでは左下方に位置し、ペーパー押さえ部9の退避位置Bでは右上方に位置するように構成されている。
また、押さえ板15には、その開閉動作を容易にするための摘まみ10が設けられている。尚、開閉動作を容易にするためのものとしては、指掛かりとなる凸部や凹部を設けることも可能である。
尚、上記磁石51、53の一方は、鉄などの磁性片53であっても良い。
次に、このようにして構成される本発明のロールペーパーホルダ1の操作方法を、(A)ロールペーパーの装着時と、(B)ロールペーパーのセット時と、(C)ロールペーパーの引出し時と、(D)ロールペーパーのカット時の4段階に分けて具体的に説明する。
(A)ロールペーパーの装着時
本発明のロールペーパーホルダ1にロールペーパーRを装着する場合には、ロールペーパーRをホルダ本体3の下方から上方に持ち上げるように移動させてホルダ本体3の開放された下面からホルダ本体3のロールペーパーRの収容空間内に進入させる。
この状態でロールペーパーRから手を離すと、付勢ばね33の付勢力により左右の軸部27L、27Rは下方に揺動してロールペーパーRの紙管に内嵌するようになり、下限位置で水平になって突出位置Eとなり、ロールペーパーRを水平に支持するようになる。
次に、ホルダ本体3に装着されたロールペーパーRのペーパーPの先端部をペーパー押さえ部9にセットする。この場合には、上蓋7の前端部を持って上方、そして後方へと揺動させて退避位置Dに移動させ、ホルダ本体3の上面を開放状態にする。次に、ペーパー押さえ部9の押さえ板15の左端部を持って上方、そして右方へと揺動させて行き、退避位置Bに移動させ支持板13の上方空間を開放状態にする。
この状態でロールペーパーRのペーパーPの先端部を引き出して支持板13上に位置させる。次に、上方に持ち上げて退避位置Bに位置している押さえ板15を左方、そして下方へと揺動させて行き、支持板13と重なる設置位置Aに移動させる。尚、この状態では磁石51が磁石53に吸着するため、支持板13と押さえ板15に挟まれたペーパーPは当該吸着力によってロールペーパーRの引き出しを可能にした範囲の力で保持される。
尚、この状態では磁石35が磁石37に吸着するため、上蓋7は当該カット位置Cで当該吸着力によりその磁力の大きさで保持される。
ホルダ本体3にセットされたロールペーパーRを引き出す場合には、支持板13の切欠き部43と、押さえ板15の切欠き部45と、から覗いているペーパーPの先端部を指で摘んで前方に適宜の長さ引き出す。
尚、この時ペーパーPは磁石51と磁石53の吸着力によって保持されているが、上述したようにその吸着力はロールペーパーRの引き出しを可能にする範囲での吸着力であるため、ロールペーパーRの引き出しは円滑に行われる。
適宜の長さ引き出したロールペーパーRをカットする場合には、引き出したペーパーPの先端部を斜め上方に向けて移動させ、ペーパー押さえ部9によって保持されているペーパーPの繰出し基端部を、上蓋7の前端部に設けられている刃部5に当接させてカットする。
尚、この時、上記ペーパーPの持ち上げ動作によってペーパー押さえ部9全体が揺動軸49を中心に上方へ向けて揺動するため、支持板13と押さえ板15によって保持されている部分が徐々に刃部5に近付いて行き、その繰出し下流位置の上記ペーパーPの繰出し基端部が上述したように刃部5に当接する位置に至ることができる。
また、刃部5とペーパー押さえ部9が独立した構造を採用したことによって構造が簡単になり、安価で操作が簡単で故障の少ないロールペーパーホルダ1を提供することが可能になる。
本発明のロールペーパーホルダ1は、上述した実施の形態のものに限定されず、その発明の要旨内での変更が可能である。
例えば、上蓋固定手段17とペーパー固定手段19は、磁石を使用した簡易固定手段に限らず、嵌め込み式、係合式あるいはワンプッシュでロックとロック解除を切り換えることができる方式等、他の種々の固定手段を採用することが可能である。
また、押さえ部15は、ヒンジ41を介して支持板13に取り付ける方式の他、支持板13と切り離した別体の押さえ板15を支持板13に設けた窪み等に嵌め込む方式であっても構わない。この他、上蓋7の形状は、上述した平板状の形状に限らず、ロール径の大きなロールペーパーRに対応できるように上方に盛り上がったドーム型の形状を採用することも可能である。
3 ホルダ本体
5 刃部
7 上蓋
8 摘まみ
9 ペーパー押さえ部
10 摘まみ
11 ストッパ
13 支持板
15 押さえ板
17 上蓋固定手段
19 ペーパー固定手段
21 背面板
23 側面版
25 取付け穴
27 軸部
29 凹部
31 揺動軸
33 付勢ばね
35 磁石
37 磁石
39 ヒンジ
41 ヒンジ
43 切欠き部
45 切欠き部
47 揺動杆
49 揺動軸
51 磁石
53 磁石
R ロールペーパー
P ペーパー
X 左右方向
Y 前後方向
Z 上下(方向)
A 設置位置
B 退避位置
C カット位置
D 退避位置
E 突出位置
F 退避位置
上記ホルダ本体に対して前後方向に揺動自在に接続され、先端部にロールペーパーをカットする刃部を有する上蓋と、
上記ホルダ本体に対して前後方向に揺動自在に接続され、ロールペーパーから繰り出されたペーパーの先端部を上下から挟んで保持するペーパー押さえ部と、
上記ペーパー押さえ部の使用時の下限位置を設定するストッパと、を備え、
上記ペーパー押さえ部は、上記上蓋と独立して揺動するように別体に設けられており、
上記ペーパー押さえ部は、上記ホルダ本体に対して前後方向に揺動自在に接続される支持板と、ロールペーパーの使用時に該支持板の上にペーパーを挟んで設置され、ロールペーパーのセット時に上記支持板上から退避する押さえ板と、を具備し、
上記押さえ板は、上記支持板に対して左右方向に揺動自在に接続されており、ロールペーパーの使用時に下方に倒れて上記支持板と重なる設置位置に移動し、ロールペーパーのセット時に上方に持ち上げられて、上記支持板の上方空間を開放する退避位置に移動するように設けられていることを特徴とするものである。
また、請求項2によるロールペーパーホルダは、請求項1記載のロールペーパーホルダにおいて、上記押さえ板と上記支持板の対向する位置には、上記押さえ板を支持板上に位置させる設置位置で押さえ板を固定するペーパー固定手段が設けられていることを特徴とするものである。
また、請求項3によるロールペーパーホルダは、請求項2記載のロールペーパーホルダにおいて、上記ペーパー固定手段は、磁石を使用した簡易固定手段であることを特徴とするものである。
また、請求項4によるロールペーパーホルダは、請求項1~3のいずれかに記載のロールペーパーホルダにおいて、上記支持板と押さえ板には、支持板と押さえ板との間に挟まれたペーパーの先端部を摘んで引き出すための切欠き部が設けられていることを特徴とするものである。
また、請求項5によるロールペーパーホルダは、請求項1~4のいずれかに記載のロールペーパーホルダにおいて、上記上蓋と上記ホルダ本体の対向する位置には、上記上蓋を下方に倒したカット位置で上蓋を固定する上蓋固定手段が設けられていることを特徴とするものである。
また、請求項6によるロールペーパーホルダは、請求項5記載のロールペーパーホルダにおいて、上記上蓋固定手段は、磁石を使用した簡易固定手段であることを特徴とするものである。
また、請求項7によるロールペーパーホルダは、請求項1~6のいずれかに記載のロールペーパーホルダにおいて、上記ホルダ本体には、ロールペーパーの使用時に突出し、ロールペーパーの紙管に内嵌してロールペーパーを保持し、ロールペーパーの装着時に退避してロールペーパーの進入を許容する出没式の軸部が設けられていることを特徴とするものである。
また、支持板の上に押さえ板を設置する挟持式のペーパー押さえ部の採用により、片手で容易にロールペーパーの先端位置をペーパー押さえ部の位置に合わせることができる。また、ロールペーパーのセット時には、押さえ板を支持板上から退避させることができるから、狭いスリット等にロールペーパーの先端部を通す作業は不要であり、ロールペーパーのセット時に押さえ板が邪魔にならないからロールペーパーのセット作業を簡単に行うことができる。
また、押さえ板を支持板の揺動方向と直交する左右方向に揺動するように接続し、ロールペーパーの使用時に下方に倒して支持板と重なる設置位置に移動させ、ロールペーパーのセット時に上方に持ち上げて支持板の上方空間を開放させる退避位置に移動するように設けた場合には、押さえ板の開閉動作のみでロールペーパーのセット状態と、ロールペーパー先端部の保持状態とを簡単に切り替えることが可能になる。
また、押さえ板と支持板の対向する位置に、押さえ板を支持板上に位置させる設置位置で押さえ板を固定するペーパー固定手段を設けた場合には、押さえ板を支持板とによるロールペーパー先端部の挟持状態が確実となり、押さえ板と支持板によって保持したロールペーパー先端部を上方に位置する刃部に向けて確実に移動させてロールペーパーをカットすることが可能になる。
そして、この時、ペーパー固定手段を、磁石を使用した簡易固定手段によって構成した場合には、それぞれの固定手段の固定位置と固定解除位置との切り替えを、押さえ板の開閉動作のみで簡単に切り替えることが可能になる。
また、支持板と押さえ板に対して、ロールペーパーの先端部を摘んで引き出すための切欠き部を設けた場合には、支持板と押さえ板とによるロールペーパー先端部の確実な保持状態を維持した状態で、ロールペーパー先端部を摘んで容易に必要な量、ロールペーパーを引き出すことが可能になる。
また、上蓋とホルダ本体の対向する位置に、上蓋を下方に倒したカット位置で上蓋を固定する上蓋固定手段を設けた場合には、ロールペーパーのカット時に上蓋が持ち上がることによって生ずる不具合が防止されて、確実なロールペーパーのカットが可能になる。
そして、この時、上蓋固定手段を、磁石を使用した簡易固定手段によって構成した場合には、それぞれの固定手段の固定位置と固定解除位置との切り替えを、上蓋の開閉動作のみで簡単に切り替えることが可能になる。
また、ホルダ本体に対して、ロールペーパーの使用時に突出し、ロールペーパーの紙管に内嵌してロールペーパーを保持し、ロールペーパーの装着時に退避してロールペーパーの進入を許容する出没式の軸部を設けた場合には、ロールペーパーの交換作業が容易になり、片手操作でも容易にロールペーパーを交換することが可能になる。
そして、これらの効果が相乗的に作用することによって、できるだけロールペーパーホルダを触ることなく、片手操作で容易にロールペーパーを装着しカットできる、操作が簡単で故障の少ない簡単な構造で安価なロールペーパーホルダを提供することが可能になる。
尚、以下の説明では最初に本発明のロールペーパーホルダの全体構成について説明し、次に、本発明のロールペーパーホルダの要部の構成について具体的に説明する。次に、このようにして構成される本発明のロールペーパーホルダの操作方法を、ロールペーパーの装着時と、ロールペーパーのセット時と、ロールペーパーの引出し時と、ロールペーパーのカット時と、に分けて具体的に説明する。
最後に、上記実施の形態とは部分的構成を異にする他の実施の形態について言及する。
本発明のロールペーパーホルダ1は、ロールペーパーRを繰出し・巻取り方向に回転可能な状態で水平に保持するホルダ本体3と、該ホルダ本体3に対して前後方向Yに揺動自在に接続され、先端部にロールペーパーRをカットする刃部5を有する上蓋7と、上記ホルダ本体3に対して前後方向Yに揺動自在に接続され、ロールペーパーRから繰り出されたペーパーPの先端部を上下Zから挟んで保持するペーパー押さえ部9と、該ペーパー押さえ部9の使用時の下限位置を設定するストッパ11と、を備えることによって基本的に構成されている。
また、上記上蓋7とホルダ本体3の対向する位置には、上蓋7を下方に倒したカット位置Cで上蓋7を固定する上蓋固定手段17が設けられており、上記押さえ板15と支持板13の対向する位置には、押さえ板15を支持板13上に位置させる設置位置Aで押さえ板15を固定するペーパー固定手段19が設けられている。
次に、本発明のロールペーパーホルダ1を構成している上記各構成部材について具体的に説明する。
本発明のロールペーパーホルダ1は、一例としてプラスチック製で、背面板21と左右2枚の側面板23L、23Rを備える平面視「コ」の字状をした部材である。背面板21には、家の壁面等に取り付けるためのビス止め用の取付け穴25が適宜設けられており、本実施の形態では一例として上下方向Zに延びる2つの長穴と左右方向Xに延びる1つの長穴の3つの長穴によって取付け穴25が構成されている。
上記2つの軸部27L、27Rは、同じ構造のものが対向して一対配置されており、ホルダ本体3の左右の側面板23L、23Rに設けた角穴状の凹部29に対して、退避時において完全に収容されるように設けられている。
また、揺動軸31には上記軸部27を常時突出する方向に付勢する付勢ばね33が取り付けられており、本実施の形態では付勢ばね33として一例として捩りコイルばねが使用されている。
尚、軸部27の突出位置Eは、軸部27の下面が上記凹部29の下面に当接する略水平になる位置であり、軸部27の退避位置Fは、軸部27の上面が上記凹部29の底面となる内側面に当接する略垂直になる位置である。
従って、本実施の形態では上蓋固定手段17として、上記磁石35を使用した簡易固定手段が採用されている。尚、磁石の35、37の一方は、鉄などの磁性片でも良い。
更に、左右の側面板23L、23Rの内壁面における前端寄りの位置には、内方に向けて突出する一例として円柱形状のストッパ11が設けられており、このストッパ11に後述するペーパー押さえ部9の一部が当接することでペーパー押さえ部9の前方への揺動角度が設定される。
尚、ここでいう前後方向Yとは、上記ヒンジ39を中心として揺動する上蓋7における円弧状の揺動軌跡に沿った前後の方向である。
また、上蓋7の先端部には、前述した刃部5が上蓋7の先端部を一例として下方に折り曲げる形で設けられている。尚、刃部5の形状は図示のような山型刃の他、ナイフ等に採用されている平刃であっても構わない。
更に、左右の側面板23L、23Rは、刃部5に手や指が当りにくくするために前端を刃部5よりも前方に突出させるとともに、上端を円弧状に湾曲させた形状に一例として形成されている。
尚、ここでいう左右方向Xとは、上記ヒンジ41を中心として揺動する押さえ板15における円弧状の揺動軌跡に沿った左右の方向である。
支持板13と押さえ板15は、ほぼ同様の形状及び大きさの矩形平板状の部材で、支持板13と押さえ板15の前端部の一例として中央には支持板13と押さえ板15との間に挟んだペーパーPの先端部を摘んで引き出すための一例として半円弧状に凹陥した切欠き部43、45が設けられている。
尚、ここでいう前後方向Yとは、上記揺動軸49を中心に揺動する揺動杵47を含むペーパー押さえ部9における円弧状の揺動軌跡に沿った前後の方向である。
また、揺動杵47の下面の先端側の部分が、上述したストッパ11に当接することで上述したようにペーパー押さえ部9の前方への揺動角度が設定されるように構成されている。
これにより押さえ板15の自由端は、ペーパー押さえ部9の設置位置Aでは左下方に位置し、ペーパー押さえ部9の退避位置Bでは右上方に位置するように構成されている。
また、押さえ板15には、その開閉動作を容易にするための摘まみ10が設けられている。尚、開閉動作を容易にするためのものとしては、指掛かりとなる凸部や凹部を設けることも可能である。
尚、上記磁石51、53の一方は、鉄などの磁性片53であっても良い。
次に、このようにして構成される本発明のロールペーパーホルダ1の操作方法を、(A)ロールペーパーの装着時と、(B)ロールペーパーのセット時と、(C)ロールペーパーの引出し時と、(D)ロールペーパーのカット時の4段階に分けて具体的に説明する。
(A)ロールペーパーの装着時
本発明のロールペーパーホルダ1にロールペーパーRを装着する場合には、ロールペーパーRをホルダ本体3の下方から上方に持ち上げるように移動させてホルダ本体3の開放された下面からホルダ本体3のロールペーパーRの収容空間内に進入させる。
この状態でロールペーパーRから手を離すと、付勢ばね33の付勢力により左右の軸部27L、27Rは下方に揺動してロールペーパーRの紙管に内嵌するようになり、下限位置で水平になって突出位置Eとなり、ロールペーパーRを水平に支持するようになる。
次に、ホルダ本体3に装着されたロールペーパーRのペーパーPの先端部をペーパー押さえ部9にセットする。この場合には、上蓋7の前端部を持って上方、そして後方へと揺動させて退避位置Dに移動させ、ホルダ本体3の上面を開放状態にする。次に、ペーパー押さえ部9の押さえ板15の左端部を持って上方、そして右方へと揺動させて行き、退避位置Bに移動させ支持板13の上方空間を開放状態にする。
この状態でロールペーパーRのペーパーPの先端部を引き出して支持板13上に位置させる。次に、上方に持ち上げて退避位置Bに位置している押さえ板15を左方、そして下方へと揺動させて行き、支持板13と重なる設置位置Aに移動させる。尚、この状態では磁石51が磁石53に吸着するため、支持板13と押さえ板15に挟まれたペーパーPは当該吸着力によってロールペーパーRの引き出しを可能にした範囲の力で保持される。
尚、この状態では磁石35が磁石37に吸着するため、上蓋7は当該カット位置Cで当該吸着力によりその磁力の大きさで保持される。
ホルダ本体3にセットされたロールペーパーRを引き出す場合には、支持板13の切欠き部43と、押さえ板15の切欠き部45と、から覗いているペーパーPの先端部を指で摘んで前方に適宜の長さ引き出す。
尚、この時ペーパーPは磁石51と磁石53の吸着力によって保持されているが、上述したようにその吸着力はロールペーパーRの引き出しを可能にする範囲での吸着力であるため、ロールペーパーRの引き出しは円滑に行われる。
適宜の長さ引き出したロールペーパーRをカットする場合には、引き出したペーパーPの先端部を斜め上方に向けて移動させ、ペーパー押さえ部9によって保持されているペーパーPの繰出し基端部を、上蓋7の前端部に設けられている刃部5に当接させてカットする。
尚、この時、上記ペーパーPの持ち上げ動作によってペーパー押さえ部9全体が揺動軸49を中心に上方へ向けて揺動するため、支持板13と押さえ板15によって保持されている部分が徐々に刃部5に近付いて行き、その繰出し下流位置の上記ペーパーPの繰出し基端部が上述したように刃部5に当接する位置に至ることができる。
また、刃部5とペーパー押さえ部9が独立した構造を採用したことによって構造が簡単になり、安価で操作が簡単で故障の少ないロールペーパーホルダ1を提供することが可能になる。
本発明のロールペーパーホルダ1は、上述した実施の形態のものに限定されず、その発明の要旨内での変更が可能である。
例えば、上蓋固定手段17とペーパー固定手段19は、磁石を使用した簡易固定手段に限らず、嵌め込み式、係合式あるいはワンプッシュでロックとロック解除を切り換えることができる方式等、他の種々の固定手段を採用することが可能である。
また、押さえ部15は、ヒンジ41を介して支持板13に取り付ける方式の他、支持板13と切り離した別体の押さえ板15を支持板13に設けた窪み等に嵌め込む方式であっても構わない。この他、上蓋7の形状は、上述した平板状の形状に限らず、ロール径の大きなロールペーパーRに対応できるように上方に盛り上がったドーム型の形状を採用することも可能である。
3 ホルダ本体
5 刃部
7 上蓋
8 摘まみ
9 ペーパー押さえ部
10 摘まみ
11 ストッパ
13 支持板
15 押さえ板
17 上蓋固定手段
19 ペーパー固定手段
21 背面板
23 側面版
25 取付け穴
27 軸部
29 凹部
31 揺動軸
33 付勢ばね
35 磁石
37 磁石
39 ヒンジ
41 ヒンジ
43 切欠き部
45 切欠き部
47 揺動杆
49 揺動軸
51 磁石
53 磁石
R ロールペーパー
P ペーパー
X 左右方向
Y 前後方向
Z 上下(方向)
A 設置位置
B 退避位置
C カット位置
D 退避位置
E 突出位置
F 退避位置
Claims (8)
- ロールペーパーを繰出し・巻取り方向に回転可能な状態で水平に保持するホルダ本体と、
上記ホルダ本体に対して前後方向に揺動自在に接続され、先端部にロールペーパーをカットする刃部を有する上蓋と、
上記ホルダ本体に対して前後方向に揺動自在に接続され、ロールペーパーから繰り出されたペーパーの先端部を上下から挟んで保持するペーパー押さえ部と、
上記ペーパー押さえ部の使用時の下限位置を設定するストッパと、を備え、
上記ペーパー押さえ部は、上記上蓋と独立して揺動するように別体に設けられており、
上記ペーパー押さえ部は、上記ホルダ本体に対して前後方向に揺動自在に接続される支持板と、ロールペーパーの使用時に該支持板の上にペーパーを挟んで設置され、ロールペーパーの装着時に上記支持板上から退避する押さえ板と、を具備していることを特徴とするロールペーパーホルダ。 - 上記押さえ板は、上記支持板に対して左右方向に揺動自在に接続されており、ロールペーパーの使用時に下方に倒れて上記支持板と重なる設置位置に移動し、ロールペーパーの装着時に上方に持ち上げられて、上記支持板の上方空間を開放する退避位置に移動するように設けられていることを特徴とする請求項1記載のロールペーパーホルダ。
- 上記押さえ板と上記支持板の対向する位置には、上記押さえ板を支持板上に位置させる設置位置で押さえ板を固定するペーパー固定手段が設けられていることを特徴とする請求項1または2記載のロールペーパーホルダ。
- 上記ペーパー固定手段は、磁石を使用した簡易固定手段であることを特徴とする請求項3記載のロールペーパーホルダ。
- 上記支持板と押さえ板には、支持板と押さえ板との間に挟まれたペーパーの先端部を摘んで引き出すための切欠き部が設けられていることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載のロールペーパーホルダ。
- 上記上蓋と上記ホルダ本体の対向する位置には、上記上蓋を下方に倒したカット位置で上蓋を固定する上蓋固定手段が設けられていることを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載のロールペーパーホルダ。
- 上記上蓋固定手段は、磁石を使用した簡易固定手段であることを特徴とする請求項6記載のロールペーパーホルダ。
- 上記ホルダ本体には、ロールペーパーの使用時に突出し、ロールペーパーの紙管に内嵌してロールペーパーを保持し、ロールペーパーの装着時に退避してロールペーパーの進入を許容する出没式の軸部が設けられていることを特徴とする請求項1~7のいずれかに記載のロールペーパーホルダ。
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