JP3101611B2 - 綴 具 - Google Patents

綴 具

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JP3101611B2
JP3101611B2 JP10257572A JP25757298A JP3101611B2 JP 3101611 B2 JP3101611 B2 JP 3101611B2 JP 10257572 A JP10257572 A JP 10257572A JP 25757298 A JP25757298 A JP 25757298A JP 3101611 B2 JP3101611 B2 JP 3101611B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は綴具に関し、特にた
とえば、綴杆を有する可動板と、前記可動板を着脱可能
に連結する連結機構とを基板部材の縁部に設け、前記連
結機構を操作して可動板の開閉操作を行う綴具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図15は本発明の背景となる従来の綴具
がファイル表紙に取付られた状態を示す図解図である。
この綴具1は、基板部材2を含む。基板部材2の一方主
面がファイル表紙100の背表紙部の内側面に当接さ
れ、鋲やネジなどの固定具4でファイル表紙100に固
定される。綴具1は基板部材2の幅方向の両側縁部に一
対の可動板3が開閉動可能に取り付けられる。一対の可
動板3の内側面には金属製の綴杆5が設けられる。綴杆
5は用紙等Pに設けられた綴じ穴に挿通されるものであ
る。しかし、この綴具1は、基板部材2および固定具4
が金属で形成されていたので、紙やプラスチックで形成
されたファイル表紙100との分別廃棄が容易でなかっ
た。そこで、基板部材12およびファイル表紙100と
一対の可動板3との分類廃棄を容易にするため、基板部
材2および固定具4を合成樹脂で形成し、一対の可動板
3および綴杆5を金属で形成した綴具1′が考えられ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな綴具1′が多量の用紙等Pを綴じた状態で図15図
示下方へ落下して、ファイル表紙100の小口部100
aから先に床面に衝突すると、加速のついた用紙等Pに
よる大きな荷重が可動板3から基板部材2および固定具
4にかかるため、合成樹脂で形成された基板部材2ない
し固定具4が破壊されるおそれがある。
【0004】それゆえに、本発明の主たる目的は、多量
の用紙等を綴じた状態で落下した際に基板部材ないし固
定具が破壊されない綴具を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる綴具は、
ファイル表紙に固定具で固定される基板部材と、それぞ
れ一方縁部に設けられた連結軸を以て基板部材の幅方向
の側縁部に開閉動可能に連結される一対の可動板と、一
対の可動板のそれぞれの内面に形成され互いに挿通され
る綴杆と、基板部材の側縁部に形成され、可動板の連結
軸の周囲の一部を保持するための固定軸受部と、基板部
材の側縁部に出没可能に設けられ、固定軸受部と協働し
て可動板の連結軸を回動可能に保持するための可動軸受
部と、可動軸受部を基板部材の幅方向内側から外側へ向
かって常時付勢するための付勢部材と、可動軸受部を付
勢部材の付勢力に抗して基板部材の内側に移動させ連結
軸を離脱させるための操作杆とを含む綴具であって、基
板部材ないし固定具が破壊されるような荷重が連結軸か
ら可動軸受部にかかった際に、その荷重によって可動軸
受部が付勢部材の付勢力に抗して基板部材内部に移動し
て可動板が基板部材から離脱するよう、可動軸受部の下
面が斜めに傾斜して形成された、綴具である。本発明に
かかる綴具では、基板部材ないし固定具が破壊されるよ
うな荷重が連結軸から可動軸受部にかかると、可動軸受
部の下面が斜めに傾斜して形成されているので、基板部
材の幅方向への力が生じ、可動軸受部が付勢部材の付勢
力に抗して基板部材内部に移動して可動板が基板部材か
ら離脱する。そのため、基板部材ないし固定具には破壊
強度以上の荷重がかからず、綴杆に多量の用紙等を綴じ
た綴具が落下した際にも基板部材ないし固定具が破壊さ
れない。
【0006】また、本発明にかかる綴具は、ファイル表
紙に固定具で固定される基板部材と、それぞれ一方縁部
に設けられた連結軸を以て基板部材の幅方向の側縁部に
開閉動可能に連結される一対の可動板と、一対の可動板
のそれぞれの内面に形成され互いに挿通される綴杆と、
基板部材の側縁部に形成され、可動板の連結軸の周囲の
一部を保持するための固定軸受部と、基板部材の側縁部
に出没可能に設けられ、固定軸受部と協働して可動板の
連結軸を回動可能に保持するための可動軸受部と、可動
軸受部を基板部材の幅方向内側から外側へ向かって常時
付勢するための付勢部材と、可動軸受部を付勢部材の付
勢力に抗して基板部材の内側に移動させ連結軸を離脱さ
せるための操作杆とを含む綴具であって、基板部材ない
し固定具が破壊されるような荷重が連結軸から可動軸受
部にかかった際に、その荷重によって可動軸受部が付勢
部材の付勢力に抗して基板部材内部に移動して可動板が
基板部材から離脱するよう、可動軸受部の連結軸に係合
する部分の長さを短く形成した、綴具である。本発明に
かかる綴具では、基板部材ないし固定具が破壊される強
度以上の荷重が連結軸から可動軸受部にかかると可動軸
受部の下面が斜めに傾斜して形成されているので、基板
部材の幅方向への力が生じ、可動軸受部が付勢部材の付
勢力に抗して基板部材内部に移動して可動板が基板部材
から離脱する。そのため、基板部材ないし固定具には破
壊強度以上の荷重がかからず、綴杆に多量の用紙等を綴
じた綴具が落下した際にも基板部材ないし固定具が破壊
されない。
【0007】本発明の上述の目的,その他の目的,特徴
および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施の
形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は本発明にかかる綴具の一例
を示す斜視図であり、図2は、その分解斜視図である。
この綴具10は、略矩形の基板部材12を含む。基板部
材12の裏面は、ファイル表紙の背表紙部の内側面に当
接される。基板部材12には、たとえば4つの連結用孔
14が厚み方向に貫通して形成される。連結用孔14に
はそれぞれ固定具16が挿通されてファイル表紙に固定
される。固定具16としては、樹脂製鋲などが用いられ
る。以下の説明においては、便宜上、基板部材12の裏
面が当接されるファイル表紙側を下といい、それと反対
側を上という。
【0009】基板部材12の幅方向の両側には一対の可
動板18が軸支される。一方の可動板18の内側面に
は、所定の間隔をおいてたとえば2本の棒状の綴杆22
の一端部が固着される。また、他方の可動板18の内側
面には、所定の間隔をおいてたとえば2本の管状の綴杆
24の一端部が固着される。棒状の綴杆22は管状の綴
杆24内に挿入されて互いに挿通される。これらの綴杆
22,24は、用紙などの綴じ穴に挿通して綴じ合わせ
るためのものである。一対の可動板18を基板部材12
と直交するように起立させた際には、綴杆22,24
は、基板部材12の表面と平行に延びる。
【0010】一対の可動板18は、固着されている綴杆
22,24の相違以外は互いに同じ構造のものである。
可動板18の基板部材12側の縁部には、連結軸20が
形成される。この実施形態の連結軸20は、細長い円筒
状に形成される。連結軸20を製造するためには、まず
金属板を所定形状に打ち抜き加工する。次に、可動板1
8の一方縁部を略直角に折り曲げる。そして、折り曲げ
られた可動板18の先端部を円筒状に巻く。さらに、連
結軸20の直上を矩形状に打ち抜いて貫通孔26が形成
される。さらに、可動板18は、第1の折り曲げ部18
aと第2の折り曲げ部18bとでクランク状に折り曲げ
られる。貫通孔26は、可動板18を開閉動させるとき
に、後述する固定軸受部32および可動軸受部54を可
動板18の厚み方向内外へ通過させるためのものであ
る。この実施形態では、貫通孔26は可動板18の長手
方向に所定間隔をおいてたとえば2つ形成される。な
お、貫通孔26は、連結軸20を巻く工程の前にあらか
じめ打ち抜いておくことが製造工程上は好ましいが、可
動板18の変形を防ぐために連結軸20を巻く工程の後
で形成するのが好ましい。また、可動板18の一方縁部
の中央部には、図13(B)に示すように矩形の切り欠
き19が形成される。組み立てられた綴具10の可動板
18の長手方向への抜け落ちを防止するため、切り欠き
19には、図1に示すように基板部材12の蓋部材30
に突き出し形成された片部材31が嵌合される。
【0011】基板部材12は、基材28と蓋部材30と
からなる。基材28は、ファイル表紙の背表紙上に載置
される略短冊状の板状部材である。基材28の幅方向両
側には、可動板18の連結軸20の下側および外側を保
持するための断面略L字形状の固定軸受部32が形成さ
れる。固定軸受部32は、基材28の幅方向の片側に互
いに所定の間隔をおいてたとえば2つづつ、両側で合計
4つ形成される。固定軸受部32の自由端の先端部32
bは、連結軸20を導入しやすくするためにテーパー状
に形成されている。
【0012】図3は蓋部材30の裏面図であり、図4は
図3の線IV−IVにおける断面図であり、図5は図3
の線V−Vにおける断面図である。蓋部材30の裏面の
中央部には長手方向の一端部から他端部にわたってスペ
ーサ部34が形成される。スペーサ部34は、基材28
上面に当接される。基材28にスペーサ部34に対応す
る凹部を設けてスペーサ部34が基材28に嵌合するよ
うにしてもよい。また、連結用孔14の周囲を取り囲む
円筒14aに対応する凹部28aを基材28に設けて、
連結用孔14の周囲を取り囲む円筒14aが基材28に
嵌合するようにしてもよい。これらの場合には基材28
と蓋部材30とがよりしっかりと連結される。蓋部材3
0のスペーサ部34の両側には、基材28との間にそれ
ぞれ後述する操作杆46を収納するための収納部36が
長手方向の一端から他端にわたって形成される。さら
に、収納部36の両外側を囲むようにして外壁部38が
スペーサ部34と同じ高さに形成される。外壁部38の
固定軸受部32と対応する位置には、後述する可動軸受
部54を通過させるための通過口40が形成される。ま
た、蓋部材30の通過口40に連通した部分には、後述
する可動軸受部54を収納するための略矩形の凹部42
が収納部36をさらに凹ませて形成される。さらに、蓋
部材30の収納部36には、たとえば4本の略円柱状の
ガイドピン44がスペーサ部34と同じ高さに形成され
る。ガイドピン44は、蓋部材30の長手方向両側の4
つの凹部42の内側縁部の中央部近傍に形成される。ま
た、ガイドピン44を基材28に嵌合するようにしても
よい。
【0013】収納部36には、図6に示すように操作杆
46が収納される。操作杆46は、断面矩形の角棒状の
本体48を含む。本体48の両端部には、使用者が指を
当てて長手方向に押圧して操作杆46をスライドさせる
ための指圧部50が一体に形成される。操作杆46の幅
方向の内側の中央部には、付勢部材としての略V字形状
のバネ部材52が一体に形成される。バネ部材52は、
その端部が蓋部材30のスペーサ部34の側壁に当接さ
れ、操作杆46の本体48を幅方向内側から外側へと常
時付勢する。付勢された本体48は、蓋部材30の外壁
部38の内面に密着する。操作杆46の幅方向の外側に
は、長手方向に所定の間隔をおいてたとえば3つの断面
逆L字形状の可動軸受部54が一体に形成される。この
可動軸受部54の上面54aは、図11および図13に
示すように、進入方向に斜めにすなわち、幅方向の外側
へ行くに従い先細りになるよう斜め下に傾斜してクサビ
状に形成される。可動軸受部54は、通過口40から外
側に突出し、固定軸受部32との間に所定間隔をおいて
対向する。そして、可動軸受部54と固定軸受部32と
の間に可動板18の連結軸20が回動可能に保持され
る。なお、操作杆46の幅方向および長手方向は、それ
ぞれ基板部材12の幅方向および長手方向と一致する。
また、操作杆46の幅方向の内側とは基板部材12の幅
方向内側のことをいい、操作杆46の幅方向の外側とは
基板部材12の幅方向外側のことをいう。
【0014】また、この可動軸受部54の下面54b
は、図11および図13に示すように幅方向の外側へ行
くに従い先細りになるよう斜め上へ傾斜してクサビ状に
形成される。すなわち、可動軸受部54の下面54bは
直立壁54cとの間に鈍角を形成する。そのため、所定
の荷重が連結軸20から可動軸受部54の下面54bに
かかると、基板部材12の幅方向への力が生じ、図13
(A)から図13(B)に示すように可動軸受部54が
バネ部材52の付勢力に抗して基板部材12内部に移動
して可動板18が基板部材12から離脱する。ここで所
定の荷重とは、基板部材12ないし固定具16が破壊さ
れてしまう荷重である。可動軸受部54の下面54bの
傾斜角度θを調整することにより、一対の可動板18の
離脱と荷重との関係を調整することができる。すなわ
ち、図13(A)に示す傾斜角度θが0に近くなればな
るほど下面54bは水平に近くなり、より大きな荷重が
かからなければ一対の可動板18は離脱しなくなる。一
方、傾斜角度θが大きくなればなるほどより小さな荷重
で一対の可動板18が離脱する。したがって、固定部1
6および基板部材12に用いられる材料の強度等に応じ
て適宜の傾斜角度θが選択される。
【0015】図15に示した綴具10の代わりに本発明
にかかる綴具10を用いた場合において、綴具10に多
量の用紙等Pを綴じた状態で図15図示下方へ落下し
て、ファイル表紙100の小口部100aから先に床面
に衝突すると、加速のついた用紙等Pによる大きな荷重
が基板部材12および固定具16にかかる前に一対の可
動片18が基板部材12から離脱する。したがって、基
板部材12および/または固定具16が破壊されること
なく保護される。
【0016】また、操作杆46の長手方向両側の可動軸
受部54近傍には、略二等辺三角形のガイド孔56が本
体48を貫通して形成される。ガイド孔56は、操作杆
46の幅方向の外側に底辺部56aが配置され、内側に
頂角部56bが配置され、斜辺部56cが頂角部56b
から底辺部56a両端へ向かって斜めに延びる向きに形
成される。そして、常態においては頂角部56bにガイ
ドピン44が配置される。また、ガイド孔56は略二等
辺三角形なので、その中空部に操作杆46の幅方向へ延
びる部分を含む。そのため、ガイド孔56の底辺部56
aと頂角部56bとの間が、操作杆46の幅方向へのガ
イドピン44の通路となる。この実施形態の綴具10
は、基板部材12、操作杆46および固定具16がたと
えばPOMなどの合成樹脂で成型され、可動板18およ
び綴杆22,24が金属で形成される。したがって、こ
の綴具10は、一対の可動板18を基板部材12から離
脱させることにより分別廃棄が容易である。
【0017】この綴具10では、常態において図8
(A)に示すように、バネ部材52の付勢力により基板
部材12の側縁部の通過口40から外側に突出している
可動軸受部54と固定軸受部32との間に可動板18の
連結軸20が保持され、可動板18と基板部材12とが
連結される。可動板18と基板部材12との連結を解く
際には、基板部材12の4隅に突出しているいずれかの
指圧部50を操作杆46の長手方向へ押す。すると、ガ
イド孔56の斜辺部56cとガイドピン44とが摺接す
るため、ガイド孔56の斜辺部56cに沿って幅方向の
外側から内側へバネ部材52の付勢力に抗して操作杆4
6が案内され、図6に示す状態から図7(A)または図
7(B)に示す状態となる。これに伴い、操作杆46に
設けられた可動軸受部54も基板部材12の内部に引き
込まれるので、図8(B)または図8(C)に示すよう
に可動板18の連結軸20を可動軸受部54と固定軸受
部32との間から離脱させることができる。こうして一
方の可動板18の基板部材12との連結を解いた後、一
対の可動板18,18を他方の可動板18の連結軸20
を中心に回動させる。このとき、可動軸受部54と固定
軸受部32とが他方の可動板18の厚み方向外側から内
側へと貫通孔26を通過する。その後、図9または図1
0に示すように、綴杆22,24相互の挿通状態を解い
て一方の可動板18を取り外すことにより、ファイリン
グするべき用紙の着脱を行うことができる。
【0018】一方の可動板18と基板部材12とを連結
する際には、一対の可動板18,18を他方の可動板1
8の連結軸20を中心に回動させる。このとき、可動軸
受部54と固定軸受部32とが他方の可動板18の貫通
孔26を厚み方向の内側から外側へと通過する。そし
て、図11(A)に示すように可動軸受部54の上面5
4aに可動板18の連結軸20を当接し、さらに図11
(B)に示すように下方へ向かってバネ部材52の付勢
力に抗して押し込むことにより、図12に示すように可
動軸受部54を連結軸20の進入方向に対して直交する
方向すなわち基板部材12の幅方向内側へ移動させるこ
とができる。そして、可動板18の連結軸20が可動軸
受部54と固定軸受部32との間に嵌まり込んだ後は、
図11(C)に示すようにバネ部材52の付勢力により
再び可動軸受部54は元の状態に突出するので、可動軸
受部54と固定軸受部32との間に連結軸20が回動可
能に保持される。このように、この綴具10では、操作
杆46を操作することなくワンタッチで基板部材12と
可動板18とを連結することができる。
【0019】この綴具10では、基板部材12の幅方向
両側にそれぞれ操作杆46が設けられており、一対の可
動板18のどちら側からでも操作することができる。し
かも、指圧部50が基板部材12の4隅に突出してお
り、それらのいずれかを押圧することにより可動板18
の着脱操作を行うことができるので、通常の使用状態に
おいて使用者に不自然な体勢を強いることがなく操作性
が良い。
【0020】また、この綴具10では、可動板18の一
方縁部が他方縁部に向かって巻かれ、その直上に貫通孔
26が設けられて連結軸20が形成されるので、従来の
線材が不要となり、部品点数を削減でき、材料費や加工
費を低減することができる。また、この綴具10の連結
軸20の構造によれば従来の線材を用いたものに比べて
強度が向上するため、可動板18の厚みを薄くすること
も可能となり、延いては綴具10全体の幅長を短くして
薄型のファイルを提供することが可能となる。また、貫
通孔26が形成されているので、可動板18の開閉動の
際に固定軸受部32および可動軸受部54が可動板18
にぶつからない。従って、開閉操作を円滑に行うことが
できる。
【0021】図14は、本発明の綴具の別の実施形態を
示す図解図である。この可動軸受部54は、連結軸20
に係合する部分すなわち下面54bの長さdが短く形成
される。この場合にも、所定の荷重が連結軸20から可
動軸受部54の下面54bにかかると、連結軸20は可
動軸受部54の尖った先端と固定軸受部32の直立壁3
2aとの間から抜け出ようとするので、可動軸受部54
に基板部材12の幅方向への力が生じ、図14(A)か
ら図14(B)に示すように可動軸受部54がバネ部材
52の付勢力に抗して基板部材12内部に移動して可動
板18が基板部材12から離脱する。可動軸受部54の
連結軸20に係合する長さdを調整することにより、一
対の可動板18の離脱と荷重との関係を調整することが
できる。すなわち、長さdが大きくなればなるほど、よ
り大きな荷重がかからなければ一対の可動板18は離脱
しなくなる。一方、長さdが小さくなればなるほどより
小さな荷重で一対の可動板18が離脱する。したがっ
て、固定部16および基板部材12に用いられる材料の
強度等に応じて適宜の長さdが選択される。
【0022】なお、本発明にかかる綴具の連結軸20の
構造は、上述した両側の可動片のどちら側からでも開動
できる綴具に用いることに限らず、片側の可動片のみ開
動するパイプ式綴具に適用してもよく、さらにパイプ式
綴具以外の他の形式の綴具に適用してもよい。
【0023】また、固定軸受部32、可動軸受部54、
ガイド孔56等の設けられる数は、上述のものに限るも
のではないことはもちろんのことである。また、付勢部
材としてのバネ部材52も上述の形状のものに限るもの
ではなく、他の形状のものでもよい。また、ガイド孔5
6は貫通して形成されるのに限らず、貫通しない凹部と
して形成してもよい。さらに、上述の実施形態では、ガ
イドピン44を基板部材12に形成し、ガイド孔56を
操作杆46に形成したが、これに限らず、ガイドピン4
4を操作杆46に形成し、ガイド孔56を基板部材12
内面に形成するようにしてもよい。また、連結軸20
は、所定形状に打ち抜いた金属板の縁部を長手方向の一
端から他端にわたって折り曲げて形成してもよい。
【0024】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、多量の
用紙等を綴じた綴具が落下した際に基板部材ないし固定
具が破壊されない綴具を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる綴具の一例を示す斜視図であ
る。
【図2】図1に示す綴具の分解斜視図である。
【図3】図1に示す綴具の蓋部材の裏面図である。
【図4】図3に示す線IV−IVにおける断面図であ
る。
【図5】図3に示す線V−Vにおける断面図である。
【図6】図1に示す綴具の上蓋部材に操作杆を取り付け
た状態を示す底面図である。
【図7】(A)は操作杆の一端部を長手方向に押圧した
状況を示す要部図解図であり、(B)は操作杆の他端部
を長手方向に押圧した状況を示す要部図解図である。
【図8】(A)は図1に示す線VIII−VIIIにお
ける断面図であり、(B)は一方の可動板の連結を解い
た状態を示す断面図であり、(C)は他方の可動板の連
結を解いた状態を示す断面図である。
【図9】図1に示す綴具の一方の可動板の連結を解いて
他方の可動板を開動した状態を示す斜視図である。
【図10】図1に示す綴具の他方の可動板の連結を解い
て一方の可動板を開動した状態を示す斜視図である。
【図11】(A)は可動軸受部の固定軸受部に対向しな
い側に可動板の連結軸が当接された状態を示す要部図解
図であり、(B)は可動板の連結軸を固定軸受部の方へ
押し込む途中の状態を示す図解図であり、(C)は可動
板の連結軸が可動軸受部と固定軸受部との間に回動可能
に保持された状態を示す図解図である。
【図12】図11(B)に示す状態を蓋部材の裏面から
見たときの図解図である。
【図13】(A)は図1に示す綴具の可動板の連結軸が
可動軸受部と固定軸受部との間に回動可能に保持された
状態を示す要部図解図であり、(B)は可動板の連結軸
を固定軸受部から離間する方向へ離脱するとともに可動
軸受部が基板部材内に移動する状態を示す要部図解図で
ある。
【図14】(A)は別の実施形態の綴具の可動板の連結
軸が可動軸受部と固定軸受部との間に回動可能に保持さ
れた状態を示す要部図解図であり、(B)は可動板の連
結軸を固定軸受部から離間する方向へ離脱するとともに
可動軸受部が基板部材内に移動する状態を示す要部図解
図である。
【図15】本発明の背景となる従来の綴具がファイル表
紙に取り付けられた状態を示す図解図である。
【符号の説明】
10 綴具 12 基板部材 14 連結用孔 16 固定具 18 可動板 18a 第1の折り曲げ部 18b 第2の折り曲げ部 20 連結軸 22 綴杆 24 綴杆 26 貫通孔 28 基材 30 蓋部材 32 固定軸受部 34 スペーサ部 36 収納部 38 外壁部 40 通過口 42 凹部 44 ガイドピン 46 操作杆 48 本体 50 指圧部 52 バネ部材 54 可動軸受部 56 ガイド孔 56a 底辺部 56b 頂角部 56c 斜辺部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−266776(JP,A) 特開 平8−72457(JP,A) 登録実用新案3039406(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B42F 13/30

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファイル表紙に固定具で固定される基板
    部材、 それぞれ一方縁部に設けられた連結軸を以て前記基板部
    材の幅方向の側縁部に開閉動可能に連結される一対の可
    動板、 前記一対の可動板のそれぞれの内面に形成され互いに挿
    通される綴杆、 前記基板部材の側縁部に形成され、前記可動板の連結軸
    の周囲の一部を保持するための固定軸受部、 前記基板部材の側縁部に出没可能に設けられ、前記固定
    軸受部と協働して前記可動板の連結軸を回動可能に保持
    するための可動軸受部、 前記可動軸受部を前記基板部材の幅方向内側から外側へ
    向かって常時付勢するための付勢部材、および前記可動
    軸受部を前記付勢部材の付勢力に抗して前記基板部材の
    内側に移動させ前記連結軸を離脱させるための操作杆を
    含む綴具であって、 前記基板部材ないし前記固定具が破壊されるような荷重
    が前記連結軸から前記可動軸受部にかかった際に、その
    荷重によって前記可動軸受部が前記付勢部材の付勢力に
    抗して前記基板部材内部に移動して前記可動板が前記基
    板部材から離脱するよう、前記可動軸受部の下面が斜め
    に傾斜して形成された、綴具。
  2. 【請求項2】 ファイル表紙に固定具で固定される基板
    部材、 それぞれ一方縁部に設けられた連結軸を以て前記基板部
    材の幅方向の側縁部に開閉動可能に連結される一対の可
    動板、 前記一対の可動板のそれぞれの内面に形成され互いに挿
    通される綴杆、 前記基板部材の側縁部に形成され、前記可動板の連結軸
    の周囲の一部を保持するための固定軸受部、 前記基板部材の側縁部に出没可能に設けられ、前記固定
    軸受部と協働して前記可動板の連結軸を回動可能に保持
    するための可動軸受部、 前記可動軸受部を前記基板部材の幅方向内側から外側へ
    向かって常時付勢するための付勢部材、および前記可動
    軸受部を前記付勢部材の付勢力に抗して前記基板部材の
    内側に移動させ前記連結軸を離脱させるための操作杆を
    含む綴具であって、 前記基板部材ないし前記固定具が破壊されるような荷重
    が前記連結軸から前記可動軸受部にかかった際に、その
    荷重によって前記可動軸受部が前記付勢部材の付勢力に
    抗して前記基板部材内部に移動して前記可動板が前記基
    板部材から離脱するよう、前記可動軸受部の前記連結軸
    に係合する部分の長さを短く形成した、綴具。
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