JPH11180085A - ファイル - Google Patents

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JPH11180085A
JPH11180085A JP36517797A JP36517797A JPH11180085A JP H11180085 A JPH11180085 A JP H11180085A JP 36517797 A JP36517797 A JP 36517797A JP 36517797 A JP36517797 A JP 36517797A JP H11180085 A JPH11180085 A JP H11180085A
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Hideo Haramoto
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なる材質の部材ごとに分別して廃棄するこ
とが容易なファイルを提供する。 【解決手段】 ファイル表紙100の背表紙部102の
内側面には、連結用突部112が形成される。連結用突
部112には、固定具挿入孔114が形成される。綴具
12の基板14には、連結用突部112に対応する位置
に連結用孔16が形成される。固定具18は、基板14
の表面側に突出した連結用突部112の固定具挿入孔1
14に、綴具12の長手方向の一端側から他端側へ向か
って基板14の表面と略平行に延びるように挿通され、
連結用突部112とファイル表紙102とが連結され
る。廃棄等をする際には、使用者が意図的に固定具18
を固定具挿入孔114から引き抜けば、係着がはずれて
連結用突部112が連結用孔16から簡単に抜け出るの
で、綴具12とファイル表紙100とを分離することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はファイルに関し、特
に、ファイル表紙に綴具を取り付けてなるファイルに関
する。
【0002】
【従来の技術】本発明の背景となる従来のファイルの一
例としては、たとえば特許第2599092号に開示さ
れたものがある。この従来のファイルは、背表紙部にヒ
ンジ部を介して表表紙部および裏表紙部が接続されたフ
ァイル表紙と、ファイル表紙とは異なる材質の材料で形
成されたパイプ式綴具とを含む。このパイプ式綴具は、
ファイル表紙の背表紙部に鳩目や鋲で固着されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】今日、資源のリサイク
ル等を図るため、異なる材質ごとに分別して廃棄するこ
とが社会的に要請されている。しかしながら、従来のフ
ァイルは、ファイル表紙と綴具との分離が容易でなかっ
た。
【0004】それゆえに、本発明の主たる目的は、異な
る材質の部材ごとに分別して廃棄することが容易なファ
イルを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるファイル
は、ファイル表紙と、ファイル表紙に取り付けられる綴
具と、ファイル表紙または綴具に形成される連結用孔
と、ファイル表紙または綴具に形成され連結用孔に嵌入
される連結用突部と、綴具をファイル表紙に留め付けて
固定するため、連結用孔に嵌入された連結用突部に着脱
可能に係着される固定具とを含むファイルであって、固
定具を連結用突部から離脱させて連結用突部を連結用孔
から抜き出すことにより綴具とファイル表紙とが分離さ
れる、ファイルである。本発明にかかるファイルでは、
連結用孔に嵌入された連結用突部に固定具を係着させる
ことにより、綴具がファイル表紙に留め付けられて固定
される。固定具を用いることにより、綴具とファイル表
紙とを確実に連結させることができる。しかも、固定具
を連結用突部から離脱させて連結用突部を連結用孔から
抜き出すことにより、綴具をファイル表紙から容易に分
離することができる。
【0006】また、本発明にかかるファイルは、ファイ
ル表紙と、ファイル表紙から突き出るよう形成された連
結用突部と、連結用突部を嵌入するための連結用孔を有
する綴具と、連結用突部を綴具に留め付けて固定するた
め、連結用孔に嵌入された連結用突部に着脱可能に係着
される固定具とを含むファイルであって、固定具を連結
用突部から離脱させて連結用突部を連結用孔から抜き出
すことにより綴具がファイル表紙から分離されるように
してもよい。この場合には、ファイル表紙の連結用突部
を綴具の連結用孔に嵌入させることにより、ファイル表
紙に対する綴具の位置決めが行われる。そして、その連
結用突部に固定具を係着させて連結用突部を綴具に固定
することにより、綴具がファイル表紙に対して固定され
る。固定具を用いることにより、綴具とファイル表紙と
を確実に連結させることができる。しかも、固定具を連
結用突部から離脱させて連結用突部を連結用孔から抜き
出すことにより、綴具をファイル表紙から容易に分離す
ることができる。
【0007】また、本発明にかかるファイルにおいて、
綴具は、裏面がファイル表紙に当接される基板と、基板
の幅方向の一方側に軸支される第1の可動板と、基板の
幅方向の他方側に軸支される第2の可動板と、ファイリ
ング時に起立される第1の可動板および第2の可動板の
間に設けられる綴杆とを含み、連結用孔は、基板を厚み
方向に貫通して形成され、連結用突部は、連結用孔を通
って基板の裏面から表面へ突き出るようファイル表紙に
設けられ、当該突き出た部分に基板の厚み方向と略直交
する方向に延びるようにして少なくとも連結用孔の最大
開口長さよりも長い固定具を挿入して係着させるための
固定具挿入孔が形成され、さらに基板の表面には、固定
具挿入孔に挿通された固定具が勝手に抜け出ないよう係
止するための係止手段が形成されてもよい。この場合に
は、連結用突部はファイル表紙に形成され、連結用孔は
綴具の基板に形成されている。連結用突部は、連結用孔
に嵌入されると基板の裏面から表面へ突き出るよう設け
られている。そして、その突き出た部分には固定具挿入
孔が形成されている。したがって、固定具挿入孔に基板
の表面と略平行に延びるようにして少なくとも連結用孔
の最大開口長さよりも長い固定具を挿入すると、固定具
の一部が固定具挿入孔に係着し、残りの部分が基板の表
面に支持されるため連結用突部が連結用孔から抜け出な
くなり、綴具がファイル用紙に確実に固定される。しか
も、固定具は、係止手段によって係止されるので、使用
者が意図的に離脱させようとしない限り固定具挿入孔か
ら勝手に抜け出ることはない。廃棄等をする際には、使
用者が意図的に固定具を係止手段から離脱させて固定具
挿入孔から引き抜けば、係着がはずれて連結用突部が連
結用孔から簡単に抜け出るので、容易に綴具とファイル
表紙とを分離することができる。
【0008】また、本発明にかかるファイルにおいて、
係止手段は、固定具挿入孔から抜け出す方向への固定具
の移動を規制するため基板表面から突出した係止突部と
して形成され、さらに、基板には、固定具を係止突部の
上を乗り越えさせて係止を離脱させるために抉(こじ)
るための凹部が係止突部と対向する位置に形成されても
よい。この場合には、係止手段によって固定具を比較的
強固に係止する場合であっても、凹部に物を差し込んで
抉ることにより、比較的容易に係止を離脱させやすい。
【0009】さらに、本発明にかかるファイルにおい
て、ファイル表紙は、背表紙部と、背表紙部の幅方向両
側にヒンジ部を介して接続される表表紙部および裏表紙
部とを含み、綴具は背表紙部の内側面に取り付けられ、
表表紙部および裏表紙部の内側には、綴具の幅方向両側
を収納するための収納凹部が当該内側面を凹ませて形成
され、しかも収納凹部の背表紙部と対向する端縁部は、
綴具の幅方向両側の背表紙部と反対側の端部に当接する
よう形成されてもよい。この場合には、ファイル表紙を
閉じた際に、綴具が収納凹部によって両側から抱きかか
えられるようにして収納されるので、ファイルの幅長を
スリムにできる。また、背表紙部を上にして綴具を下に
したときに、収納凹部の端縁部で綴具の端部を支持する
ことができる。そのため、基板と連結用突部と固定具と
の協働部分に対する負荷を軽減させることができ、より
丈夫なファイルを得ることができる。また、このファイ
ルにおいて、収納凹部の端縁部は、ファイル表紙の他の
部分の厚みよりも肉厚に形成されることが強度の点で好
ましい。
【0010】本発明の上述の目的,その他の目的,特徴
および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施の
形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明にかかるファイルの
一例を示す斜視図であり、図2は、その分解斜視図であ
る。図1に示すファイル10は、互いに異なる材質の材
料でなる綴具12およびファイル表紙100を含む。ま
ず、ファイル表紙100について説明する。ファイル表
紙100は、たとえば厚紙や合成樹脂などで形成される
ものであり、図5および図6に示すように、背表紙部1
02の幅方向両側にヒンジ部104,106を介して表
表紙部108および裏表紙部110が一体に連設され
る。このヒンジ部104,106は、表表紙部108と
裏表紙部110が開閉自在となるように、ファイル表紙
100の高さ方向の一端部から他端部にわたって肉薄状
に形成される。背表紙部102の内側面には、たとえば
4つの連結用突部112が突き出るようにして形成され
る。連結用突部112は、図6に示すように、それぞれ
略U字形状のものであり、背表紙部102と一体成形に
より形成される。そして、連結用突部112には、後述
する固定具18を挿入して係着させるための固定具挿入
孔114が背表紙部102の長手方向すなわちファイル
10の高さ方向に背表紙部102の面方向と略平行に延
びて形成される。
【0012】連結用突部112は、後述する基板14の
連結用孔16に嵌入した際に、連結用突部112の先端
部が綴具12の基板14の表面側に突出するよう設けら
れる。そして、固定具挿入孔114は、連結用突部11
2の基板14の表面側に突出する先端部分において後述
する固定具18を挿通させることができるようにファイ
ル表紙100の厚み方向に長い長孔状に形成される。ま
た、この実施形態では、連結用突部112は、背表紙部
102の幅方向に所定の間隔をおいて2列に形成され、
それぞれの列において背表紙部102の長手方向に所定
の間隔をおいて2つ形成される。そして、背表紙部10
2の長手方向に並んだ2つの連結用突部112の固定具
挿入孔114は、それぞれ長手方向に直線的に連通する
よう形成される。
【0013】なお、固定具挿入孔114の断面形状は、
用いられる固定具の断面形状に適合し、本願の作用効果
を得ることができる形状であれば、長円形状に限らず略
円形状でもよく、さらにその他の形状でもよい。また、
連結用突部112は、略U字形状の部材が、図7に示す
ように背表紙部102を貫通して設けられた取付孔10
2aに嵌め込まれて固着されてもよく、さらに図8に示
すように連結用突部112の形成された板状部材112
aを背表紙部102の外側面に固着して、連結用突部1
12を外側面から内側面へと挿通させて形成してもよ
い。
【0014】次に、綴具12について説明する。この綴
具12は、ファイル表紙100と異なる材質のたとえば
合成樹脂や金属などで形成されるものであり、図9に示
すように、略矩形の基板14を含む。基板14の裏面
は、ファイル表紙100の背表紙部102の内側面に当
接される。基板14には、背表紙部102の連結用突部
112に対応する位置にたとえば4つの連結用孔16が
厚み方向に貫通して形成される。連結用孔16は、連結
用突部112を嵌入して基板14の表面側に突出させる
ためのものであり、その形状は連結用突部112の外形
に対応してたとえば矩形状に形成される。連結用突部1
12を連結用孔16に嵌入したり取り外したりする操作
は、綴具12をファイル表紙100の厚み方向上下へ移
動させるだけで簡単にでき、ファイル表紙100の面方
向へのスライドや回転操作は必要でない。連結用孔16
に連結用突部112を嵌入させることにより、基板14
が背表紙部102の面方向に対して位置決めされるとと
もに、ファイル表紙12の面方向への基板14の動きが
規制される。
【0015】基板14の幅方向の一方側には第1の可動
板26が軸支され、他方側には第2の可動板28が軸支
される。図2に示すように、第1の可動板26は、ねじ
りバネなどの付勢部材30でその主面が基板14の主面
と平行に延びる向きに常時付勢されている。一方、第2
の可動板28は、ねじりバネなどの付勢部材32で基板
14と直交する向きに常時付勢されている。付勢部材3
0および32は、図4に示すように、枢軸に巻き付くよ
うな状態で設けられている。第1の可動板26は、ファ
イリング時には基板14と直交するように起立される。
すると、第1の可動板26は、第2の可動板28と略平
行になり、両者は基板14の幅方向の両側に配置される
ことになる。また、第2の可動板28の基板14と反対
側の端部の略中央部には、図9に示すように、後述する
押さえ板38を係止するための係止片28aがファイリ
ング時の第1の可動板26の方へ向かって突き出し形成
される。また、係止片28aの第1の可動板26側の端
部は、押さえ板38を係止するために第2の可動板28
と略平行に突き出して形成される。
【0016】また、第1の可動板26の内側面には、図
2および図3に示すように、その長手方向に所定の間隔
をおいてたとえば2本の綴杆34の一端部がそれぞれ固
着される。この綴杆34は、書類等の綴じ穴に挿通して
綴じ合わせるためのものである。綴杆34は、第1の可
動板26を基板14と直交するように起立させた際に
は、図1に示すように、基板14の上方に所定の間隔を
おいて、第2の可動板28の方へ向かって基板14と平
行に延びるように形成される。この綴杆34は、その内
部に棒状部材36を抜き差し自在に収納し得るように中
空のパイプ状に形成される。また、綴杆34の先端部
は、図9に示すように、押さえ板38に形成された受け
部38aと嵌まり合うように略斜めに切り欠かれて形成
される。棒状部材36は、略U字形状に形成され、その
第1の可動板26と反対側には、綴杆34と略直交しか
つ第1の可動板26と対向するように押さえ板38が配
置される。そして、棒状部材36は、図2に示すよう
に、第1の可動板26と反対側から押さえ板38を厚み
方向へ貫通し、第1の可動板26へ向かって延びる状態
で押さえ板38に取り付けられる。
【0017】書類等の綴込操作時においては、まず、押
さえ板38および棒状部材36が綴杆34から分離され
る。次に、綴じられるべき書類等が綴杆34の開放端側
から挿入される。そして、棒状部材36が綴杆34に挿
入され、押さえ板38によって、綴杆34の開放端側が
閉鎖される。次に、第1の可動板26を図2に示す状態
から図1に示す状態に起立させ、押さえ板38を第2の
可動板28の内側に配置させる。このとき、第2の可動
板28を外側へ回動させることにより、係止片28aと
基材14との間に押さえ板38を導入することができ
る。そして、係止片28aを押さえ板38の基材14と
反対側の縁部に係着させることにより、付勢部材32の
付勢力により押さえ板38は固定され、第1の可動片2
6も起立した状態で固定されることになる。なお、この
実施形態では、係止片28aは、押さえ板38に取り付
けられている棒状部材36の押さえ板38と平行に延び
る部分に係着するよう形成されている。ファイリングし
ていた書類等を取り出す際には、上述と逆の操作をする
ことにより取り出すことができる。
【0018】また、このファイル10は、略U字形状の
固定具18を含む。固定具18は、たとえば断面円形の
金属線を略U字形状に折り曲げて形成したものであり、
図10に示すように、2本の挿入部18aとそれらの一
端部を連結する連結部18bとからなる。ただし、金属
製のものに限るものではない。固定具18の挿入部18
aは、図2および図3に示すように、基板14の表面側
に突出した連結用突部112の固定具挿入孔114に、
綴具12の長手方向の一端側から他端側へ向かって基板
14の表面と略平行に延びるように挿通される。この場
合、挿入部18aの長さは、連結用突部112が連結用
孔16から勝手に抜け出るのを防止するため、少なくと
も連結用孔16の最大開口長さよりも大きく形成され
る。なお、最大開口長さとは、連結用孔16の開口の最
大長さであり、連結用孔16が矩形の場合はその開口部
の対角線方向の長さであり、円形の場合には直径であ
る。また、連結部18bは、連結用突部112の固定具
挿入孔114の外側に延び出し形成されているので、固
定具18の着脱操作時にタブ部として用いることができ
る。すなわち、タブ部としての連結部18bをつまみ持
ったり引っかけたりして操作することにより固定具18
の挿入や抜き出しが容易にできる。また、基板14の長
手方向に所定の間隔をおいて嵌入される連結用突部11
2は、それぞれの固定具挿入孔114が基板14の長手
方向に直線的に連通するように形成されているので、固
定具18の抜き差しも直線的な操作で簡単に行える。そ
のため、綴具12をファイル表紙100に連結する際や
分離する際の操作が容易である。
【0019】また、基板14の表面には、図2、図3お
よび図9に示すように、固定具挿入孔114に完全に挿
通された際の固定具18を支持するための固定具支持溝
20が固定具18に対応して正面から見て略U字形状に
形成される。固定具支持溝20の断面形状は、図4に示
すように、固定具18の断面形状に対応してたとえば略
半円形状に基板14の表面を凹ませて形成される。した
がって、固定具18は、固定具支持溝20に嵌まり込む
ようにして支持される。そのため、固定具18が勝手に
抜け出にくく、また綴具12に書類等を綴じた際にも固
定具18が邪魔になりにくい。
【0020】さらに、基板14の表面には、固定具挿入
孔114に完全に挿通された際の固定具18の基板14
中心から見て外側を係止するための係止手段としての係
止突部22が形成される。係止突部22は、図11
(A)に示すように、固定具18の連結部18bの基板
14の中心から見て外側に当接するように基板14の表
面から厚み方向に突き出して形成される。係止突部22
は、図3に示すように連結部18bに沿って基板14の
幅方向に長い矩形状に形成される。係止突部22を形成
することにより固定具18が固定具挿入孔114から抜
け出そうとする動きが規制され、固定具18が勝手に抜
け出ることを防止することができる。また、この実施形
態では、固定具18は、固定具支持溝20に嵌まり込ん
でいるので、係止突部22の基板14表面からの高さを
それほど高く形成しなくても固定具18の動きを規制す
ることができる。
【0021】また、図11(A)に示すように、基板1
4の中心から見て係止突部22の内側には、少なくとも
固定具18の太さよりも大きな凹部24が基板14を厚
み方向に貫通して形成される。凹部24に物Mを差し込
んで抉(こじ)ることにより、係止手段によって固定具
18を比較的強固に係止していた場合であっても、比較
的容易に係止を離脱させやすい。すなわち、凹部24
は、たとえばマイナスドライバなどの工具やコインなど
の物Mを差し込んで、抉(こじ)ることにより固定具1
8を取り外すためのものである。つまり、図11(A)
に示すように、凹部24に物Mを差し込んで抉ることに
より、凹部24の内縁部が支点となり、固定具18の下
側近傍が作用点となって、図11(B)に示すように、
てこの原理で比較的容易に固定具18を係止突部22の
上を乗り越えさせて係着を外すことができる。この後、
固定具18を図3に2点鎖線で示すように固定具挿入孔
114から引き抜くことにより固定具18を綴具12か
ら取り外すことができる。このため、このファイル10
は、分別廃棄が可能であるにもかかわらず、固定具18
と綴具12とを強固に固定することができるため、書類
等を確実に保持することができ、頑丈で耐久性にも優れ
ている。なお、凹部24に差し込む物Mとしては、コイ
ンやマイナスドライバなどに限定されず、ケースと綴込
部材との間を抉ることができるものであれば何でもよ
い。ただし、凹部24は、少なくとも差し込まれる物M
の厚みよりも大きな間隔が固定具18との間に開くよう
な大きさに形成されなければならない。また、この綴具
12では、図3、図9および図11に示すように、凹部
24の基板14の表面側の幅方向両端部を斜めに切り欠
いて、基板14の裏面側から表面側へ向かって凹部24
の幅長が拡がるようにしたテーパー部24aが形成され
る。テーパー部24aが形成されているので、凹部24
に物Mを差し込みやすい。
【0022】さらに、このファイル10の綴具12で
は、図3および図11(B)に示すように、凹部24の
幅方向の両側に別の係止手段としての係止肩部40が形
成される。係止肩部40は、図11(A)に示すよう
に、固定具18の連結部18bの基板14の中心から見
て内側に当接するように基板14の表面から厚み方向に
突き出して形成される。係止肩部40に固定具18の連
結部18bの内側を当接させることにより、固定具18
がそれ以上内側に挿入されなくなり、固定具支持溝20
内に収まることになる。つまり、この実施形態の固定具
18の連結部18bは、図11(A)に示すように、係
止突部22および係止肩部40によって両側から挟持さ
れるようにして固定具支持溝20内に支持される。な
お、図11からわかるように、この実施形態において係
止突部22および係止肩部40が基板14の表面から突
き出しているとは、固定具支持溝20の底を基準とした
説明である。
【0023】綴具12とファイル表紙100とを連結す
る際には、綴具12の連結用孔16にファイル表紙10
0の連結用突部112を嵌入し、基板14の表面側に突
き出た連結用突部112の固定具挿入孔114に基板1
4の表面と略平行に延びるようにして固定具18を挿入
する。すると、固定具18が固定具挿入孔114の内面
と基板14の表面とで同時に支持される。その結果、固
定具18が閂(かんぬき)のように働き、固定具18に
よって連結用突部112が背表紙部102に留め付けら
れ、綴具12とファイル上司100とが連結されること
になる。このとき、基板14が背表紙部102の厚み方
向に対して位置決めされるとともに、背表紙部102の
厚み方向への基板14の動きが規制され、連結用突部1
12が連結用孔16から勝手に抜け出なくなる。また、
固定具18は、係止突部22、固定具支持溝20および
係止肩部40によって係止されるので、使用者が意図的
に離脱させようとしない限り固定具挿入孔114から勝
手に抜け出ることはない。廃棄等をする際には、使用者
が意図的に固定具18を係止突部22から離脱させて固
定具挿入孔114から引き抜けば、ファイル表紙100
の連結用突部112を綴具12の連結用孔16から簡単
に抜き出すことができるので、綴具12とファイル表紙
100とを容易に分離することができる。また、本発明
にかかるファイル10の構成によれば、綴具14とファ
イル表紙100とを連結することも容易であるため、製
造時の組立が容易であり、さらにはたとえばファイル表
紙100だけ交換して使用することも容易である。
【0024】また、図1に示すファイル10は、ファイ
ル表紙100を閉じた際に綴具12の幅方向両側の第1
の可動板26および第2の可動板28を表表紙部108
と裏表紙部110の内側面に幅方向両側から抱きかかえ
るようにして収納するための収納凹部116を有する。
収納凹部116は、図4ないし図6に示すように第1の
可動板26と第2の可動板28に対応する形状にファイ
ル表紙100の内側面を凹ませて形成される。そのた
め、ファイル表紙100を閉じた際には、図3および図
4に示すように、第1の可動板26と第2の可動板28
とがそれぞれ表表紙部108と裏表紙部110の内側に
収納される。したがって、ファイル10の幅長をスリム
にすることができる。
【0025】しかも、収納凹部116の背表紙部102
と対向する端縁部は、綴具12の幅方向両側の背表紙部
102と反対側の端部に当接する支持縁部116aとし
て形成される。支持縁部116aは、隣接するファイル
表紙100面に略直交する方向に延びて形成される。ま
た、綴具12の幅方向両側の背表紙部102と反対側の
端部とは、第1の可動板26と第2の可動板28の基板
14と反対側の側縁部27,27のことである。このフ
ァイル10では、図4に示すように、ファイル表紙10
0を閉じて綴具12が鉛直方向下方へ向く状態にしたと
きに、支持縁部116aによって第1の可動板26およ
び第2の可動板28のそれぞれの側端部27、27が図
4図示下方から受けられて支持される。そのため、基板
14と連結用突部112と固定具18との協働部分に対
する負荷を軽減させることができ、より丈夫なファイル
を得ることができる。
【0026】また、このファイル10は、図6に示すよ
うに、支持縁部116aの部分からファイル表紙100
の端縁部へ向かって徐々に厚みが減るように形成されて
いる。つまり、支持縁部116aの形成された部分のフ
ァイル表紙100の厚みd1がファイル表紙100の周
縁部の厚みd2よりも厚く形成されているので、支持縁
部116aの強度が上がる。また、支持縁部116a以
外の部分は厚みを薄くできるので全体の軽量化を図るこ
とができる。
【0027】なお、この発明の実施の形態の説明では、
綴杆を2つ有するものについて説明したが、これに限ら
ず、綴杆を2つ以上有するものについても上述と同様に
本発明を適用することができる。また、上述の実施の形
態では、いわゆるパイプ式綴具について説明したが、こ
れに限らず、他のタイプの綴具にも同様に適用すること
ができる。また、連結用突部を綴具に形成し、連結用孔
をファイル表紙に形成して、連結用孔に連結用突部を嵌
入して上述と同様に固定具で留めるようにしてもよい。
【0028】
【発明の効果】上述のように、本発明のファイルによれ
ば、固定具の着脱によりファイル表紙と綴具とを連結し
たり分離したりすることが容易にできる。したがって、
異なる材質の部材ごとに分別して廃棄することが容易で
ある。また、連結が容易なので組立もし易い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるファイルの一例を示す斜視図で
ある。
【図2】図1に示すファイルの分解斜視図である。
【図3】図1に示すファイルの表紙を閉じた状態を正面
から見た断面図解図である。
【図4】図3に示す線IV−IVにおける断面図であ
る。
【図5】図1に示すファイルのファイル表紙の正面図で
ある。
【図6】図5に示す線VI−VIにおける断面図解図で
ある。
【図7】図5に示すファイル表紙の変形例の断面断面図
である。
【図8】図5に示すファイル表紙の他の変形例を示す断
面図解図である。
【図9】図1に示すファイルの綴具の一部を切り欠いて
示す斜視図である。
【図10】図1に示すファイルの固定具を示す斜視図で
ある。
【図11】(A)は、図1に示すファイルの係止手段に
固定具が係止された状態を示す図解図であり、(B)
は、固定具の係止が外れた状態を示す図解図である。
【符号の説明】
10 ファイル 12 綴具 14 基板 16 連結用孔 18 固定具 20 固定具収納溝 22 係止突部 24 凹部 24a テーパー部 40 係止肩部 100 ファイル表紙 102 背表紙部 104,106 ヒンジ部 108 表表紙部 110 裏表紙部 112 連結用突部 114 固定具挿入孔 116 収納凹部 116a 支持縁部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファイル表紙と、 前記ファイル表紙に取り付けられる綴具と、 前記ファイル表紙または前記綴具に形成される連結用孔
    と、 前記ファイル表紙または前記綴具に形成され前記連結用
    孔に嵌入される連結用突部と、 前記綴具を前記ファイル表紙に留め付けて固定するた
    め、前記連結用孔に嵌入された前記連結用突部に着脱可
    能に係着される固定具とを含むファイルであって、 前記固定具を前記連結用突部から離脱させて前記連結用
    突部を前記連結用孔から抜き出すことにより前記綴具と
    前記ファイル表紙とが分離される、ファイル。
  2. 【請求項2】 前記綴具は、 裏面が前記ファイル表紙に当接される基板と、 前記基板の幅方向の一方側に軸支される第1の可動板
    と、 前記基板の幅方向の他方側に軸支される第2の可動板
    と、 ファイリング時に起立される前記第1の可動板および前
    記第2の可動板の間に設けられる綴杆とを含み、 前記連結用孔は、前記基板を厚み方向に貫通して形成さ
    れ、 前記連結用突部は、前記連結用孔を通って前記基板の裏
    面から表面へ突き出るよう前記ファイル表紙に設けら
    れ、当該突き出た部分に前記基板の厚み方向と略直交す
    る方向に延びるようにして少なくとも前記連結用孔の最
    大開口長さよりも長い前記固定具を挿入して係着させる
    ための固定具挿入孔が形成され、 さらに前記基板の表面には、前記固定具挿入孔に挿通さ
    れた前記固定具が勝手に抜け出ないよう係止するための
    係止手段が形成される、請求項1に記載のファイル。
  3. 【請求項3】 前記係止手段は、前記固定具挿入孔から
    抜け出す方向への前記固定具の移動を規制するため前記
    基板表面から突出した係止突部として形成され、 さらに、前記基板には、前記固定具を前記係止突部の上
    を乗り越えさせて係止を離脱させるために抉るための凹
    部が前記係止突部と対向する位置に形成された、請求項
    2に記載のファイル。
  4. 【請求項4】 前記ファイル表紙は、背表紙部と、 前記背表紙部の幅方向両側にヒンジ部を介して接続され
    る表表紙部および裏表紙部とを含み、 前記綴具は前記背表紙部の内側面に取り付けられ、 前記表表紙部および前記裏表紙部の内側には、前記綴具
    の幅方向両側を収納するための収納凹部が当該内側面を
    凹ませて形成され、 しかも前記収納凹部の前記背表紙部と対向する端縁部
    は、前記綴具の幅方向両側の前記背表紙部と反対側の端
    部に当接するよう形成された、請求項1ないし請求項3
    のいずれかに記載のファイル。
  5. 【請求項5】 前記端縁部は、ファイル表紙の他の部分
    の厚みよりも肉厚に形成された、請求項4に記載のファ
    イル。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007210343A (ja) * 2007-03-30 2007-08-23 Kokuyo Co Ltd バインダー
JP2009274239A (ja) * 2008-05-12 2009-11-26 King Jim Co Ltd 綴込ファイル
JP2010163244A (ja) * 2009-01-15 2010-07-29 Tokai Riken Kk 保管庫及び書類管理システム

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